JP2004051543A - 皮膚化粧料 - Google Patents

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Masakazu Mitsuoka
三岡 正和
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Naris Cosmetics Co Ltd
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Abstract

【課題】表皮透過バリア機能改善効果に極めて優れた化粧料を提供する。
【解決手段】プランクトンエキスとメドウフォーム油、ホホバ油、サフラワー油、及びアルモンド油から選ばれる1種又は2種以上の植物油を配合することにより、表皮透過バリア機能改善効果に極めて優れた化粧料の提供を可能とした。
【選択図】なし

Description

【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乳化化粧料に関し、更に詳しくは植物由来成分と海産物由来成分を含有し、皮膚バリア補強効果に優れた乳化化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】角質層は、角質細胞とそれを取り巻くセラミドやコレステロール等からなる細胞間脂質より構成されている。そして、角質層の最も重要な機能の一つが、体内の水分が蒸散するのを防ぎ、外界からの物質の進入を防ぐ表皮透過バリア機能である。そして、従来より、肌荒れ症状においては、皮膚の水分の消失が、健常人の皮膚と比較して多いことが知られていることから、表皮透過バリア機能には皮膚からの水分の消失が深く関与していると考えられており、幾つかの報告がなされている。
【0003】例えば、塩酸セトラキサートとヒスタミンH1拮抗剤からなる皮膚バリア機能回復促進剤、塩化カルニチンによる皮膚透過バリア強度強化剤、キシリトールからなる皮膚バリア機能回復促進剤、シリブム・マリアヌム等キク科マリアアザミ属植物の抽出物からなる皮膚透過バリア強度強化剤、及びL−アルギニン及びその塩等による皮膚バリア機能回復促進剤等の報告である。(特開平11−255614号公報,特開平11−302143号公報,特開2000−103728号公報,特開2000−169328号公報,特開2001−290135号公報)
【0004】しかしながら、肌荒れ改善に効果を有する物質や化粧料について多くの研究がなされてきたが、皮膚バリア機能の改善若しくは回復効果についての物質や化粧料についての研究は十分ではなく、表皮透過バリア機能改善に優れた化粧料の開発が要望されていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記事情に鑑み鋭意研究を行なった結果、プランクトンエキスとメドウフォーム油、ホホバ油、サフラワー油、及びアルモンド油から選ばれる1種又は2種以上の植物油を配合することにより、表皮透過バリア機能改善効果に極めて優れることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】即ち、本発明は、プランクトンエキスとメドウフォーム油、ホホバ油、サフラワー油、及びアルモンド油から選ばれる1種又は2種以上の植物油を配合することを特徴とする表皮透過バリア機能改善効果に極めて優れた化粧料を提供することを目的とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について詳述する。本発明に用いるプランクトンエキスとしては、海洋性の植物プランクトンの一種である珪藻類のPhaeodactylum tricornotumであれば特に限定はなく、抽出方法についても特に限定はないが、一般には以下の方法にて抽出できる。採取したPhaeodactylum tricornotumを培養し、ペースト状に調整後、トリグリセライドを用いて抽出することができる。
【0008】本発明に用いるメドウフォーム油は、Limnanthes alba Hartw. (Limnanthaceae)の種子から得られた脂肪油であれば特に限定はなく化粧品種別配合成分規格収載の原料であるメドウフォーム油が好ましい。ホホバ油は、ホホバSimmondsia chinenisis又はSimmondsia californica Nuttall (Euphorbiaceae)の種子より得られた油であれば特に限定はなく、化粧品種別配合成分規格収載の原料であるホホバ油が好ましい。サフラワー油は、ベニバナ Carthamus tinctorius Linne(Compositae)の種子から得られた脂肪油であれば特に限定はなく化粧品原料基準収載の原料であるサフラワー油が好ましい。アルモンド油は、Prunusamygdalus Batsch(Rosaceae)の変種、甘扁桃の核仁から得られる脂肪油であれば
に限定はなく化粧品原料基準収載の原料であるアルモンド油が好ましい。
【0009】本発明のプランクトンエキスの配合量は、有効量配合すれば問題ないが、抽出乾燥物換算で0.00001〜5質量%が好ましく、更に好ましくは0.0001〜1質量%である。また、メドウフォーム油、ホホバ油、サフラワー油、及びアルモンド油の配合量は、0.1〜40質量%が好ましく、更に好ましくは1〜30質量%である。
【0010】本発明の表皮透過バリア機能改善効果を有する乳化化粧料は、例えばクリーム、乳液、乳化タイプのローションやエッセンス等に適応可能であり、上記成分の他に化粧品に一般に用いられる油剤、界面活性剤、保湿剤、防腐剤、抗酸化剤、色素、香料、美白成分等の有効成分等を本発明の目的を達成する範囲内で適宜配合することができる。
【0011】以下、実施例及び比較例に基づき本発明を詳説する。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0012】表皮透過バリア機能改善効果の確認方法について以下に詳説する。1.測定装置及び条件
〔測定装置〕
経皮水分蒸散量(以下TEWLと記す。)の測定器は、Tewameter TM210(Courage+Khazaka社製)を用いた。
〔測定方法〕
(1)パネラー:健常な男女各5名計10名。
(2)測定環境:室温18〜20℃、湿度50〜60%に設定した部屋にて測定を実施。
(3)測定:
まず、被験者は測定の30分前に上記環境の測定室に入室し、安静状態にて待機。
次に、被験者の左右の腕を市販の石鹸で洗浄する。そして、被験者の左右の腕の指定部位(下腕内側肘よりの部分)に15ミリメートル四方の正方形のますを4ケずつ静置し、ますの内側のTEWLを測定し、初期値とする。その後、各ますに0.01ミリリットルの試料を皮膚表面に均一なるようにする。この際、1パネラー当たり4種類の試料を選択して左右に4種類の試料を塗布する。また、実施例4種、比較例6種の計10種類の試料が各々4名のパネラーにランダムに塗布されるようにした。そして後、一定時間経過後(2時間及び8時間後)のTEWLを測定する。そして、表皮透過バリア機能改善効果については、TEWL初期値を100%として2時間後及び8時間後のTEWL値をTEWL初期値に対する比率を%で表し確認した。また、TEWL測定値及び比率は、4名のパネラーの平均値を用いた。
【0013】実施例1〜4及び比較例1〜6を〔表1〕に示す。
【0014】
【表1】
Figure 2004051543
【0015】TEWL測定値の経時変化、即ち表皮透過バリア機能改善効果を〔表2〕に示す。TEWL初期値に対して、2時間後及び8時間後のTEWL測定値比率が低いほど表皮透過バリア機能改善効果に優れていることを表した。
【0016】
【表2】
Figure 2004051543
【0017】〔表2〕から、プランクトンエキスとメドウフォーム油、ホホバ油、サフラワー油、及びアルモンド油から選ばれる植物油とを配合した場合には、極めて優れた表皮透過バリア機能改善効果を有する示唆される。また、プランクトンエキスを単独で配合した場合、メドウフォーム油、ホホバ油、サフラワー油、及びアルモンド油から選ばれる植物油を単独で配合した場合、何れの成分も配合しない場合には表皮透過バリア機能改善効果が見られないことをも併せて示唆している。また、何れのパネラーも上記確認試験にて肌トラブル等の異常は1名も見られなかった。
【0018】
【発明の効果】上記の如く、本発明は極めて優れた表皮透過バリア機能改善効果を有する化粧料を提供可能とするものである。

Claims (3)

  1. 下記の成分(A)及び(B)を配合することを特徴とする化粧料。
    (A):プランクトンエキス
    (B):メドウフォーム油、ホホバ油、サフラワー油、及びアルモンド油から選ばれる1種又は2種以上の植物油。
  2. 皮膚バリア機能改善効果を有することを特徴とする請求項1記載の乳化化粧料。
  3. 成分(A)の配合量が0.00001〜5質量%であり、成分(B)の配合量が0.1〜40質量%であることを特徴とする請求項1及び請求項2記載の乳化化粧料。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010520267A (ja) * 2007-03-08 2010-06-10 エルブイエムエイチ レシェルシェ 皮膚を脱色するためのフェオダクチルム科藻類抽出物の使用
WO2011074275A1 (ja) * 2009-12-18 2011-06-23 富士化学工業株式会社 皮膚バリア機能促進剤

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