JP2004082802A - Sun-visor for vehicle - Google Patents

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To prevent a mirror from falling off from a sun-visor body or from being damaged even if a load or an impact acts on the mirror surface of the mirror attached to the sun-visor body. <P>SOLUTION: A sun-visor 1 for vehicles is provided with the sun-visor body 2 and a vanity mirror 4. A mounting section 8, on which the vanity mirror is mounted, is steppedly provided on the nearly center section of the sun-visor body 2. The sun-visor body 2 is provided with a collapsed section 9 deeper than the mounting section 8. When a load X not less than a specified value is acted on the mirror surface side of the vanity mirror 4, the vanity mirror 4 falls off from a holding clip 15 and is collapsed in the collapsed section 9. The holding clip 15 is provided with a notch section 20, which is ruptured or deformed with ease so that when a load X not less than a specified value is acted on the mirror surface side of the vanity mirror 4, the vanity mirror 4 falls off. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ミラー付き車両用サンバイザに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、遮光等を目的として車室内に設置される車両用サンバイザとして、種々の付属品（バニティミラー、カードホルダ等）が取り付けられた車両用サンバイザが知られている。その中でも、遮光部分となるサンバイザ本体にバニティミラーが取り付けられた車両用サンバイザとして、図１２に示すような車両用サンバイザ１００が知られている。
【０００３】
図１２に示す車両用サンバイザ１００は、一端部が車室天井面に接続された支軸１０１によって、サンバイザ本体１０２が回動可能に装着される。そして、サンバイザ本体１０２が支軸１０１の軸回りに回動操作されることで、フロントガラスに沿った遮光位置（図１２中のＡに示す位置）と、車室天井面に沿った格納位置（図１２中のＢに示す位置）とで配置切換がされるようになっている。
このような車両用サンバイザ１００は、サンバイザ本体１０２が遮光位置にまで降ろされたときに、バニティミラー１０３の鏡面が車室内側に指向するように配置される。前席に着座した乗員は、サンバイザ本体１０２を遮光位置まで降ろすことにより、自身の顔面等をバニティミラー１０３の鏡面に映し出すことができるようになっている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した従来の車両用サンバイザ１００において、例えば事故時等に乗員の頭部がバニティミラー１０３の鏡面に不測に衝突した場合には、バニティミラー１０３サンバイザ本体１０２から脱落してしまうおそれがあるので問題であった。
【０００５】
本願発明はこのような問題に鑑みて創案されたものであり、サンバイザ本体に取り付けられたミラーの鏡面に荷重や衝撃等が作用した場合でも、そのミラーがサンバイザ本体から脱落するのを防止できる車両用サンバイザを提供することを課題とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、特許請求の範囲の各請求項に記載した発明が構成される。
請求項１に記載の車両用サンバイザによれば、ミラーの鏡面側に所定以上の荷重が作用すると、そのミラーが保持手段から外れてサンバイザ本体に設けられた落込部に落ち込むようになっている。
したがって、例えば乗員の頭部等がミラーの鏡面側に不測に衝突した場合であっても、ミラーの鏡面が少なくともサンバイザ本体の表面よりも深い位置にまで落ち込むことになる。すると、ミラーの鏡面に作用する荷重や衝撃等が緩衝されるとともに、サンバイザ本体に取り付けられたミラーの脱落が有効に防止される。
また、請求項１に記載の車両用サンバイザによれば、ミラーの鏡面側に所定以上の荷重が作用すると、そのミラーを保持する保持手段が脆弱部において破断あるいは変形し易いようになっている。これにより、保持手段からミラーが外れる際の荷重の大きさを任意に設定することが可能であり、ミラーの鏡面に作用する荷重や衝撃等を確実に緩衝することができる。
【０００７】
請求項２に記載の発明によれば、脆弱部は、保持手段に設けられた切欠部である車両用サンバイザが構成される。
したがって、切欠部の位置、深さ、角度等を調整することによって、保持手段からミラーが外れる際の荷重の大きさをより柔軟に設定することが可能となる。
【０００８】
請求項３に記載の車両用サンバイザによれば、ミラーの鏡面側に所定以上の荷重が作用すると、そのミラーが保持手段から外れてサンバイザ本体に設けられた落込部に落ち込むようになっている。また、前記ミラーの裏面と前記落込部の底部との間には、前記ミラーの鏡面側に作用する荷重を吸収するクッション体が配設されている。
したがって、例えば乗員の頭部等がミラーの鏡面側に不測に衝突した場合であっても、ミラーの鏡面が少なくともサンバイザ本体の表面よりも深い位置にまで落ち込むことになり、さらに、そのミラーの鏡面側に作用する荷重や衝撃等がクッション体によって速やかに吸収されるので、サンバイザ本体に取り付けられたミラーの脱落がより有効に防止される。
【０００９】
請求項４に記載の車両用サンバイザによれば、ミラーの鏡面側に所定以上の荷重が作用すると、そのミラーが保持手段から外れてサンバイザ本体に設けられた落込部に落ち込むようになっている。また、前記ミラーの裏面には、該ミラーの剛性を向上させるため、例えば鉄またはアルミニウム等の金属板、あるいは、ポリプロピレン，ポリエチレン，ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂により形成された補強板が固着されている。
したがって、例えば乗員の頭部等がミラーの鏡面側に不測に衝突した場合であっても、ミラーの鏡面が少なくともサンバイザ本体の表面よりも深い位置にまで落ち込むことになる。これにより、ミラーの鏡面に作用する荷重や衝撃等が緩衝されてサンバイザ本体からの脱落が有効に防止されるとともに、金属あるいは合成樹脂等により形成された補強板によってそのミラーの破損等が有効に防止される。
【００１０】
請求項５に記載の車両用サンバイザによれば、ミラーは、該ミラーの裏面に固着された補強板を介して保持手段により保持される。したがって、ミラーを保持手段により直接的に保持するよりも該ミラーの破損等が有効に防止される。
【００１１】
請求項６に記載の車両用サンバイザによれば、保持手段は、ミラーを保持する保持クリップにより構成されており、前記保持クリップと落込部の側壁部との間には、前記保持クリップから前記ミラーが外れるようにその保持クリップが前記ミラーの外縁部から離間する方向へ変形可能とするための所要の隙間が設けられる。これにより、ミラーの鏡面側に荷重や衝撃等が作用した際に、保持クリップが容易に変形してミラーが円滑に外れるようになっており、サンバイザ本体からのミラーの脱落や破損等をより効果的に防止することができる。
【００１２】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図１は、本発明の実施の形態における車両用サンバイザ１の概略構成を示す斜視図である。
図１に示すように、車両用サンバイザ１は、車室内に差し込む日光等を遮るための部分であるサンバイザ本体２と、略Ｌ字型でかつ棒状に形成された支軸３と、サンバイザ本体２の表面略中央部付近に取り付けられるバニティミラー４（ミラー）とを備えている。
支軸３は、縦軸部３ａと横軸部３ｂとを備え、その縦軸部３ａの一端がブラケット１１を介して車室天井部の所定箇所に取り付けられ、その横軸部３ｂの一端がサンバイザ本体２に内設された金属製の軸受部材５の軸受孔に回動可能に挿入される。これにより、サンバイザ本体２は支軸３を介して車室天井部に連結され、このサンバイザ本体２が横軸部３ｂの軸周りに回動操作されることにより、車室天井面に沿う格納位置と、フロントガラスに沿う遮光位置との間で配置切換が行なわれるようになっている。また、サンバイザ本体２の左端側の上部にはサポート軸１２が設けられており、このサポート軸１２が車室内の所要箇所に設けられた掛止フックに回動可能な状態で掛け止めされるようになっている。
【００１３】
図２は、バニティミラー４を取り付ける前の状態におけるサンバイザ本体２の斜視図である。ただし、図２では、サンバイザ本体２及びそのサンバイザ本体２の外表面に被覆される表皮材６の一部を破断した状態を示している。
図２に示すように、サンバイザ本体２は、例えばポリプロピレン等の熱可塑性合成樹脂のブロー成形により中空状に形成されたものであり、その外表面には表皮材６が被覆されている。表皮材６は、例えば、塩化ビニル、織布、不織布、レザー等の伸縮性を有するシート状の部材が袋状に形成されたものであり、サンバイザ本体２の外表面全体に密着状に被覆されている。
【００１４】
図３は、バニティミラー４を裏面側から見た斜視図である。このバニティミラー４は、運転席や助手席に着座した乗員等が例えば化粧用鏡として使用するために、サンバイザ本体２の略中央部に対して取り付けられるものである。バニティミラー４の裏面側には、このバニティミラー４が万一破損した場合に破片が飛散するのを防止するための粘着テープ（図示していない）が貼着されている。
図３に示すように、バニティミラー４は、熱可塑性合成樹脂の射出成形により方形枠状に形成された外枠体７を介してサンバイザ本体２に取り付けられる。この外枠体７は、バニティミラー４をサンバイザ本体２に取り付けるための役割を果たすとともに、バニティミラー４の外周を縁取ることで意匠的な効果を得るための装飾部材としての役割をも果たしている。
外枠体７の裏面側には、複数個の係止クリップ１３が一体状に設けられている。また、外枠体７の裏面側には、この係止クリップ１３以外にも、外枠体７の裏面にバニティミラー４を保持しておくための複数個の保持クリップ１５と、保持クリップ１５によって保持されたバニティミラー４の上下への移動を規制するための板状片である複数個のストッパ片１６とが設けられている。保持クリップ１５が、本発明における「保持手段」に対応している。
また、バニティミラー４の裏面には、このバニティミラー４の大きさよりも若干小さく形成された熱可塑性合成樹脂製（ポリプロピレン等）の補強板１７が接着剤により固着されている。
【００１５】
図４は、図１に示す車両用サンバイザ１のＡ−Ａ線断面図であり、図５は、図１に示す車両用サンバイザ１のＢ−Ｂ線断面図である。
図２、図４及び図５に示すように、サンバイザ本体２の表面（遮光位置に配置したサンバイザ本体２の車室内側に指向する側の面）の略中央部には、バニティミラー４をサンバイザ本体２に対して取り付けるための取付部８が段差状に凹設されている。この取付部８には、外枠体７の下面に設けられた複数個の係止クリップ１３を挿入するための係止孔１４が設けられている。そして、係止クリップ１３がこの係止孔１４に挿入されてその孔縁部に弾性的に係止することによって、外枠体７が凹状の取付部８に嵌め込まれるようにしてバニティミラー４の取り付けが行なわれるようになっている。
【００１６】
また、図２、図４及び図５に示すように、サンバイザ本体２の表面には、取付部８よりも更に深くなるようにして落込部９が段差状に凹設されている。この落込部９は、その深さＤ（バニティミラー４の下面から落込部９の底部までの深さＤ）がバニティミラー４の厚みＴ以上となるようにしてサンバイザ本体２の表面に対して凹状に設けられている。これにより、取付部８に外枠体７が取り付けられると、バニティミラー４の裏面側には深さＤを有する落込空間１８（隙間）が形成される。
なお、落込部９は、保持クリップ１５の下面から該落込部９の底部までの深さがバニティミラー４の厚みＴ以上となるようにして設けられてもよい。この場合には、保持クリップ１５の下面側に厚みＴ以上の深さを有する落込空間１８が形成される。
【００１７】
落込空間１８が形成された状態において、バニティミラー４の鏡面に対して所定以上の大きさの荷重Ｘが作用すると、図５に示すように、外枠体７の裏面に設けられた複数個の保持クリップ１５からバニティミラー４が外れて脱落し、バニティミラー４は落込部９の底部にまで落ち込むことになる。これにより、バニティミラー４の鏡面側に作用する衝撃や荷重が緩衝されるとともに、バニティミラー４のサンバイザ本体２からの脱落が有効に防止される。
なお、図５に示すように、保持クリップ１５と落込部９の側壁部との間には所要の隙間Ｃが確保されており、バニティミラー４の鏡面側に荷重Ｘが作用すると、この隙間Ｃを利用して保持クリップ１５がバニティミラー４の外縁部から離間する方向に広がるように変形し、これによってバニティミラー４が保持クリップ１５から比較的容易に外れるようになっている。
【００１８】
バニティミラー４を保持するための保持クリップ１５は、乗員がバニティミラー４の鏡面を布で拭いたりする程度の荷重では変形しないけれども、バニティミラー４が破壊され得るような所定以上の荷重Ｘが作用したときには弾性的に変形してバニティミラー４の外縁部から外れる程度の所要の弾性を有する合成樹脂材料により形成されるのが好ましい。なお、ここでいう「荷重Ｘ」には、ミラーの鏡面にゆっくりと作用する静的な荷重だけでなく、例えば衝撃等のように瞬間的に作用する動的な荷重をも含む。乗員がバニティミラー４の鏡面を布で拭いたりする荷重は、およそ６〜７ｋｇｆ／ｃｍ^２程度であることが確認されている。バニティミラー４が破壊され得る荷重は、およそ１４０〜１５０ｋｇｆ／ｃｍ^２程度であることが確認されている。
【００１９】
前述したように、バニティミラー４の裏面には、例えばポリプロピレンやポリカーボネイト等の熱可塑性合成樹脂で形成された補強板１７が接着剤により固着されている。これにより、バニティミラー４の破損自体が有効に防止されるだけでなく、仮にバニティミラー４が破損した場合であっても、そのバニティミラー４の破片が補強板１７によって保持されるので車室内への脱落等が有効に防止される。なお、補強板１７は、荷重や衝撃等が作用したときにバニティミラー４に固着したまま破損して複数の破片とならないように、バニティミラー４に作用した荷重に追従して柔軟に変形することのできる材料により形成されるのが好ましい。
【００２０】
図６は、図１に示す車両用サンバイザ１のＢ−Ｂ線断面図であり、バニティミラー４が落込部９の底部にまで落ち込んだ状態を示している。
図６に示すように、落込部９の底部にまでバニティミラー４が落ち込んだ後は、仮に乗員の頭部等が車両用サンバイザ１に再び衝突した場合であっても、その乗員の頭部がバニティミラー４の鏡面に到達することが防止される。
このとき、落込部９の深さＤは、直径１６５ｍｍの球体Ｓを外枠体７に接触するまで近接させたときに、その球体Ｓの表面と、落ち込んだ後のバニティミラー４の鏡面とが接触しない程度の深さに設定されるのが好ましい。直径１６５ｍｍの球体Ｓというのは、人間の頭部の模擬形状として使われるものである。この球体Ｓとバニティミラー４の鏡面とが接触しないということは、乗員の頭部がバニティミラー４の鏡面へ到達しないということであり、乗員の頭部をより確実に保護することができる。
【００２１】
本発明の車両用サンバイザ１は、図７に示すようにして実施することもできる。
図７は、図１における車両用サンバイザ１のＢ−Ｂ線断面図であり、バニティミラー４の裏面と落込部９の底部との隙間である落込空間１８にクッション体３０を配設した実施例を示している。このクッション体３０は、例えば発泡ウレタンやポリエチレンフォーム等の合成樹脂発泡体により略直方体形状に形成されたものであり、バニティミラー４に作用した荷重Ｘを体積変化により吸収する役割を果たす。
落込空間１８にクッション体３０が配設された状態において、バニティミラー４の鏡面側に所定以上の荷重Ｘが作用した場合には、バニティミラー４が保持クリップ１５から外れて落込部９に向けて落ち込むことになる。このとき、バニティミラー４に作用した荷重や衝撃はクッション体３０によって速やかに吸収されるので、バニティミラー４の破損や脱落等が有効に防止される。
なお、クッション体３０には、合成樹脂発泡体以外にも、例えば軟らかいシリコンゴムや木綿のような繊維の集合体等、その他の衝撃吸収体を採用することもできる。
【００２２】
また、本発明の車両用サンバイザ１は、図８及び図９に示すようにして実施することもできる。
図８及び図９は、図１に示す車両用サンバイザ１のＢ−Ｂ線断面図であり、保持クリップ１５に切欠部２０が設けられた実施例を示している。この切欠部２０は、外枠体７の下面から延出して形成された合成樹脂製の保持クリップ１５の一部をカッター等の切断具により略Ｖ字型に切り欠いた部分であり、本発明における「脆弱部」に対応する部分である。なお、図８及び図９では、外枠体７とバニティミラー４と補強板１７以外の部分を省略して表している。
図８（ａ）に示すように、切欠部２０が、外枠体７の下面に対する保持クリップ１５の付け根付近の位置に形成された場合には、バニティミラー４の鏡面側に所定以上の荷重Ｘが作用すると、その保持クリップ１５が外枠体７との付け根付近を中心として外側に広がるようにして変形する。これにより、図８（ｂ）に示すように、バニティミラー４に比較的小さな荷重Ｘが作用した場合であっても、そのバニティミラー４が保持クリップ１５から容易に外れることになる。バニティミラー４が保持クリップ１５から外れると、バニティミラー４は落込部９の底部にまで落ち込むことになり、これによってバニティミラー４に作用する荷重や衝撃等がより確実に緩衝される。
【００２３】
図９（ａ）に示すように、切欠部２０が、保持クリップ１５の下端に設けられてバニティミラー４を直接的に保持する爪部２１付近に形成された場合には、バニティミラー４の鏡面側に所定以上の荷重Ｘが作用すると、保持クリップ１５が切欠部２０付近においてちぎれるようして破断する。これにより、図９（ｂ）に示すように、バニティミラー４に比較的小さな荷重Ｘが作用した場合であっても、そのバニティミラー４は保持クリップ１５から容易に外れることになる。バニティミラー４が保持クリップ１５から外れると、バニティミラー４は落込部９の底部にまで落ち込むことになり、これによってバニティミラー４に作用する荷重や衝撃等がより確実に緩衝される。
【００２４】
このように、保持クリップ１５に切欠部２０を設けることにより、バニティミラー４が保持クリップ１５から外れる際の荷重Ｘの大きさを任意に設定することができる。さらに、切欠部２０の位置、深さ、角度等を調整すれば、バニティミラー４が外れる際の荷重Ｘの大きさをより柔軟に設定することも可能である。
例えば、バニティミラー４がより小さい荷重Ｘによって保持クリップ１５から外れるようにしたい場合には、切欠部２０をより深く形成して保持クリップ１５が容易に破断あるいは変形するようにすればよい。反対に、バニティミラー４がより大きい荷重Ｘによって保持クリップ１５から外れるようにしたい場合には、切欠部２０を保持クリップ１５の厚肉部分に設けたり、あるいは、切欠部２０をより浅く形成して保持クリップ１５が容易に破断あるいは変形しないようにすればよい。
なお、バニティミラー４が保持クリップ１５から外れるようにするための「脆弱部」は、切欠部２０以外の態様によって実現することも可能である。例えば、保持クリップ１５を射出成形等する際に予め薄肉で変形しやすい部分を設けたり、あるいは、保持クリップ１５の一部を軟らかい材料や脆い材料により形成して変形あるいは破断が容易であるようにしてもよい。
【００２５】
さらに、本発明の車両用サンバイザ１は、図１０及び図１１に示すようにして実施することもできる。
図１０は、バニティミラー４を裏面から見た斜視図であり、バニティミラー４が補強板１７を介して保持クリップ１５により保持された実施例を示している。また、図１１は、図１０におけるバニティミラー４の横断面図である。
図１０及び図１１に示すように、バニティミラー４の裏面には、このバニティミラー４よりも若干大きく形成された熱可塑性合成樹脂性の補強板１７が固着されている。そして、この補強板１７の外縁部が保持クリップ１５の爪部２１によって挟持され、この補強板１７が保持クリップ１５によって保持されることで、バニティミラー４が落込部９の底部との間に隙間を有した状態で間接的に保持されている。バニティミラー４の鏡面側に所定以上の荷重Ｘが作用すると、補強板１７の外縁部付近が屈曲部２２において上側に屈曲し、これにより、補強板１７が保持クリップ１５から外れて落込部９の底部に向けて落ち込むことになる。すると、バニティミラー４のサンバイザ本体２からの脱落が防止されるとともに、バニティミラー４に作用した荷重や衝撃が緩衝されて該バニティミラー４の破損等が有効に防止される。
このように、バニティミラー４を保持する保持クリップ１５は、別部材である補強板１７を間に介して該バニティミラー４を間接的に保持するようにしてもよい。そうすれば、荷重Ｘに抗するための保持クリップ１５からの反力がバニティミラー４に対して直接的に作用しないので、バニティミラー４の破損がより有効に防止される。
なお、図１０及び図１１に示す上記実施例では、補強板１７が屈曲部２２において上側に屈曲して保持クリップ１５から外れる例を示したが、保持クリップ１５が破断あるいは変形して該保持クリップ１５から補強板１７が外れるように構成してもよい。その場合、保持クリップ１５に対して前記切欠部２０を形成してもよい。
【００２６】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更することが可能である。
例えば、上記実施の形態では、サンバイザ本体２が熱可塑性合成樹脂のブロー成形により成形されるものである例を示したが、その他の成形法、例えば、熱可塑性合成樹脂のビーズ発泡成形、射出成形等によりサンバイザ本体２を成形した場合であっても、上記実施の形態と同様の作用効果を得ることが可能である。
【００２７】
また、上記実施の形態では、外枠体７を介してバニティミラー４がサンバイザ本体２に取り付けられる例を示したが、外枠体７が無くても本発明を実施することができる。例えば、落込部９の側壁面に対して保持クリップ１５を一体状に設け、その保持クリップ１５によりバニティミラー４を保持するようにすれば、上記実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
【００２８】
また、上記実施の形態では、バニティミラー４の鏡面が主にガラスで構成される例を示したが、このような態様に限定するものではない。例えば、バニティミラー４の鏡面がポリカーボネイト等の透明合成樹脂材料で構成されるような場合であっても、上記実施の形態と同様な作用効果を達成することができる。
また、上記実施の形態では、サンバイザ本体２表面に表皮材６が被覆される例を示したが、表皮材６が被覆されていないサンバイザ本体に対しても本発明を適用できる。
また、上記実施の形態では、補強板１７が熱可塑性合成樹脂で形成される例を示したが、このような態様に限定するものではない。例えば、補強板１７が鉄やアルミニウム等の金属により形成される場合であっても本発明を適用することができる。
また、上記実施の形態では、バニティミラー４の裏面に補強板１７が接着剤により固着される例を示したが、このような態様に限定するものではない。例えば、バニティミラー４の裏面に、補強板１７を加熱溶着や両面粘着テープ等の他の手段により固着するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、バニティミラー４の裏面に補強板１７が固着される例を示したが、バニティミラー４の裏面に補強板１７が固着されていない場合であっても本発明を適用できる。
また、上記実施の形態では、落込空間１８にクッション体３０が配設される例を示したが、クッション体３０が配設されていない場合であっても本発明を適用できる。
また、例えば、バニティミラー４の鏡面を覆うためのスライド蓋やカバー等が取り付けられている場合であっても、本発明を同様に適用することができる。
【００２９】
また、上記実施の形態では、説明を分かり易くするために、補強板１７、クッション体３０、切欠部２０（脆弱部）を備えた車両用サンバイザ１をそれぞれ別の実施例を用いて説明したが、それらの一部又は全部を備えた車両用サンバイザ１を実施できることは勿論であり、この場合、バニティミラー４の脱落や破損等をより相乗的かつ効果的に防止することができる。
【００３０】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、サンバイザ本体に取り付けられたミラーの鏡面に荷重や衝撃等が作用した場合でも、そのミラーのサンバイザ本体からの脱落を有効に防止することのできる車両用サンバイザを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本実施の形態における車両用サンバイザの概略構成を示す斜視図である。
【図２】バニティミラーを取り付ける前の状態におけるサンバイザ本体の斜視図である。
【図３】バニティミラーを裏面側から見た斜視図である。
【図４】図１に示す車両用サンバイザのＡ−Ａ線断面図である。
【図５】図１に示す車両用サンバイザのＢ−Ｂ線断面図である。
【図６】図１に示す車両用サンバイザのＢ−Ｂ線断面図であり、バニティミラーが落込部の底部にまで落ち込んだ状態を示している。
【図７】図１における車両用サンバイザのＢ−Ｂ線断面図であり、バニティミラーの裏面と落込部の底部との隙間である落込空間にクッション体を配設した実施例を示す図である。
【図８】図１における車両用サンバイザのＢ−Ｂ線断面図であり、保持クリップに切欠部が設けられた実施例を示している。
【図９】図１における車両用サンバイザ１のＢ−Ｂ線断面図であり、保持クリップに切欠部が設けられた実施例を示している。
【図１０】バニティミラーを裏面から見た斜視図であり、バニティミラーが補強板を介して保持クリップにより保持された実施例を示している。
【図１１】図１０におけるバニティミラーの横断面図である。
【図１２】従来の車両用サンバイザを示す斜視図である。
【符号の説明】
１　　　　車両用サンバイザ
２　　　　サンバイザ本体
４　　　　バニティミラー（ミラー）
６　　　　表皮材
７　　　　外枠体
８　　　　取付部
９　　　　落込部
１５　　保持クリップ（保持手段）
１８　　落込空間（隙間）
２０　　切欠部（脆弱部）
２１　　爪部
３０　　クッション体[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a sun visor for a vehicle with a mirror.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, a sun visor for a vehicle to which various accessories (vanity mirrors, card holders, and the like) are attached has been known as a sun visor for a vehicle installed in a vehicle cabin for the purpose of shading or the like. Among them, a vehicle sun visor 100 as shown in FIG. 12 is known as a vehicle sun visor in which a vanity mirror is attached to a sun visor main body serving as a light shielding portion.
[0003]
In a vehicle sun visor 100 shown in FIG. 12, a sun visor main body 102 is rotatably mounted by a support shaft 101 having one end connected to a ceiling surface of a passenger compartment. When the sun visor main body 102 is rotated around the axis of the support shaft 101, the light shielding position along the windshield (the position indicated by A in FIG. 12) and the storage position along the vehicle compartment ceiling surface ( (The position indicated by B in FIG. 12).
Such a vehicle sun visor 100 is arranged such that when the sun visor main body 102 is lowered to the light blocking position, the mirror surface of the vanity mirror 103 is directed toward the vehicle interior. The occupant seated in the front seat can project his or her face on the mirror surface of the vanity mirror 103 by lowering the sun visor body 102 to the light blocking position.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
Incidentally, in the above-described conventional vehicle sun visor 100, if the occupant's head unexpectedly collides with the mirror surface of the vanity mirror 103 at the time of an accident or the like, the vanity mirror 103 may fall off from the sun visor main body 102. It was a problem.
[0005]
The present invention has been made in view of such a problem, and a vehicle that can prevent the mirror from falling off from the sun visor main body even when a load or impact acts on the mirror surface of the mirror attached to the sun visor main body. It is an object to provide a sun visor for use.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the inventions described in the claims are configured.
According to the sun visor for a vehicle according to the first aspect, when a load equal to or more than a predetermined value acts on the mirror surface of the mirror, the mirror separates from the holding means and falls into the recess provided in the sun visor body.
Therefore, even if the occupant's head or the like unexpectedly collides with the mirror surface of the mirror, the mirror surface of the mirror falls at least to a position deeper than the surface of the sun visor body. Then, the load or impact acting on the mirror surface of the mirror is buffered, and the mirror attached to the sun visor body is effectively prevented from falling off.
Further, according to the vehicle sun visor of the first aspect, when a load equal to or more than a predetermined value acts on the mirror surface side of the mirror, the holding means for holding the mirror is easily broken or deformed at the fragile portion. Thus, it is possible to arbitrarily set the magnitude of the load when the mirror comes off the holding means, and it is possible to reliably buffer the load, impact, and the like acting on the mirror surface of the mirror.
[0007]
According to the second aspect of the present invention, the vulnerable part is a notch provided in the holding means, which constitutes a vehicle sun visor.
Therefore, by adjusting the position, depth, angle, and the like of the notch, it is possible to more flexibly set the magnitude of the load when the mirror separates from the holding means.
[0008]
According to the sun visor for a vehicle according to the third aspect, when a load equal to or more than a predetermined value acts on the mirror surface of the mirror, the mirror separates from the holding means and falls into the recess provided in the sun visor body. In addition, a cushion body that absorbs a load acting on the mirror surface of the mirror is provided between the back surface of the mirror and the bottom of the recess.
Therefore, for example, even if the occupant's head or the like unexpectedly collides with the mirror surface of the mirror, the mirror surface of the mirror will fall at least to a position deeper than the surface of the sun visor body, and furthermore, the mirror surface of the mirror Since the load, impact, and the like acting on the side are quickly absorbed by the cushion body, the mirror attached to the sun visor body is more effectively prevented from falling off.
[0009]
According to the vehicle sun visor of the fourth aspect, when a load equal to or more than a predetermined value acts on the mirror surface side of the mirror, the mirror separates from the holding means and falls into the recess provided in the sun visor body. In order to improve the rigidity of the mirror, a metal plate such as iron or aluminum, or a reinforcing plate formed of a synthetic resin such as polypropylene, polyethylene, or polyethylene terephthalate is fixed to the back surface of the mirror. .
Therefore, even if the occupant's head or the like unexpectedly collides with the mirror surface of the mirror, the mirror surface of the mirror falls at least to a position deeper than the surface of the sun visor body. As a result, the load or impact acting on the mirror surface of the mirror is buffered, thereby effectively preventing the mirror from falling off the main body of the sun visor, and the reinforcing plate made of metal or synthetic resin is used to effectively prevent the mirror from being damaged. Is prevented.
[0010]
According to the vehicle sun visor of the fifth aspect, the mirror is held by the holding means via the reinforcing plate fixed to the back surface of the mirror. Therefore, breakage of the mirror can be more effectively prevented than holding the mirror directly by the holding means.
[0011]
According to the sun visor for a vehicle according to claim 6, the holding means is constituted by a holding clip for holding a mirror, and between the holding clip and a side wall of the recessed portion, the holding clip is connected to the mirror. A required gap is provided so that the holding clip can be deformed in a direction away from the outer edge of the mirror so as to come off. As a result, when a load or impact is applied to the mirror surface of the mirror, the retaining clip is easily deformed and the mirror comes off smoothly, which more effectively prevents the mirror from falling off or breaking from the sun visor body. Can be prevented.
[0012]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a perspective view showing a schematic configuration of a vehicle sun visor 1 according to an embodiment of the present invention.
As shown in FIG. 1, the vehicle sun visor 1 includes a sun visor main body 2 which is a part for blocking sunlight or the like inserted into a vehicle interior, a substantially L-shaped and rod-shaped support shaft 3, and a sun visor main body 2. And a vanity mirror 4 (mirror) attached near a substantially central portion of the surface.
The support shaft 3 includes a vertical axis portion 3a and a horizontal axis portion 3b, and one end of the vertical axis portion 3a is attached to a predetermined location on the ceiling of the vehicle compartment via a bracket 11, and one end of the horizontal axis portion 3b is It is rotatably inserted into a bearing hole of a metal bearing member 5 provided inside the sun visor body 2. As a result, the sun visor body 2 is connected to the cabin ceiling via the support shaft 3, and the sun visor body 2 is rotated about the axis of the horizontal shaft portion 3b, so that the storage position along the cabin ceiling surface. , And the light-shielding position along the windshield is switched. In addition, a support shaft 12 is provided on an upper portion on the left end side of the sun visor main body 2, and the support shaft 12 is rotatably hooked to a hook provided at a required position in the vehicle compartment. It has become.
[0013]
FIG. 2 is a perspective view of the sun visor main body 2 in a state before the vanity mirror 4 is attached. However, FIG. 2 shows a state in which the sun visor body 2 and a part of the skin material 6 that covers the outer surface of the sun visor body 2 are partially broken.
As shown in FIG. 2, the sun visor main body 2 is formed in a hollow shape by blow molding of a thermoplastic synthetic resin such as polypropylene, and the outer surface thereof is covered with a skin material 6. The skin material 6 is formed by forming a sheet-like member having elasticity such as vinyl chloride, woven fabric, non-woven fabric, leather, or the like into a bag shape, and is coated on the entire outer surface of the sun visor body 2 in close contact. ing.
[0014]
FIG. 3 is a perspective view of the vanity mirror 4 as viewed from the back side. The vanity mirror 4 is attached to a substantially central portion of the sun visor main body 2 so that an occupant or the like sitting on a driver's seat or a passenger seat can use the mirror as a cosmetic mirror, for example. An adhesive tape (not shown) is attached to the back surface of the vanity mirror 4 to prevent the fragments from scattering if the vanity mirror 4 is broken.
As shown in FIG. 3, the vanity mirror 4 is attached to the sun visor main body 2 via an outer frame 7 formed into a rectangular frame by injection molding of a thermoplastic synthetic resin. The outer frame 7 plays a role in attaching the vanity mirror 4 to the sun visor body 2 and also plays a role as a decorative member for obtaining a design effect by framing the outer periphery of the vanity mirror 4. .
A plurality of locking clips 13 are provided integrally on the back side of the outer frame 7. In addition to the retaining clips 13 on the back side of the outer frame 7, a plurality of holding clips 15 for holding the vanity mirror 4 on the back of the outer frame 7 and a plurality of holding clips 15 are provided. A plurality of stopper pieces 16 which are plate-shaped pieces for regulating the vertical movement of the held vanity mirror 4 are provided. The holding clip 15 corresponds to the “holding unit” in the present invention.
On the back surface of the vanity mirror 4, a reinforcing plate 17 made of a thermoplastic synthetic resin (such as polypropylene) slightly smaller than the size of the vanity mirror 4 is fixed by an adhesive.
[0015]
FIG. 4 is a sectional view taken along line AA of the vehicle sun visor 1 shown in FIG. 1, and FIG. 5 is a sectional view taken along line BB of the vehicle sun visor 1 shown in FIG.
As shown in FIGS. 2, 4, and 5, a vanity mirror 4 is provided at a substantially central portion of the surface of the sun visor main body 2 (the surface of the sun visor main body 2 disposed at the light blocking position and facing the vehicle interior). A mounting portion 8 for mounting to the main body 2 is recessed in a step shape. The mounting portion 8 is provided with a locking hole 14 for inserting a plurality of locking clips 13 provided on the lower surface of the outer frame 7. Then, the locking clip 13 is inserted into the locking hole 14 and elastically locked to the edge of the hole, so that the outer frame 7 is fitted into the concave mounting portion 8 so that the vanity mirror 4 Attachment is performed.
[0016]
As shown in FIGS. 2, 4, and 5, a depression 9 is recessed in the surface of the sun visor body 2 so as to be deeper than the attachment 8. The recess 9 is concave with respect to the surface of the sun visor body 2 so that the depth D (the depth D from the lower surface of the vanity mirror 4 to the bottom of the recess 9) is equal to or greater than the thickness T of the vanity mirror 4. It is provided in. Thus, when the outer frame 7 is attached to the attachment portion 8, a recessed space 18 (gap) having a depth D is formed on the back surface side of the vanity mirror 4.
The recess 9 may be provided so that the depth from the lower surface of the holding clip 15 to the bottom of the recess 9 is equal to or greater than the thickness T of the vanity mirror 4. In this case, a depression space 18 having a depth equal to or greater than the thickness T is formed on the lower surface side of the holding clip 15.
[0017]
When a load X having a predetermined magnitude or more acts on the mirror surface of the vanity mirror 4 in the state where the recessed space 18 is formed, as shown in FIG. The vanity mirror 4 comes off from the holding clip 15 and falls off, and the vanity mirror 4 falls to the bottom of the recess 9. As a result, the impact or load acting on the mirror surface side of the vanity mirror 4 is buffered, and the vanity mirror 4 is effectively prevented from falling off from the sun visor main body 2.
As shown in FIG. 5, a required gap C is secured between the holding clip 15 and the side wall of the recess 9. When a load X acts on the mirror surface of the vanity mirror 4, the gap C is increased. The holding clip 15 is deformed so as to spread in a direction away from the outer edge portion of the vanity mirror 4 by using the above, so that the vanity mirror 4 is detached from the holding clip 15 relatively easily.
[0018]
Although the holding clip 15 for holding the vanity mirror 4 is not deformed by a load such that an occupant wipes the mirror surface of the vanity mirror 4 with a cloth, a load X exceeding a predetermined value such that the vanity mirror 4 can be broken is applied. In this case, the vanity mirror 4 is preferably formed of a synthetic resin material having a required elasticity such that it is elastically deformed and comes off the outer edge of the vanity mirror 4. The “load X” here includes not only a static load acting slowly on the mirror surface of the mirror but also a dynamic load acting instantaneously such as an impact. It has been confirmed that the load for the occupant to wipe the mirror surface of the vanity mirror 4 with a cloth is about 6 to 7 kgf / cm ² . It has been confirmed that the load at which the vanity mirror 4 can be broken is about 140 to 150 kgf / cm ² .
[0019]
As described above, the reinforcing plate 17 formed of a thermoplastic synthetic resin such as polypropylene or polycarbonate is fixed to the back surface of the vanity mirror 4 with an adhesive. This not only effectively prevents the vanity mirror 4 from being broken, but also allows the fragments of the vanity mirror 4 to be retained by the reinforcing plate 17 even if the vanity mirror 4 is broken, so Is effectively prevented. The reinforcing plate 17 is to be deformed flexibly following the load applied to the vanity mirror 4 so that the reinforcing plate 17 does not break while being fixed to the vanity mirror 4 when a load, an impact, or the like is applied, so as to form a plurality of fragments. It is preferably formed of a material that can be used.
[0020]
FIG. 6 is a cross-sectional view taken along the line BB of the vehicle sun visor 1 shown in FIG. 1, and shows a state where the vanity mirror 4 has dropped to the bottom of the recess 9.
As shown in FIG. 6, after the vanity mirror 4 has fallen to the bottom of the recess 9, even if the occupant's head or the like collides again with the vehicle sun visor 1, the occupant's head remains Reaching the mirror surface of the vanity mirror 4 is prevented.
At this time, the depth D of the recess 9 is such that when the sphere S having a diameter of 165 mm is brought close to contact with the outer frame 7, the surface of the sphere S and the mirror surface of the vanity mirror 4 after the fall are set. It is preferable that the depth is set so as not to contact. The sphere S having a diameter of 165 mm is used as a simulated shape of a human head. The fact that the spherical body S does not come into contact with the mirror surface of the vanity mirror 4 means that the head of the occupant does not reach the mirror surface of the vanity mirror 4, and the head of the occupant can be protected more reliably.
[0021]
The sun visor 1 for a vehicle of the present invention can also be implemented as shown in FIG.
FIG. 7 is a cross-sectional view taken along the line BB of the vehicle sun visor 1 in FIG. 1, and an embodiment in which a cushion body 30 is disposed in a recess space 18 which is a gap between the back surface of the vanity mirror 4 and the bottom of the recess 9. Is shown. The cushion body 30 is formed in a substantially rectangular parallelepiped shape by, for example, a synthetic resin foam such as urethane foam or polyethylene foam, and plays a role of absorbing a load X applied to the vanity mirror 4 by a volume change.
In a state where the cushion body 30 is disposed in the drop space 18, when a load X of a predetermined value or more acts on the mirror surface side of the vanity mirror 4, the vanity mirror 4 is disengaged from the holding clip 15 and is directed toward the drop portion 9. You will be depressed. At this time, the load or impact applied to the vanity mirror 4 is quickly absorbed by the cushion body 30, so that the vanity mirror 4 is effectively prevented from being damaged or dropped.
Note that, besides the synthetic resin foam, other shock absorbers such as an aggregate of fibers such as soft silicone rubber and cotton can be used for the cushion body 30.
[0022]
Further, the vehicle sun visor 1 of the present invention can also be implemented as shown in FIGS.
8 and 9 are cross-sectional views taken along the line BB of the vehicle sun visor 1 shown in FIG. 1, and show an embodiment in which the notch 20 is provided in the holding clip 15. The cutout portion 20 is a portion obtained by cutting a part of a synthetic resin holding clip 15 formed from the lower surface of the outer frame body 7 into a substantially V-shape by a cutting tool such as a cutter. This is the part corresponding to the "fragile part" in. 8 and 9, parts other than the outer frame 7, the vanity mirror 4, and the reinforcing plate 17 are omitted.
As shown in FIG. 8A, when the cutout portion 20 is formed at a position near the base of the holding clip 15 with respect to the lower surface of the outer frame body 7, a load X or more on the mirror surface of the vanity mirror 4 is applied. Acts, the holding clip 15 is deformed so as to spread outward around the base near the outer frame 7. As a result, as shown in FIG. 8B, even when a relatively small load X acts on the vanity mirror 4, the vanity mirror 4 can easily come off the holding clip 15. When the vanity mirror 4 comes off from the holding clip 15, the vanity mirror 4 falls to the bottom of the recess 9 so that the load, impact and the like acting on the vanity mirror 4 are more reliably buffered.
[0023]
As shown in FIG. 9A, when the notch 20 is formed near the claw 21 that is provided at the lower end of the holding clip 15 and directly holds the vanity mirror 4, the mirror surface of the vanity mirror 4 is formed. When a load X greater than a predetermined value acts on the side, the holding clip 15 is broken near the notch 20 so as to be torn. Accordingly, as shown in FIG. 9B, even when a relatively small load X acts on the vanity mirror 4, the vanity mirror 4 can easily be detached from the holding clip 15. When the vanity mirror 4 comes off from the holding clip 15, the vanity mirror 4 falls to the bottom of the recess 9 so that the load, impact and the like acting on the vanity mirror 4 are more reliably buffered.
[0024]
By providing the notch 20 in the holding clip 15, the magnitude of the load X when the vanity mirror 4 comes off the holding clip 15 can be set arbitrarily. Further, by adjusting the position, the depth, the angle, and the like of the notch 20, it is possible to more flexibly set the magnitude of the load X when the vanity mirror 4 comes off.
For example, when it is desired that the vanity mirror 4 be separated from the holding clip 15 by a smaller load X, the notch 20 may be formed deeper so that the holding clip 15 is easily broken or deformed. Conversely, when it is desired that the vanity mirror 4 be separated from the holding clip 15 by a larger load X, the notch 20 is provided in a thick portion of the holding clip 15 or the notch 20 is formed to be shallower. It is sufficient that the holding clip 15 is not easily broken or deformed.
The “fragile portion” for causing the vanity mirror 4 to be detached from the holding clip 15 can be realized by a mode other than the cutout portion 20. For example, a thin and easily deformable portion is provided in advance when the holding clip 15 is subjected to injection molding or the like, or a part of the holding clip 15 is formed of a soft material or a brittle material so that the holding clip 15 can be easily deformed or broken. You may.
[0025]
Further, the vehicle sun visor 1 of the present invention can be implemented as shown in FIGS.
FIG. 10 is a perspective view of the vanity mirror 4 as viewed from the back, and shows an embodiment in which the vanity mirror 4 is held by the holding clip 15 via the reinforcing plate 17. FIG. 11 is a cross-sectional view of the vanity mirror 4 in FIG.
As shown in FIGS. 10 and 11, a reinforcing plate 17 made of a thermoplastic synthetic resin slightly larger than the vanity mirror 4 is fixed to the back surface of the vanity mirror 4. The outer edge of the reinforcing plate 17 is sandwiched by the claw portions 21 of the holding clip 15, and the reinforcing plate 17 is held by the holding clip 15, so that the vanity mirror 4 is spaced from the bottom of the recess 9. Is indirectly held in a state having When a load X of a predetermined value or more acts on the mirror side of the vanity mirror 4, the vicinity of the outer edge of the reinforcing plate 17 is bent upward at the bent portion 22, whereby the reinforcing plate 17 is detached from the holding clip 15, and It will fall towards the bottom. Then, the vanity mirror 4 is prevented from falling off from the sun visor main body 2 and the load or impact applied to the vanity mirror 4 is buffered, so that the vanity mirror 4 is effectively prevented from being damaged.
As described above, the holding clip 15 for holding the vanity mirror 4 may indirectly hold the vanity mirror 4 via the reinforcing plate 17 which is a separate member. Then, since the reaction force from the holding clip 15 for resisting the load X does not directly act on the vanity mirror 4, breakage of the vanity mirror 4 is more effectively prevented.
In the above embodiment shown in FIGS. 10 and 11, the reinforcing plate 17 is bent upward at the bent portion 22 and comes off the holding clip 15, but the holding clip 15 is broken or deformed and the holding clip 15 is broken. The reinforcement plate 17 may be configured to be detached from the base plate 15. In that case, the notch 20 may be formed in the holding clip 15.
[0026]
The present invention is not limited to the above-described embodiment, and can be appropriately changed without departing from the gist of the present invention.
For example, in the above embodiment, the sun visor body 2 is formed by blow molding of a thermoplastic synthetic resin. However, other molding methods, for example, bead foam molding of a thermoplastic synthetic resin, injection molding, etc. Even when the sun visor main body 2 is formed by the method described above, the same operation and effect as those of the above embodiment can be obtained.
[0027]
Further, in the above embodiment, the example in which the vanity mirror 4 is attached to the sun visor main body 2 via the outer frame 7 has been described. However, the present invention can be implemented without the outer frame 7. For example, if the holding clip 15 is provided integrally with the side wall surface of the recess 9 and the vanity mirror 4 is held by the holding clip 15, the same operation and effect as in the above embodiment can be obtained. .
[0028]
In the above-described embodiment, an example has been described in which the mirror surface of the vanity mirror 4 is mainly formed of glass, but the present invention is not limited to such an embodiment. For example, even when the mirror surface of the vanity mirror 4 is made of a transparent synthetic resin material such as polycarbonate, the same operation and effect as those of the above embodiment can be achieved.
Further, in the above-described embodiment, an example in which the surface material 6 is coated on the surface of the sun visor body 2 has been described. However, the present invention can be applied to a sun visor body not covered with the skin material 6.
Further, in the above embodiment, the example in which the reinforcing plate 17 is formed of a thermoplastic synthetic resin has been described, but the present invention is not limited to such an embodiment. For example, the present invention can be applied even when the reinforcing plate 17 is formed of a metal such as iron or aluminum.
Further, in the above-described embodiment, an example is shown in which the reinforcing plate 17 is fixed to the back surface of the vanity mirror 4 with an adhesive, but the present invention is not limited to such an embodiment. For example, the reinforcing plate 17 may be fixed to the back surface of the vanity mirror 4 by another means such as heat welding or a double-sided adhesive tape.
Further, in the above embodiment, the example in which the reinforcing plate 17 is fixed to the back surface of the vanity mirror 4 has been described. However, the present invention is applied even when the reinforcing plate 17 is not fixed to the back surface of the vanity mirror 4. it can.
Further, in the above-described embodiment, an example in which the cushion body 30 is provided in the recessed space 18 has been described, but the present invention can be applied even when the cushion body 30 is not provided.
Further, for example, the present invention can be similarly applied to a case where a slide lid or a cover for covering the mirror surface of the vanity mirror 4 is attached.
[0029]
In the above-described embodiment, the vehicle sun visor 1 including the reinforcing plate 17, the cushion body 30, and the cutout portion 20 (fragile portion) has been described using different examples for easy understanding. Of course, the vehicle sun visor 1 provided with some or all of them can be implemented. In this case, the vanity mirror 4 can be more synergistically and effectively prevented from falling off or damaged.
[0030]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, even if a load, impact, or the like is applied to the mirror surface of a mirror attached to a sun visor main body, the mirror can effectively prevent the mirror from falling off from the sun visor main body. Sun visor can be provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a schematic configuration of a vehicle sun visor according to the present embodiment.
FIG. 2 is a perspective view of a sun visor main body before a vanity mirror is attached.
FIG. 3 is a perspective view of the vanity mirror as viewed from the back side.
FIG. 4 is a sectional view taken along line AA of the vehicle sun visor shown in FIG. 1;
5 is a cross-sectional view of the vehicle sun visor shown in FIG. 1 taken along line BB.
6 is a cross-sectional view of the vehicle sun visor shown in FIG. 1, taken along the line BB, showing a state in which the vanity mirror is lowered to the bottom of the recess.
7 is a cross-sectional view taken along the line BB of the vehicle sun visor in FIG. 1, illustrating an embodiment in which a cushion body is disposed in a recessed space that is a gap between the back surface of the vanity mirror and the bottom of the recessed portion. .
FIG. 8 is a cross-sectional view taken along the line BB of the vehicle sun visor in FIG. 1, showing an embodiment in which a notch is provided in a holding clip.
FIG. 9 is a sectional view of the vehicle sun visor 1 taken along line BB of FIG. 1, showing an embodiment in which a notch is provided in a holding clip.
FIG. 10 is a perspective view of the vanity mirror as viewed from the rear surface, showing an embodiment in which the vanity mirror is held by a holding clip via a reinforcing plate.
11 is a cross-sectional view of the vanity mirror in FIG.
FIG. 12 is a perspective view showing a conventional sun visor for a vehicle.
[Explanation of symbols]
1 Sun visor for vehicle 2 Sun visor body 4 Vanity mirror (mirror)
6 Skin material 7 Outer frame 8 Attachment part 9 Drop part 15 Holding clip (holding means)
18 Depression space (gap)
20 Notch (fragile part)
21 Claw part 30 Cushion body

Claims (6)

サンバイザ本体にミラーが取り付けられた車両用サンバイザであって、
前記サンバイザ本体には、前記ミラーの裏面に対応する位置に該ミラーの厚み以上の深さを有する落込部が設けられており、前記ミラーは、前記落込部の底部との間に隙間を有した状態で保持手段により保持されており、
前記保持手段には、前記ミラーの鏡面側に所定以上の荷重が作用したときにそのミラーが外れるように破断あるいは変形が容易であるようにした脆弱部が設けられ、前記ミラーが前記保持手段から外れると前記落込部に落ち込むように構成されていることを特徴とする車両用サンバイザ。A vehicle sun visor with a mirror attached to the sun visor body,
The sun visor body is provided with a recessed portion having a depth equal to or greater than the thickness of the mirror at a position corresponding to the back surface of the mirror, and the mirror has a gap between itself and the bottom of the recessed portion. It is held by holding means in a state,
The holding means is provided with a fragile portion which is easily broken or deformed so that the mirror comes off when a load more than a predetermined value acts on the mirror side of the mirror, and the mirror is moved from the holding means. A sun visor for a vehicle, wherein the sun visor is configured to fall into the recess when it comes off. 請求項１に記載の車両用サンバイザであって、
脆弱部は、保持手段に設けられた切欠部であることを特徴とする車両用サンバイザ。The vehicle sun visor according to claim 1,
The sun visor for a vehicle, wherein the fragile portion is a notch provided in the holding means. サンバイザ本体にミラーが取り付けられた車両用サンバイザであって、
前記サンバイザ本体には、前記ミラーの裏面に対応する位置に該ミラーの厚み以上の深さを有する落込部が設けられており、前記ミラーは、前記落込部の底部との間に隙間を有した状態で保持手段により保持されており、前記ミラーの鏡面側に所定以上の荷重が作用すると、前記ミラーが前記保持手段から外れて前記落込部に落ち込む構成とされており、
前記ミラーの裏面と前記落込部の底部との間には、前記ミラーの鏡面側に作用する荷重を吸収するクッション体が配設されていることを特徴とする車両用サンバイザ。A vehicle sun visor with a mirror attached to the sun visor body,
The sun visor body is provided with a recessed portion having a depth equal to or greater than the thickness of the mirror at a position corresponding to the back surface of the mirror, and the mirror has a gap between itself and the bottom of the recessed portion. It is held by holding means in a state, and when a load equal to or more than a predetermined amount acts on the mirror side of the mirror, the mirror is detached from the holding means and falls into the recessed portion,
A sun visor for a vehicle, wherein a cushion body for absorbing a load acting on a mirror surface side of the mirror is disposed between a back surface of the mirror and a bottom portion of the recess. サンバイザ本体にミラーが取り付けられた車両用サンバイザであって、
前記サンバイザ本体には、前記ミラーの裏面に対応する位置に該ミラーの厚み以上の深さを有する落込部が設けられており、前記ミラーは、前記落込部の底部との間に隙間を有した状態で保持手段により保持されており、前記ミラーの鏡面側に所定以上の荷重が作用すると、前記ミラーが前記保持手段から外れて前記落込部に落ち込む構成とされており、
前記ミラーの裏面には、該ミラーの剛性を向上させる補強板が固着されていることを特徴とする車両用サンバイザ。A vehicle sun visor with a mirror attached to the sun visor body,
The sun visor body is provided with a recessed portion having a depth equal to or greater than the thickness of the mirror at a position corresponding to the back surface of the mirror, and the mirror has a gap between itself and the bottom of the recessed portion. It is held by holding means in a state, and when a load equal to or more than a predetermined amount acts on the mirror side of the mirror, the mirror is detached from the holding means and falls into the recessed portion,
A sun visor for a vehicle, wherein a reinforcing plate for improving the rigidity of the mirror is fixed to a back surface of the mirror. 請求項４に記載の車両用サンバイザであって、
ミラーは、該ミラーの裏面に固着された補強板を介して保持手段により保持されていることを特徴とする車両用サンバイザ。The vehicle sun visor according to claim 4, wherein
A sun visor for a vehicle, wherein the mirror is held by holding means via a reinforcing plate fixed to the back surface of the mirror. 請求項１から請求項５のうちいずれか１項に記載の車両用サンバイザであって、
保持手段は、ミラーを保持する保持クリップにより構成されており、
前記保持クリップと落込部の側壁部との間には、前記保持クリップから前記ミラーが外れるようにその保持クリップが前記ミラーの外縁部から離間する方向へ変形可能とするための所要の隙間が設けられていることを特徴とする車両用サンバイザ。The vehicle sun visor according to any one of claims 1 to 5, wherein
The holding means is constituted by a holding clip for holding the mirror,
A required gap is provided between the holding clip and the side wall of the recess so that the holding clip can be deformed in a direction away from the outer edge of the mirror so that the mirror is detached from the holding clip. A sun visor for a vehicle, comprising:

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