JP2004033072A - 回転刃 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】回転軸106に接続する回転刃100であって、回転軸106と回転刃100との接続箇所が刃部101よりも上方に位置し、横方向から見た場合に接続部材であるボルト部107及びナット108が刃部101よりも下方に出ていないことを特徴とする回転刃100を提供する。
【選択図】図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転動力発生装置と回転動力伝達部材とを有する草刈機に使用される回転刃に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、回転動力発生装置と回転動力伝達部材とを有する草刈機に使用される回転刃は、図8に表されているように、円盤状に形成されており、この回転刃400と回転動力伝達部材420とを接続部材としてのボルト部421とナット422で接続している。
【0003】
具体的には、回転動力伝達部材420に形成されているボルト部421に、刃部423の下方からナット422をはめることにより、この回転動力伝達部材420に円盤状の回転刃400を接続するようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、円盤状に形成した刃部の下方から回転動力伝達部材に形成されているボルト部にナットをはめたのでは、実際に草を刈るときに、回転刃の下方に出ているボルト部やナットが地面にぶつかり、このボルト部やナットが破損してしまうことがあった。
【0005】
また、円盤状に形成されている刃部を有する草刈機で木を切る場合には、この木を深く切り込みすぎてしまうときがあり、このようなときには、回転動力発生装置に過度の負荷をかけてしまい、時には、回転刃の回転が止まってしまうこともあった。
【0006】
そこで、本発明は、回転刃と回転動力伝達部材とを接続している接続部材の破損を防止し、切り込み対象に深く切り込んでしまうことがない草刈機用の回転刃を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、本願第一の発明は、回転動力発生装置と回転動力伝達部材とを有する草刈機に使用される回転刃であって、前記回転動力伝達部材との接続箇所が刃部よりも上方に位置し、横方向から見た場合に前記回転動力伝達部材との接続部材が前記刃部よりも下方に出ていないことを特徴とする回転刃を提供する。
【0008】
本発明に係る回転刃は、回転動力発生装置と回転動力伝達部材とを有する草刈機に使用される。
【0009】
このような回転動力発生装置と回転動力伝達部材を有していれば、どのような草刈機でもよく、例えば、手提げ式の草刈機でもよく、走行車輪を付けた自走式の草刈機でもよい。
【0010】
回転動力発生装置は、回転動力伝達部材を回転させることにより、この回転動力伝達部材に接続されている回転刃を回転させるものであればよい。
【0011】
回転刃は、この回転動力伝達部材との接続箇所が刃部よりも上方に位置し、横方向から見た場合に回転動力伝達部材との接続部材が刃部よりも下方に出ていないようにすることで、この回転刃を回転させて草を刈り取る場合に、この接続部材が地面にぶつかることがなくなり、この接続部材の破損を防止することができる。
【0012】
このような回転刃としては、上面と、環状に形成された刃部と、この上面と刃部とに段差を付ける側壁と、を有し、上面に回転動力伝達部材との接続箇所を設けるように構成することができる。
【0013】
そして、この側壁を刃部及び上面に対して垂直に形成することで、例えば、木を切る場合に、この側壁がブレーキとなり、刃部が木を深く切り込みすぎてしまうことを防止することができる。
【0014】
また、誤って、人体を切ってしまった場合でも、この側壁がブレーキとなり、この回転刃が深く切り込んでしまうことを防止することができる。
【0015】
本願第二の発明は、回転動力発生装置と回転動力伝達部材とを有する草刈機に使用される回転刃であって、前記回転動力伝達部材との接続箇所と刃部との間に側壁を設けたことを特徴とする回転刃を提供する。
【0016】
このような側壁を設けることにより、例えば、木を切る場合に、この側壁がブレーキとなり、刃部が木を深く切り込みすぎてしまうことを防止することができ、また、誤って、人体を切ってしまった場合でも、この側壁がブレーキとなり、この回転刃が深く切り込んでしまうことを防止することができる。
【0017】
なお、このような側壁は、刃部に対して垂直に形成されていることが望ましい。
【0018】
また、このような側壁には、回転動力伝達部材の方に凸となるように環状の上面を設けることもできる。
【0019】
本願第三の発明は、回転動力発生装置と回転動力伝達部材とを有する草刈機に使用される回転刃であって、前記回転動力伝達部材との接続箇所と刃部との間に少なくとも側壁を有するカバーを設けたことを特徴とする回転刃を提供する。
【0020】
このような側壁を設けることにより、上述のように、木を切る場合に、この側壁がブレーキとなり、刃部が木を深く切り込みすぎてしまうことを防止することができ、また、誤って、人体を切ってしまった場合でも、この回転刃が深く切り込んでしまうことを防止することができる。
【0021】
そして、このような側壁は、刃部に対して垂直に形成されていることが望ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第一の実施形態に係る回転刃100の上方斜視図である。
【0023】
回転刃100は、実際に草等を刈る刃104を有し、環状に形成された刃部101と、軸用貫通孔105を有する上面102と、刃部101と上面102とに段差を付ける側壁103とにより構成されている。
【0024】
刃部101の長さ、即ち、側壁103から刃104の先端部104aまでの距離Xは、切断対象を深く切り込みすぎないようにするという本発明の目的を達成する範囲で適時選択することができる。
【0025】
なお、側壁103については、刃部101及び上面102に対して垂直となるように形成されている。
【0026】
この点、この側壁103を垂直ではなく、所定の角度に傾斜を付けるようにすることも可能である。
【0027】
図2に表されているように、回転刃100の上面102と側壁103の内部は中空状に形成されている。
【0028】
そして、回転刃100は、上面102に設けられている軸用貫通孔105に回転動力伝達部材として用いられる回転軸106を挿入し、この回転軸106の先端に設けられているボルト部107にナット108を取付けることにより回転軸106に接続されており、図示されてはいないがモーターによりこの回転軸106が回転させられた場合には、この回転軸106に接続されている回転刃100も回転させられるような構造となっている。
【0029】
ここで、図2に表されているように、側壁103の高さYは、ボルト部107及びナット108の高さZよりも高くされており、この回転刃100を横方向から見た場合にボルト部107及びナット108が刃部104よりも下方に出ないようにされている。
【0030】
以上のように本実施形態に係る回転刃100を構成したので、接続部材として用いられるボルト部107及びナット108が刃部104よりも下方に出ていないため、このボルト部107及びナット108が地面等にぶつかることがなく、このボルト部107及びナット108といった接続部材の破損を防止することができる。
【0031】
また、回転刃100には、側壁103が設けられているため、側壁103から刃104の先端部104a間での距離X以上に回転刃100が切断対象を深く切り込みすぎてしまうことがなくなる。
【0032】
図3は、本発明の第二の実施形態に係る回転刃200の上方斜視図である。
【0033】
回転刃200は、実際に草や木を切る刃104を有し、円盤状に形成された刃部201に軸用貫通孔205を設けており、刃部201の所定位置にこの刃部201に対して垂直となるように側壁203が設けられている。
【0034】
なお、本実施形態でも、第一の実施形態と同様、側壁203から刃104の先端部104aまでの距離Xは、木を切る際に深く切り込みすきないようにするという本発明の目的を達成する範囲で適時選択することができる。
【0035】
また、側壁203の高さZも、切断対象とぶつかって、深く切り込みすぎないようにするという本発明の目的を達成することができる範囲で、適時選択することができる。
【0036】
そして、図4に表されているように、回転刃200は、刃部201に設けられている軸用貫通孔205に回転動力伝達部材として用いられる回転軸106を挿入し、この回転軸106の先端に設けられているボルト部107にナット108を取付けることにより回転軸106に接続されており、図示されてはいないがモーターによりこの回転軸106が回転させられた場合には、この回転軸106に接続されている回転刃200も回転させられるような構造となっている。
【0037】
以上のように本実施形態に係る回転刃200を構成したので、刃部201に設けられた側壁203により、側壁203から刃104の先端部104a間での距離X以上に回転刃200が切断対象を深く切り込みすぎてしまうことがなくなる。
【0038】
なお、この側壁203については、図5に表されているように、回転軸106に向かって凸となるように、環状の上面202を設けることもできる。
【0039】
図6は、本発明の第三の実施形態に係る回転刃300の上方斜視図である。
【0040】
回転刃300は、実際に草等を刈る刃104を有し、板状に形成された刃部301の上方に、この刃部301に対して垂直となる側壁303を有するカバー310が設けられている。
【0041】
本実施形態においても、第一の実施形態と同様、側壁303から刃104の先端部104aまでの距離Xは、この回転刃300により刈り取る草の大きさ、及び、切断対象を深く切り込まないようにするという本発明の目的を達成する範囲で適時選択することができる。
【0042】
なお、カバー310の内部は、中空状にすることも可能である。
【0043】
また、側壁303の高さZも、切断対象とぶつかって、深く切り込みすぎないようにするという本発明の目的を達成することができる範囲で、適時選択することができる。
【0044】
図7に表されているように、カバー310及び刃部301には、その中心部に軸用貫通孔305が設けられており、この軸用貫通孔305に回転動力伝達部材として用いられる回転軸106を挿入し、この回転軸106の先端に設けられているボルト部107にナット108を取付けることで、回転刃300は回転軸106に取付けることができるようにされている。
【0045】
以上のように本実施形態に係る回転刃300を構成したので、側壁303から刃104の先端部104a間での距離X以上に回転刃300が切断対象を深く切り込みすぎてしまうことがなくなる。
【0046】
【発明の効果】
以上のように本発明を構成したので、側壁により、切断対象を深く切り込んでしまうことがなくなり、回転動力発生装置に過度の負担がかかるのを防止することができる。
【0047】
また、接続部材が刃部よりも下方に出ないようにすることにより、接続部材が地面に接触して破損してしまうことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施形態に係る回転刃100の上方斜視図。
【図2】回転刃100と回転軸106との接続例。
【図3】第二の実施形態に係る回転刃200の上方斜視図。
【図4】回転刃200と回転軸106との接続例。
【図5】回転刃200の変形例
【図6】第三の実施形態に係る回転刃300の上方斜視図。
【図7】回転刃300と回転軸106との接続例。
【図8】従来の回転刃400を表す側面図。
【符号の説明】
100、200、300 回転刃
101、201、301 刃部
102、202 上面
103、203、303 側壁
104 刃
105、205、305 軸用貫通孔
106 回転軸
107 ボルト部
108 ナット
310 カバー
Claims (7)
- 回転動力発生装置と回転動力伝達部材とを有する草刈機に使用される回転刃であって、
前記回転動力伝達部材との接続箇所が刃部よりも上方に位置し、横方向から見た場合に前記回転動力伝達部材との接続部材が前記刃部よりも下方に出ていないことを特徴とする回転刃。 - 前記回転刃は、上面と、環状に形成された刃部と、前記上面と前記刃部とに段差を付ける側壁と、を有し、
前記上面に前記回転動力伝達部材との接続箇所を設けたことを特徴とする請求項1に記載の回転刃。 - 前記側壁は、前記刃部及び前記上面に対して垂直に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の回転刃。
- 回転動力発生装置と回転動力伝達部材とを有する草刈機に使用される回転刃であって、
前記回転動力伝達部材との接続箇所と刃部との間に側壁を設けたことを特徴とする回転刃。 - 前記側壁には、前記回転動力伝達部材の方に凸となるように環状の上面が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の回転刃。
- 回転動力発生装置と回転動力伝達部材とを有する草刈機に使用される回転刃であって、
前記回転動力伝達部材との接続箇所と刃部との間に少なくとも側壁を有するカバーを設けたことを特徴とする回転刃。 - 前記側壁は、前記刃部に対して垂直に形成されていることを特徴とする請求項4乃至6の何れか一項に記載の回転刃。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002192939A JP2004033072A (ja) | 2002-07-02 | 2002-07-02 | 回転刃 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002192939A JP2004033072A (ja) | 2002-07-02 | 2002-07-02 | 回転刃 |
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JP2004033072A true JP2004033072A (ja) | 2004-02-05 |
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ID=31702027
Family Applications (1)
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JP2002192939A Pending JP2004033072A (ja) | 2002-07-02 | 2002-07-02 | 回転刃 |
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JP (1) | JP2004033072A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013106576A (ja) * | 2011-11-22 | 2013-06-06 | Ito Racing Service Co Ltd | 草刈刃および草刈機 |
-
2002
- 2002-07-02 JP JP2002192939A patent/JP2004033072A/ja active Pending
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JP2013106576A (ja) * | 2011-11-22 | 2013-06-06 | Ito Racing Service Co Ltd | 草刈刃および草刈機 |
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