JP2004031421A - キャパシタセルの製造方法及びその装置 - Google Patents

キャパシタセルの製造方法及びその装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高品質の電気二重層キャパシタセルを効率良く製造する方法及びその装置の提供する。
【解決手段】密閉された空間でキャパシタセルを製造するキャパシタセル製造装置において、キャパシタセルを組み立てる組み立てライン10aが設けられる第一グローブボックス10と、キャパシタ積層体4を収容するキャパシタケースに電解液を注入する工程が行われる第二グローブボックス20と、キャパシタケースを密封する工程が行われる第三グローブボックス30と、第一グローブボックス10と第二グローブボックス20を結ぶパストンネル60と、第二グローブボックス20と第三グローブボックス30を結ぶパストンネル60と、各パストンネル60内に設けられる搬送コンベア18と、各パストンネル60を開閉するパストンネル扉62とを備えるものとした。
【選択図】  図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電気二重層キャパシタセルの製造方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、各種の蓄電装置として、急速充電が可能で充放電サイクル寿命が長い、電気二重層キャパシタセルの適用技術が注目される。
【0003】
電気二重層キャパシタセルは、同数の正極体と負極体をこれらの間にセパレータを介在させて交互に積層して構成される。これらキャパシタ積層体は電解液に浸され、容器に収容して密封される(特許第3005992号,特開平7−94374号、参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、このような電気二重層キャパシタセルの従来技術を踏まえつつ、高品質の電気二重層キャパシタセルを効率良く製造する方法及びその装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、キャパシタセルの製造方法において、キャパシタセルを組み立てる組み立てラインが設けられる第一グローブボックスと、キャパシタ積層体を収容するキャパシタケースに電解液を注入する工程が行われる第二グローブボックスと、キャパシタケースを密封する工程が行われる第三グローブボックスと、第一グローブボックスと第二グローブボックスを結ぶパストンネルと、第二グローブボックスと第三グローブボックスを結ぶパストンネルと、各パストンネル内に設けられる搬送コンベアと、各パストンネルを開閉するパストンネル扉とを用い、密閉された空間でキャパシタセルを製造するものとした。
【0006】
第2の発明は、密閉された空間でキャパシタセルを製造するキャパシタセルの製造装置に適用する。
【0007】
そして、キャパシタセルを組み立てる組み立てラインが設けられる第一グローブボックスと、キャパシタ積層体を収容するキャパシタケースに電解液を注入する工程が行われる第二グローブボックスと、キャパシタケースを密封する工程が行われる第三グローブボックスと、第一グローブボックスと第二グローブボックスを結ぶパストンネルと、第二グローブボックスと第三グローブボックスを結ぶパストンネルと、各パストンネル内に設けられる搬送コンベアと、各パストンネルを開閉するパストンネル扉とを備えるものとした。
【0008】
第3の発明は、第2の発明において、第一グローブボックス内に組み立てラインより第二グローブボックス側に組み立てられたキャパシタセルの検査を行う検査領域を設けるものとした。
【0009】
第4の発明は、第2または第3の発明において、第二グローブボックスに複数の電解精製槽を設け、この電解精製槽内でキャパシタ積層体に電解液を含浸させる工程とキャパシタ積層体の残存水分や官能基を電解精製する工程が行われる構成とした。
【0010】
第5の発明は、第2から第4のいずれか一つの発明において、第三グローブボックス内に、キャパシタケースを密封するトップシール装置を設け、このトップシール装置の後方に密封処理前のキャパシタセルを貯めるストックエリアを設け、トップシール装置の前方に密封処理後のキャパシタセルを貯めるストックエリアが設けるものとした。
【0011】
【発明の作用および効果】
第1、第2の発明において、各グローブボックスとパストンネルによって密閉された空間がそれぞれ独立して画成され、パストンネル内の搬送コンベアによってキャパシタセルが各製造工程の順に搬送されるため、キャパシタセルを外気にさらすことなく効率良く製造することが可能となり、品質の安定化と製品のコストダウンがはかれる。
【0012】
第3の発明において、組み立てラインの前方に検査領域が設けられることにより、キャパシタセルを検査する工程及び第二グローブボックスへ搬送する工程が効率良く行われる。
【0013】
第4の発明において、複数の電解精製槽にてキャパシタ積層体に電解液を含浸させる工程と、キャパシタ積層体の電解精製をする工程が効率良く行われる。
【0014】
第5の発明において、トップシール装置の後方及び前方にキャパシタセルを貯めるストックエリアが設けられることにより、トップシール装置の密封処理する工程及び完成したキャパシタセルを搬出する工程が効率良く行われる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0016】
図1において、電気二重層キャパシタセル1の一例を説明する。5はキャパシタ積層体4を電解液と共に収容するキャパシタケース、2はキャパシタケース5の外部に引き出される1対の端子板(キャパシタセル電極)であり、各端子板2は短尺状のアルミ材によって形成される。
【0017】
キャパシタ積層体4は、同数の正極体と負極体をこれらの間にセパレータ(紙製等の多孔質膜)を介在させて交互に積層して構成される。正極体および負極体は、集電極とその両面の分極性電極(活性炭電極)とから同一構成の電極シート6に組成される。これらの集電極は、矩形状の金属箔(たとえば、アルミニウム箔)からなり、その矩形平面の一辺に片側へ寄せて帯状のリード部3が一体に成形される。各リード部3の同極どうしは束ねられ、この結束部に極性の対応する端子板2が溶接される。
【0018】
キャパシタケース5は、金属層を含む積層構造の柔軟な材質の樹脂フィルム(たとえば、アルミラミネートフィルム)から同一形状に成形される底側部分と蓋側部分のラミネートパックからなり、これらを組み合わせると、互いに向き合う平面矩形の凹部5aによってキャパシタ積層体4の収容部が形成される。底側部分の内側にキャパシタ積層体4は納められ、その上から蓋側部分が被せられる。キャパシタケース5の周縁部5bにおいて、1対の端子板2(その一部)が引き出される一辺を除く三辺が熱溶着(熱シール)される。キャパシタケース5は、1対の端子板2が突き出る一辺が開口可能となり、その開口部から内部に電解液が注入され、電解液の含浸および電解精製が終わると、余分な電解液が抜き取られた後、この開口可能な一辺が熱溶着され真空状態に密封される。
【0019】
電気二重層キャパシタセル1の製造過程においては、図2〜図14に示すキャパシタセル製造装置8の外部で処理される工程と、キャパシタセル製造装置8の内部で処理される工程とに分けられる。キャパシタセル製造装置8の外部においては、電極シート6(正極体および負極体)を形成する工程、所定面積のセパレータを形成する工程、1対の端子板2を形成する工程、キャパシタケース5の底側部分および蓋側部分となるラミネートパックを形成する工程、等が行われる。そして、これ以降の前記した電気二重層キャパシタセル1の製造工程が全てキャパシタセル製造装置8の内部で行われる。
【0020】
図2に示すように、キャパシタセル製造装置8は、外部と独立して区切られた第一グローブボックス10、第二グローブボックス20、第三グローブボックス30を備える。各グローブボックス10〜30は、空気を吸い出す真空ポンプと、アルゴン等の不活性ガスを給排する回路と、充填されたガスを脱水塔9に循環させて除湿する回路等を備え、それぞれ不活性ガスが充満し乾燥した雰囲気(露点温度は−60℃程度)がつくられる。なお、これについては本出願人により特願2001−323086号として既に出願されている。
【0021】
各グローブボックス10〜30は密閉された筒状をしており、それぞれの左右側壁部には複数のグローブ付き挿入口7、ガラス窓19が設けられ、内部の雰囲気が破壊されないようになっている。このグローブ付き挿入口7に図示しないグローブ(手袋)が装着されている。作業者はガラス窓19から各グローブボックス10〜30内を見てこのグローブに手を入れて作業を行うことができる。
【0022】
第一グローブボックス10は前後壁部には真空乾燥炉401〜404が2基づつ接続されれる。電気二重層キャパシタセル1の構成材料は、第一グローブボックス10の内部へ運び入れるのに先立ち、各真空乾燥炉401〜404に入れられ、ヒータによって加熱されながら乾燥されることにより、水分等の除去が十分に行われる。
【0023】
図4、図5の(a),(b)に示すように、第一グローブボックス10の前方右側に設けられる#1真空乾燥炉401は、第一グローブボックス10に連絡口41を介して連絡するパスボックス42と、この連絡口41を開閉する内側扉43と、パスボックス42に開口した出入口44と、出入口44を開閉する外側扉45とを備え、これらによって密閉された空間が画成される。パスボックス42内には3段の棚52が設けられ、外側扉45を開いて出入口44からパスボックス42内に入れられた材料が各棚52に置かれ、所定温度で乾燥が行われた後、内側扉43を開いて連絡口41から第一グローブボックス10内に入れられる。
【0024】
連絡口41を開閉する内側扉43はハンドル58を回してクランプ59を引き寄せることによってシール54が内側扉43に押し付けられ、連絡口41の密封が行われる。内側扉43はその開時にガイドレール56上を転動する滑車57を介して待避位置へとスライドするようになっている。これにより、内側扉43を開閉する機構のコンパクト化がはかれ、第一グローブボックス10の限られた空間を有効に利用できる。
【0025】
パスボックス42には真空ポンプに連通する管46と、アルゴン等の不活性ガスを供給する管47と、不活性ガスを吸い出す管48と、脱水塔9に連通する管49とがそれぞれ接続される。真空乾燥炉401は、真空ポンプによって空気を吸い出し真空にした後、不活性ガスを充填する。グローブボックス内に入ったガスは、脱水塔9に循環させて除湿し、乾燥した雰囲気がつくられる。
【0026】
パスボックス42内には真空乾燥炉401を加熱する4枚の電熱式パネル型ヒータ50が上下面と両側面の4面にそれぞれ設けられる。ヒータ50は温度調節器51を介してその通電が制御され、真空乾燥炉401の温度が所定値に保たれる。これにより、電気二重層キャパシタセル1の構成材料が、各真空乾燥炉401〜404に入れられ、ヒータ50によって材料に応じた適正な温度で加熱されることにより、水分等の除去が短時間のうちに行われ、量産化に対応できる。
【0027】
第一グローブボックス10の前方左右側に設けられる#1,#2真空乾燥炉401,402には、分極性電極(活性炭電極)が投入され、一定温度(150〜250℃程度)で1時間程度の加熱が行われた後、1時間程度の放熱が行われる。
【0028】
また、#1,#2真空乾燥炉401,404には、別の工程でセパレータ(紙製等の多孔質膜)が投入され、一定温度(80〜160℃程度)で1時間程度の加熱が行われた後、1時間程度の放熱が行われる。
【0029】
第一グローブボックス10の後方左右側に設けられる#3,#4真空乾燥炉403,404には、ラミネートパックが投入され、常温で1時間程度の真空引きが行われる。
【0030】
また、#3,#4真空乾燥炉40では、集電極(ポリプロピレンフィルム付きアルミ材)が投入され、一定温度(80〜160℃程度)で1時間程度の加熱が行われた後、1時間程度の放熱が行われる。
【0031】
パスボックス42に冷却水通路53が設けられ、この冷却水通路53を循環する冷却水によって各扉43,45のシール54,55が過熱されることを防止するようになっている。
【0032】
第一グローブボックス10の内部には、キャパシタセル1を組み立てる組み立てライン10aが設けられ、この組み立てライン10aの前方(第二グローブボックス20側)にキャパシタセル1の検査を行う検査領域10bが設けられる。
【0033】
第一グローブボックス10の組み立てライン10aにおいて、正極体および負極体とこれらの間に介在するセパレータとから矩形のキャパシタ積層体4を組み立てる工程、キャパシタ積層体4の同極どうしのリード部3(その結束部)に極性の対応する端子板2を溶接する工程、キャパシタ積層体4をキャパシタケース5に収容する工程(キャパシタケース5をキャパシタ積層体4の収容状態に組み立てる工程)が順に行われる。
【0034】
図6の(a),(b)に示すように、第一グローブボックス10の組み立てライン10aには、電極シート6を形成する装置11、電極シート6を積層する積層ロボット12、搬送装置13、電極シート6を束ねる帯止め装置14、搬送装置15、端子板2を溶接するスポット溶接機16、キャパシタケース5を組み立てる三方向シール装置等が配設される。
【0035】
図3に示すように、第一グローブボックス10の検査領域10bには、検査用コンベア17と搬送コンベア18等が設けられ、短絡検査器等を介して不良品を探し、検査に合格した製品のみが搬送コンベア18に載せられる。
【0036】
組み立てライン10aの前方に検査領域10bが設けられることにより、キャパシタセル1の検査及び第二グローブボックス20への搬送が効率良く行われる。
【0037】
第二グローブボックス20において、キャパシタ積層体4を収容するキャパシタケース5の開口可能な一辺から電解液を注入する工程、キャパシタ積層体4に電解液を含浸させる工程、キャパシタ積層体4の残存水分や官能基を電解精製(電気分解)する工程が行われる。
【0038】
第二グローブボックス20には8個の電解精製槽21が設けられ、各電解精製槽21に隣接してスライド式作業台23が設けられる。図11に示すように、電解精製槽21はその開口部を開閉する蓋22を備え、その内部にキャパシタ積層体4を収める密封空間が画成される。電解精製槽21には空気を吸い出す真空ポンプと、外部に設けられたタンクから電解液を供給する配管と、余剰電解液を回収する配管等が接続される。
【0039】
電解精製槽21の内部においては、キャパシタケース5の内部への電解液の注入からキャパシタ積層体4の電解精製までの各工程が順次に行われる。電解液の含浸においては、密閉した電解精製槽21の内部を真空状態に吸引する処理と、同じく電解精製槽21の内部を乾燥した常圧の不活性ガスを充填する(大気圧に戻す)処理と、が交互に繰り返される。これにより、キャパシタ積層体4の分極性電極およびセパレータの隅々に電解液が十分に行き渡るようになり、電解液の含浸が短時間程度に効率よく処理される。
【0040】
電解精製は、分極性電極(活性炭電極)等に含まれる残存水分や官能基を電気分解してCOガスに変えて除去する処理であり、電解液の含浸に続いて密閉した電解精製槽21の内部において、1対の端子板2の間に一定の電流を流して設定電圧まで充電し、その後に放電させる、充放電のサイクルが何回か繰り返される。その際のCOガスは、真空引きにより、密閉した電解精製槽21の内部から第二グローブボックス20の外部へ吸引される。
【0041】
このように複数の電解精製槽21の密閉された空間でキャパシタ積層体4に電解液を含浸させる工程、キャパシタ積層体4の残存水分や官能基を電解精製する工程が効率良く行われる。
【0042】
第三グローブボックス30において、キャパシタケース5の開閉可能な一辺を密封する工程が行われ、キャパシタセル1が完成する。
【0043】
図12、図13に示すように、第三グローブボックス30の内部には、キャパシタケース5を密封するトップシール装置31が設けられ、このトップシール装置31の後方に密封処理前のキャパシタセル1を貯めるストックエリア30aが設けられ、トップシール装置31の前方に密封処理後のキャパシタセル1を貯めるストックエリア30bが設けられる。
【0044】
第三グローブボックス30の前壁にはパスボックス32が設けられ、完成したキャパシタセル1はこのパスボックス42から搬出される。
【0045】
トップシール装置31の後方及び前方にキャパシタセル1を貯めるストックエリア30aとストックエリア30bが設けられることにより、トップシール装置31の密封処理及び完成したキャパシタセル1を搬出することが効率良く行われる。
【0046】
第一グローブボックス10と第二グローブボックス20はパストンネル60によって結ばれ、第二グローブボックス20と第三グローブボックス30はパストンネル60によって結ばれ、各パストンネル60内に一連の搬送コンベア18が設けられる。この搬送コンベア18は第一グローブボックス10の検査領域10bからパストンネル60、第二グローブボックス20、パストンネル60、第三グローブボックス30のストックエリア30aに渡って延び、これに載せられた物を自動的に搬送する。
【0047】
第一〜第三グローブボックス10〜30は、パストンネル60に対するパストンネル開口部61と、このパストンネル開口部61を開閉するパストンネル扉62とをそれぞれ備える。第一〜第三グローブボックス10〜30は、パストンネル扉62がパストンネル60を閉塞することにより、互いに独立して密閉された空間に画成され、内部の雰囲気が破壊されないようになっている。
【0048】
図7に示すように、パストンネル扉62をパストンネル開口部61を閉塞可能な開閉作動位置とパストンネル開口部61を開放する待避位置の間で移動可能に支持するパストンネル扉支持機構と、搬送コンベア18の一部を可動部18aとして移動可能に支持する搬送コンベア支持機構と、パストンネル扉62と搬送コンベア可動部18aを互いに連動させる機構とを備える。これにより、パストンネル扉62がパストンネル開口部61に面する開閉作動位置に移動するのに伴って、搬送コンベア可動部18aがパストンネル開口部61から離れる待避位置に移動する一方、パストンネル扉62がパストンネル開口部61から離れる待避位置に移動するのに伴って、搬送コンベア可動部18aがパストンネル開口部61に近づいて搬送コンベア18と連なる搬送作動位置に移動する構成とする。
【0049】
これにより第一〜第三グローブボックス10〜30間に搬送コンベア18を設けることと、第一〜第三グローブボックス10〜30をパストンネル扉62によって密封することを両立し、第一〜第三グローブボックス10〜30の雰囲気を破壊することなく搬送コンベア18によってキャパシタセル1を組み立てライン10aとストックエリア30aの間で搬送することが可能となり、キャパシタセル1を効率良く生産することができる。
【0050】
図8、図9の(a),(b)に示すように、パストンネル扉支持機構として、パストンネル開口部61の上方に配置されるガイドレール63と、このガイドレール63上を転動しパストンネル扉62を吊り下げる一対の滑車64とを備える。ガイドレール63はパストンネル60と直交する左右方向に延び、パストンネル扉62を図9の(b)に実線で示す作動位置と、2点鎖線で示す待避位置の間で平行移動可能に支持する。
【0051】
パストンネル扉62はパストンネル開口部61に面する開閉作動位置に移動した状態で、ハンドル65を回してパストンネル60のフランジ部68に係合したクランプ66を引き寄せることによってシール67に押し付けられ、パストンネル開口部61を密封するようになっている。これにより、パストンネル扉62を開閉する機構のコンパクト化がはかれ、第一グローブボックス10の限られた空間を有効に利用できる。
【0052】
第一グローブボックス10の後方右側に設けられる#3真空乾燥炉403はパストンネル60と同一高さで並んで設けられ、その連絡口41が待避位置にあるパストンネル扉62によって閉塞される構成とする。こうしてパストンネル扉62が#3真空乾燥炉403の内側扉を兼ねることにより、第一グローブボックス10内に設けられる扉の枚数を削減して、限られた空間を有効に利用できる。
【0053】
図10は第二グローブボックス20の断面を示しているが、搬送コンベア18は第二グローブボックス20の中央部に配置され、第二グローブボックス20の下方にローラコンベア24が設けられ、搬送コンベア18及びローラコンベア24を挟むようにして一対の吊りコンベア25が設けられる。
【0054】
第二グローブボックス20の天井部には2本のガイドレール26が前後方向に延びるように設けられ、各ガイドレール26上を転動する滑車27を介して各吊りコンベア25が吊り下げられる。
【0055】
各吊りコンベア25は電解精製槽21の直上方を移動することにより、各電解精製槽21との間で搬送されるキャパシタセル1を効率良く搬送することができる。
【0056】
図14に示すように、第三グローブボックス30の中央部には吊りコンベア35が設けられる。第三グローブボックス30の天井部には1本のガイドレール36が前後方向に延びるように設けられ、ガイドレール36上を転動する滑車37を介して吊りコンベア35が吊り下げられる。
【0057】
吊りコンベア35はトップシール装置31の直上方を移動することにより、トップシール装置31との間で搬送されるキャパシタセル1を効率良く搬送することができる。
【0058】
以上のように、キャパシタ製造装置8は、第一グローブボックス10、パストンネル60、第二グローブボックス20、パストンネル60、第三グローブボックス30によって密閉された空間がそれぞれ独立して画成され、パストンネル60内に設けられる搬送コンベア18によってキャパシタセル1が各製造工程の順に搬送されるため、キャパシタセル1を外気にさらすことなく効率良く製造することが可能となり、品質の安定化と製品のコストダウンがはかれる。
【0059】
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すキャパシタセルの分解斜視図。
【図2】同じく(a)はキャパシタセル製造装置の全体平面図、(b)は全体側面図。
【図3】同じく第一グローブボックスの平面図。
【図4】同じく第一グローブボックスの背面図。
【図5】同じく(a)は真空乾燥炉の背面図、(b)は側面図。
【図6】同じく(a)は組み立てラインの平面図、(b)は側面図。
【図7】同じくパストンネル等の平面図。
【図8】同じくパストンネル等の側面図。
【図9】同じく(a)はパストンネル扉の断面図、(b)は背面図。
【図10】同じく第二グローブボックスの断面図。
【図11】同じく(a)は電解精製槽の平面図、(b)は側面図。
【図12】同じく第三グローブボックスの平面図。
【図13】同じく第三グローブボックスの側面図。
【図14】同じく第三グローブボックスの断面図。
【符号の説明】
1 キャパシタセル
8 キャパシタセル製造装置
10 第一グローブボックス
10a 組み立てライン
10b 検査領域
18 搬送コンベア
20 第二グローブボックス
21 電解精製槽
25 吊りコンベア
30 第三グローブボックス
30a,30b ストックエリア
31 トップシール装置
35 吊りコンベア
401〜404 真空乾燥炉
42 パスボックス
50 ヒータ
60 パストンネル
61 パストンネル開口部
62 パストンネル扉

Claims (5)

  1. キャパシタセルを組み立てる組み立てラインが設けられる第一グローブボックスと、キャパシタ積層体を収容するキャパシタケースに電解液を注入する工程が行われる第二グローブボックスと、キャパシタケースを密封する工程が行われる第三グローブボックスと、第一グローブボックスと第二グローブボックスを結ぶパストンネルと、第二グローブボックスと第三グローブボックスを結ぶパストンネルと、各パストンネル内に設けられる搬送コンベアと、各パストンネルを開閉するパストンネル扉とを用い、密閉された空間でキャパシタセルを製造することを特徴とするキャパシタセルの製造方法。
  2. 密閉された空間でキャパシタセルを製造するキャパシタセルの製造装置において、
    キャパシタセルを組み立てる組み立てラインが設けられる第一グローブボックスと、キャパシタ積層体を収容するキャパシタケースに電解液を注入する工程が行われる第二グローブボックスと、キャパシタケースを密封する工程が行われる第三グローブボックスと、第一グローブボックスと第二グローブボックスを結ぶパストンネルと、第二グローブボックスと第三グローブボックスを結ぶパストンネルと、各パストンネル内に設けられる搬送コンベアと、各パストンネルを開閉するパストンネル扉とを備えたことを特徴とするキャパシタセルの製造装置。
  3. 前記第一グローブボックス内に前記組み立てラインより前記第二グローブボックス側に組み立てられた前記キャパシタセルの検査を行う検査領域を設けたことを特徴とする請求項2に記載のキャパシタセルの製造装置。
  4. 前記第二グローブボックスに複数の電解精製槽を設け、この電解精製槽内で前記キャパシタ積層体に電解液を含浸させる工程とキャパシタ積層体の残存水分や官能基を電解精製する工程が行われる構成としたことを特徴とする請求項2または3に記載のキャパシタセルの製造装置。
  5. 前記第三グローブボックス内に、前記キャパシタケースを密封するトップシール装置を設け、このトップシール装置の後方に密封処理前の前記キャパシタセルを貯めるストックエリアを設け、トップシール装置の前方に密封処理後のキャパシタセルを貯めるストックエリアが設けたことを特徴とする請求項2から4のいずれか一つに記載のキャパシタセルの製造装置。
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