JP2004041171A - 太陽電池を用いた薬剤揮散装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】太陽電池を用い、屋外のみならず室内でも適用できる、有用かつ実用的な薬剤揮散装置の提供。
【課題の解決手段】薬剤含浸体から薬剤を加熱蒸散させる発熱体用電源として、太陽電池を用いた薬剤揮散装置、好ましくは、40〜70℃に加熱する低温加熱とファンの風力による作用を組み合わせ、更に太陽電池の発電能力が動作値として40mA〜200mAで、かつ太陽電池から得られた電力を蓄電量として500mAh〜20Ahの蓄電池に蓄電可能に構成した薬剤揮散装置。
【選択図】図2
【課題の解決手段】薬剤含浸体から薬剤を加熱蒸散させる発熱体用電源として、太陽電池を用いた薬剤揮散装置、好ましくは、40〜70℃に加熱する低温加熱とファンの風力による作用を組み合わせ、更に太陽電池の発電能力が動作値として40mA〜200mAで、かつ太陽電池から得られた電力を蓄電量として500mAh〜20Ahの蓄電池に蓄電可能に構成した薬剤揮散装置。
【選択図】図2
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、太陽電池を用いた薬剤揮散装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より殺虫等の目的で種々の薬剤揮散装置が開発されているが、これには、常温でファンなどの風力により薬剤を揮散させる方式と、加熱して薬剤を蒸散させる方式がある。前者は乾電池を電源とする携帯用が主体で、一方、後者の蚊取線香、電気蚊取マット、液体蚊取のうち、電気蚊取マットと液体蚊取は交流電源を使用し室内の蚊防除用として愛用されている。なお、電気蚊取マットは、殺虫成分を含浸させた繊維質製マットを、該マットと略同形状の放熱板上に載置し、通電により加熱(放熱板の中心部の温度は140〜180℃)して殺虫成分を蒸散させるもので、一方、薬液ボトル中に吸液芯を浸漬し、芯上部を加熱して薬液を加熱蒸散させる液体蚊取の場合、芯上部を間接加熱する構成のため発熱体の温度は110〜140℃と電気蚊取マットに比べて若干低くなっている。
【0003】
ところで、乾電池や交流電源は主に地下埋蔵資源に由来するエネルギー源であり、将来的にその枯渇が懸念されている。これに対し、太陽光発電に利用される太陽光は無尽蔵であるだけでなく、クリーンなエネルギー源でその開発が期待されているが、薬剤揮散装置への利用については、実開昭58−115979号公報にそのアイデアの記載があるのみで具体的な開示は全く知られていない。
【0004】
【特許文献1】
実開昭58−115979号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、太陽電池を用いることによって、屋外のみならず室内でも適用できる、有用かつ実用的な薬剤揮散装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段および発明の実施の形態】
上記課題を解決するため、本発明者らは鋭意研究を行い、加熱蒸散させる発熱体用電源として太陽電池を用いた薬剤揮散装置が極めてすぐれた薬剤揮散性能を示すことを知見し、本発明を完成した。
【0007】
すなわち請求項1の発明は、薬剤含浸体から薬剤を加熱蒸散させる発熱体用電源として、太陽電池を用いた薬剤揮散装置に関するものである。
【0008】
通常、薬剤揮散装置を駆動するために必要な電流値は、発熱体用として50mA程度とされており、この加熱下でファンを駆動させるシステムを採用する場合80〜100mA程度必要となる。
かかる電力を供給するため本発明の薬剤揮散装置には、発電能力が動作値として40mA〜200mAのソーラーパネルが設置される。通常、ソーラーパネルは薬剤揮散装置の表面に装填されるが、出窓や窓際など日のあたる場所に取り付けそこから電力を装置に導くようにしてもよい。また、装置に付設される蓄電池としては、例えばNiバッテリー、Ni−Cdバッテリーがあり、その蓄電量は500mAh〜20Ahの範囲が適当である。
【0009】
ところで、薬剤揮散方式は下記の3つのタイプに分けられる:
(1)ファンなどの風力により薬剤を揮散させる方式、
(2)(1)に低温加熱を組み合わせる方式、
(3)70℃以上で加熱蒸散させる方式。
本発明の薬剤揮散装置は、加熱手段を付与し薬剤の揮散性がより高められた上記(2)や(3)のタイプに、太陽電池を適用したものである。通常、起動に必要な電力を太陽電池から蓄電池に充電後使用を開始し、以後は太陽電池からの電力供給で駆動を継続できるように設計される。
【0010】
前記(2)の方式において用いられる薬剤含浸体としては、平均外径が3mm〜10mmの粒状もしくは略粒状の紙、パルプ、セルロース系含浸担体を通気部を有するドーナツ状カートリッジに収納したものや、ハニカム状に形成した紙、パルプ、セルロース系含浸シートなどがあげられる。含浸担体を収納したカートリッジは、そのまま静止状態でファンからの風力を当ててもよいが、カートリッジをも回転させるようにすれば含浸担体に遠心力を付与しより効率的な揮散性能を奏しえる。また、カートリッジの材質はポリエステルなどの薬剤非吸着性のものが好ましく、更に成型性や揮散性能の点からファンをドーナツ状カートリッジの内側に一体的に形成するのがよい。
(2)の方式のように、薬剤含浸体を低温加熱、好ましくは40〜70℃に加熱することにより、薬剤の揮散性能は(1)の方式に比べて向上する。
【0011】
ファン方式の薬剤含浸体に配合される薬剤としては、揮散性の高いピレスロイド殺虫剤、殺ダニ剤、忌避剤、防虫香料(ヒノキチオール、カルボン、サフロール、シトロネロール、ケイ皮アルデヒドなど)、抗菌剤、消臭剤、芳香剤などがあげられる。薬剤の含浸に際しては、必要に応じ溶剤、希釈剤、界面活性剤、分散剤、安定剤、徐放化剤、帯電防止剤などを適宜配合してもよい。
【0012】
なお、上述のピレスロイド殺虫剤は、25℃における蒸気圧が1〜50mPaのシクロプロパンカルボン酸エステル系ピレスロイド殺虫剤が好ましく、かかるピレスロイド殺虫剤としては、例えば、一般式(I)
【化1】
(式中、X及びYは同一又は相異なって水素原子、メチル基、ハロゲン原子又はトリフルオロメチル基を表し、Zは水素原子、フッ素原子、メチル基、メトキシメチル基又はプロパルギル基を表す)で表されるフッ素置換ベンジルアルコールエステル化合物を例示することができる。
【0013】
一般式(I)で表される化合物の具体例としては、2,3,5,6−テトラフルオロベンジル−クリサンテマート(以後、化合物Aと称す)、2,3,5,6−テトラフルオロベンジル−2,2−ジメチル−3−(1−プロペニル)シクロプロパンカルボキシレート(以後、化合物Bと称す)、4−メチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル−2,2−ジメチル−3−(2,2−ジクロロビニル)シクロプロパンカルボキシレート(以後、化合物Cと称す)、4−メチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル−クリサンテマート(以後、化合物Dと称す)、4−メチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル−2,2−ジメチル−3−(1−プロペニル)シクロプロパンカルボキシレート(以後、化合物Eと称す)、4−メチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル−2,2−ジメチル−3−(2,2−ジフルオロビニル)シクロプロパンカルボキシレート(以後、化合物Fと称す)、4−メトキシメチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル−クリサンテマート(以後、化合物Gと称す)、4−メトキシメチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル−2,2−ジメチル−3−(1−プロペニル)シクロプロパンカルボキシレート(以後、化合物Hと称す)、2,3,4,5,6−ペンタフルオロベンジル−2,2−ジメチル−3−(2−クロロ−2−トリフルオロメチルビニル)シクロプロパンカルボキシレート(以後、化合物Iと称す)、又は4−プロパルギル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル−2,2−ジメチル−3−(1−プロペニル)シクロプロパンカルボキシレート(以後、化合物Jと称す)をあげることができる。これらの化合物は一種類を使用してもよいし、又は二種類以上の化合物を組み合わせて使用してもよい。なお、一般式(I)で表される化合物には、その不斉炭素や二重結合に基づく光学異性体や幾何異性体が存在するが、これらの各々やそれらの任意の混合物の使用も本発明に含まれるのは勿論である。
前記ピレスロイド殺虫剤の配合量は、薬剤含浸体1個あたり60mg以上で、1時間あたりの殺虫剤揮散量を0.05〜1.0mgとし、180時間以上殺虫効力を持続するように設計するの適当である。
【0014】
(2)のファン方式の薬剤揮散装置には、蓄電池からの電流がソーラーパネルに逆流しないように制御する逆流防止ダイオードや、一定容量以上の充電を抑制するための過充電防止装置の外、太陽電池の電力供給の不足を生じさせない限り種々の付加機能を装填することができる。例えば、CPU(中央処理装置)を内蔵し、薬剤残量表示機能や、蓄電池の電圧残量表示機能を備えたり、あるいは光センサーが使用環境の光度を認識して発熱体又はこれに加えてモーターを動作させる機能や、これらが動作中であることを表示するLEDランプなどを装填してもよい。
【0015】
本発明の薬剤揮散装置は、(3)の加熱蒸散方式にも適用されるが、薬剤含浸体を70〜110℃に加熱するため(2)の方式に比べて容量の大きいソーラーパネルを必要とする。従って、ソーラーパネルは装置の表面でなく、出窓や窓際など日のあたる場所に取り付けるのが好ましく、太陽電池から得られる電力は、家庭用電源の代替電源として利用される。
また、(3)の加熱蒸散方式の薬剤含浸体としては、蚊取マットの如き繊維質製マットや、薬液を充填した薬液ボトル(加熱される薬剤含浸体相当部は吸液芯)が供されるが、(2)のファン方式の欄で述べた薬剤を同様に採用しうる。なお、ピレスロイド殺虫剤にあっては、一般式(I)で代表されるシクロプロパンカルボン酸エステル系化合物の他、アレスリン、フラメトリン、プラレトリンなどの加熱蒸散性ピレスロイドも使用可能である。
また、(3)の加熱蒸散方式に装填される付加機能についても、前述と同様であり、便利で機能的な薬剤揮散装置を提供することができる。
【0016】
請求項2の発明は、請求項1の薬剤揮散装置において、薬剤含浸体を40〜70℃に加熱するための発熱体用電源に加え、ファンを駆動させるモーター用電源として、太陽電池を用いたものである。
【0017】
請求項3の発明は、請求項1又は2の薬剤揮散装置において、薬剤揮散装置を駆動するための電流が20mA〜100mAであり、太陽電池の発電能力が動作値として40mA〜200mAで、かつ太陽電池から得られた電力を蓄電量として500mAh〜20Ahの蓄電池に蓄電可能に構成したものである。
【0018】
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかの薬剤揮散装置において、使用環境が暗くなると光センサーが自動的に作動し、薬剤揮散装置を動作させるようにしたものである。
【0019】
こうして得られた本発明の薬剤揮散装置は、薬剤の揮散性能にすぐれるのはもちろん、クリーンなエネルギー源である太陽光を利用するので環境保全の点でメリットが大きい。そして、薬剤として殺虫剤を用いた場合、室内はもとより、キャンプのテント内や車内、犬小屋、携帯用として、ハエ、ゴキブリ、屋内塵性ダニ類などの衛生害虫や、蚋、ユスリカなどに対して優れた防除効果を奏し、その他誘虫灯やライトトラップ、あるいは消臭用、芳香用においても極めて実用的でかつ有用性が高い。
【0020】
【実施例】
次に、具体的実施例に基づいて、本発明の薬剤揮散装置を更に詳細に説明する。
【0021】
実施例1
図1は本発明薬剤揮散装置の一実施例の斜視図を、また図2はその中央断面図を示す。
平均外径が約3mmのセルロース系担体2[製品名:ビスコパール(レンゴー株式会社製)]1.2gに、化合物H(25℃における蒸気圧:1.9mPa)200mgを含む灯油溶液を含浸させ、シロッコファン3と一体化させた通気性カートリッジ4に収納した。0.1Wの電力供給能力を有するソーラーパネル5を薬剤揮散装置1の表面に取り付け、装置内にNi−Cd蓄電バッテリ6、及び発熱体7を内蔵した。前記通気性カートリッジ4を装填し、低温加熱に加え、シロッコファン3による風力とカートリッジ4自体の回転による遠心力の作用で薬剤を揮散させるタイプの本発明の薬剤揮散装置1を得た。なお、図中、8はモーター、9は電源スイッチ、10はLEDランプ、11は薬剤有効期間表示具、12は前記機能を制御するCPU(中央処理装置)、13は揮散口を示す。
この薬剤揮散装置1を日差しのあたる屋外でしばらく充電後起動させ、その後12時間にわたり犬小屋で吊り下げ使用した。ソーラーパネル5からの電力供給は十分で、発熱体7の温度が60℃(カートリツジ付近雰囲気温度:40℃)に上昇するとともにモーター8が正常に駆動した。使用中、薬剤の揮散は安定して推移し、一部余剰電力は蓄電された。更に、蚊に対して高い防除効果を示し、効率的かつ経済的な薬剤揮散装置であることが確認された。
【0022】
実施例2
図3は本発明薬剤揮散装置の他の実施例の中央断面図を示す。
化合物C:250mgと界面活性剤及び水からなる混合液を薬液ボトル22に充填後、吸液芯23を装填した。出窓に10Wの電力供給能力を備えたソーラーパネル24を取り付けて電力を装置に導くとともに、蓄電用のNi−Cdバッテリ25を装置内に内蔵した。前記薬液ボトル22を装填し、液体蚊取タイプの本発明の薬剤揮散装置21を得た。なお、図中、26は発熱体、27は電源切り替えスイッチ、28はAC電源用コード、29はLEDランプ、30は光センサー、31は前記機能を制御するCPU(中央処理装置)、32は揮散口を示す。
昼間6時間太陽光にあててソーラーパネル24からの電力を蓄電した。6畳の部屋の中央に置いて使用に供したところ、夜7時に光センサー30が自動的に作動し、CPU(31)がNi−Cdバッテリ25を電源として発熱体26を110℃(受熱部の吸液芯温度:100℃)に加熱するべく制御した。本薬剤揮散装置21は夜の間、良好な薬剤揮散性能を保持し、蚊の防除に有効であった。また、天気が悪く蓄電が不十分な日は、電源切り替えスイッチ27を操作してAC電源用コード28を利用でき、つごう本薬剤揮散装置21は延べ60日間有効に使用できた。
【0023】
実施例3
図4は本発明薬剤揮散装置の第三の実施例の中央断面図を示す。
直径約7cm、厚さ約1cmのハニカム状セルロース系担体42に、化合物A:150mgを含む灯油溶液を含浸させた。シロッコファン43、発熱体44を内蔵する薬剤揮散装置41の表面に、0.1Wの電力供給能力を有するソーラーパネル45を取り付け、更に装置内にNi蓄電バッテリ46を付設した。前記含浸担体42を装填し、低温加熱とシロッコファン43による風力の作用で薬剤を揮散させるタイプの本発明の薬剤揮散装置41を得た。なお、図中、47はモーター、48は電源スイッチ、49はLEDランプ、50は揮散口を示す。
テント内で実施例1と同様に操作したところ、発熱体44の作用で含浸担体42の温度が45℃に上昇し、シロッコファン43による風力とあいまって薬剤が含浸担体42から効率的に揮散した。蚊だけでなく蚋やユスリカなどの害虫にも優れた殺虫効果を示し、本薬剤揮散装置41の有用性が確認できた。
【0024】
【発明の効果】
本発明の薬剤揮散装置は、薬剤の揮散性能にすぐれるのはもちろん、クリーンなエネルギー源である太陽光を利用するので環境保全の点でメリットが大きく、害虫防除用、あるいは消臭用、芳香用など種々の用途で極めて実用的かつ有用性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の薬剤揮散装置の一実施例の斜視図である。
【図2】その中央断面図である。
【図3】本発明の薬剤揮散装置の他の実施例の中央断面図である。
【図4】本発明の薬剤揮散装置の第三の実施例の中央断面図である。
【符号の説明】
1:薬剤揮散装置、2:含浸担体、3:シロツコファン、4:通気性カートリッジ、5:ソーラーパネル、6:Ni−Cd蓄電バッテリ、7:発熱体、8:モーター、9:電源スイッチ、10:LEDランプ、11:薬剤有効期間表示具、12:CPU、13:揮散口
21:薬剤揮散装置、22:薬液ボトル、23:吸液芯、24:ソーラーパネル、25:Ni−Cd蓄電バッテリ、26:発熱体、27:電源切り替えスイッチ、28:AC電源コード、29:LEDランプ、30:光センサー、31:CPU、32:揮散口
41:薬剤揮散装置、42:含浸担体、43:シロツコファン、44:発熱体、45:ソーラーパネル、46:Ni蓄電バッテリ、47:モーター、48:電源スイッチ、49:LEDランプ、50:揮散口
【産業上の利用分野】
本発明は、太陽電池を用いた薬剤揮散装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より殺虫等の目的で種々の薬剤揮散装置が開発されているが、これには、常温でファンなどの風力により薬剤を揮散させる方式と、加熱して薬剤を蒸散させる方式がある。前者は乾電池を電源とする携帯用が主体で、一方、後者の蚊取線香、電気蚊取マット、液体蚊取のうち、電気蚊取マットと液体蚊取は交流電源を使用し室内の蚊防除用として愛用されている。なお、電気蚊取マットは、殺虫成分を含浸させた繊維質製マットを、該マットと略同形状の放熱板上に載置し、通電により加熱(放熱板の中心部の温度は140〜180℃)して殺虫成分を蒸散させるもので、一方、薬液ボトル中に吸液芯を浸漬し、芯上部を加熱して薬液を加熱蒸散させる液体蚊取の場合、芯上部を間接加熱する構成のため発熱体の温度は110〜140℃と電気蚊取マットに比べて若干低くなっている。
【0003】
ところで、乾電池や交流電源は主に地下埋蔵資源に由来するエネルギー源であり、将来的にその枯渇が懸念されている。これに対し、太陽光発電に利用される太陽光は無尽蔵であるだけでなく、クリーンなエネルギー源でその開発が期待されているが、薬剤揮散装置への利用については、実開昭58−115979号公報にそのアイデアの記載があるのみで具体的な開示は全く知られていない。
【0004】
【特許文献1】
実開昭58−115979号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、太陽電池を用いることによって、屋外のみならず室内でも適用できる、有用かつ実用的な薬剤揮散装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段および発明の実施の形態】
上記課題を解決するため、本発明者らは鋭意研究を行い、加熱蒸散させる発熱体用電源として太陽電池を用いた薬剤揮散装置が極めてすぐれた薬剤揮散性能を示すことを知見し、本発明を完成した。
【0007】
すなわち請求項1の発明は、薬剤含浸体から薬剤を加熱蒸散させる発熱体用電源として、太陽電池を用いた薬剤揮散装置に関するものである。
【0008】
通常、薬剤揮散装置を駆動するために必要な電流値は、発熱体用として50mA程度とされており、この加熱下でファンを駆動させるシステムを採用する場合80〜100mA程度必要となる。
かかる電力を供給するため本発明の薬剤揮散装置には、発電能力が動作値として40mA〜200mAのソーラーパネルが設置される。通常、ソーラーパネルは薬剤揮散装置の表面に装填されるが、出窓や窓際など日のあたる場所に取り付けそこから電力を装置に導くようにしてもよい。また、装置に付設される蓄電池としては、例えばNiバッテリー、Ni−Cdバッテリーがあり、その蓄電量は500mAh〜20Ahの範囲が適当である。
【0009】
ところで、薬剤揮散方式は下記の3つのタイプに分けられる:
(1)ファンなどの風力により薬剤を揮散させる方式、
(2)(1)に低温加熱を組み合わせる方式、
(3)70℃以上で加熱蒸散させる方式。
本発明の薬剤揮散装置は、加熱手段を付与し薬剤の揮散性がより高められた上記(2)や(3)のタイプに、太陽電池を適用したものである。通常、起動に必要な電力を太陽電池から蓄電池に充電後使用を開始し、以後は太陽電池からの電力供給で駆動を継続できるように設計される。
【0010】
前記(2)の方式において用いられる薬剤含浸体としては、平均外径が3mm〜10mmの粒状もしくは略粒状の紙、パルプ、セルロース系含浸担体を通気部を有するドーナツ状カートリッジに収納したものや、ハニカム状に形成した紙、パルプ、セルロース系含浸シートなどがあげられる。含浸担体を収納したカートリッジは、そのまま静止状態でファンからの風力を当ててもよいが、カートリッジをも回転させるようにすれば含浸担体に遠心力を付与しより効率的な揮散性能を奏しえる。また、カートリッジの材質はポリエステルなどの薬剤非吸着性のものが好ましく、更に成型性や揮散性能の点からファンをドーナツ状カートリッジの内側に一体的に形成するのがよい。
(2)の方式のように、薬剤含浸体を低温加熱、好ましくは40〜70℃に加熱することにより、薬剤の揮散性能は(1)の方式に比べて向上する。
【0011】
ファン方式の薬剤含浸体に配合される薬剤としては、揮散性の高いピレスロイド殺虫剤、殺ダニ剤、忌避剤、防虫香料(ヒノキチオール、カルボン、サフロール、シトロネロール、ケイ皮アルデヒドなど)、抗菌剤、消臭剤、芳香剤などがあげられる。薬剤の含浸に際しては、必要に応じ溶剤、希釈剤、界面活性剤、分散剤、安定剤、徐放化剤、帯電防止剤などを適宜配合してもよい。
【0012】
なお、上述のピレスロイド殺虫剤は、25℃における蒸気圧が1〜50mPaのシクロプロパンカルボン酸エステル系ピレスロイド殺虫剤が好ましく、かかるピレスロイド殺虫剤としては、例えば、一般式(I)
【化1】
(式中、X及びYは同一又は相異なって水素原子、メチル基、ハロゲン原子又はトリフルオロメチル基を表し、Zは水素原子、フッ素原子、メチル基、メトキシメチル基又はプロパルギル基を表す)で表されるフッ素置換ベンジルアルコールエステル化合物を例示することができる。
【0013】
一般式(I)で表される化合物の具体例としては、2,3,5,6−テトラフルオロベンジル−クリサンテマート(以後、化合物Aと称す)、2,3,5,6−テトラフルオロベンジル−2,2−ジメチル−3−(1−プロペニル)シクロプロパンカルボキシレート(以後、化合物Bと称す)、4−メチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル−2,2−ジメチル−3−(2,2−ジクロロビニル)シクロプロパンカルボキシレート(以後、化合物Cと称す)、4−メチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル−クリサンテマート(以後、化合物Dと称す)、4−メチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル−2,2−ジメチル−3−(1−プロペニル)シクロプロパンカルボキシレート(以後、化合物Eと称す)、4−メチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル−2,2−ジメチル−3−(2,2−ジフルオロビニル)シクロプロパンカルボキシレート(以後、化合物Fと称す)、4−メトキシメチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル−クリサンテマート(以後、化合物Gと称す)、4−メトキシメチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル−2,2−ジメチル−3−(1−プロペニル)シクロプロパンカルボキシレート(以後、化合物Hと称す)、2,3,4,5,6−ペンタフルオロベンジル−2,2−ジメチル−3−(2−クロロ−2−トリフルオロメチルビニル)シクロプロパンカルボキシレート(以後、化合物Iと称す)、又は4−プロパルギル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル−2,2−ジメチル−3−(1−プロペニル)シクロプロパンカルボキシレート(以後、化合物Jと称す)をあげることができる。これらの化合物は一種類を使用してもよいし、又は二種類以上の化合物を組み合わせて使用してもよい。なお、一般式(I)で表される化合物には、その不斉炭素や二重結合に基づく光学異性体や幾何異性体が存在するが、これらの各々やそれらの任意の混合物の使用も本発明に含まれるのは勿論である。
前記ピレスロイド殺虫剤の配合量は、薬剤含浸体1個あたり60mg以上で、1時間あたりの殺虫剤揮散量を0.05〜1.0mgとし、180時間以上殺虫効力を持続するように設計するの適当である。
【0014】
(2)のファン方式の薬剤揮散装置には、蓄電池からの電流がソーラーパネルに逆流しないように制御する逆流防止ダイオードや、一定容量以上の充電を抑制するための過充電防止装置の外、太陽電池の電力供給の不足を生じさせない限り種々の付加機能を装填することができる。例えば、CPU(中央処理装置)を内蔵し、薬剤残量表示機能や、蓄電池の電圧残量表示機能を備えたり、あるいは光センサーが使用環境の光度を認識して発熱体又はこれに加えてモーターを動作させる機能や、これらが動作中であることを表示するLEDランプなどを装填してもよい。
【0015】
本発明の薬剤揮散装置は、(3)の加熱蒸散方式にも適用されるが、薬剤含浸体を70〜110℃に加熱するため(2)の方式に比べて容量の大きいソーラーパネルを必要とする。従って、ソーラーパネルは装置の表面でなく、出窓や窓際など日のあたる場所に取り付けるのが好ましく、太陽電池から得られる電力は、家庭用電源の代替電源として利用される。
また、(3)の加熱蒸散方式の薬剤含浸体としては、蚊取マットの如き繊維質製マットや、薬液を充填した薬液ボトル(加熱される薬剤含浸体相当部は吸液芯)が供されるが、(2)のファン方式の欄で述べた薬剤を同様に採用しうる。なお、ピレスロイド殺虫剤にあっては、一般式(I)で代表されるシクロプロパンカルボン酸エステル系化合物の他、アレスリン、フラメトリン、プラレトリンなどの加熱蒸散性ピレスロイドも使用可能である。
また、(3)の加熱蒸散方式に装填される付加機能についても、前述と同様であり、便利で機能的な薬剤揮散装置を提供することができる。
【0016】
請求項2の発明は、請求項1の薬剤揮散装置において、薬剤含浸体を40〜70℃に加熱するための発熱体用電源に加え、ファンを駆動させるモーター用電源として、太陽電池を用いたものである。
【0017】
請求項3の発明は、請求項1又は2の薬剤揮散装置において、薬剤揮散装置を駆動するための電流が20mA〜100mAであり、太陽電池の発電能力が動作値として40mA〜200mAで、かつ太陽電池から得られた電力を蓄電量として500mAh〜20Ahの蓄電池に蓄電可能に構成したものである。
【0018】
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかの薬剤揮散装置において、使用環境が暗くなると光センサーが自動的に作動し、薬剤揮散装置を動作させるようにしたものである。
【0019】
こうして得られた本発明の薬剤揮散装置は、薬剤の揮散性能にすぐれるのはもちろん、クリーンなエネルギー源である太陽光を利用するので環境保全の点でメリットが大きい。そして、薬剤として殺虫剤を用いた場合、室内はもとより、キャンプのテント内や車内、犬小屋、携帯用として、ハエ、ゴキブリ、屋内塵性ダニ類などの衛生害虫や、蚋、ユスリカなどに対して優れた防除効果を奏し、その他誘虫灯やライトトラップ、あるいは消臭用、芳香用においても極めて実用的でかつ有用性が高い。
【0020】
【実施例】
次に、具体的実施例に基づいて、本発明の薬剤揮散装置を更に詳細に説明する。
【0021】
実施例1
図1は本発明薬剤揮散装置の一実施例の斜視図を、また図2はその中央断面図を示す。
平均外径が約3mmのセルロース系担体2[製品名:ビスコパール(レンゴー株式会社製)]1.2gに、化合物H(25℃における蒸気圧:1.9mPa)200mgを含む灯油溶液を含浸させ、シロッコファン3と一体化させた通気性カートリッジ4に収納した。0.1Wの電力供給能力を有するソーラーパネル5を薬剤揮散装置1の表面に取り付け、装置内にNi−Cd蓄電バッテリ6、及び発熱体7を内蔵した。前記通気性カートリッジ4を装填し、低温加熱に加え、シロッコファン3による風力とカートリッジ4自体の回転による遠心力の作用で薬剤を揮散させるタイプの本発明の薬剤揮散装置1を得た。なお、図中、8はモーター、9は電源スイッチ、10はLEDランプ、11は薬剤有効期間表示具、12は前記機能を制御するCPU(中央処理装置)、13は揮散口を示す。
この薬剤揮散装置1を日差しのあたる屋外でしばらく充電後起動させ、その後12時間にわたり犬小屋で吊り下げ使用した。ソーラーパネル5からの電力供給は十分で、発熱体7の温度が60℃(カートリツジ付近雰囲気温度:40℃)に上昇するとともにモーター8が正常に駆動した。使用中、薬剤の揮散は安定して推移し、一部余剰電力は蓄電された。更に、蚊に対して高い防除効果を示し、効率的かつ経済的な薬剤揮散装置であることが確認された。
【0022】
実施例2
図3は本発明薬剤揮散装置の他の実施例の中央断面図を示す。
化合物C:250mgと界面活性剤及び水からなる混合液を薬液ボトル22に充填後、吸液芯23を装填した。出窓に10Wの電力供給能力を備えたソーラーパネル24を取り付けて電力を装置に導くとともに、蓄電用のNi−Cdバッテリ25を装置内に内蔵した。前記薬液ボトル22を装填し、液体蚊取タイプの本発明の薬剤揮散装置21を得た。なお、図中、26は発熱体、27は電源切り替えスイッチ、28はAC電源用コード、29はLEDランプ、30は光センサー、31は前記機能を制御するCPU(中央処理装置)、32は揮散口を示す。
昼間6時間太陽光にあててソーラーパネル24からの電力を蓄電した。6畳の部屋の中央に置いて使用に供したところ、夜7時に光センサー30が自動的に作動し、CPU(31)がNi−Cdバッテリ25を電源として発熱体26を110℃(受熱部の吸液芯温度:100℃)に加熱するべく制御した。本薬剤揮散装置21は夜の間、良好な薬剤揮散性能を保持し、蚊の防除に有効であった。また、天気が悪く蓄電が不十分な日は、電源切り替えスイッチ27を操作してAC電源用コード28を利用でき、つごう本薬剤揮散装置21は延べ60日間有効に使用できた。
【0023】
実施例3
図4は本発明薬剤揮散装置の第三の実施例の中央断面図を示す。
直径約7cm、厚さ約1cmのハニカム状セルロース系担体42に、化合物A:150mgを含む灯油溶液を含浸させた。シロッコファン43、発熱体44を内蔵する薬剤揮散装置41の表面に、0.1Wの電力供給能力を有するソーラーパネル45を取り付け、更に装置内にNi蓄電バッテリ46を付設した。前記含浸担体42を装填し、低温加熱とシロッコファン43による風力の作用で薬剤を揮散させるタイプの本発明の薬剤揮散装置41を得た。なお、図中、47はモーター、48は電源スイッチ、49はLEDランプ、50は揮散口を示す。
テント内で実施例1と同様に操作したところ、発熱体44の作用で含浸担体42の温度が45℃に上昇し、シロッコファン43による風力とあいまって薬剤が含浸担体42から効率的に揮散した。蚊だけでなく蚋やユスリカなどの害虫にも優れた殺虫効果を示し、本薬剤揮散装置41の有用性が確認できた。
【0024】
【発明の効果】
本発明の薬剤揮散装置は、薬剤の揮散性能にすぐれるのはもちろん、クリーンなエネルギー源である太陽光を利用するので環境保全の点でメリットが大きく、害虫防除用、あるいは消臭用、芳香用など種々の用途で極めて実用的かつ有用性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の薬剤揮散装置の一実施例の斜視図である。
【図2】その中央断面図である。
【図3】本発明の薬剤揮散装置の他の実施例の中央断面図である。
【図4】本発明の薬剤揮散装置の第三の実施例の中央断面図である。
【符号の説明】
1:薬剤揮散装置、2:含浸担体、3:シロツコファン、4:通気性カートリッジ、5:ソーラーパネル、6:Ni−Cd蓄電バッテリ、7:発熱体、8:モーター、9:電源スイッチ、10:LEDランプ、11:薬剤有効期間表示具、12:CPU、13:揮散口
21:薬剤揮散装置、22:薬液ボトル、23:吸液芯、24:ソーラーパネル、25:Ni−Cd蓄電バッテリ、26:発熱体、27:電源切り替えスイッチ、28:AC電源コード、29:LEDランプ、30:光センサー、31:CPU、32:揮散口
41:薬剤揮散装置、42:含浸担体、43:シロツコファン、44:発熱体、45:ソーラーパネル、46:Ni蓄電バッテリ、47:モーター、48:電源スイッチ、49:LEDランプ、50:揮散口
Claims (4)
- 薬剤含浸体から薬剤を加熱蒸散させる発熱体用電源として、太陽電池を用いたことを特徴とする薬剤揮散装置。
- 薬剤含浸体を40〜70℃に加熱するための発熱体用電源に加え、ファンを駆動させるモーター用電源として、太陽電池を用いたことを特徴とする請求項1に記載の薬剤揮散装置。
- 薬剤揮散装置を駆動するための電流が20mA〜100mAであり、太陽電池の発電能力が動作値として40mA〜200mAで、かつ太陽電池から得られた電力を蓄電量として500mAh〜20Ahの蓄電池に蓄電可能に構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の薬剤揮散装置。
- 使用環境が暗くなると光センサーが自動的に作動し、薬剤揮散装置を動作させるようにしたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の薬剤揮散装置。
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