JP2004076885A - 金属製フレキシブルホースと継手管部材との接続構造及びその接続方法 - Google Patents

金属製フレキシブルホースと継手管部材との接続構造及びその接続方法 Download PDF

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Abstract

【課題】軸方向についての耐引張力を向上させて高い接続強度を保持し得る金属製フレキシブルホースと継手管部材との接続構造及びその接続方法を提供する。
【解決手段】金属フレキシブル管16の端末部18にベースリング22を外装したものに、継手管部材(10)の接続孔11からその拡小突出部14の段付き部分(141)に至る位置まで継手管部材(10)を挿入し、金属フレキシブル管の端末部18の先端部分162とベースリング22の先端部分が重ね合わされた状態でフレア加工された重合フレア部30を備える。金属製フレキシブルホースに対して軸方向に引張力が加わったときに、金属ブレード→ベースリング→袋ナットの順に負荷を受けることができ、大きな接続強度を確保し得る。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧力流体を送給する配管用の金属製フレキシブルホースと継手管部材との接続構造及びその接続方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、水道水等の圧力流体配管用として変位吸収性を有し、また、配管方向の高い自由度を保持する点から配管の継手部には金属製フレキシブルホース(金属製可撓管)が汎用されている。金属製フレキシブルホースは襞を連続して形成するようにステンレス管を波状に成形した金属フレキシブル管(ベローズ管)の外面に金属製ブレードを外装させたものである。図6は、これと例えば直管等の被接続管とを袋ナットを用いて継手連結する場合の従来の構造の一部を断面視したものであり、図において、袋ナット10は、螺着部12と、接続孔11の中心側に突出した拡小突出部14と、を有している。金属フレキシブル管16の端末部18は直管部20を含む。金属フレキシブル管16の直管部20には金属製のベースリング22が外装される。該ベースリング22の外周に金属製ブレード24の端末部が外装され、その状態で金属製ブレード24の外周にプレスリング26が外嵌されてベースリング22とこのプレスリング26の間に金属製ブレード24の端末部を挟み込んだ状態で圧接し、固定する。この従来の袋ナット10と金属フレキシブル管16との接続に際しては、まず、金属製ブレード24の内部に金属フレキシブル管16を挿入してベースリング22を金属フレキシブル管16の直管部20に外装する。その状態で、ベースリング22とプレスリング26の間に金属製ブレード24の端末部を挟み込んだ状態で外面から圧接固定する。次に、ベースリング22の管長よりフレア加工ぶんの長さLだけ金属フレキシブル管16の直管部20の先端を突出させるように直管部20の外周にベースリング22を配置し、図7に示すように、金属フレキシブル管16の先端突出部分を袋ナット10の拡小突出部14から被接続管側に延長させた状態で袋ナット10の接続孔11の被接続管側からテーパ工具28を拡小突出部14側に向けて圧接することにより、金属フレキシブル管16の先端突出部分をスカート状に押し開いてフレア加工し、フレア部100を形成するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の接続構造では、何らかの理由で加圧流体を遮断したり、金属製ブレード24及び金属フレキシブル管16を含む金属製フレキシブルホースを曲げ施工するような場合に、金属製ブレード24が軸方向(d方向)、すなわち袋ナット10から離隔する方向に力が働く。金属製ブレード24をd方向に引張する力が加わる場合、これを袋ナット10で受け止める際には、金属製ブレード24から、ベースリング22、金属フレキシブル管の直管部20、袋ナット10の拡小突出部14の順で負荷を受ける。このように軸方向への引張力が加わる場合にはその引張力は金属フレキシブル管16自体のフレア部100や直管部20に直接に加わる。すなわち、袋ナット10と金属製フレキシブルホースとは、金属フレキシブル管16のフレア部や直管部20のみで接続が保持されることになる。このため、従来、金属フレキシブル管16の直管部の材料厚さを薄くすることができず、よって、フレア加工時にテーパ工具28を金属フレキシブル管16の突出部分の端縁に当てて拡小突出部14方向(p1方向)に押し付ける際に、その部分の金属フレキシブル管の材質が硬いので直管部20全体がd方向に押されてW1d部分に透き間が形成されるように逃げてしまい、十分大きなスカート部分が形成されることなく、フレアの大きさが確保できなかった。また、このW1d部分に隙間が形成されるために、この部分での密着した一体性が損なわれ、ガタツキを生じさせてホース性能を低下させる要因となっていた。さらに、フレア加工に際し、テーパ工具28を金属フレキシブル管16の突出部端縁に当てて押し広げる際に該端縁部分に割れが発生しやすく、フレア部による袋ナット10と金属製フレキシブルホースとの接続を弱体化させる問題があった。
【0004】
本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、その1つの目的は、軸方向についての耐引張力を向上させて高い接続強度を保持し得る金属製フレキシブルホースと継手管部材との接続構造及びその接続方法を提供することである。また、本発明の他の目的は、金属製フレキシブルホースと継手管部材との接続の際のフレア加工作業時の金属フレキシブル管の軸方向の逃げを防止しつつ、フレア部分を大きく確保し、金属製フレキシブルホースと継手管部材との組み付け一体性を保持し、ホース性能を向上させた金属製フレキシブルホースと継手管部材との接続構造並びにその接続方法を提供することである。さらに、本発明の他の目的は、フレア加工時に金属フレキシブル管へのバックアップ機能を行なって確実なフレア加工処理を行なえ、材料歩留を大きく確保し得る金属製フレキシブルホースと継手管部材との接続構造並びにその接続方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、金属フレキシブル管16と、該金属フレキシブル管の端末部18に外装されるベースリング22と、段付き状に内側に内径144を拡小させて接続孔11の中心(200)側に突出した拡小突出部14を有する継手管部材(10)と、を有し、金属フレキシブル管16の端末部18にベースリング22を外装したものに、継手管部材(10)の接続孔11からその拡小突出部14の段付き部分(141)に至る位置まで継手管部材(10)を挿入し、金属フレキシブル管の端末部18の先端部分162とベースリング22の先端部分が重ね合わされた状態でフレア加工された重合フレア部30を備えた金属製フレキシブルホースと継手管部材との接続構造から構成される。金属製フレキシブルホースに対して軸方向に引張力が加わったときに、金属ブレード→ベースリング→袋ナットの順に負荷を受けることができ、金属フレキシブル管のフレア部分や直管部には直接に負荷がかからないので薄肉の金属フレキシブル管を用いてホースを構成し得る。結果、材料コストを削減できる。また、フレア加工時に金属フレキシブル管の直管部はd方向へ逃げることがなく、ベースリングと金属フレキシブル管部分での隙間発生が防止され、各部材の密着性並びに一体性が向上し、金属製フレキシブルホースと継手管部材との接続強度が大幅に向上する。
【0006】
また、ベースリング22にフレア加工時の曲げ位置を決める捨て溝223を設けると良い。捨て溝の具体的溝形状は任意に構成し得る。フレア加工の際に工具を押し付けて曲げ位置を決定し得る凹部構造であれば良い。
【0007】
また、本発明は、金属フレキシブル管16と、該金属フレキシブル管の端末部18に外装されるベースリング22と、段付き状に内側に内径を拡小させて接続孔11の中心側に突出した拡小突出部14を有する継手管部材10と、を有し、金属フレキシブル管16に、継手管部材10の接続孔11からその拡小突出部の段付き部分に至る位置まで継手管部材10を挿入し、金属フレキシブル管の端末部の先端部分162を拡小突出部14側に加工部材28を押し付けてフレア加工する際に、同金属フレキシブル管の端末部の先端部分を押し付け背面側からバックアップするバックアップ筒32を設けてフレア加工後にバックアップフレア部34を形成した構成としても良い。
【0008】
また、本発明は、段付き状に内側に内径を拡小させて接続孔の中心側に突出した拡小突出部を有する袋ナットを、金属フレキシブル管の端末部にベースリングを外装したものに、 袋ナットの接続孔からその拡小突出部の段付き部分に至る位置まで該袋ナットを挿入した状態で、ベースリングを背面側に配置させてバックアップさせた状態でフレア加工する工程を含む金属製フレキシブルホースと継手管部材との接続方法から構成される。
【0009】
さらに、金属製フレキシブルホースと継手管部材10との接続方法におけるフレア加工されたベースリング22と金属フレキシブル管16を含む端末部を有する金属製フレキシブルホースから構成される。
【0010】
【発明の実施形態】
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明するが、前述した従来の技術と同一の部材には同一符号を付して説明する。図1は、本発明の金属製フレキシブルホースと継手管部材との接続構造の一実施形態を示す要部の半截断面説明図であり、それぞれの部材は一部を省略して示しているが、中心線200を中心にしてそれぞれの部材は管状に形成されている。この図において、袋ナット10と、金属製フレキシブルホースの一端とが接続されている。袋ナット10は、金属製フレキシブルホースと被接続管との継手接続を行なう継手管部材であり、実施形態において、フレア加工用に一端側の内径を絞って接続用孔11に連通する挿通孔102を形成させその両側に被接続管と接続管である例えば金属製フレキシブルホース等を配置させて継手連結するタイプの両端開口型の袋ナットが用いられている。袋ナット10は、被接続管13(図4参照)が螺着される雌螺子121を内径122面に刻設した螺着部12と、接続孔11の中心側に突出した拡小突出部14と、を有している。拡小突出部14は、段付き状に内側に内径を拡小させて接続孔11の中心側に突出して設けられており、実施形態では、袋ナット10の内径122から連続してしだいにその内径寸法を小さくするように形成されたテーパ状の斜壁141を段付き面とした断面台形状(または逆台形)で構成されている。また、この拡小突出部14の段付き面に対する他の側面は、内径122の延長線上に直角状に接続する直側壁142を有し、さらにこの直側壁142に直角状に延びるように袋ナット10の金属製フレキシブルホースとの接続側にカラー部101が周状に接続管方向に突設されている。
【0011】
本実施形態において、ベースリング22は、例えばステンレス製等の金属管部材からなり、金属フレキシブル管16の直管部20に外装される部分221と、袋ナットを挿通孔102から挿通して該袋ナット10の拡小突出部14の段付き部分に至る位置まで延びるフレア用延長部222と、を有している。また、実施形態において、フレア用延長部222の基部には捨て溝223が周方向に刻設されており、これによって、ベースリングについてのフレア加工時の曲げ位置が設定される。この捨て溝223は、必ずしも設けずともよいが、図3のように、捨て溝を設けない場合にテーパ工具を押し付けた際に袋ナットに当る部分のベースリングが丸くだれてしまいフレア加工時にベースリングが軸方向(矢示d方向)にある程度逃げてしまうのを防止し得るのでより好適である。また、このベースリング22の外面側には、拡小突出部14の直側壁142に軸方向について衝合する段差壁224が設けられており、袋ナット10の挿通孔102に挿通させて突き当たり位置に設定される。したがって、捨て溝223とこの段差壁224との位置は拡小突出部14の拡小内径144の軸方向の幅よりわずかに長い幅間隔で設定される。
【0012】
一方、ベースリング22の内側に金属フレキシブル管16の端末部18が挿入される。金属フレキシブル管16は、公知のロール成形法あるいは液圧成形法等の手段によりステンレス薄板材等を円筒状に溶接し、波付け加工したものである。金属フレキシブル管16は、波状に形成された波部を有するとともに、端部に直管部20が形成されている。金属フレキシブル管16に金属製ブレード24を外装させる際には直管部20に連接される第1波片161をベースリング22の外端壁225に近接あるいは略突き当てた状態とする。実施形態において、金属フレキシブル管16の直管部20は袋ナット10を挿入させた状態でその拡小突出部14の段付き部分に至る長さの突出部分162を有している。この突出部分162の長さは、例えばベースリング22のフレア用延長部222の長さと略同じに設定され、フレア加工時に金属フレキシブル管16の端末部の先端突出部分162とベースリング22のフレア用延長部222とが重ね合わされた状態でテーパ工具により押し付けられ、スカート状に拡大されて重合フレア部30を形成する。このように、フレア加工時にテーパ工具28の押し付け力を背面からバックアップするように金属フレキシブル管の突出部分162の背面側にベースリング22のフレア用延長部222が存在するので、テーパ工具により押し付け力を加える際に該突出部分162を挟み込む結果、金属フレキシブル管16の直管部分20がd方向に逃げるのを防止する。
【0013】
また、ベースリング22の外周に金属製ブレード24の端末部が外装され、その状態で金属製ブレード24の外周にプレスリング26が外嵌されてベースリング22とこのプレスリング26の間に金属製ブレード24の端末部を挟み込んだ状態で圧接し、固定される。フレア加工処理後は、袋ナット10のカラー部101の内側にプレスリング26が配置される。
【0014】
次に、実施形態の金属製フレキシブルホースと継手管部材との接続構造の作用についてその接続方法とともに説明すると、まず、金属フレキシブル管16に金属製ブレード24を外装させる。さらに、ベースリング22を金属フレキシブル管16の直管部20に外装させた状態でベースリング22とプレスリング26の間に金属製ブレード24の端末部を挟み込んだ状態で外面から圧接固定し、ベースリング22と金属製ブレード24とを連結固定させる。次にベースリング22の外端壁224に金属フレキシブル管16の第1波片161が当る程度に揃えて金属フレキシブル管16の突出部分162とベースリング22のフレア用延長部22とを重ね合わせるようにし、その状態で袋ナット10の挿通孔102から袋ナットを挿通させ、その拡小突出部14の直側壁142とベースリングの段差壁224が衝合するまで差し入れる。この状態で図2のように、テーパ工具28を金属フレキシブル管16の端縁に当ててp1方向に押し付けると捨て溝223の薄肉部分でベースリング22は曲げられながらスカート状に拡大される。この際、金属フレキシブル管の突出部分162のp1背面側にベースリング22のフレア用延長部222がバックアップするように存在し、このため、テーパ工具28とフレア用延長部222とにより金属フレキシブル管の突出部分162を挟み込みながらテーパ工具による押し付けフレア加工を行なうこととなる。この結果、金属フレキシブル管16の直管部20はd方向に逃げることなく捨て溝223が円滑に曲げられながらスカート状の拡大部分を形成する。さらに、その際のフレア部分を大きく確保する。また、その際、ベースリング22のフレア用延長部222とテーパ工具28との間で金属フレキシブル管の突出部分162が押し付けられ圧延される形態となるので、フレア部の厚さは薄くなるがそのぶんの材料が外側へ流れてフレアを安定して大きく形成できる。更に、その際の圧延効果により材料が供給されると同時にフレア用延長部222で背面を保持しているため、フレア加工時の極部変形を防止でき、割れのない安定したフレア形成が可能となる。
【0015】
このようにして構成される金属製フレキシブルホースと袋ナットとの接続構造では、例えばd方向に引張力が加わったときに、金属ブレード24→ベースリング22→袋ナット10のようなルートで負荷を受けることができ、したがって、金属フレキシブル管16のフレア部分や直管部には直接に負荷がかからないので薄肉の金属フレキシブル管を用いてホースを構成し得る。結果、材料コストを削減できることとなる。さらに、フレア加工時に金属フレキシブル管の直管部はd方向へ逃げることがなく、ベースリングと金属フレキシブル管の第1波片部分での隙間発生が防止され、各部材の密着性並びに一体性が向上し、金属製フレキシブルホースと継手管部材との接続強度が大幅に向上する。なお、フレア加工後は、テーパ工具を退避させた後、図4に示すように被接続管13を袋ナット10の螺着部12にねじ込んで、そのねじ込み端部が重合フレア部30に密接して接続固定させるとよい。
【0016】
次に、本発明の第2の実施形態について図5に基づき説明するが、第1実施形態と同一部材には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。本実施形態の金属製フレキシブルホースと継手管部材との接続構造は、第1の実施形態とほぼ同じ構造であるが、本実施形態ではベースリング22はフレア加工時の金属フレキシブル管の端末部の先端部分の背面側にバックアップ筒32をベースリング22と別体に設け、フレア加工後にバックアップフレア部を形成してフレア加工時の金属フレキシブル管の端末部の先端部分の専らバックアップを該バックアップ筒32により行なわせるようにした点が異なる。
【0017】
本実施形態では、ベースリング22の外面側は、第1実施形態の段差壁224部分で直状に切り落とされてその幅方向一端250が終端されており、したがって、ベースリング22は袋ナット10の拡小突出部14の直側壁142に一端が当接し他端側は金属フレキシブル管16の第1波片161の側部に衝合するように配置されている。そして、このベースリング22と別体に袋ナットの拡小突出部の拡小内径144からその段付き部分すなわち斜壁141を含む軸方向幅のバックアップ筒32が金属フレキシブル管の端末部の先端部分に外装されるように配置される。これによって、金属フレキシブル管16に、袋ナット10の接続孔11からその拡小突出部14の段付き部分に至る位置まで該袋ナット10を挿入し、金属フレキシブル管の端末部の先端部分を拡小突出部162側にテーパ工具28等の加工部材を押し付けてフレア加工する際に、同金属フレキシブル管の端末部の先端部分162を押し付け背面側からバックアップし、フレア加工後にバックアップフレア部34が形成される。
【0018】
この第2実施形態の構造では、ベースリング22は、バックアップ筒32と別体で分離しているのでd方向への引張力が加わる時に第1実施形態の構造ほどの接続強度は望めないが、フレア加工時の金属フレキシブル管の直管部のd方向への逃げは防止でき、また、バックアップ筒32とテーパ工具28との間で金属フレキシブル管の突出部分162が押し付けられ圧延される形態となるので、フレア部の厚さは薄くなるがそのぶんの材料が外側へ流れてフレアを安定して大きく形成できる。さらに、軸方向への逃げがないのでベースリングと第1波片161間の隙間発生を防止できる。なお、この第2実施形態のバックアップ筒32についても、第1実施形態の捨て溝を拡小突出部14の拡小内径144と斜壁141との接続部分に対応する位置に形成させるようにしてフレア加工の円滑、確実性並びに高精度のフレア加工処理を行なえるようにしてもよい。
【0019】
本発明に係る金属製フレキシブルホースと継手管部材との接続構造及びその接続方法は上記した実施形態の構成にのみ限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の本質を逸脱しない範囲において任意の改変を行っても良い。実施形態では、継手管部材として袋ナットを用いているが、拡小突出部を有して管部材どうしあるいは少なくともフレア加工が必要な管部材を接続させる形態の任意の継手管部材であってもよい。また、金属フレキシブル管、ベースリング、プレスリング等はそれらの機能を損なわない範囲で他の材質のものを適用してもよい。
【0020】
【発明の効果】
以上説明した様に、本発明の金属製フレキシブルホースと継手管部材との接続構造によれば、金属フレキシブル管と、該金属フレキシブル管の端末部に外装されるベースリングと、段付き状に内側に内径を拡小させて接続孔の中心側に突出した拡小突出部を有する継手管部材と、を有し、金属フレキシブル管の端末部にベースリングを外装したものに、継手管部材の接続孔からその拡小突出部の段付き部分に至る位置まで継手管部材を挿入し、金属フレキシブル管の端末部の先端部分とベースリングの先端部分が重ね合わされた状態でフレア加工された重合フレア部を備えた構成であるから、ホースの軸方向への耐引張性が極めて良好となる。また、金属製フレキシブルホースと継手管部材との接続の際のフレア加工作業時の金属フレキシブル管の軸方向の逃げを防止しつつ、フレア部分を大きく確保し、金属製フレキシブルホースと継手管部材との組み付け一体性を保持し、ホース性能を大幅に向上させ得る。また、フレア加工時に金属フレキシブル管へのバックアップ機能を行なって金属フレキシブル管の割れ等を生じさせない確実なフレア加工処理を行なえ、材料歩留を良好に保持し得るとともに、材料コスト削減を達成することが可能である。
【0021】
また、ベースリングにフレア加工時の曲げ位置を決める捨て溝が設けることにより、フレア加工時の工具押し付けの際のベースリングのだれを防止し、軸方向への逃げを確実に防止して継手管部材とベースリングあるいは金属フレキシブル管との密着一体性を確保し、高い接続強度を保持し得る。
【0022】
また、本発明の金属製フレキシブルホースと継手管部材との接続構造によれば、金属フレキシブル管と、該金属フレキシブル管の端末部に外装されるベースリングと、段付き状に内側に内径を拡小させて接続孔の中心側に突出した拡小突出部を有する継手管部材と、を有し、金属フレキシブル管に、継手管部材の接続孔からその拡小突出部の段付き部分に至る位置まで継手管部材を挿入し、金属フレキシブル管の端末部の先端部分を拡小突出部側に加工部材を押し付けてフレア加工する際に、同金属フレキシブル管の端末部の先端部分を押し付け背面側からバックアップするバックアップ筒を設けてフレア加工後にバックアップフレア部を形成した構成とすることにより、金属製フレキシブルホースと継手管部材との接続の際のフレア加工作業時の金属フレキシブル管の軸方向の逃げを防止しつつ、フレア部分を大きく確保し、金属製フレキシブルホースと継手管部材との組み付け一体性を保持し、ホース性能を大幅に向上させ得る。また、フレア加工時に金属フレキシブル管へのバックアップ機能を行なって金属フレキシブル管の割れ等を生じさせない確実なフレア加工処理を行なえ、材料歩留を良好に保持し得る。
【0023】
また、本発明の金属製フレキシブルホースと継手管部材との接続方法によれば、段付き状に内側に内径を拡小させて接続孔の中心側に突出した拡小突出部を有する袋ナットを、金属フレキシブル管の端末部にベースリングを外装したものに、袋ナットの接続孔からその拡小突出部の段付き部分に至る位置まで該袋ナットを挿入した状態で、ベースリングを背面側に配置させてバックアップさせた状態でフレア加工する工程を含む構成であるから、ホースの軸方向への耐引張性が極めて良好となる。また、金属製フレキシブルホースと継手管部材との接続の際のフレア加工作業時の金属フレキシブル管の軸方向の逃げを防止しつつ、フレア部分を大きく確保し、金属製フレキシブルホースと継手管部材との組み付け一体性を保持し、ホース性能を大幅に向上させ得る。また、フレア加工時に金属フレキシブル管へのバックアップ機能を行なって金属フレキシブル管の割れ等を生じさせない確実なフレア加工処理を行なえ、材料歩留を良好に保持し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る金属製フレキシブルホースと継手管部材との接続構造の一部省略要部断面説明図である。
【図2】図2の構造におけるフレア加工時の作用説明図である。
【図3】図1の構造のベースリングに捨て溝を設けない場合のだれ状態を説明する説明図である。
【図4】図1の金属製フレキシブルホースと継手管部材との接続構造において、被接続管を接続させた状態の構成説明図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る金属製フレキシブルホースと継手管部材との接続構造の一部省略要部断面説明図である。
【図6】従来の金属製フレキシブルホースと継手管部材との接続構造の一部省略要部断面説明図である。
【図7】従来の構造におけるフレア加工時の作用説明図である。
【符号の説明】
10 袋ナット
14 拡小突出部
16 金属フレキシブル管
18 金属フレキシブル管の端末部
20 金属フレキシブル管の直管部
22 ベースリング
24 金属製ブレード
28 テーパ工具
30 重合フレア部
32 バックアップ筒
34 バックアップフレア部

Claims (5)

  1. 金属フレキシブル管と、
    該金属フレキシブル管の端末部に外装されるベースリングと、
    段付き状に内側に内径を拡小させて接続孔の中心側に突出した拡小突出部を有する継手管部材と、を有し、
    金属フレキシブル管の端末部にベースリングを外装したものに、継手管部材の接続孔からその拡小突出部の段付き部分に至る位置まで継手管部材を挿入し、金属フレキシブル管の端末部の先端部分とベースリングの先端部分が重ね合わされた状態でフレア加工された重合フレア部を備えたことを特徴とする金属製フレキシブルホースと継手管部材との接続構造。
  2. ベースリングにフレア加工時の曲げ位置を決める捨て溝が設けられた請求項1記載の金属製フレキシブルホースと継手管部材との接続構造。
  3. 金属フレキシブル管と、
    該金属フレキシブル管の端末部に外装されるベースリングと、
    段付き状に内側に内径を拡小させて接続孔の中心側に突出した拡小突出部を有する継手管部材と、を有し、
    金属フレキシブル管に、継手管部材の接続孔からその拡小突出部の段付き部分に至る位置まで継手管部材を挿入し、金属フレキシブル管の端末部の先端部分を拡小突出部側に加工部材を押し付けてフレア加工する際に、同金属フレキシブル管の端末部の先端部分を押し付け背面側からバックアップするバックアップ筒を設けてフレア加工後にバックアップフレア部を形成したことを特徴とする金属製フレキシブルホースと継手管部材との接続構造。
  4. 段付き状に内側に内径を拡小させて接続孔の中心側に突出した拡小突出部を有する袋ナットを、
    金属フレキシブル管の端末部にベースリングを外装したものに、
    袋ナットの接続孔からその拡小突出部の段付き部分に至る位置まで該袋ナットを挿入した状態で、ベースリングを背面側に配置させてバックアップさせた状態でフレア加工する工程を含むことを特徴とする金属製フレキシブルホースと継手管部材との接続方法。
  5. 請求項4の方法におけるフレア加工されたベースリングと金属フレキシブル管を含む端末部を有する金属製フレキシブルホース。
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