JP2004068275A - 内壁通気構造 - Google Patents

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Takayuki Mitsuyanagi
三柳 享之
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HACHIOJI KENSETSU KK
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Abstract

【課題】通気性がよく新鮮な空気を通過させ部屋内の湿気を排出でき、しかも、外気の温度に部屋内部の温度が影響するのを防止でき、部屋の壁内面や外面に結露が生じるのを防止することができ、建物の強度を維持したまま簡単に施工できる内壁通気構造を提供する。
【解決手段】建物1の外壁に外側断熱材11が設けられ、外気取入口43から取り込まれた外気が前記外側断熱材11よりも内側を通気して排気口58から排出される通気構造であって、建物1内の部屋30の壁外面に面して設けられ、外気取入口43から取り込まれた外気が通過しうる内側通気路12と、各部屋30の壁外面に、この部屋30の周囲を囲んで設けられ、断熱性があり湿気透過性がある部屋用断熱材、すなわち側壁裏断熱材31,床裏断熱材32および天井裏断熱材33とから構成されている。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内壁通気構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の建物の通気構造として、例えば特開2002−167876号公報に記載された技術がある。図15は従来の通気構造が適用された建物の断面図である。同図に示すように、この建物には、以下に示す(a)および(b)の通気構造が適用されている。
(a)建物の外壁が外側断熱材11で覆われている。この外側断熱材11により、建物内の部屋30の温度が、外気の温度変化に直接影響されるのを防止できる。
(b)前記外側断熱材11の内側において、外側断熱材11と各部屋の外壁30との間、並びに、隣接する部屋30,30の外壁同士の間に、内側通気路12が設けられている。この内側通気路12によって、外側断熱材11の内側においても外気を通過させることができるので、通気性がよくなり湿気が排出されやすくなる。
なお、外側断熱材11の外側には、外部化粧板101 が設けられており、この外部化粧板101 と外側断熱材11との間に外壁通気路102 が形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、従来の通気構造には、以下に示す問題がある。
(i)外気の温度が部屋30の内部の温度より低い冬に、外気が内側通気路12を通る場合には、外気の温度により部屋30の内壁が冷やされ、部屋30の壁内面に結露が生じる。外気の温度が部屋30の内部の温度より高い夏に、外気が内側通気路12を通る場合には、外気が部屋30の壁外面に冷やされて結露が生じる。このため、壁などの構造体にカビが生じやすく、耐久性が下がる。
(ii)内側通気路は建物の内部に設けられるので施工が難しく 、非常に手間がかかる。
【0004】
本発明はかかる事情に鑑み、通気性がよく新鮮な空気を通過させ部屋内の湿気を排出でき、しかも、外気の温度に部屋内部の温度が影響するのを防止でき、部屋の壁内面や壁外面に結露が生じるのを防止することができ、建物の強度を維持したまま簡単に施工できる内壁通気構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の内壁通気構造は、建物の部屋を構成する床、天井および前後左右の4側壁の各外面に沿って、外気が通過しうる通気路がそれぞれ設けられたことを特徴とする。
請求項2の内壁通気構造は、請求項1の発明において、前記部屋の床、天井および前後左右の4側壁の各外面が、断熱材でそれぞれ囲まれ、該断熱材の外側に前記通気路が設けられたことを特徴とする。
請求項3の内壁通気構造は、建物の外壁に外側断熱材が設けられ、外気取入口から取り込まれた外気が前記外側断熱材よりも内側を通気して排気口から排出される通気構造であって、下階の部屋を構成する壁の外面に、該部屋の周囲を囲んで設けられ、前記外気が通過しうる下階用の内側通気路と、上階の部屋を構成する壁の外面に、該部屋の周囲を囲んで設けられ、前記外気が通過しうる上階用の内側通気路と、前記下階用の内側通気路と上階用の内側通気路との間を連通させる連通手段と、前記各部屋の壁の外面に、該部屋の周囲を囲んで設けられた部屋用断熱材とからなることを特徴とする。
請求項4の内壁通気構造は、請求項3記載の発明において、前記連通手段が、前記土台の適所に形成され、前記外気取入口と下階用の内側通気路との間を連通過させるる通気溝と、前記桁の適所に形成され、前記下階用の内側通気路と上階用の内側通気路との間を連通過させるる通気溝とからなることを特徴とする。
請求項5の内壁通気構造は、請求項3記載の発明において、前記連通手段が、前記土台に隣接する根太掛が、前記土台から離して設けられ、該土台と根太掛との間に形成された隙間と、前記桁に隣接する根太掛が、前記桁から離して設けられ、該桁と根太掛との間に形成された隙間とからなることを特徴とする。
【0006】
請求項1の発明によれば、部屋の周囲を囲んで通気路が設けられているので、各通気路に外気を通過させることにより、部屋の全周囲に外気を通過させることができる。このため、通気性がよく、新鮮な空気を通過させ外気の通過に伴って部屋内の湿気を排出することができる。
請求項2の発明によれば、部屋の周囲を囲んで断熱材が設けられているので、通気路を外気が通過しても、外気の温度が部屋内部の温度に影響するのを防止することができ、部屋の壁内面や壁外面に結露が生じるのを防止することができる。
請求項3の発明によれば、連通手段によって、下階用の内側通気路と上階用の内側通気路との間は連通されているので、外気取入口から入ってきた外気を、下階用の内側通気路を通過させて上階用の内側通気路にも通過させることができる。下階用の内側通気路および上階用の内側通気路は、各部屋の周囲を囲んで設けられているので、全ての部屋の周囲に外気を通過させることができる。このため、通気性がよく新鮮な空気を通過させ外気の通過に伴って部屋内の湿気を排出することができる。しかも、部屋の壁外面には部屋用断熱材が設けられているので、内側通気路を外気が通過しても、外気の温度が部屋内部の温度に影響するのを防止することができ、部屋の壁内面や壁外面に結露が生じるのを防止することができる。
請求項4の発明によれば、土台の通気溝によって、外気取入口から取り込まれた外気を下階用の内側通気路に通過させることができ、桁の通気溝によって、下階用の内側通気路と上階用の内側通気路との間で外気を通過させることができるので、外気の通気性をよくすることができ、新鮮な空気を通過させることができる。しかも、土台および桁に通気溝を形成するだけなので、土台および桁の強度を維持したまま、簡単に施工することができる。
請求項5の発明によれば、土台と根太掛との間の隙間によって、外気取入口から取り込まれた外気を下階用の内側通気路に通過させることができ、桁と根太掛との間の隙間によって、下階用の内側通気路と上階用の内側通気路との間で外気を通過させることができるので、外気の通気性をよくすることができ、新鮮な空気を通過させることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
図1は本実施形態の内壁通気構造が適用された建物1の正面断面図である。図2は建物1の下部拡大図である。図3は建物1の上部拡大図である。図1〜図3において、符号1は、本実施形態の内壁通気構造が適用された建物を示している。建物1の内部には、1階および2階において、複数の部屋30がそれぞれ設けられている。各部屋30の内壁は、天井板54、床板48および側板28で囲まれている。
なお、本実施形態の内側通気構造は、この2階建ての建物1だけでなく、1階建ての建物にも、3階建て以上の建物にも、適用することができる。また、1部屋だけで構成された建物にも適用することができる。
【0008】
図5は(A)が図2のV部拡大図であり、(B)は(A)図のB−B線矢視拡大図である。
図2および図5において、符号41は基礎コンクリートである。この基礎コンクリート41の上面には、複数の基礎パッキン42が配設されている。隣接する基礎パッキン42,42の間が離れて設置されており、この隙間が外気取入口43となっている。
この外気取入口43により、1階の部屋30の床下に外気を取り込むことができる。この外気は、後述する内側通気路12を通過して、排気口58から排気されるようになっているが、詳細は後述する。
【0009】
前記基礎パッキン42の上面には、土台44が水平に設置されている。
符号45,46,47,48および49は、根太掛、根太、大引き、床板および束をそれぞれ示している。
【0010】
図4は図1のVI−VI線断面図である。同図に示すように、土台44の上面には、柱21および間柱22が適切な間隔をもって、垂直に取付けられている。
【0011】
図7は(A)は図2のVI部拡大図であり、(B)は(A)図のB−B線矢視図である。図8は桁51の単体図であって、(A)は斜視図、(B)は断面図である。
図2、図7および図8に示すように、前記柱21および間柱22の上端面には、1階用の桁51が配設されている。
符号52,53,54,55,56および57は、野縁受け、野縁、天井板、梁、根太および床板をそれぞれ示している。
【0012】
1階用の桁51の上面には、2階用の柱21および間柱22が適切な間隔をもって、垂直に取付けられており、その上面には2階用の桁51が設けられている。そして、天井裏の壁には、排気口58が設けられている。
符号61、62、63および64は、束、母屋、垂木および棟木をそれぞれ示している。なお、隣接する垂木63,63間に断熱材65を設けておくと、好適である。
【0013】
さて、外側断熱材11を説明する。
図4に示すように、前記柱21および間柱22の外側端面には、構造用合板23が取り付けられている。 前記構造用合板23の内側面には、柱21と間柱22との間に、断熱性があり湿気透過性がある外側断熱材11が取り付けられている。この外側断熱材11によって、建物1の内部における全ての部屋30が外気の温度に直接影響されるのを防止することができる。
外側断熱材11は、硬質ウレタンフォームやポリウレタンフォーム、フェノールフォーム、ポリスチレンフォーム等の発泡プラスチック系断熱材、並びに、グラスウールやロックウール等の無機繊維系断熱材、並びに、インシュレーションボード等の木質繊維系断熱材など、種々の断熱材を使用しうる。特に、発泡プラスチック系断熱材は通気性がよく施工が簡単なので好適である。
符号24,25は、胴縁、雨水防止パネルをそれぞれ示している。構造用合板23と雨水防止パネル25との間の隙間が、外部通気層24a を形成しており、通気性がよいので好適である。
【0014】
つぎに、1階の内側通気路12および2階の内側通気路13を説明する。
1階の部屋30を構成する床、天井および前後左右の4側壁各外面には、この部屋30の周囲を囲んで、1階の内側通気路12が設けられている。つまり、1階の内側通気路12は、1階の部屋30において、次の(a)〜(d)の場所に設けられている。
(a)部屋30の側壁と外側断熱材11との間
(b)隣接する部屋30,30の側壁同士の間
(c)部屋30の床裏
(d)部屋30の天井裏
【0015】
同様にして、2階の部屋30を構成する床、天井および前後左右の4側壁各外面には、この部屋30の周囲を囲んで、前記1階の内側通気路12と同様に、2階の内側通気路13が設けられている。つまり、2階の内側通気路13は、2階の部屋30において、上記(a)〜(d)の場所に設けられている。
【0016】
つぎに、各部屋30の壁外面の構造を説明する。
図4に示すように、前記柱21の左右両側端面には、胴縁26,26が垂直に取付けられている。柱21と間柱22との間において、前記胴縁26に掛止して、側壁裏断熱材31が取付けられている。
側壁裏断熱材31の内側には、バラ板27が取り付けられ、バラ板27の内側には部屋30の側内壁を構成している側板28、例えば石膏ボードが取り付けられている。この側板28が、部屋30における側壁の内面を形成している。
つまり、部屋30における前後左右の4側壁の外面には側壁裏断熱材31が設けられている。この側壁裏断熱材31と前記外側断熱材11との間が、1階および2階の内側通気路12,13となっている。
【0017】
図10は図2のX−X線矢視図である。図10に示すように、部屋30の床裏において、根太掛45、大引き47および隣接する一対の根太46,46で囲まれた部分には、断熱性があり湿気透過性がある床裏断熱材32が取り付けられている。
【0018】
図11は図2のXI−XI線矢視図である。同図に示すように、部屋30の天井裏において、隣接する一対の野縁受け52,52および隣接する一対の野縁53,53で囲まれた部分には、断熱性があり湿気透過性がある天井裏断熱材33が取り付けられている。
【0019】
前記側壁裏断熱材31、床裏断熱材32および天井裏断熱材33は、請求項でいう部屋用断熱材に相当しており、硬質ウレタンフォームやポリウレタンフォーム、フェノールフォーム、ポリスチレンフォーム等の発泡プラスチック系断熱材、並びに、グラスウールやロックウール等の無機繊維系断熱材、並びに、インシュレーションボード等の木質繊維系断熱材など、種々の断熱材を使用しうる。特に、発泡プラスチック系断熱材は断熱性がよく施工が簡単なので好適である。
【0020】
上記のごとく、部屋30の壁外面には、この部屋30の周囲を囲んで部屋用断熱材すなわち、側壁裏断熱材31、床裏断熱材32および天井裏断熱材33が設けられているので、部屋30の外側の温度によって、部屋30の内側の温度が影響を受けるのを防止することができる。
【0021】
つぎに、1階の内側通気路12と2階の内側通気路13との間を連通させる連通手段を説明する。
図6は土台44の単体図であって、(A)は斜視図、(B)は断面図である。図5〜図6に示すように、前記土台44には、通気溝44h が形成されている。この通気溝44h は、土台44の内側面から上面にかけて切欠かれた溝である。この通気溝44h により、土台44の内側面と上面との間を連通させることができる。
よって、土台44の通気溝44h によって、前記外気取入口43から1階の部屋30の床下に入ってきた外気を、1階の内側通気路12に通過させることができる。
【0022】
部屋30の外側壁には側壁裏断熱材31が設けられており、隣接する部屋30,30間の隙間は1階および2階の内側通気路12,13を構成している。この内側通気路12B の上下に位置する土台には図9の土台44B を使用するとよい。
この土台44B は、左右両側板および上面が切欠かれた通気溝44h が形成されたものである。この土台44B によれば、土台44B の左右側面と上面との間を連通させ、通気させることができる。
よって、部屋30の床下と1階の内側通気路12との間の通気ができ、しかも部屋30,30の床下同士の通気もできる。
【0023】
図8は桁の単体図であって、(A)は斜視図、(B)は断面図である。図7〜図8に示すように、前記桁51には、通気溝51h が形成されている。この通気溝51h は、桁51の内側面、上面および下側面が切欠かれた溝である。この通気溝51h によって、50の内側、上部および下側の間を連通させることができる。このため、1階の内側通気路12を通過した外気は、桁51の通気溝51h を抜けて、2階の内側通気路13を通過する。
【0024】
そして、隣接する部屋30,30の外壁同士の間に設けられている桁には図9の桁51B を使用するとよい。桁51B には、左右両側面、上面および下面が切欠かれた通気溝44h が形成されている。この桁51B によれば、桁51B の左右両側、上方および下方の各間を連通させ、通気させることができる。
【0025】
よって、外気取入口43から取り込まれた外気を、1階の部屋30の床下に取り込み、各部屋30の壁外面に設けられた1階の内側通気路12および2階の内側通気路13を通過させ、最終的に外気を排気口58から排気させることができる。
なお、天井裏にファン71を設けておくことにより、強制的に外気を取り込んで排気口58から、各部屋30の湿気とともに排気させることができる。
【0026】
上記のごとき構成の本実施形態の内壁通気構造によれば、以下の(1)〜(4)の効果を奏する
(1)建物1の外壁に外側断熱材11が設けられ、外気取入口43から取り込まれた外気が、外側断熱材11よりも内側を通気して排気口58から排出されるようになっている。このため、前記外側断熱材11により、外気の温度変化が建物1内の部屋30の温度に直接影響されるのを防止できる。
【0027】
(2)部屋30の周囲を囲んで内側通気路12,13が設けられているので、各内側通気路12,13に外気を通過させることにより、部屋30の全周囲に外気を通過させることができる。このため、通気性がよく、新鮮な空気を通過させ外気の通過に伴って部屋30内の湿気を排出することができる。
【0028】
(3)部屋30の周囲を囲んで側壁裏断熱材31、床裏断熱材32および天井裏断熱材33が設けられているので、内側通気路12、13を外気が通過しても、外気の温度が部屋30内部の温度に影響するのを防止することができ、部屋30の壁内面や壁外面に結露が生じるのを防止することができる。
【0029】
(4)土台44の通気溝44h および桁51の通気溝51h によって、1階の内側通気路12と2階の内側通気路13との間は連通されているので、外気取入口43から取り込まれた外気を、1階の内側通気路12を通過させて2階の内側通気路13にも通過させることができる。1階の内側通気路12および2階の内側通気路13は、各部屋30の周囲を囲んで設けられているので、全ての部屋30の周囲に外気を通過させることができる。このため、部屋30の外壁に面して設けられた内側通気路12を通過させることができるので、通気性がよく新鮮な空気を通過させ外気の通過に伴って部屋30内の湿気を排出することができる。しかも、部屋30の壁外面には部屋用断熱材、すなわち側壁裏断熱材31,床裏断熱材32および天井裏断熱材33が設けられているので、1階および2階の内側通気路12,13を外気が通過しても、外気の温度が部屋30内部の温度に影響するのを防止することができ、部屋30の壁内面や壁外面に結露が生じるのを防止することができる。
【0030】
(5)土台44の通気溝44h によって、外気取入口43から取り込まれた外気を1階の内側通気路12に通過させることができ、桁51の通気溝51hによって、1階の内側通気路12から2階の内側通気路13外気を通過させることができるので、外気の通気性をよくすることができ、新鮮な空気を通過させることができる。しかも、土台44および桁51に通気溝44h,51hを形成するだけなので、土台44および桁51の強度を維持したまま、簡単に施工することができる。
【0031】
また、1階の内側通気路12と2階の内側通気路13との間を連通させる連通手段については、図12〜図14に示す第二実施形態の内壁通気構造における連通手段であってもよい。
【0032】
図12は第二実施形態の内壁通気構造における土台44の拡大図である。同図に示すように、土台44から少し離して根太掛45が配設されており、土台44と根太掛45との間には隙間が形成されている。土台44の上面から少し離して、土台44との間に隙間ができるように、側壁裏断熱材31が配設されている。土台44には通気溝を形成しなくてもよい。
このため、土台44に通気溝を形成しなくても、外気取入口43から取り入れた外気を、1階の内側通気路12に通過させることができる。
【0033】
図13は第二実施形態の内壁通気構造における桁51の拡大図である。同図に示すように、桁51の下面より少し離して、桁51との間に隙間ができるように、1階の側壁裏断熱材31が配設されている。
桁51から少し離して2階用の根太掛45が配設されており、桁51と根太掛45との間には隙間が形成されている。桁51には、通気溝を形成しなくてもよい。
このため、桁51に通気溝を形成しなくても、1階の内側通気路12を通過してきた外気を、2階の内側通気路13に通過させることができる。
【0034】
図14は第二実施形態の内壁通気構造における天井裏の桁51の拡大図である。同図に示すように、桁51の下面から少し離して、桁51との間に隙間ができるように、2階の側壁裏断熱材31が配設されている。桁51には、通気溝を形成しなくてもよい。符号66は、有孔石綿板である。
このため、2階の内側通気路12を通過してきた外気を天井裏に通過させることができる。
【0035】
よって、第二実施形態の内壁通気構造によれば、土台44と根太掛45との間の隙間によって、外気取入口43から取り込まれた外気を1階の内側通気路12に通過させることができ、桁51と根太掛45との間の隙間によって、1階の内側通気路1と2階の内側通気路2との間で外気を通過させることができるので、外気の通気性をよくすることができ、新鮮な空気を通過させることができる。
【0036】
なお、上記のごとく図面を用いて、通気路および断熱材の両方を備えた構造について実施形態を説明してきたが、断熱材を設けず通気路だけ設けた構造であってもよい。この場合であっても、上記実施形態と同様に、通気性がよく、新鮮な空気を通過させ外気の通過に伴って部屋30内の湿気を排出することができる。
【0037】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、通気性がよく、新鮮な空気を通過させ外気の通過に伴って部屋内の湿気を排出することができる。
請求項2の発明によれば、通気路を外気が通過しても、外気の温度が部屋内部の温度に影響するのを防止することができ、部屋の壁内面や壁外面に結露が生じるのを防止することができる。
請求項3の発明によれば、外気取入口から入ってきた外気を、下階用の内側通気路を通過させて上階用の内側通気路にも通過させることができ、全ての部屋の周囲に外気を通過させることができる。このため、通気性がよく新鮮な空気を通過させ外気の通過に伴って部屋内の湿気を排出することができる。しかも、内側通気路を外気が通過しても、外気の温度が部屋内部の温度に影響するのを防止することができ、部屋の壁内面や壁外面に結露が生じるのを防止することができる。
請求項4の発明によれば、外気の通気性をよくすることができ、新鮮な空気を通過させることができる。しかも、土台および桁に通気溝を形成するだけなので、土台および桁の強度を維持したまま、簡単に施工することができる。
請求項5の発明によれば、外気の通気性をよくすることができ、新鮮な空気を通過させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の内壁通気構造が適用された建物1の正面断面図である。
【図2】建物の下部拡大図である。
【図3】建物の上部拡大図である。
【図4】図1のVI−VI線断面図である。
【図5】(A)は図2のV部拡大図であり、(B)は(A)図のB−B線矢視拡大図である。
【図6】土台44の単体図であって、(A)は斜視図、(B)は断面図である。
【図7】(A)は図2のVI部拡大図であり、(B)は(A)図のB−B線矢視図である。
【図8】桁の単体図であって、(A)は斜視図、(B)は断面図である。
【図9】桁の単体図であって、(A)は斜視図、(B)は断面図である。
【図10】図2のX−X線矢視図である。
【図11】図2のXI−XI線矢視図である。
【図12】第二実施形態の内壁通気構造における土台44の拡大図である。
【図13】第二実施形態の内壁通気構造における桁51の拡大図である。
【図14】第二実施形態の内壁通気構造における天井裏の桁51の拡大図である。
【図15】従来の建物の正面断面図である。
【符号の説明】
1    建物
11   外側断熱材
12   1階の内側通気路
13   2階の内側通気路
31   側壁裏断熱材
32   床裏断熱材
33   天井裏断熱材
44   土台
44h    通気溝
51   桁
51h    通気溝

Claims (5)

  1. 建物の部屋を構成する床、天井および前後左右の4側壁の各外面に沿って、外気が通過しうる通気路がそれぞれ設けられた
    ことを特徴とする内壁通気構造。
  2. 前記部屋の床、天井および前後左右の4側壁の各外面が、断熱材でそれぞれ囲まれ、
    該断熱材の外側に前記通気路が設けられた
    ことを特徴とする請求項1記載の内壁通気構造。
  3. 建物の外壁に外側断熱材が設けられ、外気取入口から取り込まれた外気が前記外側断熱材よりも内側を通気して排気口から排出される通気構造であって、
    下階の部屋を構成する壁の外面に、該部屋の周囲を囲んで設けられ、前記外気が通過しうる下階用の内側通気路と、
    上階の部屋を構成する壁の外面に、該部屋の周囲を囲んで設けられ、前記外気が通過しうる上階用の内側通気路と、
    前記下階用の内側通気路と上階用の内側通気路との間を連通させる連通手段と、前記各部屋の壁の外面に、該部屋の周囲を囲んで設けられた部屋用断熱材とからなる
    ことを特徴とする内壁通気構造。
  4. 前記連通手段が、
    前記土台の適所に形成され、前記外気取入口と下階用の内側通気路との間を連通過させるる通気溝と、
    前記桁の適所に形成され、前記下階用の内側通気路と上階用の内側通気路との間を連通過させるる通気溝とからなる
    ことを特徴とする請求項3記載の内壁通気構造。
  5. 前記連通手段が、
    前記土台に隣接する根太掛が、前記土台から離して設けられ、該土台と根太掛との間に形成された隙間と、
    前記桁に隣接する根太掛が、前記桁から離して設けられ、該桁と根太掛との間に形成された隙間とからなる
    ことを特徴とする請求項3記載の内壁通気構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006233449A (ja) * 2005-02-22 2006-09-07 Noritz Corp 出窓
JP2016048831A (ja) * 2014-08-27 2016-04-07 オリンパス株式会社 撮像装置、撮像方法およびプログラム

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