JP2004030246A - 目画像撮像装置および認証装置ならびに目画像撮像方法 - Google Patents

目画像撮像装置および認証装置ならびに目画像撮像方法 Download PDF

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黒木 俊博
Takashi Kusakari
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Abstract

【課題】携帯電話装置等の携帯情報装置に搭載可能な、小型化、軽量化および短時間処理が可能な目画像撮像装置および認証装置を提供する。
【解決手段】目1を撮像する撮像素子23と、撮像された画像情報から瞳孔の画像の中心座標を検出する瞳孔中心検出部31と、中心座標にもとづいて、その周辺の所定領域を目エリアとして設定するエリア設定部32と、目エリア内の画像情報にもとづいて、撮像素子23の光量を制御する映像信号処理部24とを備えた。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、目の画像情報にもとづいて個人認証を行う認証装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、急速に普及している携帯電話装置等の携帯情報装置に搭載すべき、本人認証を行う認証装置として、目の虹彩パターンの画像情報にもとづいて個人認証を行う虹彩認証装置が、その高い本人認証率から注目されている。
【0003】
従来、虹彩パターンの画像情報を用いて個人認証を行う方法としては、近赤外光を使用者の目に照射して撮像し、得られた目の画像(以下、目画像と記す)から虹彩パターンの情報(以下、虹彩情報と記す)を作成、例えばコード化して識別のための情報とし、データベースにあらかじめ登録された虹彩情報と比較照合することによって、個人認証を行う構成の虹彩認証装置が知られている。このような構成においては、使用者の虹彩情報を正確に抽出する必要があるために、目画像を撮像画面内の認証を行える所望の大きさに、いかに短時間に誘導を行って撮像するかが大きな課題となっていた。
【0004】
例えば、この課題を解決するために、目画像撮像装置として、顔全体を撮像するための広角カメラと、目の周辺部分のみを撮像するための移動可能な望遠カメラとの2台のカメラを備えた構成の虹彩認証装置が提案されている(例:特開平10−40386号公報)。
【0005】
このような構成の虹彩認証装置では、広角カメラで撮像した顔画像または上半身画像の中から目の位置を抽出し、広角カメラで撮像された画像中の座標情報として、目の位置に関する情報を望遠カメラの移動を制御する制御部に伝える。制御部では、この位置情報にもとづいて、望遠カメラを使用者の目の方向に向けて移動させるように制御が行われる。このような構成によって、目画像を所望の大きさに拡大して撮像し、虹彩情報を得ることができた。
【0006】
一方で、前述のように、携帯情報装置に搭載される虹彩認証装置においては、装置の小型化、軽量化および低価格化が重要な課題となってきている。このような虹彩認証装置では、広角カメラと望遠カメラの2台のカメラを装備すると、望遠カメラを移動させるための駆動機構や回路等も別途必要となるために、装置全体が大型化してしまい、携帯情報機器への搭載が大変困難であった。
【0007】
また、虹彩認証装置を小型化するに際しては、虹彩情報を取得するためのレンズ系として、その構成が比較的簡易な、固定焦点レンズ等の光学系を利用する必要があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような固定焦点レンズ等の光学系を用いた場合、撮像範囲は目周辺の狭い範囲の画角に限られてしまう。このため、使用者に対して目の位置を所定の位置に配置するように誘導している間は、撮像している画角が狭いために、人体が撮像範囲に出たり入ったりして、安定した画像が撮像されないという課題があった。特に、近赤外光による撮像の場合、人体の皮膚が露出した部分については「白」く撮像され、人体以外の背景は逆に「黒」く撮像されるが、上述の誘導の際に、カメラが使用者に対して相対的に移動することによって、撮像画像の輝度が非常に激しく変化してしまう。これにより、適切に輝度補正するなどして画質調整を行うことが難しくなる。そして、使用者が目を所定の位置まで誘導することや、フォーカスを合わせることが非常に難しく、適切な虹彩情報を取得するのに手間取るので、本人認証に長い時間を要してしまうという課題があった。
【0009】
本発明は、前述の課題を解決するもので、小型化、軽量化、低価格化および短時間処理が可能な目画像撮像装置および認証装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の目画像撮像装置は、目を撮像する撮像手段と、撮像手段で撮像された画像情報から瞳孔の画像の位置を検出する瞳孔検出手段と、位置周辺の所定領域を目エリアとして設定するエリア設定手段と、目エリア内の画像情報にもとづいて、撮像手段の光量を制御する光量制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0011】
このような構成により、目の周辺の画像情報を基準とした適切なゲイン調整やシャッタ速度の制御等の光量制御が可能となる。これにより、単焦点レンズのような簡易な構成のレンズ系を用いた構成の目画像撮像装置において、使用者に対して目の位置の誘導を行っている際に取得されるような、動きのある画像情報についても、目の周辺部分については安定した画像情報を取得することができるので、使用者に対しての誘導やフォーカス調整等の処理が適切に、短時間で行うことが可能な目画像撮像装置を提供することができる。
【0012】
次に、本発明の認証装置は、目を撮像する撮像手段と、撮像手段で撮像された画像情報から瞳孔の画像の位置を検出する瞳孔検出手段と、位置周辺の所定領域を目エリアとして設定するエリア設定手段と、撮像手段で撮像された画像情報にもとづいて、認証に用いるべき情報を作成し、出力する認証情報作成手段と、認証に用いるべき情報を蓄積する認証情報蓄積手段と、認証情報作成手段で作成された認証に用いるべき情報と、あらかじめ認証情報蓄積手段に登録された認証に用いるべき情報とを照合する照合処理手段と、目エリア内の画像情報にもとづいて、撮像手段の光量を制御する光量制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0013】
このような構成により、目の周辺の画像情報を基準とした適切なゲイン調整やシャッタ速度の制御等の光量制御が可能となる。これにより、単焦点レンズのような簡易な構成のレンズ系を用いた構成の認証装置において、使用者に対して目の位置の誘導を行っている際に取得されるような、動きのある画像情報についても、目の周辺部分については安定した画像情報を取得することができるので、使用者に対しての誘導やフォーカス調整等の処理が適切に、短時間で行うことが可能な認証装置を提供することができる。
【0014】
また、エリア設定手段および撮像手段に接続され、撮像手段で撮像された画像情報において、エリア設定手段によって目エリアとして設定された領域における輝度平均値を算出する輝度平均算出手段を備え、光量制御手段は、目エリア内の画像情報の輝度平均値にもとづいて撮像手段の光量を制御する構成により、使用者の目の位置を誘導している場合に取得される画像情報のように、輝度情報の変化が激しい画像情報においても、目の周辺部分については安定した輝度レベルの画像情報を取得することができるので、さらに使用者に対しての誘導やフォーカス調整等の処理が適切に、短時間で行うことが可能な認証装置を提供することができる。
【0015】
さらに、光量制御手段は、目エリア内の画像情報の輝度平均値が所定の値以上の場合には、あらかじめ記憶された所定値を輝度平均値として撮像手段の光量を制御する構成により、撮像された画像情報全体の輝度情報が高いときに、目画像が画角内に入ってくるタイミングを確実に捉えることができるので、使用者に対する誘導や、フォーカス調整等の処理が、より適切に、短時間で行える認証装置を提供することができる。
【0016】
また、目エリアの大きさ、および縦横比が変更できる構成により、目の形状や大きさに合わせた目エリアを設定することができるので、さらに適切な光量制御が可能であるので、使用者に対する誘導やフォーカス調整等の処理が、より適切に、短時間で行える認証装置を提供することができる。
【0017】
さらに、瞳孔検出手段において、撮像手段で撮像された画像情報内に目とみなされる情報がないと判定された場合には、画像情報内のあらかじめ設定された所定の座標を瞳孔の中心座標であるとみなして目エリアを設定する構成により、目位置誘導中などで画角内に目がない状態から、画角内に目が入ってくるような、不安定な画像の処理を行う必要がある場合においても、処理の不連続性をなくし、処理を簡素化できる認証装置を提供することができる。
【0018】
また、所定の座標が、画像情報の中心座標である場合にもっとも処理を簡素化できる認証装置を提供することができる。
【0019】
次に、本発明の目画像撮像方法は、撮像手段によって目の画像情報を撮像するステップと、画像情報から瞳孔の画像の位置を検出するステップと、位置周辺の所定領域を目エリアとして設定するステップと、目エリア内の画像情報にもとづいて、撮像手段の光量を制御するステップとを有することを特徴としている。
【0020】
このような構成により、目の周辺の画像情報を基準とした適切なゲイン調整やシャッタ速度の制御等の光量制御が可能となる。これにより、使用者に対して目の位置の誘導を行っている際に取得されるような、動きのある、輝度変化の大きな画像情報についても、目の周辺部分については安定した画像情報を取得することができるので、使用者に対しての誘導やフォーカス調整等の処理を適切に、短時間で行うことが可能な目画像撮像方法を提供することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
【0022】
なお、本発明の実施の形態においては、認証装置の例として、虹彩認証装置についての説明を行う。
【0023】
(第1の実施の形態)
図1は本発明の虹彩認証装置の構成を示すブロック図である。
【0024】
本発明の虹彩認証装置2は、使用者に対して照明を行う照明部10、使用者の目1の虹彩パターンの画像情報を撮像する撮像部20、撮像部20で撮像された画像情報を、認証に用いる際に適するように補正する前処理部30、さらに、前処理部30から出力された画像情報から本人認証に用いる認証のための情報を作成し、あらかじめ登録された情報と照合することにより本人認証を行う認証処理部40から構成されている。
【0025】
照明部10は、近赤外光LED等の光源からなる赤外線照明部11と、赤外線照明部11の点滅を制御する照明制御部12から構成されており、撮像時には使用者に対して目画像取得に十分な光量の近赤外光を照射する構造となっている。
【0026】
目画像撮像装置である撮像部20は、レンズ系21、可視光カットフィルタ22、CCDやCMOS等の撮像素子23、映像信号処理部24およびAutomatic Light Control(以下、ALCと記す)部25で構成されている。
【0027】
赤外線照明部11によって照射された、使用者の目1の虹彩およびその周辺からの反射光は、レンズ系21、可視光カットフィルタ22を介して、撮像素子23に入射する。入射光は撮像手段である撮像素子23で光電変換され、電気信号として映像信号処理部24に出力される。また、映像信号処理部24は照明制御部12の制御も行う。なお、本発明の虹彩認証装置2においては、レンズ系21の構成を特に限定するものではないが、使用者の目1周辺の画像が取得できるような焦点距離を有する単焦点レンズをレンズ系21に用いた構成にすることによって、虹彩認証装置2全体を小型、軽量化、低価格化することが可能である。
【0028】
光量制御手段である映像信号処理部24では、撮像素子23から出力された電気信号から映像信号が抽出される。この際、ゲイン調整や電子シャッタのシャッタ速度等を調節することによって光量制御が行われる。
【0029】
ALC部25は、映像信号処理部24の光量制御に用いるパラメータ、すなわち、ゲイン調整や電子シャッタのシャッタ速度等の制御を行う際に参照するパラメータ(以下、ALCパラメータと記す)を算出し、このALCパラメータを映像信号処理部24のレジスタに対して付与する。
【0030】
映像信号処理部24では、ALC部25から付与されたALCパラメータを参照して、映像信号を取得する際に必要な、ゲイン調整やシャッタ速度の調整等をして光量の制御処理を行った上で、撮像素子23で撮像された画像情報を取得し、使用者の目1の画像情報の映像信号として前処理部30の認証画像取得部33へ出力する。
【0031】
前処理部30は、瞳孔中心検出部31、エリア設定部32、輝度平均算出部34および認証画像取得部33から構成されている。瞳孔検出手段である瞳孔中心検出部31では、映像信号処理部24から出力された映像信号から目1の位置を検出する。エリア設定部32では、映像信号処理部24の光量制御の対象となるエリアを設定して、輝度平均算出部34へ出力する。輝度平均算出部34では、映像信号処理部24から出力された映像信号のうち、エリア設定部32から出力されたエリアについて、輝度平均を算出して、ALC部25に出力する。認証画像取得部33は、映像信号処理部24から出力された映像信号を取得(キャプチャ)し、本人認証用の目画像の画像情報として認証処理部40に出力する。
【0032】
認証処理部40は、虹彩画像判定部41、虹彩情報作成部42、虹彩情報蓄積部43および虹彩照合処理部44で構成されている。前処理部30から出力された目画像の画像情報に対し、虹彩画像判定部41は、画像情報のコントラスト等の情報から、本人認証に用いる虹彩情報の抽出が可能であるか、または不可能であるかを判定する。
【0033】
虹彩画像判定部41にて、画像情報から虹彩情報が抽出可能であると判断された場合には、虹彩画像判定部41から虹彩情報作成部42に目画像の画像情報が受け渡される。虹彩情報作成部42では目画像の画像情報をコード化して、認証に用いるべき虹彩情報であるコード情報を得る。このような画像情報のコード化は、公知の方法(例:特公平5−84166号公報)によって行う。
【0034】
虹彩認証装置2が使用者の虹彩情報を登録する際、すなわち登録モードのときは、抽出したコード情報を虹彩情報蓄積部43に登録データとして蓄積する。
【0035】
また、虹彩認証装置2が使用者の本人認証を行うモード、すなわち認証モードのときは、虹彩情報作成部42から虹彩照合処理部44にコード情報を出力する。虹彩照合処理部44では、虹彩情報作成部42から出力されたコード情報と、あらかじめ登録された虹彩情報蓄積部43に蓄積されたコード情報とを比較照合して、使用者があらかじめ登録された登録者であるか否かの判定を行い、携帯情報装置のアプリケーションの起動を制御する認証結果処理部(図示しない)等に判定結果を出力する。
【0036】
次に、本実施の形態の虹彩認証装置2について、その処理フローをさらに詳細に説明する。
【0037】
図2は、上述した構成の虹彩認証装置2の処理を示すフローチャートである。まず、撮像部20の撮像素子23によって、目画像の撮像が行われる(ステップS1)。撮像素子23から出力された電気信号から、映像信号処理部24において映像信号が抽出される(ステップS2)。映像信号処理部24が映像信号の抽出を行う際には、後に詳述するような方法で算出された、ゲイン調整や電子シャッタのシャッタ速度等のALCパラメータを参照して光量の制御が行われる。
【0038】
映像信号処理部24においては、さらに映像信号から輝度信号が抽出され、認証画像取得部33、瞳孔中心検出部31および輝度平均算出部34に出力される。(ステップS4)。
【0039】
次に、映像信号処理部24から出力された輝度信号からなる画像情報が、認証画像取得部33において、虹彩認証用画像として取得(キャプチャ)され、認証処理部40へ出力される(ステップS11)。認証処理部40では、認証画像取得部33から出力された画像情報にもとづいて、本人認証が行われる(ステップS12)。
【0040】
ここで、映像信号処理部24が映像信号の抽出を行う際に用いる、ゲイン調整や電子シャッタのシャッタ速度等のALCパラメータの決定について、詳述する。
【0041】
ステップS4において、映像信号処理部24から輝度信号を受け取った瞳孔中心検出部31では、映像信号処理部24から出力された輝度信号から、画面中の輝度分布を算出し、その情報等にもとづいて瞳孔の中心座標値を算出し、エリア設定部32に出力する(ステップS5)。エリア設定部32では、瞳孔中心検出部31から出力された座標値を中心として、ある一定の範囲を処理対象とするパルス、すなわち目エリアパルスを生成し、輝度平均算出部34へ出力する(ステップS8)。
【0042】
この目エリアパルスの生成について、さらに詳細に説明する。図3は目エリアパルスの説明図である。撮像された撮像画面50を構成する画像情報のうち、瞳孔51の中心から水平方向および垂直方向に、虹彩部53を含むように設定された所定の範囲(以下、目エリア56と記す)だけアクティブ(本実施の形態では信号がHighである部分がアクティブであるとした)となるような、水平目エリアパルス57および垂直目エリアパルス58を生成する。
【0043】
エリア設定部32から、水平目エリアパルス57および垂直目エリアパルス58を受け取った輝度平均算出部34では、水平目エリアパルス57および垂直目エリアパルス58がアクティブである期間のみ、すなわち瞳孔中心から所定の範囲のみの輝度信号について輝度平均値を算出して、ALC部25へ出力する(ステップS9)。
【0044】
ALC部25では、輝度平均算出部34から出力された輝度平均値にもとづいて、光量制御に必要な、検出アンプのゲイン調整やシャッタ速度の制御等のパラメータであるALCパラメータを決定する(ステップS3)。ALC部25で決定されたALCパラメータは、映像信号処理部24に出力される。これにより、映像信号処理部24において、目エリア56を基準とした光量制御および映像信号の検出が行われる(ステップS2)ので、目エリア56の明確な、安定した輝度レベルの画像情報を得ることができる。これにより、使用者の誘導等が適切に、短時間の処理で行えると共に、後の本人認証を行う際に好適な画質の画像情報を得ることができる。
【0045】
なお、使用者に対して、目位置を所定の位置に配置するように誘導している際に、目の位置が撮像部20のレンズ系21の画面中心から外れていた場合であって、人体の皮膚の部分が撮像画面50内の大部分を占めるような場合には、輝度平均算出部34で算出された輝度平均値は非常に高い値となる。また、目の位置が撮像部20から遠い場合は逆に輝度平均算出部34で算出された輝度平均値は非常に低い値となる。
【0046】
このように撮像画面50内の輝度値が非常に高い場合には、必要以上にゲインを小さくする光量制御をしないように、また、撮像画面50内の輝度値が非常に低い場合には、必要以上にゲインを大きくする光量制御をしないように、あらかじめ設定された所定の値をALCパラメータとする構成であってもよい。
【0047】
なお、前述の説明では、目エリアパルスの生成は、水平方向および垂直方向に等しい大きさになる例を示したが、本発明はこれに限定されない。一般に、人間の目は長方形状であるので、水平目エリアパルス57、垂直目エリアパルス58には各々独立の範囲設定レジスタを持たせ、図4に示すように、目の形にあわせて目エリア56を横長形状に設定する構成であってもよい。
【0048】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態として、本発明の虹彩認証装置の別の処理フローについて説明する。図5は、本発明の虹彩認証装置の別の処理を示すフローチャートである。
【0049】
虹彩認証装置の構成は第1の実施の形態で説明したものと同様の、図1に示した構成である。
【0050】
なお、説明を簡単にするために、図5においては、図2に示した第1の実施の形態における処理と同様の処理については、同じステップ名を付与し、この処理ステップの内容についての説明は省略する。
【0051】
本実施の形態の処理においては、瞳孔中心検出部31における処理が第1の実施の形態の処理と異なる(ステップS5〜ステップS7)。
【0052】
瞳孔中心検出部31では、映像信号処理部24から出力された輝度信号から、パターンマッチング等の方法を用いて、撮像された画像情報の中に、目に相当する物体が検出できるかどうかを判断する(ステップS6)。
【0053】
目に相当する物体が検出されたと判断された場合は、輝度分布情報などから瞳孔の中心座標を検出し、エリア設定部32に出力することは、第1の実施の形態に示した処理フローと同じである(ステップS5)。
【0054】
一方、瞳孔中心検出部31で、画像情報の中から目に相当する物体が検出できないと判断された場合は、撮像画面50の中心等、あらかじめ設定された所定の座標を瞳孔の中心座標とし、エリア設定部32に出力する(ステップS7)。
【0055】
このような構成により、目に相当する物体が検出できない場合でも、目に相当する物体が検出できた場合と同様のアルゴリズムを使用できるため、目位置誘導中などで目の画像が画角内に入っていない状態から、急に画角内に目の画像が入ってくるような状態においても、処理の不連続性をなくし、処理を簡略化することができる。
【0056】
なお、本発明の実施の形態においては、認証装置の例として、虹彩認証装置を取り上げて説明を行った。しかし本発明の認証装置はこれに限定されない。例えば、網膜や眼底を用いた認証装置等の、目画像を撮像して、その情報にもとづいて認証を行う認証装置であれば、本発明に含まれることはいうまでもない。
【0057】
【発明の効果】
本発明によれば、単焦点レンズ等の簡易な構成のレンズ系を備えた構成の目画像撮像装置およびそれを用いた認証装置において、使用者に対して目の位置を誘導しているときの様に、撮像画面中での輝度変化の大きな場合にも、目の周辺の画像情報の輝度レベルを安定に保ち、認証に適した目画像を取得することができるので、小型化、軽量化、短時間処理の可能な目画像撮像装置および認証装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の虹彩認証装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の第1の実施の形態における虹彩認証装置の動作手順を示すフローチャート
【図3】本発明の第1の実施の形態における目エリアパルスを示す説明図
【図4】同目エリアパルスの別の例を示す説明図
【図5】本発明の第2の実施の形態における虹彩認証装置の動作手順を示すフローチャート
【符号の説明】
1 目
2 虹彩認証装置
10 照明部
11 赤外線照明部
12 照明制御部
20 撮像部
21 レンズ系
22 可視光カットフィルタ
23 撮像素子
24 映像信号処理部
25 ALC部
30 前処理部
31 瞳孔中心検出部
32 エリア設定部
33 認証画像取得部
34 輝度平均算出部
40 認証処理部
41 虹彩画像判定部
42 虹彩情報作成部
43 虹彩情報蓄積部
44 虹彩照合処理部
50 撮像画面
51 瞳孔
53 虹彩部
56 目エリア
57 水平目エリアパルス
58 垂直目エリアパルス

Claims (8)

  1. 目を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段で撮像された画像情報から瞳孔の画像の位置を検出する瞳孔検出手段と、
    前記位置周辺の所定領域を目エリアとして設定するエリア設定手段と、
    前記目エリア内の画像情報にもとづいて、前記撮像手段の光量を制御する光量制御手段とを備えたことを特徴とする目画像撮像装置。
  2. 目を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段で撮像された画像情報から瞳孔の画像の位置を検出する瞳孔検出手段と、
    前記位置周辺の所定領域を目エリアとして設定するエリア設定手段と、
    前記撮像手段で撮像された画像情報にもとづいて、認証に用いるべき情報を作成し、出力する認証情報作成手段と、
    認証に用いるべき情報を蓄積する認証情報蓄積手段と、
    前記認証情報作成手段で作成された認証に用いるべき情報と、あらかじめ前記認証情報蓄積手段に登録された認証に用いるべき情報とを照合する照合処理手段と、
    前記目エリア内の画像情報にもとづいて、前記撮像手段の光量を制御する光量制御手段とを備えたことを特徴とする認証装置。
  3. 前記エリア設定手段および前記撮像手段に接続され、前記撮像手段で撮像された画像情報において、前記エリア設定手段によって目エリアとして設定された領域における輝度平均値を算出する輝度平均算出手段を備え、
    前記光量制御手段は、前記目エリア内の画像情報の前記輝度平均値にもとづいて前記撮像手段の光量を制御することを特徴とする請求項2に記載の認証装置。
  4. 前記光量制御手段は、前記目エリア内の画像情報の前記輝度平均値が所定の値以上の場合には、あらかじめ記憶された所定値を輝度平均値として前記撮像手段の光量を制御することを特徴とする請求項3に記載の認証装置。
  5. 前記目エリアの大きさおよび縦横比が変更できることを特徴とする請求項2から請求項4までのいずれか1項に記載の認証装置。
  6. 前記瞳孔検出手段において、前記撮像手段で撮像された画像情報内に目とみなされる情報がないと判定された場合には、前記画像情報内のあらかじめ設定された所定の座標を瞳孔の中心座標であるとみなして前記目エリアを設定することを特徴とする請求項2から請求項5までのいずれか1項に記載の認証装置。
  7. 前記所定の座標が、前記画像情報の中心座標であることを特徴とする請求項6に記載の認証装置。
  8. 撮像手段によって目の画像情報を撮像するステップと、
    前記画像情報から瞳孔の画像の位置を検出するステップと、
    前記位置周辺の所定領域を目エリアとして設定するステップと、
    前記目エリア内の画像情報にもとづいて、前記撮像手段の光量を制御するステップとを有することを特徴とする目画像撮像方法。
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