JP2004089660A - 寝具乾燥、寝具暖房機能付きの、空気循環による除湿機能付き敷き布団・ベッド用敷きパッド。 - Google Patents

Abstract

【課題】高温多湿な夏の寝苦しい就寝環境を解消するために、寝具内に人工的に空気を循環させる事により除湿し快適な就寝環境を作り、同時に、冬の寝具内の暖房、布団乾燥機としても機能する、敷き布団・ベッド用敷きパッドを提供する。
【解決手段】布団乾燥機様の通風性のある布製風袋７を、上から荷重が掛かった状態でも風袋内部の通風を確保できる構造物６をセットした形態とし、これを敷き布団、マットレス等の上に敷き、そこに送風機１により外気を送風する事によって、寝具内の除湿を行い、快適な就寝環境を得られるようにする。また、送風機１は、内蔵のヒーターによって、寝具乾燥、寝具内の暖房も行う機能もあわせ持つ。
【選択図】図３

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、睡眠の環境として劣悪な、夏季に於ける寝具内環境を除湿する事によって改善すると共に、内蔵されるヒーターによって、冬季に於ける寝具　内の暖房、また、寝具の乾燥機能を弊せ持つようにしたものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、高温・多湿の環境下での寝具としては、ハンモックや、イ草マット等がある。あるいはエアコンにより、寝室そのものを除湿・冷房する、扇風機によって、寝具の外から風を送る方法がある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
特に夏季、高温・多湿の環境の中で就寝する際、布団・ベッド等通常の寝具では、体温・発汗により、熱・湿気が内部にこもり、寝苦しい状況を避けられなかった。また、ハンモック等は、一般的な住環境下では設置が難しく、イ草マット等では、ヒートアイランド化した環境下では効果も薄い。
近年、エアコンの普及により、冷房状態のまま就寝する事も一般化しつつあるが、全就寝時間中に渡る連続冷房運転は、冷え過ぎを招きがちで、必ずしも健康的ともいえず、エネルギー消費の面でも効率的ともいいきれない。
また、扇風機による送風も、寝具外部より送風するという点で、必ずしも効率的な送風方法ともいえない。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明は、一般的な布団・ベッドによる就寝環境を前提に、そこに効率的で簡便な装置を付加する事により、手軽に健康的で快適な就寝環境を作る事を目的とし、通常の敷き布団・マットレスの上に設置して使う、通風機能を持ったベッドパッド型の通風装置とした。
基本的な構造は、従来よりある布団乾燥機様の装置の、通風性のある布製風袋７の中に、就寝のために上から人が乗った時に、通風が妨げられないための構造物６を、取り外し可能な状態でセットした物５に、風量コントローラー付きの送風装置１を接続し、おだやかな送風を可能としたもの。
これにより、就寝時の布団内部より通風による除湿を行い、就寝環境を快適に保つ事ができるようにした。
さらに、送風装置１には、ヒーター３を内蔵し、タイマー付きの温度、風量コントローラー４によって送風、温度、作動時間を制御する事ができる。
【０００５】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
（イ）樹脂、木、セラミック、金属等のパイプ状の中空構造物を紐等により、ネット状に連結した構造物６を、別体の布製風袋７の中にセットする事により、上に人が寝た時、布製風袋５が潰れる事によって風袋内の空気の流動を妨げないよう通風のための空間を確保しつつ、敷き布団・マットレス等１２の形状、変型に追従できる柔軟性を持ち、その布製風袋の一端に、風量コントロールのできる送風装置１を取り付ける事により、風袋の布地を通して空気が噴出する構造。
これを敷き布団、マットレス等１２の上に敷き、シーツ１０をその上に掛け、風量調整器と、タイマー等の制御装置４の付いた送風装置１より供給される空気によって、寝具内の除湿を行う事により、夏季の高温・多湿の環境下での快適な寝床環境を作り上げる。
なお、布製風袋７は、風袋の生地を、身体への当たりをソフトにしつつ、通気性を損なわない厚手の布、もしくはパイル状の布で作成する事によって、シーツを使用しないで直接その上に寝る事のできる形態とする事ができる。また、布製風袋７の両サイドに、紐１５を付ける事によって、敷き布団、マットレス等１２とのズレを防止する事ができる。
（ロ）送風装置１に制御装置４付きのヒーター３を内蔵する事により、布団乾燥機としての機能と、冬季における寝具内の暖房を行う機能をあわせ持つ。
【０００６】
【発明の効果】
特に、高温・多湿の夏季の就寝時、仰向けに寝た場合、最も熱と湿気がこもる背中側より、布団内空間に適量の空気を流出させる事による効率的な除湿により、快適な就寝環境を小エネルギーでつくり出す。
同時に、送風装置１にヒーター３を内蔵する事により、夏季のみならず通年に渡って布団乾燥機として機能する他、冬季には寝具の暖房も行う事ができる。また、布製風袋７と内部構造物６を別体とし、取り外し可能とする事により、布製風袋７は手軽に洗濯ができ、内部構造物６も別途水洗いが可能であり、衛生を保つ事ができる。
さらに、ネット状に連結された内部構造物６は、柔軟性のある構造のため、折り畳む、もしくは巻いてコンパクト化する事を可能とし、収納時のスペース効率に配慮している。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の全体的な概念図である。
【図２】布製風袋の中にセットする構造物の部分図である。
【図３】本発明の使用状態を示す断面図である。
【図４】布製風袋の形状を示す図である。
【符号の説明】
１　送風装置
２　ファン
３　ヒーター
４　制御装置（風量、温度、時間）
５　内部に別体の構造物をセットした布製風袋
６　紐等によってネット状に連結されたパイプ状の中空構造物
７　布製風袋
８　送風管
９　掛け布団
１０シーツ
１１枕
１２敷き布団・マットレス等
１３送風管連結部
１４ベルクロテープ等による内部構造物取り外し用の開封口
１５敷き布団、マットレス等とのズレ防止用紐

Claims (2)

1. 夏季の高温・多湿の環境下で就寝する際の、体温・発汗による高温・多湿の寝苦しい寝具内の環境を、人工的に空気を送り込むことによって除湿を行い、快適な就寝環境を作るためのパッドおよびそれに附随する装置。
2. 同時に、送風装置に内蔵されるヒーターにより、布団乾燥機能と共に、冬季における寝具内の暖房も行う装置。

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