JP2004101455A - 光センサ回路 - Google Patents

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Yoshinari Enomoto
榎本 良成
Makoto Tanaka
田中 誠
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Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

【課題】最適な積分期間となるように調整できるようにした光センサ回路を提供する。
【解決手段】複数の光センサを有する光センサアレイの各光センサから出力される光電流を所定の積分期間にわたり積分し、電圧として各光センサの相対光量を検出する光センサにおいて、判定用信号に基づいて演算処理を行って選択信号を出力する判定手段1と、選択信号に基づいて、予め定められた複数の積分終了電圧信号の中から一の積分終了電圧信号を選択して出力する選択手段2と、複数の光センサからの出力を代表する代表信号と積分終了電圧信号とを比較して終了信号を出力する比較手段3とを備え、積分期間を可変に設定できる光センサ回路とした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラなどの自動焦点で使用され、特に光電流を積分して光量を検出する光センサ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
カメラ等の自動焦点装置では、電荷蓄積型の光電変換素子を備えた光センサ回路をアレイ状またはエリア状に並べたものを使用し、その素子面に被写体像をレンズを介して結像させ、この結像位置に基づいて演算処理を行うことで測距を行っている。まず、このような光センサ回路を用いる測距原理について図を参照しつつ説明する。図4は、測距原理を説明する説明図である。
【0003】
図4において、距離dを離間した個所にある対象10が発する光(例えば太陽光の反射光)は、光学機器、例えばカメラ内に相互にベース距離bを離間して組み込まれた短い焦点距離fを有する一対のレンズ11,12に互いに空間的に異なる二つの光路13,14を経てそれぞれ入射する。対象10は図4では2個の山形で示された光度分布を持っており、かかる光度分布を有する物体の映像15,16がレンズ11,12によってその共通の焦点面17に結像される。
【0004】
対象10が無限遠にあるときは、その映像15,16の中心は、それぞれ200,30で示された位置にあるが、図示のように対象10が近距離にある場合は、映像中心は位置20,30からそれぞれx,xだけずれた位置21,31に来る。いま、なんらかの手段でこれらのずれ量x,xを測定することができれば、対象10までの距離dは、次式数1によって決めることができる。
【0005】
【数1】
Figure 2004101455
【0006】
このずれ量の測定のため、焦点面17上に図に略示された光センサアレイ18,19が設けられる。両センサアレイはそれぞれ複数個の光センサからなり、映像15,16を受光してその光強度分布に応じた映像信号列をそれぞれ発生する。この両映像信号列は位置20,30をそれぞれ基準位置とし、両信号列の基準位置をもとに0とすると、両映像信号列の相互のずれ量を測定すれば前述のずれ量xが測定される。上式中のずれ量x,xは距離測定上は別個に測定する必要はなく、それらの和xを測定すれば十分なことは前式から明らかであるから、二つの映像信号列の相互のずれ量xを測定すれば対象10までの距離を決めることができる。
【0007】
上述の映像信号はアナログ量であるから、これを適当な量子化手段でディジタル化して映像データ列とした後、電子回路によって映像データ列間のずれ量xが決定され、これに光センサの相互間隔を乗算して前述のずれ量xが求められる。もっとも、測定装置が出力する距離信号はずれ量xやこれから計算された距離dである必要は必ずしもなく、前述のデータ列間のずれ量xで十分である場合が多い。
【0008】
また、このような測距は、斜方向に対象10があるような場合でも可能である。この点について図5を参照しつつ説明する。図5は斜方向に対象がある場合の測距原理を説明する説明図である。図5では、図4と同じ部分には同じ符号が付されている。
【0009】
図5(a),(b),(c)の光センサアレイ18,19は従来装置の場合よりも図の横方向に長目に作られており、左右の斜め方向の近距離から対象10の発する光がレンズ11,12を経て入射して来ても、その映像15,16が光センサアレイ18,19の範囲外にまではみ出すことがないように考慮されている。なお、レンズ11,12は図では2個の別個のレンズとして描かれているが、一眼リフレックスカメラの場合のように1個のレンズの異なる場所を用いてもよく、この意味ではレンズ11,12はレンズ部分であっても差し支えない。但し、その場合は図示しない再結像レンズを必要とし、出力としては距離情報ではなく前ピン、後ピンなどの合焦情報になる。
【0010】
図5(a)は図4と同じく対象10が光センサアレイの設けられる焦点面17と直角な正面に位置する場合を示し、この場合は従来と同じように映像15,16の対象10が無限遠にある時の鎖線で示された映像の位置からずれ量x,xの和xを測定することにより物体までの距離dを測定することができる。
【0011】
図5(b)は対象10b(図5(a)の対象10とは異なることを留意されたい)が右方向斜め角度θ方向前方に位置する場合を示す。図5(b)において、対象10bが無限遠にあるときのレンズ11による鎖線で示された映像15の中心位置をIとし、物体10bが図示の近距離にあるときの映像15の中心位置をIとし、その間のずれ量xとする。
【0012】
また、レンズ11,12の中心点をL,Lで表し、両点L,Lを結ぶベース幅の線と対象10bが無限遠にあるときのこれからの光路(図では距離dを示す線として描かれている)との交点を図示のとおり点Bとし、点Lと点Bとの間の間隔をb,点Lと点Bとの間の間隔をbとする(一般にはbとbは異なる)。対象10bの中心位置をOで表すと、三角形O,B,Lと三角形L,I,Iとの相似関係から、次式数2のように表される。
【0013】
【数2】
Figure 2004101455
【0014】
線分Lの長さはレンズLの焦点距離がfであるから、f/cosθとなり、これを代入すると、次式数3のようになる。
【0015】
【数3】
Figure 2004101455
【0016】
左側のレンズ12の側についても、映像16の中心の対象10bが無限遠にあるときの映像中心からのずれを図示のようにxとすると、同様に次式数4のようになる。
【0017】
【数4】
Figure 2004101455
【0018】
ここにb=b+bであるから、両式を加え合わせる次式数5のようになる。
【0019】
【数5】
Figure 2004101455
【0020】
前記の数5において距離dが左辺にくるように変形すると次式数6のようになる。
【0021】
【数6】
Figure 2004101455
【0022】
このように数6によって求める距離dが得られる。
【0023】
図5(c)では対象10cが左方向斜め前方にある場合を示し、図5(b)と同様に対象10cが無限遠にある時の映像15,16(鎖線で示す)の中心Iからの映像15,16の中心Iずれをそれぞれx,xとする前式と全く同じ関係が成立して映像の相互ずれ量xから距離dを求めることができる。
【0024】
前述の説明と式からわかるように、距離測定に当たっては映像15,16の基準点I,Iからのずれ量x,xを分離して測定する必要はなく、その和xを知るだけで十分である。従って光センサアレイ18中の位置Iと光センサアレイ19中の位置Iとを互いに対応する基準点として重ね合わせるようにしておけば、対象が近づくに従って映像15,16は互いに逆の方向にずれるのであるから、映像15,16間のずれ量を測定すれば、前述のずれ量xを測定することができる。
測距原理はこのようなものである。
【0025】
さて、このような測距原理に基づく光センサ回路では、映像データを得るため光電荷を一定時間積分する。その積分時間を決めるため、各光センサ回路の中で最も受光量の多い、すなわち最も出力の大きい光センサ回路のデータに相当するデータをモニタ出力している。一般的には、このようなモニタ出力をピーク出力と呼んでいる。このような光センサ回路の従来技術として、例えば本出願人の先願に係る光センサ回路(特許文献1参照)などが知られている。
【0026】
図6,図7は、従来技術の光センサ回路の回路図である。この光センサモニタ回路は、アレイ状またはエリア状に配置された複数の光電変換素子であるところのフォトダイオード50〜50、電荷電圧変換回路であるところのオペアンプ60〜60と積分容量70〜70からなる積分回路、積分回路をリセットする第1のスイッチ80〜80、ソースフォロア回路を構成しドレインをGNDに接続したp型トランジスタ90〜90、ソースフォロア回路の定電流源100〜100、ソースフォロア回路の出力に接続された第2のスイッチ110〜110、第2のスイッチ110〜110の他端側に接続された共通のモニタ出力線120により構成され、各ソースフォロア回路の出力はモニタ出力線120により互いに接続され、ピークのモニタ出力MOUTとなる。
そしてこのモニタ出力MOUT は、図7で示す比較手段200へ出力され、予め設定された積分終了電圧信号(Vstop )と比較されて終了信号(END)として出力される。
【0027】
次に、図6,図7の回路の動作を説明する。動作の初期として先ず、第2のスイッチ110〜110の内、モニタに使用する光センサ回路の第2のスイッチをONさせる。次に、第1のスイッチ80〜80をONさせる。すると各光センサ回路のオペアンプ60〜60の出力は積分開始電圧Vstartとなり、また、モニタ出力MOUTは、積分開始電圧VstartにPchトランジスタのVth値を加えた電位にほぼ近い値となる。
【0028】
その後、第1のスイッチ80〜80を一斉にOFFさせると、フォトダイオード50〜50で発生した光電荷はそれぞれ積分容量70〜70に積分され、オペアンプ60〜60の出力はそれぞれそのフォトダイオード50〜50が受光した光量に応じて下降する。すると、モニタ出力MOUTはオペアンプ60〜60の出力のなかで、第2のスイッチによって選択されているもの、すなわち、第2のスイッチのONしているオペアンプの出力の最大値(この場合最も下降している出力)に追従して下降する。これにより、任意の領域を指定してその中のピークをモニタすることが可能となる。さらに、そのモニタしたピーク値に基づいて、実際に測距に使用したい領域のダイナミックレンジを十分なものに設定することを可能にしていた。
【0029】
このような光センサ回路では積分期間を設定している。図7で示す回路においては、比較手段200にモニタ信号Moutと積分終了電圧信号Vstopとが入力されている。
この場合、積分開始電圧Vstartから積分を開始し、光量に比例した電流を積分していく。そして、積分開始電位VstartにPchトランジスタのVth値を加えた電位にほぼ近い値であるモニタ出力MOUTが、積分終了電圧信号Vstopと一致した時点で、積分動作を終了させるものが一般的である。
【0030】
これは、複数の光センサのうち最も明るい光センサをモニタ出力Moutとして、これが積分終了電圧信号Vstopに到達した時点で全センサの積分を強制的に終了させてその時の各センサの積分量が光量を表し、その強弱で被写体が表されるというものである。
またこれ以外にも、全センサの平均値をモニタ出力Moutとして、それが積分終了電圧信号Vstopに到達した時点で全センサの積分を強制的に終了させる場合などがある。
【0031】
【特許文献1】
特開平10−318835号公報
【0032】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上で説明した従来の技術では、いずれの場合でも、被写体のコントラストや輝度によらずVstartからVstopまで積分を実行するというものであった。
この場合、例えば被写体のコントラストが小さく、必要な情報が得られないときなどに、積分量が少なくなる事態が発生することがあった。
逆に被写体のコントラストが大きいときには、積分量が大きくなる事態が発生することがあった。
さらにまた、輝度が暗く、積分終了までに時間がかかってしまう場合もあった。
このように従来技術では、不適当な積分時間により最適な検出ができないという問題点があった。
【0033】
そこで、本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、最適な積分期間となるように調整できるようにした光センサ回路を提供することにある。
【0034】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に係る発明の光センサ回路は、
複数の光センサを有する光センサアレイの各光センサから出力される光電流を所定の積分期間にわたり積分し、電圧として各光センサの相対光量を検出する光センサにおいて、
判定用信号に基づいて演算処理を行って選択信号を出力する判定手段と、
選択信号に基づいて、予め定められた複数の積分終了電圧信号の中から一つの積分終了電圧信号を選択して出力する選択手段と、
複数の光センサからの出力を代表する代表信号と積分終了電圧信号とを比較して終了信号を出力する比較手段と、
を備え、
積分期間を可変に設定できるようにしたことを特徴とする。
【0035】
また、本発明の請求項2に係る発明の光センサ回路は、
請求項1記載の光センサ回路において、
前記比較手段に入力される複数の光センサからの出力を代表する代表信号として、複数の光センサ出力の最大値とすることを特徴とする。
【0036】
また、本発明の請求項3に係る発明の光センサ回路は、
請求項2記載の光センサ回路を自動焦点に適用し、判定手段に入力される判定用信号として被写体輝度信号を用い、
被写体輝度信号に応じて積分終了電圧信号を選択することを特徴とする。
【0037】
また、本発明の請求項4に係る発明の光センサ回路は、
請求項2記載の光センサ回路を自動焦点に適用し、判定手段に入力される判定用信号として全ての光センサ出力信号を用い、
光センサ出力信号の最大値から最小値を減じた差であるコントラスト値を求め、
このコントラスト値に応じて積分終了電圧信号を選択することを特徴とする。
【0038】
また、本発明の請求項5に係る発明の光センサ回路は、
請求項2ないし請求項4のいずれか一つに記載の光センサ回路を自動焦点に適用し、判定手段に入力される判定用信号として全ての光センサ出力信号を用い、光センサ出力信号の最大値を最小値で除した商であるコントラスト値を求め、このコントラスト値に応じて積分終了電圧信号を選択することを特徴とする。
【0039】
【発明の実施の形態】
続いて、本発明の光センサ回路に係る第1実施形態について、図を参照しつつ、説明する。図1は光センサ回路のうち積分時間を選択する回路の回路図、図2は分圧手段の一具体例の説明図、図3は一具体例の光センサ回路の回路図である。
【0040】
図1は、光センサ回路の一部であって、積分時間を選択する回路の回路図であり、積分終了電位信号Vstopを3つ用意した例である。
光センサ回路は、図1で示すように、判定手段1、選択手段2、比較手段3を備えている。
【0041】
判定手段1は、具体的にはCPU(Cental Processing Uuit)であり、入力される判定用信号を用いて演算処理を行い、選択信号(SEL)を出力する。
選択手段2は、具体的にはマルチプレクサであり、複数線(図1では3線)のVSTOP1,VSTOP2,VSTOP3が積分終了電圧信号として入力されており、選択信号(SEL)により上記の何れかの積分終了電圧信号がMXOUT信号として出力される。
比較手段3は、具体的にはコンパレータであり、Mout信号がマイナス側に、また、選択手段2からのMXout信号がプラス側へそれぞれ入力される。比較手段3は、MXout信号とMout信号との大小関係を比較した結果を、終了信号(END)として出力する。この場合、積分とともにMout信号の電位は下降していく回路構成であり、例えば終了信号(END)がLからHになったときに、積分期間が終了したと判定する。
【0042】
ここに、積分終了電圧信号VSTOP1,VSTOP2,VSTOP3 は、例えば、図2で示す分圧手段4により生成しても良い。分圧手段4は、分圧抵抗4a,4b,4c,4dを備え、所定電圧となるように分圧している。
分圧抵抗4aをRとすると、分圧抵抗4bはR、分圧抵抗4cは2R、分圧抵抗4dは4Rという抵抗値を有している。
これにより積分終了電位VSTOP1は0.5V、積分終了電位VSTOP2は1.0V、積分終了電位VSTOP3は2.0V、および、積分開始電位VStartは4.0Vとなるように積分終了電圧信号をそれぞれ出力する。
【0043】
続いて動作について概略説明する。
まず、判定手段1は、判定用信号に基づいて演算処理を行って選択信号を生成する。この判定手段1は、選択手段2に対し選択信号SELを出力し、まずVstop3をMXout として出力するように設定する。
このように被写体等によらず最初の積分は、VStartからの積分量が最も小さいVstop3で終了させ、各センサデータを取り、そのデータによる所望の演算等を行い判定する。最初にVstop3で積分させるのは、最も積分時間が短くて済み、カメラのオートフォーカスの場合なら、シャッター切れが速くなる、という重要なカメラ特性の向上に寄与するからである。
【0044】
この判定の結果、被写体のコントラストが小さく、このデータでは演算結果の信憑性が薄いと判断される場合は、2回目の積分を行う。このときには、コントラストを上げるために、Vstop2、または、Vstop1を用いて積分を終了させる。これによって積分量が増大し、コントラストの絶対値が大きくなるので、演算結果の信憑性が高くなる。
【0045】
stop2を用いるか、Vstop1を用いるかは、1回目の積分にかかった時間とコントラストの程度によって使い分けることができる。こうすれば判定までの時間は増加するが、偽合焦や判定不能などのおそれを低減でき、センサの機能を最大限に引き出すことができる。
【0046】
このような回路を組み込んで、例えば、図3で示すような光センサ回路を構成する。ここに図3で示す光センサ回路は、先に図6を用いて説明した光センサ回路であり、重複する説明を省略する。このように光センサ回路の積分期間を変更できるようにして、最適な状態にしつつ自動合焦を行うことができる。
なお、光センサ回路は図3で示した以外にも各種の構成を採用することができる。
【0047】
続いて、判定手段1による判定の具体例について参照しつつ説明する。
本発明の積分終了電圧信号Vstopを可変にした光センサ回路をカメラのオートフォーカスに応用する場合の動作フロー例を以下三例について示す。
(1)被写体輝度によりVstopを可変に選択する例
(2)被写体のコントラストで積分を制御する(その1)
(3)被写体のコントラストで積分を制御する(その2)
【0048】
(1)被写体輝度によりVstopを可変に選択する例
まず、図示しないカメラの測光回路による被写体輝度信号出力をSAEとする。ここで、SAEは、被写体の輝度が大きいほど(被写体が明るいほど)大きい値をとるものとする。このような被写体輝度信号出力SAE を判定用信号として、図1の判定手段1へ出力される。
判定手段1は、内蔵するメモリ部(図示せず)に二つの基準値S,S(S<S)を予め登録しておくものとする。続いて判定手段1は、入力された被写体輝度信号出力SAEに対して判定を行う。
【0049】
ここにSAE>Sと判定されたならば(高輝度)、MXOUT=Vstop1を出力するような選択信号SELを選択手段2へ出力する。
また、S≧SAE>Sと判定されたならば(中輝度)、MXOUT=Vstop2を出力するような選択信号SELを選択手段2へ出力する。
さらにまた、S≧SAEと判定されたならば(低輝度)、MXOUT=Vstop3を出力するような選択信号SELを選択手段2へ出力する。
このようにすることで、被写体の輝度が小さい(被写体が暗い)、つまり、被写体輝度信号出力が小さい場合には積分量を小さくすることで積分時間が短くなり、適正な積分時間を得ることができる。
【0050】
(2)被写体のコントラストで積分を制御する(その1)
続いて他の判定例について説明する。
判定手段1は、内蔵するメモリ部(図示せず)にコントラストに対する二つの基準値C,C(C<C)を予め登録しておくものとする。
まず判定手段1は、最初は一旦MXOUT=Vstop3となるような選択信号SELを出力しておく。そして光センサの積分動作を一回行わせる。判定手段1は、このときの光センサ出力信号の最大値SMAX、最小値SMINを判定用信号として入力し、その差CONT=SMAX−SMINを算出する。
MINの検出については各光センサの出力信号を読み出して求めても良いし、図6と同様の回路を適用しても良い。最小値検出回路は図6のp型トランジスタ90〜90をn型トランジスタに置き換え、さらに定電流源100から100との配置関係を逆に(トランジスタをVDD側に、定電流源をGND側に配置)すれば、構成できる。
【0051】
ここにCONT>Cと判断されたならば、光センサの積分動作は完了とする。
また、C≧CONT>CならMXOUT=Vstop2として再積分を行って積分動作完了とする。この再積分は二通りの方法があり、▲1▼前回積分終了したVstop3での積分値を初期値として積分動作を再開するという方法、または、▲2▼光センサをリセットしてVstartから再び積分させる、という方法のいずれかを選択することができる。
さらにまた、C≧CONTならMXOUT=Vstop1として再積分を行って積分動作完了とする。この場合の再積分も、先の説明と同様二通りの方法があり、▲1▼前回積分終了したVstop3での積分値を初期値として積分動作を再開するという方法、または、▲2▼光センサをリセットしてVstartから再び積分させるという方法のいずれかを選択することができる。
このようにすることで、コントラストが小さい場合には積分時間を長くした上で再積分を行うため、適正な光量を受光することができる。
【0052】
(3)被写体のコントラストで積分を制御する(その2)
続いて他の判定例について説明する。
判定手段1は、内蔵するメモリ部(図示せず)にコントラストに対する二つの基準値C,C(1.0<C<C)を予め登録しておくものとする。
まず判定手段1は、最初は一旦MXOUT=Vstop3となるような選択信号SELを出力しておく。そしてセンサの積分動作を一回行わせる。判定手段1は、このときの光センサ出力信号の最大値SMAX、最小値SMINを判定用信号として入力し、その比CONT=SMAX/SMINを算出する。
【0053】
ここに、CONT>Cと判断されたならば、光センサの積分動作は完了とする。
また、C≧CONT>CならMXOUT=Vstop2として再積分を行って積分動作完了とする。この再積分は二通りの方法があり、▲1▼前回積分終了したVstop3での積分値を初期値として積分動作を再開するという方法、または、▲2▼光センサをリセットしてVstartから再び積分させる、という方法の何れかを選択することができる。
さらにまた、C≧CONTならMXOUT=Vstop1として再積分を行って積分動作完了とする。この場合の再積分も、先の説明と同様二通りの方法があり、▲1▼前回積分終了したVstop3での積分値を初期値として積分動作を再開するという方法、または、▲2▼光センサをリセットしてVstartから再び積分させるという方法のいずれかを選択することができる。
このようにすることで、コントラストが小さい場合には積分時間を長くした上で再積分を行うため、適正な光量を受光することができる。
【0054】
なお、このような回路を図3に示した光センサ回路に適用する場合、積分開始電位VstartにPchトランジスタのVth値を加えた電位にほぼ近い値であるモニタ出力MOUTとして出力されるため、PchトランジスタのVth値を考慮して積分終了電位Vstop決定することとなる。
【0055】
上記の例では積分開始電圧信号は三つの信号であるものとして、判断手法を説明しているが、積分開始電圧信号は三つの信号に限定する趣旨ではなく、二つ、または、四以上の多数の積分開始電圧信号を設定することもできる。
【0056】
【発明の効果】
以上記載したとおり、本発明によれば、積分終了電位Vstopを可変とすることにより、被写体によるコントラストの程度や輝度の大小によらず、最適な積分量を選択することができるようになり、苦手被写体の減少や応答時間の高速化、などの性能向上が実現できる。
【0057】
総じて、最適な積分期間となるように調整できるようにした光センサ回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光センサ回路のうち積分時間を選択する回路の回路図である。
【図2】分圧手段の一具体例の説明図である。
【図3】一具体例の光センサ回路の回路図である。
【図4】測距原理を説明する説明図である。
【図5】斜方向に対象がある場合の測距原理を説明する説明図である。
【図6】従来技術の光センサ回路の回路図である。
【図7】従来技術の光センサ回路の回路図である。
【符号の説明】
1           判定手段(CPU)
2           選択手段(マルチプレクサ)
3           比較手段(コンパレータ)
10,10b,10c  対象
11,12       レンズ
13,14       光路
15,16       映像
17          焦点面
18,19       光センサアレイ
20,21       位置
30,31       位置
50〜50             フォトダイオード
60〜60             オペアンプ
70〜70             積分容量
80〜80             第1のスイッチ
90〜90             p型トランジスタ
100〜100         定電流源
110〜110         第2のスイッチ
120         共通のモニタ出力線
200         比較手段

Claims (5)

  1. 複数の光センサを有する光センサアレイの各光センサから出力される光電流を所定の積分期間にわたり積分し、電圧として各光センサの相対光量を検出する光センサにおいて、
    判定用信号に基づいて演算処理を行って選択信号を出力する判定手段と、
    選択信号に基づいて、予め定められた複数の積分終了電圧信号の中から一つの積分終了電圧信号を選択して出力する選択手段と、
    複数の光センサからの出力を代表する代表信号と積分終了電圧信号とを比較して終了信号を出力する比較手段と、
    を備え、
    積分期間を可変に設定できるようにしたことを特徴とする光センサ回路。
  2. 請求項1記載の光センサ回路において、
    前記比較手段に入力される複数の光センサからの出力を代表する代表信号として、複数の光センサ出力の最大値とすることを特徴とする光センサ回路。
  3. 請求項2記載の光センサ回路を自動焦点に適用し、判定手段に入力される判定用信号として被写体輝度信号を用い、
    被写体輝度信号に応じて積分終了電圧信号を選択することを特徴とする光センサ回路。
  4. 請求項2記載の光センサ回路を自動焦点に適用し、判定手段に入力される判定用信号として全ての光センサ出力信号を用い、
    光センサ出力信号の最大値から最小値を減じた差であるコントラスト値を求め、
    このコントラスト値に応じて積分終了電圧信号を選択することを特徴とする光センサ回路。
  5. 請求項2ないし請求項4のいずれか一つに記載の光センサ回路を自動焦点に適用し、判定手段に入力される判定用信号として全ての光センサ出力信号を用い、光センサ出力信号の最大値を最小値で除した商であるコントラスト値を求め、このコントラスト値に応じて積分終了電圧信号を選択することを特徴とする光センサ回路。
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