JP2004088313A - 動画像整理方法および装置、動画像再生方法および装置並びにプログラム - Google Patents

Abstract

【課題】動画像データを再生する際に、動画像中に含まれるシーンを効率よく再生する。
【解決手段】複数のシーンからなる動画像データＭ０について、代表画像生成手段１２により各シーンを代表する代表画像データＰ１〜Ｐ３を生成する。シーン情報付与手段１３により、各シーンについての代表画像データのファイル名、動画像データの作成日時、保管場所のパス名、動画像データのファイル名、タイムコード等を表すシーン情報ＳＣ１〜ＳＣ３を生成し、これを各代表画像データＰ１〜Ｐ３に付与する。代表画像データＰ１〜Ｐ３から再生する代表画像データが選択されると、それに付与されたシーン情報を参照して動画像データＭ０からシーンに対応する部分動画像データＭ１〜Ｍ３を抽出し、これを再生する。
【選択図】　　　　　図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、動画像データの整理を行う動画像整理方法および装置、動画像データを再生する動画像再生方法および装置並びに動画像整理方法および動画像再生方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
デジタルビデオカメラの普及により、撮像した動画像をパソコンに取り込んで、動画像に対して編集や加工を自由に行うことができるようになっている。また、動画像を表す動画像データをデータベースに保管し、パソコンからネットワーク経由でデータベースにアクセスして、パソコンに動画像データをダウンロードすることもできる。しかしながら、動画像データはデータ容量が大きく、かつ動画像データはそれを再生してみるまでは内容が分からないため、静止画像と比較して取り扱いにくいという問題がある。
【０００３】
このため、パソコンやデータベースに保管された動画像の内容を容易に理解できるようにするために、動画像データに含まれるシーンを代表するフレームを代表画像として検出し、これを表示して代表画像に対応するシーンを再生するための種々の方法が提案されている（例えば特開平１１−２８４９４８号公報、特開２０００−３５０１５６号公報等）。これらの方法によれば、表示した代表画像の選択を受け付けることにより、選択した代表画像データにより代表されるシーンを再生することができる。
【０００４】
ここで、代表画像データを生成する際には、代表画像データのファイル名、動画像データの作成日時、保管場所のパス名、動画像データのファイル名、タイムコード、フレームレート、シーン数、動画像データへの画像処理の有無を表す情報、シーン番号、シーン開始時間、シーンタイムコード、および代表画像データへの画像処理の有無を表す情報等からなるシーン情報が生成され、全てのシーンについてのシーン情報がファイルに記述されるあるいはデータベースに登録されて保管される。そして、代表画像を選択して選択された代表画像により代表されるシーンを再生する場合には、ファイルやデータベースを参照して、選択した代表画像に対応するシーン情報を取得し、取得されたシーン情報に基づいて動画像データにおけるシーンが抽出されることとなる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したように全てのシーンについてのシーン情報を記述したファイルやデータベースを作成すると、システムが大がかりとなる。また、シーンの再生を行う毎にファイルやデータベースを参照する必要があるため、特に複数のシーンを再生する場合においては、効率よくシーンを再生することができないという問題がある。
【０００６】
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、動画像データを再生する際に、動画像中に含まれるシーンを効率よく再生することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明による動画像整理方法は、複数のシーンからなる動画像データから、該複数のシーンをそれぞれ代表する代表画像を表す複数の代表画像データを生成し、
該複数の代表画像データのそれぞれに、該複数の代表画像データのそれぞれにより代表されるシーンに関するシーン情報を付与することを特徴とするものである。
【０００８】
「代表画像」とは動画像データを構成する複数のシーンをそれぞれ代表するものであり、例えばシーンの先頭の画像、中央部分の画像、シーンの最後の画像、動画像の整理を行うユーザにより選択された画像等、任意の画像を用いることができる。
【０００９】
「シーン情報」とは、シーンの特徴を表す情報を意味し、具体的には代表画像データのファイル名、動画像データの作成日時、保管場所のパス名、動画像データのファイル名、タイムコード、フレームレート、シーン数、動画像データへの画像処理の有無を表す情報、シーン番号、シーン開始時間、シーンタイムコード、および代表画像データへの画像処理の有無を表す情報等が用いられる。
【００１０】
本発明による動画像再生方法は、本発明による動画像整理方法により生成された複数の代表画像データのうち所望とする代表画像データの選択を受け付け、
該選択された所望とする代表画像データに付与されたシーン情報を参照し、
該シーン情報に基づいて、前記所望とする代表画像データにより代表されるシーンを再生することを特徴とするものである。
【００１１】
本発明による動画像整理装置は、複数のシーンからなる動画像データから、該複数のシーンをそれぞれ代表する代表画像を表す複数の代表画像データを生成する代表画像生成手段と、
該複数の代表画像データのそれぞれに、該複数の代表画像データのそれぞれにより代表されるシーンに関するシーン情報を付与するシーン情報付与手段とを備えたことを特徴とするものである。
【００１２】
本発明による動画像再生装置は、本発明による動画像整理方法により生成された複数の代表画像データのうち所望とする代表画像データの選択を受け付ける選択受け付け手段と、
該選択された所望とする代表画像データに付与されたシーン情報を参照し、該シーン情報に基づいて、前記所望とする代表画像データにより代表されるシーンを再生する再生手段とを備えたことを特徴とするものである。
【００１３】
なお、本発明による動画像整理方法および動画像再生方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして提供してもよい。
【００１４】
【発明の効果】
本発明の動画像整理方法および装置によれば、複数のシーンからなる動画像データから、複数のシーンをそれぞれ代表する代表画像を表す複数の代表画像データが生成され、複数の代表画像データのそれぞれに、複数の代表画像データのそれぞれにより代表されるシーンに関するシーン情報が付与される。
【００１５】
このため、動画像データを構成する全てのシーンについてのシーン情報を記述したファイルやデータベースを作成する必要がなくなり、これにより、動画像を再生するシステムの構成を簡易なものとすることができる。
【００１６】
また、本発明の動画像再生方法および装置によれば、本発明による動画像整理方法により生成された複数の代表画像データのうち、所望とする代表画像データの選択が受け付けられる。そして、選択された所望とする代表画像データに付与されたシーン情報が参照され、このシーン情報に基づいて所望とする代表画像データにより代表されるシーンが再生される。
【００１７】
このため、動画像データのシーンを再生する際には代表画像データのみを参照すればよいため、従来のように動画像データを構成する全てのシーンについてのシーン情報を記述したファイルやデータベースを作成する必要がなくなり、これにより、所望とするシーンを効率よく再生することができる。
【００１８】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図１は本発明の実施形態による動画像整理装置および動画像再生装置を適用した動画像再生システムの構成を示す概略ブロック図である。図１に示すように、本実施形態による動画像再生システム１は、動画像を表す動画像データＭ０の入力を受け付けるカードリーダやディスクドライブ等からなる画像入力手段１１と、動画像データＭ０のシーンを検出して各シーンを表す代表画像データを生成する代表画像生成手段１２と、各シーンに関するシーン情報を生成して代表画像データに付与するシーン情報付与手段１３と、動画像データＭ０や代表画像データ等種々のデータを記憶するハードディスク１４と、キーボードおよびポインティングデバイスからなる入力手段１５と、種々の表示を行うモニタ１６と、動画像データＭ０の再生や後述するように選択されたシーンの再生を行う再生指示手段１７と、動画像再生システム１の駆動を制御するＣＰＵ１８とがバス２０により接続されてなる。
【００１９】
なお、本実施形態においては、代表画像データはＥｘｉｆ形式のファイルとする。
【００２０】
代表画像生成手段１２は、まず動画像データＭ０のシーンの境界を検出する。シーンの境界の検出方法としては、動画像データＭ０を構成する全てのフレームについて信号値のヒストグラムを算出し、ヒストグラムの分布の変化が所定のしきい値以上となる２フレームの間をシーンの境界として検出する方法が挙げられる。なお、動画像データＭ０がデジタルビデオカメラにより取得されたものである場合には、録画の開始時にその部分にマークが付与される。したがって、マークを検出することによりシーンの境界を検出するようにしてもよい
そして、図２に示すように、検出された境界により、動画像データＭ０を複数のシーンに分割し、各シーンの先頭のフレームを表す画像データを縮小し、これをそのシーンの代表画像データとして生成する。なお、ここでは動画像データＭ０が３つのシーンに分割されるものとし、各シーンにおける代表画像データを代表画像データＰ１〜Ｐ３と称するものとする。また、各シーンに対応する動画像データＭ０を部分動画像データＭ１〜Ｍ３と称するものとする。
【００２１】
シーン情報付与手段１３は、検出された境界により分割されたシーンについて、代表画像データＰ１〜Ｐ３のファイル名、動画像データＭ０の作成日時、保管場所のパス名、動画像データＭ０のファイル名、タイムコード、フレームレート、シーン数、動画像データＭ０への画像処理の有無を表す情報、シーン番号、シーン開始時間、シーンタイムコード、および代表画像データへの画像処理の有無を表す情報をシーン情報ＳＣ１〜ＳＣ３として生成する。
【００２２】
なお、動画像データＭ０に対する画像処理の有無は、動画像データＭ０のヘッダ情報を参照することにより知ることができる。また、代表画像データＰ１〜Ｐ３には、代表画像生成手段１２において画像処理がなされるものとする。
【００２３】
図３は、シーン情報ＳＣ１〜ＳＣ３の例を示す図である。図３に示すように、例えばシーン情報ＳＣ１には、代表画像データＰ１のファイル名として「シーン１．ＪＰＥＧ」、動画像データＭ０の作成日時として「Ｄａｔｅ：２００２０２０３」、保管場所のパス名として「ＯｒｉｇｉｎａｌＰａｔｈ：Ｃ：￥ＸＸＸ￥ＹＹＹ」、動画像データＭ０のファイル名として「ＯｒｉｇｉｎａｌＦｉｌｅＮａｍｅ：ＡＡＡ．ＡＶＩ」、タイムコードとして「ＴｉｍｅＣｏｄｅ：２３ｓｅｃ」、フレームレートとして「ＦｒａｍｅＲａｔｅ：１５ｆｐｓ」、シーン数として「ＭａｘＳｃｅｎｅ：３」、動画像データＭ０への画像処理の有無を表す情報として「ＯｒｉｇｉｎａｌＳｅｔＵｐ：Ｙｅｓ」、シーン番号として「ＳｃｅｎｅＮｏ：１」、シーン開始時間として「ＳｃｅｎｅＳｔａｒｔＴｉｍｅ：１５１」、シーンタイムコードとして「ＳｃｅｎｅＴｉｍｅＣｏｄｅ：１０ｓｅｃ」、代表画像データＰ１への画像処理の有無を表す情報として「ＳｅｔＵｐ：Ｙｅｓ」が含まれる。
【００２４】
シーン情報付与手段１３はこのようなシーン情報ＳＣ１〜ＳＣ３を、代表画像データＰ１〜Ｐ３のタグ情報に記述することにより、シーン情報ＳＣ１〜ＳＣ３を代表画像データＰ１〜Ｐ３に付与する。
【００２５】
再生指示手段１７は、ユーザにより入力手段１５から動画像データＭ０の再生の指示がなされると、ハードディスク１４に記録された代表画像データＰ１〜Ｐ３をモニタ１６に表示する。図４は、モニタ１６に表示された代表画像データＰ１〜Ｐ３を示す図である。そして、入力手段１５から再生する代表画像データＰ１〜Ｐ３が選択されると、再生指示手段１７は選択された代表画像データＰ１〜Ｐ３に付与されたシーン情報ＳＣ１〜ＳＣ３を参照し、選択された代表画像データＰ１〜Ｐ３により表されるシーンに対応する部分動画像データＭ１〜Ｍ３を動画像データＭ０から抽出し、これをモニタ１６において再生する。
【００２６】
次いで、本実施形態の動作について説明する。図５は、本実施形態において動画像データＭ０の入力時に行われる処理を示すフローチャートである。まず、画像入力手段１１において動画像データＭ０の入力が受け付けられ（ステップＳ１）、続いて、代表画像生成手段１２により動画像データＭ０の代表画像データＰ１〜Ｐ３が生成される（ステップＳ２）。そして、シーン情報付与手段１３により各代表画像データＰ１〜Ｐ３についてシーン情報ＳＣ１〜ＳＣ３が生成され（ステップＳ３）、各シーン情報ＳＣ１〜ＳＣ３が代表画像データＰ１〜Ｐ３にそれぞれ付与される（ステップＳ４）。シーン情報ＳＣ１〜ＳＣ３が付与された代表画像データＰ１〜Ｐ３はハードディスク１４に記録され（ステップＳ５）、処理を終了する。
【００２７】
図６は、本実施形態において動画像の再生時に行われる処理を示すフローチャートである。まず、入力手段１５からユーザにより動画像再生の指示がなされたか否かが監視されており（ステップＳ１１）、ステップＳ１１が肯定されるとハードディスク１４から代表画像データＰ１〜Ｐ３が読み出され（ステップＳ１２）、モニタ１６に表示される（ステップＳ１３）。そして、代表画像データＰ１〜Ｐ３のうちいずれかの代表画像データＰ１〜Ｐ３が選択されると（ステップＳ１４）、選択された代表画像データＰ１〜Ｐ３に付与されたシーン情報ＳＣ１〜ＳＣ３が参照されて（ステップＳ１５）、動画像データＭ０から部分動画像データＭ１〜Ｍ３が抽出される（ステップＳ１６）。そして、抽出された部分動画像データＭ１〜Ｍ３がモニタ１６に再生され（ステップＳ１７）、処理を終了する。
【００２８】
このように、本実施形態においては、複数のシーンからなる動画像データＭ０から、複数のシーンをそれぞれ代表する複数の代表画像データＰ１〜Ｐ３を生成し、複数の代表画像データＰ１〜Ｐ３のそれぞれに、対応するシーンに関するシーン情報ＳＣ１〜ＳＣ３を付与するようにしたため、動画像データＭ０を構成する全てのシーンについてのシーン情報を記述したファイルやデータベースを作成する必要がなくなり、これにより、動画像を再生するシステムの構成を簡易なものとすることができる。
【００２９】
また、動画像データＭ０の再生時に選択された代表画像データＰ１〜Ｐ３に付与されたシーン情報ＳＣ１〜ＳＣ３を参照して代表画像データＰ１〜Ｐ３により代表される部分動画像データＭ１〜Ｍ３を再生するようにしたため、動画像データＭ０の特定のシーンを再生する際には代表画像データＰ１〜Ｐ３のみを参照すればよいこととなる。したがって、従来のように動画像データＭ０を構成する全てのシーンについてのシーン情報を記述したファイルやデータベースを参照する必要がなくなり、これにより、所望とするシーンを効率よく再生することができる。
【００３０】
なお、上記実施形態においては、各シーンを構成するフレームのうち先頭のフレームを代表画像データＰ１〜Ｐ３として用いているが、各シーンの最後のフレームや中間部分のフレーム、ユーザが選択したフレーム等、任意のフレームを代表画像データＰ１〜Ｐ３として用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態による動画像整理装置および動画像再生装置を適用した動画像再生システムの構成を示す概略ブロック図
【図２】代表画像データの生成を説明するための図
【図３】シーン情報の例を示す図
【図４】モニタに表示された代表画像データを示す図
【図５】本実施形態において行われる処理を示すフローチャート（その１）
【図６】本実施形態において行われる処理を示すフローチャート（その２）
【符号の説明】
１　　動画像再生システム
１１　　画像入力手段
１２　　代表画像生成手段
１３　　シーン情報付与手段
１４　　ハードディスク
１５　　入力手段
１６　　モニタ
１７　　再生指示手段

Claims (6)

1. 複数のシーンからなる動画像データから、該複数のシーンをそれぞれ代表する代表画像を表す複数の代表画像データを生成し、
   該複数の代表画像データのそれぞれに、該複数の代表画像データのそれぞれにより代表されるシーンに関するシーン情報を付与することを特徴とする動画像整理方法。
2. 請求項１記載の動画像整理方法により生成された複数の代表画像データのうち所望とする代表画像データの選択を受け付け、
   該選択された所望とする代表画像データに付与されたシーン情報を参照し、
   該シーン情報に基づいて、前記所望とする代表画像データにより代表されるシーンを再生することを特徴とする動画像再生方法。
3. 複数のシーンからなる動画像データから、該複数のシーンをそれぞれ代表する代表画像を表す複数の代表画像データを生成する代表画像生成手段と、
   該複数の代表画像データのそれぞれに、該複数の代表画像データのそれぞれにより代表されるシーンに関するシーン情報を付与するシーン情報付与手段とを備えたことを特徴とする動画像整理装置。
4. 請求項１記載の動画像整理方法により生成された複数の代表画像データのうち所望とする代表画像データの選択を受け付ける選択受け付け手段と、
   該選択された所望とする代表画像データに付与されたシーン情報を参照し、該シーン情報に基づいて、前記所望とする代表画像データにより代表されるシーンを再生する再生手段とを備えたことを特徴とする動画像再生装置。
5. 複数のシーンからなる動画像データから、該複数のシーンをそれぞれ代表する代表画像を表す複数の代表画像データを生成する手順と、
   該複数の代表画像データのそれぞれに、該複数の代表画像データのそれぞれにより代表されるシーンに関するシーン情報を付与する手順とを有する動画像整理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
6. 請求項１記載の動画像整理方法により生成された複数の代表画像データのうち所望とする代表画像データの選択を受け付ける手順と、
   該選択された所望とする代表画像データに付与されたシーン情報を参照する手順と、
   該シーン情報に基づいて、前記所望とする代表画像データにより代表されるシーンを再生する手順とを有する動画像再生方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。

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