JP2004083033A - 乾燥剤用包装材 - Google Patents

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desiccant
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nylon film
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Kozo Hirano
平野 皓三
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SHIMOMURA KAKOSHI KK
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Abstract

【課題】印刷層のインクが食品に付着あるいは接触することがなく、乾燥剤である生石灰の発熱を防止することができ、強度の大きな乾燥剤用包装材を提供する。
【解決手段】背面に印刷層5が形成された透明もしくは半透明のナイロンフィルム2の背面に、エチレン−酢酸ビニル共重合体ラミネート層3およびヒートシール性を有する不織布4がこの順に一体に積層されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、乾燥剤を収容する包装袋として好適に使用される乾燥剤用包装材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、菓子や海苔などの湿気を嫌う食品が収容された収容袋内には、包装袋に収容された乾燥剤、例えば、生石灰が食品とともに収容されるようになっており、収容袋内に収容された食品を乾燥した状態に保持している。
【0003】
これらの乾燥剤の包装袋に使用される包装材11は、図2に示すように、通気性を有する紙や不織布からなるシート基材12の背面に、ポリエチレンあるいはエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)などのプラスチックラミネート層13が積層され、このプラスチックラミネート層13の背面に、通気性を有するプラスチック製補強材層14、例えば、網目構造を有するポリエチレン製ワリフシートやポリエチレン製クロスシートが積層され、さらに、プラスチック製補強材層14の背面に、ポリエチレンあるいはEVAなどのプラスチックラミネート層15が順に積層されて構成されている。そして、包装材11を構成するシート基材12の表面には、文字などの印刷層16が形成され、また、各プラスチックラミネート層13,15には、多数の通気孔13a,15aがそれぞれ形成されている(例えば、出願人の出願に係る特開2000−109122号公報参照)。
【0004】
このような包装材11によって乾燥剤が収容された包装袋を形成するには、方形状の一対の包装材11を、各包装材11のプラスチックラミネート層15同士が対向するように重ね合わせ、その周縁部の三方を熱溶着して一方の周縁部が開口された包装袋を製造し、あるいは、1枚の方形状の包装材11をプラスチックラミネート層15同士が対向するように折り重ね、その周縁部の二方を熱溶着して一方の周縁部が開口された包装袋を製造し、この後、包装袋内に乾燥剤を収容した後、開口した周縁部を熱溶着するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、包装材のシート基材には、通気性を有する紙や不織布が採用されていることから、その表面に印刷層が形成されている。したがって、乾燥剤が収容された包装袋の印刷層のインクが、収容袋内に収容された菓子などの食品に付着あるいは接触することになる。このため、包装材の印刷層のインクには、食品に付着あるいは接触しても問題のないものを使用しなければならず、インキの選定が困難なばかりでなく、コストがかさむという問題があった。
【0006】
また、包装袋の最外層に積層されたシート基材としての紙や不織布は、乾燥剤である生石灰や収容袋内に収容された菓子などが突き刺さって破れ易く、シート基材が破れた場合、収容袋内に収容された菓子などの食品に乾燥剤が混入することになり、安全性に難がある。
【0007】
さらに、誤って乾燥剤が収容された包装材を水分が存在する場所に投棄した場合、紙や不織布からなるシート基材、通気孔が形成されたプラスチックラミネート層、通気性を有するプラスチック製補強材層および通気孔が形成されたプラスチックラミネート層を通して乾燥剤である生石灰に水分が供給され、生石灰が発熱するという欠点があった。
【0008】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、印刷層のインクが菓子などの食品に付着あるいは接触することがなく、生石灰の発熱を確実に防止することができるとともに、強度の大きな乾燥剤用包装材を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、背面に印刷層が形成された透明もしくは半透明のナイロンフィルムまたはエステルフィルムの背面に、エチレン−酢酸ビニル共重合体ラミネート層およびヒートシール性を有する不織布がこの順に一体に積層されていることを特徴とするものである。
【0010】
この発明によれば、不織布を補強材とする容易に裂けにくい強度の大きな乾燥剤用包装材を形成することができる。そして、透明または半透明のナイロンフィルムまたはエステルフィルムの背面に印刷層が形成されたことにより、印刷層のインクが収容袋に収容された菓子などの食品に付着あるいは接触することがなく、衛生面に優れるとともに、外部から印刷層の文字などを容易に読み取ることができる。また、ナイロンフィルムまたはエステルフィルムは、紙や不織布に比較して強度が大きいため、乾燥剤や菓子などの食品が突き刺さって破れることがなく、乾燥剤が食品と混合することを確実に防止することができるとともに、誤って開封されることも防止できる。さらに、ナイロンフィルムおよびEVAラミネート層またはエステルフィルムおよびEVAラミネート層には、通気孔が形成されていないため、誤って水分が存在する場所に投棄したとしても、乾燥剤である生石灰に水が接触することがなく、生石灰の発熱を確実に防止することができる。
【0011】
本発明において、ヒートシール性を有する不織布としては、二成分構成の長繊維、具体的には、融点の高いポリエステルやポリプロピレンを芯部分に有するとともに、芯部分よりも相対的に融点の低いポリエチレンを鞘部分に有する芯鞘構造の長繊維からなる不織布や、ポリエチレン製長繊維からなる不織布およびポリエステル不織布を積層して形成された不織布や、一成分構成の長繊維からなり、接着剤を塗布した不織布を挙げることができる。
【0012】
なお、乾燥剤用包装材から乾燥剤の包装袋を製造するには、ヒートシール性を有する不織布同士を対向させて熱溶着すればよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
図1には、本発明の乾燥剤用包装材1の一実施形態が示されている。
【0015】
この乾燥剤用包装材1は、乾燥剤の包装袋として使用されるように全体に透湿性を有しており、シート基材としての透明あるいは半透明なナイロンフィルム2と、ナイロンフィルム2の背面に積層されたプラスチックラミネート層としてのエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)ラミネート層3と、EVAラミネート層3の背面に積層されたプラスチック製補強材層としてのヒートシール性を有する不織布4と、から構成され、ナイロンフィルム2の背面に印刷層5が形成されている。
【0016】
ナイロンフィルム2は、二軸延伸ナイロンフィルムであって、東洋紡(株)やユニチカ(株)などより市販されている。そして、JIS Z−0208に準拠して測定されたナイロンフィルム(厚み15μm)の透湿度は、180g/m2 ・24hr(40℃・90%RH)である。
【0017】
ここで、半透明、すなわち、艶消しされたナイロンフィルム2を使用すると、外部から読み取る文字などが控え目に表現されるため、菓子などの食品を引き立たせることができ、好ましい。
【0018】
EVAラミネート層3は、ナイロンフィルム2およびヒートシール性を有する不織布4を貼り合わせるために使用される。この際、他のプラスチック、例えば、ポリエチレンを利用して貼り合わせる場合に比較して相対的に低温でラミネートすることができるため、後述するように、ヒートシール性を有する不織布4の、高温による劣化を防止することができる。
【0019】
ここで、EVAは、厚みとともに、エチレンに対する酢酸ビニルの混合比率を変化させることにより、吸湿能力を変化させることができることから、ナイロンフィルム2の透湿度に対応して適宜の厚みと混合比率のEVAを選択すればよい。
【0020】
ヒートシール性を有する不織布4は、二成分構成の長繊維、具体的には、融点の高いポリエステル(融点250℃)やポリプロピレン(融点140℃)を芯部分に有するとともに、芯部分よりも相対的に融点の低いポリエチレン(融点105℃)を鞘部分に有する芯鞘構造の長繊維からなり、融点の低い鞘部分であるポリエチレンを溶融させることにより、熱溶着することができる。このような不織布は、ユニチカ(株)より商品名エルベス(登録商標)として市販されている。
【0021】
なお、ヒートシール性を有する不織布4としては、二成分構成の長繊維からなる不織布に代えて、ポリエチレン製長繊維からなる不織布およびポリエステル不織布を積層して形成された不織布や、一成分構成の長繊維からなり、接着剤を塗布した不織布を採用してもよい。
【0022】
この結果、ナイロンフィルム2、EVAラミネート層3およびヒートシール性を有する不織布4を順に積層して形成された包装材1は、ナイロンフィルム2の背面に印刷層5が形成されているため、印刷層5のインクが収容袋に収容される菓子などの食品と付着あるいは接触することがなく、衛生面に優れるとともに、外部から印刷層5の文字などを容易に読み取ることができる。また、ナイロンフィルム2は、シート基材として紙や不織布を採用した場合に比較して十分な強度を有しているため、収容袋内に収容する菓子などや乾燥剤が突き刺さっても破損することがなく、したがって、乾燥剤が食品と混合することを確実に防止することができるとともに、誤って開封されることも防止できる。さらに、ナイロンフィルム2およびEVAラミネート層3には、通気孔が形成されていないため、誤って水分が存在する場所に投棄したとしても、乾燥剤である生石灰に水が接触することがなく、生石灰の発熱を確実に防止することができる。
【0023】
さらにまた、切れ目を有すると、その切れ目に沿って簡単に裂け易いナイロンフィルム2は、長繊維からなる不織布4によって補強されているため、容易に裂けることがなく、したがって、乾燥剤が食品と混合することを確実に防止することができる。
【0024】
この包装材1は、適宜の大きさに切断されて加工メーカーに供給された後、各加工メーカーにおいて、包装材1のヒートシール性を有する不織布4同士を対向するように重ね合わせ、その周縁部の三方を熱溶着して一方の周縁部が開口された包装袋を製造し、あるいは、方形状の包装材1をヒートシール性を有する不織布4同士を対向するように折り重ね、その周縁部の二方を熱溶着して一方の周縁部が開口された包装袋を製造し、この包装袋内に乾燥剤を収容した後、開口した周縁部を熱溶着すれば、乾燥剤を収容した包装袋を形成することができる。
【0025】
なお、前述した包装材の実施形態においては、シート基材としてナイロンフィルムを採用した場合を例示したが、ナイロンフィルムに代えて、ポリエチレンテレフタレート(PET)を主原料とする透明あるいは半透明なエステルフィルム、具体的には、二軸延伸エステルフィルムを採用してもよい。
【0026】
ここで、JIS Z−0208に準拠して測定されたエステルフィルム(厚み12μm)の透湿度は、46g/m2 ・24hr(40℃・90%RH)である。したがって、収容袋内に収容する食品が必要とする乾燥度に対応して、ナイロンフィルムあるいはエステルフィルムを選択すればよい。例えば、海苔やおかきなどの食品の場合、より乾燥した状態に保持する必要があることから、透湿度が相対的に大きなナイロンフィルムを採用し、また、クッキーなどの食品の場合、一定の湿度に保持する必要があることから、透湿度が相対的に小さなエステルフィルムを採用すればよい。
【0027】
【発明の効果】
このように本発明の包装材によれば、背面に印刷層が形成された透明または半透明のナイロンフィルムまたはエステルフィルムを採用したことにより、印刷層のインクが収容袋に収容される菓子などの食品と付着あるいは接触することがなく、衛生面に優れるとともに、外部から印刷層の文字などを容易に読み取ることができる。また、紙や不織布に比較して強度が大きいため、乾燥剤や菓子などの食品が突き刺さって破損することがなく、乾燥剤が食品と混合することを確実に防止することができる。さらに、ナイロンフィルムおよびEVAラミネート層またはエステルフィルムまたはEVAラミネート層には、通気孔が形成されていないため、誤って水分が存在する場所に投棄したとしても、乾燥剤である生石灰に水が接触することがなく、生石灰の発熱を確実に防止することができる。さらに、ナイロンフィルムまたはエステルフィルムは、不織布によって補強されているため、容易に裂けることがなく、乾燥剤が食品と混合することを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の乾燥剤用包装材の一実施形態を模式的に示す断面図である。
【図2】従来の乾燥剤用包装材を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
1  乾燥剤用包装材
2  ナイロンフィルム
3  エチレン−酢酸ビニル共重合体ラミネート層
4  ヒートシール性を有する不織布
5 印刷層

Claims (1)

  1. 背面に印刷層が形成された透明もしくは半透明のナイロンフィルムまたはエステルフィルムの背面に、エチレン−酢酸ビニル共重合体ラミネート層およびヒートシール性を有する不織布がこの順に一体に積層されていることを特徴とする乾燥剤用包装材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100630631B1 (ko) 2005-01-19 2006-10-02 김원술 실리카겔 포장지 제조방법
CN105034515A (zh) * 2015-06-12 2015-11-11 广州汇豪纸业有限公司 复合离型布及其制作方法

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