JP2004102448A - データ処理システム、方法及びデータ処理用コンピュータプログラム - Google Patents
データ処理システム、方法及びデータ処理用コンピュータプログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004102448A JP2004102448A JP2002260444A JP2002260444A JP2004102448A JP 2004102448 A JP2004102448 A JP 2004102448A JP 2002260444 A JP2002260444 A JP 2002260444A JP 2002260444 A JP2002260444 A JP 2002260444A JP 2004102448 A JP2004102448 A JP 2004102448A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- data
- client terminal
- server
- sites
- format
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)
Abstract
【課題】各サイト内で収集したプラントデータを、遠隔地から複数サイト同時に参照可能とし、複数サイトのデータの集計、解析、比較等のデータ処理の効率化を可能としたデータ処理システムを提供する。
【解決手段】各種プラントが設置された複数のサイトのそれぞれに設けられた、前記プラントに関するデータを蓄積したデータベースを備えたデータサーバと、ユーザが所望のデータ処理要求を行うクライアント端末と、前記クライアント端末からの要求に従い、要求されたデータを、前記複数のサイトの内、該当するサイトのデータサーバから取得し、これらのデータを要求されたデータ統合形式に統合処理して、その処理データを前記クライアント端末に送信する手段を備えた統合サーバとを、通信ネットワークを介して接続する。
【選択図】 図1
【解決手段】各種プラントが設置された複数のサイトのそれぞれに設けられた、前記プラントに関するデータを蓄積したデータベースを備えたデータサーバと、ユーザが所望のデータ処理要求を行うクライアント端末と、前記クライアント端末からの要求に従い、要求されたデータを、前記複数のサイトの内、該当するサイトのデータサーバから取得し、これらのデータを要求されたデータ統合形式に統合処理して、その処理データを前記クライアント端末に送信する手段を備えた統合サーバとを、通信ネットワークを介して接続する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発電所等のサイト毎に蓄積されているプラントデータの取得、集計、解析、比較等のデータ処理の効率化を図ったデータ処理システム及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
発電所等のプラントには多種多様の設備があり、それらの設備の運転状態を把握するために、プラントの各部に多くのセンサが取り付けられている。これら各センサからのセンサ信号は、プラントの運転を制御する制御用計算機に取り込まれ、制御用データとして即時的に利用される一方で、制御用計算機あるいはその他のデータ収集装置からプラントデータとしてデータサーバに定期的に送信され、履歴データとして蓄積されている。また、プラントデータは業務端末からマニュアル入力で入力される場合もあり、このようなマニュアル入力されたデータも履歴データとして蓄積されている。
【0003】
このような履歴データを蓄積したデータサーバは、従来、発電所等のサイト毎に設置されており、蓄積された履歴データの活用もそのサイト内に限定されていた。このようなデータサーバへサイト外からアクセスする必要が生じた場合には、クライアント端末のケーブルを延長して、遠隔地から参照することも行われていたが、基本的にサイト外からアクセスすることは不可能であった。
【0004】
また、サイト毎のプラントデータは、定期的に集計・解析してサイト間でプラント状態の比較を行う必要があるが、このような業務は、中央管理センターの技術者が行うのが通例である。従来、中央管理センターの技術者がこの業務を行うためには、必要なデータを各サイトから取り寄せて中央管理センターにおいて解析を行うか、各サイトに順次出向き、サイト内の業務端末上で各データサーバに蓄積されたプラントデータを用いて解析を行い、最終的に中央管理センターで全てのサイト間のプラント状態の比較を行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来技術によるプラントデータの取扱いには、次のような問題点があった。すなわち、各サイト内で蓄積したプラントデータを、中央管理センターの技術者が解析するという作業の流れであるため、データ受け渡しのために、サイト側においても中央管理センター側においても負担が大きい上、作業をタイムリーに進めることが困難であった。
【0006】
すなわち、サイト内に設けられたデータサーバにプラントデータが保存されるため、データの解析については、中央管理センターの技術者が実施するにしても、データ取得や取得したデータの中央管理センターへの輸送等については、サイト内の技術者の負担となっていた。また、中央管理センターの技術者においても、遠隔地にあるサイト内のデータサーバに直接アクセスすることができないため、各サイトまで出向くか、あるいはデータを取り寄せる必要があった。さらに、中央管理センターの技術者が各サイトまで出向いたとしても、サイト内の業務端末上でプラントデータの詳細な解析を行うことができないため、データを持ち帰って解析を行わなければならず、解析結果を提供するまでに長時間経過してしまうこともあった。
【0007】
このような問題に対する解決策として、中央管理センター側にデータサーバを設置し、各サイト内で収集したプラントデータを通信ネットワークを介して中央管理センター側のデータサーバに送信することも考えられる。しかしながら、複数のサイトからプラントデータが同時に中央管理センター側に送信された場合、伝送が集中してデータサーバやネットワークが高負荷になり、動作異常や通信異常を生じる可能性がある。
【0008】
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、その目的は、各サイト内で収集したプラントデータを、遠隔地から複数サイト同時に参照可能とし、複数サイトのデータの集計、解析、比較等のデータ処理の効率化を可能としたデータ処理システム、方法及びデータ処理用コンピュータプログラムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1に記載のデータ処理システムは、各種プラントが設置された複数のサイトのそれぞれに設けられた、前記プラントに関するデータを蓄積したデータベースを備えたデータサーバと、ユーザが所望のデータ処理要求を行うクライアント端末と、前記クライアント端末からの要求に従い、要求されたデータを、前記複数のサイトの内、該当するサイトのデータサーバから取得し、これらのデータを要求されたデータ統合形式に統合処理して、その処理データを前記クライアント端末に送信する手段を備えた統合サーバとが、通信ネットワークを介して接続されていることを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明を方法の観点から捉えたものであって、各種プラントが設置された複数のサイトのそれぞれに設けられたデータサーバと、ユーザが所望のデータ処理要求を行うクライアント端末と、前記クライアント端末からの要求に従ってデータ処理を行う統合サーバとが通信ネットワークを介して接続され、前記統合サーバにおいて、前記クライアント端末からのデータ処理要求を受信するステップと、前記クライアント端末から取得要求がなされたデータを、前記複数のサイトの内、該当するサイトのデータサーバから収集するステップと、収集したデータを、前記クライアント端末から要求されたデータ統合形式に統合処理するステップと、その処理データを前記クライアント端末に送信するステップとを有することを特徴とする。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明をコンピュータプログラムの観点から捉えたものであって、各種プラントが設置された複数のサイトのそれぞれに設けられたデータサーバと、ユーザが所望のデータ処理要求を行うクライアント端末と、前記クライアント端末からの要求に従ってデータ処理を行う統合サーバとが通信ネットワークを介して接続され、前記統合サーバに備えられるコンピュータプログラムが、コンピュータを、前記クライアント端末からのデータ処理要求を受信する受信手段と、前記クライアント端末から取得要求がなされたデータを、前記複数のサイトの内、該当するサイトのデータサーバから収集するデータ収集処理手段と、収集したデータを、前記クライアント端末から要求されたデータ統合形式に統合処理するデータ統合処理手段と、その処理データを前記クライアント端末に送信する送信手段として機能させるためのプログラムであることを特徴とする。
【0012】
上記のような構成を有する請求項1、請求項4あるいは請求項5の発明によれば、ユーザがクライアント端末から複数サイトのプラントデータの取り出し要求をすると、統合サーバはその要求を受付け、要求されたプラントデータが存在する該当サイトのデータサーバに問い合わせる。統合サーバから問い合わせのあったサイトのデータサーバは、該当するプラントデータを取り出して統合サーバに返信する。統合サーバは、全ての問い合わせを行った複数サイトのデータサーバから返信があった後、全てのプラントデータを組み合わせて統合された形でクライアント端末に返信する。クライアント端末は統合サーバから返信されたプラントデータをユーザに提供する。
【0013】
このように、本発明によれば、統合サーバがクライアント端末とサイトのデータサーバの中継役を行うため、クライアント端末において、該当するサーバへの問い合わせの振り分け等の処理が不必要なため、クライアント端末のリソースを軽減することが可能となる。
【0014】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のデータ処理システムにおいて、前記データサーバに備えられたデータベースが、定周期のプラントデータを格納した第1のデータベース、あるいは非定周期のプラントデータを格納した第2のデータベースの少なくともいずれかであることを特徴とする。
上記のような構成を有する請求項2の発明によれば、ユーザの要求に従って、複数サイトの定周期のプラントデータのみを対象とした統合データ、非定周期のプラントデータのみを対象とした統合データ、あるいは両者を対象とした統合データのいずれをも得ることができる。
【0015】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のデータ処理システムにおいて、前記データ統合形式が、帳表形式、時間と値の相関関係グラフ形式、値と値の相関関係グラフ形式、系統図の状態値表示形式のいずれかであることを特徴とする。
上記のような構成を有する請求項3の発明によれば、ユーザは、所望の統合形式で統合された複数サイトのデータを得ることができる。
【0016】
また、データ統合形式が、帳表形式の場合には、ユーザは各サイトのプラントデータがすべて届けられるのを待つことなく、必要な時にタイムリーにデータの集計・解析をし、まとめて帳表に出力することができるため、データ解析、報告書作成等の日常業務の効率化をはかることが可能となる。
【0017】
また、データ統合形式が、時間と値の相関関係グラフ形式の場合には、ユーザがクライアント端末から複数サイトのプラントデータの取り出し要求を行った結果を、任意に指定した期間及びポイントに基づき、時間と値の相関関係を解析するためのTYグラフ形式で出力する。これにより、同一端末で複数サイトの監視を同時に行うことができるため、サイト毎の専用端末を必要とせず、複数サイト横並びでのデータの解析業務が容易になるだけではなく、ハードウェアのリソースの節約も可能となる。
【0018】
また、データ統合形式が、値と値の相関関係グラフ形式の場合には、ユーザがクライアント端末から複数サイトのプラントデータの取り出し要求を行った結果を、任意に指定した期間及びポイントに基づき、時間と値の相関関係を解析するための散布図形式で出力する。これにより、同一端末で複数サイトの類似プラントの解析を同時に行うことができるため、サイト毎の専用端末を必要とせず、複数サイトにまたがる類似プラントの比較・解析業務が容易になるだけではなく、ハードウェアのリソースの節約も可能となる。
【0019】
また、データ統合形式が、系統図の状態値表示形式の場合には、ユーザがクライアント端末から複数サイトのプラントデータの取り出し要求を行った結果を、任意に指定した期間及びポイントに基づき、時間と値の状態値を系統図形式で出力する。これにより、同一端末で複数サイトの代表的なプラント状態を同時に参照することができるため、サイト毎の専用端末を必要とせず、複数サイトにまたがるプラントの状態の比較業務が容易になるだけでなく、ハードウェアのリソースの節約も可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下には、本発明を適用した実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(1)構成
図1は、本発明に係るデータ処理システムの構成を示すものである。すなわち、本実施形態においては、発電所等の複数のサイト1と、これら複数のサイトを一括管理する中央管理センター2とが、インターネット等の通信ネットワーク3を介して接続されている。
【0021】
前記複数のサイト1には、それぞれ各サイトに設置されたプラントの運転状態に関するデータを長期間蓄積しているデータサーバ10が設けられている。そして、このデータサーバ10には、データベースとして、定周期プラントデータを記録した第1のデータベース11と、非定周期プラントデータを記録した第2のデータベース12と、これらのデータベースからデータを検索するデータ検索部13と、検索したデータを前記ネットワーク3を介して、後述する統合サーバ20とやり取りする送受信部14が設けられている。
【0022】
ここで、定周期プラントデータとは、プラントの運転を制御する制御用計算機あるいはその他のデータ収集装置から定期的に送信される、あるいは業務端末からマニュアル入力で入力されるプラントの運転状態に関するデータをいい、第1のデータベース11に履歴データとして連続的に蓄積されている。一方、非定周期プラントデータとは、プラントのイベント時に発生する解析データ、事故データ等の非定期のデータをいい、第2のデータベース12に非連続的に蓄積されている。
【0023】
一方、複数のサイト1を一括管理する中央管理センター2には、統合サーバ20及びクライアント端末30が設けられている。この統合サーバ20には、各サイト1から送信されたデータを収集するデータ収集処理部21と、収集されたデータを所定の形式に統合処理するデータ統合処理部22と、所望のデータを前記ネットワーク3を介して、各サイト1とやり取りする送受信部23とが設けられている。
【0024】
また、クライアント端末30には、キーボードやマウス等の入力部31と、検索対象とするサイト、検索対象データを格納したデータベース、及び収集したデータの統合形式等を選択する選択部32と、ディスプレイ等の表示部33と、所望の統合データの形式等を前記ネットワーク3を介して、統合サーバ20とやり取りする送受信部34が設けられている。
【0025】
なお、図中では、簡略・明瞭化の観点から、データサーバ10、統合サーバ20、クライアント端末30について、本発明に係る特徴的な手段や機能部のみを示しているが、実際には、他にも多様な手段や機能部、周辺装置等を有することは言うまでもない。
【0026】
(2)データ統合形式
ここで、クライアント端末30の選択部32で選択され、統合サーバ20のデータ統合処理部22で処理されるデータの統合形式について図2〜図5を参照して説明する。例えば、図2は、クライアント端末の帳表フォーマット上に、複数サイトのデータ検索結果を帳表形式で横並び表示したものであり、図3は、時間と値の相関関係である統合型TYグラフ表示形式で重ね合わせてグラフ表示したものである。このグラフ表示方法には、現在値表示と過去値表示の2種類存在し、現在値表示の場合は、ある周期でグラフを表示更新し、過去値表示の場合は、指定した過去のある期間内のデータをグラフ表示する。
【0027】
また、図4は、値と値の相関関係である統合型XYグラフ表示形式で重ね合わせてグラフ表示したものである。このグラフ表示方法は、指定した過去のある期間内のデータについて行う。さらに、図5は、時間と値の状態値である統合型系統図表示形式で表示したものである。
【0028】
(3)作用
続いて、本発明の作用を図6に示したフローチャートに基づいて説明する。
すなわち、中央管理センターの技術者(請求項のユーザに対応)は、プラントデータの検索表示要求を行うに当たり、クライアント端末30の入力部31から、データを収集したいサイト名、所望のデータ(例えば、定周期プラントデータ)を格納したデータベース、データの統合形式(例えば、帳表形式)等を選択した上で、通信ネットワーク3を介して、統合サーバ20にデータ検索要求を送信する(ステップ601)。
【0029】
クライアント端末30から送信されたデータ検索要求は、統合サーバ20の送受信部23で受信され(ステップ602)、要求されたプラントデータが蓄積されている検索対象サイトを選択し(ステップ603)、通信ネットワーク3を介して、該当サイトのデータサーバ10に順次データ検索要求を送信する(ステップ604)。
【0030】
統合サーバ20から送信されたデータ検索要求は、検索対象サイトのデータサーバ10の送受信部14で受信され(ステップ605)、その要求に基づいて、検索するデータベースを選択し(ステップ606)、そのデータベースから該当するプラントデータを検索する(ステップ607)。そして、この検索によって得られた検索結果データを、通信ネットワーク3を介して、統合サーバ20に送信する(ステップ608)。
【0031】
データサーバ10から送信された検索結果データは、統合サーバ20の送受信部23で受信され(ステップ609)、データ収集処理部21に一次的に記録される。そして、データ検索要求を行ったすべてのサイトのデータサーバ10からの検索結果データを受信したか否かを判断し(ステップ610)、受信が完了していないと判断された場合には、ステップ603に戻り、次の検索結果データを要求するため、再び検索対象サイトを選択し、ステップ603〜ステップ610の処理を繰り返す。
【0032】
一方、すべてのサイトの検索結果データの受信が完了している場合には、データ統合処理部22によって、所望の統合形式に従ってデータの統合処理が行われる(ステップ611)。そして、この統合データを、通信ネットワーク3を介して、データ検索要求されたクライアント端末30に送信する(ステップ612)。
統合サーバ20から送信された統合データ(検索結果データ)は、クライアント端末30の送受信部34で受信され(ステップ613)、ディスプレイ、プリンタ等を用いて表示される(ステップ614)。
【0033】
(4)効果
このように、本実施形態によれば、各サイト毎に設けられ、そのサイトのプラントデータを蓄積したデータサーバを、通信ネットワークを介して中央管理センターの統合サーバに接続し、この統合サーバ経由で中央管理センターの技術者が各サイトのプラントデータを参照することが可能となるので、中央管理センターの技術者によるプラントデータの解析等をタイムリーに行うことができる。それと共に、各サイトの技術者は、データの採取、郵送の労力等の面で負担の軽減を図ることができる。
【0034】
また、中央管理センターの技術者が、複数のサイトのデータサーバに蓄積されている定周期プラントデータや非定周期プラントデータの検索表示要求を行う場合に、クライアント端末からの一度の要求だけで容易に検索結果データを得ることができる。特に、本実施形態においては、統合サーバがクライアント端末と複数のサイトのデータサーバの中継役となるため、クライアント端末における処理(例えば、該当するサーバへの問い合わせの振り分け等の処理)が簡素化できるので、クライアント端末のリソースを軽減することができ、安価であるだけでなく、処理速度の向上も見込むことができる。
【0035】
また、複数サイトのプラントデータを同時に集計・解析して出力することができるため、データの並び替え等の単純作業から開放され、プラント情報の比較・解析、報告書作成等の日常業務の効率化を図ることが可能となる。さらに、同一端末で複数サイトの監視を同時に行うことができるため、サイト毎の専用端末を必要とせず、ハードウェアのリソースの節約も可能となる。
【0036】
また、検索要求されたデータが、プラントのイベント時に発生する解析データ、事故データ等の非定周期プラントデータである場合には、複数のサイトのデータサーバに蓄積されている非定周期プラントデータを同時に参照することができるため、同等のプラントの解析、事故情報等の比較を容易に行うことができる。
【0037】
また、検索要求されたデータが、定周期のプラントデータと非定周期のプラントデータの両方である場合には、複数のサイトのデータサーバに蓄積されているプラントのイベント時に発生する解析データ、事故データ等の非定周期プラントデータを定周期のプラントデータと同時に参照することができるため、イベント発生時点及び発生前後のプラント状態を容易に把握することができる。
【0038】
(5)他の実施形態
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、クライアント端末の選択部で選択することができる項目は、上記の項目に限定されるものではない。また、統合サーバのデータ統合処理部で実行される統合形式も、上記の例に限定されるものではない。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、複数のサイトのそれぞれで収集したプラントデータを、遠隔地から複数サイト同時に参照可能とし、複数サイトのデータの集計、解析、比較等のデータ処理の効率化を可能としたデータ処理システム、方法及びデータ処理用コンピュータプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデータ処理システムの構成を示す機能ブロック図
【図2】統合データの表示例
【図3】統合データの表示例
【図4】統合データの表示例
【図5】統合データの表示例
【図6】本発明のデータ処理システムの作用を示すフローチャート
【符号の説明】
1…サイト
2…中央管理センター
3…ネットワーク
10…データサーバ
11…第1のデータベース
12…第2のデータベース
13…データ検索部
14…送受信部
20…統合サーバ
21…データ収集処理部
22…データ統合処理部
23…送受信部
30…クライアント端末
31…入力部
32…選択部
33…表示部
34…送受信部
【発明の属する技術分野】
本発明は、発電所等のサイト毎に蓄積されているプラントデータの取得、集計、解析、比較等のデータ処理の効率化を図ったデータ処理システム及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
発電所等のプラントには多種多様の設備があり、それらの設備の運転状態を把握するために、プラントの各部に多くのセンサが取り付けられている。これら各センサからのセンサ信号は、プラントの運転を制御する制御用計算機に取り込まれ、制御用データとして即時的に利用される一方で、制御用計算機あるいはその他のデータ収集装置からプラントデータとしてデータサーバに定期的に送信され、履歴データとして蓄積されている。また、プラントデータは業務端末からマニュアル入力で入力される場合もあり、このようなマニュアル入力されたデータも履歴データとして蓄積されている。
【0003】
このような履歴データを蓄積したデータサーバは、従来、発電所等のサイト毎に設置されており、蓄積された履歴データの活用もそのサイト内に限定されていた。このようなデータサーバへサイト外からアクセスする必要が生じた場合には、クライアント端末のケーブルを延長して、遠隔地から参照することも行われていたが、基本的にサイト外からアクセスすることは不可能であった。
【0004】
また、サイト毎のプラントデータは、定期的に集計・解析してサイト間でプラント状態の比較を行う必要があるが、このような業務は、中央管理センターの技術者が行うのが通例である。従来、中央管理センターの技術者がこの業務を行うためには、必要なデータを各サイトから取り寄せて中央管理センターにおいて解析を行うか、各サイトに順次出向き、サイト内の業務端末上で各データサーバに蓄積されたプラントデータを用いて解析を行い、最終的に中央管理センターで全てのサイト間のプラント状態の比較を行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来技術によるプラントデータの取扱いには、次のような問題点があった。すなわち、各サイト内で蓄積したプラントデータを、中央管理センターの技術者が解析するという作業の流れであるため、データ受け渡しのために、サイト側においても中央管理センター側においても負担が大きい上、作業をタイムリーに進めることが困難であった。
【0006】
すなわち、サイト内に設けられたデータサーバにプラントデータが保存されるため、データの解析については、中央管理センターの技術者が実施するにしても、データ取得や取得したデータの中央管理センターへの輸送等については、サイト内の技術者の負担となっていた。また、中央管理センターの技術者においても、遠隔地にあるサイト内のデータサーバに直接アクセスすることができないため、各サイトまで出向くか、あるいはデータを取り寄せる必要があった。さらに、中央管理センターの技術者が各サイトまで出向いたとしても、サイト内の業務端末上でプラントデータの詳細な解析を行うことができないため、データを持ち帰って解析を行わなければならず、解析結果を提供するまでに長時間経過してしまうこともあった。
【0007】
このような問題に対する解決策として、中央管理センター側にデータサーバを設置し、各サイト内で収集したプラントデータを通信ネットワークを介して中央管理センター側のデータサーバに送信することも考えられる。しかしながら、複数のサイトからプラントデータが同時に中央管理センター側に送信された場合、伝送が集中してデータサーバやネットワークが高負荷になり、動作異常や通信異常を生じる可能性がある。
【0008】
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、その目的は、各サイト内で収集したプラントデータを、遠隔地から複数サイト同時に参照可能とし、複数サイトのデータの集計、解析、比較等のデータ処理の効率化を可能としたデータ処理システム、方法及びデータ処理用コンピュータプログラムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1に記載のデータ処理システムは、各種プラントが設置された複数のサイトのそれぞれに設けられた、前記プラントに関するデータを蓄積したデータベースを備えたデータサーバと、ユーザが所望のデータ処理要求を行うクライアント端末と、前記クライアント端末からの要求に従い、要求されたデータを、前記複数のサイトの内、該当するサイトのデータサーバから取得し、これらのデータを要求されたデータ統合形式に統合処理して、その処理データを前記クライアント端末に送信する手段を備えた統合サーバとが、通信ネットワークを介して接続されていることを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明を方法の観点から捉えたものであって、各種プラントが設置された複数のサイトのそれぞれに設けられたデータサーバと、ユーザが所望のデータ処理要求を行うクライアント端末と、前記クライアント端末からの要求に従ってデータ処理を行う統合サーバとが通信ネットワークを介して接続され、前記統合サーバにおいて、前記クライアント端末からのデータ処理要求を受信するステップと、前記クライアント端末から取得要求がなされたデータを、前記複数のサイトの内、該当するサイトのデータサーバから収集するステップと、収集したデータを、前記クライアント端末から要求されたデータ統合形式に統合処理するステップと、その処理データを前記クライアント端末に送信するステップとを有することを特徴とする。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明をコンピュータプログラムの観点から捉えたものであって、各種プラントが設置された複数のサイトのそれぞれに設けられたデータサーバと、ユーザが所望のデータ処理要求を行うクライアント端末と、前記クライアント端末からの要求に従ってデータ処理を行う統合サーバとが通信ネットワークを介して接続され、前記統合サーバに備えられるコンピュータプログラムが、コンピュータを、前記クライアント端末からのデータ処理要求を受信する受信手段と、前記クライアント端末から取得要求がなされたデータを、前記複数のサイトの内、該当するサイトのデータサーバから収集するデータ収集処理手段と、収集したデータを、前記クライアント端末から要求されたデータ統合形式に統合処理するデータ統合処理手段と、その処理データを前記クライアント端末に送信する送信手段として機能させるためのプログラムであることを特徴とする。
【0012】
上記のような構成を有する請求項1、請求項4あるいは請求項5の発明によれば、ユーザがクライアント端末から複数サイトのプラントデータの取り出し要求をすると、統合サーバはその要求を受付け、要求されたプラントデータが存在する該当サイトのデータサーバに問い合わせる。統合サーバから問い合わせのあったサイトのデータサーバは、該当するプラントデータを取り出して統合サーバに返信する。統合サーバは、全ての問い合わせを行った複数サイトのデータサーバから返信があった後、全てのプラントデータを組み合わせて統合された形でクライアント端末に返信する。クライアント端末は統合サーバから返信されたプラントデータをユーザに提供する。
【0013】
このように、本発明によれば、統合サーバがクライアント端末とサイトのデータサーバの中継役を行うため、クライアント端末において、該当するサーバへの問い合わせの振り分け等の処理が不必要なため、クライアント端末のリソースを軽減することが可能となる。
【0014】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のデータ処理システムにおいて、前記データサーバに備えられたデータベースが、定周期のプラントデータを格納した第1のデータベース、あるいは非定周期のプラントデータを格納した第2のデータベースの少なくともいずれかであることを特徴とする。
上記のような構成を有する請求項2の発明によれば、ユーザの要求に従って、複数サイトの定周期のプラントデータのみを対象とした統合データ、非定周期のプラントデータのみを対象とした統合データ、あるいは両者を対象とした統合データのいずれをも得ることができる。
【0015】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のデータ処理システムにおいて、前記データ統合形式が、帳表形式、時間と値の相関関係グラフ形式、値と値の相関関係グラフ形式、系統図の状態値表示形式のいずれかであることを特徴とする。
上記のような構成を有する請求項3の発明によれば、ユーザは、所望の統合形式で統合された複数サイトのデータを得ることができる。
【0016】
また、データ統合形式が、帳表形式の場合には、ユーザは各サイトのプラントデータがすべて届けられるのを待つことなく、必要な時にタイムリーにデータの集計・解析をし、まとめて帳表に出力することができるため、データ解析、報告書作成等の日常業務の効率化をはかることが可能となる。
【0017】
また、データ統合形式が、時間と値の相関関係グラフ形式の場合には、ユーザがクライアント端末から複数サイトのプラントデータの取り出し要求を行った結果を、任意に指定した期間及びポイントに基づき、時間と値の相関関係を解析するためのTYグラフ形式で出力する。これにより、同一端末で複数サイトの監視を同時に行うことができるため、サイト毎の専用端末を必要とせず、複数サイト横並びでのデータの解析業務が容易になるだけではなく、ハードウェアのリソースの節約も可能となる。
【0018】
また、データ統合形式が、値と値の相関関係グラフ形式の場合には、ユーザがクライアント端末から複数サイトのプラントデータの取り出し要求を行った結果を、任意に指定した期間及びポイントに基づき、時間と値の相関関係を解析するための散布図形式で出力する。これにより、同一端末で複数サイトの類似プラントの解析を同時に行うことができるため、サイト毎の専用端末を必要とせず、複数サイトにまたがる類似プラントの比較・解析業務が容易になるだけではなく、ハードウェアのリソースの節約も可能となる。
【0019】
また、データ統合形式が、系統図の状態値表示形式の場合には、ユーザがクライアント端末から複数サイトのプラントデータの取り出し要求を行った結果を、任意に指定した期間及びポイントに基づき、時間と値の状態値を系統図形式で出力する。これにより、同一端末で複数サイトの代表的なプラント状態を同時に参照することができるため、サイト毎の専用端末を必要とせず、複数サイトにまたがるプラントの状態の比較業務が容易になるだけでなく、ハードウェアのリソースの節約も可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下には、本発明を適用した実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(1)構成
図1は、本発明に係るデータ処理システムの構成を示すものである。すなわち、本実施形態においては、発電所等の複数のサイト1と、これら複数のサイトを一括管理する中央管理センター2とが、インターネット等の通信ネットワーク3を介して接続されている。
【0021】
前記複数のサイト1には、それぞれ各サイトに設置されたプラントの運転状態に関するデータを長期間蓄積しているデータサーバ10が設けられている。そして、このデータサーバ10には、データベースとして、定周期プラントデータを記録した第1のデータベース11と、非定周期プラントデータを記録した第2のデータベース12と、これらのデータベースからデータを検索するデータ検索部13と、検索したデータを前記ネットワーク3を介して、後述する統合サーバ20とやり取りする送受信部14が設けられている。
【0022】
ここで、定周期プラントデータとは、プラントの運転を制御する制御用計算機あるいはその他のデータ収集装置から定期的に送信される、あるいは業務端末からマニュアル入力で入力されるプラントの運転状態に関するデータをいい、第1のデータベース11に履歴データとして連続的に蓄積されている。一方、非定周期プラントデータとは、プラントのイベント時に発生する解析データ、事故データ等の非定期のデータをいい、第2のデータベース12に非連続的に蓄積されている。
【0023】
一方、複数のサイト1を一括管理する中央管理センター2には、統合サーバ20及びクライアント端末30が設けられている。この統合サーバ20には、各サイト1から送信されたデータを収集するデータ収集処理部21と、収集されたデータを所定の形式に統合処理するデータ統合処理部22と、所望のデータを前記ネットワーク3を介して、各サイト1とやり取りする送受信部23とが設けられている。
【0024】
また、クライアント端末30には、キーボードやマウス等の入力部31と、検索対象とするサイト、検索対象データを格納したデータベース、及び収集したデータの統合形式等を選択する選択部32と、ディスプレイ等の表示部33と、所望の統合データの形式等を前記ネットワーク3を介して、統合サーバ20とやり取りする送受信部34が設けられている。
【0025】
なお、図中では、簡略・明瞭化の観点から、データサーバ10、統合サーバ20、クライアント端末30について、本発明に係る特徴的な手段や機能部のみを示しているが、実際には、他にも多様な手段や機能部、周辺装置等を有することは言うまでもない。
【0026】
(2)データ統合形式
ここで、クライアント端末30の選択部32で選択され、統合サーバ20のデータ統合処理部22で処理されるデータの統合形式について図2〜図5を参照して説明する。例えば、図2は、クライアント端末の帳表フォーマット上に、複数サイトのデータ検索結果を帳表形式で横並び表示したものであり、図3は、時間と値の相関関係である統合型TYグラフ表示形式で重ね合わせてグラフ表示したものである。このグラフ表示方法には、現在値表示と過去値表示の2種類存在し、現在値表示の場合は、ある周期でグラフを表示更新し、過去値表示の場合は、指定した過去のある期間内のデータをグラフ表示する。
【0027】
また、図4は、値と値の相関関係である統合型XYグラフ表示形式で重ね合わせてグラフ表示したものである。このグラフ表示方法は、指定した過去のある期間内のデータについて行う。さらに、図5は、時間と値の状態値である統合型系統図表示形式で表示したものである。
【0028】
(3)作用
続いて、本発明の作用を図6に示したフローチャートに基づいて説明する。
すなわち、中央管理センターの技術者(請求項のユーザに対応)は、プラントデータの検索表示要求を行うに当たり、クライアント端末30の入力部31から、データを収集したいサイト名、所望のデータ(例えば、定周期プラントデータ)を格納したデータベース、データの統合形式(例えば、帳表形式)等を選択した上で、通信ネットワーク3を介して、統合サーバ20にデータ検索要求を送信する(ステップ601)。
【0029】
クライアント端末30から送信されたデータ検索要求は、統合サーバ20の送受信部23で受信され(ステップ602)、要求されたプラントデータが蓄積されている検索対象サイトを選択し(ステップ603)、通信ネットワーク3を介して、該当サイトのデータサーバ10に順次データ検索要求を送信する(ステップ604)。
【0030】
統合サーバ20から送信されたデータ検索要求は、検索対象サイトのデータサーバ10の送受信部14で受信され(ステップ605)、その要求に基づいて、検索するデータベースを選択し(ステップ606)、そのデータベースから該当するプラントデータを検索する(ステップ607)。そして、この検索によって得られた検索結果データを、通信ネットワーク3を介して、統合サーバ20に送信する(ステップ608)。
【0031】
データサーバ10から送信された検索結果データは、統合サーバ20の送受信部23で受信され(ステップ609)、データ収集処理部21に一次的に記録される。そして、データ検索要求を行ったすべてのサイトのデータサーバ10からの検索結果データを受信したか否かを判断し(ステップ610)、受信が完了していないと判断された場合には、ステップ603に戻り、次の検索結果データを要求するため、再び検索対象サイトを選択し、ステップ603〜ステップ610の処理を繰り返す。
【0032】
一方、すべてのサイトの検索結果データの受信が完了している場合には、データ統合処理部22によって、所望の統合形式に従ってデータの統合処理が行われる(ステップ611)。そして、この統合データを、通信ネットワーク3を介して、データ検索要求されたクライアント端末30に送信する(ステップ612)。
統合サーバ20から送信された統合データ(検索結果データ)は、クライアント端末30の送受信部34で受信され(ステップ613)、ディスプレイ、プリンタ等を用いて表示される(ステップ614)。
【0033】
(4)効果
このように、本実施形態によれば、各サイト毎に設けられ、そのサイトのプラントデータを蓄積したデータサーバを、通信ネットワークを介して中央管理センターの統合サーバに接続し、この統合サーバ経由で中央管理センターの技術者が各サイトのプラントデータを参照することが可能となるので、中央管理センターの技術者によるプラントデータの解析等をタイムリーに行うことができる。それと共に、各サイトの技術者は、データの採取、郵送の労力等の面で負担の軽減を図ることができる。
【0034】
また、中央管理センターの技術者が、複数のサイトのデータサーバに蓄積されている定周期プラントデータや非定周期プラントデータの検索表示要求を行う場合に、クライアント端末からの一度の要求だけで容易に検索結果データを得ることができる。特に、本実施形態においては、統合サーバがクライアント端末と複数のサイトのデータサーバの中継役となるため、クライアント端末における処理(例えば、該当するサーバへの問い合わせの振り分け等の処理)が簡素化できるので、クライアント端末のリソースを軽減することができ、安価であるだけでなく、処理速度の向上も見込むことができる。
【0035】
また、複数サイトのプラントデータを同時に集計・解析して出力することができるため、データの並び替え等の単純作業から開放され、プラント情報の比較・解析、報告書作成等の日常業務の効率化を図ることが可能となる。さらに、同一端末で複数サイトの監視を同時に行うことができるため、サイト毎の専用端末を必要とせず、ハードウェアのリソースの節約も可能となる。
【0036】
また、検索要求されたデータが、プラントのイベント時に発生する解析データ、事故データ等の非定周期プラントデータである場合には、複数のサイトのデータサーバに蓄積されている非定周期プラントデータを同時に参照することができるため、同等のプラントの解析、事故情報等の比較を容易に行うことができる。
【0037】
また、検索要求されたデータが、定周期のプラントデータと非定周期のプラントデータの両方である場合には、複数のサイトのデータサーバに蓄積されているプラントのイベント時に発生する解析データ、事故データ等の非定周期プラントデータを定周期のプラントデータと同時に参照することができるため、イベント発生時点及び発生前後のプラント状態を容易に把握することができる。
【0038】
(5)他の実施形態
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、クライアント端末の選択部で選択することができる項目は、上記の項目に限定されるものではない。また、統合サーバのデータ統合処理部で実行される統合形式も、上記の例に限定されるものではない。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、複数のサイトのそれぞれで収集したプラントデータを、遠隔地から複数サイト同時に参照可能とし、複数サイトのデータの集計、解析、比較等のデータ処理の効率化を可能としたデータ処理システム、方法及びデータ処理用コンピュータプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデータ処理システムの構成を示す機能ブロック図
【図2】統合データの表示例
【図3】統合データの表示例
【図4】統合データの表示例
【図5】統合データの表示例
【図6】本発明のデータ処理システムの作用を示すフローチャート
【符号の説明】
1…サイト
2…中央管理センター
3…ネットワーク
10…データサーバ
11…第1のデータベース
12…第2のデータベース
13…データ検索部
14…送受信部
20…統合サーバ
21…データ収集処理部
22…データ統合処理部
23…送受信部
30…クライアント端末
31…入力部
32…選択部
33…表示部
34…送受信部
Claims (5)
- 各種プラントが設置された複数のサイトのそれぞれに設けられた、前記プラントに関するデータを蓄積したデータベースを備えたデータサーバと、
ユーザが所望のデータ処理要求を行うクライアント端末と、
前記クライアント端末からの要求に従い、要求されたデータを、前記複数のサイトの内、該当するサイトのデータサーバから取得し、これらのデータを要求されたデータ統合形式に統合処理して、その処理データを前記クライアント端末に送信する手段を備えた統合サーバとが、通信ネットワークを介して接続されていることを特徴とするデータ処理システム。 - 前記データサーバに備えられたデータベースが、定周期のプラントデータを格納した第1のデータベース、あるいは非定周期のプラントデータを格納した第2のデータベースの少なくともいずれかであることを特徴とする請求項1に記載のデータ処理システム。
- 前記データ統合形式が、帳表形式、時間と値の相関関係グラフ形式、値と値の相関関係グラフ形式、系統図の状態値表示形式のいずれかであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のデータ処理システム。
- 各種プラントが設置された複数のサイトのそれぞれに設けられたデータサーバと、ユーザが所望のデータ処理要求を行うクライアント端末と、前記クライアント端末からの要求に従ってデータ処理を行う統合サーバとが通信ネットワークを介して接続され、
前記統合サーバにおいて、
前記クライアント端末からのデータ処理要求を受信するステップと、
前記クライアント端末から取得要求がなされたデータを、前記複数のサイトの内、該当するサイトのデータサーバから収集するステップと、
収集したデータを、前記クライアント端末から要求されたデータ統合形式に統合処理するステップと、
その処理データを前記クライアント端末に送信するステップとを有することを特徴とするデータ処理方法。 - 各種プラントが設置された複数のサイトのそれぞれに設けられたデータサーバと、ユーザが所望のデータ処理要求を行うクライアント端末と、前記クライアント端末からの要求に従ってデータ処理を行う統合サーバとが通信ネットワークを介して接続され、
前記統合サーバに備えられるコンピュータプログラムが、
コンピュータを、
前記クライアント端末からのデータ処理要求を受信する受信手段と、
前記クライアント端末から取得要求がなされたデータを、前記複数のサイトの内、該当するサイトのデータサーバから収集するデータ収集処理手段と、
収集したデータを、前記クライアント端末から要求されたデータ統合形式に統合処理するデータ統合処理手段と、
その処理データを前記クライアント端末に送信する送信手段として機能させるためのプログラムであることを特徴とするデータ処理用コンピュータプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002260444A JP2004102448A (ja) | 2002-09-05 | 2002-09-05 | データ処理システム、方法及びデータ処理用コンピュータプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002260444A JP2004102448A (ja) | 2002-09-05 | 2002-09-05 | データ処理システム、方法及びデータ処理用コンピュータプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004102448A true JP2004102448A (ja) | 2004-04-02 |
Family
ID=32261167
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002260444A Pending JP2004102448A (ja) | 2002-09-05 | 2002-09-05 | データ処理システム、方法及びデータ処理用コンピュータプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004102448A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013205930A (ja) * | 2012-03-27 | 2013-10-07 | Hitachi Ltd | 情報処理システム及びその処理方法 |
-
2002
- 2002-09-05 JP JP2002260444A patent/JP2004102448A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013205930A (ja) * | 2012-03-27 | 2013-10-07 | Hitachi Ltd | 情報処理システム及びその処理方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2791825B1 (en) | System and method for monitoring and managing data center resources in real time incorporating manageability subsystem | |
EP0790559B1 (en) | Method of monitoring a computer system, featuring performance data distribution to plural monitoring processes | |
US6691116B1 (en) | Method and system for data collection from remote sources | |
US20030140150A1 (en) | Self-monitoring service system with reporting of asset changes by time and category | |
US8407685B2 (en) | Systems and methods for generating ordered download selections based on usage information | |
US20150248446A1 (en) | Method and system for collecting and analyzing time-series data | |
US20050125213A1 (en) | Apparatus, system, and method for modeling and analyzing a plurality of computing workloads | |
US6823339B2 (en) | Information reference frequency counting apparatus and method and computer program embodied on computer-readable medium for counting reference frequency in an interactive hypertext document reference system | |
US20100088197A1 (en) | Systems and methods for generating remote system inventory capable of differential update reports | |
JPH11261556A (ja) | 情報配信受信システム、情報配信装置、情報受信装置、及び情報配信受信方法 | |
CN113360554A (zh) | 一种数据抽取、转换和加载etl的方法和设备 | |
US20030225830A1 (en) | Performance measuring system for storage network | |
CN1327212A (zh) | 生产管理*** | |
CN110147470A (zh) | 一种跨机房数据比对***及方法 | |
CN114595129A (zh) | 一种可配置的多维度数据监控方法、装置及存储介质 | |
JP4778092B2 (ja) | トレース処理方法、プログラム及び装置 | |
US20030061334A1 (en) | Method, apparatus, system, computer program and computer program product of network management | |
JP2000010939A (ja) | 情報処理装置、情報処理システム、および、記録媒体 | |
CN116136794A (zh) | 信息处理***、信息处理方法及存储有信息处理程序的记录介质 | |
CN107147547A (zh) | 一种集群整体性能监控实现方法 | |
JP2004102448A (ja) | データ処理システム、方法及びデータ処理用コンピュータプログラム | |
JP4220685B2 (ja) | 業務状況評価システム | |
EP1389850A1 (en) | Generic SNMP proxy | |
JP2012234496A (ja) | 情報収集システム、情報収集方法、情報収集プログラム | |
JP6648566B2 (ja) | 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041222 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071009 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080304 |