JP2004089730A - ドラム式洗濯機 - Google Patents

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Abstract

 【課題】 ドアパッキンの交換作業が容易で組立精度が高く、ドアパッキンが損傷し難いドラム式洗濯機を提供する。
 【解決手段】 横型のドラム式洗濯機の水槽の衣類投入口と外箱の衣類等入口を接続し、外箱のドアに密着して水槽を密閉する筒状のドアパッキンの水槽側端部を、ドア方向に折り返しのある断面コの字の形状とする。その折り返しの溝にドアパッキン全周を囲むように固定部材を嵌め込み、水槽の衣類投入口の周囲に形成した二重リブの溝にドアパッキンの前記端部を嵌め込んで、固定部材を水槽に固定することにより、ドアパッキンを水槽に取り付け密着させる。ドアパッキンの内面に平滑性および耐摩耗性を高める処理を施して、衣類との摩擦による摩耗を防止する。
【選択図】   図11

Description

 本発明は、外箱内に弾性支持された水槽と、水槽内に設けられ水平軸を中心に回転する洗濯物収容用の回転ドラムと、外箱と水槽に設けられた衣類投入口を水密的に接続するドアパッキンとを備えたドラム式洗濯機およびドラム式乾燥洗濯機に関する。
 従来から水平軸を中心に回転する横型のドラム式洗濯機は、数多く提案されており、また、欧州において使用されている洗濯機は、この種のドラム式がほとんどである。この形式の洗濯機は一般に回転ドラムを低速で連続回転して洗濯作業を行うが、この回転ドラムを用いて脱水、乾燥までも容易に行えるようになっている。
 従来のドラム式乾燥洗濯機の構造と動作の概略を、図16及び図17に示す縦断正面図及び縦断側面図にしたがって説明する。このドラム式乾燥洗濯機は外箱1の内側に運転中の振動を吸収するため、スプリング25、及びショックアブソーバ26により懸架された水を溜めるための水槽4と、この水槽4の内側で水平軸を中心に回転するように配されたドラム2との二重構造となっている。
 19は操作・表示部であり、この裏側に制御装置20が取り付けられている。水槽4は洗濯液や脱水液を貯え、かつ、排出する機能を有している。ドラム2はその周壁全体に洗濯時の給水、脱水時の排水及び乾燥時の温風を通過させるために多数の小孔が設けられている。水槽4の上部には乾燥ユニット13が取り付けられている。16はドラム2を回転させるための駆動モータであり、11は洗濯水等を機外に排出するための排水ポンプである。24は水槽4と排水ポンプ11の間の配管経路に設けられた糸屑フィルタである。本体正面には洗濯物を出し入れするための開口部を開閉するドア22が設けられている。
 図18は従来のドラム式乾燥洗濯機のドアパッキン23と水槽4との固定方法を示す縦断側面図である。ドアパッキン23は水槽4と外箱1を接続し、水槽4の振動が外箱1に伝わるのを抑えるとともに、ドア22とシールされる構造で水密的に保持される。
 図18に示すように、ドアパッキン23は、水槽4の衣類投入口の口縁41aに形成された折り返し42にドアパッキンの溝233を全周にわたって嵌め込んでいき、外側よりばねの弾性を利用した固定部材51により挟持固定されている。28はコンクリートや鉄の鋳物で作られたバランスウエイトである。
 また、特開平4−236986号公報には、トップローディングタイプのドラム式洗濯機の角筒状のゴムパッキンが開示されている。図19に示すように、このパッキング23は、固定部材52によって水槽4の口縁に取り付けられている。
 また、図20に示す実開昭61−2888号公報のように、水槽4及び回転ドラム2の衣類投入口をほぼ同径とし、水槽4の衣類投入口の内方周縁に、水槽4及び回転ドラム2の各衣類投入口間を覆うドアパッキン23を装着したものもある。
特開平4−236986号公報 実開昭61−2888号公報
 しかしながら、このような従来のドラム式乾燥洗濯機においては、ドアパッキンが破れるなどといった不具合が発生し、サービス時にドアパッキンを交換する場合には、多大な労力を要していた。その理由は、ドアパッキンを半径方向に広げながら、水槽口縁部の折り返し42にドアパッキンの嵌合溝233を全周にわたって嵌め込んでいく必要があり、慣れを要したからである。
 さらに、水槽の前面部にバランスウエイトが取り付けられていた場合など、バランスウエイトとドアパッキン固定部との隙間が少ないからである。サービス時など、バランスウエイトを取り付けたまま、水槽口縁部の折り返しにドアパッキンの嵌合溝を挿入するには、手が入るスペースが少ないだめに、ドアパッキンを半径方向に広げながら、全周にわたって嵌め込んでいくことは特に困難であった。また、固定部材の装着時も手が入るスペースが少ないために同様に取り付けが困難であった。
 また、ドアパッキンの水槽に近い内周面には、衣類を入れてドラムを回転した際に、衣類がドアパッキンの水槽側終端部の内周面を擦り、ドアパッキンが衣類との摩擦によって摩耗し、さらには、破れを起こし水漏れに至るという問題があった。
 本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、ドアパッキンの交換作業が容易でドアパッキンが損傷し難いドラム式洗濯機を提供することを目的とし、特に、ドアパッキンが損傷し難い構成のドラム式洗濯機を提供することを目的とする。
 本発明は、水平な軸の回りに回転し、端部が開放されている洗濯物収容用の回転ドラムと、回転ドラムを収容し、側壁に前記端部に対向する第1の開口を有する水槽と、水槽を収容して弾性支持し、側壁に第1の開口に対向する第2の開口を有する外箱と、第2の開口を閉じるドアと、一端が第1の開口を取り囲むように水槽の側壁に密着して取り付けられ、他端が第2の開口を取り囲むように外箱の側壁に取り付けられ、ドアが閉じられたときにドアに密着して水槽内部を外界から密閉する筒状のドアパッキンより成るドラム式洗濯機を対象とする。
 そして、上記目的を達成するために、ドアパッキンの内面に、平滑性および耐摩耗性を高める処理を施す。回転ドラムの回転により洗濯物がドアパッキンの内面と擦れても、摩擦が軽減され摩耗が抑えられて、ドアパッキンが長寿妙化する。平滑性および耐摩耗性を高める処理としては、例えば、そのような性質を有する樹脂をドアパッキン内面に塗布してコートする、あるいはそのような性質を有する樹脂シートをドアパッキン内面に貼着する等がある。
 ドアパッキンに、平滑性および耐摩耗性の高い材料からなる筒を内嵌してもよい。この筒はドアパッキンとは別体の部材であるが、上記と同様にドアパッキンの摩耗を抑えて長寿妙化することができる。
 本発明ではまた、前記の対象とするドラム式洗濯機において、ドアパッキンを水槽側と外箱側とで異なる2種類の材料で形成する。例えば、水槽側を耐摩耗性の高い比較的硬い材料とし、外箱側を弾性の高い比較的柔らかい材料として、衣類との摩擦による損傷を軽減しつつ振動を吸収し易いようにする。
 前記目的を達成するために、本発明ではさらにまた、前記の対象とするドラム式洗濯機において、閉じられたときに、内面が第1の開口から水槽の内部に僅かに入り込むようにドアを形成する。この構造では、回転ドラム内の衣類がドアパッキン内に進入することがドアによって妨げられて、衣類との摩擦によるドアパッキンの損傷を防止することができる。
 請求項1や請求項2のドラム式洗濯機によるときは、洗濯物との摩擦によるドアパッキンの摩耗が防止されるため、ドアパッキンが長寿妙化し、ドアパッキンを交換する作業の回数が低減する。
 請求項3のドラム式洗濯機では、ドアパッキンのうち回転ドラム内の洗濯物と接触する部分を耐摩耗性の高い材質とし、他の部分を柔軟な材質とすることで、外箱に振動が伝わるのを防ぎつつ、ドアパッキンの摩耗を防止することができる。
 請求項4のドラム式洗濯機では、ドアの内面によって回転ドラム内の洗濯物がドアパッキン内に進入することを妨げることができるから、ドアパッキンに特殊な処理を施すことなく、その摩耗を防ぐことができる。
 以下、本発明のドラム式洗濯機について図面を参照して説明する。第1の実施形態であるドラム式乾燥洗濯機の構造を図1及び図2に示す。図1はドラム式乾燥洗濯機の全体の概略構造を示す縦断正面図、図2はその縦断側面図である。
 これらの図において、1は外箱、2は回転ドラム、3は撹拌バッフル、4は水槽、5は給水用ホース、6は給水弁、61、62は水管路、7は熱交換器、8は排水ダクト、9はフィルターケース、10は循環ポンプ、11は排水ポンプ、12は排水ホース、13は乾燥ユニット、131は送風ファン、132はヒータ、133は送風ダクト、14は回転軸、15はドラムプーリ、16はモータ、17はベルト、18は排気ダクト、19は操作パネル、20は制御装置、21は洗剤ケース、22はドア、23はドアパッキン、24はフィルター、25はスプリング、26はショックアブソーバである。
 ドラム式乾燥洗濯機は、外箱1内に軸方向が短い、ほぼ円柱形状の回転ドラム2と水槽4とが設けられる。回転ドラム2は水平方向にほぼ沿って回転軸14が配設され、回転軸14に沿った方向の一端部(回転軸は反対側端部)が開放されている。この端部に対向する水槽4の側壁および外箱1の側壁には、それぞれ、衣類を回転ドラム2に投入するための開口41および40が形成されており、外箱にはドア22が設けられている。23はドアパッキンであり、ゴムなどの弾性体からなるシール材として内嵌されている。水槽4は、運転中の振動を吸収するため、スプリング25及びショックアブソーバ26により弾性支持されており、これにより外箱1に伝わる振動を減衰させる構成である。
 回転ドラム2は、洗濯物を収容して回転するものであって、回転ドラム2内には、中心軸に向けて突出する山脈状に撹拌バッフル3が形成されている。水槽4の中心部を貫通してドラム2内の回転中心であって投入口の反対側端部に、水平な回転軸14が固定配置されている。水槽4の下端部にはドラム駆動用モータ16が設けられており、このモータ16の回転軸とドラムプーリ15をベルト17で連結している。また、外箱1の上部には操作パネル19と制御装置20が固定されており、外部より操作パネル19を操作して制御装置20に指示を与えることができる。
 水槽4は回転ドラム2を囲んで設けられ、洗濯水(洗剤を含む水、すすぎ水も含む)をためるものである。水槽4には、水道に接続された給水用ホース5、給水弁6、水管路61、洗剤ケース21および流路211を介して水道水が供給され、その供給と停止は給水弁6の開閉により制御される。給水弁6内部には、乾燥・除湿用の冷却水を熱交換器7内にシャワー状に浴びせられるように、熱交換器7内に水道水を送る切り換え機構も備えられている。
 水槽4の底部には水槽4内の洗濯水を排出する排水ダクト8が設けられ、この排水ダクト8は、排出された洗濯水に含まれる糸屑やゴミ等の挟雑物を除去するフィルターケース9につながり、フィルター24により糸屑やゴミ等は除去される。フィルターケース9には、洗濯水を水槽4内に循環させる循環ポンプ10と、水槽4内の洗濯水を機外に排出するための排水ポンプ11が接続されている。
 水槽4内にためられた洗濯水を循環させるときには、水槽4内の洗濯水は排水ダクト8からフィルターケース9内のフィルター24を通り、挟雑物が除去された後に循環ポンプ10により水槽4内に返される。循環ポンプ10からは水槽4の投入口41付近のドアパッキン23に開口する循環ホース101により洗濯水が水槽4内に返される。また、水槽4内の洗濯水を排水するときには、フィルターケース9より分岐した排水ポンプ11から、洗濯水が排水ホース12を通り機外に排出されるようになっている。
 洗濯物を乾燥するために外箱1内には乾燥ユニット13と熱交換器7とが設けられている。熱交換器7は、一端部が水槽4側面と連通した排気ダクト18に接続され、他端部は水槽4の上部の乾燥ユニット13内の送風ファン131ヘと接続される。また、乾燥ユニット13は、熱交換器7の終端部で、空気流路の途中に設けられていて、送風ファン131、ヒータ132、ヒータ132を収納し空気流路となる送風ダクト133から構成されるものである。
 ドアパッキン23と水槽4との接続部分の詳細断面図を図3に示す。ドアパッキン23は、ゴムなどの弾性体からなるシール材として内嵌されている。したがって、ドア22が閉じたときには、ドア22の周縁部と投入口40の内周縁部40aとで前記シール材が挟圧されて、外箱1及び水槽4の水密が保持されるようになっている。そして、ドア22と水槽4との間に円筒部を形成することにより、衣類投入経路231を形成している。
 ドアパッキン23の水槽側の終端部232は全周にわたり、外箱1方向への折り返し232bを有するコの字形の断面形状とされている。一方、水槽4の衣類投入口41の周縁部41aには円周状の二重のリブ44が形成されており、ネジ受け穴を有するボス43がリブ44に沿って数カ所に設けられている。水槽4のドアパッキン23との接続部の正面図を図6に示す。
 ドアパッキン23の終端部232を水槽4の二重のリブ44の溝に嵌合させ、終端部232の折り返しの溝232aに内嵌するリブを内縁に有する固定部材27を、水槽4のボス43にネジ止めすることにより、ドアパッキン23を水槽4に取り付けて、衣類投入経路231と水槽投入口41とを水密的に接続する構成となっている。
 実際の組み立て段階では、予め、固定部材27をドアパッキン23のコの字形の終端部232の溝232aに仮嵌合しておくことにより、ドアパッキン23と固定部材27を一体物として、水槽4の口縁部41aに形成された円周状の二重リブ44の間に嵌合させることができる。これにより、ドアパッキン23を水槽4と接続したり外したりする際に、正面から作業をすることができて、口縁部の41aの周囲に手が入るスペースが少ない場合でも、また不慣れな作業者であっても、容易な作業が可能となる。
 従来のドアパッキンの水槽との接続用溝233(図18)は複雑な形状のうえ、その溝幅が狭いために、直圧といった製造方法しかとれなかった。この製法では1時間あたり2〜3個といった非常に悪い生産性であった。しかし、本実施形態のように終端部232を略コの字形の簡単な形状にすると、射出による成型が可能となり、これにより1時間あたり6〜10個という具合にドアパッキン23の生産性が大きく向上する。しかも、金型画数の削減ができるために、金型投資費用が削減できる。
 また、成型時にも、無駄な単量を減らすことができるため、製品単価としてのコストダウンにもつながる。また、離型時に金型を手で分割していくといった大変な作業をする必要がないため、省力化につながる。さらに、先に述べたように、直圧で生産性を上げるためには金型の面数を増やすしかなく、設計変更時の金型改造は非常に大掛かりなものとなったが、それが必要なくなる。また、直圧では、デリバリーの問題を含めて成型業者を何社かに分散する必要があるために、品質の確保が困難であったが、品質管理も容易になる。
 水槽4の外壁面にリブ44を形成しこれによりドアパッキン23と接続する構成としたことで、水槽4を樹脂で形成する場合に、水槽の製造も容易になる。図18に示した従来の構成では、樹脂水槽の口縁部41に折り返し42を設けるために、金型上何分割かのスライド構造が必要となり、金型が複雑化するとともに、口縁部41近傍を突起のない平坦な構造とせざるを得なかった。しかし、本発明の構成では、単純な上下抜きのみでドアパッキン取り付け部を形成することが可能であり、金型の構造が簡単になるうえ、衣類投入口41の周辺部(図6のハッチングを施した領域)に、ボス43をはじめとする任意の機能構造物を形成することができる。
 ドアパッキン23のコの字形の溝232aに内嵌する固定部材27は、例えば樹脂や板金のように、適度な強度を有する材料で形成する。図3は固定部材27を樹脂で形成した例を示している。図4に固定部材27を板金にて形成した例を示す。どちらの場合も、水槽4の前面に設けられたボス43を利用してネジ止めし、水槽4の振動によってドアパッキン23が水槽4から外れようとするのを押さえ込む構成である。
 樹脂製の固定部材の変形例を図8に示す。この固定部材27は、溝232aと嵌合する反対側にも円周リブ271を追加し、また、水槽4とのネジ止め用のフランジ部272にもリブ273をつなげて、補強したものである。こうすることにより、荷重が加わる部分においても、簡単に断面係数を上げることができ、強度を確保することができる。
 固定部材27はドアパッキン23の全周を囲むものであるが、単一の部材であってもよく、複数片を連ねてドアパッキンの全周を囲む構成としてもよい。単一の固定部材は円周状となり、複数片のそれぞれは円弧状となる。図5に、2つの部材でドアパッキンの全周を囲む場合の固定部材27の正面図を示す。先に水槽4のリブ44にドアパッキン23の終端部232を内嵌し、その後に固定部材27を溝232aに嵌め込んで取り付けを行うとき、単一の円周状の固定部材では、ドアパッキン23の振動吸収を目的として設けられた溝234を変形させながら嵌めなければならないが、円弧状の固定部材では、溝234を変形させることなく容易に溝232aに嵌め込むことができる。
 また、円周状の固定部材の場合、中はほとんど空洞であるにもかかわらず、衣類投入口41の大きさに近い部品サイズとなるため、金型も成型機も大きくなるし、部品重量から見て、輸送、保管時にも大きなスペースが必要となる。しかも、樹脂製の部品であるとソリの問題が出てくる可能性がある。しかし、固定部材を複数片とすると、このような不都合が解消される。
 ドアパッキン23の終端部232を拡大して図7に示す。同図において、(a)は断面図、(b)はその矢印A方向からみた溝232aの正面図である。溝232aには、溝232aに沿う方向の固定部材27の位置を規定するために、半径方向に向かうリブ238が形成されている。複数片からなる固定部材の場合は、その端部をリブ238に当接させることにより、単一の固定部材の場合には、横断溝を形成してその溝をリブ238に嵌合させることにより、固定部材の位置を一定にする。これにより、水槽4に設けられたボス43の全てに対しての、ドアパッキン23および固定部材27の位置合わせができる。
 ドアパッキン23には送風ダクト133や循環ホース101が接続されるために、取り付け角度が重要となるが、従来では、多少のずれは弾性で吸収するゴム部品であるということで、ドアパッキンに方向を表わす目印があるだけで、作業者が手で適当に角度を合わせる組み方であったために、精度のよい組み立てとは言えなかった。上記のように、リブ238を設けてドアパッキン23と固定部材27の間で位置決めを行うようにすると、ドアパッキン23と固定部材27を予め組み付けておき、その後に水槽4と固定するという方法を容易に実現することができるうえ、水槽4に対してドアパッキン23を精度良く取り付けることが可能になる。
 なお、ここでは溝232aの内部に設けたリブ238により固定部材27の位置を規定する構成としたが、例えば、溝232aの外に突起を形成し固定部材に凹部を形成して、突起と凹部を係合させることで固定部材27の位置を規定するようにしてもよい。
 水槽4に対する固定部材27の位置合わせをさらに容易にするために、固定部材27にボス43と係合する部位を設けてもよい。図9に、固定部材27のフランジ部272にボス43を囲む形状のリブ274を設けた例を示す。これによりドアパッキン23の半径方向および周方向の位置が規定される。
 取り付けに際しては、ドアパッキン23の溝232aに固定部材27を仮嵌合させておき、一体化しておいたものを水槽4に固定する。このとき、フランジ部272に形成したリブ274を水槽前面のボス43を囲む位置に合わせることで、すべての部品位置が一度に決定される。そして、その位置においてネジ止めを行う。
 図10に、他の例として、固定部材27にピン275を設け、水槽前面にピン275が嵌合する受け部45を形成した構成を示す。このほか、図示しないが、本例と凹凸が逆の構成としてもよいし、リブと溝で嵌合する構成としてもよい。上述の手順と同様にして、ドアパッキン23を水槽4に容易に取り付けることができる。
 ドアパッキン23の水槽4に近い内周面は、ドラム2とともに回転する衣類が擦れる。このため、長期の使用によりドアパッキン23が摩耗し、ドラムの回転による振動が加わって破損する恐れがある。この問題に対処する方策を講じた実施形態を以下に説明する。なお、以下の実施形態では、ドラム式乾燥洗濯機の全体構成およびドアパッキンの水槽への取り付け方法は上記の実施形態と同様であり、重複する説明は省略する。
 図11に、第2の実施形態のドアパッキン23と水槽4の接続部分の断面図を示す。ドアパッキン23の内周面には、樹脂コーティング29が施されている。コーティングされている樹脂は、例えばテフロン(登録商標)のように、平滑性および耐摩耗性に優れたものであり、コーティング29は損傷を受け難く、長期にわたってドアパッキン23を保護する。なお、ここでは、ドアパッキン23の内面全体にコーティング29を施した例を示したが、水槽4に近い部分のみをコーティングするようにしてもよい。
 図12に、第3の実施形態のドアパッキン23と水槽4の接続部分の断面図を示す。ドアパッキン23の内周面には、平滑性および耐摩耗性に優れた樹脂シート30が貼着されている。
 図13に、第4の実施形態のドアパッキン23と水槽4の接続部分の断面図を示す。ドアパッキン23には、平滑性および耐摩耗性に優れた樹脂、または防錆性の金属板からなる筒31が内嵌されている。
 図14に、第5の実施形態のドアパッキン23と水槽4の接続部分の断面図を示す。上記の各実施形態では、ドアパッキン23は均質な材料で形成されていたが、本実施形態のドアパッキン23は2種類の材料の一体成型品であり、材質は水槽4側と外箱1側とで異なる。具体的には、水槽側236に比較的硬く耐摩耗性に優れた材料を使用し、振動吸収用の溝234を含め外箱側237に比較的柔らかく弾性に富む材料を使用して、外箱1に振動が伝わるのを軽減しつつドアパッキン23の摩耗を防止するようにしている。
 図15に、第6の実施形態のドアパッキン23と水槽4の接続部分の断面図を示す。本実施形態では、ドア22は、閉じられたときに、その内面221が衣類投入口41を僅かに超えて水槽4の内部に入り、その側面222がドアパッキン23の内面と平行になるように構成されている。回転ドラム2内の衣類は、ドア22の内面221によってドアパッキン23内に入り込むのを妨げられるから、衣類がドアパッキン23の内面を擦ることがなく、ドアパッキン23は摩耗しない。ドア22の内面221が回転ドラム2の内部にまで入り込む構成としてもよい。
 ドア22の側面222とドアパッキン23の内面の間隔は狭い方がよく、10mm以下に設定している。また、ドア22の内面221と側面222の連なる部位223が大きな曲率半径をもつと、衣類がドア22とドアパッキン23の間に入りやすくなるから、その曲率半径はできるだけ小さくするのが望ましい。ここでは、回転ドラム2の内部を観察できるようにするために、ドア22の内面221にガラス成型品を使用しているが、側面222との連接部位223となる辺縁の曲率半径Rを、ガラス成型加工上可能な最小値としている。例えば、6〜7mmの厚さのガラスの場合、内側の曲率半径を0.5mmとし、外側の曲率半径Rを6.5〜7.5mmとする。
 なお、第1〜第5の実施形態では、回転ドラムと共に回転する衣類が、ドアパッキン23の内面やこれに内嵌した筒31に衝突するのを防止するために、ドアパッキン23を円筒状とするのが好ましいが、第6の実施形態では、衣類がドアパッキン23内に進入しないから、ドアパッキン23を必ずしも円筒状に必要はない。例えば、ドアパッキン23を、断面が略四角形で隣り合う面がなだらかに連接する筒状とし、これに合わせて、外箱1および水槽4の衣類投入口40および41を鋭い角のない略四角形の形状とし、ドア22の側面も隣り合う面がなだらかに連接する略四角柱とすることもできる。このようにすると、衣類投入経路231の断面を広くすることができて衣類の出し入れが容易になり、回転する衣類がドアに引っかかる恐れもない。
 そのような構成でも、ドアパッキン23の終端部232を外箱に向かう折り返し232bのある断面略コの字型の形状とすることで、ドアパッキン23の水槽4への取り付けをきわめて容易に行うことができる。しかも、円筒形のドアパッキンの場合にある周方向の自由度がなくなるから、水槽に対するドアパッキンの位置合わせがさらに簡単になって、取り付け作業が一層容易になる。
第1の実施形態のドラム式乾燥洗濯機の全体の概略構造を示す縦断正面図。 第1の実施形態のドラム式乾燥洗濯機の全体の概略構造を示す縦断側面図。 第1の実施形態のドアパッキン取り付け部位を示す縦断側面図。 第1の実施形態のドアパッキン取り付け部位の他の例を示す縦断側面図。 第1の実施形態のドアパッキン固定部材の正面図。 第1の実施形態の水槽のドアパッキン取り付け部周辺を示す正面図。 第1の実施形態のドアパッキンの終端部を示す縦断側面図および正面図。 第1の実施形態のドアパッキン固定部材の他の例を示す断面図。 第1の実施形態のドアパッキン取り付け部位の他の例を示す縦断側面図。 第1の実施形態のドアパッキン取り付け部位の他の例を示す縦断側面図。 第2の実施形態のドアパッキン取り付け部位を示す縦断側面図。 第3の実施形態のドアパッキン取り付け部位を示す縦断側面図。 第4の実施形態のドアパッキン取り付け部位を示す縦断側面図。 第5の実施形態のドアパッキン取り付け部位を示す縦断側面図。 第6の実施形態のドアパッキン取り付け部位を示す縦断側面図。 従来のドラム式乾燥洗濯機の全体の概略構造を示す縦断正面図。 従来のドラム式乾燥洗濯機の全体の概略構造を示す縦断側面図。 従来のドラム式乾燥洗濯機のドアパッキン取り付け部位を示す縦断側面図。 従来のドアパッキンを示す縦断側面図。 従来の他のドアパッキンを示す縦断側面図。
符号の説明
   1  外箱
   2  回転ドラム
   3  撹捗バッフル
   4  水槽
   5  給水用ホース
   6  給水弁
   7  熱交換器
   8  排水ダクト
   9  フィルターケース
  10  循環ポンプ
  11  排水ポンプ
  12  排水ホース
  13  乾燥ユニット
  14  回転軸
  15  ドラムプーリ
  16  モータ
  17  ベルト
  18  排気ダクト
  19  操作パネル
  20  制御装置
  21  洗剤ケース
  22  ドア
  23  ドアパッキン
  24  フィルター
  25  スプリング
  26  ショックアブソーバ
  27  固定部材 (取り付け部材)
  28  バランスウエイト
  29  樹脂コーティング
  30  樹脂シート
  31  筒
  40  衣類投入口 (第2の開口)
  41  衣類投入口 (第1の開口)
  43  ボス (凸部)
  44  リブ
  45  ピン受け部 (凹部)
  61  水管路
  62  水管路
 101  循環ホース
 131  送風ファン
 132  ヒータ
 133  送風ダクト
 221  ドア内面
 222  ドア側面
 223  内面側面連接部
 231  衣類投入経路
 232  ドアパッキン端部
 232a 折り返し溝
 232b 折り返し
 234  振動吸収用環状溝
 238  リブ (凸部)
 271  円周リブ
 272  フランジ部
 273  フランジリブ
 274  フランジリブ
 275  ピン

Claims (4)

  1.  水平な軸の回りに回転し、端部が開放されている洗濯物収容用の回転ドラムと、該回転ドラムを収容し、側壁に前記端部に対向する第1の開口を有する水槽と、該水槽を収容して弾性支持し、側壁に前記第1の開口に対向する第2の開口を有する外箱と、前記第2の開口を閉じるドアと、一端が前記第1の開口を取り囲むように前記水槽の側壁に密着して取り付けられ、他端が前記第2の開口を取り囲むように前記外箱の側壁に取り付けられ、前記ドアが閉じられたときにドアに密着して前記水槽内部を外界から密閉する筒状のドアパッキンより成るドラム式洗濯機において、
     前記ドアパッキンの内面に、平滑性および耐摩耗性を高める処理を施したことを特徴とするドラム式洗濯機。
  2.  水平な軸の回りに回転し、端部が開放されている洗濯物収容用の回転ドラムと、該回転ドラムを収容し、側壁に前記端部に対向する第1の開口を有する水槽と、該水槽を収容して弾性支持し、側壁に前記第1の開口に対向する第2の開口を有する外箱と、前記第2の開口を閉じるドアと、一端が前記第1の開口を取り囲むように前記水槽の側壁に密着して取り付けられ、他端が前記第2の開口を取り囲むように前記外箱の側壁に取り付けられ、前記ドアが閉じられたときにドアに密着して前記水槽内部を外界から密閉する筒状のドアパッキンより成るドラム式洗濯機において、
     前記ドアパッキンに、平滑性および耐摩耗性の高い材料からなる筒を内嵌したことを特徴とするドラム式洗濯機。
  3.  水平な軸の回りに回転し、端部が開放されている洗濯物収容用の回転ドラムと、該回転ドラムを収容し、側壁に前記端部に対向する第1の開口を有する水槽と、該水槽を収容して弾性支持し、側壁に前記第1の開口に対向する第2の開口を有する外箱と、前記第2の開口を閉じるドアと、一端が前記第1の開口を取り囲むように前記水槽の側壁に密着して取り付けられ、他端が前記第2の開口を取り囲むように前記外箱の側壁に取り付けられ、前記ドアが閉じられたときにドアに密着して前記水槽内部を外界から密閉する筒状のドアパッキンより成るドラム式洗濯機において、
     前記ドアパッキンを、前記水槽側と前記外箱側とで異なる2種類の材料で形成したことを特徴とするドラム式洗濯機。
  4.  水平な軸の回りに回転し、端部が開放されている洗濯物収容用の回転ドラムと、該回転ドラムを収容し、側壁に前記端部に対向する第1の開口を有する水槽と、該水槽を収容して弾性支持し、側壁に前記第1の開口に対向する第2の開口を有する外箱と、前記第2の開口を閉じるドアと、一端が前記第1の開口を取り囲むように前記水槽の側壁に密着して取り付けられ、他端が前記第2の開口を取り囲むように前記外箱の側壁に取り付けられ、前記ドアが閉じられたときにドアに密着して前記水槽内部を外界から密閉する筒状のドアパッキンより成るドラム式洗濯機において、
     閉じられたときに、内面が前記第1の開口から前記水槽の内部に僅かに入り込むように前記ドアを形成したことを特徴とするドラム式洗濯機。
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