JP2004088979A - 車両の充電作動制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】エンジン式発電機の無駄な燃料消費を抑制し、作業環境を考慮した充電作業を可能にする。
【解決手段】充電作動制御装置60は、車輪を回転駆動させる電動走行モータ6と作業装置を駆動させるアクチュエータ42の駆動源である電動駆動モータ53に電力供給を行なうバッテリ61と、電力供給を受けて作動してバッテリ61を充電する充電器63と、充電器63に電力供給を行なうエンジン式発電機65と、外部商用電源83に着脱自在に接続可能であり、外部商用電源83に接続された状態で外部商用電源83の電力を充電器63に供給する電力供給ケーブル67と、エンジン式発電機65からの電力により充電器63が作動してバッテリ61の充電が行なわれているときに、電力供給ケーブル67が外部商用電源83に接続されると、エンジン式発電機65を停止させるコントローラ70とを有して構成される。
【選択図】 図3
【解決手段】充電作動制御装置60は、車輪を回転駆動させる電動走行モータ6と作業装置を駆動させるアクチュエータ42の駆動源である電動駆動モータ53に電力供給を行なうバッテリ61と、電力供給を受けて作動してバッテリ61を充電する充電器63と、充電器63に電力供給を行なうエンジン式発電機65と、外部商用電源83に着脱自在に接続可能であり、外部商用電源83に接続された状態で外部商用電源83の電力を充電器63に供給する電力供給ケーブル67と、エンジン式発電機65からの電力により充電器63が作動してバッテリ61の充電が行なわれているときに、電力供給ケーブル67が外部商用電源83に接続されると、エンジン式発電機65を停止させるコントローラ70とを有して構成される。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両の充電作動制御装置に関し、更に詳細には、電動モータを駆動源とする駆動装置の電動モータに電力供給を行なうバッテリと、バッテリを充電するための充電装置と、充電装置に電力供給を行なうエンジン式発電機及び外部商用電源からの電力を充電装置に供給する商用電源接続手段とを有してなる車両の充電作動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
このような車両には車体に作業装置を搭載して走行可能に構成されているものがある。この作業装置は、車体に旋回動自在に取り付けられた旋回台に起伏動自在に枢結されたブームと、ブームの先端部に取り付けられた作業台とを有して構成され、旋回台やブームは駆動源として電動モータが使用され、車体には電動モータで駆動する走行体が取り付けられている。これらの電動モータは車両に搭載されたバッテリからの電力供給により駆動し、バッテリは車両に搭載された充電器により充電される。
【0003】
充電器は車両とは別個に設置された外部商用電源からの電力供給の他に、車両に搭載されたエンジン式発電機からの電力供給を受けて作動して、バッテリに所定電力を供給するように構成されている。このため、長時間の作業でもエンジン式発電機を始動させれば、車両を使用し続けることができる。
【0004】
外部商用電源と充電器との電気的接続は車両に搭載された電源供給ケーブルを介して行なわれる。この電源供給ケーブルの一端部はリレースイッチを介して充電器に繋がれ、他端部には外部商用電源に設けられた電源側コネクタに着脱自在に挿着可能なケーブル側コネクタが設けられている。電源供給ケーブルと充電器との間に配設されたリレースイッチは、車両に設けられた外部電源スイッチの操作に応じて作動して、電源ケーブルと充電器との間を電気的に接続及び遮断するように構成されている。エンジン式発電機は充電器に電気的に接続され、エンジン式発電機本体に設けられた始動スイッチ又は作業台に配設された始動スイッチがON操作されると、エンジン式発電機が始動して充電器を作動させてバッテリの充電を行なうことができる。
【0005】
ここで、外部商用電源を使用してバッテリを充電させるには、車両に搭載された電源供給ケーブルを取り出してケーブル側コネクタを外部商用電源の電源側コネクタに挿着し、外部電源スイッチを操作して電源ケーブルと充電器とを電気的に接続させる。一方、エンジン式発電機を使用してバッテリを充電させるには、エンジン式発電機本体に設けられた始動スイッチ又は作業台に配設された始動スイッチをON操作して、エンジン式発電機を始動させる。このようにして充電されるバッテリの充電状態は作業台に設けられたバッテリ容量計により確認することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、始動スイッチがON操作されてエンジン式発電機を始動してバッテリの充電を行なう場合、バッテリが満充電の状態になっても始動スイッチをOFF操作しなければエンジン式発電機を停止させることができない場合には、バッテリが満充電になっているときにエンジン式発電機を駆動状態に維持すれば、エンジン式発電機の燃料が無駄になる。
【0007】
また、充電器がエンジン式発電機からの電力供給を受けてバッテリの充電を行なっているときに、外部商用電源によりバッテリを充電する場合、充電作動制御装置が充電器に現に電力供給している電力供給源を優先し、後からの電力供給源を無視するように構成されている場合には、エンジン式発電機から外部商用電源への電力供給源の変更ができなくなる。その結果、車両が作業環境を優先するような場所にあるときに、作業環境を考慮した充電作業ができなくなるという問題が生じる。
【0008】
また、外部商用電源によりバッテリの充電を行なっているときに、エンジン式発電機によりバッテリの充電を行なう場合、充電作動制御装置は、充電器に現に電力供給している外部商用電源によるバッテリの充電を優先させるように作動し、且つエンジン式発電機の始動を規制しないように構成されていると、外部商用電源によりバッテリの充電が行なわれているときにエンジン式発電機の始動が可能となり、エンジン式発電機の燃料が無駄になるとともに、作業環境を考慮した充電作業ができないという問題が生じる。
【0009】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、エンジン式発電機の無駄な燃料消費を抑制し、作業環境を考慮した充電作業を可能とする充電作動制御装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明の車両(例えば、実施形態における高所作業車1)の充電作動制御装置は、電動モータ(例えば、実施形態における電動走行モータ6、電動駆動モータ53)を駆動源とする駆動装置(例えば、実施形態における走行体5、作業装置10)を有した車体(例えば、実施形態における走行車両8)と、電動モータに電力供給を行なうバッテリと、電力供給を受けて作動してバッテリを充電する充電装置(例えば、実施形態における充電器63)と、充電装置に電力供給を行なうエンジン式発電機と、外部商用電源に着脱自在に接続可能であり、外部商用電源に接続された状態で外部商用電源の電力を充電装置に供給する商用電源接続手段(例えば、実施形態における電力供給ケーブル67)と、エンジン式発電機からの電力により充電装置が作動してバッテリの充電が行なわれているときに、外部商用電源からの電力が商用電源接続手段を通って充電装置に供給されると、エンジン式発電機を停止させるコントローラを備えた充電作動制御手段(例えば、実施形態におけるコントローラ70)とを有して構成される。
【0011】
上記構成の充電作動制御装置によれば、エンジン式発電機からの電力によりバッテリの充電が行なわれているときに、外部商用電源からの電力が充電装置に供給されると、エンジン式発電機を停止させるようにすることで、充電器への電力供給源をエンジン式発電機から外部商用電源に変更することができる。また、電力供給源が外部商用電源に切替えられた状態になると、エンジン式発電機が停止状態になるので、エンジン式発電機の無駄な作動を規制することができ、エンジン式発電機の燃料消費を抑制し、且つ作業環境を考慮した充電作業を行なうことができる。
【0012】
また、上記構成の充電作動制御装置において、充電作動制御手段は、外部商用電源からの電力によりバッテリの充電が行なわれているときに、エンジン式発電機の始動を規制するように構成されてもよい。
【0013】
上記構成の充電作動制御装置によれば、外部商用電源によりバッテリの充電が行なわれているときにはエンジン式発電機の始動が規制されるので、エンジン式発電機の駆動を必要最小限にすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態を図1から図3に基づいて説明する。本実施の形態は走行可能な走行体上に作業装置を搭載した高所作業車の態様を示す。先ず、本発明に係わる充電作動制御装置を説明する前に、この充電作動制御装置を搭載した高所作業車について説明する。なお、説明の都合上、図1(b)に示すように、矢印が示す方向を前後方向及び左右方向として説明する。高所作業車1は、図1及び図2に示すように、操舵輪3及び駆動輪4を有して走行可能な走行体5と、走行体5上に旋回動自在に取り付けられた旋回台7と、旋回台7に取り付けられた作業装置10とを有して構成されている。なお、走行体5と旋回台7を併せて走行車両8と記す。
【0015】
走行体5に取り付けられた操舵輪3は走行体前側の左右両側部に一対配設されて回転自在であるとともに、車両左右方向に操舵可能に構成されている。駆動輪4は走行体後側の左右両側部に一対配設されて回転自在であるとともに、それぞれに図3に示す電動走行モータ6が連結されて回転駆動可能である。旋回台7は走行体5上に水平旋回動自在に取り付けられ、図示しない電動旋回モータにより旋回動可能である。
【0016】
この旋回台7上に取り付けられた作業装置10は、旋回台7の前側に起伏動自在に枢結されたロアリンク11と、ロアリンク11の先端部に起伏動自在に枢結されたアッパリンク20と、アッパリンク20の先端部に起伏動自在に枢結されたブーム30と、ブーム30の先端部に上下に揺動自在に枢結された作業台40とを有して構成されている。ロアリンク11は旋回台7の左右方向左側に配設されて前後に延び、上下に間隔を有して配設された一対のロアリンク部材12を有して構成されている。一対のロアリンク部材12のそれぞれの基端部は旋回台7に枢結され、一対のロアリンク部材12のそれぞれの先端部は第1ブラケット13に枢結されて、一対のロアリンク部材12は平行リンク機構を構成している。一対のロアリンク部材12は図2に示すロアリンクシリンダ14により起伏動可能である。
【0017】
一対のロアリンク部材12の先端部に枢結された第1ブラケット13の上部は上方へ延びるとともに旋回台左側に突出し、この第1ブラケット13の上部にアッパリンク20の基端側端部が枢結されている。アッパリンク20はロアリンク11に沿って旋回台7の左右方向中央部を前後に延び、ロアリンク11と同様に一対のアッパリンク部材21を有して構成されている。一対のアッパリンク部材21のそれぞれの基端部は第1ブラケット13の上部に枢結され、一対のアッパリンク部材21のそれぞれの先端部は図2に示す第2ブラケット22に枢結されて、一対のアッパリンク部材21は平行リンク機構を構成している。一対のアッパリンク部材21は図2に示すアッパリンクシリンダ23により起伏動可能である。
【0018】
第2ブラケット22の上部は上方へ延びるとともに旋回台左側に突出し、この第2ブラケット22の上部にブーム30の基端部が枢結されている。ブーム30はアッパリンク20に沿って旋回台7の左右方向左側を前後方向に延び、基部側から基端ブーム30a、先端ブーム30bを入れ子式に組み合わせて、内臓された図示しない伸縮シリンダにより伸縮動可能に構成されている。ブーム30は図2に示す起伏シリンダ32により起伏動可能である。このように、ブーム30はロアリンク11及びアッパリンク20を介して旋回台7に取り付けられているので、ロアリンクシリンダ14及びアッパリンクシリンダ23の少なくともいずれかが伸縮動すると、ブーム30はその姿勢をそのままの状態で上下に移動する。
【0019】
ブーム30の先端部には図1(a)に示す垂直ポスト33が上下に揺動自在に枢結され、この垂直ポスト33に前述した作業台40が左右方向に首振り動自在に取り付けられている。作業台40は図示しない首振りモータにより首振り動可能である。垂直ポスト33の下部には図1(a)に示す上部レベリングシリンダ35が枢結され、上部レベリングシリンダ35はブーム30の起伏角度(ブーム30と走行体5とのなす角度)に応じて伸縮動して作業台40を常に水平状態に保持している。
【0020】
作業台40には作業装置10と走行体5の動作を操作する上部操作装置45及び発電機操作装置50が設けられている。上部操作装置45は、図3に示すように、複数の操作レバー45aを有し、これらの操作レバー45aは傾動可能に構成され、操作レバー45aの傾動操作に応じて、図2に示すロアリンク11、アッパリンク20を起伏動させ、ブーム30を起伏動、伸縮動させ、更に作業台40を首振り動させることができる。旋回台7の左側部には上部操作装置45と同一機能を有した図示しない下部操作装置が設けられている。発電機操作装置50については後述する。
【0021】
なお、図1に示すように、作業装置10のロアリンク11は車両前側から後側に倒伏動して斜め下方に延びた状態で車両に格納され、アッパリンク20は車両後側から前側に倒伏動して斜め下方に延びた状態で車両に格納され、ブーム30は全縮状態で且つ車両前側から後側に倒伏動して斜め下方に延びた状態で車両に格納される。
【0022】
次に、前述した高所作業車1に設けられた旋回モータ、図2に示すロアリンクシリンダ14、アッパリンクシリンダ23、起伏シリンダ32、首振りモータ(以下、これらをまとめて「アクチュエータ42」と記す。)を駆動させる図3に示す油圧ポンプPの駆動源となる電動駆動モータ53及び電動走行モータ6に電力供給を行なうバッテリ61の充電作動を制御する充電作動制御装置60について説明する。充電作動制御装置60は、図3に示すように、バッテリ61、充電器63、エンジン式発電機65、電力供給ケーブル67、コントローラ70、発電機始動スイッチ75及び外部電源充電始動スイッチ77とを有して構成されている。なお、アクチュエータ42は油圧ポンプPから吐出した油の油圧を受けて駆動して、油路内に設けられた作動制御弁Vによる油の給排制御により動作が制御される。作動制御弁Vは後述する上部操作装置45及び下部操作装置の操作に応じて作動するように構成されている。
【0023】
バッテリ61は図1に示す旋回台7内に設置され、アクチュエータ42に電力供給してアクチュエータ42を駆動させ、充電可能である。充電器63はバッテリ61に電気的に接続され、エンジン式発電機65又は車両とは別個に設置された外部商用電源83から供給される電力を受けて作動して、供給電力を所定の電力に変換してバッテリ61を充電する。エンジン式発電機65はガソリンを燃料としたエンジンを備えた発電機であり、エンジンを始動させると電力が発生して充電器63に電力を供給する。エンジン式発電機65と充電器63との間を繋ぐ発電機電力供給ラインL1には第1リレースイッチ85が設けられ、この第1リレースイッチ85はコントローラ70によりその作動が制御される。第1リレースイッチ85の作動の詳細は後述する。
【0024】
電力供給ケーブル67は図1に示す旋回台7の前端部内に格納され、旋回台前端部に設けられた図示しない扉を開くと電力供給ケーブル67を外部に取り出すことができる。電力供給ケーブル67は一端側端部が第2リレースイッチ87を介して充電器63に繋がり、他端側端部には外部商用電源83の電源側コネクタ83aに着脱自在に挿着可能なケーブル側コネクタ67aが取り付けられている。第2リレースイッチ87はコントローラ70によりその作動が制御される。第2リレースイッチ87の作動の詳細は後述する。
【0025】
発電機始動スイッチ75は、図1(b)に示す発電機操作装置50に配設されて傾動可能に構成されたレバー部75aを有し、レバー部75aが一方側に傾動操作(以下、「ON操作」と記す。)されるとエンジン式発電機65を始動させ、レバー部75aが他方側に傾動操作(以下、「OFF操作」と記す。)されるとエンジン式発電機65を停止させるように構成されている。発電機始動スイッチ75はコントローラ70を介してエンジン式発電機65に電気的に接続されている。外部電源充電始動スイッチ77は、図1に示す旋回台7の前端部内に外部操作可能に配設されて傾動可能なレバー部77aを有し、レバー部77aが一方側に傾動操作(以下、「ON操作」と記す。)されると第2リレースイッチ87を作動させて電力供給ケーブル67と充電器63とを電気的に接続させ、レバー部77aが他方側に傾動操作(以下、「OFF操作」と記す。)されると電力供給ケーブル67と充電器63とを電気的に遮断させるように構成されている。外部電源充電始動スイッチ77はコントローラ70を介して第2リレースイッチ87に電気的に接続されている。
【0026】
コントローラ70は、上部操作装置45の操作レバー45aの操作に応じて作動制御弁Vの作動を制御してアクチュエータ42の動作をコントロールするとともに、発電機始動スイッチ75及び外部電源充電始動スイッチ77の操作に応じて充電器63にエンジン式発電機65からの電力又は外部商用電源83からの電力を供給させてバッテリ61を充電させる機能を有している。さらに詳細には、コントローラ70は、エンジン式発電機65からの電力により充電器63が作動してバッテリ61の充電が行なわれているときに、外部商用電源83からの電力が電力供給ケーブル67を通って充電器63に供給されると、エンジン式発電機65を停止させるように構成されている。
【0027】
ここで、充電器63に外部商用電源83からの電力が供給されているか否かのコントローラ70による判定は、電力供給ケーブル67とコントローラ70との間を繋ぐコネクタ接続検知ラインL2に電力が流れていることを検知したときに、充電器63に外部商用電源83からの電力が供給されたと擬制する。即ち、コネクタ接続検知ラインL2に電力が流れるには電力供給ケーブル67のケーブル側コネクタ67aが外部商用電源83の電源側コネクタ83aに挿着される必要があるが、電力供給ケーブル67が外部商用電源83に接続された状態にあれば、外部電源充電始動スイッチ77をON操作するだけで、外部商用電源83の電力を充電器63に供給することができる。このため、ケーブル側コネクタ67aが電源側コネクタ83aに挿着された状態になれば、コントローラ70は充電器63に外部商用電源83からの電力が供給されたと擬制した判定を行なう。
【0028】
また、エンジン式発電機65からの電力によりバッテリ61が充電されているか否かのコントローラ70による判定は、コントローラ70が発電機始動スイッチ75のレバー部75aのON操作による発電機始動スイッチ75からの操作信号を受けてエンジン式発電機65を始動させる始動信号を出力し、且つ第1リレースイッチ85により発電機電力供給ラインL1を繋げる作動信号を出力しているときに、コントローラ70はエンジン式発電機65からの電力によりバッテリ61が充電されていると判定する。なお、第1リレースイッチ85は、発電機始動スイッチ75のレバー部75aのON・OFF操作に従って発電機電力供給ラインL1を接続及び遮断させるようにコントローラ70により作動制御される。但し、エンジン式発電機65からの電力によりバッテリ61の充電が行なわれているときに、外部商用電源83からの電力が充電器63に供給されると、発電機始動スイッチ75がON操作されたままでも、発電機電力供給ラインL1を遮断させるように第1リレースイッチ85を作動させる。
【0029】
このように、本発明に係わる充電作動制御装置60は、エンジン式発電機65からの電力によりバッテリ61の充電が行なわれているときに、外部商用電源83からの電力が充電器63に供給されると、エンジン式発電機65を停止させる。このため、充電器63への電力供給源がエンジン式発電機65から外部商用電源83に切替えられたときに、発電機電力供給ラインL1を遮断するように第1リレースイッチ85が作動し、且つエンジン式発電機65は駆動状態に維持される場合と比較して、本発明に係わる充電作動制御装置60は、エンジン式発電機65の燃料の無駄を防止することができ、且つ作業環境を考慮した充電作業を行なうことができる。
【0030】
なお、充電器63に外部商用電源83からの電力が供給されているか否かのコントローラ70による判定は、コントローラ70が、外部電源充電始動スイッチ77のレバー部77aがON操作されて外部電源充電始動スイッチ77からの操作信号を受けて、第2リレースイッチ87により電力供給ケーブル67を充電供給63に接続させる作動信号を出力し、且つ電力供給ケーブル67とコントローラ70との間を繋ぐコネクタ接続検知ラインL2に電力が流れていることを検知したときに、充電器63に外部商用電源83からの電力が供給されたと判定するようにしてもよい。また、第2リレースイッチ87と充電器63との間を繋ぐ接続ラインL3に電力が流れているか否かを検知する電力計(図示せず)を設置し、この電力計からの検出値が所定値を超えているときに、コントローラ70が充電器63に外部商用電源83からの電力が供給されていると判定するようにしてもよい。さらに、エンジン式発電機65からの電力によりバッテリ61が充電されているか否かのコントローラ70による判定において、第1リレースイッチ85と充電器63間の発電機電力供給ラインL1に電力計(図示せず)を設置し、この電力計からの検出値が所定値を超えているときに、コントローラ70がエンジン式発電機65からの電力によりバッテリ61が充電されていると判定するようにしてもよい。
【0031】
また、コントローラ70は、外部商用電源83からの電力によりバッテリ61の充電が行なわれているときにはエンジン式発電機65の始動を規制するように構成されている。即ち、コントローラ70は、電力供給ケーブル67のケーブル側コネクタ67aが外部商用電源83の電源側コネクタ83aに挿着された状態にあると、発電機始動スイッチ75がON操作されても、発電機始動スイッチ75からの操作信号を無視してエンジン式発電機65の始動を規制するように構成されている。このため、外部商用電源83によりバッテリ61の充電が行なわれているときにはエンジン式発電機65の始動が規制されるので、エンジン式発電機65の駆動を必要最小限にすることができる。
【0032】
さらに、コントローラ70は、エンジン式発電機65によりバッテリ61が充電されているときに、バッテリ61が満充電になるとエンジン式発電機65を停止させるように構成されている。即ち、コントローラ70は、充電器63により検出されたバッテリ61の出力電圧値が満充電に対応した値になるとエンジン式発電機65を停止させる。このため、エンジン式発電機65を駆動させる必要が無い場合に、確実にエンジン式発電機65を停止させることができ、エンジン式発電機65の燃料消費を確実に抑制することができる。なお、コントローラ70は、外部商用電源83によりバッテリ61が充電されているときに、バッテリ61が満充電になると第2リレースイッチ87を作動させて電力供給ケーブル67と充電器63との間の電気的接続を遮断するように構成されている。また、コントローラ70は、バッテリ61の出力電圧が所定量まで減少すると、エンジン式発電機65を作動させてバッテリ61を充電するように構成されている。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明における車両の充電作動制御装置によれば、エンジン式発電機からの電力によりバッテリの充電が行なわれているときに、外部商用電源からの電力が充電装置に供給されると、エンジン式発電機を停止させるようにすることで、充電器への電力供給源をエンジン式発電機から外部商用電源に変更することができる。また、電力供給源が外部商用電源に切替えられた状態になると、エンジン式発電機が停止状態になるので、エンジン式発電機の無駄な作動を規制することができ、エンジン式発電機の燃料消費を抑制し、且つ作業環境を考慮した充電作業を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における高所作業車を示し、同図(a)は高所作業車の左側面図であり、同図(b)は高所作業車の平面図である。
【図2】本発明の一実施の形態におけるブームが上方に移動しているときの高所作業車の左側面図を示す。
【図3】本発明の一実施の形態における充電作動制御装置を示す。
【符号の説明】
1 高所作業車(車両)
5 走行体(駆動装置)
6 電動走行モータ(電動モータ)
8 走行車両(車体)
10 作業装置(駆動装置)
53 電動駆動モータ(電動モータ)
60 充電作動制御装置
61 バッテリ
63 充電器(充電装置)
65 エンジン式発電機
67 電力供給ケーブル(商用電源接続手段)
70 コントローラ(充電作動制御手段)
83 外部商用電源
【発明の属する技術分野】
本発明は車両の充電作動制御装置に関し、更に詳細には、電動モータを駆動源とする駆動装置の電動モータに電力供給を行なうバッテリと、バッテリを充電するための充電装置と、充電装置に電力供給を行なうエンジン式発電機及び外部商用電源からの電力を充電装置に供給する商用電源接続手段とを有してなる車両の充電作動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
このような車両には車体に作業装置を搭載して走行可能に構成されているものがある。この作業装置は、車体に旋回動自在に取り付けられた旋回台に起伏動自在に枢結されたブームと、ブームの先端部に取り付けられた作業台とを有して構成され、旋回台やブームは駆動源として電動モータが使用され、車体には電動モータで駆動する走行体が取り付けられている。これらの電動モータは車両に搭載されたバッテリからの電力供給により駆動し、バッテリは車両に搭載された充電器により充電される。
【0003】
充電器は車両とは別個に設置された外部商用電源からの電力供給の他に、車両に搭載されたエンジン式発電機からの電力供給を受けて作動して、バッテリに所定電力を供給するように構成されている。このため、長時間の作業でもエンジン式発電機を始動させれば、車両を使用し続けることができる。
【0004】
外部商用電源と充電器との電気的接続は車両に搭載された電源供給ケーブルを介して行なわれる。この電源供給ケーブルの一端部はリレースイッチを介して充電器に繋がれ、他端部には外部商用電源に設けられた電源側コネクタに着脱自在に挿着可能なケーブル側コネクタが設けられている。電源供給ケーブルと充電器との間に配設されたリレースイッチは、車両に設けられた外部電源スイッチの操作に応じて作動して、電源ケーブルと充電器との間を電気的に接続及び遮断するように構成されている。エンジン式発電機は充電器に電気的に接続され、エンジン式発電機本体に設けられた始動スイッチ又は作業台に配設された始動スイッチがON操作されると、エンジン式発電機が始動して充電器を作動させてバッテリの充電を行なうことができる。
【0005】
ここで、外部商用電源を使用してバッテリを充電させるには、車両に搭載された電源供給ケーブルを取り出してケーブル側コネクタを外部商用電源の電源側コネクタに挿着し、外部電源スイッチを操作して電源ケーブルと充電器とを電気的に接続させる。一方、エンジン式発電機を使用してバッテリを充電させるには、エンジン式発電機本体に設けられた始動スイッチ又は作業台に配設された始動スイッチをON操作して、エンジン式発電機を始動させる。このようにして充電されるバッテリの充電状態は作業台に設けられたバッテリ容量計により確認することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、始動スイッチがON操作されてエンジン式発電機を始動してバッテリの充電を行なう場合、バッテリが満充電の状態になっても始動スイッチをOFF操作しなければエンジン式発電機を停止させることができない場合には、バッテリが満充電になっているときにエンジン式発電機を駆動状態に維持すれば、エンジン式発電機の燃料が無駄になる。
【0007】
また、充電器がエンジン式発電機からの電力供給を受けてバッテリの充電を行なっているときに、外部商用電源によりバッテリを充電する場合、充電作動制御装置が充電器に現に電力供給している電力供給源を優先し、後からの電力供給源を無視するように構成されている場合には、エンジン式発電機から外部商用電源への電力供給源の変更ができなくなる。その結果、車両が作業環境を優先するような場所にあるときに、作業環境を考慮した充電作業ができなくなるという問題が生じる。
【0008】
また、外部商用電源によりバッテリの充電を行なっているときに、エンジン式発電機によりバッテリの充電を行なう場合、充電作動制御装置は、充電器に現に電力供給している外部商用電源によるバッテリの充電を優先させるように作動し、且つエンジン式発電機の始動を規制しないように構成されていると、外部商用電源によりバッテリの充電が行なわれているときにエンジン式発電機の始動が可能となり、エンジン式発電機の燃料が無駄になるとともに、作業環境を考慮した充電作業ができないという問題が生じる。
【0009】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、エンジン式発電機の無駄な燃料消費を抑制し、作業環境を考慮した充電作業を可能とする充電作動制御装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明の車両(例えば、実施形態における高所作業車1)の充電作動制御装置は、電動モータ(例えば、実施形態における電動走行モータ6、電動駆動モータ53)を駆動源とする駆動装置(例えば、実施形態における走行体5、作業装置10)を有した車体(例えば、実施形態における走行車両8)と、電動モータに電力供給を行なうバッテリと、電力供給を受けて作動してバッテリを充電する充電装置(例えば、実施形態における充電器63)と、充電装置に電力供給を行なうエンジン式発電機と、外部商用電源に着脱自在に接続可能であり、外部商用電源に接続された状態で外部商用電源の電力を充電装置に供給する商用電源接続手段(例えば、実施形態における電力供給ケーブル67)と、エンジン式発電機からの電力により充電装置が作動してバッテリの充電が行なわれているときに、外部商用電源からの電力が商用電源接続手段を通って充電装置に供給されると、エンジン式発電機を停止させるコントローラを備えた充電作動制御手段(例えば、実施形態におけるコントローラ70)とを有して構成される。
【0011】
上記構成の充電作動制御装置によれば、エンジン式発電機からの電力によりバッテリの充電が行なわれているときに、外部商用電源からの電力が充電装置に供給されると、エンジン式発電機を停止させるようにすることで、充電器への電力供給源をエンジン式発電機から外部商用電源に変更することができる。また、電力供給源が外部商用電源に切替えられた状態になると、エンジン式発電機が停止状態になるので、エンジン式発電機の無駄な作動を規制することができ、エンジン式発電機の燃料消費を抑制し、且つ作業環境を考慮した充電作業を行なうことができる。
【0012】
また、上記構成の充電作動制御装置において、充電作動制御手段は、外部商用電源からの電力によりバッテリの充電が行なわれているときに、エンジン式発電機の始動を規制するように構成されてもよい。
【0013】
上記構成の充電作動制御装置によれば、外部商用電源によりバッテリの充電が行なわれているときにはエンジン式発電機の始動が規制されるので、エンジン式発電機の駆動を必要最小限にすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態を図1から図3に基づいて説明する。本実施の形態は走行可能な走行体上に作業装置を搭載した高所作業車の態様を示す。先ず、本発明に係わる充電作動制御装置を説明する前に、この充電作動制御装置を搭載した高所作業車について説明する。なお、説明の都合上、図1(b)に示すように、矢印が示す方向を前後方向及び左右方向として説明する。高所作業車1は、図1及び図2に示すように、操舵輪3及び駆動輪4を有して走行可能な走行体5と、走行体5上に旋回動自在に取り付けられた旋回台7と、旋回台7に取り付けられた作業装置10とを有して構成されている。なお、走行体5と旋回台7を併せて走行車両8と記す。
【0015】
走行体5に取り付けられた操舵輪3は走行体前側の左右両側部に一対配設されて回転自在であるとともに、車両左右方向に操舵可能に構成されている。駆動輪4は走行体後側の左右両側部に一対配設されて回転自在であるとともに、それぞれに図3に示す電動走行モータ6が連結されて回転駆動可能である。旋回台7は走行体5上に水平旋回動自在に取り付けられ、図示しない電動旋回モータにより旋回動可能である。
【0016】
この旋回台7上に取り付けられた作業装置10は、旋回台7の前側に起伏動自在に枢結されたロアリンク11と、ロアリンク11の先端部に起伏動自在に枢結されたアッパリンク20と、アッパリンク20の先端部に起伏動自在に枢結されたブーム30と、ブーム30の先端部に上下に揺動自在に枢結された作業台40とを有して構成されている。ロアリンク11は旋回台7の左右方向左側に配設されて前後に延び、上下に間隔を有して配設された一対のロアリンク部材12を有して構成されている。一対のロアリンク部材12のそれぞれの基端部は旋回台7に枢結され、一対のロアリンク部材12のそれぞれの先端部は第1ブラケット13に枢結されて、一対のロアリンク部材12は平行リンク機構を構成している。一対のロアリンク部材12は図2に示すロアリンクシリンダ14により起伏動可能である。
【0017】
一対のロアリンク部材12の先端部に枢結された第1ブラケット13の上部は上方へ延びるとともに旋回台左側に突出し、この第1ブラケット13の上部にアッパリンク20の基端側端部が枢結されている。アッパリンク20はロアリンク11に沿って旋回台7の左右方向中央部を前後に延び、ロアリンク11と同様に一対のアッパリンク部材21を有して構成されている。一対のアッパリンク部材21のそれぞれの基端部は第1ブラケット13の上部に枢結され、一対のアッパリンク部材21のそれぞれの先端部は図2に示す第2ブラケット22に枢結されて、一対のアッパリンク部材21は平行リンク機構を構成している。一対のアッパリンク部材21は図2に示すアッパリンクシリンダ23により起伏動可能である。
【0018】
第2ブラケット22の上部は上方へ延びるとともに旋回台左側に突出し、この第2ブラケット22の上部にブーム30の基端部が枢結されている。ブーム30はアッパリンク20に沿って旋回台7の左右方向左側を前後方向に延び、基部側から基端ブーム30a、先端ブーム30bを入れ子式に組み合わせて、内臓された図示しない伸縮シリンダにより伸縮動可能に構成されている。ブーム30は図2に示す起伏シリンダ32により起伏動可能である。このように、ブーム30はロアリンク11及びアッパリンク20を介して旋回台7に取り付けられているので、ロアリンクシリンダ14及びアッパリンクシリンダ23の少なくともいずれかが伸縮動すると、ブーム30はその姿勢をそのままの状態で上下に移動する。
【0019】
ブーム30の先端部には図1(a)に示す垂直ポスト33が上下に揺動自在に枢結され、この垂直ポスト33に前述した作業台40が左右方向に首振り動自在に取り付けられている。作業台40は図示しない首振りモータにより首振り動可能である。垂直ポスト33の下部には図1(a)に示す上部レベリングシリンダ35が枢結され、上部レベリングシリンダ35はブーム30の起伏角度(ブーム30と走行体5とのなす角度)に応じて伸縮動して作業台40を常に水平状態に保持している。
【0020】
作業台40には作業装置10と走行体5の動作を操作する上部操作装置45及び発電機操作装置50が設けられている。上部操作装置45は、図3に示すように、複数の操作レバー45aを有し、これらの操作レバー45aは傾動可能に構成され、操作レバー45aの傾動操作に応じて、図2に示すロアリンク11、アッパリンク20を起伏動させ、ブーム30を起伏動、伸縮動させ、更に作業台40を首振り動させることができる。旋回台7の左側部には上部操作装置45と同一機能を有した図示しない下部操作装置が設けられている。発電機操作装置50については後述する。
【0021】
なお、図1に示すように、作業装置10のロアリンク11は車両前側から後側に倒伏動して斜め下方に延びた状態で車両に格納され、アッパリンク20は車両後側から前側に倒伏動して斜め下方に延びた状態で車両に格納され、ブーム30は全縮状態で且つ車両前側から後側に倒伏動して斜め下方に延びた状態で車両に格納される。
【0022】
次に、前述した高所作業車1に設けられた旋回モータ、図2に示すロアリンクシリンダ14、アッパリンクシリンダ23、起伏シリンダ32、首振りモータ(以下、これらをまとめて「アクチュエータ42」と記す。)を駆動させる図3に示す油圧ポンプPの駆動源となる電動駆動モータ53及び電動走行モータ6に電力供給を行なうバッテリ61の充電作動を制御する充電作動制御装置60について説明する。充電作動制御装置60は、図3に示すように、バッテリ61、充電器63、エンジン式発電機65、電力供給ケーブル67、コントローラ70、発電機始動スイッチ75及び外部電源充電始動スイッチ77とを有して構成されている。なお、アクチュエータ42は油圧ポンプPから吐出した油の油圧を受けて駆動して、油路内に設けられた作動制御弁Vによる油の給排制御により動作が制御される。作動制御弁Vは後述する上部操作装置45及び下部操作装置の操作に応じて作動するように構成されている。
【0023】
バッテリ61は図1に示す旋回台7内に設置され、アクチュエータ42に電力供給してアクチュエータ42を駆動させ、充電可能である。充電器63はバッテリ61に電気的に接続され、エンジン式発電機65又は車両とは別個に設置された外部商用電源83から供給される電力を受けて作動して、供給電力を所定の電力に変換してバッテリ61を充電する。エンジン式発電機65はガソリンを燃料としたエンジンを備えた発電機であり、エンジンを始動させると電力が発生して充電器63に電力を供給する。エンジン式発電機65と充電器63との間を繋ぐ発電機電力供給ラインL1には第1リレースイッチ85が設けられ、この第1リレースイッチ85はコントローラ70によりその作動が制御される。第1リレースイッチ85の作動の詳細は後述する。
【0024】
電力供給ケーブル67は図1に示す旋回台7の前端部内に格納され、旋回台前端部に設けられた図示しない扉を開くと電力供給ケーブル67を外部に取り出すことができる。電力供給ケーブル67は一端側端部が第2リレースイッチ87を介して充電器63に繋がり、他端側端部には外部商用電源83の電源側コネクタ83aに着脱自在に挿着可能なケーブル側コネクタ67aが取り付けられている。第2リレースイッチ87はコントローラ70によりその作動が制御される。第2リレースイッチ87の作動の詳細は後述する。
【0025】
発電機始動スイッチ75は、図1(b)に示す発電機操作装置50に配設されて傾動可能に構成されたレバー部75aを有し、レバー部75aが一方側に傾動操作(以下、「ON操作」と記す。)されるとエンジン式発電機65を始動させ、レバー部75aが他方側に傾動操作(以下、「OFF操作」と記す。)されるとエンジン式発電機65を停止させるように構成されている。発電機始動スイッチ75はコントローラ70を介してエンジン式発電機65に電気的に接続されている。外部電源充電始動スイッチ77は、図1に示す旋回台7の前端部内に外部操作可能に配設されて傾動可能なレバー部77aを有し、レバー部77aが一方側に傾動操作(以下、「ON操作」と記す。)されると第2リレースイッチ87を作動させて電力供給ケーブル67と充電器63とを電気的に接続させ、レバー部77aが他方側に傾動操作(以下、「OFF操作」と記す。)されると電力供給ケーブル67と充電器63とを電気的に遮断させるように構成されている。外部電源充電始動スイッチ77はコントローラ70を介して第2リレースイッチ87に電気的に接続されている。
【0026】
コントローラ70は、上部操作装置45の操作レバー45aの操作に応じて作動制御弁Vの作動を制御してアクチュエータ42の動作をコントロールするとともに、発電機始動スイッチ75及び外部電源充電始動スイッチ77の操作に応じて充電器63にエンジン式発電機65からの電力又は外部商用電源83からの電力を供給させてバッテリ61を充電させる機能を有している。さらに詳細には、コントローラ70は、エンジン式発電機65からの電力により充電器63が作動してバッテリ61の充電が行なわれているときに、外部商用電源83からの電力が電力供給ケーブル67を通って充電器63に供給されると、エンジン式発電機65を停止させるように構成されている。
【0027】
ここで、充電器63に外部商用電源83からの電力が供給されているか否かのコントローラ70による判定は、電力供給ケーブル67とコントローラ70との間を繋ぐコネクタ接続検知ラインL2に電力が流れていることを検知したときに、充電器63に外部商用電源83からの電力が供給されたと擬制する。即ち、コネクタ接続検知ラインL2に電力が流れるには電力供給ケーブル67のケーブル側コネクタ67aが外部商用電源83の電源側コネクタ83aに挿着される必要があるが、電力供給ケーブル67が外部商用電源83に接続された状態にあれば、外部電源充電始動スイッチ77をON操作するだけで、外部商用電源83の電力を充電器63に供給することができる。このため、ケーブル側コネクタ67aが電源側コネクタ83aに挿着された状態になれば、コントローラ70は充電器63に外部商用電源83からの電力が供給されたと擬制した判定を行なう。
【0028】
また、エンジン式発電機65からの電力によりバッテリ61が充電されているか否かのコントローラ70による判定は、コントローラ70が発電機始動スイッチ75のレバー部75aのON操作による発電機始動スイッチ75からの操作信号を受けてエンジン式発電機65を始動させる始動信号を出力し、且つ第1リレースイッチ85により発電機電力供給ラインL1を繋げる作動信号を出力しているときに、コントローラ70はエンジン式発電機65からの電力によりバッテリ61が充電されていると判定する。なお、第1リレースイッチ85は、発電機始動スイッチ75のレバー部75aのON・OFF操作に従って発電機電力供給ラインL1を接続及び遮断させるようにコントローラ70により作動制御される。但し、エンジン式発電機65からの電力によりバッテリ61の充電が行なわれているときに、外部商用電源83からの電力が充電器63に供給されると、発電機始動スイッチ75がON操作されたままでも、発電機電力供給ラインL1を遮断させるように第1リレースイッチ85を作動させる。
【0029】
このように、本発明に係わる充電作動制御装置60は、エンジン式発電機65からの電力によりバッテリ61の充電が行なわれているときに、外部商用電源83からの電力が充電器63に供給されると、エンジン式発電機65を停止させる。このため、充電器63への電力供給源がエンジン式発電機65から外部商用電源83に切替えられたときに、発電機電力供給ラインL1を遮断するように第1リレースイッチ85が作動し、且つエンジン式発電機65は駆動状態に維持される場合と比較して、本発明に係わる充電作動制御装置60は、エンジン式発電機65の燃料の無駄を防止することができ、且つ作業環境を考慮した充電作業を行なうことができる。
【0030】
なお、充電器63に外部商用電源83からの電力が供給されているか否かのコントローラ70による判定は、コントローラ70が、外部電源充電始動スイッチ77のレバー部77aがON操作されて外部電源充電始動スイッチ77からの操作信号を受けて、第2リレースイッチ87により電力供給ケーブル67を充電供給63に接続させる作動信号を出力し、且つ電力供給ケーブル67とコントローラ70との間を繋ぐコネクタ接続検知ラインL2に電力が流れていることを検知したときに、充電器63に外部商用電源83からの電力が供給されたと判定するようにしてもよい。また、第2リレースイッチ87と充電器63との間を繋ぐ接続ラインL3に電力が流れているか否かを検知する電力計(図示せず)を設置し、この電力計からの検出値が所定値を超えているときに、コントローラ70が充電器63に外部商用電源83からの電力が供給されていると判定するようにしてもよい。さらに、エンジン式発電機65からの電力によりバッテリ61が充電されているか否かのコントローラ70による判定において、第1リレースイッチ85と充電器63間の発電機電力供給ラインL1に電力計(図示せず)を設置し、この電力計からの検出値が所定値を超えているときに、コントローラ70がエンジン式発電機65からの電力によりバッテリ61が充電されていると判定するようにしてもよい。
【0031】
また、コントローラ70は、外部商用電源83からの電力によりバッテリ61の充電が行なわれているときにはエンジン式発電機65の始動を規制するように構成されている。即ち、コントローラ70は、電力供給ケーブル67のケーブル側コネクタ67aが外部商用電源83の電源側コネクタ83aに挿着された状態にあると、発電機始動スイッチ75がON操作されても、発電機始動スイッチ75からの操作信号を無視してエンジン式発電機65の始動を規制するように構成されている。このため、外部商用電源83によりバッテリ61の充電が行なわれているときにはエンジン式発電機65の始動が規制されるので、エンジン式発電機65の駆動を必要最小限にすることができる。
【0032】
さらに、コントローラ70は、エンジン式発電機65によりバッテリ61が充電されているときに、バッテリ61が満充電になるとエンジン式発電機65を停止させるように構成されている。即ち、コントローラ70は、充電器63により検出されたバッテリ61の出力電圧値が満充電に対応した値になるとエンジン式発電機65を停止させる。このため、エンジン式発電機65を駆動させる必要が無い場合に、確実にエンジン式発電機65を停止させることができ、エンジン式発電機65の燃料消費を確実に抑制することができる。なお、コントローラ70は、外部商用電源83によりバッテリ61が充電されているときに、バッテリ61が満充電になると第2リレースイッチ87を作動させて電力供給ケーブル67と充電器63との間の電気的接続を遮断するように構成されている。また、コントローラ70は、バッテリ61の出力電圧が所定量まで減少すると、エンジン式発電機65を作動させてバッテリ61を充電するように構成されている。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明における車両の充電作動制御装置によれば、エンジン式発電機からの電力によりバッテリの充電が行なわれているときに、外部商用電源からの電力が充電装置に供給されると、エンジン式発電機を停止させるようにすることで、充電器への電力供給源をエンジン式発電機から外部商用電源に変更することができる。また、電力供給源が外部商用電源に切替えられた状態になると、エンジン式発電機が停止状態になるので、エンジン式発電機の無駄な作動を規制することができ、エンジン式発電機の燃料消費を抑制し、且つ作業環境を考慮した充電作業を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における高所作業車を示し、同図(a)は高所作業車の左側面図であり、同図(b)は高所作業車の平面図である。
【図2】本発明の一実施の形態におけるブームが上方に移動しているときの高所作業車の左側面図を示す。
【図3】本発明の一実施の形態における充電作動制御装置を示す。
【符号の説明】
1 高所作業車(車両)
5 走行体(駆動装置)
6 電動走行モータ(電動モータ)
8 走行車両(車体)
10 作業装置(駆動装置)
53 電動駆動モータ(電動モータ)
60 充電作動制御装置
61 バッテリ
63 充電器(充電装置)
65 エンジン式発電機
67 電力供給ケーブル(商用電源接続手段)
70 コントローラ(充電作動制御手段)
83 外部商用電源
Claims (2)
- 電動モータを駆動源とする駆動装置を有した車体と、
前記電動モータに電力供給を行なうバッテリと、
電力供給を受けて作動して前記バッテリを充電する充電装置と、
前記充電装置に電力供給を行なうエンジン式発電機と、
外部商用電源に着脱自在に接続可能であり、前記外部商用電源に接続された状態で前記外部商用電源の電力を前記充電装置に供給する商用電源接続手段と、
前記エンジン式発電機からの電力により前記充電装置が作動して前記バッテリの充電が行なわれているときに、前記外部商用電源からの電力が前記商用電源接続手段を通って前記充電装置に供給されると、前記エンジン式発電機を停止させるコントローラを備えた充電作動制御手段と
を有して構成されていることを特徴とする車両の充電作動制御装置。 - 前記充電作動制御手段は、前記外部商用電源からの電力により前記バッテリの充電が行なわれているときに、前記エンジン式発電機の始動を規制するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両の充電作動制御装置。
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- 2002-08-29 JP JP2002250319A patent/JP2004088979A/ja active Pending
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