JP2004065701A

JP2004065701A - Drawer device

Info

Publication number: JP2004065701A
Application number: JP2002230654A
Authority: JP
Inventors: Yoshiro Arakawa; 荒川　芳郎; Yuzuru Sato; 佐藤　譲
Original assignee: Mazroc Co Ltd; Shinkansai Bearing Co Ltd
Current assignee: Mazroc Co Ltd; Shinkansai Bearing Co Ltd
Priority date: 2002-08-07
Filing date: 2002-08-07
Publication date: 2004-03-04

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a drawer device capable of automatically moving a drawer up to a storage position and holding the position when the drawer is operated into a prescribed position to close and automatically opening the drawer up to a prescribed position when the drawer is put in push-in operation from the stored state. <P>SOLUTION: A second rail wall 14b is formed at the inner part of a fixed rail 3. A seesaw body 30 is arranged facing the second rail wall 14b. In the state of the seesaw body 30 being engaged and held into an operating position by a support arm 31, when a traveling roller 6 shifted onto a rolling surface 39 of the seesaw body 30 rolls toward the storage position, the drawer 2 is self-closed. At the same time, the support arm 31 is put in engagement release operation by the traveling roller 6 to change the seesaw body 30 into a stand-by attitude. When the drawer 2 is put in push-in operation from the storage position to release the lock of a catching implement 7, the traveling roller 6 is guided to roll by the second rail wall 14 for self-opening, and the seesaw body 30 is reset-operated into the operating state by the shift operation of the traveling roller 6. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、開放状態の引出しを所定位置まで閉じ操作すると、以後は収納位置へ自己閉止できる機能と、収納位置にある引出しを押し込み操作すると、以後は収納位置から所定位置まで自己開放できる機能とを備えた引出し装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
引出しを所定位置まで押し込み操作すると、以後は収納位置まで自動的に閉じ移動させて収納状態を保持できる引出し装置は、例えば特公平５−２３７６３号公報などに公知である。そこでは、引出し枠に設けたガイド枠と、ガイド枠のガイド溝に沿って前後スライドできる切換え片と、切換え片を収納姿勢に引き戻し付勢するばねと、引出し側面に固定した連動ピン等で、自閉式の引出し装置を構成している。引出しを開放位置から押し込み操作すると、先の各部材が作動状態に切り換わるので、以後はばねの張力で引出しを収納位置まで自動的に引き込み操作できる。
【０００３】
また、先の各部材は引出しを開放方向へ抜き出す際に待機状態にリセットされる。同様の引出し装置は、特開２０００１−３７５６４公報にも見ることができる。そこでは引出し枠の内奥に自閉装置を配置しておき、引出しの出し入れ動作を利用して自閉装置を待機状態と作動状態とに切り換え、作動状態において引出しをばねの張力で収納位置まで引き込み移動できるようにしている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、ばねを駆動源にした自閉式の引出し装置は、引出しを開放する場合に、自閉装置が待機状態に切り換わるまでの間、ばねの張力に逆らいながら引出しを抜き出し操作しなければならない。そのため身体能力が低下し、あるいは身体に障害がある使用者にとっては、使いにくい不利がある。また、自閉装置が作動状態に切り換わるのと同時に、引出しが急に閉じ移動するため、うっかりしていると、引出し前面板と引出し枠との間に指先を挟み込むおそれがある。ばねの引き戻し力に加えて、引出しを意図的に強い力で押し込み操作するような場合には、引出しがストッパーに激突した反動で、自閉装置の切換え片などの係合が外れ、引出しを閉時状態に維持できないこともある。
【０００５】
本発明の目的は、引出しを所定位置まで閉じ操作すると、以後は引出しを自動的に収納位置まで移動させて位置保持でき、しかも収納状態から引出しを押し込み操作すると所定位置まで自動的に開放できる引出し装置を提供することにある。
【０００６】
本発明の目的は、ばねを駆動源にした従来の引出し装置に比べて軽快に開閉でき、従って身体能力が低下していたり、あるいは身体に障害がある使用者にとっても使いやすい引出し装置を提供することにある。
【０００７】
本発明の目的は、引出し装置の主な構成部品が固定レールと可動レールに組み込まれてユニット部品化されており、従って引出し装置を引出し枠および引出しに対してより少ない手間で、しかも精度良く組み付けて、自己閉止機能と自己解放機能とを常に安定した状態で発揮できる引出し装置を提供することにある。
【０００８】
本発明の目的は、全開放操作した引出しを仕舞い忘れた場合にでも、その大半を引出し枠内に収まる中立点まで自動的に閉じることができ、しかも収納状態から引出しを押し込み操作したのち放置しても、中立点に位置保持して、全開放位置まで転がり開放してしまうのを規制できる引出し装置を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明の引出し装置は、引出し枠１側に設けられる固定レール３およびガイドローラー４と、これら固定レール３およびガイドローラー４で抜き差し自在に案内される、引出し２側の可動レール５および走行ローラー６と、引出し２と引出し枠１との間に設けられて、収納位置に差し込まれた引出し２を保持固定するキャッチ具７とを備えている。固定レール３には、走行ローラー６を転動案内する第１レール壁１４ａと、第１レール壁１４ａに連続して収納位置へ向かって上り傾斜する第２レール壁１４ｂとが形成されている。収納位置へ向かって下り傾斜する転動面３９を備えたシーソー体３０を有し、このシーソー体３６は、第２レール壁１４ｂに臨んで配置されている。
【００１０】
シーソー体３０は、転動面３９が第２レール壁１４ｂより上方へ突出する作動位置と、転動面３９が第２レール壁１４ｂより下方へ退避する解除位置との間で上下揺動できるよう固定レール３で軸支する。作動位置においてシーソー体３０を係合保持する支持アーム３１と、支持アーム３１を係合付勢するばね４６とが、引出し枠１側に設けられている。
【００１１】
以て、シーソー体３０を支持アーム３１で作動位置に係合保持した状態において、転動面３９上に移行操作された走行ローラー６が収納位置へ向かって転動することにより引出し２を自己閉止し、同時に引出し２側の部材で支持アーム３１をばね４６に抗して係合解除操作することにより、シーソー体３０を待機姿勢に切り換えることができる。さらに、収納位置から引出し２を押し込み操作して、キャッチ具７をロック解除することにより、走行ローラー６を第２レール壁１４ｂで開放方向へ自己開放し、走行ローラー６の移行動作でシーソー体３０を作動状態に復帰操作できるようにしてある。
【００１２】
シーソー体３０には、揺動軸３４より引出し開口側の短尺のリセット腕３５と、揺動軸３４より引出し奥寄りの長尺の切換え腕３６とが設けられている。リセット腕３５の上面には、走行ローラー６で押し下げ操作される復帰転動面３７が形成されており、切換え腕３６の上面には、収納位置へ向かって上り傾斜する第１転動面３８と、第１転動面３８に連続して内奥へ向かって下り傾斜する第２転動面３９とが形成されている。
【００１３】
支持アーム３１、ばね４６、およびキャッチ具７のそれぞれは、固定レール３の内奥端に設けた後ベース１２に組み付けてユニット部品化することができる。
【００１４】
第１レール壁１４ａは、引出し開口から収納位置へ向かって下り傾斜状に形成し、第１・第２の両レール壁１４ａ・１４ｂの間に中立点Ｎを設けることができる。
【００１５】
【発明の作用効果】
本発明の引出し装置では、固定レール３の内奥に収納位置へ向かって上り傾斜する第２レール壁１４ｂを設けて、収納位置において引出し２を位置保持していたキャッチ具７をロック解除し、走行ローラー６を第２レール壁１４ｂに沿って転動させることにより、引出し２を自己開放できるようにした。さらに、第２レール壁１４ｂと逆向きに傾斜する転動面３９を備えたシーソー体３０を第２レール壁１４ｂに臨ませて配置し、シーソー体３０を作動状態に切り換えた状態において、走行ローラー６を転動面３９に沿って収納位置へ向かって転動させることにより、引出し２を自己閉止できるようにした。
【００１６】
つまり、引出し２を所定位置まで閉じ操作すると、以後は引出し２が自動的に収納位置まで移動して、キャッチ具７でその位置に保持固定でき、しかも収納状態から引出し２を押し込み操作してキャッチ具７をロック解除すると、引出し２を所定位置まで自動的に開放できるので、引出し２の出し入れが簡単に行える。ばねを駆動源にした従来の引出し装置とは異なり、引出し２を押し込み操作するだけで、その開閉を軽快に行えるので、身体能力が低下していたり、あるいは身体に障害がある使用者にとって使いやすい引出し装置を提供できる。
【００１７】
短尺のリセット腕３５と、長尺の切換え腕３６とでシーソー体３０を構成し、リセット腕３５の上面に復帰転動面３７が形成され、切換え腕３６の上面には収納位置へ向かって上り傾斜する第１転動面３８と、第１転動面３８に連続して内奥へ向かって下り傾斜する第２転動面３９とが形成されていると、走行ローラー６を第２転動面３９へ移行させる際の押し込み力が急激に増加するのを避けて、引出し２の収納位置への移行を円滑化できる。
【００１８】
更に、支持腕３１が引出し２側の部材で係合解除操作されるとき、切換え腕３６の重量でシーソー体３０が待機姿勢に切り換わるので、その分だけ姿勢切り換えに要する構造が簡素化し、引出し装置の製造に要するコストを削減できるし、長期使用時にも故障しにくい引出し装置が得られる。引出し２を開放するとき、走行ローラー６で復帰転動面３７を押し下げ揺動して、シーソー体３０を作動状態に切り換えると、シーソー体３０の作動状態へのリセット動作が、緩やかにしかも円滑に行える。
【００１９】
支持アーム３１、ばね４６、およびキャッチ具７をそれぞれ後ベース１２に組み付けて、これらの部材と固定レール３がユニット部品化されていると、引出し装置の主な構成部品を固定レール３と可動レール５とにまとめてユニット化できるので、引出し装置を引出し枠１および引出し２に対してより少ない手間で、しかも精度良く組み付けることができる。更に、自己閉止機能と自己解放機能とを常に安定した状態で発揮できる引出し装置が得られる。
【００２０】
第１レール壁１４ａを引出し開口から収納位置へ向かって下り傾斜状に形成し、第１・第２の両レール壁１４ａ・１４ｂの間に中立点Ｎを設けた引出し装置によれば、全開放操作した引出し２を仕舞い忘れた場合にでも、その大半が引出し枠１内に収まる中立点Ｎまで自動的に閉じる。しかも、収納状態から引出し２を押し込み操作してキャッチ具７をロック解除した後、そのまま放置しても、中立点Ｎの付近に引出し２を位置させて、全開放位置まで転がり開放してしまうのを防止できるので、いかなる状況下にあっても、引出し２を引出し枠１内の邪魔にならない位置に収納できるうえ、使用者の注意を喚起して引出し２の収納を促すことができる。
【００２１】
【実施例】
図１ないし図１０は本発明に係る引出し装置を流し台の収納部分に適用した実施例を示す。図２において、符号１は収納部分の引出し枠、２は引出しであり、両者１・２の間に本発明の引出し装置が設けてある。全ての引出し２を閉じた状態において、それぞれの前面板２ａを引出し枠１の前面と面一にし、外観上の印象をすっきりさせるために、前面板２ａの把手は省略してある。
【００２２】
図３において引出し装置は、引出し枠１の側に設けられる固定レール３およびガイドローラー４と、これら固定レール３およびガイドローラー４で抜き差し自在に案内される、引出し２側の可動レール５および走行ローラー６と、引出し２と引出し枠１との間に設けられて、収納位置に差し込まれた引出しを保持固定するキャッチ具７などで構成されている。
【００２３】
図３ないし図５において、固定レール３はプレス成形された前後に長い枠体からなり、垂直面に沿う主壁１０の前後端のそれぞれに、他より広幅の前ベース１１と後ベース１２とを設け、両ベース１１・１２を除く主壁の上縁に、走行ローラー６用の下向きに開口する規制レール１３を折曲げ形成し、両ベース１１・１２を除く主壁の下縁に走行ローラー６を転動案内するレール壁１４を折り曲げ形成してなる。
【００２４】
レール壁１４の後ろ寄り部分は、後述するシーソー体３０を出没させるために左右幅方向の約半分を切り欠いてあり、この切欠部１５の前寄り部にシーソー体３０を支持するブラケット１６を形成してある（図５参照）。固定レール３は、引出し枠１に設けた引出し空間の対向側面のそれぞれに複数個のビスで締結固定される。
【００２５】
図４においてレール壁１４は、引出し開口の側から引出し２の収納位置側へ向かって下り傾斜する第１レール壁１４ａと、第１レール壁１４ａに連続して収納位置へ向かって上り傾斜する第２レール壁１４ｂとで構成してあり、両レール壁１４ａ・１４ｂの境界部分、すなわち中立点Ｎは先のブラケット１６の前後中心より僅かに前側に設定してある。
【００２６】
規制レール１３は、レール壁１４と同様に傾斜する第１規制レール１３ａと、第２規制レール１３ｂとで形成するが、第２規制レール壁１３ｂの奥端側は収納位置へ向かって下り傾斜させて第３規制レール１３ｃとしてある。図７に示すように、走行ローラー６がシーソー体３０を乗越える際に、走行ローラー６の側方移動を規制するためである。前ベース１１の内側面下方には軸１８を固定し、この軸１８で可動レール５を移行案内するガイドローラー４が遊転のみ自在に軸支されている（図４参照）。
【００２７】
可動レール５はプレス成形された前後に長い枠体からなり、断面Ｌ字状の基枠壁２１と、基枠壁２１の上縁前端から後端寄りにわたって折曲げ形成された可動レール壁２２と、基枠壁２１の後部に設けたローラー支持壁２３とを一体に備えている。可動レール壁２２の後端寄りには、ガイドローラー４と接当して、引出し２の抜き出し限界を規定する突起２４（図４参照）が下向きに突出している。
【００２８】
ローラー支持壁２３の外側面に、先のレール壁１４で転動案内される走行ローラー６を配置してあり、この走行ローラー６はローラーベース２３に固定した軸２５で遊転自在に軸支されている。図６に示すように可動レール５は、基枠壁２１の水平の壁部分に締結固定した断面コ字状の取付枠２６を介して引出し２の両側底面に固定してある。ローラー支持壁２３の後端縁には外側面へ向かって吸着部２７が折り曲げ形成されている。
【００２９】
図３において走行ローラー６が規制レール１３とレール壁１４との間に嵌り込む状態で可動レール５を固定レール３に組み、可動レール壁２２をガイドローラー４で受け止め支持することにより、引出し２を引出し枠１に対して軽快に出し入れ操作できる。先に説明したように、レール壁１４の過半前部は収納位置へ向かって下り傾斜しているので、引出し２を全開放した状態において、走行ローラー６が第１レール壁１４ａで受け止められている限り、引出し２は中立点Ｎへ向かって閉じ移動する。従って、全開放した引出し２をその状態のままで放置したとしても、引出し枠１内の邪魔にならない位置まで収納することができる。
【００３０】
上記の引出し装置に自己閉止機能と自己開放機能とを付与するために、第２レール壁１４ｂの下面にシーソー体３０を設けてあり、その奥端側にシーソー体３０を係合保持する支持アーム３１が設けられている。また、固定レール３の後ベース１２には、収納位置に差し込まれた引出し２を磁気吸着して収納位置に位置保持するためのキャッチ具７が設けられている。
【００３１】
図５においてシーソー体３０は断面逆Ｌ字状のプラスチック成形品からなり、その前部が固定レール３のブラケット１６に固定した揺動軸３４で揺動自在に軸支されている。シーソー体２８は、揺動軸３４より引出し開口側の短尺のリセット腕３５と、揺動軸３４より引出し奥寄りの長尺の切換え腕３６とからなる。
【００３２】
リセット腕３５の上面には上凸状の復帰転動面３７が形成してあり、切換え腕３６の上面には収納位置へ向かって上り傾斜する第１転動面３８と、第１転動面３８に連続して内奥へ向かって下り傾斜する第２転動面（転動面）３９とを形成してある。切換え腕３６の奥端下面には、支持アーム３１で係合支持される段部４０を形成してある。リセット腕３５と切換え腕３６との間は、ブラケット１６を接合するために断面Ｌ字の水平壁部分を有する。
【００３３】
上記のように、シーソー体３０を揺動軸３４で上下揺動可能に支持することにより、シーソー体３０は、その第２転動面３９が第２レール壁１４ｂより上方へ突出する作動位置（図１に示す状態）と、第２転動面３９が第２レール壁１４ｂより下方へ退避する解除位置（図８に示す状態）との間で上下揺動できる。
【００３４】
シーソー体３０が作動位置にあるとき、リセット腕３５の復帰転動面３７のピーク位置は第１転動面３８とほぼ面一になっており、シーソー体３０が解除位置にあるとき、復帰転動面３７のピーク位置は第１転動面３８より上方に突出している。このときの揺動限界は、図８に示すように、シーソー体３０の前端の接当部４２が、先の第１レール壁１４ａの切欠縁に接当することで規定される。走行ローラー６は、レール壁１４と各転動面３７・３８・３９とで同時に受け止められて転動でき、あるいはシーソー体３０を通過するときは、図７に示すようにシーソー体３０の各転動面３７・３８・３９で受け止められて転動する。
【００３５】
図５に示すように、支持アーム３１は、揺動腕４３と、その下端から前向きに突設される係合爪４４とを一体に形成したＬ字状のプラスチック成形品からなり、揺動腕４３の上端を後ベース１２に固定したピン４５で軸支することにより、アーム全体が前後揺動可能に支持される。支持アーム３１はピン４５に外嵌した捻りコイル形のばね４６で時計回転方向、すなわち係合爪４４が段部４０と係合する向きに係合付勢してある。
【００３６】
従って、図１０に示すように、シーソー体３０が待機位置から作動位置に切り換わると、その係合爪４４が段部４０と係合してシーソー体３０を作動位置に保持できる。また、図８に示すようにばね４６の付勢力に抗して走行ローラー６で支持アーム３１を反時計回転方向へ押し込むと、その係合爪４４が段部４０から離脱揺動するので、シーソー体３０は切換え腕３６の重量モーメントによって時計回転方向へ揺動して解除姿勢に切り換わる。なお、ばね４６の片方のばね腕は揺動腕４３に掛止され、他方のばね腕はキャッチ具７に掛止してある。
【００３７】
キャッチ具７はマグネットキャッチであり、後ベース１２に固定したケース４９と、ケース４９に対して前後に出没するスライド片５０と、スライド片５０の突端に埋設した吸着板５１、およびケース４９にそれぞれ内蔵された永久磁石、ロック機構等で構成してあり、スライド片５０を押し込み操作するだけで、ロック状態と、ロック解除状態とに切り換えることができる。
【００３８】
また、スライド片５０をケース４９内に押し込んだロック状態では吸着板５１で磁気吸着でき、ロック状態のスライド片５０を再度押し込むと、スライド片５０がロック解除されてケース４９から押し出され、磁気吸着できない状態に切り換わる。この種のキャッチ具は市販品をそのまま適用できるので、その詳細構造の説明は省略する。
【００３９】
次に図１、図３、および図８〜１０を参照しながら各部材の動作を説明する。なお、図１および図８〜１０の各図においては、支持アーム３１とキャッチ具７の動作を理解しやすくするために、固定レール３と可動レール５とを上下に分離した状態で表現した。図３に示すように開放操作した引出し２を放置すると、走行ローラー６が第１レール壁１４ａに案内されて中立点Ｎの付近まで閉じ移動する。このとき、シーソー体３０は支持アーム３１で作動位置に係合保持されており、キャッチ具７のスライド片５０はケース４９から押し出されてロック解除状態になっている。
【００４０】
この状態から引出し２を押し込み操作すると、図１に示すように、走行ローラー６は第１転動面３８を乗越えて第２転動面３９へと移行する。以後、走行ローラー６は、第２転動面３９に案内されて収納位置へ向かって転動するので、押し込み操作する必要もなく引出し２を自己閉止できる。つまり、引出し２全体は自己の運動慣性力のみで収納位置へ向かって移動する。
【００４１】
図８に示すように、引出し２の全体が収納位置側のレール端に達すると、走行ローラー６が揺動腕４３に接当し、支持アーム３１をばね４６の付勢力に抗して反時計回転方向へ揺動操作する。その結果、係合爪４４が段部４０から離脱するので、シーソー体３０は切換え腕３６が下向きに揺動して待機状態に切り換わり、第１転動面３８が第２レール壁１４ｂと面一になり、復帰転動面３７が第１レール壁１４ａの上面に突出する。
【００４２】
これらの動作と同時に、可動レール５の吸着部２７がキャッチ具７の吸着板５１に接当して、スライド片５０をケース４９内のばね圧に抗しながらケース４９内へ押し込み、キャッチ具７をロック状態に切り換える。この状態では、吸着部２７が吸着板５１で磁気吸着されているので、引出し２が第２レール壁１４ｂに沿って移動することはない。
【００４３】
なお、スライド片５０は、図８に示すように引出し２の運動慣性力によって限界位置まで押し込まれた後、図９に示すようにケース４９から僅かに突出した状態でその位置を保持しており、厳密にはこの状態が引出し２の収納位置となる。もちろん、全開放した状態の引出し２をいきなり収納位置へ押し込み操作する場合にも、同様にしてキャッチ具７で収納位置に保持でき、引出し２が衝突反力で開放移動することはない。
【００４４】
上記のように引出し２が収納位置にあるとき、支持アーム３１の係合爪４４の先端は、図９に示すようにシーソー体３０の後端面で受け止められている。また、走行ローラー６は第２レール壁１４ｂの傾斜上端寄りに位置している。この状態で引出し２を押し込み操作することにより、スライド片５０を吸着部２７で限界位置まで押し込むと、スライド片５０がロック解除されるので、スライド片５０はケース４９から押し出され、同時に磁気吸着できない待機状態に切り換わる。従って、吸着部２７が吸着板５１から分離し、走行ローラー６は第２レール壁１４ｂに沿って転動する。つまり、引出し２を中立点付近まで自動的に開放できる。
【００４５】
中立点を越えて引出し２を抜き出し操作すると、図１０に示すように走行ローラー６がリセット腕３５の復帰転動面３７に乗上がり、シーソー体３０を反時計回転方向へ揺動させる。この揺動変位によって支持アーム３１の係合爪４４が段部４０の下面側へ入り込むので、シーソー体３０は再び支持アーム３１で係合支持されて、作動状態に保持される。つまり走行ローラー６の移行動作によって、シーソー体３０を待機状態から作動状態にリセットできる。
【００４６】
上記の各部材は、以下のように変更して実施することができる。シーソー体３０は、ばねで待機姿勢に揺動付勢することができる。キャッチ具７は引出し２の後壁と引出し枠１との間に設けることができる。。支持アーム３１やキャッチ具７は、固定レール３とは別にして引出し枠１に固定することができる。
【００４７】
作動状態における第１レール壁１４ａは、ほぼ水平に形成することができる。この場合には、第１レール壁１４ａと第２レール壁１４ｂとの間に形成される段部を丸めて、走行ローラー６の第２レール壁１４ｂへの乗越えを容易化する。
【００４８】
前記段部４０に代えて、支持アーム３１で係止される突起や凹部をシーソー体３０に設けることができる。支持アーム３１は走行ローラ６で係合解除操作する必要はなく、引出し２または可動レール５側の部材であれば何でもよい。チャック具７は、磁気吸着式のキャッチ具である必要はなく、一対のばね腕、あるいはばねで捕捉付勢される一対の爪を捕捉要素とする、市販の各種キャッチ具を利用することができる。本発明の引出し装置は、事務用、家具用、あるいは陳列用など、台所用収納具以外の引出しにも広く適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】レール構造の要部の側面図
【図２】引出し装置の適用例を示す斜視図
【図３】引出し構造の側面図
【図４】レール構造の分解側面図
【図５】レール構造の分解斜視図
【図６】図３におけるＡ−Ａ線断面図
【図７】図１におけるＢ−Ｂ線断面図
【図８】シーソー体および支持アームの動作を示すレール要部の側面図
【図９】シーソー体および支持アームの別の動作を示すレール要部の側面図
【図１０】シーソー体および支持アームの別の動作を示すレール要部の側面図
【符号の説明】
１　引出し枠
３　固定レール
４　ガイドローラー
５　可動レール
６　走行ローラー
７　キャッチ具
１２　後ベース
１４ａ　第１レール壁
１４ｂ　第２レール壁
３０　シーソー体
３１　支持アーム
３４　揺動軸
３５　リセット腕
３６　切換え腕
３７　復帰転動面
３８　第１転動面
３９　第２転動面
４６　ばね[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention has a function of allowing the drawer in the open state to be closed to the predetermined position, and thereafter, a function of self-closing to the storage position, and a function of pressing the drawer in the storage position to perform a self-opening from the storage position to the predetermined position thereafter. The present invention relates to a drawer device provided with:
[0002]
[Prior art]
When the drawer is pushed in to a predetermined position, a drawer that can be automatically closed and moved to the storage position to maintain the storage state thereafter is known, for example, from Japanese Patent Publication No. Hei 5-23763. There, a guide frame provided on the drawer frame, a switching piece that can slide back and forth along the guide groove of the guide frame, a spring that pulls the switching piece back to the storage position, and an interlocking pin fixed to the side surface of the drawer, It constitutes a self-closing drawer. When the drawer is pushed in from the open position, the above members are switched to the operating state, so that the drawer can be automatically pulled in to the storage position thereafter by the tension of the spring.
[0003]
Each of the above members is reset to a standby state when the drawer is pulled out in the opening direction. A similar drawer can be found in JP-A-2001-37564. There, a self-closing device is placed inside the drawer frame, and the self-closing device is switched between the standby state and the operating state using the drawer in / out operation, and in the operating state, the drawer is moved to the storage position by the tension of the spring. It allows you to move in.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, a self-closing type drawer using a spring as a drive source has to pull out the drawer while opening the drawer against the tension of the spring until the self-closing device switches to a standby state. Must. Therefore, there is a disadvantage that the physical ability is reduced or the user who has a physical disability is difficult to use. In addition, since the drawer closes and moves suddenly at the same time as the self-closing device is switched to the operating state, there is a possibility that a fingertip may be pinched between the drawer front plate and the drawer frame if careless. If the drawer is intentionally pushed in with a strong force in addition to the spring's retraction force, the drawer closes with the switching piece of the self-closing device due to the reaction of the drawer colliding with the stopper and closing the drawer. Sometimes the state cannot be maintained.
[0005]
An object of the present invention is that when the drawer is closed to a predetermined position, the drawer can be automatically moved to a storage position and the position can be maintained thereafter, and when the drawer is pushed in from the storage state, the drawer can be automatically opened to a predetermined position. It is to provide a device.
[0006]
An object of the present invention is to provide a drawer device that can be opened and closed lightly compared to a conventional drawer device using a spring as a drive source, and thus is easy to use even for a user with reduced physical ability or a physical disability. It is in.
[0007]
SUMMARY OF THE INVENTION It is an object of the present invention that the main components of the drawer are integrated into a fixed rail and a movable rail to form a unit part. Therefore, the drawer is assembled with the drawer frame and the drawer with less labor and with high accuracy. Accordingly, it is an object of the present invention to provide a drawer capable of always exhibiting a self-closing function and a self-release function in a stable state.
[0008]
An object of the present invention is that even if a drawer that has been fully opened is forgotten to be closed, most of the drawer can be automatically closed to a neutral point that fits within the drawer frame, and furthermore, the drawer is pushed in from the stored state and then left unattended. Even so, it is an object of the present invention to provide a drawer device that can hold the position at the neutral point and restrict rolling and opening to the fully open position.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The drawer of the present invention includes a fixed rail 3 and a guide roller 4 provided on the drawer frame 1 side, and a movable rail 5 and a traveling roller 6 on the drawer 2 side which are guided by the fixed rail 3 and the guide roller 4 so as to be freely inserted and removed. And a catch 7 provided between the drawer 2 and the drawer frame 1 for holding and fixing the drawer 2 inserted into the storage position. The fixed rail 3 is formed with a first rail wall 14a that rolls and guides the traveling roller 6 and a second rail wall 14b that is continuous with the first rail wall 14a and that inclines upward toward the storage position. The seesaw body 30 has a rolling surface 39 that is inclined downward toward the storage position, and the seesaw body 36 is disposed facing the second rail wall 14b.
[0010]
The seesaw body 30 can swing up and down between an operating position where the rolling surface 39 protrudes above the second rail wall 14b and a release position where the rolling surface 39 retreats below the second rail wall 14b. It is supported by the fixed rail 3. A support arm 31 that engages and holds the seesaw body 30 in the operating position, and a spring 46 that engages and biases the support arm 31 are provided on the drawer frame 1 side.
[0011]
Thus, in a state where the seesaw body 30 is engaged and held at the operating position by the support arm 31, the traveling roller 6 shifted on the rolling surface 39 rolls toward the storage position, so that the drawer 2 is self-closed. However, at the same time, the seesaw body 30 can be switched to the standby posture by operating the support arm 31 with the member on the drawer 2 side to release the engagement against the spring 46. Further, the drawer 2 is pushed in from the storage position to unlock the catch 7 so that the traveling roller 6 is self-opened in the opening direction by the second rail wall 14b. Can be returned to the operating state.
[0012]
The seesaw body 30 is provided with a short reset arm 35 on the opening side withdrawn from the swing shaft 34 and a long switching arm 36 withdrawn from the swing shaft 34 toward the back. On the upper surface of the reset arm 35, a return rolling surface 37 that is pressed down by the traveling roller 6 is formed, and on the upper surface of the switching arm 36, a first rolling surface 38 that ascends upward toward the storage position is formed. , And a second rolling surface 39 that slopes down toward the inner side continuously from the first rolling surface 38.
[0013]
Each of the support arm 31, the spring 46, and the catch 7 can be assembled to the base 12 after being provided at the inner rear end of the fixed rail 3 to form a unit part.
[0014]
The first rail wall 14a is formed to be inclined downward from the drawer opening toward the storage position, and a neutral point N can be provided between the first and second rail walls 14a and 14b.
[0015]
Operation and Effect of the Invention
In the drawer device of the present invention, a second rail wall 14b that is inclined upward toward the storage position is provided inside the fixed rail 3, and the catch 7 that holds the position of the drawer 2 in the storage position is unlocked. By rolling the running roller 6 along the second rail wall 14b, the drawer 2 can be opened by itself. Further, the seesaw body 30 having the rolling surface 39 inclined in the opposite direction to the second rail wall 14b is arranged facing the second rail wall 14b, and the running roller is moved in a state where the seesaw body 30 is switched to the operating state. By rolling the drawer 6 along the rolling surface 39 toward the storage position, the drawer 2 can be closed by itself.
[0016]
That is, when the drawer 2 is closed to the predetermined position, the drawer 2 automatically moves to the storage position, and can be held and fixed at that position by the catch 7. When the tool 7 is unlocked, the drawer 2 can be automatically opened to a predetermined position, so that the drawer 2 can be easily taken in and out. Unlike a conventional drawer using a spring as a drive source, the drawer 2 can be easily opened and closed simply by pushing the drawer 2 in, so that it is easy to use for a user with reduced physical ability or a physical disability. A drawer device can be provided.
[0017]
The seesaw body 30 is constituted by the short reset arm 35 and the long switching arm 36, a return rolling surface 37 is formed on the upper surface of the reset arm 35, and the upper surface of the switching arm 36 climbs toward the storage position. When the first rolling surface 38 that inclines and the second rolling surface 39 that inclines downward toward the inside continuously from the first rolling surface 38 are formed, the traveling roller 6 rotates the second rolling surface. It is possible to avoid a sudden increase in the pushing force at the time of shifting to the surface 39, and to smoothly shift the drawer 2 to the storage position.
[0018]
Further, when the support arm 31 is disengaged by the member on the side of the drawer 2, the seesaw body 30 is switched to the standby posture by the weight of the switching arm 36. The cost required for manufacturing the device can be reduced, and a drawer that is less likely to fail even during long-term use can be obtained. When the drawer 2 is opened, when the return rolling surface 37 is pushed down and rocked by the traveling roller 6 to switch the seesaw body 30 to the operating state, the resetting operation of the seesaw body 30 to the operating state is performed slowly and smoothly. I can do it.
[0019]
When the support arm 31, the spring 46, and the catch 7 are assembled to the rear base 12, respectively, and these members and the fixed rail 3 are unitized, the main components of the drawer are the fixed rail 3 and the movable rail. 5, the drawer can be assembled to the drawer frame 1 and the drawer 2 with less labor and with high accuracy. Further, a drawer device which can always exhibit the self-closing function and the self-release function in a stable state can be obtained.
[0020]
According to the drawer in which the first rail wall 14a is formed to be inclined downward from the drawer opening toward the storage position and the neutral point N is provided between the first and second rail walls 14a and 14b, the first rail wall 14a is fully open. Even when the operated drawer 2 is forgotten to be closed, most of the drawer 2 automatically closes to the neutral point N that fits within the drawer frame 1. In addition, after the drawer 2 is pushed in from the stored state and the catch 7 is unlocked and then left unattended, the drawer 2 is positioned near the neutral point N and rolled open to the fully open position. Therefore, the drawer 2 can be stored in a position in the drawer frame 1 that does not interfere with the drawer 2 and the user can be alerted to the drawer 2 in any situation.
[0021]
【Example】
1 to 10 show an embodiment in which the drawer according to the present invention is applied to a storage portion of a sink. In FIG. 2, reference numeral 1 denotes a drawer frame of a storage portion, 2 denotes a drawer, and a drawer of the present invention is provided between the two. When all the drawers 2 are closed, each front plate 2a is flush with the front surface of the drawer frame 1, and the handle of the front plate 2a is omitted in order to make the external appearance clear.
[0022]
In FIG. 3, the drawer includes a fixed rail 3 and a guide roller 4 provided on the side of the drawer frame 1, and a movable rail 5 and a traveling roller on the drawer 2 side guided by the fixed rail 3 and the guide roller 4 so as to be freely inserted and removed. And a catch 7 provided between the drawer 2 and the drawer frame 1 for holding and fixing the drawer inserted into the storage position.
[0023]
3 to 5, the fixed rail 3 is formed by a press-formed front and rear long frame, and a front base 11 and a rear base 12 each having a wider width than the other are provided at each of the front and rear ends of the main wall 10 along the vertical plane. On the upper edge of the main wall except for both bases 11 and 12, a downwardly opening regulating rail 13 for running roller 6 is formed by bending, and the running roller 6 is formed on the lower edge of the main wall except for both bases 11 and 12. Is formed by bending a rail wall 14 that guides rolling.
[0024]
The rear portion of the rail wall 14 is cut out in about a half in the left-right width direction in order to make a seesaw body 30 described later appear and disappear, and a bracket 16 for supporting the seesaw body 30 is formed at a front portion of the cutout 15. (See FIG. 5). The fixed rail 3 is fastened and fixed to each of the facing side surfaces of the drawer space provided in the drawer frame 1 with a plurality of screws.
[0025]
In FIG. 4, the rail wall 14 has a first rail wall 14a inclined downward from the side of the drawer opening toward the storage position of the drawer 2 and a second rail wall inclined continuously toward the storage position following the first rail wall 14a. It is constituted by a two-rail wall 14b, and a boundary portion between the two rail walls 14a and 14b, that is, a neutral point N is set slightly forward of the front and rear center of the bracket 16.
[0026]
The regulation rail 13 is formed by a first regulation rail 13a and a second regulation rail 13b which are inclined in the same manner as the rail wall 14, but the rear end side of the second regulation rail wall 13b is inclined downward toward the storage position. The third regulating rail 13c. As shown in FIG. 7, when the traveling roller 6 gets over the seesaw body 30, the lateral movement of the traveling roller 6 is restricted. A shaft 18 is fixed below the inner surface of the front base 11, and a guide roller 4 for moving and guiding the movable rail 5 is supported by the shaft 18 so that it can only idle freely (see FIG. 4).
[0027]
The movable rail 5 is formed by a press-formed long frame before and after, and includes a base frame wall 21 having an L-shaped cross section, and a movable rail wall 22 bent and formed from a front end to a rear end of an upper edge of the base frame wall 21. , And a roller support wall 23 provided at a rear portion of the base frame wall 21. Near the rear end of the movable rail wall 22, a projection 24 (see FIG. 4) that comes into contact with the guide roller 4 and defines the extraction limit of the drawer 2 projects downward.
[0028]
On the outer side surface of the roller support wall 23, a traveling roller 6 which is rolled and guided by the rail wall 14 is disposed. The traveling roller 6 is rotatably supported by a shaft 25 fixed to the roller base 23. ing. As shown in FIG. 6, the movable rail 5 is fixed to the bottom surfaces on both sides of the drawer 2 via a U-shaped mounting frame 26 fastened and fixed to a horizontal wall portion of the base frame wall 21. At the rear end edge of the roller support wall 23, a suction portion 27 is formed by bending toward the outer surface.
[0029]
In FIG. 3, the movable rail 5 is assembled on the fixed rail 3 with the traveling roller 6 fitted between the regulating rail 13 and the rail wall 14, and the movable rail wall 22 is received and supported by the guide roller 4, so that the drawer 2 is moved. The drawer frame 1 can be easily moved in and out. As described above, since the majority front part of the rail wall 14 is inclined downward toward the storage position, the traveling roller 6 is received by the first rail wall 14a in a state where the drawer 2 is fully opened. As far as possible, the drawer 2 moves closed toward the neutral point N. Therefore, even if the fully opened drawer 2 is left as it is, the drawer 2 can be stored to a position in the drawer frame 1 which does not interfere.
[0030]
In order to provide the drawer with a self-closing function and a self-opening function, a seesaw body 30 is provided on the lower surface of the second rail wall 14b, and a support arm that engages and holds the seesaw body 30 on the back end side. 31 are provided. The rear base 12 of the fixed rail 3 is provided with a catch 7 for magnetically attracting the drawer 2 inserted into the storage position and holding the drawer 2 at the storage position.
[0031]
In FIG. 5, the seesaw body 30 is formed of a plastic molded product having an inverted L-shaped cross section, and its front portion is pivotally supported by a swing shaft 34 fixed to the bracket 16 of the fixed rail 3. The seesaw body 28 includes a short reset arm 35 extending from the pivot shaft 34 on the opening side, and a long switching arm 36 extending from the pivot shaft 34 toward the back.
[0032]
An upper convex return rolling surface 37 is formed on the upper surface of the reset arm 35, and a first rolling surface 38 that inclines upward toward the storage position and a first rolling surface on the upper surface of the switching arm 36. A second rolling surface (rolling surface) 39 that slopes downward toward the inside in succession to 38 is formed. On the lower end lower surface of the switching arm 36, a step portion 40 that is engaged and supported by the support arm 31 is formed. Between the reset arm 35 and the switching arm 36, there is a horizontal wall portion having an L-shaped cross section for joining the bracket 16.
[0033]
As described above, the seesaw body 30 is supported by the swing shaft 34 so as to be able to swing up and down, so that the seesaw body 30 is in the operating position where the second rolling surface 39 protrudes above the second rail wall 14b. The state shown in FIG. 1) and the release position where the second rolling surface 39 retracts below the second rail wall 14b (the state shown in FIG. 8) can be swung up and down.
[0034]
When the seesaw body 30 is in the operating position, the peak position of the return rolling surface 37 of the reset arm 35 is substantially flush with the first rolling surface 38, and when the seesaw body 30 is in the release position, the return rolling surface The peak position of the moving surface 37 projects above the first rolling surface 38. The swing limit at this time is defined by the contact portion 42 at the front end of the seesaw body 30 contacting the notch edge of the first rail wall 14a as shown in FIG. The running roller 6 can be received and rolled by the rail wall 14 and the rolling surfaces 37, 38, and 39 at the same time, or when passing through the seesaw body 30, as shown in FIG. Rolls are received by the moving surfaces 37, 38, and 39.
[0035]
As shown in FIG. 5, the support arm 31 is formed of an L-shaped plastic molded product integrally formed with a swing arm 43 and an engagement claw 44 projecting forward from the lower end thereof. By pivotally supporting the upper end of 43 with a pin 45 fixed to the rear base 12, the entire arm is supported to be able to swing back and forth. The support arm 31 is biased in a clockwise direction by a torsion coil-shaped spring 46 externally fitted to the pin 45, that is, in a direction in which the engaging claw 44 engages with the step portion 40.
[0036]
Therefore, as shown in FIG. 10, when the seesaw body 30 is switched from the standby position to the operating position, the engaging claw 44 is engaged with the step portion 40, and the seesaw body 30 can be held at the operating position. As shown in FIG. 8, when the support arm 31 is pushed counterclockwise by the traveling roller 6 against the urging force of the spring 46, the engaging claw 44 separates from the step portion 40 and swings. The body 30 swings clockwise due to the weight moment of the switching arm 36 and switches to the release position. One spring arm of the spring 46 is hooked on the swing arm 43, and the other spring arm is hooked on the catch 7.
[0037]
The catch 7 is a magnet catch, and is attached to a case 49 fixed to the rear base 12, a slide piece 50 that protrudes and retracts with respect to the case 49, a suction plate 51 buried at a protruding end of the slide piece 50, and the case 49. It is composed of a built-in permanent magnet, a lock mechanism, and the like, and can be switched between a locked state and an unlocked state only by pushing in the slide piece 50.
[0038]
Further, when the slide piece 50 is pushed into the case 49 in a locked state, it can be magnetically attracted by the suction plate 51. When the locked slide piece 50 is pushed in again, the slide piece 50 is unlocked and pushed out of the case 49, and is magnetically attracted. Switch to a state that cannot be performed. Since a commercially available product can be applied to this kind of catch device as it is, a detailed description of its structure is omitted.
[0039]
Next, the operation of each member will be described with reference to FIGS. 1, 3, and 8 to 10. In FIGS. 1 and 8 to 10, the fixed rail 3 and the movable rail 5 are illustrated in a vertically separated state in order to facilitate understanding of the operation of the support arm 31 and the catch 7. When the drawer 2 that has been opened is left as shown in FIG. 3, the traveling roller 6 is guided by the first rail wall 14a and moves close to the vicinity of the neutral point N. At this time, the seesaw body 30 is engaged and held at the operating position by the support arm 31, and the slide piece 50 of the catch 7 is pushed out of the case 49 to be in the unlocked state.
[0040]
When the drawer 2 is pushed in from this state, the traveling roller 6 moves over the first rolling surface 38 and moves to the second rolling surface 39 as shown in FIG. Thereafter, since the traveling roller 6 is guided by the second rolling surface 39 and rolls toward the storage position, the drawer 2 can self-close without the need to perform a pushing operation. That is, the entire drawer 2 moves toward the storage position only by its own kinetic inertia force.
[0041]
As shown in FIG. 8, when the entire drawer 2 reaches the rail end on the storage position side, the traveling roller 6 comes into contact with the swing arm 43, and the support arm 31 is counterclockwise against the urging force of the spring 46. Perform swing operation in the rotation direction. As a result, the engaging claw 44 is disengaged from the step portion 40, so that the seesaw body 30 is switched to the standby state with the switching arm 36 swinging downward, and the first rolling surface 38 is brought into contact with the second rail wall 14b. And the return rolling surface 37 protrudes from the upper surface of the first rail wall 14a.
[0042]
Simultaneously with these operations, the suction portion 27 of the movable rail 5 comes into contact with the suction plate 51 of the catch 7 and pushes the slide piece 50 into the case 49 while resisting the spring pressure in the case 49. Switch to the locked state. In this state, the drawer 2 does not move along the second rail wall 14b because the suction portion 27 is magnetically suctioned by the suction plate 51.
[0043]
After the slide piece 50 is pushed to the limit position by the kinetic inertia of the drawer 2 as shown in FIG. 8, the slide piece 50 is slightly projected from the case 49 as shown in FIG. Strictly, this state is the storage position of the drawer 2. Of course, when the drawer 2 in the fully opened state is suddenly pushed into the storage position, the drawer 2 can be held at the storage position by the catch 7 in the same manner, and the drawer 2 does not move open due to the collision reaction force.
[0044]
When the drawer 2 is in the storage position as described above, the distal end of the engagement claw 44 of the support arm 31 is received by the rear end surface of the seesaw body 30 as shown in FIG. The traveling roller 6 is located near the upper end of the inclination of the second rail wall 14b. When the drawer 2 is pushed in this state to push the slide piece 50 to the limit position by the suction portion 27, the slide piece 50 is unlocked, and the slide piece 50 is pushed out of the case 49 and cannot be magnetically attracted at the same time. Switch to the standby state. Accordingly, the suction portion 27 is separated from the suction plate 51, and the traveling roller 6 rolls along the second rail wall 14b. That is, the drawer 2 can be automatically opened to the vicinity of the neutral point.
[0045]
When the drawer 2 is pulled out beyond the neutral point, the running roller 6 rides on the return rolling surface 37 of the reset arm 35 as shown in FIG. 10, and swings the seesaw body 30 in the counterclockwise direction. Since the engagement claws 44 of the support arm 31 enter the lower surface of the step portion 40 due to the swing displacement, the seesaw body 30 is engaged and supported by the support arm 31 again, and is maintained in the operating state. That is, the seesaw body 30 can be reset from the standby state to the operating state by the shifting operation of the traveling roller 6.
[0046]
Each of the above members can be modified and implemented as follows. The seesaw body 30 can be urged to swing to the standby posture by a spring. The catch 7 can be provided between the rear wall of the drawer 2 and the drawer frame 1. . The support arm 31 and the catch 7 can be fixed to the drawer frame 1 separately from the fixed rail 3.
[0047]
The first rail wall 14a in the operating state can be formed substantially horizontally. In this case, the step formed between the first rail wall 14a and the second rail wall 14b is rounded to make it easy for the traveling roller 6 to climb over the second rail wall 14b.
[0048]
Instead of the step portion 40, a projection or a recess locked by the support arm 31 can be provided on the seesaw body 30. The support arm 31 does not need to be disengaged by the traveling roller 6 and may be any member on the drawer 2 or movable rail 5 side. The chuck device 7 does not need to be a magnetically attractable catch device, and various commercially available catch devices having a pair of spring arms or a pair of claws captured and urged by a spring as a capture element can be used. . INDUSTRIAL APPLICABILITY The drawer of the present invention is widely applicable to drawers other than kitchen storage tools such as office use, furniture use, and display.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of a main part of a rail structure. FIG. 2 is a perspective view showing an application example of a drawer device. FIG. 3 is a side view of a drawer structure. FIG. 4 is an exploded side view of a rail structure. FIG. 6 is a sectional view taken along the line AA in FIG. 3. FIG. 7 is a sectional view taken along the line BB in FIG. 1. FIG. FIG. 9 is a side view of a main part of the rail showing another operation of the seesaw body and the support arm. FIG. 10 is a side view of a main part of the rail showing another operation of the seesaw body and the support arm.
REFERENCE SIGNS LIST 1 drawer frame 3 fixed rail 4 guide roller 5 movable rail 6 running roller 7 catching tool 12 rear base 14a first rail wall 14b second rail wall 30 seesaw body 31 support arm 34 swing axis 35 reset arm 36 switching arm 37 return roll Running surface 38 First rolling surface 39 Second rolling surface 46 Spring

Claims

引出し枠１側に設けられる固定レール３およびガイドローラー４と、これら固定レール３およびガイドローラー４で抜き差し自在に案内される、引出し２側の可動レール５および走行ローラー６と、引出し２と引出し枠１との間に設けられて、収納位置に差し込まれた引出し２を保持固定するキャッチ具７とを備えており、
固定レール３には、走行ローラー６を転動案内する第１レール壁１４ａと、第１レール壁１４ａに連続して収納位置へ向かって上り傾斜する第２レール壁１４ｂとが形成されており、
収納位置へ向かって下り傾斜する転動面３９を備えたシーソー体３０が、第２レール壁１４ｂに臨んで配置されており、
シーソー体３０は、転動面３９が第２レール壁１４ｂより上方へ突出する作動位置と、転動面３９が第２レール壁１４ｂより下方へ退避する解除位置との間で上下揺動できるよう固定レール３に軸支されており、
作動位置においてシーソー体３０を係合保持する支持アーム３１と、支持アーム３１を係合付勢するばね４６とが引出し枠１側に設けられており、
シーソー体３０を支持アーム３１で作動位置に係合保持した状態において、転動面３９上に移行操作された走行ローラー６が収納位置へ向かって転動することにより、引出し２を自己閉止し、同時に引出し２側の部材で支持アーム３１をばね４６に抗して係合解除操作することにより、シーソー体３０を待機姿勢に切り換えることができ、
収納位置から引出し２を押し込み操作して、キャッチ具７をロック解除することにより、走行ローラー６を第２レール壁１４ｂで開放方向へ自己開放し、走行ローラー６の移行動作でシーソー体３０を作動状態に復帰操作できるようにしてある引出し装置。The fixed rail 3 and the guide roller 4 provided on the drawer frame 1 side, the movable rail 5 and the traveling roller 6 on the drawer 2 side guided by the fixed rail 3 and the guide roller 4 so as to be able to be freely inserted and removed, the drawer 2 and the drawer frame 1 and a catch 7 for holding and fixing the drawer 2 inserted into the storage position.
The fixed rail 3 has a first rail wall 14a that rolls and guides the traveling roller 6 and a second rail wall 14b that is continuous with the first rail wall 14a and that is inclined upward toward the storage position.
A seesaw body 30 having a rolling surface 39 inclined downward toward the storage position is disposed facing the second rail wall 14b,
The seesaw body 30 can swing up and down between an operating position where the rolling surface 39 protrudes above the second rail wall 14b and a release position where the rolling surface 39 retreats below the second rail wall 14b. It is supported by the fixed rail 3,
A support arm 31 for engaging and holding the seesaw body 30 in the operating position, and a spring 46 for engaging and biasing the support arm 31 are provided on the drawer frame 1 side,
In a state where the seesaw body 30 is engaged and held at the operating position by the support arm 31, the traveling roller 6 shifted on the rolling surface 39 rolls toward the storage position, whereby the drawer 2 is self-closed, At the same time, the seesaw body 30 can be switched to the standby posture by disengaging the support arm 31 against the spring 46 with the member on the drawer 2 side,
By pushing the drawer 2 from the storage position and unlocking the catch 7, the running roller 6 is self-opened in the opening direction by the second rail wall 14 b, and the seesaw body 30 is operated by the transfer operation of the running roller 6. A drawer that can be operated to return to a state.

シーソー体３０には、揺動軸３４より引出し開口側の短尺のリセット腕３５と、揺動軸３４より引出し奥寄りの長尺の切換え腕３６とが設けられており、
リセット腕３５の上面に、走行ローラー６で押し下げ操作される復帰転動面３７が形成されており、
切換え腕３６の上面に、収納位置へ向かって上り傾斜する第１転動面３８と、第１転動面３８に連続して内奥へ向かって下り傾斜する第２転動面３９とが形成してある請求項１記載の引出し装置。The seesaw body 30 is provided with a short reset arm 35 extending from the swing shaft 34 on the opening side and a long switching arm 36 extending from the swing shaft 34 toward the back.
On the upper surface of the reset arm 35, a return rolling surface 37 that is pressed down by the traveling roller 6 is formed.
On the upper surface of the switching arm 36, a first rolling surface 38 that inclines upward toward the storage position and a second rolling surface 39 that inclines downward and inward from the first rolling surface 38 are formed. The drawer device according to claim 1, wherein the drawer device is provided.

支持アーム３１、ばね４６、およびキャッチ具７のそれぞれが、固定レール３の内奥端に設けた後ベース１２に組み付けられてユニット部品化されている請求項１記載の引出し装置。The drawing device according to claim 1, wherein each of the support arm 31, the spring 46, and the catch 7 is provided at an inner rear end of the fixed rail 3, and is assembled to the base 12 to form a unit part.

第１レール壁１４ａが引出し開口から収納位置へ向かって下り傾斜状に形成されて、第１・第２の両レール壁１４ａ・１４ｂの間に中立点Ｎを設けてある請求項１記載の引出し装置。The drawer according to claim 1, wherein the first rail wall (14a) is formed to be inclined downward from the drawer opening toward the storage position, and a neutral point (N) is provided between the first and second rail walls (14a, 14b). apparatus.