JP2004102654A - チケット情報管理サーバ及び記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】チケットを購入する際に容易に購入することができるチケット情報管理システムに用いられるチケット情報管理サーバ、チケットとして用いられる記録媒体を提供することにある。
【解決手段】チケット情報管理サーバは、前記記録媒体をチケットと管理するためのチケット情報を管理し、記録するチケット情報DBと、前記自動ゲート機が前記記録媒体から取得した前記識別情報を受信する受信手段と、前記識別情報に基づいてチケット情報DBを参照し、チケットとしての有効性を判断し、自動ゲート機のゲートの開閉を制御するゲート制御指示を生成するゲート制御手段と、前記識別情報に基づいてチケット情報DBを参照し、チケットとしての有効性を判断し、自動ゲート機の表示器の表示を制御する表示制御指示を生成する表示制御手段と、前記ゲート制御指示と表示制御指示とを前記自動ゲート機に送信する送信手段と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】チケット情報管理サーバは、前記記録媒体をチケットと管理するためのチケット情報を管理し、記録するチケット情報DBと、前記自動ゲート機が前記記録媒体から取得した前記識別情報を受信する受信手段と、前記識別情報に基づいてチケット情報DBを参照し、チケットとしての有効性を判断し、自動ゲート機のゲートの開閉を制御するゲート制御指示を生成するゲート制御手段と、前記識別情報に基づいてチケット情報DBを参照し、チケットとしての有効性を判断し、自動ゲート機の表示器の表示を制御する表示制御指示を生成する表示制御手段と、前記ゲート制御指示と表示制御指示とを前記自動ゲート機に送信する送信手段と、を備える。
【選択図】図1
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、入退場に利用されるチケットの発行及び管理を行うチケット情報管理システムに用いられるチケット情報管理サーバ及びチケットとして用いられる記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、バスや電車、遊園地などのアトラクション施設を利用する利用者がバスや電車のチケットや遊園地などのアトラクション施設へのチケットを購入する際には、乗車券販売機や販売窓口にて希望するチケットを指定して購入を行っている。この場合において、チケットは紙を媒体とするチケットが発行される。利用者は、このチケットを駅の改札口にある自動改札システムや遊園地の入園処理システムなどのパスゲートシステムにチケットを投入するか、チケットを確認する人によってチケットに入鋏、スタンプ、もぎりなどの行為により入場したことを知らしめることが行われている。
しかしながら、このようなチケットの発行方法やチケット管理方法では、チケットを購入するに際して乗車券販売機や販売窓口に並ぶなどの手間がかかるという問題がある。また、紙の媒体を用いているので地球環境の点から廃棄物処理の問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、主要な目的はチケットを購入する際に容易に購入することができるチケット情報管理システムに用いられるチケット情報管理サーバ、チケットとして用いられる記録媒体を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を達成するために、本発明では、以下のような手段を講ずる。
【0005】
請求項1に記載の発明は、利用者が所持するチケット代わりに用いられる記録媒体毎に定められた識別情報を記録する記録媒体との間でデータを送受信する自動ゲート機とネットワークを介して接続されるチケット情報管理サーバにおいて、チケット情報管理サーバは、前記記録媒体をチケットと管理するためのチケット情報を管理し、記録するチケット情報DBと、前記自動ゲート機が前記記録媒体から取得した前記識別情報を受信する受信手段と、前記識別情報に基づいてチケット情報DBを参照し、チケットとしての有効性を判断し、自動ゲート機のゲートの開閉を制御するゲート制御指示を生成するゲート制御手段と、前記識別情報に基づいてチケット情報DBを参照し、チケットとしての有効性を判断し、自動ゲート機の表示器の表示を制御する表示制御指示を生成する表示制御手段と、前記ゲート制御指示と表示制御指示とを前記自動ゲート機に送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0006】
請求項1に記載の発明においては、自動ゲート機が読取った記録媒体の識別情報をチケット情報管理サーバに送信する。このチケット情報管理サーバは、識別情報に基づいてチケットとシテの有効性を判断し、自動ゲート機のゲートと表示器とを制御する。したがって、一括して管理しているチケット情報から記録媒体をチケットとして利用することとなる。
【0007】
請求項2に記載の発明は、利用者が所持する情報処理端末とネットワークを介して接続され、利用者が所持するチケット代わりに用いられる記録媒体毎の識別情報が記された記録媒体をチケットして管理するチケット情報管理サーバにおいて、チケット情報管理サーバは、前記情報処理端末から識別情報を含む登録情報を受付ける登録受付手段と、前記記録媒体をチケットとして利用できるように前記登録情報をチケット情報として記録し、管理するチケット管理DBと、チケットが有料の場合に前記情報処理端末にチケットの決済を求める決済処理手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
記録媒体をチケット代わりに用いるために、利用者の所持する情報処理端末から記録媒体の識別情報をチケット情報管理サーバに送信する。また、チケットが有料の場合には、識別情報をキーとして決済処理を行い、記録媒体の有効性を示す有効期限を設定する。したがって、利用者が適当な記録媒体を所持していれば、如何なる場所であっても、記録媒体をチケット代わりに利用できることとなる。
【0009】
請求項3に記載の発明は、利用者が所持する情報処理端末とネットワークを介して接続され、利用者が所持するチケット代わりに用いられる記録媒体毎の識別情報が記された記録媒体をチケットして管理するチケット情報管理サーバにおいて、チケット情報管理サーバは、前記情報処理端末から識別情報と利用者のメールアドレスとを含む登録情報を受付ける登録受付手段と、前記識別情報と利用者のメールアドレスを関連付けて利用者情報として記録し、管理する利用者管理DBと、を備えることを特徴とする。
【0010】
この発明においては、利用者が利用者のメールアドレスと記録媒体の識別情報をチケット情報管理サーバに送信すると、チケット情報管理サーバは各々の情報を対応付けて管理することを行う。したがって、記録媒体と利用者との関連付けを容易に行うこととなる。
【0011】
請求項4に記載の発明は、利用者が所持するチケット代わりに用いられる記録媒体毎に定められた識別情報を記録する記録媒体との間でデータを送受信する自動ゲート機と、利用者が所持する情報処理端末とネットワークを介して接続されるチケット情報管理サーバにおいて、チケット情報管理サーバは、前記記録媒体の識別情報と前記情報処理端末が利用できる利用者のメールアドレスとの関連付けからなる利用者情報を管理し、記録する利用者情報DBと、前記自動ゲート機が前記記録媒体から取得した前記識別情報を受信する受信手段と、前記受信手段で取得した識別情報に基づいて、前記利用者DBから該当する利用者のメールアドレスを取得し、コンテンツを配信する配信手段と、を備えることを特徴とする。
【0012】
この発明においては、利用者が利用者のメールアドレスと記録媒体の識別情報とが対応付けて管理されている。したがって、自動ゲート機などで記録媒体の識別情報が読取られた場合には、適当なコンテンツが利用者のメールアドレスに送信されることとなる。
【0013】
請求項5に記載の発明は、 チケットの代わりとして利用される記録媒体において、記録媒体の表面に人が視認できるように記録媒体毎に一意に定められた識別情報が記されていることを特徴とする。
【0014】
記録媒体には、記録媒体の表面に人が視認(凹凸などにより知覚できる触覚も含む)できるように記録媒体毎に一意に定められた識別情報が記されている。したがって、利用者は必要な場合には、記録媒体の識別情報を如何なる形であっても分かることとなる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図を用いて本発明が適用された一実施の形態を詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明のチケット情報管理システムの全体概要を示したものである。この図1において、本発明のチケット情報管理システムは、チケット情報管理サーバ1、チケット発行機2、自動ゲート機3、利用者が所持する携帯端末Aとがネットワークを介して接続されており、さらに利用者が所持するICタグBとから構成される。なお、本実施の形態では、利用者が1人であり、自動ゲート機3が1台である例で示しているが、複数人であり、複数台であっても良い。
【0017】
このチケット情報管理サーバ1は、本発明のチケット情報管理システムの中核をなす情報処理装置であり、利用者が所持するICタグBをチケットとして利用できるように管理し、利用者の所持する携帯端末Aに情報を提供する装置である。例えば、チケット情報管理サーバ1とは、サーバの機能毎に、ファイル・サーバ、データベース・サーバ、プリント・サーバ、コミュニケーション・サーバなどと呼ばれることがあるが、これらを総称して明細書中ではチケット情報管理サーバ1とする。
【0018】
図2は、チケット情報管理サーバ1の制御部を示したブロック図である。このチケット情報管理サーバ1はチケットの発行及び管理並びに利用者への情報提供を行うためにICタグBのタグIDと携帯端末Aが利用できる利用者のメールアドレスとを対応付けを行うチケット管理機構と、自動ゲート機3を制御するゲート管理機構とから構成される。
まず、チケット管理機構の構成について説明する。
登録情報受付部11は、利用者が所持する携帯端末A又はチケット発行機2から送信された登録情報を受け付ける機能と、後述の各データベースに記録することを指示すると共に、各データベースに重複する登録情報の有無を確認し、チケット管理データベース12に記憶されているタグID毎の有効期限をチェックする機能とを有する。
この登録情報受付部11は利用者の所持する携帯端末AとICタグBとを関連付けるために必要であり、ICタグBをチケットとして利用するにも必要な機能である。
【0019】
ここで登録情報とは、記録媒体であるICタグBをチケットとして利用し、さらに利用者が所持する携帯端末Aにコンテンツを配信するために必要な情報のことである。例えば、利用者が所持する携帯端末Aから送信されたのであればタグ番号と利用者のメールアドレスであり、チケット発行機2から送信されたのであればタグ番号が相当する。なお、その他、登録情報としては、利用者の所持するクレジットカードの番号、利用者が所持するICタグBがチケットとして利用できる有効期限、利用者の名前、チケットの種類なども含まれる。
【0020】
チケット管理データベース12(以下、チケット管理DB)は、本発明に用いられるチケットのチケット情報を記録し、管理するデータベースである。ここでチケット情報とは、ICタグBをチケットとして利用し管理するために必要な情報である。図3(a)にチケット管理DBのデータ構成図を示す。このようにチケット情報としては、タグ番号、ICタグBを所持する利用者のユーザID、利用者が所持するICタグBがチケットとして利用できる有効期限などからなる。なお、この有効期限は、日付、日時、期間のいずれでも指定できるものとする。このチケット管理DB12は、ICタグBをチケットとして利用させるために必要な機能である。
【0021】
利用者情報データベース13(以下、利用者DBという)は、ICタグBを所持する利用者に係わる情報(利用者情報)を記録し、管理するデータベースである。ここで、利用者情報とはICタグBを所持する利用者を管理するのに用いられる情報である。図3(b)に利用者DBのデータ構成図を示す。このように利用者情報としては、利用者毎に一意に定めたユーザID、利用者の名前、利用者が所持する携帯端末Aからメールが獲得できる利用者のメールアドレス、利用者の所持するICタグBのタグ番号、利用者の所持するクレジットカードのクレジットカード番号などからなる。
この利用者情報DB13は、ICタグBのタグIDに応じて利用者の携帯端末Aに情報を配信するのには必要な機能である。
【0022】
配信部14は、利用者の携帯端末Aに配信する様々なコンテンツを記憶しており、これらのコンテンツを利用者の求めに応じてまたは、自動ゲート機3に応じてメール、ホームページ、音声、アプリケーションプログラムなどの形式で配信することを行う。
なお、この配信部14は自動ゲート機3から送信されるタグ情報に含まれるタグIDに基づいて、利用者情報DB13を参照し、タグIDに対応する利用者のメールアドレスを取得して、適当なコンテンツをこのメールアドレスに配信する機能を備えている。
ここで、コンテンツとは、利用者の所持する携帯端末Aに提供するデジタル形式の情報のことである。
この配信部14は、タグIDに応じて利用者の所持する携帯端末Aにコンテンツを配信するために必要な機能であり、また、ICタグBをチケットとして利用させるために個々のやり取りを行うのに必要な機能である。
【0023】
決済処理部15は、予め所持するICタグBをチケットとして利用させるために、ネットワークを介してチケット代金を決済する機能である。具体的には、利用者のクレジットカードの与信やチケットの売買の処理を行う機能である。
この決済処理部15はICタグBをチケットとして利用させるために必要な機能である。
【0024】
次に、ゲート管理機構について詳細に説明する。
ゲート制御部16は、自動ゲート機3のゲート42に対して開閉の指示に用いられるゲート制御指示を生成する機能である。このゲート制御部16はICタグBがチケットとして利用される際に必要な機能である。また、このゲート制御部16はタグIDに基づいてチケット情報管理DB12を参照して、チケットの有効期限を確認することを行う。
ゲートデータベース17(以下、ゲートDBという)は、自動ゲート機3を管理するのに用いられるゲート情報を記録し、管理しているデータベースである。このゲートDB17は自動ゲート機3を識別し、データ送受信するのに必要な機能である。また、利用者の携帯端末Aにコンテンツを配信する際に利用者が使用した自動ゲート機3を区別して、さらに利用者の現在地に合ったコンテンツを提供するのに用いられることがある。
ここでゲート情報とは、自動ゲート機3と通信を行う際に用いられ、自動ゲート機3に係わる情報である。例えば、このゲート情報とは自動ゲート機3の識別記号や、IP番号などの識別情報と自動ゲート機3の設置場所などからなる。
【0025】
表示制御部18は、自動ゲート機3の表示器36に対して表示すべき表示情報を指示するのに用いられる表示制御指示を生成する機能を有する。ここで、表示情報とは利用者に自動ゲート機3を使用した際に告知すべき情報で、入場の不可・許可、再来場のお願いなどの情報である。また、この表示制御部18はタグIDに基づいてチケット情報管理DB12を参照して、チケットの有効期限を確認することを行っても良い。
この表示制御部18はICタグBがチケットとして利用される際に必要な機能である。
ゲート送受信部19はネットワークを介して、自動ゲート機3が取得したICタグBのタグ情報を受信するのに用いられ、また、ゲートDB17を参照して、ネットワークを介して自動ゲート機3へゲート42の開閉指示や表示器36に表示すべき表示情報などの指示を送信することに用いられる。
このゲート送受信部19は、ICタグBをチケットとして利用される時及び利用者の所持するICタグBの情報を自動ゲート機3から取得し利用者にコンテンツを提供する際に必要な機能である。
【0026】
なお、制御部10はチケット管理機構及びゲート管理機構の全体を制御し、ネットワークを介して様々な情報や指示に対して各部を制御するのにも用いられる。この他に、図示しないがCPU、HDD、ROM、RAM、通信制御回路などの情報処理装置が通常に有するハードウェアが備えられており、本発明の実施に用いられるのは言うまでもない。
【0027】
次に、チケット発行機2はユーザが最初にチケットを購入する際に用いられるチケットの発券を行う装置である。このチケット発行機2は、後述するように情報処理装置と、無線通信によってICタグBからタグ情報を読み出す、または書き込むリーダ・ライター機からなる。
例えば、この情報処理装置はパーソナルコンピュータ、ワークステーションなどが挙げられる。
なお、チケット発行機2において、リーダ機のみの機能であっても本発明の実施は可能である。
【0028】
図4にチケット発行機2の制御部のブロック図を示す。このチケット発行機2のチケット情報入力部21は利用者またはチケット発行者がチケット情報を入力するのに用いられる機能である。また、通信制御部22はネットワークを介してチケット情報管理サーバ1とデータを送受信する際に用いられるものである。タグ送受信部23はアンテナ24を介して記録媒体であるICタグBとの間でデータを送受信する。このアンテナ24は自身の近傍に通信可能領域を形成する。また、このアンテナ24はチケット発行機2と同一筐体に組み込まれていても良いし、別途に設けられていても良い。つまり、アンテナ24は固定に設置されてるか、可動とされているかは問わない。
タグ情報入力部25は記録媒体であるICタグBの書換え可能領域(例えば、EEPROM)にタグ情報を書き込む際の入力に用いられる。なお、本発明において、タグ情報入力部25は必ずしも必要ではないが、ICタグBに金銭価値、ポイント、チケットとしての有効期限などを書き込む場合には有用である。
【0029】
また、自動ゲート機3はユーザの入退場を管理するパスゲートシステムである。例えば、このパスゲートシステムは、駅改札口の自動改札システムや遊園地の入場処理システム等のパスゲートシステムにおいて、ゲートの近傍に通信可能領域を構成し、この通信可能領域に提示されたチケットとの間でデータを無線送受信できるようにした非接触ゲートシステムが挙げられる。
図5は、本発明のチケット情報管理システムで用いられる自動ゲート機3の制御部のブロック図である。自動ゲート機3は後述する記録媒体を構成するICタグBとの間においてデータを無線送受信して非接触自動ゲート機を構成する。自動ゲート機3のCPU30にはインタフェイス回路34,37,40を介して表示器制御回路35、送受信制御回路38及びゲート制御回路41が接続されている。表示器制御回路35は自動ゲート機3の上面において利用者に対するメッセージを表示する表示器36を駆動する。送受信制御回路38はアンテナ39を介して記録媒体であるICタグBとの間でデータを送受信する。このアンテナ39は自動ゲート機3の上面に設けられており、その上方の近傍に通信可能領域を形成する。ゲート制御回路41はゲート42を開閉制御する。このゲート42は、利用者の進行方向先(つまり奥側)に設けられており、利用者の入退場をゲート42の開閉によって行う。通信制御回路43はこの自動ゲート機3とネットワークを介してチケット情報管理サーバ1との通信制御を行う。
【0030】
CPU30はROM31に書き込まれているOSやプログラムに従って上記入出力機器の制御を行い、この間に入出力されるデータがRAM32の所定のメモリエリアに格納される。また、CPU30にはタイマ33が接続されており、CPU30はこのタイマ33から現在時間の読み取りを行う。
【0031】
また、携帯端末Aはネットワークとの通信機能を備える情報処理端末である。例えば、情報処理端末としては、携帯電話機、PDA、PHSなどが挙げられる。この情報処理端末はネットワークを介してメールの送受信やインターネットへの接続ができることが必要である。なお、本実施形態では携帯端末としているが、必ずしも携帯端末である必要はなく、据え置き型の情報処理端末であっても良い。据え置き型の情報処理端末としては、パソコン、ワークステーション、テレビゲーム機などが挙げられる。
なお、携帯端末であれば使用場所を問わず、利用者の利便性を上げることができるので、本発明を実施するにあたっては好適である。
【0032】
さらに、ICタグBは、本発明のチケットに該当し、非接触にてチケット発券機2や自動ゲート機3と無線送受信する記録媒体のことである。ICタグBの形状としては、例えば、カード型、指輪型、腕輪型、ペンダント型、キーホルダー型、携帯端末Aに貼り付けるシール形状などが考えられるが形状は問わない。なお、このICタグBのタグ番号は人間が視認できる状態にICタグBの表面に記されていることが適当である。これは、利用者が携帯端末Aを用いてチケット情報管理サーバ1にICタグBのタグ番号を通知する際に非常に有用となる。
なお、本実施形態においてICタグBは非接触型の記録媒体であるが、接触型、ハイブリッド型の記録媒体であっても良い。なお、非接触型又はハイブリッド型の記録媒体であれば、接触型の記録媒体に比べて処理速度の迅速化をはかることができる。
【0033】
図6はICタグBの制御部のブロック図である。ICタグBのCPU61はマスクROM62に格納されたICタグBの全処理を制御するOSやプログラムに沿って各回路装置を駆動制御すると共に、各演算を実行し、RAM63は必要なデータの一時的な記録・読み出しを行う作業エリアとなり、EEPROM64はタグ情報が記録されている。このタグ情報とは、ICタグBを一意に識別できる情報と、ICタグBに付加価値を持たせるための情報とからなる。例えば、このタグ情報としては、ICタグBを一意に識別するためのタグ番号(以下、タグIDともいう)が必須であり、その他にICタグBに付加価値を持たせるために、ICタグB又はチケットとしての有効期限、金額価値、入場時間などのデータを書き換え可能として記録している。送受信制御回路65はアンテナ67を介してチケット発行機2のタグ送受信部23や自動ゲート機3の送受信制御回路38との間でデータの無線送受信を行い、送受信制御を行う。このICタグBの各回路はチケット発行機2や自動ゲート機3から送信される電力搬送波により電力の供給を受ける。このため、送受信制御回路65は電源回路66に接続されており、アンテナ67において受信した電力搬送波の電力成分を電源回路66に供給し、この電源回路66は各回路に電源を供給する。
【0034】
図9から図12は、携帯端末A、ICタグB、チケット情報管理サーバ1、チケット発行機2、自動ゲート機3の処理手順を示すフローチャートであり、図9は利用者が初めてICタグBからなるチケットのチケット購入時の手順を示しており、図10は利用者が予めICタグBを所持し、チケットとしてICタグBを機能させる際のチケット購入時の手順を示している。
図11は入場処理時の手順を示しており、図12は退場処理時の手順を示している。
また、図7、図8は携帯端末A、チケット発行機2によるチケット購入時の手続きの画面を示したものである。
【0035】
(ICタグBからなるチケットの初期購入)
利用者は利用者自身がICタグBを所持していないことを確認し、チケット発行機2によりチケットとなるICタグBの購入を始める。利用者はまず、チケット発行機2にて購入を希望するチケットの種類を選択し、所定の金額をチケット発行機2に挿入する(S800)。チケット発行機2は内部に蓄えているICタグBから適当な1つを取出し、ICタグBのタグIDを読み出す(S801)。この時、チケット発行機2の表示画面には図8のようにICタグBのタグID、チケットの種類とチケットの金額が提示される。
【0036】
この後、チケット発行機2はチケットの種類(チケットの有効期限を含む)とタグIDとを登録情報としてチケット情報管理サーバ1に送信する(S802)。チケット情報管理サーバ1では受信した登録情報を受け付け(S803)、チケット管理DB12に重複するタグIDの有無を確認し(S804)、重複していなければチケット管理DB12に登録し(S805)、登録が完了した旨をチケット発行機2に通知する(S807)。そして、チケット発行機2はチケット情報管理サーバ1より登録情報の登録完了の通知が来たら、ICタグBを利用者に発行する(S808)。
なお、重複したタグIDが存在するのであれば、S802に戻りチケット発行機2に新たなICタグBを取出すように指示する(S806)。
これまでの処理により、利用者が初めて購入したICタグBをチケットとして利用することができるようになる。
【0037】
(携帯端末AとICタグBとの関連付け)
次に、利用者はICタグBをチケット発行機2にて購入すると、利用者の所持する携帯端末Aを用いて、チケット情報管理サーバ1に登録情報を送信する(S809)。この登録情報の送信は例えばメールにより行われ、このメールのメールアドレスにはチケット情報管理サーバ1のアドレスが入力され、メールの本文には購入したICタグBのタグIDや利用者の名前が登録情報として入力される。この他、メール以外にも、チケット情報管理サーバ1が予め用意するホームページからでも送信できるのは言うまでもない。
チケット情報管理サーバ1は、受信した登録情報に含まれるタグIDから利用者情報DB13に重複したタグIDが登録されていないかを確認する(S810)。
次に、チケット情報管理サーバ1は、チケット管理DB12の該当するタグIDに有効期限が現在時間以降に設定されているかについての判断を行う(S811)。
【0038】
そして、S811、S812のいずれについても問題がない場合には、チケット情報管理サーバ1は登録情報をチケット管理DB12、利用者情報DB13に記録する(S812)。なお、利用者情報DB13では、新たにユーザIDを発行し、利用者の名前、タグID、利用者のメールアドレスを記録することになり、チケット管理DB12ではユーザIDが新たに追記されることとなる。
一方、S811、S812のいずれかでも問題がある場合には、チケット情報管理サーバ1は、エラー表示が携帯端末Aにメールやホームページ上で提示する(S813)又は、チケットの購入を求める旨(決済の要求)の表示をメールやホームページ上で提示する(S814)。なお、携帯端末Aを用いてチケットを購入する手順(決済の手順)については図10にて詳細に説明する。
チケット情報管理サーバ1は、S812にて登録情報が各DBに記録、管理されると登録完了の通知を携帯端末Aにメールやホームページ上で行う(S815)。
このS809からS815までの処理により、利用者が所持する携帯端末Aとの関連付けが行われる。従来は大衆的な告知や情報提供を案内板、掲示板、アナウンス、行き先表示板、パンフレットなどの配布物などで行い、利用者に情報を的確に提供することができなかった。しかし、このような処理により、利用者の所持する携帯端末AとICタグBとを関連付けられるので、ICタグBに呼応して利用者毎に利用者に必要なコンテンツを提供することができるようになる。
【0039】
また、S800からS815までの一連の処理により、ICタグBをチケットとして利用させることができ、さらに、利用者が所持している携帯端末Aとの関連付けが行われるので、例えば、利用者がICタグBをチケットとして利用した時に携帯端末Aに適切なコンテンツを提供するなどの新しい情報提供を行うことができる。
【0040】
(利用者がICタグBを所持し、チケットとしてICタグBを利用する場合)利用者は利用者が所持するICタグBに視認できるように記されているタグIDを確認し、図7(a)の携帯端末Aの画面に示すように、携帯端末Aのメール送信機能を用いてメールの本文に登録情報を入力する(S900)。この登録情報としては、例えばタグIDである。
なお、メールの送信先はチケット情報管理サーバ1のメールアドレスとなる。また、ここではメールにより登録情報を送信しているが、チケット情報管理サーバ1に登録情報を受け付けるホームページを用意しておき、このホームページから登録情報が入力できるようにしても良いことは言うまでもない。
次に、利用者の入力が終わると携帯端末Aを操作してS900で作成した登録情報をチケット情報管理サーバ1に送信する(S901)。
【0041】
チケット情報管理サーバ1は、携帯端末Aから受信した登録情報を受け付ける(S902)。
そして、チケット情報管理サーバ1は、登録情報に基づいて利用者情報DB13に重複したタグIDの有無を確認する(S903)。そして、重複したタグIDがある場合には、エラー表示を携帯端末Aに対してメールやホームページ上で行う(S904)。
一方、重複したタグIDがない場合には、登録情報に基づいてチケット管理DB12に該当するタグIDに対してチケットとしての有効期限が設定されているか否かを確認する(S905)。本実施形態では、タグIDに対してチケットとしての有効期限が設定されているということはチケット売買における決済が終わっているということを意味する。
【0042】
なお、タグIDの重複がない場合には、利用者情報DB13にユーザIDを新たに発行し、登録情報から利用者のメールアドレス、利用者の所持するICタグBのタグIDを記録し(S906)、そして、該当するタグIDに対するチケットとしての有効期限が設定されていない場合には、チケット管理DB12にタグID、ユーザIDを記録する(S906)。
また、タグIDに対してチケットとしての有効期限が既に設定されている場合には、利用者がチケット発行機2にてICタグBを購入したものと判断することができる。
このS900からS906までの処理により、利用者が所持する携帯端末Aとの関連付けが行われる。従来は大衆的な告知や情報提供を案内板、掲示板、アナウンス、行き先表示板、パンフレットなどの配布物などで行い、利用者に情報を的確に提供することができなかった。しかし、このような処理により、利用者の所持する携帯端末AとICタグBとを関連付けられるので、ICタグBに呼応して利用者毎に利用者に必要なコンテンツを提供することができるようになる。
【0043】
また、タグIDに対するチケットとしての有効期限が設定されていない、つまり、チケット購入により決済が終わっていないのであれば、チケット情報管理サーバ1は、携帯端末Aに対してチケットの購入を求める旨の提示をメールやホームページ上で行う(S907)。このチケットの購入を求める旨の提示をメールで行った場合の画面の例示を図7(b)に示す。
この図7(b)に示されているように決済手続きをホームページ上で行えるように設定している。
【0044】
そして、利用者が携帯端末Aを用いてメールやホームページ上で記載されている決済用のホームページの要求を出すと(S908)、チケット情報管理サーバ1は決済用のホームページを携帯端末Aに提示する(S909)。
この決済用ホームページの画面の例示を図7(c)に示す。利用者は携帯端末Aを用いて全ての項目について入力を行い(S910)、決済に必要な情報を登録情報としてチケット情報管理サーバ1に送信する(S911)。
なお、この図7(c)には、公知の決済機能と同様にクレジットカードの番号を入力することで行う。なお、その他に本発明を実施するにあたっては、タグIDとチケットの種類及び金額を入力すべき必須の項目として設けられている。
特に、タグIDが入力されなければICタグBをチケットとして利用することができないこととなる。
【0045】
チケット情報管理サーバ1は、公知の決済機能と同様に与信を行う(S912)。なお、クレジットカードの利用が適切でないとの与信結果の場合、チケット情報管理サーバ1はエラー表示をメールやホームページ上で携帯端末Aに提示する(S913)。
一方、クレジットカードの利用が適切であるとの与信結果の場合、チケット情報管理サーバ1は登録情報に含まれるタグIDに基づいて、クレジットカード番号、チケットの種類、チケットの有効期限、利用者の名前をチケット管理DB12、利用者情報DB13に記録し、管理する(S914)。また、一方で決済が済んでいる場合はS902で受付けた登録情報を各データベースに登録することを行う(S914)。
その後、チケット情報管理サーバ1はICタグBが利用可能である旨の通知をメールやホームページ上で利用者の携帯端末Aに提示する(S915)。
このS907からS915までの処理により、利用者が予め所持しているICタグBを所望のチケットとして利用することを可能とすることができる。
【0046】
また、S900からS915までの一連の処理により、利用者が所持している携帯端末Aとの関連付けが行われ、さらに、ICタグBをチケットとして利用させることができるので、例えば、利用者がICタグBをチケットとして利用した時に携帯端末Aに適切なコンテンツを提供するなどの新しい情報提供を行うことができる。
【0047】
(入場処理時の手順)
自動ゲート機3における入場処理においてICタグBが自動ゲート機3の通信可能領域に提示されると、ICタグBは自動ゲート機3からの電力供給を受けて動作を開始する。ICタグBはまずEEPROM64に記憶されているタグ情報、例えば、タグIDを自動ゲート機3に送信する(S111)。自動ゲート機3は電源投入後においてICタグBからデータ送信を待機しており、ICタグBから送信されたタグ情報を受信すると(S112)、このタグ情報と自動ゲート機3を識別する情報とをチケット情報管理サーバ1に送信する(S113)。
【0048】
チケット情報管理サーバ1は、タグ情報に含まれるタグIDに基づいてチケット管理DB12の該当するICタグBの有効期限が現在時刻以降か否かを確認する(S114)。次に、チケット情報管理サーバ1は、有効期限の状態に応じて表示器36に表示する内容の選択と、ゲート42の開閉の選択を行う(S115、S116、S120)。チケット情報管理サーバ1は、ICタグBが有効期限内であれば、先の識別の情報で特定した自動ゲート機3に対して、表示器36に「いらっしゃいませ」の表示の指示と、ゲート42に「開」の指示を行うと共にICタグBのチケットとしての有効期限を送信する(S117)。そして、自動ゲート機3は表示器36とゲート42を制御すると共に、自動ゲート機3はチケット情報管理サーバ1から送信された有効期限をタグ情報としてICタグBに送信する。
【0049】
また、自動ゲート機3は現在時刻をタイマ33で読み取り、これをタグ情報の一例である入場時間としてICタグBに送信する(S118)。そして、ICタブBは自動ゲート機3から送信されたタグ情報をEEPROM64に記録する(S119)。
この後、ICタグBが自動ゲート機の通信可能領域から外れると、ICタグBにおける電源が断たれ、動作を停止する。なお、自動ゲート機3は次のICタグBが通信可能領域に進入するまで待機する。この待機とは、通信可能領域に電力搬送波を送信している状態をいう。
【0050】
他方で、チケット情報管理サーバ1は有効期限内であったICタグBの利用者に対してメール配信を行う処理を進める。まず、チケット情報管理サーバ1は、先に取得したタグ情報に含まれるタグIDから利用者情報DB13を参照し、利用者のメールアドレスを取得し(S122)、先に取得したメールアドレスを宛先とするメールを配信する(S123)。利用者が所持する携帯端末Aが受信した、このメールの一例を図7(d)に示す。
この様に、従来は入場した際に大衆的な掲示や画一的なチラシ、案内パンフレット、掲示板、案内板などを配布することや掲示することが行われていた。しかし、本実施形態で示しように、予めICタグBと携帯端末Aが利用できるメールアドレスとの関連付けが行われているので、利用者に対して個々に適切なコンテンツを提供をすることができる。
また、入場した際に、利用者の所持する携帯端末Aに施設の案内やイベントの情報を提供することができるので、利用者にとっては有益な情報を的確に得ることができる。
さらに、利用者にとっては大衆的な掲示板や配布物などを探し出す手間を省くことができ、予め目的とした行動や、入場後の行動、そしてスケジュールを容易に立てることができる。
さらに、また容易に購入できたチケット代わりのICタグBを用いて入場することができる。
【0051】
なお、ICタグBが有効期限内でない場合、チケット情報管理サーバ1は自動ゲート機3に対して、表示器36に「ご利用いただけません」の表示の指示と、ゲート42に「閉」の指示を行う(S121)。そして、この指示にしたがって、自動ゲート機3は表示器36とゲート42を制御する。
【0052】
(退場処理の手順)
退場の処理では、自動ゲート機3の通信可能領域に進入したICタグBからEEPROM64に記録されているタグ情報が自動ゲート機3に対して送信される(S130)。自動ゲート機3はタグ情報を受信し、このタグ情報と自動ゲート機3の識別の情報とをチケット情報管理サーバ1に送信する(S131、S132)。チケット情報管理サーバ1は、表示器36に「ご来場ありがとうございました」の表示の指示と、ゲート42に「開」の指示とを、先の識別の情報で特定した自動ゲート機3に行う(S134)。自動ゲート機3は、この指示にしたがって、表示器36、ゲート42の制御を行うと共に、ICタグBにタグID以外のEEPROMに記録されているタグ情報を消去するように指示し、このICタグBはタグID以外のタグ情報をEEPROM64から消去する(S135、S136)。
この後、自動ゲート機3の通信可能領域からICタグBが外れると電力が断たれ、ICタグBは動作を停止する。一方、自動ゲート機3は次のICタグBが通信可能領域に進入するまで待機する。
【0053】
そして、また、チケット情報管理サーバ1は、自動ゲート機3から得られたタグ情報に含まれるタグIDに基づいて、利用者情報DB13を参照して、利用者のメールアドレスを取得する(S137)。そして、チケット情報管理サーバ1は、自動ゲート機3から得られたタグ情報に含まれるタグIDからチケット管理DB12を参照して、このタグIDの有効期限が現在日以降にも利用されるか否かを判断する(S138)。そして、ICタグBの有効期限が明日以降にも存在する場合には(S139)、先に取得しメールアドレスに対して明日の催しのスケジュールなどの内容を利用者の携帯端末Aに送信する(S140)。
【0054】
一方、ICタグBの有効期限が本日までであった場合には(S141)、タグIDに基づいて、該当するチケット管理DB12及び利用者情報DB13のデータを消去するとともに(S142)、先に取得した利用者のメールアドレスに対して、再来場を促すメールを配信する(S143)。
このように、利用者のICタグBと利用者の携帯端末Aとが関連付けられているので、きめ細やかなコンテンツの提供を行うことができる。
また、このようにメールを配信するによって再来場への訴求を図ることができる。
さらに、本発明のICタグBは、チケット情報管理サーバ1にチケットとしての利用を登録するだけで様々なチケットとして再利用することができる。
【0055】
チケット情報管理サーバ1は入退場の際に自動ゲート機3の識別の情報を利用して自動ゲート機3の設置場所を特定する。そして、チケット情報管理サーバ1は、この設置場所に応じたコンテンツを読出し、このコンテンツを利用者の携帯端末Aに配信することが行われても良い。さらに、チケット情報管理サーバ1の利用者情報DB13に記録される利用者情報の項目としては、利用者の住所、年齢、職業、電話番号、性別、趣味、入場の目的、来場の構成(一人、友人、カップル、家族など)などが追加されても良い。このように、利用者情報の項目を増やすことで、利用者の携帯端末Aに提供するコンテンツを更にきめ細やかにし、更に適切にすることができる。
【0056】
チケット情報管理サーバ1は入退場の際の自動ゲート機3から読み出したICタグBの識別情報を利用して、利用者の携帯端末Aにコンテンツを配信する。ここで、このコンテンツは施設の案内や施設で行われる催し物のスケジュール、公共交通機関の時刻表や運行状況などが考えられる。その他に、利用者が携帯端末Aで新たなコンテンツを得られるように、スキャナー装置を設置している場所を示しておいても良い。そして、利用者はICタグBをスキャナー装置に提示することで新たなコンテンツを携帯端末Aで得られることとなる。
【0057】
自動ゲート機3は、利用者の入退場を制御するためにゲート42や表示器36を用いているが、この他、音声により入場許可の場合には「いらっしゃいませ」、入場不可の場合には「チケットをご確認下さい」、退場の場合には、「ありがとうございました」などをスピーカから出力することが行われるのであっても良い。
さらに、利用者の入退場を制御する際にLEDランプなどを用いて、視覚的にチケット発行者側に訴えるようにしても良い。
【0058】
ICタグBのタグ情報には、タグIDの他に付加価値の情報を記録させることで、さらなる利便性を高めても良い。例えば、金銭情報をタグ情報として追加して、入場前後、退場前後でも金銭の代わりとして用いられたり、子供用のICタグBには親の携帯電話番号、メールアドレス、自宅の住所、自宅の電話番号などをタグ情報として追加しておくことで、迷子になったときであっても迅速な対応をすることができるようになる。
【0059】
また、本実施の形態では、アトラクション施設のチケット及び入退場について説明したが、電車やバスなどの公共交通機関や動物園、植物園、水族館、博物館、美術館などであっても同様に利用できることは言うまでもない。さらに、本実施の形態ではチケットが有料の場合について説明したが、無料であっても同様であることは言うまでもない。
【0060】
また、図2の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによりチケットの管理や発行、そして、利用者へのコンテンツの配信を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器などのハードウェアを含むものとする。
【0061】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROMなどの可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスクなどの記録装置のことをいう。さらに、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネットなどのネットワークや電話回線などの通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやコンピュータとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現するものであっても良い。
【0062】
以上、この発明の一実施形態について図面を参照しながら詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計も含まれる。
【0063】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、自動ゲート機から送信された記録媒体の識別情報に基づいて、自動ゲート機をチケット情報管理サーバで一括して管理することができる。
【0064】
請求項2の発明によれば、利用者が情報処理端末と識別情報が記録された記録媒体とを所持していれば、容易に記録媒体をチケット代わりとして利用することができるようになる。
【0065】
請求項3の発明によれば、利用者の所持する記録媒体と、利用者の所持する情報処理端末が接続できるメールアドレスとが関連付けられるので、記録媒体から利用者、また、利用者から記録媒体を特定することができる。これにより、記録媒体が利用されることにより、利用者の回遊が分かる。また、記録媒体の利用を促進するために利用者のメールアドレスを宛先にして様々なメールを配信することができるようになる。
【0066】
請求項4の発明によれば、予め記録媒体の識別情報と利用者のメールアドレスとが関連付けられているので、自動ゲート機を通った際に、適当なコンテンツを利用者の情報処理端末が利用できるメールアドレスを宛先として配信することができる。これにより、利用者はチケットとして利用した記録媒体にも係わらず、様々なコンテンツを適切な形で得ることが可能となる。
【0067】
請求項5の発明によれば、記録媒体を一意に定める識別情報が記録媒体の表面に示されているので、記録媒体の識別情報を必要とするときには、記録媒体読取り装置などを用いることなく容易に取得することができる。
また、本発明においてはチケット代わりに記録媒体を用いるため、識別情報が記録媒体の表面に示されているのは非常に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】チケット情報管理システムの概要を示す図
【図2】チケット情報管理サーバ1のブロック図
【図3】(a)チケット管理DBのデータ構造を示す図、(b)利用者情報DBのデータ構造を示す図
【図4】チケット発券機のブロック図
【図5】自動ゲート機のブロック図
【図6】ICタグBのブロック図
【図7】(a)登録情報の入力の画面例、(b)チケットの決済を要求の画面例、(c)チケットの決済を行う際の画面例、(d)自動ゲート機を通過した際の配信されるコンテンツの画面例
【図8】チケット発券機の購入画面例
【図9】購入と情報の関連付け処理手順を示すフローチャート
【図10】購入と情報の関連付け処理手順を示すフローチャート
【図11】自動ゲート機を通過して入場するときのフローチャート
【図12】自動ゲート機を通過して退場するときのフローチャート
【符号の説明】
A・・・ 携帯端末
B・・・ ICタグ
1・・・ チケット情報管理サーバ
2・・・ チケット発券機
3・・・ 自動ゲート機
【産業上の利用分野】
本発明は、入退場に利用されるチケットの発行及び管理を行うチケット情報管理システムに用いられるチケット情報管理サーバ及びチケットとして用いられる記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、バスや電車、遊園地などのアトラクション施設を利用する利用者がバスや電車のチケットや遊園地などのアトラクション施設へのチケットを購入する際には、乗車券販売機や販売窓口にて希望するチケットを指定して購入を行っている。この場合において、チケットは紙を媒体とするチケットが発行される。利用者は、このチケットを駅の改札口にある自動改札システムや遊園地の入園処理システムなどのパスゲートシステムにチケットを投入するか、チケットを確認する人によってチケットに入鋏、スタンプ、もぎりなどの行為により入場したことを知らしめることが行われている。
しかしながら、このようなチケットの発行方法やチケット管理方法では、チケットを購入するに際して乗車券販売機や販売窓口に並ぶなどの手間がかかるという問題がある。また、紙の媒体を用いているので地球環境の点から廃棄物処理の問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、主要な目的はチケットを購入する際に容易に購入することができるチケット情報管理システムに用いられるチケット情報管理サーバ、チケットとして用いられる記録媒体を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を達成するために、本発明では、以下のような手段を講ずる。
【0005】
請求項1に記載の発明は、利用者が所持するチケット代わりに用いられる記録媒体毎に定められた識別情報を記録する記録媒体との間でデータを送受信する自動ゲート機とネットワークを介して接続されるチケット情報管理サーバにおいて、チケット情報管理サーバは、前記記録媒体をチケットと管理するためのチケット情報を管理し、記録するチケット情報DBと、前記自動ゲート機が前記記録媒体から取得した前記識別情報を受信する受信手段と、前記識別情報に基づいてチケット情報DBを参照し、チケットとしての有効性を判断し、自動ゲート機のゲートの開閉を制御するゲート制御指示を生成するゲート制御手段と、前記識別情報に基づいてチケット情報DBを参照し、チケットとしての有効性を判断し、自動ゲート機の表示器の表示を制御する表示制御指示を生成する表示制御手段と、前記ゲート制御指示と表示制御指示とを前記自動ゲート機に送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0006】
請求項1に記載の発明においては、自動ゲート機が読取った記録媒体の識別情報をチケット情報管理サーバに送信する。このチケット情報管理サーバは、識別情報に基づいてチケットとシテの有効性を判断し、自動ゲート機のゲートと表示器とを制御する。したがって、一括して管理しているチケット情報から記録媒体をチケットとして利用することとなる。
【0007】
請求項2に記載の発明は、利用者が所持する情報処理端末とネットワークを介して接続され、利用者が所持するチケット代わりに用いられる記録媒体毎の識別情報が記された記録媒体をチケットして管理するチケット情報管理サーバにおいて、チケット情報管理サーバは、前記情報処理端末から識別情報を含む登録情報を受付ける登録受付手段と、前記記録媒体をチケットとして利用できるように前記登録情報をチケット情報として記録し、管理するチケット管理DBと、チケットが有料の場合に前記情報処理端末にチケットの決済を求める決済処理手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
記録媒体をチケット代わりに用いるために、利用者の所持する情報処理端末から記録媒体の識別情報をチケット情報管理サーバに送信する。また、チケットが有料の場合には、識別情報をキーとして決済処理を行い、記録媒体の有効性を示す有効期限を設定する。したがって、利用者が適当な記録媒体を所持していれば、如何なる場所であっても、記録媒体をチケット代わりに利用できることとなる。
【0009】
請求項3に記載の発明は、利用者が所持する情報処理端末とネットワークを介して接続され、利用者が所持するチケット代わりに用いられる記録媒体毎の識別情報が記された記録媒体をチケットして管理するチケット情報管理サーバにおいて、チケット情報管理サーバは、前記情報処理端末から識別情報と利用者のメールアドレスとを含む登録情報を受付ける登録受付手段と、前記識別情報と利用者のメールアドレスを関連付けて利用者情報として記録し、管理する利用者管理DBと、を備えることを特徴とする。
【0010】
この発明においては、利用者が利用者のメールアドレスと記録媒体の識別情報をチケット情報管理サーバに送信すると、チケット情報管理サーバは各々の情報を対応付けて管理することを行う。したがって、記録媒体と利用者との関連付けを容易に行うこととなる。
【0011】
請求項4に記載の発明は、利用者が所持するチケット代わりに用いられる記録媒体毎に定められた識別情報を記録する記録媒体との間でデータを送受信する自動ゲート機と、利用者が所持する情報処理端末とネットワークを介して接続されるチケット情報管理サーバにおいて、チケット情報管理サーバは、前記記録媒体の識別情報と前記情報処理端末が利用できる利用者のメールアドレスとの関連付けからなる利用者情報を管理し、記録する利用者情報DBと、前記自動ゲート機が前記記録媒体から取得した前記識別情報を受信する受信手段と、前記受信手段で取得した識別情報に基づいて、前記利用者DBから該当する利用者のメールアドレスを取得し、コンテンツを配信する配信手段と、を備えることを特徴とする。
【0012】
この発明においては、利用者が利用者のメールアドレスと記録媒体の識別情報とが対応付けて管理されている。したがって、自動ゲート機などで記録媒体の識別情報が読取られた場合には、適当なコンテンツが利用者のメールアドレスに送信されることとなる。
【0013】
請求項5に記載の発明は、 チケットの代わりとして利用される記録媒体において、記録媒体の表面に人が視認できるように記録媒体毎に一意に定められた識別情報が記されていることを特徴とする。
【0014】
記録媒体には、記録媒体の表面に人が視認(凹凸などにより知覚できる触覚も含む)できるように記録媒体毎に一意に定められた識別情報が記されている。したがって、利用者は必要な場合には、記録媒体の識別情報を如何なる形であっても分かることとなる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図を用いて本発明が適用された一実施の形態を詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明のチケット情報管理システムの全体概要を示したものである。この図1において、本発明のチケット情報管理システムは、チケット情報管理サーバ1、チケット発行機2、自動ゲート機3、利用者が所持する携帯端末Aとがネットワークを介して接続されており、さらに利用者が所持するICタグBとから構成される。なお、本実施の形態では、利用者が1人であり、自動ゲート機3が1台である例で示しているが、複数人であり、複数台であっても良い。
【0017】
このチケット情報管理サーバ1は、本発明のチケット情報管理システムの中核をなす情報処理装置であり、利用者が所持するICタグBをチケットとして利用できるように管理し、利用者の所持する携帯端末Aに情報を提供する装置である。例えば、チケット情報管理サーバ1とは、サーバの機能毎に、ファイル・サーバ、データベース・サーバ、プリント・サーバ、コミュニケーション・サーバなどと呼ばれることがあるが、これらを総称して明細書中ではチケット情報管理サーバ1とする。
【0018】
図2は、チケット情報管理サーバ1の制御部を示したブロック図である。このチケット情報管理サーバ1はチケットの発行及び管理並びに利用者への情報提供を行うためにICタグBのタグIDと携帯端末Aが利用できる利用者のメールアドレスとを対応付けを行うチケット管理機構と、自動ゲート機3を制御するゲート管理機構とから構成される。
まず、チケット管理機構の構成について説明する。
登録情報受付部11は、利用者が所持する携帯端末A又はチケット発行機2から送信された登録情報を受け付ける機能と、後述の各データベースに記録することを指示すると共に、各データベースに重複する登録情報の有無を確認し、チケット管理データベース12に記憶されているタグID毎の有効期限をチェックする機能とを有する。
この登録情報受付部11は利用者の所持する携帯端末AとICタグBとを関連付けるために必要であり、ICタグBをチケットとして利用するにも必要な機能である。
【0019】
ここで登録情報とは、記録媒体であるICタグBをチケットとして利用し、さらに利用者が所持する携帯端末Aにコンテンツを配信するために必要な情報のことである。例えば、利用者が所持する携帯端末Aから送信されたのであればタグ番号と利用者のメールアドレスであり、チケット発行機2から送信されたのであればタグ番号が相当する。なお、その他、登録情報としては、利用者の所持するクレジットカードの番号、利用者が所持するICタグBがチケットとして利用できる有効期限、利用者の名前、チケットの種類なども含まれる。
【0020】
チケット管理データベース12(以下、チケット管理DB)は、本発明に用いられるチケットのチケット情報を記録し、管理するデータベースである。ここでチケット情報とは、ICタグBをチケットとして利用し管理するために必要な情報である。図3(a)にチケット管理DBのデータ構成図を示す。このようにチケット情報としては、タグ番号、ICタグBを所持する利用者のユーザID、利用者が所持するICタグBがチケットとして利用できる有効期限などからなる。なお、この有効期限は、日付、日時、期間のいずれでも指定できるものとする。このチケット管理DB12は、ICタグBをチケットとして利用させるために必要な機能である。
【0021】
利用者情報データベース13(以下、利用者DBという)は、ICタグBを所持する利用者に係わる情報(利用者情報)を記録し、管理するデータベースである。ここで、利用者情報とはICタグBを所持する利用者を管理するのに用いられる情報である。図3(b)に利用者DBのデータ構成図を示す。このように利用者情報としては、利用者毎に一意に定めたユーザID、利用者の名前、利用者が所持する携帯端末Aからメールが獲得できる利用者のメールアドレス、利用者の所持するICタグBのタグ番号、利用者の所持するクレジットカードのクレジットカード番号などからなる。
この利用者情報DB13は、ICタグBのタグIDに応じて利用者の携帯端末Aに情報を配信するのには必要な機能である。
【0022】
配信部14は、利用者の携帯端末Aに配信する様々なコンテンツを記憶しており、これらのコンテンツを利用者の求めに応じてまたは、自動ゲート機3に応じてメール、ホームページ、音声、アプリケーションプログラムなどの形式で配信することを行う。
なお、この配信部14は自動ゲート機3から送信されるタグ情報に含まれるタグIDに基づいて、利用者情報DB13を参照し、タグIDに対応する利用者のメールアドレスを取得して、適当なコンテンツをこのメールアドレスに配信する機能を備えている。
ここで、コンテンツとは、利用者の所持する携帯端末Aに提供するデジタル形式の情報のことである。
この配信部14は、タグIDに応じて利用者の所持する携帯端末Aにコンテンツを配信するために必要な機能であり、また、ICタグBをチケットとして利用させるために個々のやり取りを行うのに必要な機能である。
【0023】
決済処理部15は、予め所持するICタグBをチケットとして利用させるために、ネットワークを介してチケット代金を決済する機能である。具体的には、利用者のクレジットカードの与信やチケットの売買の処理を行う機能である。
この決済処理部15はICタグBをチケットとして利用させるために必要な機能である。
【0024】
次に、ゲート管理機構について詳細に説明する。
ゲート制御部16は、自動ゲート機3のゲート42に対して開閉の指示に用いられるゲート制御指示を生成する機能である。このゲート制御部16はICタグBがチケットとして利用される際に必要な機能である。また、このゲート制御部16はタグIDに基づいてチケット情報管理DB12を参照して、チケットの有効期限を確認することを行う。
ゲートデータベース17(以下、ゲートDBという)は、自動ゲート機3を管理するのに用いられるゲート情報を記録し、管理しているデータベースである。このゲートDB17は自動ゲート機3を識別し、データ送受信するのに必要な機能である。また、利用者の携帯端末Aにコンテンツを配信する際に利用者が使用した自動ゲート機3を区別して、さらに利用者の現在地に合ったコンテンツを提供するのに用いられることがある。
ここでゲート情報とは、自動ゲート機3と通信を行う際に用いられ、自動ゲート機3に係わる情報である。例えば、このゲート情報とは自動ゲート機3の識別記号や、IP番号などの識別情報と自動ゲート機3の設置場所などからなる。
【0025】
表示制御部18は、自動ゲート機3の表示器36に対して表示すべき表示情報を指示するのに用いられる表示制御指示を生成する機能を有する。ここで、表示情報とは利用者に自動ゲート機3を使用した際に告知すべき情報で、入場の不可・許可、再来場のお願いなどの情報である。また、この表示制御部18はタグIDに基づいてチケット情報管理DB12を参照して、チケットの有効期限を確認することを行っても良い。
この表示制御部18はICタグBがチケットとして利用される際に必要な機能である。
ゲート送受信部19はネットワークを介して、自動ゲート機3が取得したICタグBのタグ情報を受信するのに用いられ、また、ゲートDB17を参照して、ネットワークを介して自動ゲート機3へゲート42の開閉指示や表示器36に表示すべき表示情報などの指示を送信することに用いられる。
このゲート送受信部19は、ICタグBをチケットとして利用される時及び利用者の所持するICタグBの情報を自動ゲート機3から取得し利用者にコンテンツを提供する際に必要な機能である。
【0026】
なお、制御部10はチケット管理機構及びゲート管理機構の全体を制御し、ネットワークを介して様々な情報や指示に対して各部を制御するのにも用いられる。この他に、図示しないがCPU、HDD、ROM、RAM、通信制御回路などの情報処理装置が通常に有するハードウェアが備えられており、本発明の実施に用いられるのは言うまでもない。
【0027】
次に、チケット発行機2はユーザが最初にチケットを購入する際に用いられるチケットの発券を行う装置である。このチケット発行機2は、後述するように情報処理装置と、無線通信によってICタグBからタグ情報を読み出す、または書き込むリーダ・ライター機からなる。
例えば、この情報処理装置はパーソナルコンピュータ、ワークステーションなどが挙げられる。
なお、チケット発行機2において、リーダ機のみの機能であっても本発明の実施は可能である。
【0028】
図4にチケット発行機2の制御部のブロック図を示す。このチケット発行機2のチケット情報入力部21は利用者またはチケット発行者がチケット情報を入力するのに用いられる機能である。また、通信制御部22はネットワークを介してチケット情報管理サーバ1とデータを送受信する際に用いられるものである。タグ送受信部23はアンテナ24を介して記録媒体であるICタグBとの間でデータを送受信する。このアンテナ24は自身の近傍に通信可能領域を形成する。また、このアンテナ24はチケット発行機2と同一筐体に組み込まれていても良いし、別途に設けられていても良い。つまり、アンテナ24は固定に設置されてるか、可動とされているかは問わない。
タグ情報入力部25は記録媒体であるICタグBの書換え可能領域(例えば、EEPROM)にタグ情報を書き込む際の入力に用いられる。なお、本発明において、タグ情報入力部25は必ずしも必要ではないが、ICタグBに金銭価値、ポイント、チケットとしての有効期限などを書き込む場合には有用である。
【0029】
また、自動ゲート機3はユーザの入退場を管理するパスゲートシステムである。例えば、このパスゲートシステムは、駅改札口の自動改札システムや遊園地の入場処理システム等のパスゲートシステムにおいて、ゲートの近傍に通信可能領域を構成し、この通信可能領域に提示されたチケットとの間でデータを無線送受信できるようにした非接触ゲートシステムが挙げられる。
図5は、本発明のチケット情報管理システムで用いられる自動ゲート機3の制御部のブロック図である。自動ゲート機3は後述する記録媒体を構成するICタグBとの間においてデータを無線送受信して非接触自動ゲート機を構成する。自動ゲート機3のCPU30にはインタフェイス回路34,37,40を介して表示器制御回路35、送受信制御回路38及びゲート制御回路41が接続されている。表示器制御回路35は自動ゲート機3の上面において利用者に対するメッセージを表示する表示器36を駆動する。送受信制御回路38はアンテナ39を介して記録媒体であるICタグBとの間でデータを送受信する。このアンテナ39は自動ゲート機3の上面に設けられており、その上方の近傍に通信可能領域を形成する。ゲート制御回路41はゲート42を開閉制御する。このゲート42は、利用者の進行方向先(つまり奥側)に設けられており、利用者の入退場をゲート42の開閉によって行う。通信制御回路43はこの自動ゲート機3とネットワークを介してチケット情報管理サーバ1との通信制御を行う。
【0030】
CPU30はROM31に書き込まれているOSやプログラムに従って上記入出力機器の制御を行い、この間に入出力されるデータがRAM32の所定のメモリエリアに格納される。また、CPU30にはタイマ33が接続されており、CPU30はこのタイマ33から現在時間の読み取りを行う。
【0031】
また、携帯端末Aはネットワークとの通信機能を備える情報処理端末である。例えば、情報処理端末としては、携帯電話機、PDA、PHSなどが挙げられる。この情報処理端末はネットワークを介してメールの送受信やインターネットへの接続ができることが必要である。なお、本実施形態では携帯端末としているが、必ずしも携帯端末である必要はなく、据え置き型の情報処理端末であっても良い。据え置き型の情報処理端末としては、パソコン、ワークステーション、テレビゲーム機などが挙げられる。
なお、携帯端末であれば使用場所を問わず、利用者の利便性を上げることができるので、本発明を実施するにあたっては好適である。
【0032】
さらに、ICタグBは、本発明のチケットに該当し、非接触にてチケット発券機2や自動ゲート機3と無線送受信する記録媒体のことである。ICタグBの形状としては、例えば、カード型、指輪型、腕輪型、ペンダント型、キーホルダー型、携帯端末Aに貼り付けるシール形状などが考えられるが形状は問わない。なお、このICタグBのタグ番号は人間が視認できる状態にICタグBの表面に記されていることが適当である。これは、利用者が携帯端末Aを用いてチケット情報管理サーバ1にICタグBのタグ番号を通知する際に非常に有用となる。
なお、本実施形態においてICタグBは非接触型の記録媒体であるが、接触型、ハイブリッド型の記録媒体であっても良い。なお、非接触型又はハイブリッド型の記録媒体であれば、接触型の記録媒体に比べて処理速度の迅速化をはかることができる。
【0033】
図6はICタグBの制御部のブロック図である。ICタグBのCPU61はマスクROM62に格納されたICタグBの全処理を制御するOSやプログラムに沿って各回路装置を駆動制御すると共に、各演算を実行し、RAM63は必要なデータの一時的な記録・読み出しを行う作業エリアとなり、EEPROM64はタグ情報が記録されている。このタグ情報とは、ICタグBを一意に識別できる情報と、ICタグBに付加価値を持たせるための情報とからなる。例えば、このタグ情報としては、ICタグBを一意に識別するためのタグ番号(以下、タグIDともいう)が必須であり、その他にICタグBに付加価値を持たせるために、ICタグB又はチケットとしての有効期限、金額価値、入場時間などのデータを書き換え可能として記録している。送受信制御回路65はアンテナ67を介してチケット発行機2のタグ送受信部23や自動ゲート機3の送受信制御回路38との間でデータの無線送受信を行い、送受信制御を行う。このICタグBの各回路はチケット発行機2や自動ゲート機3から送信される電力搬送波により電力の供給を受ける。このため、送受信制御回路65は電源回路66に接続されており、アンテナ67において受信した電力搬送波の電力成分を電源回路66に供給し、この電源回路66は各回路に電源を供給する。
【0034】
図9から図12は、携帯端末A、ICタグB、チケット情報管理サーバ1、チケット発行機2、自動ゲート機3の処理手順を示すフローチャートであり、図9は利用者が初めてICタグBからなるチケットのチケット購入時の手順を示しており、図10は利用者が予めICタグBを所持し、チケットとしてICタグBを機能させる際のチケット購入時の手順を示している。
図11は入場処理時の手順を示しており、図12は退場処理時の手順を示している。
また、図7、図8は携帯端末A、チケット発行機2によるチケット購入時の手続きの画面を示したものである。
【0035】
(ICタグBからなるチケットの初期購入)
利用者は利用者自身がICタグBを所持していないことを確認し、チケット発行機2によりチケットとなるICタグBの購入を始める。利用者はまず、チケット発行機2にて購入を希望するチケットの種類を選択し、所定の金額をチケット発行機2に挿入する(S800)。チケット発行機2は内部に蓄えているICタグBから適当な1つを取出し、ICタグBのタグIDを読み出す(S801)。この時、チケット発行機2の表示画面には図8のようにICタグBのタグID、チケットの種類とチケットの金額が提示される。
【0036】
この後、チケット発行機2はチケットの種類(チケットの有効期限を含む)とタグIDとを登録情報としてチケット情報管理サーバ1に送信する(S802)。チケット情報管理サーバ1では受信した登録情報を受け付け(S803)、チケット管理DB12に重複するタグIDの有無を確認し(S804)、重複していなければチケット管理DB12に登録し(S805)、登録が完了した旨をチケット発行機2に通知する(S807)。そして、チケット発行機2はチケット情報管理サーバ1より登録情報の登録完了の通知が来たら、ICタグBを利用者に発行する(S808)。
なお、重複したタグIDが存在するのであれば、S802に戻りチケット発行機2に新たなICタグBを取出すように指示する(S806)。
これまでの処理により、利用者が初めて購入したICタグBをチケットとして利用することができるようになる。
【0037】
(携帯端末AとICタグBとの関連付け)
次に、利用者はICタグBをチケット発行機2にて購入すると、利用者の所持する携帯端末Aを用いて、チケット情報管理サーバ1に登録情報を送信する(S809)。この登録情報の送信は例えばメールにより行われ、このメールのメールアドレスにはチケット情報管理サーバ1のアドレスが入力され、メールの本文には購入したICタグBのタグIDや利用者の名前が登録情報として入力される。この他、メール以外にも、チケット情報管理サーバ1が予め用意するホームページからでも送信できるのは言うまでもない。
チケット情報管理サーバ1は、受信した登録情報に含まれるタグIDから利用者情報DB13に重複したタグIDが登録されていないかを確認する(S810)。
次に、チケット情報管理サーバ1は、チケット管理DB12の該当するタグIDに有効期限が現在時間以降に設定されているかについての判断を行う(S811)。
【0038】
そして、S811、S812のいずれについても問題がない場合には、チケット情報管理サーバ1は登録情報をチケット管理DB12、利用者情報DB13に記録する(S812)。なお、利用者情報DB13では、新たにユーザIDを発行し、利用者の名前、タグID、利用者のメールアドレスを記録することになり、チケット管理DB12ではユーザIDが新たに追記されることとなる。
一方、S811、S812のいずれかでも問題がある場合には、チケット情報管理サーバ1は、エラー表示が携帯端末Aにメールやホームページ上で提示する(S813)又は、チケットの購入を求める旨(決済の要求)の表示をメールやホームページ上で提示する(S814)。なお、携帯端末Aを用いてチケットを購入する手順(決済の手順)については図10にて詳細に説明する。
チケット情報管理サーバ1は、S812にて登録情報が各DBに記録、管理されると登録完了の通知を携帯端末Aにメールやホームページ上で行う(S815)。
このS809からS815までの処理により、利用者が所持する携帯端末Aとの関連付けが行われる。従来は大衆的な告知や情報提供を案内板、掲示板、アナウンス、行き先表示板、パンフレットなどの配布物などで行い、利用者に情報を的確に提供することができなかった。しかし、このような処理により、利用者の所持する携帯端末AとICタグBとを関連付けられるので、ICタグBに呼応して利用者毎に利用者に必要なコンテンツを提供することができるようになる。
【0039】
また、S800からS815までの一連の処理により、ICタグBをチケットとして利用させることができ、さらに、利用者が所持している携帯端末Aとの関連付けが行われるので、例えば、利用者がICタグBをチケットとして利用した時に携帯端末Aに適切なコンテンツを提供するなどの新しい情報提供を行うことができる。
【0040】
(利用者がICタグBを所持し、チケットとしてICタグBを利用する場合)利用者は利用者が所持するICタグBに視認できるように記されているタグIDを確認し、図7(a)の携帯端末Aの画面に示すように、携帯端末Aのメール送信機能を用いてメールの本文に登録情報を入力する(S900)。この登録情報としては、例えばタグIDである。
なお、メールの送信先はチケット情報管理サーバ1のメールアドレスとなる。また、ここではメールにより登録情報を送信しているが、チケット情報管理サーバ1に登録情報を受け付けるホームページを用意しておき、このホームページから登録情報が入力できるようにしても良いことは言うまでもない。
次に、利用者の入力が終わると携帯端末Aを操作してS900で作成した登録情報をチケット情報管理サーバ1に送信する(S901)。
【0041】
チケット情報管理サーバ1は、携帯端末Aから受信した登録情報を受け付ける(S902)。
そして、チケット情報管理サーバ1は、登録情報に基づいて利用者情報DB13に重複したタグIDの有無を確認する(S903)。そして、重複したタグIDがある場合には、エラー表示を携帯端末Aに対してメールやホームページ上で行う(S904)。
一方、重複したタグIDがない場合には、登録情報に基づいてチケット管理DB12に該当するタグIDに対してチケットとしての有効期限が設定されているか否かを確認する(S905)。本実施形態では、タグIDに対してチケットとしての有効期限が設定されているということはチケット売買における決済が終わっているということを意味する。
【0042】
なお、タグIDの重複がない場合には、利用者情報DB13にユーザIDを新たに発行し、登録情報から利用者のメールアドレス、利用者の所持するICタグBのタグIDを記録し(S906)、そして、該当するタグIDに対するチケットとしての有効期限が設定されていない場合には、チケット管理DB12にタグID、ユーザIDを記録する(S906)。
また、タグIDに対してチケットとしての有効期限が既に設定されている場合には、利用者がチケット発行機2にてICタグBを購入したものと判断することができる。
このS900からS906までの処理により、利用者が所持する携帯端末Aとの関連付けが行われる。従来は大衆的な告知や情報提供を案内板、掲示板、アナウンス、行き先表示板、パンフレットなどの配布物などで行い、利用者に情報を的確に提供することができなかった。しかし、このような処理により、利用者の所持する携帯端末AとICタグBとを関連付けられるので、ICタグBに呼応して利用者毎に利用者に必要なコンテンツを提供することができるようになる。
【0043】
また、タグIDに対するチケットとしての有効期限が設定されていない、つまり、チケット購入により決済が終わっていないのであれば、チケット情報管理サーバ1は、携帯端末Aに対してチケットの購入を求める旨の提示をメールやホームページ上で行う(S907)。このチケットの購入を求める旨の提示をメールで行った場合の画面の例示を図7(b)に示す。
この図7(b)に示されているように決済手続きをホームページ上で行えるように設定している。
【0044】
そして、利用者が携帯端末Aを用いてメールやホームページ上で記載されている決済用のホームページの要求を出すと(S908)、チケット情報管理サーバ1は決済用のホームページを携帯端末Aに提示する(S909)。
この決済用ホームページの画面の例示を図7(c)に示す。利用者は携帯端末Aを用いて全ての項目について入力を行い(S910)、決済に必要な情報を登録情報としてチケット情報管理サーバ1に送信する(S911)。
なお、この図7(c)には、公知の決済機能と同様にクレジットカードの番号を入力することで行う。なお、その他に本発明を実施するにあたっては、タグIDとチケットの種類及び金額を入力すべき必須の項目として設けられている。
特に、タグIDが入力されなければICタグBをチケットとして利用することができないこととなる。
【0045】
チケット情報管理サーバ1は、公知の決済機能と同様に与信を行う(S912)。なお、クレジットカードの利用が適切でないとの与信結果の場合、チケット情報管理サーバ1はエラー表示をメールやホームページ上で携帯端末Aに提示する(S913)。
一方、クレジットカードの利用が適切であるとの与信結果の場合、チケット情報管理サーバ1は登録情報に含まれるタグIDに基づいて、クレジットカード番号、チケットの種類、チケットの有効期限、利用者の名前をチケット管理DB12、利用者情報DB13に記録し、管理する(S914)。また、一方で決済が済んでいる場合はS902で受付けた登録情報を各データベースに登録することを行う(S914)。
その後、チケット情報管理サーバ1はICタグBが利用可能である旨の通知をメールやホームページ上で利用者の携帯端末Aに提示する(S915)。
このS907からS915までの処理により、利用者が予め所持しているICタグBを所望のチケットとして利用することを可能とすることができる。
【0046】
また、S900からS915までの一連の処理により、利用者が所持している携帯端末Aとの関連付けが行われ、さらに、ICタグBをチケットとして利用させることができるので、例えば、利用者がICタグBをチケットとして利用した時に携帯端末Aに適切なコンテンツを提供するなどの新しい情報提供を行うことができる。
【0047】
(入場処理時の手順)
自動ゲート機3における入場処理においてICタグBが自動ゲート機3の通信可能領域に提示されると、ICタグBは自動ゲート機3からの電力供給を受けて動作を開始する。ICタグBはまずEEPROM64に記憶されているタグ情報、例えば、タグIDを自動ゲート機3に送信する(S111)。自動ゲート機3は電源投入後においてICタグBからデータ送信を待機しており、ICタグBから送信されたタグ情報を受信すると(S112)、このタグ情報と自動ゲート機3を識別する情報とをチケット情報管理サーバ1に送信する(S113)。
【0048】
チケット情報管理サーバ1は、タグ情報に含まれるタグIDに基づいてチケット管理DB12の該当するICタグBの有効期限が現在時刻以降か否かを確認する(S114)。次に、チケット情報管理サーバ1は、有効期限の状態に応じて表示器36に表示する内容の選択と、ゲート42の開閉の選択を行う(S115、S116、S120)。チケット情報管理サーバ1は、ICタグBが有効期限内であれば、先の識別の情報で特定した自動ゲート機3に対して、表示器36に「いらっしゃいませ」の表示の指示と、ゲート42に「開」の指示を行うと共にICタグBのチケットとしての有効期限を送信する(S117)。そして、自動ゲート機3は表示器36とゲート42を制御すると共に、自動ゲート機3はチケット情報管理サーバ1から送信された有効期限をタグ情報としてICタグBに送信する。
【0049】
また、自動ゲート機3は現在時刻をタイマ33で読み取り、これをタグ情報の一例である入場時間としてICタグBに送信する(S118)。そして、ICタブBは自動ゲート機3から送信されたタグ情報をEEPROM64に記録する(S119)。
この後、ICタグBが自動ゲート機の通信可能領域から外れると、ICタグBにおける電源が断たれ、動作を停止する。なお、自動ゲート機3は次のICタグBが通信可能領域に進入するまで待機する。この待機とは、通信可能領域に電力搬送波を送信している状態をいう。
【0050】
他方で、チケット情報管理サーバ1は有効期限内であったICタグBの利用者に対してメール配信を行う処理を進める。まず、チケット情報管理サーバ1は、先に取得したタグ情報に含まれるタグIDから利用者情報DB13を参照し、利用者のメールアドレスを取得し(S122)、先に取得したメールアドレスを宛先とするメールを配信する(S123)。利用者が所持する携帯端末Aが受信した、このメールの一例を図7(d)に示す。
この様に、従来は入場した際に大衆的な掲示や画一的なチラシ、案内パンフレット、掲示板、案内板などを配布することや掲示することが行われていた。しかし、本実施形態で示しように、予めICタグBと携帯端末Aが利用できるメールアドレスとの関連付けが行われているので、利用者に対して個々に適切なコンテンツを提供をすることができる。
また、入場した際に、利用者の所持する携帯端末Aに施設の案内やイベントの情報を提供することができるので、利用者にとっては有益な情報を的確に得ることができる。
さらに、利用者にとっては大衆的な掲示板や配布物などを探し出す手間を省くことができ、予め目的とした行動や、入場後の行動、そしてスケジュールを容易に立てることができる。
さらに、また容易に購入できたチケット代わりのICタグBを用いて入場することができる。
【0051】
なお、ICタグBが有効期限内でない場合、チケット情報管理サーバ1は自動ゲート機3に対して、表示器36に「ご利用いただけません」の表示の指示と、ゲート42に「閉」の指示を行う(S121)。そして、この指示にしたがって、自動ゲート機3は表示器36とゲート42を制御する。
【0052】
(退場処理の手順)
退場の処理では、自動ゲート機3の通信可能領域に進入したICタグBからEEPROM64に記録されているタグ情報が自動ゲート機3に対して送信される(S130)。自動ゲート機3はタグ情報を受信し、このタグ情報と自動ゲート機3の識別の情報とをチケット情報管理サーバ1に送信する(S131、S132)。チケット情報管理サーバ1は、表示器36に「ご来場ありがとうございました」の表示の指示と、ゲート42に「開」の指示とを、先の識別の情報で特定した自動ゲート機3に行う(S134)。自動ゲート機3は、この指示にしたがって、表示器36、ゲート42の制御を行うと共に、ICタグBにタグID以外のEEPROMに記録されているタグ情報を消去するように指示し、このICタグBはタグID以外のタグ情報をEEPROM64から消去する(S135、S136)。
この後、自動ゲート機3の通信可能領域からICタグBが外れると電力が断たれ、ICタグBは動作を停止する。一方、自動ゲート機3は次のICタグBが通信可能領域に進入するまで待機する。
【0053】
そして、また、チケット情報管理サーバ1は、自動ゲート機3から得られたタグ情報に含まれるタグIDに基づいて、利用者情報DB13を参照して、利用者のメールアドレスを取得する(S137)。そして、チケット情報管理サーバ1は、自動ゲート機3から得られたタグ情報に含まれるタグIDからチケット管理DB12を参照して、このタグIDの有効期限が現在日以降にも利用されるか否かを判断する(S138)。そして、ICタグBの有効期限が明日以降にも存在する場合には(S139)、先に取得しメールアドレスに対して明日の催しのスケジュールなどの内容を利用者の携帯端末Aに送信する(S140)。
【0054】
一方、ICタグBの有効期限が本日までであった場合には(S141)、タグIDに基づいて、該当するチケット管理DB12及び利用者情報DB13のデータを消去するとともに(S142)、先に取得した利用者のメールアドレスに対して、再来場を促すメールを配信する(S143)。
このように、利用者のICタグBと利用者の携帯端末Aとが関連付けられているので、きめ細やかなコンテンツの提供を行うことができる。
また、このようにメールを配信するによって再来場への訴求を図ることができる。
さらに、本発明のICタグBは、チケット情報管理サーバ1にチケットとしての利用を登録するだけで様々なチケットとして再利用することができる。
【0055】
チケット情報管理サーバ1は入退場の際に自動ゲート機3の識別の情報を利用して自動ゲート機3の設置場所を特定する。そして、チケット情報管理サーバ1は、この設置場所に応じたコンテンツを読出し、このコンテンツを利用者の携帯端末Aに配信することが行われても良い。さらに、チケット情報管理サーバ1の利用者情報DB13に記録される利用者情報の項目としては、利用者の住所、年齢、職業、電話番号、性別、趣味、入場の目的、来場の構成(一人、友人、カップル、家族など)などが追加されても良い。このように、利用者情報の項目を増やすことで、利用者の携帯端末Aに提供するコンテンツを更にきめ細やかにし、更に適切にすることができる。
【0056】
チケット情報管理サーバ1は入退場の際の自動ゲート機3から読み出したICタグBの識別情報を利用して、利用者の携帯端末Aにコンテンツを配信する。ここで、このコンテンツは施設の案内や施設で行われる催し物のスケジュール、公共交通機関の時刻表や運行状況などが考えられる。その他に、利用者が携帯端末Aで新たなコンテンツを得られるように、スキャナー装置を設置している場所を示しておいても良い。そして、利用者はICタグBをスキャナー装置に提示することで新たなコンテンツを携帯端末Aで得られることとなる。
【0057】
自動ゲート機3は、利用者の入退場を制御するためにゲート42や表示器36を用いているが、この他、音声により入場許可の場合には「いらっしゃいませ」、入場不可の場合には「チケットをご確認下さい」、退場の場合には、「ありがとうございました」などをスピーカから出力することが行われるのであっても良い。
さらに、利用者の入退場を制御する際にLEDランプなどを用いて、視覚的にチケット発行者側に訴えるようにしても良い。
【0058】
ICタグBのタグ情報には、タグIDの他に付加価値の情報を記録させることで、さらなる利便性を高めても良い。例えば、金銭情報をタグ情報として追加して、入場前後、退場前後でも金銭の代わりとして用いられたり、子供用のICタグBには親の携帯電話番号、メールアドレス、自宅の住所、自宅の電話番号などをタグ情報として追加しておくことで、迷子になったときであっても迅速な対応をすることができるようになる。
【0059】
また、本実施の形態では、アトラクション施設のチケット及び入退場について説明したが、電車やバスなどの公共交通機関や動物園、植物園、水族館、博物館、美術館などであっても同様に利用できることは言うまでもない。さらに、本実施の形態ではチケットが有料の場合について説明したが、無料であっても同様であることは言うまでもない。
【0060】
また、図2の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによりチケットの管理や発行、そして、利用者へのコンテンツの配信を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器などのハードウェアを含むものとする。
【0061】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROMなどの可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスクなどの記録装置のことをいう。さらに、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネットなどのネットワークや電話回線などの通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやコンピュータとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現するものであっても良い。
【0062】
以上、この発明の一実施形態について図面を参照しながら詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計も含まれる。
【0063】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、自動ゲート機から送信された記録媒体の識別情報に基づいて、自動ゲート機をチケット情報管理サーバで一括して管理することができる。
【0064】
請求項2の発明によれば、利用者が情報処理端末と識別情報が記録された記録媒体とを所持していれば、容易に記録媒体をチケット代わりとして利用することができるようになる。
【0065】
請求項3の発明によれば、利用者の所持する記録媒体と、利用者の所持する情報処理端末が接続できるメールアドレスとが関連付けられるので、記録媒体から利用者、また、利用者から記録媒体を特定することができる。これにより、記録媒体が利用されることにより、利用者の回遊が分かる。また、記録媒体の利用を促進するために利用者のメールアドレスを宛先にして様々なメールを配信することができるようになる。
【0066】
請求項4の発明によれば、予め記録媒体の識別情報と利用者のメールアドレスとが関連付けられているので、自動ゲート機を通った際に、適当なコンテンツを利用者の情報処理端末が利用できるメールアドレスを宛先として配信することができる。これにより、利用者はチケットとして利用した記録媒体にも係わらず、様々なコンテンツを適切な形で得ることが可能となる。
【0067】
請求項5の発明によれば、記録媒体を一意に定める識別情報が記録媒体の表面に示されているので、記録媒体の識別情報を必要とするときには、記録媒体読取り装置などを用いることなく容易に取得することができる。
また、本発明においてはチケット代わりに記録媒体を用いるため、識別情報が記録媒体の表面に示されているのは非常に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】チケット情報管理システムの概要を示す図
【図2】チケット情報管理サーバ1のブロック図
【図3】(a)チケット管理DBのデータ構造を示す図、(b)利用者情報DBのデータ構造を示す図
【図4】チケット発券機のブロック図
【図5】自動ゲート機のブロック図
【図6】ICタグBのブロック図
【図7】(a)登録情報の入力の画面例、(b)チケットの決済を要求の画面例、(c)チケットの決済を行う際の画面例、(d)自動ゲート機を通過した際の配信されるコンテンツの画面例
【図8】チケット発券機の購入画面例
【図9】購入と情報の関連付け処理手順を示すフローチャート
【図10】購入と情報の関連付け処理手順を示すフローチャート
【図11】自動ゲート機を通過して入場するときのフローチャート
【図12】自動ゲート機を通過して退場するときのフローチャート
【符号の説明】
A・・・ 携帯端末
B・・・ ICタグ
1・・・ チケット情報管理サーバ
2・・・ チケット発券機
3・・・ 自動ゲート機
Claims (5)
- 利用者が所持するチケット代わりに用いられる記録媒体毎に定められた識別情報を記録する記録媒体との間でデータを送受信する自動ゲート機とネットワークを介して接続されるチケット情報管理サーバにおいて、
チケット情報管理サーバは、前記記録媒体をチケットと管理するためのチケット情報を管理し、記録するチケット情報DBと、
チケット情報管理サーバは、前記自動ゲート機が前記記録媒体から取得した前記識別情報を受信する受信手段と、
チケット情報管理サーバは、前記識別情報に基づいてチケット情報DBを参照し、チケットとしての有効性を判断し、自動ゲート機のゲートの開閉を制御するゲート制御指示を生成するゲート制御手段と、
チケット情報管理サーバは、前記識別情報に基づいてチケット情報DBを参照し、チケットとしての有効性を判断し、自動ゲート機の表示器の表示を制御する表示制御指示を生成する表示制御手段と、
チケット情報管理サーバは、前記ゲート制御指示と表示制御指示とを前記自動ゲート機に送信する送信手段と、
を備えることを特徴とするチケット情報管理サーバ。 - 利用者が所持する情報処理端末とネットワークを介して接続され、利用者が所持するチケット代わりに用いられる記録媒体毎の識別情報が記された記録媒体をチケットして管理するチケット情報管理サーバにおいて、
チケット情報管理サーバは、前記情報処理端末から識別情報を含む登録情報を受付ける登録受付手段と、
チケット情報管理サーバは、前記記録媒体をチケットとして利用できるように前記登録情報をチケット情報として記録し、管理するチケット管理DBと、
チケット情報管理サーバは、チケットが有料の場合に前記情報処理端末にチケットの決済を求める決済処理手段と、
を備えることを特徴とするチケット情報管理サーバ。 - 利用者が所持する情報処理端末とネットワークを介して接続され、利用者が所持するチケット代わりに用いられる記録媒体毎の識別情報が記された記録媒体をチケットして管理するチケット情報管理サーバにおいて、
チケット情報管理サーバは、前記情報処理端末から識別情報と利用者のメールアドレスとを含む登録情報を受付ける登録受付手段と、
チケット情報管理サーバは、前記識別情報と利用者のメールアドレスを関連付けて利用者情報として記録し、管理する利用者管理DBと、
を備えることを特徴とするチケット情報管理サーバ。 - 利用者が所持するチケット代わりに用いられる記録媒体毎に定められた識別情報を記録する記録媒体との間でデータを送受信する自動ゲート機と、利用者が所持する情報処理端末とネットワークを介して接続されるチケット情報管理サーバにおいて、
チケット情報管理サーバは、前記記録媒体の識別情報と前記情報処理端末が利用できる利用者のメールアドレスとの関連付けからなる利用者情報を管理し、記録する利用者情報DBと、
チケット情報管理サーバは、前記自動ゲート機が前記記録媒体から取得した前記識別情報を受信する受信手段と、
チケット情報管理サーバは、前記受信手段で取得した識別情報に基づいて、前記利用者DBから該当する利用者のメールアドレスを取得し、コンテンツを配信する配信手段と、を備えることを特徴とするチケット情報管理サーバ。 - チケットの代わりとして利用される記録媒体において、
記録媒体の表面に人が視認できるように記録媒体毎に一意に定められた識別情報が記されていることを特徴とする記録媒体。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008523476A (ja) * | 2004-12-07 | 2008-07-03 | ブコデ ピーティーワイ リミテッド | 電子商取引のシステム、方法、及び、装置 |
-
2002
- 2002-09-10 JP JP2002263717A patent/JP2004102654A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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