JP2004099760A - ガス化炉の運用方法およびガス化炉 - Google Patents

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Abstract

【課題】スラグ排出孔監視装置の視野を確保すると共に、溶融スラグを安定して排出することのできるガス化炉の運用方法、およびガス化炉を提供すること。
【解決手段】反応室12で被溶融物(燃料中の灰分)を溶融させ、反応室12の炉底13に設けられたスラグ排出孔14から起動用燃焼室15に溶融スラグ20を排出させ、スラグ排出孔監視装置18によって溶融スラグ20の排出状況を監視するガス化炉11の運用方法であって、起動用燃焼室15に酸素含有ガスG2を供給し、スラグ排出口14から起動用燃焼室15に流入するガスに含まれる可燃性成分および粒子を燃焼させることを特徴とする。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、石炭、固形燃料、廃棄物などを燃料としたガス化炉に関し、特に監視装置が設けられて溶融スラグの排出状況を監視することのできるガス化炉の運用方法およびガス化炉に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図4に示すような石炭ガス化炉1は、石炭中の灰分を溶融させる反応室2と、反応室2の炉底3に設けられたスラグ排出孔4と、スラグ排出孔4によって反応室2に連通して設けられた起動用燃焼室5とを備えて構成されている。起動用燃焼室5の下部には冷却水6が溜められており、起動用燃焼室5の壁部には起動用バーナ7とスラグ排出孔監視装置8(視覚的・輝度検知システムなど)とが備えられている。(例えば、特許文献1参照。)
【0003】
このような石炭ガス化炉1の運用において、反応室2で石炭中の灰分を溶融して得られる溶融スラグ10は、スラグ排出孔4から起動用燃焼室5に排出され、冷却水6中に滴下されて急冷される。また、反応室2の内部の旋回流や圧力変動などにより、反応室2からスラグ排出孔4を通過し起動用燃焼室5にガスG1が流入し、起動用燃焼室5の内部を循環する。ガスG1は、HおよびCO成分を含有すると共に、炭素などからなる粒子(チャー)が含有されている。また、起動用バーナ7は、起動時に油燃料と油燃料用2次空気を噴射し、起動用燃焼室5の内部温度を上昇させるために用いられ、運転中は使用されていなかった。
【0004】
上述したような石炭ガス化炉1において、スラグ排出孔4に溶融スラグ10が付着堆積してスラグ排出孔4を閉塞してしまい、溶融スラグ10の排出が阻害され、石炭ガス化炉1の運用に支障をきたすということがあった。これを防止するために、スラグ排出孔監視装置8によってスラグ排出孔4の排出状況を監視し、スラグ排出孔4が溶融スラグ10で閉塞される前に、ガス化炉運転条件を変更し反応室2の温度を上昇させたり、スラグ加熱バーナ(図示せず)などを用いたりして、付着堆積している溶融スラグ10を加熱溶融させてスラグ排出孔4の閉塞を防止し、連続的な溶融スラグ10の排出を確保する閉塞防止手段が用いられていた。このとき、起動用燃焼室5に流入するガスG1に含まれる粒子により、スラグ排出孔監視装置8による監視が阻害されてしまうため、起動用燃焼室5に不活性ガスを噴射し、良好な視野を確保することが行われていた。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−34106号公報(第2−5項、第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記石炭ガス化炉1において、スラグ排出孔監視装置8の視野を確保するための不活性ガスは、起動用燃焼室5に流入するガスG1とともに内部を循環し排出されてしまうので、良好な視野を確保するためには大量の不活性ガスを投入しなければならないという問題があった。これにより、不活性ガス製造動力を増大させる必要が生じるだけでなく、石炭ガス化炉1の内部温度が低下してしまうという問題があった。とくに、スラグ排出孔4に向けて大量に不活性ガスが供給されると、不活性ガスによってスラグ排出孔4が冷却されてしまい、スラグ排出孔4に溶融スラグ10が付着堆積し易くなり、溶融スラグ10の排出状況が悪化するという問題があった。
【0007】
本発明は、このような背景の下になされたものであって、スラグ排出孔監視装置の視野を確保すると共に、溶融スラグを安定して排出することのできるガス化炉の運用方法、およびガス化炉を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明に係るガス化炉の運用方法は、反応室で被溶融物を溶融させ、該反応室の炉底に設けられたスラグ排出孔から起動用燃焼室に溶融スラグを排出させ、スラグ排出孔監視装置によって溶融スラグの排出状況を監視するガス化炉の運用方法であって、前記起動用燃焼室に酸素含有ガスを供給し、前記スラグ排出口から該起動用燃焼室に流入するガスに含まれる粒子を燃焼させることを特徴とする。
【0009】
この発明のガス化炉の運用方法において、起動用燃焼室に酸素含有ガスを供給し、スラグ排出口から起動用燃焼室に流入するガスに含まれる可燃性成分および粒子を燃焼させるので、スラグ排出孔監視装置の視野を確保することができ、確実に溶融スラグの排出状況を監視することができる。また、粒子を燃焼させるとともに、ガスに可燃性成分が含まれる場合には可燃性成分をも燃焼させることにより起動用燃焼室スラグの内部温度、特に排出孔付近の温度を高温で保持することができ、溶融スラグの排出を順調に行うことができる。
【0010】
また、本発明に係るガス化炉は、被溶融物を溶融させる反応室と、該反応室の炉底に設けられたスラグ排出孔と、該スラグ排出孔によって該反応室に連通して設けられた起動用燃焼室と、該起動用燃焼室に設けられたスラグ排出孔監視装置とを備えたガス化炉であって、前記スラグ排出孔監視装置に酸素含有ガスを噴射する監視部ノズルを設けたことを特徴とする。
【0011】
この発明のガス化炉において、スラグ排出孔監視装置に設けられた監視部ノズルから酸素含有ガスを噴射することにより、反応室からスラグ排出孔を通過して起動用燃焼室に流入するガスに含有される可燃性成分および粒子が燃焼される。これにより、起動用燃焼室内の粒子が減少するので、スラグ排出孔監視装置の視野を確保することができる。特に、スラグ排出孔監視装置の近辺の粒子が減少するので良好な視野を確保することができる。
【0012】
また、本発明に係るガス化炉は、被溶融物を溶融させる反応室と、該反応室の炉底に設けられたスラグ排出孔と、該スラグ排出孔によって該反応室に連通して設けられた起動用燃焼室と、該起動用燃焼室に設けられたスラグ排出孔監視装置とを備えたガス化炉であって、前記起動用燃焼室に運転開始時の昇温に用いられる起動用バーナが設けられており、該起動用バーナは運転中に酸素含有ガスを噴射する構成とされていることを特徴とする。
【0013】
この発明のガス化炉において、起動用燃焼室に設けられている起動用バーナから酸素含有ガスを噴射することにより、反応室からスラグ排出孔を通過して起動用燃焼室に流入するガスに含有される可燃性成分および粒子が燃焼される。これにより、起動用燃焼室内の粒子が減少するので、スラグ排出孔監視装置の視野を確保することができる。また、可燃性成分および粒子が燃焼されることによって、従来のように起動用燃焼室の内部温度が低下する問題を回避でき、良好にガス化炉を運転することができる。
【0014】
また、本発明に係るガス化炉は、被溶融物を溶融させる反応室と、該反応室の炉底に設けられたスラグ排出孔と、該スラグ排出孔によって該反応室に連通して設けられた起動用燃焼室と、該起動用燃焼室に設けられたスラグ排出孔監視装置とを備えたガス化炉であって、前記スラグ排出孔の近傍に酸素含有ガスを噴射する排出孔ノズルを設けたことを特徴とする。
【0015】
この発明のガス化炉において、スラグ排出孔の近傍に設けられている排出孔ノズルから酸素含有ガスを噴射することにより、反応室からスラグ排出孔を通過して起動用燃焼室に流入するガスに含有される可燃性成分および粒子が燃焼される。これにより、起動用燃焼室内の粒子が減少するので、スラグ排出孔監視装置の視野を確保することができる。特に、スラグ排出孔の近傍において可燃性成分および粒子が燃焼するので、スラグ排出孔の近傍のガス温度を高く保持することができ、溶融スラグの付着堆積が防止される。これにより、溶融スラグの排出状況が悪化するという問題を回避することができる。
【0016】
また、本発明に係るガス化炉は、上述した監視部ノズルが設けられたガス化炉において、上記起動用バーナおよび上記排出孔ノズルのうち、少なくともいずれか一方を設けたことを特徴とする。
【0017】
この発明のガス化炉において、監視部ノズルから酸素含有ガスを噴射すると共に、起動用バーナおよび排出孔ノズルのうち少なくともいずれか一方から酸素含有ガスを噴射して、ガスに含有される可燃性成分および粒子を燃焼させることによって、より良好なスラグ排出孔監視装置の視野を確保することができると共に、起動用燃焼室の内部を高温で保持することができ、良好にガス化炉を運転することができる。また、スラグ排出孔付近の温度を高温とすることができ、溶融スラグの排出を順調に行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、この発明の第1の実施の形態について説明する。
図1に被溶融物として石炭を用い、石炭中の灰分を溶融させる石炭ガス化炉11の概略断面構成図を示す。石炭ガス化炉11は、石炭中の灰分を溶融させる反応室12と、反応室12の炉底13に設けられたスラグ排出孔14と、スラグ排出孔14によって反応室12に連通し、石炭ガス化炉11の起動時の昇温に用いられる起動用燃焼室15とを備えて構成されている。反応室12は、耐火材または水冷管の表面に内壁12aが内張りされ、内壁12aの円周方向に沿って石炭、チャー、および酸化剤を噴出する複数のバーナ(図示せず)が設けられており、反応室12の上部には可燃性ガスライン(図示せず)が設けられている。反応室12の炉底13は、上面13aが中央に向かって下方に傾斜し、中央部にスラグ排出孔14が設けられている。
【0019】
起動用燃焼室15には、滴下してきた溶融スラグ20を冷却するための冷却水16を溜める水槽が下部に形成されており、冷却水16としてクエンチ水などが用いられている。また、起動用燃焼室15の壁部15aには起動用バーナ17とスラグ排出孔監視装置18とが備えられている。起動用バーナ17は、起動用燃焼室15の壁部15aに複数個(図では2個)配置されている。排出孔監視装置18は、炉底13と起動用バーナ17との間の壁部15aに埋め込まれており、その中心軸Oがスラグ排出孔14に向くように傾斜して設けられている。排出孔監視装置18の前方(スラグ排出孔14に向いている側方)には、酸素含有ガスG2を噴射するための監視部ノズル21が設けられている。
【0020】
また、スラグ排出孔14の付近における炉底13の下面13bの複数箇所に開口して、酸素含有ガスG2を噴射するための排出孔ノズル22が設けられている。排出孔ノズル22に酸素含有ガスG2を供給する配管は、炉底13の内部においてその一側方から中心に向かって配設されている直状配管23と、直状配管23に連通して、炉底13の内部においてスラグ排出孔14を囲うようにリング状に配設されている円環状配管24とを備えており、円環状配管24から下方に向けて排出孔ノズル22が設けられている。
【0021】
上述したようなガス化炉11の運用方法について説明する。
まず、反応室12の内部温度が石炭の着火温度以上となるまで、起動用燃焼室15の起動用バーナ17で燃焼を行う。所定の温度まで昇温させた後、反応室12の複数のバーナから石炭および酸化剤を噴出して石炭を燃焼させた後、起動用バーナ17による燃焼を停止する。そして、反応室12の内部では、石炭がガス化されてガスG1が生成される。このとき、反応室12のバーナは円周方向に沿って設けられているので、ガスG1は反応室12の内部で旋回流を形成する。反応室12の内部は、灰の溶融を効率良く行わしめるため、約1600℃以上の高温に維持されており、還元雰囲気に調整されている。
【0022】
一方、石炭中の灰成分が溶融した溶融スラグ20は、反応室12の内壁12aに付着し、内壁12aを伝って流下し、炉底13の上面13aを流れてスラグ排出孔14に達して、起動用燃焼室15に排出される。この溶融スラグ20の排出状況を排出孔監視装置18により監視する。このとき、溶融スラグ20と共にガスG1およびチャー(石炭の反応物で、石炭と灰を含む粒子)もスラグ排出孔14から起動用燃焼室15に流入してくる。そこで、監視部ノズル21、排出孔ノズル22および起動用バーナ17から加熱された酸素含有ガスG2を噴射し、ガスG1中の可燃性成分およびチャーを燃焼する。燃焼により生じた燃焼ガスG3は、起動用燃焼室15の内部を循環し、スラグ排出孔14から反応室12に流出する。
【0023】
このように、噴射される酸素含有ガスG2の流量および酸素濃度を調整することによって、起動用燃焼室15の内部の視野が確保され、温度が維持される。つまり、起動用燃焼室15の内部に設置された熱電対により測定される温度、および排出孔監視装置18により監視される視野状況を基に、酸素含有ガスG2の流量および酸素濃度が調整されるのである。スラグ排出状況および視野状況が最適となる流量および酸素濃度を基準として、スラグ排出状況が変化した場合に温度が低下していれば酸素濃度を高く、温度が上昇した場合は酸素濃度を低くするような調整をする。また、視野状況が変化した場合には流量を増加させることでチャーを減少させることができるが、このとき流量の調整に伴う温度変化も酸素濃度を調整する基準とし、常に最適な視野と温度を確保できるように調整する。
【0024】
上述したように、起動用燃焼室15に酸素含有ガスG2を噴射することで起動用燃焼室15の内部のチャーを減少させることができ、良好な視界が得られ、排出孔監視装置18により確実に溶融スラグ20の排出状況を監視することができる。また、燃焼ガスG3がスラグ排出孔14から反応室12に流出するので、この燃焼ガスG3の流れにより、スラグ排出孔14から起動用燃焼室15にチャーが流入しにくくなる。さらに、このようにガスG1中の可燃性成分およびチャーを燃焼させることにより、従来のように不活性ガスを噴射することによる起動用燃焼室15の温度低下の問題が発生することがない。
【0025】
とくに、排出孔監視装置18の前部に監視部ノズル21を設けているので、排出孔監視装置18の付近の視界を良好にすることができる。また、起動用バーナ17を用いることにより、酸素含有ガス専用のノズルを設けることなく、起動用燃焼室15の全体に渡ってチャーを減少させることができ、起動用燃焼室15の内部を高温に保持することができる。また、排出孔ノズル22によってスラグ排出孔14の付近を燃焼させるので、スラグ排出孔14の付近の温度を高温で保持することができ、溶融スラグ20の排出を順調に行うことができる。
【0026】
また、図2に本発明の第2の実施形態、図3に第3の実施の形態を示す。第2の実施形態および第3の実施の形態において、第1の実施の形態と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を行う。
第2の実施形態は、監視部ノズル21および起動用バーナ17から起動用燃焼室15に酸素含有ガスG2を噴射する構成とされている。このような構成とすることにより、排出孔ノズル22を設ける必要がなく、従来の設備において比較的改良しやすい排出孔監視装置18にノズルを取り付け、起動用バーナ17に酸素含有ガスG2の配管を接続するだけでよい。これにより、容易に本発明を実施することができる。
【0027】
また、第3の実施の形態は、監視部ノズル21および排出孔ノズル22から起動用燃焼室15に酸素含有ガスG2を噴射する構成とされている。このような構成とすることにより、スラグ排出孔14の付近の温度を高温で保持することができ、スラグ排出孔14に溶融スラグ20が付着堆積することを防止することができ、溶融スラグ20の排出を順調に行うことができる。また、酸素含有ガスG2の使用量が少量でも、十分な効果を得ることができる。
【0028】
なお、本実施の形態においては、石炭ガス化炉11について説明を行ったが、石炭以外の固形燃料や廃棄物などを被溶融物としたガス化炉に本発明を用いてもよい。また、複数個のスラグ排出孔が設けられているガス化炉に本発明を用いてもよい。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のガス化炉の運用方法によれば、起動用燃焼室に酸素含有ガスを供給し、スラグ排出口から起動用燃焼室に流入するガスに含まれる粒子を燃焼させるので、良好なスラグ排出孔監視装置の視野を確保することができ、確実に溶融スラグの排出状況を監視することができる。また、スラグ排出孔付近の温度を高温で保持することができ、溶融スラグの排出を順調に行うことができる。
【0030】
また、本発明のガス化炉によれば、起動用燃焼室に流入するガスに含有される粒子を、監視部ノズルから噴射した酸素含有ガスによって燃焼させるので、起動用燃焼室内の粒子を減少させることができ、スラグ排出孔監視装置の視野を確保することができる。これにより、確実に溶融スラグの排出状況を監視することができる。
【0031】
また、起動用バーナから噴射した酸素含有ガスによって粒子を燃焼させるので、確実に溶融スラグの排出状況を監視することができると共に、起動用燃焼室の内部温度を低下させることなく、良好にガス化炉を運転することができる。
【0032】
また、排出孔ノズルから噴射した酸素含有ガスによって粒子を燃焼させるので、スラグ排出孔付近の温度を高温で保持することができ、スラグ排出孔に溶融スラグが付着堆積することを防止することができる。これにより、確実に溶融スラグの排出状況を監視することができると共に、溶融スラグの排出を順調に行うことができる。
【0033】
また、監視部ノズル、起動用バーナ、および排出孔ノズルの全て、またはいずれかを組み合わせて用いることによって、より確実に溶融スラグの排出状況を監視することができると共に、溶融スラグの排出を順調に行うことができ、良好にガス化炉を運転することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるガス化炉の概略断面構成図である。
【図2】本発明の第2の実施形態におけるガス化炉の概略断面構成図である。
【図3】本発明の第3の実施形態におけるガス化炉の概略断面構成図である。
【図4】従来のガス化炉の概略断面構成図である。
【符号の説明】
11 ガス化炉
12 反応室
13 炉底
14 スラグ排出孔
15 起動用燃焼室
17 起動用バーナ
18 スラグ排出孔監視装置
21 監視部ノズル
22 排出孔ノズル
G2 酸素含有ガス

Claims (5)

  1. 反応室で被溶融物を溶融させ、該反応室の炉底に設けられたスラグ排出孔から起動用燃焼室に溶融スラグを排出させ、スラグ排出孔監視装置によって溶融スラグの排出状況を監視するガス化炉の運用方法であって、
    前記起動用燃焼室に酸素含有ガスを供給し、前記スラグ排出口から該起動用燃焼室に流入するガスに含まれる粒子を燃焼させることを特徴とするガス化炉の運用方法。
  2. 被溶融物を溶融させる反応室と、該反応室の炉底に設けられたスラグ排出孔と、該スラグ排出孔によって該反応室に連通して設けられた起動用燃焼室と、該起動用燃焼室に設けられたスラグ排出孔監視装置とを備えたガス化炉であって、
    前記スラグ排出孔監視装置に酸素含有ガスを噴射する監視部ノズルを設けたことを特徴とするガス化炉。
  3. 被溶融物を溶融させる反応室と、該反応室の炉底に設けられたスラグ排出孔と、該スラグ排出孔によって該反応室に連通して設けられた起動用燃焼室と、該起動用燃焼室に設けられたスラグ排出孔監視装置とを備えたガス化炉であって、
    起動時の昇温に用いられる起動用バーナが前記起動用燃焼室に設けられており、該起動用バーナは運転中に酸素含有ガスを噴射する構成とされていることを特徴とするガス化炉。
  4. 被溶融物を溶融させる反応室と、該反応室の炉底に設けられたスラグ排出孔と、該スラグ排出孔によって該反応室に連通して設けられた起動用燃焼室と、該起動用燃焼室に設けられたスラグ排出孔監視装置とを備えたガス化炉であって、
    前記スラグ排出孔の近傍に酸素含有ガスを噴射する排出孔ノズルを設けたことを特徴とするガス化炉。
  5. 請求項2に記載のガス化炉において、
    請求項3に記載の起動用バーナおよび請求項4に記載の排出孔ノズルのうち、少なくともいずれか一方を設けたことを特徴とするガス化炉。
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