JP2004061149A - トルクセンサ及びこれを用いた電動パワーステアリング装置 - Google Patents

トルクセンサ及びこれを用いた電動パワーステアリング装置 Download PDF

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Abstract

【課題】従来よりも非常に簡単な構造により、トルク検出精度(捩れ角度検出精度)を高めることのできるトルクセンサを提供する。
【構成】トーションバー7を介して連結される入力軸1と出力軸15とに、一定のピッチで着磁された磁気トラックをもつそれぞれの磁気媒体2,8が設けられ、各磁気媒体2,8に対向して、各磁気トラックに感応する磁気検出素子30〜33、38〜43が配置されている。入力軸1の磁気媒体2と出力軸15の磁気媒体8には、トルク検出用として各々少なくとも2つの磁気トラック3,4及び9,10が磁気位相差をもって形成されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トーションバーを介して連結される入力軸(第1の軸)と出力軸(第2の軸)に加わるトルクを検出するトルクセンサに係わり、例えば、パワーステアリングの操舵トルクの検出等に適したトルクセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のトルクセンサには、特開平3−204374号公報に記載されるように磁気エンコーダ方式を利用して入力軸(第1の軸)、出力軸(第2の軸)に加わるトルクを検出する装置や、特開2001−324394号公報に記載されるように入力軸と出力軸とに磁性の突起を配設して、この磁性突起に感応する磁気センサの出力差を利用して入力軸、出力軸に加わるトルクを検出するトルク検出装置が提案されている。これらのトルク検出装置は、入力軸と出力軸に加わるトルクを、トーションバーに生じる捩れ角度により検出するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、特開平3−204374号公報などに記載される従来の磁気エンコーダ方式を用いたトルク検出原理を、図2、3、4により説明する。
【0004】
この種のトルク検出装置では、トーションバーにより2つの回転軸を連結し、この2つの回転軸に働くトルクによりトーションバーに捩れが生じるようにしてある。このトーションバーの捩れ角度は、各々の回転軸に支持される磁気ドラム25(磁気媒体)に記録した磁気信号を検出することにより求められ、捩れ角度よりトルクが算出される。
【0005】
各磁気ドラム25の外周には、図2に示すように着磁ピッチλによりN極、S極が繰り返し着磁される。なお、図2では、連結される2つの磁気ドラムのうちの一つだけ図示している。磁気ドラム25に対向するように基板22が配置され、基板22にMR素子(磁気抵抗素子)23,24がλ/4の間隔で配置される。ここで、2つの回転軸(入力軸、出力軸)にトルクが働くと回転軸同士が回転するが、そのときトルクの大きさに応じて2つの回転軸を連結するトーションバーに捩れ(回転軸の回転角度差)が生じる。
【0006】
図3に示すように、MR素子23の出力は回転角に応じて正弦波状に変化する。また、MR素子24の出力はMR素子23の出力に対して90度(λ/4)の位相差を持ち正弦波状に変化する。このMR素子23,24の信号のアークタンジェントを計算することで、各々の磁気ドラム25の回転角度を求めることができる。更に各々の回転角の差を計算することでトーションバーの捩れ量を求め、この捩れ量によりトルクを求めていた。
【0007】
このようなトルクセンサの場合、トーションバーの捩れ角の最大よりも磁気ドラムの着磁ピッチλを大きくしなければならない。この為、着磁ピッチλが本質的に大きくなってしまう。その結果、着磁部に磁気ドラム25の丸み(曲率)の影響や磁気ドラムの着磁ムラの影響を大きくしてしまっていた。これにより、図3に示すMR素子23,24の出力は正弦波からのずれ、ひずみを生じる。この為、図4に示すようにMR素子23,24から計算した捩れ角の計算結果は大きな非線形性を生じることになる。また、磁気ドラム25への着磁むらの影響により磁気ドラム25の回転位置によっても出力が変化してしまった。また、着磁ピッチλが大きいことからMR素子23,24の間隔も大きくなり、MR素子23,24を配置する基板22も大きくなってしまった。
【0008】
一方、特開2001−324394号公報に記載されるトルクセンサの場合には、トーションバーの捩れ角を磁気的に検出するため、回転体に部分的な螺旋状の突起を繰り返し作る必要があった。
【0009】
本発明の主たる目的は、従来よりも非常に簡単な構造により、トルク検出精度(捩れ角度検出精度)を高めることのできるトルクセンサを提供することにある。また、捩れ角度に加えて回転軸の回転位置も検出し得るトルクセンサも提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は次のように構成する。
(1)一つは、トーションバーを介して連結される入力軸(第1の軸)と出力軸(第2の軸)とに、一定のピッチで着磁された磁気トラックをもつそれぞれの磁気媒体が設けられ、前記各磁気媒体に対向して、前記各磁気トラックに感応する磁気検出素子が配置され、これらの磁気検出素子の出力信号に基づきトルクを検出するトルクセンサにおいて、
前記入力軸の磁気媒体と前記出力軸の磁気媒体には、トルク検出用として各々少なくとも2つの磁気トラックを磁気位相差をもって形成した。
【0011】
好ましくは、前記各磁気媒体には、着磁位相差を設けた少なくとも2つ磁気トラックのほかに、これらの磁気トラックにおける着磁パターンの周期の任意の回数を識別させるための磁気トラックを設ける。
(2)もう一つは、トーションバーを介して連結される第1の軸と第2の軸と、前記第1の軸もしくは第2の軸と共に回転し、前記第1の軸もしくは第2の軸に垂直な磁界に対して電磁誘導を生じるように配置された少なくとも1つ以上の可動コイルと、前記第1の軸もしくは第2の軸に対して相対的に固定され、前記第1の軸もしくは第2の軸に垂直な磁界に対して電磁誘導を生じるように配置された少なくとも1つ以上の固定コイルを設ける。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0013】
まず、本発明の第1実施例に係るトルクセンサを図1、図5、6、7、8,9,10,11により説明する。
【0014】
図1は第1実施例のトルクセンサの斜視図、図5はそのトルクセンサの断面図である。本実施例のトルクセンサは、一例として車両用ハンドルの回転軸(操舵軸)に加わるトルクを検出する磁気エンコーダ式のセンサを例示している。
【0015】
ハンドル側へ接続される回転軸(入力軸;第1の軸)1と、タイヤ側へ接続される回転軸(出力軸;第2の軸)15とが、トーションバー7を介して接続される。トーションバー7は、ハンドルから回転軸1,15に働くトルクに応じて捩れる。
【0016】
円筒形の磁気媒体(磁気ドラム)2は、回転軸1に支持され、回転軸1と共に回転する。磁気ドラム2の表面には、着磁することにより磁気トラック3,4,5,6が形成されている。
【0017】
磁気ドラム8は、回転軸15に支持され、回転軸15と共に回転する。磁気ドラム8の表面には、着磁することにより磁気トラック9、10,11,12,13,14が形成されている。
【0018】
磁気ドラム2に対向して基板16が配置される。基板16には、磁気トラック3〜6に対応する複数の磁気検出素子30〜33と、磁気トラック3〜6を形成するための着磁用の磁気書き込みヘッド34〜37とが2列に配置されている。基板16と磁気ドラム2間のギャップは、基板16に固定された圧電素子17,18により調整可能としてある。
【0019】
磁気ドラム8に対向して基板19が配置される。基板19には、磁気トラック9〜14に対応する複数の磁気検出素子38〜43と、磁気トラック9〜14を形成するための着磁用の磁気書き込みヘッド44〜49とが2列に配置されている。基板19と磁気ドラム8のギャップは、基板19に固定され圧電素子20,21により調整可能としてある。
【0020】
磁気ドラム2における磁気トラック3,4,5,6の磁気パターンを図6により説明する。磁気トラック3は着磁ピッチλでN(極),S(極)を磁化した磁気パターンである。磁気トラック4は磁気トラック3と等しい着磁ピッチλでNとSを磁化しており、着磁トラック3とλ/4(90度)の位相差をもつ磁気パターンである。
【0021】
磁気トラック5は、着磁ピッチ2λでNとSを磁化した磁気パターンである。磁気トラック6は着磁ピッチ4λでNとSを磁化した磁気パターンである。
【0022】
磁気ドラム8側の磁気トラック9,10,11,12,13,14の磁気パターンについては、図示していないが、次のようになっている。
【0023】
磁気トラック9は、磁気トラック3と同じ磁気パターンである。磁気トラック10は磁気トラック4と同じ磁気パターンである。磁気トラック11は磁気トラック5と同じ磁気パターンである。磁気トラック12は磁気トラック6と同じ磁気パターンである。磁気トラック13は着磁ピッチ8λでNとSを交互に磁化した磁気パターンである。磁気トラック14は着磁ピッチ16λでNとSを交互に磁化した磁気パターンである。
【0024】
図7には、基板16に配置した磁気検出素子30〜33と磁気書き込みヘッド34〜37の配列を示している。
【0025】
磁気検出素子30,31,32,33は、磁気トラック3,4,5,6に対向するように配置され、磁気トラック3,4,5,6の磁気を検出する。磁気検出素子30,31,32,33にはホール素子、MR素子(磁気抵抗素子)、GMR素子(巨大磁気抵抗素子)などが使用できる。
【0026】
なお、磁気検出素子として磁気の極性に対する感度がなく磁気の大きさによってのみ出力が変化するタイプを使用した場合には、磁気トラック4及び磁気トラック10の磁気トラック3及び磁気トラック9に対する位相はλ/8にする。
【0027】
本実施例では、磁気検出素子30〜33に並んで磁気書き込みヘッド34,35,36,37を配置して、この磁気書き込みヘッド34,35,36,37によって磁気ドラム2に磁気トラック3,4,5,6を書き込むようにしている。このようにすれば、磁気トラック3,4,5,6と磁気検出素子30,31,32,33の位相ずれを無くすことができる。
【0028】
磁気書き込みヘッド34,35,36,37と磁気検出素子30,31,32,33が別々に実装されていた場合には、例えば磁気書き込みヘッド34,35,36,37が右に傾いて磁気トラック3,4,5,6を着磁し、磁気検出素子30,31,32,33が左に傾いて取り付けられた場合、磁気トラック3,4,5,6と磁気検出素子30,31,32,33の間に位相ずれ生じ、検出誤差を生じることになる。磁気検出素子30,31,32,33と磁気書き込みヘッド34,35,36,37を同一基板に取り付けることでこの問題を解決することができる。図8には、基板19に配置した磁気検出素子38〜43と磁気書き込みヘッド44〜49の配列を示している。
【0029】
磁気検出素子38,39,40,41,42,43は、磁気トラック9,10,11,12,13,14に対向するように配置され、磁気トラック9,10,11,12,13,14の磁気を検出する。また、基板16と同様に基板19には磁気ドラム8に磁気トラック9,10,11,12,13,14を着磁するための磁気書き込みヘッド44,45,46,47,48,49が配置され、この磁気書き込みヘッド44,45,46,47、48,49によって磁気ドラム8に磁気トラック9,10,11,12,13,14を書き込むようにしている。こうすることで、磁気トラック9,10,11,12,13,14と磁気検出素子38,39,40,41,42,43の位相ずれを無くすようにしている。また、磁気トラック3,4,5,6と磁気トラック9,10,11,12,13,14への書き込みを同時に行うことで、磁気トラック3,4,5,6に対する磁気検出素子30,31,32,33の配置と、磁気トラック9,10,11,12,13,14に対する磁気検出素子38,39,40,41,42,43の配置とを相対的に同じにすることができる。このことは後に述べるトルクの検出精度を向上させることに寄与する。
【0030】
次に、磁気検出素子30,31,32,33の出力信号を図9により説明する。
【0031】
磁気ドラム2が回転すると、磁気検出素子30の出力は図9に示すように正弦波状に変化する。磁気検出素子31の出力は磁気検出素子31の出力に対して電気角で90度の位相差を持って、正弦波状に変化する。
【0032】
磁気検出素子32の出力は、磁気検出素子30の出力の2倍の周期であり、方形波状に変化する。出力波形の方形波は、磁気検出素子の感度が飽和する程度に磁気トラック5の書き込み磁界を大きくするか、磁気検出素子32の感度を大きくすることにより得られる。
【0033】
磁気検出素子33は磁気検出素子30の出力の4倍の周期であり、その出力波形は上記同様にして方形波としている。
【0034】
一方、磁気検出素子38については、図示されていないが、磁気検出素子30と同様な波形が磁気ドラム8の回転と共に出力される。磁気検出素子39については、磁気検出素子31と同様な波形が、磁気検出素子40については磁気検出素子32と同様な波形が、磁気検出素子41については磁気検出素子33と同様な波形が、磁気検出素子42については磁気検出素子38の8倍の周期の方形波が、磁気検出素子43については磁気検出素子38の16倍の周期の方形波が出力されるようにしている。
【0035】
磁気検出素子32と33の出力信号は、磁気検出素子30、31の出力信号の4周期分を識別させるための2値信号である。具体的には、磁気検出素子32、33の2値信号“1,1”、“0,1”、“1,0”“0,0”により磁気検出素子30、31の出力信号の4周期を識別できる。換言すれば、図6に示す磁気トラック5、6の磁気パターンは、磁気トラック3、4の着磁ピッチλの4ピッチ分(4λ)を識別させるためのものである。また、磁気検出素子40と41の出力信号は、磁気検出素子38、39の4周期分を識別させるための2値信号である。換言すれば、磁気トラック11、12の磁気パターンは、磁気トラック9、10の着磁ピッチλの4ピッチ分(4λ)を識別させるためのものである。捩れ角については、磁気ドラム2の回転角(磁気検出素子30、31の出力信号の周期とそのアークタンジェントを計算することで求まる)と磁気ドラム8の回転角(磁気検出素子38、39の出力信号の周期とそのアークタンジェントを計算することで求まる)との差により求められる。
【0036】
こうすることで、磁気ドラム2、8の回転に応じて正弦波状に変化する磁気検出素子30と31、38と39の出力波形を4周期分検出することができる。つまり、4周期分の角度の変化を検出することができ、捩れ角の最大を出力信号の4周期(4着磁ピッチ)によって取ることができる。
【0037】
このことは、逆にいえば、図2に示す従来のトルクセンサの磁気トラックの着磁ピッチに比べて着磁ピッチを1/4にできることを意味する。したがって、磁気ドラムにおける1ピッチ分の極率は、従来に比べて1/4となるので、磁気検出素子30の出力信号に磁気ドラム2の丸みの影響が働くことを相対的に減らせる(この丸みは、磁気検出素子の波形が正弦波からずれたり、ひずみが生じる原因となる)。すなわち、着磁ピッチを小さくすることで、磁気検出素子30の出力信号の正弦波波形のずれ、ひずみを減らすことができる。
【0038】
また、従来のように、2個の磁気検出素子の間隔を着磁ピッチλのλ/4ずらす手法ではなく、複数の磁気トラックをλ/4ずらす方法で、各磁気ドラムの回転角を検出する方式を採用した。こうすることで、従来例では2つの磁気検出素子の間隔を最低λ/4必要とするため、基板16のサイズはλ/4で制限されるが、本実施例ではλ/4で制限されない。このため、基板16のサイズを従来例よりも小さくすることができる。
【0039】
次に、本実施例のトルクセンサの信号処理回路を図10により説明する。
【0040】
本信号処理回路は、演算器50が磁気検出素子30,31の信号の比を演算し、これのアークタンジェントを演算する。乗算器51は、磁気検出素子32の出力を2倍にする。乗算器52は、磁気検出素子33の出力を4倍にする。乗算器51,52は、磁気検出素子32,33の出力を重み付けするものである。
【0041】
磁気ドラム2の回転角は、演算器50の出力と乗算器51,52の出力の合計を加算器53により演算することにより求められる。
【0042】
一方、演算器54は、磁気検出素子38,39の信号の比を演算し、これのアークタンジェントを演算する。乗算器55は、磁気検出素子40の出力を2倍にする。乗算器56は、磁気検出素子41の出力を4倍にする。演算器54の出力と乗算器55,55の出力の合計が加算器59により演算されることにより、磁気ドラム8の回転角が求まる。
【0043】
引き算器60は、加算器53と加算器59の出力の差を演算し、磁気ドラム2と磁気ドラム8の回転角度の差つまりトーションバー7の捩れ角度(トルクに依存する)を出力する。
【0044】
乗算器57は、磁気検出素子42の出力を8倍にし、乗算器58は、磁気検出素子43の出力を16倍にする。
【0045】
加算器61は、加算器59の出力と乗算器57,58の出力の合計を演算し、磁気ドラム8の回転角を出力する。
【0046】
上記構成によれば、トルク出力だけでなくハンドルの操舵角も出力することができる。なお、磁気ドラム8に配置した磁気トラックとこの磁気トラックに対向する磁気検出素子を追加することで容易にハンドルの操舵角の検出範囲を360度まで広げることが可能である。
【0047】
次に、本実施例のトルクセンサの磁気ドラム2と基板16のギャップの調整機構について説明する。
【0048】
ギャップの調整機構は、図11に示すように、ギャップ演算器62が磁気検出素子30、31の出力の2乗の和を演算し、この値から磁気ドラム2と基板16のギャップを検出する。圧電素子制御部63は、前記ギャップ検出値が一定になるように圧電素子17,18に印加する電圧を制御して、磁気ドラム2と基板16のギャップを一定になるように制御している。このように磁気ドラム2と基板16のギャップを一定に保つことで磁気検出素子の信号の安定化を図ることができる。なお、圧電素子17,18を各々制御することで基板16の傾きも制御することが可能である。
【0049】
なお、磁気ドラム8と基板19のギャップ調整機構も図11同様に構成される。
【0050】
本実施例では、磁気ドラム2,8の近辺に、それぞれ別個に形成した基板16,19を各磁気ドラム2,8と対向させて配置している。一方、従来技術では、一つの基板に磁気ドラム2,8に対向する磁気検出素子を設けていた。
【0051】
従来の一つの基板方式では、基板を小さくするためには、磁気ドラム2,8を近接して配置する必要があるために、トーションバーの撓み防止等について複雑な構造を要した。また、磁気ドラム2,8を近接して配置させるためにトーションバー7が短くなりトルクによる捩れ量が小さくなる問題も生じた。また、磁気ドラム2,8を近接させるにも限界があり、従来技術では磁気検出素子を配置する基板が非常に大きくなってしまった。
【0052】
これに対して、本トルクセンサでは、図5に示すように回転軸1,15及びトーションバー7を支持するベアリング26,27,28,29を容易に配置することができる。これにより、トーションバー7を長くし、トルクにより生じる捩れ量を容易に大きくすることができる。また、これらのベアリングの支持構造により、トーションバー7の機械的たわみを抑制し、それによって生じる磁気ドラム2,8と基板16,19間のギャップの変動も微少に抑えることができる。
【0053】
次に、第1実施例のトルクセンサの変形例を説明する。
【0054】
図12は第1の変形例における磁気トラック3,4,5,6の磁気パターン、図13は、その信号処理回路の構成である。
【0055】
本例では、図12に示すように、磁気トラック3,4の着磁パターンは、先に述べた実施例のトルクセンサと同じであるが、磁気トラック5,6についてはグレイコードを採用することでハザードの影響を無くすようにした。
【0056】
このため、図13に示す信号処理回路にはグレイコードから2進コードへ変化するデコーダ64を設けた。なお、磁気トラック11,12,13,14についても同様にグレイコード化しハザード対策を行い、信号処理回路にはグレイコードから2進コードへ変化するデコーダ65を設けた。
【0057】
次に、第1実施例の第2の変形例を図14により説明する。
【0058】
図14は第2変形例の磁気トラック3,4,5,6の磁気パターンである。
【0059】
本例は、各磁気ドラム2,8に各々形成される2以上の磁気トラックに、トラック同士の着磁方向が異なる磁気トラックを存在させた。これに対応する磁気検出素子は特定の着磁方向に感応する磁気検出素子が用いられる。
【0060】
具体的には、磁気トラック3は、トラックに水平な磁界の方向で互いに反転しあうように磁化された着磁部が交互に繰り返し形成してなる。磁気トラック4は、磁気トラック3と同様の磁化パターンであり、磁気トラック3に対して着磁ピッチλ/4の位相をずらしてある。磁気トラック5は、磁気トラック3,4と垂直方向に着磁され、その着磁ピッチは2λである。磁気トラック6は、磁気トラック3,4と垂直方向に着磁され、その着磁ピッチを4λにした。また、本実施例では磁気検出素子30,31には異方性のあるMR素子のような磁気検出素子を使用し、磁気トラック3に着磁した磁化方向の磁力に反応するようにMR素子の方向を配置した。また、磁気検出素子32,33にも異方性のあるMR素子のような磁気検出素子を使用し、磁気トラック5に着磁した磁化方向の磁力に反応するようにMR素子の方向を配置した。こうすることで、磁気トラック5,6の磁力が磁気検出素子32,33へ影響することを最小になるようにした。これは、磁気検出素子32,33の磁気を検出する方向と磁気トラック5,6への着磁の方向を90度ずらすことで達成されている。
【0061】
次に、第1実施例の第3変形例を図15、16、17により説明する。
【0062】
図15は本例に係る磁気トラック3,4,5,6の磁気パターン、図16は本例における基板16に配置した磁気検出素子の配置図、図17は本例に係る磁気検出素子30,31,32,33,66,67の出力を示す図である。
【0063】
本例の磁気トラック3,4は、図15に示すように第1実施例のトルクセンサと同じである。磁気トラック5,6の着磁パターンについては、グレイコードを採用し、状態“1”をN−Sの極性で磁化することで示し、状態“0”を磁化しないことで示している。
【0064】
このようにすることで、MR素子のように基板16に対して平行方向の磁界に対して感度よく反応する磁気検出素子に対しても、上位コードを形成することができる。
【0065】
磁気トラック5と6の着磁パターンは、“N−S−N−S”が間欠的に電気角720度の間隔で磁化されており、磁気トラック5,6間の着磁位相差は360度である。
【0066】
基板16には、図16に示すように、第1実施例同様に磁気検出素子30,31,32,33と磁気書き込みヘッド34,35,36,37を配置している。更に磁気検出素子66,67を設けた。磁気検出素子66は、磁気検出素子32に対して電気角で90度ずらして配置されている。磁気検出素子67は、磁気検出素子33に対して電気角で90度ずらして配置されている。
【0067】
図17に示すように、磁気検出素子30,31の出力は、第1の実施例と同様である。
【0068】
磁気検出素子32の出力は、磁気トラック5の磁化されたところでは交番信号が出力し、磁化されていないところでは出力零となる。また、磁気検出素子66の出力は、磁気検出素子32の出力に対して電気角で90度位相がずれる。
【0069】
そして、信号処理部で磁気検出素子32の出力を全波整流した信号と、磁気検出素子66の出力信号を全波整流した信号との和を求めることで、図17に示すような合成出力を得る。
【0070】
磁気検出素子33の出力は、磁気検出素子32同様に磁気トラック6の磁化されたところでは交番信号が出力し、磁化されていないところでは出力零となる。また、磁気検出素子67の出力は、磁気検出素子33の出力に対して電気角で90度位相がずれる。そして、信号処理部で磁気検出素子33の出力を全波整流した信号と、磁気検出素子67の出力信号を全波整流した信号との和を求めることで、図17に示すような合成出力が得られる。
【0071】
本例においても、磁気検出素子32,66の合成出力と、磁気検出素子33,67の合成出力とを用いて、磁気検出素子30の4周期(4λ)分の信号を認識することができる。すなわち、先に述べた実施例同様に4λで捩れ角の最大を示すことができ、トルク検出精度を高めることができる。
【0072】
次に、第1実施例の第4変形例を図18、19、20により説明する。
【0073】
図18は本例に係る磁気トラック3,4,5,6の磁気パターン、図19は本例における基板16に配置した磁気検出素子の配置図、図20は本例に係る磁気検出素子30,31,32,33の出力を示す図である。
【0074】
本例では、図18に示すように磁気トラック3を斜めに磁化した。この場合、トラック3を斜めに磁化するために、図19に示すように磁気書き込みヘッド34の形状を斜めにした。磁気トラック3、4の着磁ピッチはλ、磁気トラック5の着磁ピッチは2λ、磁気トラック6の着磁ピッチは4λである。
【0075】
磁気検出素子30の出力は図20に示すように三角波状に変化する。また、磁気検出素子31,32,33は磁気検出素子の三角波の周期数を表すコードを出力する。このように三角波を出力することで、第1実施例のように正弦波を出力するのと比べて、角度の計算を容易にすることができる。
【0076】
次に、本発明の第2実施例に係るトルクセンサを、図21、22、23、24、25により説明する。
【0077】
図21は第2実施例に係るトルクセンサの斜視図、図22はそのトルクセンサに用いる可動コイル69と固定コイル70,71との位置関係を示す配置図、図23は本実施例のトルクセンサの信号処理回路を示す図、図24はそのタイミングチャート、図25は固定コイル70,71の出力を示す図である。
【0078】
本実施例は、基本的には、回転軸の回転角度を電磁誘導作用によって検出し、トルクについては、回転軸に設けた歪センサで検出するものであり、また、歪センサの駆動を前記電磁誘導作用により生じる電力を利用して行うようにしてある。
【0079】
図21に示すように、回転軸68はハンドルへ接続され、回転軸74はタイヤへ接続される。回転軸68と回転軸74とは、回転板83を介して接続される。固定コイル70と71は、回転板83の近辺に互いに90度間隔で配置されている。回転板83には、回転軸68,74と共に回転する可動コイル69と、信号処理回路を収納する容器73が設けられている。
【0080】
回転軸68には歪センサ72が設けられており、回転軸68のトルクにより生じる機械的な歪みは、歪みセンサ72により検出される。
【0081】
固定コイル70,71と可動コイル69の位置関係は、回転軸を中心に上から見ると図22に示すようになり、固定コイル70,71は互いに直角方向になるように配置している。
【0082】
次に、本実施例の信号処理回路について図23により説明する。
【0083】
図23において、発振器75は、動作モード(図24で示す期間1と期間2との繰り返しモード)を決定する信号を出力する。発振器76は、期間1で固定コイル70,71を駆動するための信号を発生し、期間2でオフする。また、固定コイル70,71には、期間2で可動コイル69に駆動部82を介して印加される信号により誘導電圧が生じ、この誘導される信号が周波数検出回路77と振幅比検出回路78に入力されるようにしてある。
【0084】
歪みセンサ72の出力は、調整回路80によりゼロ点とスパンが調整された後、その調整回路80の出力が周波数変換部81により歪センサ出力に応じた周波数に変換される。この周波数信号(歪検出信号)が駆動部82を介して可動コイル69に印加される。電源回路79のエネルギー源は、期間1で得られる可動コイル69の誘起電圧を利用している(この点については、後述する)。
【0085】
電源回路79は、歪みセンサ72、調整回路80、周波数変換部81、駆動部82を動作させる電力を供給する。なお、電源回路79、調整回路80、周波数変換部81、駆動部82は容器73に収納されている。
【0086】
次に、本実施例のトルクセンサの動作を図24のタイムチャートを用いて説明する。
【0087】
本トルクセンサは期間1と期間2を繰り返すことにより動作する。この期間1と期間2の選択は発振器75の出力信号により選択される。
【0088】
まず、期間1においては、発振器76の出力信号で固定コイル70,71を駆動する。固定コイル70,71が発振器76の出力信号で駆動されることで、可動コイル69には固定コイル70,71からの電磁誘導により電圧が発生する。なお、ここで固定コイル70,71は互いに直交方向に配置されているので、回転軸68がどのように回転しても可動コイル69に安定した電圧を誘導させることができる。
【0089】
可動コイル69に誘導した電圧は、電源回路79で整流充電され、電源回路79から歪みセンサ72、調整回路80、周波数変換部81、駆動部82を動作させる電力が供給される。
【0090】
回転軸68に加わるトルクは、歪みセンサ72で検出され、その検出信号は、調整回路80でゼロ点とスパン調整され、周波数変換部81で周波数信号に変換される。駆動部82は可動コイル69の誘導電圧が無くなるのを待ち、可動コイル69を周波数変換部81からの出力周波数で駆動する。
【0091】
従って、本トルクセンサの動作が期間2に移行し且つ固定コイル70,71の駆動信号が停止するのを待って、駆動部82は可動コイル69を駆動する。可動コイル69が駆動されると固定コイル70,71に電磁誘導により誘導電圧が発生する。この信号の周波数は可動コイル69を駆動した信号の周波数と一致している。つまり、歪みセンサ72の信号に応じた信号になる。従って、この固定コイル70,71の誘導電圧の周波数を周波数検出回路77で検出することでトルクに応じた信号を出力することができる。また、固定コイル70,71は互いに直交しているため、固定コイル70,71の誘導電圧は図25に示すようにハンドル角に応じて正弦波状に変化し、固定コイル70,71の誘導電圧はハンドル角に対して90度の位相差を持つ。従って、固定コイル70,71の誘導電圧の振幅比を振幅比検出回路78で検出することでハンドル角に応じた出力を出力することができる。
【0092】
次に、本発明のトルクセンサを使用した電動パワーステアリングシステムの構成を図26により説明する。なお、図26は、前述した本発明のトルクセンサを使用した電動パワーステアリングシステムの構成図である。
【0093】
本電動パワーステアリングシステムはハンドル83と、ハンドルの回転を伝達する回転軸(操舵軸)84と、本発明のトルクセンサ85と、回転軸84の回転をアシストするモータ87と、トルクセンサ85のトルクとハンドル角の信号からモータ87を制御する信号を発生する制御回路86と、タイヤ88により構成される。
【0094】
電動パワーステアリングシステムにおいては、本発明のトルクセンサ85を使用しているため、非接触でトルクとハンドル角を検出できるので、高信頼度で接触摩擦による損失のない電動パワーステアリングシステムを構築できる。
【0095】
【発明の効果】
本発明によれば、非接触でハンドルの操舵トルクのような静止トルクを高精度で検出でき、且つ、ハンドル角も同時に検出できるので、高精度で高信頼度なトルクセンサを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例のトルクセンサの斜視図。
【図2】従来の磁気エンコーダ方式トルクセンサの原理を示す説明図。
【図3】図2に用いるMR素子23,24の出力を示すタイムチャート。
【図4】従来のトルクセンサの出力特性図。
【図5】第1実施例のトルクセンサの断面図。
【図6】第1実施例の磁気トラック3,4,5,6の磁気パターンを示す図。
【図7】第1実施例の基板16に磁気検出素子を配置した図。
【図8】基板19に配置した磁気検出素子を配置した図。
【図9】第1実施例の磁気検出素子30,31,32,33の出力を示す図。
【図10】第1実施例のトルクセンサの信号処理回路を示す図。
【図11】第1実施例の磁気トラック,磁気検出素子間のギャップ調整機構を示す図。
【図12】第1実施例の第1変形例に係る磁気トラック3,4,5,6の磁気パターンを示す図。
【図13】上記変形例の信号処理回路を示す図。
【図14】第2変形例の磁気トラック3,4,5,6の磁気パターンを示す図。
【図15】第3変形例の磁気トラック3,4,5,6の磁気パターンを示す図。
【図16】第3変形例の基板16に磁気検出素子を配置した図。
【図17】第3変形例の磁気検出素子30,31,32,33、66,67の出力を示す図。
【図18】第4変形例の磁気トラック3,4,5,6の磁気パターンを示す図。
【図19】第4変形例の基板16に磁気検出素子を配置した図。
【図20】第4変形例の磁気検出素子30,31,32,33の出力を示す図。
【図21】第2の実施例のトルクセンサの斜視図。
【図22】第2の実施例のトルクセンサの可動コイル69と固定コイル70,71の配置図。
【図23】第2の実施例の信号処理回路を示す図。
【図24】第2の実施例のタイミングチャート。
【図25】第2の実施例に用いる固定コイル70,71の出力を示す図。
【図26】本発明のトルクセンサを使用した電動パワーステアリングシステムの構成図。
【符号の説明】
1…回転軸、2…磁気ドラム、3〜6…磁気トラック、7…トーションバー、8…磁気ドラム(磁気媒体)、9〜14…磁気トラック、15…回転軸、16…基板、17,18…圧電素子、19…基板、20,21…圧電素子、23…MR素子、24…MR素子、25…磁気ドラム、26〜29…ベアリング、30…磁気検出素子〜33…磁気検出素子、34〜37…磁気書き込みヘッド、38〜43…磁気検出素子、44〜49…磁気書き込みヘッド、68…回転軸、69…可動コイル、70…固定コイル、71…固定コイル、72…歪みセンサ。

Claims (19)

  1. トーションバーを介して連結される入力軸と出力軸とに、一定のピッチで着磁された磁気トラックをもつそれぞれの磁気媒体が設けられ、前記各磁気媒体に対向して、前記各磁気トラックに感応する磁気検出素子が配置され、これらの磁気検出素子の出力信号に基づきトルクを検出するトルクセンサにおいて、
    前記入力軸の磁気媒体と前記出力軸の磁気媒体には、トルク検出用として各々少なくとも2つの磁気トラックが磁気位相差をもって形成されていることを特徴とするトルクセンサ。
  2. トーションバーを介して連結される第1の軸と第2の軸と、前記第1の軸と共に回転し、一定のピッチで着磁された磁気トラックもつ第1の磁気媒体と、前記第2の軸と共に回転し、一定のピッチで着磁された軸トラックをもつ第2の磁気媒体と、前記第1の磁気媒体の磁気トラックに感応するよう配置された第1の磁気検出素子と、前記第2の磁気媒体の磁気トラックに感応するよう配置された第2の磁気検出素子と、を備え、前記第1、第2の磁気検出素子の出力信号に基づきトルクを検出するトルクセンサにおいて、
    前記第1の磁気媒体と前記第2の磁気媒体には、各々少なくとも2つの磁気トラックが形成され、前記各磁気媒体の少なくとも2つの磁気トラックは、着磁ピッチが等しくかつ磁気位相差をもって形成されていることを特徴とするトルクセンサ。
  3. 前記各磁気媒体の2つの磁気トラックの着磁位相差が着磁ピッチの1/4である請求項1又は2記載のトルクセンサ。
  4. 前記各磁気媒体には、着磁ピッチの1/4の着磁位相差を設けた2つの磁気トラックのほかに、着磁ピッチが、前記磁気トラックの2倍及び4倍の磁気トラックを有する請求項1又は2記載のトルクセンサ。
  5. 前記各磁気媒体には、着磁位相差を設けた少なくとも2つの磁気トラックのほかに、これらの磁気トラックにおける着磁パターンの少なくとも4以上の周期の数まで識別させるための磁気トラックが設けてある請求項1又は2記載のトルクセンサ。
  6. 前記各磁気媒体には、着磁位相差を設けた少なくとも2つの磁気トラックと、グレイコードを示す複数の磁気トラックが設けてある請求項1又は2記載のトルクセンサ。
  7. 前記各磁気媒体の磁気トラックに対応する磁気検出素子群は、磁気媒体ごとに別々に形成された基板に配置されている請求項1又は2記載のトルクセンサ。
  8. 前記各磁気媒体の磁気トラックに対応する磁気検出素子群は、磁気媒体ごとに別々に形成された基板に配置され、かつ前記各基板は、磁気検出素子と磁気トラック間のギャップを自動的に調整する手段を有する請求項1又は2記載のトルクセンサ。
  9. 前記磁気検出素子を支持する基板には、その読み取り対象となる前記各磁気トラックを前記各磁気媒体に着磁するための磁気書き込みヘッドを備えている請求項1又は2記載のトルクセンサ。
  10. 前記各磁気媒体に各々形成される2以上の磁気トラックは、トラック同士の着磁方向が異なる磁気トラックが存在し、これに対応する磁気検出素子は特定の着磁方向に感応する磁気検出素子が用いられている請求項1又は2記載のトルクセンサ。
  11. トーションバーを介して連結される入力軸と出力軸とに、一定のピッチで着磁された磁気トラックをもつそれぞれの磁気媒体が設けられ、前記各磁気媒体に対向して、前記各磁気トラックに感応する磁気検出素子が配置され、これらの磁気検出素子の出力信号に基づきトルクを検出するトルクセンサにおいて、
    前記各磁気媒体には、着磁位相差を設けた少なくとも2つの磁気トラックと、これらの磁気トラックにおける着磁パターンの少なくとも4以上の周期の数まで識別可能にし磁気トラックとが設けられ、
    前記着磁位相差を設けた磁気トラックの検出信号と前記周期の数を識別可能にした磁気トラックの検出信号により前記入力軸及び出力軸に加わるトルクを演算する演算ユニットを備えることを特徴とするトルクセンサ。
  12. 回転軸の回転角度を電磁誘導作用によって検出し、前記回転軸に加わるトルクについては、回転軸に設けた歪センサで検出し、前記歪センサの駆動を前記電磁誘導作用により生じる電力を利用して行うようにしてあることを特徴とするトルクセンサ。
  13. トーションバーを介して連結される第1の軸と第2の軸と、
    前記第1の軸と第2の軸の間に加わるトルクを前記トーションバーに生じる捩れ角度により検出するトルクセンサにおいて、
    前記第1の軸もしくは第2の軸と共に回転し、前記第1の軸もしくは第2の軸に垂直な磁界に対して電磁誘導を生じるように配置された少なくとも1つ以上の可動コイルと、
    前記第1の軸もしくは第2の軸に対して相対的に固定され、前記第1の軸もしくは第2の軸に垂直な磁界に対して電磁誘導を生じるように配置された少なくとも1つ以上の固定コイルを有することを特徴とするトルクセンサ。
  14. 前記固定コイルが少なくとも2つ以上あり、互いに異なる方向の磁界に対して電磁誘導を生じるように配置した請求項13記載のトルクセンサ。
  15. 前記第1、第2の軸のトルクを検出する歪センサを有し、前記固定コイルに期間1のモードで交流電圧を印加する固定コイル駆動手段と、前記固定コイルへの電圧印加により前記可動コイルに交流電圧を誘導しこの交流電圧を直流に変換して蓄電する蓄電手段と、期間2のモードで前記蓄電手段の電力により前記歪センサの出力を前記可動コイルに交流電圧により印加する可動コイル駆動手段とを備え、この可動コイルの交流電圧印加により前記固定電圧が誘導されてトルク出力信号を取り出すようにした請求項13記載のトルクセンサ。
  16. 前記トーションバーの捩れ角度を検出する検出手段と、前記検出手段の出力を周波数に変換する周波数変換手段と、周波数変換手段の出力周波数で、前記可動コイルに電圧を印加する手段と、前記可動コイルの電圧印加により前記固定コイルに誘導電圧を生じさせこの誘導電圧の周波数を計測する手段とを有する請求項13記載のトルクセンサ。
  17. 少なくとも2つ以上の固定コイルに誘導する誘導電圧の電圧比を計測する手段を有する請求項13記載のトルクセンサ。
  18. ハンドルの回転を回転軸を介してタイヤに伝達し、前記回転軸の少なくともトルクを検出し、この検出信号に基づきハンドル操作を補助するモータを制御する電動パワーステアリング装置において、
    前記トルクの検出は、トーションバーを介して連結される2つの回転軸のそれぞれに設けた複数の磁気ドラムにそれぞれ位相差をもった複数の磁気トラックを設けて非接触磁気エンコーダ方式により行うように設定されている電動パワーステアリング装置。
  19. ハンドルの回転を回転軸を介してタイヤに伝達し、前記回転軸の少なくともトルクを検出し、この検出信号に基づきハンドル操作を補助するモータを制御する電動パワーステアリング装置において、
    前記トルクの検出は、前記回転軸の歪を検出し、この検出信号を前記回転軸に設けた可動コイルから前記回転軸の周囲に配置した少なくとも2つの固定コイルへの電磁誘導により取り出すように構成したことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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