JP2004072936A - 被探知部材および配線ボックス装置 - Google Patents

被探知部材および配線ボックス装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004072936A
JP2004072936A JP2002231036A JP2002231036A JP2004072936A JP 2004072936 A JP2004072936 A JP 2004072936A JP 2002231036 A JP2002231036 A JP 2002231036A JP 2002231036 A JP2002231036 A JP 2002231036A JP 2004072936 A JP2004072936 A JP 2004072936A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
detected
partition
wall
attachment
wiring box
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002231036A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4436595B2 (ja
Inventor
Yuichi Kawamura
川村 裕一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mirai Industry Co Ltd
Original Assignee
Mirai Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mirai Industry Co Ltd filed Critical Mirai Industry Co Ltd
Priority to JP2002231036A priority Critical patent/JP4436595B2/ja
Publication of JP2004072936A publication Critical patent/JP2004072936A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4436595B2 publication Critical patent/JP4436595B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
  • Details Of Indoor Wiring (AREA)
  • Connection Or Junction Boxes (AREA)

Abstract

【課題】確実に位置を探知することができる被探知部材を提供する。
【解決手段】被探知部材3は、建物の壁1の裏側P1に配置されて、壁1の表側P2より配置位置が探知される部材である。この被探知部材3は、取着部5と、被探知部6と、コイルスプリングSとからなる。ここで、取着部5は、壁1の裏側P1の配線ボックス2に取着される。被探知部6は、壁1の表側P2から探知されるべく、壁1の裏面1aに当接可能な当接面6aを有している。そして、被探知部6は、その当接面6aが壁1の裏面1aに対して平行状態を維持したまま、壁1の裏面1aに対してほぼ直交方向に移動可能となっている。また、コイルスプリングSは、取着部5に対して被探知部6を壁1側に付勢する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、建物の壁あるいは天井等の仕切り部の裏側に配置されて、仕切り部の表側より配置位置が探知される、被探知部材および配線ボックス装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
従来、例えば、建物の壁裏に配設された配線ボックスを、壁表から探すことができるよう、予め配線ボックス側には、壁表から検知される磁石が取り付けられていた。
【0003】
しかし、前記従来の配線ボックスにあっては、その配線ボックスを配設する際に、後に設置される壁が配線ボックスと干渉しないように、配線ボックスを、壁裏側に少しずらした位置で配置していた。また、二重天井内に、配線ボックスを配設する場合であっても、その配線ボックスを、天井から離れた位置に配設していた。しかし、このように、壁や天井から、配線ボックスが離れると、壁や天井の表側から、配線ボックスの位置を探知する際に、その探知が困難、あるいは不正確となる虞があった。
【0004】
この発明は、上記した従来の欠点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、確実に位置を探知することができる、被探知部材および配線ボックス装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る被探知部材および配線ボックス装置は、前記目的を達成するために、次の構成からなる。すなわち、
請求項1に記載の発明に係る被探知部材は、建物の壁あるいは天井等の仕切り部の裏側に配置されて、前記仕切り部の表側より配置位置が探知される被探知部材である。この被探知部材は、前記仕切り部の裏側の配設物に取着される取着部と、前記仕切り部の表側から探知されるべく、前記仕切り部の裏面に当接可能な当接面を有する被探知部と、前記被探知部を前記仕切り部側に付勢する付勢手段と、を備える。そして、前記被探知部は、前記当接面が前記仕切り部の裏面に対して平行状態を維持したまま、前記仕切り部の裏面に対してほぼ直交方向に移動可能となっている。
【0006】
これにより、建物の壁あるいは天井等の仕切り部の裏側において、その仕切り部の表側より配置位置が探知される被探知部材は、取着部が配設物に取着されることで、その配設物に取り付けられる。そして、被探知部材における被探知部は、仕切り部の裏面に当接可能な当接面がその裏面に対して平行状態を維持したまま、その裏面に対してほぼ直交方向に移動可能となっている。したがって、この被探知部と、被探知部を仕切り部側に付勢する付勢手段によって、取着部の、仕切り部からの距離に拘わらず、被探知部の当接面を、仕切り部の裏面に対して平行となるようにして、その裏面に当接させることができる。
【0007】
また、請求項2に記載の発明に係る被探知部材のように、請求項1に記載の被探知部材において、前記付勢手段は、前記取着部に対して前記被探知部を前記仕切り部側に付勢するための、バネ等の弾性部材からなってもよい。こうして、バネ等の弾性部材によって、被探知部は、仕切り部側に確実に付勢される。
【0008】
また、請求項3に記載の発明に係る被探知部材のように、請求項1に記載の被探知部材において、前記仕切り部は天井からなり、前記付勢手段は、前記被探知部の自重によって構成されてもよい。このように、被探知部材の自重を利用することで、被探知部は、仕切り部側に付勢される。
【0009】
また、請求項4に記載の発明に係る被探知部材のように、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の被探知部材において、前記被探知部を、前記仕切り部の裏面に対してほぼ直交方向に移動させるべく、前記取着部には、ガイド部が設けられ、前記被探知部には、前記ガイド部に案内される被ガイド部が設けられてもよい。こうして、被探知部に設けられた被ガイド部が、取着部に設けられたガイド部に案内されて、この被探知部は、仕切り部の裏面に対してほぼ直交方向に移動することができる。
【0010】
また、請求項5に記載の発明に係る被探知部材のように、請求項4に記載の被探知部材において、前記ガイド部は、前記取着部側から、前記仕切り部側に向かう方向に延設されていてもよい。
【0011】
また、請求項6に記載の発明に係る被探知部材のように、請求項5に記載の被探知部材において、前記取着部および前記被探知部は、筒状に形成されて、前記取着部の周面が前記ガイド部となり、前記被探知部の周面が前記被ガイド部となるよう、前記取着部と前記被探知部とが互いに嵌まり合ってもよい。こうして、被ガイド部となる、被探知部の周面が、ガイド部となる、取着部の周面に案内されて、この被探知部は、仕切り部の裏面に対してほぼ直交方向に移動することができる。
【0012】
また、請求項7に記載の発明に係る被探知部材のように、請求項6に記載の被探知部材において、前記取着部と、前記被探知部とは、互いに回り止めされてもよい。
【0013】
また、請求項8に記載の発明に係る被探知部材のように、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の被探知部材において、前記被探知部は、前記当接面が前記仕切り部の裏面に当接した際に、その当接面のほぼ全面が前記仕切り部の裏面に当接するように、前記取着部に対する角度が変化可能となっているのが望ましい。こうして、被探知部は、取着部に対して角度が変化可能となっていることから、配設物に取着された取着部が傾いている場合であっても、被探知部の当接面のほぼ全面を仕切り部の裏面に当接させることができる。
【0014】
また、請求項9に記載の発明に係る配線ボックス装置は、建物の壁あるいは天井等の仕切り部の裏側に配設される配線ボックスと、その配線ボックスに設けられて、前記仕切り部の表側より配置位置が探知される被探知部材と、からなる。ここで、前記被探知部材は、前記仕切り部の表側から探知されるべく、前記仕切り部の裏面に当接可能な当接面を有する被探知部と、前記被探知部を前記仕切り部側に付勢する付勢手段と、を備える。そして、前記被探知部は、前記当接面が前記仕切り部の裏面に対して平行状態を維持したまま、前記仕切り部の裏面に対してほぼ直交方向に移動可能となっている。
【0015】
こうして、建物の壁あるいは天井等の仕切り部の裏側に配設される配線ボックスには、仕切り部の表側より配置位置が探知される被探知部材が設けられている。そして、被探知部材における被探知部は、仕切り部の裏面に当接可能な当接面がその裏面に対して平行状態を維持したまま、その裏面に対してほぼ直交方向に移動可能となっている。したがって、この被探知部と、被探知部を仕切り部側に付勢する付勢手段によって、配線ボックスの、仕切り部からの距離に拘わらず、被探知部の当接面を、仕切り部の裏面に対して平行となるようにして、その裏面に当接させることができる。
【0016】
また、請求項10に記載の発明に係る配線ボックス装置は、建物の壁あるいは天井等の仕切り部の裏側に配設された吊りボルトに固定可能な固定部を有する配線ボックスと、前記吊りボルトに取り付けられて、前記仕切り部の表側より配置位置が探知される被探知部材と、からなる。ここで、前記被探知部材は、前記吊りボルトに螺合可能な取着部と、前記仕切り部の表側から探知されるべく、前記仕切り部の裏面に当接可能な当接面を有する被探知部と、前記被探知部を前記仕切り部側に付勢する付勢手段と、を備える。そして、前記被探知部は、前記当接面が前記仕切り部の裏面に対して平行状態を維持したまま、前記仕切り部の裏面に対してほぼ直交方向に移動可能となっている。
【0017】
これにより、建物の壁あるいは天井等の仕切り部の裏側において、配線ボックスは、固定部が吊りボルトに固定されることで、その吊りボルトに取り付けられ、また、仕切り部の表側より配置位置が探知される被探知部材は、取着部が吊りボルトに螺合することで、その吊りボルトに取り付けられる。そして、被探知部材における被探知部は、仕切り部の裏面に当接可能な当接面がその裏面に対して平行状態を維持したまま、その裏面に対してほぼ直交方向に移動可能となっている。したがって、この被探知部と、被探知部を仕切り部側に付勢する付勢手段によって、取着部の、仕切り部からの距離に拘わらず、被探知部の当接面を、仕切り部の裏面に対して平行となるようにして、その裏面に当接させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る被探知部材および配線ボックス装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0019】
図1ないし図6は、本発明に係る被探知部材および配線ボックス装置の第一の実施の形態を示す。図中符号1は、建物の仕切り部としての壁である。2は、前記壁1の裏側P1に配設される配設物としての配線ボックスである。3は、前記壁1の裏側P1に配置されて、壁1の表側P2より配置位置が探知される被探知部材3であって、図示実施の形態においては、前記配線ボックス2に設けられる。4は、配線ボックス装置であって、前記配線ボックス2と前記被探知部材3とからなる。
【0020】
ここで、配線ボックス2は、壁1の裏側P1の、例えば柱Hに、ビス等の固着具Kによって固定される。被探知部材3は、前記配線ボックス2に取着される取着部5と、前記壁1の表側P2から探知されるべく、その壁1の裏面1aに当接可能な当接面6aを有する被探知部6と、その被探知部6を壁1側に付勢する付勢手段7と、を備えている。そして、被探知部6は、その当接面6aが壁1の裏面1aに対して平行状態を維持したまま、壁1の裏面1aに対してほぼ直交方向に移動可能となっている。詳細には、取着部5には、被探知部6を壁1の裏面1aに対してほぼ直交方向に移動させるべく、ガイド部5aが設けられている。そして、このガイド部5aは、取着部5側から壁1側に向かう方向に延設されている。一方、被探知部6には、前記ガイド部5aに案内される被ガイド部6bが設けられている。また、付勢手段7は、取着部5に対して被探知部6を壁1側に付勢するための、バネ等の弾性部材としてのコイルスプリングSからなる。
【0021】
具体的には、配線ボックス2は、図1あるいは図2に示すように、前方、すなわち壁1側が開口した箱形形状をしている。そして、配線ボックス2には、被探知部材3の取着部5が取着される被取着部2aが設けられている。詳細には、この被取着部2aは、配線ボックス2の、壁1と対向する面となる底面2bに設けられる。そして、この被取着部2aに、第1係合部としての第1係合爪2c、2cが形成されている。
【0022】
被探知部材3は、図3ないし図6に示すように、その取着部5および被探知部6が、筒状に形成されている。そして、取着部5の周面(詳細には外周面)が前記ガイド部5aとなり、被探知部6の周面(詳細には内周面)が前記被ガイド部6bとなるよう、これら取着部5と被探知部6とが互いに嵌まり合っている。
【0023】
取着部5は、その取着部5の一方端となる後端部(壁1から離れた側の端部)に、第2係合部としての第2係合爪5b、5bが形成されている。そこで、この第2係合爪5bが、配線ボックス2における第1係合爪2cと係合することで、取着部5は、配線ボックス2(詳細には被取着部2a)に取着される。そして、この取着によって、取着部5は、配線ボックス2の底面2bから壁1側に向かって突設するように設けられる。また、取着部5には、その後側の内周面に、雌ねじ5cが螺設されており、そして、前側には、前記コイルスプリングSの一端側を受ける第1受け座5dが形成されている。また、取着部5の外周面には、その前端部分に、第1抜止め突部5e、5eが形成されている。そして、取着部5の外周面には、長手方向に延設されるとともに前記第1抜止め突部5e、5eに達するように、第1凹条5f、5fが形成され、さらに、その第1凹条5fと同様に長手方向に延設される凸条5g、5gが形成されている。
【0024】
一方、被探知部6は、その内部は、後側が、前記取着部5が挿入されるとともに前記コイルスプリングSが収容される取着部挿入部6cとなっており、また、前側が、被検知材としてのマグネット6dが収容される収容部6eとなっている。そして、この収容部6eには、マグネット6dが抜け出ないようにそのマグネット6dを掛止めする掛止片6f、6fが設けられている。また、この被探知部6の内部には、前記取着部挿入部6cと収容部6eとを隔てるようにして、スプリングSの他端側を受ける第2受け座6gが形成されている。こうして、コイルスプリングSは、第1受け座5dと第2受け座6gとの間に配備されて、取着部5に対して被探知部6を壁1側に付勢することとなる。なお、この被探知部6の前端には、鍔6hが形成されており、この鍔6hの前面が、被探知部6の前端面、つまりは、壁1の裏面1aに当接可能な前記当接面6aとなっている。
【0025】
また、取着部挿入部6cの周面には、その口元部分(すなわち、被探知部6の後端部分)に、取着部5の第1抜止め突部5e、5eと対向するように第2抜止め突部6i、6iが形成されている。こうして、この被探知部6が、取着部5に対して前方に進んだときに、第1抜止め突部5eと第2抜止め突部6iとが当接することで、取着部5対して被探知部6は抜止めされる。また、取着部挿入部6cの周面には、長手方向に延設されるとともに前記第2抜止め突部6i、6iに達するように、第2凹条6j、6jが形成され、さらに、その第2凹条6jと同様に長手方向に延設される凹条6k、6kが形成されている。そして、第1抜止め突部5eが、第2凹条6jに嵌まり、第2抜止め突部6iが、第1凹条5fに嵌まることで、取着部5と被探知部6とは、互いに回り止めされる。さらに、取着部5の凸条5gが、被探知部6の凹条6kに嵌まることによっても、取着部5と被探知部6とが、互いに回り止めされるようになっている。
【0026】
また、被探知部6は、図2に示すように、その当接面6aが壁1の裏面1aに当接した際に、その当接面6aのほぼ全面が壁1の裏面1aに当接するように、取着部5に対して、角度が変化可能となっている。すなわち、図示実施の形態においては、取着部5と被探知部6とが、がたつきを持って嵌合するようになっており、このがたつきにより、被探知部6は、取着部5に対する角度を変化させることができる。
【0027】
次に、以上の構成からなる被探知部材3および配線ボックス装置4の作用効果について説明する。被探知部材3は、取着部5が配線ボックス2(詳細には被取着部2a)に取着されることで、その配線ボックス2に取り付けられている。そして、被探知部材3における被探知部6は、その当接面6aが壁1の裏面1aに対して平行状態を維持したまま、その裏面1aに対してほぼ直交方向に移動可能となっている。したがって、被探知部6と、この被探知部6を壁1側に付勢する付勢手段7としてのコイルスプリングSによって、取着部5の、壁1からの距離に拘わらず、被探知部6の当接面6aを、壁1の裏面1aに対して平行となるようにして、その裏面1aに当接させることができる。こうして、当接面6aのほぼ全面を壁1の裏面1aに当接させることができるので、壁1の表側P2から、被探知部材3における被検知材としてのマグネット6dを確かな精度で検知することができ、確実に、被探知部材3、つまりは配線ボックス2の位置を探知することができる。
【0028】
しかも、被探知部6は、角度が変化可能となっていることから、図2に示すように、配線ボックス2に取着された取着部5が傾いている場合であっても、被探知部6の当接面6aのほぼ全面を壁1の裏面1aに当接させることができ、確実に、被探知部材3、つまりは配線ボックス2の位置を探知することができる。なお、図2においては、配線ボックス2が、柱Hに傾いて取り付けられ、その結果として、取着部5が傾いている。
【0029】
そして、被探知部6を壁1側に付勢するにあたっては、弾性部材であるコイルスプリングSによって、被探知部6は、壁1側に確実に付勢される。このとき、被探知部6における被ガイド部6bとなる内周面が、取着部5におけるガイド部5aとなる外周面に案内されるので、この被探知部6を、壁1の裏面1aに対してほぼ直交方向に確実に移動させることができる。
【0030】
図7は、本発明に係る被探知部材および配線ボックス装置の第二の実施の形態を示す。この第二の実施の形態は、第一の実施の形態と比較すると、仕切り部が、二重天井における下側の天井11からなり、配線ボックス2および被探知部材3が吊りボルトTに取り付けられ、そして、配線ボックス2の構造が異なり、被探知部材3における付勢手段7が異なるが、他はほぼ同一であり、以下に異なる部分を主に説明する。
【0031】
配設物としての吊りボルトTは、仕切り部としての、二重天井における下側の天井11の、裏側P1に配設されている。詳細には、この吊りボルトTは、二重天井における上側の天井12から垂下されている。なお、図中符号13は、天井12に埋設されたボルト固定具であり、このボルト固定具13に吊りボルトTが螺合している。
【0032】
配線ボックス2は、吊りボルトTに固定可能な固定部2dを有している。この配線ボックス2は、下方、すなわち天井11側が開口した箱形形状をしている。ここで、配線ボックス2の固定部2dは、この配線ボックス2の、天井11と対向する底壁2eにインサートされたナットNからなる。そして、このナットNが吊りボルトTに螺合することで、配線ボックス2は、吊りボルトTに取り付けられる。
【0033】
被探知部材3は、その取着部5が、吊りボルトTに螺合可能となっている。すなわち、取着部5における雌ねじ5cが、吊りボルトTに螺合する。こうして、取着部5は、配設物としての吊りボルトTに取着されて、この被探知部材3は、吊りボルトTに取り付けられる。そして、この被探知部材3には、コイルスプリングSは設けられておらず、被探知部6を、仕切り部としての天井11側に付勢する付勢手段7は、被探知部6の自重によって構成されている。
【0034】
そして、配線ボックス装置4は、前記配線ボックス2と被探知部材3とからなっている。この被探知部材3および配線ボックス装置4の作用効果は、第一の実施の形態とは、付勢手段7の機能が異なるが、他は同様である。
【0035】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。例えば、仕切り部は、壁1や天井11でなくとも、床等であってもよい。また、第一の実施の形態において、壁1は、建物の内外を仕切る外壁であってもよく、部屋と部屋とを仕切る間仕切壁であってもよい。
【0036】
また、被探知部材3において、取着部5の外周面がガイド部5aとなり、被探知部6の内周面が被ガイド部6bとなるよう、これら取着部5と被探知部6とが互いに嵌まり合っているが、互いの嵌まり合いを逆にすることで、取着部5の内周面がガイド部となり、被探知部6の外周面が被ガイド部となるようにしてもよい。また、弾性部材としてのコイルスプリングSは、被探知部6側に収容されているが、取着部5側に収容されてもよい。
【0037】
また、ガイド部5aと被ガイド部6bとは、取着部5と被探知部6との周面からならなくとも、例えば、取着部5から延設されたガイド片と、被探知部6に設けられて前記ガイド片に係合する被ガイド孔あるいは被ガイド溝とからなっていてもよく、また、取着部5に設けられたガイド孔あるいはガイド溝と、被探知部6から延設されて前記ガイド孔あるいはガイド溝に係合する被ガイド片とからなっていてもよい。
【0038】
また、取着部5にはガイド部5aが設けられ、被探知部6には、被ガイド部6bが設けられているが、被探知部6を、壁1の裏面1aや天井11の裏面11aに対してほぼ直交方に移動させることができるのであれば、例えば、取着部5と被探知部6とが、付勢手段7としての弾性部材によって連結される等により、明白なガイド部5aおよび被ガイド部6bは設けられなくともよい。
【0039】
また、第一の実施の形態において、被探知部材3における取着部5は、配設物としての配線ボックス2に取着されるが、配線ボックス2に取着されることなく、配線ボックス2と一体となって形成されてもよい。
【0040】
また、第二の実施の形態において、被探知部材3には、弾性部材としてのコイルスプリングSが設けられていないが、このコイルスプリングSを設けることで、付勢手段7が、このコイルスプリングSと、被探知部6の自重とによって構成されてもよい。
【0041】
【発明の効果】
以上、詳述したところから明らかなように、この発明に係る被探知部材および配線ボックス装置によれば、次の効果がある。
【0042】
請求項1に記載された被探知部材によれば、取着部の、仕切り部からの距離に拘わらず、被探知部の当接面を、仕切り部の裏面に対して平行となるようにして、その裏面に当接させる、すなわち当接面のほぼ全面を裏面に当接させることができるので、仕切り部の表側から、確実に被探知部材の位置を探知することができる。
【0043】
また、請求項2に記載された被探知部材によれば、請求項1の効果に加えて、バネ等の弾性部材によって、被探知部を、仕切り部側に確実に付勢することができる。
【0044】
また、請求項3に記載された被探知部材によれば、請求項1の効果に加えて、被探知部材の自重が、その被探知部を仕切り部側に付勢する付勢手段となることから、別途付勢手段を設ける必要がない。
【0045】
また、請求項4ないし7のいずれか1項に記載された被探知部材によれば、請求項1ないし3のいずれか1項の効果に加えて、被探知部に設けられた被ガイド部が、取着部に設けられたガイド部に案内されるので、この被探知部を、仕切り部の裏面に対してほぼ直交方向に確実に移動させることができる。
【0046】
また、請求項8に記載された被探知部材によれば、請求項1ないし7のいずれか1項の効果に加えて、被探知部は、角度が変化可能となっていることから、配設物に取着された取着部が傾いている場合であっても、被探知部の当接面のほぼ全面を仕切り部の裏面に当接させることができ、仕切り部の表側から、確実に被探知部材の位置を探知することができる。
【0047】
また、請求項9に記載された配線ボックス装置によれば、配線ボックスの、仕切り部からの距離に拘わらず、被探知部の当接面を、仕切り部の裏面に対して平行となるようにして、その裏面に当接させる、すなわち当接面のほぼ全面を裏面に当接させることができるので、仕切り部の表側から、確実に、被探知部材、つまりは配線ボックスの位置を探知することができる。
【0048】
また、請求項10に記載された配線ボックス装置によれば、取着部の、仕切り部からの距離に拘わらず、被探知部の当接面を、仕切り部の裏面に対して平行となるようにして、その裏面に当接させる、すなわち当接面のほぼ全面を裏面に当接させることができるので、仕切り部の表側から、確実に、被探知部材、つまりは配線ボックスの位置を探知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る被探知部材および配線ボックス装置の第一の実施の形態の、断面図である。
【図2】同じく、取着部が傾いている場合の、断面図である。
【図3】同じく、被探知部材を上から見た分解斜視図である。
【図4】同じく、被探知部材を下から見た分解斜視図である。
【図5】同じく、被探知部材の、コイルスプリングが伸びた状態の断面図である。
【図6】同じく、被探知部材の、コイルスプリングが縮んだ状態の断面図である。
【図7】この発明に係る被探知部材および配線ボックス装置の第二の実施の形態の、断面図である。
【符号の説明】
1 壁(仕切り部)        1a 裏面
2 配線ボックス(配設物)    2d 固定部
3 被探知部材          4 配線ボックス装置
5 取着部            5a ガイド部
6 被探知部           6a 当接面
6b 被ガイド部         7 付勢手段
11 天井(仕切り部)      11a 裏面
P1 裏側            P2 表側
S コイルスプリング(弾性部材、付勢手段)
T 吊りボルト(配設物)     N ナット(固定部)

Claims (10)

  1. 建物の壁あるいは天井等の仕切り部の裏側に配置されて、前記仕切り部の表側より配置位置が探知される被探知部材であって、
    前記仕切り部の裏側の配設物に取着される取着部と、
    前記仕切り部の表側から探知されるべく、前記仕切り部の裏面に当接可能な当接面を有する被探知部と、
    前記被探知部を前記仕切り部側に付勢する付勢手段と、を備え、
    前記被探知部は、前記当接面が前記仕切り部の裏面に対して平行状態を維持したまま、前記仕切り部の裏面に対してほぼ直交方向に移動可能となっていることを特徴とする被探知部材。
  2. 前記付勢手段は、前記取着部に対して前記被探知部を前記仕切り部側に付勢するための、バネ等の弾性部材からなることを特徴とする請求項1に記載の被探知部材。
  3. 前記仕切り部は天井からなり、前記付勢手段は、前記被探知部の自重によって構成されることを特徴とする請求項1に記載の被探知部材。
  4. 前記被探知部を、前記仕切り部の裏面に対してほぼ直交方向に移動させるべく、前記取着部には、ガイド部が設けられ、前記被探知部には、前記ガイド部に案内される被ガイド部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の被探知部材。
  5. 前記ガイド部は、前記取着部側から、前記仕切り部側に向かう方向に延設されていることを特徴とする請求項4に記載の被探知部材。
  6. 前記取着部および前記被探知部は、筒状に形成されて、前記取着部の周面が前記ガイド部となり、前記被探知部の周面が前記被ガイド部となるよう、前記取着部と前記被探知部とが互いに嵌まり合っていることを特徴とする、請求項5に記載の被探知部材。
  7. 前記取着部と、前記被探知部とは、互いに回り止めされることを特徴とする請求項6に記載の被探知部材。
  8. 前記被探知部は、前記当接面が前記仕切り部の裏面に当接した際に、その当接面のほぼ全面が前記仕切り部の裏面に当接するように、前記取着部に対する角度が変化可能となっていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の被探知部材。
  9. 建物の壁あるいは天井等の仕切り部の裏側に配設される配線ボックスと、その配線ボックスに設けられて、前記仕切り部の表側より配置位置が探知される被探知部材と、からなり、
    前記被探知部材は、前記仕切り部の表側から探知されるべく、前記仕切り部の裏面に当接可能な当接面を有する被探知部と、前記被探知部を前記仕切り部側に付勢する付勢手段と、を備え、
    前記被探知部は、前記当接面が前記仕切り部の裏面に対して平行状態を維持したまま、前記仕切り部の裏面に対してほぼ直交方向に移動可能となっていることを特徴とする配線ボックス装置。
  10. 建物の壁あるいは天井等の仕切り部の裏側に配設された吊りボルトに固定可能な固定部を有する配線ボックスと、前記吊りボルトに取り付けられて、前記仕切り部の表側より配置位置が探知される被探知部材と、からなり、
    前記被探知部材は、前記吊りボルトに螺合可能な取着部と、前記仕切り部の表側から探知されるべく、前記仕切り部の裏面に当接可能な当接面を有する被探知部と、前記被探知部を前記仕切り部側に付勢する付勢手段と、を備え、
    前記被探知部は、前記当接面が前記仕切り部の裏面に対して平行状態を維持したまま、前記仕切り部の裏面に対してほぼ直交方向に移動可能となっていることを特徴とする配線ボックス装置。
JP2002231036A 2002-08-08 2002-08-08 被探知部材 Expired - Fee Related JP4436595B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002231036A JP4436595B2 (ja) 2002-08-08 2002-08-08 被探知部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002231036A JP4436595B2 (ja) 2002-08-08 2002-08-08 被探知部材

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008025628A Division JP4528836B2 (ja) 2008-02-05 2008-02-05 被探知部材および配線ボックス装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004072936A true JP2004072936A (ja) 2004-03-04
JP4436595B2 JP4436595B2 (ja) 2010-03-24

Family

ID=32016911

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002231036A Expired - Fee Related JP4436595B2 (ja) 2002-08-08 2002-08-08 被探知部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4436595B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112448338A (zh) * 2020-11-13 2021-03-05 江西泉新电气有限公司 一种线夹

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112448338A (zh) * 2020-11-13 2021-03-05 江西泉新电气有限公司 一种线夹
CN112448338B (zh) * 2020-11-13 2022-03-22 江西泉新电气有限公司 一种线夹

Also Published As

Publication number Publication date
JP4436595B2 (ja) 2010-03-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4654099B2 (ja) 配線配管ダクト装置
US7367131B1 (en) System for locating a junction box
JP2004072936A (ja) 被探知部材および配線ボックス装置
JP4528836B2 (ja) 被探知部材および配線ボックス装置
JPWO2017164116A1 (ja) 内装部品
JP2010009178A (ja) 感知器
KR20070114573A (ko) 감시카메라 고정장치
JP4723914B2 (ja) 警報器の取付構造
JP5391112B2 (ja) 警報器
JP6815180B2 (ja) ミラーキャビネット
JP2007186913A (ja) 延長ボードの取付構造
JP4733500B2 (ja) 火災検知器及び火災警報器
JP2006316445A (ja) 巾木ユニット
JP2007064238A (ja) 壁貫通部の化粧カバー及び化粧カバー装置
JP5842222B2 (ja) 防犯用センサ装置の化粧カバーおよび取付構造
JP2003168319A (ja) 壁付照明器具
JP5379725B2 (ja) 警報器
JP4845706B2 (ja) 被探知装置及び器具配設方法
JP4445487B2 (ja) 照明装置および照明装置の防水カバー装着方法
JP2005140750A (ja) 物体検知器
JP2018049841A (ja) 照明装置
JP4267120B2 (ja) 鏡押さえ部材構造
JP2010047362A (ja) エレベータの鏡装置
KR100994955B1 (ko) 차량용 인타더스위치
RU18458U1 (ru) Корпус пожарного извещателя

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050210

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070410

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070522

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080108

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080205

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20080310

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20080411

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091030

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091228

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4436595

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140108

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees