JP2004097571A - 加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
【課題】食材を新たに鍋に入れる場合でも鍋内の温度が低下せず、しかも蓋を多目的に利用する。
【解決手段】蓋1の凹部6に食材S2を載せたまま、鍋21を蓋1で覆い、シーズヒータ12により鍋21に入れた別の食材S1を加熱調理する。このとき、鍋21から発生する湯気を含んだ熱が蓋1に伝わって、凹部6内の食材S2が同時に温められる。そのため、次に鍋21で加熱する食材S2を凹部6に載せて保温し、この食材S2を鍋21に入れれば、新たな食材S2を鍋21に入れる毎に、鍋21内の温度が低下する不具合を一掃でき、調理時間の短縮を図ることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】蓋1の凹部6に食材S2を載せたまま、鍋21を蓋1で覆い、シーズヒータ12により鍋21に入れた別の食材S1を加熱調理する。このとき、鍋21から発生する湯気を含んだ熱が蓋1に伝わって、凹部6内の食材S2が同時に温められる。そのため、次に鍋21で加熱する食材S2を凹部6に載せて保温し、この食材S2を鍋21に入れれば、新たな食材S2を鍋21に入れる毎に、鍋21内の温度が低下する不具合を一掃でき、調理時間の短縮を図ることができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鍋に蓋をして調理を行なう例えばホットプレートやグリル鍋のような加熱調理器に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
一般にこの種の加熱調理器は、例えば特許文献1に開示されるように、加熱源である例えばシーズヒータを通電し、必要に応じて鍋の上面を蓋で覆って、この鍋ひいては鍋に収容された食材(被調理物)を加熱するようになっている。
【0003】
【特許文献1】
特許第3275279号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上記従来技術では、食材を次々と鍋に入れながら調理を行なう際に、鍋に入れられる前の食材は別の皿に盛られて冷めた状態で放置されており、その食材を鍋に投入する毎に、鍋内の温度が低下して、調理時間が余計にかかるという問題を有していた。
【0005】
また、2つ以上の加熱調理器を用意しない限り、鍋で食材を調理しながら、同時に異なる温度帯で調理を行なったり、保温を行なったりすることはできなかった。その一方で、蓋は鍋の上面を覆うこと以外には使い道がなく、多方面での使用が求められていた。
【0006】
本発明は上記問題点を解決しようとするものであり、食材を新たに鍋に入れる場合でも鍋内の温度が低下せず、しかも蓋を多目的に利用することができる加熱調理器を提供することをその目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の加熱調理器は、調理を行なう加熱調理器において、蓋に食材を載せる変形部を形成したものである。
【0008】
この場合、変形部に食材を載せたまま、鍋を蓋で覆って加熱源により鍋に入れた別の食材を加熱調理すると、鍋から発生する湯気を含んだ熱が蓋に伝わって、変形部内の食材が同時に温められる。そのため、次に鍋で加熱する食材を変形部に載せて保温し、この食材を鍋に入れれば、新たな食材を鍋に入れる毎に、鍋内の温度が低下する不具合を一掃でき、調理時間の短縮を図ることができる。
【0009】
また、鍋により食材を高温調理しながら、蓋の変形部で食材を低温調理するといった別料理を同時に行なうことができると共に、鍋内で高温に加熱した食材を蓋の変形部に載せておけば、調理済の食材を蓋で保温することができ、冷めない状態で食材を食することもできる。こうして、蓋を別な食材の保温用若しくは低温調理用に利用することができる。さらに、鍋に蓋をしない場合は、次の食材などを載せるトレイとしても利用でき、蓋を多目的に利用することができる。
【0010】
【発明の実施形態】
以下、本発明における加熱調理器の一実施例について、添付図面を参照しながら説明する。図1〜図3において、1は後述する鍋21の上面を着脱自在に覆う蓋で、これは熱伝導性に優れた材質の例えばステンレス製でできた蓋本体2と、この蓋本体2の上面両側に例えばスポット溶接などで取付け固定された同じ材質の蓋取手3と、蓋本体2の下面より突出して取付け固定された樹脂製のスペーサ4とにより構成される。その中で蓋本体2は、立上り部5に四方を囲まれた食材S2を載せるための変形部たる凹部6を、その上面に形成していると共に、立上り部5より外方の蓋本体2の外周部には、前述の蓋取手3やスペーサ4が取付け固定されるフランジ部7が形成される。特に凹部6の外周にある立上り部5には、鍋21に対向する下側が開口し、上方に向かうに従ってその幅が狭くなって、上側が閉塞される空間8が形成される。こうした空間8を形成するために、フランジ部7に連なる立上り部5の外周壁部10は、ほぼ垂直に立上っているのに対し、凹部6の側壁をなす立上り部5の内側壁部11は、上方に向かうに従って凹部6の開口面積が広がるように傾斜形成される。また、蓋本体2の実質的な最下面を形成するフランジ部7は、その外周に蓋本体2の強度向上のためのカール部9が形成される。
【0011】
蓋本体2の材質としては、加工性が良く、しかも耐食性にも優れたステンレスが好ましいが、他にもガラスや鉄などを利用してもよい。特に、ガラスは加工性が良く、食材S2の保温性にも優れており、透明なガラスの場合は、食材S2を載せずに蓋1を閉じたときに、鍋21内部の食材を直接目視できるという利点もある。
【0012】
鍋21は、蓋本体2と同様に熱伝導性の優れた材料で形成され、グリル鍋の本体31(図4,図5参照)に内蔵する加熱源である例えばシーズヒータ22により加熱される。なお、加熱源としては他に誘導コイルなどを利用し、磁性部材を有する鍋21を電磁誘導加熱してもよい。この鍋21は、食材S1を収容する有底筒状の収容部23と、収容部23の上端部より外側水平方向に延びる蓋載置部24と、蓋載置部24の外周端部にある折返し部25とにより形成される。
【0013】
図4に示すように、鍋21は本体31の上部に着脱自在に設けられており、電源コード32の先端にある電源プラグ33を図示しないコンセントに差し込んで、交流100Vの商用電源を通電することにより、本体31に内蔵したシーズヒータ22の熱により鍋21が温められ、そこに載せられた食材S1を調理する構成となっている。一方、調理用の鍋21を有する本体31とは別に、ここでは保温用の小プレート41を備えた小本体42を接続するためのプラグ受け35(図5参照)が、本体31の側面に適宜間隔を置いて複数個設けられる。本実施例では、上方から見て略矩形状をなす本体31の、表示操作部36を設けた箇所を除く各側面にプラグ受け35が設けられている。
【0014】
本体31と小本体42との接続は、図5に示すように、小本体42から延びた給電コード43の先端にあるプラグ44が、プラグ受け35にマグネット(図示せず)により着脱可能に装着される構成となっている。これにより、小本体42に備えたプラグ44を、本体31の各側面にある任意のプラグ受け35に装着すると、本体31より給電コード43を介して小本体42側に通電が行なわれ、小プレート41に載せた食材が保温される。また、小本体42の不使用時には、マグネットの磁力に抗してプラグ44をプラグ受け35から外すと、本体31から小本体42への通電が遮断されると共に、小本体42を単独で持ち運ぶことができる。なお、本実施例ではマグネットプラグ式の連結部(プラグ44とプラグ受け35)を用いているが、他にコネクタ式やプラグ式など、着脱が容易な種々の方式の連結部を採用できる。
【0015】
次に、上記構成についてその作用を説明する。電源プラグ33をコンセントに差し込み、表示操作部36の操作レバーを適宜操作すると、加熱源であるシーズヒータ12が通電され、鍋21が加熱される。ここで食材S1を鍋21に入れると、食材S1が加熱調理される。一方、鍋21に入りきらなかった残りの食材S2は、蓋本体2の上面に形成した凹部6にこぼれることなく載せられる。
【0016】
食材S2を凹部6に載せた状態で、蓋1を鍋21の上面開口部に被せると、図2に示すように、蓋本体2の外周部にあるフランジ部7の下面が、その全周に渡って鍋21の蓋載置部24に載置される。このとき、食材S1を入れた鍋21内から発生する湯気を含んだ熱は、蓋本体2の下面に向けて上昇し、熱伝導性の良い蓋本体2に熱が伝わって食材S2を保温する。とりわけ凹部6の外周を囲む立上り部5には、下側を開口した空間8が形成されているので、蓋本体2の下面に達した湯気を含む熱の大部分は、この開口から空間8に入り込んで、幅が徐々に狭くなる空間8をさらに上昇する(図2の矢印H参照)。その際、立上り部5の内側壁部11は傾斜していて外周壁部10よりも広い面積が確保されているため、凹部6に載せた食材S2の側部全周を効果的に温めることができる。さらに、湯気を含む熱は空間8内の次第に幅が狭くなる上部に集中するようになり、空間8の上側まで達すると、そこで行き場を失って、立上り部5の最上面で蓋本体2と熱交換されるが、この部分の周辺にある食材S2の上部周辺は、特に外気に触れて冷えやすくなっているので、空間8内で集中した熱を効率よく蓋本体2に伝えて、食材S2の上部周辺の温度低下を防ぐことができる。
【0017】
また、蓋本体2は鍋21と同じステンレス製でできており、蓋1を鍋21に被せると、鍋21の熱が効率よく蓋本体2に伝わって、凹部6に載せた食材S2を温めることができる。特に本実施例では、蓋本体2の外周部にあるフランジ部7の下面が、その全周に渡ってほぼ隙間なく鍋21の蓋載置部24に載置されるので、鍋21内からの熱の逃げを確実に防止して、かつ蓋本体2の外周部全周から、凹部6に載せた食材S2に無駄なく熱を与えることができる。
【0018】
こうして、鍋21に入れた食材S1がシーズヒータ12により直接的に加熱されると同時に、蓋1の凹部6に載せた食材2が間接的に温められるが、鍋21よりも蓋1がシーズヒータ12よりも離れている関係で、各食材S1の温度よりも食材S2の温度が低くなる。したがって、食材1は調理用として、食材2は保温用として利用できる。またこの温度差を利用して、鍋21内で高温調理をしながら、蓋1の上部で低温調理をするといった、別調理を同時に行うことも可能になる。
【0019】
一方、蓋1を鍋21に載せる必要のない場合は、図3に示すように蓋1を床面Fに載せると、フランジ部7の下面より突出して設けたスペーサ4が脚部として作用し、蓋1をあたかもトレイとしての目的で使用することができる。その際、蓋本体2の下面は床面Fに接しないので、例えば食材S1を取出すために、鍋21に載せた蓋1を一時的に持ち上げて床面Fに移動させたときにも、蓋本体2の下面に付着した露が床面Fに付くことがない。
【0020】
また、調理済の食材S1を取出した後に、新たな食材S2を鍋21に入れるときに、食材21は余熱である程度温められているので、鍋21内の温度が急に下がることはなく、調理時間の短縮を図ることができる。さらに、前記立上り部5の内側壁部11は垂直に立上っておらず、上方に向かうに従って凹部6の開口面積が広がるように傾斜しているため、温められた食材S2を内側壁部11に沿って滑らせながら鍋21内に移動させることができる。したがって、油はねが懸念される食材S2であっても、安心して鍋21内に食材S2を入れることができる。
【0021】
ところで、上述のように蓋1を利用する代わりに、小本体42を利用しても、鍋21内で高温に加熱した食材S1を保温することができる。具体的には、本体31の側面にある最寄のプラグ受け35に、小本体42のプラグ44を装着すると、給電コード43を介して小本体42に内蔵する加熱手段(図示せず)が通電され、小プレート41が加熱される。ここで鍋21から取り出した調理済の食材S1を小プレート41に載せると、食材は冷めることなく小プレート41上で保温される。したがって、鍋21で焼いた食材S1を、自分専用の小プレート41により温かな状態で保管することができ、ある程度時間が経過した後でも、美味しく食することができる。
【0022】
一方、調理時や保管時に小本体42を必要としない場合は、マグネットの磁力に抗してプラグ44をプラグ受け35から外すだけでよい。これにより、小本体42を単独で持ち運ぶことができ、また本体31周辺がスッキリとした形状になって小本体42が邪魔にならない。
【0023】
以上のように本実施例では、加熱源であるシーズヒータ12により加熱された鍋21を、蓋1で覆って調理を行なう加熱調理器において、蓋1の上面に食材S2を載せる凹部6を形成している。
【0024】
この場合、蓋1の凹部6に食材S2を載せたまま、鍋21を蓋1で覆って、シーズヒータ12により鍋21に入れた別の食材S1を加熱調理すると、鍋21から発生する湯気を含んだ熱が蓋1に伝わって凹部6内の食材S2が同時に温められる。そのため、次に鍋21で加熱する食材S2を凹部6に載せて保温し、この食材S2を鍋21に入れれば、新たな食材S2を鍋21に入れる毎に、鍋21内の温度が低下する不具合を一掃でき、調理時間の短縮を図ることができる。
【0025】
また、鍋21により食材S1を高温調理しながら、蓋1の凹部6で食材S2を低温調理するといった別料理を同時に行なうことができると共に、鍋21内で高温に加熱した食材S1を蓋1の凹部6に載せておけば、調理済の食材S1を保温することができ、冷めない状態で食材S1を食することもできる。こうして、蓋1を別な食材S2の保温用若しくは低温調理用に利用することができる。
【0026】
さらに、鍋21に蓋1をしない場合(図3参照)は、次の食材S2などを載せるトレイとしても利用でき、蓋1を多目的に利用することができる。
【0027】
その他本実施例では、前記凹部6の外周を囲んで蓋1の主要部である蓋本体2に立上り部5を形成し、鍋21に対向する下側が開口する空間8をこの立上り部5に形成している。
【0028】
このようにすると、鍋21内から発生する湯気を含んだ熱が、蓋本体2の下面に向けて上昇し、蓋本体2に熱が伝わって食材S2を保温するが、蓋本体2の下面に達した湯気を含む熱の大部分は、とりわけ立上り部5に形成した空間8に入り込もうとするので、凹部6に載せた食材S2の下面部のみならず、側部全周を温めることができる。
【0029】
この場合、蓋本体2を熱伝導性の良好な例えばステンレスで形成すれば、鍋21内から発生する熱で蓋本体2全体ひいては凹部6に載せた食材2を速やかに加熱することができる。
【0030】
さらに立上り部5に形成した空間8は、上方に向かうに従ってその幅が狭くなっており、しかも上側が閉塞されている。そのため、鍋21内から発生する湯気を含んだ熱は、空間8内の次第に幅が狭くなる上部に集中するようになり、空間8の上側まで達すると、そこで行き場を失って、立上り部5の最上面で蓋本体2と熱交換される。その際、この部分の周辺にある食材S2の上部周辺は、外気に触れて冷えやすくなっているが、空間8内で集中した熱を効率よく蓋本体2に伝えることができるため、食材S2の上部周辺の温度低下を防ぐことができる。
【0031】
そして本実施例では、こうした空間8を形成するために、フランジ部7に連なる立上り部5の外周壁部10をほぼ垂直に立上げ、凹部6の側壁をなす立上り部5の内側壁部11を、上方に向かうに従って凹部6の開口面積が広がるように傾斜形成している。こうすると、立上り部5の内側壁部11は傾斜していて外周壁部10よりも広い面積が確保されているため、凹部6に載せた食材S2の側部全周を効果的に温めることができる。また、凹部6内にある食材S2を内側壁部11に沿って滑らせながら鍋21内に移動させることができ、油はねなどを起こすことなく安心して鍋21内に食材S2を入れることができる。
【0032】
ところで従来は、この種のホットプレートなどの加熱調理器で焼肉や鉄板焼きなどの調理を行なう場合、鍋(プレート)から取り出した食材を一旦皿に移してから食する。その際、皿にある食材をすぐに食べれば問題ないが、次の食材を加熱するのに時間が掛かるので、次の食材をなるべく早く食べられるようにするために、プレート内にある食材を一旦取り出して自分の皿に保管し、次の食材を早くプレートに入れることがある。しかし、一旦取り出した食材はその場で食さないと、時間の経過と共に次第に冷めて行き、食味が悪くなる。
【0033】
また、従来の保温機能付きホットプレートでは、プレートの半面を保温に切替えできるものが知られているが、プレート上にある食材が誰のものであるかが判らず、他人の食材を誤って取ってしまったり、食材を食べるのに本体までわざわざ箸をのばさなければならない煩わしさがある。さらに、プレート面の約半分を保温のスペースに使用するので、次に調理する食材の分量が自ずと制限されるという問題もある。
【0034】
さらに、本体に接続する保温用の小プレートがあったとしても、この小プレートの不使用時には邪魔であり、また、本体の一方向に小プレートがあると、反対側から本体を跨ぐようにして食材を取出さなければならず、非常に不便である。
【0035】
この点で本実施例における加熱調理器は、本体31に設けた加熱源であるシーズヒータ22より鍋21を加熱するものにおいて、本体31に複数設けた通電用の連結部としてのプラグ受け35と、このプラグ受け35に着脱可能に設けられる保温用の小鍋すなわち小プレート41を備えた小本体42とをそれぞれ具備している。
【0036】
このようにすると、本体31に幾つか設けられたプラグ受け35の中で、最寄のプラグ受け35に小本体42を接続し、このプラグ受け35を介して小本体42に通電を行なうことで、小プレート41が加熱される。これにより、鍋21から取り出した食材S1を慌ててすぐに食さなくても、小プレート41にその食材を載せておけば、後でも温められた状態のままの食材を、自分の手元付近にある小プレート41から箸をのばすことなく食することができる。
【0037】
また、小プレート41で独立して食材を保温できるため、本体31にある鍋21に保温用のスペースを設ける必要がなく、鍋21の全面で調理を行なうことができる。さらに、鍋21上で焼けた調理済の食材S1を、躊躇なく小プレート41に移し変えることができると共に、その空いたスペースに次の新たな食材S1を載せて調理を行なうことができるので、調理のサイクルが早くなり、何時でも温かな状態で食することが可能になる上に、調理効率の向上も図ることができる。
【0038】
しかも、小本体42は何時でも取外しが自在なので、小本体42を使用しなくても良い場合には、これを取外して本体31単独でのスッキリとした状態の使用が可能になる。
【0039】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。例えば図6に示すように、凹部6に複数の区画室51を形成するための仕切り部52を形成し、各区画室51毎に異なる食材S2をそれぞれ載せてもよい。また図7に示すように、箱状の区画室51を凹部6から着脱できるように設けて、蓋1の清掃時などにおける使い勝手を向上させてもよい。
【0040】
【発明の効果】
本発明の加熱調理器によれば、蓋の変形部を利用して食材を予め保温することができるので、食材を新たに鍋に入れる場合でも鍋内の温度が低下しない。しかも、鍋に蓋を被せたときには、この蓋を保温用若しくは低温調理用に利用することができると共に、鍋に蓋を被せないときにはトレイとしても利用でき、蓋を多目的に利用することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す加熱調理器の蓋の斜視図である。
【図2】同上加熱調理器の断面図である。
【図3】同上蓋を床面に載せたときの断面図である。
【図4】同上小本体を含む加熱調理器の平面図である。
【図5】同上要部の一部切欠き断面図である。
【図6】別の変形例を示す蓋の斜視図である。
【図7】さらに別の変形例を示す蓋の斜視図である。
【符号の説明】
1 蓋
6 凹部(変形部)
12 シーズヒータ(加熱源)
21 鍋
【発明の属する技術分野】
本発明は、鍋に蓋をして調理を行なう例えばホットプレートやグリル鍋のような加熱調理器に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
一般にこの種の加熱調理器は、例えば特許文献1に開示されるように、加熱源である例えばシーズヒータを通電し、必要に応じて鍋の上面を蓋で覆って、この鍋ひいては鍋に収容された食材(被調理物)を加熱するようになっている。
【0003】
【特許文献1】
特許第3275279号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上記従来技術では、食材を次々と鍋に入れながら調理を行なう際に、鍋に入れられる前の食材は別の皿に盛られて冷めた状態で放置されており、その食材を鍋に投入する毎に、鍋内の温度が低下して、調理時間が余計にかかるという問題を有していた。
【0005】
また、2つ以上の加熱調理器を用意しない限り、鍋で食材を調理しながら、同時に異なる温度帯で調理を行なったり、保温を行なったりすることはできなかった。その一方で、蓋は鍋の上面を覆うこと以外には使い道がなく、多方面での使用が求められていた。
【0006】
本発明は上記問題点を解決しようとするものであり、食材を新たに鍋に入れる場合でも鍋内の温度が低下せず、しかも蓋を多目的に利用することができる加熱調理器を提供することをその目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の加熱調理器は、調理を行なう加熱調理器において、蓋に食材を載せる変形部を形成したものである。
【0008】
この場合、変形部に食材を載せたまま、鍋を蓋で覆って加熱源により鍋に入れた別の食材を加熱調理すると、鍋から発生する湯気を含んだ熱が蓋に伝わって、変形部内の食材が同時に温められる。そのため、次に鍋で加熱する食材を変形部に載せて保温し、この食材を鍋に入れれば、新たな食材を鍋に入れる毎に、鍋内の温度が低下する不具合を一掃でき、調理時間の短縮を図ることができる。
【0009】
また、鍋により食材を高温調理しながら、蓋の変形部で食材を低温調理するといった別料理を同時に行なうことができると共に、鍋内で高温に加熱した食材を蓋の変形部に載せておけば、調理済の食材を蓋で保温することができ、冷めない状態で食材を食することもできる。こうして、蓋を別な食材の保温用若しくは低温調理用に利用することができる。さらに、鍋に蓋をしない場合は、次の食材などを載せるトレイとしても利用でき、蓋を多目的に利用することができる。
【0010】
【発明の実施形態】
以下、本発明における加熱調理器の一実施例について、添付図面を参照しながら説明する。図1〜図3において、1は後述する鍋21の上面を着脱自在に覆う蓋で、これは熱伝導性に優れた材質の例えばステンレス製でできた蓋本体2と、この蓋本体2の上面両側に例えばスポット溶接などで取付け固定された同じ材質の蓋取手3と、蓋本体2の下面より突出して取付け固定された樹脂製のスペーサ4とにより構成される。その中で蓋本体2は、立上り部5に四方を囲まれた食材S2を載せるための変形部たる凹部6を、その上面に形成していると共に、立上り部5より外方の蓋本体2の外周部には、前述の蓋取手3やスペーサ4が取付け固定されるフランジ部7が形成される。特に凹部6の外周にある立上り部5には、鍋21に対向する下側が開口し、上方に向かうに従ってその幅が狭くなって、上側が閉塞される空間8が形成される。こうした空間8を形成するために、フランジ部7に連なる立上り部5の外周壁部10は、ほぼ垂直に立上っているのに対し、凹部6の側壁をなす立上り部5の内側壁部11は、上方に向かうに従って凹部6の開口面積が広がるように傾斜形成される。また、蓋本体2の実質的な最下面を形成するフランジ部7は、その外周に蓋本体2の強度向上のためのカール部9が形成される。
【0011】
蓋本体2の材質としては、加工性が良く、しかも耐食性にも優れたステンレスが好ましいが、他にもガラスや鉄などを利用してもよい。特に、ガラスは加工性が良く、食材S2の保温性にも優れており、透明なガラスの場合は、食材S2を載せずに蓋1を閉じたときに、鍋21内部の食材を直接目視できるという利点もある。
【0012】
鍋21は、蓋本体2と同様に熱伝導性の優れた材料で形成され、グリル鍋の本体31(図4,図5参照)に内蔵する加熱源である例えばシーズヒータ22により加熱される。なお、加熱源としては他に誘導コイルなどを利用し、磁性部材を有する鍋21を電磁誘導加熱してもよい。この鍋21は、食材S1を収容する有底筒状の収容部23と、収容部23の上端部より外側水平方向に延びる蓋載置部24と、蓋載置部24の外周端部にある折返し部25とにより形成される。
【0013】
図4に示すように、鍋21は本体31の上部に着脱自在に設けられており、電源コード32の先端にある電源プラグ33を図示しないコンセントに差し込んで、交流100Vの商用電源を通電することにより、本体31に内蔵したシーズヒータ22の熱により鍋21が温められ、そこに載せられた食材S1を調理する構成となっている。一方、調理用の鍋21を有する本体31とは別に、ここでは保温用の小プレート41を備えた小本体42を接続するためのプラグ受け35(図5参照)が、本体31の側面に適宜間隔を置いて複数個設けられる。本実施例では、上方から見て略矩形状をなす本体31の、表示操作部36を設けた箇所を除く各側面にプラグ受け35が設けられている。
【0014】
本体31と小本体42との接続は、図5に示すように、小本体42から延びた給電コード43の先端にあるプラグ44が、プラグ受け35にマグネット(図示せず)により着脱可能に装着される構成となっている。これにより、小本体42に備えたプラグ44を、本体31の各側面にある任意のプラグ受け35に装着すると、本体31より給電コード43を介して小本体42側に通電が行なわれ、小プレート41に載せた食材が保温される。また、小本体42の不使用時には、マグネットの磁力に抗してプラグ44をプラグ受け35から外すと、本体31から小本体42への通電が遮断されると共に、小本体42を単独で持ち運ぶことができる。なお、本実施例ではマグネットプラグ式の連結部(プラグ44とプラグ受け35)を用いているが、他にコネクタ式やプラグ式など、着脱が容易な種々の方式の連結部を採用できる。
【0015】
次に、上記構成についてその作用を説明する。電源プラグ33をコンセントに差し込み、表示操作部36の操作レバーを適宜操作すると、加熱源であるシーズヒータ12が通電され、鍋21が加熱される。ここで食材S1を鍋21に入れると、食材S1が加熱調理される。一方、鍋21に入りきらなかった残りの食材S2は、蓋本体2の上面に形成した凹部6にこぼれることなく載せられる。
【0016】
食材S2を凹部6に載せた状態で、蓋1を鍋21の上面開口部に被せると、図2に示すように、蓋本体2の外周部にあるフランジ部7の下面が、その全周に渡って鍋21の蓋載置部24に載置される。このとき、食材S1を入れた鍋21内から発生する湯気を含んだ熱は、蓋本体2の下面に向けて上昇し、熱伝導性の良い蓋本体2に熱が伝わって食材S2を保温する。とりわけ凹部6の外周を囲む立上り部5には、下側を開口した空間8が形成されているので、蓋本体2の下面に達した湯気を含む熱の大部分は、この開口から空間8に入り込んで、幅が徐々に狭くなる空間8をさらに上昇する(図2の矢印H参照)。その際、立上り部5の内側壁部11は傾斜していて外周壁部10よりも広い面積が確保されているため、凹部6に載せた食材S2の側部全周を効果的に温めることができる。さらに、湯気を含む熱は空間8内の次第に幅が狭くなる上部に集中するようになり、空間8の上側まで達すると、そこで行き場を失って、立上り部5の最上面で蓋本体2と熱交換されるが、この部分の周辺にある食材S2の上部周辺は、特に外気に触れて冷えやすくなっているので、空間8内で集中した熱を効率よく蓋本体2に伝えて、食材S2の上部周辺の温度低下を防ぐことができる。
【0017】
また、蓋本体2は鍋21と同じステンレス製でできており、蓋1を鍋21に被せると、鍋21の熱が効率よく蓋本体2に伝わって、凹部6に載せた食材S2を温めることができる。特に本実施例では、蓋本体2の外周部にあるフランジ部7の下面が、その全周に渡ってほぼ隙間なく鍋21の蓋載置部24に載置されるので、鍋21内からの熱の逃げを確実に防止して、かつ蓋本体2の外周部全周から、凹部6に載せた食材S2に無駄なく熱を与えることができる。
【0018】
こうして、鍋21に入れた食材S1がシーズヒータ12により直接的に加熱されると同時に、蓋1の凹部6に載せた食材2が間接的に温められるが、鍋21よりも蓋1がシーズヒータ12よりも離れている関係で、各食材S1の温度よりも食材S2の温度が低くなる。したがって、食材1は調理用として、食材2は保温用として利用できる。またこの温度差を利用して、鍋21内で高温調理をしながら、蓋1の上部で低温調理をするといった、別調理を同時に行うことも可能になる。
【0019】
一方、蓋1を鍋21に載せる必要のない場合は、図3に示すように蓋1を床面Fに載せると、フランジ部7の下面より突出して設けたスペーサ4が脚部として作用し、蓋1をあたかもトレイとしての目的で使用することができる。その際、蓋本体2の下面は床面Fに接しないので、例えば食材S1を取出すために、鍋21に載せた蓋1を一時的に持ち上げて床面Fに移動させたときにも、蓋本体2の下面に付着した露が床面Fに付くことがない。
【0020】
また、調理済の食材S1を取出した後に、新たな食材S2を鍋21に入れるときに、食材21は余熱である程度温められているので、鍋21内の温度が急に下がることはなく、調理時間の短縮を図ることができる。さらに、前記立上り部5の内側壁部11は垂直に立上っておらず、上方に向かうに従って凹部6の開口面積が広がるように傾斜しているため、温められた食材S2を内側壁部11に沿って滑らせながら鍋21内に移動させることができる。したがって、油はねが懸念される食材S2であっても、安心して鍋21内に食材S2を入れることができる。
【0021】
ところで、上述のように蓋1を利用する代わりに、小本体42を利用しても、鍋21内で高温に加熱した食材S1を保温することができる。具体的には、本体31の側面にある最寄のプラグ受け35に、小本体42のプラグ44を装着すると、給電コード43を介して小本体42に内蔵する加熱手段(図示せず)が通電され、小プレート41が加熱される。ここで鍋21から取り出した調理済の食材S1を小プレート41に載せると、食材は冷めることなく小プレート41上で保温される。したがって、鍋21で焼いた食材S1を、自分専用の小プレート41により温かな状態で保管することができ、ある程度時間が経過した後でも、美味しく食することができる。
【0022】
一方、調理時や保管時に小本体42を必要としない場合は、マグネットの磁力に抗してプラグ44をプラグ受け35から外すだけでよい。これにより、小本体42を単独で持ち運ぶことができ、また本体31周辺がスッキリとした形状になって小本体42が邪魔にならない。
【0023】
以上のように本実施例では、加熱源であるシーズヒータ12により加熱された鍋21を、蓋1で覆って調理を行なう加熱調理器において、蓋1の上面に食材S2を載せる凹部6を形成している。
【0024】
この場合、蓋1の凹部6に食材S2を載せたまま、鍋21を蓋1で覆って、シーズヒータ12により鍋21に入れた別の食材S1を加熱調理すると、鍋21から発生する湯気を含んだ熱が蓋1に伝わって凹部6内の食材S2が同時に温められる。そのため、次に鍋21で加熱する食材S2を凹部6に載せて保温し、この食材S2を鍋21に入れれば、新たな食材S2を鍋21に入れる毎に、鍋21内の温度が低下する不具合を一掃でき、調理時間の短縮を図ることができる。
【0025】
また、鍋21により食材S1を高温調理しながら、蓋1の凹部6で食材S2を低温調理するといった別料理を同時に行なうことができると共に、鍋21内で高温に加熱した食材S1を蓋1の凹部6に載せておけば、調理済の食材S1を保温することができ、冷めない状態で食材S1を食することもできる。こうして、蓋1を別な食材S2の保温用若しくは低温調理用に利用することができる。
【0026】
さらに、鍋21に蓋1をしない場合(図3参照)は、次の食材S2などを載せるトレイとしても利用でき、蓋1を多目的に利用することができる。
【0027】
その他本実施例では、前記凹部6の外周を囲んで蓋1の主要部である蓋本体2に立上り部5を形成し、鍋21に対向する下側が開口する空間8をこの立上り部5に形成している。
【0028】
このようにすると、鍋21内から発生する湯気を含んだ熱が、蓋本体2の下面に向けて上昇し、蓋本体2に熱が伝わって食材S2を保温するが、蓋本体2の下面に達した湯気を含む熱の大部分は、とりわけ立上り部5に形成した空間8に入り込もうとするので、凹部6に載せた食材S2の下面部のみならず、側部全周を温めることができる。
【0029】
この場合、蓋本体2を熱伝導性の良好な例えばステンレスで形成すれば、鍋21内から発生する熱で蓋本体2全体ひいては凹部6に載せた食材2を速やかに加熱することができる。
【0030】
さらに立上り部5に形成した空間8は、上方に向かうに従ってその幅が狭くなっており、しかも上側が閉塞されている。そのため、鍋21内から発生する湯気を含んだ熱は、空間8内の次第に幅が狭くなる上部に集中するようになり、空間8の上側まで達すると、そこで行き場を失って、立上り部5の最上面で蓋本体2と熱交換される。その際、この部分の周辺にある食材S2の上部周辺は、外気に触れて冷えやすくなっているが、空間8内で集中した熱を効率よく蓋本体2に伝えることができるため、食材S2の上部周辺の温度低下を防ぐことができる。
【0031】
そして本実施例では、こうした空間8を形成するために、フランジ部7に連なる立上り部5の外周壁部10をほぼ垂直に立上げ、凹部6の側壁をなす立上り部5の内側壁部11を、上方に向かうに従って凹部6の開口面積が広がるように傾斜形成している。こうすると、立上り部5の内側壁部11は傾斜していて外周壁部10よりも広い面積が確保されているため、凹部6に載せた食材S2の側部全周を効果的に温めることができる。また、凹部6内にある食材S2を内側壁部11に沿って滑らせながら鍋21内に移動させることができ、油はねなどを起こすことなく安心して鍋21内に食材S2を入れることができる。
【0032】
ところで従来は、この種のホットプレートなどの加熱調理器で焼肉や鉄板焼きなどの調理を行なう場合、鍋(プレート)から取り出した食材を一旦皿に移してから食する。その際、皿にある食材をすぐに食べれば問題ないが、次の食材を加熱するのに時間が掛かるので、次の食材をなるべく早く食べられるようにするために、プレート内にある食材を一旦取り出して自分の皿に保管し、次の食材を早くプレートに入れることがある。しかし、一旦取り出した食材はその場で食さないと、時間の経過と共に次第に冷めて行き、食味が悪くなる。
【0033】
また、従来の保温機能付きホットプレートでは、プレートの半面を保温に切替えできるものが知られているが、プレート上にある食材が誰のものであるかが判らず、他人の食材を誤って取ってしまったり、食材を食べるのに本体までわざわざ箸をのばさなければならない煩わしさがある。さらに、プレート面の約半分を保温のスペースに使用するので、次に調理する食材の分量が自ずと制限されるという問題もある。
【0034】
さらに、本体に接続する保温用の小プレートがあったとしても、この小プレートの不使用時には邪魔であり、また、本体の一方向に小プレートがあると、反対側から本体を跨ぐようにして食材を取出さなければならず、非常に不便である。
【0035】
この点で本実施例における加熱調理器は、本体31に設けた加熱源であるシーズヒータ22より鍋21を加熱するものにおいて、本体31に複数設けた通電用の連結部としてのプラグ受け35と、このプラグ受け35に着脱可能に設けられる保温用の小鍋すなわち小プレート41を備えた小本体42とをそれぞれ具備している。
【0036】
このようにすると、本体31に幾つか設けられたプラグ受け35の中で、最寄のプラグ受け35に小本体42を接続し、このプラグ受け35を介して小本体42に通電を行なうことで、小プレート41が加熱される。これにより、鍋21から取り出した食材S1を慌ててすぐに食さなくても、小プレート41にその食材を載せておけば、後でも温められた状態のままの食材を、自分の手元付近にある小プレート41から箸をのばすことなく食することができる。
【0037】
また、小プレート41で独立して食材を保温できるため、本体31にある鍋21に保温用のスペースを設ける必要がなく、鍋21の全面で調理を行なうことができる。さらに、鍋21上で焼けた調理済の食材S1を、躊躇なく小プレート41に移し変えることができると共に、その空いたスペースに次の新たな食材S1を載せて調理を行なうことができるので、調理のサイクルが早くなり、何時でも温かな状態で食することが可能になる上に、調理効率の向上も図ることができる。
【0038】
しかも、小本体42は何時でも取外しが自在なので、小本体42を使用しなくても良い場合には、これを取外して本体31単独でのスッキリとした状態の使用が可能になる。
【0039】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。例えば図6に示すように、凹部6に複数の区画室51を形成するための仕切り部52を形成し、各区画室51毎に異なる食材S2をそれぞれ載せてもよい。また図7に示すように、箱状の区画室51を凹部6から着脱できるように設けて、蓋1の清掃時などにおける使い勝手を向上させてもよい。
【0040】
【発明の効果】
本発明の加熱調理器によれば、蓋の変形部を利用して食材を予め保温することができるので、食材を新たに鍋に入れる場合でも鍋内の温度が低下しない。しかも、鍋に蓋を被せたときには、この蓋を保温用若しくは低温調理用に利用することができると共に、鍋に蓋を被せないときにはトレイとしても利用でき、蓋を多目的に利用することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す加熱調理器の蓋の斜視図である。
【図2】同上加熱調理器の断面図である。
【図3】同上蓋を床面に載せたときの断面図である。
【図4】同上小本体を含む加熱調理器の平面図である。
【図5】同上要部の一部切欠き断面図である。
【図6】別の変形例を示す蓋の斜視図である。
【図7】さらに別の変形例を示す蓋の斜視図である。
【符号の説明】
1 蓋
6 凹部(変形部)
12 シーズヒータ(加熱源)
21 鍋
Claims (1)
- 調理を行なう加熱調理器において、蓋に食材を載せる変形部を形成したことを特徴とする加熱調理器。
Priority Applications (1)
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Publications (1)
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Cited By (2)
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2002
- 2002-09-10 JP JP2002264674A patent/JP2004097571A/ja active Pending
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FR2962636A1 (fr) * | 2010-07-13 | 2012-01-20 | Seb Sa | Appareil de cuisson en deux zones |
WO2012007681A3 (fr) * | 2010-07-13 | 2013-02-14 | Seb S.A. | Appareil de cuisson en deux zones |
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