JP2004041685A - 挟み込み型振動マッサージ器 - Google Patents
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Abstract
【課題】首装着用に適して、安定的に首に挟み込むことができ、効果的にマッサージを行うことができる挟み込み型振動マッサージ器を提供する。
【解決手段】略U字状をなした弾性アーム部10と、弾性アーム部10の中央部に設けられた第1当接部12と、弾性アーム部10の両端部に設けられて弾性アーム部10を介して第1当接部12から振動が伝達される一対の第2当接部14、14とからなる。第1当接部12を使用者の頚椎上に配置して、前記一対の第2当接部14を使用者の首側面に配置することができるように前記第1当接部12及び一対の第2当接部14が配設される。
【選択図】 図1
【解決手段】略U字状をなした弾性アーム部10と、弾性アーム部10の中央部に設けられた第1当接部12と、弾性アーム部10の両端部に設けられて弾性アーム部10を介して第1当接部12から振動が伝達される一対の第2当接部14、14とからなる。第1当接部12を使用者の頚椎上に配置して、前記一対の第2当接部14を使用者の首側面に配置することができるように前記第1当接部12及び一対の第2当接部14が配設される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、患部を挟み込んで該患部に振動を与えてマッサージを行う挟み込み型振動マッサージ器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、患部に挟み込んでマッサージを行うマッサージ器としては、例えば、実公昭51−29664号公報、実開昭52−131892号公報、実開平2−13552号公報、実開平7−15054号公報等に記載されたものが知られている。
【0003】
実公昭51−29664号公報に記載されたものは、継手をもって彎曲板ばねを長手方向に出入自在に連繋して略U字型を形成し、その両彎曲板ばねの先端部にブラケットを回動かつ横縦方向に移動可能に枢支し、このブラケットに指圧子を間隔調整自在に固定して、継手に電磁バイブレータを定着した構成となっている。
【0004】
また、実開昭52−131892号公報に記載されたものは、頭に係止する係止体と、その係止体の両端部に取り付けられた刺激器本体と、からなり、刺激器本体は、係止体を頭に係止したときに耳に押当する押当部と、押当部に連結された駆動部が内蔵された固定部とからなる構成となっている。そして、固定部に内蔵された駆動部が駆動すると、押当部が耳の局に刺激が伝わるように駆動されるようになっている。
【0005】
また、実開平2−13552号公報に記載されたものは、人頭の形に沿った馬蹄状に彎曲成型した弾性帯に、複数のマッサージ器本体を貫挿させてなり、各マッサージ器本体は、人体の頭部に当る振動面と、振動面の裏面に設けたモータと、モータの回転軸に軸着した振動発生部と、からなる構成となっている。
【0006】
また、実開平7−15054号公報に記載されたものは、馬蹄形状で内外に積合された2本の内側ヘアバンド及び外側ヘアバンドと、そのヘアバンドの両端に装着された一対のマッサージ器カバーと、マッサージ器カバーに内設されたパルス発生部材と、からなる構成となった頭部装着型マッサージ器となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の挟み込み型振動マッサージ器は、頭部にヘアバンドのようにして装着し、耳、こめかみまたは頭皮をマッサージするものがほとんどである。しかしながら、多数の人が悩まされる肩こり、首こりといったものは、首に原因があるにも拘わらず、手で押える必要がなく首のマッサージに適したマッサージ器は、実用化されるに至っていない。実公昭51−29664号公報には、首を含め、人体の様々な箇所に装着する場合を例示するものの、同公報に記載されたマッサージ器は安定して首に装着できるとは言いがたく、首に存在するつぼを効果的にマッサージするのに適した構成であるとは言えない。
【0008】
また、従来の既存のマッサージ器は、共通して騒音が大きいという問題がある。特に、首の部分は耳に近いため、首をマッサージしていると、その騒音が耳ざわりとなる。また、使用者本人のみならず、周囲の人にも騒音の影響を与えるために、自由に使用することができないという問題がある。
【0009】
本発明はかかる課題に鑑みなされたもので、患部への装着性に優れて、安定的に患部を挟み込むことができ、効果的にマッサージを行うことができる挟み込み型振動マッサージ器を提供することをその目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明は、略U字状をなした弾性アーム部と、該弾性アーム部の中央部に設けられた第1当接部と、弾性アーム部の両端部に設けられた一対の第2当接部とからなり、第1当接部及び/または第2当接部には駆動手段が設けられ、該第1当接部を使用者の頚椎上に配置して、前記一対の第2当接部を使用者の首側面に配置することができるよう前記第1当接部及び一対の第2当接部が配設される、挟み込み型振動マッサージ器を要旨とするものである。または、本発明は、略U字状をなした弾性アーム部と、該弾性アーム部の中央部に設けられた第1当接部と、弾性アーム部の両端部に設けられた一対の第2当接部とからなり、第1当接部及び/または第2当接部には駆動手段が設けられ、第1当接部及び第2当接部は、その当接面が球状面となっている挟み込み型振動マッサージ器を要旨とするものである。
【0011】
第1当接部が使用者の頚椎上に配置されて摩擦力を発生し、一対の第2当接部が首の側面を挟み付けて挟み付け力を発生するので、これら3点支持により、首等の患部への装着状態を安定的に維持することができる。そして、第1当接部または第2当接部が駆動手段により駆動されると、その振動が弾性アーム部を介して他方の当接部に伝達し、第1当接部及び第2当接部がそれぞれ患部へと振動を与えることとなる。第1当接部及び一対の第2当接部それぞれが使用者に密着して振動するために、筋肉がほぐれ血行促進ができて、効果的な違和感のないマッサージ効果が得られる。この第1当接部及び一対の第2当接部による3点支持となっているため、平面的な挟み付けのみならず、寧ろ立体的な挟み付けを行うことができる。そのため、首のみならず様々な患部への安定的な装着が可能となる。また、3点支持による3点集中振動は、平面的な振動と比較してマッサージ効果が得られる。
【0012】
前記駆動手段は、回転速度が2000〜2500rpm程度の低回転モータであるとよい。駆動手段から発生される騒音が少なく、よって、耳に近い首をマッサージしていても、耳ざわりとなることがない。また、消費電力も少なくできる。低価格のモータを用いることができ、安価に製造することができる。駆動手段は、第1当接部及び第2当接部のいずれか一方、両方に設けることが可能である。
【0013】
任意には、前記第1当接部に隣接して電源・操作部が配設されるとよい。これにより、全体をコンパクトにして、携帯・持ち運びに便利なものとすることができる。
【0014】
任意には、前記第1当接部には、意匠部が取り付けられるとよい。これにより、マッサージ器全体の意匠性を高めることにより、商品価値を高めることができる。また、使用者が使用中に、使用者の背後からの第三者が見たときでも、意匠部によって第1当接部の本体が隠れるので、見栄えを良好に保つことができる。意匠部のデザインによっては愛らしさやユーモアを醸し出すことができて、より一層商品価値を高めることができる。
【0015】
前記第1当接部及び第2当接部の少なくともいずれか一つの使用者への当接面が球状面となっている場合には、装着する首の形状がどのようなものであっても、または、首のどのような位置に装着する場合であっても、球状面の当接面により確実に第1当接部及び第2当接部の当接面が患部に当接することができ、3点支持を確保することができる。首のみならず、様々な患部にも安定して装着することができる。
【0016】
また、任意には、前記第1当接部及び第2当接部の少なくともいずれか一つは、アロマテラピー用の芳香成分を保持するための保持部を有するとよい。第1当接部及び第2当接部は、それぞれ首の頚椎及び首の側面といった鼻に近い部分に配置され、且つ、振動されるので、保持部に保持された芳香成分が、鼻腔に効果的に到達することとなり、アロマテラピー効果を引き出すことができる。これにより、使用者にマッサージ効果とアロマテラピー効果により一層のリラックス効果を与えることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
【0018】
図1は、本発明の実施形態に係る挟み込み型振動マッサージ器を表したものである。図において、この挟み込み型振動マッサージ器は、略U字状をなした弾性アーム部10と、弾性アーム部10の中央部に設けられた第1当接部12と、弾性アーム部10の両端部に設けられた一対の第2当接部14、14と、操作スイッチ及びバッテリーが備えられた電源・操作部16と、電源・操作部16と第1当接部12との間を接続する給電線18と、からなる。第1当接部12の外側には、マスコットのような意匠部19が取り付けられている。弾性アーム部10は、一体品には限られず、複数のアーム部材からなり、該複数のアーム部材で略U字状をなすようにしてもよい。
【0019】
第1当接部12は、図2に示すように、円筒形の硬質プラスチックからなる円筒ケース20を備えており、円筒ケース20内には、ゴム等の弾性材22を介して駆動手段であるモータ24が挿入されており、円筒ケース20の両端部は、蓋体21、21によって閉塞されている。さらに、一方の蓋体21には、ポリウレタン発泡体のようなクッション材26の一端が付着されており、さらに、クッション材26の他端には、当接部28が付着される。当接部28は、クッション材26と同様の発泡材のような軟質材料とすることもできるが、肌触りのよい硬質プラスチック、木材等の硬質材料とすることもでき、患部に当接する当接面は球状面となっている。円筒ケース20とクッション材26との間に前記弾性アーム部10が通過しており、円筒ケース20が略U字状の弾性アーム部10の外側に位置づけられ、そして、クッション材26及び当接部28が略U字状の弾性アーム部10の内側に位置づけられている。
【0020】
円筒ケース20を包囲するようにして、前記意匠部であるマスコット19が取り付けられており、外側からは、円筒ケース20は視認できないようになっている。
【0021】
モータ24の出力軸には分銅24aが取り付けられている。モータ24は、低回転・静音型のモータとする。例えば、無負荷で回転速度が2000〜3000rpm程度のものとするとよく、分銅24aの質量を適当に選定して、回転速度を2000〜2500rpmとすることにより、ほとんど人体に対して無音の低回転・静音型モータとすることができる。また、モータ24の回転速度を極力低速にすることにより、その分、分銅24aを大きくすることができ、これにより、振幅の大きい振動を発生することができる。
【0022】
モータ24の回転による振動は、弾性材22、円筒ケース20を介してクッション材26へと伝わり外部へと伝達される。モータ24への給電線18は、一方の蓋体21の切欠から導出されて、弾性アーム部10に沿って配索され、一つの第2当接部14を挿通して、電源・操作部16へと接続される。電源・操作部16には、交換可能な乾電池の如きバッテリーと、可変抵抗スイッチが内蔵される。
【0023】
第2当接部14は、基部30と、硬質発泡体及び/又は軟質発泡体からなるクッション材32と、クッション材32の他端に取り付けられた当接部34とからなる。当接部34は、前記当接部28と同様に、軟質材料または肌触りのよい硬質プラスチック、木材等の硬質材料とすることもでき、その当接面は、球状面となっている。クッション材32内には前記弾性アーム部10が差し込まれ、弾性アーム部10を介して第1当接部12からの振動が第2当接部14に伝達されるようになっている。一対の第2当接部14、14は、弾性アーム部10の復元力によって互いに接近しており、これらの間に首が挟まれると、首に対して挟み付け力を発生する。
【0024】
以上のように構成される挟み込み型振動マッサージ器を使用するには、図3及び図4に示すように、使用者の首の頚椎上に第1当接部12を配置し、一対の第2当接部14、14を首の両側面に配置する。第1当接部12の当接部28と使用者との間の摩擦力及び一対の第2当接部14、14の当接部34、34との間の挟み付け力による3点支持の挟み込み型振動マッサージ器は、特に手で押える必要もなく、首への装着状態を維持することができる。第1当接部12には、モータ24の重量により、患部との間に大きな摩擦力が発生するために、安定して患部への密着状態を維持することができる。特に、当接部28、34の当接面は球状面となっているために、患部がどのような角度であっても、患部にフィットして装着することができる。
【0025】
そして、電源・操作部16を操作してモータ24に電力を供給すると、モータ24が回転して、第1当接部12が振動し、その振動が弾性アーム部10を介して第2当接部14へと伝達して、頚椎付近及び首をマッサージすることとなる。頚椎の両側及び耳より下の首側面には、多数のつぼが存在し、例えば、顔のむくみ、不眠症、顔のつや・しわ、二重顎のひきしめ、乗り物酔い、めまい、首のこり等を解消するのに効果的なつぼが多数存在するので、この第1当接部12と第2当接部14との合計3ヶ所からの振動によって、つぼを刺激することにより効率的なマッサージ効果が得られる。また、患部は、首に限ることなく、脛部や、腕部等にも挟み込んで使用することができる。
【0026】
また、意匠部19が第1当接部12のモータ24を内蔵する円筒ケース20を覆い隠すので、見栄えを良好に保つことができる。また、第1当接部12が振動すると、意匠部19も共に振動して愛らしさやユーモアを醸し出すことができる。さらには、意匠部19自体も振動して、患部を刺激して、マッサージに寄与することができる。
【0027】
図4(a)に示すように、第1当接部12は、第2当接部14よりもやや下方の位置に位置付けてもよく、または、図4(b)に示すように、第1当接部12を上方の位置に位置付け、第2当接部14、14を第1当接部12よりもやや下方の位置に位置付けて、頚椎の上方付近をマッサージすることもできる。
【0028】
また、第1当接部12及び第2当接部14、14を皮膚に直接に接触させてマッサージするようにしても勿論良いが、髪の毛や被服の上からこれらを接触させて振動させると、振動が髪の毛や被服によって増幅される効果があることが分かった。よって、効果的にマッサージをすることができる。
【0029】
また、前述のように、第1当接部12に内蔵されるモータ24はほとんど無音に近く、首に対して安定した装着状態を維持するために、事務作業、家事作業、運転作業等といった別の作業を行いながらでも、マッサージを行うことができる。
【0030】
図5は、第2の実施形態に係る挟み込み型振動マッサージ器を表す全体斜視図であり、この実施形態では、意匠部19であるマスコットが第1当接部12全体を覆っている。この場合には、意匠部19自体が当接部となり、患部に直接当接する。この実施形態では、より一層、意匠性を高めることができる。
【0031】
図6は、第3の実施形態に係る挟み込み型振動マッサージ器を表す全体斜視図であり、この実施形態では、意匠部は省略しているが、第1当接部12を略U字状の弾性アーム部10の内側に配置している。これにより、第1当接部12で発生する振動を直接、患部へと伝達させるようにすることもできる。
【0032】
また、図7に示すように、弾性アーム部10を側面から見て直線でなく、彎曲した形状の凸形形状とすることもできる。この形状により、首に装着しやすくすることもできる。さらには、側面で見て第1当接部12の中心軸線と第2当接部14の中心軸線とを結ぶ仮想線Lに対して、その仮想線L上ではなく、ずれた位置において、第1当接部12に弾性アーム部10を取り付けるようにすることもできる。これにより、弾性アーム部10の前側(図7における右側)で患部に接触するか、または後側(図7における左側)で患部に接触するかで、患部に対する第1当接部12の接触角度を異ならしめることもできる。
【0033】
図8は、第4の実施形態に係る挟み込み型振動マッサージ器を表す全体斜視図であり、各第2当接部14のクッション材32に、***36がそれぞれ穿設されている。この***36は、アロマテラピー効果のある精油を含ませた詰物を詰めるための保持部となっている。第2当接部14は、首の側面に配置されるので、鼻にも近く、また第2当接部14が振動するので、***36内に保持された精油の芳香成分が効果的に鼻腔へと吸引され、アロマテラピー効果を引き出すことができる。また、第2当接部14のみならず、第1当接部12にも、アロマテラピー用の保持部を設けることとしてもよい。
【0034】
図9は、第5の実施形態に係る挟み込み型振動マッサージ器を表す全体斜視図である。図において、この挟み込み型振動マッサージ器は、略U字状をなした弾性アーム部40と、弾性アーム部40の中央部に設けられた第1当接部42と、弾性アーム部40の両端部に設けられた一対の第2当接部44、44と、操作スイッチ及びバッテリーが備えられた電源・操作部46と、電源・操作部46と第2当接部44、44との間を接続する給電線48と、からなる。
【0035】
第1当接部42は、発泡材のような軟質材料や、または肌触りのよい硬質プラスチック、木材等の硬質材料から構成され、当接面が球状面となった当接部49を有している。
【0036】
第2当接部44は、円筒形の硬質プラスチックからなる円筒ケース50を備えており、その内部構造は図2に示したものと同じになっており、円筒ケース50内には、駆動手段であるモータ24が挿入されている。また、第2当接部44には、当接面が球状面となった当接部58を有している。
【0037】
モータ24の回転による振動は、弾性アーム部40を介して第1当接部42に伝達されるようになっている。
【0038】
モータ24への給電線48は、弾性アーム部40に沿って配索され、第1当接部42に隣接して配設された電源・操作部46へと接続される。電源・操作部46には、交換可能な乾電池の如きバッテリーと、スイッチが内蔵される。
【0039】
一対の第2当接部44、44は、弾性アーム部40の復元力によって互いに接近しており、これらの間に首が挟まれると、首に対して挟み付け力を発生する。
【0040】
以上のように構成される挟み込み型振動マッサージ器を使用するには、前実施形態と同様に、使用者の首の頚椎上に第1当接部42を配置し、一対の第2当接部44、44を首の両側面に配置する。第1当接部42の当接部49と使用者との間の摩擦力及び一対の第2当接部44、44の当接部58、58との間の挟み付け力による3点支持の挟み込み型振動マッサージ器は、特に手で押える必要もなく、首への装着状態を維持することができる。第1当接部42には、電源・操作部46の重量により、患部との間に大きな摩擦力が発生するために、安定して患部への密着状態を維持することができる。特に、当接部49、58の当接面は球状面となっているために、患部がどのような角度であっても、患部にフィットして装着することができる。
【0041】
そして、電源・操作部46を操作してモータ24に電力を供給すると、モータ24が回転して、第2当接部44、44が振動し、その振動が弾性アーム部40を介して第1当接部42へと伝達して、頚椎付近及び首をマッサージすることとなる。この例では、各第2当接部44に駆動手段であるモータ24が設けられて、両側から駆動されるので、より、患部に効果的に振動を与えることができる。また、第1当接部42に隣接して電源・操作部46が配設されるので、全体をコンパクトにすることができて、携帯・持ち運びに便利なものとすることができ、勤務先、旅行先にも持ち運ぶことができる。
【0042】
尚、以上の実施形態において、モータを第1当接部及び第2当接部の両方に設けることも可能である。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、第1当接部が使用者の頚椎上に配置されて摩擦力を発生し、一対の第2当接部が首の側面を挟み付けて挟み付け力を発生するので、これらにより、安定した首への装着状態を維持することができる。第1当接部及び一対の第2当接部それぞれが使用者に密着して振動するために、筋肉がほぐれ血行促進ができて、効果的な違和感のないマッサージ効果が得られる。手で押える必要がないため、別の作業を行いながらでも、手軽にマッサージを行うことができる。第1当接部と一対の第2当接部による3点支持により、平面的な挟み付けのみならず、寧ろ立体的な挟み付けを行うことができる。そのため、首のみならず様々な患部への装着が可能となる。また、3点支持による3点集中振動は、平面的な振動と比較してマッサージ効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る挟み込み型振動マッサージ器の全体斜視図である。
【図2】第1当接部の内部構造を表す断面図であり、(a)及び(b)は、それぞれ軸線の回りに約90度異なる面に沿って切って見た断面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る挟み込み型振動マッサージ器を首に装着した状態を表す斜視図である。
【図4】(a)及び(b)は、本発明の実施形態に係る挟み込み型振動マッサージ器を首に装着した状態を表す側面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る挟み込み型振動マッサージ器の全体斜視図である。
【図6】本発明の第3の実施形態に係る挟み込み型振動マッサージ器の全体斜視図である。
【図7】第3の実施形態の側面図である。
【図8】本発明の第4の実施形態に係る挟み込み型振動マッサージ器の全体斜視図である。
【図9】本発明の第5の実施形態に係る挟み込み型振動マッサージ器の全体斜視図である。
【符号の説明】
10 弾性アーム部
12 第1当接部
14 第2当接部
19 意匠部
24 モータ
28 当接部
34 当接部
36 ***(保持部)
40 弾性アーム部
42 第1当接部
44 第2当接部
46 電源・操作部
49 当接部
58 当接部
【発明の属する技術分野】
本発明は、患部を挟み込んで該患部に振動を与えてマッサージを行う挟み込み型振動マッサージ器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、患部に挟み込んでマッサージを行うマッサージ器としては、例えば、実公昭51−29664号公報、実開昭52−131892号公報、実開平2−13552号公報、実開平7−15054号公報等に記載されたものが知られている。
【0003】
実公昭51−29664号公報に記載されたものは、継手をもって彎曲板ばねを長手方向に出入自在に連繋して略U字型を形成し、その両彎曲板ばねの先端部にブラケットを回動かつ横縦方向に移動可能に枢支し、このブラケットに指圧子を間隔調整自在に固定して、継手に電磁バイブレータを定着した構成となっている。
【0004】
また、実開昭52−131892号公報に記載されたものは、頭に係止する係止体と、その係止体の両端部に取り付けられた刺激器本体と、からなり、刺激器本体は、係止体を頭に係止したときに耳に押当する押当部と、押当部に連結された駆動部が内蔵された固定部とからなる構成となっている。そして、固定部に内蔵された駆動部が駆動すると、押当部が耳の局に刺激が伝わるように駆動されるようになっている。
【0005】
また、実開平2−13552号公報に記載されたものは、人頭の形に沿った馬蹄状に彎曲成型した弾性帯に、複数のマッサージ器本体を貫挿させてなり、各マッサージ器本体は、人体の頭部に当る振動面と、振動面の裏面に設けたモータと、モータの回転軸に軸着した振動発生部と、からなる構成となっている。
【0006】
また、実開平7−15054号公報に記載されたものは、馬蹄形状で内外に積合された2本の内側ヘアバンド及び外側ヘアバンドと、そのヘアバンドの両端に装着された一対のマッサージ器カバーと、マッサージ器カバーに内設されたパルス発生部材と、からなる構成となった頭部装着型マッサージ器となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の挟み込み型振動マッサージ器は、頭部にヘアバンドのようにして装着し、耳、こめかみまたは頭皮をマッサージするものがほとんどである。しかしながら、多数の人が悩まされる肩こり、首こりといったものは、首に原因があるにも拘わらず、手で押える必要がなく首のマッサージに適したマッサージ器は、実用化されるに至っていない。実公昭51−29664号公報には、首を含め、人体の様々な箇所に装着する場合を例示するものの、同公報に記載されたマッサージ器は安定して首に装着できるとは言いがたく、首に存在するつぼを効果的にマッサージするのに適した構成であるとは言えない。
【0008】
また、従来の既存のマッサージ器は、共通して騒音が大きいという問題がある。特に、首の部分は耳に近いため、首をマッサージしていると、その騒音が耳ざわりとなる。また、使用者本人のみならず、周囲の人にも騒音の影響を与えるために、自由に使用することができないという問題がある。
【0009】
本発明はかかる課題に鑑みなされたもので、患部への装着性に優れて、安定的に患部を挟み込むことができ、効果的にマッサージを行うことができる挟み込み型振動マッサージ器を提供することをその目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明は、略U字状をなした弾性アーム部と、該弾性アーム部の中央部に設けられた第1当接部と、弾性アーム部の両端部に設けられた一対の第2当接部とからなり、第1当接部及び/または第2当接部には駆動手段が設けられ、該第1当接部を使用者の頚椎上に配置して、前記一対の第2当接部を使用者の首側面に配置することができるよう前記第1当接部及び一対の第2当接部が配設される、挟み込み型振動マッサージ器を要旨とするものである。または、本発明は、略U字状をなした弾性アーム部と、該弾性アーム部の中央部に設けられた第1当接部と、弾性アーム部の両端部に設けられた一対の第2当接部とからなり、第1当接部及び/または第2当接部には駆動手段が設けられ、第1当接部及び第2当接部は、その当接面が球状面となっている挟み込み型振動マッサージ器を要旨とするものである。
【0011】
第1当接部が使用者の頚椎上に配置されて摩擦力を発生し、一対の第2当接部が首の側面を挟み付けて挟み付け力を発生するので、これら3点支持により、首等の患部への装着状態を安定的に維持することができる。そして、第1当接部または第2当接部が駆動手段により駆動されると、その振動が弾性アーム部を介して他方の当接部に伝達し、第1当接部及び第2当接部がそれぞれ患部へと振動を与えることとなる。第1当接部及び一対の第2当接部それぞれが使用者に密着して振動するために、筋肉がほぐれ血行促進ができて、効果的な違和感のないマッサージ効果が得られる。この第1当接部及び一対の第2当接部による3点支持となっているため、平面的な挟み付けのみならず、寧ろ立体的な挟み付けを行うことができる。そのため、首のみならず様々な患部への安定的な装着が可能となる。また、3点支持による3点集中振動は、平面的な振動と比較してマッサージ効果が得られる。
【0012】
前記駆動手段は、回転速度が2000〜2500rpm程度の低回転モータであるとよい。駆動手段から発生される騒音が少なく、よって、耳に近い首をマッサージしていても、耳ざわりとなることがない。また、消費電力も少なくできる。低価格のモータを用いることができ、安価に製造することができる。駆動手段は、第1当接部及び第2当接部のいずれか一方、両方に設けることが可能である。
【0013】
任意には、前記第1当接部に隣接して電源・操作部が配設されるとよい。これにより、全体をコンパクトにして、携帯・持ち運びに便利なものとすることができる。
【0014】
任意には、前記第1当接部には、意匠部が取り付けられるとよい。これにより、マッサージ器全体の意匠性を高めることにより、商品価値を高めることができる。また、使用者が使用中に、使用者の背後からの第三者が見たときでも、意匠部によって第1当接部の本体が隠れるので、見栄えを良好に保つことができる。意匠部のデザインによっては愛らしさやユーモアを醸し出すことができて、より一層商品価値を高めることができる。
【0015】
前記第1当接部及び第2当接部の少なくともいずれか一つの使用者への当接面が球状面となっている場合には、装着する首の形状がどのようなものであっても、または、首のどのような位置に装着する場合であっても、球状面の当接面により確実に第1当接部及び第2当接部の当接面が患部に当接することができ、3点支持を確保することができる。首のみならず、様々な患部にも安定して装着することができる。
【0016】
また、任意には、前記第1当接部及び第2当接部の少なくともいずれか一つは、アロマテラピー用の芳香成分を保持するための保持部を有するとよい。第1当接部及び第2当接部は、それぞれ首の頚椎及び首の側面といった鼻に近い部分に配置され、且つ、振動されるので、保持部に保持された芳香成分が、鼻腔に効果的に到達することとなり、アロマテラピー効果を引き出すことができる。これにより、使用者にマッサージ効果とアロマテラピー効果により一層のリラックス効果を与えることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
【0018】
図1は、本発明の実施形態に係る挟み込み型振動マッサージ器を表したものである。図において、この挟み込み型振動マッサージ器は、略U字状をなした弾性アーム部10と、弾性アーム部10の中央部に設けられた第1当接部12と、弾性アーム部10の両端部に設けられた一対の第2当接部14、14と、操作スイッチ及びバッテリーが備えられた電源・操作部16と、電源・操作部16と第1当接部12との間を接続する給電線18と、からなる。第1当接部12の外側には、マスコットのような意匠部19が取り付けられている。弾性アーム部10は、一体品には限られず、複数のアーム部材からなり、該複数のアーム部材で略U字状をなすようにしてもよい。
【0019】
第1当接部12は、図2に示すように、円筒形の硬質プラスチックからなる円筒ケース20を備えており、円筒ケース20内には、ゴム等の弾性材22を介して駆動手段であるモータ24が挿入されており、円筒ケース20の両端部は、蓋体21、21によって閉塞されている。さらに、一方の蓋体21には、ポリウレタン発泡体のようなクッション材26の一端が付着されており、さらに、クッション材26の他端には、当接部28が付着される。当接部28は、クッション材26と同様の発泡材のような軟質材料とすることもできるが、肌触りのよい硬質プラスチック、木材等の硬質材料とすることもでき、患部に当接する当接面は球状面となっている。円筒ケース20とクッション材26との間に前記弾性アーム部10が通過しており、円筒ケース20が略U字状の弾性アーム部10の外側に位置づけられ、そして、クッション材26及び当接部28が略U字状の弾性アーム部10の内側に位置づけられている。
【0020】
円筒ケース20を包囲するようにして、前記意匠部であるマスコット19が取り付けられており、外側からは、円筒ケース20は視認できないようになっている。
【0021】
モータ24の出力軸には分銅24aが取り付けられている。モータ24は、低回転・静音型のモータとする。例えば、無負荷で回転速度が2000〜3000rpm程度のものとするとよく、分銅24aの質量を適当に選定して、回転速度を2000〜2500rpmとすることにより、ほとんど人体に対して無音の低回転・静音型モータとすることができる。また、モータ24の回転速度を極力低速にすることにより、その分、分銅24aを大きくすることができ、これにより、振幅の大きい振動を発生することができる。
【0022】
モータ24の回転による振動は、弾性材22、円筒ケース20を介してクッション材26へと伝わり外部へと伝達される。モータ24への給電線18は、一方の蓋体21の切欠から導出されて、弾性アーム部10に沿って配索され、一つの第2当接部14を挿通して、電源・操作部16へと接続される。電源・操作部16には、交換可能な乾電池の如きバッテリーと、可変抵抗スイッチが内蔵される。
【0023】
第2当接部14は、基部30と、硬質発泡体及び/又は軟質発泡体からなるクッション材32と、クッション材32の他端に取り付けられた当接部34とからなる。当接部34は、前記当接部28と同様に、軟質材料または肌触りのよい硬質プラスチック、木材等の硬質材料とすることもでき、その当接面は、球状面となっている。クッション材32内には前記弾性アーム部10が差し込まれ、弾性アーム部10を介して第1当接部12からの振動が第2当接部14に伝達されるようになっている。一対の第2当接部14、14は、弾性アーム部10の復元力によって互いに接近しており、これらの間に首が挟まれると、首に対して挟み付け力を発生する。
【0024】
以上のように構成される挟み込み型振動マッサージ器を使用するには、図3及び図4に示すように、使用者の首の頚椎上に第1当接部12を配置し、一対の第2当接部14、14を首の両側面に配置する。第1当接部12の当接部28と使用者との間の摩擦力及び一対の第2当接部14、14の当接部34、34との間の挟み付け力による3点支持の挟み込み型振動マッサージ器は、特に手で押える必要もなく、首への装着状態を維持することができる。第1当接部12には、モータ24の重量により、患部との間に大きな摩擦力が発生するために、安定して患部への密着状態を維持することができる。特に、当接部28、34の当接面は球状面となっているために、患部がどのような角度であっても、患部にフィットして装着することができる。
【0025】
そして、電源・操作部16を操作してモータ24に電力を供給すると、モータ24が回転して、第1当接部12が振動し、その振動が弾性アーム部10を介して第2当接部14へと伝達して、頚椎付近及び首をマッサージすることとなる。頚椎の両側及び耳より下の首側面には、多数のつぼが存在し、例えば、顔のむくみ、不眠症、顔のつや・しわ、二重顎のひきしめ、乗り物酔い、めまい、首のこり等を解消するのに効果的なつぼが多数存在するので、この第1当接部12と第2当接部14との合計3ヶ所からの振動によって、つぼを刺激することにより効率的なマッサージ効果が得られる。また、患部は、首に限ることなく、脛部や、腕部等にも挟み込んで使用することができる。
【0026】
また、意匠部19が第1当接部12のモータ24を内蔵する円筒ケース20を覆い隠すので、見栄えを良好に保つことができる。また、第1当接部12が振動すると、意匠部19も共に振動して愛らしさやユーモアを醸し出すことができる。さらには、意匠部19自体も振動して、患部を刺激して、マッサージに寄与することができる。
【0027】
図4(a)に示すように、第1当接部12は、第2当接部14よりもやや下方の位置に位置付けてもよく、または、図4(b)に示すように、第1当接部12を上方の位置に位置付け、第2当接部14、14を第1当接部12よりもやや下方の位置に位置付けて、頚椎の上方付近をマッサージすることもできる。
【0028】
また、第1当接部12及び第2当接部14、14を皮膚に直接に接触させてマッサージするようにしても勿論良いが、髪の毛や被服の上からこれらを接触させて振動させると、振動が髪の毛や被服によって増幅される効果があることが分かった。よって、効果的にマッサージをすることができる。
【0029】
また、前述のように、第1当接部12に内蔵されるモータ24はほとんど無音に近く、首に対して安定した装着状態を維持するために、事務作業、家事作業、運転作業等といった別の作業を行いながらでも、マッサージを行うことができる。
【0030】
図5は、第2の実施形態に係る挟み込み型振動マッサージ器を表す全体斜視図であり、この実施形態では、意匠部19であるマスコットが第1当接部12全体を覆っている。この場合には、意匠部19自体が当接部となり、患部に直接当接する。この実施形態では、より一層、意匠性を高めることができる。
【0031】
図6は、第3の実施形態に係る挟み込み型振動マッサージ器を表す全体斜視図であり、この実施形態では、意匠部は省略しているが、第1当接部12を略U字状の弾性アーム部10の内側に配置している。これにより、第1当接部12で発生する振動を直接、患部へと伝達させるようにすることもできる。
【0032】
また、図7に示すように、弾性アーム部10を側面から見て直線でなく、彎曲した形状の凸形形状とすることもできる。この形状により、首に装着しやすくすることもできる。さらには、側面で見て第1当接部12の中心軸線と第2当接部14の中心軸線とを結ぶ仮想線Lに対して、その仮想線L上ではなく、ずれた位置において、第1当接部12に弾性アーム部10を取り付けるようにすることもできる。これにより、弾性アーム部10の前側(図7における右側)で患部に接触するか、または後側(図7における左側)で患部に接触するかで、患部に対する第1当接部12の接触角度を異ならしめることもできる。
【0033】
図8は、第4の実施形態に係る挟み込み型振動マッサージ器を表す全体斜視図であり、各第2当接部14のクッション材32に、***36がそれぞれ穿設されている。この***36は、アロマテラピー効果のある精油を含ませた詰物を詰めるための保持部となっている。第2当接部14は、首の側面に配置されるので、鼻にも近く、また第2当接部14が振動するので、***36内に保持された精油の芳香成分が効果的に鼻腔へと吸引され、アロマテラピー効果を引き出すことができる。また、第2当接部14のみならず、第1当接部12にも、アロマテラピー用の保持部を設けることとしてもよい。
【0034】
図9は、第5の実施形態に係る挟み込み型振動マッサージ器を表す全体斜視図である。図において、この挟み込み型振動マッサージ器は、略U字状をなした弾性アーム部40と、弾性アーム部40の中央部に設けられた第1当接部42と、弾性アーム部40の両端部に設けられた一対の第2当接部44、44と、操作スイッチ及びバッテリーが備えられた電源・操作部46と、電源・操作部46と第2当接部44、44との間を接続する給電線48と、からなる。
【0035】
第1当接部42は、発泡材のような軟質材料や、または肌触りのよい硬質プラスチック、木材等の硬質材料から構成され、当接面が球状面となった当接部49を有している。
【0036】
第2当接部44は、円筒形の硬質プラスチックからなる円筒ケース50を備えており、その内部構造は図2に示したものと同じになっており、円筒ケース50内には、駆動手段であるモータ24が挿入されている。また、第2当接部44には、当接面が球状面となった当接部58を有している。
【0037】
モータ24の回転による振動は、弾性アーム部40を介して第1当接部42に伝達されるようになっている。
【0038】
モータ24への給電線48は、弾性アーム部40に沿って配索され、第1当接部42に隣接して配設された電源・操作部46へと接続される。電源・操作部46には、交換可能な乾電池の如きバッテリーと、スイッチが内蔵される。
【0039】
一対の第2当接部44、44は、弾性アーム部40の復元力によって互いに接近しており、これらの間に首が挟まれると、首に対して挟み付け力を発生する。
【0040】
以上のように構成される挟み込み型振動マッサージ器を使用するには、前実施形態と同様に、使用者の首の頚椎上に第1当接部42を配置し、一対の第2当接部44、44を首の両側面に配置する。第1当接部42の当接部49と使用者との間の摩擦力及び一対の第2当接部44、44の当接部58、58との間の挟み付け力による3点支持の挟み込み型振動マッサージ器は、特に手で押える必要もなく、首への装着状態を維持することができる。第1当接部42には、電源・操作部46の重量により、患部との間に大きな摩擦力が発生するために、安定して患部への密着状態を維持することができる。特に、当接部49、58の当接面は球状面となっているために、患部がどのような角度であっても、患部にフィットして装着することができる。
【0041】
そして、電源・操作部46を操作してモータ24に電力を供給すると、モータ24が回転して、第2当接部44、44が振動し、その振動が弾性アーム部40を介して第1当接部42へと伝達して、頚椎付近及び首をマッサージすることとなる。この例では、各第2当接部44に駆動手段であるモータ24が設けられて、両側から駆動されるので、より、患部に効果的に振動を与えることができる。また、第1当接部42に隣接して電源・操作部46が配設されるので、全体をコンパクトにすることができて、携帯・持ち運びに便利なものとすることができ、勤務先、旅行先にも持ち運ぶことができる。
【0042】
尚、以上の実施形態において、モータを第1当接部及び第2当接部の両方に設けることも可能である。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、第1当接部が使用者の頚椎上に配置されて摩擦力を発生し、一対の第2当接部が首の側面を挟み付けて挟み付け力を発生するので、これらにより、安定した首への装着状態を維持することができる。第1当接部及び一対の第2当接部それぞれが使用者に密着して振動するために、筋肉がほぐれ血行促進ができて、効果的な違和感のないマッサージ効果が得られる。手で押える必要がないため、別の作業を行いながらでも、手軽にマッサージを行うことができる。第1当接部と一対の第2当接部による3点支持により、平面的な挟み付けのみならず、寧ろ立体的な挟み付けを行うことができる。そのため、首のみならず様々な患部への装着が可能となる。また、3点支持による3点集中振動は、平面的な振動と比較してマッサージ効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る挟み込み型振動マッサージ器の全体斜視図である。
【図2】第1当接部の内部構造を表す断面図であり、(a)及び(b)は、それぞれ軸線の回りに約90度異なる面に沿って切って見た断面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る挟み込み型振動マッサージ器を首に装着した状態を表す斜視図である。
【図4】(a)及び(b)は、本発明の実施形態に係る挟み込み型振動マッサージ器を首に装着した状態を表す側面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る挟み込み型振動マッサージ器の全体斜視図である。
【図6】本発明の第3の実施形態に係る挟み込み型振動マッサージ器の全体斜視図である。
【図7】第3の実施形態の側面図である。
【図8】本発明の第4の実施形態に係る挟み込み型振動マッサージ器の全体斜視図である。
【図9】本発明の第5の実施形態に係る挟み込み型振動マッサージ器の全体斜視図である。
【符号の説明】
10 弾性アーム部
12 第1当接部
14 第2当接部
19 意匠部
24 モータ
28 当接部
34 当接部
36 ***(保持部)
40 弾性アーム部
42 第1当接部
44 第2当接部
46 電源・操作部
49 当接部
58 当接部
Claims (7)
- 略U字状をなした弾性アーム部と、該弾性アーム部の中央部に設けられた第1当接部と、弾性アーム部の両端部に設けられた一対の第2当接部とからなり、第1当接部及び/または第2当接部には駆動手段が設けられ、該第1当接部を使用者の頚椎上に配置して、前記一対の第2当接部を使用者の首側面に配置することができるよう前記第1当接部及び一対の第2当接部が配設される、挟み込み型振動マッサージ器。
- 略U字状をなした弾性アーム部と、該弾性アーム部の中央部に設けられた第1当接部と、弾性アーム部の両端部に設けられた一対の第2当接部とからなり、第1当接部及び/または第2当接部には駆動手段が設けられ、第1当接部及び第2当接部は、その当接面が球状面となっている挟み込み型振動マッサージ器。
- 前記駆動手段は、回転速度が2000〜2500rpmの低回転モータであることを特徴とする請求項1記載の挟み込み型振動マッサージ器。
- 前記第1当接部に隣接して電源・操作部が配設されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の挟み込み型振動マッサージ器。
- 前記第1当接部には、意匠部が取り付けられることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の挟み込み型振動マッサージ器。
- 前記第1当接部及び第2当接部の少なくともいずれか一つは、使用者への当接面が球状面となっていることを特徴とする請求項1に記載の挟み込み型振動マッサージ器。
- 前記第1当接部及び第2当接部の少なくともいずれか一つは、アロマテラピー用の芳香成分を保持するための保持部を有することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の挟み込み型振動マッサージ器。
Priority Applications (1)
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JP2003033358A JP2004041685A (ja) | 2002-05-16 | 2003-02-12 | 挟み込み型振動マッサージ器 |
Applications Claiming Priority (2)
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Publications (1)
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ID=31719435
Family Applications (1)
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JP2003033358A Withdrawn JP2004041685A (ja) | 2002-05-16 | 2003-02-12 | 挟み込み型振動マッサージ器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2866560A1 (fr) * | 2004-02-19 | 2005-08-26 | Anne Juliette Bercy | Dispositif permettant le massage d'un pli cutane par le principe du pince-roule |
JP2008000447A (ja) * | 2006-06-23 | 2008-01-10 | Kenzo Kase | 身体用叩打具 |
WO2015027460A1 (zh) * | 2013-08-30 | 2015-03-05 | 深圳市倍轻松科技股份有限公司 | 颈部按摩器 |
CN112089966A (zh) * | 2019-12-31 | 2020-12-18 | 未来穿戴技术有限公司 | 颈部按摩仪 |
-
2003
- 2003-02-12 JP JP2003033358A patent/JP2004041685A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2015027460A1 (zh) * | 2013-08-30 | 2015-03-05 | 深圳市倍轻松科技股份有限公司 | 颈部按摩器 |
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---|---|---|---|
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