JP2004032918A - 永久磁石型回転電機 - Google Patents
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Abstract
【課題】高回転数時の過大な誘起電圧を抑制することができて、大きなリラクタンストルクを得ることができる永久磁石型回転電機を提供すること。
【解決手段】ほぼ円筒状の固定子鉄心12の内周面に固定子巻線13が配設された固定子11と、該固定子11の内周側に所定の空隙Gを介して回転可能に支持された回転子14とからなり、14は、円柱状の回転子鉄心15と、15の軸方向両端面の円板の中心同士を結んだ位置に貫通配設された回転軸19と、15であって19の外周面と12の内周面と対向する部分に埋設され、各組は各々軸方向と直交する断面から見たときほぼV字状であって、該V字の角部が19側に向くように配設された板状の永久磁石16からなる少なくとも2組の回転子磁極と、15であって16と12の対向する位置に回転子磁極に対してそれぞれ平行に形成されたほぼV字状の複数のスリット17又は複数の穴18を具備したもの。
【選択図】 図1
【解決手段】ほぼ円筒状の固定子鉄心12の内周面に固定子巻線13が配設された固定子11と、該固定子11の内周側に所定の空隙Gを介して回転可能に支持された回転子14とからなり、14は、円柱状の回転子鉄心15と、15の軸方向両端面の円板の中心同士を結んだ位置に貫通配設された回転軸19と、15であって19の外周面と12の内周面と対向する部分に埋設され、各組は各々軸方向と直交する断面から見たときほぼV字状であって、該V字の角部が19側に向くように配設された板状の永久磁石16からなる少なくとも2組の回転子磁極と、15であって16と12の対向する位置に回転子磁極に対してそれぞれ平行に形成されたほぼV字状の複数のスリット17又は複数の穴18を具備したもの。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ほぼ円柱状の回転子鉄心の軸方向に複数の永久磁石を埋め込んで回転子磁極が構成された回転子を有する永久磁石型回転電機に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種従来の永久磁石型回転電機の一例として、特開平11−27913号公報(第1の公知例)で開示されており、図6及び図7はこれを説明するための図である。すなわち、固定子1は、ほぼ円筒状の固定子鉄心2の内周側に形成されている複数の固定子巻線収納部2aに夫々固定子巻線3が巻装されている。固定子鉄心2の内周側には空隙Gを介して回転子4が回転可能に設けられている。
【0003】
この回転子4は、図7に示すようにほぼ円柱状の回転子鉄心5の軸方向に、回転子鉄心5の軸方向端面の円板の中心を結ぶ線上に貫通固定された回転軸19と、回転子鉄心5であって回転軸の外周面と固定子鉄心2の内周面と対向する部分に、軸方向に沿って埋設され、軸方向と直交する断面から見たときほぼV字状であって、該V字の角部が回転軸19側に向くように配設された2枚の板状の永久磁石6で1個の回転子磁極(回転子磁石極)を構成し、この回転子磁極が例えば4組からなり、回転子鉄心5の永久磁石6と回転子鉄心5の外周面で挟まれた部分に形成し、内部を空洞(空隙)とした軸方向断面が扇状の孔7とで構成されている。なお、各回転子磁極を構成する2枚の永久磁石6は、N極とS極とが交互になるように着磁されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、第1の公知例では孔7によって永久磁石6により発生する磁束が制限され、高回転数時における過大な誘起電圧を抑制する効果があるものの、孔7が固定子巻線3を流れる電流が作る磁極軸方向を通過する磁極軸方向磁束B1と磁極軸間方向を通過する磁極軸間方向磁束B2の両方を妨げる働きをするので、回転子4の磁極軸方向と磁極軸間方向の磁気抵抗差が大きくならず、大きなリラクタンストルクが得られない。その結果、永久磁石6によって発生するトルクとリラクタンストルクの総合トルクが大きくならないという問題があった。
【0005】
以上述べた第1の公知例の問題点を改善するため、次のように構成した第2の公知例(特開2000−32718号公報)、第3の公知例(特開2000−32691号公報)、第4の公知例(特開平11−206046号公報)、第4の公知例(特開平11−136892号公報)、第5の公知例(特開平11−136912号公報)がある。
【0006】
このうち第2及び第3の公知例は、いずれも回転子鉄心の外周面側、つまり固定子鉄心の内周面側に対向する側に軸方向断面が扇状の永久磁石を形成し、かつこの永久磁石と回転軸の間に、変形V字状又はI字状のスリットを形成したものである。このように構成することにより、何等かの理由で回転子の外周側から永久磁石に対して強い逆磁界がかかった場合には、この逆磁界により永久磁石の磁界が相殺され、本来必要な永久磁石の磁束量が減少することから、所望の磁束量を得るためには永久磁石の体積を増やす必要が生じる。
【0007】
また、第4の公知例は、円柱状の回転子鉄心の回転軸の周囲で軸方向に永久磁石が埋設され、該永久磁石と回転子鉄心の外周面の間に放射状の貫通孔が形成されているものであり、このような構成であるため第2及び第3の公知例の問題点は除去できるものの、該貫通孔によって回転子の回転方向が限定されるという問題点が新たに生ずる。
【0008】
さらに、第5の公知例は、円筒状の第1及び第2のコアが同一面に並設され、第1のコアは磁石トルクを出すためのものであり、第2のコアはリラクタンストルクを出すためのものであり、この2種類のコアを同軸上に組み合わせたものであり、この場合にはコアを2種類必要とすることから、部品点数及び工程数が多くなるという問題がある。
【0009】
本発明は以上のような事情に基づいてなされたものであり、その目的は高回転数時の過大な誘起電圧を抑制することができて、大きなリラクタンストルクを得ることができ、永久磁石の体積や部品点数、工程数を増やすことがなく、回転方向等の制約条件がなく、総合トルクを大きくすることができる永久磁石型回転電機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1に対応する発明は、円筒状の固定子鉄心の内周面に固定子巻線が配設された固定子と、該固定子の内周側に所定の空隙を介して回転可能に支持された回転子とからなる永久磁石型回転電機において、前記回転子は、円柱状の回転子鉄心と、前記回転子鉄心の軸方向両端面の中心同士を結んだ位置に貫通配設された回転軸と、前記回転子鉄心の内部に前記回転軸と平行に夫々埋設され、各組は各々軸方向と直交する断面で見たときほぼV字状であって、該V字の角部が前記回転軸側に向くように配設された板状の永久磁石からなる少なくとも2組の回転子磁極と、前記回転子鉄心に設けられ、前記各回転子磁極に沿うように前記回転子磁極の外周面側にほぼV字状に形成された磁気抵抗形成部とを具備した永久磁石型回転電機である。
【0011】
前記目的を達成するため、請求項3に対応する発明は、円筒状の固定子鉄心の内周面に固定子巻線が配設された固定子と、該固定子の内周側に所定の空隙を介して回転可能に支持された回転子とからなる永久磁石型回転電機において、前記回転子は、円柱状の回転子鉄心と、前記回転子鉄心の軸方向両端面の中心同士を結んだ位置に貫通配設された回転軸と、前記回転子鉄心の内部に前記回転軸と平行に夫々埋設され、各組は各々軸方向と直交する断面で見たときほぼV字状であって、該V字の角部が前記回転軸側に向くように配設された板状の永久磁石からなる少なくとも2組の回転子磁極と、前記回転子鉄心に設けられ、前記各回転子磁極に沿うように前記回転子磁極の外周面側にほぼV字状に形成された複数のスリット又は複数の穴とを具備した永久磁石型回転電機である。
【0012】
前記目的を達成するため、請求項4に対応する発明は、円筒状の固定子鉄心の内周面に固定子巻線が配設された固定子と、該固定子の内周側に所定の空隙を介して回転可能に支持された回転子とからなる永久磁石型回転電機において、前記回転子は、円柱状の回転子鉄心と、前記回転子鉄心の軸方向両端面の中心同士を結んだ位置に貫通配設された回転軸と、前記回転子鉄心の内部に前記回転軸と平行に夫々埋設され、各組は各々軸方向と直交する断面で見たときほぼV字状であって、該V字の角部が前記回転軸側に向くように配設された板状の永久磁石からなる少なくとも2組の回転子磁極と、前記回転子磁極の各組に対して複数設けられ、その回転子磁極の該V字の角部と前記回転軸とを結ぶ磁極軸に対称に形成される各々内部を空隙とした孔とを具備した永久磁石型回転電機である。
【0013】
請求項1、3、4のいずれかに対応する発明によれば、回転子鉄心の永久磁石に囲まれる部分に磁気抵抗形成部を形成したので、磁気抵抗形成部と永久磁石の間の部分が磁気飽和を起こすことによって永久磁石の磁束を制限し、固定子巻線を鎖交する磁束を低減することで過大な誘起電圧を抑制することができ、また、磁気抵抗形成部が固定子電流が作る磁極軸方向を通過する磁束を妨げ、磁極軸間方向を通過する磁束を妨げないことから、磁極軸方向の磁気抵抗は高く、磁極軸間方向の磁気抵抗は低くなって、リラクタンストルクを大きくできる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0015】
始めに、本発明に係る永久磁石型回転電機の第1の実施形態について図1および2を参照しながら説明する。固定子11は、ほぼ円筒状の固定子鉄心12の内周面に形成された固定子巻線収納部12aに、固定子巻線13が収納されており、これは図6の構成と同一である。
【0016】
図6と異なる点は以下に述べる回転子の構成である。回転子14は、固定子11の内周側に所定の空隙Gを介して回転可能に支持されたものであって、以下のように構成されている。回転子14は、円柱状の回転子鉄心15と、回転子鉄心15の軸方向両端面の円板の中心同士を結んだ位置に貫通配設された回転軸19と、回転子鉄心15に設けられ、回転軸19の外周面と固定子鉄心12の内周面と対向する部分でかつ軸方向に夫々埋設され、各組は各々軸方向と直交する断面から見たときほぼV字状であって、該V字の角部が回転軸19側に向くように夫々形成された収容空間部15a内に配設された板状の永久磁石16からなる少なくとも2組(本実施形態では4組)の回転子磁極と、回転子鉄心15に設けられ、各回転子磁極と固定子鉄心12とに対向する位置で各回転子磁極に沿うように回転子軸19の外周面側にほぼV字状に形成された磁気抵抗形成部、言い換えると回転子鉄心15に設けられ、各回転子磁極と前記固定子鉄心とに対向する位置で各回転子磁極に対してそれぞれほぼ平行に形成され、各回転子磁極の磁極軸方向の磁気抵抗を回転子鉄心15に比べて大きくし、かつ該各回転子磁極の磁極軸間方向の磁気抵抗を回転子鉄心15に比べて小さくするための磁気抵抗形成部とを具備したものである。
【0017】
磁気抵抗形成部は、具体的には以下に述べるスリット(細長い穴又は孔)17、該スリット17に非磁性材料を充填したもの、複数の穴(孔)18に非磁性材料を充填したもの、穴18と複数のスリット17aの組合わせからなるもの、穴18と複数のスリット17aの組合わせたもので穴18とスリット17aに夫々非磁性材料を充填したもの、これらのいずれかで構成したものである。
【0018】
第1の実施形態は、磁気抵抗形成部として、図1及び図2に示すように複数のスリット17を形成したものである。具体的には、回転子鉄心15であって各永久磁石16と固定子鉄心12の対向する位置に各永久磁石16に対してそれぞれ平行に形成されたほぼV字状の複数のスリット(空洞)17を形成したものである。
【0019】
以上述べた第1の本実施形態によれば、回転子鉄心15の永久磁石16に囲まれる部分には永久磁石16の配置に沿って内部を空洞としたスリット17を形成したから、回転子鉄心15のスリット17と永久磁石16の間の部分が磁気飽和を起こすことによって永久磁石16の磁束を制限し、固定子巻線13を鎖交する磁束を低減することで過大な誘起電圧を抑制することができ、また、スリット17が固定子電流が作る磁極軸方向を通過する磁束B1を妨げ、磁極軸間方向を通過する磁束B2を妨げないことから、磁極軸方向の磁気抵抗は高く、磁極軸間方向の磁気抵抗は低くなって、リラクタンストルクを大きくできる。
【0020】
なお、この場合の磁極軸は、各磁石極における永久磁石16の接触部のうち対向するもの同士を結ぶ直線のことである。
【0021】
ここで、永久磁石式回転電機のトルクTは式(1)で示される。
【0022】
T=P{φiq+(Ld−Lq)idiq} (1)
P:極対数、φ:永久磁石による鎖交磁束、Ld:磁極軸方向のインダクタンス、Lq:磁極軸間方向のインダクタンス、id:固定子巻線電流の磁極軸方向成分、iq:固定子巻線電流の磁極間軸方向成分。
【0023】
一般に磁気抵抗が低ければインダクタンスは高くなり、スリット17によって磁極軸方向の磁気抵抗が高く、磁極軸間方向の磁気抵抗が低くなることから、磁極軸方向のインダクタンスは低く、磁極軸間方向のインダクタンスは高くなる。スリット17により固定子巻線13を鎖交する磁束が低くなるので、(1)式第1項は小さくなるが、インダクタンス差が大きくなるので第2項は大きくなり、総合トルク自体は大きくできる。
【0024】
従って、第1の実施形態では、高回転数時において誘起電圧を高くすることなく高トルクを得ることができる。
【0025】
第2の実施形態は、磁気抵抗形成部として、図3に示すように前述した第1の実施形態のスリット17を形成せず、このスリット17の形成されている部分に、次のような複数の孔18を形成したものである。回転子鉄心15に埋設されている永久磁石16と回転子鉄心15の外周面との間であって、各永久磁石16に対して平行になるようにの配置に沿って内部を空隙とした複数の孔18を磁極軸を中心に対称に形成している。
【0026】
この第2の実施形態においても高回転数時において誘起電圧を高くすること無く高トルクを得ることができる。この場合、図1及び図2に示すようなスリット17ではなく、複数の孔18であることから回転子鉄心15は強度的に強くなる。
【0027】
第3の実施形態は、磁気抵抗形成部として、図4に示すように、この第3の実施形態を次のようにしたものである。すなわち、回転子鉄心15の永久磁石16に囲まれる部分の磁極軸上に内部を空洞とした孔18を形成し、前記孔18を中心に永久磁石16の配置に沿って複数のスリット17aを形成している。
【0028】
この第3の実施形態においても高回転数時において誘起電圧を高くすること無く高トルクを得ることができる。特に、磁極軸上に必ず孔18を設けることにより高回転数時の応力の集中を防ぐことができ、また、複数のスリット17aおよび孔18であることから回転子鉄心15は強度的に強くなる。
【0029】
第4の実施形態は、図5に示すように、各回転子磁極を構成する永久磁石16の両端部と回転軸19中心を結ぶ線で形成される角度が、磁極軸を中心に電気角で115〜120度の範囲に形成したものである。これは、前述の第1〜第3の実施形態の全てに適用できる。
【0030】
この第4の実施形態においても高回転数時において誘起電圧を高くすること無く高トルクを得ることができる。特に、永久磁石16が形成する磁極の両端部と回転軸19中心とがなす角度を磁極軸を中心に電気角115〜120度の範囲にすることで磁極間軸上の突極性が大きくなり、より大きなリラクタンストルクを発生することができる。
【0031】
第5の実施形態は、第1の実施形態のスリット17、第2の実施形態の孔18、第3の実施形態のスリット17及び孔18のいずれか叉はこれらの全てに非磁性材のステンレスを埋め込んだものである。このように構成することにより、前述の各実施形態での効果が得られることは言うまでもなく、スリット17叉はおよび孔18に非磁性材のステンレスを埋め込んだ分機械的強度が向上する。
【0032】
第6の実施形態は、第1の実施形態のスリット17、第2の実施形態の孔18、第3の実施形態のスリット17及び孔18のいずれか叉はこれらの全てに、導電性の非磁性材例えば銅またはアルミニウムを埋め込んだものである。第6の実施形態によれば、前述の各実施形態での効果が得られることは言うまでもなく、過渡的に非同期になったときに充填された導電性の非磁性材に電流が流れ、安定して回転する。
【0033】
【発明の効果】
本発明によれば、高回転数時の過大な誘起電圧を抑制することができて、大きなリラクタンストルクを得ることができ、永久磁石の体積や部品点数、工程数を増やすことがなく、回転方向等の制約条件がなく、総合トルクを大きくすることできる永久磁石型回転電機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の永久磁石型回転電機の第1の実施形態を示す縦断面図。
【図2】図1の回転子のみを拡大して示す縦断面図。
【図3】本発明の永久磁石型回転電機の第2の実施形態における回転子のみを拡大して示す縦断面図。
【図4】本発明の永久磁石型回転電機の第3の実施形態における回転子のみを拡大して示す縦断面図。
【図5】本発明の永久磁石型回転電機の第4の実施形態における回転子のみを拡大して示す縦断面図。
【図6】従来の永久磁石型回転電機の一例を示す縦断面図。
【図7】図6の回転子のみを拡大して示す縦断面図。
【符号の説明】
1…固定子
2…固定子鉄心
2a…固定子巻線収納部
3…固定子巻線
4…回転子
5…回転子鉄心
6…永久磁石
7…孔
11…固定子
12…固定子鉄心
12a…固定子巻線収納部
13…固定子巻線
14…回転子
15…回転子鉄心
15a…収容空間部
16…永久磁石
17…スリット
17a…スリット
18…穴
18…孔
19…回転軸
【発明の属する技術分野】
本発明は、ほぼ円柱状の回転子鉄心の軸方向に複数の永久磁石を埋め込んで回転子磁極が構成された回転子を有する永久磁石型回転電機に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種従来の永久磁石型回転電機の一例として、特開平11−27913号公報(第1の公知例)で開示されており、図6及び図7はこれを説明するための図である。すなわち、固定子1は、ほぼ円筒状の固定子鉄心2の内周側に形成されている複数の固定子巻線収納部2aに夫々固定子巻線3が巻装されている。固定子鉄心2の内周側には空隙Gを介して回転子4が回転可能に設けられている。
【0003】
この回転子4は、図7に示すようにほぼ円柱状の回転子鉄心5の軸方向に、回転子鉄心5の軸方向端面の円板の中心を結ぶ線上に貫通固定された回転軸19と、回転子鉄心5であって回転軸の外周面と固定子鉄心2の内周面と対向する部分に、軸方向に沿って埋設され、軸方向と直交する断面から見たときほぼV字状であって、該V字の角部が回転軸19側に向くように配設された2枚の板状の永久磁石6で1個の回転子磁極(回転子磁石極)を構成し、この回転子磁極が例えば4組からなり、回転子鉄心5の永久磁石6と回転子鉄心5の外周面で挟まれた部分に形成し、内部を空洞(空隙)とした軸方向断面が扇状の孔7とで構成されている。なお、各回転子磁極を構成する2枚の永久磁石6は、N極とS極とが交互になるように着磁されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、第1の公知例では孔7によって永久磁石6により発生する磁束が制限され、高回転数時における過大な誘起電圧を抑制する効果があるものの、孔7が固定子巻線3を流れる電流が作る磁極軸方向を通過する磁極軸方向磁束B1と磁極軸間方向を通過する磁極軸間方向磁束B2の両方を妨げる働きをするので、回転子4の磁極軸方向と磁極軸間方向の磁気抵抗差が大きくならず、大きなリラクタンストルクが得られない。その結果、永久磁石6によって発生するトルクとリラクタンストルクの総合トルクが大きくならないという問題があった。
【0005】
以上述べた第1の公知例の問題点を改善するため、次のように構成した第2の公知例(特開2000−32718号公報)、第3の公知例(特開2000−32691号公報)、第4の公知例(特開平11−206046号公報)、第4の公知例(特開平11−136892号公報)、第5の公知例(特開平11−136912号公報)がある。
【0006】
このうち第2及び第3の公知例は、いずれも回転子鉄心の外周面側、つまり固定子鉄心の内周面側に対向する側に軸方向断面が扇状の永久磁石を形成し、かつこの永久磁石と回転軸の間に、変形V字状又はI字状のスリットを形成したものである。このように構成することにより、何等かの理由で回転子の外周側から永久磁石に対して強い逆磁界がかかった場合には、この逆磁界により永久磁石の磁界が相殺され、本来必要な永久磁石の磁束量が減少することから、所望の磁束量を得るためには永久磁石の体積を増やす必要が生じる。
【0007】
また、第4の公知例は、円柱状の回転子鉄心の回転軸の周囲で軸方向に永久磁石が埋設され、該永久磁石と回転子鉄心の外周面の間に放射状の貫通孔が形成されているものであり、このような構成であるため第2及び第3の公知例の問題点は除去できるものの、該貫通孔によって回転子の回転方向が限定されるという問題点が新たに生ずる。
【0008】
さらに、第5の公知例は、円筒状の第1及び第2のコアが同一面に並設され、第1のコアは磁石トルクを出すためのものであり、第2のコアはリラクタンストルクを出すためのものであり、この2種類のコアを同軸上に組み合わせたものであり、この場合にはコアを2種類必要とすることから、部品点数及び工程数が多くなるという問題がある。
【0009】
本発明は以上のような事情に基づいてなされたものであり、その目的は高回転数時の過大な誘起電圧を抑制することができて、大きなリラクタンストルクを得ることができ、永久磁石の体積や部品点数、工程数を増やすことがなく、回転方向等の制約条件がなく、総合トルクを大きくすることができる永久磁石型回転電機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1に対応する発明は、円筒状の固定子鉄心の内周面に固定子巻線が配設された固定子と、該固定子の内周側に所定の空隙を介して回転可能に支持された回転子とからなる永久磁石型回転電機において、前記回転子は、円柱状の回転子鉄心と、前記回転子鉄心の軸方向両端面の中心同士を結んだ位置に貫通配設された回転軸と、前記回転子鉄心の内部に前記回転軸と平行に夫々埋設され、各組は各々軸方向と直交する断面で見たときほぼV字状であって、該V字の角部が前記回転軸側に向くように配設された板状の永久磁石からなる少なくとも2組の回転子磁極と、前記回転子鉄心に設けられ、前記各回転子磁極に沿うように前記回転子磁極の外周面側にほぼV字状に形成された磁気抵抗形成部とを具備した永久磁石型回転電機である。
【0011】
前記目的を達成するため、請求項3に対応する発明は、円筒状の固定子鉄心の内周面に固定子巻線が配設された固定子と、該固定子の内周側に所定の空隙を介して回転可能に支持された回転子とからなる永久磁石型回転電機において、前記回転子は、円柱状の回転子鉄心と、前記回転子鉄心の軸方向両端面の中心同士を結んだ位置に貫通配設された回転軸と、前記回転子鉄心の内部に前記回転軸と平行に夫々埋設され、各組は各々軸方向と直交する断面で見たときほぼV字状であって、該V字の角部が前記回転軸側に向くように配設された板状の永久磁石からなる少なくとも2組の回転子磁極と、前記回転子鉄心に設けられ、前記各回転子磁極に沿うように前記回転子磁極の外周面側にほぼV字状に形成された複数のスリット又は複数の穴とを具備した永久磁石型回転電機である。
【0012】
前記目的を達成するため、請求項4に対応する発明は、円筒状の固定子鉄心の内周面に固定子巻線が配設された固定子と、該固定子の内周側に所定の空隙を介して回転可能に支持された回転子とからなる永久磁石型回転電機において、前記回転子は、円柱状の回転子鉄心と、前記回転子鉄心の軸方向両端面の中心同士を結んだ位置に貫通配設された回転軸と、前記回転子鉄心の内部に前記回転軸と平行に夫々埋設され、各組は各々軸方向と直交する断面で見たときほぼV字状であって、該V字の角部が前記回転軸側に向くように配設された板状の永久磁石からなる少なくとも2組の回転子磁極と、前記回転子磁極の各組に対して複数設けられ、その回転子磁極の該V字の角部と前記回転軸とを結ぶ磁極軸に対称に形成される各々内部を空隙とした孔とを具備した永久磁石型回転電機である。
【0013】
請求項1、3、4のいずれかに対応する発明によれば、回転子鉄心の永久磁石に囲まれる部分に磁気抵抗形成部を形成したので、磁気抵抗形成部と永久磁石の間の部分が磁気飽和を起こすことによって永久磁石の磁束を制限し、固定子巻線を鎖交する磁束を低減することで過大な誘起電圧を抑制することができ、また、磁気抵抗形成部が固定子電流が作る磁極軸方向を通過する磁束を妨げ、磁極軸間方向を通過する磁束を妨げないことから、磁極軸方向の磁気抵抗は高く、磁極軸間方向の磁気抵抗は低くなって、リラクタンストルクを大きくできる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0015】
始めに、本発明に係る永久磁石型回転電機の第1の実施形態について図1および2を参照しながら説明する。固定子11は、ほぼ円筒状の固定子鉄心12の内周面に形成された固定子巻線収納部12aに、固定子巻線13が収納されており、これは図6の構成と同一である。
【0016】
図6と異なる点は以下に述べる回転子の構成である。回転子14は、固定子11の内周側に所定の空隙Gを介して回転可能に支持されたものであって、以下のように構成されている。回転子14は、円柱状の回転子鉄心15と、回転子鉄心15の軸方向両端面の円板の中心同士を結んだ位置に貫通配設された回転軸19と、回転子鉄心15に設けられ、回転軸19の外周面と固定子鉄心12の内周面と対向する部分でかつ軸方向に夫々埋設され、各組は各々軸方向と直交する断面から見たときほぼV字状であって、該V字の角部が回転軸19側に向くように夫々形成された収容空間部15a内に配設された板状の永久磁石16からなる少なくとも2組(本実施形態では4組)の回転子磁極と、回転子鉄心15に設けられ、各回転子磁極と固定子鉄心12とに対向する位置で各回転子磁極に沿うように回転子軸19の外周面側にほぼV字状に形成された磁気抵抗形成部、言い換えると回転子鉄心15に設けられ、各回転子磁極と前記固定子鉄心とに対向する位置で各回転子磁極に対してそれぞれほぼ平行に形成され、各回転子磁極の磁極軸方向の磁気抵抗を回転子鉄心15に比べて大きくし、かつ該各回転子磁極の磁極軸間方向の磁気抵抗を回転子鉄心15に比べて小さくするための磁気抵抗形成部とを具備したものである。
【0017】
磁気抵抗形成部は、具体的には以下に述べるスリット(細長い穴又は孔)17、該スリット17に非磁性材料を充填したもの、複数の穴(孔)18に非磁性材料を充填したもの、穴18と複数のスリット17aの組合わせからなるもの、穴18と複数のスリット17aの組合わせたもので穴18とスリット17aに夫々非磁性材料を充填したもの、これらのいずれかで構成したものである。
【0018】
第1の実施形態は、磁気抵抗形成部として、図1及び図2に示すように複数のスリット17を形成したものである。具体的には、回転子鉄心15であって各永久磁石16と固定子鉄心12の対向する位置に各永久磁石16に対してそれぞれ平行に形成されたほぼV字状の複数のスリット(空洞)17を形成したものである。
【0019】
以上述べた第1の本実施形態によれば、回転子鉄心15の永久磁石16に囲まれる部分には永久磁石16の配置に沿って内部を空洞としたスリット17を形成したから、回転子鉄心15のスリット17と永久磁石16の間の部分が磁気飽和を起こすことによって永久磁石16の磁束を制限し、固定子巻線13を鎖交する磁束を低減することで過大な誘起電圧を抑制することができ、また、スリット17が固定子電流が作る磁極軸方向を通過する磁束B1を妨げ、磁極軸間方向を通過する磁束B2を妨げないことから、磁極軸方向の磁気抵抗は高く、磁極軸間方向の磁気抵抗は低くなって、リラクタンストルクを大きくできる。
【0020】
なお、この場合の磁極軸は、各磁石極における永久磁石16の接触部のうち対向するもの同士を結ぶ直線のことである。
【0021】
ここで、永久磁石式回転電機のトルクTは式(1)で示される。
【0022】
T=P{φiq+(Ld−Lq)idiq} (1)
P:極対数、φ:永久磁石による鎖交磁束、Ld:磁極軸方向のインダクタンス、Lq:磁極軸間方向のインダクタンス、id:固定子巻線電流の磁極軸方向成分、iq:固定子巻線電流の磁極間軸方向成分。
【0023】
一般に磁気抵抗が低ければインダクタンスは高くなり、スリット17によって磁極軸方向の磁気抵抗が高く、磁極軸間方向の磁気抵抗が低くなることから、磁極軸方向のインダクタンスは低く、磁極軸間方向のインダクタンスは高くなる。スリット17により固定子巻線13を鎖交する磁束が低くなるので、(1)式第1項は小さくなるが、インダクタンス差が大きくなるので第2項は大きくなり、総合トルク自体は大きくできる。
【0024】
従って、第1の実施形態では、高回転数時において誘起電圧を高くすることなく高トルクを得ることができる。
【0025】
第2の実施形態は、磁気抵抗形成部として、図3に示すように前述した第1の実施形態のスリット17を形成せず、このスリット17の形成されている部分に、次のような複数の孔18を形成したものである。回転子鉄心15に埋設されている永久磁石16と回転子鉄心15の外周面との間であって、各永久磁石16に対して平行になるようにの配置に沿って内部を空隙とした複数の孔18を磁極軸を中心に対称に形成している。
【0026】
この第2の実施形態においても高回転数時において誘起電圧を高くすること無く高トルクを得ることができる。この場合、図1及び図2に示すようなスリット17ではなく、複数の孔18であることから回転子鉄心15は強度的に強くなる。
【0027】
第3の実施形態は、磁気抵抗形成部として、図4に示すように、この第3の実施形態を次のようにしたものである。すなわち、回転子鉄心15の永久磁石16に囲まれる部分の磁極軸上に内部を空洞とした孔18を形成し、前記孔18を中心に永久磁石16の配置に沿って複数のスリット17aを形成している。
【0028】
この第3の実施形態においても高回転数時において誘起電圧を高くすること無く高トルクを得ることができる。特に、磁極軸上に必ず孔18を設けることにより高回転数時の応力の集中を防ぐことができ、また、複数のスリット17aおよび孔18であることから回転子鉄心15は強度的に強くなる。
【0029】
第4の実施形態は、図5に示すように、各回転子磁極を構成する永久磁石16の両端部と回転軸19中心を結ぶ線で形成される角度が、磁極軸を中心に電気角で115〜120度の範囲に形成したものである。これは、前述の第1〜第3の実施形態の全てに適用できる。
【0030】
この第4の実施形態においても高回転数時において誘起電圧を高くすること無く高トルクを得ることができる。特に、永久磁石16が形成する磁極の両端部と回転軸19中心とがなす角度を磁極軸を中心に電気角115〜120度の範囲にすることで磁極間軸上の突極性が大きくなり、より大きなリラクタンストルクを発生することができる。
【0031】
第5の実施形態は、第1の実施形態のスリット17、第2の実施形態の孔18、第3の実施形態のスリット17及び孔18のいずれか叉はこれらの全てに非磁性材のステンレスを埋め込んだものである。このように構成することにより、前述の各実施形態での効果が得られることは言うまでもなく、スリット17叉はおよび孔18に非磁性材のステンレスを埋め込んだ分機械的強度が向上する。
【0032】
第6の実施形態は、第1の実施形態のスリット17、第2の実施形態の孔18、第3の実施形態のスリット17及び孔18のいずれか叉はこれらの全てに、導電性の非磁性材例えば銅またはアルミニウムを埋め込んだものである。第6の実施形態によれば、前述の各実施形態での効果が得られることは言うまでもなく、過渡的に非同期になったときに充填された導電性の非磁性材に電流が流れ、安定して回転する。
【0033】
【発明の効果】
本発明によれば、高回転数時の過大な誘起電圧を抑制することができて、大きなリラクタンストルクを得ることができ、永久磁石の体積や部品点数、工程数を増やすことがなく、回転方向等の制約条件がなく、総合トルクを大きくすることできる永久磁石型回転電機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の永久磁石型回転電機の第1の実施形態を示す縦断面図。
【図2】図1の回転子のみを拡大して示す縦断面図。
【図3】本発明の永久磁石型回転電機の第2の実施形態における回転子のみを拡大して示す縦断面図。
【図4】本発明の永久磁石型回転電機の第3の実施形態における回転子のみを拡大して示す縦断面図。
【図5】本発明の永久磁石型回転電機の第4の実施形態における回転子のみを拡大して示す縦断面図。
【図6】従来の永久磁石型回転電機の一例を示す縦断面図。
【図7】図6の回転子のみを拡大して示す縦断面図。
【符号の説明】
1…固定子
2…固定子鉄心
2a…固定子巻線収納部
3…固定子巻線
4…回転子
5…回転子鉄心
6…永久磁石
7…孔
11…固定子
12…固定子鉄心
12a…固定子巻線収納部
13…固定子巻線
14…回転子
15…回転子鉄心
15a…収容空間部
16…永久磁石
17…スリット
17a…スリット
18…穴
18…孔
19…回転軸
Claims (7)
- 円筒状の固定子鉄心の内周面に固定子巻線が配設された固定子と、該固定子の内周側に所定の空隙を介して回転可能に支持された回転子とからなる永久磁石型回転電機において、
前記回転子は、
円柱状の回転子鉄心と、
前記回転子鉄心の軸方向両端面の中心同士を結んだ位置に貫通配設された回転軸と、
前記回転子鉄心の内部に前記回転軸と平行に夫々埋設され、各組は各々軸方向と直交する断面で見たときほぼV字状であって、該V字の角部が前記回転軸側に向くように配設された板状の永久磁石からなる少なくとも2組の回転子磁極と、
前記回転子鉄心に設けられ、前記各回転子磁極に沿うように前記回転子磁極の外周面側にほぼV字状に形成された磁気抵抗形成部と、
を具備した永久磁石型回転電機。 - 前記磁気抵抗形成部は、スリット、該スリットに非磁性材料を充填したもの、複数の穴、該各穴に非磁性材料を充填したもの、穴とスリットを組み合わせたもの、穴とスリットに夫々非磁性材料を充填したもののいずれかで構成したものである請求項1記載の永久磁石型回転電機。
- 円筒状の固定子鉄心の内周面に固定子巻線が配設された固定子と、該固定子の内周側に所定の空隙を介して回転可能に支持された回転子とからなる永久磁石型回転電機において、
前記回転子は、
円柱状の回転子鉄心と、
前記回転子鉄心の軸方向両端面の中心同士を結んだ位置に貫通配設された回転軸と、
前記回転子鉄心の内部に前記回転軸と平行に夫々埋設され、各組は各々軸方向と直交する断面で見たときほぼV字状であって、該V字の角部が前記回転軸側に向くように配設された板状の永久磁石からなる少なくとも2組の回転子磁極と、
前記回転子鉄心に設けられ、前記各回転子磁極に沿うように前記回転子磁極の外周面側にほぼV字状に形成された複数のスリット又は複数の穴と、
を具備した永久磁石型回転電機。 - 円筒状の固定子鉄心の内周面に固定子巻線が配設された固定子と、該固定子の内周側に所定の空隙を介して回転可能に支持された回転子とからなる永久磁石型回転電機において、
前記回転子は、
円柱状の回転子鉄心と、
前記回転子鉄心の軸方向両端面の中心同士を結んだ位置に貫通配設された回転軸と、
前記回転子鉄心の内部に前記回転軸と平行に夫々埋設され、各組は各々軸方向と直交する断面で見たときほぼV字状であって、該V字の角部が前記回転軸側に向くように配設された板状の永久磁石からなる少なくとも2組の回転子磁極と、
前記回転子磁極の各組に対して複数設けられ、その回転子磁極の該V字の角部と前記回転軸とを結ぶ磁極軸に対称に形成される各々内部を空隙とした孔と、
を具備した永久磁石型回転電機。 - 前記永久磁石が形成する磁極の両端部と回転軸中心とがなす角度が、磁極軸を中心に電気角115〜120度の範囲にあることを特徴とする請求項3〜4のいずれかに記載の永久磁石型回転電機。
- 前記スリットあるいは孔に非磁性材を充填してなることを特徴とする請求項3〜4のいずれかに記載の永久磁石型回転電機。
- 前記スリットあるいは孔には導電性の非磁性材を充填してなることを特徴とする請求項3〜4のいずれかに記載の永久磁石型回転電機。
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-
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- 2002-06-26 JP JP2002186490A patent/JP2004032918A/ja active Pending
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