JP2004043587A - 炭化装置及び炭化物の製造方法 - Google Patents

炭化装置及び炭化物の製造方法 Download PDF

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Keiichi Hori
堀 惠一
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橋本 律男
Keiichi Sato
佐藤 恵一
Yoshiyuki Takeuchi
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Abstract

【課題】原料から排出される揮発ガスを有効利用して効率よく炭化物を生成することができる炭化装置を提供する。
【解決手段】内熱式ロータリキルン10に投入した原料を加熱して炭化物を生成する炭化装置において、内熱式ロータリキルン10内に発生するガスの一部を分岐させて循環させる循環経路を設けた。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内熱式ロータリーキルンに投入した原料を加熱して炭化物を生成する炭化装置及び炭化物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、廃棄物を減容化、あるいは有価物に転換する目的で炭化処理する場合、ロータリキルン式の炭化装置を使用することが知られている。このようなロータリキルン式の炭化装置には、ロータリーキルン(回転炉)の胴外壁に熱を加える外熱式と、ロータリーキルンの胴内部に直接加熱ガスを供給する内熱式とがあり、後者の内熱式の方が熱効率はよいとされている。
【0003】
ここで、上述した内熱式ロータリキルン(炭化装置)について、従来の構成例を図8に示して簡単に説明する。なお、図中の符号1は原料供給装置、2は揮発分燃焼用空気供給装置、3は助燃バーナ、4は排ガス再加熱用燃焼器、5は空気供給装置、6は追いだき用バーナ、10は内熱式ロータリキルンである。
内熱式ロータリキルン10は、原料入口室11と、ロータリーキルン12と、製品出口室13と、回転支持部14と、回転駆動装置15とを具備して構成されており、原料供給装置1からロータリキルン12内に投入された原料を加熱して製品の炭化物を得る。
【0004】
ロータリキルン12内で加熱された廃棄物等の原料は、水分及び揮発ガス(メタン等の可燃ガス)よりなるガスを排出して炭化物となる。原料の加熱には、ロータリキルン12内で排出された揮発ガスを揮発分燃焼用空気供給装置2から供給される空気で燃焼させて得られる熱量と、助燃バーナ3から必要に応じて供給される燃焼ガスの熱量とが使用される。すなわち、揮発分燃焼用空気供給装置2は、通常炭化処理するために空気量が過剰とならない割合(空気比1.0未満)で燃焼用空気を供給し、原料から発生した揮発ガスを燃焼させて発生した排ガスを主たる加熱用ガスとしてロータリーキルン12の胴内部に供給する。
なお、排ガス再加熱用燃焼器4は、内熱式ロータリキルン10から排出された排ガスを850℃以上の高温に再加熱して、ダイオキシンの発生を抑制する目的で設置されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の内熱式ロータリキルン10は、以下に示すような問題点を有している。
(1)揮発ガスを燃料としている点は効率的であるが、ガス流れがワンパスであるため、発生した揮発ガスを燃料として有効に使いきっていない。
(2)熱処理において、ダイオキシンの発生を抑制するためには850℃以上の高温で燃焼させる必要があるが、熱を有効に使っていないため、排ガス再加熱用燃焼器4が必要となり、追いだき用バーナ6の設置及び燃料が必要となる。
(3)揮発ガスの燃焼には、前述の通り空気比を1.0未満にして燃焼用空気を供給する必要がある。しかし、揮発ガスの発生量は一定ではないため、空気過少または過剰の状態が生じて炭化処理は不安定になる。すなわち、空気過少の場合には、燃焼不足(発熱量不足)により所定の温度が得られないため炭化処理不足となり、反対に空気過剰の場合には、炭化処理とはならず通常の焼却処理となって焼却灰が発生する。
【0006】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、原料から排出される揮発ガスを有効利用して効率よく炭化物を生成することができる炭化装置及び炭化物の製造方法の提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
請求項1に記載の炭化装置は、内熱式ロータリキルンに投入した原料を加熱して炭化物を生成する炭化装置において、前記内熱式ロータリキルン内に発生するガスの一部を分岐させて循環させる循環経路を設けたことを特徴とするものである。
【0008】
このような炭化装置によれば、内熱式ロータリキルン内に発生するガスの一部を分岐させて循環させる循環経路を設けたので、内熱式ロータリーキルン内を流れるガスは、一部を分岐させてワンパスとなることなく何度も繰り返して循環するようになる。
この場合、内燃式ロータリーキルン内におけるガスの流れは原料と逆向きの流れ(向流)とする。また、内熱式ロータリーキルン内を循環するガスの総量は、原料から発生するガスよりも大きな値に設定し、廃棄物から実際に発生するより多いガスが通過するようにする。
【0009】
請求項1記載の炭化装置においては、前記ガスが燃焼分と循環分とに分流され、前記燃焼分中の可燃ガスを燃焼加熱手段の燃料として燃焼させ、かつ、前記循環分を前記燃焼加熱手段により間接昇温させた後に前記内熱式ロータリーキルンへ戻して循環させることが好ましく、これにより、循環率を変化させることによって燃焼加熱手段の加熱量が可変となり、循環するガスの温度を調節することが可能になる。
また、燃焼分については、燃焼加熱手段においてダイオキシンの発生を抑制する850℃以上の高温で燃焼させることができる。
【0010】
請求項1または2記載の炭化装置においては、前記ガスの循環率調整手段を設けることが好ましく、これにより、循環するガスの温度を調節することが可能になる。この場合の循環率調整手段としては、ダンパ等がある。
【0011】
請求項1から3のいずれかに記載の炭化装置においては、前記燃焼加熱手段の補助燃料として生成した炭化物の一部を投入することが好ましく、これにより、燃焼分に含まれる可燃成分が希薄で熱量不足の場合には、炭化物を助燃剤として使用できる。
【0012】
請求項1から4のいずれかに記載の炭化装置においては、前記燃焼加熱手段の廃熱で燃焼用空気を昇温させる予熱手段を設けることが好ましく、これにより、燃焼加熱手段の廃熱を有効利用することができる。
【0013】
請求項1から5のいずれかに記載の炭化装置においては、前記燃焼加熱手段の廃熱で前記原料を予備乾燥させる原料乾燥手段を設けることが好ましく、これにより、燃焼加熱手段の廃熱を有効利用することができる。
【0014】
請求項1から6のいずれかに記載の炭化装置においては、前記燃焼加熱手段の上流側に前記ガスから水蒸気を分離する膜分離手段を設けることが好ましく、これにより、循環するガスを水蒸気と残りの揮発ガスとに分離することができる。
【0015】
請求項7記載の炭化装置においては、前記膜分離手段が前記循環経路に設けられていることが好ましく、これにより、内燃式ロータリーキルン内を循環する水蒸気量の割合が増し、また、燃焼加熱手段においては、可燃分濃度の高いガスが供給される。
【0016】
請求項7記載の炭化装置においては、前記膜分離手段が前記循環経路から分岐する燃焼分経路に設けられていることが好ましく、これにより、膜分離手段の小型化が可能になる。
【0017】
請求項1から9のいずれかに記載の炭化装置においては、前記燃焼加熱手段が蓄熱式燃焼器であることが好ましく、これにより、着火しにくい低発熱量のガスであっても充分に着火して燃焼させることができる。
【0018】
請求項11に記載の炭化物の製造方法は、内熱式ロータリキルンに投入した原料を加熱して炭化物を生成する炭化物の製造方法であって、前記内熱式ロータリキルン内に発生するガスの一部を分岐させて循環させることを特徴とするものである。
【0019】
このような炭化物の製造方法によれば、前記内熱式ロータリキルン内に発生するガスの一部を分岐させて循環させるようにしたので、内熱式ロータリーキルン内を流れるガスは一部を分岐させてワンパスとなることなく何度も繰り返して循環するようになり、ガス中の可燃分を無駄にすることなく有効に燃焼させて炭化処理に利用することができる。
この場合、内燃式ロータリーキルン内におけるガスの流れは原料と逆向きの流れ(向流)とし、また、内熱式ロータリーキルン内を循環するガスの総量は、原料から発生するガスよりも大きな値に設定し、廃棄物から実際に発生するより多いガスが通過するようにする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る炭化装置及び炭化物の製造方法の一実施形態を、図面に基づいて説明する。
<第1の実施形態>
図1に示す第1の実施形態において、内熱式ロータリキルン10には、図示省略の原料供給装置から廃棄物等の原料が供給される。なお、この内熱式ロータリキルン10の構成は、上述した従来例と同様である。
内熱式ロータリーキルン10に供給される原料は、ロータリーキルン12内を原料入口室11側から製品出口室13側へ向かって流れる過程において、後述する循環ガスrによって加熱され、図中に矢印Gで示すようにして水蒸気及び揮発ガス(以下、「発生ガス」と呼ぶ)よりなるガスを排出して炭化される。
【0021】
このようにして炭化処理された炭化物は、原料が減容化された炭化装置の製品として、製品出口室13から出て次工程へと送られていく。
ここで、上述した内熱式ロータリーキルン10に供給される原料としては、たとえばごみや廃プラスチック等の各種廃棄物、おからや茶殻のような食品製造副産物、木くず、糞尿、生ゴミ、有機性汚泥及び下水汚泥等の各種有機性廃棄物がある。
【0022】
ロータリキルン12内で原料から排出された発生ガスGは、サイクロン20を経由して循環ガスファン21に吸引される。なお、以下の説明では、ロータリーキルン12内で発生した発生ガスGに、後述する循環分(r1)のガスを加えたものを総称して「循環ガス(r)」と呼ぶことにする。
【0023】
サイクロン20は、循環ガスr中に含まれてくる炭化物の粉体を分離除去するため、必要に応じて設けられる機器である。これは、ロータリーキルン12内で炭化した炭化物に微粒子が含まれるためであり、この微粒子が循環ガスrの流れにのって流出してもサイクロン20内でガス流から分離して回収される。
循環ガスファン21は、ロータリーキルン12内の循環ガスrを吸引して後述する循環経路を循環させると共に、吸引した循環ガスrの一部を後述する燃焼器22へ供給する機能を有している。
【0024】
循環ガスファン21から送出された循環ガスrは、熱交換器23へ導かれる循環分(r1)と、燃焼器22へ供給されて燃料となる燃焼分(r2)とに分流される。
このうち、燃焼分r2は、循環分r1の燃焼加熱手段として設けられている燃焼器22で揮発ガスが燃料として使用される。すなわち、循環ガスrに含まれている揮発ガス(メタン等の可燃ガス)の一部を燃焼器22の燃料として燃焼させ、この燃焼で発生した排ガスを、燃焼器22と共に燃焼加熱手段を構成する熱交換器23の加熱源として供給するようになっている。
【0025】
また、この燃焼器22では、必要に応じて内熱式ロータリーキルン10で生成された炭化物の一部を補助燃料として投入する。これは、燃焼分r2の燃焼によって発生する排ガスから加熱源として充分な熱量を確保できない場合、あるいは着火性をよくするための手段であり、燃焼器22内に投入した炭化物を燃焼分r2と共に燃焼させて得られる熱量を加算することで不足分を補うものである。なお、燃焼器22内における燃焼温度は、ダイオキシンの発生を抑制できる850℃以上の高温とするのが好ましい。
【0026】
また、燃焼器22においては、運転スタート時にロータリーキルン12内の温度が低く充分な炭化処理が行われないため、燃焼分r2に含まれる揮発ガス量がほとんどないか大幅に不足するので、運転スタート時の補助燃料として液化石油ガス(LPG)等を使用する。
なお、この燃焼器22の燃焼空気としては、空気ファン24で吸引した大気を予熱器25で昇温させたものが供給される。
【0027】
一方、循環ガスrから分流した循環分r1は、熱交換器23で燃焼器22の排ガスと熱交換して間接昇温された後、内熱式ロータリーキルン10のロータリーキルン12内へ戻される。すなわち、循環分r1は、燃焼分r2を燃焼させる燃焼器22により間接昇温された後、ロータリキルン12内で発生ガスGと合流して新たな循環ガスrとなり、以後同様にして循環を繰り返す。
このように、循環ガスファン21の作用によってロータリーキルン12から吸引された循環ガスrが、循環分r1及び燃焼分r2に分流した後、一方の循環分r1が熱交換器23を通過して間接昇温されてからロータリーキルン12内へ戻され、同キルン12内に発生した新たな発生ガスGと合流した循環ガスrとなって循環を繰り返す循環経路が形成されている。
【0028】
ロータリーキルン12内を循環する循環ガスrは、原料の流れ方向と逆向きに製品出口室13側から原料入口室11側へ流れるので、原料の流れとは向流となる。ここでロータリーキルン12内を流れる循環ガスrの流量は、原料から発生するガスである発生ガスGの量より多く設定され、廃棄物から実際に発生する量より多い循環ガスrが通過するようにして充分な熱量を確保する。すなわち、燃焼分r2として分流させるガス量は、燃焼器22に必要な燃料確保にとどめ、残った分を加熱した高温の循環分r1として大量に戻し、ロータリーキルン12内の入口温度を所望の高温に維持する。
なお、内熱式ロータリーキルン10において、炭化に適切なガス温度は原料の性状によって異なるが、通常はガス入口側で300℃〜800℃、ガス出口側で200℃〜700℃となるが、循環分r1の循環率(循環ガスrに対する循環分r1の割合)を循環率調整手段のダンパ等で調整したり、あるいは、熱交換器23における交換熱量を変えることにより、ほとんどの条件下で出入口を所定の温度に設定することが可能である。
【0029】
熱交換器23で循環分r1と熱交換した排ガスは、燃焼用空気を昇温させる予熱手段として設けられている予熱器25に導かれ、空気ファン24から供給されてくる空気と熱交換して昇温させる。すなわち、燃焼器22の廃熱を有効利用して燃焼用空気を昇温させているので、燃焼器22内の温度を高温に維持するなど、装置全体としての熱効率を向上させている。
【0030】
以下、上述した炭化装置について、これを用いた炭化物の製造方法と共に作用を説明する。
ロータリーキルン12内に投入された原料は、循環ガスrが保有する熱により加熱されながら原料入口室11から製品出口室13へ流れていく。この過程で原料に含まれている水分が水蒸気となって排出され、同時にメタン等の揮発ガスも排出されて、発生ガスGが生成される。この結果、残った原料は炭化処理された炭化物(製品)となり、外部の次工程へ供給される。
【0031】
ロータリキルン12内で原料から生じた発生ガスGは、原料と逆向きに流れてキルン内を加熱した循環ガスrと合流し、循環ガスファン21に吸引されて流出する。このように循環ガスrを原料の流れに対して向流とすれば、ガス入口側の製品出口室13近傍をガス出口側の原料入口室11近傍よりも高温として良好な炭化処理を行うことができる。
なお、循環ガスrの流量は、発生ガスGの発生量と比較してかなり多く、大量のガス量が通過することで所望の高温を維持している。
【0032】
循環ガスrは、この後循環分r1と燃焼分r2とに分流されるが、燃焼分r2として燃焼器22へ供給されるガス量は加熱量の確保に必要な量とし、その他大半のガスは熱交換器23へ導入して加熱した後、再度ロータリーキルン12へ供給して循環させる。このようにすれば、揮発ガスを含む循環ガスrは、燃焼分r2側へ分流されるまで何度もロータリーキルン12内を通過し、発生ガスGと合流しながら循環経路内の循環を繰り返す。従って、循環ガスr中の揮発ガスが大気に放出されるなどして無駄になることはなく、燃焼器22の燃料として確実に使用されることとなる。
【0033】
一方、燃焼器22に供給される燃焼分r2は、予熱された空気により揮発ガスを燃焼させて排ガスを生成するが、この排ガスは、熱交換器23で循環分r1を加熱して間接昇温させた後、予熱器25で空気を昇温させてから必要に応じて適当な処置を施して大気に放出される。
このため、排ガスがロータリーキルン12内を循環する循環ガスrと混合されることはないので、温度条件の異なるローターリーキルン12の加熱温度を考慮する必要はなく、従って、燃焼器22では空気を充分に供給してダイオキシンの発生を抑制する850℃以上の高温で燃焼させることが可能になるので、従来必要であった排ガス再加熱用燃焼器及びその燃料等が不要となる。
また、ロータリーキルン12側においても、燃焼ガスや未使用空気の混入がないので、原料の性状、原料供給量、発生ガスGの発生量に変動があっても空気量が問題になることはなく、常に安定した炭化処理が行われる。
【0034】
[第1の実施形態による実施例]
図1に示す構想の装置を使用して運転を実施し、以下の結果を得た。運転スタート時以外は補助燃料の必要がなく、焼却灰の発生が殆ど認められない状態で炭化物を得ることができた。
Figure 2004043587
【0035】
<第2の実施形態>
続いて、本発明の第2の実施形態を図2に示して説明する。なお、本発明の基本構成は上述した第1の実施形態と同様であり、従って、以下では異なる部分についてのみ説明する。
この実施形態では、燃焼器22から排出された排ガスの廃熱を有効に利用して原料を予備乾燥させるため、予熱器25の下流側に原料乾燥手段として乾燥装置30を設けてある。この乾燥装置30は、大気に放出する前の排ガスを全量または一部導入して熱源とし、この熱源により原料を予備乾燥させるものである。
【0036】
このような予備乾燥は、特に水分を多く含んでいる原料を炭化する場合に有効であり、炭化処理におけるロータリーキルン12内の加熱量を節約できるなど、廃熱の有効利用により装置全体としての熱効率が向上する。
【0037】
[第2の実施形態による実施例]
図2に示す構想の装置を使用して運転を実施し、以下の結果を得た。運転スタート時以外は補助燃料の必要がなく、焼却灰の発生が殆ど認められない状態で炭化物を得ることができた。また、助燃剤(生成炭化物)の必要量が少なくなり炭化物の収量は増加した。なお、運転条件については、上述した第1の実施形態による実施例と同じである。
Figure 2004043587
【0038】
<第3の実施形態>
続いて、本発明の第3の実施形態を図3及び図4に示して説明する。なお、本発明の基本構成は上述した第1の実施形態と同様であり、従って、以下では異なる部分についてのみ説明する。
この実施形態では、循環ガスrが流れる循環経路に膜分離装置40が設けられている。この膜分離装置40は、循環ガスrの流れ方向において燃焼加熱手段となる燃焼器22及び熱交換器23の上流側に位置している
【0039】
この場合の膜分離装置40は、循環ガス(入口ガス)中に含まれている水蒸気(膜透過ガス)を除去して、残りの揮発ガス(出口ガス)から分離する機能を有している。
この膜分離装置40は、たとえば図4に示すように、ケーシング41の内部に円筒状のエレメント(水蒸気透過膜)42が設置された構成となっている。
【0040】
ケーシング41は、入口ガスを投入する入口ノズル43と、膜透過ガスが流出する透過ガスノズル45と、水蒸気を除去された出口ガスが流出する出口ノズル46とを備えた容器である。
ケーシング41の内部は、上下一対の仕切板47,48によって仕切られ、入口・出口ガス室50及び透過ガス室51となる空間が形成されている。入口・出口ガス室50には入口ノズル43及び出口ノズル46が開口し、さらに、透過ガス室51には透過ガスノズル45が開口している。
【0041】
エレメント42は、一端(図示の例では下端部)が遮蔽板42bによって閉じられ、他端が透過ガス室51に開口して、上下一対の仕切板47,48を貫通して多数設けられている。このエレメント42として、たとえば特許第1700388号、特許第2808479号、特公平8−32298に開示されているシリカゲル膜等の無機分離膜が使用可能である。
ここに開示されているシリカゲル膜は、耐熱性や耐酸性があり、有機酸または有機溶剤/水混合物からの水分離や、水蒸気を含むガス中から水蒸気を高性能で分離することができる。
【0042】
以下、膜分離装置40における水蒸気分離の作用を説明する。
ロータリーキルン12から流出した循環ガスrは、入口ガスとして入口ノズル43から入口・出口ガス室50へ流れ込む。この循環ガスr中に含まれている水蒸気は、出口ノズルへ向けて流れて行く過程で矢印52(図4(b)参照)のようにエレメント42を透過し、エレメント42の中空部42aに入り込む。この結果、循環ガスrは、中空部42a内の水蒸気(膜透過ガス)と、エレメント42を透過しない水蒸気以外の他の成分である揮発ガス(出口ガス)とに分離される。このうち、揮発ガスを主成分とする水蒸気以外の出口ガスは、出口ノズル46から流出して下流側の燃焼器22へ導かれる。
なお、膜分離装置40においては、水蒸気が完全に除去されないこともあるので、出口ガスにはある程度の残存水蒸気が含まれている場合がある。
【0043】
一方、エレメント42を透過した水蒸気は、中空部42aを通って透過ガスノズル45から流出する。こうして分離した水蒸気は、熱交換器23へ送られて昇温されるが、熱交換器23へ供給する水蒸気には、補充等の目的からボイラ26で生成した水蒸気も加えられる。このボイラ26は、熱交換器23で熱交換した後の排ガスを導入し、その廃熱を利用して水を加熱することで水蒸気を生成するものである。
【0044】
このようにして、膜分離装置40により水蒸気と揮発ガスとを分離すると、燃焼器22には水蒸気が除去されて濃度の高い揮発ガスが燃料として供給されるようになり、単位体積当たりの発熱量が増す。このため、炭化物を補助燃料として使用する必要がなくなったり、あるいは、補助燃料の使用量を低減することができる。
また、ロータリーキルン12内を循環する循環ガスrは、ほとんど水蒸気となるため、タールの発生を抑制できる。さらに、可燃ガスや空気が含まれていないため、安定した炭化処理が可能になる。
【0045】
[第3の実施形態による実施例]
図3に示す構想の装置を使用して運転を実施し、以下の結果を得た。運転スタート時以外は補助燃料の必要がなく、焼却灰の発生が殆ど認められない状態で炭化物を得ることができた。また、この例では助燃剤は必要なかった。
Figure 2004043587
【0046】
<第4の実施形態>
続いて、本発明の第4の実施形態を図5及び図6に示して説明する。なお、本発明の基本構成は上述した第1の実施形態と同様であり、従って、以下では異なる部分についてのみ説明する。
この実施形態では、循環ガスrが流れる循環経路から分岐させて燃焼器22に至る燃焼分r2の経路、すなわち燃焼分経路に膜分離装置40Aが設けられている。この膜分離装置40Aは、循環ガスrの流れにおいて、燃焼加熱手段である燃焼器22の上流側に位置している。
【0047】
この場合の膜分離装置40Aは、循環ガス(入口ガス)中に含まれている水蒸気(膜透過ガス)を除去して、残りの揮発ガス(出口ガス)から分離する機能を有している。
この膜分離装置40Aは、たとえば図6に示すように、ケーシング41の内部に円筒状のエレメント(水蒸気透過膜)42が設置された構成となっている。
【0048】
ケーシング41は、入口ガスを投入する入口ノズル43と、スイープガス(水蒸気濃度が低いガス)を投入するスイープガスノズル44と、膜透過ガス及びスイープガスが流出する透過ガスノズル45と、水蒸気を除去された出口ガスが流出する出口ノズル46とを備えた容器である。
ケーシング41の内部は、上下一対の仕切板47,48によって、スイープガス室49、入口・出口ガス室50及び透過ガス室51の3つの空間に仕切られている。スイープガス室49にはスイープガスノズル44が開口し、入口・出口ガス室50には入口ノズル43及び出口ノズル46が開口し、さらに、透過ガス室51には透過ガスノズル45が開口している。
【0049】
エレメント42は、一端がスイープガス室49に開口し、かつ、他端が透過ガス室51に開口するようにして、上下一対の仕切板47,48を貫通して多数設けられている。このエレメント42は。上述した第3の実施形態と同様に、シリカゲル膜等の無機分離膜が使用可能である。
【0050】
以下、膜分離装置40Aにおける水蒸気分離の作用を説明する。
ロータリーキルン12から流出した循環ガスrは、入口ガスとして入口ノズル43から入口・出口ガス室50へ流れ込む。この循環ガスr中に含まれている水蒸気は、出口ノズルへ向けて流れて行く過程で矢印52(図6(b)参照)のようにエレメント42を透過し、エレメント42の中空部42aに入り込む。この結果、循環ガスrは、中空部42a内の水蒸気(膜透過ガス)と、エレメント52を透過しない水蒸気以外の他の成分である揮発ガス(出口ガス)とに分離される。このうち、揮発ガスを主成分とする水蒸気以外の出口ガスは、出口ノズル46から流出して下流側の燃焼器22へ導かれる。なお、膜分離装置40Aにおいては、水蒸気が完全に除去されないこともあるので、出口ガスにはある程度の残存水蒸気が含まれている場合が多い。
【0051】
一方、エレメント42を透過した水蒸気は、スイープガスノズル44から流入し、中空部42aを通って透過ガスノズル45から流出するスイープガスの流れを推進力とし、このスイープガスと共に流出する。ここでは、スイープガスとして空気を使用しているが、これに限定されることはない。
こうして分離した水蒸気及びスイープガスは、ブロアー27に吸引されて大気等に排出される。
また、スイープガスを使用することにより、エレメント42の前後、すなわちエレメント42の外側となる入口・出口ガス室50と、エレメント42の内側となる中空部42aとの間で水蒸気の分圧差が大きくなるので、水蒸気の透過効率が向上する。
【0052】
このようにして、膜分離装置40Aにより燃焼器22へ供給する燃焼分r2から水蒸気を分離除去して濃度の高い揮発ガスを供給するようにすれば、単位体積当たりの発熱量が増すため、炭化物等の補助燃料が不要になったり、あるいは使用量を低減することが可能になる。しかも、燃焼分r2のみを流す膜分離装置40Aとなるので、上述した第3の実施形態で用いた膜分離装置40と比較して、循環分r1が通過しない分だけ小型のものを使用できる。
【0053】
[第4の実施形態による実施例]
図5に示す構想の装置を使用して運転を実施し、以下の結果を得た。運転スタート時以外は補助燃料の必要がなく、焼却灰の発生が殆ど認められない状態で炭化物を得ることができた。また、この例では助燃剤は必要なかった。
Figure 2004043587
【0054】
<第5の実施形態>
最後に、本発明の第5の実施形態を図7に示して説明する。なお、本発明の基本構成は、上述した第1の実施形態と同様であり、従って、以下では異なる部分についてのみ説明する。
この実施形態では、燃焼加熱手段として、これまでの燃焼器22に代えて蓄熱式燃焼器60を採用している。この蓄熱式燃焼器60は、上下一対のバーナを備え、それぞれにバーナ付蓄熱体61、62が設けられている。このバーナ付蓄熱体61,62には、ハニカム状のセラミックや多孔質のセラミック等が用いられる。
【0055】
上述した構成の蓄熱式燃焼器60では、一方のバーナより生成される燃焼排ガスの熱を他方のバーナ付蓄熱体に蓄熱するため、燃焼器内では常時高温状態が確保できる。図示の例では、上部に設けられているバーナ付蓄熱体61側から排出される燃焼排ガスの熱が、下部のバーナ付蓄熱体62に蓄熱されるので、通常の燃焼器22では揮発ガスが希薄で着火しにくい場合であっても、充分着火することが可能である。
なお、上下のバーナ付蓄熱体61,62におけるバーナ燃焼は、開閉弁63〜68の開閉切換操作により、交互に切り換える往復燃焼が可能である。
【0056】
[第5の実施形態による実施例]
図7に示す構想の装置を使用して運転を実施し、以下の結果を得た。運転スタート時以外は補助燃料の必要がなく、焼却灰の発生が殆ど認められない状態で炭化物を得ることができた。また、この例では助燃剤は必要なかった。
Figure 2004043587
【0057】
なお、本発明の構成は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更することができる。
【0058】
【発明の効果】
本発明の炭化装置及び炭化物の燃焼方法によれば、以下の効果を奏する。
請求項1記載の発明によれば、内熱式ロータリキルン内に発生するガスの一部を分岐させて循環させる循環経路を設けたので、内熱式ロータリーキルン内を流れるガスは、ワンパスとなることなく燃焼に供されるまで何度も繰り返し循環するようになる。このため、外部へ捨てられる廃熱量が減少することでガスの温度を高く設定することができるようになり、加熱量を必要最小限に抑えて炭化処理に最適な温度条件を設定することができるので、熱効率のよい炭化装置となる。さらに、ガスに含まれている可燃分を燃料として無駄なく使用することができるので、この点でも熱効率のよい炭化装置となる。
【0059】
また、ガスを燃焼分と循環分とに分流させ、燃焼分中の可燃ガスを燃焼加熱手段の燃料として燃焼させ、かつ、循環分を前記燃焼加熱手段により間接昇温させた後に内熱式ロータリーキルンへ戻して循環させるようにすれば、循環率を変化させることによって燃焼加熱手段の加熱量が可変となり、循環するガスの温度を調節することが可能になる。このため、ロータリーキルン内を循環するガスの入口温度及び出口温度を炭化処理に適した値に設定することができ、特に、循環するガスの流れ方向を原料に対して向流とすれば、入口側を出口側より高温として最適な温度設定が可能になる。
そして、燃焼分を燃焼させた排ガスと、ロータリーキルン内を加熱する循環分とは別系統を流れて混合されないため、発生ガス量に変動があっても空気過剰や空気過少が問題になることはなく、安定した炭化処理が可能になる。
【0060】
また、燃焼加熱手段の補助燃料として生成した炭化物の一部を投入すれば、燃焼分に含まれる可燃分が希薄で熱量が不足する場合であっても、炭化物を助燃剤として燃焼させることで必要な熱量を確保できる。
また、燃焼加熱手段の廃熱で燃焼用空気を昇温させる予熱手段を設ければ、廃熱の有効利用によって、装置全体の熱効率を向上させることができる。
さらに、燃焼加熱手段の廃熱を利用して原料を予備乾燥させる原料乾燥手段を設けても、廃熱の有効利用によって、装置全体の熱効率を向上させることができる。
【0061】
また、燃焼加熱手段の上流側にガスから水蒸気を分離する膜分離手段を設ければ、燃焼加熱手段には水蒸気が除去された可燃分濃度の高いガスを供給し、かつ、内燃式ロータリーキルン内を循環する水蒸気量の割合を増すことができる。この場合、膜分離手段を循環経路に設けることにより、内燃式ロータリーキルン内を循環する水蒸気量の割合が増すので、タール発生量を低減して安定した炭化処理が可能になり、燃焼加熱手段においては、可燃分濃度の高いガスが供給されて発熱量が増加する。従って、助燃剤の使用や蓄熱式燃焼器の使用が不要になる。これに対して、膜分離手段を循環経路から分岐する燃焼分経路に設ければ、通過する流体量が少なくてすむので、膜分離手段を小型化することができる。
【0062】
また、燃焼加熱手段を蓄熱式燃焼器とすれば、燃料が着火しにくいガスであっても充分に着火して燃焼させることができる。
【0063】
請求項11の発明によれば、内熱式ロータリキルン内に発生するガスの一部を分岐させて循環させるようにしたので、内熱式ロータリーキルン内を流れるガスは、燃焼に供されるまでワンパスとなることなく何度も循環を繰り返すようになる。このため、外部へ捨てる廃熱量が低減され、加熱量を必要最小限としても循環するガスを炭化処理に最適な温度に設定することができ、かつ、ガスに含まれている可燃分を燃料として無駄なく使用できるので、熱効率のよい炭化物の製造方法となる。
【0064】
また、上述した炭化装置及び製造方法により得られた炭化物は、製銑プロセスにおいて、
(1)高炉への微粉炭吹込に供する炭材
(2)焼結鉱製造プロセスにおけるコークス粉代替としての炭材
(3)直接還元鉄製造プロセスにおける還元剤としての炭材
として使用することができるので、高価なコークス及び石炭の使用量削減が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る炭化装置の第1の実施形態を示す構成図である。
【図2】本発明に係る炭化装置の第2の実施形態を示す構成図である。
【図3】本発明に係る炭化装置の第3の実施形態を示す構成図である。
【図4】図3における膜分離装置の構成例を示す図で、(a)は断面図、(b)は水蒸気の分離を説明するための斜視図である。
【図5】本発明に係る炭化装置の第4の実施形態を示す構成図である。
【図6】図5における膜分離装置の構成例を示す図で、(a)は断面図、(b)は水蒸気の分離を説明するための斜視図である。
【図7】本発明に係る炭化装置の第5の実施形態を示す構成図である。
【図8】従来例を示す構成図である。
【符号の説明】
10  内熱式ロータリーキルン
11  原料入口室
12  ロータリーキルン
13  製品出口室
21  循環ガスファン
22  燃焼器(燃焼加熱手段)
23  熱交換器(燃焼加熱手段)
24  空気ファン
25  予熱器(予熱手段)
26  ボイラ
30  乾燥装置(原料乾燥手段)
40,40A  膜分離装置
41  ケーシング
42  エレメント(水蒸気透過膜)
42a 中空部
43  入口ノズル
44  スイープガスノズル
45  透過ガスノズル
46  出口ノズル
47,48  仕切板
49  スイープガス室
50  入口・出口ガス室
51  透過ガス室
52  水蒸気
60  蓄熱式燃焼器
61,62  バーナ付蓄熱体
r   循環ガス(水蒸気+揮発ガス)
r1  循環分
r2  燃焼分
G   発生ガス

Claims (11)

  1. 内熱式ロータリキルンに投入した原料を加熱して炭化物を生成する炭化装置において、
    前記内熱式ロータリキルン内に発生するガスの一部を分岐させて循環させる循環経路を設けたことを特徴とする炭化装置。
  2. 前記ガスが燃焼分と循環分とに分流され、前記燃焼分中の可燃ガスを燃焼加熱手段の燃料として燃焼させ、かつ、前記循環分を前記燃焼加熱手段により間接昇温させた後に前記内熱式ロータリーキルンへ戻して循環させることを特徴とする請求項1記載の炭化装置。
  3. 前記ガスの循環率調整手段を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の炭化装置。
  4. 前記燃焼加熱手段の補助燃料として生成した炭化物の一部を投入することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の炭化装置。
  5. 前記燃焼加熱手段の廃熱で燃焼用空気を昇温させる予熱手段を設けたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の炭化装置。
  6. 前記燃焼加熱手段の廃熱を利用して前記原料を予備乾燥させる原料乾燥手段を設けたことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の炭化装置。
  7. 前記燃焼加熱手段の上流側に前記ガスから水蒸気を分離する膜分離手段を設けたことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の炭化装置。
  8. 前記膜分離手段が前記循環経路に設けられていることを特徴とする請求項7記載の炭化装置。
  9. 前記膜分離手段が前記循環経路から分岐する燃焼分経路に設けられていることを特徴とする請求項7記載の炭化装置。
  10. 前記燃焼加熱手段が蓄熱式燃焼器であることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の炭化装置。
  11. 内熱式ロータリキルンに投入した原料を加熱して炭化物を生成する炭化物の製造方法であって、
    前記内熱式ロータリキルン内に発生するガスの一部を分岐させて循環させることを特徴とする炭化物の製造方法。
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WO2005100510A1 (ja) * 2004-04-09 2005-10-27 Maekawa Seisakujo Co., Ltd. 内熱式自燃方式による連続炭化処理方法
US9494313B2 (en) 2011-04-08 2016-11-15 Mitsubishi Hitachi Power Systems, Ltd. Device and method for manufacturing semi-carbonized fuel of biomass, and power generation system using semi-carbonized fuel
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WO2023021865A1 (ja) * 2021-08-19 2023-02-23 出光興産株式会社 バイオマス固形燃料の製造設備

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