JP2004031272A - 電極積層型電池 - Google Patents
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Abstract
【課題】部品点数を減少させ、構造を簡素化する。
【解決手段】正極板17と負極板19とをセパレータ21を間に挟んで積層した電極積層体13を、ラミネートフィルム15a,15bからなる外装ケース15で密閉して電池単体Bを構成する。ラミネートフィルム15a,15bは、アルミニウム層27の両面に絶縁体からなる外側樹脂層29および内側樹脂層31を備えて、全体を積層一体化している。内側樹脂層31の一部を剥がしてアルミニウム層27が露出した正極集電体接触部33および負極集電体接触部35を形成し、この正,負極集電体接触部33,35に、正,負極板17,19から引き出された正,負極集電体23,25をそれぞれ接続する。一方、外側樹脂層29の一部を剥がしてアルミニウム層27が露出した正極端子接触部37および負極端子接触部39をそれぞれ形成する。
【選択図】 図1
【解決手段】正極板17と負極板19とをセパレータ21を間に挟んで積層した電極積層体13を、ラミネートフィルム15a,15bからなる外装ケース15で密閉して電池単体Bを構成する。ラミネートフィルム15a,15bは、アルミニウム層27の両面に絶縁体からなる外側樹脂層29および内側樹脂層31を備えて、全体を積層一体化している。内側樹脂層31の一部を剥がしてアルミニウム層27が露出した正極集電体接触部33および負極集電体接触部35を形成し、この正,負極集電体接触部33,35に、正,負極板17,19から引き出された正,負極集電体23,25をそれぞれ接続する。一方、外側樹脂層29の一部を剥がしてアルミニウム層27が露出した正極端子接触部37および負極端子接触部39をそれぞれ形成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、正極板と負極板とがセパレータを間に挟んで積層される電極積層体の両面を、導電性の金属層の両面を絶縁体からなる樹脂層で被覆した一対のラミネートフィルムで挟み、この一対のラミネートフィルムの周縁を互いに密着固定して内部を封止する電極積層型電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車の排ガスによる大気汚染が問題となっている中で、電気を動力源とする電気自動車や、エンジンとモータとを組み合わせて走行する、いわゆるハイブリッドカーが注目を集めており、これらに搭載する高エネルギ密度、高出力密度の電池の開発が産業上重要な位置を占めている。
【0003】
このような用途の電池の構成としては、正極板と負極板とをセパレータを間に挟んで順次積層して電極積層体を形成し、この電極積層体の両面を、導電性の金属層で被覆した一対のラミネートフィルムで挟み、この一対のラミネートフィルムの周縁を溶着して内部を封止するものがある(特開平11−224652号公報)。
【0004】
図4は、このような電極積層型電池の平面図で、電極積層体1が一対のラミネートフィルムからなる外装ケース3に収容されている。外装ケース3は、一対のラミネートフィルムの周縁が溶着によりシールされており、内部の電極積層体1の正極板および負極板には、正極集電体5および負極集電体7がそれぞれ接続され、さらに正極集電体5および負極集電体7には、一対のラミネートフィルム相互間から外部に引き出される正極タブ9および負極タブ11がそれぞれ接続されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の電極積層型電池は、正極集電体5および負極集電体7から、外部の電極端子への電気的接続を行うために、正極タブ9および負極タブ11が必要となっていることから、部品点数が多く、構造も複雑化し、改善が望まれている。
【0006】
そこで、この発明は、部品点数を減少させ、構造を簡素化することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、この発明は、正極板と負極板とがセパレータを間に挟んで積層される電極積層体の両面を、導電性の金属層の両面を絶縁体からなる樹脂層により被覆した一対のラミネートフィルムで挟み、この一対のラミネートフィルムの周縁を互いに密着固定して内部を封止する電極積層型電池において、前記一対のラミネートフィルムの各内面側の前記樹脂層の一部を除去して前記金属層を露出させ内面金属露出部をそれぞれ形成するとともに、前記一対のラミネートフィルムの各外面側の前記樹脂層の一部を除去して前記金属層を露出させ外面金属露出部をそれぞれ形成し、前記各内面金属露出部を前記正極板および負極板にそれぞれ接続する一方、前記各外面金属露出部をそれぞれ外部への正極端子および負極端子とする構成としてある。
【0008】
【発明の効果】
この発明によれば、電極積層体を両側から挟むようにして覆う一対のラミネートフィルムの内外両面の樹脂層の一部をそれぞれ除去して金属層を露出させ、この金属露出部を電気的な接続部となるようにしたので、一対のラミネートフィルム相互間から外部へ引き出す正極タブおよび負極タブが不要となり、部品点数が減少し、構造を簡素化することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0010】
図1は、この発明の第1の実施形態を示す電極積層型電池の断面図である。この電極積層型電池は、例えばエンジンとモータとを組み合わせて走行する車両としてのハイブリッドカーに搭載されるリチウムイオン二次電池である。
【0011】
ハイブリッドカー(HEV)は、モータ・コントローラ、エネルギ蓄電システムとともに、発電パワーユニットを搭載する車両システムである。通常の電気自動車(EV)が、電池のエネルギ密度の制限から、限られた距離しか走行できないのに対して、HEVは発電によりエネルギを供給することから、より少ない電池搭載で出力の供給が可能となる。
【0012】
図1に示す電極積層型電池は、電極積層体13が、一対のラミネートフィルム15a,15bを互いに重ね合わせてその周縁を溶着接合して密封した外装ケース15内に収容されている。電極積層体13は、正極板17と負極板19とを、セパレータ21を間に挟んで交互に積層したものである。なお、図1では、電極積層体13と、外装ケース15との間に空間が形成されているが、実際には両者間はほぼ密着した状態となっている。
【0013】
このような正極板17および負極板19には、それぞれ正極集電体23および負極集電体25の一端が接続されている。
【0014】
上記した各ラミネートフィルム15a,15bは、導電性の金属であるアルミニウム層27を中心としてその外側にナイロンかならなる外側樹脂層29が、電極性積層体13に対向する内側にポリエチレンやポリプロピレンからなる内側樹脂層31がそれぞれ形成されている。
【0015】
そして、各ラミネートフィルム15aおよび15bの内側樹脂層31における電極積層体13の端部付近のそれぞれの一部を剥がしてアルミニウム層27を露出させ、内面金属露出部としての正極集電体接触部33および負極集電体接触部35をそれぞれ形成してある。この正極集電体接触部33および負極集電体接触部35に、前記した正極集電体23および負極集電体25の各他端を接続してあうる。
【0016】
また、各ラミネートフィルム15aおよび15bの外側樹脂層29における電極積層体13にほぼ対応する部分付近のそれぞれの一部を剥がしてアルミニウム層27を露出させ、外面金属露出部としての正極端子接触部37および負極端子接触部39をそれぞれ形成してある。
【0017】
これにより、正極板17は、正極集電体23を経てアルミニウム層27における正極集電体接触部33および正極端子接触部37を介して外部の図示しない正極端子に接続されることになる。同様にして負極板19は、負極集電体25を経てアルミニウム層27における負極集電体接触部35および負極端子接触部39を介して外部の図示しない負極端子に接続されることになる。
【0018】
このように、上記した第1の実施形態によれば、ラミネートフィルム15a,15bにおける内側樹脂層31および外側樹脂層29のそれぞれの一部を剥がすことで、正,負極集電体接触部33,35および正,負極端子接触部37,39を形成している。これにより、ラミネートフィルム15a,15bの一部であるアルミニウム層27が、正,負各電極板17,19から外部へ通じる電流通路となり、したがって従来使用していたラミネートフィルム15a,15b相互間から外部へ引き出す正,負各電極タブを設ける必要がなく、部品点数が減少し、構造も簡素化する。
【0019】
なお、図1では、理解しやすくするために、ラミネートフィルム15a,15bを構成するアルミニウム層27,外側樹脂層29および内側樹脂層31の厚さを実際より厚くして示してある。このため、正極集電体接触部33,負極集電体接触部35および正極端子接触部37,負極端子接触部39が、内側樹脂層31および外側樹脂層29に対して段差を形成するよう凹んだ状態となっている。
【0020】
しかしながら、実際にはラミネートフィルム15a,15bは、厚さ極めて薄く、したがってアルミニウム層27,外側樹脂層29および内側樹脂層31の厚さも極めて薄いので、上記した段差はほとんど無視できる状態となっている。
【0021】
図2は、この発明の第2の実施形態を示す電極積層型電池の断面図である。この実施形態は、図1に示した電池単体Bを複数積層して直列接続し、組電池とした例である。各電池単体Bを積層することで、隣接する電池単体B相互の正極端子接触部37と負極端子接触部39とが互いに接触して、直列接続されることになる。
【0022】
上記した第2の実施形態によれば、電池単体Bを複数積層することで、直列接続される組電池を、簡易な構成で容易に組み立てることができる。
【0023】
図3は、この発明の第3の実施形態を示す電極積層型電池の断面図である。この実施形態は、上記した図1の電池単体Bをほぼ同一平面上に複数並列配置してある。このとき、各電池単体Bは、図中で上部側が正極端子接触部37となり、同下部側が負極端子接触部39となるようにしてある。すなわち、正極端子接触部37および負極端子接触部39は、電池単体B相互でいずれも同一方向を向く状態となっている。
【0024】
この状態で上下両側から一対の導電性の金属板41,43で挟むようにして押さえ付け、さらに各金属板41,43に正極端子45,47をそれぞれ設ける。このとき、各金属板41および43は、各電池単体Bの正極端子接触部37および負極端子接触部39にそれぞれ接触し、電池単体B相互が互いに並列接続されることになる。
【0025】
上記した第3の実施形態によれば、並列配置した複数の電池単体Bを、一対の金属板41,43で両側から挟むようにして固定することで、並列接続される組電池を、簡易な構成で容易に組み立てることができる。この場合、2枚の金属板41,43は、電極として機能するほか、電池単体Bを押さえ付ける押さえ板の役目も果たす。
【0026】
なお、前記図2のように直列接続した組電池を複数並列配置し、この並列配置した複数の直列電池を、図3のように上下両側から2毎の金属板で挟んで並列接続してもよい。また、図3のように並列接続した組電池を、複数直列に接続してもよい。
【0027】
そして、このような部品点数が減少し、構造が簡素化された電極積層型電池を車両に搭載することで、動力源のコスト低下を達成できるとともに、車両全体の製造コストを低下させることができる。
【0028】
上記した電極積層型電池における正極板17は、その基材表面に設ける正極活物質が、リチウムニッケル複合酸化物、具体的には一般式LiNi1−xMxO2(但し、0.01≦x≦0.5であり、MはFe,Co,Mn,Cu,Zn,Al,Sn,B,Ga,Cr,V,Ti,Mg,Ca,Srの少なくとも一つである。)で表せる化合物を含有する。
【0029】
また、正極活物質は、リチウムニッケル複合酸化物以外の正極活物質を含有することも可能である。リチウムニッケル複合酸化物以外の正極活物質としては、例えば一般式LiyMn2−zM’zO4(但し、0.9≦y≦1.2、0.01≦z≦0.5であり、M’はFe,Co,Ni,Cu,Zn,Al,Sn,B,Ga,Cr,V,Ti,Mg,Ca,Srの少なくとも一つである。)で表される化合物であるリチウムマンガン複合酸化物などが挙げられる。
【0030】
また、一般式LiCo1−xMxO2(但し、0.01≦x≦0.5であり、MはFe,Ni,Mn,Cu,Zn,Al,Sn,B,Ga,Cr,V,Ti,Mg,Ca,Srの少なくとも一つである。)で表せる化合物であるリチウムコバルト複合酸化物を含有してもよい。
【0031】
上記したリチウムニッケル複合酸化物、リチウムマンガン複合酸化物、リチウムコバルト複合酸化物などは、例えばリチウム、ニッケル、マンガン、コバルトなどの炭酸塩を組成に応じて混合し、酸素存在雰囲気中において600℃〜1000℃の温度範囲で焼成することにより得られる。なお、出発原料は炭酸塩に限定されず、水酸化物、酸化物、硝酸塩、有機酸塩などからも同様に合成可能である。
【0032】
なお、リチウムニッケル複合酸化物やリチウムマンガン複合酸化物などの正極活物質の平均粒径は、30μm以下であることが好ましい。
【0033】
一方、負極板19における負極活物質としては、比表面積が0.05m2/g以上、2m2/g以下の範囲であるものを使用する。これにより、負極表面上におけるSEI(Solid Electrolyte Interface:固体電解質界面)と呼ばれる皮膜の形成を充分に抑制することができる。
【0034】
負極活物質の比表面積が0.05m2/g未満である場合、リチウムの出入り可能な場所が小さすぎるため、充電時において負極活物質中にドープされたリチウムが、放電時において負極活物質中から充分に脱ドープされず、充放電効率が低下する。一方、負極活物質の比表面積が2m2/gを越える場合、負極表面上におけるSEI形成を制御することができない。
【0035】
負極活物質としては、対リチウム電位が2.0V以下の範囲でリチウムをドープ・脱ドープすることが可能な材料であれば何れも使用可能であり、具体的には、難黒鉛化性炭素材料、人造黒鉛、天然黒鉛、熱分解黒鉛類、ピッチコークスやニードルコークス、石油コークスなどのコークス類、グラファイト、ガラス状炭素類、フェノール樹脂やフラン樹脂などを適当な温度で焼成して炭化した有機高分子化合物焼成体、炭素繊維、活性炭、カーボンブラックなどの炭素質材料を使用することが可能である。
【0036】
また、リチウムと合金を形成可能な金属、およびその合金も使用可能であり、具体的には、酸化鉄、酸化ルテニウム、酸化モリブデン、酸化タングステン、酸化スズなどの比較的低電位でリチウムをドープ・脱ドープする酸化物やその窒化物、3B族典型元素の他、SiやSnなどの元素、または例えばMxSi、MxSn(但し、式中MはSiまたはSnを除く1つ以上の金属元素を表す。)で表されるSiやSnの合金などを使用することができる。これらの中でも、特にSiまたはSi合金を使用することが好ましい。
【0037】
正極板17および負極板19の各基材は、電池の電気化学反応時での腐食による電池性能の低下を防止するために、純度の高い素材を使用することが好ましい。例えば、純アルミニウムや純銅、純ニッケルを用いる場合には、純度が99%以上のものが好ましい。但し、この純度に対する要求は、合金化するために添加される他の成分(合金成分)を排除するものではない。
【0038】
また、電解質としては、電解質塩を非水溶媒に溶解して調製される液状のいわゆる電解液であってもよいし、電解質塩を非水溶媒に溶解した溶液を高分子マトリクス中に保持させたポリマーゲル電解質であってもよい。非水電解質としてはポリマーゲル電解質を用いる場合、使用する高分子材料としては、ポリフッ化ビニリデン、ポリアクリロニトリルなどが挙げられる。
【0039】
非水溶媒としては、この種の非水電解質二次電池においてこれまで使用されている非水溶媒であれば何でも使用可能であり、例えばプロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、1,2−ジメトキシエタン、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート、γ−ブチロラクトン、テトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、4−メチル−1,3−ジオキソラン、ジエチルエーテル、スルホラン、メチルスルホラン、アセトニトリル、プロピオニトリル等が挙げられる。なお、これらの非水溶媒は、1種類を単独で用いてもよいし、2種類以上を混合して用いてもよい。
【0040】
特に、非水溶媒は不飽和カーボネートを含有することが好ましく、具体的には、ビニレンカーボネート、エチレンエチリデンカーボネート、エチレンイソプロプロピリデンカーボネート、プロピリデンカーボネートなどを含有することが好ましい。また、これらの中でも、ビニレンカーボネートを含有することが最も好ましい。非水溶媒として不飽和カーボネートを含有することにより、負極活物質に生成するSEIの性状(保護膜の機能)に起因する効果が得られ、耐過放電特性がより向上すると考えられる。
【0041】
また、この不飽和カーボネートは電解質中に0.05重量%以上、5重量%以下の割合で含有されることが好ましく、特に0.5重量%以上、3重量%以下の割合で含有されることが最も好ましい。不飽和カーボネートの含有量を上記範囲とすることで、初期放電容量が高く、エネルギ密度の高い非水二次電池となる。
【0042】
電解質塩としては、イオン伝導性を示すリチウム塩であれば特に限定されることはなく、例えばLiClO4、LiAsF6、LiPF6、LiBF4、LiB(C6H5)4、LiCl、LiBr、CH3SO3Li、CF3SO3Liなどが使用可能である。これらの電解質塩は、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を混合して用いることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示す電極積層型電池の断面図である。
【図2】この発明の第2の実施形態を示す電極積層型電池の断面図である。
【図3】この発明の第3の実施形態を示す電極積層型電池の断面図である。
【図4】従来例を示す電極積層型電池の平面図である。
【符号の説明】
B 電池単体
15a,15b ラミネートフィルム
17 正極板
19 負極板
21 セパレータ
27 アルミニウム層(導電性の金属)
29 外側樹脂層
31 内側樹脂層
33 正極集電体接触部(内面金属露出部)
35 負極集電体接触部(内面金属露出部)
37 正極端子接触部(外面金属露出部)
39 負極端子接触部(外面金属露出部)
41,43 導電性の金属板
【発明の属する技術分野】
この発明は、正極板と負極板とがセパレータを間に挟んで積層される電極積層体の両面を、導電性の金属層の両面を絶縁体からなる樹脂層で被覆した一対のラミネートフィルムで挟み、この一対のラミネートフィルムの周縁を互いに密着固定して内部を封止する電極積層型電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車の排ガスによる大気汚染が問題となっている中で、電気を動力源とする電気自動車や、エンジンとモータとを組み合わせて走行する、いわゆるハイブリッドカーが注目を集めており、これらに搭載する高エネルギ密度、高出力密度の電池の開発が産業上重要な位置を占めている。
【0003】
このような用途の電池の構成としては、正極板と負極板とをセパレータを間に挟んで順次積層して電極積層体を形成し、この電極積層体の両面を、導電性の金属層で被覆した一対のラミネートフィルムで挟み、この一対のラミネートフィルムの周縁を溶着して内部を封止するものがある(特開平11−224652号公報)。
【0004】
図4は、このような電極積層型電池の平面図で、電極積層体1が一対のラミネートフィルムからなる外装ケース3に収容されている。外装ケース3は、一対のラミネートフィルムの周縁が溶着によりシールされており、内部の電極積層体1の正極板および負極板には、正極集電体5および負極集電体7がそれぞれ接続され、さらに正極集電体5および負極集電体7には、一対のラミネートフィルム相互間から外部に引き出される正極タブ9および負極タブ11がそれぞれ接続されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の電極積層型電池は、正極集電体5および負極集電体7から、外部の電極端子への電気的接続を行うために、正極タブ9および負極タブ11が必要となっていることから、部品点数が多く、構造も複雑化し、改善が望まれている。
【0006】
そこで、この発明は、部品点数を減少させ、構造を簡素化することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、この発明は、正極板と負極板とがセパレータを間に挟んで積層される電極積層体の両面を、導電性の金属層の両面を絶縁体からなる樹脂層により被覆した一対のラミネートフィルムで挟み、この一対のラミネートフィルムの周縁を互いに密着固定して内部を封止する電極積層型電池において、前記一対のラミネートフィルムの各内面側の前記樹脂層の一部を除去して前記金属層を露出させ内面金属露出部をそれぞれ形成するとともに、前記一対のラミネートフィルムの各外面側の前記樹脂層の一部を除去して前記金属層を露出させ外面金属露出部をそれぞれ形成し、前記各内面金属露出部を前記正極板および負極板にそれぞれ接続する一方、前記各外面金属露出部をそれぞれ外部への正極端子および負極端子とする構成としてある。
【0008】
【発明の効果】
この発明によれば、電極積層体を両側から挟むようにして覆う一対のラミネートフィルムの内外両面の樹脂層の一部をそれぞれ除去して金属層を露出させ、この金属露出部を電気的な接続部となるようにしたので、一対のラミネートフィルム相互間から外部へ引き出す正極タブおよび負極タブが不要となり、部品点数が減少し、構造を簡素化することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0010】
図1は、この発明の第1の実施形態を示す電極積層型電池の断面図である。この電極積層型電池は、例えばエンジンとモータとを組み合わせて走行する車両としてのハイブリッドカーに搭載されるリチウムイオン二次電池である。
【0011】
ハイブリッドカー(HEV)は、モータ・コントローラ、エネルギ蓄電システムとともに、発電パワーユニットを搭載する車両システムである。通常の電気自動車(EV)が、電池のエネルギ密度の制限から、限られた距離しか走行できないのに対して、HEVは発電によりエネルギを供給することから、より少ない電池搭載で出力の供給が可能となる。
【0012】
図1に示す電極積層型電池は、電極積層体13が、一対のラミネートフィルム15a,15bを互いに重ね合わせてその周縁を溶着接合して密封した外装ケース15内に収容されている。電極積層体13は、正極板17と負極板19とを、セパレータ21を間に挟んで交互に積層したものである。なお、図1では、電極積層体13と、外装ケース15との間に空間が形成されているが、実際には両者間はほぼ密着した状態となっている。
【0013】
このような正極板17および負極板19には、それぞれ正極集電体23および負極集電体25の一端が接続されている。
【0014】
上記した各ラミネートフィルム15a,15bは、導電性の金属であるアルミニウム層27を中心としてその外側にナイロンかならなる外側樹脂層29が、電極性積層体13に対向する内側にポリエチレンやポリプロピレンからなる内側樹脂層31がそれぞれ形成されている。
【0015】
そして、各ラミネートフィルム15aおよび15bの内側樹脂層31における電極積層体13の端部付近のそれぞれの一部を剥がしてアルミニウム層27を露出させ、内面金属露出部としての正極集電体接触部33および負極集電体接触部35をそれぞれ形成してある。この正極集電体接触部33および負極集電体接触部35に、前記した正極集電体23および負極集電体25の各他端を接続してあうる。
【0016】
また、各ラミネートフィルム15aおよび15bの外側樹脂層29における電極積層体13にほぼ対応する部分付近のそれぞれの一部を剥がしてアルミニウム層27を露出させ、外面金属露出部としての正極端子接触部37および負極端子接触部39をそれぞれ形成してある。
【0017】
これにより、正極板17は、正極集電体23を経てアルミニウム層27における正極集電体接触部33および正極端子接触部37を介して外部の図示しない正極端子に接続されることになる。同様にして負極板19は、負極集電体25を経てアルミニウム層27における負極集電体接触部35および負極端子接触部39を介して外部の図示しない負極端子に接続されることになる。
【0018】
このように、上記した第1の実施形態によれば、ラミネートフィルム15a,15bにおける内側樹脂層31および外側樹脂層29のそれぞれの一部を剥がすことで、正,負極集電体接触部33,35および正,負極端子接触部37,39を形成している。これにより、ラミネートフィルム15a,15bの一部であるアルミニウム層27が、正,負各電極板17,19から外部へ通じる電流通路となり、したがって従来使用していたラミネートフィルム15a,15b相互間から外部へ引き出す正,負各電極タブを設ける必要がなく、部品点数が減少し、構造も簡素化する。
【0019】
なお、図1では、理解しやすくするために、ラミネートフィルム15a,15bを構成するアルミニウム層27,外側樹脂層29および内側樹脂層31の厚さを実際より厚くして示してある。このため、正極集電体接触部33,負極集電体接触部35および正極端子接触部37,負極端子接触部39が、内側樹脂層31および外側樹脂層29に対して段差を形成するよう凹んだ状態となっている。
【0020】
しかしながら、実際にはラミネートフィルム15a,15bは、厚さ極めて薄く、したがってアルミニウム層27,外側樹脂層29および内側樹脂層31の厚さも極めて薄いので、上記した段差はほとんど無視できる状態となっている。
【0021】
図2は、この発明の第2の実施形態を示す電極積層型電池の断面図である。この実施形態は、図1に示した電池単体Bを複数積層して直列接続し、組電池とした例である。各電池単体Bを積層することで、隣接する電池単体B相互の正極端子接触部37と負極端子接触部39とが互いに接触して、直列接続されることになる。
【0022】
上記した第2の実施形態によれば、電池単体Bを複数積層することで、直列接続される組電池を、簡易な構成で容易に組み立てることができる。
【0023】
図3は、この発明の第3の実施形態を示す電極積層型電池の断面図である。この実施形態は、上記した図1の電池単体Bをほぼ同一平面上に複数並列配置してある。このとき、各電池単体Bは、図中で上部側が正極端子接触部37となり、同下部側が負極端子接触部39となるようにしてある。すなわち、正極端子接触部37および負極端子接触部39は、電池単体B相互でいずれも同一方向を向く状態となっている。
【0024】
この状態で上下両側から一対の導電性の金属板41,43で挟むようにして押さえ付け、さらに各金属板41,43に正極端子45,47をそれぞれ設ける。このとき、各金属板41および43は、各電池単体Bの正極端子接触部37および負極端子接触部39にそれぞれ接触し、電池単体B相互が互いに並列接続されることになる。
【0025】
上記した第3の実施形態によれば、並列配置した複数の電池単体Bを、一対の金属板41,43で両側から挟むようにして固定することで、並列接続される組電池を、簡易な構成で容易に組み立てることができる。この場合、2枚の金属板41,43は、電極として機能するほか、電池単体Bを押さえ付ける押さえ板の役目も果たす。
【0026】
なお、前記図2のように直列接続した組電池を複数並列配置し、この並列配置した複数の直列電池を、図3のように上下両側から2毎の金属板で挟んで並列接続してもよい。また、図3のように並列接続した組電池を、複数直列に接続してもよい。
【0027】
そして、このような部品点数が減少し、構造が簡素化された電極積層型電池を車両に搭載することで、動力源のコスト低下を達成できるとともに、車両全体の製造コストを低下させることができる。
【0028】
上記した電極積層型電池における正極板17は、その基材表面に設ける正極活物質が、リチウムニッケル複合酸化物、具体的には一般式LiNi1−xMxO2(但し、0.01≦x≦0.5であり、MはFe,Co,Mn,Cu,Zn,Al,Sn,B,Ga,Cr,V,Ti,Mg,Ca,Srの少なくとも一つである。)で表せる化合物を含有する。
【0029】
また、正極活物質は、リチウムニッケル複合酸化物以外の正極活物質を含有することも可能である。リチウムニッケル複合酸化物以外の正極活物質としては、例えば一般式LiyMn2−zM’zO4(但し、0.9≦y≦1.2、0.01≦z≦0.5であり、M’はFe,Co,Ni,Cu,Zn,Al,Sn,B,Ga,Cr,V,Ti,Mg,Ca,Srの少なくとも一つである。)で表される化合物であるリチウムマンガン複合酸化物などが挙げられる。
【0030】
また、一般式LiCo1−xMxO2(但し、0.01≦x≦0.5であり、MはFe,Ni,Mn,Cu,Zn,Al,Sn,B,Ga,Cr,V,Ti,Mg,Ca,Srの少なくとも一つである。)で表せる化合物であるリチウムコバルト複合酸化物を含有してもよい。
【0031】
上記したリチウムニッケル複合酸化物、リチウムマンガン複合酸化物、リチウムコバルト複合酸化物などは、例えばリチウム、ニッケル、マンガン、コバルトなどの炭酸塩を組成に応じて混合し、酸素存在雰囲気中において600℃〜1000℃の温度範囲で焼成することにより得られる。なお、出発原料は炭酸塩に限定されず、水酸化物、酸化物、硝酸塩、有機酸塩などからも同様に合成可能である。
【0032】
なお、リチウムニッケル複合酸化物やリチウムマンガン複合酸化物などの正極活物質の平均粒径は、30μm以下であることが好ましい。
【0033】
一方、負極板19における負極活物質としては、比表面積が0.05m2/g以上、2m2/g以下の範囲であるものを使用する。これにより、負極表面上におけるSEI(Solid Electrolyte Interface:固体電解質界面)と呼ばれる皮膜の形成を充分に抑制することができる。
【0034】
負極活物質の比表面積が0.05m2/g未満である場合、リチウムの出入り可能な場所が小さすぎるため、充電時において負極活物質中にドープされたリチウムが、放電時において負極活物質中から充分に脱ドープされず、充放電効率が低下する。一方、負極活物質の比表面積が2m2/gを越える場合、負極表面上におけるSEI形成を制御することができない。
【0035】
負極活物質としては、対リチウム電位が2.0V以下の範囲でリチウムをドープ・脱ドープすることが可能な材料であれば何れも使用可能であり、具体的には、難黒鉛化性炭素材料、人造黒鉛、天然黒鉛、熱分解黒鉛類、ピッチコークスやニードルコークス、石油コークスなどのコークス類、グラファイト、ガラス状炭素類、フェノール樹脂やフラン樹脂などを適当な温度で焼成して炭化した有機高分子化合物焼成体、炭素繊維、活性炭、カーボンブラックなどの炭素質材料を使用することが可能である。
【0036】
また、リチウムと合金を形成可能な金属、およびその合金も使用可能であり、具体的には、酸化鉄、酸化ルテニウム、酸化モリブデン、酸化タングステン、酸化スズなどの比較的低電位でリチウムをドープ・脱ドープする酸化物やその窒化物、3B族典型元素の他、SiやSnなどの元素、または例えばMxSi、MxSn(但し、式中MはSiまたはSnを除く1つ以上の金属元素を表す。)で表されるSiやSnの合金などを使用することができる。これらの中でも、特にSiまたはSi合金を使用することが好ましい。
【0037】
正極板17および負極板19の各基材は、電池の電気化学反応時での腐食による電池性能の低下を防止するために、純度の高い素材を使用することが好ましい。例えば、純アルミニウムや純銅、純ニッケルを用いる場合には、純度が99%以上のものが好ましい。但し、この純度に対する要求は、合金化するために添加される他の成分(合金成分)を排除するものではない。
【0038】
また、電解質としては、電解質塩を非水溶媒に溶解して調製される液状のいわゆる電解液であってもよいし、電解質塩を非水溶媒に溶解した溶液を高分子マトリクス中に保持させたポリマーゲル電解質であってもよい。非水電解質としてはポリマーゲル電解質を用いる場合、使用する高分子材料としては、ポリフッ化ビニリデン、ポリアクリロニトリルなどが挙げられる。
【0039】
非水溶媒としては、この種の非水電解質二次電池においてこれまで使用されている非水溶媒であれば何でも使用可能であり、例えばプロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、1,2−ジメトキシエタン、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート、γ−ブチロラクトン、テトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、4−メチル−1,3−ジオキソラン、ジエチルエーテル、スルホラン、メチルスルホラン、アセトニトリル、プロピオニトリル等が挙げられる。なお、これらの非水溶媒は、1種類を単独で用いてもよいし、2種類以上を混合して用いてもよい。
【0040】
特に、非水溶媒は不飽和カーボネートを含有することが好ましく、具体的には、ビニレンカーボネート、エチレンエチリデンカーボネート、エチレンイソプロプロピリデンカーボネート、プロピリデンカーボネートなどを含有することが好ましい。また、これらの中でも、ビニレンカーボネートを含有することが最も好ましい。非水溶媒として不飽和カーボネートを含有することにより、負極活物質に生成するSEIの性状(保護膜の機能)に起因する効果が得られ、耐過放電特性がより向上すると考えられる。
【0041】
また、この不飽和カーボネートは電解質中に0.05重量%以上、5重量%以下の割合で含有されることが好ましく、特に0.5重量%以上、3重量%以下の割合で含有されることが最も好ましい。不飽和カーボネートの含有量を上記範囲とすることで、初期放電容量が高く、エネルギ密度の高い非水二次電池となる。
【0042】
電解質塩としては、イオン伝導性を示すリチウム塩であれば特に限定されることはなく、例えばLiClO4、LiAsF6、LiPF6、LiBF4、LiB(C6H5)4、LiCl、LiBr、CH3SO3Li、CF3SO3Liなどが使用可能である。これらの電解質塩は、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を混合して用いることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示す電極積層型電池の断面図である。
【図2】この発明の第2の実施形態を示す電極積層型電池の断面図である。
【図3】この発明の第3の実施形態を示す電極積層型電池の断面図である。
【図4】従来例を示す電極積層型電池の平面図である。
【符号の説明】
B 電池単体
15a,15b ラミネートフィルム
17 正極板
19 負極板
21 セパレータ
27 アルミニウム層(導電性の金属)
29 外側樹脂層
31 内側樹脂層
33 正極集電体接触部(内面金属露出部)
35 負極集電体接触部(内面金属露出部)
37 正極端子接触部(外面金属露出部)
39 負極端子接触部(外面金属露出部)
41,43 導電性の金属板
Claims (6)
- 正極板と負極板とがセパレータを間に挟んで積層される電極積層体の両面を、導電性の金属層の両面を絶縁体からなる樹脂層により被覆した一対のラミネートフィルムで挟み、この一対のラミネートフィルムの周縁を互いに密着固定して内部を封止する電極積層型電池において、前記一対のラミネートフィルムの各内面側の前記樹脂層の一部を除去して前記金属層を露出させ内面金属露出部をそれぞれ形成するとともに、前記一対のラミネートフィルムの各外面側の前記樹脂層の一部を除去して前記金属層を露出させ外面金属露出部をそれぞれ形成し、前記各内面金属露出部を前記正極板および負極板にそれぞれ接続する一方、前記各外面金属露出部をそれぞれ外部への正極端子および負極端子とすることを特徴とする電極積層型電池。
- 前記一対のラミネートフィルムで前記電極積層体を挟んで構成した電池単体の複数を、前記正極板に内面金属露出部を介して接続される外面金属露出部と、前記負極板に内面金属露出部を介して接続される外面金属露出部とが互いに接触するよう積層して直列接続したことを特徴とする請求項1記載の電極積層型電池。
- 前記一対のラミネートフィルムで前記電極積層体を挟んで構成した電池単体の複数を、前記正極板に内面金属露出部を介して接続される外面金属露出部および、前記負極板に内面金属露出部を介して接続される外面金属露出部が、電池単体相互でいずれも同一方向を向くよう並列配置し、これら複数の電池単体を、一対の導電性の金属板により前記外面金属露出部に接触させた状態で挟んで並列接続したことを特徴とする請求項1記載の電極積層型電池。
- 前記複数の電池単体を直列接続した直列電池の複数を、積層方向両端における電池単体の前記正極板に内面金属露出部を介して接続される外面金属露出部および、前記負極板に内面金属露出部を介して接続される外面金属露出部が、前記直列電池相互でいずれも同一方向を向くよう並列配置し、これら並列配置した複数の直列電池を、一対の導電性の金属板により前記外面金属露出部に接触させた状態で挟んで並列接続したことを特徴とする請求項2記載の電極積層型電池。
- 前記複数の電池単体を並列接続した並列電池を、複数直列に接続したことを特徴とする請求項3記載の電極積層型電池。
- 車両に搭載されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の電極積層型電池。
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