【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入浴やシャワーするときに自力で起立したり座ったりすることが一応できるが足腰が弱っている者を補助する装置であって、転倒しそうなときに安全に支持して転倒を防止するための浴室用転倒防止装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来の浴室用転倒防止装置としては、浴室の壁や浴槽内に設けた握りバーがある（例えば、特許文献１参照）。また、自力で起立したり座ったりすることができない者のためは、入浴者をリフトで吊り上げる浴室用走行リフト装置がある（例えば、特許文献２参照）。
【０００３】
【特許文献１】
特開平５−１９９９４８号公報
【特許文献２】
特開平８−２８０５６４号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、自力で起立したり座ったりすることが一応できるが足腰が弱い者は、浴室内での移動中や起立状態でのシャワー中に、ふらついたり滑ったりして握っている握りバーを離して転倒することがある。また、起立状態で全身を洗ったりシャワーをするときには、片手で握りバーを握るため、両手が使用できず不便である。また、浴室用走行リフト装置は、使用者をリフトで吊り上げるため、自力で起立したり座ったりすることが一応できるものにとっては却って使い難く不便である。
【０００５】
そこで、本発明は、前記問題を解決するために、使用者をリフトで吊り上げるものではなく、使用者が転倒しそうになったときに身体を支持することで転倒を防止する浴室用転倒防止装置の提供を目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
浴室で使用者が転倒しそうになったときに身体を支持することで転倒を防止するために請求項１記載の本発明が採用した手段は、浴室の上方から吊り下げた紐と、該紐の吊り下げ長さを調節し且つ調節後の長さを固定する紐用調節具と、該紐に接合したものであって身体に着脱自在に装着できる身体装着具とを備え、該身体装着具を装着した状態の使用者が座る位置から起立する位置まで紐の吊り下げ長さを調節できるようにしたことを特徴とする浴室用転倒防止装置である。
本発明にあっては、使用者が身体装着具を装着する共に座り状態又は起立状態の姿勢に応じて紐の吊り下げ長さを調節すると、身体が身体装着具を介して紐で支持されるので、転倒しそうになつても紐で引っ張られて転倒を防止できる。
【０００７】
紐を姿勢に応じた長さ調節が簡単にできるようにするために請求項２記載の本発明が採用した手段は、前記紐用調節具は、引っ張られない状態の前記紐を巻き取ると共に引っ張られる状態の前記紐を巻き戻す巻取具と、該巻取具を前記紐の巻き取り及び巻き戻しが可能な非ロック状態または不可能なロック状態に変更するロック具とを備えている請求項１記載の浴室用転倒防止装置である。なお、前記紐用調節具を浴室の上方に配置して、紐用調節具の巻取具から前記紐を吊り下げることもある。
本発明にあっては、巻取具を非ロック状態にして座り状態又は起立状態の姿勢を変更したとき、紐は巻取具に巻き取られ又は巻取具から巻き戻されて姿勢に応じた長さに調節され、その後に巻取具をロック状態とすることで紐の吊り下げ長さを固定する。
【０００８】
転倒しそうなときに紐の巻き戻しを自動的に阻止するようにするために請求項３記載の本発明が採用した手段は、前記ロック具は、通常は前記非ロック状態とし、前記紐を急速に巻き戻したときにのみ前記ロック状態とする請求項２記載の浴室用転倒防止装置である。
本発明にあっては、通常は非ロック状態であるため姿勢に応じて紐の長さが自然に変化し、転倒しそうなときには紐が急速に微小長さ巻き戻されてロック状態となるので転倒を防止できる。
【０００９】
転倒を防止しながら浴槽から洗い場までの間を移動できるようにするために請求項４記載の本発明が採用した手段は、前記紐の吊り下げ位置が、浴槽の上方から洗い場の上方までの間で移動できる請求項１，２または３記載の浴室用転倒防止装置である。
本発明にあっては、浴槽と洗い場の間を移動するときにも、身体が身体装着具及び紐を介して支持されるので転倒を防止できる。
【００１０】
使い易くするために請求項５記載の本発明が採用した手段は、二本の転倒防止バーが、浴槽内から起立した使用者が位置する起立空間を水平な状態で挟む転倒防止位置から挟まない後退位置まで進退自在に設けられていることを特徴とする浴室用転倒防止装置である。
本発明にあっては、浴槽内で使用者が起立して二本の転倒防止バーを転倒防止位置へ移動させることで、起立状態の使用者を二本の転倒防止バーが挟むため、転倒しそうになっても転倒防止バーで身体を支持して転倒を防止すると共に、両手が使用できる。
【００１１】
転倒防止バーの進退操作が簡単にできるようにするため請求項６記載の本発明が採用した手段は、前記浴槽の脇の壁部に、前記二本の転倒防止バーを仰伏自在に枢支した請求項５記載の浴室用転倒防止装置である。
本発明にあっては、二本の転倒防止バーは仰伏操作することで転倒防止位置から後退位置までの間を進退する。
【００１２】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る浴室用転倒防止装置（以下、「本発明転倒防止装置」という）を図面に示す実施の形態に基づいて説明する。
【００１３】
（第１の実施の形態）
図１及び図２は本発明転倒防止装置の第１の実施形態を示すものであり、図１は使用者の身体に装着しない状態を示す正面図、図２は使用者の身体に装着して使用している状態を示す正面図である。
【００１４】
本発明転倒防止装置１は、浴室Ａの上方から吊り下げた紐２と、紐２の吊り下げ長さＨを調節し且つ調節後の長さＨを固定する紐用調節具３と、紐２に接合したものであって身体に着脱自在に装着できる身体装着具４とを備え、身体装着具４を装着した状態の使用者Ｍが座る位置から起立する位置まで紐２の吊り下げ長さＨを調節できるようにしてある。紐２は、浴室Ａの上方に設けた吊り具５から吊り下げてある。
【００１５】
前記吊り具５は、浴室Ａの上方に配置したレール６に案内させたスライダー７に取り付けられ、紐２を挿通案内するリング又は紐２を反転案内する滑車等から構成されている。吊り具５は、スライダー７の移動に伴い、浴槽Ｂの上方からシヤーワーヘッド８のある洗い場Ｃの上方までの間を移動することができるようになっている。これにより、紐２の吊り下げ位置が浴槽Ｂの上方から洗い場Ｃの上方までの間で移動できるようになり、使用者Ｍは身体装着具４を装着した状態のまま浴槽Ｂの位置から洗い場Ｃの位置まで移動できる。なお、吊り具５は、スライダー７に取り付けることなく、図示は省略したが、浴槽Ｂの上方及び／又は洗い場Ｃの上方に固定配置することも可能である。
【００１６】
前記紐２は、耐水性があり且つ肌に接触しても傷を付けないような合成繊維等からなる丸ロープ又は帯状ベルト等で形成されている。紐用調節具３は、紐２の一端側２ａと他端側２ｂとを連結又は非連結の状態にするものであって、例えば、紐２の一端側２ａに取り付けられるブロック３ａと、ブロック３ａに穿設して紐２の他端側２ｂを挿通させた通通孔３ｂと、ブロック３ａに螺着して先端が通通孔３ｂへ出没する固定用ネジ３ｃを備え、固定用ネジ３ｃの先端を通通孔３ｂへ突出させて紐２の他端側２ｂを圧着して連結状態にすると共に、固定用ネジ３ｃの先端を通通孔３ｂから後退させて紐２の他端側２ｂを圧着しない非連結状態にするようにしてある。
【００１７】
前記身体装着具４は、耐水性があり且つ肌に接触しても傷を付けないような合成繊維等からなる帯状ベルト等で形成され、その中央部を紐２の一端側２ａに連結すると共に、両端側に連結用の面ファスナー又は紐等の連結手段４ａ，４ｂが取り付けられ、身体に巻き付けたときに両端側を連結手段４ａ，４ｂで連結できるようにしてある。
【００１８】
本発明転倒防止装置１を使用するときには、使用者Ｍの身体（例えば、胸の周り）に身体装着具４を装着する共に座り状態又は起立状態の姿勢に応じて紐２の吊り下げ長さＨを紐用調節具３で調節すると、身体が身体装着具４を介して紐２で支持されるので、転倒しそうになつても紐２で引っ張られて転倒を防止できる。本発明転倒防止装置１を使用することにより、不意の転倒を防止できるので安全であり、また両手が使用できるので便利である。
【００１９】
（第２の実施の形態）
図３及び図４は本発明転倒防止装置の第２の実施形態を示すものであり、図３は使用者の身体に装着しない状態を示す正面図、図４は使用者の身体に装着して使用している状態を示す正面図である。
【００２０】
本実施の形態の本発明転倒防止装置２１が前記第１の実施の形態（図１及び図２参照）と大きく異なる点は、紐用調節具１３である。紐用調節具１３は、引っ張られない状態の紐２を巻き取ると共に引っ張られる状態の紐２を巻き戻す巻取具１５と、巻取具１５を紐２の巻き取り及び巻き戻しが可能な非ロック状態または不可能なロック状態に変更するロック具１６とを備えている。本実施の形態は、スライダー７に紐用調節具１３を取り付け、紐用調節具１３から紐２を吊り下げている。この相違点以外の構成は、前記第１の実施の形態と実質的に同一であり、図中の同一符号は同一の構成部材等を示す。
【００２１】
前記巻取具１５は、図示は省略したが、例えば、紐２を巻き取り・巻き戻すために正逆回転するドラムと、該ドラムを紐２の巻き取り方向へ回転させる蔓巻バネとを備え、紐２が引っ張られて巻き戻されるときには蔓巻バネに反発弾性力を蓄え、逆に紐２が巻き戻す程度に引っ張られていないときには蔓巻バネに蓄えられている反発弾性力でドラムを回転させて紐２を巻き取るようにしてある。前記ロック具１６は、図示は省略したが、例えば、ドラムに対する係合と離脱（非係合）とが自在なラッチと、ラッチの係合・離脱を遠隔操作するワイヤーとを備え、使用者Ｍがワイヤーを手動で操作してラッチの係合・離脱ができるようにしてある。
【００２２】
本実施の形態の本発明転倒防止装置２０は、巻取具１５を非ロック状態にして座り状態又は起立状態の姿勢を変更したとき、紐は巻取具に巻き取られ又は巻取具から巻き戻されて姿勢に応じた長さに調節され、その後に巻取具１５をロック状態とすることで紐の吊り下げ長さを固定できるので、紐の長さ調節が簡単にできる。
【００２３】
（第３の実施の形態）
図５は本発明転倒防止装置の第３の実施形態を示すものであり、使用者の身体に装着しない状態を示す正面図である。
【００２４】
本実施の形態の本発明転倒防止装置３１が前記第２の実施の形態（図３及び図４参照）と大きく異なる点は、紐用調節具１３に備えたロック具を手動式から自動式に変更した点である。この変更点以外の構成は、前記第２の実施の形態と実質的に同一であり、図中の同一符号は同一の構成部材等を示す。
【００２５】
自動ロック式の紐用調節具１３のロック具は、紐２を巻き取り・巻き戻すために正逆回転するドラムを通常は非ロック状態とし、紐２を急速に引き出す方向へ巻き戻したときにのみドラムを自動的にロック状態にして紐２の引き出しを阻止するものである。このようなロック具は、図示は省略したが、例えば乗用車に備えられるシートベルト装置であってシートベルトの引き出される加速度が一定の速さになるとシートベルトをロックするウエビング感知方式の機構が利用される。ロック具は、例えば特開２００１−１２１２９公報の図７乃至図９に示す如く、紐（ロープ）の巻取ドラムと一体回転するロックギヤ、該ロックギヤに対して回転自在なロックリング、該ロックリング内で該ロックギヤと一体回転するリテーナーパウル、及び、リテーナーパウルとは一体回転するがロックギヤに対しては回転自在なフライホイールを収納器内に同心的に配置し、これらをロックギヤの回転軸に止め金具を螺着することによって一体化してなるものが採用できる。
【００２６】
本実施の形態の本発明転倒防止装置３１は、通常は非ロック状態であって使用者Ｍ（図４参照）の姿勢に応じて紐の長さＨが自然に変化し、使用者Ｍが転倒しそうなときには紐が急速に微小長さ巻き戻されることからロック状態となって紐の巻き戻しを自動的に阻止するので、転倒を防止することができると共に、転倒しそうなときに自動的にロックするので勝手の向上が図れる。
【００２７】
（第４の実施の形態）
図６は本発明転倒防止装置の第４の実施形態を示すものであり、使用状態を示す正面図である。
【００２８】
本発明転倒防止装置４１は、二本の転倒防止バー４２，４２が、浴槽Ｂ内から起立した使用者Ｍが位置する起立空間Ｓを水平な状態で挟む転倒防止位置Ｄから挟まない後退位置Ｅまで進退自在に設けられている。各転倒防止バー４２は、その進退操作が簡単にできるように、浴槽Ｂの脇の壁部Ｗに仰伏自在に枢支し、仰伏操作することで転倒防止位置Ｄから後退位置Ｅまでの間を進退するようになっている。なお、二本の転倒防止バー４２，４２は、使用者Ｍの身長に応じて転倒防止位置Ｄの高さ位置を変更できるようにすることもある。
【００２９】
本発明転倒防止装置４１は、浴槽Ｂ内で使用者Ｍが起立して二本の転倒防止バー４２，４２を転倒防止位置Ｄへ移動させて停止することで、起立状態の使用者Ｍを二本の転倒防止バーが挟むため、浴槽Ｂ内で滑る等して転倒しそうになっても転倒防止バー４２で身体を支持して転倒を防止するので安全であり、また両手が使用できるので便利である。本発明転倒防止装置４１は、浴槽Ｂ内で起立してシャワーヘッド８でシャワーするタイプの浴室に殊に有効である。
【００３０】
【発明の効果】
請求項１記載の本発明転倒防止装置は、使用者が転倒しそうになったときに、身体装着具及び紐を介して身体を支持して転倒を防止するので安全であり、また両手が使用できるので便利である。
【００３１】
請求項２記載の本発明転倒防止装置は、非ロック状態にして紐を姿勢に応じた長さに自動調節できる共にロック状態とすることで紐の吊り下げ長さを最適な状態で固定するので使い勝手の向上が図れる。
【００３２】
請求項３記載の本発明転倒防止装置は、転倒しそうなときに紐の巻き戻しを自動的に阻止するので、更に使い勝手の向上が図れる。
【００３３】
請求項４記載の本発明転倒防止装置は、浴槽から脱衣場までの間を転倒を防止した状態で移動できるので、入浴やシャワーが安全にできる。
【００３４】
請求項５記載の本発明転倒防止装置は、転倒しそうになっても転倒防止バーで身体を支持して転倒を防止するので安全であり、また両手が使用できるので便利である。
【００３５】
請求項６記載の本発明転倒防止装置は、二本の転倒防止バーの進退を仰伏操作で簡単にできるため、使い勝手の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明転倒防止装置の第１の実施形態を示すものであり、使用者の身体に装着しない状態を示す正面図である。
【図２】第１の実施形態を示すものであり、使用者の身体に装着して使用している状態を示す正面図である。
【図３】本発明転倒防止装置の第２の実施形態を示すものであり、図３は使用者の身体に装着しない状態を示す正面図である。
【図４】第２の実施形態を示すものであり、使用者の身体に装着して使用している状態を示す正面図である。
【図５】本発明転倒防止装置の第３の実施形態を示すものであり、使用者の身体に装着しない状態を示す正面図である。
【図６】本発明転倒防止装置の第４の実施形態を示すものであり、使用状態を示す正面図である。
【符号の説明】
Ａ…浴室、Ｂ…浴槽、Ｃ…洗い場、Ｄ…転倒防止位置、Ｅ…後退位置、Ｈ…吊り下げ長さ、２…紐、３（１３）…紐用調節具、４…身体装着具[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention is a device for assisting a person who can stand up or sit on his / her own when taking a bath or shower but has weak legs and legs, and safely supports and prevents falling when a person is likely to fall The present invention relates to a bathroom overturn prevention device for carrying out.
[0002]
[Prior art]
As a conventional bathroom fall prevention device, there is a grip bar provided in a bathroom wall or a bathtub (for example, see Patent Document 1). For those who cannot stand or sit on their own, there is a bathroom traveling lift device that lifts a bather with a lift (for example, see Patent Document 2).
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-5-199948 [Patent Document 2]
JP-A-8-280564
[Problems to be solved by the invention]
By the way, if you can stand up or sit on your own for a while, but your legs are weak, release the grip bar that is swaying or slipping while moving in the bathroom or showering while standing up. May fall. In addition, when washing or showering the whole body while standing up, both hands cannot be used because the grip bar is held with one hand, which is inconvenient. Further, since the bathroom traveling lift device lifts the user with a lift, it is rather difficult to use and inconvenient for those who can stand up or sit on their own.
[0005]
Therefore, the present invention, in order to solve the above problems, instead of lifting the user with a lift, a fall prevention device for bathroom that prevents the fall by supporting the body when the user is about to fall For the purpose of providing.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
Means adopted by the present invention according to claim 1 for supporting the body when the user is about to fall in the bathroom to prevent the user from falling over, comprises a string suspended from above the bathroom, A string adjusting device that adjusts the suspension length and fixes the length after adjustment, and a body attaching device that is attached to the string and that can be detachably attached to the body; A fall prevention device for a bathroom characterized in that a hanging length of a string can be adjusted from a position where a user in a mounted state sits to a position where the user stands up.
In the present invention, when the user wears the body wearing device and adjusts the hanging length of the string according to the posture of the sitting state or the standing state, the body is supported by the string via the body wearing device. Therefore, even if it is likely to fall, it can be prevented from falling by being pulled by the string.
[0007]
The means adopted by the present invention according to claim 2 for easily adjusting the length of the string in accordance with the posture is that the string adjusting device winds and pulls the string in a non-tensioned state. A winding device for rewinding the string in a locked state, and a locking device for changing the winding device to a non-locked state or a locked state in which the winding and rewinding of the string can be performed. 2. The fall prevention device for a bathroom according to 1. The string adjusting device may be arranged above the bathroom, and the string may be hung from the winding device of the string adjusting device.
According to the present invention, when the winding tool is unlocked and the posture of the sitting state or the upright state is changed, the cord is wound up or unwound from the winding tool according to the posture. The length is adjusted, and then the winding device is locked to fix the hanging length of the string.
[0008]
Means adopted by the present invention according to claim 3 for automatically preventing unwinding of the string when it is likely to fall is that the locking device is normally in the unlocked state and the string is quickly 3. The fall prevention device for a bathroom according to claim 2, wherein the lock state is set only when rewinding the bathroom.
In the present invention, the length of the string naturally changes according to the posture because it is normally in the unlocked state, and when the string is likely to fall over, the string is quickly rewound by a minute length to be in the locked state, so that it falls over. Can be prevented.
[0009]
The means adopted by the present invention according to the present invention as described in claim 4, wherein the string is suspended from above the bathtub to above the washing place so as to be able to move from the bathtub to the washing place while preventing the fall. 4. The fall prevention device for a bathroom according to claim 1, 2 or 3, wherein the device can be moved.
According to the present invention, even when moving between the bathtub and the washing place, the body is supported via the body wearing device and the string, so that the fall can be prevented.
[0010]
Means adopted by the present invention as set forth in claim 5 for ease of use is that the two overturn prevention bars are not sandwiched from an overturn prevention position which sandwiches an upright space in which a user who stands up from the bathtub is positioned horizontally. A fall prevention device for a bathroom, which is provided so as to be able to advance and retreat to a retreat position.
According to the present invention, the user stands up in the bathtub and moves the two fall prevention bars to the fall prevention position, so that the user in the standing state is sandwiched between the two fall prevention bars, so that the user is likely to fall. In the event of a fall, the body can be supported by the fall prevention bar to prevent falls, and both hands can be used.
[0011]
The means adopted by the present invention according to claim 6 is such that the two anti-overturn bars are pivotally supported on the wall beside the bathtub so as to be able to move up and down freely. A fall prevention device for a bathroom according to claim 5.
In the present invention, the two overturn prevention bars are moved up and down between the overturn prevention position and the retreat position by performing the supine operation.
[0012]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, a bathroom fall prevention device according to the present invention (hereinafter referred to as “the present invention fall prevention device”) will be described based on an embodiment shown in the drawings.
[0013]
(First Embodiment)
1 and 2 show a first embodiment of a fall prevention device of the present invention. FIG. 1 is a front view showing a state where the device is not worn on a user's body. FIG. It is a front view showing the state in use.
[0014]
The fall prevention device 1 of the present invention includes a string 2 suspended from above the bathroom A, a string adjusting tool 3 for adjusting the suspended length H of the string 2 and fixing the adjusted length H, and a string 2. And a body-mounting device 4 that can be detachably attached to the body, and a hanging length H of the string 2 from a position where the user M with the body-wearing device 4 is seated to a position where the user M stands up. Can be adjusted. The string 2 is suspended from a suspender 5 provided above the bathroom A.
[0015]
The hanging member 5 is attached to a slider 7 guided by a rail 6 disposed above the bathroom A, and is composed of a ring for inserting and guiding the string 2 or a pulley for guiding the string 2 in reverse. The hanging tool 5 can be moved from above the bathtub B to above the washing place C where the shower head 8 is located, with the movement of the slider 7. Accordingly, the hanging position of the string 2 can be moved from above the bathtub B to above the washing place C, and the user M can move from the position of the bathtub B to the washing place C with the body wearing equipment 4 attached. Can be moved to the position. In addition, the hanger 5 may be fixedly arranged above the bathtub B and / or above the washing place C, although not shown, without being attached to the slider 7.
[0016]
The string 2 is formed of a round rope or a belt-like belt made of synthetic fiber or the like which has water resistance and does not damage the skin even when it comes into contact with the skin. The string adjuster 3 is for connecting or disconnecting the one end 2a and the other end 2b of the string 2 and includes, for example, a block 3a attached to the one end 2a of the string 2 and a block 3a. And a fixing screw 3c which is screwed into the block 3a and whose tip projects into and out of the through hole 3b. The other end 2b of the cord 2 is made to protrude into the through hole 3b to be crimped into a connected state, and the tip of the fixing screw 3c is retracted from the through hole 3b so that the other end 2b of the cord 2 is not crimped. It is in a state.
[0017]
The body wearing device 4 is formed of a belt-like belt made of synthetic fiber or the like that is water-resistant and does not damage the skin even when it comes into contact with the skin. Connecting means 4a and 4b such as hook-and-loop fasteners or cords are attached to both ends so that the ends can be connected by the connecting means 4a and 4b when wound around the body.
[0018]
When using the fall prevention device 1 of the present invention, the hanging length H of the cord 2 is set according to the posture of the user M wearing the body wearing device 4 on the body (for example, around the chest) in a sitting state or a standing state. Is adjusted by the string adjusting device 3, the body is supported by the string 2 via the body wearing device 4, so that even if the user is likely to fall, the person can be pulled by the string 2 and fall can be prevented. By using the fall prevention device 1 of the present invention, unexpected fall can be prevented, which is safe, and both hands can be used, which is convenient.
[0019]
(Second embodiment)
3 and 4 show a second embodiment of the fall prevention device of the present invention. FIG. 3 is a front view showing a state where the device is not worn on the body of the user. FIG. It is a front view showing the state in use.
[0020]
A significant difference between the fall prevention device 21 of the present embodiment and the first embodiment (see FIGS. 1 and 2) is the cord adjustment device 13. The string adjusting device 13 winds up the unstretched string 2 and unwinds the pulled string 2, and the unwinding device 15 is capable of winding and unwinding the string 2. And a lock member 16 for changing to a locked state or an impossible locked state. In the present embodiment, the string adjuster 13 is attached to the slider 7, and the string 2 is suspended from the string adjuster 13. The configuration other than this difference is substantially the same as that of the first embodiment, and the same reference numerals in the drawings denote the same components and the like.
[0021]
Although not shown, the winding device 15 includes, for example, a drum that rotates forward and reverse to wind and rewind the string 2, and a helical spring that rotates the drum in the winding direction of the string 2. When the string 2 is pulled and unwound, the resilient force is stored in the spiral spring. Conversely, when the string 2 is not pulled to the extent of unwinding, the drum is rotated by the resilient force stored in the spiral spring. Then, the string 2 is wound up. Although not shown, the lock member 16 includes, for example, a latch that can be freely engaged and disengaged (disengaged) with the drum, and a wire that remotely controls engagement and disengagement of the latch. Is designed to manually operate the wire to engage and disengage the latch.
[0022]
The overturn prevention device 20 of the present embodiment of the present invention is configured such that, when the take-up device 15 is in the unlocked state and the posture in the sitting state or the upright state is changed, the string is taken up by or taken up from the take-up device. After being returned, the length is adjusted according to the posture, and then the winding device 15 is locked to fix the hanging length of the string, so that the length of the string can be easily adjusted.
[0023]
(Third embodiment)
FIG. 5 shows a third embodiment of the fall prevention device of the present invention, and is a front view showing a state where the device is not worn on a user's body.
[0024]
A major difference between the overturn prevention device 31 of the present embodiment and the second embodiment (see FIGS. 3 and 4) is that the lock provided on the string adjusting device 13 is changed from a manual type to an automatic type. It is a changed point. The configuration other than this change is substantially the same as the second embodiment, and the same reference numerals in the drawings denote the same components.
[0025]
The lock device of the self-locking type string adjusting device 13 normally locks the drum that rotates forward and backward to wind up and rewind the string 2, and when the string 2 is quickly rewound in a direction in which it is rapidly pulled out. Only the drum is automatically locked to prevent the cord 2 from being pulled out. Although not shown, such a locking device is, for example, a seat belt device provided in a passenger car, and a webbing sensing type mechanism that locks the seat belt when the seat belt is pulled out at a constant acceleration is used. You. As shown in FIGS. 7 to 9 of Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-12129, for example, a lock gear rotates integrally with a winding drum of a string (rope), a lock ring rotatable with respect to the lock gear, and a lock ring inside the lock ring. A retainer pawl that rotates integrally with the lock gear, and a flywheel that rotates integrally with the retainer pawl but is rotatable with respect to the lock gear are concentrically arranged in the housing, and these are fastened to the rotation shaft of the lock gear with a stopper. Can be adopted by screwing them together.
[0026]
The fall prevention device 31 of the present embodiment of the present invention is normally in the unlocked state, and the length H of the cord naturally changes according to the posture of the user M (see FIG. 4), so that the user M falls. When it is likely, the string will be quickly rewound by a very small length, so it will be in a locked state and automatically prevent the string from being rewound, so it is possible to prevent falling and automatically lock when it is about to fall It is possible to improve selfishness.
[0027]
(Fourth embodiment)
FIG. 6 shows a fourth embodiment of the fall prevention device of the present invention, and is a front view showing a use state.
[0028]
In the overturn prevention device 41 of the present invention, the two overturn prevention bars 42, 42 sandwich a standing space S in which the user M standing up from the bathtub B is located in a horizontal state from a overturn prevention position D, which is a retreat position E which is not sandwiched. It is provided so that it can move forward and backward. Each overturn prevention bar 42 is pivotally supported on the wall W beside the bathtub B so that the forward and backward operation can be easily performed. It is designed to move back and forth. The two fall prevention bars 42, 42 may be capable of changing the height position of the fall prevention position D according to the height of the user M.
[0029]
The fall prevention device 41 of the present invention allows the user M to stand up in the bathtub B by moving the two fall prevention bars 42, 42 to the fall prevention position D and stopping. Since the book fall prevention bar is sandwiched, even if it is likely to fall due to slipping in the bathtub B, it is safe because the body is supported by the fall prevention bar 42 to prevent it from falling, and it is convenient because both hands can be used. is there. The fall prevention device 41 of the present invention is particularly effective for a bathroom of a type in which the shower head 8 stands up in the bathtub B and showers with the shower head 8.
[0030]
【The invention's effect】
The fall prevention device according to the first aspect of the present invention is safe and can be used by both hands because when the user is about to fall, the body is supported by the body wearing device and the cord to prevent the fall, and the user can use both hands. So convenient.
[0031]
In the overturn prevention device according to the second aspect of the present invention, the hanging length of the string is fixed in an optimal state by setting the unlocked state and automatically adjusting the length of the string to a length according to the posture and by setting the string in the locked state. Usability can be improved.
[0032]
The fall prevention device according to the third aspect of the present invention automatically prevents the string from being rewound when it is likely to fall, thereby further improving usability.
[0033]
Since the fall prevention device according to the fourth aspect of the present invention can move from the bathtub to the dressing room in a state where the fall is prevented, bathing and showering can be performed safely.
[0034]
The fall prevention device according to the fifth aspect of the present invention is safe because the body is supported by the fall prevention bar to prevent the fall even when the vehicle is about to fall, and both hands can be used, which is convenient.
[0035]
In the overturn prevention device according to the sixth aspect of the present invention, the two overturn prevention bars can be easily moved forward and backward by the supine operation, so that the usability can be improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of a first embodiment of a fall prevention device of the present invention, showing a state in which the device is not worn on a user's body.
FIG. 2 illustrates the first embodiment, and is a front view illustrating a state where the electronic device is being used while being worn on a user's body.
FIG. 3 shows a second embodiment of the fall prevention device of the present invention, and FIG. 3 is a front view showing a state in which the device is not worn on a user's body.
FIG. 4 is a front view of the second embodiment, showing a state in which it is used while being worn on a user's body.
FIG. 5 is a front view showing a third embodiment of the fall prevention device of the present invention, showing a state in which the device is not worn on a user's body.
FIG. 6 shows a fourth embodiment of the fall prevention device of the present invention, and is a front view showing a use state.
[Explanation of symbols]
A: Bathroom, B: Bathtub, C: Washing place, D: Fall prevention position, E: Retreat position, H: Hanging length, 2 ... String, 3 (13) ... String adjuster, 4 ... Body wear
