JP2004097785A

JP2004097785A - Face mask with excellent usability

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Publication number: JP2004097785A
Application number: JP2003145739A
Authority: JP
Inventors: Kenji Nakamura; 中村　憲司; Koji Nakamura; 中村　興司
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2002-07-18
Filing date: 2003-05-23
Publication date: 2004-04-02
Anticipated expiration: 2023-05-23
Also published as: JP3836445B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an impregation type face mask with excellent usability which requires a long time until impregnant is dried in use and with which effective components of a pack agent can be sufficiently absorbed when adhering the mask to the face. <P>SOLUTION: Cellulose nonwoven fabric with a basis weight of not higher than 60 g/m<SP>2</SP>is used as main sheet base material. The nonwoven fabric is reinforced by blending synthetic fiber or by superimposing or interposing a film on one side. The nonwoven fabric has an elongation percentage of 30% or less at a tensile strength of 3.9 N/5 cm when being wetted, and a bending resistance of 5 mN×cm or less by the JIS L 1913 (1998) cantilever method. The sheet base material is impregnated with a facial pack lotion the viscosity of which is within the rage of 0.5 Pa sec to 10 Pa sec. in an amount of 50% by weight or more based on the sheet base material. Further, the face mask has one or more impregnation type knob portions folded and projecting outward. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パック用化粧液を含浸した、いわゆる含浸タイプの、少なくとも１以上の摘み部を有するフェイスマスクに関する。
また、本発明は、摘み部を有し、優れた展開性、利便性、フィット性を有するフェイスマスクに関する。
さらに詳しくは、本発明は、化粧液の含浸によりシート基材が密着して折畳まれた状態から、折畳み状態を平面に容易に戻すという、拡布性や展開性が優れ、且つ利便性、長時間使用時のフィット性、使用感に優れた、含浸タイプのフェイスマスクに関する。
【０００２】
【従来の技術】
古くから化粧法の一つとして、パック材を皮膚表面にパックすることによって皮膚の角質に保湿性と柔軟性を与え、皮膚表面の汚れや垢を取り去る方法が汎用されている。
最近では、肌の美白や、皺の低減、肌の若返りを目的とするパック材の開発によってこのパック材の需要が増加している。
【０００３】
従来、パック材としては、パック剤を顔面に塗布して拭き取ったり、洗い流したりするタイプが主流であったが、顔に塗布する作業が繁雑であり、パック後の拭き取りにも手間がかかっていた。その後，皮膜形成を有して使用後に皮膚から剥離する、いわゆるピールオフタイプが出現した。また、パック材としてシート基材の片面にパック剤のゼリー層を設けた貼付けタイプ（特開２００１−２４７０４１号公報）や基材にパック剤を含浸させる含浸タイプが開発され、商品需要が拡大した。前者の貼付けタイプは、基材シートの片面にパック剤をゼリー状で塗布し、その上に離型紙を設けたものが一般的である。しかしこの貼付けタイプの製品は、製造工程が多く、繁雑であるので、経済性がよくない上に、製品の厚みも厚くなり、剛軟性が大きく、使用感が悪く、長時間の使用に適さず、ゼリー層から皮膚に吸収されるパック剤の有効成分は３〜５％程度と低く、顔面全体に用いる大型パック材としては不向きである。
【０００４】
これに対して含浸タイプのパック材は、前者の貼付けタイプに用いるゲル剤より低粘度のパック剤を用いて厚みの薄い不織布等のシート基材に含浸したもので、比較的製造が容易で、経済的にも有利であり、大型のパック材に適しており、使用感が比較的良く、顔面の皮膚に吸収される有効成分が貼付けタイプよりはるかに高い利点がある。
この含浸タイプのパック材は、一般に顔の全面積に対応する不織布基材に、目部、口部に小孔をあけ、鼻部に切込みを入れてパック剤を含浸して、４つ折りや６つ折りに折畳んで、気密性のパウチ包装に封入して商品化されている。しかし、このパック材は使用に際して、折畳み状態のパック材を取り出して拡げる、いわゆる拡布又は展開の必要があるが、折畳まれて重なり合った個所が化粧液の粘着性で密着することとなり、これを元に戻す作業が難しく、拡布性や展開性が良くないという問題があった。その上、シート基材に含浸した化粧液が直接手に付着して手や衣服が汚れ易い問題もあった。そこで、拡布性や展開性を良くするために不織布に小孔をの設けた樹脂フイルムを重ね合わせた含浸タイプのフェイスマスクも提案された（特開２０００−２８７７５１号公報）。しかし、含浸したパック剤成分が樹脂フイルムの小孔から漏れ出て元の不織布に戻ることがなく、パック剤が無駄になり、手や衣服を汚すことになり、しかも折畳みの展開性の難しさは解決できなかった。
【０００５】
本発明者らは、折畳んだフェイスマスクを展開し易くするためにパック剤含浸のシート基材の周縁部に、外方に突出した少なくとも２個の摘み部を設けて展開性を改善する提案をした（実用新案登録第３０７２０２７号）が、このものではシート基材の薄さを求める消費者ニーズに対応するために薄い不織布を用いると、シート基材の摘み部を両手で引っ張ると、薄い不織布基材が変形や破れたり、衣服の汚れの問題が解決できなかった。
そこで、本発明者らは、シート基材に液体遮断性フイルムを積層することにより引張物性を補強して、摘み部を形成した含浸タイプのフェイスマスク（特願２００１−３３３３０６号）、セルロース不織布に合成繊維を配合して補強した含浸タイプのフェイスマスク（特願２００２−１０３７９８号）を提案したが、フェイスマスクの展開性や拡布性の問題を解決できなかった。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは、鋭意研究の結果、拡開性や拡布性等の優れたフェイスマスクを得るために、上記特願２００１−３３３３０６号、特願２００２−１０３７９８号に記載のフェイスマスク用のシート基材に物理的特性、例えば湿潤時における特定範囲の伸率、剛軟度及び含浸液の粘度等を特定することによって、容易に拡布ができ、拡開性や利便性に優れ、使用時のフィット性や使用感に優れたフェイスマスクを作成できることを見いだした。
【０００７】
その結果として、本発明における、優れた、拡布性、展開性、利便性を備えたフェイスマスクは、以下の特徴を有することがわかった。
（１）シート基材として、薄く、剛軟度が極力低いものを用いることによって、使用時のフィット性と使用が良好になる。
（２）シート基材に含浸するパック用化粧液の粘度を適正範囲に調整する。
（３）シート基材が、目付６０ｇ／ｍ^２以下の薄いセルロース不織布を用いて、目部、鼻部及び口部に対応する穴を設け、該シート基材が折畳まれて化粧液が含浸された状態で、外方に突出した１つ又は２つ以上の摘み部を両手で引っ張ることで、容易に展開又は拡布できる。
（４）シート基材が、摘み部をもって展開した際に変形したり破れない。
【０００８】
本発明のフェイスマスクは、展開性、拡布性、利便性等に優れ、パック剤は、使用時のフィット性や使用感に優れ、先の貼付タイプのパック剤とは異なり、顔面に付与して成分を皮膚に十分吸収させて長時間用いるので、パック剤の有効性は貼付タイプに比較してはるかに高く、消費者の求める長時間の使用性、顔面への付着性、フィット性等の要求を満たすことができる。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明のフェイスマスクは、以下の構成を基本とする。
（１）目付６０ｇ／ｍ^２以下のセルロース不織布をシート基材として、折畳まれて外方に突出した少なくとも１以上の摘み部を有する含浸タイプのフェイスマスクにおいて、該不織布基材が補強されてなり、該湿潤時の引張力３．９Ｎ／５ｃｍにおける伸率が３０％以下、ＪＩＳＬ１９１３（１９９８）カンチレバー法による剛軟度が５ｍＮ・ｃｍ以下のシート基材であって、粘度０．５〜１０Ｐａ・ｓｅｃの粘度のパック用化粧液５０ｗｔ％以上含浸せしめてなることを特徴とするフェイスマスク。
（２）該セルロース不織布基材が、合成繊維の配合することによって補強されてなる基材シートであることを特徴とする上記（１）に記載のフェイスマスク。
（３）該シート基材に粘度０．８〜８Ｐａ・ｓｅｃの粘度のパック用化粧液が、５０ｗｔ％以上含浸せしめられてなることを特徴とする上記（１）又は（２）に記載のフェイスマスク。
（４）該セルロース不織布基材が、その片面又は中間層に小孔の設けられた樹脂フイルムの重ね合わせで補強されてなることを特徴とする上記（１）に記載のフェイスマスク。
（５）該重ね合わせは、点状に熱接合されてなることを特徴とする上記（４）に記載のフェイスマスク。
（６）該シート基材に粘度０．８〜３Ｐａ・ｓｅｃの粘度のパック用化粧液が、５０ｗｔ％以上含浸せしめられてなることを特徴とする上記（１）、（４）又は（５）のいずれかに記載のフェイスマスク。
（７）顔面部と頸部を被覆する形状であることを特徴とする（１）〜（６）のいずれかに記載のフェイスマスク。
（８）顔面部と頸部を被覆する形状であり、少なくとも顔面部と頸部を分ける部位に切込み線が形成されてなることを特徴とする上記（１）〜（６）のいずれかに記載のフェイスマスク。
（９）耳に掛ける構造として顔面全体への貼り付けを確実なものとすることを特徴とする上記（１）〜（７）のいずれかに記載のフェイスマスク。
（１０）　　顎部と頸部を被覆する形状であることを特徴とする（１）〜（６）のいずれかに記載のフェイスマスク。
【００１０】
本発明による含浸タイプのフェイスマスクでは、高粘度ゲルを用いた貼付タイプのフェイスマスクと異なり、皮膚の呼吸を妨げることがなく、使用時に含浸液が乾燥するまでの時間が長く、顔に貼って有効成分の皮膚に対する吸収を長時間にわたって行うことができる。シート基材に対するパック用化粧液の含浸率が、５０％以下では乾操し過ぎて、フェイスマスクの顔面への固定が困難になるが、摘み部を耳かけ形式にすると、付着後に皮膚表面で乾燥しても顔面への固定が可能となる。耳に掛けるタイプ、例えば、シート基材を第７図のような形状としてもよいが、紐やテープをシート基材に固定して摘み構造と耳に掛ける構造を併用する構造としてもよい。
【００１１】
【発明の実施の形態】
本発明のフェイスマスクは、折畳まれて外方に突出した少なくとも１つの摘み部を有する化粧パック用のフェイスマスクが基本構造であるが、折畳みの回数は特定するものではないが、４〜６つ折りで十分である。また、フィット性や使用感に優れたものとするために、コットンやレーヨンのような親水性セルロース繊維から形成された厚さの薄い不織布をシート基材とし、これに水系の化粧液を含浸させることによって、含液率を高率にできる。このために高粘度のジェルを用いる必要はなくなり、顔面への貼り付け可能なフェイスマスクを形成することができる。
【００１２】
本発明のフェイスマスクを図面で説明する。
図１〜図７及び図１０〜図１２のものは本発明のフェイスマスクの平面図及びその変形例を示し、図８及び図９は本発明のフェイスマスクの折畳み概念図及びその変形例を示す。
図１は、本発明のフェイスマスクの基本構造を示し、１は摘み部、２は熱接着による接合点、９は切込み線を示す。切込み線で囲まれた口部は、適宜、切抜いていてもよい。折畳み工程を、図８で説明すると、先ず、フェイスマスク（ａ）を垂直の折畳み線５によって、右側をフェイスマスク裏側に折り返す（ｂ）。次に左側を垂直の折畳み線４によってフェイスマスク表側に折り返す（ｃ）。さらに水平の折畳み線６によって上半分を表側に折り返す（ｄ）。使用時（展開時）には、摘み部７，７’を摘んで上記工程を逆にしていくと、元の状態（ａ）に展開する。　この状態で顔面に貼り付けるようにする。図９のものも、図８におけると同様に折畳んで、摘み部８を摘んで展開することを示している。
図１〜図７に示される本発明のフェイスマスクは、それぞれ目、口及び鼻に相当する部位に切込み９が設けられており、使用時には、適宜、該切込みを利用して顔面に貼り付ける。また、図１１及び図１２に示されるフェイスマスクは、顔面部の外に頸部を被覆するものであり、図１０では、適宜の個所に切込み線を入れて顔面等の曲面に沿いやすくしたものであり、フェイスマスク基材の選択、例えば伸縮性基材の使用により。図１１に示すように切込み線を省いたものでも本発明の所期の効果を発揮させることはできる。また、図１２のものは、口部より下部の顎部及び頸部を被覆するためのフェイスマスクを示す。図１０〜図１２のフェイスマスクの折畳みは、図８及び図９に示すフェイスマスクの折畳み概念図と同様に折り畳めばよい。
なお、図１３のものは、比較例のフェイスマスクの平面図に示すように摘み部がないので、使用時に折り畳み状態から展開するまでの手間が煩わしい。
【００１３】
本発明で用いる不織布基材は、コットンやレーヨン等のセルロース繊維を主成分とするものが適当であるが、ポリエステル系、ポリオレフィン系、ナイロン系、その他の合成繊維によって補強することもできるが、これら合成繊維の配合量は不織布の引張伸度と剛軟度の条件を考えて配合する必要がある。
本発明のフェイスマスクにおけるシート基材の不織布の使用可能な薄さは、目付６０ｇ／ｍ^２以下、好ましくは目付５０ｇ／ｍ^２以下、さらに好ましくは目付４０ｇ／ｍ^２以下のものである。シート基材の目付が、低い程フィット性と使用感に優れるが、摘み部をもって拡布すると、不織布が変形したり、破れたりする問題が発生する。目付６０ｇ／ｍ^２以上では、引張強度が向上しても、フェイスマスクのフィット性と使用感は悪くなる。
【００１４】フェイスマスクを拡げても、薄いセルロース製不織布が摘み部の引張りで変形や破れのないようにする補強ために、セルロール素材に合成繊維を混じる手段やセルロース製不織布への樹脂フイルムの重ね合わせによる補強の手段があるが、いずれの手段によってもシート基材の湿潤時に、引張応力３．９Ｎ／５ｃｍにおいて、伸率３０％以下、好ましくは２０％以下が適当である。
本発明において、湿潤時の引張応力３．９Ｎ／５ｃｍとは、パック用化粧液を含浸したときのシート基材の密着状態を、摘み部を引っ張って拡げるときの応力に基づいて特定したことを意味するものであり、引張応力３．９Ｎ／５ｃｍにおける伸率３０％以上のシート基材では、拡布したり、展開した時の変形が大きく、破損し易く、フェイスマスクとしての使用に適していない。
【００１５】
フェイスマスクでは、適正な剛軟度を有することが顔面へのフィット性や使用感の上で重要であり、このために本発明のフェイスマスクにおいては、ＪＩＳ　　Ｌ１９１３（１９９８）カンチレバー法による剛軟度が５ｍＮ・ｃｍ以下である柔軟なシート基材であることを必要とするが、剛軟度５ｍＮ・ｃｍ以上のシート基材は、顔面へのフィット性が悪く、使用感が低下するので好ましくない。
本発明のパック用化粧液は、含浸するタイプのものであるから、先の貼付タイプのような高粘度ゲルは使用する必要がない。本発明で使用する化粧液は、ゲル剤やプロテイン等の成分により粘度が変化させることができ、特に粘度０．５〜１０Ｐａ・ｓｅｃのものを使用することができる。しかし、０．５Ｐａ・ｓｅｃ以下の低粘度のパック用化粧液では、使用時に皮膚に付着性が悪いので適さない。
【００１６】
本発明では、シート基材に用いるセルロース系繊維不織布を補強するために、合成繊維を配合したり、あるいは不織布の一面又は両面に樹脂フイルムを貼り合わせて補強するが、合成繊維で補強したシート基材の場合、好ましくは粘度０．８〜８Ｐａ・ｓｅｃ以下、さらに好ましくは粘度１．５〜６Ｐａ・ｓｅｃ以下のパック用化粧液を用いる。　粘度１０Ｐａ・ｓｅｃ以上のパック用化粧液では、含浸性能が良くなく、また、０．５Ｐａ・ｓｅｃ以下の粘度では、粘度が低く過ぎて、製造工程に問題があり、使用に適していない。
不織布に樹脂フイルムを重ね合わせて補強したシート基材を使用する場合、粘度０．８〜３Ｐａ・ｓｅｃ、好ましくは粘度１．０〜２．５Ｐａ・ｓｅｃのパック用化粧液を使用する。粘度３Ｐａ・ｓｅｃ以上の化粧液では、重ね合わせたフイルムの影響で、不織布へ毛細管的に浸透効果が乏しい。
【００１７】
不織布を補強する樹脂フイルムは、素材はそれ程特定されないないが、ポリエチレン、ポリプロピレンを使用性する場合には、５〜５０μｍ程度、好ましくは２０μｍ以下の厚さの液体遮断性の樹脂フイルムが適当であるが、不織布と樹脂フイルムの重ね合わせは、全面で接着するより点状に熱接合するのが適当である。
また、パック剤が樹脂フイルムの小孔から多量に漏れ出ると、元の不織布に戻ることがないので、大きな穴あきフイルムでは穴からパック剤が漏れ出るので、好ましくない。樹脂フイルムの孔から多量に漏れ出ることのない程度の微細な孔を放電加工や機械的方法により設けることもできる。
また、不織布と上記樹脂フイルムの重ね合わせには、積層、部分的な接合又はラミネートの手段を用いる。２つの摘み部を設ける場合、パック時に耳に掛けられるようにすることによって、睡眠時等の長時間パックで乾燥しても顔面にしっかりと貼り付けられていて、パック材の有効成分を肌に十分吸収させることができる。
【００１８】
さらに、本発明の好ましい実施形態の一つとして、少なくとも顔面部と頸部を被覆する形状を有するフェイスマスクがある。顔面の外に頸部を被覆する形状であってもよく、さらに上胸部、肩部を被覆し得る形状のものでもよい。これら各部位へのフィット性、密着性を向上させるために顔面部と頸部を分ける部位に切込み線を設けておく。該切込み線は切り離された形態でもよく、ミシン目のように部分的に繋がった形態であってもよい。切込み線は少なくとも顔面と頸部を分ける部位には形成しておくことが好ましい。この線がないと密着性がえられないからである。切込み線の入れ方、デサインは特に限定されるものではない。密着性を高める目的で、切込み線の本数や長さを適宜選択するのが好適である。
以下に実施例を説明するが、本発明の構成は実施例に制限されるものではない。
【００１９】
【実施例１】
セルロース不織布にコットンからなるスパンレース不織布（目付３０ｇ／ｍ^２）を使用し、芯成分がポリエチレンテレフタレート、鞘成分がポリエチレンである合成繊維不織布”エルベス”（ユニチカ（株）製、目付２０ｇ／ｍ^２）を点状に熱接合してフェイスマスク基材を製造した。
このシート基材をＪＩＳ　　Ｌ１９１３（１９９８制定）に定められる方法により、湿潤状態とし、カンチレバー法により求めた湿潤時の曲げ硬さ（試料サイズ２．５ｃｍ×２５ｃｍ）と定速伸長形引張試験機（引張速度１００ｍｍ／ｍｉｎ）を使用して、湿潤試料の３．９Ｎの応力負荷時の引張伸率（試料サイズ５ｃｍ×３０ｃｍ）を測定したところ、湿潤時の曲げ硬さ（Ｇ）；２（ｍＮ・ｃｍ）、湿潤試料の３．９Ｎの応力負荷時の引張伸率（Ｅ）；８％を有しており、フェイスマスク用基材として適度の柔軟性と耐変形性をもっていた。このシート基材をトムソン刃によって打抜き加工を行い、図２に示すように向かって左側に摘み部を有するフェイスマスクを作成した。
このフェイスマスクを図８のように６つ折りに折畳んだ後、ポリエチレン製のラミネートフイルム製の封入袋に挿入し、粘度が２．３Ｐａ・ｓｅｃのローション状化粧液を乾燥基材に対して５．５倍量注入した。次いで封入袋の上部をヒートシールして密封した製品を製造した。
得られた製品の封入袋を開封して中身を取り出した後、摘み部を持って展開したところ、フェイスマスクの重なり部分が粘着・付着することなく、容易に拡げることができた。
また、顔面に貼付したところフィット性が良好で、剰余の化粧液が垂れ落ちず、衣服を汚損することもなく、手のべとつき感も少なく、使用性はきわめて良好であった。さらに、長時間顔面に貼付したままでも蒸れ感もなく、化粧液の蒸散も少なかった。
なお、折畳まれた本フェイスマスク製品は折畳み構造の内部までローションが均一含浸されており、化粧液の含液率は５３０重量％であった。
【００２０】
【実施例２】
セルロース成分として、レーヨン７０重量％と合成繊維としてポリエチレンテレフタレート３０重量％を配合したスパンレース不織布（目付３０ｇ／ｍ^２）からなるフェイスマスク基材を作成した。
このシート基材をＪＩＳ　　Ｌ１９１３（１９９８制定）に定められる方法により、湿潤状態とし、実施例１と同様の方法でＧ及びＥを求めたところ、Ｇ；１ｍＮ・ｃｍ、Ｅ；１９％を有し、フェイスマスク用基材として適度の柔軟性と耐変形性を有していた。
このシート基材をトムソン刃によって打抜き加工を行い、図１に示すように左右対称位置に摘み部を有するフェイスマスクを製造した。
このフェイスマスクを図９のように６つ折りに折畳んだ後、ポリエチレン製のラミネートフイルムからなる封入袋に挿入し、粘度が４．７Ｐａ・ｓｅｃのローション状化粧液を乾燥基材に対して７倍量注入した。次いで封入袋の上部をヒートシールして密封した製品を製造した。
得られた製品の封入袋を開封して中身を取り出した後、摘み部を持って展開したところ、フェイスマスクの重なり部分が粘着・付着することなく、容易に拡げることができた。また、顔面に貼付したところフィット性も良好であり、剰余の化粧液が垂れ落ちず、衣服を汚損することもなく、手のべとつき感も少なく使用性は良好であった。
さらに長時間顔面に貼付したままでも蒸れ感もなく、化粧液の蒸散も少なかった。なお、折畳まれた本フェイスマスク製品は、折畳み構造の内部までローションが均一含浸されており、化粧液の含液率は６９０重量％であった。
【００２１】
【実施例３】
セルロース不織布として、コットン製スパンレース不織布（目付４０ｇ／ｍ^２）と、合成繊維不織布としてナイロン６製スパンボンド不織布（目付３０ｇ／ｍ^２）とを積層した後、水流交絡してフェイスマスク基材を製造した。
このシート基材をＪＩＳ　　Ｌ１９１３（１９９８制定）に定められる方法により、湿潤状態とし、実施例１と同様の方法でＧ及びＥを求めたところ、Ｇ；２（ｍＮ・ｃｍ）、Ｅ；１３％であり、フェイスマスク用基材として適度の柔軟性と耐変形性を有していた。
このシート基材をトムソン刃によって打抜き加工を行い、図１に示すように左右対称位置に摘み部を有するフェイスマスクを製造した。
このフェイスマスクを図９のように６つ折りに折畳んだ後、ポリエチレン製のラミネートフイルムからなる封入袋に挿入し、粘度２．４Ｐａ・ｓｅｃのローション化粧液を乾燥基材に対して５．５倍量注入した。次いで封入袋の上部をヒートシールして密封した製品を製造した。
かくして得られた製品の封入袋を開封して中身を取り出した後、摘み部を持って展開したところ、フェイスマスクの重なり部分が粘着・付着することなく、容易に拡げることができた。また、顔面に貼付したところフィット性も良好であり、剰余の化粧液が垂れ落ちず、衣服を汚損することもなく、手のべとつき感も少なく使用性は良好であった。さらに、長時間顔面に貼付したままでも蒸れ感もなく、化粧液の蒸散も少なかった。
なお、折畳まれた本フェイスマスク製品は、折畳み構造の内部までローションが均一含浸されており、化粧液の含液率は５１０重量％であった。
【００２２】
【実施例４】
セルロース不織布として、コットン製スパンレース不織布（目付４０ｇ／ｍ^２）とナイロン６製メッシュ織物（目付２５ｇ／ｍ^２）とを積層して水流交絡してフェイスマスク基材を製造した。
このシート基材をＪＩＳ　　Ｌ１９１３（１９９８制定）に定められる方法により、湿潤状態とし、実施例１と同様の方法でＧ及びＥを求めたところ、Ｇ；１（ｍＮ・ｃｍ）、Ｅ；１０％であり、フェイスマスク用基材として適度の柔軟性と耐変形性を有していた。
このシート基材をトムソン刃によって打抜き加工を行い、図３に示すように左右に非対称な位置に摘み部を有するフェイスマスクを製造した。
このフェイスマスクを図８のように６つ折りに折畳んだ後、ポリエチレン製のラミネートフイルムからなる封入袋に挿入し、粘度が５．７Ｐａ・ｓｅｃのローション状化粧液を乾燥基材に対して８倍量注入し、封入袋の上部をヒートシールして密封した製品を製造した。
得られた製品の封入袋を開封して中身を取り出した後、摘み部を持って展開したところ、フェイスマスクの重なり部分が粘着・付着することなく、容易に拡げることができた。また、顔面に貼付したところフィット性も良好であり、剰余の化粧液が垂れ落ちず、衣服を汚損することもなく、手のべとつき感も少なく使用性は良好であった。さらに、長時間顔面に貼付したままでも蒸れ感もなく、化粧液の蒸散も少なかった。
なお、折畳まれたフェイスマスクは、折畳み構造の内部までローションが均一含浸されており、化粧液の含液率は７２０重量％であった。
【００２３】
【実施例５】
セルロース不織布として、レーヨン製スパンレース不織布（目付４０ｇ／ｍ^２）と合成繊維不織布の”エルベス”（ユニチカ（株）製、目付３０ｇ／ｍ^２）とを点状に熱接合してフェイスマスク基材を作成した。
このシート基材をＪＩＳ　　Ｌ１９１３（１９９８制定）に定められる方法により、湿潤状態とし、実施例１と同様の方法でＧ及びＥを求めたところ、Ｇ；３（ｍＮ・ｃｍ）、Ｅ；４％であり、フェイスマスク用基材として適度の柔軟性と耐変形性を有していた。
このシート基材をトムソン刃によって打抜き加工を行い図１に示すように左右対称な位置に摘み部を有するフェイスマスクを製造した。
このフェイスマスクを図９のように６つ折りに折畳んだ後、ポリエチレン製のラミネートフイルムからなる封入袋に挿入し、粘度が２．２Ｐａ・ｓｅｃのローション状化粧液を乾燥基材に対して３倍量注入し、封入袋の上部をヒートシールして密封した製品を製造した。
得られた製品の封入袋を開封して中身を取り出した後、摘み部を持って展開したところ、フェイスマスクの重なり部分が粘着・付着することなく、容易に拡げることができた。また、顔面に貼付したところフィット性も良好であり、剰余の化粧液が垂れ落ちず、衣服を汚損することもなく、手のべとつき感も少なく、使用性は良好であった。
さらに、長時間顔面に貼付したままでも蒸れ感もなく、化粧液の蒸散も少なかった。なお、折畳まれた本製品は、折畳み構造の内部までローションが均一含浸されており、化粧液の含液率は２８０重量％であった。
【００２４】
【実施例６】
レーヨン製のスパンレース不織布（目付４０ｇ／ｍ^２）とポリエチレンテレフタレート製スパンボンド（目付３０ｇ／　ｍ^２）不織布とを積層した後、水流交絡してフェイスマスク基材を製造した。
このシート基材をＪＩＳ　　Ｌ１９１３（１９９８制定）に定められる方法により、湿潤状態とし、実施例１と同様の方法でＧ及びＥを求めたところ、Ｇ；４（ｍＮ・ｃｍ）、Ｅ；１１％であり、フェイスマスク用基材として適度の柔軟性と耐変形性を有していた。
このシート基材をトムソン刃によって打抜き加工を行い、図３に示すように左右に非対称な位置に摘み部を有するフェイスマスクを製造した。
このフェイスマスクを図８のように６つ折りに折畳んだ後、ポリエチレン製のラミネートフイルムからなる封入袋に挿入し、粘度が２．０Ｐａ・ｓｅｃのローション状化粧液を乾燥基材に対して６倍量注入し、封入袋の上部をヒートシールして密封した製品を製造した。
得られた製品の封入袋を開封して中身を取り出し、摘み部を持って展開したところ、フェイスマスクの重なり部分が粘着・付着することなく、容易に拡げることができた。また、顔面に貼付したところフィット性も良好であり、剰余の化粧液が垂れ落ちず、衣服を汚損することもなく、手のべとつき感も少なく使用性は良好であり、さらに長時間顔面に貼付したままでも蒸れ感もなく、化粧液の蒸散も少なかった。
なお、折畳まれたフェイスマスク製品は、折畳み構造の内部までローションが均一含浸されており、化粧液の含液率は５８０重量％であった。
【００２５】
【実施例７】
コットン製のスパンレース不織布（目付４０ｇ／ｍ^２）とポリエチレンフイルム（厚み４０μｍ）とを点状に熱接合してフェイスマスク基材を作成した。
このシート基材をＪＩＳ　　Ｌ１９１３（１９９８制定）に定められる方法により、湿潤状態とし、実施例１と同様の方法でＧ及びＥを求めたところ、Ｇ；４（ｍＮ・ｃｍ）、Ｅ；４％であり、フェイスマスク用基材として適度の柔軟性と耐変形性を有していた。
このフェイスマスク用基材をトムソン刃によって打抜き加工を行い、図１に示すように左右対称な位置に摘み部を有するフェイスマスクを製造した。
得られたフェイスマスクを図９のように６つ折りに折畳んだ後、ポリエチレン製のラミネートフイルムからなる封入袋に挿入し、粘度が１．１Ｐａ・ｓｅｃのローション状化粧液を乾燥基材に対し２．５倍量注入し、封入袋の上部をヒートシールして密封した製品を製造した。
得られた製品の封入袋を開封して中身を取り出した後、摘み部を持って展開したところ、フェイスマスクの重なり部分が粘着・付着することなく、容易に拡げることができた。また、顔面に貼付したところフィット性も良好であり、剰余の化粧液が垂れ落ちず、衣服を汚損することもなく、手のべとつき感も少なく使用性は良好であった。
さらに長時間顔面に貼付したままでも化粧液の蒸散も少なかった。
なお、折畳まれたフェイスマスク製品は、折畳み構造の内部までローションが均一含浸されており、化粧液の含液率は２４０重量％であった。
【００２６】
【実施例８】
レーヨン製のスパンレース不織布（目付４０ｇ／ｍ^２）と多孔質ポリウレタンフイルム（厚み３０μｍ）とを点状に熱接合してフェイスマスク基材を作成した。
このシート基材をＪＩＳ　　Ｌ１９１３（１９９８制定）に定められる方法により、湿潤状態とし、実施例１と同様の方法でＧ及びＥを求めたところ、Ｇ；３（ｍＮ・ｃｍ）、Ｅ；１２％であり、フェイスマスク用基材として適度の柔軟性と耐変形性を有していた。
このシート基材をトムソン刃によって打抜き加工を行い、図４に示すように左右対称な位置と上部に３つの摘み部を有するフェイスマスクを製造した。
得られたフェイスマスクを図９のように６つ折りに折畳んだ後、ポリエチレン製のラミネートフイルムからなる封入袋に挿入し、次いで粘度が１．５Ｐａ・ｓｅｃのローション状化粧液を乾燥基材に対し１．５倍量注入し、封入袋の上部をヒートシールして密封した製品を製造した。
得られた製品の封入袋を開封して中身を取り出した後、摘み部を持って展開したところ、フェイスマスクの重なり部分が粘着・付着することなく、容易に拡げることができた。また、顔面に貼付したところフィット性も良好であり、剰余の化粧液が垂れ落ちず、衣服を汚損することもなく、手のべとつき感も少なく使用性は良好であった。さらに、長時間顔面に貼付したままでも蒸れ感もなく、化粧液の蒸散も少なかった。
なお、折畳まれた本製品は、折畳み構造の内部までローションが均一含浸されており、化粧液の含液率は１３０重量％であった。
【００２７】
【実施例９】
レーヨン製のスパンレース不織布（目付４０ｇ／ｍ^２）と表面にホットメルトコートを施したポリエチレンテレフタレートフイルム（厚み２０μｍ）を点状に熱接合してフェイスマスク基材を作成した。
このシート基材をＪＩＳ　　Ｌ１９１３（１９９８制定）に定められる方法により、湿潤状態とし、実施例１と同様の方法でＧ及びＥを求めたところ、Ｇ；４（ｍＮ・ｃｍ）、Ｅ；２％であり、フェイスマスク用基材として適度の柔軟性と耐変形性を有していた。
このシート基材をトムソン刃によって打抜き加工を行い、図５に示すように左と上部に摘み部を有するフェイスマスクを製造した。
このフェイスマスクを４つ折りに折畳んだ後、ポリエチレン製のラミネートフイルムからなる封入袋に挿入し、粘度が１．７Ｐａ・ｓｅｃのローション状化粧液を乾燥基材に対し３．５倍量注入し、封入袋の上部をヒートシールして密封した製品を製造した。
得られた製品の封入袋を開封して中身を取り出した後、摘み部を持って展開したところ、フェイスマスクの重なり部分が粘着・付着することなく、容易に拡げることができた。また、顔面に貼付したところフィット性も良好であり、剰余の化粧液が垂れ落ちず、衣服を汚損することもなく、手のべとつき感も少なく使用性は良好であった。さらに長時間顔面に貼付したままでも化粧液の蒸散も少なかった。
なお、折畳まれたフェイスマスクは、折畳み構造の内部までローションが均一含浸されており、化粧液の含液率は３１０重量％であった。
【００２８】
【実施例１０】
２枚のコットン製のスパンレース不織布（目付２５ｇ／ｍ^２）間にポリエチレンフイルム（厚み１０μｍ）を挿入し、互いに点状に熱接合してフェイスマスク基材を作成した。
このシート基材をＪＩＳ　　Ｌ１９１３（１９９８制定）に定められる方法により、湿潤状態とし、実施例１と同様の方法でＧ及びＥを求めたところ、Ｇ；３（ｍＮ・ｃｍ）、Ｅ；１６％であり、フェイスマスク用基材として適度の柔軟性と耐変形性を有していた。
このシート基材をトムソン刃によって打抜き加工を行い、図３に示すように左右に非対称に摘み部を有するフェイスマスクを製造した。
このフェイスマスクを図８のように６つ折りに折畳んだ後、ポリエチレン製のラミネートフイルムの封入袋に挿入し、粘度が２．１Ｐａ・ｓｅｃのローション状化粧液を乾燥基材に対し４．７倍量注入、封入袋の上部をヒートシールして密封した製品を製造した。
得られた製品の封入袋を開封して中身を取り出した後、摘み部を持って展開したところ、フェイスマスクの重なり部分が粘着・付着することなく、容易に拡げることができた。また、顔面に貼付したところフィット性も良好であり、剰余の化粧液が垂れ落ちず、衣服を汚損することもなく、手のべとつき感も少なく使用性は良好であった。さらに長時間顔面に貼付したままでも化粧液の蒸散は少なかった。
なお、折畳まれた本製品は、折畳み構造の内部までローションが均一含浸されており、化粧液の含液率は４５０重量％であった。
【００２９】
【実施例１１】
コットン製のスパンレース不織布（目付５０ｇ／ｍ^２）と合成繊維不織布としてポリエチレンテレフタレート製スパンボンド（目付２５ｇ／ｍ^２）とを積層した後、水流交絡してフェイスマスク基材を製造した。
このシート基材をＪＩＳ　　Ｌ１９１３（１９９８制定）に定められる方法により、湿潤状態とし、実施例１と同様の方法でＧ及びＥを求めたところ、Ｇ；５（ｍＮ・ｃｍ）、Ｅ；１２％であり、フェイスマスク用基材として適度の柔軟性と耐変形性を有していた。
このシート基材をトムソン刃によって打抜き加工を行い、図６に示すように向かって右に摘み部を有するフェイスマスクを製造した。
このフェイスマスクを４つ折りに折畳んだ後、ポリエチレン製のラミネートフイルムからなる封入袋に挿入し、次いで粘度が２．３Ｐａ・ｓｅｃのローション状化粧液を乾燥基材に対し６．５倍量注入し、封入袋の上部をヒートシールして密封した製品を製造した。
得られた製品の封入袋を開封して中身を取り出した後、摘み部を持って展開したところ、フェイスマスクの重なり部分が粘着・付着することなく、容易に拡げることができた。また、顔面に貼付したところフィット性も良好であり、剰余の化粧液が垂れ落ちず、衣服を汚損することもなく、手のべとつき感も少なく、使用性は良好であった。さらに長時間顔面に貼付したままでも蒸れ感はなく、化粧液の蒸散は少なかった。
なお、折畳まれたフェイスマスクは、折畳み構造の内部までローションが均一含浸されており、化粧液の含液率は６３０重量％であった。
【００３０】
【実施例１２】
レーヨン製のスパンレース不織布（目付４０ｇ／ｍ^２）とポリエチレンテレフタレート製のスパンボンド（目付３０ｇ／ｍ^２）とを積層した後、水流交絡してフェイスマスク基材を作成した。
このシート基材をＪＩＳ　　Ｌ１９１３（１９９８制定）に定められる方法により、湿潤状態とし、実施例１と同様の方法でＧ及びＥを求めたところ、Ｇ；４（ｍＮ・ｃｍ）、Ｅ；１０％であり、フェイスマスク用基材として適度の柔軟性と耐変形性を有していた。
このシート基材をトムソン刃によって打抜き加工を行い、図７に示すように左右に非対称に摘み部を有するフェイスマスクを製造した。
このフェイスマスクを図８のように６つ折りに折畳んだ後、ポリエチレン製のラミネートフイルムの封入袋に挿入し、粘度が１．９Ｐａ・ｓｅｃのローション状化粧液を乾燥基材に対し６倍量注入し、封入袋の上部をヒートシールして密封した製品を製造した。
得られた製品の封入袋を開封して中身を取り出した後ち、摘み部を持って展開したところ、フェイスマスクの重なり部分が粘着して付着することなく、容易に拡げることができた。また、顔面に貼付したところフィット性も良好であり、剰余の化粧液が垂れ落ちず、衣服を汚損することもなく、手のべとつき感が少なく、使用性は良好であった。
耳掛け部を耳に掛けて固定することで、一晩顔面に貼付して就寝してもフェイスマスクがずれることはなく、蒸れ感もなく、化粧液の蒸散は少なかった。
なお、折畳まれたフェイスマスクは、折畳み構造の内部までローションが均一含浸されており、化粧液の含液率は５８０重量％であった。
【００３１】
【実施例１３】
セルロース不織布として、コットンからなるスパンレース不織布（目付４０ｇ／ｍ_２）と合成繊維不織布としてポリエステル製不織布“エルベス”（ユニチカ（株）製）（目付３０ｇ／ｍ_２）を点状に熱接合してフェイスマスク基材を製造した。
この基材をＪＩＳ　Ｌ　１９１３（１９９８制定）に定められる方法により、湿潤状態とし、実施例１と同様の方法でＧ及びＥを求めたところ、Ｇは、４（ｍＮ・ｃｍ）および、Ｅは、１０％であり、フェイスマスク用基材として適度の柔軟性と耐変形性を有していた。この基材をトムソン刃によって打ち抜き加工を行い図１１に示すように左右対称な位置に摘み部を有するフェイスマスクを製造した。（点状の接合箇所は省略されている）
このフェイスマスクを６つ折りに折り畳んだのち、ポリエチレン製のラミネートフィルムからなる封入袋に挿入し、次いで粘度が２．０Ｐａ・ｓｅｃのローション状化粧液を乾燥基材に対して５．８倍量注入した。次いで封入袋の上部をヒートシールして密封して製品を製造した。
かくして得られた製品の封入袋を開封して中身を取り出したのち、摘み部をもって展開したところ、フェイスマスクの重なり部分が粘着せず容易に拡げることができた。
また、顔面部と頸部を分ける部位に切込み線が形成されているため、顔面及び頸部、さらに上胸部へ貼付することが容易であった。しかも、フィット性が良好であって、密着性にすぐれるため、フェイスマスクに含有される有効成分を皮膚に付与することが出来た。さらに剰余の化粧液が垂れ落ちず、衣服を汚損することもなく、手のべとつき感も少なく使用性は良好であった。
さらに長時間顔面に貼付したままでも蒸れ感もなく、化粧液の蒸散も少なかった。なお、折り畳まれた本フェイスマスク製品は、折り畳み構造の内部までローションが均一含浸されており、化粧液の含液率は５６０重量％であった。
【００３２】
【比較例１】
セルロース不織布として、コットン製のスパンレース不織布（目付３０ｇ／ｍ^２）のみからなるフェイスマスク基材を調製した。
このシート基材をＪＩＳ　　Ｌ１９１３（１９９８制定）に定められる方法により、湿潤状態とし、実施例１と同様の方法でＧ及びＥを求めたところ、Ｇは、１（ｍＮ・ｃｍ）及び、Ｅは、５５％であった。
このシート基材をトムソン刃によって打抜き加工を行い、図１に示すように左右対称位置に摘み部を有するフェイスマスクを製造した。
このフェイスマスクを図９のように６つ折りに折畳んだ後、ポリエチレン製のラミネートフイルムからなる封入袋に挿入し、粘度が１．７Ｐａ・ｓｅｃのローション状化粧液を乾燥基材に対し７．５倍量注入した。次いで封入袋の上部をヒートシールして密封した製品を製造した。
得られた製品の封入袋を開封して中身を取り出した後、摘み部を持って展開したところ、フェイスマスクの重なり部分での粘着して付着して、展開が容易でなく、無理に引き伸ばして拡げようとするとシート基材が変形して顔面にうまくフィットさせることができなかった。また、上記作業によって剰余の化粧液が垂れ落ちて、衣服を汚損したり、手がべとつき、使用性が極めて悪かった。
なお、折畳まれたフェイスマスクの化粧液の含液率は７１０重量％であった。
【００３３】
【比較例２】
セルロース不織布として、コットン製スパンレース不織布（目付４０ｇ／ｍ^２）のみからなるフェイスマスク基材を調製した。
このシート基材をＪＩＳ　　Ｌ１９１３（１９９８制定）に定められる方法により、湿潤状態とし、実施例１と同様の方法でＧ及びＥを求めたところ、Ｇ；２（ｍＮ・ｃｍ）、Ｅ；４６％であった。
このシート基材をトムソン刃によって打抜き加工を行い、図１に示すように左右対称位置に摘み部を有するフェイスマスクを製造した。
このフェイスマスクを図９のように６つ折りに折畳んだ後、ポリエチレン製のラミネートフイルムからなる封入袋に挿入し、粘度が０．６Ｐａ・ｓｅｃのローション状化粧液を乾燥基材に対し７倍量注入し、封入袋の上部をヒートシールして密封した製品を製造した。
得られた製品の封入袋を開封して中身を取り出した後、摘み部を持って展開したところ、フェイスマスクの重なり部分での粘着が激しく、展開が困難であり、無理に引き伸ばそうとするとシート基材が変形して顔面にうまくフィットさせることが出来なかった。また、上記作業で剰余の化粧液が垂れ落ちて、衣服が汚染したり、手がべとついて使用性が極めて悪かった。
なお、折畳まれた本製品の化粧液の含液率は６８０重量％であった。
【００３４】
【比較例３】
セルロース不織布として、コットンからなるスパンレース不織布（目付９０ｇ／ｍ^２）のみからなるフェイスマスク基材を調製した。
このシート基材をＪＩＳ　　Ｌ１９１３（１９９８制定）に定められる方法により、湿潤状態とし、実施例１と同様の方法でＧ及びＥを求めたところ、Ｇ；１２（ｍＮ・ｃｍ）、Ｅ；１３％であった。
このシート基材をトムソン刃によって打抜き加工を行い、図１に示すように左右対称位置に摘み部を有するフェイスマスクを製造した。
このフェイスマスクを図９のように６つ折りに折畳んだ後、ポリエチレン製のラミネートフイルムからなる封入袋に挿入し、粘度が１．３Ｐａ・ｓｅｃのローション状化粧液を乾燥基材に対し６．７倍量注入し、封入袋の上部をヒートシールして密封した製品を製造した。
得られた製品の封入袋を開封して中身を取り出した後、摘み部を持って展開したところ、展開性は良かったが、フェイスマスク自体が粗剛であり、折畳み時に発生した折れじわが取れ難く、顔面へのフィット性が極めて悪かった。
なお、折畳まれた本製品の化粧液含液率は６５０重量％であった。
【００３５】
【比較例４】
セルロース不織布として、レーヨンからなるスパンレース不織布（目付４０ｇ／ｍ^２）と合成繊維不織布として”エルベス”（ユニチカ（株）製、目付３０ｇ／ｍ^２）を点状に熱接合してフェイスマスク基材を製造した。
このシート基材をＪＩＳ　　Ｌ１９１３（１９９８制定）に定められる方法により、湿潤状態とし、実施例１と同様の方法でＧ及びＥを求めたところ、Ｇ；３（ｍＮ・ｃｍ）、Ｅ；５％であり、フェイスマスク用基材として適度の柔軟性と耐変形性を有していた。
このシート基材をトムソン刃によって打抜き加工を行い、図１０に示すように摘み部のないフェイスマスクを製造した。
このフェイスマスクを図９のように６つ折りに折畳んだ後、ポリエチレン製のラミネートフイルムからなる封入袋に挿入し、粘度が３．１Ｐａ・ｓｅｃのローション化粧液を乾燥基材に対して６倍量注入し、封入袋の上部をヒートシールして密封した製品を製造した。
得られた製品の封入袋を開封して中身を取り出した後、拡げようとしたが、化粧液の粘着性が強く、摘み部がないために展開性が悪かった。
さらにこれら作業中に、剰余の化粧液が垂れ落ちて、衣服を汚損したり、手がべとついて使用性が悪かった。
なお、本製品の化粧液含液率は、５９０重量％であった。
【００３６】
上記実施例・比較例の補強条件、各条件時の物性、含液率、得られたフェイスマスクの使用性についてまとめたものを表１に示す。
【００３７】
【表１】

【００３８】
【発明の効果】
本発明のフェイスマスクは、封入袋を開封して中身を取り出し、摘み部を持って展開したときに、フェイスマスクの重なり部分が付着することなく、容易に拡げることができ、拡布した後に顔面に貼り付けても、フィット性が良好であり、使用性が良好であり、しかも剰余の化粧液が垂れ落ちず、衣服を汚損することもなく、手のべとつきも少ない。また、本発明のフェイスマスクは長時間、顔面に貼り付けたままでも化粧液の蒸散も少なかった。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のフェイスマスクの平面図である。
【図２】本発明のフェイスマスクの別の形状の平面図である。
【図３】本発明のフェイスマスクの別の形状の平面図である
【図４】本発明のフェイスマスクの別の形状の平面図である。
【図５】本発明のフェイスマスクの別の形状の平面図である。
【図６】本発明のフェイスマスクの別の形状の平面図である。
【図７】本発明のフェイスマスクの別の形状の平面図である。
【図８】本発明のフェイスマスクの折畳み工程図である。
【図９】本発明のフェイスマスクの別の折畳み工程図である。
【図１０】本発明のフェイスマスクの別の形状の平面図である。
【図１１】本発明のフェイスマスクの別の形状の平面図である。
【図１２】本発明のフェイスマスクの別の形状の平面図である。
【図１３】比較例（摘み部のないフェイスマスク）の平面図である。
【符号の説明】
１　　摘み部
２　　熱接着による接合点
３　　フェイスマスクの縦中心線
４、４’　縦の折畳み線
５、５’　縦直の折畳み線
６、６’　横の折畳み線
７、７’　摘み部
８、８’　摘み部
９　　切込み線
１０　耳掛け部[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a so-called impregnation type face mask impregnated with a cosmetic liquid for packs and having at least one knob.
In addition, the present invention relates to a face mask having a knob portion and having excellent deployability, convenience, and fit.
More specifically, the present invention is excellent in spreadability and deployability, and easily and easily returns the folded state to a flat surface from a state in which the sheet base material is tightly folded by impregnation of the cosmetic liquid. The present invention relates to an impregnated type face mask that is excellent in fit and use during use over time.
[0002]
[Prior art]
As one of the cosmetic methods since ancient times, a method of removing dirt and grime from the skin surface by giving a moisturizing property and flexibility to the skin keratin by packing the packing material on the skin surface has been widely used.
In recent years, the demand for this pack material has increased due to the development of a pack material for the purpose of skin whitening, wrinkle reduction, and skin rejuvenation.
[0003]
Conventionally, as a pack material, a type in which a pack agent is applied to the face and wiped off or washed away was the mainstream, but the work of applying to the face was complicated, and wiping after the pack was troublesome. . Thereafter, a so-called peel-off type, which has film formation and peels off from the skin after use, has appeared. Further, as a packing material, a sticking type in which a jelly layer of a packing material is provided on one surface of a sheet base material or an impregnating type in which a base material is impregnated with a packing material has been developed, and the demand for products has expanded. . In the former type, the pack is generally applied in a jelly form on one side of a base sheet, and release paper is provided thereon. However, this pasting type product has many manufacturing processes and is complicated, so it is not economical, and the product thickness is also thick, the flexibility is large, the usability is poor, and it is not suitable for long-time use. The active ingredient of the pack agent absorbed into the skin from the jelly layer is as low as about 3 to 5%, and is not suitable as a large pack material used for the entire face.
[0004]
On the other hand, the impregnated type pack material is a material obtained by impregnating a sheet substrate such as a thin nonwoven fabric using a pack agent having a lower viscosity than the gel agent used for the former adhesive type, and is relatively easy to manufacture. It is economically advantageous, is suitable for large pack materials, has a relatively good feeling in use, and has an advantage that the active ingredient absorbed by the facial skin is much higher than that of the adhesive type.
This impregnated type pack material generally impregnates the pack with a nonwoven base material corresponding to the entire area of the face, by making small holes in the eyes and mouth, making cuts in the nose, and impregnating the pack with four folds. It is folded and folded and sealed in airtight pouch packaging for commercialization. However, when using this pack material, it is necessary to take out and expand the pack material in a folded state, that is, so-called spreading or unfolding, but the folded and overlapped parts come into close contact with the adhesive of the cosmetic liquid, and this There is a problem that it is difficult to perform the restoration, and the spreading property and the deploying property are not good. In addition, there is also a problem that the cosmetic liquid impregnated in the sheet base material directly adheres to the hands and the hands and clothes are easily stained. In view of this, an impregnated type face mask in which a resin film provided with small holes in a nonwoven fabric is superposed to improve spreadability and spreadability has been proposed (Japanese Patent Laid-Open No. 2000-287751). However, the impregnated pack agent component does not leak out from the pores of the resin film and return to the original nonwoven fabric, which wastes the pack agent, stains hands and clothes, and has difficulty in deploying the fold. Could not be resolved.
[0005]
The present inventors have proposed to provide at least two outwardly protruding knobs on the periphery of a sheet material impregnated with a pack agent to facilitate deployment of a folded face mask, thereby improving deployability. (Utility Model Registration No. 3072027), but in this case, if a thin non-woven fabric is used in order to respond to the consumer needs for the thinness of the sheet base, pulling the knob of the sheet base with both hands results in a thinner base. The problem of the nonwoven fabric substrate being deformed or torn, and the stain on clothes could not be solved.
Therefore, the present inventors reinforced the tensile properties by laminating a liquid blocking film on a sheet base material, and applied an impregnated type face mask having a knob portion (Japanese Patent Application No. 2001-333306) to a cellulose nonwoven fabric. Although an impregnation type face mask (Japanese Patent Application No. 2002-103798) in which synthetic fibers are mixed and reinforced was proposed, the problems of the expandability and spreadability of the face mask could not be solved.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
The present inventors have conducted intensive studies and, as a result, obtained a face mask sheet described in Japanese Patent Application No. 2001-333306 and Japanese Patent Application No. 2002-103798 in order to obtain a face mask excellent in spreading property and spreading property. By specifying the physical properties of the base material, for example, the elongation in a specific range when wet, the softness and the viscosity of the impregnating liquid, etc., the material can be easily spread, and has excellent spreadability and convenience. We have found that we can create a face mask with excellent fit and usability.
[0007]
As a result, it has been found that the face mask of the present invention, which has excellent spreadability, expandability, and convenience, has the following characteristics.
(1) By using a thin sheet material having as low a rigidity as possible, the fit and use during use are improved.
(2) The viscosity of the pack cosmetic liquid impregnated in the sheet substrate is adjusted to an appropriate range.
(3) The sheet substrate has a basis weight of 60 g / m. ² Using the following thin cellulose nonwoven fabric, holes corresponding to the eyes, nose and mouth are provided, and the sheet base is folded and impregnated with a cosmetic liquid, and one or more protruding outwards The two or more knobs can be easily deployed or spread by pulling them with both hands.
(4) The sheet base material is not deformed or broken when deployed with the knob.
[0008]
The face mask of the present invention is excellent in expandability, spreadability, convenience, etc., and the pack is excellent in fit and use feeling at the time of use, unlike the pasting type pack, and is applied to the face Since the ingredients are absorbed sufficiently into the skin and used for a long time, the effectiveness of the pack is much higher than that of the adhesive type, and demands for long-term use, adhesion to the face, fit, etc. required by consumers Can be satisfied.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The face mask of the present invention is based on the following configuration.
(1) Basis weight 60g / m ² In an impregnated type face mask having at least one or more knobs that are folded and protruded outward using the following cellulose nonwoven sheet as a sheet substrate, the nonwoven substrate is reinforced, and the tensile force when wet is obtained. A sheet base material having an elongation at 3.9 N / 5 cm of 30% or less and a stiffness according to JIS L1913 (1998) cantilever method of 5 mN · cm or less, having a viscosity of 0.5 to 10 Pa · sec. A face mask characterized by being impregnated with 50% by weight or more of a liquid.
(2) The face mask according to the above (1), wherein the cellulose nonwoven fabric substrate is a substrate sheet reinforced by blending synthetic fibers.
(3) The face according to (1) or (2), wherein the sheet base material is impregnated with a cosmetic liquid for pack having a viscosity of 0.8 to 8 Pa · sec by 50 wt% or more. mask.
(4) The face mask according to the above (1), wherein the cellulose nonwoven fabric substrate is reinforced by laminating a resin film having small holes on one surface or an intermediate layer.
(5) The face mask according to (4), wherein the superposition is performed by thermal bonding in a point-like manner.
(6) The above-mentioned (1), (4) or (5), wherein the sheet base material is impregnated with a cosmetic liquid for pack having a viscosity of 0.8 to 3 Pa · sec by 50 wt% or more. The face mask according to any one of the above.
(7) The face mask according to any one of (1) to (6), wherein the face mask has a shape covering a face and a neck.
(8) The method according to any one of the above (1) to (6), wherein the face and the neck are covered, and a cut line is formed at least in a portion separating the face and the neck. Face mask.
(9) The face mask according to any one of (1) to (7) above, wherein the face mask is secured to the entire face so as to be hung on the ear.
(10) The face mask according to any one of (1) to (6), wherein the face mask has a shape covering a jaw and a neck.
[0010]
In the face mask of the impregnation type according to the present invention, unlike the face mask of the sticking type using a high-viscosity gel, without impairing the breathing of the skin, the time until the impregnation liquid dries at the time of use is long, and the face mask is stuck on the face. The active ingredient can be absorbed into the skin over a long period of time. If the impregnation rate of the pack cosmetic liquid on the sheet substrate is 50% or less, the drying operation is excessive, and it is difficult to fix the face mask to the face. Even if it dries, it can be fixed to the face. The type to be hung on the ear, for example, the shape of the sheet base material may be as shown in FIG. 7, or a structure in which a string and a tape are fixed to the sheet base material, and a structure in which the pinch structure and the structure to be hung on the ear may be used together.
[0011]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Although the face mask of the present invention has a basic structure of a face mask for a cosmetic pack having at least one knob portion that is folded and protruded outward, the number of times of folding is not specified, but is 4 to 6 times. Folding is enough. In addition, in order to provide excellent fit and usability, a thin non-woven fabric formed of hydrophilic cellulose fibers such as cotton or rayon is used as a sheet base material, which is impregnated with an aqueous cosmetic liquid. Thereby, the liquid content can be increased. Therefore, it is not necessary to use a high-viscosity gel, and a face mask that can be attached to the face can be formed.
[0012]
The face mask of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIGS. 1 to 7 and FIGS. 10 to 12 show a plan view of a face mask of the present invention and a modification thereof, and FIGS. 8 and 9 show a folding conceptual diagram of the face mask of the present invention and a modification thereof. .
FIG. 1 shows the basic structure of the face mask of the present invention, wherein 1 is a knob, 2 is a bonding point by thermal bonding, and 9 is a cut line. The mouth portion surrounded by the cut line may be appropriately cut out. The folding process will be described with reference to FIG. 8. First, the right side of the face mask (a) is folded back to the back of the face mask by the vertical folding line 5 (b). Next, the left side is folded back to the front side of the face mask by the vertical folding line 4 (c). Further, the upper half is folded back to the front side by the horizontal folding line 6 (d). At the time of use (at the time of development), when the knobs 7, 7 'are picked up and the above steps are reversed, the original state (a) is developed. In this state, attach it to the face. FIG. 9 also shows that it is folded in the same manner as in FIG.
The face mask of the present invention shown in FIGS. 1 to 7 is provided with cuts 9 at portions corresponding to eyes, mouth, and nose, and is appropriately attached to the face using the cuts when used. The face masks shown in FIGS. 11 and 12 cover the cervix outside the face, and in FIG. 10, a cut line is formed at an appropriate place to make it easier to follow a curved surface such as the face. And by selecting a face mask substrate, for example, by using an elastic substrate. As shown in FIG. 11, the desired effect of the present invention can be exerted even if the cut line is omitted. FIG. 12 shows a face mask for covering the jaw and neck below the mouth. The folding of the face mask shown in FIGS. 10 to 12 may be performed in the same manner as the conceptual folding of the face mask shown in FIGS. 8 and 9.
In FIG. 13, since there is no knob as shown in the plan view of the face mask of the comparative example, it is troublesome to use the folded state from the folded state in use.
[0013]
As the nonwoven fabric substrate used in the present invention, those containing cellulose fiber such as cotton or rayon as a main component are suitable, but polyester-based, polyolefin-based, nylon-based, and other synthetic fibers can be reinforced. It is necessary to mix the synthetic fibers in consideration of the tensile elongation and the softness of the nonwoven fabric.
The usable thinness of the nonwoven fabric of the sheet substrate in the face mask of the present invention is a basis weight of 60 g / m2. ² Or less, preferably 50 g / m ² The weight is more preferably 40 g / m or less. ² These are: The lower the basis weight of the sheet base material, the better the fit and the feeling of use. However, when the sheet is spread with the knobs, the problem of deformation or breakage of the nonwoven fabric occurs. 60 g / m ² As described above, even if the tensile strength is improved, the fit and the feeling of use of the face mask deteriorate.
[0014] In order to reinforce the thin cellulose non-woven fabric so that it is not deformed or broken by the pull of the knob even when the face mask is spread, means for mixing synthetic fibers into the cellulosic material or lamination of the resin film on the cellulose non-woven fabric There is a means of reinforcement by combination, and any of these methods is suitable when the sheet base material is wet at a tensile stress of 3.9 N / 5 cm and has an elongation of 30% or less, preferably 20% or less.
In the present invention, the wet tensile stress of 3.9 N / 5 cm means that the adhesion state of the sheet substrate when impregnated with the pack cosmetic liquid is specified based on the stress when the knob is pulled and expanded. This means that a sheet substrate having an elongation of 30% or more at a tensile stress of 3.9 N / 5 cm has a large deformation when spread or unfolded, is easily broken, and is not suitable for use as a face mask. .
[0015]
In a face mask, it is important to have a proper softness in terms of fit to the face and a feeling of use. For this reason, in the face mask of the present invention, the softness according to the JIS L1913 (1998) cantilever method is used. Is required to be a flexible sheet base material having a hardness of 5 mN · cm or less, but a sheet base material having a stiffness of 5 mN · cm or more is not preferable because it has poor fit to the face and deteriorates usability. .
Since the cosmetic liquid for a pack of the present invention is of the impregnating type, it is not necessary to use a high-viscosity gel as in the pasting type. The viscosity of the cosmetic liquid used in the present invention can be changed by a component such as a gel agent or protein, and particularly, a liquid having a viscosity of 0.5 to 10 Pa · sec can be used. However, a low-viscosity pack cosmetic liquid of 0.5 Pa · sec or less is not suitable because it has poor adhesion to the skin during use.
[0016]
In the present invention, in order to reinforce the cellulosic fiber non-woven fabric used for the sheet substrate, synthetic fibers are blended, or a resin film is bonded to one or both sides of the non-woven fabric and reinforced. In the case of a material, a pack cosmetic liquid having a viscosity of preferably 0.8 to 8 Pa · sec or less, more preferably 1.5 to 6 Pa · sec or less is used. A cosmetic liquid for packs having a viscosity of 10 Pa · sec or more has poor impregnation performance, and a viscosity of 0.5 Pa · sec or less is too low in viscosity, causing problems in the production process and is not suitable for use.
When using a sheet substrate reinforced by laminating a resin film on a nonwoven fabric, a cosmetic liquid for packing having a viscosity of 0.8 to 3 Pa · sec, preferably 1.0 to 2.5 Pa · sec is used. Cosmetic liquid having a viscosity of 3 Pa · sec or more has a poor capillary penetration effect into the nonwoven fabric due to the effect of the superposed films.
[0017]
The material of the resin film for reinforcing the nonwoven fabric is not particularly limited, but when polyethylene or polypropylene is used, a liquid barrier resin film having a thickness of about 5 to 50 μm, preferably 20 μm or less is suitable. However, when the nonwoven fabric and the resin film are superimposed, it is appropriate to perform thermal bonding in a point-like manner rather than bonding the entire surface.
Also, if a large amount of the packing material leaks out of the small holes of the resin film, the packing material does not return to the original nonwoven fabric. Fine holes, which do not leak in large quantities from the holes of the resin film, can be provided by electric discharge machining or a mechanical method.
In addition, a method of lamination, partial bonding, or lamination is used for laminating the nonwoven fabric and the resin film. When two knobs are provided, it can be hung on the ears when packing, so that it can be stuck firmly on the face even when dried for a long time during sleep, etc. It can be sufficiently absorbed.
[0018]
Further, as one of the preferred embodiments of the present invention, there is a face mask having a shape covering at least the face part and the neck part. It may have a shape that covers the neck outside the face, and may also have a shape that can cover the upper chest and shoulders. In order to improve the fit and adhesion to each of these parts, a cut line is provided at the part separating the face and neck. The cut line may be in a separated form or a partially connected form such as a perforation. It is preferable that the cut line is formed at least at a portion separating the face and the neck. This is because the adhesiveness cannot be obtained without this line. How to make the score line and the design are not particularly limited. For the purpose of enhancing the adhesion, it is preferable to appropriately select the number and length of the score lines.
Embodiments will be described below, but the configuration of the present invention is not limited to the embodiments.
[0019]
Embodiment 1
Spun lace non-woven fabric made of cotton and cellulose non-woven fabric (30 g / m ² ), A synthetic fiber non-woven fabric “Elves” (polyethylene terephthalate as a core component and polyethylene as a sheath component) (manufactured by Unitika Ltd .; ² ) Was thermally bonded to form a face mask substrate.
The sheet base material is wetted by the method specified in JIS L1913 (established in 1998), and the flexural hardness at wet (sample size of 2.5 cm × 25 cm) determined by the cantilever method and a constant-speed elongation type tensile tester ( Using a tensile speed of 100 mm / min), the tensile elongation (sample size 5 cm × 30 cm) of the wet sample under a stress load of 3.9 N was measured, and the flexural hardness in wet condition (G): 2 (mN Cm), the wet sample had a tensile elongation (E) of 8% under a stress load of 3.9 N, and had moderate flexibility and deformation resistance as a base material for a face mask. This sheet base material was punched by a Thomson blade to produce a face mask having a knob on the left side as shown in FIG.
After this face mask is folded in six as shown in FIG. 8, it is inserted into an enclosure bag made of a polyethylene laminate film, and a lotion-like cosmetic solution having a viscosity of 2.3 Pa · sec 0.5 volume was injected. Subsequently, the upper part of the sealing bag was heat-sealed to produce a sealed product.
After the enclosing bag of the obtained product was opened and the contents were taken out and opened with the knob, the overlapping portion of the face mask could be easily spread without sticking or adhering.
When applied to the face, the fit was good, the excess cosmetic liquid did not drip, the clothes were not stained, the stickiness of the hands was small, and the usability was extremely good. Furthermore, there was no feeling of stuffiness even when it was stuck on the face for a long time, and there was little evaporation of the cosmetic liquid.
The folded face mask product was uniformly impregnated with lotion up to the inside of the folded structure, and the liquid content of the cosmetic liquid was 530% by weight.
[0020]
Embodiment 2
Spun lace nonwoven fabric containing 70% by weight of rayon as a cellulose component and 30% by weight of polyethylene terephthalate as a synthetic fiber (30 g / m2 in area weight) ² ) Was prepared.
This sheet base material was wetted by the method specified in JIS L1913 (established in 1998), and G and E were determined in the same manner as in Example 1. The G and G were 1 mN · cm and E; 19%. As a face mask substrate, it had moderate flexibility and deformation resistance.
This sheet base material was punched by a Thomson blade to produce a face mask having knobs at symmetrical positions as shown in FIG.
After the face mask is folded in six as shown in FIG. 9, the face mask is inserted into an enclosing bag made of a laminated film made of polyethylene, and a lotion-like cosmetic liquid having a viscosity of 4.7 Pa · sec is applied to the dry base material for 7 times. Double injections were made. Subsequently, the upper part of the sealing bag was heat-sealed to produce a sealed product.
After the enclosing bag of the obtained product was opened and the contents were taken out and opened with the knob, the overlapping portion of the face mask could be easily spread without sticking or adhering. When applied to the face, the fit was good, the excess cosmetic liquid did not drip, the clothes were not stained, and the stickiness was small and the usability was good.
Furthermore, there was no feeling of stuffiness even when it was stuck on the face for a long time, and there was little evaporation of the cosmetic liquid. In the folded face mask product, the lotion was uniformly impregnated up to the inside of the folded structure, and the liquid content of the cosmetic liquid was 690% by weight.
[0021]
Embodiment 3
As a cellulosic nonwoven fabric, a cotton spunlace nonwoven fabric (having a basis weight of 40 g / m ² ) And a nylon 6 spunbonded nonwoven fabric (having a basis weight of 30 g / m2) as a synthetic fiber nonwoven fabric. ² ) And then subjected to hydroentanglement to produce a face mask substrate.
The sheet substrate was wetted by the method specified in JIS L1913 (established in 1998), and G and E were determined by the same method as in Example 1. G: 2 (mN · cm), E: 13% And had moderate flexibility and deformation resistance as a base material for a face mask.
This sheet base material was punched by a Thomson blade to produce a face mask having knobs at symmetrical positions as shown in FIG.
After this face mask is folded in six as shown in FIG. 9, it is inserted into an enclosing bag made of a laminated film made of polyethylene, and a lotion cosmetic liquid having a viscosity of 2.4 Pa · sec is applied to the dry base material by 5.5. Double injections were made. Subsequently, the upper part of the sealing bag was heat-sealed to produce a sealed product.
After opening the enclosing bag of the product thus obtained and taking out the contents, it was opened with the knob, and the overlapping portion of the face mask could be easily spread without sticking or adhering. When applied to the face, the fit was good, the excess cosmetic liquid did not drip, the clothes were not stained, and the stickiness was small and the usability was good. Furthermore, there was no feeling of stuffiness even when it was stuck on the face for a long time, and there was little evaporation of the cosmetic liquid.
In the folded face mask product, the lotion was uniformly impregnated up to the inside of the folded structure, and the liquid content of the cosmetic liquid was 510% by weight.
[0022]
Embodiment 4
As a cellulosic nonwoven fabric, a cotton spunlace nonwoven fabric (having a basis weight of 40 g / m ² ) And mesh fabric made of nylon 6 (basis weight 25g / m ² ) Were laminated and hydroentangled to produce a face mask substrate.
The sheet substrate was wetted by the method specified in JIS L1913 (established in 1998), and G and E were determined by the same method as in Example 1. G: 1 (mN · cm), E: 10% And had moderate flexibility and deformation resistance as a base material for a face mask.
This sheet base material was punched by a Thomson blade to produce a face mask having knobs at asymmetric positions on the left and right as shown in FIG.
After this face mask is folded in six as shown in FIG. 8, it is inserted into an enclosing bag made of a laminated film made of polyethylene, and a lotion-like cosmetic liquid having a viscosity of 5.7 Pa · sec is applied to the dry base material for 8 times. A double volume injection was performed, and a sealed product was produced by heat-sealing the top of the sealed bag.
After the enclosing bag of the obtained product was opened and the contents were taken out and opened with the knob, the overlapping portion of the face mask could be easily spread without sticking or adhering. When applied to the face, the fit was good, the excess cosmetic liquid did not drip, the clothes were not stained, and the stickiness was small and the usability was good. Furthermore, there was no feeling of stuffiness even when it was stuck on the face for a long time, and there was little evaporation of the cosmetic liquid.
The folded face mask was uniformly impregnated with lotion up to the inside of the folded structure, and the liquid content of the cosmetic liquid was 720% by weight.
[0023]
Embodiment 5
As a cellulosic nonwoven fabric, a rayon spunlace nonwoven fabric (having a basis weight of 40 g / m2) ² ) And synthetic fiber non-woven fabric “Elves” (produced by Unitika Ltd., basis weight 30 g / m2) ² ) Was thermally bonded to form a face mask base material.
The sheet substrate was wetted by the method specified in JIS L1913 (established in 1998), and G and E were determined in the same manner as in Example 1. G: 3 (mN · cm), E: 4% And had moderate flexibility and deformation resistance as a base material for a face mask.
The sheet base material was punched by a Thomson blade to produce a face mask having knobs at symmetrical positions as shown in FIG.
After the face mask is folded in six as shown in FIG. 9, it is inserted into an enclosing bag made of a laminated film made of polyethylene, and a lotion-like cosmetic solution having a viscosity of 2.2 Pa · sec is applied to the dry base material for 3 times. A double volume injection was performed, and a sealed product was produced by heat-sealing the top of the sealed bag.
After the enclosing bag of the obtained product was opened and the contents were taken out and opened with the knob, the overlapping portion of the face mask could be easily spread without sticking or adhering. When applied to the face, the fit was good, the excess cosmetic liquid did not drip, the clothes were not stained, the stickiness of the hands was small, and the usability was good.
Furthermore, there was no feeling of stuffiness even when it was stuck on the face for a long time, and there was little evaporation of the cosmetic liquid. The folded product was uniformly impregnated with the lotion up to the inside of the folded structure, and the liquid content of the cosmetic solution was 280% by weight.
[0024]
Embodiment 6
Spunlace non-woven fabric made of rayon (40 g / m ² ) And polyethylene terephthalate spunbond (30g / m ² ) After laminating with a nonwoven fabric, a water entanglement was performed to produce a face mask substrate.
The sheet substrate was wetted by the method specified in JIS L1913 (established in 1998), and G and E were determined by the same method as in Example 1. G: 4 (mN · cm), E: 11% And had moderate flexibility and deformation resistance as a base material for a face mask.
This sheet base material was punched by a Thomson blade to produce a face mask having knobs at asymmetric positions on the left and right as shown in FIG.
After this face mask is folded in six as shown in FIG. 8, it is inserted into an enclosing bag made of a laminated film made of polyethylene, and a lotion-like cosmetic liquid having a viscosity of 2.0 Pa · sec is applied to the dry base material. A double volume injection was performed, and a sealed product was produced by heat-sealing the top of the sealed bag.
When the enclosing bag of the obtained product was opened and the contents were taken out and opened with the knob, the overlapping portion of the face mask could be easily spread without sticking or sticking. In addition, when applied to the face, it has a good fit, does not drip excess cosmetic liquid, does not stain clothes, has little stickiness, and has good usability. As it was, there was no stuffiness, and there was little transpiration of the cosmetic liquid.
In the folded face mask product, the lotion was uniformly impregnated up to the inside of the folded structure, and the liquid content of the cosmetic liquid was 580% by weight.
[0025]
Embodiment 7
Cotton spun lace non-woven fabric (weight 40g / m ² ) And a polyethylene film (thickness: 40 μm) were thermally bonded in a point-like manner to form a face mask substrate.
The sheet substrate was wetted by the method specified in JIS L1913 (established in 1998), and G and E were determined by the same method as in Example 1. G; 4 (mN · cm), E: 4% And had moderate flexibility and deformation resistance as a base material for a face mask.
This face mask base material was punched with a Thomson blade to produce a face mask having knobs at symmetrical positions as shown in FIG.
After the obtained face mask is folded in six as shown in FIG. 9, it is inserted into an enclosing bag made of a laminated film made of polyethylene, and a lotion-like cosmetic liquid having a viscosity of 1.1 Pa · sec is applied to the dry base material. A 2.5-fold amount was injected, and the top of the sealed bag was heat-sealed to produce a sealed product.
After the enclosing bag of the obtained product was opened and the contents were taken out and opened with the knob, the overlapping portion of the face mask could be easily spread without sticking or adhering. When applied to the face, the fit was good, the excess cosmetic liquid did not drip, the clothes were not stained, and the stickiness was small and the usability was good.
Furthermore, the transpiration of the cosmetic liquid was small even when it was attached to the face for a long time.
In the folded face mask product, the lotion was uniformly impregnated into the inside of the folded structure, and the liquid content of the cosmetic liquid was 240% by weight.
[0026]
Embodiment 8
Spunlace non-woven fabric made of rayon (40 g / m ² ) And a porous polyurethane film (thickness: 30 μm) were thermally bonded in a point-like manner to prepare a face mask substrate.
The sheet substrate was wetted by the method specified in JIS L1913 (established in 1998), and G and E were determined by the same method as in Example 1. G: 3 (mN · cm), E: 12% And had moderate flexibility and deformation resistance as a base material for a face mask.
This sheet substrate was punched by a Thomson blade to produce a face mask having left-right symmetrical positions and three knobs on the upper part as shown in FIG.
After the obtained face mask is folded in six as shown in FIG. 9, it is inserted into an enclosing bag made of a laminated film made of polyethylene, and then a lotion-like cosmetic liquid having a viscosity of 1.5 Pa · sec. A 1.5-fold amount was injected, and the top of the sealed bag was heat-sealed to produce a sealed product.
After the enclosing bag of the obtained product was opened and the contents were taken out and opened with the knob, the overlapping portion of the face mask could be easily spread without sticking or adhering. When applied to the face, the fit was good, the excess cosmetic liquid did not drip, the clothes were not stained, and the stickiness was small and the usability was good. Furthermore, there was no feeling of stuffiness even when it was stuck on the face for a long time, and there was little evaporation of the cosmetic liquid.
In the folded product, the lotion was uniformly impregnated into the inside of the folded structure, and the liquid content of the cosmetic solution was 130% by weight.
[0027]
Embodiment 9
Spunlace non-woven fabric made of rayon (40 g / m ² ) And a polyethylene terephthalate film (thickness: 20 μm) having a hot-melt coat on its surface were thermally bonded in a point-like manner to form a face mask substrate.
The sheet base material was wetted by the method specified in JIS L1913 (established in 1998), and G and E were determined by the same method as in Example 1. G: 4 (mN · cm), E: 2% And had moderate flexibility and deformation resistance as a base material for a face mask.
This sheet substrate was punched by a Thomson blade to produce a face mask having knobs on the left and upper portions as shown in FIG.
After the face mask is folded in four, it is inserted into an enclosing bag made of a laminated film made of polyethylene, and a lotion-like cosmetic liquid having a viscosity of 1.7 Pa · sec is injected into the dry base material in a 3.5-fold amount. Then, a sealed product was produced by heat sealing the upper part of the sealed bag.
After the enclosing bag of the obtained product was opened and the contents were taken out and opened with the knob, the overlapping portion of the face mask could be easily spread without sticking or adhering. When applied to the face, the fit was good, the excess cosmetic liquid did not drip, the clothes were not stained, and the stickiness was small and the usability was good. Furthermore, the transpiration of the cosmetic liquid was small even when it was attached to the face for a long time.
The folded face mask was uniformly impregnated with lotion up to the inside of the folded structure, and the liquid content of the cosmetic liquid was 310% by weight.
[0028]
Embodiment 10
Two pieces of cotton spunlace nonwoven fabric (basis weight 25g / m ² ), A polyethylene film (thickness: 10 μm) was inserted between them, and they were heat-bonded to each other in a point-like manner to form a face mask substrate.
The sheet substrate was wetted by the method specified in JIS L1913 (established in 1998), and G and E were determined by the same method as in Example 1. G: 3 (mN · cm), E: 16% And had moderate flexibility and deformation resistance as a base material for a face mask.
This sheet base material was punched by a Thomson blade to produce a face mask having left and right asymmetrical knobs as shown in FIG.
After this face mask is folded in six as shown in FIG. 8, it is inserted into an enclosure bag of a laminated film made of polyethylene, and a lotion-like cosmetic liquid having a viscosity of 2.1 Pa · sec is applied to a dry base material for 4.7. A double-volume injection, and the upper part of the sealing bag was heat-sealed to produce a sealed product.
After the enclosing bag of the obtained product was opened and the contents were taken out and opened with the knob, the overlapping portion of the face mask could be easily spread without sticking or adhering. When applied to the face, the fit was good, the excess cosmetic liquid did not drip, the clothes were not stained, and the stickiness was small and the usability was good. Furthermore, the transpiration of the cosmetic liquid was small even when it was attached to the face for a long time.
In this folded product, the lotion was uniformly impregnated up to the inside of the folded structure, and the liquid content of the cosmetic solution was 450% by weight.
[0029]
Embodiment 11
Cotton spunlace non-woven fabric (50 g / m ² ) And polyethylene terephthalate spunbond (basis weight 25 g / m2) as synthetic fiber nonwoven fabric ² ) And then subjected to hydroentanglement to produce a face mask substrate.
This sheet base material was wetted by the method specified in JIS L1913 (established in 1998), and G and E were determined in the same manner as in Example 1. G: 5 (mN · cm), E: 12% And had moderate flexibility and deformation resistance as a base material for a face mask.
This sheet substrate was punched by a Thomson blade to produce a face mask having a knob on the right side as shown in FIG.
After this face mask is folded in four, it is inserted into an enclosing bag made of a laminated film made of polyethylene, and then a lotion-like cosmetic liquid having a viscosity of 2.3 Pa · sec is injected into the dry base material in a 6.5-fold amount. Then, a sealed product was produced by heat-sealing the upper part of the sealed bag.
After the enclosing bag of the obtained product was opened and the contents were taken out and opened with the knob, the overlapping portion of the face mask could be easily spread without sticking or adhering. When applied to the face, the fit was good, the excess cosmetic liquid did not drip, the clothes were not stained, the stickiness of the hands was small, and the usability was good. Furthermore, there was no feeling of stuffiness even when it was stuck on the face for a long time, and the transpiration of the cosmetic liquid was small.
The folded face mask was uniformly impregnated with the lotion up to the inside of the folded structure, and the liquid content of the cosmetic liquid was 630% by weight.
[0030]
Embodiment 12
Spunlace non-woven fabric made of rayon (40 g / m ² ) And polyethylene terephthalate spunbond (30g / m ² ) And then water entangled to form a face mask substrate.
This sheet base material was made wet by the method specified in JIS L1913 (established in 1998), and G and E were determined by the same method as in Example 1. G: 4 (mN · cm), E: 10% And had moderate flexibility and deformation resistance as a base material for a face mask.
This sheet substrate was punched by a Thomson blade to produce a face mask having left and right asymmetrical knobs as shown in FIG.
After the face mask is folded in six as shown in FIG. 8, it is inserted into a polyethylene laminated film enclosing bag, and a lotion-like cosmetic liquid having a viscosity of 1.9 Pa · sec is 6 times the dry base material. The product was poured and heat sealed at the top of the encapsulation bag to produce a sealed product.
After the enclosing bag of the obtained product was opened and the contents were taken out and opened with the knob, the overlapping portion of the face mask could be easily spread without sticking and adhering. When applied to the face, the fit was good, the excess cosmetic liquid did not drip, the clothes were not stained, the stickiness of the hands was small, and the usability was good.
When the ear-hook portion was hung on the ear and fixed, the face mask did not shift even when it was affixed to the face overnight and went to bed, there was no stuffiness, and there was little evaporation of the cosmetic liquid.
The folded face mask was uniformly impregnated with lotion up to the inside of the folded structure, and the liquid content of the cosmetic liquid was 580% by weight.
[0031]
Embodiment 13
As a cellulose nonwoven fabric, a spunlace nonwoven fabric made of cotton (having a basis weight of 40 g / m ₂ ) And a nonwoven fabric made of polyester as a synthetic fiber nonwoven fabric "Elves" (manufactured by Unitika Ltd.) (30 g / m ₂ ) Was thermally bonded to form a face mask substrate.
This substrate was wetted by the method specified in JIS L 1913 (established in 1998), and G and E were determined by the same method as in Example 1. G was 4 (mN · cm) and E was And 10%, and had appropriate flexibility and deformation resistance as a base material for a face mask. This base material was punched with a Thomson blade to produce a face mask having knobs at symmetrical positions as shown in FIG. (Dotted joints are omitted)
After the face mask is folded in six, it is inserted into an enclosing bag made of a laminated film made of polyethylene, and then a lotion-like cosmetic having a viscosity of 2.0 Pa · sec is injected in a 5.8-fold amount to the dry base material. did. Then, the upper part of the sealed bag was heat-sealed and sealed to produce a product.
After opening the enclosing bag of the product thus obtained and taking out the contents, the bag was opened with the knob, and the overlapping portion of the face mask could be easily spread without sticking.
In addition, since a cut line is formed at a part separating the face and the neck, it was easy to attach the face, the neck, and the upper chest. In addition, the active ingredient contained in the face mask was able to be applied to the skin because of good fit and excellent adhesion. Furthermore, the surplus cosmetic liquid did not drip, the clothes were not stained, and the stickiness was small and the usability was good.
Furthermore, there was no feeling of stuffiness even when it was stuck on the face for a long time, and there was little evaporation of the cosmetic liquid. In the folded face mask product, the lotion was uniformly impregnated up to the inside of the folded structure, and the liquid content of the cosmetic liquid was 560% by weight.
[0032]
[Comparative Example 1]
As a cellulose nonwoven fabric, a spunlace nonwoven fabric made of cotton (30 g / m ² ) Was prepared.
When this sheet base material was wetted by the method specified in JIS L1913 (established in 1998) and G and E were determined by the same method as in Example 1, G was 1 (mN · cm) and E was , 55%.
This sheet base material was punched by a Thomson blade to produce a face mask having knobs at symmetrical positions as shown in FIG.
After the face mask is folded in six as shown in FIG. 9, it is inserted into an enclosing bag made of a laminated film made of polyethylene, and a lotion-like cosmetic liquid having a viscosity of 1.7 Pa · sec is applied to the dry base material. Five times the volume was injected. Subsequently, the upper part of the sealing bag was heat-sealed to produce a sealed product.
After opening the enclosing bag of the obtained product and taking out the contents, it was deployed with the knob, and it adhered and adhered at the overlapping part of the face mask, it was not easy to deploy, and it was forcibly stretched. When trying to spread it, the sheet substrate was deformed and could not be fitted to the face well. In addition, surplus cosmetic liquid dripped off due to the above-mentioned work, and clothes were soiled and hands were sticky, and the usability was extremely poor.
In addition, the liquid content of the cosmetic liquid of the folded face mask was 710% by weight.
[0033]
[Comparative Example 2]
As a cellulosic nonwoven fabric, a cotton spunlace nonwoven fabric (having a basis weight of 40 g / m ² ) Was prepared.
The sheet substrate was wetted by the method specified in JIS L1913 (established in 1998), and G and E were determined in the same manner as in Example 1. G: 2 (mN · cm), E: 46% Met.
This sheet base material was punched by a Thomson blade to produce a face mask having knobs at symmetrical positions as shown in FIG.
After this face mask is folded in six as shown in FIG. 9, it is inserted into an enclosing bag made of a laminated film made of polyethylene, and a lotion-like cosmetic solution having a viscosity of 0.6 Pa · sec is 7 times the dry base material. The product was injected in a quantity, and the top of the encapsulating bag was heat-sealed to produce a sealed product.
After opening the enclosing bag of the obtained product and taking out the contents, when deploying with the knob, the adhesive at the overlapping part of the face mask is severe, it is difficult to deploy, and if you try to forcibly stretch it, the sheet The substrate was deformed and could not be fitted well to the face. In addition, surplus cosmetic liquid dripped off during the above operation, and the clothes were contaminated and the hands were sticky, resulting in extremely poor usability.
In addition, the liquid content of the folded cosmetic liquid of the product was 680% by weight.
[0034]
[Comparative Example 3]
Spunlace nonwoven fabric made of cotton (basis weight 90 g / m ² ) Was prepared.
This sheet base material was made wet by the method specified in JIS L1913 (established in 1998), and G and E were determined in the same manner as in Example 1. G: 12 (mN · cm), E: 13% Met.
This sheet base material was punched by a Thomson blade to produce a face mask having knobs at symmetrical positions as shown in FIG.
After the face mask is folded in six as shown in FIG. 9, it is inserted into an enclosing bag made of a laminated film made of polyethylene, and a lotion-like cosmetic liquid having a viscosity of 1.3 Pa · sec is applied to the dry base material. A 7-fold amount was injected, and the top of the sealed bag was heat-sealed to produce a sealed product.
After opening the enclosing bag of the obtained product and taking out the contents, it was deployed with the knob, the deployment was good, but the face mask itself was rough and rigid, and the wrinkles generated at the time of folding were removed Difficult, and the fit to the face was extremely poor.
In addition, the cosmetic liquid content of the folded product was 650% by weight.
[0035]
[Comparative Example 4]
Spunlace nonwoven fabric made of rayon (basis weight 40 g / m2) ² ) And synthetic fiber non-woven fabric, "Elves" (product of Unitika Ltd., basis weight 30 g / m2) ² ) Was thermally bonded to form a face mask substrate.
The sheet substrate was wetted by the method specified in JIS L1913 (established in 1998), and G and E were determined by the same method as in Example 1. G: 3 (mN · cm), E: 5% And had moderate flexibility and deformation resistance as a base material for a face mask.
This sheet substrate was punched by a Thomson blade to produce a face mask without a knob as shown in FIG.
After this face mask is folded in six as shown in FIG. 9, it is inserted into an enclosing bag made of a laminated film made of polyethylene, and a lotion cosmetic solution having a viscosity of 3.1 Pa · sec is 6 times the dry base material. The product was injected in a quantity, and the top of the encapsulating bag was heat-sealed to produce a sealed product.
After opening the enclosing bag of the obtained product and taking out the contents, an attempt was made to spread the product. However, since the cosmetic solution had a strong tackiness and lacked a knob, the expandability was poor.
In addition, during these operations, excess cosmetic liquid dripped off, and soiled clothes and left sticky, resulting in poor usability.
The cosmetic liquid content of this product was 590% by weight.
[0036]
Table 1 summarizes the reinforcing conditions, the physical properties under each condition, the liquid content, and the usability of the obtained face mask in the above-described Examples and Comparative Examples.
[0037]
[Table 1]

[0038]
【The invention's effect】
The face mask of the present invention can be easily spread without the overlapping portion of the face mask being adhered when the enclosing bag is opened and the contents are taken out and deployed with the knob portion, and applied to the face after spreading. Even when pasted, it has good fit and good usability, and does not drip excess cosmetic liquid, does not stain clothes, and has little stickiness. In addition, the face mask of the present invention showed little transpiration of the cosmetic liquid even when it was stuck on the face for a long time.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view of a face mask of the present invention.
FIG. 2 is a plan view of another shape of the face mask of the present invention.
FIG. 3 is a plan view of another shape of the face mask of the present invention.
FIG. 4 is a plan view of another shape of the face mask of the present invention.
FIG. 5 is a plan view of another shape of the face mask of the present invention.
FIG. 6 is a plan view of another shape of the face mask of the present invention.
FIG. 7 is a plan view of another shape of the face mask of the present invention.
FIG. 8 is a view showing a folding process of the face mask of the present invention.
FIG. 9 is another folding step diagram of the face mask of the present invention.
FIG. 10 is a plan view of another shape of the face mask of the present invention.
FIG. 11 is a plan view of another shape of the face mask of the present invention.
FIG. 12 is a plan view of another shape of the face mask of the present invention.
FIG. 13 is a plan view of a comparative example (a face mask without a knob).
[Explanation of symbols]
1 knob
2 Joint points by thermal bonding
3 Vertical center line of face mask
4, 4 'vertical fold line
5, 5 'vertical folding line
6, 6 'horizontal fold line
7, 7 'knob
8, 8 'knob
9 Cut line
10 Ear hanging part

Claims

目付６０ｇ／ｍ^２以下のセルロース不織布をシート基材として、折畳まれて外方に突出した少なくとも１以上の摘み部を有する含浸タイプのフェイスマスクにおいて、該不織布基材が補強されてなり、湿潤時の引張力３．９Ｎ／５ｃｍにおける伸率が３０％以下、ＪＩＳＬ１９１３（１９９８）カンチレバー法による剛軟度が５ｍＮ・ｃｍ以下のシート基材であって、粘度０．５〜１０Ｐａ・ｓｅｃの粘度のパック用化粧液を５０ｗｔ％以上含浸せしめてなることを特徴とするフェイスマスク。In an impregnated type face mask having at least one knob portion that is folded and protruded outward using a cellulose nonwoven fabric having a basis weight of 60 g / m ² or less as a sheet substrate, the nonwoven fabric substrate is reinforced and wet. Elongation at a tensile force of 3.9 N / 5 cm is 30% or less, and the stiffness according to JIS L 1913 (1998) cantilever method is 5 mN · cm or less, and the viscosity is 0.5 to 10 Pa · sec. A face mask characterized by being impregnated with 50% by weight or more of the cosmetic liquid for packs.

該セルロース不織布基材が、セルロース素材に合成繊維を配合することによって補強されてなる基材シートであることを特徴とする請求項１に記載のフェイスマスク。The face mask according to claim 1, wherein the cellulose nonwoven fabric substrate is a substrate sheet reinforced by blending a synthetic fiber with a cellulose material.

該シート基材に粘度０．８〜８Ｐａ・ｓｅｃの粘度のパック用化粧液が５０ｗｔ％以上含浸せしめられてなることを特徴とする請求項１又は２のフェイスマスク。The face mask according to claim 1 or 2, wherein the sheet base material is impregnated with a cosmetic liquid for pack having a viscosity of 0.8 to 8 Pa · sec in an amount of 50 wt% or more.

該セルロース不織布基材が、その片面又は中間層に小孔の設けられた樹脂フイルムの重ね合わせによって補強されてなることを特徴とする請求項１に記載のフェイスマスク。The face mask according to claim 1, wherein the cellulose nonwoven fabric substrate is reinforced by laminating a resin film having a small hole on one surface or an intermediate layer.

該重ね合わせは、点状に熱接合されてなることを特徴とする請求項４に記載のフェイスマスク。The face mask according to claim 4, wherein the superposition is performed by thermal bonding in a point-like manner.

該シート基材に粘度０．８〜３Ｐａ・ｓｅｃの粘度のパック用化粧液が、５０ｗｔ％以上含浸せしめられてなることを特徴とする請求項１、４又は５のいずれかに記載のフェイスマスク。The face mask according to any one of claims 1 to 4, wherein the sheet base material is impregnated with a cosmetic liquid for pack having a viscosity of 0.8 to 3 Pa · sec by 50 wt% or more. .

顔面部と頸部を被覆する形状であることを特徴とする請求項１〜６のいずれかに記載のフェイスマスク。The face mask according to any one of claims 1 to 6, wherein the face mask has a shape covering a face and a neck.

顔面部と頸部を被覆する形状であり、少なくとも顔面部と頸部をわける部位に切込み線が形成されてなることを特徴とする請求項１〜７のいずれかに記載のフェイスマスク。The face mask according to any one of claims 1 to 7, wherein the face mask has a shape covering the face and the neck, and a cut line is formed at least at a portion separating the face and the neck.

耳に掛ける構造として顔面全体への貼り付けを確実なものとすることを特徴とする請求項１〜８のいずれかに記載のフェイスマスク。The face mask according to any one of claims 1 to 8, wherein the face mask is secured to the whole face so as to be attached to the ear.

顎部と頸部を被覆する形状であることを特徴とする請求項１〜６のいずれかに記載のフェイスマスク。The face mask according to any one of claims 1 to 6, wherein the face mask has a shape covering a jaw and a neck.