JP2004039201A - 半導体記憶装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ATDパルス合成回路をチップ中央に配置することで、寄生CRを極力揃えることにより、寄生CRで発生する遅延が同等またはそれ以上となり、誤データの出力を防止することができ、その結果、読み出しスピードの高速化並びに消費電流の削減が可能となる半導体記憶装置を提供する。
【解決手段】入力ピン列及び出力ピン列と、16に分割されたメモリセルプレートと、Xデコード回路と、中央側に配置されたYセレクト回路とセンスアンプ回路と、Xプリデコード回路と、ATDパルス合成回路と出力回路と、からなる半導体記憶装置において、前記ATDパルス合成回路はチップ中央に配置され、前記出力回路は前記ATDパルス合成回路が配置されているレイアウト段で出力ピン近傍位置に配置され、入力ピンとセルプレートの間に少なくともアドレス回路とATD回路及びDELAY回路が配置する。
【選択図】 図1
【解決手段】入力ピン列及び出力ピン列と、16に分割されたメモリセルプレートと、Xデコード回路と、中央側に配置されたYセレクト回路とセンスアンプ回路と、Xプリデコード回路と、ATDパルス合成回路と出力回路と、からなる半導体記憶装置において、前記ATDパルス合成回路はチップ中央に配置され、前記出力回路は前記ATDパルス合成回路が配置されているレイアウト段で出力ピン近傍位置に配置され、入力ピンとセルプレートの間に少なくともアドレス回路とATD回路及びDELAY回路が配置する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体記憶装置に関し、特に、ATDパルス合成回路が配置された半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体記憶装置の従来例を図9,図10,図11,図12に示す。
従来は、メモリセルトランジスタのIonを確保できた為に、Digit線長をある程度長くすことができ、結果として従来例として図示したようなレイアウト配置が可能であった。
そのため、入力ピンから入力されたアドレスデータに基づきメモリセルが選択される時間と高速化、消費電流削減で搭載しているDELAY回路のパルスが必ず、
DELAY回路パルス > メモリセル選択時間
という関係にすることが可能であった。
【0003】
近年、微細加工技術が進みセルトランジスタの能力確保が難しくなる中で、セルトランジスタのIonを確保する為に、Digit線長を短くし単位セルプレートの分割数を増やすことで読み出しスピードの悪化を防ごうとする半導体記憶装置が望まれるようになった。
【0004】
このような半導体記憶装置の一例として、各単位メモリセルプレートが複数のワード線及び複数のデジット線により構成され、前記単位セルプレートを少なくとも2個以上配置することにより半導体記憶装置を実現していくものがある。
【0005】
上記のような半導体記憶装置場合、従来のように入力ピンの近傍にアドレス回路、ATD回路、ATDパルス合成回路、Xプリデコード回路等の配置ができなくなり、また出力ピンの近傍に出力回路及びセンスアンプ回路等の配置ができなくなったために、選択されるメモリセルの位置によっては、
DELAY回路パルス > メモリセル選択時間
の関係が必ずしも守れなくなり、
DELAY回路パルス < メモリセル選択時間
という関係になる場合が発生してきた。
【0006】
上記の問題は、寄生CRの差によるタイミングの違いにより上記のような関係が発生するので、
DELAY回路パルス > メモリセル選択時間
となるようにDELAY回路に遅延素子等を挿入する対策も考えられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、トランジスタ等で構成される容量素子と配線の引き廻しで寄生として発生する容量素子等では、電圧依存、温度依存、VT依存等が必ずしも一致せず、結果として多少大きくDELAY回路側に容量素子を挿入することになる。しかしながら、これでは自らスピード特性を遅らせることになり、高速性が求められる製品については挿入できる容量値に限界がある。
【0008】
また、従来のレイアウト配置で寄生CRが揃うようにDELAY回路の配線を意図的に長く引き廻せば良いという方法もある。しかし、この場合は、長く引き廻された配線の占める領域がチップサイズの増大を招き、チップコスト低減が望まれる現状とは、反対の効果をもたらす対策となってしまう。
【0009】
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ATDパルス合成回路をチップ中央に配置することで、寄生CRを極力揃えることにより、寄生CRで発生する遅延が同等またはそれ以上となり、誤データの出力を防止することができ、その結果、読み出しスピードの高速化並びに消費電流の削減が可能となる半導体記憶装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成する本発明は、下記の事項を特徴とする。
1:チップの上辺及び下辺にそれぞれ配置された入力ピン列及び出力ピン列と、チップ水平方向に配置されたディジット線と、チップ垂直方向に配置されたワード線と、により構成される偶数個のメモリセルに分割されたメモリセルプレートと、前記分割された各々2枚のメモリセルの間に配置されたXデコード回路と、左右に配置された半数づつのメモリセルプレートのチップ中央側にそれぞれ配置されたYセレクト回路とセンスアンプ回路と、左右に配置された半数づつのメモリセルプレートのチップ外側にそれぞれ配置されたXプリデコード回路と、アドレス回路と、前記アドレス回路の変化を検出し、パルスを発生するATD回路と、前記ATD回路の出力を合成し、1つのパルス合成を行うATDパルス合成回路と、前記ATD合成パルス回路の出力を入力信号とし、センスアンプデータラッチ信号と、出力データラッチ信号と、を出力するDELAY回路と、出力回路と、からなる半導体記憶装置において、前記ATDパルス合成回路は、チップ中央部に左右に配置された前記センスアンプ回路の間であって、チップ中央に配置され、前記入力ピン列と前記メモリセルプレートとの間に少なくとも前記アドレス回路と前記ATD回路及び前記DELAY回路が配置されたこと。
2:チップの上辺及び下辺にそれぞれ配置された入力ピン列及び出力ピン列と、チップ水平方向に配置されたディジット線と、チップ垂直方向に配置されたワード線と、により構成される偶数個のメモリセルに分割されたメモリセルプレートと、前記分割された各々2枚のメモリセルの間に配置されたXデコード回路と、左右に配置された半数づつのメモリセルプレートのチップ中央側にそれぞれ配置されたYセレクト回路とセンスアンプ回路と、左右に配置された半数づつのメモリセルプレートのチップ外側にそれぞれ配置されたXプリデコード回路と、アドレス回路と、前記アドレス回路の変化を検出し、パルスを発生するATD回路と、前記ATD回路の出力を合成し、1つのパルス合成を行うATDパルス合成回路と、不良救済用のECC救済回路と、前記ATDパルス合成回路の出力を入力信号とし、センスアンプデータラッチ信号と、ECC訂正データラッチ信号と、出力データラッチ信号と、を発生するDELAY回路と、出力回路と、からなる半導体記憶装置において、前記ATDパルス合成回路は、チップ中央部に左右に配置された前記センスアンプ回路の間であって、チップ中央に配置され、前記不良救済用のECC救済回路は、前記ATDパルス合成回路が配置されているレイアウト段に配置され、前記入力ピン列と前記メモリセルプレートの間に少なくとも前記アドレス回路と前記ATD回路及び前記DELAY回路が配置されたこと。
3:前記出力回路は、前記ATDパルス合成回路が配置されているレイアウト段で出力ピン近傍位置に配置されたこと。
4:前記出力回路は、前記出力ピン列に最も近いセルプレートと出力ピン列の間に配置されていること。
5:前記半導体記憶装置は、書き込み動作機能を持つものであること。
6:前記入力ピン列と前記セルプレートの間にアドレス回路とATD回路及びDELAY回路が配置されたこと。
7:前記偶数個のメモリセルに分割されたメモリセルプレートは、4分割以上の偶数個に分割されている、こと。
8:前記出力ピン列内にも、入力ピンを配置したこと。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づき説明する。
<第一の実施例>
図1に、本発明に係る半導体記憶装置の第一の実施例を示したチップレイアウト図を示す。
当該半導体記憶装置は、チップの上側(図面を見て)の辺には入力ピン列が配置され、また、下側(図面を見て)の辺には出力ピン列がそれぞれ配置されている。
【0012】
ディジット線がチップ水平方向に配置され、また、ワード線がチップ垂直方向に配置されることにより構成されるメモリセルプレートが16分割され配置されている。そして、各々2枚のセルプレートの間にXデコード回路が配置され、16枚のセルプレート中の8枚のメモリセルプレート毎をチップの左右にそれぞれ配置されている。
【0013】
左右に配置された8枚のメモリセルプレートのチップ中央側に、Yセレクト回路とセンスアンプ回路がそれぞれ配置され、左右に配置された8枚のメモリセルプレートのチップ外側にXプリデコード回路が配置されている。
【0014】
チップ中央部に左右に配置されたセンスアンプ回路の間にATDパルス合成回路と出力回路が配置され、前記ATDパルス合成回路は極力チップ中央に配置され、前記出力回路は、前記ATDパルス合成回路が配置されているレイアウト段で極力出力ピン近傍位置に配置され、入力ピンとセルプレートの間にアドレス回路とATD回路及びDELAY回路が配置されている。
【0015】
<第二の実施例>
図2に、本発明に係る半導体記憶装置の第二の実施例を示したチップレイアウト図を示す。
なお、前記第一の実施例では、出力回路は前記ATDパルス合成回路がされているレイアウト段で極力出力ピン近傍位置に配置されているが、この第二の実施例では出力ピンに最も近いセルプレートと出力ピンの間に配置されている点で相違する。
【0016】
当該半導体記憶装置は、チップの上側(図面を見て)の辺には入力ピン列が配置され、また、下側(図面を見て)の辺には出力ピン列がそれぞれ配置されている。
【0017】
ディジット線がチップ水平方向に配置され、また、ワード線がチップ垂直方向に配置されることにより構成されるメモリセルプレートが16分割され配置されている。そして、各々2枚のセルプレートの間にXデコード回路が配置され、16枚のセルプレート中の8枚のメモリセルプレート毎をチップの左右にそれぞれ配置されている。
【0018】
左右に配置された8枚のメモリセルプレートのチップ中央側に、Yセレクト回路とセンスアンプ回路がそれぞれ配置され、左右に配置された8枚のメモリセルプレートのチップ外側にXプリデコード回路が配置されている。
【0019】
チップ中央部に左右に配置されたセンスアンプ回路の間にATDパルス合成回路が配置され、前記ATDパルス合成回路は極力チップ中央に配置され、出力回路は、出力ピンに最も近いセルプレートと出力ピンの間に配置されている。
また、入力ピンとセルプレートの間に、アドレス回路とATD回路及びDELAY回路が配置されている。
【0020】
<第一/第二の実施例の動作の説明>
図7に本発明の第一/第二の実施例動作説明図を示す。
図7に示しているように、入力ピンに入力されたアドレスデータは、アドレス回路へ伝搬されアドレス回路の出力データがXプリデコード回路とYセレクト回路へと伝搬され、前記Xプリデコード回路の出力がXデコード回路に伝搬されることで、メモリセルプレート中の特定のメモリセルが選択される。
【0021】
選択されたメモリセルのデータはYセレクト回路を経由しセンスアンプ回路に伝搬され、センスアンプ回路を経由したデータは出力回路へと伝搬され、出力回路に接続された出力ピンを経由し半導体記憶装置の外へ出力される。
【0022】
一方、アドレス回路に接続されたATD回路は、アドレス回路の変化を検出しパルスを発生する。前記ATD回路が接続されたATDパルス合成回路は、それぞれのアドレス回路に接続されたATD回路の出力を合成し1つのパルスへ合成を行う。
【0023】
前記、ATDパルス合成回路の出力はDELAY回路に接続され、センスアンプデータラッチ信号(センスアンプ回路活性化信号)と出力データラッチ信号(出力回路活性化信号)を発生する。
【0024】
DELAY回路で発生したセンスアンプデータラッチ信号と出力データラッチ信号でセンスアンプ回路と出力回路の動作を制御することで読み出しスピードの高速化並びに消費電流の削減を図る。
【0025】
入力ピンに入力されたアドレスデータで最も出力ピン側に近いセルプレートを選択する場合に、入力ピン側から最も出力ピン側のセルまでに寄生するCRにより発生する信号線の遅延でセル選択までかかる時間と、ATD回路でパルスを発生しチップ中央部に配置されたATDパルス合成回路まで引き廻され、合成されたパルス信号が入力ピン近傍に配置されたDELAY回路へ引き廻され、センスアンプデータラッチ信号と出力データラッチ信号を発生するまでに寄生CRで発生する遅延が同等またはそれ以上となり、誤データの出力を防止することができ、結果読み出しスピードの高速化並びに消費電流の削減が可能となる。
【0026】
<第三の実施例>
図3に本発明の第三の実施例を示したチップレイアウト図を示す。
この実施例には、不良救済用にECC回路を搭載した場合の例である。
当該半導体記憶装置は、チップの上側(図面を見て)の辺には入力ピン列が配置され、また、下側(図面を見て)の辺には出力ピン列がそれぞれ配置されている。
【0027】
ディジット線がチップ水平方向にワード線がチップ垂直方向に配置されることにより構成されるメモリセルプレートが16分割され配置されており、各々2枚のセルプレートの間にXデコード回路が配置されている。
【0028】
16枚のセルプレート中の8枚のメモリセルプレート毎をチップの左右にそれぞれ配置し、左右に配置された8枚のメモリセルプレートのチップ中央側にYセレクト回路とセンスアンプ回路がそれぞれ配置され、左右に配置された8枚のメモリセルプレートのチップ外側にXプリデコード回路が配置されるている。
【0029】
そして、チップ中央部に左右に配置されたセンスアンプ回路の間にATDパルス合成回路と出力回路が配置され、前記ATDパルス合成回路は極力チップ中央に配置されている。
【0030】
前記出力回路は、前記ATDパルス合成回路が配置されているレイアウト段で極力出力ピン近傍位置に配置され、ECC救済回路は、前記ATDパルス合成回路が配置されているレイアウト段に配置され、入力ピンとセルプレートの間にアドレス回路とATD回路及びDELAY回路が配置されている。
【0031】
<第四の実施例>
図4に本発明の第四の実施例を示したチップレイアウト図を示す。
この実施例には、不良救済用にECC回路を搭載した場合の第二の例である。当該半導体記憶装置は、チップの上側(図面を見て)の辺には入力ピン列が配置され、また、下側(図面を見て)の辺には出力ピン列がそれぞれ配置されている。
【0032】
さらに、ディジット線がチップ水平方向にワード線がチップ垂直方向に配置されることにより、構成されるメモリセルプレートが16分割され配置されており、各々2枚のセルプレートの間にXデコード回路が配置され、16枚のセルプレート中の8枚のメモリセルプレート毎をチップの左右にそれぞれ配置し、左右に配置された8枚のメモリセルプレートのチップ中央側にYセレクト回路とセンスアンプ回路がそれぞれ配置され、左右に配置された8枚のメモリセルプレートのチップ外側にXプリデコード回路が配置されている。
【0033】
そして、チップ中央部に左右に配置されたセンスアンプ回路の間にATDパルス合成回路と出力回路が配置され、前記ATDパルス合成回路は極力チップ中央に配置されている。
【0034】
ECC救済回路は、前記ATDパルス合成回路が配置されているレイアウト段に配置され、前記出力回路は、出力ピンに最も近いセルプレートと出力ピンの間に配置され、入力ピンとセルプレートの間に、アドレス回路とATD回路及びDELAY回路が配置されている。
【0035】
<第五の実施例>
図5に本発明の第五の実施例を示したチップレイアウト図を 図6にその際のATD網詳細図を示す。
この実施例は、第三/第四の実施例と同様に不良救済用のECC回路を搭載した場合の例である。
【0036】
当該半導体記憶装置は、チップの上側(図面を見て)の辺には入力ピン列が配置され、また、下側(図面を見て)の辺には出力ピン列がそれぞれ配置されている。
【0037】
ディジット線がチップ水平方向にワード線がチップ垂直方向に配置されることにより構成されるメモリセルプレートが16分割され配置されており、各々2枚のセルプレートの間にXデコード回路が配置され、16枚のセルプレート中の8枚のメモリセルプレート毎をチップの左右にそれぞれ配置し、左右に配置された8枚のメモリセルプレートのチップ中央側にYセレクト回路とセンスアンプ回路がそれぞれ配置され、左右に配置された8枚のメモリセルプレートのチップ外側にXプリデコード回路が配置されている。
【0038】
そして、チップ中央部に左右に配置されたセンスアンプ回路の間にATDパルス合成回路と出力回路が配置され、前記ATDパルス合成回路は極力チップ中央に配置されている。
【0039】
前記出力回路は、前記ATDパルス合成回路が配置されているレイアウト段で極力出力ピン近傍位置に配置され、ECC救済回路は、前記ATDパルス合成回路が配置されているレイアウト段に配置され、入力ピンとセルプレートの間にアドレス回路とATD回路及びDELAY回路が配置されている。
【0040】
<第三/第四/第五の実施例の動作の説明>
図8に本発明の第三/第四/第五の実施例の動作説明図を示す。
図8に示しているように、入力ピンに入力されたアドレスデータは、アドレス回路へ伝搬されアドレス回路の出力データがXプリデコード回路とYセレクト回路へと伝搬され、前記Xプリデコード回路の出力がXデコード回路に伝搬されることで、メモリセルプレート中の特定のメモリセルが選択される。
【0041】
選択されたメモリセルのデータは、Yセレクト回路を経由し、センスアンプ回路に伝搬され、センスアンプ回路を経由したデータは、ECC訂正回路へ伝搬され、誤データを救済するための訂正動作が実施され、ECC訂正回路を出力したデータは、出力回路へと伝搬され、出力回路に接続された出力ピンを経由し、半導体記憶装置の外へ出力される。
【0042】
一方、アドレス回路に接続されたATD回路は、アドレス回路の変化を検出しパルスを発生する。前記ATD回路が接続されたATDパルス合成回路は、それぞれのアドレス回路に接続されたATD回路の出力を合成し1つのパルスへ合成を行う。
【0043】
前記、ATDパルス合成回路の出力はDELAY回路に接続され、センスアンプデータラッチ信号(センスアンプ回路活性化信号)とECC訂正データラッチ信号(ECC訂正回路活性化信号)と出力データラッチ信号(出力回路活性化信号)を発生する。
【0044】
DELAY回路で発生したセンスアンプデータラッチ信号とECC訂正データラッチ信号と出力データラッチ信号でセンスアンプ回路とECC訂正回路と出力回路の動作を制御することで読み出しスピードの高速化並びに消費電流の削減を図る。
【0045】
入力ピンに入力されたアドレスデータで最も出力ピン側に近いセルプレートを選択する場合に、入力ピン側から最も出力ピン側のセルまでに寄生するCRにより発生する信号線の遅延でセル選択までかかる時間と、ATD回路でパルスを発生しチップ中央部に配置されたATDパルス合成回路まで引き廻され、合成されたパルス信号が入力ピン近傍に配置されたDELAY回路へ引き廻され、センスアンプデータラッチ信号とECC訂正データラッチ信号と出力データラッチ信号を発生するまでに寄生CRで発生する遅延が同等またはそれ以上となり、誤データの出力を防止することができ、
結果読み出しスピードの高速化並びに消費電流の削減が第一/第二の実施例と同様に可能となる。
【0046】
以上、本発明に係る半導体記憶装置の第一の実施例ないし第五の実施例では、読み出し動作のみを説明したが、書き込み回路についてその説明を省略しているが、半導体記憶装置においては、書き込み回路を備えているものであるから、ATD回路を搭載する製品に関しては、同様のATD回路を配置することにより、同様の結果が得られることは明らかである。
【0047】
<第一/第二の実施例の効果の説明>
図1,図2に示す本発明の第一/第二の実施例の場合、入力ピンの近傍にアドレス回路を配置し前記アドレス回路の近傍にATD回路を配置するため、入力ピンに入力されたアドレス回路の変化については、遅延することなくATD回路で1ショットパルスを発生する。
【0048】
ATD回路で発生された1ショットパルスは、チップ中央部に配置されたATDパルス合成回路まで引き廻された後で合成されるために、最低でもチップサイズのYサイズの1/2引き廻した距離の寄生CRがつくことになり、前記ATD回路の出力は前記寄生CR分の遅延を生じ前記ATDパルス合成回路で合成される。
【0049】
前記ATDパルス合成回路の出力は、更にATD回路の近傍に配置されたDELAY回路に引き廻されるので、前記ATD回路の出力同様に最低でもチップサイズのYサイズの1/2引き廻した距離の寄生CRがつくことになり、DELAY回路から出力されるセンスアンプデータラッチ信号と出力データラッチ信号は、前記寄生CR分の遅延を生じる。
【0050】
一方、アドレス回路の出力が入力ピンから最も遠いセルプレートに伝搬される際には、最大でチップサイズのYサイズの距離を引き廻された後でXプリデコード回路、Yセレクト回路に接続されるのでチップサイズのYサイズの距離の寄生CR分の遅延の後で、前記Xプリデコード回路、Yセレクト回路の出力が決定され、前記Xプリデコード回路の出力を受けてXデコード回路の出力が決定され、メモリセルが決定され、当該メモリセルのデータがセンスアンプ回路を経由し、出力回路へ伝搬され出力ピンからデータが出力される。
【0051】
従って、メモリセルが選択されセンスアンプ回路、出力回路まで伝搬される時間とセンスアンプ回路、出力回路を制御するパルスが当該回路まで伝搬する時間について、以下の関係が成り立つことになり、結果として必ず、
DELAY回路パルス > メモリセル選択時間
となり、メモリセルが確定した後でセンスアンプ回路、出力回路を活性化させることになり、結果として読み出しスピードの高速化、消費電流の削減を図ることができる。
【0052】
このことは、上記関係がひっくり返った場合を考えれば判りやすく、例えばセンスアンプ回路が本来であれば“L”を出力しなければならない場合に、前状態が“H”だとしてセンスアンプ回路が活性化した際に一旦、前状態の“H”を出力しようとし始め、その後で本来出力されなかればならない“L”を出力する場合、センスアンプ回路内で“H”から“L”への遷移時間が発生し、その結果、読み出しスピードの悪化を招く。
【0053】
消費電流に関しても、前記動作をした場合、余計な回路動作を行った分電流を消費することになり、消費電流の増大を招くことになる。
【0054】
<第三/第四の実施例の効果の説明>
図3,図4に示す本発明の第三/第四の実施例の場合、入力ピンの近傍にアドレス回路を配置し前記アドレス回路の近傍にATD回路を配置するため、入力ピンに入力されたアドレス回路の変化については、遅延することなくATD回路で1ショットパルスを発生する。
【0055】
ATD回路で発生された1ショットパルスは、チップ中央部に配置されたATDパルス合成回路まで引き廻された後で合成されるために、最低でもチップサイズのYサイズの1/2引き廻した距離の寄生CRがつくことになり、前記ATD回路の出力は前記寄生CR分の遅延を生じ前記ATDパルス合成回路で合成される。
【0056】
前記ATDパルス合成回路の出力は、更にATD回路の近傍に配置されたDELAY回路に引き廻されるので、前記ATD回路の出力同様に最低でもチップサイズのYサイズの1/2引き廻した距離の寄生CRがつくことになり、DELAY回路から出力されるセンスアンプデータラッチ信号と出力データラッチ信号は、前記寄生CR分の遅延を生じる。
【0057】
一方、アドレス回路の出力が入力ピンから最も遠いセルプレートに伝搬される際には、最大でチップサイズのYサイズの距離を引き廻された後でXプリデコード回路、Yセレクト回路に接続されるのでチップサイズのYサイズの距離の寄生CR分の遅延の後で、前記Xプリデコード回路、Yセレクト回路の出力が決定され、前記Xプリデコード回路の出力を受けてXデコード回路の出力が決定され、メモリセルが決定され、当該メモリセルのデータがセンスアンプ回路及びECC訂正回路を経由し、出力回路へ伝搬され出力ピンからデータが出力される。
【0058】
従って、メモリセルが選択されセンスアンプ回路、ECC訂正回路、出力回路まで伝搬される時間とセンスアンプ回路、ECC訂正回路、出力回路を制御するパルスが当該回路まで伝搬する時間について、以下の関係が成り立つことになり、結果として必ず、
DELAY回路パルス > メモリセル選択時間
となり、メモリセルが確定した後でセンスアンプ回路、出力回路を活性化させることになり、結果として読み出しスピードの高速化、消費電流の削減を図ることができる。
【0059】
このことは、上記関係がひっくり返った場合を考えれば判りやすく、例えばセンスアンプ回路が本来であれば“L”を出力しなければならない場合に、前状態が“H”だとしてセンスアンプ回路が活性化した際に一旦、前状態の“H”を出力しようとし始め、その後で本来出力されなかればならない“L”を出力する場合、センスアンプ回路内で“H”から“L”への遷移時間が発生し、更にECC訂正回路については“L”データでの訂正動作を行おうとする為に、その結果、読み出しスピードの悪化を招く。
【0060】
消費電流に関しても、前記動作をした場合、余計な回路動作を行った分電流を消費することになり、消費電流の増大を招くことになる。
【0061】
<第五の実施例の効果の説明>
図5に示す本発明の第五の実施例の場合、入力ピンの近傍にアドレス回路を配置し前記アドレス回路の近傍にATD回路を配置するため、入力ピンに入力されたアドレス回路の変化については、遅延することなくATD回路で1ショットパルスを発生する。
【0062】
ATD回路で発生された1ショットパルスは、チップ中央部に配置されたATDパルス合成回路まで引き廻された後で合成されるために、最低でもチップサイズのYサイズの1/2引き廻した距離の寄生CRがつくことになり、前記ATD回路の出力は前記寄生CR分の遅延を生じ前記ATDパルス合成回路で合成される。
【0063】
前記ATDパルス合成回路の出力は、更にATD回路の近傍に配置されたDELAY回路に引き廻されるので、前記ATD回路の出力同様に最低でもチップサイズのYサイズの1/2引き廻した距離の寄生CRがつくことになり、DELAY回路から出力されるセンスアンプデータラッチ信号と出力データラッチ信号は、前記寄生CR分の遅延を生じる。
【0064】
一方、アドレス回路の出力が入力ピンから最も遠いセルプレートに伝搬される際には、最大でチップサイズのYサイズの距離を引き廻された後でXプリデコード回路、Yセレクト回路に接続されるのでチップサイズのYサイズの距離の寄生CR分の遅延の後で、前記Xプリデコード回路、Yセレクト回路の出力が決定され、前記Xプリデコード回路の出力を受けてXデコード回路の出力が決定され、メモリセルが決定され、当該メモリセルのデータがセンスアンプ回路及びECC訂正回路を経由し、出力回路へ伝搬され出力ピンからデータが出力される。
【0065】
従って、メモリセルが選択されセンスアンプ回路、ECC訂正回路、出力回路まで伝搬される時間とセンスアンプ回路、ECC訂正回路、出力回路を制御するパルスが当該回路まで伝搬する時間について、以下の関係が成り立つことになり、結果として必ず、
DELAY回路パルス > メモリセル選択時間
となり、メモリセルが確定した後でセンスアンプ回路、出力回路を活性化させることになり、結果として読み出しスピードの高速化、消費電流の削減を図ることができる。
【0066】
このことは、上記関係がひっくり返った場合を考えれば判りやすく、例えばセンスアンプ回路が本来であれば“L”を出力しなければならない場合に、前状態が“H”だとしてセンスアンプ回路が活性化した際に一旦、前状態の“H”を出力しようとし始め、その後で本来出力されなかればならない“L”を出力する場合、センスアンプ回路内で“H”から“L”への遷移時間が発生し、更にECC訂正回路については“L”データでの訂正動作を行おうとする為に、その結果、読み出しスピードの悪化を招く。
【0067】
消費電流に関しても、前記動作をした場合、余計な回路動作を行った分電流を消費することになり、消費電流の増大を招くことになる。
【0068】
なお、第一の実施例〜第五の実施例において、16分割されたメモリセルプレートを使用したものについて説明したが、その分割数は、4分割以上の偶数個に分割されているものにおいても何等差し障りがないことは明らかであるので、4分割以上の偶数個の分割されたものも本発明の技術の範囲に入るものである。
【0069】
【発明の効果】
以上、本発明の実施例にも詳述したが、本発明は以下に記載する効果を奏する。
入力ピンに入力されたアドレスデータで最も出力ピン側に近いセルプレートを選択する場合に、入力ピン側から最も出力ピン側のセルまでに寄生するCRにより発生する信号線の遅延でセル選択までかかる時間と、ATD回路でパルスを発生しチップ中央部に配置されたATDパルス合成回路まで引き廻され、合成されたパルス信号が入力ピン近傍に配置されたDELAY回路へ引き廻され、センスアンプデータラッチ信号と出力データラッチ信号を発生するまでに寄生CRで発生する遅延が同等またはそれ以上となり、誤データの出力を防止することができ、その結果、読み出しスピードの高速化並びに消費電流の削減が可能となる。
【0070】
すなわち、メモリセルが選択されセンスアンプ回路、出力回路まで伝搬される時間とセンスアンプ回路、出力回路を制御するパルスが当該回路まで伝搬する時間について、以下の関係が成り立つことになり、結果として必ず、
DELAY回路パルス > メモリセル選択時間
となり、メモリセルが確定した後でセンスアンプ回路、出力回路を活性化させることになり、結果として読み出しスピードの高速化、消費電流の削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例
【図2】本発明の第二の実施例
【図3】本発明の第三の実施例
【図4】本発明の第四の実施例
【図5】本発明の第五の実施例
【図6】本発明の第五の実施例のATD網詳細図
【図7】本発明の第一,二の実施例の動作タイミング図
【図8】本発明の第三,四,五の実施例の動作タイミング図
【図9】従来の第一の実施例
【図10】従来の第二の実施例
【図11】従来の第三の実施例
【図12】従来の第四の実施例
【図13】従来の実施例のATD網詳細図
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体記憶装置に関し、特に、ATDパルス合成回路が配置された半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体記憶装置の従来例を図9,図10,図11,図12に示す。
従来は、メモリセルトランジスタのIonを確保できた為に、Digit線長をある程度長くすことができ、結果として従来例として図示したようなレイアウト配置が可能であった。
そのため、入力ピンから入力されたアドレスデータに基づきメモリセルが選択される時間と高速化、消費電流削減で搭載しているDELAY回路のパルスが必ず、
DELAY回路パルス > メモリセル選択時間
という関係にすることが可能であった。
【0003】
近年、微細加工技術が進みセルトランジスタの能力確保が難しくなる中で、セルトランジスタのIonを確保する為に、Digit線長を短くし単位セルプレートの分割数を増やすことで読み出しスピードの悪化を防ごうとする半導体記憶装置が望まれるようになった。
【0004】
このような半導体記憶装置の一例として、各単位メモリセルプレートが複数のワード線及び複数のデジット線により構成され、前記単位セルプレートを少なくとも2個以上配置することにより半導体記憶装置を実現していくものがある。
【0005】
上記のような半導体記憶装置場合、従来のように入力ピンの近傍にアドレス回路、ATD回路、ATDパルス合成回路、Xプリデコード回路等の配置ができなくなり、また出力ピンの近傍に出力回路及びセンスアンプ回路等の配置ができなくなったために、選択されるメモリセルの位置によっては、
DELAY回路パルス > メモリセル選択時間
の関係が必ずしも守れなくなり、
DELAY回路パルス < メモリセル選択時間
という関係になる場合が発生してきた。
【0006】
上記の問題は、寄生CRの差によるタイミングの違いにより上記のような関係が発生するので、
DELAY回路パルス > メモリセル選択時間
となるようにDELAY回路に遅延素子等を挿入する対策も考えられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、トランジスタ等で構成される容量素子と配線の引き廻しで寄生として発生する容量素子等では、電圧依存、温度依存、VT依存等が必ずしも一致せず、結果として多少大きくDELAY回路側に容量素子を挿入することになる。しかしながら、これでは自らスピード特性を遅らせることになり、高速性が求められる製品については挿入できる容量値に限界がある。
【0008】
また、従来のレイアウト配置で寄生CRが揃うようにDELAY回路の配線を意図的に長く引き廻せば良いという方法もある。しかし、この場合は、長く引き廻された配線の占める領域がチップサイズの増大を招き、チップコスト低減が望まれる現状とは、反対の効果をもたらす対策となってしまう。
【0009】
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ATDパルス合成回路をチップ中央に配置することで、寄生CRを極力揃えることにより、寄生CRで発生する遅延が同等またはそれ以上となり、誤データの出力を防止することができ、その結果、読み出しスピードの高速化並びに消費電流の削減が可能となる半導体記憶装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成する本発明は、下記の事項を特徴とする。
1:チップの上辺及び下辺にそれぞれ配置された入力ピン列及び出力ピン列と、チップ水平方向に配置されたディジット線と、チップ垂直方向に配置されたワード線と、により構成される偶数個のメモリセルに分割されたメモリセルプレートと、前記分割された各々2枚のメモリセルの間に配置されたXデコード回路と、左右に配置された半数づつのメモリセルプレートのチップ中央側にそれぞれ配置されたYセレクト回路とセンスアンプ回路と、左右に配置された半数づつのメモリセルプレートのチップ外側にそれぞれ配置されたXプリデコード回路と、アドレス回路と、前記アドレス回路の変化を検出し、パルスを発生するATD回路と、前記ATD回路の出力を合成し、1つのパルス合成を行うATDパルス合成回路と、前記ATD合成パルス回路の出力を入力信号とし、センスアンプデータラッチ信号と、出力データラッチ信号と、を出力するDELAY回路と、出力回路と、からなる半導体記憶装置において、前記ATDパルス合成回路は、チップ中央部に左右に配置された前記センスアンプ回路の間であって、チップ中央に配置され、前記入力ピン列と前記メモリセルプレートとの間に少なくとも前記アドレス回路と前記ATD回路及び前記DELAY回路が配置されたこと。
2:チップの上辺及び下辺にそれぞれ配置された入力ピン列及び出力ピン列と、チップ水平方向に配置されたディジット線と、チップ垂直方向に配置されたワード線と、により構成される偶数個のメモリセルに分割されたメモリセルプレートと、前記分割された各々2枚のメモリセルの間に配置されたXデコード回路と、左右に配置された半数づつのメモリセルプレートのチップ中央側にそれぞれ配置されたYセレクト回路とセンスアンプ回路と、左右に配置された半数づつのメモリセルプレートのチップ外側にそれぞれ配置されたXプリデコード回路と、アドレス回路と、前記アドレス回路の変化を検出し、パルスを発生するATD回路と、前記ATD回路の出力を合成し、1つのパルス合成を行うATDパルス合成回路と、不良救済用のECC救済回路と、前記ATDパルス合成回路の出力を入力信号とし、センスアンプデータラッチ信号と、ECC訂正データラッチ信号と、出力データラッチ信号と、を発生するDELAY回路と、出力回路と、からなる半導体記憶装置において、前記ATDパルス合成回路は、チップ中央部に左右に配置された前記センスアンプ回路の間であって、チップ中央に配置され、前記不良救済用のECC救済回路は、前記ATDパルス合成回路が配置されているレイアウト段に配置され、前記入力ピン列と前記メモリセルプレートの間に少なくとも前記アドレス回路と前記ATD回路及び前記DELAY回路が配置されたこと。
3:前記出力回路は、前記ATDパルス合成回路が配置されているレイアウト段で出力ピン近傍位置に配置されたこと。
4:前記出力回路は、前記出力ピン列に最も近いセルプレートと出力ピン列の間に配置されていること。
5:前記半導体記憶装置は、書き込み動作機能を持つものであること。
6:前記入力ピン列と前記セルプレートの間にアドレス回路とATD回路及びDELAY回路が配置されたこと。
7:前記偶数個のメモリセルに分割されたメモリセルプレートは、4分割以上の偶数個に分割されている、こと。
8:前記出力ピン列内にも、入力ピンを配置したこと。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づき説明する。
<第一の実施例>
図1に、本発明に係る半導体記憶装置の第一の実施例を示したチップレイアウト図を示す。
当該半導体記憶装置は、チップの上側(図面を見て)の辺には入力ピン列が配置され、また、下側(図面を見て)の辺には出力ピン列がそれぞれ配置されている。
【0012】
ディジット線がチップ水平方向に配置され、また、ワード線がチップ垂直方向に配置されることにより構成されるメモリセルプレートが16分割され配置されている。そして、各々2枚のセルプレートの間にXデコード回路が配置され、16枚のセルプレート中の8枚のメモリセルプレート毎をチップの左右にそれぞれ配置されている。
【0013】
左右に配置された8枚のメモリセルプレートのチップ中央側に、Yセレクト回路とセンスアンプ回路がそれぞれ配置され、左右に配置された8枚のメモリセルプレートのチップ外側にXプリデコード回路が配置されている。
【0014】
チップ中央部に左右に配置されたセンスアンプ回路の間にATDパルス合成回路と出力回路が配置され、前記ATDパルス合成回路は極力チップ中央に配置され、前記出力回路は、前記ATDパルス合成回路が配置されているレイアウト段で極力出力ピン近傍位置に配置され、入力ピンとセルプレートの間にアドレス回路とATD回路及びDELAY回路が配置されている。
【0015】
<第二の実施例>
図2に、本発明に係る半導体記憶装置の第二の実施例を示したチップレイアウト図を示す。
なお、前記第一の実施例では、出力回路は前記ATDパルス合成回路がされているレイアウト段で極力出力ピン近傍位置に配置されているが、この第二の実施例では出力ピンに最も近いセルプレートと出力ピンの間に配置されている点で相違する。
【0016】
当該半導体記憶装置は、チップの上側(図面を見て)の辺には入力ピン列が配置され、また、下側(図面を見て)の辺には出力ピン列がそれぞれ配置されている。
【0017】
ディジット線がチップ水平方向に配置され、また、ワード線がチップ垂直方向に配置されることにより構成されるメモリセルプレートが16分割され配置されている。そして、各々2枚のセルプレートの間にXデコード回路が配置され、16枚のセルプレート中の8枚のメモリセルプレート毎をチップの左右にそれぞれ配置されている。
【0018】
左右に配置された8枚のメモリセルプレートのチップ中央側に、Yセレクト回路とセンスアンプ回路がそれぞれ配置され、左右に配置された8枚のメモリセルプレートのチップ外側にXプリデコード回路が配置されている。
【0019】
チップ中央部に左右に配置されたセンスアンプ回路の間にATDパルス合成回路が配置され、前記ATDパルス合成回路は極力チップ中央に配置され、出力回路は、出力ピンに最も近いセルプレートと出力ピンの間に配置されている。
また、入力ピンとセルプレートの間に、アドレス回路とATD回路及びDELAY回路が配置されている。
【0020】
<第一/第二の実施例の動作の説明>
図7に本発明の第一/第二の実施例動作説明図を示す。
図7に示しているように、入力ピンに入力されたアドレスデータは、アドレス回路へ伝搬されアドレス回路の出力データがXプリデコード回路とYセレクト回路へと伝搬され、前記Xプリデコード回路の出力がXデコード回路に伝搬されることで、メモリセルプレート中の特定のメモリセルが選択される。
【0021】
選択されたメモリセルのデータはYセレクト回路を経由しセンスアンプ回路に伝搬され、センスアンプ回路を経由したデータは出力回路へと伝搬され、出力回路に接続された出力ピンを経由し半導体記憶装置の外へ出力される。
【0022】
一方、アドレス回路に接続されたATD回路は、アドレス回路の変化を検出しパルスを発生する。前記ATD回路が接続されたATDパルス合成回路は、それぞれのアドレス回路に接続されたATD回路の出力を合成し1つのパルスへ合成を行う。
【0023】
前記、ATDパルス合成回路の出力はDELAY回路に接続され、センスアンプデータラッチ信号(センスアンプ回路活性化信号)と出力データラッチ信号(出力回路活性化信号)を発生する。
【0024】
DELAY回路で発生したセンスアンプデータラッチ信号と出力データラッチ信号でセンスアンプ回路と出力回路の動作を制御することで読み出しスピードの高速化並びに消費電流の削減を図る。
【0025】
入力ピンに入力されたアドレスデータで最も出力ピン側に近いセルプレートを選択する場合に、入力ピン側から最も出力ピン側のセルまでに寄生するCRにより発生する信号線の遅延でセル選択までかかる時間と、ATD回路でパルスを発生しチップ中央部に配置されたATDパルス合成回路まで引き廻され、合成されたパルス信号が入力ピン近傍に配置されたDELAY回路へ引き廻され、センスアンプデータラッチ信号と出力データラッチ信号を発生するまでに寄生CRで発生する遅延が同等またはそれ以上となり、誤データの出力を防止することができ、結果読み出しスピードの高速化並びに消費電流の削減が可能となる。
【0026】
<第三の実施例>
図3に本発明の第三の実施例を示したチップレイアウト図を示す。
この実施例には、不良救済用にECC回路を搭載した場合の例である。
当該半導体記憶装置は、チップの上側(図面を見て)の辺には入力ピン列が配置され、また、下側(図面を見て)の辺には出力ピン列がそれぞれ配置されている。
【0027】
ディジット線がチップ水平方向にワード線がチップ垂直方向に配置されることにより構成されるメモリセルプレートが16分割され配置されており、各々2枚のセルプレートの間にXデコード回路が配置されている。
【0028】
16枚のセルプレート中の8枚のメモリセルプレート毎をチップの左右にそれぞれ配置し、左右に配置された8枚のメモリセルプレートのチップ中央側にYセレクト回路とセンスアンプ回路がそれぞれ配置され、左右に配置された8枚のメモリセルプレートのチップ外側にXプリデコード回路が配置されるている。
【0029】
そして、チップ中央部に左右に配置されたセンスアンプ回路の間にATDパルス合成回路と出力回路が配置され、前記ATDパルス合成回路は極力チップ中央に配置されている。
【0030】
前記出力回路は、前記ATDパルス合成回路が配置されているレイアウト段で極力出力ピン近傍位置に配置され、ECC救済回路は、前記ATDパルス合成回路が配置されているレイアウト段に配置され、入力ピンとセルプレートの間にアドレス回路とATD回路及びDELAY回路が配置されている。
【0031】
<第四の実施例>
図4に本発明の第四の実施例を示したチップレイアウト図を示す。
この実施例には、不良救済用にECC回路を搭載した場合の第二の例である。当該半導体記憶装置は、チップの上側(図面を見て)の辺には入力ピン列が配置され、また、下側(図面を見て)の辺には出力ピン列がそれぞれ配置されている。
【0032】
さらに、ディジット線がチップ水平方向にワード線がチップ垂直方向に配置されることにより、構成されるメモリセルプレートが16分割され配置されており、各々2枚のセルプレートの間にXデコード回路が配置され、16枚のセルプレート中の8枚のメモリセルプレート毎をチップの左右にそれぞれ配置し、左右に配置された8枚のメモリセルプレートのチップ中央側にYセレクト回路とセンスアンプ回路がそれぞれ配置され、左右に配置された8枚のメモリセルプレートのチップ外側にXプリデコード回路が配置されている。
【0033】
そして、チップ中央部に左右に配置されたセンスアンプ回路の間にATDパルス合成回路と出力回路が配置され、前記ATDパルス合成回路は極力チップ中央に配置されている。
【0034】
ECC救済回路は、前記ATDパルス合成回路が配置されているレイアウト段に配置され、前記出力回路は、出力ピンに最も近いセルプレートと出力ピンの間に配置され、入力ピンとセルプレートの間に、アドレス回路とATD回路及びDELAY回路が配置されている。
【0035】
<第五の実施例>
図5に本発明の第五の実施例を示したチップレイアウト図を 図6にその際のATD網詳細図を示す。
この実施例は、第三/第四の実施例と同様に不良救済用のECC回路を搭載した場合の例である。
【0036】
当該半導体記憶装置は、チップの上側(図面を見て)の辺には入力ピン列が配置され、また、下側(図面を見て)の辺には出力ピン列がそれぞれ配置されている。
【0037】
ディジット線がチップ水平方向にワード線がチップ垂直方向に配置されることにより構成されるメモリセルプレートが16分割され配置されており、各々2枚のセルプレートの間にXデコード回路が配置され、16枚のセルプレート中の8枚のメモリセルプレート毎をチップの左右にそれぞれ配置し、左右に配置された8枚のメモリセルプレートのチップ中央側にYセレクト回路とセンスアンプ回路がそれぞれ配置され、左右に配置された8枚のメモリセルプレートのチップ外側にXプリデコード回路が配置されている。
【0038】
そして、チップ中央部に左右に配置されたセンスアンプ回路の間にATDパルス合成回路と出力回路が配置され、前記ATDパルス合成回路は極力チップ中央に配置されている。
【0039】
前記出力回路は、前記ATDパルス合成回路が配置されているレイアウト段で極力出力ピン近傍位置に配置され、ECC救済回路は、前記ATDパルス合成回路が配置されているレイアウト段に配置され、入力ピンとセルプレートの間にアドレス回路とATD回路及びDELAY回路が配置されている。
【0040】
<第三/第四/第五の実施例の動作の説明>
図8に本発明の第三/第四/第五の実施例の動作説明図を示す。
図8に示しているように、入力ピンに入力されたアドレスデータは、アドレス回路へ伝搬されアドレス回路の出力データがXプリデコード回路とYセレクト回路へと伝搬され、前記Xプリデコード回路の出力がXデコード回路に伝搬されることで、メモリセルプレート中の特定のメモリセルが選択される。
【0041】
選択されたメモリセルのデータは、Yセレクト回路を経由し、センスアンプ回路に伝搬され、センスアンプ回路を経由したデータは、ECC訂正回路へ伝搬され、誤データを救済するための訂正動作が実施され、ECC訂正回路を出力したデータは、出力回路へと伝搬され、出力回路に接続された出力ピンを経由し、半導体記憶装置の外へ出力される。
【0042】
一方、アドレス回路に接続されたATD回路は、アドレス回路の変化を検出しパルスを発生する。前記ATD回路が接続されたATDパルス合成回路は、それぞれのアドレス回路に接続されたATD回路の出力を合成し1つのパルスへ合成を行う。
【0043】
前記、ATDパルス合成回路の出力はDELAY回路に接続され、センスアンプデータラッチ信号(センスアンプ回路活性化信号)とECC訂正データラッチ信号(ECC訂正回路活性化信号)と出力データラッチ信号(出力回路活性化信号)を発生する。
【0044】
DELAY回路で発生したセンスアンプデータラッチ信号とECC訂正データラッチ信号と出力データラッチ信号でセンスアンプ回路とECC訂正回路と出力回路の動作を制御することで読み出しスピードの高速化並びに消費電流の削減を図る。
【0045】
入力ピンに入力されたアドレスデータで最も出力ピン側に近いセルプレートを選択する場合に、入力ピン側から最も出力ピン側のセルまでに寄生するCRにより発生する信号線の遅延でセル選択までかかる時間と、ATD回路でパルスを発生しチップ中央部に配置されたATDパルス合成回路まで引き廻され、合成されたパルス信号が入力ピン近傍に配置されたDELAY回路へ引き廻され、センスアンプデータラッチ信号とECC訂正データラッチ信号と出力データラッチ信号を発生するまでに寄生CRで発生する遅延が同等またはそれ以上となり、誤データの出力を防止することができ、
結果読み出しスピードの高速化並びに消費電流の削減が第一/第二の実施例と同様に可能となる。
【0046】
以上、本発明に係る半導体記憶装置の第一の実施例ないし第五の実施例では、読み出し動作のみを説明したが、書き込み回路についてその説明を省略しているが、半導体記憶装置においては、書き込み回路を備えているものであるから、ATD回路を搭載する製品に関しては、同様のATD回路を配置することにより、同様の結果が得られることは明らかである。
【0047】
<第一/第二の実施例の効果の説明>
図1,図2に示す本発明の第一/第二の実施例の場合、入力ピンの近傍にアドレス回路を配置し前記アドレス回路の近傍にATD回路を配置するため、入力ピンに入力されたアドレス回路の変化については、遅延することなくATD回路で1ショットパルスを発生する。
【0048】
ATD回路で発生された1ショットパルスは、チップ中央部に配置されたATDパルス合成回路まで引き廻された後で合成されるために、最低でもチップサイズのYサイズの1/2引き廻した距離の寄生CRがつくことになり、前記ATD回路の出力は前記寄生CR分の遅延を生じ前記ATDパルス合成回路で合成される。
【0049】
前記ATDパルス合成回路の出力は、更にATD回路の近傍に配置されたDELAY回路に引き廻されるので、前記ATD回路の出力同様に最低でもチップサイズのYサイズの1/2引き廻した距離の寄生CRがつくことになり、DELAY回路から出力されるセンスアンプデータラッチ信号と出力データラッチ信号は、前記寄生CR分の遅延を生じる。
【0050】
一方、アドレス回路の出力が入力ピンから最も遠いセルプレートに伝搬される際には、最大でチップサイズのYサイズの距離を引き廻された後でXプリデコード回路、Yセレクト回路に接続されるのでチップサイズのYサイズの距離の寄生CR分の遅延の後で、前記Xプリデコード回路、Yセレクト回路の出力が決定され、前記Xプリデコード回路の出力を受けてXデコード回路の出力が決定され、メモリセルが決定され、当該メモリセルのデータがセンスアンプ回路を経由し、出力回路へ伝搬され出力ピンからデータが出力される。
【0051】
従って、メモリセルが選択されセンスアンプ回路、出力回路まで伝搬される時間とセンスアンプ回路、出力回路を制御するパルスが当該回路まで伝搬する時間について、以下の関係が成り立つことになり、結果として必ず、
DELAY回路パルス > メモリセル選択時間
となり、メモリセルが確定した後でセンスアンプ回路、出力回路を活性化させることになり、結果として読み出しスピードの高速化、消費電流の削減を図ることができる。
【0052】
このことは、上記関係がひっくり返った場合を考えれば判りやすく、例えばセンスアンプ回路が本来であれば“L”を出力しなければならない場合に、前状態が“H”だとしてセンスアンプ回路が活性化した際に一旦、前状態の“H”を出力しようとし始め、その後で本来出力されなかればならない“L”を出力する場合、センスアンプ回路内で“H”から“L”への遷移時間が発生し、その結果、読み出しスピードの悪化を招く。
【0053】
消費電流に関しても、前記動作をした場合、余計な回路動作を行った分電流を消費することになり、消費電流の増大を招くことになる。
【0054】
<第三/第四の実施例の効果の説明>
図3,図4に示す本発明の第三/第四の実施例の場合、入力ピンの近傍にアドレス回路を配置し前記アドレス回路の近傍にATD回路を配置するため、入力ピンに入力されたアドレス回路の変化については、遅延することなくATD回路で1ショットパルスを発生する。
【0055】
ATD回路で発生された1ショットパルスは、チップ中央部に配置されたATDパルス合成回路まで引き廻された後で合成されるために、最低でもチップサイズのYサイズの1/2引き廻した距離の寄生CRがつくことになり、前記ATD回路の出力は前記寄生CR分の遅延を生じ前記ATDパルス合成回路で合成される。
【0056】
前記ATDパルス合成回路の出力は、更にATD回路の近傍に配置されたDELAY回路に引き廻されるので、前記ATD回路の出力同様に最低でもチップサイズのYサイズの1/2引き廻した距離の寄生CRがつくことになり、DELAY回路から出力されるセンスアンプデータラッチ信号と出力データラッチ信号は、前記寄生CR分の遅延を生じる。
【0057】
一方、アドレス回路の出力が入力ピンから最も遠いセルプレートに伝搬される際には、最大でチップサイズのYサイズの距離を引き廻された後でXプリデコード回路、Yセレクト回路に接続されるのでチップサイズのYサイズの距離の寄生CR分の遅延の後で、前記Xプリデコード回路、Yセレクト回路の出力が決定され、前記Xプリデコード回路の出力を受けてXデコード回路の出力が決定され、メモリセルが決定され、当該メモリセルのデータがセンスアンプ回路及びECC訂正回路を経由し、出力回路へ伝搬され出力ピンからデータが出力される。
【0058】
従って、メモリセルが選択されセンスアンプ回路、ECC訂正回路、出力回路まで伝搬される時間とセンスアンプ回路、ECC訂正回路、出力回路を制御するパルスが当該回路まで伝搬する時間について、以下の関係が成り立つことになり、結果として必ず、
DELAY回路パルス > メモリセル選択時間
となり、メモリセルが確定した後でセンスアンプ回路、出力回路を活性化させることになり、結果として読み出しスピードの高速化、消費電流の削減を図ることができる。
【0059】
このことは、上記関係がひっくり返った場合を考えれば判りやすく、例えばセンスアンプ回路が本来であれば“L”を出力しなければならない場合に、前状態が“H”だとしてセンスアンプ回路が活性化した際に一旦、前状態の“H”を出力しようとし始め、その後で本来出力されなかればならない“L”を出力する場合、センスアンプ回路内で“H”から“L”への遷移時間が発生し、更にECC訂正回路については“L”データでの訂正動作を行おうとする為に、その結果、読み出しスピードの悪化を招く。
【0060】
消費電流に関しても、前記動作をした場合、余計な回路動作を行った分電流を消費することになり、消費電流の増大を招くことになる。
【0061】
<第五の実施例の効果の説明>
図5に示す本発明の第五の実施例の場合、入力ピンの近傍にアドレス回路を配置し前記アドレス回路の近傍にATD回路を配置するため、入力ピンに入力されたアドレス回路の変化については、遅延することなくATD回路で1ショットパルスを発生する。
【0062】
ATD回路で発生された1ショットパルスは、チップ中央部に配置されたATDパルス合成回路まで引き廻された後で合成されるために、最低でもチップサイズのYサイズの1/2引き廻した距離の寄生CRがつくことになり、前記ATD回路の出力は前記寄生CR分の遅延を生じ前記ATDパルス合成回路で合成される。
【0063】
前記ATDパルス合成回路の出力は、更にATD回路の近傍に配置されたDELAY回路に引き廻されるので、前記ATD回路の出力同様に最低でもチップサイズのYサイズの1/2引き廻した距離の寄生CRがつくことになり、DELAY回路から出力されるセンスアンプデータラッチ信号と出力データラッチ信号は、前記寄生CR分の遅延を生じる。
【0064】
一方、アドレス回路の出力が入力ピンから最も遠いセルプレートに伝搬される際には、最大でチップサイズのYサイズの距離を引き廻された後でXプリデコード回路、Yセレクト回路に接続されるのでチップサイズのYサイズの距離の寄生CR分の遅延の後で、前記Xプリデコード回路、Yセレクト回路の出力が決定され、前記Xプリデコード回路の出力を受けてXデコード回路の出力が決定され、メモリセルが決定され、当該メモリセルのデータがセンスアンプ回路及びECC訂正回路を経由し、出力回路へ伝搬され出力ピンからデータが出力される。
【0065】
従って、メモリセルが選択されセンスアンプ回路、ECC訂正回路、出力回路まで伝搬される時間とセンスアンプ回路、ECC訂正回路、出力回路を制御するパルスが当該回路まで伝搬する時間について、以下の関係が成り立つことになり、結果として必ず、
DELAY回路パルス > メモリセル選択時間
となり、メモリセルが確定した後でセンスアンプ回路、出力回路を活性化させることになり、結果として読み出しスピードの高速化、消費電流の削減を図ることができる。
【0066】
このことは、上記関係がひっくり返った場合を考えれば判りやすく、例えばセンスアンプ回路が本来であれば“L”を出力しなければならない場合に、前状態が“H”だとしてセンスアンプ回路が活性化した際に一旦、前状態の“H”を出力しようとし始め、その後で本来出力されなかればならない“L”を出力する場合、センスアンプ回路内で“H”から“L”への遷移時間が発生し、更にECC訂正回路については“L”データでの訂正動作を行おうとする為に、その結果、読み出しスピードの悪化を招く。
【0067】
消費電流に関しても、前記動作をした場合、余計な回路動作を行った分電流を消費することになり、消費電流の増大を招くことになる。
【0068】
なお、第一の実施例〜第五の実施例において、16分割されたメモリセルプレートを使用したものについて説明したが、その分割数は、4分割以上の偶数個に分割されているものにおいても何等差し障りがないことは明らかであるので、4分割以上の偶数個の分割されたものも本発明の技術の範囲に入るものである。
【0069】
【発明の効果】
以上、本発明の実施例にも詳述したが、本発明は以下に記載する効果を奏する。
入力ピンに入力されたアドレスデータで最も出力ピン側に近いセルプレートを選択する場合に、入力ピン側から最も出力ピン側のセルまでに寄生するCRにより発生する信号線の遅延でセル選択までかかる時間と、ATD回路でパルスを発生しチップ中央部に配置されたATDパルス合成回路まで引き廻され、合成されたパルス信号が入力ピン近傍に配置されたDELAY回路へ引き廻され、センスアンプデータラッチ信号と出力データラッチ信号を発生するまでに寄生CRで発生する遅延が同等またはそれ以上となり、誤データの出力を防止することができ、その結果、読み出しスピードの高速化並びに消費電流の削減が可能となる。
【0070】
すなわち、メモリセルが選択されセンスアンプ回路、出力回路まで伝搬される時間とセンスアンプ回路、出力回路を制御するパルスが当該回路まで伝搬する時間について、以下の関係が成り立つことになり、結果として必ず、
DELAY回路パルス > メモリセル選択時間
となり、メモリセルが確定した後でセンスアンプ回路、出力回路を活性化させることになり、結果として読み出しスピードの高速化、消費電流の削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例
【図2】本発明の第二の実施例
【図3】本発明の第三の実施例
【図4】本発明の第四の実施例
【図5】本発明の第五の実施例
【図6】本発明の第五の実施例のATD網詳細図
【図7】本発明の第一,二の実施例の動作タイミング図
【図8】本発明の第三,四,五の実施例の動作タイミング図
【図9】従来の第一の実施例
【図10】従来の第二の実施例
【図11】従来の第三の実施例
【図12】従来の第四の実施例
【図13】従来の実施例のATD網詳細図
Claims (8)
- チップの上辺及び下辺にそれぞれ配置された入力ピン列及び出力ピン列と、
チップ水平方向に配置されたディジット線と、チップ垂直方向に配置されたワード線と、により構成される偶数個のメモリセルに分割されたメモリセルプレートと、
前記分割された各々2枚のメモリセルの間に配置されたXデコード回路と、
左右に配置された半数づつのメモリセルプレートのチップ中央側にそれぞれ配置されたYセレクト回路とセンスアンプ回路と、
左右に配置された半数づつのメモリセルプレートのチップ外側にそれぞれ配置されたXプリデコード回路と、
アドレス回路と、
前記アドレス回路の変化を検出し、パルスを発生するATD回路と、
前記ATD回路の出力を合成し、1つのパルス合成を行うATDパルス合成回路と、
前記ATD合成パルス回路の出力を入力信号とし、センスアンプデータラッチ信号と、出力データラッチ信号と、を出力するDELAY回路と、
出力回路と、からなる半導体記憶装置において、
前記ATDパルス合成回路は、チップ中央部に左右に配置された前記センスアンプ回路の間であって、チップ中央に配置され、
前記入力ピン列と前記メモリセルプレートとの間に少なくとも前記アドレス回路と前記ATD回路及び前記DELAY回路が配置されたことを特徴とする半導体記憶装置。 - チップの上辺及び下辺にそれぞれ配置された入力ピン列及び出力ピン列と、
チップ水平方向に配置されたディジット線と、チップ垂直方向に配置されたワード線と、により構成される偶数個のメモリセルに分割されたメモリセルプレートと、
前記分割された各々2枚のメモリセルの間に配置されたXデコード回路と、
左右に配置された半数づつのメモリセルプレートのチップ中央側にそれぞれ配置されたYセレクト回路とセンスアンプ回路と、
左右に配置された半数づつのメモリセルプレートのチップ外側にそれぞれ配置されたXプリデコード回路と、
アドレス回路と、
前記アドレス回路の変化を検出し、パルスを発生するATD回路と、
前記ATD回路の出力を合成し、1つのパルス合成を行うATDパルス合成回路と、
不良救済用のECC救済回路と、
前記ATDパルス合成回路の出力を入力信号とし、センスアンプデータラッチ信号と、ECC訂正データラッチ信号と、出力データラッチ信号と、を発生するDELAY回路と、
出力回路と、からなる半導体記憶装置において、
前記ATDパルス合成回路は、チップ中央部に左右に配置された前記センスアンプ回路の間であって、チップ中央に配置され、
前記不良救済用のECC救済回路は、前記ATDパルス合成回路が配置されているレイアウト段に配置され、
前記入力ピン列と前記メモリセルプレートの間に少なくとも前記アドレス回路と前記ATD回路及び前記DELAY回路が配置されたことを特徴とする半導体記憶装置。 - 前記出力回路は、前記ATDパルス合成回路が配置されているレイアウト段で出力ピン近傍位置に配置された、ことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の半導体記憶装置。
- 前記出力回路は、前記出力ピン列に最も近いセルプレートと出力ピン列の間に配置されている、ことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の半導体記憶装置。
- 前記半導体記憶装置は、書き込み動作機能を持つものである、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の半導体記憶装置。
- 前記入力ピン列と前記メモリセルプレートの間にアドレス回路とATD回路及びDELAY回路が配置されたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の半導体記憶装置。
- 前記偶数個のメモリセルに分割されたメモリセルプレートは、4分割以上の偶数個に分割されている、ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の半導体記憶装置。
- 前記出力ピン列内にも入力ピンを配置したことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の半導体記憶装置。
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