JP2004085310A - レーザガイド、及び、それを備えたレーザガイド断線検知システム、並びに、それを備えたレーザ加工装置 - Google Patents

レーザガイド、及び、それを備えたレーザガイド断線検知システム、並びに、それを備えたレーザ加工装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004085310A
JP2004085310A JP2002245458A JP2002245458A JP2004085310A JP 2004085310 A JP2004085310 A JP 2004085310A JP 2002245458 A JP2002245458 A JP 2002245458A JP 2002245458 A JP2002245458 A JP 2002245458A JP 2004085310 A JP2004085310 A JP 2004085310A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
laser
disconnection detection
light
laser guide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002245458A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahisa Sugihara
杉原 正久
Yukitsugu Kimura
木村 幸嗣
Kazuo Imamura
今村 一雄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Cable Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Cable Industries Ltd
Priority to JP2002245458A priority Critical patent/JP2004085310A/ja
Publication of JP2004085310A publication Critical patent/JP2004085310A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Testing Of Optical Devices Or Fibers (AREA)
  • Laser Beam Processing (AREA)

Abstract

【課題】レーザガイド用光ファイバの断線を確実に検知でき、しかも、大型のレーザ加工装置にも適用することができるレーザガイドを提供する。
【解決手段】レーザガイド20は、レーザ光Lを導光するためのレーザガイド用光ファイバ21と、レーザガイド用光ファイバ21の長手方向に沿って設けられた断線検知用光ファイバ23と、を備える。断線検知用光ファイバ23は、ファイバ中心をなす石英製のコアと、コアを被覆するように設けられたプラスチック製のクラッドと、を有する。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザ光を導光するためのレーザガイド用光ファイバと、そのレーザガイド用光ファイバの長手方向に沿って設けられた断線検知用光ファイバと、を備えたレーザガイド、及び、それを備えたレーザガイド断線検知システム、並びに、それを備えたレーザ加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
YAGレーザなどの高出力レーザ光を用いることにより鉄やアルミニウム等の金属の切削や溶接を行う加工方法があり、自動車のボディの製造などに適用され始めている。かかる加工では、レーザ発振器から出射されたレーザ光を被加工物まで導光するためにレーザガイド用光ファイバという光ファイバが用いられる。
【0003】
ところで、レーザガイド用光ファイバが何らかの理由によって断線した場合、その断線部分からレーザ光が漏れることとなる。かかる漏れたレーザ光は、金属をも加工できる程のエネルギーを有しているため、保護管などの被加工物以外のものを加熱し、それによって火災などの事故を起こす可能性もある。従って、レーザガイド用光ファイバが断線したときにその断線を検知するレーザガイド断線検知システムが必要となる。
【0004】
特開昭56−17303号公報、特開昭58−130301号公報、特開昭60−101503号公報及び特開昭60−139241号公報には、レーザ光等の高出力光を伝送するための光ファイバに沿って金属線や導電性塗料等を設け、その金属線や導電性塗料等の断線によって光ファイバの断線を検知することが開示されている。
【0005】
つまり、上記公報に開示されている断線検知システムは、例えば、図9に示すように、レーザ発振器10’からのレーザ光L’を被加工物30’まで導光するレーザガイド用光ファイバ21’に、その長手方向に沿うと共に電源50’及び電流計等によって通電状態をモニタするモニタ装置60’が介設された閉回路を形成するように電線70’が設けられたものであり、これによれば、図10に示すように、レーザガイド用光ファイバ21’が断線してレーザ光L’が漏れるとそのエネルギーで電線70’が断線され、それによって通電状態が変化するのでモニタ装置60’で電線の断線、すなわち、レーザガイド用光ファイバ21’の断線が検知されることとなり、かかる場合にレーザ発振器10’からのレーザ光L’の出射を即座に停止させるようになっている。
【0006】
しかしながら、上記のように電線70’の断線によってレーザガイド用光ファイバ21’の断線を検知する場合、電線70’を構成する金属の融点がレーザガイド用光ファイバ21’の断線によって上昇する温度以下である必要がある。具体的には、例えば、レーザガイド用光ファイバがGIファイバの場合、その断線によって上昇する温度が200〜300℃程度であるため、電線を構成する金属の融点がそれ以下であることが必要となる。一方、かかる低融点の金属の電線は機械的強度が低いために外力の作用や屈曲等の変形によっても切断する場合があり、かかる場合、レーザガイド用光ファイバ断線検知システムが誤動作することとなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
また、光ファイバを用いてレーザガイド断線検知システムを構成することも可能である。
【0008】
例えば、図11に示すように、レーザ発振器10’からのレーザ光L’を被加工物30’まで導光するレーザガイド用光ファイバ21’の長手方向に沿って断線検知用光ファイバ23’を設けると共に、その断線検知用光ファイバ23’の一方のファイバ端に光源24’及び他方のファイバ端に光検知器25’をそれぞれ配設したレーザガイド断線検知システムを構成することができ、これによれば、図12に示すように、レーザガイド用光ファイバ21’が断線してレーザ光L’が漏れるとそのエネルギーで断線検知用光ファイバ23’が断線され、それによって光検知器25’で光源24’からの光が検知されなくなることでレーザガイド用光ファイバ21’の断線を検知することができる。
【0009】
また、図13に示すように、レーザ発振器10’からのレーザ光L’を被加工物30’まで導光するレーザガイド用光ファイバ21’の長手方向に沿って断線検知用光ファイバ23’を設けると共に、その断線検知用光ファイバ23’の一方のファイバ端をレーザ光出射部22’内に配置してレーザガイド用光ファイバ21’からのレーザ光L’のうち図示しないレンズ系で反射したものの一部がそこに入射されるようにし且つ他方のファイバ端に光検知器25’に設けたレーザガイド断線検知システムを構成することもでき、これによっても、図14に示すように、レーザガイド用光ファイバ21’が断線してレーザ光L’が漏れるとそのエネルギーで断線検知用光ファイバ23’が断線され、それによって光検知器25’で光が検知されなくなることでレーザガイド用光ファイバ21’の断線を検知することができる。
【0010】
しかしながら、断線検知用光ファイバを石英製のものとした場合、レーザガイド用光ファイバの断線によって上昇する温度では断線検知用光ファイバのファイバ素線が溶融せず、樹脂製の被覆部分が溶融して強度が低下し且つ外力が作用してはじめてファイバ素線が断線することとなるので、確実にレーザガイド用光ファイバの断線を検知しうるとは言い難い、という問題がある。
【0011】
また、断線検知用光ファイバをプラスチック製のものとした場合、レーザガイド用光ファイバの断線によって上昇する温度で断線するものの、光の透過率が石英製のものに比べて劣るため、断線検知用光ファイバのファイバ長が長いと光検知器で光を検知することが困難となるため、長尺のレーザガイドを要するレーザ加工装置に用いることができない、という問題がある。
【0012】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、レーザガイド用光ファイバの断線を確実に検知でき、しかも、断線検知用光ファイバのファイバ長が長くても伝播する光を検知することが可能であるレーザガイド及びそれを備えたレーザガイド断線検知システム、並びに、それを備えたレーザ加工装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、断線検知用光ファイバとしてコアが石英製であり且つクラッドがプラスチック製である、いわゆる、ポリマークラッドファイバを用いるようにしたものである。
【0014】
具体的には、本発明の第1のレーザーガイドは、レーザ光を導光するためのレーザガイド用光ファイバと、該レーザガイド用光ファイバの長手方向に沿って設けられた断線検知用光ファイバと、を備えたものであって、
上記断線検知用光ファイバは、ファイバ中心をなす石英製のコアと、該コアを被覆するように設けられたプラスチック製のクラッドと、を有することを特徴とする。
【0015】
上記の構成によれば、断線検知用光ファイバのコアが石英製で且つクラッドがプラスチック製であり、レーザガイド用光ファイバが断線したときには、その断線部分からレーザ光が漏れ、そのエネルギーによって断線部分の温度が上昇して樹脂製のクラッドが溶融し、それによって例えばコアに光を閉じ込めることができなくなって光が断線検知用光ファイバを伝播できなくなるなどの理由により光の伝播状態が変化するので、確実にレーザガイド用光ファイバの断線を検知することができる。なお、通常、コアは小径であるのでクラッドが溶融してコアだけが残るということはなく、クラッドの溶融によって断線検知用光ファイバが断線することとなるので、それによってもレーザガイド用光ファイバの断線検知の確実性がサポートされる。
【0016】
また、光が伝播するコアが石英製であり、断線検知用光ファイバのファイバ長が長くても伝播する光を検知することが可能であるので、長尺のレーザガイドを要するレーザ加工装置であっても適用することができる。
【0017】
以上のようなレーザガイドを備えた本発明の第1のレーザガイド断線検知システムは、
レーザ光を導光するためのレーザガイド用光ファイバと、
上記レーザガイド用光ファイバの長手方向に沿って設けられた断線検知用光ファイバと、
上記断線検知用光ファイバの一方のファイバ端に設けられ該断線検知用光ファイバに光を入射させる光入射手段と、
上記断線検知用光ファイバの他方のファイバ端に設けられ該断線検知用光ファイバを伝播した上記光入射手段からの光を検知する光検知手段と、
を備えたレーザガイド断線検知システムであって、
上記断線検知用光ファイバは、ファイバ中心をなす石英製のコアと、該コアを被覆するように設けられたプラスチック製のクラッドと、を有することを特徴とする。
【0018】
本発明の第1のレーザガイド断線検知システムは、上記光入射手段が、上記レーザガイド用光ファイバから発せられるレーザ光が上記断線検知用光ファイバの一方のファイバ端に入射するように設けられた該断線検知用光ファイバの設置構造によって構成されているものであってもよい。
【0019】
断線検知用光ファイバの一方のファイバ端に設けた光源で光入射手段を構成するようにしてもよいが、上記の構成によれば、かかる光源が不要であって構成を簡単なものとすることができる。
【0020】
本発明の第2のレーザガイドは、レーザ光を導光するためのレーザガイド用光ファイバと、該レーザガイド用光ファイバの長手方向に沿って設けられた2本の断線検知用光ファイバと、該2本の断線検知用光ファイバのファイバ端のうち該レーザガイド用光ファイバの出射端側の方に設けられ該2本の断線検知用光ファイバの一方のファイバ端から他方のファイバ端に光を導光する導光手段と、を備えたものであって、
上記2本の断線検知用光ファイバはいずれも、ファイバ中心をなす石英製のコアを有し、該2本の断線検知用光ファイバのうち少なくとも一方は、該コアを被覆するように設けられたプラスチック製のクラッドを有することを特徴とする。
【0021】
上記の構成によれば、2本の断線検知用光ファイバの少なくとも一方のクラッドがプラスチック製であり、レーザガイド用光ファイバが断線したときには、その断線部分からレーザ光が漏れ、そのエネルギーによって断線部分の温度が上昇して樹脂製のクラッドが溶融し、それによって例えばコアに光を閉じ込めることができなくなって光が断線検知用光ファイバを伝播できなくなるなどの理由により光の伝播状態が変化するので、確実にレーザガイド用光ファイバの断線を検知することができる。なお、通常、コアは小径であるのでクラッドが溶融してコアだけが残るということはなく、クラッドの溶融によって断線検知用光ファイバが断線することとなるので、それによってもレーザガイド用光ファイバの断線検知の確実性がサポートされる。
【0022】
また、2本の断線検知用光ファイバのいずれもコアが石英製であり、断線検知用光ファイバのファイバ長が長くても伝播する光を検知することが可能であるので、長尺のレーザガイドを要するレーザ加工装置であっても適用することができる。
【0023】
断線検知用光ファイバがレーザガイド用光ファイバの入射端から出射端までそれに沿って延びた後に折り返して出射端から入射端に戻るように設けられ、一方のファイバ端に光源が及び他方のファイバ端に光検知器が設けられたレーザガイドの構成であると、折り返し部において、断線検知用光ファイバが折れてしまう可能性があり、また、曲げ変形による損失が生じ、さらに、断線検知用光ファイバを略円弧状に形成させる必要があることからそのためのスペースの確保が必要となる。しかしながら、上記の構成によれば、折り返し部で断線検知用光ファイバが曲げ変形されないので、断線検知用光ファイバが折れてしまうことがなく、また、曲げ変形による損失が生じることもなく、さらに、断線検知用光ファイバを略円弧状に形成させる必要がないことから折り返し部分を小型にすることができる。
【0024】
以上のようなレーザガイドを備えた本発明の第2のレーザガイド断線検知システムは、
レーザ光を導光するためのレーザガイド用光ファイバと、
上記レーザガイド用光ファイバの長手方向に沿って設けられた2本の断線検知用光ファイバと、
上記2本の断線検知用光ファイバのファイバ端のうち上記レーザガイド用光ファイバの出射端側の方に設けられ該2本の断線検知用光ファイバの一方のファイバ端から他方のファイバ端に光を導光させる導光手段と、
上記2本の断線検知用光ファイバの一方の断線検知用光ファイバのファイバ端のうち上記レーザガイド用光ファイバの入射端側の方に設けられ該一方の断線検知用光ファイバに光を入射させる光入射手段と、
上記2本の断線検知用光ファイバの他方の断線検知用光ファイバのファイバ端のうち上記レーザガイド用光ファイバの入射端側の方に設けられ該他方の断線検知用光ファイバを伝播した上記光入射手段からの光を検知する光検知手段と、
を備えたレーザガイド断線検知システムであって、
上記2本の断線検知用光ファイバはいずれも、ファイバ中心をなす石英製のコアを有し、該2本の断線検知用光ファイバのうち少なくとも一方は、該コアを被覆するように設けられたプラスチック製のクラッドを有することを特徴とする。
【0025】
本発明のレーザ加工装置は、以上のような本発明の第1又は第2のレーザガイド断線検知システムを備えたものである。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、断線検知用光ファイバのコアが石英製で且つクラッドがプラスチック製であり、レーザガイド用光ファイバが断線したときには樹脂製のクラッドが溶融して光の伝播状態が変化するので、確実にレーザガイド用光ファイバの断線を検知することができる。
【0027】
また、光が伝播するコアが石英製であり、断線検知用光ファイバのファイバ長が長くても伝播する光を検知することが可能であるので、長尺のレーザガイドを要するレーザ加工装置であっても適用することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0029】
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係るレーザ加工装置Aを示す。
【0030】
このレーザ加工装置Aは、鉄やアルミニウム等の金属の切削や溶接を行うものであり、YAGレーザ等のレーザ発振器10と、レーザ発振器10に取り付けられそこからのレーザ光Lを被加工物30まで導光するケーブル状のレーザガイド20と、を備えている。
【0031】
レーザガイド20は、レーザガイド用光ファイバ21と、レーザガイド用光ファイバ21の被加工物30側端に取り付けられたレーザ光出射部22と、レーザガイド用光ファイバ21の入射端から出射端までレーザガイド用光ファイバ21に沿って延びた後に折り返して出射端から入射端に戻るように設けられた断線検知用光ファイバ23と、を備えている。なお、レーザガイド20のレーザガイド用光ファイバ21及び断線検知用光ファイバ23は図示しないステンレス製等の可撓管で被覆されている。
【0032】
断線検知用光ファイバ23は、ファイバ中心をなす石英製のコアと、コアを被覆するように設けられたアクリル系の紫外線硬化型樹脂等のプラスチック製のクラッドと、により光ファイバ素線が構成され、その光ファイバ素線がナイロン樹脂等の被覆層で被覆されたものである。断線検知用光ファイバ23の一方のファイバ端には光入射手段としての光源24が設けられていると共に他方のファイバ端には光検知手段としての光検知器25が設けられており、レーザガイド用光ファイバ21と、これらの断線検知用光ファイバ23、光源24及び光検知器25とによってレーザガイド断線検知システムSが構成されている。
【0033】
このレーザ加工装置Aは、通常、レーザ発振器10からのレーザ光Lをレーザガイド用光ファイバ21を介してレーザ光出射部22から被加工物30に向けて出射することにより加工を行うものである。このとき、光源24から断線検知用光ファイバ23の一方のファイバ端に光が入射され、その光が断線検知用光ファイバ23のコアを伝播して他方のファイバ端の光検知器25で検知される。
【0034】
上記の構成によれば、断線検知用光ファイバ23のコアが石英製で且つクラッドがプラスチック製であり、図2に示すように、レーザガイド用光ファイバ21が断線したときには、その断線部分からレーザ光Lが漏れ、そのエネルギーによって断線部分の温度が上昇して樹脂製の被覆層及びクラッドが溶融し、それによって例えばコアに光を閉じ込めることができなくなって光が断線検知用光ファイバ23を伝播できなくなるなどの理由により光の伝播状態が変化するので、確実にレーザガイド用光ファイバ21の断線を検知することができる。なお、通常、コアは小径であるのでクラッドが溶融してコアだけが残るということはなく、クラッドの溶融によって断線検知用光ファイバ23が断線することとなるので、それによってもレーザガイド用光ファイバ21の断線検知の確実性がサポートされる。
【0035】
また、光が伝播するコアが石英製であり、断線検知用光ファイバ23のファイバ長が長くても伝播する光を検知することが可能であるので、レーザ加工装置Aが長尺のレーザガイド20を要するものであってもよい。
【0036】
(実施形態2)
図3は、本発明の実施形態2に係るレーザ加工装置Aを示す。なお、実施形態1と同一部分については同一符号で示す。
【0037】
このレーザ加工装置Aでは、レーザガイド20は、レーザガイド用光ファイバ21と、レーザガイド用光ファイバ21の出射端側の端に取り付けられたレーザ光出射部22と、レーザガイド用光ファイバ21のレーザ発振器10側の端からレーザ光出射部22までレーザガイド用光ファイバ21に沿って設けられた2本の断線検知用光ファイバ23a,23bと、を備えている。
【0038】
2本の断線検知用光ファイバ23a,23bの一方の断線検知用光ファイバ23aのファイバ端のうちレーザガイド用光ファイバ21の入射端側の方には光入射手段としての光源24が設けられており、また、2本の断線検知用光ファイバ23a,23bの他方の断線検知用光ファイバ23bのファイバ端のうちレーザガイド用光ファイバの入射端側の方に光検知手段としての光検知器25が設けられている。
【0039】
レーザ光出射部22には、図4及び5に示すように、有底円筒状の折り返し部40が設けられている。この折り返し部40には、2本の断線検知用光ファイバ23a,23bの出射端側のファイバ端部が挿入されていると共に、底近傍にプリズム41が設けられ、さらに、両断線検知用光ファイバ23a,23bのそれぞれとプリズム41との間にレンズ42が設けられている。プリズム41は、断面略直角二等辺三角形の三角柱に形成されたものであり、斜辺に対応した面に反射コーティング41aが施され、底辺に対応した面が両断線検知用光ファイバ23a,23bに対向するように配置されている。そして、これによって、光源24からの光が一方の断線検知用光ファイバ23aを経てレンズ42を介してプリズム41で反射し、それが他方の断線検知用光ファイバ23bに入射されて光検知器25に至るように構成されている。なお、図4及び5において、レーザ光出射用のレンズ系及び可撓管は図示していない。
【0040】
その他の構成は、実施形態1と同一である。
【0041】
実施形態1のように、断線検知用光ファイバ23がレーザガイド用光ファイバ21の入射端から出射端までそれに沿って延びた後に折り返して出射端から入射端に戻るように設けられたレーザガイドの構成であると、折り返し部において、断線検知用光ファイバ23が折れてしまう可能性があり、また、曲げ変形による損失が生じ、さらに、断線検知用光ファイバ23を略円弧状に形成させる必要があることからそのためのスペースの確保が必要となる。しかしながら、上記の構成によれば、折り返し部40で断線検知用光ファイバ23a,23bが曲げ変形されないので、断線検知用光ファイバ23a,23bが折れてしまうことがなく、また、曲げ変形による損失が生じることもなく、さらに、断線検知用光ファイバ23a,23bを略円弧状に形成させる必要がないことから折り返し部分を小型にすることができる。
【0042】
その他の作用・効果は実施形態1と同一である。
【0043】
(実施形態3)
図6は、本発明の実施形態3に係るレーザ加工装置Aのレーザ光出射部を示す。なお、実施形態1及び2と同一部分については同一符号で示す。
【0044】
このレーザ加工装置Aでは、レーザ光出射部22に、図6に示すように、有底円筒状の折り返し部40が設けられている。この折り返し部40には、2本の断線検知用光ファイバ23a,23bの出射端側のファイバ端部が挿入されていると共に、底近傍にミラー43が設けられ、さらに、両断線検知用光ファイバ23a,23bのそれぞれとミラー43との間にレンズ42が設けられている。ミラー43は、立方体にV字溝を形成したような形状に形成されており、そのV字溝の各面が相互に45°の角度をなすミラー面43aを構成し、各ミラー面43aに対して45°の角度をなす方向に断線検知用光ファイバ23a,23bが位置付けられるように配置されている。そして、これによって、光源24からの光が一方の断線検知用光ファイバ23aを経てレンズ42を介してミラー43で反射し、それが他方の断線検知用光ファイバ23bに入射されて光検知器25に至るように構成されている。
【0045】
その他の構成、作用・効果は、実施形態2と同一である。
【0046】
(実施形態4)
図7は、本発明の実施形態4に係るレーザ加工装置Aを示す。なお、実施形態1と同一部分については同一符号で示す。
【0047】
このレーザ加工装置Aは、レーザガイド20において、断線検知用光ファイバ23がレーザガイド用光ファイバ21の入射端からレーザ光出射部22までレーザガイド用光ファイバ21に沿って設けられていると共に、断線検知用光ファイバ23の一方のファイバ端がレーザ光出射部22の内部に配置されてレーザガイド用光ファイバ21から発せられるレーザ光Lのうち図示しないレンズ系で反射したものの一部がそこに入射するようにされ且つ他方のファイバ端に光検知手段としての光検知器25が設けられたものである。つまり、レーザガイド用光ファイバ21から発せられるレーザ光Lが断線検知用光ファイバ23の一方のファイバ端に入射するように設けられた断線検知用光ファイバ23の設置構造によって光入射手段が構成されている。その他の構成は、実施形態1と同一である。
【0048】
上記の構成によれば、実施形態1の場合と同様に、図8に示すように、レーザガイド用光ファイバ21が断線したときには、その断線部分からレーザ光Lが漏れ、そのエネルギーによって断線部分の温度が上昇し、樹脂製の被覆層及びクラッドが溶融してコアに光を閉じ込めることができなくなり、それによって光が断線検知用光ファイバ23を伝播できなくなるので、確実にレーザガイド用光ファイバ21の断線を検知することができる。
【0049】
また、断線検知用光ファイバ23のための光源が不要であるので、装置構成を簡単なものとすることができる。
【0050】
その他の作用・効果は実施形態1と同一である。
【0051】
(その他の実施形態)
上記実施形態1〜4では、断線検知用光ファイバ23を樹脂層を有するものとしたが、特にこれに限定されるものではなく、石英製のコアと樹脂製のクラッドとからのみなるものとしてもよい。
【0052】
また、上記実施形態2及び3では、2本の断線検知用光ファイバ23a,23bのいずれもを石英製のコアとプラスチック製のクラッドとを有するものとしたが、特にこれに限定されるものではなく、いずれか一方が石英製のコア及びクラッドを有するものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係るレーザ加工装置の構成図である。
【図2】本発明の実施形態1に係るレーザ加工装置のレーザガイド用光ファイバが切断したときの状態を示す説明図である。
【図3】本発明の実施形態2に係るレーザ加工装置のレーザ光出射部の断面図である。
【図4】本発明の実施形態2に係るレーザ加工装置のレーザ光出射部の断面図である。
【図5】本発明の実施形態2に係るレーザ加工装置のレーザ光出射部における折り返し部の断面図である。
【図6】本発明の実施形態3に係るレーザ加工装置の構成図である。
【図7】本発明の実施形態4に係るレーザ加工装置の構成図である。
【図8】本発明の実施形態4に係るレーザ加工装置のレーザガイド用光ファイバが切断したときの状態を示す説明図である。
【図9】電線でレーザガイド用光ファイバの断線を検知するようにしたレーザ加工装置の構成図である。
【図10】電線でレーザガイド用光ファイバの断線を検知するようにしたレーザ加工装置のレーザガイド用光ファイバが切断したときの状態を示す説明図である。
【図11】光ファイバでレーザガイド用光ファイバの断線を検知するようにした第1のレーザ加工装置の構成図である。
【図12】光ファイバでレーザガイド用光ファイバの断線を検知するようにした第1のレーザ加工装置のレーザガイド用光ファイバが切断したときの状態を示す説明図である。
【図13】光ファイバでレーザガイド用光ファイバの断線を検知するようにした第2のレーザ加工装置の構成図である。
【図14】光ファイバでレーザガイド用光ファイバの断線を検知するようにした第2のレーザ加工装置のレーザガイド用光ファイバが切断したときの状態を示す説明図である。
【符号の説明】
10,10’ レーザ発振器
20 レーザガイド
21,21’ レーザガイド用光ファイバ
22,22’ レーザ光出射部
23,23a,23b,23’ 断線検知用光ファイバ
24,24’ 光源(光入射手段)
25,25’ 光検知器(光検知手段)
30,30’ 被加工物
40 折り返し部
41 プリズム
41a 反射コーティング
42 レンズ
43 ミラー
43a ミラー面
50’ 電源
60’ モニタ装置
70’ 電線
A レーザ加工装置
L,L’ レーザ光
S レーザガイド断線検知システム

Claims (6)

  1. レーザ光を導光するためのレーザガイド用光ファイバと、該レーザガイド用光ファイバの長手方向に沿って設けられた断線検知用光ファイバと、を備えたレーザガイドであって、
    上記断線検知用光ファイバは、ファイバ中心をなす石英製のコアと、該コアを被覆するように設けられたプラスチック製のクラッドと、を有することを特徴とするレーザガイド。
  2. レーザ光を導光するためのレーザガイド用光ファイバと、該レーザガイド用光ファイバの長手方向に沿って設けられた2本の断線検知用光ファイバと、該2本の断線検知用光ファイバのファイバ端のうち該レーザガイド用光ファイバの出射端側の方に設けられ該2本の断線検知用光ファイバの一方のファイバ端から他方のファイバ端に光を導光する導光手段と、を備えたレーザガイドであって、
    上記2本の断線検知用光ファイバはいずれも、ファイバ中心をなす石英製のコアを有し、該2本の断線検知用光ファイバのうち少なくとも一方は、該コアを被覆するように設けられたプラスチック製のクラッドを有することを特徴とするレーザガイド。
  3. レーザ光を導光するためのレーザガイド用光ファイバと、
    上記レーザガイド用光ファイバの長手方向に沿って設けられた断線検知用光ファイバと、
    上記断線検知用光ファイバの一方のファイバ端に設けられ該断線検知用光ファイバに光を入射させる光入射手段と、
    上記断線検知用光ファイバの他方のファイバ端に設けられ該断線検知用光ファイバを伝播した上記光入射手段からの光を検知する光検知手段と、
    を備えたレーザガイド断線検知システムであって、
    上記断線検知用光ファイバは、ファイバ中心をなす石英製のコアと、該コアを被覆するように設けられたプラスチック製のクラッドと、を有することを特徴とするレーザガイド断線検知システム。
  4. 請求項3に記載されたレーザガイド断線検知システムにおいて、
    上記光入射手段は、上記レーザガイド用光ファイバから発せられるレーザ光が上記断線検知用光ファイバの一方のファイバ端に入射するように設けられた該断線検知用光ファイバの設置構造によって構成されていることを特徴とするレーザガイド断線検知システム。
  5. レーザ光を導光するためのレーザガイド用光ファイバと、
    上記レーザガイド用光ファイバの長手方向に沿って設けられた2本の断線検知用光ファイバと、
    上記2本の断線検知用光ファイバのファイバ端のうち上記レーザガイド用光ファイバの出射端側の方に設けられ該2本の断線検知用光ファイバの一方のファイバ端から他方のファイバ端に光を導光させる導光手段と、
    上記2本の断線検知用光ファイバの一方の断線検知用光ファイバのファイバ端のうち上記レーザガイド用光ファイバの入射端側の方に設けられ該一方の断線検知用光ファイバに光を入射させる光入射手段と、
    上記2本の断線検知用光ファイバの他方の断線検知用光ファイバのファイバ端のうち上記レーザガイド用光ファイバの入射端側の方に設けられ該他方の断線検知用光ファイバを伝播した上記光入射手段からの光を検知する光検知手段と、
    を備えたレーザガイド断線検知システムであって、
    上記2本の断線検知用光ファイバはいずれも、ファイバ中心をなす石英製のコアを有し、該2本の断線検知用光ファイバのうち少なくとも一方は、該コアを被覆するように設けられたプラスチック製のクラッドを有することを特徴とするレーザガイド断線検知システム。
  6. 請求項3又は5に記載されたレーザガイド断線検知システムを備えたことを特徴とするレーザ加工装置。
JP2002245458A 2002-08-26 2002-08-26 レーザガイド、及び、それを備えたレーザガイド断線検知システム、並びに、それを備えたレーザ加工装置 Pending JP2004085310A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002245458A JP2004085310A (ja) 2002-08-26 2002-08-26 レーザガイド、及び、それを備えたレーザガイド断線検知システム、並びに、それを備えたレーザ加工装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002245458A JP2004085310A (ja) 2002-08-26 2002-08-26 レーザガイド、及び、それを備えたレーザガイド断線検知システム、並びに、それを備えたレーザ加工装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004085310A true JP2004085310A (ja) 2004-03-18

Family

ID=32053644

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002245458A Pending JP2004085310A (ja) 2002-08-26 2002-08-26 レーザガイド、及び、それを備えたレーザガイド断線検知システム、並びに、それを備えたレーザ加工装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004085310A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010207901A (ja) * 2009-03-12 2010-09-24 Omron Corp レーザ加工装置
WO2011122566A1 (ja) * 2010-03-30 2011-10-06 株式会社フジクラ 光強度モニタ回路、およびファイバレーザシステム
EP2728390A4 (en) * 2011-06-29 2015-07-29 Furuuchi Chemical Corp COLLIMATOR AND OPTICAL ISOLATOR WITH COLLIMATOR
CN113287046A (zh) * 2019-02-21 2021-08-20 株式会社藤仓 光纤缆线、使用光纤缆线的光合路器单元、以及激光装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010207901A (ja) * 2009-03-12 2010-09-24 Omron Corp レーザ加工装置
WO2011122566A1 (ja) * 2010-03-30 2011-10-06 株式会社フジクラ 光強度モニタ回路、およびファイバレーザシステム
CN102844942A (zh) * 2010-03-30 2012-12-26 株式会社藤仓 光强度监控电路以及光纤激光器***
JP5276749B2 (ja) * 2010-03-30 2013-08-28 株式会社フジクラ 光強度モニタ回路、およびファイバレーザシステム
US9234792B2 (en) 2010-03-30 2016-01-12 Fujikura Ltd. Light intensity monitor capable of detecting light intensity and fiber breaking
EP2728390A4 (en) * 2011-06-29 2015-07-29 Furuuchi Chemical Corp COLLIMATOR AND OPTICAL ISOLATOR WITH COLLIMATOR
CN113287046A (zh) * 2019-02-21 2021-08-20 株式会社藤仓 光纤缆线、使用光纤缆线的光合路器单元、以及激光装置
CN113287046B (zh) * 2019-02-21 2023-11-10 株式会社藤仓 光纤缆线、使用光纤缆线的光合路器单元、以及激光装置
US11947166B2 (en) 2019-02-21 2024-04-02 Fujikura Ltd. Optical fiber cable, optical combiner unit using optical fiber cable, and laser device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5276749B2 (ja) 光強度モニタ回路、およびファイバレーザシステム
US7839902B2 (en) Fibre laser system
JP6387356B2 (ja) マルチモード−マルチモードファイバ結合器を備えた超高パワーファイバレーザシステム
JP4347688B2 (ja) 光ファイバー装置
US9086538B2 (en) Method for fusion splicing optical fibers
JP2007293298A (ja) 光学部品の光入出力端
EP1483612B1 (en) Optical energy switching device and method
EP3173753B1 (en) Optical power monitor device and optical power monitor method
JP2004085310A (ja) レーザガイド、及び、それを備えたレーザガイド断線検知システム、並びに、それを備えたレーザ加工装置
JP4855429B2 (ja) ダブルクラッドファイバの接続方法
US20090207402A1 (en) Method for Detecting a Core of an Optical Fiber and Method and Apparatus for Connecting Optical Fibers
JP2003279444A (ja) 光ファイバ損傷検知装置及びこれを備えたレーザ伝送装置
JP2005241822A (ja) 融着光部品、融着光部品製造方法及び融着光部品製造装置
JP2007240258A (ja) デリバリファイバ破断検知システム
JP2004219244A (ja) 光ファイバ異常検知装置及びこれを用いたレーザ伝送装置
WO2020171059A1 (ja) 光ファイバケーブル、光ファイバケーブルを用いた光コンバイナユニット、及び、レーザ装置
JP4379074B2 (ja) 光ファイバ及び光ファイバ装置
CN102089113B (zh) 用于超声波的激光产生的空心波导
JP7224435B2 (ja) レーザ装置
US5883997A (en) Fibre reflector
JP2003139996A (ja) レーザ用光コネクタ及びレーザガイド並びにレーザ用光ファイバ
JP2008276007A (ja) 光デバイス及び露光装置
JP2001066483A (ja) 光ファイバーの端末装置
JP6484279B2 (ja) 光ファイバケーブルユニット
US20100086253A1 (en) distributed temperature sensor

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050428

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070413

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070417

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070821