JP2004081179A

JP2004081179A - Evaporating liquid-housing bag and heat evaporating method and apparatus

Info

Publication number: JP2004081179A
Application number: JP2002260481A
Authority: JP
Inventors: Kazuyoshi Takenaka; 竹中　和良
Original assignee: Earth Chemical Co Ltd
Current assignee: Earth Corp
Priority date: 2002-06-24
Filing date: 2002-09-05
Publication date: 2004-03-18
Anticipated expiration: 2022-09-05
Also published as: JP4167466B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an evaporating liquid-housing bag capable of using up an evaporating liquid by evaporating the liquid to the last and enabling stable evaporation over a long period and to provide a heat evaporating method and apparatus using the bag. <P>SOLUTION: The evaporating liquid housing bag 11 is composed of a flexible gas-permeable film 12 and an insecticidal technical product 14 (an evaporating liquid) is housed in the interior and the bag is hermetically sealed. When the insecticidal technical product 14 is evaporated from the gas-permeable film 12 by heating the evaporating liquid housing bag 11, the insecticidal technical product 14 is heated and evaporated in a state brought into contact with the gas-permeable film 12. The heat evaporating apparatus used is equipped with a bag-supporting means for holding the evaporating liquid-housing bag 11 and a heater for heating the evaporating liquid housing bag held by the bag-supporting means. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、殺虫、芳香、消臭、防虫等を目的とした薬剤を蒸散させるための蒸散液収容袋、これを用いた加熱蒸散方法および装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、害虫防除のための加熱蒸散方法としては、繊維板等の多孔質基材（固形マット）に含浸させた殺虫剤成分を加熱して蒸散させる方法が知られている。しかしながら、この蒸散方法では、殺虫剤成分が固形マット中に残留するため、最後まで揮散させることができず無駄が多いという問題があった。また、殺虫剤成分の蒸散量は長期にわたって安定していることが望まれる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の目的は、蒸散液を最後まで蒸散させて使い切ることができ、かつ長期にわたって安定した蒸散が可能な蒸散液収容袋、これを用いた加熱蒸散方法および装置を提供することである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、少なくとも片面が可撓性のガス透過性フィルムからなる袋に蒸散液を収容・密封し、これを加熱すると、蒸散液はガス透過性フィルムから蒸散する一方、蒸散に伴って袋の内部は減圧となり、袋を形成する２枚のフィルムが互いに接する方向に変化して、蒸散面となるガス透過性フィルムは蒸散液と広い面積で接触状態を維持するので、長期にわたって安定した蒸散が可能となり、しかも従来のマット形態の加熱蒸散方法と異なり、蒸散液を最後まで蒸散させることができるという新たな事実を見出し、本発明を完成するに至った。
【０００５】
すなわち、本発明の蒸散液収容袋は、少なくとも片面が可撓性のガス透過性フィルムからなり、内部に蒸散液を収容・密封したことを特徴とする。
前記ガス透過性フィルムは一部が透明ないし半透明であるのが好ましく、これにより収容袋内の蒸散液の残存状態を視認することができる。
【０００６】
本発明の加熱蒸散方法は、前記蒸散液収容袋を加熱して、少なくとも片面のガス透過性フィルムから蒸散液を蒸散させる方法であって、前記蒸散液は前記片面のガス透過性フィルムと接触するような状態で加熱蒸散されることを特徴とする。
【０００７】
本発明の加熱蒸散装置は、前記蒸散液収容袋と、この蒸散液収容袋を保持する袋支持手段と、この袋支持手段によって保持された前記蒸散液収容袋を加熱するためのヒータとを備えたことを特徴とする。
【０００８】
なお、本発明における蒸散液には殺虫剤、芳香剤、消臭剤、殺菌剤、防黴剤、防虫剤等が例示される。これらの蒸散液は、殺虫原体のように、有効成分（例えば殺虫剤成分）自体であるのが好ましい。
【０００９】
【発明の実施の形態】
以下、蒸散液として殺虫原体を使用した場合を例に挙げて、本発明の蒸散液収容袋、加熱蒸散方法および装置を説明する。
【００１０】
図１（ａ）は本発明の蒸散液収容袋の一実施形態を示す斜視図であり、図１（ｂ）はそのＡ−Ａ断面図である。図１（ａ），（ｂ）に示すように、この蒸散液収容袋１１は、２枚の同一または相異なるガス透過性フィルム１２，１２を重ね合わせ、その周縁部をシールしてシール部１３を形成したものであり、内部には殺虫原体１４が収容されている。このように２枚のガス透過性フィルム１２，１２で蒸散液収容袋１１を形成したので、蒸散液収容袋１１は表裏の区別をすることなく使用することができる。
【００１１】
ガス透過性フィルム１２としては、液体である殺虫原体１４は透過しないが、殺虫原体１４から揮散した薬剤成分を透過させることができるフィルムであればいずれも使用可能である。このようなガス透過性フィルムを例示すると、延伸または無延伸ポリプロピレン、ポリエチレン（例えば直鎖状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン等）、ポリエチレンテレフタレート、ポリメチルペンテンなどが挙げられる。これらのフィルムは単独で使用してもよく、あるいは２種以上を貼り合わせたものであってもよい。また、フィルムにレーザー光などにより微細な孔を多数あけた微多孔性フィルムもフィルム１２として単独で、または他のガス透過性フィルムと貼り合わせるなどして好適に使用可能である。さらに、針などで孔をあけた多孔性フィルムも他のガス透過性フィルムと貼り合わせるなどして使用することができる。レーザーや針などで孔をあけた微多孔性ないし多孔性のフィルムの材料としては、ポリプロピレン、ナイロンなどのフィルムも使用することができる。ガス透過性フィルム１２の厚さは約１０〜１００μｍ、好ましくは３０〜７０μｍであるのがよい。
【００１２】
また、ガス透過性フィルム１２としては、使用中に膨潤したり、破れたり、表面で有効成分の結晶化（粉ふき）等が生じないものが好ましい。このようなフィルムとしては、例えば２種以上のフィルムを貼り合わせた複合フィルムを挙げることができる。具体的には、例えば前記ポリエチレンまたは無延伸ポリプロピレンの外面に延伸ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、穴あきフィルム（例えば穴あきポリエチレンテレフタレートフィルム等）等を貼り合わせた複合フィルムが挙げられる。
【００１３】
さらに、ガス透過性フィルム１２は透明ないし半透明であるのが好ましい。目視により殺虫原体１４の残存状況を把握し、終点を容易に判別することができるからである。
【００１４】
使用する殺虫原体１４は、溶剤を含まない殺虫剤成分自体であって、２種以上の殺虫剤成分を混合したものであってもよい。また、殺虫原体１４に、添加剤として、通常使用される安定剤、酸化防止剤、紫外線防止剤、着色剤などの１種または２種以上を添加してもよい。
【００１５】
本発明において使用可能な殺虫原体１４としては、加熱により蒸散し、害虫に対して防除効果を示すものであればよい。このような殺虫原体１４としては、例えばトランスフルトリン、フラメトリン、ｄ−Ｔ８０−フラメトリン、エムペントリン、フェノトリン、レスメトリン、フタルスリン、ｄ−Ｔ８０−フタルスリン、Ｓ−１９５５（住友化学工業（株）製）、Ｓ−１２６４（住友化学工業（株）製）、およびこれらの異性体、さらにビフェントリン、フェンフェノクスロン、アミドフルメットなどが挙げられるが、これらに限定されない。これらの殺虫原体の蒸気圧は４．８×１０^−６（２５℃）ｍｍＨｇ以上、好ましくは４．８×１０^−６〜６．０×１０^−３（２５℃）ｍｍＨｇであるのがよい。
【００１６】
前記添加剤は必要最小限の添加量でよく、通常、殺虫原体１４を含む総量に対して安定剤が約５重量％以下、酸化防止剤が約５重量％以下、紫外線防止剤が約５重量％以下であればよい。また、これ以外にも、通常用いられている効力増強剤、揮散率向上剤、消臭剤、香料等の各種添加剤も任意に添加することができる。
【００１７】
また、殺虫原体１４に色素等の着色剤を添加すると、視認性がより向上して殺虫原体１４の残存状況をより把握しやすくなるので、遠くからでも終点の確認が容易になる。添加する着色剤としては、殺虫原体１４の蒸散性に影響せず、使用期間を通して加熱や光による退色がなく、遠くからの視認に優れて終点がわかりやすいものがよい。着色剤の添加量は、総量に対して０．００１〜０．１重量％、好ましくは０．０１〜０．１重量％の割合であるのがよい。
【００１８】
このような着色剤としては、例えばアゾ系染料、アントラキノン系染料、およびこれらの染料の２種以上の組み合わせから選ぶことができる。具体的には、例えば橙色４０３号、緑色２０２号、紫色２０１号、赤色２２５号、黄色２０４号等の色素が挙げられる。
【００１９】
蒸散液収容袋１１に収容する殺虫原体１４の量は、使用する薬剤の蒸散性、単位時間当りの蒸散量、目標とする蒸散持続時間等に応じて適宜決定されるため、特に限定されるものではないが、通常、７５〜４５００ｍｇ程度、好ましくは１５０〜１５００ｍｇ程度であればよい。また、蒸散液収容袋１１の大きさは殺虫原体１４の量に応じて適宜決定すればよい。
【００２０】
このような蒸散液収容袋１１は、例えば所定の大きさに切り出したフィルム１２，１２を重ね合わせ、３辺をシールすることにより袋状にした後、この内部に所定量の殺虫原体１４を注入した後、残りの一辺をシールして密封することにより得ることができる。シール方法としては、例えば熱接着や接着剤による接着等が挙げられる。
【００２１】
蒸散液収容袋１１は直接ヒータ面上に載置して、ヒータの加熱により内部の殺虫原体１４を蒸散させてもよいが、好ましい蒸散方法としては、図２に示すような加熱蒸散装置２１を用いて、蒸散液収容袋１１をトレー２２（袋支持手段）に入れ、このトレー２２を面状ヒータ２３上に載置し、ヒータ２３によりトレー２２を介して蒸散液収容袋１１を加熱し、殺虫原体１４を蒸散させる方法が挙げられる。殺虫原体１４は、主として上面のガス透過性フィルム１２の表面から蒸散される。
【００２２】
トレー２２にはアルミニウムなどの金属のような熱伝導性の高いものが使用される。また、トレー２２はヒータ２３の発熱面に固定されていてもよい。トレー２２を使用することにより、蒸散液収容袋１１の下面全体に均一に熱を伝えることができると共に、ヒータ２３に蒸散液収容袋１１が直接接触することによる蒸散液収容袋１１のフィルム１２の熱劣化を防止することができる。
【００２３】
このときの蒸散液収容袋１１の加熱温度は、有効成分の単位時間当りの揮散量を考慮して適宜決定され、通常、ヒータ２３側のフィルム１２の表面温度が４０〜１６０℃程度、好ましくは６０〜１２０℃程度の範囲となるように加熱される。また、加熱時における蒸散液収容袋１１内の殺虫原体１４の温度は約４５〜１６５℃、好ましくは約６５〜１２５℃であるのがよい。
なお、蒸散液収容袋１１の２枚のフィルム１２，１２のうち、一方はガス非透過性フィルムであってもよい。ガス非透過性フィルムとは、実質的にガス透過性を有しないもののほか、ガス透過性に劣るものをも包含する。
【００２４】
前記蒸散液収容袋１１はそのままの形態で使用してもよいが、使用時に枠体（袋支持手段）にて支持してもよい。図３（ａ）は枠体で支持された構造体の一例を示す断面図であり、図３（ｂ）はその平面図である。図３（ａ），（ｂ）に示すように、この構造体４１は、２つの枠体４２，４２で蒸散液収容袋１１の周縁シール部１３を上下から挟持した構造を有する。蒸散液収容袋１１の挟持方法としては、例えば熱接着や接着剤による接着により挟持部４３，４３とシール部１３とを接着する方法やボルト止め、把持具などによって挟持する方法などが挙げられる。枠体４２には、例えばアルミニウムなどの金属や耐熱性樹脂、木などの耐熱性素材を使用することができる。
【００２５】
使用に際しては、図４に示すように、上記構造体４１をそのままヒータ５３の表面に載置して加熱すればよい。これにより、蒸散液収容袋１１上面のガス透過性フィルム１２から有効成分を蒸散させることができる。このとき、蒸散液収容袋１１は枠体４２によってヒータ５３から離隔しており、ヒータ５３に直接接触することがないので、ガス透過性フィルム１２がヒータ５３に直接接触することによって劣化するのを防止することができる。また、蒸散液収容袋１１の両面に枠体４２，４２が配置されているので、表裏の区別なく使用することができる。蒸散液収容袋１１の加熱温度は、前記した加熱蒸散装置２１の場合と同程度であればよい。なお、上記構造体４１は、トレーを介してヒータ５３の表面に載置してもよい。
【００２６】
図５（ａ）は蒸散液収容袋の他の使用形態を示す斜視図であり、同図（ｂ）は断面図、同図（ｃ）は平面図である。すなわち、図５（ａ）〜（ｃ）に示す構造体７２は、矩形筒形の枠体７０（袋支持手段）で構成され、その両側面に蒸散液収容袋１１の端部を保持するためのスリット７３，７３が形成されており、枠体７０の上端および下端には複数の切り欠き部７４が形成されている。
【００２７】
蒸散液収容袋１１は、例えば下面のガス透過性フィルムが硬質フィルムであるような場合には、単に両端をスリット７３，７３に差し込むだけでよい。一方、蒸散液収容袋１１が可撓性を有する２枚の軟質フィルムで構成されている場合には、スリット７３，７３に差し込んだ両端を固定保持する固定手段（図示せず）を設けたり、あるいはスリット７３，７３間に網板などの支持部材を掛け渡し、その上に蒸散液収容袋１１を載置すればよい。
【００２８】
この状態で、図５　（ｂ）に示すように、枠体７０をヒータ７５上に載置し、蒸散液収容袋１１をヒータ７５から離隔した状態で加熱する。このとき、枠体７０の下端には複数の切り欠き７４が設けられているので、この切り欠き７４から外気が枠体７０内に流入し、ついで蒸散液収容袋１１と枠体７０との隙間７６（図５（ｃ））を上昇気流となって通過する。このため、蒸散液収容袋１１から蒸散した有効成分を速やかに拡散させることができるようになる。なお、外気の取り入れ口は、切り欠き７４に限定されず、複数の貫通孔やスリットであってもよい。
【００２９】
前記スリット７３，７３は枠体７０の高さのほぼ中央に形成されており、かつ枠体７０の上端および下端にはそれぞれ切り欠き７４が形成されているので、表裏の区別がなく、どちらの面をヒータ７５上に載置してもよい。
【００３０】
図６（ａ）は蒸散液収容袋が枠体で固定された構造体のさらに他の例を示す断面図であり、（ｂ）はその平面図である。図６（ａ），（ｂ）に示すように、構造体８１は、２つの枠体８２，８２（袋支持手段）の間に蒸散液収容袋１１が配置され、一対の枠体８２，８２の挟持部８３，８３で蒸散液収容袋１１のシール部１３を挟持・固定したものである。固定方法としては、前記した構造体４１の場合と同様の方法を用いることができる。枠体８２は、その中央が開口しており、両側部に湾曲した突起部８４，８４が形成されている。
【００３１】
この構造体８１は、図６（ａ）　に示すように、これをそのままヒータ８６上に載置して使用する。このとき、前記突起部８４がスペーサまたは脚部となって、ヒータ８６から蒸散液収容袋１１を離隔させている。この状態で蒸散液収容袋１１をヒータ８６にて間接加熱して有効成分を蒸散させる。この構造体８１は、表裏の区別なく使用できると共に、構造体８１の材料使用量を少なくすることができる。
【００３２】
図７（ａ）は蒸散液収容袋が２つの結合可能な枠体９６ａ，９６ｂ（袋支持手段）で固定支持された構造体を示す平面図であり、（ｂ）はその断面図である。図７（ａ），（ｂ）に示すように、構造体９５は２つの枠体９６ａ，９６ｂで蒸散液収容袋１１を保持したものである。蒸散液収容袋１１を枠体９６ａ，９６ｂに固定する際には、まず、一方の枠体９６ａの内壁に設けられた溝部９８に蒸散液収容袋９１のシール部１３を嵌め込み、ついで他方の枠体９６ｂを矢印に示すように枠体９６ａに向かってスライドさせ、両者を端面で結合させると共に、枠体９６ｂの溝部９８にシール部１３を嵌め込む。溝部９８は各枠体９６ａ，９６ｂの内壁面全体に形成してもよく、あるいは各枠体９６ａ，９６ｂの対向する両端の内壁面にのみ形成してもよい。
【００３３】
枠体９６ａ，９６ｂ同士の結合は、接着などであってもよいが、例えば各対向する端面に設けた凹部と凸部による嵌合のように、蒸散液収容袋１１を交換して繰り返し使用できるようにしてもよい。また、蒸散液収容袋１１は、例えば下面のガス透過性フィルムが硬質フィルムであるような場合には、単に両端を溝部９８、９８に差し込むだけでよい。一方、蒸散液収容袋１１が可撓性を有する軟質フィルムで構成されている場合には、溝部９８、９８に差し込んだ両端を熱接着、接着剤による接着などで固定したり、あるいは溝部９８、９８間に網板などの支持部材（図示せず）を掛け渡し、その上に蒸散液収容袋１１を載置してもよい。
上記構造体９５は、これをこのままヒータ面上に載置して、蒸散液収容袋１１ヒータ面から離隔した状態で間接加熱し、有効成分を揮散させる。
【００３４】
図８は蒸散液収容袋が枠体で固定された構造体の他の例を示す断面図である。図８に示すように、構造体１０１は、図３（ａ）に示した構造体４１の枠体４２，４２（袋支持手段）の中央の開口部分に、蒸散液収容袋１１を保護するための保護用ネット１０２，１０２が嵌め込まれたものである。これにより、手で蒸散液収容袋１１のフィルム１２に直接触ることができなくなるので、蒸散液収容袋１１の破損を防止することができ、安全性も向上する。
【００３５】
図９は蒸散液収容袋を支持するための他の構造体１１５を示す断面図である。図９（ａ）は構造体１１５を形成するために使用する箱体１１１（袋支持手段）を示しており、同図（ｂ）はこの箱体１１１内に蒸散液収容袋１１を配置した状態を示す断面図である。
【００３６】
図９（ａ）に示すように、箱体１１１の上下面中央には蒸散用の開口１１３が設けられ、箱体１１１の両側面１１２，１１２は開口している。この側面１１２，１１２の一方から蒸散液収容袋１１が挿入され、図９（ｂ）に示すように箱体１１１内に配置される。ついで、箱体１１１の両側部１１４を矢印ｂに示すように上下から押圧して押し潰し、蒸散液収容袋１１のシール部１３と両側部１１４とを密着一体化することによって、図９（ｃ）に示すような構造体１１５を得ることができる。一体化方法としては、例えば、熱接着や接着剤による接着などの他、各種把持具やピン留めなどがあげられる。
箱体１１１の素材としては、厚紙、プラスチックなどがあげられる。構造体１１５の使用に際しては、図８に示すように、構造体１１５をヒータ１１６上に載置して、構造体１１５を間接加熱し、殺虫原体１４を蒸散させる。
【００３７】
図１０は蒸散液収容袋が収容された構造体の他の例を示す断面図である。図１０に示すように、構造体１２１は、複数の孔１２４，１２４・・・が設けられた上部構造体１２２と、同様に複数の孔１２４，１２４・・・が設けられた下部構造体１２３とが嵌合部１２５において一体化されたものであり、その内部には蒸散液収容袋１１が収容されている。一体化は、例えば熱接着、接着剤による接着であってもよく、蒸散液収容袋１１を取替えできるように単に嵌めこむだけであってもよい。
【００３８】
この構造体１２１をヒータ１２６上に載置し、加熱することにより殺虫原体１４の有効成分は孔１２４，１２４・・・から蒸散する。孔１２４，１２４・・・の孔径は、特に限定されないが、例えば幼児などが蒸散液収容袋１１のフィルム１２に直接触ることができない程度の径であるのがよく、具体的には、０．１〜１５ｍｍ程度、好ましくは１〜１０ｍｍ程度であるのがよい。これにより、誤って蒸散液収容袋１１が破損するのを防止することができ、安全性も向上する。上部構造体１２２および下部構造体１２３が硬質のプラスチック、金属、木、厚紙などで形成されている。また、構造体１２１は表裏の区別なくいずれの面でも使用可能である。
【００３９】
図１１は、加熱蒸散装置の他の実施形態を示す断面図である。図１１に示すように、加熱蒸散装置１３１は蒸散液収容袋１３２と、この蒸散液収容袋１３２を配置した器体１３４（袋支持手段）と、この器体１３４の底部に設置されたヒータ１３３とを備えている。器体１３４は下部に外気取入口１３６が設けられ、上面に外気取入口１３６と連通した開口部１３５が設けられている。ヒータ１３３の熱により蒸散液収容袋１３２内の殺虫原体１４がトレー１３４を介して加熱され、有効成分が蒸散する。一方、ヒータ１３３の熱で器体１３４内には上昇気流が生じ、外気取入口１３６から取入れられた空気は器体１３４内を上昇して開口部１３５より排出される（矢印で示す）。
【００４０】
これにより、殺虫原体１４から蒸散した有効成分が上昇気流に乗って、より広範囲に拡散しやすくなる。開口部１３５の孔径は、特に限定されないが、安全性の面から０．１ｍｍ〜１５ｍｍ程度、好ましくは１〜１０ｍｍ程度であるのがよい。また、この孔１３５はスリット状であってもよく、あるいは複数個設けてもよい。なお、蒸散液収容袋１３２は図１に示す蒸散液収容袋１１と同じ構成である。
【００４１】
以上の説明では、本発明にかかる蒸散液収容袋をいずれも横置きにして使用したが、本発明の蒸散液収容袋は縦置きにして使用することもできる。
図１２（ａ）は本発明にかかる縦置き型蒸散液収容袋の実施形態を示す正面図であり、図１２（ｂ）はそのＢ−Ｂ断面図である。図１２（ａ），（ｂ）に示すように、この蒸散液収容袋１１ａは、２枚のガス透過性フィルム１２ａ，１２ａが重ね合わされ、これらの周縁部が熱接着などによりシールされ、内部に蒸散液を密封した収容袋である。この蒸散液収容袋１１ａのシール部１３ａ、１３ａ’のうち、上部のシール部１３ａ’は、広幅で形成されており、このシール部１３ａ’に取付孔１５が設けられている。
【００４２】
図１３は上記蒸散液収容袋１１ａを使用するための加熱蒸散装置の一例を示す断面図である。同図に示すように、加熱蒸散装置３１は、内部に面状発熱ヒータ３３を備えた箱形の器体３７からなり、器体３７の下部には外気取入れ口３６が設けられ、上部には蒸散口３５が設けられる。ヒータ３３と離隔対向する壁面面には液量確認窓３４が設けられ、さらに液量確認窓３４の上部内壁面には蒸散液収容袋１１ａを吊り下げるためのフックなどの吊り下げ具３２（袋支持手段）が取付けられている。液量確認窓３４は、蒸散液収容袋１１ａ内の殺虫原体１４の液量を確認するためのものであって、単なる切り欠き窓であってもよく、あるいはこの切り欠き窓を透明ないし半透明のフィルムで塞いだものであってもよい。
【００４３】
このように、加熱蒸散装置３１には吊り下げ具３２が設けられているので、蒸散液収容袋１１ａの取付孔１５をこの吊り下げ具３２に引っ掛けて、蒸散液収容袋１１ａを器体３７内に吊り下げることができる。また、蒸散液収容袋１１ａの取替えも容易である。
蒸散液収容袋１１ａを器体３７内に吊り下げた状態で、ヒータ３３に通電して蒸散液収容袋１１ａを間接加熱し、フィルム１２ａの表面から有効成分を蒸散させる。このとき、ヒータ３３と蒸散液収容袋１１ａの間隙には、ヒータ３３の熱で生じた上昇気流が発生し、下部の外気取入れ口３６から器体３７内に流入した空気（矢印で示す）は、上昇気流を形成して上記間隙内を上昇して蒸散口３５から装置外へ拡散するので、有効成分を広範囲に拡散させることができる。このときの蒸散液収容袋１１ａの加熱温度は、前記した加熱蒸散装置２１の場合と同程度であればよい。
【００４４】
器体３７には、液量確認窓３４が設けられているので、目視により殺虫原体１４の残存状況を把握し、終点を容易に判別することができる。この場合、少なくとも液量確認窓３４側のガス透過性フィルム１２ａは透明ないし半透明であることが必要である。
【００４５】
なお、２枚のガス透過性フィルム１２ａ，１２ａは、一方が可撓性を有する軟質フィルムであり、他方が可撓性を有しない硬質フィルムであるのが、蒸散液収容袋１１ａを吊り下げたとき、殺虫原体１４とガス透過性フィルム１２ａ，１２ａとの接触面積を広くするうえで好ましい。また、２枚のフィルムは両方がガス透過性フィルムであるのが表裏の区別なく使用できるので好ましいが、少なくともヒータ３３と対向する面がガス透過性フィルムであればよく、必ずしも両方がガス透過性フィルムである必要はない。その他は前述の蒸散液収容袋１１と同様である。
【００４６】
図１４は、上記蒸散液収容袋１１ａに代えて、図３（ａ），（ｂ）に示す構造体４１を使用した加熱蒸散装置６１を示している。この加熱蒸散装置６１は器体３７内に台座６２を設け、この台座６２上に構造体４１を載置して、面状発熱ヒータ６３と離隔対向させたものである。また、台座６２の端部には、構造体４１を安定に載置するための転倒防止用ストッパー６２ａが突設されている。その他の構成は図１３に示した加熱蒸散装置３１と同様であるので、同一符号を付して説明を省略する。
【００４７】
図１５は加熱蒸散装置の他の実施形態を示す断面図である。図１５に示すように、この加熱蒸散装置１４１は、上記のような蒸散液収容袋１１を保持した構造体４１ではなく、蒸散液収容袋１４２を台座１４６（袋支持手段）上に載置したものである。使用する蒸散液収容袋１４９は自己起立性を有する。
【００４８】
このような蒸散液収容袋１４９は、容器形に成形され内部に殺虫原体１４を収容した硬質フィルム１４２の開口を、可撓性を有するガス透過性フィルム１４３で塞ぎ、開口周縁で一体に接着することにより、殺虫原体１４を袋内部に密封したものである。前記硬質フィルム１４２はガス透過性フィルムであってもよく、あるいはガス非透過性フィルムであってもよい。従って、硬質フィルム１４２としては、ガス透過性または非透過性の各種プラスチィクフィルムのほか、アルミニウムなどの金属シートも使用可能である。
【００４９】
また、蒸散液収容袋１４９の下面には突起部１４５が設けられ、台座１４６にはこの突起部１４５を嵌入するための孔１４７が設けられている。従って、蒸散液収容袋１４９を台座１４６上に載置する際に、突起部１４５を台座１４６の孔１４７に嵌入することによって蒸散液収容袋１４９を安定に保持することができる。その他の構成は、図１３に示した加熱蒸散装置３１と同じであるので、同一符号を付して説明を省略する。
【００５０】
図１６は縦型加熱蒸散装置のさらに他の実施形態を示す断面図である。同図に示すように、加熱蒸散装置１５１は、内部に吊り下げ具３２と台座１４６とを備えているので、図１２（ａ），（ｂ）に示すような蒸散液収容袋１１ａ、および図３に示すような構造体４１や図１５に示すような自己起立性を有する蒸散液収容袋１４９のいずれもが使用可能である。その他の構成は、図１３および図１６に示した加熱蒸散装置と同じであるので、同一符号を付して説明を省略する。
【００５１】
以上の実施形態では、比較的巾の広い蒸散液収容袋を使用した場合について説明したが、本発明の蒸散液収容袋は細長いスティック状のものであってもよい。図１７（ａ）は本発明のスティック状の蒸散液収容袋の一実施形態を示す正面図、（ｂ）はその側面図である。図１７（ａ），（ｂ）に示すように、この蒸散液収容袋２０１は、例えば筒状に成形されたガス透過性フィルムの一端（シール部２０２）をシールして袋状にした後、この内部に殺虫原体を注入し、他端（シール部２０３）をシールすることにより得られる。シール部２０３には取付孔２０４が設けられている。蒸散液収容袋２０１は、自己起立性を有していてもよく、あるいは自己起立性を有しない可撓性の袋であってもよい。
【００５２】
図１８は上記したスティック状の蒸散液収容袋２０１，２０１，・・・を格納しておくための格納容器を示す斜視図である。この格納容器は容器本体２１１と蓋２１２とからなり、複数本の蒸散液収容袋２０１，２０１，・・・を格納することができる。これらの蒸散液収容袋２０１，２０１，・・・は、使用時に格納容器から取り出され、後述する加熱蒸散装置などに配置されて使用される。
【００５３】
図１９は本発明のスティック状の蒸散液収容袋の他の実施形態を示す正面図である。図１９に示すように、この実施形態では、ミシン目状の切り離し線２２４，２２４，・・・を介してスティック状の蒸散液収容袋２２１，２２１，・・・が複数本連なって形成されている。このような蒸散液収容袋２２１，２２１，・・・は、例えば２枚のガス透過性フィルムを重ね合わせ、殺虫原体を収容するための収容部分２２５および注入するための注入口となる部分を除いたシール部２２２をシールし、ついで収容部分２２５，２２５，・・・に殺虫原体を注入した後、注入口をシールし、さらに各収容部分２２５，２２５，・・・の間にミシン目状の切り込みを入れて切り離し線２２４を形成し、取付孔２２３，２２３，・・・を形成することにより得られる。これらの蒸散液収容袋２２１，２２１，・・・は、必要に応じて切り離し線２２４から１本ずつ、あるいは複数本ずつ切り離され、後述する加熱蒸散装置などに装着して使用される。蒸散液収容袋２２１は、自己起立性を有していてもよく、あるいは自己起立性を有しない可撓性であってもよい。
【００５４】
図２０は上記したスティック状の蒸散液収容袋２２１，２２１，・・・が格納容器２２７に格納された状態を示す斜視図である。同図に示すように、蒸散液収容袋２２１，２２１，・・・は、軸２２６の周囲にロール状に巻かれており、使用時に格納容器２２７から引き出され、切り離し線２２４から１本ずつ、あるいは複数本ずつ切り離されて、後述する加熱蒸散装置などに装着して使用される。
【００５５】
図２１は本発明の加熱蒸散装置の他の実施形態を示す断面図である。同図に示すように、加熱蒸散装置１６１は、内部に筒状のヒータ１６３を備えた箱形の器体１６４からなり、器体１６４の下部には外気取り入れ口１６５が設けられ、上部には蒸散口１６７が設けられている。また、フックなどの吊り下げ具１６８（袋支持手段）により吊り下げられたスティック状の蒸散液収容袋２０１がヒータ１６３の筒内に配置されている。
【００５６】
スティック状の蒸散液収容袋２０１を前記筒内に吊り下げた状態で、ヒータ１６３に通電して蒸散液収容袋２０１を間接加熱し、フィルムの表面から有効成分を蒸散させる。このとき、下部の外気取り入れ口１６５から器体１６４内に流入した空気は、上昇気流を形成してヒータ１６３内を上昇して蒸散口１６７から装置１６１の外へ拡散するので、有効成分を効率よく広範囲に拡散させることができる。
【００５７】
図２２は本発明の加熱蒸散装置の他の実施形態を示す断面図である。同図に示すように、加熱蒸散装置１７１は、内部に面状のヒータ１７３を備えた箱形の器体１７４からなり、器体１７４の下部には外気取り入れ口１７９が設けられ、上部には蒸散口１８２が設けられている。また、複数のスティック状の蒸散液収容袋２０１，２０１，・・・が、吊り下げ具１７６を有した袋支持手段１７５により回転軸１７７の周囲に保持されている。この回転軸１７７は器体１７４の上下に設けられた軸受け１７８，１７８で保持されており、袋支持手段１７５は回転軸１７７を中心に回転可能である。また、複数の蒸散液収容袋２０１，２０１，・・・の一部が前記ヒータ１７３と対向して配置されている。これらの蒸散液収容袋２０１，２０１，・・・には同種あるいは異種の殺虫原体１４，１４，・・・が収容されている。
【００５８】
上記のような状態で、ヒータ１７３に通電して、このヒータ１７３に対向して配置されている蒸散液収容袋２０１を間接加熱し、フィルムの表面から有効成分を蒸散させる。このとき、器体１７４内にはヒータ１７３の熱で生じた上昇気流が発生し、下部の外気取り入れ口１７９から器体１７４内に流入した空気は、上昇気流を形成して器体１７４内を上昇して蒸散口１８２から装置１７１の外へ拡散するので、有効成分を効率よく広範囲に拡散させることができる。
【００５９】
上記のような加熱蒸散装置１７１では、例えば袋支持手段１７５に４つの蒸散液収容袋２０１，２０１，・・・が保持され、１つの蒸散液収容袋２０１内に１日当たり１２時間加熱で３０〜１２０日間有効成分を蒸散させることができる量の殺虫原体１４が収容されていると仮定すると、合計で約４ヶ月〜約１年間有効成分を蒸散させることができるようになる。すなわち、１つの蒸散液収容袋２０１内の殺虫原体１４が蒸散してなくなると、回転軸１７７を中心に袋支持手段１７５を回転させて別の蒸散液収容袋２０１をヒータ１７３に対向して配置させる。これら４つの蒸散液収容袋２０１，２０１・・・には、同一の殺虫原体を収容してもよく、それぞれ異なる殺虫原体を収容してもよい。例えば、季節によって発生する害虫が異なる場合などにはそれに応じた異なる殺虫原体を収容することができる。なお、袋支持手段１７５への蒸散液収容袋２０１の保持個数は２〜８個程度が適当であるが、これに限定されない。
【００６０】
また、加熱蒸散装置１７１では、モータ（図示せず）などにより回転軸１７７を中心に袋支持手段１７５を連続的または間欠的に回転させながら蒸散液収容袋２０１，２０１，・・・を加熱することもできる。これにより、複数の同種あるいは異種の殺虫原体１４，１４，・・・を、あるいはこれらと共に若しくはこれらと別個に芳香剤、消臭剤、殺菌剤、防黴剤などを蒸散させることができる。蒸散液収容袋２０１の加熱温度は、前記した加熱蒸散装置２１の場合と同程度であればよい。
【００６１】
図２３（ａ）は、本発明の加熱蒸散装置の他の実施形態を示す断面図であり、（ｂ）はこの加熱蒸散装置の蓋１９２を取り外した状態を示す平面図である。同図に示すように、加熱蒸散装置１９０は、内部に面状のヒータ１９４を備えた箱形の器体１９３と、この上面開口を塞ぐ蓋１９２とからなり、器体１９３の下部には外気取り入れ口１９７，１９８が設けられ、蓋１９２の上面には蒸散口１９９が設けられている。また、スティック状の蒸散液収容袋（例えば蒸散液収容袋２２１など）を格納するための複数の格納部（袋支持手段）１９５，１９５，・・・が、回転軸１９１の周囲に形成されている。この回転軸１９１は、器体１９３および蓋１９２に設けられた軸受け２００，２００で保持されており、格納部１９５，１９５，・・・は回転軸１９１を中心に回転可能である。
【００６２】
図２４は、格納部１９５内にスティック状の蒸散液収容袋２２１を格納した状態を示す断面図である。同図に示すように、格納部１９５の上面および前面には開口部１８９および開口部１９６がそれぞれ形成されている。蒸散液収容袋２２１は、開口部１８９から格納部１９５内に挿入される。この状態でヒータ１９４に通電することによって、格納部１９５内の蒸散液収容袋２２１が間接加熱され、フィルムの表面から有効成分が格納部１９５の外へ蒸散する。
【００６３】
上記の加熱蒸散装置１９０では、格納部１９５，１９５，・・・内に収容する蒸散液収容袋が、より安定して直立した状態を保てるように、例えば開口部１８９の上部に前記したような吊り下げ具を設けて、蒸散液収容袋を保持するようにしたり、蒸散液収容袋を図３（ａ），（ｂ）で示したような枠体で挟持して、この枠体ごと格納部１９５，１９５，・・・に収容するようにしてもよい。また、格納部１９５，１９５，・・・に格納する複数の蒸散液収容袋には、前記加熱蒸散装置１７１の場合と同様に、同一の殺虫原体を収容してもよく、それぞれ異なる殺虫原体を収容してもよい。また、殺虫原体の他、芳香剤、消臭剤、殺菌剤、防黴剤などを収容することもできる。さらに、格納部１９５，１９５，・・・を連続的または間欠的に回転させながら蒸散液収容袋を加熱することもできる。
【００６４】
なお、図２２および図２３に示した加熱蒸散装置では、複数本のスティック状の蒸散液収容袋を袋支持手段により回転軸を中心に円状に配置した場合について説明したが、例えば複数本の蒸散液収容袋を袋支持手段により縦方向または横方向に並設し、これら複数の蒸散液収容袋と対向して配置された面状のヒータにより有効成分を蒸散させるようにしてもよい。このとき、全ての蒸散液収容袋を同時に加熱してもよく、一部のみを加熱してもよい。また、袋支持手段またはヒータを往復動させながら複数の蒸散液収容袋を順番に加熱してもよい。
【００６５】
本発明の蒸散液収容袋、加熱蒸散装置および加熱蒸散方法は、防除が要求される様々な害虫、例えばゴキブリ、ハエ、蚊、ヌカカ、アブ、ノミ、ナンキンムシなどの衛生害虫ないし吸血害虫、イガ、コイガなどの衣類害虫、コクヌストモドキ、コクゾウムシなどの貯穀害虫、イエダニ、ツメダニ、コナダニなどのダニ類、アリ、シロアリ、ナメクジなどの防除に適用可能である。従って、本発明の蒸散液収容袋および加熱蒸散装置は、様々な場所で使用可能であり、例えば家庭内の居室、台所、食堂；畜舎、犬小屋、農園芸ハウス；押入れ、タンス等の衣類等収納庫、食物収納庫などで好適に使用することができる。
【００６６】
【発明の効果】
本発明によれば、蒸散液を最後まで蒸散させて使い切ることができ、しかも長期にわたって安定して蒸散させることができるという効果がある。
さらに、蒸散液収容袋を構成するフィルムの少なくとも一部が透明ないし半透明であるときは、蒸散液の残存状況を把握しやすいので、終点を容易に判別できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】（ａ）は本発明の蒸散液収容袋の一実施形態を示す斜視図であり、（ｂ）はそのＡ−Ａ断面図である。
【図２】本発明の加熱蒸散装置の一実施形態を示す断面図である。
【図３】本発明の蒸散液収容袋が枠体で保持された一実施形態を示す断面図であり、（ｂ）はその平面図である。
【図４】蒸散液収容袋が枠体で保持された他の実施形態を示す断面図である。
【図５】（ａ）は蒸散液収容袋が枠体で保持された他の実施形態を示す斜視図であり、（ｂ）はその断面図であり、（ｃ）はその平面図である。
【図６】（ａ）は蒸散液収容袋が枠体で保持された他の実施形態を示す断面図であり、（ｂ）はその平面図である。
【図７】（ａ）は蒸散液収容袋が枠体で保持された他の実施形態を示す平面図であり、（ｂ）はその断面図である。
【図８】本発明の蒸散液収容袋が枠体で保持された他の実施形態を示す断面図である。
【図９】（ａ）は蒸散液収容袋が保持するための枠体の一例を示す斜視図であり、　（ｂ）はその断面図、（ｃ）はその使用状態を示す断面図である。
【図１０】本発明の蒸散液収容袋が枠体で保持された他の実施形態を示す断面図である。
【図１１】本発明の蒸散液収容袋が枠体で保持された他の実施形態を示す断面図である。
【図１２】（ａ）は本発明にかかる蒸散液収容袋の他の実施形態を示す平面図であり、（ｂ）はそのＢ−Ｂ線断面図である。
【図１３】図１２に示す蒸散液収容袋を使用した本発明の加熱蒸散装置の一実施形態を示す断面図である。
【図１４】本発明の加熱蒸散装置の他の実施形態を示す断面図である。
【図１５】本発明の加熱蒸散装置の他の実施形態を示す断面図である。
【図１６】本発明の加熱蒸散装置の他の実施形態を示す断面図である。
【図１７】（ａ）は本発明のスティック状の蒸散液収容袋の一実施形態を示す正面図、（ｂ）はその側面図である。
【図１８】本発明のスティック状の蒸散液収容袋を格納しておくための格納容器を示す斜視図である。
【図１９】本発明のスティック状の蒸散液収容袋の他の実施形態を示す正面図である。
【図２０】本発明のスティック状の蒸散液収容袋が格納容器に格納された状態を示す斜視図である。
【図２１】本発明の加熱蒸散装置の他の実施形態を示す断面図である。
【図２２】本発明の加熱蒸散装置の他の実施形態を示す断面図である。
【図２３】（ａ）は、本発明の加熱蒸散装置の他の実施形態を示す断面図であり、（ｂ）はこの加熱蒸散装置の蓋を取り外した状態を示す平面図である。
【図２４】格納部内にスティック状の蒸散液収容袋を格納した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
１１　蒸散液収容袋
１２　フィルム
１３　シール部
１４　殺虫原体（蒸散液）
２１　加熱蒸散装置
２３　ヒータ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a vaporized liquid storage bag for vaporizing a chemical for the purpose of insecticide, aroma, deodorization, insect repellent, and the like, and a heat vaporization method and apparatus using the same.
[0002]
[Prior art]
BACKGROUND ART Conventionally, as a heat evaporation method for controlling insect pests, there is known a method in which an insecticide component impregnated in a porous substrate (solid mat) such as a fiberboard is heated and evaporated. However, in this evaporation method, since the insecticide component remains in the solid mat, there is a problem that it cannot be volatilized to the end and is wasteful. Further, it is desired that the amount of transpiration of the insecticide component be stable for a long period of time.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
Therefore, an object of the present invention is to provide a vaporized liquid storage bag that can be used up by evaporating the vaporized liquid to the end, and that can perform stable vaporization over a long period of time, and a method and apparatus for heating and vaporizing using the bag. .
[0004]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the present inventors have conducted intensive studies, and as a result, the evaporating liquid is stored and sealed in a bag made of a flexible gas permeable film on at least one side, and when the evaporating liquid is heated, the evaporating liquid becomes While evaporating from the gas permeable film, the inside of the bag is decompressed with the evaporation and the two films forming the bag change in the direction in which they contact each other, so that the gas permeable film serving as the evaporation surface is wider than the evaporating liquid. Since the contact state is maintained in the area, stable evaporation can be performed for a long time, and unlike the conventional heating and evaporation method in the form of a mat, a new fact that the evaporation liquid can be evaporated to the end has been found, and the present invention has been found. It was completed.
[0005]
That is, the evaporated liquid storage bag of the present invention is characterized in that at least one surface is made of a flexible gas permeable film, and the evaporated liquid is stored and sealed inside.
It is preferable that a part of the gas permeable film is transparent or translucent, so that the remaining state of the evaporated liquid in the storage bag can be visually recognized.
[0006]
The heat evaporation method of the present invention is a method of heating the evaporation liquid storage bag and evaporating the evaporation liquid from at least one gas permeable film, wherein the evaporation liquid contacts the gas permeable film on one surface. It is characterized by being heated and evaporated in such a state.
[0007]
The heat evaporation apparatus of the present invention includes the evaporating liquid storage bag, bag supporting means for holding the evaporating liquid storage bag, and a heater for heating the evaporating liquid storage bag held by the bag supporting means. It is characterized by having.
[0008]
The evaporating liquid in the present invention is exemplified by insecticides, fragrances, deodorants, bactericides, fungicides, insect repellents and the like. These transpirates are preferably the active ingredients (eg, insecticide components) themselves, such as the insecticidal drug substance.
[0009]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the evaporating liquid storage bag, the heat evaporation method and the apparatus of the present invention will be described by taking as an example the case where an insecticidal substance is used as the evaporating liquid.
[0010]
FIG. 1A is a perspective view showing an embodiment of a vaporized liquid storage bag according to the present invention, and FIG. 1B is a sectional view taken along the line A-A. As shown in FIGS. 1 (a) and 1 (b), this vaporized liquid storage bag 11 has two gas permeable films 12, 12 which are the same or different and are superimposed on each other, and the periphery thereof is sealed to form a sealing portion 13 The insecticidal substance 14 is housed inside. Since the vaporized liquid storage bag 11 is formed of the two gas permeable films 12 and 12 as described above, the vaporized liquid storage bag 11 can be used without distinguishing between front and back.
[0011]
The gas permeable film 12 does not transmit the liquid insecticidal substance 14, but any film can be used as long as it can transmit the drug component volatilized from the insecticidal substance 14. Examples of such a gas-permeable film include stretched or unstretched polypropylene, polyethylene (for example, linear low-density polyethylene, low-density polyethylene, and the like), polyethylene terephthalate, and polymethylpentene. These films may be used alone or two or more films may be bonded together. Also, a microporous film in which a number of fine holes are formed in the film by a laser beam or the like can be suitably used as the film 12 alone or by bonding it to another gas permeable film. Further, a porous film having a hole formed with a needle or the like can be used by being bonded to another gas permeable film. As a material of a microporous or porous film having holes formed by a laser or a needle, a film of polypropylene, nylon, or the like can be used. The thickness of the gas permeable film 12 is about 10 to 100 μm, preferably 30 to 70 μm.
[0012]
Further, the gas permeable film 12 is preferably a film which does not swell or break during use and does not cause crystallization (powder wiping) of the active ingredient on the surface. As such a film, for example, a composite film obtained by laminating two or more kinds of films can be exemplified. Specifically, for example, a composite film in which stretched polypropylene, polyethylene terephthalate, a perforated film (for example, a perforated polyethylene terephthalate film) or the like is attached to the outer surface of the polyethylene or the unstretched polypropylene is exemplified.
[0013]
Further, the gas permeable film 12 is preferably transparent or translucent. This is because the residual state of the insecticidal active substance 14 can be grasped visually and the end point can be easily determined.
[0014]
The insecticidal drug substance 14 to be used may be a solvent-free insecticide component itself, or may be a mixture of two or more insecticide components. Further, one or more of commonly used stabilizers, antioxidants, UV inhibitors, coloring agents, and the like may be added to the insecticidal active substance 14.
[0015]
The insecticidal active substance 14 that can be used in the present invention may be any as long as it can evaporate by heating and exhibit an effect of controlling pests. Examples of the insecticidal substance 14 include transfluthrin, framethrin, d-T80-framethrin, empentrin, phenothrin, resmethrin, phthalthrin, d-T80-phthalthrin, S-1955 (manufactured by Sumitomo Chemical Co., Ltd.), Examples thereof include, but are not limited to, S-1264 (manufactured by Sumitomo Chemical Co., Ltd.) and isomers thereof, as well as bifenthrin, fenfenoxuron, amidoflumet, and the like. The vapor pressure of these insecticidal substances is 4.8 × 10 ^-6 (25 ° C.) mmHg or more, preferably 4.8 × 10 ^-6 ~ 6.0 × 10 ^-3 (25 ° C.) mmHg.
[0016]
The additive may be added in a minimum necessary amount. Usually, the amount of the stabilizer is about 5% by weight or less, the amount of the antioxidant is about 5% by weight or less, and the amount of the % By weight or less. In addition to the above, various additives such as an efficacy enhancer, a volatilization rate improver, a deodorant, a fragrance and the like which are usually used can be optionally added.
[0017]
In addition, when a coloring agent such as a pigment is added to the insecticidal active substance 14, the visibility is further improved and the remaining state of the insecticidal active substance 14 can be more easily grasped, so that the end point can be easily confirmed even from a distance. As the coloring agent to be added, a coloring agent which does not affect the transpiration of the insecticidal substance 14, does not fade by heating or light throughout the use period, is excellent in visibility from a distance, and has an easy-to-find end point is preferable. The amount of the colorant added is preferably 0.001 to 0.1% by weight, preferably 0.01 to 0.1% by weight, based on the total amount.
[0018]
Such colorants can be selected from, for example, azo dyes, anthraquinone dyes, and combinations of two or more of these dyes. Specific examples include dyes such as orange No. 403, green No. 202, purple No. 201, red No. 225, yellow No. 204, and the like.
[0019]
The amount of the insecticidal drug substance 14 to be stored in the evaporating liquid storage bag 11 is particularly limited because it is appropriately determined according to the transpiration property of the drug used, the amount of transpiration per unit time, the target transpiration duration, and the like. Although it is not a matter, it may be about 75 to 4500 mg, preferably about 150 to 1500 mg. In addition, the size of the vaporized liquid storage bag 11 may be appropriately determined according to the amount of the insecticidal substance 14.
[0020]
Such a vaporized liquid storage bag 11 is formed into a bag shape by, for example, stacking films 12, 12 cut out to a predetermined size and sealing three sides, and then, inside the bag, a predetermined amount of the insecticidal substance 14 is placed. After injection, it can be obtained by sealing and sealing the remaining one side. Examples of the sealing method include thermal bonding and bonding with an adhesive.
[0021]
The vaporized liquid storage bag 11 may be placed directly on the heater surface to evaporate the insecticidal substance 14 therein by heating the heater. A preferred evaporation method is a heating and evaporating apparatus 21 as shown in FIG. The evaporating liquid storage bag 11 is placed in a tray 22 (bag supporting means) by using the above, the tray 22 is placed on a sheet heater 23, and the evaporating liquid storage bag 11 is heated by the heater 23 via the tray 22. And a method of causing the insecticidal substance 14 to evaporate. The insecticidal substance 14 is mainly evaporated from the surface of the gas permeable film 12 on the upper surface.
[0022]
The tray 22 is made of a material having high thermal conductivity such as a metal such as aluminum. Further, the tray 22 may be fixed to a heating surface of the heater 23. By using the tray 22, heat can be uniformly transmitted to the entire lower surface of the evaporated liquid storage bag 11, and the film 12 of the evaporated liquid storage bag 11 due to the direct contact of the evaporated liquid storage bag 11 with the heater 23. Thermal degradation can be prevented.
[0023]
The heating temperature of the evaporated liquid storage bag 11 at this time is appropriately determined in consideration of the amount of the active ingredient volatilized per unit time, and the surface temperature of the film 12 on the heater 23 side is usually about 40 to 160 ° C., preferably It is heated so as to be in a range of about 60 to 120 ° C. Further, the temperature of the insecticidal substance 14 in the evaporating liquid storage bag 11 during heating is preferably about 45 to 165 ° C, and more preferably about 65 to 125 ° C.
One of the two films 12 and 12 of the evaporating liquid storage bag 11 may be a gas impermeable film. The gas-impermeable film includes those having substantially no gas permeability and those having poor gas permeability.
[0024]
The vaporized liquid storage bag 11 may be used as it is, or may be supported by a frame (bag supporting means) at the time of use. FIG. 3A is a cross-sectional view illustrating an example of a structure supported by a frame, and FIG. 3B is a plan view thereof. As shown in FIGS. 3A and 3B, the structure 41 has a structure in which the peripheral sealing portion 13 of the evaporated liquid storage bag 11 is sandwiched between two frames 42, 42 from above and below. Examples of a method of holding the vaporized liquid storage bag 11 include a method of bonding the holding portions 43, 43 and the seal portion 13 by heat bonding or bonding with an adhesive, a method of holding with a bolt, a holding tool, or the like. For the frame 42, for example, a metal such as aluminum, a heat-resistant resin, or a heat-resistant material such as wood can be used.
[0025]
In use, as shown in FIG. 4, the structure 41 may be placed on the surface of the heater 53 and heated. Thereby, the active ingredient can be evaporated from the gas permeable film 12 on the upper surface of the evaporated liquid storage bag 11. At this time, since the vaporized liquid storage bag 11 is separated from the heater 53 by the frame 42 and does not directly contact the heater 53, it is possible to prevent the gas permeable film 12 from being deteriorated due to the direct contact with the heater 53. Can be prevented. In addition, since the frames 42, 42 are arranged on both sides of the evaporation liquid storage bag 11, it can be used without distinguishing between the front and back. The heating temperature of the evaporated liquid storage bag 11 may be the same as that of the above-described heated evaporation apparatus 21. The structure 41 may be mounted on the surface of the heater 53 via a tray.
[0026]
FIG. 5A is a perspective view showing another usage form of the evaporated liquid storage bag, FIG. 5B is a sectional view, and FIG. 5C is a plan view. That is, the structure 72 shown in FIGS. 5A to 5C is constituted by a rectangular cylindrical frame 70 (bag supporting means), and holds the ends of the vaporized liquid storage bag 11 on both sides. Are formed, and a plurality of notches 74 are formed at the upper and lower ends of the frame 70.
[0027]
For example, when the gas permeable film on the lower surface is a hard film, the evaporating liquid storage bag 11 may simply insert both ends into the slits 73, 73. On the other hand, when the evaporated liquid storage bag 11 is formed of two flexible soft films, fixing means (not shown) for fixing and holding both ends inserted into the slits 73, 73 may be provided. Alternatively, a support member such as a net plate may be bridged between the slits 73, 73, and the evaporated liquid storage bag 11 may be placed thereon.
[0028]
In this state, as shown in FIG. 5B, the frame 70 is placed on the heater 75, and the evaporated liquid storage bag 11 is heated while being separated from the heater 75. At this time, since a plurality of cutouts 74 are provided at the lower end of the frame 70, outside air flows into the frame 70 from the cutouts 74, and then the gap between the evaporated liquid storage bag 11 and the frame 70. 76 (FIG. 5C) as an updraft. For this reason, the active ingredient evaporated from the evaporated liquid storage bag 11 can be quickly diffused. The outside air intake is not limited to the cutout 74, but may be a plurality of through holes or slits.
[0029]
The slits 73 are formed substantially at the center of the height of the frame 70, and the cutouts 74 are formed at the upper end and the lower end of the frame 70, respectively. The surface may be placed on the heater 75.
[0030]
FIG. 6A is a cross-sectional view showing still another example of a structure in which a vaporized liquid storage bag is fixed by a frame, and FIG. 6B is a plan view thereof. As shown in FIGS. 6A and 6B, in the structure 81, the evaporated liquid storage bag 11 is disposed between two frames 82, 82 (bag supporting means), and a pair of frames 82, 82 are provided. The sealing portion 13 of the evaporated liquid storage bag 11 is sandwiched and fixed between the sandwiching portions 83, 83. As a fixing method, a method similar to that of the structure 41 described above can be used. The frame 82 has an opening at the center, and has curved projections 84 on both sides.
[0031]
As shown in FIG. 6A, this structure 81 is used by directly mounting it on a heater 86. At this time, the projection 84 serves as a spacer or a leg, and separates the evaporated liquid storage bag 11 from the heater 86. In this state, the evaporating liquid storage bag 11 is indirectly heated by the heater 86 to evaporate the active ingredient. The structure 81 can be used without distinction between the front and back sides, and the amount of material used for the structure 81 can be reduced.
[0032]
FIG. 7A is a plan view showing a structure in which a vaporized liquid storage bag is fixedly supported by two connectable frames 96a and 96b (bag supporting means), and FIG. 7B is a sectional view thereof. As shown in FIGS. 7A and 7B, the structure 95 is a structure in which the evaporation liquid storage bag 11 is held by two frames 96a and 96b. When fixing the evaporated liquid storage bag 11 to the frames 96a and 96b, first, the seal portion 13 of the evaporated liquid storage bag 91 is fitted into a groove 98 provided on the inner wall of one of the frames 96a, and then the other frame. The body 96b is slid toward the frame 96a as shown by the arrow, and the two are joined at the end faces, and the seal portion 13 is fitted into the groove 98 of the frame 96b. The groove 98 may be formed on the entire inner wall surface of each of the frame bodies 96a, 96b, or may be formed only on the inner wall surfaces of both ends of each of the frame bodies 96a, 96b.
[0033]
The connection between the frames 96a and 96b may be bonding or the like, but can be repeated and used by exchanging the vaporized liquid storage bag 11, for example, by fitting with a concave portion and a convex portion provided on each opposed end surface. You may do so. Further, for example, when the gas permeable film on the lower surface is a hard film, it is only necessary to insert both ends into the grooves 98, 98. On the other hand, when the evaporating liquid storage bag 11 is formed of a flexible soft film, both ends inserted into the grooves 98, 98 are fixed by heat bonding, adhesive bonding, or the like, or the grooves 98, 98 are fixed. A support member (not shown) such as a net plate may be stretched between the sheets 98, and the evaporated liquid storage bag 11 may be placed thereon.
The structure 95 is placed on the heater surface as it is, and is heated indirectly while being separated from the heater surface of the evaporating liquid storage bag 11 to volatilize the active ingredient.
[0034]
FIG. 8 is a cross-sectional view showing another example of the structure in which the evaporated liquid storage bag is fixed by the frame. As shown in FIG. 8, the structure 101 protects the vaporized liquid storage bag 11 at the central opening of the frames 42, 42 (bag supporting means) of the structure 41 shown in FIG. The protection nets 102, 102 of FIG. This prevents direct contact with the film 12 of the evaporating liquid storage bag 11 by hand, thereby preventing damage to the evaporating liquid storage bag 11 and improving safety.
[0035]
FIG. 9 is a sectional view showing another structure 115 for supporting the evaporated liquid storage bag. FIG. 9A shows a box 111 (bag supporting means) used to form the structure 115, and FIG. 9B shows a state in which the evaporated liquid storage bag 11 is arranged in the box 111. FIG.
[0036]
As shown in FIG. 9A, an opening 113 for evaporation is provided at the center of the upper and lower surfaces of the box 111, and both side surfaces 112, 112 of the box 111 are open. The evaporating liquid storage bag 11 is inserted from one of the side surfaces 112, 112, and is disposed in the box 111 as shown in FIG. 9B. Next, by pressing both sides 114 of the box 111 from above and below as shown by the arrow b, the seal portion 13 of the evaporated liquid storage bag 11 and the both sides 114 are tightly integrated with each other, as shown in FIG. The structure 115 shown in FIG. Examples of the integration method include various types of gripping tools and pinning in addition to thermal bonding and bonding with an adhesive.
Examples of the material of the box 111 include cardboard and plastic. When using the structure 115, as shown in FIG. 8, the structure 115 is mounted on the heater 116, the structure 115 is indirectly heated, and the insecticidal substance 14 is evaporated.
[0037]
FIG. 10 is a cross-sectional view showing another example of the structure in which the evaporated liquid storage bag is stored. As shown in FIG. 10, the structure 121 includes an upper structure 122 provided with a plurality of holes 124, and a lower structure 123 similarly provided with a plurality of holes 124. Are integrated at the fitting portion 125, and the evaporating liquid storage bag 11 is stored therein. The integration may be, for example, thermal bonding or bonding with an adhesive, or may simply be fitted so that the evaporation liquid storage bag 11 can be replaced.
[0038]
By placing this structure 121 on a heater 126 and heating it, the active ingredient of the insecticidal substance 14 evaporates from the holes 124, 124. The hole diameter of the holes 124 is not particularly limited, but is preferably such that, for example, an infant or the like cannot directly contact the film 12 of the evaporating liquid storage bag 11. It is good to be about 1 to 15 mm, preferably about 1 to 10 mm. Thereby, it is possible to prevent the evaporating liquid storage bag 11 from being damaged by mistake, and safety is also improved. The upper structure 122 and the lower structure 123 are formed of hard plastic, metal, wood, cardboard, or the like. Further, the structure 121 can be used on any surface without distinction between front and back.
[0039]
FIG. 11 is a cross-sectional view showing another embodiment of the heat evaporation device. As shown in FIG. 11, the heating and evaporating device 131 includes an evaporating liquid storage bag 132, a container 134 (bag supporting means) in which the evaporating liquid storage bag 132 is arranged, and a heater 133 installed at the bottom of the container 134. And The container 134 has an outside air intake 136 at a lower portion, and an opening 135 communicating with the outside air intake 136 at an upper surface. The insecticidal substance 14 in the evaporating liquid storage bag 132 is heated by the heat of the heater 133 via the tray 134, and the active ingredient evaporates. On the other hand, the heat of the heater 133 generates an ascending airflow in the body 134, and the air taken in from the outside air inlet 136 rises in the body 134 and is discharged from the opening 135 (indicated by an arrow).
[0040]
This makes it easier for the active ingredient evaporated from the insecticidal substance 14 to spread in a wider area on the rising airflow. The hole diameter of the opening 135 is not particularly limited, but is preferably about 0.1 mm to 15 mm, and more preferably about 1 to 10 mm from the viewpoint of safety. Further, the holes 135 may be formed in a slit shape, or a plurality of holes 135 may be provided. Note that the evaporated liquid storage bag 132 has the same configuration as the evaporated liquid storage bag 11 shown in FIG.
[0041]
In the above description, the evaporating liquid storage bag according to the present invention is used horizontally, but the evaporating liquid storage bag according to the present invention can be used vertically.
FIG. 12 (a) is a front view showing an embodiment of a vertically disposed evaporation liquid storage bag according to the present invention, and FIG. 12 (b) is a sectional view taken along line BB. As shown in FIGS. 12 (a) and 12 (b), the vaporized liquid storage bag 11a has two gas-permeable films 12a, 12a superposed on each other, and their peripheral edges are sealed by heat bonding or the like. This is a storage bag in which the evaporating liquid is sealed. Of the seal portions 13a and 13a 'of the vaporized liquid storage bag 11a, the upper seal portion 13a' is formed to have a wide width, and a mounting hole 15 is provided in the seal portion 13a '.
[0042]
FIG. 13 is a cross-sectional view showing an example of a heat evaporation apparatus for using the evaporation liquid storage bag 11a. As shown in the figure, the heating and evaporating apparatus 31 comprises a box-shaped body 37 provided with a planar heating heater 33 inside, and a lower part of the body 37 is provided with an outside air intake 36, and an upper part is provided at an upper part. A transpiration port 35 is provided. A liquid amount confirmation window 34 is provided on a wall surface that faces away from the heater 33, and a suspending tool 32 (bag) such as a hook for suspending the evaporated liquid storage bag 11a is provided on the upper inner wall surface of the liquid amount confirmation window 34. Support means) is mounted. The liquid amount confirmation window 34 is for confirming the liquid amount of the insecticidal substance 14 in the evaporated liquid storage bag 11a, and may be a simple notch window, or may be a transparent or semi-cut window. It may be covered with a transparent film.
[0043]
As described above, since the suspending device 32 is provided in the heating and evaporating device 31, the mounting hole 15 of the evaporated liquid storage bag 11 a is hooked on the suspended device 32, and the evaporated liquid storage bag 11 a is placed in the body 37. Can be suspended. In addition, replacement of the evaporated liquid storage bag 11a is easy.
In a state in which the evaporated liquid storage bag 11a is suspended in the container 37, the heater 33 is energized to indirectly heat the evaporated liquid storage bag 11a, thereby evaporating the active ingredient from the surface of the film 12a. At this time, an updraft generated by the heat of the heater 33 is generated in the gap between the heater 33 and the evaporated liquid storage bag 11a, and the air (indicated by an arrow) flowing into the body 37 from the lower outside air inlet 36 is removed. As a result, an ascending airflow is formed to ascend in the gap and diffuse out of the apparatus through the transpiration port 35, so that the active ingredient can be diffused in a wide range. The heating temperature of the evaporated liquid storage bag 11a at this time may be the same as that of the above-described heated evaporation apparatus 21.
[0044]
Since the container 37 is provided with the liquid amount confirmation window 34, the remaining state of the insecticidal body 14 can be visually grasped, and the end point can be easily determined. In this case, at least the gas permeable film 12a on the liquid amount confirmation window 34 side needs to be transparent or translucent.
[0045]
One of the two gas permeable films 12a, 12a is a flexible film having flexibility, and the other is a hard film having no flexibility. At this time, it is preferable to increase the contact area between the insecticidal substance 14 and the gas permeable films 12a, 12a. The two films are preferably both gas permeable films because they can be used without distinction between the front and back surfaces. However, it is sufficient that at least the surface facing the heater 33 is a gas permeable film. It need not be a film. Others are the same as the above-mentioned evaporation liquid storage bag 11.
[0046]
FIG. 14 shows a heating evaporation device 61 using the structure 41 shown in FIGS. 3A and 3B instead of the evaporation liquid storage bag 11a. In the heating and evaporating apparatus 61, a pedestal 62 is provided in a vessel 37, and the structural body 41 is mounted on the pedestal 62, and is opposed to a planar heating heater 63. At the end of the pedestal 62, a stopper 62a for preventing the overturning for stably mounting the structure 41 is provided. Other configurations are the same as those of the heating and evaporating device 31 shown in FIG.
[0047]
FIG. 15 is a cross-sectional view showing another embodiment of the heat evaporation device. As shown in FIG. 15, in the heating and evaporating apparatus 141, the evaporating liquid storage bag 142 is mounted on the pedestal 146 (bag supporting means) instead of the structure 41 holding the evaporating liquid storage bag 11 as described above. Things. The used evaporating liquid storage bag 149 has a self-standing property.
[0048]
Such a vaporized liquid storage bag 149 is formed in a container shape, and covers the opening of the hard film 142 containing the insecticidal substance 14 therein with a flexible gas permeable film 143 and is integrally adhered to the periphery of the opening. By doing so, the insecticidal substance 14 is sealed inside the bag. The hard film 142 may be a gas-permeable film or a gas-impermeable film. Therefore, as the hard film 142, a metal sheet such as aluminum can be used in addition to various plastic films that are gas-permeable or non-permeable.
[0049]
Further, a projection 145 is provided on the lower surface of the evaporation liquid storage bag 149, and a hole 147 for fitting the projection 145 is provided in the base 146. Therefore, when placing the evaporated liquid storage bag 149 on the pedestal 146, the projection 145 is fitted into the hole 147 of the pedestal 146, so that the evaporated liquid storage bag 149 can be stably held. Other configurations are the same as those of the heating and evaporating device 31 shown in FIG.
[0050]
FIG. 16 is a sectional view showing still another embodiment of the vertical heating and evaporating apparatus. As shown in the figure, since the heating and evaporation device 151 includes the suspending tool 32 and the pedestal 146 therein, the evaporation liquid storage bag 11a as shown in FIGS. Either a structure 41 shown in FIG. 3 or a self-standing evaporating liquid storage bag 149 shown in FIG. 15 can be used. Other configurations are the same as those of the heating and evaporating apparatus shown in FIGS. 13 and 16, and therefore, the same reference numerals are given and the description is omitted.
[0051]
In the above embodiment, the case where the relatively wide evaporant liquid storage bag is used has been described. However, the evaporate liquid storage bag of the present invention may be in the form of an elongated stick. FIG. 17A is a front view showing an embodiment of a stick-shaped evaporating liquid storage bag of the present invention, and FIG. 17B is a side view thereof. As shown in FIGS. 17A and 17B, the vaporized liquid storage bag 201 is formed, for example, by sealing one end (seal portion 202) of a gas-permeable film formed into a cylindrical shape, and then forming the bag. It is obtained by injecting a pesticidal substance into the inside and sealing the other end (seal part 203). The seal portion 203 is provided with a mounting hole 204. The evaporating liquid storage bag 201 may have self-standing or a flexible bag that does not have self-standing.
[0052]
FIG. 18 is a perspective view showing a storage container for storing the stick-shaped vaporized liquid storage bags 201, 201,... This storage container is composed of a container body 211 and a lid 212, and can store a plurality of evaporating liquid storage bags 201, 201,. These evaporating liquid storage bags 201, 201,... Are taken out of the storage container at the time of use, and are disposed and used in a heating evaporating apparatus described later.
[0053]
FIG. 19 is a front view showing another embodiment of the stick-shaped vaporized liquid storage bag of the present invention. As shown in FIG. 19, in this embodiment, a plurality of stick-shaped vaporized liquid storage bags 221, 221,... Are formed continuously through perforated separation lines 224, 224,. I have. The evaporating liquid storage bags 221, 221,..., For example, overlap two gas permeable films, and form a storage part 225 for storing the insecticide and a part serving as an injection port for injection. After sealing the removed seal portion 222, and then injecting the insecticidal substance into the housing portions 225, 225,..., Sealing the injection port, and furthermore, perforating between the housing portions 225, 225,. Are formed by forming a cut line 224 by making a cut in the shape of a circle, and forming mounting holes 223, 223,. Are separated from the separation line 224 one by one or a plurality of them as necessary, and are used by being attached to a heat evaporation apparatus described later. The evaporated liquid storage bag 221 may have a self-standing property, or may be a flexible material that does not have a self-standing property.
[0054]
FIG. 20 is a perspective view showing a state in which the stick-shaped vaporized liquid storage bags 221, 221,... Are stored in the storage container 227. As shown in the figure, the evaporating liquid storage bags 221, 221,... Are wound in a roll around the shaft 226, pulled out of the storage container 227 at the time of use, and one by one from the separation line 224. Alternatively, it may be cut into a plurality of pieces, and used by being attached to a heat evaporation apparatus described later.
[0055]
FIG. 21 is a sectional view showing another embodiment of the heating and evaporating apparatus of the present invention. As shown in the figure, the heating and evaporating device 161 includes a box-shaped body 164 provided with a cylindrical heater 163 inside, and a lower part of the body 164 is provided with an outside air intake 165, and an upper part is provided at an upper part. A transpiration port 167 is provided. Further, a stick-shaped vaporized liquid storage bag 201 suspended by a suspending tool 168 (bag supporting means) such as a hook is disposed in the cylinder of the heater 163.
[0056]
In a state where the stick-shaped evaporating liquid storage bag 201 is suspended in the cylinder, the heater 163 is energized to indirectly heat the evaporating liquid storage bag 201 to evaporate the active ingredient from the surface of the film. At this time, the air that has flowed into the body 164 from the lower outside air intake 165 forms an ascending airflow and rises inside the heater 163 and diffuses out of the transpiration port 167 to the outside of the device 161, so that the effective component is efficiently Can be widely spread well.
[0057]
FIG. 22 is a sectional view showing another embodiment of the heating and evaporating apparatus of the present invention. As shown in the figure, the heating and evaporating apparatus 171 is composed of a box-shaped body 174 provided with a planar heater 173 inside, and a lower part of the body 174 is provided with an outside air intake 179, and an upper part is provided at an upper part. A transpiration port 182 is provided. Further, a plurality of stick-shaped vaporized liquid storage bags 201, 201,... Are held around the rotation shaft 177 by bag support means 175 having a suspending tool 176. The rotating shaft 177 is held by bearings 178, 178 provided above and below the body 174, and the bag supporting means 175 is rotatable about the rotating shaft 177. Further, a part of the plurality of evaporating liquid storage bags 201, 201,... Is arranged to face the heater 173. The same or different insecticidal bodies 14, 14,... Are accommodated in these evaporated liquid storage bags 201, 201,.
[0058]
In the above-described state, the heater 173 is energized to indirectly heat the evaporating liquid storage bag 201 arranged opposite to the heater 173 to evaporate the active ingredient from the surface of the film. At this time, an updraft generated by the heat of the heater 173 is generated in the vessel 174, and the air flowing into the vessel 174 from the lower outside air intake 179 forms an updraft and flows through the vessel 174. Since it rises and diffuses out of the device 171 from the transpiration port 182, the active ingredient can be efficiently diffused over a wide range.
[0059]
In the heat evaporation apparatus 171 as described above, for example, four evaporation liquid storage bags 201, 201,... Are held in the bag support means 175, and one evaporation liquid storage bag 201 is heated for 30 hours for 12 hours per day. Assuming that the pesticidal substance 14 is contained in an amount capable of evaporating the active ingredient for 120 days, the active ingredient can be evaporated in total for about 4 months to about 1 year. That is, when the insecticidal substance 14 in one evaporating liquid storage bag 201 is not evaporated, the bag supporting means 175 is rotated about the rotating shaft 177 so that another evaporating liquid storage bag 201 faces the heater 173. To be placed. Each of these four vaporized liquid storage bags 201, 201,... May contain the same insecticidal substance, or may each contain a different insecticidal substance. For example, when different pests are generated depending on the season, different insecticidal substances corresponding to the different pests can be accommodated. The number of the vaporized liquid storage bags 201 held in the bag supporting means 175 is suitably about 2 to 8, but is not limited thereto.
[0060]
Further, in the heating and evaporation device 171, the evaporation liquid storage bags 201, 201,... Are heated while the bag support means 175 is continuously or intermittently rotated about the rotation shaft 177 by a motor (not shown) or the like. You can also. This makes it possible to evaporate a plurality of the same or different insecticidal active substances 14, 14,..., Or together with or separately from them, fragrances, deodorants, fungicides, fungicides, and the like. The heating temperature of the evaporated liquid storage bag 201 may be the same as that of the above-described heated evaporation apparatus 21.
[0061]
FIG. 23A is a cross-sectional view showing another embodiment of the heat evaporation apparatus of the present invention, and FIG. 23B is a plan view showing a state where a lid 192 of the heat evaporation apparatus is removed. As shown in the figure, the heating and evaporating apparatus 190 is composed of a box-shaped body 193 provided with a planar heater 194 therein, and a lid 192 for closing the upper surface opening. Inlets 197 and 198 are provided, and a transpiration port 199 is provided on the upper surface of the lid 192. Further, a plurality of storage portions (bag support means) 195, 195,... For storing stick-shaped evaporant liquid storage bags (e.g., evaporant liquid storage bags 221) are formed around the rotation shaft 191. I have. The rotating shaft 191 is held by bearings 200 provided on the body 193 and the lid 192, and the storage units 195, 195,... Are rotatable about the rotating shaft 191.
[0062]
FIG. 24 is a cross-sectional view showing a state in which the stick-shaped vaporized liquid storage bag 221 is stored in the storage unit 195. As shown in the figure, an opening 189 and an opening 196 are formed on the upper surface and the front surface of the storage portion 195, respectively. The evaporated liquid storage bag 221 is inserted into the storage unit 195 from the opening 189. By energizing the heater 194 in this state, the evaporated liquid storage bag 221 in the storage section 195 is indirectly heated, and the active ingredient evaporates from the film surface to the outside of the storage section 195.
[0063]
In the above-described heating and evaporating apparatus 190, for example, the evaporating liquid storage bag stored in the storage sections 195, 195,... A suspending tool is provided to hold the evaporated liquid storage bag, or the evaporated liquid storage bag is sandwiched between frames such as shown in FIGS. 195, 195,... Also, the plurality of evaporating liquid storage bags stored in the storage sections 195, 195,... The body may be accommodated. Further, in addition to the insecticidal substance, it can contain an aromatic agent, a deodorant, a bactericide, a fungicide, and the like. Can be heated while rotating the storage sections 195, 195,... Continuously or intermittently.
[0064]
In the heat evaporation apparatus shown in FIGS. 22 and 23, the case where a plurality of stick-shaped evaporation liquid storage bags are arranged in a circle around the rotation axis by the bag support means has been described. The evaporating liquid storage bags may be arranged in the vertical or horizontal direction by the bag supporting means, and the active ingredient may be evaporated by a planar heater arranged to face the plurality of evaporating liquid storage bags. At this time, all the evaporated liquid storage bags may be heated simultaneously, or only a part thereof may be heated. Further, the plurality of evaporating liquid storage bags may be heated in order while the bag support means or the heater is reciprocated.
[0065]
The evaporating liquid storage bag of the present invention, the heating evaporation apparatus and the heating evaporation method, various pests required to control, for example, cockroaches, flies, mosquitoes, mosquitoes, flies, fleas, bedbugs and other sanitary pests or blood-sucking pests, iga, The present invention can be applied to the control of clothing pests such as moths, stored grain pests such as terrestrial mite and weevil, mites such as house dust mites, mites, and mites, ants, termites, and slugs. Therefore, the evaporating liquid storage bag and the heating and evaporating apparatus of the present invention can be used in various places, for example, a living room, a kitchen, a dining room; a barn, a kennel, an agricultural and horticultural house; It can be suitably used in storages, food storages and the like.
[0066]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, there exists an effect that a vaporization liquid can be vaporized to the last and can be used up, and also it can vaporize stably over a long period of time.
Further, when at least a part of the film constituting the vaporized liquid storage bag is transparent or translucent, the remaining state of the vaporized liquid can be easily grasped, so that the end point can be easily determined.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1A is a perspective view showing an embodiment of a vaporized liquid storage bag according to the present invention, and FIG. 1B is a cross-sectional view taken along the line AA.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing one embodiment of the heat evaporation device of the present invention.
FIG. 3 is a cross-sectional view showing an embodiment in which the evaporated liquid storage bag of the present invention is held by a frame, and (b) is a plan view thereof.
FIG. 4 is a cross-sectional view showing another embodiment in which a vaporized liquid storage bag is held by a frame.
FIG. 5A is a perspective view showing another embodiment in which a vaporized liquid storage bag is held by a frame, FIG. 5B is a cross-sectional view thereof, and FIG. 5C is a plan view thereof.
FIG. 6A is a cross-sectional view showing another embodiment in which a vaporized liquid storage bag is held by a frame, and FIG. 6B is a plan view thereof.
FIG. 7A is a plan view showing another embodiment in which the evaporated liquid storage bag is held by a frame, and FIG. 7B is a cross-sectional view thereof.
FIG. 8 is a cross-sectional view showing another embodiment in which the evaporated liquid storage bag of the present invention is held by a frame.
9A is a perspective view showing an example of a frame body held by the evaporated liquid storage bag, FIG. 9B is a sectional view thereof, and FIG. 9C is a sectional view showing a use state thereof.
FIG. 10 is a cross-sectional view showing another embodiment in which the evaporated liquid storage bag of the present invention is held by a frame.
FIG. 11 is a cross-sectional view showing another embodiment in which the evaporated liquid storage bag of the present invention is held by a frame.
FIG. 12 (a) is a plan view showing another embodiment of the evaporated liquid storage bag according to the present invention, and FIG. 12 (b) is a sectional view taken along the line BB.
FIG. 13 is a cross-sectional view showing one embodiment of the heat evaporation device of the present invention using the evaporation liquid storage bag shown in FIG.
FIG. 14 is a sectional view showing another embodiment of the heating and evaporating apparatus of the present invention.
FIG. 15 is a sectional view showing another embodiment of the heating and evaporating apparatus of the present invention.
FIG. 16 is a sectional view showing another embodiment of the heating and evaporating apparatus of the present invention.
FIG. 17 (a) is a front view showing an embodiment of a stick-shaped vaporized liquid storage bag of the present invention, and FIG. 17 (b) is a side view thereof.
FIG. 18 is a perspective view showing a storage container for storing the stick-shaped vaporized liquid storage bag of the present invention.
FIG. 19 is a front view showing another embodiment of the stick-shaped vaporized liquid storage bag of the present invention.
FIG. 20 is a perspective view showing a state in which the stick-shaped vaporized liquid storage bag of the present invention is stored in a storage container.
FIG. 21 is a sectional view showing another embodiment of the heating and evaporating apparatus of the present invention.
FIG. 22 is a sectional view showing another embodiment of the heating and evaporating apparatus of the present invention.
FIG. 23 (a) is a cross-sectional view showing another embodiment of the heat evaporation apparatus of the present invention, and FIG. 23 (b) is a plan view showing a state where a lid of the heat evaporation apparatus is removed.
FIG. 24 is a cross-sectional view showing a state in which a stick-shaped vaporized liquid storage bag is stored in a storage unit.
[Explanation of symbols]
11 Evaporated liquid storage bag
12 films
13 Seal part
14. Insecticidal substance (transpiration liquid)
21 Heat evaporation unit
23 heater

Claims

少なくとも片面が可撓性のガス透過性フィルムからなり、内部に蒸散液を収容・密封したことを特徴とする蒸散液収容袋。A vapor storage bag, wherein at least one surface is made of a flexible gas-permeable film, and the vapor is stored and sealed inside.

少なくとも一部が透明ないし半透明である請求項１記載の蒸散液収容袋。The evaporating liquid storage bag according to claim 1, wherein at least a part of the evaporating liquid storage bag is transparent or translucent.

請求項１または２記載の前記蒸散液収容袋を加熱して、少なくとも片面のガス透過性フィルムから蒸散液を蒸散させる加熱蒸散方法であって、前記蒸散液は前記片面のガス透過性フィルムと接触するような状態で加熱蒸散されることを特徴とする加熱蒸散方法。A heating and vaporizing method for heating the vaporized liquid storage bag according to claim 1 or 2 to vaporize the vaporized liquid from at least one gas permeable film, wherein the vaporized liquid contacts the gas permeable film on one surface. A heat evaporation method characterized in that the heat evaporation is performed in such a state that the heat evaporation occurs.

請求項１または２記載の蒸散液収容袋と、この蒸散液収容袋を保持する袋支持手段と、この袋支持手段によって保持された前記蒸散液収容袋を加熱するためのヒータとを備えたことを特徴とする加熱蒸散装置。3. An evaporative liquid storage bag according to claim 1 or 2, a bag supporting means for holding the evaporative liquid storage bag, and a heater for heating the evaporative liquid storage bag held by the bag support means. A heat evaporation device characterized by the above-mentioned.