JP2004069726A - 表示装置およびそれを用いた電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】微細な貫通孔が形成された金属パネルを半透過反射部材として用いても、表示部分全体を明るくできる。
【解決手段】液晶表示素子10と、この液晶表示素子10の下面側に配置されて微細な貫通孔18が多数形成された光透過型の金属パネル11と、この金属パネル11の下面側に配置された発光素子13とを備えた表示装置9において、金属パネル11と発光素子13との間に蓄光性または夜光性を有する発光剤を備えた発光部12を介在させた。従って、明るい所でも暗い所でも液晶表示素子10に表示された情報を視認できるほか、明るい所では外部光の一部が金属パネル11の微細な貫通孔18を透過しても、発光部12に照射されて発光剤が発光するので、微細な貫通孔18が黒点のように暗くならずに明るくなり、このため微細な貫通孔18が形成された金属パネル11を半透過反射部材として用いても、表示部分全体を明るくすることができる。
【選択図】    図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、表示装置およびそれを用いた電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、電子腕時計や携帯電話機などの電子機器に用いられる表示装置においては、明かる所でも暗い所でも液晶表示素子に表示された情報が視認できるように、液晶表示素子の裏面側に半透過反射機能を有する光透過型の金属パネルを配置し、この光透過型の金属パネルの裏面側に発光素子を配置した構造のものがある。この場合、光透過型の金属パネルは、光を反射する金属板に肉眼では見えにくい微細な貫通孔を多数形成し、これら微細な貫通孔を光が透過することにより、光透過機能および反射機能を有するように構成されている。
【0003】
このような表示装置では、暗い所で発光素子を点灯させると、発光素子からの光が金属パネルの微細な貫通孔を透過して液晶表示素子の裏面側に照射されるので、暗い所でも液晶表示素子に表示された情報を視認することができる。また、明るい所では、外部光が液晶表示素子に照射され、この照射された光が液晶表示素子を透過して金属パネルで反射され、この反射された光が再び液晶表示素子に照射されることにより、発光素子を点灯させなくても、液晶表示素子に表示された情報を視認することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような表示装置では、明かる所で液晶表示素子を透過した外部光が金属パネルに照射されると、そのほとんどの光が金属パネルの上面で反射されて再び液晶表示素子に照射されるが、これ以外の一部の光が金属パネルに形成された微細な貫通孔を透過するため、金属パネルの多数の貫通孔が肉眼では見えにくい微細な孔であっても、これら微細な貫通孔がどうしても黒点のように見えてしまい、表示部分全体が暗くなるという問題がある。
【0005】
この発明の課題は、微細な貫通孔が形成された金属パネルを半透過反射部材として用いても、表示部分全体を明るくできるようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記課題を解決するために、次のような構成要素を備えている。
なお、各構成要素には、後述する各実施形態の項で説明される各要素に付されている図面の参照番号などを括弧と共に付す。
請求項1に記載の発明は、図1〜図11に示すように、液晶表示素子(10)と、この液晶表示素子の裏面側に配置されて微細な貫通孔(18)が多数形成された光透過型の金属パネル(11)と、この金属パネルの裏面側に配置された発光素子(13)とを備えた表示装置において、前記金属パネルと前記発光素子との間に蓄光性または夜光性を有する発光剤(43)を備えた発光部(12、26、31、41、46)を介在させたことを特徴とする表示装置(9、25、30、40、45、55)である。
【0007】
この発明によれば、暗い所で発光素子を点灯させると、発光素子からの光が発光部に照射されて発光部の発光剤が発光し、この発光剤による光が金属パネルの微細な貫通孔を透過して液晶表示素子の裏面側に照射されるので、暗い所でも液晶表示素子に表示された情報を視認することができる。また、明るい所では、外部光が液晶表示素子を透過して金属パネルに照射され、この照射された光のうち、そのほとんどの光が金属パネルで反射されて液晶表示素子の裏面側に照射されるので、発光素子を点灯させなくても液晶表示素子に表示された情報を視認することができる。このときには、金属パネルで反射されない一部の光が金属パネルの微細な貫通孔を透過するが、この透過した光が発光部に照射されて発光部の発光剤が発光し、この発光剤で発光した光が再び微細な貫通孔を透過して液晶表示素子に照射されるので、従来例のように微細な貫通孔が黒点のように暗くならず、微細な貫通孔を明るくすることができ、これにより微細な貫通孔が形成された金属パネルを半透過反射部材として用いても、表示部分全体が暗くならず、表示部分全体を明るくすることができる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、図1〜図4、図10、図11に示すように、前記発光部(12)が、前記金属パネル(11)と前記発光素子(13)との間に配置された光透過性部材(20)と、この光透過性部材の表裏面の少なくとも一方に前記発光剤を膜状に形成した発光層(21)とからなることを特徴とする請求項1に記載の表示装置(9、55)である。
この発明によれば、請求項1に記載された発明と同様の作用効果があるほか、特に光透過性部材の表裏面の少なくとも一方に発光剤を印刷したり塗布したりすることにより、簡単に発光層を膜状に形成することができ、しかもこの発光層が形成された光透過性部材を金属パネルと発光素子との間に配置するだけで、発光剤を備えた発光部を金属パネルと発光素子との間に容易に且つ確実に配置することができる。
【0009】
請求項3に記載の発明は、図5に示すように、前記発光部(26)が前記金属パネル(11)に対面する前記発光素子(13)の表面に前記発光剤を膜状に形成した発光層であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置(25)である。
この発明によれば、請求項1に記載された発明と同様の作用効果があるほか、特に発光素子の表面に直接、発光剤を印刷したり塗布したりすることにより、簡単に発光層を膜状に形成することができ、このため請求項2に記載の発明のような光透過性部材が不要になるので、部品点数を削減することができると共に、装置全体の小型化および薄型化をも図ることができる。
【0010】
請求項4に記載の発明は、図6および図7に示すように、前記発光剤が発光色の異なる複数の種類からなり、前記発光層(32)が領域(特定領域33、背景領域34)ごとに発光色の異なる前記発光剤で形成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の表示装置(30)である。
この発明によれば、明るい所では外部光のほとんどが金属パネルで反射されて金属パネルの微細な貫通孔を透過する外部光が少ないため、発光層の領域ごとに発光色が異なっていても、発光色の違いは目立たないが、暗い所で発光素子の点灯による光が発光層に照射されて発光層の発光剤が発光したときには、発光層の領域ごとの発光色の違いを視認することができ、この発光色の違いにより図形や記号または模様などを表現することができ、これにより装飾性および色彩性に優れたものを得ることができる。
【0011】
請求項5に記載の発明は、図8に示すように、前記発光部(41)が前記金属パネル(11)と前記発光素子(13)との間に配置された光透過性部材(42)中に前記発光剤(43)を混入した構造であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置(40)である。
この発明によれば、請求項1に記載された発明と同様の作用効果があるほか、特に光透過性部材中に発光剤を混入したので、この光透過性部材を金属パネルと発光素子との間に配置するだけで、発光剤を備えた発光部を金属パネルと発光素子との間に簡単に且つ容易に配置することができる。
【0012】
請求項6に記載の発明は、図9に示すように、前記発光剤(43)が混入された前記光透過性部材(47)が、その厚みを変化させた構造であることを特徴とする請求項5に記載の表示装置(45)である。
この発明によれば、請求項5に記載された発明と同様の作用効果があるほか、特に発光剤が混入された光透過性部材の厚みが変化していることにより、光透過性部材の厚みの変化に応じて光透過性部材の輝度を部分的に変化させることができ、これにより光透過性部材で発光する光の強弱つまりグラデーションを表現することができ、このため装飾性に優れたものを得ることができる。
【0013】
請求項7に記載の発明は、図1〜図11に示すように、前記請求項1に記載の表示装置(9、25、30、40、45、55)を機器ケース(腕時計ケース1、機器ケース50)内に配置し、前記表示装置の上部位置に透明な保護ガラス(時計ガラス2、保護ガラス51)を配置したことを特徴とする電子機器である。この発明によれば、表示装置を機器ケース内に配置しても、表示装置の上部位置に配置された透明な保護ガラスを光が透過するので、明るい所でも暗い所でも保護ガラスを通して表示装置に表示された情報を見ることができると共に、請求項1に記載の発明と同様、明るい所で金属パネルの微細な貫通孔を明るくすることができるので、微細な貫通孔が形成された金属パネルを半透過反射部材として用いても、表示部分全体が暗くならず、表示部分全体を明るくすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
以下、図1〜図4を参照して、この発明を電子腕時計に適用した第1実施形態について説明する。
図1はこの発明の電子腕時計の要部を示した拡大断面図である。この電子腕時計は、腕時計ケース1を備えている。この腕時計ケース1の上部には、時計ガラス2がパッキン3を介して装着されており、腕時計ケース1の内部には、時計モジュール4が中枠5に取り付けられた状態で収納されている。また、この腕時計ケース1の下部には、裏蓋6が防水リング7を介して取り付けられている。
【0015】
時計モジュール4は、アナログ機能とデジタル機能のうち、少なくともデジタル機能を備えたものであり、ハウジング8上に表示装置9が時計ガラス2に対応して配置され、この表示装置9で時刻などの情報を表示するように構成されている。この表示装置9は、図2に示すように、上側から順に、液晶表示素子10、光透過型の金属パネル11、発光部12、および発光素子13を配置した構造になっている。液晶表示素子10は、上下一対の透明な電極基板14、15間に液晶(図示せず)を封入し、上側の電極基板14の上面と下側の電極基板15の下面とにそれぞれ偏光板16、17を設け、上下一対の電極基板14、15間に電圧を印加することにより、その電圧印加に応じて情報を表示するように構成されている。
【0016】
光透過型の金属パネル11は、半透過反射部材であり、図3および図4に示すように、ステンレスなどの金属からなる円形状の平板に、肉眼では見えにくい微細な貫通孔18を多数形成し、これら貫通孔18を光が透過することにより、光透過性を有すると共に、平板の上面で光を反射するように構成されている。この場合、微細な貫通孔18は、図4に示すように、上面側の上孔部18aの孔径が下面側の下孔部18bの孔径よりも小さく形成され、これにより金属パネル11の上面の反射面積を広くすると共に、下面側からの光を下孔部18b内に十分に取り込んで上孔部18aから十分な輝度を持って放射させるように構成されている。
【0017】
発光素子13は、EL素子(エレクトロルミネッセンス素子)などの平面型発光素子であり、上面の全域からほぼ均一に光を放射するように構成されている。
一方、金属パネル11と発光素子14との間に配置された発光部12は、図2に示すように、光を透過する光透過性部材20と、この光透過性部材20の上面に設けられた発光層21とで構成されている。この場合、光透過性部材20は、透明または半透明な材料で平板状またはシート状に形成されている。また、発光層21は、蓄光性または夜光性を有する発光剤を光透過性部材20の上面に印刷や塗布によって膜状に形成した構造になっている。
【0018】
このような電子腕時計によれば、暗い所で発光素子13を点灯させると、この発光素子13からの光が発光部12の光透過性部材20を透過してその上面の発光層21に照射され、この照射された光によって発光層21の発光剤が発光し、この発光剤で発光した光が金属パネル11の微細な貫通孔18を透過して液晶表示素子10の下面側に照射され、この照射された光が液晶表示素子10を透過して時計ガラス2から外部に出射されるので、暗い所でも液晶表示素子10に表示された情報を時計ガラス2を通して腕時計ケース1の外部から視認することができる。
【0019】
また、明るい所では、外部光が時計ガラス2を通して腕時計ケース1内に入射し、この入射した外部光が表示装置9に照射されると、この照射された外部光が液晶表示素子10を透過して金属パネル11に照射され、この照射された光のほとんどが金属パネル11の上面で反射されて液晶表示素子10に照射されるので、明るい所では発光素子13を点灯させなくても、液晶表示素子10に表示された情報を時計ガラス2を通して腕時計ケース1の外部から視認することができる。
【0020】
この場合、金属パネル11に照射された光のうち、そのほとんでの光は金属パネル11で反射されるが、これ以外の一部の光は、金属パネル11の微細な貫通孔18を透過して発光部12の発光層21に照射されるので、この照射された外部光によって発光層21の発光剤が発光する。このため、発光剤で発光した光が再び微細な貫通孔18を透過して液晶表示素子10に照射されるので、金属パネル11の微細な貫通孔18が黒点のように暗くならず、これら貫通孔18を明るくすることができる。これにより、微細な貫通孔18が形成された金属パネル11を半透過反射部材として用いても、表示部分全体が暗くならず、表示部分全体を明るくすることができる。
【0021】
また、この電子腕時計では、表示装置9の発光部12が、金属パネル11と発光素子13との間に配置された光透過性部材20と、この光透過性部材20の上面に発光剤を膜状に形成した発光層21とからなるので、光透過性部材20の上面に発光剤を印刷したり塗布したりすることにより、簡単に発光層21を膜状に形成することができ、しかもこの発光層21が形成された光透過性部材20を金属パネル11と発光素子13との間に配置するだけで、発光剤を備えた発光部12を金属パネル11と発光素子13との間に容易に且つ確実に配置することができる。
【0022】
なお、上記第1実施形態では、発光部12の発光層21を光透過性部材20の上面に設けたが、これに限らず、光透過性部材20の下面に設けても良く、また光透過性部材20の上下両面に設けても良い。このように発光部12を構成しても、第1実施形態と同様の作用効果がある。
【0023】
[第2実施形態]
次に、図5を参照して、この発明を電子腕時計に適用した第2実施形態について説明する。なお、図1〜図4に示された第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明する。
この電子腕時計は、表示装置25の発光部26を発光素子13の上面に設けた構造で、これ以外は第1実施形態と同じ構造になっている。すなわち、発光部26は、金属パネル11に対面する発光素子13の上面に、直接、蓄光性または夜光性を有する発光剤を印刷や塗布によって膜状に形成することにより、第1実施形態と同じ発光層を発光素子13の上面に形成した構造になっている。
【0024】
このような電子腕時計の表示装置25によれば、第1実施形態と同様、明るい所でも暗い所でも液晶表示素子10に表示された情報を見ることができると共に、明るい所では金属パネル11の微細な貫通孔18が黒点のうように暗くならず、これら貫通孔18を明るくすることができるので、微細な貫通孔18が形成された金属パネル11を半透過反射部材として用いても、表示部分全体が暗くならず、表示部分全体を明るくすることができるほか、特に発光部26が、発光素子13の上面に発光剤を印刷や塗布により膜状に形成した発光層であるから、第1実施形態のような光透過性部材20が不要になり、このため部品点数を削減することができると共に、装置全体の小型化および薄型化をも図ることができる。
【0025】
[第3実施形態]
次に、図6および図7を参照して、この発明を電子腕時計に適用した第3実施形態について説明する。この場合にも、図1〜図4に示された第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明する。
この電子腕時計は、図6に示すように、表示装置30の発光部31が光透過性部材20と、この光透過性部材20の上面に形成された発光層32とからなり、この発光層32が領域ごとに発光色の異なる発光剤で形成された構造になっており、これ以外は第1実施形態と同じ構造になっている。
【0026】
すなわち、発光剤は、その素材によって発光色がそれぞれ異なる複数の種類がある。この発光剤を用いた発光層32は、図7に示すように、図形や記号または模様などに相当する特定領域33に設けられた発光剤と、これ以外の背景領域34に設けられた発光剤とで発光色が異なるように構成されている。例えば、図形や記号または模様などに相当する特定領域33の発光剤は青色で発光し、これ以外の背景領域34の発光剤は黄色で発光するように構成されている。なお、この発光層32が設けられた光透過性部材20は、第1実施形態と同様、透明または半透明な材料で平板状またはシート状に形成され、金属パネル11と発光素子13との間に配置されている。
【0027】
このような電子腕時計の表示装置30によれば、明るい所では外部光のほとんどが金属パネル11で反射され、これ以外の一部の外部光が金属パネル11の微細な貫通孔18を透過して発光部31の発光層32に照射されるだけであるから、発光層32の各領域33、34ごとに発光剤の発光色が異なっていても、その発光色の違いがほとんど目立つことはないが、暗い所で発光素子13の点灯による光が発光層32に照射されて発光層32の各領域33、34ごとの発光剤が発光したときには、特定領域33の発光剤による発光色(例えば青色)と、背景領域34の発光剤による発光色(例えば黄色)との違いを視認することができる。このため、発光層32の各領域33、34ごとの発光色の違いにより図形や記号または模様などを表現することができ、これにより装飾性および色彩性に優れたものを得ることができる。
【0028】
なお、上記第3実施形態の発光部31は、各領域33、34ごとに発光色の異なる発光層32を光透過性部材20に設けた構造であるが、これに限らず、第2実施形態のように、発光層32を発光素子13の上面に形成した構造でも良い。このような構造でも、第3実施形態と同様、装飾性および色彩性に優れたものを得ることができるほか、第2実施形態と同様、部品点数を削減して装置全体の小型化および薄型化を図ることもできる。
【0029】
[第4実施形態]
次に、図8を参照して、この発明を電子腕時計に適用した第4実施形態について説明する。この場合にも、図1〜図4に示された第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明する。
この電子腕時計は、表示装置40の発光部41が第1実施形態と異なる構造で、これ以外は第1実施形態と同じ構造になっている。すなわち、この発光部41は、金属パネル11と発光素子13との間に配置される光透過性部材42中に蓄光性または夜光性を有する発光剤43を混入した構造になっている。この場合にも、光透過性部材42は、第1実施形態と同様、透明または半透明な材料で平板状またはシート状に形成されている。
【0030】
この電子腕時計の表示装置40によれば、暗い所で発光素子13を点灯させると、この発光素子13からの光が発光部41の光透過性部材42中に混入された発光剤43に照射されて発光剤43が発光するので、第1実施形態と同様、発光剤43による光が金属パネル11の微細な貫通孔18を透過して液晶表示素子10の下面に照射され、これにより暗い所でも液晶表示素子10に表示された情報を視認することができる。また、明るい所では、時計ガラス2を通して腕時計ケース1内に入射した外部光が表示装置40に照射され、この照射された光が液晶表素子10を透過して金属パネル11に照射され、この照射された光のほとんどが金属パネル11で反射されるので、第1実施形態と同様、明るい所でも液晶表示素子10に表示された情報を視認することができる。
【0031】
このときにも、金属パネル11に照射された光のうち、金属パネル11で反射されない一部の光は金属パネル11の微細な貫通孔18を透過して発光部41の光透過性部材42中に混入された発光剤43に照射され、この照射された光で発光剤43が発光し、この発光剤43で発光した光が再び微細な貫通孔18を透過するので、第1実施形態と同様、金属パネル11の微細な貫通孔18が黒点のように暗くならず、これら貫通孔18を明るくすることができ、これにより微細な貫通孔18が形成された金属パネル11を半透過反射部材として用いても、表示部分全体が暗くならず、表示部分全体を明るくすることができる。
【0032】
[第5実施形態]
次に、図9を参照して、この発明を電子腕時計に適用した第5実施形態について説明する。この場合には、図8に示された第4実施形態と同一部分に同一符号を付して説明する。
この電子腕時計は、表示装置45の発光部46である光透過性部材47の形状が第4実施形態と異なる構造で、これ以外は第4実施形態と同じ構造になっている。すなわち、この光透過性部材47は、その内部に発光剤43が混入されているほか、その厚みが変化した構造になっている。例えば、この第5実施形態の光透過性部材47では、図9に示すように、その外周部側の厚みが厚く、中心部に向かうに従って次第に厚みが薄くなるように形成されている。
【0033】
このような電子腕時計の表示装置45によれば、第4実施形態と同様、明るい所でも暗い所でも液晶表示素子10に表示された情報を見ることができると共に、明るい所では金属パネル11の微細な貫通孔18が暗くならず、微細な貫通孔18を明るくすることができ、これにより表示部分全体を明るくすることができるほか、特に発光剤43が混入された光透過性部材47の厚みが外周側から中心部に向けて次第に薄くなるように変化しているので、光透過性部材47の外周側では発光剤43が多く、中心部に向かうに従って発光剤43が次第に少なくなり、これに伴って外周側の発光量が多く、中心部に向かうに従って発光量が次第に少なくなる。これにより、光透過性部材47の厚みの変化に応じて光透過性部材47の輝度を部分的に変化させることができ、このため光透過性部材47で発光する光の強弱つまりグラデーションを表現することができ、これにより装飾性に優れたものを得ることができる。
【0034】
なお、上記第5実施形態では、発光剤43が混入された光透過性部材47を、その厚みが外周側から中心部に向けて次第に薄くなるように形成したが、これに限らず、光透過性部材の厚みを凹凸状に変化させても良い。このようにすれば、凹凸状の厚みの変化に応じた光の強弱を模様状に表現することができ、これによっても装飾性に優れたものを得ることができる。
また、上記第1〜第5実施形態では、デジタル機能の電子腕時計に適用した場合について述べたが、これに限らず、デジタル機能と指針が運針するアナログ機能との両方を備えた電子腕時計にも適用することができるほか、トラベルウオッチや目覚まし時計、あるいは掛け時計などの各種の電子時計にも適用することができる。
【0035】
[第6実施形態]
次に、図10および図11を参照して、この発明を携帯電話機に適用した第6実施形態について説明する。この場合には、図1〜図4に示された第1実施形態と同一部分に同一符号を付して説明する。
この携帯電話機は、上ケースと下ケースとを接合した合成樹脂製の機器ケース50を備えている。この機器ケース50の上面には、図10に示すように、その上部側に透明な保護ガラス51が装着されていると共に、下部側に電話機能に必要な各種のキー釦52が設けられている。また、この機器ケース50の上部側の側面には、機器ケース50内に向けて出没するアンテナ53が取り付けられている。
【0036】
一方、この機器ケース50の内部には、図11に示すように、表示装置55などの電話機能に必要な各種の部品を備えたモジュール54が収納されている。このモジュール54の表示装置55は、第1実施形態と同様、上部側から順に、電話番号や通話状態などの情報を表示する液晶表示素子10、光透過型の金属パネル11、発光部12、および発光素子13が配置された構造になっている。この場合、発光部12は、第1実施形態と同様、光を透過する光透過性部材20と、この光透過性部材20の上面に設けられた発光層21とで構成されており、発光層21は、蓄光性または夜光性を有する発光剤を光透過性部材20の上面に印刷や塗布によって膜状に形成した構造になっている。
【0037】
このような携帯電話機では、表示装置55が第1実施形態と同じ構造であるから、第1実施形態と同様の作用効果がある。すなわち、暗い所で発光素子13を点灯させると、この発光素子13の光が発光部12の発光層21に照射されて発光層21の発光剤が発光し、この発光剤で発光した光が金属パネル11の微細な貫通孔18を透過して液晶表示素子10の下面側に照射され、この照射された液晶表示素子10を透過して透明な保護ガラス51から外部に出射されるので、暗い所でも液晶表示素子10に表示された情報を保護ガラス51を通して機器ケース50の外部から視認することができる。
【0038】
また、明るい所では、外部光が保護ガラス51を通して機器ケース50内に入射し、この入射した外部光が表示装置55の液晶表示素子10を透過して金属パネル11に照射され、この照射された光のほとんどが金属パネル11の上面で反射されるので、発光素子13を点灯させなくても、液晶表示素子10に表示された情報を保護ガラス51を通して機器ケース50の外部から視認することができる。このときにも、金属パネル11に照射された光のうち、金属パネル11で反射されない一部の光が金属パネル11の微細な貫通孔18を透過して発光部12の発光層21に照射され、この照射された光によって発光層21の発光剤が発光し、この発光剤で発光した光が再び微細な貫通孔18を透過するので、金属パネル11の微細な貫通孔18が黒点のように暗くならずに明るくなり、これにより表示部分全体を明るくすることができる。
【0039】
なお、上記第6実施形態では、表示装置55の発光部12を、光透過性部材20と、この光透過性部材20の上面に発光剤を印刷や塗布により膜状に形成した発光層21とで構成したが、これに限らず、発光部は、第2実施形態と同様、発光素子13の上面に発光剤を印刷や塗布によって発光層21を膜状に形成した構造であっても良く、また、第3実施形態と同様、発光層21を領域ごとに発光色の異なる発光剤で形成して領域ごとに発光剤による発光色を異ならせることにより、図形や記号または模様などを表現するように構成しても良い。さらに、これに限らず、発光部は、第4実施形態と同様、光透過性部材中に発光剤を混入させた構造であっても良く、しかもこの光透過性部材の厚みを変化させることにより、光透過性部材の輝度を変化させて光の強弱を表現するように構成しても良い。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、液晶表示素子と、この液晶表示素子の裏面側に配置されて微細な貫通孔が多数形成された光透過型の金属パネルと、この金属パネルの裏面側に配置された発光素子とを備えた表示装置において、金属パネルと発光素子との間に蓄光性または夜光性を有する発光剤を備えた発光部を介在させたので、明るい所でも暗い所でも、液晶表示素子に表示された情報を視認することができるほか、特に明るい所では外部光の一部が金属パネルの微細な貫通孔を透過して発光部に照射され、この照射された光で発光部の発光剤が発光し、この発光剤で発光した光が再び微細な貫通孔を透過して液晶表示素子に照射されるので、微細な貫通孔が黒点のように暗くならずに明るくなり、これにより微細な貫通孔が形成された金属パネルを半透過反射部材として用いても、表示部分全体が暗くならず、表示部分全体を明るくすることができる。
【0041】
この場合、発光部が、金属パネルと発光素子との間に配置された光透過性部材と、この光透過性部材の表裏面の少なくとも一方に発光剤を膜状に形成した発光層とからなる構造であれば、光透過性部材の表裏面の少なくとも一方に発光剤を印刷したり塗布したりすることにより、簡単に発光層を膜状に形成することができ、しかもこの発光層が形成された光透過性部材を金属パネルと発光素子との間に配置するだけで、発光剤を備えた発光部を金属パネルと発光素子との間に容易に且つ確実に配置することができる。
また、発光部が金属パネルに対面する発光素子の表面に発光剤を膜状に形成した発光層であれば、発光素子の表面に、直接、発光剤を印刷したり塗布したりすることにより、簡単に発光層を膜状に形成することができ、このため前述したような光透過性部材が不要になるので、部品点数を削減することができると共に、装置全体の小型化および薄型化をも図ることができる。
【0042】
さらに、発光剤が発光色の異なる複数の種類からなり、発光層が領域ごとに発光色の異なる発光剤で形成されていれば、明るい所では外部光のほとんどが金属パネルで反射されて金属パネルの微細な貫通孔を透過する外部光が少ないため、発光層の領域ごとに発光色が異なっていても、発光色の違いは目立たないが、暗い所で発光素子の点灯による光が発光層に照射されて発光層の発光剤が発光したときには、発光層の領域ごとの発光色の違いを視認することができ、この発光色の違いにより図形や記号または模様などを表現することができ、これにより装飾性および色彩性に優れたものを得ることができる。
【0043】
また、発光部が金属パネルと記発光素子との間に配置された光透過性部材中に発光剤を混入した構造であれば、この光透過性部材を金属パネルと発光素子との間に配置するだけで、発光剤を備えた発光部を金属パネルと発光素子との間に簡単に且つ容易に配置することができる。この場合、発光剤が混入された光透過性部材が、その厚みを変化させた構造であれば、光透過性部材の厚みの変化に応じて光透過性部材の輝度を部分的に変化させることができ、これにより光透過性部材で発光する光の強弱つまりグラデーションを表現することができ、このため装飾性に優れたものを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を電子腕時計に適用した第1実施形態における要部を示した拡大断面図。
【図2】図1の表示装置を分解した断面図。
【図3】図2の金属パネルにおいて一部分を下側から見た平面図。
【図4】図3の金属パネルの一部を拡大した断面図。
【図5】この発明を電子腕時計に適用した第2実施形態において表示装置を分解した断面図。
【図6】この発明を電子腕時計に適用した第3実施形態において表示装置を分解した断面図。
【図7】図6の発光部の発光状態を示した平面図。
【図8】この発明を電子腕時計に適用した第4実施形態において表示装置を分解した断面図。
【図9】この発明を電子腕時計に適用した第5実施形態において表示装置を分解した断面図。
【図10】この発明を携帯電話機に適用した第6実施形態を示した外観斜視図。
【図11】図10のA−A矢視における拡大断面図。
【符号の説明】
1 腕時計ケース
2 時計ガラス
4 時計モジュール
9、25、30、40、45、55 表示装置
10 液晶表示素子
11 金属パネル
12、26、31、41、46 発光部
13 発光素子
18 微細な貫通孔
20、42、47 光透過性部材
21、32 発光層
33 所定領域
34 背景領域
43 発光剤
50 機器ケース
51 保護ガラス

Claims (7)

  1. 液晶表示素子と、この液晶表示素子の裏面側に配置されて微細な貫通孔が多数形成された光透過型の金属パネルと、この金属パネルの裏面側に配置された発光素子とを備えた表示装置において、
    前記金属パネルと前記発光素子との間に蓄光性または夜光性を有する発光剤を備えた発光部を介在させたことを特徴とする表示装置。
  2. 前記発光部は、前記金属パネルと前記発光素子との間に配置された光透過性部材と、この光透過性部材の表裏面の少なくとも一方に前記発光剤を膜状に形成した発光層とからなることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記発光部は前記金属パネルに対面する前記発光素子の表面に前記発光剤を膜状に形成した発光層であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  4. 前記発光剤は発光色が異なる複数の種類からなり、前記発光層は領域ごとに発光色の異なる前記発光剤で形成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の表示装置。
  5. 前記発光部は前記金属パネルと前記発光素子との間に配置された光透過性部材中に前記発光剤を混入した構造であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  6. 前記発光剤が混入された前記光透過性部材は、その厚みが変化した構造であることを特徴とする請求項5に記載の表示装置。
  7. 前記請求項1に記載の表示装置を機器ケース内に配置し、前記表示装置の上部位置に透明な保護ガラスを配置したことを特徴とする電子機器。
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