【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゴルフ場等の芝生地に平均に多数の孔を開け、耕耘効果を上げて、土壌固結の緩和、透水性の向上、通気性の向上及び表面硬度の緩和等により芝生をリフレッシュさせるために使用するコアリング用タインに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来一般的に使用されているコアリング用タインは、図６（ａ）、（ｂ）、（ｃ）に示すように、穿孔用の差込筒部１１と、その差込筒部１１の上部に位置する把持部１２とで構成されている。
【０００３】
上記把持部１２は穿孔装置のタインホルダに挿入してこれに取り付けるための円柱状又は円筒状の構成要素であり、云うまでもなく、取り付け対象である穿孔装置のタインホルダの保持しうる外径寸法に合わせて構成しておく必要がある。現行の穿孔装置のタインホルダは、その保持しうる把持部１２の外径寸法が全て同一ではなく、その観点から概ね二種類の群に分けられ、通常、この種のコアリング用タインは、このようなタインホルダの保持しうる把持部１２の外径寸法に合わせて、その差込筒部１１の寸法毎に外径寸法の異なる把持部を持った二種類のそれが提供されている。
【０００４】
また前記差込筒部１１はその下端に環状の刃部１１ａを備えており、コアリング動作により該刃部１１ａの内側に進入した土壌コアは、筒部が該差込筒部から把持部の上端まで延長して開口するトップオープンタイプのタインの場合には、引き続くコアリング動作の際にその上端の開口部から吐出されるようになっており、図６（ａ）、（ｂ）、（ｃ）に示すような筒部が該差込筒部１１の途中で側方に開口するサイドオープンタイプのタインの場合は、同様にしてその側方の開口部１１ｂから吐出されるようになっている。
【０００５】
なお前記環状の刃部１１ａは、芝生地に差し込む先端部をそのように称しているに過ぎないものであって、図６（ａ）、（ｂ）、（ｃ）に示すように、単なる円環状の端部に過ぎない場合が普通であり、必ずしも鋭利な刃物状に形成され、かつ焼き入れされているものであるとは限らない。
【０００６】
また前記差込筒部１１は、図６（ａ）、（ｂ）、（ｃ）に示すように、その上端から又は途中から下部に向かって内径及び外径の双方共が細くなる円錐状の構成となっている。これはトップオープンタイプのコアリング用タインであっても同様であるのは云うまでもない。
【０００７】
これらのコアリング用タインは、いずれのタイプであれ、これによる芝生地のコアリング作業を行っている最中にその差込筒部の途中で折損を生じることがある。このような折損事故の原因としては、コアリング中にタインに対して土壌の高い硬度等に起因する過負荷が掛かったことが考えられており、これを回避する対策としては、現時点では、もっぱら差込筒部の肉厚を厚くするという手段が採用されている。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
前記のように、差込筒部のサイズやタイプ毎に把持部外径寸法の異なる二種類のタインを製作してこれを提供するのは、購入する芝生管理者側から見て、実質的に同一の機能を持ったタインを二種類ずつ購入することとなるものであって経済的であるとは云えない。製作者側から見ても製造品目が無用に増加するのは適当であるとは云えない。
【０００９】
また前記タインの折損事故に関して、前記のような差込筒部の肉厚を厚くすることによりこれを回避しようとする対策は必ずしも良い結果が得られてはいないように思われる。前記タインの折損事故は、本件発明者の知見によれば、土壌の硬度にのみ起因するものではなく、タインの差込抵抗や差込対象の土壌によるタイン表面の摩耗にも原因があり、これを考慮した対策でなければ良い結果が得られないと考えるからである。実際、差込筒部の肉厚を厚くする対策によれば、確かにタインの強度が向上することとなるため若干折損事故が減少する傾向は認められるが、そのような対策の結果として差込抵抗が上昇することとなるため、期待通りの充分な効果が得られているとは云えないのが実情である。
【００１０】
従って本発明は、以上の従来のコアリング用タインに於ける問題を解決し、芝生地のコアリング作業中に於ける折損事故を充分に減少させ得、かつ穿孔装置のタインホルダの保持しうる外径寸法に拘わらず、これに保持させることができる把持部を持ったコアリング用タインを提供することを解決の課題とする。更に加えて、コアリング作業中に差込筒部中に進入した土壌コアの相対的な上昇が良好に行われうるコアリング用タインを提供することを解決の課題とする。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
本発明の１は、芝生地を穿孔するためのコアリング用タインであって、穿孔用の差込筒部と、その差込筒部の上部に位置する把持部であって、穿孔装置のタインホルダに取り付けるための把持部とからなるコアリング用タインに於いて、
前記差込筒部の下部を下端の仮想直径ラインまで両側から楔状に削除してなる楔部に形成したコアリング用タインである。
【００１２】
前記コアリング用タインとしては、サイドオープンタイプのコアリング用タイン及びトップオープンタイプのコアリング用タインのいずれも含まれる。
【００１３】
前記楔部は、前記のように、前記差込筒部の下部を、下端の仮想直径ラインに向かってその両側から楔状に削除して構成したものであり、筒状部材である差込筒部を以上のように削除したものであるため、外観的には、楔の側部に当たる方から見た場合にのみ楔状に見えるに過ぎないものである。楔の先端側（正面）側から見れば円形に見え、楔の側部に当たる方と交差する側から見れば下半分を削除した半楕円形に見えるようになっている。
【００１４】
該楔部は、以上のような構成であり、先鋭な構成であるため、タインを芝生地に差し込む際の抵抗が小さくなり、差込筒部に掛かる負荷を小さくする作用が期待できるものである。
【００１５】
従って本発明の１のコアリング用タインによれば、芝生地用の穿孔装置に取り付けてコアリング作業を行う際に、差込筒部の下部の楔部の作用により、タインの芝生地への差込抵抗が非常に小さいものとなり、タインに対する差込時の負荷が小さくなるため、差込筒部の折損の虞を極めて低いものとすることができ、折損事故による経済的な損失を低減することができる。
【００１６】
本発明の２は、本発明の１のコアリング用タインに於いて、前記差込筒部の下部内周を小内径部に、その上部内周を標準内径部に、それぞれ構成したものである。
【００１７】
前記差込筒部は、以上のように、その下部のみを上部より内径の小さい小内径部に形成したものであり、該小内径部とそれより上部の標準内径部との境界は段差を生じさせても、また斜面状に構成しても良い。
【００１８】
該小内径部は、このタインを芝生地に差し込んだ場合に、一つは、このタインの差込筒部に相対的に進入した土壌コアが、該タインを引き上げる際に相対的に降下してしまうこと、即ち、該土壌コアが差込筒部から抜けて芝生地中に残留してしまうことを防止し、タインと共に上昇させる引き上げ作用を果たすことが期待されるものであり、もう一つはタインの芝生地への差込抵抗を低下させ、これを通じてタインの折損事故を減少させる作用を果たすことが期待されるものである。
【００１９】
より具体的に述べると、前者の作用は、芝生地へのタインの差込時に差込筒部に進入した土壌コアが下部の小内径部と上部の標準内径部との境界部位に係止することにより、該タインが芝生地中から上昇する際に、これに伴って上昇することにより生じるものである。即ち、小内径部で締め付けられていた土壌コアは標準内径部に相対的に進入して若干膨張する傾向があり、これによって容易に前記境界部位に係止することとなる。それ故、一端、差込筒部に進入した土壌コアが芝生地中に取り残されるような問題は生じない。なおこのように差込筒部に進入した土壌コアは、該タインによる次の差し込み動作で、新たに進入する土壌コアにより押し上げられ、トップオープンタイプのタインであれば上端の開口部から、サイドオープンタイプのタインであれば側部の開口部からこれが吐出されることになるのは云うまでもない
【００２０】
また後者の作用をより具体的に述べれば、タインを芝生地に差し込む際に、下部の小内径部には、差込時に生じる土壌コアが密接している関係で、通常生じる差込抵抗が掛かるが、それより径の大きな上部の標準内径部には、該土壌コアが密接することがない関係で、通常以下の差込抵抗しか掛からないため、全体として、大幅な差込抵抗の低減を期待できるということである。
【００２１】
ところで、前者の土壌コアの引き上げ作用を果たすためには、土壌コアが最下部の小内径部と標準内径部との境界付近で係止されればよく、かつ差込筒部内に進入した土壌コアの全体を良好に係止するためには、できるだけ該土壌コアの下部で係止するのが好ましい。そのような観点からすると、該小内径部は最下部からなるべく短い範囲内に構成するのが適当である。また前記のような上部の標準内径部に於ける差込抵抗の低減効果は、土壌コアの径が標準内径部より小径であれば達成可能であり、かつこのような小径の土壌コアを生成させるためには前記小内径部を長く構成する必要はないし、更に全体として差込抵抗を小さくする趣旨からは、標準内径部より差込抵抗の大きな小内径部はできるだけ短く構成するのが適当である。
【００２２】
従って本発明の２のコアリング用タインによれば、芝生地用の穿孔装置に取り付けてコアリング作業を行う際に、差込筒部の下部の小内径部及びその上方の標準内径部の作用により、タインの芝生地への差込抵抗を更に小さなものとし、タインに対する差込時の負荷を軽くすることができるため、差込筒部の折損の虞を極めて低いものとすることができる。そのため本発明の２のコアリング用タインによれば、タインの折損事故による経済的な損失を一層低減することができる。
【００２３】
また芝生地へのタインの差込時に差込筒部に進入した土壌コアは、下部の小内径部及びその上の標準内径部の作用により、タインが芝生地中から上昇する際に、これに伴って上昇し、地中に取り残されるような問題は生じない。そしてこのように差込筒部に進入した土壌コアは、該タインによる次の差し込み動作で、新たに進入する土壌コアにより押し上げられ、トップオープンタイプのタインであれば上端の開口部から、サイドオープンタイプのタインであれば側部の開口部からこれが吐出されることになるのは云うまでもない。従って本発明の２のコアリング用タインによれば、差込筒部に進入した土壌コアの芝生地表面への吐出を良好に行うことができる。
【００２４】
本発明の３は、本発明の１又は２のコアリング用タインに於いて、前記差込筒部の下部を大外径部に、その上部を標準外径部に、各々構成したものである。
【００２５】
従って本発明の３のコアリング用タインによれば、タインの芝生地への差込抵抗を一層小さくし、差込筒部に掛かる負荷を更に小さくする作用を果たすことが期待されるものである。更には差込筒部の周側の摩耗を減少させることができるものでもある。
【００２６】
これを具体的に述べれば、タインを芝生地に差し込む際に、差込筒部の下部の大外径部には、差込時に生じる周囲の土壌壁がこれに密接状態となる関係で、通常の差込抵抗が掛かるが、それより径の小さな上部の標準外径部には、該土壌壁が密接することがない関係で、通常以下の差込抵抗しか掛からない。更に、上記のように、該土壌壁が密接することがないので、標準外径部の外周は、前記大外径部を構成しなかった場合と比較して、土壌壁による摩耗も大幅に減少させることができることとなる。そのため本発明の３のコアリング用タインは、全体として大幅な差込抵抗の低減及び大幅な摩耗低減効果を期待できるものとなり、その結果、大幅な折損事故の低減を図ることができることとなる。
【００２７】
本発明の４は、本発明の１、２又は３のコアリング用タインに於いて、前記把持部を、上段の小径部と下段の大径部の二段構造に構成したものである。
【００２８】
先に述べたように、現行の穿孔装置には、一定小径寸法（１５．９ｍｍ径）の把持部を保持し得るタインホルダを備えたそれと、これより大径の一定大径寸法（１８．５〜１８．９ｍｍ径）の把持部を保持し得るタインホルダを備えたそれとがあり、前記把持部の上段の小径部は上記一定小径寸法に一致させ、下段の大径部は上記一定大径寸法に一致させたものに構成するものである。具体的には、上記小径部としては１５．９ｍｍが適当であり、上記大径部としては１８．５ｍｍが適当である。
【００２９】
従って本発明の４のコアリング用タインによれば、芝生地のコアリングを行うに際して、穿孔装置のタインホルダの保持し得る把持部径が大径のものであれば、その大径部を利用して該タインホルダに固定し、保持し得る把持部径が小径のものであれば、その小径部を利用して該タインホルダに固定することができる。従って穿孔装置のタインホルダに合わせて、同一機能を持ったタインを二種類ずつ用意するような必要がなく経済的なものとなる。
【００３０】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を実施例に基づき図面を参照しながら詳細に説明する。
【００３１】
＜実施例１＞
図１〜図３は本発明の１、２及び４を適用した実施例１のコアリング用タインを示しており、図１（ａ）はその正面図、図１（ｂ）はその側面図、図１（ｃ）は拡大底面図、図２（ａ）は図１（ａ）のＡ−Ａ線拡大断面図、図２（ｂ）は図１（ａ）のＢ−Ｂ線拡大断面図、図２（ｃ）は図１（ｂ）のＣ−Ｃ線断面図、図３は芝生地に途中まで差し込んだ状態の実施例１のコアリング用タインの縦断面図である。
【００３２】
この実施例１のコアリング用タインは、図１（ａ）、（ｂ）、（ｃ）及び図２（ｃ）に示すように、差込筒部１とその差込筒部１の上部に位置する把持部２とで一体に構成したものである。
【００３３】
前記把持部２は、図１（ａ）、（ｂ）、（ｃ）及び図２（ｃ）に示すように、上段の小径部２ａと下段の大径部２ｂの二段構造に構成したものであり、この実施例では、上段の小径部２ａを１５．９ｍｍ径の円柱状に、下段の大径部２ｂを１８．５ｍｍ径の円柱状に構成したものである。
【００３４】
前記差込筒部１は、図１（ａ）、（ｂ）及び図２（ａ）、（ｃ）に示すように、基本的にはストレートな円筒状をなす部材であり、側部に広く開口した側部開口部６を備えている。この側部開口部６が下端の開口部と連通しているのは云うまでもない。即ち、この実施例１のコアリング用タインはサイドオープンタイプである。なお前記差込筒部１の外径は、この実施例１では１２ｍｍを採用した。
【００３５】
前記差込筒部１は、図１（ａ）、（ｂ）、（ｃ）及び図２（ａ）、（ｂ）、（ｃ）に示すように、その最下部にそれより上部の標準内径部３より若干内径の小さい小内径部４を形成してあり、該小内径部４とその上部の標準内径部３との境界部は段差状に構成してある。なお標準内径部３と小内径部４との差はこの実施例では直径で１ｍｍに設定した。また該小内径部４とその上部の標準内径部３との境界は、図１（ａ）、（ｂ）及び図２（ｃ）に示すように、前記側部開口部６の最下部と後記楔部５の最上部の中間付近に位置するものとした。
【００３６】
また前記差込筒部１は、図１（ａ）、（ｂ）、（ｃ）及び図２（ｃ）に示すように、その最下部に楔部５を構成したものである。該楔部５は、同図に示すように、前記差込筒部１の下部を、下端の仮想直径ラインに向かってその両側から楔状に削除して構成したものである。差込筒部１が筒状部材であるため、上記のような削除の結果、外観的には、図１（ａ）に示すように、楔の側部方向から見た場合にのみ楔状に見えることとなる。図１（ｃ）に示すように、楔の先端側（正面）側から見れば円形に見え、図１（ｂ）に示すように、楔の側部に当たる方と直交する側から見れば下半分を削除した半楕円形に見えるようになる。
【００３７】
従ってこの実施例の１のコアリング用タインによれば、これを用いて芝生地のコアリング作業を行う際に、穿孔装置のタインホルダの保持し得る把持部径について心配する必要がなくタインを選択し得、かつコアリング作業中に土壌コアの芝生地上への吐出が良好に行えると共に、タインの折損事故を減少させることができるものとなる。
【００３８】
まず、芝生地のコアリングを行うに際して、穿孔装置のタインホルダの保持し得る把持部径が大径のものである場合には、把持部２の大径部２ｂを該タインホルダ中に挿入し、締結ネジを締め付ける等のそのタインホルダに備えられた固定手段で固定して使用することができる。また穿孔装置のタインホルダの保持し得る把持部径が小径のものである場合は、把持部２の小径部２ａを該タインホルダ中に挿入して同様にして該タインホルダに固定することができる。
【００３９】
従ってどのような穿孔装置であれ、必要な差込筒部径及び機能を持ったタインを用意すれば、それをタインホルダに取り付けることが可能であり、その点で作業が能率的になると共に、そのタインホルダに合わせて、把持部サイズのみ異なる同一の差込筒部径及び機能を持ったタインを二種類ずつ用意するような必要がなくなり経済的にも有効なものとなる。
【００４０】
またこの実施例１のコアリング用タインによれば、穿孔装置のタインホルダにこれを取り付けてコアリング作業を行う際に、差込筒部１の下部の小内径部４及びその上方の標準内径部３の作用により、これに進入した土壌コアが芝生地中に取り残されることなく、良好に芝生地上に吐出されうるものとなる。
【００４１】
図３に示すように、タインを芝生地ｔ中に差し込むと、これに伴って該タインの差込筒部１中に土壌が進入し土壌コアｃとなる。この土壌コアｃは、進入時は、前記小内径部４を相対的に上昇するものであるため、当然、該小内径部４の径に一致する径となって上昇するが、更に上昇して標準内径部３に進入すると、進入路の径が大きくなり締め付けが少し緩むため僅かに膨張することとなる。そしてこうして生じた僅かな膨張若しくは傾き等により該土壌コアｃは、該小内径部４と標準内径部３との境界付近に係止することとなり、土壌コアｃが差込筒部１中に進入したタインを芝生地ｔから引き上げても、該土壌コアｃが該差込筒部１から抜けて芝生地ｔ中に残留するようなことはなくなるものである。
【００４２】
こうして差込筒部１中に進入した土壌コアｃは、次にタインが芝生地ｔに差し込まれた際に、新たに差込筒部１中に進入することとなる土壌コアｃによって押し上げられ、前記側部開口部６から吐出されることとなる。コアリング作業中は、以上の動作が繰り返されてゆくものである。
【００４３】
また以上のコアリング作業中、この実施例１のコアリング用タインによれば、その差込筒部１の下部の小内径部４及びその上方の標準内径部３並びに楔部５の作用により、タインの芝生地ｔへの差込抵抗が非常に小さいものとなる。そのためタインに対する差込時の負荷が非常に小さなものとなり、その結果、差込筒部１の折損の虞を極めて低いものとすることができることになる。
【００４４】
図３に示すように、タインを芝生地ｔに差し込むと、差込筒部１の下部の小内径部４では、その差込時に生じる土壌コアｃが内周に密接して相対的に上昇するため、通常の差込抵抗が掛かるが、その上部では、該小内径部４より径の大きな標準内径部３内を相対的に上昇することとなるため、該土壌コアｃはその内周に密接することがなくなり、その結果、通常以下の差込抵抗が掛かるのみとなる。前記小内径部４は差込筒部１の下部の短い範囲内に位置するのみであり、そのため、全体として、大幅な差込抵抗の低減の結果を得ることができたものである。
【００４５】
また前記差込筒部１の最下部は、前記したように、従来のタインの差込筒部の下端のような環状の刃部と異なり、楔部５に形成してあるため、先端が先鋭であり、芝生地ｔへの差し込みに際してその抵抗を充分に小さなものとすることができる。
【００４６】
従ってこの実施例１のコアリング用タインによれば、芝生地ｔへの差込抵抗を充分低減することができたため、これに起因するタインの折損による経済的な損失を最大限に回避することができることとなったものである。
【００４７】
＜実施例２＞
図４及び図５は本発明の１、２、３及び４を適用した実施例２のコアリング用タインを示しており、図４（ａ）はその正面図、図４（ｂ）はその側面図、図４（ｃ）は拡大底面図、図５（ａ）は図４（ａ）のＤ−Ｄ線拡大断面図、図５（ｂ）は図４（ａ）のＥ−Ｅ線拡大断面図、図５（ｃ）は図４（ｂ）のＦ−Ｆ線断面図である。
【００４８】
この実施例２のコアリング用タインは、図４（ａ）、（ｂ）、（ｃ）及び図５（ａ）、（ｂ）、（ｃ）に示すように、実施例１のコアリング用タインの差込筒部１の下部に大外径部７を追加したものであり、それ以外には実施例１と異なる点はない。従ってこの点に絞って説明する。なお構成上の変更点ではないが、この実施例２では、上記大外径部７との関係から、差込筒部１の大外径部７より上方に位置する外周部を標準外径部と称している。なおまた実施例１と同一構成要素については同一符号を用いる。
【００４９】
この実施例２のコアリング用タインは、実施例１と全く同一構成の差込筒部１の下部外周を大外径部７に構成したものである。そしてこの大外径部７との関係から、上記のように、それより上部を標準外径部と称する。この実施例２では、上記大外径部７の径を標準外径部の径に対して直径で１．５ｍｍだけ大径に構成したものである。
【００５０】
従ってこの実施例２のコアリング用タインによれば、タインの芝生地ｔへの差込抵抗を一層小さくし、差込筒部１に掛かる負荷を実施例１のそれより更に小さくすることができることとなったものである。
【００５１】
タインを芝生地ｔに差し込む際に、差込筒部１下部の大外径部７には、差込時に生じる周囲の土壌壁がこれに密接状態となるため通常の差込抵抗が掛かるが、それより径の小さな上部の標準外径部には該土壌壁が密接することがないため、通常以下の差込抵抗しか掛からない。また同様の理由から、該標準外径部は、その下部に大外径部７が構成されていない場合と比べて大幅にその摩耗を減少させることができる。そして該大外径部７は、標準外径部に比して非常に短い範囲に配してあるだけであり、差込抵抗の小さな、かつ摩耗の少ない標準外径部が大部分を占めることとなるため、この実施例２のコアリング用タインによれば、全体として大幅な差込抵抗の低減及び標準外径部の摩耗の低減を図ることができるものとなり、その結果、タインの折損事故を低減することができるものとなる。
【００５２】
【発明の効果】
本発明の１のコアリング用タインによれば、これを芝生地用の穿孔装置に取り付けてコアリング作業を行う際に、最下部の楔部の作用により、タインの芝生地への差込抵抗が非常に小さいものとなる。そのためタインに対する差込時の負荷が非常に小さなものとなり、差込筒部の折損の虞を低減できることになったものである。
【００５３】
本発明の２のコアリング用タインによれば、芝生地用の穿孔装置に取り付けてコアリング作業を行う際に、差込筒部の下部の小内径部及びその上方の標準内径部の作用により、タインの芝生地への差込抵抗を更に小さなものとし、タインに対する差込時の負荷を軽くすることができる。そのため差込筒部の折損の虞を極めて低いものとし、タインの折損事故による経済的な損失を一層低減することができる。
【００５４】
また芝生地へのタインの差込時に差込筒部に進入した土壌コアは、下部の小内径部及びその上の標準内径部の作用により、タインが芝生地中から上昇する際に、これに伴って上昇し、地中に取り残されるような問題は生じない。またこのように差込筒部に進入した土壌コアは、該タインによる次の差し込み動作で、新たに進入する土壌コアにより押し上げられ、トップオープンタイプのタインであれば上端の開口部から、サイドオープンタイプのタインであれば側部の開口部からそれぞれ吐出されることになるのは云うまでもない。従って本発明の２のコアリング用タインによれば、差込筒部に進入した土壌コアの芝生地表面への吐出を良好に行うことができる。
【００５５】
本発明の３のコアリング用タインによれば、タインの芝生地への差込抵抗を一層小さくし、差込時に差込筒部に掛かる負荷を更に小さくすることができる。また差込筒部の標準外径部の土壌による摩耗を大幅に減少させることができる。それらの結果、差込筒部の折損の虞を低下させることができる。
【００５６】
本発明の４のコアリング用タインによれば、芝生地のコアリングを行うに際して、穿孔装置のタインホルダの保持し得る把持部径が大径のものであれば、その大径部を利用して該タインホルダに固定し、保持し得る把持部径が小径のものであれば、その小径部を利用して該タインホルダに固定することができる。従って穿孔装置のタインホルダに合わせて、同一機能を持ったタインを二種類ずつ用意するような必要がなく経済的なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図１】（ａ）は実施例１のコアリング用タインの正面図。
（ｂ）は実施例１のコアリング用タインの側面図。
（ｃ）は実施例１のコアリング用タインの拡大底面図。
【図２】（ａ）は図１（ａ）のＡ−Ａ線拡大断面図。
（ｂ）は図１（ａ）のＢ−Ｂ線拡大断面図。
（ｃ）は図１（ｂ）のＣ−Ｃ線断面図。
【図３】芝生地に途中まで差し込んだ状態の実施例１のコアリング用タインの縦断面図。
【図４】（ａ）は実施例２のコアリング用タインの正面図。
（ｂ）は実施例２のコアリング用タインの側面図。
（ｃ）は実施例２のコアリング用タインの拡大底面図。
【図５】（ａ）は図４（ａ）のＤ−Ｄ線拡大断面図。
（ｂ）は図４（ａ）のＥ−Ｅ線拡大断面図。
（ｃ）は図４（ｂ）のＦ−Ｆ線断面図。
【図６】（ａ）は従来の一般的なコアリング用タインの正面図。
（ｂ）は従来の一般的なコアリング用タインの側面図。
（ｃ）は従来の一般的なコアリング用タインの拡大底面図。
【符号の説明】
１ 差込筒部
２ 把持部
２ａ 小径部
２ｂ 大径部
３ 標準内径部
４ 小内径部
５ 楔部
６ 側部開口部
７ 大外径部
ｃ 土壌コア
ｔ 芝生地[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention opens a large number of holes on turf cloth such as golf courses on average, improves the tilling effect, and refreshes the lawn by alleviating soil solidification, improving water permeability, improving air permeability, and reducing surface hardness. The present invention relates to a coring tine used for the purpose.
[0002]
[Prior art]
As shown in FIGS. 6 (a), 6 (b) and 6 (c), a coring tine generally used in the related art includes an insertion tube portion 11 for drilling and an upper portion of the insertion tube portion 11. And the gripping part 12 located at the position.
[0003]
The grip portion 12 is a columnar or cylindrical component to be inserted into and attached to the tine holder of the drilling device. It must be configured accordingly. The tine holder of the current drilling device does not have all the same outer diameter dimensions of the gripper 12 that can be held, and is generally divided into two types from that viewpoint. Usually, this type of tine for coring is According to the outer diameter of the holding portion 12 that can be held by a suitable tine holder, two types of holding members having different outer diameters for each dimension of the insertion tube portion 11 are provided.
[0004]
Further, the insertion tube portion 11 is provided with an annular blade portion 11a at a lower end thereof. The soil core that has entered the inside of the blade portion 11a by coring operation is such that the tube portion moves from the insertion tube portion to the grip portion. In the case of a top-open type tine that extends to the upper end and is opened, the tine is discharged from the opening at the upper end in the subsequent coring operation, and FIG. 6 (a), (b), ( In the case of a tine of a side open type in which the tubular portion as shown in c) opens sideways in the middle of the insertion tubular portion 11, similarly, the tine is discharged from the side opening 11b. I have.
[0005]
The annular blade portion 11a merely refers to the tip portion to be inserted into the turf cloth, as shown in FIGS. 6 (a), 6 (b) and 6 (c). It is usually only an annular end, and is not necessarily formed into a sharp blade and hardened.
[0006]
As shown in FIGS. 6A, 6B, and 6C, the insertion cylinder 11 has a conical shape in which both the inner diameter and the outer diameter are reduced from the upper end or from the middle to the lower part. It has a configuration. It goes without saying that this is the same for the top-open type coring tines.
[0007]
Regardless of which type of coring tines are used, breakage may occur in the middle of the insertion tube portion during the coring work of turf. It is thought that the cause of such a breakage accident was that the overload of the tine was applied to the tine during coring due to high hardness of the soil, etc. Means of increasing the thickness of the insertion tube portion is adopted.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, producing and providing two types of tines having different outer diameters of the grip portion for each size and type of the insertion tube portion is substantially viewed from the lawn manager side to purchase. This means that two types of tines having the same function will be purchased at a time, which is not economical. From the producer's point of view, it is not appropriate to uselessly increase the number of manufactured items.
[0009]
Also, regarding the tine breakage accident, it seems that the above-mentioned measures for avoiding this by increasing the thickness of the insertion tube portion have not always obtained good results. According to the findings of the present inventors, the tine breakage accident is not caused only by the hardness of the soil, but also caused by the insertion resistance of the tine and the wear of the tine surface due to the soil to be inserted. This is because good results cannot be obtained unless measures are taken into consideration. In fact, according to the measures to increase the wall thickness of the insertion cylinder, it is true that the strength of the tines is improved, and there is a tendency for the number of breakage accidents to slightly decrease, but as a result of such measures, Since the resistance increases, it is not possible to say that a sufficient effect as expected is obtained.
[0010]
Therefore, the present invention solves the above-mentioned problems in the conventional coring tines, can sufficiently reduce breakage accidents during the coring operation of the turf cloth, and can prevent the tine holder of the drilling device from holding. It is an object of the present invention to provide a coring tine having a grip portion that can be held by the irrespective of its diameter. In addition, it is another object of the present invention to provide a coring tine in which the relative rise of the soil core that has entered the insertion tube portion during the coring operation can be favorably performed.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
One aspect of the present invention is a tine for coring for piercing turf cloth, which is a piercing insertion tube portion and a grip portion located above the insertion tube portion, and a tine holder of a piercing device. In a tine for coring consisting of a gripper for attaching to
A coring tine formed in a wedge portion formed by removing a lower portion of the insertion tube portion in a wedge shape from both sides up to a virtual diameter line at a lower end.
[0012]
The coring tines include both side-opening coring tines and top-opening coring tines.
[0013]
As described above, the wedge portion is formed by removing a lower portion of the insertion tube portion in a wedge shape from both sides thereof toward a virtual diameter line at a lower end, and the insertion tube portion being a cylindrical member. Is deleted as described above, and therefore, it looks only wedge-shaped when viewed from the side that hits the side of the wedge. When viewed from the tip (front) side of the wedge, the wedge looks circular, and when viewed from the side that intersects the side that hits the side of the wedge, it looks like a semi-ellipse with the lower half removed.
[0014]
Since the wedge portion has the above-described configuration and is sharp, the resistance when the tine is inserted into the turf is reduced, and the effect of reducing the load applied to the insertion tube portion can be expected. .
[0015]
Therefore, according to the coring tine according to the first aspect of the present invention, when the coring work is performed by attaching the tine to the turf piercing device, the tine is applied to the turf by the action of the wedge portion at the lower portion of the insertion tube portion. Since the insertion resistance becomes very small and the load at the time of insertion to the tines becomes small, the risk of breakage of the insertion tube portion can be made extremely low, and the economical loss due to breakage accident is reduced. be able to.
[0016]
According to a second aspect of the present invention, in the coring tine according to the first aspect of the present invention, the lower inner periphery of the insertion tube portion is a small inner diameter portion, and the upper inner periphery is a standard inner diameter portion. .
[0017]
As described above, the insertion tube portion has only a lower portion formed in a small inner diameter portion having an inner diameter smaller than that of the upper portion, and a boundary between the small inner diameter portion and a standard inner diameter portion above it has a step. Or may be configured in a slope.
[0018]
The small inner diameter portion, when this tine is inserted into the sod, one is that the soil core which has relatively entered the insertion tube portion of the tine is relatively lowered when pulling up the tine. That is, it is expected to prevent the soil core from falling out of the insertion tube portion and remaining in the turf, and to perform a lifting action of raising together with the tine. This is expected to reduce the resistance of the tines to be inserted into the turf cloth, thereby reducing the breakage of the tines.
[0019]
More specifically, the former effect is that when the tine is inserted into the turf cloth, the soil core that has entered the insertion tube portion is locked at the boundary between the lower inner diameter portion and the upper standard inner diameter portion. Thus, when the tine rises from the turf cloth, it rises with the tine. That is, the soil core that has been tightened at the small inner diameter portion tends to relatively enter the standard inner diameter portion and slightly expand, thereby easily locking at the boundary portion. Therefore, there is no problem that one end of the soil core that has entered the insertion tube portion is left in the turf. In addition, the soil core that has entered the insertion tube portion in this manner is pushed up by the newly entering soil core in the next insertion operation by the tine, and if it is a top open type tine, the soil core is opened from the upper end opening. Needless to say, this type of tine will be discharged from the side opening.
[0020]
To describe the latter function more specifically, when inserting the tine into the turf cloth, the small inner diameter portion at the bottom receives the insertion resistance that normally occurs because the soil core generated at the time of insertion is in close contact. However, because the soil core does not come into close contact with the upper standard inner diameter part, which is larger than that, only a lower insertion resistance than usual is applied, so a large reduction in insertion resistance is expected as a whole. It is possible.
[0021]
By the way, in order to achieve the former lifting action of the soil core, the soil core only needs to be locked near the boundary between the lower inner diameter portion and the standard inner diameter portion, and the soil core that has entered the insertion tube portion. In order to satisfactorily lock the entire surface of the soil core, it is preferable to lock the lower part of the soil core as much as possible. From such a viewpoint, it is appropriate that the small inner diameter portion is formed within a range as short as possible from the lowermost portion. The effect of reducing the insertion resistance in the upper standard inner diameter portion as described above can be achieved if the diameter of the soil core is smaller than the standard inner diameter portion, and the soil core having such a small diameter is generated. In order to reduce the insertion resistance as a whole, it is appropriate to configure the small inner diameter portion having a larger insertion resistance than the standard inner diameter portion as short as possible. .
[0022]
Therefore, according to the coring tine according to the second aspect of the present invention, when the coring work is performed by attaching to the turf drilling device, the action of the small inner diameter portion at the lower portion of the insertion tube portion and the standard inner diameter portion above the insertion tube portion. Thereby, the insertion resistance of the tines into the turf cloth can be further reduced, and the load at the time of insertion into the tines can be reduced, so that the risk of breakage of the insertion tube portion can be extremely reduced. Therefore, according to the coring tine of the second aspect of the present invention, it is possible to further reduce the economical loss due to the breakage of the tine.
[0023]
The soil core that has entered the insertion tube when the tine is inserted into the lawn material is affected by the small inner diameter portion at the lower part and the standard inner diameter part above it when the tine rises from the lawn material. There is no problem of rising and being left behind. Then, the soil core that has entered the insertion tube portion in this manner is pushed up by the newly entering soil core in the next insertion operation by the tine, and if it is a top open type tine, the soil core is opened from the upper end opening. It goes without saying that a tine of the type is discharged from the side opening. Therefore, according to the coring tine 2 of the present invention, it is possible to discharge the soil core, which has entered the insertion tube portion, onto the turf surface well.
[0024]
According to a third aspect of the present invention, in the coring tine according to the first or second aspect of the invention, the lower portion of the insertion tube portion is configured as a large outer diameter portion, and the upper portion is configured as a standard outer diameter portion. .
[0025]
Therefore, according to the coring tine of the third aspect of the present invention, it is expected that the function of further reducing the insertion resistance of the tine into the turf cloth and further reducing the load applied to the insertion tube portion is expected. . Further, the wear on the peripheral side of the insertion tube portion can be reduced.
[0026]
Stated more specifically, when inserting the tine into the turf cloth, the large outer diameter part at the bottom of the insertion cylinder part is usually in a state where the surrounding soil wall generated at the time of insertion is in close contact with it. However, since the soil wall does not come into close contact with the upper standard outer diameter portion having a smaller diameter, only the following insertion resistance is normally applied. Further, as described above, since the soil wall does not come into close contact with each other, the outer circumference of the standard outer diameter portion significantly reduces abrasion due to the soil wall as compared with the case where the large outer diameter portion is not formed. It can be done. Therefore, the coring tine of the third aspect of the present invention can be expected to greatly reduce the insertion resistance and greatly reduce the wear as a whole, and as a result, it is possible to significantly reduce the breakage accident.
[0027]
According to a fourth aspect of the present invention, in the coring tine of the first, second, or third aspect of the present invention, the grip portion has a two-stage structure of an upper small diameter portion and a lower large diameter portion.
[0028]
As described above, the current perforation apparatus has a tine holder capable of holding a grip portion having a fixed small diameter (15.9 mm diameter) and a fixed large diameter dimension (18.5 to larger diameter). (18.9 mm diameter) provided with a tine holder capable of holding a grip portion, the upper small-diameter portion of the grip portion matches the above-mentioned constant small-diameter size, and the lower large-diameter portion matches the above-mentioned constant large-diameter size. It is configured to be the one that was made. Specifically, 15.9 mm is appropriate for the small diameter portion, and 18.5 mm is appropriate for the large diameter portion.
[0029]
Therefore, according to the coring tine of the fourth aspect of the present invention, when coring turf dough, if the gripper diameter that can be held by the tine holder of the drilling device is large, the large diameter portion is used. As long as the diameter of the grip portion that can be fixed to and held by the tine holder is small, it can be fixed to the tine holder using the small diameter portion. Therefore, there is no need to prepare two types of tines having the same function in accordance with the tine holder of the drilling device, which is economical.
[0030]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described in detail based on examples with reference to the drawings.
[0031]
<Example 1>
1 to 3 show a tine for coring according to a first embodiment to which 1, 2, and 4 of the present invention are applied. FIG. 1A is a front view thereof, FIG. 1B is a side view thereof, 1 (c) is an enlarged bottom view, FIG. 2 (a) is an enlarged sectional view taken along line AA of FIG. 1 (a), FIG. 2 (b) is an enlarged sectional view taken along line BB of FIG. 1 (a), FIG. 2C is a cross-sectional view taken along the line CC of FIG. 1B, and FIG. 3 is a vertical cross-sectional view of the coring tine according to the first embodiment in a state where the tine is partially inserted into grass.
[0032]
As shown in FIGS. 1 (a), (b), (c) and FIG. 2 (c), the coring tine according to the first embodiment has an insertion tube portion 1 and an upper portion of the insertion tube portion 1. It is configured integrally with the grip portion 2 located.
[0033]
As shown in FIGS. 1 (a), (b), (c) and FIG. 2 (c), the grip portion 2 has a two-stage structure of an upper small diameter portion 2a and a lower large diameter portion 2b. In this embodiment, the upper small-diameter portion 2a is formed in a cylindrical shape having a diameter of 15.9 mm, and the lower large-diameter portion 2b is formed in a cylindrical shape having a diameter of 18.5 mm.
[0034]
As shown in FIGS. 1 (a) and 1 (b) and FIGS. 2 (a) and 2 (c), the insertion tube portion 1 is basically a member having a straight cylindrical shape and has a wide side portion. An open side opening 6 is provided. It goes without saying that the side opening 6 communicates with the opening at the lower end. That is, the coring tines of the first embodiment are of the side open type. The outer diameter of the insertion tube portion 1 was 12 mm in the first embodiment.
[0035]
As shown in FIGS. 1 (a), 1 (b) and 1 (c) and FIGS. 2 (a), 2 (b) and 2 (c), the insertion cylinder 1 has a standard inner diameter above the lowermost part. A small inner diameter portion 4 slightly smaller in inner diameter than the portion 3 is formed, and a boundary portion between the small inner diameter portion 4 and the standard inner diameter portion 3 above the small inner diameter portion 4 is formed in a step shape. The difference between the standard inner diameter portion 3 and the small inner diameter portion 4 was set to 1 mm in diameter in this embodiment. As shown in FIGS. 1 (a), 1 (b) and 2 (c), the boundary between the small inner diameter portion 4 and the upper standard inner diameter portion 3 is the lowermost portion of the side opening portion 6 and will be described later. It is located near the middle of the uppermost part of the wedge part 5.
[0036]
Further, as shown in FIGS. 1 (a), (b), (c) and FIG. 2 (c), the insertion tube portion 1 has a wedge portion 5 at the lowermost portion. As shown in the figure, the wedge portion 5 is formed by removing a lower portion of the insertion tube portion 1 in a wedge shape from both sides toward an imaginary diameter line at a lower end. Since the insertion tube portion 1 is a cylindrical member, as a result of the above-described deletion, it looks like a wedge only when viewed from the side of the wedge as shown in FIG. It will be. As shown in FIG. 1 (c), the wedge looks circular when viewed from the tip side (front side), and as shown in FIG. 1 (b), when viewed from the side orthogonal to the side that hits the wedge, the lower half It becomes a semi-elliptical shape by removing.
[0037]
Therefore, according to the tine for coring of 1 of this embodiment, when performing the coring work of the turf using the tine, the tine can be selected without having to worry about the diameter of the holding portion that can be held by the tine holder of the drilling device. In addition, it is possible to discharge the soil core onto the turf cloth well during the coring operation, and to reduce breakage of the tine.
[0038]
First, when coring the turf cloth, if the gripper diameter of the tine holder of the drilling device that can be held is a large diameter, the large diameter portion 2b of the gripper 2 is inserted into the tine holder and fastened. The tine holder can be used by being fixed by fixing means provided on the tine holder such as tightening a screw. In the case where the diameter of the gripping portion that can be held by the tine holder of the drilling device is small, the small-diameter portion 2a of the gripping portion 2 can be inserted into the tine holder and similarly fixed to the tine holder.
[0039]
Therefore, if a tine having the necessary insertion tube diameter and function is prepared for any drilling device, it is possible to attach it to the tine holder, and in that respect work becomes more efficient and There is no need to prepare two types of tines having the same insertion tube diameter and function that differ only in the gripping part size according to the tine holder, which is economically effective.
[0040]
According to the coring tine according to the first embodiment, when the coring work is performed by attaching the tine to the tine holder of the drilling device, the small inner diameter portion 4 at the lower portion of the insertion tube portion 1 and the standard inner diameter portion above it. By the operation of 3, the soil core that has entered the core can be discharged onto the turf without being left in the turf.
[0041]
As shown in FIG. 3, when the tine is inserted into the turf t, the soil enters into the insertion tube portion 1 of the tine and becomes the soil core c. Since the soil core c relatively rises in the small inner diameter portion 4 when entering, it naturally rises to have a diameter corresponding to the diameter of the small inner diameter portion 4, but further rises. When entering the standard inner diameter portion 3, the diameter of the approach path becomes large and the tightening is slightly loosened, so that it slightly expands. The soil core c is locked near the boundary between the small inner diameter portion 4 and the standard inner diameter portion 3 due to the slight expansion or inclination generated as described above, and the soil core c enters the insertion tube portion 1. Even when the tine is lifted from the lawn t, the soil core c does not fall out of the insertion tube portion 1 and remain in the lawn t.
[0042]
The soil core c that has thus entered the insertion tube portion 1 is pushed up by the soil core c that will newly enter the insertion tube portion 1 when the tine is inserted into the lawn t next time, The ink is discharged from the side opening 6. During the coring operation, the above operation is repeated.
[0043]
During the above coring work, according to the coring tine of the first embodiment, the small inner diameter portion 4 at the lower portion of the insertion tube portion 1 and the standard inner diameter portion 3 and the wedge portion 5 above the lower portion have the following effects. The insertion resistance of the tines into the grass t becomes very small. Therefore, the load on the tines at the time of insertion is very small, and as a result, the risk of breakage of the insertion tube portion 1 can be extremely reduced.
[0044]
As shown in FIG. 3, when the tine is inserted into the grass t, the soil core c generated at the time of the insertion is relatively raised in the small inner diameter portion 4 at the lower portion of the insertion tube portion 1 in close contact with the inner periphery. For this reason, a normal insertion resistance is applied, but the upper portion thereof relatively rises in the standard inner diameter portion 3 having a larger diameter than the small inner diameter portion 4, so that the soil core c is in close contact with its inner periphery. As a result, the following insertion resistance is usually applied only. The small inner diameter portion 4 is located only within a short range below the insertion tube portion 1, and as a result, a large reduction in insertion resistance can be obtained as a whole.
[0045]
Further, as described above, the lowermost portion of the insertion tube portion 1 is formed in the wedge portion 5 unlike the annular blade portion such as the lower end of the conventional tine insertion tube portion, so that the tip is sharp. In addition, the resistance of the plug into the lawn t can be made sufficiently small.
[0046]
Therefore, according to the coring tine of the first embodiment, since the insertion resistance to the lawn t can be sufficiently reduced, the economical loss due to the breakage of the tine due to this can be avoided to the utmost. Can be done.
[0047]
<Example 2>
4 and 5 show a coring tine according to a second embodiment to which 1, 2, 3 and 4 of the present invention are applied. FIG. 4 (a) is a front view thereof, and FIG. 4 (b) is a side surface thereof. FIG. 4 (c) is an enlarged bottom view, FIG. 5 (a) is an enlarged sectional view taken along line DD of FIG. 4 (a), and FIG. 5 (b) is an enlarged sectional view taken along line EE of FIG. 4 (a). FIG. 5C is a sectional view taken along line FF of FIG. 4B.
[0048]
As shown in FIGS. 4 (a), (b) and (c) and FIGS. 5 (a), (b) and (c), the coring tines of the second embodiment are the same as those of the first embodiment. A large outer diameter portion 7 is added to the lower part of the insertion tube portion 1 of the tine, and there is no difference from the first embodiment except for that. Therefore, the following description focuses on this point. Although this is not a structural change, in the second embodiment, the outer peripheral portion located above the large outer diameter portion 7 of the insertion tube portion 1 is changed to the standard outer diameter portion due to the relationship with the large outer diameter portion 7. It is called. The same components as those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals.
[0049]
In the tine for coring according to the second embodiment, the lower outer periphery of the insertion tube portion 1 having exactly the same configuration as that of the first embodiment is configured as a large outer diameter portion 7. From the relationship with the large outer diameter portion 7, as described above, the upper portion is referred to as a standard outer diameter portion. In the second embodiment, the diameter of the large outer diameter portion 7 is set to be 1.5 mm larger than the diameter of the standard outer diameter portion.
[0050]
Therefore, according to the coring tine of the second embodiment, the insertion resistance of the tine to the lawn t can be further reduced, and the load applied to the insertion tube portion 1 can be further reduced than that of the first embodiment. It has become.
[0051]
When the tine is inserted into the grass t, a normal insertion resistance is applied to the large outer diameter portion 7 below the insertion tube portion 1 because the surrounding soil wall generated at the time of insertion comes into close contact with the large outside diameter portion. Since the soil wall does not come in close contact with the upper standard outer diameter portion having a smaller diameter, only the following insertion resistance is normally applied. For the same reason, the standard outer diameter portion can significantly reduce its wear as compared with the case where the large outer diameter portion 7 is not formed at the lower portion. The large outer diameter portion 7 is arranged only in a very short range as compared with the standard outer diameter portion, and the standard outer diameter portion having a small insertion resistance and little wear occupies a large part. Therefore, according to the tine for coring of the second embodiment, it is possible to largely reduce the insertion resistance and reduce the wear of the standard outer diameter portion as a whole, and as a result, the tine breakage accident Can be reduced.
[0052]
【The invention's effect】
According to the coring tine according to the first aspect of the present invention, when the coring tine is attached to a turf perforating device and the coring operation is performed, the insertion of the tine into the turf cloth is prevented by the action of the lowermost wedge. Becomes very small. Therefore, the load at the time of insertion with respect to the tines becomes very small, and the risk of breakage of the insertion tube portion can be reduced.
[0053]
According to the coring tine according to the second aspect of the present invention, when the coring work is performed by attaching to the boring device for turf, the action of the small inner diameter portion at the lower portion of the insertion tube portion and the standard inner diameter portion thereabove. In addition, the insertion resistance of the tines into the turf cloth can be further reduced, and the load on the tines at the time of insertion can be reduced. Therefore, the risk of breakage of the insertion tube portion is extremely reduced, and the economical loss due to the breakage of the tine can be further reduced.
[0054]
In addition, the soil core that has entered the insertion tube portion when the tine is inserted into the lawn material, when the tine rises from inside the lawn material due to the action of the lower small inner diameter portion and the standard inner diameter portion thereabove. There is no problem of rising and being left behind. In addition, the soil core that has entered the insertion tube portion in this way is pushed up by the newly entering soil core in the next insertion operation by the tine, and if it is a top open type tine, the soil core is opened from the upper end opening. It goes without saying that a tine of the type is discharged from the side openings. Therefore, according to the coring tine 2 of the present invention, it is possible to discharge the soil core, which has entered the insertion tube portion, onto the turf surface well.
[0055]
According to the coring tine of the third aspect of the present invention, the insertion resistance of the tine to the lawn can be further reduced, and the load applied to the insertion tube portion at the time of insertion can be further reduced. Further, the wear of the standard outer diameter portion of the insertion tube portion due to soil can be significantly reduced. As a result, the risk of breakage of the insertion tube portion can be reduced.
[0056]
According to the coring tine of the fourth aspect of the present invention, when coring turf cloth, if the diameter of the gripping portion that can be held by the tine holder of the drilling device is large, the large diameter portion is used. If the diameter of the grip portion that can be fixed to and held by the tine holder is small, the small-diameter portion can be used to fix to the tine holder. Therefore, there is no need to prepare two types of tines having the same function in accordance with the tine holder of the drilling device, which is economical.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1A is a front view of a coring tine according to a first embodiment.
(B) is a side view of the tine for coring of Example 1. FIG.
(C) is an enlarged bottom view of the coring tine of Example 1.
FIG. 2A is an enlarged sectional view taken along line AA of FIG. 1A.
FIG. 2B is an enlarged sectional view taken along line BB of FIG.
(C) is a sectional view taken along line CC of FIG. 1 (b).
FIG. 3 is a vertical cross-sectional view of the coring tine according to the first embodiment in a state in which the tine is halfway inserted into turf cloth.
FIG. 4A is a front view of a coring tine according to a second embodiment.
(B) is a side view of the tine for coring of Example 2.
(C) is an enlarged bottom view of the coring tine of Example 2.
FIG. 5A is an enlarged cross-sectional view taken along line DD of FIG. 4A.
4B is an enlarged cross-sectional view taken along line EE of FIG.
FIG. 4C is a cross-sectional view taken along line FF of FIG.
FIG. 6A is a front view of a conventional general coring tine.
(B) is a side view of a conventional general coring tine.
(C) is an enlarged bottom view of a conventional general coring tine.
[Explanation of symbols]
1 Plug-in tube
2 gripper
2a Small diameter part
2b Large diameter part
3 Standard bore
4 Small bore
5 Wedge
6 Side opening
7 Large outside diameter
c soil core
t grass cloth
