JP2004063763A - 電圧非直線抵抗体の製造方法 - Google Patents
電圧非直線抵抗体の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004063763A JP2004063763A JP2002219875A JP2002219875A JP2004063763A JP 2004063763 A JP2004063763 A JP 2004063763A JP 2002219875 A JP2002219875 A JP 2002219875A JP 2002219875 A JP2002219875 A JP 2002219875A JP 2004063763 A JP2004063763 A JP 2004063763A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- powder
- zinc oxide
- oxide
- additive
- roasted
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Thermistors And Varistors (AREA)
Abstract
【課題】ZnO素子は、電力機器を雷インパルス等の異常電圧から保護するために、制限電圧特性の向上、放電耐量の増強が要求されている。
【解決手段】ZnO素子の製造時における造粒粉工程において、あらかじめ酸化コバルト、二酸化マンガン、および酸化クロム等の添加物原料と酸化亜鉛とを所定量計量し、湿式混合、乾燥、焙焼、微粉砕により焙焼粉体を調製し、この焙焼粉体を造粒粉製造時に主成分である酸化亜鉛に添加配合することにより、電圧ー電流非曲線特性、放電耐量を向上させる。
【選択図】 図1
【解決手段】ZnO素子の製造時における造粒粉工程において、あらかじめ酸化コバルト、二酸化マンガン、および酸化クロム等の添加物原料と酸化亜鉛とを所定量計量し、湿式混合、乾燥、焙焼、微粉砕により焙焼粉体を調製し、この焙焼粉体を造粒粉製造時に主成分である酸化亜鉛に添加配合することにより、電圧ー電流非曲線特性、放電耐量を向上させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電圧非直線抵抗体の製造方法に係わり、特に避雷器用の非直線抵抗体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
酸化亜鉛(以下ZnOと称す)を主成分とする電圧電流非直線抵抗体(以下ZnO素子という)は、副添加成分として酸化ビスマス、酸化アンチモン、酸化コバルト、酸化マンガン、酸化クロム、酸化ニッケル、酸化珪素等を添加して、非直線性が高く、熱損失の小さい等の性能を有する組成配合からなっている。
このようなZnO素子を製造するために、通常これら副添加成分をボール・ミル等にて湿式予備粉砕した後、有機バインダーおよびZnOと混合し、スプレードライヤーにて噴霧乾燥して流動性の良い造粒粉を得る。この造粒粉を金型プレスにより円盤等の形状に成形し、800〜1OOO℃で仮焼成を行った後、側面に一次絶縁材をコーティングし、1OOO〜1300℃で数時間焼成する。さらに側面に二次絶縁材をコーティングし、焼き付けを行う。この後両端面を平面研削し、アルミニウムの電極を溶射して完成する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
避雷器用のZnO素子は、一般の弱電用サージ・アブソーパに比べると吸収しうるエネルギーが大きいため、大きな体積、または大口径サイズのZnO素子が必要になる。ZnO素子の製造方法は、PVA(ポリビニルアルコール)等から成る有機バインダー溶液に主成分であるZnOと、数種の金属酸化物(以下添加物と記す)を添加した原料を十分混合し、スプレードライヤーで噴霧乾燥して造粒粉を得る。この造粒粉を金型成形プレスで円柱状に成形し、脱脂後、800〜1OOO℃で仮焼する。この仮焼体の側面部分に絶縁性セラミック材料を塗布し、1000〜1300℃で数時間焼成する。この後さらに焼結体の側面部分に低融点ガラス材料を塗布し、焼き付けを行う。この後焼結体の両端面を研磨し、アルミニウムの電極を溶射して完成する。
【0004】
ZnO素子の開発、改善において、電力機器を雷インパルス等の異常電圧から保護するという避雷器が担う本質的な性能を向上させるため、ZnO素子の制限電圧特性を改良すること、及び過大な雷インパルス、開閉インパルスに対してZnO素子の放電耐量を増強すること等が、ZnO素子の重要な課題となってる。
【0005】
本発明が目的とするところは、より高性能を有するZnO素子を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1は、酸化亜鉛を主成分とし、この酸化亜鉛に複数種の金属酸化物の添加物原料を混合してスラリー状とし、これを噴霧乾燥して酸化亜鉛素子用の造粒粉を生成するものにおいて、
前記酸化亜鉛の全量の一部の酸化亜鉛と、添加物原料として配合させる酸化コバルト、二酸化マンガン、酸化クロムのうち少なくとも1種類の添加物原料を焙焼粉体用原料として湿式混合し、乾燥 焙焼、微粉砕によって製作した焙焼粉体をあらかじめ調製し、この焙焼粉体を前記金属酸化物の添加物原料に所定量を添加し、これら焙焼粉体と添加物原料を主成分である酸化亜鉛と共に乳化混合し、脱泡後噴霧乾燥して酸化亜鉛素子用の造粒粉を製作することを特徴としたものである。
【0007】
本発明の第2は、前記焙焼粉体は、前記添加物原料に所定量添加し、湿式混合粉砕して添加物スラリーを調製し、有機バインダー溶液に主成分である酸化亜鉛とともに乳化混合し、脱泡後噴霧乾燥して造粒粉を製作することを特徴としたものである。
【0008】
本発明の第3は、前記添加物原料は、Bi203,Sb203,C0304,Cr203,Mn02,Si02,NiOを含むことを特徴としたものである。
【0009】
本発明の第4は、前記焙焼粉体用の原料に、二酸化ケイ素と酸化ほう素を所定量添加することを特徴としたものである。
【0010】
本発明の第5は、前記焙焼粉体用の原料に、酸化アルミニュウムを所定量添加することを特徴としたものである。
【0011】
本発明の第6は、前記焙焼粉体を調製する焙焼温度は、800〜1200℃であることを特徴としたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施形態を示す造粒工程を示したもので、従来の造粒粉製造工程20に、さらに本発明による添加物原料の焙焼粉体調製工程10を追加したものである。
1は焙焼粉体の出発原料で、この原料の中から後述する任意の組み合わせ、或いは重量比率が選択される。2は湿式混合粉体工程で、1の焙焼粉体出発原料をそれぞれ所定量計量し、混合粉砕する。工程2で得られたスラリーを工程3で乾燥・解砕した後、焙焼工程4により800〜1200℃の温度で焙焼する。5は湿式混合粉砕工程で、焙焼されたものを更にこの工程でスラリーとして粉砕する。スラリー状のものを更に工程6で乾燥,粉砕し、添加焙焼粉体7を得る。
【0013】
21は添加物混合粉砕工程で、ZnO素子の各種金属酸化物と純水とをこの工程にて混合粉砕して添加物スラリー22を得る。23はバインダー溶解工程で、バインダー原料と純水とをこの工程で混合溶解してバインダー溶液24を得る。25は乳化混合工程で、この工程ではZnO素子の主原料である酸化亜鉛26と添加物スラリー22及びバインダー溶液24とが混合される。
【0014】
前記焙焼工程で得られた添加焙焼粉体7は、添加物混合粉砕工程21又は乳化混合工程25に添加されて混合される。乳化混合されたものは脱泡工程27において脱泡された後、スプレードライヤーにて噴霧乾燥して流動性の良いZnO素子用の造粒粉29を得る。
【0015】
造粒粉は、金型プレスにより円盤等の形状に形成され、800〜1000℃で仮焼成を行った後、側面に一次絶縁材をコーティングし、1OOO〜1300℃で数時間焼成する。さらに側面に二次絶縁材をコーティングし、焼き付けを行う。この後両端面を平面研削し、アルミニウムの電極を溶射して完成する。
【0016】
以下本発明の効果を検証するための実施の形態について述べる。なお、焙焼粉体用の原料は基本的には元々添加物原料として配合させるものであり、後述の検証実験のため作製した素子は各添加物原料の最終配合比が全て同一となるように調製した。
【0017】
【実施の形態1】
酸化コバルト、酸化マンガン、酸化クロムと酸化亜鉛の各焙焼について。
1.1 全酸化亜鉛量の5wt%分の酸化亜鉛と全酸化コバルト量の25wt%、50wt%、100wt%とを各々計量し、固形分濃度50wt%となるように純水を投入して湿式混合粉砕(工程2)を行った。得られた混合スラリーを乾燥(工程3)し、1,000℃で2時間焙焼(工程4)した。焙焼粉体を再び固形分濃度50wt%となるスラリーとして湿式微粉砕(工程5)し、再び乾燥(工程6)させて添加焙焼原料(ZnO−C0304)7を得た。
1.2 全酸化亜鉛量の5wt%分の酸化亜鉛と全二酸化マンガン量の25wt%、50wt%、100wt%とを各々計量し、固形分濃度50wt%となるように純水を投入して湿式混合粉砕(工程2)を行った。得られた混合スラリーを乾燥(工程3)し、1,000℃で2時間焙焼(工程4)した。焙焼粉体を再び固形分濃度50wt%となるスラリーとして湿式微粉砕(工程5)し、再び乾燥(工程6)させて添加焙焼原料(ZnO−Mn02)7を得た。
1.3 全酸化亜鉛量の5wt%分の酸化亜鉛と全酸化クロム量の25wt%、50wt%、100wt%とを各々計量し、固形分濃度50wt%となるように純水を投入して湿式混合粉砕(工程2)を行った。得られた混合スラリーを乾燥(工程3)し、1,000℃で2時間焙焼(工程4)した。焙焼粉体を再び固形分濃度50wt%となるスラリーとして湿式微粉砕(工程5)し、再び乾燥(工程6)させて添加焙焼原料(ZnO−Cr203)7を得た。
【0018】
【実施の形態2】
焙焼粉体へのSi02−B203、およびA1203の添加について。
2.1 全酸化亜鉛量の5wt%分の酸化亜鉛と酸化コバルト、二酸化マンガン、酸化クロムの各50wt%量とを計量し、さらに所定の配合量となる二酸化ケイ素、酸化ほう素を投入し、固形分濃度50wt%となるように純水を投入して湿式混合粉砕(工程2)を行った。得られた混合スラリーを乾燥(工程3)し、1,000℃で2時間焙焼(工程4)した。焙焼粉体を再び固形分濃度50wt%となるスラリーとして湿式微粉砕(工程5)し、再び乾燥(工程6)させて添加焙焼原料(Powder1)7を得た。
2.2 全酸化亜鉛量の5wt%分の酸化亜鉛と酸化コバルト、二酸化マンガン、酸化クロムの各50wt%量とを計量し、さらに所定の配合量となる酸化アルミニウムを投入し、固形分濃度50wt%となるように純水を投入して湿式混合粉砕(工程2)を行った。得られた混合スラリーを乾燥(工程3)し、1,000℃で2時間焙焼(工程4)した。焙焼粉体を再び固形分濃度50wt%となるスラリーとして湿式微粉砕(工程5)し、再び乾燥(工程6)させて添加焙焼原料(Powder2)7を得た。
【0019】
【実施の形態3】
焙焼粉体の焙焼温度について
3.1 全酸化亜鉛量の5wt%分の酸化亜鉛と酸化コバルト、二酸化マンガン、酸化クロムの各50w跳量とを計量し、固形分濃度50wt%となるように純水を投入して湿式混合粉砕を行った。得られた混合スラリーを乾燥し、800℃,900℃,1,000℃,1,100℃,1,200℃,1,300℃の各温度で2時間焙焼した。焙焼粉体を再び固形分濃度50wt%となるスラリーとして湿式微粉砕し、再び乾燥させて添加焙焼原料を得た。1,300℃における焙焼粉体は硬く微粉砕が不可能であった。
【0020】
造粒粉調製
Bi203,Sb203,C0203,Cr203,Mn02,Si02,NiO等の添加物原料を所定の配合量を各々計量し、前記1.1〜1.6、2.1,2.2及び3.1項で調製した焙焼粉体を図2に示す配合で添加した。
なお、図2における焙焼粉体比率は、各添加物原料の最終配合量に対する比率を示す。
粉体総質量と同量の純水を加えバイブロ・ミルによって2時間粉砕(工程21)を行い添加物スラリー22を調製した。添加物原料と焙焼粉体の配合は最終配合比で同一となるように調整した。
【0021】
主原料であるZnO26と工程21で得られた添加物スラリー22とを有機バインダー溶液24に各々加え、ディスパー・ミルで十分混合した。得られた原料スラリーを十分に脱泡(工程27)した後スフレー・ドライヤーで噴霧乾燥(工程28)し造粒粉29を得た。
工程25において添加焙焼粉体7を添加しても構わないが、工程21で添加物スラリーを混合粉砕して調製する段階にて添加した方がより好ましい。
【0022】
ZnO素子・製作
工程28にて得られた造粒粉を乾式金型ブレスにて、直径60mm−厚さ30mmの大きさの円盤に成形した。この時、一定の成形密度となるように成形圧力を調整して成形した。この後、800〜1OOO℃で6時間仮焼し、セラミック系絶縁材ぺ一ストを塗布後、11OO〜1200℃で10時間焼成した。焼成温度は図2に示すように完成ZnO素子のV1mA(素子内に電流1mAが流れたときの耐電圧)が同等となるようにサンプル別に調整した。
【0023】
得られた焼結体に低融点ガラス絶縁材料べ一ストを塗布し、550〜700℃で焼付けを行った。その後両端面を研削し、研削した両端面にアルミニウムの溶射電極を施してZnO素子を形成した。
【0024】
ZnO素子の電気特性試験
以上のようにして得られたZnO素子焼結体に対して試験を行った。その試験結果を図3に示す。
電気試験項目は、DC小電流測定:V1mA,V0.1mA、非直線性係数(α):1/{LOG(V1mA)−LOG(V0.1mA)}、制限電圧比測定:8/20μs10kAにおける制限電圧とV1mAとの比、ACワットロス測定:温度115℃、課電率85%、放電耐量試験:4/10μs110kA*2 供試素子20個の破壊率,2ms600A*20 供試素子20個の破壊率である。
【0025】
図4〜図6は本発明の実施の形態1におけるZnO素子の製造方法における造粒工程において、あらかじめ酸化コバルト、二酸化マンガン、および酸化クロムといった添加物原料と酸化亜鉛とを所定量計量し、湿式混合、乾燥、焙焼、微粉砕により焙焼粉体を調製して、造粒粉に配合させることによる効果を図示したものである。
【0026】
すなわち、図4では、全酸化亜鉛量の5wt%分の酸化亜鉛と添加物原料として配合させる酸化コバルトの一部、あるいは全部とを湿式混合、乾燥、焙焼、微粉砕により焙焼粉体を調製して造粒粉に配合させることにより、ZnO素子の電圧一電流非直線特性、放電耐量特性を飛躍的に向上していることが明かである。
【0027】
図5では、全酸化亜鉛量の5wt%分の酸化亜鉛と添加物原料として配合させる二酸化マンガンの一部、あるいは全部とを湿式混合、乾燥、焙焼、微粉砕により焙焼粉体を調製して造粒粉に配合させることにより、ZnO素子の電圧一電流非直線特性、放電耐量特性を飛躍的に向上していることが明かである。
【0028】
図6では、全酸化亜鉛量の5wt%分の酸化亜鉛と添加物原料として配合させる酸化クロムの一部、あるいは全部とを湿式混合、乾燥、焙焼、微粉砕により焙焼粉体を調製して造粒粉に配合させることにより、ZnO素子の電圧一電流非直線特性、放電耐量特性を飛躍的に向上していることが明かである。
【0029】
図3並びに図4〜図6においての実施の形態1による焙焼効果が明かであり、その上、更に実施の形態2の方法を採用すれば効果が向上する。
すなわち、全酸化亜鉛量の5wt%分の酸化亜鉛と添加物原料として配合させる酸化コバルト、二酸化マンガン、酸化クロムの一部、あるいは全部とを湿式混合、乾燥、焙焼、微粉砕により焙焼粉体を調製する工程において、二酸化ケイ素と酸化ほう素を所定量添加してホウケイ酸亜鉛を生成させ造粒粉に配合させることにより、ZnO素子の電圧一電流非直線特性、放電耐量特性を飛躍的に向上させることができる。
また、全酸化亜鉛量の5wt%分の酸化亜鉛と添加物原料として配合させる酸化コバルト、二酸化マンガン、酸化クロムの一部、あるいは全部とを湿式混合、乾燥、焙焼、微粉砕により焙焼粉体を調製する工程において、酸化アルミニウムを所定量添加して亜鉛一アルミニム酸化物を生成させ造粒粉に配合させることにより、ZnO素子の電圧一電流非直線特性、放電耐量特性を飛躍的に向上させることができる。
【0030】
図7は焙焼温度(実施の形態3)効果を示したものである。
全酸化亜鉛量の5wt%分の酸化亜鉛と添加物原料として配合させる酸化コバルト、二酸化マンガン、酸化クロムの一部、あるいは全部とを湿式混合、乾燥、焙焼、微粉砕により焙焼粉体を調製する工程において、焙焼温度を800〜1,2000Cとして焙焼粉体を調製し造粒粉に配合させることにより、ZnO素子の電圧一電流非直線特性、放電耐量特性を飛躍的に向上させることができる。
【0031】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明によれば、ZnO素子の製造時に予め添加物の一部を焙焼粉体としておき、これを造粒粉製造時に添加混合してZnO素子の造粒粉を生成することにより、ZnO素子の電圧一電流非直線特性、放電耐量特性を向上することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す製造工程のフローチャート。
【図2】添加焙焼粉体の焙焼温度、添加量、ZnO素子焼成温度図。
【図3】電気特性試験結果図。
【図4】酸化コバルト焙焼効果図。
【図5】二酸化マンガン焙焼効果図。
【図6】酸化クロム焙焼効果図。
【図7】焙焼温度の効果図。
【符号の説明】
1…焙焼粉体出発原料
2、5…湿式混合粉砕工程
3、6…乾燥・解砕工程
4…焙焼工程
7…添加焙焼粉体
10…焙焼粉体調製工程
20…造粒粉製造工程
21…添加物混合粉砕工程
22…添加物スラリー
23…バインダー溶解工程
24…バインダー溶液
25…乳化混合工程
26…酸化亜鉛
27…脱泡工程
28…噴霧乾燥工程
29…ZnO素子用造粒粉
【発明の属する技術分野】
本発明は、電圧非直線抵抗体の製造方法に係わり、特に避雷器用の非直線抵抗体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
酸化亜鉛(以下ZnOと称す)を主成分とする電圧電流非直線抵抗体(以下ZnO素子という)は、副添加成分として酸化ビスマス、酸化アンチモン、酸化コバルト、酸化マンガン、酸化クロム、酸化ニッケル、酸化珪素等を添加して、非直線性が高く、熱損失の小さい等の性能を有する組成配合からなっている。
このようなZnO素子を製造するために、通常これら副添加成分をボール・ミル等にて湿式予備粉砕した後、有機バインダーおよびZnOと混合し、スプレードライヤーにて噴霧乾燥して流動性の良い造粒粉を得る。この造粒粉を金型プレスにより円盤等の形状に成形し、800〜1OOO℃で仮焼成を行った後、側面に一次絶縁材をコーティングし、1OOO〜1300℃で数時間焼成する。さらに側面に二次絶縁材をコーティングし、焼き付けを行う。この後両端面を平面研削し、アルミニウムの電極を溶射して完成する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
避雷器用のZnO素子は、一般の弱電用サージ・アブソーパに比べると吸収しうるエネルギーが大きいため、大きな体積、または大口径サイズのZnO素子が必要になる。ZnO素子の製造方法は、PVA(ポリビニルアルコール)等から成る有機バインダー溶液に主成分であるZnOと、数種の金属酸化物(以下添加物と記す)を添加した原料を十分混合し、スプレードライヤーで噴霧乾燥して造粒粉を得る。この造粒粉を金型成形プレスで円柱状に成形し、脱脂後、800〜1OOO℃で仮焼する。この仮焼体の側面部分に絶縁性セラミック材料を塗布し、1000〜1300℃で数時間焼成する。この後さらに焼結体の側面部分に低融点ガラス材料を塗布し、焼き付けを行う。この後焼結体の両端面を研磨し、アルミニウムの電極を溶射して完成する。
【0004】
ZnO素子の開発、改善において、電力機器を雷インパルス等の異常電圧から保護するという避雷器が担う本質的な性能を向上させるため、ZnO素子の制限電圧特性を改良すること、及び過大な雷インパルス、開閉インパルスに対してZnO素子の放電耐量を増強すること等が、ZnO素子の重要な課題となってる。
【0005】
本発明が目的とするところは、より高性能を有するZnO素子を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1は、酸化亜鉛を主成分とし、この酸化亜鉛に複数種の金属酸化物の添加物原料を混合してスラリー状とし、これを噴霧乾燥して酸化亜鉛素子用の造粒粉を生成するものにおいて、
前記酸化亜鉛の全量の一部の酸化亜鉛と、添加物原料として配合させる酸化コバルト、二酸化マンガン、酸化クロムのうち少なくとも1種類の添加物原料を焙焼粉体用原料として湿式混合し、乾燥 焙焼、微粉砕によって製作した焙焼粉体をあらかじめ調製し、この焙焼粉体を前記金属酸化物の添加物原料に所定量を添加し、これら焙焼粉体と添加物原料を主成分である酸化亜鉛と共に乳化混合し、脱泡後噴霧乾燥して酸化亜鉛素子用の造粒粉を製作することを特徴としたものである。
【0007】
本発明の第2は、前記焙焼粉体は、前記添加物原料に所定量添加し、湿式混合粉砕して添加物スラリーを調製し、有機バインダー溶液に主成分である酸化亜鉛とともに乳化混合し、脱泡後噴霧乾燥して造粒粉を製作することを特徴としたものである。
【0008】
本発明の第3は、前記添加物原料は、Bi203,Sb203,C0304,Cr203,Mn02,Si02,NiOを含むことを特徴としたものである。
【0009】
本発明の第4は、前記焙焼粉体用の原料に、二酸化ケイ素と酸化ほう素を所定量添加することを特徴としたものである。
【0010】
本発明の第5は、前記焙焼粉体用の原料に、酸化アルミニュウムを所定量添加することを特徴としたものである。
【0011】
本発明の第6は、前記焙焼粉体を調製する焙焼温度は、800〜1200℃であることを特徴としたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施形態を示す造粒工程を示したもので、従来の造粒粉製造工程20に、さらに本発明による添加物原料の焙焼粉体調製工程10を追加したものである。
1は焙焼粉体の出発原料で、この原料の中から後述する任意の組み合わせ、或いは重量比率が選択される。2は湿式混合粉体工程で、1の焙焼粉体出発原料をそれぞれ所定量計量し、混合粉砕する。工程2で得られたスラリーを工程3で乾燥・解砕した後、焙焼工程4により800〜1200℃の温度で焙焼する。5は湿式混合粉砕工程で、焙焼されたものを更にこの工程でスラリーとして粉砕する。スラリー状のものを更に工程6で乾燥,粉砕し、添加焙焼粉体7を得る。
【0013】
21は添加物混合粉砕工程で、ZnO素子の各種金属酸化物と純水とをこの工程にて混合粉砕して添加物スラリー22を得る。23はバインダー溶解工程で、バインダー原料と純水とをこの工程で混合溶解してバインダー溶液24を得る。25は乳化混合工程で、この工程ではZnO素子の主原料である酸化亜鉛26と添加物スラリー22及びバインダー溶液24とが混合される。
【0014】
前記焙焼工程で得られた添加焙焼粉体7は、添加物混合粉砕工程21又は乳化混合工程25に添加されて混合される。乳化混合されたものは脱泡工程27において脱泡された後、スプレードライヤーにて噴霧乾燥して流動性の良いZnO素子用の造粒粉29を得る。
【0015】
造粒粉は、金型プレスにより円盤等の形状に形成され、800〜1000℃で仮焼成を行った後、側面に一次絶縁材をコーティングし、1OOO〜1300℃で数時間焼成する。さらに側面に二次絶縁材をコーティングし、焼き付けを行う。この後両端面を平面研削し、アルミニウムの電極を溶射して完成する。
【0016】
以下本発明の効果を検証するための実施の形態について述べる。なお、焙焼粉体用の原料は基本的には元々添加物原料として配合させるものであり、後述の検証実験のため作製した素子は各添加物原料の最終配合比が全て同一となるように調製した。
【0017】
【実施の形態1】
酸化コバルト、酸化マンガン、酸化クロムと酸化亜鉛の各焙焼について。
1.1 全酸化亜鉛量の5wt%分の酸化亜鉛と全酸化コバルト量の25wt%、50wt%、100wt%とを各々計量し、固形分濃度50wt%となるように純水を投入して湿式混合粉砕(工程2)を行った。得られた混合スラリーを乾燥(工程3)し、1,000℃で2時間焙焼(工程4)した。焙焼粉体を再び固形分濃度50wt%となるスラリーとして湿式微粉砕(工程5)し、再び乾燥(工程6)させて添加焙焼原料(ZnO−C0304)7を得た。
1.2 全酸化亜鉛量の5wt%分の酸化亜鉛と全二酸化マンガン量の25wt%、50wt%、100wt%とを各々計量し、固形分濃度50wt%となるように純水を投入して湿式混合粉砕(工程2)を行った。得られた混合スラリーを乾燥(工程3)し、1,000℃で2時間焙焼(工程4)した。焙焼粉体を再び固形分濃度50wt%となるスラリーとして湿式微粉砕(工程5)し、再び乾燥(工程6)させて添加焙焼原料(ZnO−Mn02)7を得た。
1.3 全酸化亜鉛量の5wt%分の酸化亜鉛と全酸化クロム量の25wt%、50wt%、100wt%とを各々計量し、固形分濃度50wt%となるように純水を投入して湿式混合粉砕(工程2)を行った。得られた混合スラリーを乾燥(工程3)し、1,000℃で2時間焙焼(工程4)した。焙焼粉体を再び固形分濃度50wt%となるスラリーとして湿式微粉砕(工程5)し、再び乾燥(工程6)させて添加焙焼原料(ZnO−Cr203)7を得た。
【0018】
【実施の形態2】
焙焼粉体へのSi02−B203、およびA1203の添加について。
2.1 全酸化亜鉛量の5wt%分の酸化亜鉛と酸化コバルト、二酸化マンガン、酸化クロムの各50wt%量とを計量し、さらに所定の配合量となる二酸化ケイ素、酸化ほう素を投入し、固形分濃度50wt%となるように純水を投入して湿式混合粉砕(工程2)を行った。得られた混合スラリーを乾燥(工程3)し、1,000℃で2時間焙焼(工程4)した。焙焼粉体を再び固形分濃度50wt%となるスラリーとして湿式微粉砕(工程5)し、再び乾燥(工程6)させて添加焙焼原料(Powder1)7を得た。
2.2 全酸化亜鉛量の5wt%分の酸化亜鉛と酸化コバルト、二酸化マンガン、酸化クロムの各50wt%量とを計量し、さらに所定の配合量となる酸化アルミニウムを投入し、固形分濃度50wt%となるように純水を投入して湿式混合粉砕(工程2)を行った。得られた混合スラリーを乾燥(工程3)し、1,000℃で2時間焙焼(工程4)した。焙焼粉体を再び固形分濃度50wt%となるスラリーとして湿式微粉砕(工程5)し、再び乾燥(工程6)させて添加焙焼原料(Powder2)7を得た。
【0019】
【実施の形態3】
焙焼粉体の焙焼温度について
3.1 全酸化亜鉛量の5wt%分の酸化亜鉛と酸化コバルト、二酸化マンガン、酸化クロムの各50w跳量とを計量し、固形分濃度50wt%となるように純水を投入して湿式混合粉砕を行った。得られた混合スラリーを乾燥し、800℃,900℃,1,000℃,1,100℃,1,200℃,1,300℃の各温度で2時間焙焼した。焙焼粉体を再び固形分濃度50wt%となるスラリーとして湿式微粉砕し、再び乾燥させて添加焙焼原料を得た。1,300℃における焙焼粉体は硬く微粉砕が不可能であった。
【0020】
造粒粉調製
Bi203,Sb203,C0203,Cr203,Mn02,Si02,NiO等の添加物原料を所定の配合量を各々計量し、前記1.1〜1.6、2.1,2.2及び3.1項で調製した焙焼粉体を図2に示す配合で添加した。
なお、図2における焙焼粉体比率は、各添加物原料の最終配合量に対する比率を示す。
粉体総質量と同量の純水を加えバイブロ・ミルによって2時間粉砕(工程21)を行い添加物スラリー22を調製した。添加物原料と焙焼粉体の配合は最終配合比で同一となるように調整した。
【0021】
主原料であるZnO26と工程21で得られた添加物スラリー22とを有機バインダー溶液24に各々加え、ディスパー・ミルで十分混合した。得られた原料スラリーを十分に脱泡(工程27)した後スフレー・ドライヤーで噴霧乾燥(工程28)し造粒粉29を得た。
工程25において添加焙焼粉体7を添加しても構わないが、工程21で添加物スラリーを混合粉砕して調製する段階にて添加した方がより好ましい。
【0022】
ZnO素子・製作
工程28にて得られた造粒粉を乾式金型ブレスにて、直径60mm−厚さ30mmの大きさの円盤に成形した。この時、一定の成形密度となるように成形圧力を調整して成形した。この後、800〜1OOO℃で6時間仮焼し、セラミック系絶縁材ぺ一ストを塗布後、11OO〜1200℃で10時間焼成した。焼成温度は図2に示すように完成ZnO素子のV1mA(素子内に電流1mAが流れたときの耐電圧)が同等となるようにサンプル別に調整した。
【0023】
得られた焼結体に低融点ガラス絶縁材料べ一ストを塗布し、550〜700℃で焼付けを行った。その後両端面を研削し、研削した両端面にアルミニウムの溶射電極を施してZnO素子を形成した。
【0024】
ZnO素子の電気特性試験
以上のようにして得られたZnO素子焼結体に対して試験を行った。その試験結果を図3に示す。
電気試験項目は、DC小電流測定:V1mA,V0.1mA、非直線性係数(α):1/{LOG(V1mA)−LOG(V0.1mA)}、制限電圧比測定:8/20μs10kAにおける制限電圧とV1mAとの比、ACワットロス測定:温度115℃、課電率85%、放電耐量試験:4/10μs110kA*2 供試素子20個の破壊率,2ms600A*20 供試素子20個の破壊率である。
【0025】
図4〜図6は本発明の実施の形態1におけるZnO素子の製造方法における造粒工程において、あらかじめ酸化コバルト、二酸化マンガン、および酸化クロムといった添加物原料と酸化亜鉛とを所定量計量し、湿式混合、乾燥、焙焼、微粉砕により焙焼粉体を調製して、造粒粉に配合させることによる効果を図示したものである。
【0026】
すなわち、図4では、全酸化亜鉛量の5wt%分の酸化亜鉛と添加物原料として配合させる酸化コバルトの一部、あるいは全部とを湿式混合、乾燥、焙焼、微粉砕により焙焼粉体を調製して造粒粉に配合させることにより、ZnO素子の電圧一電流非直線特性、放電耐量特性を飛躍的に向上していることが明かである。
【0027】
図5では、全酸化亜鉛量の5wt%分の酸化亜鉛と添加物原料として配合させる二酸化マンガンの一部、あるいは全部とを湿式混合、乾燥、焙焼、微粉砕により焙焼粉体を調製して造粒粉に配合させることにより、ZnO素子の電圧一電流非直線特性、放電耐量特性を飛躍的に向上していることが明かである。
【0028】
図6では、全酸化亜鉛量の5wt%分の酸化亜鉛と添加物原料として配合させる酸化クロムの一部、あるいは全部とを湿式混合、乾燥、焙焼、微粉砕により焙焼粉体を調製して造粒粉に配合させることにより、ZnO素子の電圧一電流非直線特性、放電耐量特性を飛躍的に向上していることが明かである。
【0029】
図3並びに図4〜図6においての実施の形態1による焙焼効果が明かであり、その上、更に実施の形態2の方法を採用すれば効果が向上する。
すなわち、全酸化亜鉛量の5wt%分の酸化亜鉛と添加物原料として配合させる酸化コバルト、二酸化マンガン、酸化クロムの一部、あるいは全部とを湿式混合、乾燥、焙焼、微粉砕により焙焼粉体を調製する工程において、二酸化ケイ素と酸化ほう素を所定量添加してホウケイ酸亜鉛を生成させ造粒粉に配合させることにより、ZnO素子の電圧一電流非直線特性、放電耐量特性を飛躍的に向上させることができる。
また、全酸化亜鉛量の5wt%分の酸化亜鉛と添加物原料として配合させる酸化コバルト、二酸化マンガン、酸化クロムの一部、あるいは全部とを湿式混合、乾燥、焙焼、微粉砕により焙焼粉体を調製する工程において、酸化アルミニウムを所定量添加して亜鉛一アルミニム酸化物を生成させ造粒粉に配合させることにより、ZnO素子の電圧一電流非直線特性、放電耐量特性を飛躍的に向上させることができる。
【0030】
図7は焙焼温度(実施の形態3)効果を示したものである。
全酸化亜鉛量の5wt%分の酸化亜鉛と添加物原料として配合させる酸化コバルト、二酸化マンガン、酸化クロムの一部、あるいは全部とを湿式混合、乾燥、焙焼、微粉砕により焙焼粉体を調製する工程において、焙焼温度を800〜1,2000Cとして焙焼粉体を調製し造粒粉に配合させることにより、ZnO素子の電圧一電流非直線特性、放電耐量特性を飛躍的に向上させることができる。
【0031】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明によれば、ZnO素子の製造時に予め添加物の一部を焙焼粉体としておき、これを造粒粉製造時に添加混合してZnO素子の造粒粉を生成することにより、ZnO素子の電圧一電流非直線特性、放電耐量特性を向上することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す製造工程のフローチャート。
【図2】添加焙焼粉体の焙焼温度、添加量、ZnO素子焼成温度図。
【図3】電気特性試験結果図。
【図4】酸化コバルト焙焼効果図。
【図5】二酸化マンガン焙焼効果図。
【図6】酸化クロム焙焼効果図。
【図7】焙焼温度の効果図。
【符号の説明】
1…焙焼粉体出発原料
2、5…湿式混合粉砕工程
3、6…乾燥・解砕工程
4…焙焼工程
7…添加焙焼粉体
10…焙焼粉体調製工程
20…造粒粉製造工程
21…添加物混合粉砕工程
22…添加物スラリー
23…バインダー溶解工程
24…バインダー溶液
25…乳化混合工程
26…酸化亜鉛
27…脱泡工程
28…噴霧乾燥工程
29…ZnO素子用造粒粉
Claims (6)
- 酸化亜鉛を主成分とし、この酸化亜鉛に複数種の金属酸化物の添加物原料を混合してスラリー状とし、これを噴霧乾燥して酸化亜鉛素子用の造粒粉を生成するものにおいて、
前記酸化亜鉛の全量の一部の酸化亜鉛と、添加物原料として配合させる酸化コバルト、二酸化マンガン、酸化クロムのうち少なくとも1種類の添加物原料を焙焼粉体用原料として湿式混合し、乾燥 焙焼、微粉砕によって製作した焙焼粉体をあらかじめ調製し、この焙焼粉体を前記金属酸化物の添加物原料に所定量を添加し、これら焙焼粉体と添加物原料を主成分である酸化亜鉛と共に乳化混合し、脱泡後噴霧乾燥して酸化亜鉛素子用の造粒粉を製作することを特徴とする電圧非直線抵抗体の製造方法。 - 前記焙焼粉体は、前記添加物原料に所定量添加し、湿式混合粉砕して添加物スラリーを調製し、有機バインダー溶液に主成分である酸化亜鉛とともに乳化混合し、脱泡後噴霧乾燥して造粒粉を製作することを特徴とする請求項1記載の電圧非直線抵抗体の製造方法。
- 前記添加物原料は、Bi203,Sb203,C0304,Cr203,Mn02,Si02,NiOを含むことを特徴とする請求項1又は2記載の電圧非直線抵抗体の製造方法。
- 前記焙焼粉体用の原料に、二酸化ケイ素と酸化ほう素を所定量添加することを特徴とする請求項1乃至3記載の電圧非直線抵抗体の製造方法。
- 前記焙焼粉体用の原料に、酸化アルミニュウムを所定量添加することを特徴とする請求項1乃至3記載の電圧非直線抵抗体の製造方法。
- 前記焙焼粉体を調製する焙焼温度は、800〜1200℃であることを特徴とする請求項1乃至5記載の電圧非直線抵抗体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002219875A JP2004063763A (ja) | 2002-07-29 | 2002-07-29 | 電圧非直線抵抗体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002219875A JP2004063763A (ja) | 2002-07-29 | 2002-07-29 | 電圧非直線抵抗体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004063763A true JP2004063763A (ja) | 2004-02-26 |
Family
ID=31940669
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002219875A Pending JP2004063763A (ja) | 2002-07-29 | 2002-07-29 | 電圧非直線抵抗体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004063763A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108897951A (zh) * | 2018-06-28 | 2018-11-27 | 云南电网有限责任公司保山供电局 | 避雷器非线性伏安特性“拐弯点”及其“弯曲系数”拟合方法 |
CN111505420A (zh) * | 2020-04-29 | 2020-08-07 | 国网陕西省电力公司电力科学研究院 | 一种线路避雷器状态的在线监测与诊断方法及*** |
-
2002
- 2002-07-29 JP JP2002219875A patent/JP2004063763A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108897951A (zh) * | 2018-06-28 | 2018-11-27 | 云南电网有限责任公司保山供电局 | 避雷器非线性伏安特性“拐弯点”及其“弯曲系数”拟合方法 |
CN111505420A (zh) * | 2020-04-29 | 2020-08-07 | 国网陕西省电力公司电力科学研究院 | 一种线路避雷器状态的在线监测与诊断方法及*** |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN107473731A (zh) | 一种高能量型压敏电阻及其制造方法 | |
JP6756484B2 (ja) | 電圧非直線抵抗体 | |
CN115536367A (zh) | 高阻值低b值热敏电阻陶瓷体、制备方法及热敏电阻 | |
CN101752046B (zh) | 电流-电压非线性电阻体及其制造方法 | |
JP6628812B2 (ja) | 大容量ZnOバリスタの製造方法 | |
JP2004063763A (ja) | 電圧非直線抵抗体の製造方法 | |
JP5337073B2 (ja) | 電流−電圧非直線抵抗体およびその製造方法 | |
JP2004088031A (ja) | 電圧非直線抵抗体の製造方法 | |
JP2004088032A (ja) | 電圧非直線抵抗体の製造方法 | |
JP2010103440A (ja) | 電流−電圧非直線抵抗体およびその製造方法 | |
CN101154487A (zh) | 一种避雷器用氧化锌非线性电阻片的制备方法 | |
JP2692210B2 (ja) | 酸化亜鉛形バリスタ | |
JPH08213209A (ja) | 電圧非直線型抵抗体の製造方法 | |
JPH07272906A (ja) | 電圧非直線型抵抗体の製造方法 | |
JP2004335565A (ja) | 電圧非直線抵抗体の製造方法 | |
JP2001326108A (ja) | 電圧非直線抵抗体およびその製造方法 | |
JP2000012309A (ja) | 酸化亜鉛バリスタの製造方法 | |
JP3631786B2 (ja) | 電圧非直線抵抗体の製造方法 | |
JP5929152B2 (ja) | 非直線抵抗体素子の製造方法 | |
CN100409374C (zh) | 一种多孔陶瓷正温度系数热敏电阻的制作方法 | |
JP3728881B2 (ja) | 非直線抵抗体の製造方法 | |
JP2012231091A (ja) | 電流−電圧非直線抵抗体 | |
JPH06260304A (ja) | 電圧非直線型抵抗体の製造方法 | |
JPH02119102A (ja) | 電圧非直線抵抗体の製造方法 | |
JP2004047523A (ja) | 非直線抵抗体の製造方法 |