JP2004035054A - Buffer material manufacturing apparatus - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気で膨らませた状態で密封された形態の梱包用緩衝材を製造するための緩衝材製造装置に関し、特に上記緩衝材を単体もしくは任意の個数に連なった形態で製造可能な緩衝材製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
緩衝材製造装置は筒状の形状を有した例えばポリエチレン製のフィルム1を空気で膨らませた状態で溶着、密封することで梱包用の緩衝材3を製造する装置である。従来の緩衝材製造装置900の一例を図15に示す。従来の緩衝材製造装置900は、搬送手段10、フィルム供給手段20、空気供給手段30、長手溶着手段940、切断手段950、幅溶着手段960等を備えて構成される。
【0003】
筒状に形成されるとともに、帯状に潰された状態でロールに巻かれた形態のフィルム1はフィルム供給手段20により引き出されて長手方向に搬送され、切開刃21で左右両側縁のうちの側端の一端を切開された後に長手溶着手段940でこの一端の近傍部分を溶着して再び筒状の形態にする。さらにフィルム1は搬送手段10により搬送され、長手溶着手段940より搬送方向側にある幅溶着手段960によって搬送方向側端部が幅方向に溶着される。
【0004】
ここで、幅溶着手段960は2個の加熱部961、961を有しており、加熱部61ごとに1本の帯状のヒータ612が設置されている。ヒータ612、612は、合計2本が互いに平行に近接して設けられている。駆動部951及びクランク952が作動することによって押圧部62、62が降下することにより、ヒータ612、612をフィルム1に押し当てることで2本のシール部1c、1cが図16に示すようにフィルム1の全幅にわたって形成される。
【0005】
ここで、フィルム1の切開刃22と長手溶着手段940との間の切開された状態の部位には、空気供給手段30が挿入されている。搬送手段10でフィルム1を緩衝材3の長さに相当する距離だけ搬送した後、この空気供給手段30から筒状のフィルム1内部に空気を送り込んでフィルム1を膨らませながら幅溶着手段960で新たに2本のシール部1c、1cを形成することで、両端の密封された緩衝材3が形成される。
【0006】
緩衝材3の形成後、駆動部951及びクランク952がさらに作動することにより、切断手段950のカッター945が降下することで、フィルム1の新たに形成された2本のシール部1c、1cの間の部位である中間部にミシン目3dが形成される。ミシン目3dを形成後、搬送手段10でフィルム1を所定距離搬送する。
【0007】
上述の動作を繰り返すことで、図16に示すように、複数の緩衝材3、3、…が連なり、かつ緩衝材3、3、…同士の間にミシン目3d、3d、…が入れられた形態で製造される。
【0008】
ここで、図17(a)に、長手溶着手段940に適用される加熱部941の概略を示す。加熱部941はフィルム1が押し当てられた状態でフィルム1に熱を加えるための構成要素である。通電により熱を発生するヒータ412は両端を固定した状態で加熱部本体948の上面に設置される。
【0009】
ヒータ412の両端の固定は、ヒータ412に電力を供給するための電極を兼ねる電極金具942、942にヒータ取付ネジ943、943で上記両端を取り付ける事で行なわれる。ヒータ412両端を固定するための2個のヒータ取付ネジ943、943の間隔は一定に保たれている。また、加熱部本体948には、ヒータ412の温度を検知するための温度センサ416がヒータ412と当接する形態で設置されている。また、幅溶着手段960の加熱部961、961にも、長手溶着手段40と同様にしてヒータ612及び温度センサが設置されている。
【0010】
シール部1c、1cの間の中間部にミシン目3dを入れるためのカッター945を図18に示す。カッター945の下辺には、略3角形状のミシン目刃945a、954a、…が設置されている。ミシン目刃945a、945a、…はいずれも同じ形状を有しており、図16に示すように、上記中間部に同じ長さの切れ目を等間隔で入れることで、ミシン目3dを形成する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
従来の緩衝材製造装置900で作成された緩衝材3、3、…は、上述の作成操作を繰り返した回数だけ連なった形態となっており、梱包に用いる際には用途に応じて切り離す必要があった。すなわち、緩衝材3、3、…を単体で用いる場合には2個の緩衝材2、2の間にあるミシン目を切ることで緩衝材3、3、…を一個ずつ切り離したり、緩衝材3、3、…を2連または3連で使用する場合には緩衝材3、3、…を2個ずつまたは3個ずつ切り離したりする必要があり、梱包作業を煩雑なものにしていた。
【0012】
また、上述の問題を解決するため、緩衝材3、3、…を単体もしくは2個、3個といった数個連なった形態で作成できるような緩衝材製造装置を作成した場合、いわゆるジャムが発生するという問題が発生する。緩衝材3は重量が極めて小さいため、単体若しくは数個連なった状態では緩衝材3が自重で落ちて離れることなく加熱部961に付着してしまい、引き続いて搬送されてくるフィルム1が詰まるというジャムが発生し、緩衝材作成の効率を低下させていた。
【0013】
上記課題を解決するため、本発明は梱包に用いる緩衝材を単数または任意の個数だけ連なった形態で高効率に作成可能な緩衝材製造装置を提供し、梱包作業に要する労力を軽減することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、筒状フィルムを空気で膨らませて密封した形態の緩衝材を製造する緩衝材製造装置であって、帯状フィルムの左右の両側縁部を互いに重ね合わせた状態で溶着して前記筒状フィルムを形成する第一溶着手段と、前記第一溶着手段に前記帯状フィルムを供給するフィルム供給手段と、前記第一溶着手段の前記フィルム供給手段側の端部に近接して設けられ、前記筒状フィルム内部に空気を供給する空気供給手段と、前記筒状フィルムの全幅にわたり溶着して第一のシール部を形成して前記筒状フィルムを前記送風手段によって膨らむ形状とし、前記第一のシール部から所定距離離れた位置に第二のシール部を形成して前記緩衝材を形成する第二溶着手段と、前記筒状フィルムを前記第一溶着手段から前記第二溶着手段まで搬送する搬送手段と、前記第二のシール部に対するミシン目の形成及び前記第二のシール部の切断を行なうカッターを有した切断手段と、前記第一のシール部の形成に引き続いて前記筒状フィルムを前記搬送手段で所定距離搬送し、前記空気供給手段により前記筒状フィルム内部に空気を供給しながら前記第二溶着手段により前記第二のシール部を形成して前記緩衝材を形成した後、前記カッターによる前記第二のシール部に対するミシン目の形成又は該カッターによる前記第二のシール部の切断を選択して行なう制御手段と、を備え、前記カッターは、先端から後端にかけて広がった形状の刃を複数個有し、前記刃は前記筒状フィルムの幅に対応した長さにわたって、互いに後端で接して設けられているとともに、前記制御手段は、前記カッターを、前記刃の先端と前記第二のシール部が当接する位置から所定距離未満の距離まで下降させることで該第二のシール部に対して前記ミシン目の形成し、該カッターを、該刃の先端と前記第二のシール部が当接する位置から前記所定距離以上の距離を下降させることで該第二のシール部を切断することを特徴とする。
【0015】
請求項1に記載の発明によれば、カッターを、先端から後端にかけて広がった形状の刃を複数個有した、例えば鋸状の形状とするとともに、制御手段でカッターの下降する距離を制御することで、ミシン目の形成と、中間部の切断とを1つの機構で行なうことができる。そして、緩衝材の作成と、それに引き続くミシン目の形成若しくは中間部の切断を、適切なパターンで繰り返すことにより、緩衝材を任意の数だけ連なった形態で製造することができる。
【0016】
このことで、梱包作業の際、緩衝材を梱包の目的にかなった個数ごとに切るといった作業を省くことができるので、梱包作業に要する労力を軽減することができる。
【0017】
また、ミシン目の形成と、切断とを1つの機構で行なえるようにすることで、任意の個数だけ連なった形態で緩衝材を製造できる緩衝材製造装置を安価に提供することができる。
【0018】
請求項2に記載の発明は、筒状フィルムを空気で膨らませて密封した形態の緩衝材を製造する緩衝材製造装置であって、帯状フィルムの左右の両側縁部を互いに重ね合わせた状態で溶着して前記筒状フィルムを形成する第一溶着手段と、前記第一溶着手段に前記帯状フィルムを供給するフィルム供給手段と、前記第一溶着手段の前記フィルム供給手段側の端部に近接して設けられ、前記筒状フィルム内部に空気を供給する空気供給手段と、前記筒状フィルムの全幅にわたり溶着して第一のシール部を形成して前記筒状フィルムを前記送風手段によって膨らむ形状とし、前記第一のシール部から所定距離離れた位置に第二のシール部を形成して前記緩衝材を形成する第二溶着手段と、前記筒状フィルムを前記第一溶着手段から前記第二溶着手段まで搬送する搬送手段と、前記第二のシール部に対するミシン目の形成及び前記第二のシール部の切断を行なうカッターを有した切断手段と、前記筒状フィルムを前記第一溶着手段から前記第二溶着手段まで搬送する搬送手段と、前記第二溶着手段と前記緩衝材との引き離しを行なう引き離し手段と、前記第一のシール部の形成に引き続いて前記筒状フィルムを前記搬送手段で所定距離搬送し、前記空気供給手段により前記筒状フィルム内部に空気を供給しながら前記第二溶着手段により前記第二のシール部を形成して前記緩衝材を形成した後、前記カッターによる前記第二のシール部に対するミシン目の形成又は該カッターによる前記第二のシール部の切断を選択して行なう制御手段と、を備え、前記引き離し手段は、前記切断手段に対して遅れ位相で連動し、前記カッターが前記第二のシール部を切断した後に前記引き離しを行なうことを特徴とする。
【0019】
請求項2に記載の発明によれば、引き離し手段を備えることで、筒状フィルムから切断した後、幅溶着手段に付着して離れない緩衝材を除去することができる。こうして緩衝材を分離することで、筒状フィルムがこの幅溶着手段の部分で詰まるというジャムの発生を防止することができる。よって、任意の数だけ連なった緩衝材を、時間やフィルムの無駄を発生することなく高効率で製造することができる。
【0020】
また、引き離し手段が切断手段に対して遅れ位相で連動するようにすることで、緩衝材の形成や緩衝材の筒状フィルムからの切断を阻害することなく確実に緩衝材を除去し、緩衝材製造の効率をさらに高めることができる。
【0021】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の緩衝材製造装置であって、前記引き離し手段は、前記緩衝材の前記第二溶着手段側端部を押し上げる押上部と、前記切断手段と連動して下降する削ぎ部と、前記削ぎ部に押圧されて下降する受け部と、を有し、前記削ぎ部と前記受け部とで前記緩衝材の前記第二溶着手段側端部の近傍を挟持するとともに、前記押上部は前記受け部の下降に連動して上昇することを特徴とする。
【0022】
請求項3に記載の発明によれば、切断手段と連動した削ぎ部とこの削ぎ部により押し下げられる受け部とで緩衝材を挟持するとともに、受け部の下降と連動して上昇する押上げ板で緩衝材の幅溶着手段側端部を押し上げる。引き離し手段を上述のような構成とすることで、簡略な機構で幅溶着手段から緩衝材を分離することができる。よって、より確実に緩衝材製造の能率を高めることができる。
【0023】
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の緩衝材製造装置であって、前記制御手段は、前記ミシン目の形成後若しくは前記シール部の切断後、前記搬送手段によって前記筒状フィルムを前記緩衝材の形成時の搬送方向とは逆方向に搬送することで、前記第二溶着手段と前記筒状フィルムとを引き離すことを特徴とする。
【0024】
請求項4に記載の発明によれば、ミシン目の形成後若しくは中間部の切断後、緩衝材形成時の搬送方向とは逆方向に搬送することで、筒状フィルムを一定方向に搬送する場合よりも確実に筒状フィルムを幅溶着手段から分離することができる。このことで、より確実にジャムの発生を防止することができる。よって、任意の数だけ連なった形態での緩衝材の製造の効率を確実に高めることができる。
【0025】
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の緩衝材製造装置であって、前記第一溶着手段及び前記第二溶着手段の少なくとも一方は、前記筒状フィルムを加熱する加熱部と、前記筒状フィルムを前記加熱部に押し当てる押当部と、を有し、前記加熱部は、加熱部本体と、通電により熱を発生するヒータと、前記加熱部本体と前記ヒータとの間に設けられ、前記ヒータを保持する保持部と、を有するとともに、前記保持部は前記加熱部本体よりも熱伝導性が低く形成されていることを特徴とする。
【0026】
請求項5に記載の発明によれば、保持部が加熱部本体よりも伝導性が低く形成されることで、ヒータで発生した熱を加熱部本体に伝導しないようにすることができる。そして、ヒータにより加熱される系の熱容量を低く抑えることで、ヒータの温度を制御する際の応答性を高めることができる。よって、筒状フィルムの溶着を常に設定通りの温度で行なうことができるので、確実に空気が密封された緩衝材を、優れた見栄えで製造することができる。
【0027】
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の緩衝材製造装置であって、前記第一溶着手段及び前記第二溶着手段の少なくとも一方は、前記筒状フィルムを加熱する加熱部と、前記筒状フィルムを前記加熱部に押し当てる押当部と、を有し、前記加熱部は、加熱部本体と、通電により熱を発生するヒータと、張力を付与した状態で前記ヒータを両端部で固定するヒータ固定具と、を有するともに、前記ヒータ固定具は前記張力を調整する張力調整部を有することを特徴とする。
【0028】
請求項6に記載の発明によれば、ヒータ固定具に付与する張力を調整可能にすることで、ヒータが発熱して熱膨張した際に弛まないよう張力を設定することができる。こうしてヒータの発熱ムラを防ぐことで、筒状フィルムをヒータに押し当てた部分全体にわたって均等に熱を掛けることができる。また、温度センサはヒータから離れたりすることなく、正確にヒータの温度を検知することができる。このことで、ヒータの温度制御を適切に行ない、確実に空気が密封された緩衝材を、優れた見栄えで製造することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明に係る緩衝材製造装置100の構成を説明する。緩衝材製造装置100は、ポリエチレン等の材質からなり、長尺筒状の形状を有するフィルム1から緩衝材2、2、…を作成する装置であり、図1に示すように搬送手段10、フィルム供給手段20、空気供給手段30、長手溶着手段40、切断手段50、幅溶着手段60、引き離し手段70、シャーシ部110、操作盤120、図示しない制御手段等を備えて構成される。
【0030】
シャーシ部110は上シャーシ111及び下シャーシ112を備えて構成される。上シャーシ111及び下シャーシ112は図示しない蝶番によって開閉自在に結合されている。シャーシ部110は緩衝材製造装置100の外形をなすとともに、緩衝材製造装置100の各構成要素を保持する。
【0031】
図示しない制御手段は作業者が設定した作動条件に基づいて緩衝材製造装置100の各構成要素を制御する。また、操作盤120は上シャーシ111に設置され、作業者が作動条件を入力して緩衝材製造装置100を操作するためのスイッチ類及び緩衝材製造装置100の作動状態や作業者が上記スイッチ類で入力した作動条件を表示する表示装置等を備えて構成される。
【0032】
フィルム供給手段20は、供給ローラ21、切開刃22、フィルム収納部23等を備えて構成され、長手溶着手段40に帯状のフィルム1を供給する。フィルム収納部23は筒状の形状を有するフィルム1を、長手方向に平たく折られ、帯状にされて巻かれた形態でロールとして収納する。供給ローラ21、21、…はフィルム1を挟持した形態で回転することにより、フィルム収納部23から長手溶着手段40までフィルム1を搬送する。切開刃21は長手溶着手段40の手前の部位に設置され、フィルム1を一方の折り目1a部分で切開して帯状フィルムにする。
【0033】
搬送手段10はローラ11、11、…を備えて構成される。ローラ11、11、…はフィルム1を挟持した状態で回転することによりフィルム供給手段20から供給されたフィルム1を長手溶着手段40から幅溶着手段60まで図1におけるX方向に搬送する。また、後述するように、搬送手段10は緩衝材2の作成段階に応じて、フィルム1の逆X方向への搬送も行なう。
【0034】
空気供給手段30は切開刃22に近接して設けられ、送風ブロアー31、送風シャッター32、捌き棒33等を備えて構成される。送風ブロアー31は後述するようにしてシール部1c、1cが形成されたフィルム1に空気を供給ために気流を発生させる。送風シャッター32は送風ブロアー31で発生した気流の流路を開閉する。作業者が入力した作動条件に基づき、制御手段は送風ブロアー31及び送風シャッター32を制御することで袋状のフィルム1に送る空気の量を段階的に調整する。捌き棒33は送風された空気によってフィルム1が効果的に膨らむよう、静電気等の作用で互いに密着したフィルム1の上側と下側とを分離する。
【0035】
長手溶着手段40は第一溶着手段であり、加熱部41、押当部42、駆動部424等を備えて構成される。長手溶着手段40は切開刃22で切開されて帯状フィルムとされたフィルム1の左右の両側縁部1b、1bを互いに重ね合わせた状態で加熱部41及び押当部42で挟んで加熱、押圧することで上記側縁部1b、1bを互いに溶着してフィルム1を筒状フィルムとする。
【0036】
加熱部41は図2に示すように加熱部本体411、ヒータ412、電極金具413、414、張力調整部415、温度センサ416、保持部418、上部シート419等を備えて構成される。加熱部本体411は上端部に溝411aを備えた板状体として形成され、フィルム(帯状フィルム)1の側縁部1b、1bと対向する位置に、フィルム1の長手方向に対して平行となるよう、下端部で下シャーシ112に固定される。加熱部本体411の中央部には、温度センサ416がヒータ412と当接する形態で設置されている。温度センサ416はヒータ412の温度を検知してその結果を制御手段に出力する。
【0037】
保持部418は溝411aに埋めこまれて設置され、加熱部本体411上でヒータ412を保持する。保持部418は、加熱部本体411よりも熱伝導性の低い材質で形成される。保持部418の材料としては、例えば高耐熱性、低熱伝導性、低比熱を具備した材質であるシリコンゴムが適用される。保持部418を高耐熱性とすることで、ヒータ412が発生する熱によって破損、劣化することなくヒータ412を支持することができる。また、保持部418を加熱部本体411よりも低熱伝導性とするとともに、低比熱とすることで、ヒータ412で発生した熱が加熱部本体411へ伝導されることを防止する。こうしてヒータ412で発生した熱の加熱部本体411へ伝導を妨げることで、フィルム1溶着に係るエネルギーロスを防止できるとともに制御手段でヒータ412の温度を制御する際の応答性を高めることができる。
【0038】
電極金具413、414はヒータ固定具であり、リン青銅等の弾力性のある良導体の帯材を略クランク型に曲げて形成された部材である。電極金具413、414は加熱部本体411の長手方向両端部近傍に下部を下シャーシ112に固定することで設置される。ヒータ412は、バネとして作用する電極金具413、414によって固定されることで、張力を付与して設置される。また、電極金具413、414は図示しない制御手段からヒータ412に電力を供給するための回路の一部をなす。
【0039】
2個の電極金具413、414のうち、一方の電極金具413の上部にはヒータ取付ネジ(ヒータ固定具)413aと螺合するネジ穴が設置されている。また、他方の電極金具414の上部にはヒータ取付ネジ(ヒータ固定具)414aを加熱部本体411の長手方向に移動自在となるよう設置するための長穴414bが設置されている。
【0040】
張力調整部415は板材415a及び張力調整ネジ415bを備えて構成される。板材415aはL字型の形態を有し、下側端部近傍にはヒータ取付ネジ414aと螺合するネジ穴が設けられている。また、上側端部近傍部には張力調整ネジ415bと螺合するネジ穴が設置されている。板材415aはヒータ取付ネジ414aを長穴414bに挿通した状態で下側端部側ネジ穴と螺合させることで電極金具414に設置される。
【0041】
さらに、張力調整ネジ415bは、板材415aの上側端部近傍のネジ穴と螺合させることで先端が電極金具414の上側端部と当接するようにして設置される。この張力調整ネジ415bを回転させることにより、1方のヒータ固定具であるヒータ取付ネジ414aを、ヒータ412の長手方向に移動させることができる。
【0042】
ヒータ412は通電によって熱を発生するよう例えばニッケル−クロム合金で形成された帯線である。ヒータ412は両端部に備えられた端子412a、412aをヒータ取付ネジ413a、414aにより電極金具413、414に固定することで、加熱部本体411上端部に張力を付与された形態で設置される。ヒータ412は制御手段から電極金具413、414を介して供給される電力によって発熱する。ヒータ412の温度は、制御手段から供給される電力の電圧、電流を温度センサ416が検知する温度に基づいて制御することにより調整、制御される。
【0043】
ヒータ412に掛かる張力の調整は張力調整ネジ415bによって行なう。張力調整ネジ415bを回転させることにより、ヒータ取付ネジ414aの電極金具414に対する位置は長穴414bの範囲で調整される。そして、上記位置を調整することにより、2個のヒータ取付ネジ413a、414aの間隔を調節して電極金具413、414の弾性応力を調整してヒータ412に掛かる張力を調節することができる。
【0044】
ヒータ412に掛かる張力は、ヒータ412が発熱に伴って膨張する際、弛むことなく全体が保持部418に当接した状態を保つように決定される。こうしてヒータ412が設置された加熱部本体411の上面には上部シート419が設置される。
【0045】
押当部42は図1に示すように押当部本体421、押当パッド422、押当ガイド423、駆動部424等を備えて構成される。押当部本体421は下面で加熱部本体411の上面と対向する形態で、上シャーシ111に対して上下動自在に設置される。押当部本体421の下面には、例えば耐熱ゴム製の帯材で形成された押当パッド422が、押当部本体421を下降させた際にフィルム1の側縁部1b、1bをヒータ412に押し当てる形態で設置されている。押当ガイド423、423は駆動部424が作動した際に押当部本体421が鉛直方向に上下動するよう押当部本体421をガイドする。
【0046】
切断手段50は、図3に示すように駆動部51、第一クランク52、第二クランク53、カッター部54等を備え、幅溶着手段60及び引き離し手段70と近接して設置される。幅溶着手段60は加熱部61、押当パッド621、冷却部63等を備えて構成される。また、引き離し手段70は、削ぎ部71、受金部72等を備えて構成される。
【0047】
幅溶着手段60は第二溶着手段であり、筒状フィルムであるフィルム1のX方向先端(先端)を押しつぶした状態で上部と下部とを全幅にわたって溶着することで筒状のフィルム1の先端に互いに近接して平行な2本のシール部1c、1cを第一のシール部として形成し、フィルム1を空気供給手段30からの送風によって膨らむ形態にする。さらに幅溶着手段60はこうして先端に第一のシール部であるシール部1c、1cが形成されたフィルム1を先端から所定距離の部位で全幅にわたって溶着し、新たに第二のシール部であるシール部1c、1cを形成し、緩衝材2を筒状のフィルム1の第一のシール部と第二のシール部との間の空気が密封された部位として形成する。
【0048】
切断手段50は、制御手段の制御によって、フィルム1の第二のシール部として形成された2本のシール部1c、1cの間の部位である中間部の切断による緩衝材2のフィルム1から分離と、上記中間部に対するミシン目1dの形成を選択的に行なう。引き離し手段70は切断手段50で上記中間部を切断した際、緩衝材2を幅溶着手段60から引き離す。
【0049】
駆動部51は図3に示すように駆動モータ511、モータ側ギア512a、クランク側ギア512b等を備えて構成される。駆動モータ511は例えばステッピングモータであり、制御手段の制御によって回転してカッター部54及び後述する削ぎ板711が上下動するための駆動力を発生させる。モータ側ギア512aは駆動モータ511の駆動力をクランク側ギア512bへ伝達する。クランク側ギア512bは駆動モータ511の駆動力を減速して第一クランク52及び第二クランク53に伝達する。
【0050】
駆動モータ511は、制御手段の制御により2通りのモードで駆動する。上記2通りのモードの1つは、第一クランク52の後述する第一クランク腕521を定位置から所定角度まで回転させた後、逆回転して定位置まで戻るというものである。ここで、上記定位置は、カッター部54が加熱部61、61から十分に離間しているとともに、削ぎ部71が受金部72から十分に離間している状態となるように設定される。上記所定角度は後述するようにして決定される。また、もう1つのモードは、第一クランク腕521を1回転させて切断手段50、幅溶着手段60、引き離し手段70に1ストロークの動作をおこなわせるというものである。
【0051】
第一クランク52及び第二クランク53はクランク側ギア512bと接続されており、駆動モータ511の回転運動を上下運動に変換する。
【0052】
第一クランク52は図3に示すように第一クランク腕521、第一クランクピン522、第一リンク523等を備えて構成される。第一クランク腕521は一端がクランク側ギア512bの軸に固定されており、駆動モータ511の回転に伴なって回転する。第一クランクピン522は第一リンク523の上端を第一クランク腕521の他端に対して回動自在に取り付けるとともに後述する第二クランク腕531の一端を第一クランク腕521に対して固定して取り付ける。駆動モータ511の回転運動は、第一クランク52によって第一リンク523の略上下運動に変換される。さらに第一リンク523はカッター部54を上下動させる。
【0053】
第二クランク53は第二クランク腕531、第二クランクピン532、第二リンク533等を備えて構成される。第二クランク腕531は第一クランクピン522を介して第一クランク腕521に対して一端で固定して取り付けられる。さらに第二リンク533は第二クランクピン532を介して第二クランク腕531の他端に回動自在な形態で上端に取り付けられる。
【0054】
第二クランク53は駆動モータ511の回転運動を第二リンク533の略上下運動に変換して削ぎ板711を上下動させる。ここで、第二クランク腕531は、第二リンク533が第一リンク523に対して遅れ位相で略上下動するよう第一クランク腕521に対して所定角度だけ位相がずれた形態で取り付けられる。また、第一リンク523と第二リンク533とが略上下動する際の位相差は後述するようにして決定される。
【0055】
カッター部54は図1、図3に示すようにカッターピン540、押さえフレーム541、押さえ金542、押さえバネ543、押当ガイド544、カッター545、カッターガイド546等を備えて構成される。
【0056】
カッターピン540はカッター部54を第一リンク523の下端部に対して回動自在に接続する。カッターガイド546、546は図1に示すように上シャーシ111に鉛直に設置されており、カッター部54が鉛直方向に上下動するようカッター部54をガイドする。押さえフレーム541はU字鋼材のウェブ部分でカッター545を挟持した形態を有しており、長手方向がフィルム1の幅方向に対してほぼ平行となるように設置される。
【0057】
押さえ金542、542は、対向する形態で2個が設けられる。押さえ金542、542は略クランク型の断面形状を有する鋼材であり、押当ガイド544、544、…を介して押さえフレーム541に対して上下動自在な形態で設置されている。2個の押さえ金542、542の間にはカッター545が上下動するための隙間が設けられている。押さえ金542の底面には押当パッド621が加熱部61の上面と対向する様にして設置されている。押さえ金542は押当パッド621とともに押当部をなす。
【0058】
押さえバネ543、543、…は加熱部61と押当パッド621、621が当接していない状態ではカッター545の刃が押さえ金542、542の隙間に納まっている状態に保つとともに、加熱部61と押当パッド621、621とが当接している状態では縮まることでカッター545の刃を押さえ金542、542の隙間から出ることを可能にしている。
【0059】
カッター545はフィルム1の幅とほぼ同じか上記幅よりも広い幅を有し、図4に示すようにミシン目刃545aと切れ込み刃545bとを下辺部に備えた鋸状の形状を有する。切れ込み刃545b、545b、…は刃高H’の略3角形状の刃であり、カッター545の下辺の一端部に設けられる。ミシン目刃545a、545a、…は刃高Hの略3角形状の刃であり、カッター545の下辺部の、切れ込み刃545b、545b、…が設けられた一端部を除いたほぼ全体にわたって、先端をほぼ直線状に揃えて設けられる。ミシン目刃545a及び切れ込み刃545bは略3角形状に形成されることで、先端から後端にかけて広がった形状を有する。さらに、ミシン目刃545a、545a、…及び切れ込み刃545b、545b、…は略3角形の2個の頂点を共有する形態で、互いに後端で接して設けられている。
【0060】
ミシン目刃545a、545a、…及び切れ込み刃545b、545b、…は全て先端を揃えて設けられる。ここで、HとH’との関係はH’<Hに設定される。カッター545は、フィルム1の幅方向に平行となり、切れ込み刃545b、545b、…がフィルム1の側縁部1bと当接する様にして設置される。
【0061】
上述の様に、カッター545を鋸状の形状とすることで、ミシン目刃545a、545a、…及び切れ込み刃545b、545b、…が先端でフィルム1に当接する高さからカッター545を下降させる際、下降させる距離をH未満の範囲で制御するとことで、フィルム1に形成される切れ目の形状を制御することができる。
【0062】
すなわち、カッター545はミシン目刃545a、545a、…及び切れ込み刃545b、545b、…の先端がフィルム1に接触する高さから所定距離であるHより少ない距離だけ下降することで、ミシン目を上記距離に応じた形状で入れることができる。
【0063】
例えば、カッター545が上記高さからH’を超えてH以下となる距離だけ下降した場合には、フィルム1には図5(b)で示すようなミシン目1dが形成される。ミシン目1dは、切れ込み刃545b、545b、…と当接した側縁部1bが折り目1aを含むほぼ全体にわたって切断され、側縁部1b以外のほぼ全幅にわたる部分は断続的に切れ目が入った形態を有する。一方、カッター545は上記高さからH以上の距離で下降することでフィルム1を幅方向に切断することができる。
【0064】
ここで、先述した駆動モータ511の2通りの作動モードのうちの前者の作動モードにおいて、第一クランク腕521が所定角度回転した後に定位置に戻る際の所定角度は、カッター545が先端でフィルム1と当接する高さからH’を超えてH以下となる距離だけ下降することを条件に設定される。このことで、第一クランク腕521が所定角度だけ回転した場合には、カッター545はフィルム1の中間部にミシン目1dを形成する。
【0065】
加熱部61は図6に示すように加熱部本体611、ヒータ612、保持部618、図示しない電極金具、張力調整部、温度センサ等を備えて構成される。加熱部本体611は溝611gを有する略U字型の断面形状を有し、ロールになった状態のフィルム1の幅とほぼ同じか、上記幅より長い幅を有して構成される。加熱部本体611は、2個の加熱部61、61に共有された構成要素であり、フィルム1の幅方向に対してほぼ平行に、上面が押さえ金542、542と対向する形態で設置される。溝611gの深さは、後述するようにしてカッター545がフィルム1を切断する位置まで下降した際に底部がカッター545の先端部と当接しないよう設定される。
【0066】
加熱部本体611がU字型の断面形状を有することで、加熱部本体611は互いに近接して平行な帯状の2面の上端面を有する。これらの上端面には、それぞれ長手方向に溝611a、611aが1本ずつ設けられる。この溝611aには保持部618を介してヒータ612が設置されている。保持部618は加熱部本体611よりも熱伝導性が低くなるようにして形成されており、例えばシリコンゴムのような高耐熱性、低熱伝導性、低比熱を具備した材質で形成されている。また、加熱部本体611には2本のヒータ612、612とそれぞれ中央部近傍で当接するようにしてヒータ612、612の温度を検知するための温度センサが設置されている。
【0067】
ヒータ612は例えばニッケル−クロム合金の帯線であり、412の場合と同様にして、図示しない電極金具(ヒータ取付具)を介し、ヒータ取付ネジを用いて長手溶着手段40のヒータ下シャーシ112に設置される。電極金具は長手溶着手段40の電極金具413、414と同様に例えばリン青銅のような弾力性のある良導体で形成され、ヒータ612に電力を供給するための回路の一部をなす。
【0068】
ヒータ612は2個の電極金具の弾性応力により張力を付与された形態で設置される。また、電極金具の一方は張力調整部を有している。この張力調整部で一方のヒータ取付ネジの位置を調整することで、長手溶着手段40の場合と同様にして上記張力が調整される。
【0069】
張力調整部は長手溶着手段40の張力調整部415と同様に板材及び張力調整ネジを備えて構成される。この張力調整ネジで上記ヒータ取付ネジの一方を移動させることで、ヒータ612に付与される張力を長手溶着手段40の場合と同様にして調整することができる。
【0070】
押当パッド621は例えば耐熱ゴムの帯材で形成されており、1個の押さえ金542に対して1個が、加熱部61のヒータ612と対向する形態で設置される。2個の押当パッド621、621の位置関係は互いに近接した平行な関係である。押当パッド621、621はカッター部54の下降に伴い、フィルム1を介してヒータ612に押し当てられる。
【0071】
冷却部63は、加熱部61、61に向けて送風を行なう冷却ブロアーであり、加熱部61、61によるシール部1c、1cの形成後に送風を行なってシール部1c、1cを冷却、固化する。
【0072】
引き離し手段70の構成要素のうち、削ぎ部71は図1、図3に示すように削ぎ板711、削ぎ板ガイド712、削ぎ板ピン713等を備えて構成される。削ぎ板711は鋼板を鋭角に折り曲げた形態を有し、折り目を下にした状態で第二リンク533の下端に削ぎ板ピン713を介して回動自在に設置される。削ぎ板711は第二クランク腕531の回転に伴って上下動する。削ぎ板ガイド712、712は図1に示すように上シャーシ111に鉛直に設けられており、削ぎ板711が鉛直方向に上下動するよう削ぎ板711をガイドする。
【0073】
受金部72は図6に示すようにブラケット721、受け板(受け部)722、押上げ板(押上げ部)723、キックバックリンク724等を備えており、受け板722の下降に連動して押上げ板723が上昇するように構成される。また、受金部72は削ぎ板711が下降した際に受け板722が削ぎ板711によって押し下げられるようにして設置される。
【0074】
ブラケット721はL字鋼で形成され、下面部を下シャーシ112に固定して設置される。また、上記鉛直向きの面には、押上げ板723の後述する上下動ピン723a、723aを上下動させるための上下動溝721a、721aと、受け板722及び押上げ板723を上下動自在に取り付けるためのガイド溝721b、721b、721c、721cが鉛直方向に設置されている。また、ブラケット721の受け板722と対向する面には、受け板722の下降と連動して押上げ板723を上昇させるためのキックバックリンク724、724が回動ピン724a、724aを介して回動自在に設置されている。
【0075】
受け板722は鋼板を鋭角に折り曲げた形態を有しており、折り目が上側を向き、斜面722aがブラケット721に対して反対向きに配置される形態でブラケット721と対向して設けられる。ここで、受け板722は両端部をバネ722e、722eで支持されており、下端がブラケット721の下面部から離間した位置が定位置となる形態で設置される。受け板722の斜面722aには、下降してきた削ぎ板711を受け止めるため、長手方向に沿って凹部722fが設けられている。
【0076】
受け板722のブラケット721と対向する面には、当て板722d、722dとガイドピン722b、722bが設置されている。当て板722dは受け板722の上記面からブラケット721に向けて突出した形態で水平方向に設けられている。当て板722dは受け板722が下降した際、キックバックリンク724の後述する当接部724cと当接してこの当接部724cを押し下げる。ガイドピン722bはガイド溝721bの幅よりも長い径を有する円形の頭部を有しており、ガイド溝721bに挿通して設置される。ガイドピン722b、722bが上述の形態で設置されることで、受け板722はブラケット722から離間することなくガイド溝721b、721bの範囲で上下動する。
【0077】
押上げ板723は鋼鉄製の帯材で形成されており、ブラケット721の両端部に設置されたバネ723b、72bで吊り下げられた形態でブラケット721に対向して設置される。押上げ板723のブラケット721側の面には上下動ピン723a、723a及びガイドピン723c、723cが設置されている。上下動ピン723aは押上げ板723本体に対して垂直に設置される。さらに上下動ピン723aはブラケット721の上下動溝721aに上下動自在に挿通されるとともに、キックバックリンク724の後述する係合溝724bと係合する。このことにより、上下動ピン723aはキックバックリンク724の回動に伴って上下動する。ガイドピン723cはガイド溝721cの幅よりも長い径を有する円形の頭部を有しており、ガイド溝721cに挿通して設置される。ガイドピン723c、723cが上述の形態で設置されることで、押上げ板723はブラケット722から離間することなくガイド溝723c、723cの範囲で上下動する。
【0078】
キックバックリンク724は略L字型の形状を有する。キックバックリンク724は回動ピン724aを中心に回動自在な形態で、ブラケット721の受け板722と対向する面に設置される。キックバックリンク724の一端である当接部724cは丸みを帯びて形成される。また、キックバックリンク724の他端には、係合溝724bが設置されている。
【0079】
キックバックリンク724の当接部724cは当て板722dと当接する。また、係合溝724bは押上げ板723には上下動ピン723aが係合する。当接部724cが当て板722dに押し下げられてキックバックリンク724が回動する際には、キックバックリンク724は係合溝724bで上下動ピン723aを押し上げるとともにこの上下動ピン723aをガイドする。
【0080】
受け板722が削ぎ板711によって押し下げられた際、キックバックリンク724、724が丸みを帯びた一端が押し下げられることにより回動する。キックバックリンク724、724の回動に伴って、押上げ板723に備えられた上下動ピン723a、723aが係合溝724b、724bに対して相対的に移動しながら上昇する。こうして上下動ピン723a、723aが上昇することで、押上げ板723が上昇する。
【0081】
ここで、第一リンク523と第二リンク533とが略上下動する際の位相差は、カッター545がフィルム1にミシン目1dを形成している時点では削ぎ板711はフィルム1に到達せず、カッター545がフィルム1を切断した後に削ぎ板711がフィルム1を受け板722に押し当てるとともに受け板722を押し下げるようにして決定される。
【0082】
次に図面を適宜参照して本発明に掛かる緩衝材製造装置100が緩衝材2、2、…を作成する手順を説明する。
【0083】
緩衝材2、2、…の作成に先立ち、作業者は操作盤120のスイッチ類を操作して、フィルム1を溶着する際の加熱部41、61の温度、緩衝材2、2、…の長さ(図5におけるミシン目1d、1dの間隔)、空気供給手段30により送風される空気の量、緩衝材2、2、…が連なる個数である連続数などの動作条件を入力する。
【0084】
上記動作条件を入力後、緩衝材2、2、…の形成が開始される。まず、フィルム収納部23から緩衝材製造装置100内部にフィルム1が搬入され、供給ローラ21、21、…によって切開刃22に向けて、帯状に押し潰された形態で搬送される。切開刃22では、フィルム1を一方の折り目1aで切開して帯状フィルムとする。切開刃22で切開されることにより、フィルム1は長尺のシートを側縁部1b、1bで合わせて二つ折りにした状態となってさらにX方向に搬送される。切開刃21とほぼ同じ位置には、捌き棒33が設置されており、二つ折りの状態のフィルム1の上側と下側とで静電気の作用で密着しないようフィルム1の上側と下側とを分離する。
【0085】
フィルム1は長手溶着手段40の位置まで搬送され、ここで側縁部1b、1bが溶着される。長手溶着手段40は、フィルム1が適当な距離搬送されるごとに押当部42で側縁部1b、1bを加熱部41に押し当てる。こうして側縁部1b、1bを加熱部41と押当部42とで挟持した状態でヒータ412に電力を供給してヒータ412の温度を上昇させるとともに、ヒータ412の熱を側縁部1b、1bに伝えることで側縁部1b、1bを溶着する。こうしてフィルム1は筒状フィルムとなって幅溶着手段60に向けて搬送手段10によりさらに搬送される。
【0086】
ここで、ヒータ412の温度は、フィルム1が十分に溶解せずに溶着不良が生じたり、フィルム1が溶解しすぎて切れたり、焦げたりしないよう、フィルム1の材質や厚さに応じた最適の温度に予め操作盤120での操作で設定される。制御手段は設定された温度と、温度センサ416が検知するヒータ412の温度とに基づいてヒータ412の温度を調節する。また、上記適当な距離は、例えば1連の動作で形成される緩衝材2、2、…の長さlに応じて適宜決定される。
【0087】
幅溶着手段60では、第一クランク52の駆動によって第一リンク523が略下降するのに伴い、押当パッド621、621がカッター部54とともに下降する。押当パッド621、621は下降することでフィルム1を全幅にわたって加熱部61、61に押し当てる。
【0088】
こうして加熱部61、61と押当パッド621、621とでフィルム(筒状フィルム)1を全幅にわたり挟持した状態で、ヒータ612、612に電力を供給することで、ヒータ612、612の温度が上昇し、熱がフィルム1に伝えられ、フィルム1が上部と下部とで溶着、密封されて2本のシール部1c、1cが第1のシール部として形成される。ここで、ヒータ612、612の温度も、フィルム1の材質や厚さに応じ、長手溶着手段40の場合と同様にして設定、調節される。
【0089】
押当パッド621、621が加熱部61、61に押し当てられている状態でさらに第一リンク523が略下降することで、押さえバネ543、543、…が縮むとともにカッター545が下降する。カッター545はフィルム1と先端で当接する高さからさらに下降することで、シール部1c、1cの間の中間部にミシン目1dを入れるか、若しくは上記中間部を切断する。下降したカッター545が再び上昇した後、緩衝材2形成のための次の動作に移る。
【0090】
幅溶着手段60の作動によりシール部1cを形成することで、筒状のフィルム1は袋状の形態となる。この形態で図7(a)に示すようにフィルム1を緩衝材2の長さlに対応した所定距離だけ搬送した後、空気供給手段30でフィルム1内部に所定風量で空気を送り込むことで、フィルム1の加熱部61と押当パッド621との間隙から露出した先端部が図7(b)に示すように膨らむ。
【0091】
ここで、フィルム1を膨らませるのに先立ってフィルム1を搬送する際の上記所定距離は、後述するようにして緩衝材2、2、…を形成した際、緩衝材2、2、…の長さ(図5におけるミシン目1d、1dの間隔)が予め設定された長さlとなるように決定される。また、フィルム1内部に空気を送り込む際の上記所定風量は形成された緩衝材2、2、…が用途に適した体積になるように設定される。
【0092】
上記先端部が膨らんだ状態を保ったまま、駆動モータ511を作動させ、カッター部54を下降させることで幅溶着手段60による第二のシール部の形成、すなわちシール部1c、1cの形成を行なう。こうして筒状のフィルム1を空気で膨らませた状態で、フィルム1の両端を密封することにより、緩衝材2がフィルム1の第1のシール部と第二のシール部との間の部位として形成される。
【0093】
緩衝材2の形成後、緩衝材2とフィルム1との間にミシン目1dを入れるか、若しくは緩衝材2をフィルム1から切断して分離するかする。ここではまず、緩衝材2と筒状のフィルム1との間にミシン目1dを入れる場合について説明する。
【0094】
幅溶着手段60によるシール部1c、1cの形成後、さらに第一リンク523が略下降することにより、押さえバネ543、543、…が縮んでカッター545が下降する。このときカッター545は、ミシン目刃545a及び切れ込み刃545bの先端がフィルム1と当接する位置から、切れ込み刃545bの高さであるH’よりも長く、且つミシン目刃545aの高さであるHよりも短い距離だけ低い位置まで下降する。カッター545を上述の位置まで下降させることで、中間部にミシン目を入れることができる。こうして第一クランク腕521が所定角度回転することでシール部1c、1cの間の中間部にミシン目1dが形成された後、駆動モータ511が逆回転することによってカッター部54は定位置まで上昇して戻る。このとき冷却部63が作動して加熱部61、61及びシール部1c、1cを冷却し、シール部1c、1cを固化する。
【0095】
上記中間部にミシン目1dが形成され、カッター部54が定位置に戻った時点では、緩衝材2及びフィルム1は先程形成されたシール部1c、1cが加熱部61、61に溶着した状態となっている。この状態で引き続きフィルム1をX方向に搬送しようとした場合、シール部1c、1cが加熱部61、61から分離せず、フィルム1の上流から搬送されてきた部位が加熱部61の近傍で詰まってジャムが発生するおそれがある。
【0096】
そのため、次の緩衝材2を形成するのに先立って、フィルム1と緩衝材2とをシール部1c、1cの形成までに搬送してきたX方向とは逆の方向である逆X方向に適当な距離だけ搬送する。このようにフィルム1と緩衝材2とを逆X方向に搬送することで、シール部1c、1cが加熱部61、61から速やかに分離される。こうして分離を行なうことで、ジャムを発生させることなくフィルム1をX方向に搬送することができる。そして、加熱部61、61から分離されたシール部1c、1cを第一のシール部として上述の動作を繰り返すことにより、緩衝材2、2、…の形成を繰り返すことができる。
【0097】
ここで、フィルム1及び緩衝材2を逆X方向に搬送する距離は、次の緩衝材2の形成を速やかに行なうことができるよう適宜決定される。
【0098】
次に、形成された緩衝材2を筒状のフィルム1から切断して分離する場合について説明する。
【0099】
緩衝材2とフィルム1とを切断する場合でも、幅溶着手段60によるシール部1c、1cの形成後、さらに第一リンク523が略下降することにより、押さえバネ543、543、…が縮んでカッター545が下降する。カッター545はフィルム1とミシン目刃545a及び切れ込み刃545bの先端で当接した後、さらにこの高さからミシン目刃545aの高さであるHを超える距離まで下降する。こうして第一クランク腕521が所定角度を超えて回転することでシール部1c、1cの間の中間部がカッター545により切断される。
【0100】
上記中間部の切断後、第一クランク52よりも遅れ位相で作動する第二クランク53の第二リンク533が略下降することで、削ぎ板711が下降して図8(a)に示すように緩衝材2の加熱部側端部近傍に折り目の部分で接触する。さらに削ぎ板711は下降し、緩衝材2を受け板722の凹部722fに押し当てる。引き続いて第二リンク533が略下降することで、図8(b)に示すように、削ぎ板711と受け板722は緩衝材2を加熱部側端部近傍で挟持して下降する。この時点では、第一クランク腕521は第一リンク523を略上昇させる位相で回転しており、カッター部54及び押当パッド621、621は上昇して加熱部61、61から離間している。この状態で冷却部63が作動して加熱部61、61及びシール部1c、1cを冷却し、シール部1c、1cを固化する。
【0101】
受け板722が削ぎ板711に押し下げられて下降するのに伴い、キックバックリンク724、724が回動して押上げ板723が上昇する。押上げ板723は、上昇して緩衝材2の加熱部側端部に当接するとともに、この端部を押し上げる。こうして、緩衝材の加熱部側端部が図8(c)に示すようにブラケット721の上辺を支点として押し上げられることで、シール部1cが加熱部61から分離される。
【0102】
第二リンク533が最下点に達した後、定位置に向けて略上昇することで、削ぎ板711が上昇して緩衝材2から離間する。削ぎ板711と受け板722とによる挟持が解除されることで、緩衝材2は重力により落下する。こうして削ぎ板711が定位置に戻ることで、第一クランク52及び第二クランク53による一ストロークの動作が完了し、駆動モータ511が停止する。
【0103】
また、受金部72に備えられたバネ722e、722e、723b、723bの作用により、受け板722及び押上げ板723は、受け板722が押し下げられる以前の位置に戻る。
【0104】
駆動モータ511の停止後、中間部にミシン目1dを入れた場合と同様にして搬送手段10はフィルム1を逆X方向に適当な距離だけ搬送する。こうしてシール部1cを加熱部61から分離した後、次の緩衝材2を作成する動作に移行する。
【0105】
緩衝材2、2、…を製造する際には、制御手段は緩衝材2が1個作成されるごとに予め入力された連続数に応じて駆動モータ511を制御することで、ミシン目1dの形成若しくは切断の動作を適宜行わせる。
【0106】
例えば、緩衝材2、2、…を1個ずつ切れた単体の状態で製造する場合には、緩衝材2を1個作成するごとに制御手段は駆動モータ511を1ストローク分ずつ回転させて中間部の切断を行なう。また、緩衝材2、2、…を3個連なった形態で製造する場合には、制御手段は駆動モータを所定角度分回転させて中間部にミシン目1dを形成する動作を2回行なった後、中間部の切断を1回行なう、という制御を行なう。さらに、本実施形態に掛かる緩衝材製造装置100では、緩衝材製造装置100の動作が停止するまでの間、ミシン目1d形成動作を繰り返して従来の様に緩衝材2、2、…を多数連なった形態で製造することも可能である。
【0107】
このように、カッター545を例えば鋸状の形状に構成し、フィルム1に対して下降する際の距離によってミシン目1dの形成と、中間部の切断とを選択して行なえるように形成することで、1つの機構でミシン目1dの形成と中間部の切断とを行なうことができる。
【0108】
よって、フィルム1にシール部1c、1cを形成することによる緩衝材2の形成と、それに引き続くミシン目1dの形成若しくは中間部の切断とを適当なパターンで繰り返して行なうことで、緩衝材2、2、…を梱包の目的にかなった任意の数だけ連なった形態で高能率に作成することができる。このことで、例えば数100といった多数個連なった形態の緩衝材2、2、…を用途に応じた個数ごとに切断するといった作業を省略することで梱包作業に要する労力を軽減することができる。
【0109】
また、ミシン目1dの形成と、中間部の切断との選択は、カッター545が下降する距離を制御手段で制御することで行ない、1つの機構でミシン目1dの形成と中間部の切断とを行なえるようにすることで、緩衝材2、2、…を任意の数だけ連なった形態で高能率に作成する緩衝材製造装置100を安価に提供することができる。すなわち、ミシン目1dの形成と、中間部の切断とを異なる機構で行なう場合に較べて緩衝材製造装置100を簡略に作成し、作成や維持管理に要する経費を安価にすることができる。
【0110】
また、緩衝材2をフィルム1から切断した後、この緩衝材2を加熱部61から引き離して分離する引き離し手段70を備えることで、緩衝材2の形成に引き続いて搬送されるフィルム1が加熱部61、61の部分で詰まるというジャムの発生を防止することができる。このことで、ジャムの発生に伴って時間やフィルム1の無駄が発生することを防止することができる。よって、任意の数で連なった緩衝材2、2、…の製造を高効率で行なうことができる。
【0111】
さらに、引き離し手段70をカッター545の下降に対して遅れ位相で連動するようにすることで引き離し手段70は緩衝材2の形成や中間部の切断を阻害することなく確実に作動することができる。よって、任意の数で連なった緩衝材2、2、…の製造の効率を確実に高めることができる。
【0112】
それに加えて、引き離し手段70は、削ぎ板711と受け板722が緩衝材2を挟持しながら下降し、押上げ板723が受け板722と連動して緩衝材2の端部を押し上げることで上記分離を行なうことで、単純な機構によりジャムを防止することができる。よって、ジャムの発生を確実に防止して高効率で緩衝材2、2、…を製造できる緩衝材製造装置100を安価に提供できる。
【0113】
また、ミシン目1dの形成後若しくは中間部の切断後にフィルム1を、逆X方向に搬送することによって、フィルム1及びフィルム1とミシン目1dでつながっている緩衝材2を加熱部61、61から確実に分離することができる。
【0114】
フィルム1を加熱部61、61の間の部位で切断できるように緩衝材製造装置100を形成する関係上、この加熱部61、61よりもX方向、すなわち下流側に搬送手段10の構成要素であるローラ11、11、…を設置してフィルム1を搬送できるようにすることはできない。よって、搬送手段10は幅溶着手段60に向けては押す形態でしかフィルム1を搬送できない。よって、シール部1c、1cが加熱部61、61に付着した状態でフィルム1を搬送する場合にはフィルム1は先端部で弛むこととなる。この場合にはシール部1c、1cが加熱部61、61から効果的に分離せず、ジャム発生の原因をなすこととなる。
【0115】
シール部1c、1cの形成後、フィルム1を緩衝材2形成前とは反対方向の逆X方向に搬送することで、フィルム1は引っ張られることとなり、効果的にシール部1c、1cを加熱部61、61から分離することができる。よって、緩衝材2、2、…の製造の効率を確実に高めることができる。
【0116】
それに加えて、加熱部41、61において、ヒータ412、612を保持する保持部418、618を、加熱部本体411、611よりも熱伝導性の低い材質で形成することで、ヒータ412、612で発生した熱が加熱部本体411、611等へ伝導されることを防止することができる。このことで、フィルム1の溶着に係るエネルギーロスを軽減できるとともに、ヒータ412、612の温度を制御する際の応答性を高めることができる。
【0117】
こうして容易かつ確実にヒータ412、612の温度を制御できるようにすることで、フィルム1を溶着する際の温度が低すぎて溶着不良が発生し、高気密にフィルム1を封じることができなかったり、フィルム1を溶着する際の温度が高すぎてフィルム1が溶着部分で切れたり焦げたりするといったトラブルを防止することができる。
【0118】
こうして設定通りの温度でフィルム1の溶着を行なえるようにすることで、確実に空気を密封した形態と、優れた見栄えとを具備した高品質な緩衝材2、2、…を高効率に作成することができる。
【0119】
また、ヒータ412、612をヒータ固定具である電極金具413、414、…に張力を付与して両端で固定するとともに、張力調整部415、…を操作することによって上記張力を調整できるようにすることで、張力を最適化することができる。このようにすることで、ヒータ412、612が熱を発生した際、膨張することで、図17(b)に示すように加熱部本体411、611上端面で弛むといったことを防止できる。
【0120】
このことで、フィルム1のヒータ412、612と当接した部位に対して均等に加熱を行なうことができる。また、温度センサ416、616は常にヒータ412、612と当接した状態に維持されるので、正確にヒータ412、612の温度を検知することができる。よって、このことによっても高品質な緩衝材2、2、…を高効率に製造することができる。
【0121】
なお、本発明に係る緩衝材製造装置100は上述のものに限らない。例えば、本発明は、予め筒状に形成されたフィルム1から緩衝材2、2、…を製造する緩衝材製造装置100に適用されるものとは限らず、ロールシート状のフィルムから緩衝材2、2、…を製造するタイプの緩衝材製造装置にも適用可能である。
【0122】
また、本発明に係る緩衝材製造装置100は、駆動モータ511の回転運動を第一クランク52及び第二クランク53で往復運動に変換することで、カッター部54、削ぎ板711といった切断手段50、幅溶着手段60、引き離し手段70の構成要素を上下動させるものとは限らない。
【0123】
本発明に係る緩衝材製造装置100では、例えば図9に示すように、2個のカム571、572でカムフォロアー571a、572aをそれぞれ上下動させることにより、上記構成要素を異なる上下動させる構成としてもよい。
【0124】
また、図10に示すように、2個のカム551、552で天秤551a、552aをそれぞれ駆動することで上記構成要素を上下動させる構成としてもよい。さらに、図11に示すように、1個のカム561を備え、このカム561でカムフォロアー561aを上下動させてカッター部54を上下動させるとともに、このカム561に接続されたクランク562で削ぎ板711を上下動させるような構成としてもよい。
【0125】
また、カッター部54の上下動と、削ぎ板711の上下動は、それぞれ異なる動力源により行なってもよい。
【0126】
また、切断手段50、幅溶着手段60、引き離し手段70の構成要素は、駆動モータ511の回転運動を往復運動に変換することで上下動させるものとは限らず、ソレノイド、空気圧シリンダ、油圧シリンダといった往復運動する形態の動力源によって駆動することとしてもよい。
【0127】
このように、切断手段50、幅溶着手段60、引き離し手段70の構成要素を上下動させる機構は設計事項であり、削ぎ板711の下降が、カッター部54の下降に対して所定の遅れ位相でなされることを条件に適宜決定される。
【0128】
また、受金部72において、受け板722と押上げ板723とを連動させる機構は上述のものに限らない。例えば図12に示すような機構としてもよい。
【0129】
図12に示す実施例では、キックバックリンク781は略L字型の形状を有しており、ブラケット721の受け板722と対向する面に、回動ピン781aを介して回動自在に設置されている。キックバックリンク781の一端には丸い形状を有した当接部781cが設けられ、他端には揺動ピン781bが押上げ板723に対して突出した形態で固定されている。ブラケット721には、揺動溝721j、721jが水平方向に設けられている。キックバックリンク781の揺動ピン781bはこの揺動溝721jに挿通されている。受け板722には、図6に示す受け板722と同様にして当て板722dが設けられており、キックバックリンク781の当接部781cと当接している。押上げ板723は、揺動溝721jに挿通して設置された揺動ピン781bが回動自在な形態で設置されている。
【0130】
受け板722が押し下げられた際には、キックバックリンク781の回動に伴なって揺動ピン781b、781bが上昇する。このとき揺動ピン781b、781bは水平方向に設けられた揺動溝721j、721j内を移動する。そして、揺動ピン781b、781bの揺動溝721j、721j内での移動を許可する形態で、押上げ板723が上昇する。
【0131】
なお、図12の実施例では、受け板722及び押上げ板723は、上下動する際、ガイド材722k、722k、723、723kによってガイドされる。これらガイド材722k、722k、723、723kは略L字状の断面を有し、受け板722及び押上げ板723の水平方向端部を挟持する形態でブラケット721に設置される。
【0132】
また、受金部72は、図13に示すようなキックバックリンク785を備えることとしてもよい。キックバックリンク785は略長方形状の形状を有し、両端に係合溝785b、785cを有している。キックバックリンク785は回動ピン785aを中心に回動自在な形態で、ブラケット721の受け板722と対向した面に設置されている。さらに、ブラケット721には、上下動溝721mが設置されている。受け板722のブラケット721と当接した面には上下動ピン722mが上記面に対して垂直に設置されており、係合溝785bと係合している。押上げ板723のブラケット721に対向した面には上下動ピン723mが上記面に対して垂直に設置されており、上下動溝721mに挿通されているとともに係合溝785cと係合している。受け板722が押し下げられた際には、受け板722に設けられた上下動ピン722mが下降するとともにキックバックリンク785が回動ピン785aを中心に回動する。そしてキックバックリンク785の回動に伴って押上げ板723側の上下動ピン723mが上昇することで押上げ板723が上昇する。
【0133】
さらに、受金部72は図14に示すように、キックバックリンクではなくギア791とピニオン722p、723pを備えた構成としてもよい。ブラケット721の受け板722と対向した面には、ギア791が回転自在に設置されている。さらにブラケット721には上下動溝721qが鉛直方向に設けられている。受け板722のブラケット721と対向した面には、ピニオン722pがギア791と係合する形態で固定されている。押上げ板723のブラケット721と対向した面には、上下動ピン723qが上記面に対して垂直に固定して設置されており、上下動溝721qに挿通されている。上下動ピン723qには、ピニオン723pがギア791と係合する形態で固定して設置されている。
【0134】
受け板722が押し下げられた際、ピニオン722pと係合したギア791が回動する。ギア791の回動に伴なってピニオン723pが上昇する。ピニオン723pの上昇に伴なって押上げ板723が上昇する。
【0135】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、梱包作業に用いる緩衝材を、任意の数だけ連なった形態で製造することができる。よって、梱包作業に要する労力を軽減することができる。
【0136】
請求項2に記載の発明によれば、ジャムの発生を防止することで、任意の数だけ連なった緩衝材を高効率で製造することができる。
【0137】
請求項3に記載の発明によれば、より確実にジャムの発生を防止することができる。
【0138】
請求項4に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明と同様の効果を奏することができる。
【0139】
請求項5に記載の発明によれば、緩衝材を高品質、高効率に製造することができる。
【0140】
請求項6に記載の発明によれば、請求項5に記載の発明と同様の効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る緩衝材製造装置100の構成を、一部を切開、透視して示した斜視図である。
【図2】緩衝材製造装置100の長手溶着手段40に適用される加熱部41の斜視図(a)、要部正面図(b)、及び断側面図(c)である。
【図3】緩衝材製造装置100の切断手段50、幅溶着手段60、及び引き離し手段70の概略を示す側断面図である。
【図4】切断手段50に適用されるカッター545の正面図(a)、及び要部正面図(b)である。
【図5】緩衝材製造装置100で製造される緩衝材2、2、…の一例を示す上面図(a)、及び要部上面図(b)である。
【図6】緩衝材製造装置100に適用される受金部72を、一部を透視して示す斜視図である。
【図7】緩衝材製造装置100で緩衝材2を形成する手順を示す要部側面図である。
【図8】幅溶着手段60から緩衝材2を引き離す手順を示す要部側面図である。
【図9】本発明の他の実施例に適用される切断手段50の概略を示す要部斜視図である。
【図10】本発明の他の実施例に適用される切断手段50の概略を示す要部斜視図である。
【図11】本発明の他の実施例に適用される切断手段50の概略を示す要部斜視図である。
【図12】本発明の他の実施例に適用される受金部72の構成を、一部を透視して示す斜視図である。
【図13】本発明の他の実施例に適用される受金部72の構成を、一部を透視して示す斜視図である。
【図14】本発明の他の実施例に適用される受金部72の構成を、一部を透視して示す斜視図である。
【図15】従来の緩衝材製造装置900の概要を示す要部側面図である。
【図16】従来の緩衝材製造装置900で製造される緩衝材3、3、…の一例を示す上面図である。
【図17】従来の長手溶着手段940に適用される加熱部941の構成を示す斜視図(a)、及び加熱部941においてヒータ412が弛んだ状態を示す斜視図(b)である。
【図18】従来の切断手段950に適用されるカッター945の正面図である。
【符号の説明】
1 フィルム(帯状フィルム、筒状フィルム)
1c シール部
1d、3d ミシン目
2、3 緩衝材
10 搬送手段
20 切開手段
30 空気供給手段
40、940 長手溶着手段(第一溶着手段)
41、61、941、961
加熱部
42 押当部
50、950 切断手段
51、951 駆動部
52 第一クランク
53 第二クランク
54 カッター部
545、945 カッター
60、960 幅溶着手段(第二溶着手段)
70 引き離し手段
71 削ぎ部
72 受金部
73 第二クランク
100、900 緩衝材製造装置
411、611、945
加熱部本体
412、612 ヒータ
413、414 電極金具(ヒータ取付具)
415 張力調整部
416 温度センサ
418、618 保持部
545 カッター
722 受け板(受け部)
723 押上げ板(押上げ部)[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a cushioning material manufacturing apparatus for manufacturing a cushioning material for packaging in a form sealed in a state of being inflated with air, and in particular, a cushioning material which can be manufactured in a form of a single or an arbitrary number of such cushioning materials It relates to a manufacturing device.
[0002]
[Prior art]
The cushioning material manufacturing apparatus is an apparatus for manufacturing a
[0003]
The
[0004]
Here, the
[0005]
Here, the air supply means 30 is inserted into the cut portion of the
[0006]
After the formation of the
[0007]
By repeating the above operation, as shown in FIG. 16, the plurality of
[0008]
Here, FIG. 17A schematically shows a
[0009]
The fixing of both ends of the
[0010]
FIG. 18 shows a
[0011]
[Problems to be solved by the invention]
The
[0012]
Also, in order to solve the above-mentioned problem, when a cushioning material manufacturing apparatus capable of producing the
[0013]
In order to solve the above problems, the present invention provides a cushioning material manufacturing apparatus capable of efficiently creating a cushioning material used for packing in a form of a single or an arbitrary number of connected cushioning materials, and reduces the labor required for packing work. Aim.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
The invention according to
[0015]
According to the first aspect of the present invention, the cutter has, for example, a saw-like shape having a plurality of blades having a shape extending from the leading end to the trailing end, and the control unit controls the descending distance of the cutter. Thus, the formation of the perforations and the cutting of the intermediate portion can be performed by one mechanism. Then, by repeating the creation of the cushioning material and the subsequent formation of the perforations or the cutting of the intermediate portion in an appropriate pattern, it is possible to manufacture an arbitrary number of cushioning materials.
[0016]
Thus, the work of cutting the cushioning material into pieces suitable for the purpose of packing can be omitted during the packing work, and thus the labor required for the packing work can be reduced.
[0017]
Further, since the formation and cutting of perforations can be performed by one mechanism, a cushioning material manufacturing apparatus capable of manufacturing a cushioning material in an arbitrary number of continuous forms can be provided at low cost.
[0018]
An invention according to
[0019]
According to the second aspect of the present invention, by providing the separating means, it is possible to remove the cushioning material which is attached to the width welding means and remains there after cutting from the cylindrical film. By separating the cushioning material in this way, it is possible to prevent the occurrence of a jam that the tubular film is clogged at the width welding unit. Therefore, it is possible to manufacture an arbitrary number of consecutive buffer materials with high efficiency without wasting time or wasting film.
[0020]
Also, by making the separating means interlock with the cutting means in a lag phase, the buffer material is reliably removed without hindering the formation of the buffer material and cutting of the buffer material from the cylindrical film, Manufacturing efficiency can be further increased.
[0021]
The invention according to
[0022]
According to the invention as set forth in
[0023]
According to a fourth aspect of the present invention, in the cushioning material manufacturing apparatus according to any one of the first to third aspects, the control unit is configured to perform the control after the perforation is formed or after the seal is cut. The transport means transports the tubular film in a direction opposite to the transport direction at the time of forming the cushioning material, thereby separating the second welding means from the tubular film.
[0024]
According to the fourth aspect of the present invention, after the perforation is formed or after the middle portion is cut, the cylindrical film is conveyed in a direction opposite to the conveyance direction at the time of forming the cushioning material, thereby conveying the cylindrical film in a certain direction. Thus, the tubular film can be more reliably separated from the width welding means. This makes it possible to more reliably prevent the occurrence of a jam. Therefore, it is possible to reliably increase the efficiency of manufacturing the cushioning material in an arbitrary number of continuous forms.
[0025]
The invention according to claim 5 is the cushioning material manufacturing apparatus according to any one of
[0026]
According to the fifth aspect of the present invention, since the holding section is formed to have lower conductivity than the heating section main body, it is possible to prevent heat generated by the heater from being conducted to the heating section main body. Then, by suppressing the heat capacity of the system heated by the heater to be low, it is possible to enhance the responsiveness when controlling the temperature of the heater. Therefore, since the welding of the tubular film can be always performed at the set temperature, the cushioning material in which the air is reliably sealed can be manufactured with excellent appearance.
[0027]
The invention according to claim 6 is the cushioning material manufacturing apparatus according to any one of
[0028]
According to the invention described in claim 6, by making the tension applied to the heater fixture adjustable, the tension can be set so as not to be loosened when the heater generates heat and thermally expands. Thus, by preventing the heat generation unevenness of the heater, heat can be uniformly applied to the entire portion of the cylindrical film pressed against the heater. Further, the temperature sensor can accurately detect the temperature of the heater without leaving the heater. This makes it possible to appropriately control the temperature of the heater and to manufacture a cushioning material in which air is reliably sealed with excellent appearance.
[0029]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the configuration of the cushioning
[0030]
The
[0031]
A control unit (not shown) controls each component of the cushioning
[0032]
The
[0033]
The transport means 10 includes
[0034]
The air supply means 30 is provided close to the
[0035]
The longitudinal welding means 40 is a first welding means, and includes a
[0036]
As shown in FIG. 2, the
[0037]
The holding
[0038]
The
[0039]
Of the two
[0040]
The
[0041]
Further, the
[0042]
The
[0043]
Adjustment of the tension applied to the
[0044]
The tension applied to the
[0045]
The pressing unit 42 includes a pressing unit
[0046]
As shown in FIG. 3, the cutting
[0047]
The width welding means 60 is a second welding means. The upper and lower parts are welded over the entire width in a state where the X-direction tip (tip) of the
[0048]
The cutting means 50 separates the
[0049]
The
[0050]
The
[0051]
The
[0052]
As shown in FIG. 3, the
[0053]
The
[0054]
The
[0055]
1 and 3, the
[0056]
The
[0057]
Two
[0058]
The
[0059]
The
[0060]
The
[0061]
As described above, when the
[0062]
That is, the
[0063]
For example, when the
[0064]
Here, in the former operation mode of the two operation modes of the
[0065]
As shown in FIG. 6, the
[0066]
Since the heating unit
[0067]
The
[0068]
The
[0069]
The tension adjusting section is provided with a plate member and a tension adjusting screw, similarly to the
[0070]
The
[0071]
The cooling
[0072]
Of the constituent elements of the separating means 70, the shaving
[0073]
As shown in FIG. 6, the
[0074]
The
[0075]
The receiving
[0076]
On the surface of the receiving
[0077]
The push-up
[0078]
The
[0079]
The contact portion 724c of the kickback link 724 contacts the
[0080]
When the receiving
[0081]
Here, the phase difference when the
[0082]
Next, the procedure for the cushioning
[0083]
Prior to the production of the
[0084]
After inputting the above operating conditions, formation of the
[0085]
The
[0086]
Here, the temperature of the
[0087]
In the width welding means 60, the
[0088]
By supplying power to the
[0089]
When the
[0090]
By forming the
[0091]
Here, when the
[0092]
By operating the
[0093]
After the formation of the
[0094]
After the
[0095]
When the perforation 1d is formed in the intermediate portion and the
[0096]
Therefore, prior to forming the
[0097]
Here, the distance by which the
[0098]
Next, a case where the formed
[0099]
Even when the
[0100]
After the cutting of the intermediate portion, the
[0101]
As the receiving
[0102]
After the
[0103]
Further, by the action of the
[0104]
After the
[0105]
When manufacturing the
[0106]
For example, in the case where the
[0107]
As described above, the
[0108]
Therefore, the formation of the
[0109]
Further, the selection of the formation of the perforations 1d and the cutting of the intermediate portion is performed by controlling the distance that the
[0110]
Further, after the
[0111]
Further, by making the separating means 70 interlock with the lowering of the
[0112]
In addition, the separating means 70 is configured such that the
[0113]
Further, after the perforation 1d is formed or the intermediate portion is cut, the
[0114]
Since the cushioning
[0115]
After the formation of the
[0116]
In addition, in the
[0117]
By making it possible to easily and surely control the temperature of the
[0118]
In this way, the
[0119]
Also, the
[0120]
Thus, the portions of the
[0121]
Note that the cushioning
[0122]
Further, the cushioning
[0123]
In the cushioning
[0124]
Further, as shown in FIG. 10, a configuration may be adopted in which the above components are moved up and down by driving the
[0125]
Further, the vertical movement of the
[0126]
Also, the components of the cutting means 50, the width welding means 60, and the separating means 70 are not limited to those that are moved up and down by converting the rotational movement of the
[0127]
As described above, the mechanism for vertically moving the components of the cutting means 50, the width welding means 60, and the separating means 70 is a matter of design, and the lowering of the
[0128]
In the
[0129]
In the embodiment shown in FIG. 12, the
[0130]
When the receiving
[0131]
In the embodiment of FIG. 12, the receiving
[0132]
Further, the
[0133]
Further, as shown in FIG. 14, the receiving
[0134]
When the receiving
[0135]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, an arbitrary number of cushioning materials to be used for a packing operation can be manufactured. Therefore, the labor required for the packing operation can be reduced.
[0136]
According to the second aspect of the present invention, by preventing the occurrence of a jam, it is possible to efficiently manufacture an arbitrary number of consecutive cushioning members.
[0137]
According to the third aspect of the invention, it is possible to more reliably prevent the occurrence of a jam.
[0138]
According to the invention described in claim 4, the same effect as the invention described in
[0139]
According to the fifth aspect of the present invention, the cushioning material can be manufactured with high quality and high efficiency.
[0140]
According to the invention described in claim 6, the same effect as that of the invention described in claim 5 can be obtained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a configuration of a cushioning
FIG. 2 is a perspective view (a), a main part front view (b), and a cross-sectional side view (c) of a
FIG. 3 is a side sectional view schematically showing a
4A is a front view of a
FIG. 5A is a top view showing an example of
FIG. 6 is a perspective view showing a part of a
FIG. 7 is a main part side view showing a procedure for forming the
FIG. 8 is a main part side view showing a procedure for separating the
FIG. 9 is a perspective view of a main part schematically showing a cutting means 50 applied to another embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a perspective view of a main part schematically showing a cutting means 50 applied to another embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a schematic perspective view of a main part of a cutting means 50 applied to another embodiment of the present invention.
FIG. 12 is a perspective view showing a part of a configuration of a receiving
FIG. 13 is a perspective view showing a part of a structure of a
FIG. 14 is a perspective view showing a part of a configuration of a
FIG. 15 is a main part side view showing an outline of a conventional cushioning
FIG. 16 is a top view showing an example of
17A is a perspective view showing a configuration of a
FIG. 18 is a front view of a
[Explanation of symbols]
1 film (strip film, tubular film)
1c Seal part
1d, 3d perforation
2,3 cushioning material
10 Conveying means
20 Incision means
30 Air supply means
40,940 Longitudinal welding means (first welding means)
41, 61, 941, 961
Heating section
42 Pressing part
50,950 Cutting means
51,951 Drive unit
52 first crank
53 Second crank
54 Cutter section
545,945 Cutter
60,960 width welding means (second welding means)
70 Separation means
71 Sharpener
72 Receiving part
73 Second crank
100, 900 cushioning material production equipment
411, 611, 945
Heating unit body
412, 612 heater
413, 414 Electrode fitting (heater fixture)
415 Tension adjustment unit
416 Temperature sensor
418, 618 Holder
545 cutter
722 receiving plate (receiving part)
723 Push-up plate (push-up part)
Claims (6)
帯状フィルムの左右の両側縁部を互いに重ね合わせた状態で溶着して前記筒状フィルムを形成する第一溶着手段と、
前記第一溶着手段に前記帯状フィルムを供給するフィルム供給手段と、
前記第一溶着手段の前記フィルム供給手段側の端部に近接して設けられ、前記筒状フィルム内部に空気を供給する空気供給手段と、
前記筒状フィルムの全幅にわたり溶着して第一のシール部を形成して前記筒状フィルムを前記送風手段によって膨らむ形状とし、前記第一のシール部から所定距離離れた位置に第二のシール部を形成して前記緩衝材を形成する第二溶着手段と、
前記筒状フィルムを前記第一溶着手段から前記第二溶着手段まで搬送する搬送手段と、
前記第二のシール部に対するミシン目の形成及び前記第二のシール部の切断を行なうカッターを有した切断手段と、
前記第一のシール部の形成に引き続いて前記筒状フィルムを前記搬送手段で所定距離搬送し、前記空気供給手段により前記筒状フィルム内部に空気を供給しながら前記第二溶着手段により前記第二のシール部を形成して前記緩衝材を形成した後、
前記カッターによる前記第二のシール部に対するミシン目の形成又は該カッターによる前記第二のシール部の切断を選択して行なう制御手段と、を備え、
前記カッターは、先端から後端にかけて広がった形状の刃を複数個有し、
前記刃は前記筒状フィルムの幅に対応した長さにわたって、互いに後端で接して設けられているとともに、
前記制御手段は、前記カッターを、前記刃の先端と前記第二のシール部が当接する位置から所定距離未満の距離まで下降させることで該第二のシール部に対して前記ミシン目の形成し、該カッターを、該刃の先端と前記第二のシール部が当接する位置から前記所定距離以上の距離を下降させることで該第二のシール部を切断することを特徴とする緩衝材製造装置。A cushioning material manufacturing apparatus for manufacturing a cushioning material in a sealed form by inflating a tubular film with air,
First welding means for forming the tubular film by welding in a state where the left and right side edges of the band-shaped film are overlapped with each other,
Film supply means for supplying the strip film to the first welding means,
Air supply means provided near the end on the film supply means side of the first welding means, and supplies air into the cylindrical film,
The first sealing portion is formed by welding over the entire width of the cylindrical film, and the cylindrical film is shaped to expand by the blowing means, and the second sealing portion is located at a predetermined distance from the first sealing portion. Forming a second welding means to form the buffer material,
Transport means for transporting the tubular film from the first welding means to the second welding means,
Cutting means having a cutter for forming perforations in the second seal portion and cutting the second seal portion;
Subsequent to the formation of the first seal portion, the cylindrical film is transported a predetermined distance by the transport means, and the second welding means is used to supply the air inside the tubular film by the air supply means. After forming the sealing portion and forming the cushioning material,
Control means for selecting and forming a perforation on the second seal portion by the cutter or cutting the second seal portion by the cutter,
The cutter has a plurality of blades having a shape spread from a front end to a rear end,
The blades are provided in contact with each other at rear ends over a length corresponding to the width of the tubular film,
The control means forms the perforation on the second seal portion by lowering the cutter from a position where the tip of the blade contacts the second seal portion to a distance less than a predetermined distance. An apparatus for manufacturing a cushioning material, wherein the cutter is lowered by a distance equal to or more than the predetermined distance from a position at which the tip of the blade contacts the second seal portion to cut the second seal portion. .
帯状フィルムの左右の両側縁部を互いに重ね合わせた状態で溶着して前記筒状フィルムを形成する第一溶着手段と、
前記第一溶着手段に前記帯状フィルムを供給するフィルム供給手段と、
前記第一溶着手段の前記フィルム供給手段側の端部に近接して設けられ、前記筒状フィルム内部に空気を供給する空気供給手段と、
前記筒状フィルムの全幅にわたり溶着して第一のシール部を形成して前記筒状フィルムを前記送風手段によって膨らむ形状とし、前記第一のシール部から所定距離離れた位置に第二のシール部を形成して前記緩衝材を形成する第二溶着手段と、
前記筒状フィルムを前記第一溶着手段から前記第二溶着手段まで搬送する搬送手段と、
前記第二のシール部に対するミシン目の形成及び前記第二のシール部の切断を行なうカッターを有した切断手段と、
前記筒状フィルムを前記第一溶着手段から前記第二溶着手段まで搬送する搬送手段と、
前記第二溶着手段と前記緩衝材との引き離しを行なう引き離し手段と、
前記第一のシール部の形成に引き続いて前記筒状フィルムを前記搬送手段で所定距離搬送し、前記空気供給手段により前記筒状フィルム内部に空気を供給しながら前記第二溶着手段により前記第二のシール部を形成して前記緩衝材を形成した後、
前記カッターによる前記第二のシール部に対するミシン目の形成又は該カッターによる前記第二のシール部の切断を選択して行なう制御手段と、を備え、
前記引き離し手段は、前記切断手段に対して遅れ位相で連動し、前記カッターが前記第二のシール部を切断した後に前記引き離しを行なうことを特徴とする緩衝材製造装置。A cushioning material manufacturing apparatus for manufacturing a cushioning material in a sealed form by inflating a tubular film with air,
First welding means for forming the tubular film by welding in a state where the left and right side edges of the band-shaped film are overlapped with each other,
Film supply means for supplying the strip film to the first welding means,
Air supply means provided near the end on the film supply means side of the first welding means, and supplies air into the cylindrical film,
The first sealing portion is formed by welding over the entire width of the cylindrical film, and the cylindrical film is shaped to expand by the blowing means, and the second sealing portion is located at a predetermined distance from the first sealing portion. Forming a second welding means to form the buffer material,
Transport means for transporting the tubular film from the first welding means to the second welding means,
Cutting means having a cutter for forming perforations in the second seal portion and cutting the second seal portion;
Transport means for transporting the tubular film from the first welding means to the second welding means,
Separating means for separating the second welding means and the cushioning material,
Subsequent to the formation of the first seal portion, the cylindrical film is transported a predetermined distance by the transport means, and the second welding means is used to supply the air inside the tubular film by the air supply means. After forming the sealing portion and forming the cushioning material,
Control means for selecting and forming a perforation on the second seal portion by the cutter or cutting the second seal portion by the cutter,
An apparatus for manufacturing a cushioning material, wherein the separating means interlocks with the cutting means in a delayed phase, and performs the separating after the cutter cuts the second seal portion.
前記削ぎ部と前記受け部とで前記緩衝材の前記第二溶着手段側端部の近傍を挟持するとともに、
前記押上部は前記受け部の下降に連動して上昇することを特徴とする請求項2に記載の緩衝材製造装置。The separating means includes a push-up unit that pushes up the second welding unit side end of the cushioning material, a shaving unit that descends in conjunction with the cutting unit, and a receiving unit that is pushed down by the shaving unit and descends. Have
The shaving portion and the receiving portion sandwich the vicinity of the end of the cushioning material on the side of the second welding means,
The cushioning material manufacturing apparatus according to claim 2, wherein the push-up portion rises in conjunction with the lowering of the receiving portion.
前記加熱部は、加熱部本体と、通電により熱を発生するヒータと、前記加熱部本体と前記ヒータとの間に設けられ、前記ヒータを保持する保持部と、を有するとともに、
前記保持部は前記加熱部本体よりも熱伝導性が低く形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の緩衝材製造装置。At least one of the first welding unit and the second welding unit has a heating unit that heats the tubular film, and a pressing unit that presses the tubular film against the heating unit,
The heating unit has a heating unit main body, a heater that generates heat when energized, and a holding unit that is provided between the heating unit main body and the heater and holds the heater.
5. The cushioning material manufacturing apparatus according to claim 1, wherein the holding unit is formed to have lower thermal conductivity than the heating unit main body. 6.
前記加熱部は、加熱部本体と、通電により熱を発生するヒータと、張力を付与した状態で前記ヒータを両端部で固定するヒータ固定具と、を有するともに、
前記ヒータ固定具は前記張力を調整する張力調整部を有することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の緩衝材製造装置。At least one of the first welding unit and the second welding unit has a heating unit that heats the tubular film, and a pressing unit that presses the tubular film against the heating unit,
The heating unit has a heating unit main body, a heater that generates heat when energized, and a heater fixture that fixes the heater at both ends in tension.
The said heater fixture has a tension adjustment part which adjusts the said tension, The cushioning material manufacturing apparatus as described in any one of Claim 1 to 5 characterized by the above-mentioned.
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