JP2004089655A - 薬効マスク - Google Patents

Abstract

【課題】薬効を付加した呼吸用マスクを提供する。
【解決手段】薬効マスクは、吸引取付部５を設け薬香剤２を微細粉末処理、昇華処理、気化処理、液化処理に加工処理して吸引取付部に附加若しくは、浸透させ使用する。一方、人工呼吸装置に該薬香剤２を填充し、マスク本体１の吸引取付部５と接続して用いる。呼吸の際マスク本体１の該薬香剤が、口、鼻より空気と共に微細な量を継続して吸気部４から吸引し呼吸器官の上、下気道で体内に覆被、摂取する。マスク本体の水気や湿気、不快な感触を遮断、阻止するドライ加工シートを附設する。マスク本体１は、呼吸の障害と成らぬ素材を用い、マスク本体１を繋ぎ係止する装着手段は、ゴムひも等の伸縮材６を用いても良いが、マスク本体１を伸縮素材で施し、着脱自在な引掛フック状を呈し、耳に掛ける保護部８を有するイヤーフック７で構成している。
【選択図】　図２

Description

【０００１】
【発明が属する技術分野】
本発明は、呼吸用マスクに該薬香剤を該加工処理して附加又は浸透させ、呼吸器官を保護し体内に覆被、摂取して従来の服薬や注射では処置できなかった疾病、疾患、中毒等の各諸症状を改善、治癒、癒す事ができる薬効マスクに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来型の呼吸用マスクは、外気からの抗菌、防塵効果と体内の病原菌を外部に放出しない為の防御及び、保護マスクが主流であった。更に、マスク本体に保湿材の着脱や、マスク保護素材の交換や、マスク本体の材料を薬用植物染料で染色して直接や間接に呼吸用マスクとしての使用を提供している。
マスク本体を繋ぎ係止する装着手段には、主にゴム紐が多く使用されている。人工呼吸装置は、麻酔用や酸素補給用に限られ、喘息用の吸引機械装置には、薬剤を蒸気化して水分摂取の加湿療法的な装置のみに使われて来ている。
本発明の呼吸器官系から該薬香剤等を該加工処理して摂取し、病気等の諸症状を改善、治癒する方法は今だ確立されていない。又、口臭抑制、禁煙補助用マスクや浅い香りによる心身のリラクゼーションを処すアロママスクの提供も無い。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
前記呼吸用マスクは、抗菌、防塵を成し、風邪等の疾病の諸症状から呼吸器官を保護すると共に、体内の病原菌の放出を防ぐ事を主体として限られている。
人工呼吸装置や喘息等を処置する加湿療法的な機械装置は、呼吸器官より麻酔剤や酸素吸入及び、水蒸気化した薬剤と水分摂取に留まっている。呼吸器官の上気道を長時間に渡る吸引加湿機械装置の使用は肺に水が溜まり弊害も多かった。薬は、飲む、塗る、点滴、注射等で疾病の諸症状を改善、治療して来たが、新たな服薬手段として呼吸器官系より該薬香剤を接摂して疾病、疾患等を治癒させる医療用具の開発が求められていた。服薬剤は主に十二指腸から小腸にかけての部位で吸収されるが、そこ迄の到達時間が必要と成り、水に溶解させ吸収を促進しているので、障害も多く、効率も悪く、処置には副作用の弊害も生じていた。イオン化している薬剤は、生体膜が通過しにくく、分子量の小さい薬剤程生体膜を通過しやすいので、附加する該薬香剤により、咳き込み苦しむ心配は無い。外気から病原菌、カビ、粉塵等を防ぐ機能と共に病気の諸症状に応じた該薬香剤を口、鼻、気管、肺等の呼吸器官の上、下気道で微量を継続的に患部に覆被し肺胞から血液と結合して体内に摂取され循環して効果的に該諸症状を改善、治癒する。各種の免疫、中毒、癒や口臭、禁煙用の薬効マスク開発が急務であった。該マスク本体を繋ぎ係止する装着手段に、伸縮材を施しイヤーフックにより脱落を防止する。該マスク本体と肌との不快な水気の感触を遮断する構成を成す。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る薬効マスクは、外気から抗菌、防塵の機能を有し、体内の病原菌を外気に出さぬ事を目的とした呼吸用マスクに加え、マスク本体に疾病、疾患及び各諸症状を緩和、抑制、癒、改善、治癒する為の医薬、漢方薬、化学薬品、生理的、精神的安定剤、口臭、免疫抑制剤、中毒、解毒、禁煙、香料、芳香剤等の治療剤及び、此等に類似の薬剤である事の該薬香剤より成す。この該薬香剤を微細粉末処理や昇華処理、気化処理や液化処理に加工処理して吸引取付部に附加若しくは、浸透させ、細菌や粉塵等及び風邪等の各諸症状から呼吸器官を保護、防御すると共に、呼吸器官の疾患や、心身の疾病を治癒する新たな呼吸器官系からの服薬手段と成す。該薬香剤は、分子量の小さい微細粉末処理や、固体化に構成し化学的に外気に接すると気化する昇華処理や、溶解し液状化させ気化処理に加工して使用する。又、液状化した該薬香剤をパック包装やマスク本体に染み込ませ液化処理に加工して乾燥に伴う手段を用いる。該薬香剤をマスク本体の吸引取付部に直接、又は、他の通気性材料を用い介して間接的に附加して使用する。
【０００５】
【発明の実施の形態】
本発明の薬効マスクは、吸引取付部５を設け該薬香剤２を該加工処理して附加又は浸透させ殺菌、防塵等を成すと共に心身の疾病を治癒する。人工呼吸装置９に該薬香剤２を填充し、マスク本体１の吸引取付部５と接続して吸引摂取する。成人は通常一日当たり二万回程呼吸し、酸素を肺胞から血液と結合して体内を循環するが、その際マスク本体１の該薬香剤は、口、鼻より空気と共に微細な量を継続して吸気部４から吸引し呼吸器官の上、下気道で体内に覆被、摂取する。呼吸器官の上気道で炎症患部に直接覆被して処置し、下気道の肺胞からは、肺胞毛細血管に酸素と二酸化炭素のガス交換作用と同様に直接体内に摂り込まれ、全身を廻る体循環を経て疾病、疾患部を治癒するので副作用も無く的確な効能を果たす。又、各種の口臭、免疫抑制剤や解毒剤及び、たばこの禁煙剤を附加し、各諸症状を緩和、抑制、癒、改善、治癒して、特に禁煙効果、口臭抑制を促す。更に、化学薬品やハッカ、ミント、ハーブ等の各種の香料、芳香剤の附加、浸透により、浅い香りが精神の安定やストレスを解消し、心身共に癒されるリラクゼーション効果を生み、弱い香りで睡眠を誘い、安眠をもたらす事が可能と成る。マスク本体１の素材は、布、紙、合成樹脂等から形成され薄くて軽い材料を使用し、息苦しさが無く、空気の取り入れによる呼吸障害を生じないものとする。マスク本体の水気や湿気、そして濡れによる肌への不快な感触を遮断、阻止するドライ加工シートを肌とマスク本体の間に附設する。ドライ加工シートは、水蒸気を遮断するので長時間の使用に際し肺に水が溜まる弊害が無く有用と成る。マスク本体１を繋ぎ係止する装着手段は、ゴム紐等の伸縮材６を用いても良いが、マスク本体１を伸縮素材で構成し、マスク本体１に着脱自在な引掛フック状を呈したイヤーフック７で係止する構成を成している。イヤーフック７は、柔軟性、弾力性を有する強靱素材等から形成され、耳に装着し脱落を防止し、耳の付け根に係り止めできるフック状を呈す保護部８を取付てズレ落ちを防止する。
【０００６】
【実施例】
実施例１
本発明の薬効マスクの実施例１を図１を参照して説明する。
該実施例は発明の基本型を示し、従来の呼吸用マスクに於いて、マスク本体１に吸引取付部５を設け、呼吸の際、空気と共に通過する細菌や粉塵を殺菌剤等の該薬香剤２により呼吸の前段階で殺菌、除菌、抗菌、防塵等機能を成す。マスク本体１に疾病、疾患及び各諸症状を緩和、抑制、癒、改善、治癒する為の医薬、漢方薬、化学薬品、生理的、精神的安定剤、口臭、免疫抑制剤、中毒、解毒、禁煙、香料、芳香剤等の治療剤並びに此等に類似の薬剤である事の該薬香剤より成る。該薬香剤２を微細粉末処理や昇華処理、気化処理や液化処理に加工して吸引取付部に附加又は、浸透させる。この該薬香剤２は、分子量の小さい微細粉末処理や、固体化に構成し化学的に外気に接すると気化する昇華処理や、溶解し液状化させ気化処理する。液状化してパック包装やマスク本体に直接染み込ませ液化処理に加工して乾燥に伴う手段を用いる。そして、吸引取付部５に直接若しくは他の通気性材料を介して間接的に附加する。不快なマスク本体の水気や湿気、濡れた感触を遮断、阻止するドライ加工シートを肌とマスク本体の間に附設する。成人は通常一日当たり二万回程呼吸しているので附加、浸透された該薬香剤２を呼吸動作の過程で微細な量を混入し、継続して吸気部４から呼吸器官の上気道や下気道で炎症患部や癌細胞に直接覆被して処置し、体内に摂取され疾病、疾患を治癒することが可能な構成を成す。特に、喘息等の疾患には長時間に継続処置が可能と成り有用である。又、下気道の肺胞からは、肺胞毛細血管に酸素と二酸化炭素のガス交換作用と同様に、直接体内に摂り込まれ全身を廻る体循環を経て疾病、疾患部を治癒することが可能と成る。かつ血液中に直接摂取され循環器を通じて呼吸器系の疾病は基より、それ以外の各種の疾病、疾患や癌細胞を治療する絶大な効果を生む。又、各種の口臭、免疫抑制剤、解毒、禁煙の化学薬品を附加し口臭、禁煙効果等を促す。更に、ハッカやミント等の各種の香料や芳香剤を附加してマスク本体１からの浅い香りが、ストレスを解消し心身共に癒されるリラクゼーション効果を生み、弱い香りで誘眠、安眠をもたらす事が可能と成る。マスク本体１の素材は、布、紙、合成樹脂等から形成され薄くて軽い材料を使用し、息苦しさが無く、空気の取り入れによる呼吸障害を生じないものとする。マスク本体１を繋ぎ係止する装着手段は、マスク本体１の左右両端部にゴム紐等の伸縮材６を係止して用いるが、マスク本体１を伸縮素材で施し金属、合成樹脂、木、竹素材等で形成し短い保護部を取付たイヤーフック７の装着でも良い。
【０００７】
実施例２
本発明の薬効マスクの実施例２を図２を参照して説明する。
該実施例は、前記実施例と同様を呈し、附加される部分について説明する。
マスク本体１に附加又は、浸透する該薬香剤２は、各種の精神安定剤、たばこの禁煙補助剤、アロマ剤等の化学薬品、漢方薬品、各種のハッカ、ミント、ハーブ等の香料、芳香剤から成り、日常の呼吸動作で吸気部４から呼吸器官の上気道や下気道で体内に直接覆被、摂取され口臭抑制、精神安定、禁煙効果、癒効果等を生み浅い香りがストレスの解消と安眠を可能に成す。たばこ中毒の禁煙効果は絶大で愛煙家が禁煙時の口のモノ寂しさから喫煙を抑えられない事が多く、マスクを掛ける事で喫煙の障害となり、口の廻りの刺激も生じ禁煙効果が促進する。マスク本体１は呼吸が楽な素材を用い、マスク本体１を繋ぎ係止する装着手段は、ゴム紐等の伸縮材６を用いても良いが、マスク本体１を伸縮素材で構成し、マスク本体１の左右両端部を筒状に似た係り止め部分を施し、マスク本体１に着脱自在な引掛フック状を呈したイヤーフック７を差し込み構成している。マスクに引掛フック状はレ形、Ｌ形、Ｕ形、Ｏ形、丸形等の着脱自在な形状を成す。
イヤーフック７は、弾力性を有する硬質素材から形成され、耳に装着し脱落を防止する。又、イヤーフック７が耳に係る痛みや不快感を解消し、耳の付け根部位に確実に装着できるフック状を呈す保護部８を取付てズレ落ちを防止する。
【０００８】
実施例３
本発明の薬効マスクの実施例３を図３を参照して説明する。
該実施例は、前記実施例と同様を呈し、附加される部分について説明する。
実施例３は、該マスク本体１に吸引取付部５を設け、人工呼吸動作の際、疾病、疾患及び各諸症状に応じた処方箋による該薬香剤２を該加工処理して填充された人工呼吸装置９をマスク本体１の吸引取付部５に接続して吸引摂取し使用する。マスク本体１の吸引取付部５に、接続された人工呼吸装置９から吸引される該薬香剤２の水気や湿気を遮断、阻止するドライ加工シートを肌とマスク本体の間に附設しても良い。ドライ加工シートは喘息等の人工呼吸装置から薬剤を含んだ水蒸気をも遮断するので、肺に水が溜まる事も無く長時間の使用が可能と成る。成人は通常一日当たり二万回程呼吸しているので、附加された該薬香剤２を呼吸動作の過程で微細な量を混入し、継続して吸気部４から呼吸器官の上気道や下気道で炎症患部や癌細胞に直接覆被して処置し、体内に摂取され疾病、疾患を治療することが可能な構成を成し、心身の各諸症状を改善、治癒を可能とする。
マスク本体１の吸引取付部５とイヤーフック７を差し込み保持する部分には、伸縮素材の伸縮材６を用いて構成し、肌への確実な装着を機能させ施す。
マスク本体１を繋ぎ係止する装着手段は、マスク本体１を一部又は全体を伸縮材６で構成し、その左右両端部にイヤーフック７を差し込み構成する。イヤーフック７は、引掛フック状を呈し各種の硬質素材から形成され、柔軟素材の保護部８を取付、脱落を防止する。又、寝たきりによる後頭部で的確にマスク本体１を装着する場合は、イヤーフック７をゴム紐等の伸縮材６に替え用いても良いが、ズレ落ちを防ぐには、紐状で頭を確実に装着固定する手段がより効果的である。
【０００９】
【発明の効果】
この発明は、以上のような構成から成り、次の様な効果や特徴を提供できる。
イ、新たな服薬手段として、マスクに該薬香剤を附加して呼吸器官から心身の疾病、疾患及び各諸症状を緩和、抑制、癒、改善、治癒する事が可能となる。
ロ、呼吸器官系の疾病、疾患は基より該薬香剤が肺胞から血液中に直接摂り込まれるので、循環器による呼吸器系以外の各種の諸症状を治癒する効果を生む。
ハ、内臓の負担や副作用の弊害、痛み等を無くし該薬香剤の摂取が簡易に成る。
ニ、マスク本体に該薬を附加又は浸透させて使用するので、副作用も無く呼吸器官を通じ長時間に継続的な治療ができ、ドライ加工シートで水気や湿気の不快な感触を遮断、阻止して肺に水が溜まる弊害も無く使用が容易で有用と成る。
ホ、各種の口臭、免疫、中毒抑制を促し、たばこ中毒の禁煙効果は絶大である。
ヘ、化学薬品や各種の芳香、香料剤を附加する事で浅い香りがストレスを解消し心身共、癒されるリラクゼーション効果を生み、誘眠、安眠をもたらす。
ト、マスク本体のゴム紐装着手段に変え、着脱自在な引掛フック状を呈したイヤーフックにより構成して保護部により脱落を防止し耳への装着が容易と成る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の薬効マスクによる実施例１の斜視図である。
【図２】本発明の薬効マスクによる実施例２の斜視図である。
【図３】本発明の薬効マスクによる実施例３の斜視図である。
【符号の説明】
１・・・マスク本体　　２・・・該薬香剤　　　３・・・ドライ加工シート
４・・・吸気部　　　　５・・・吸引取付部　　６・・・伸縮材
７・・・イヤーフック　８・・・保護部　　　　９・・・人工呼吸装置

Claims (6)

1. 抗菌、防塵用呼吸マスク本体に、疾病、疾患及び各諸症状を緩和、抑制、癒、改善、治癒する為の薬を微細粉末処理、昇華処理、気化処理、液化処理に加工して、該マスク本体に吸引取付部を設け、かつ該薬を吸引取付部に附加若しくは、浸透させた事を特徴とする薬効マスク。
2. 該薬は、医薬、漢方薬、化学薬品、生理的、精神的安定剤、口臭、免疫抑制剤、中毒、解毒、禁煙、香料、芳香剤等の治療剤並びに、此等に類似の薬剤である該薬香剤と成す事を特徴とする請求項１記載の薬効マスク。
3. 該薬香剤は、マスク本体の吸引取付部に直接若しくは、他の通気性材料を介して間接的に附加されている事を特徴とする請求項１乃至２いずれかに記載の薬効マスク。
4. 該マスク本体の吸引取付部に、該薬香剤を填充された人工呼吸装置を接続した事を特徴とする請求項１乃至３いずれかに記載の薬効マスク。
5. 該マスク本体を繋ぎ係止する装着手段が、該マスク本体に伸縮材を施し、保護部で脱落を防止するイヤーフックにより形成した構成を特徴とする請求項１乃至３いずれかに記載の薬効マスク。
6. 該マスク本体の吸引取付部と肌とが接触する部分に、水分等を遮断するドライ加工シートを附設した構成を特徴とする請求項１乃至５いずれかに記載の薬効マスク。

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