JP2004057178A - 機能性調味料 - Google Patents
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Abstract
【課題】酢酸カルシウムのみで本来の効果作用を利用しようとすると独特の刺激のある食味が食品への使用の際に範囲を制限する上、溶解性など物性の制約から十分な効果を発揮できないと言う2つの欠点を解決し、利用範囲を拡大して効果の促進をはかる事が課題となっている。
【解決手段】醸造酢の組成物として酢酸カルシウムを溶解する事で、酸味の緩和をはかり、調味保存の有効性を高める。この機能性調味料は別の調味料と混和する事により調味料に機能性を付与させる事が出来る。
【解決手段】醸造酢の組成物として酢酸カルシウムを溶解する事で、酸味の緩和をはかり、調味保存の有効性を高める。この機能性調味料は別の調味料と混和する事により調味料に機能性を付与させる事が出来る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は酢酸カルシウムの有用な新規の機能を有する調味料に関し、特に食味を改善し調味料効果の拡大をはかる優れた機能性調味料を提供する。
【0002】
【従来の技術】
酢酸カルシウムは食品に利用される場合、酢酸独特の刺激が強く水溶液は弱アルカリ性で、食味を損なう欠点がある為食品への利用は少なかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
酢酸カルシウムは酢酸と生石灰あるいは貝殻、卵殻、家畜の骨、サンゴ殻などと反応させて結晶として作られる。食品に使用すると味覚に与える酢酸特有の強い刺激により味覚と風味を損なう。又溶解性においてアルコールに対して易溶性をはかることが課題となる。
【0004】
【課題を解決する為の手段】
醸造酢は酢酸のみでなく、コハク酸、酒石酸などの有機酸も醸成されるので、食品に利用するとマイルドな風味となるので調味料として利用されている。醸造酢に酢酸カルシウムを溶解する事で、風味の良い調味料となり、しかも酢酸カルシウムの作用効果は維持されるので有用な機能性調味料となる。これの所望量を食品に添加すると容易に混和し、食品の食味と保存効果がが発揮される。さらに、この機能性調味料をマヨネーズ、ドレッシング、油脂、液糖に必要量を混和する事で新たなる機能性のある調味料を得ることが出来る。
【0005】
【発明の実施の形態】
アルコールを原料とした酸濃度10%の醸造酢はpH2.56であるが、これに酢酸カルシウムを8%V/Wを溶解して得た機能性調味料はpH4.8となった。
又これを、pH7.0の水道水に上記の機能性調味料を1%添加したものは食味に良好であると言われるpH5.8を示す弱酸性を示した。
【0006】
【実施例】
以下に実施例を記述するが、本発明はこの実施例に限定されることはない。
又各数値の中で酢酸カルシウムは重量比とする。
【0007】
【実施例1】
炊飯する際に酸濃度10%の醸造酢に酢酸カルシウム8%を溶解した機能性調味料を0.5%添加したものと対象品として同じく酢酸カルシウム0.04%を添加したものを用意して飯の食味と保存性の試験をした。
その結果機能性調味料添加の飯は食味に優れている上、香りも良好でさらに保存性の向上が見られた。
【0008】
【実施例2】
酸濃度5%の醸造酢に酢酸カルシウム20%V/Wを溶解したものを、マヨネーズに15%混和して機能性調味料とし、ポテトサラダを作成する際20%使用した。
対象品として、酢酸カルシウムを3%添加したマヨネーズを同様に20%使用し作成した。
その結果、酢酸カルシウム添加の物は刺激の強い食味であり、機能性調味料としてのマヨネーズを使用したポテトサラダは食味を損なわない上、さらに保存効果も2日後の一般生菌の対数で10X3乗であり、対象品の10X4乗と比較しても大きな効果が見られた。
【0009】
【実施例3】
大豆油96%にレシチン2.5%を用いて乳化させ、これに酸濃度10%の醸造酢に酢酸カルシウム8%V/Wを溶解した機能性調味料を1.5%を混和して機能性を持つ油脂を得た。これを炒め油として焼きそばを作り保存効果を見た所、対象として検証した無添加品は2日後で一般生菌が10X4乗であったがこちらは4日後に10X4乗となり保存性が確認された。
【0010】
【発明の効果】
酢酸カルシウムの調味料あるいは保存の効果を利用するに際しては利便性の向上、食味の改良、保存性の確保について醸造酢の利用が極めて有用である。さらにそれを利用し別の調味料に機能を付加させ、新たなる用途と効果を持つ機能性調味料を提供することが出来る。
【発明の属する技術分野】
本発明は酢酸カルシウムの有用な新規の機能を有する調味料に関し、特に食味を改善し調味料効果の拡大をはかる優れた機能性調味料を提供する。
【0002】
【従来の技術】
酢酸カルシウムは食品に利用される場合、酢酸独特の刺激が強く水溶液は弱アルカリ性で、食味を損なう欠点がある為食品への利用は少なかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
酢酸カルシウムは酢酸と生石灰あるいは貝殻、卵殻、家畜の骨、サンゴ殻などと反応させて結晶として作られる。食品に使用すると味覚に与える酢酸特有の強い刺激により味覚と風味を損なう。又溶解性においてアルコールに対して易溶性をはかることが課題となる。
【0004】
【課題を解決する為の手段】
醸造酢は酢酸のみでなく、コハク酸、酒石酸などの有機酸も醸成されるので、食品に利用するとマイルドな風味となるので調味料として利用されている。醸造酢に酢酸カルシウムを溶解する事で、風味の良い調味料となり、しかも酢酸カルシウムの作用効果は維持されるので有用な機能性調味料となる。これの所望量を食品に添加すると容易に混和し、食品の食味と保存効果がが発揮される。さらに、この機能性調味料をマヨネーズ、ドレッシング、油脂、液糖に必要量を混和する事で新たなる機能性のある調味料を得ることが出来る。
【0005】
【発明の実施の形態】
アルコールを原料とした酸濃度10%の醸造酢はpH2.56であるが、これに酢酸カルシウムを8%V/Wを溶解して得た機能性調味料はpH4.8となった。
又これを、pH7.0の水道水に上記の機能性調味料を1%添加したものは食味に良好であると言われるpH5.8を示す弱酸性を示した。
【0006】
【実施例】
以下に実施例を記述するが、本発明はこの実施例に限定されることはない。
又各数値の中で酢酸カルシウムは重量比とする。
【0007】
【実施例1】
炊飯する際に酸濃度10%の醸造酢に酢酸カルシウム8%を溶解した機能性調味料を0.5%添加したものと対象品として同じく酢酸カルシウム0.04%を添加したものを用意して飯の食味と保存性の試験をした。
その結果機能性調味料添加の飯は食味に優れている上、香りも良好でさらに保存性の向上が見られた。
【0008】
【実施例2】
酸濃度5%の醸造酢に酢酸カルシウム20%V/Wを溶解したものを、マヨネーズに15%混和して機能性調味料とし、ポテトサラダを作成する際20%使用した。
対象品として、酢酸カルシウムを3%添加したマヨネーズを同様に20%使用し作成した。
その結果、酢酸カルシウム添加の物は刺激の強い食味であり、機能性調味料としてのマヨネーズを使用したポテトサラダは食味を損なわない上、さらに保存効果も2日後の一般生菌の対数で10X3乗であり、対象品の10X4乗と比較しても大きな効果が見られた。
【0009】
【実施例3】
大豆油96%にレシチン2.5%を用いて乳化させ、これに酸濃度10%の醸造酢に酢酸カルシウム8%V/Wを溶解した機能性調味料を1.5%を混和して機能性を持つ油脂を得た。これを炒め油として焼きそばを作り保存効果を見た所、対象として検証した無添加品は2日後で一般生菌が10X4乗であったがこちらは4日後に10X4乗となり保存性が確認された。
【0010】
【発明の効果】
酢酸カルシウムの調味料あるいは保存の効果を利用するに際しては利便性の向上、食味の改良、保存性の確保について醸造酢の利用が極めて有用である。さらにそれを利用し別の調味料に機能を付加させ、新たなる用途と効果を持つ機能性調味料を提供することが出来る。
Claims (4)
- 酢酸カルシウムを1%ないし30%を醸造酢に溶解した機能性調味料。
- 酢酸カルシウムを1%ないし30%を醸造酢に溶解した機能性調味料を5%ないし50%を別の調味料に混和して得る機能性調味料。
- 請求項1の機能性調味料を0.1%ないし5%を添加した食品。
- 請求項2の機能性調味料を1%ないし25%を添加した食品
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002252012A JP2004057178A (ja) | 2002-07-29 | 2002-07-29 | 機能性調味料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002252012A JP2004057178A (ja) | 2002-07-29 | 2002-07-29 | 機能性調味料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004057178A true JP2004057178A (ja) | 2004-02-26 |
Family
ID=31944308
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002252012A Pending JP2004057178A (ja) | 2002-07-29 | 2002-07-29 | 機能性調味料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004057178A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008263799A (ja) * | 2007-04-16 | 2008-11-06 | Karante:Kk | 食品安定剤とその製法およびそれを用いた飲食物 |
JP5513651B1 (ja) * | 2013-04-04 | 2014-06-04 | 株式会社カランテ | 食品 |
JP2017038521A (ja) * | 2015-08-17 | 2017-02-23 | 三菱商事フードテック株式会社 | 酢酸カルシウムのえぐ味抑制方法 |
JP2020058294A (ja) * | 2018-10-11 | 2020-04-16 | カゴメ株式会社 | トマト調味料、トマト調味料の製造方法、及びトマト調味料の抗菌性低下抑制と甘味の低下抑制を両立する方法 |
JP7282427B1 (ja) * | 2023-02-08 | 2023-05-29 | 株式会社カランテ | 食品タンパク質改良剤 |
-
2002
- 2002-07-29 JP JP2002252012A patent/JP2004057178A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008263799A (ja) * | 2007-04-16 | 2008-11-06 | Karante:Kk | 食品安定剤とその製法およびそれを用いた飲食物 |
JP5513651B1 (ja) * | 2013-04-04 | 2014-06-04 | 株式会社カランテ | 食品 |
JP2017038521A (ja) * | 2015-08-17 | 2017-02-23 | 三菱商事フードテック株式会社 | 酢酸カルシウムのえぐ味抑制方法 |
JP2020058294A (ja) * | 2018-10-11 | 2020-04-16 | カゴメ株式会社 | トマト調味料、トマト調味料の製造方法、及びトマト調味料の抗菌性低下抑制と甘味の低下抑制を両立する方法 |
JP7282427B1 (ja) * | 2023-02-08 | 2023-05-29 | 株式会社カランテ | 食品タンパク質改良剤 |
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