JP2004027607A - 雪洞の作成方法、その方法によって作成した雪洞、およびその方法に使用する雪洞型 - Google Patents

雪洞の作成方法、その方法によって作成した雪洞、およびその方法に使用する雪洞型 Download PDF

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Abstract

【課題】従来、雪洞を作成するためには、雪山から雪を掘り出したり、または、膨らませた状態の雪洞型を使用して雪洞を作るに際し、雪洞型が集雪機の集雪圧で吹き飛ばされないようにするために、雪洞型を集雪圧に耐える重さにしたり、雪洞型の下部に丈夫な基礎を作り、雪洞型をこれに固定したり、または除雪圧によって雪洞型が大きく変形することを防ぐための装置を準備するなどの作業が必要であった。
【解決手段】折り畳んだ状態の雪洞型(9)を用い(a)、その雪洞型を覆うように上面および周辺部に積雪を積み上げ(b)、その後、雪洞型を膨らまして(c)さらに雪を積み上げ、最後に積み上げた積雪に人が出入するための出入り口を作り、その出入り口から空気を抜いた雪洞型を取り出すことで雪洞を完成させるようにした。
【選択図】    図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、豪雪地帯において、自然の積雪を利用して作成する食料貯蔵用や観光娯楽用等の雪洞の作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
まず、雪洞について説明する。
雪洞とは、積雪中に穿った穴のことで縦穴と横穴とがあるが、通常、雪洞と言うと、横穴を指す場合が多い。このような雪洞は雪中活動時に一時の休息や就寝などのためと、山中で雪からの避難場所として使われているが、本発明で言う雪洞はこれではなく、秋田県横手地方で古来から「カマクラ」と呼ばれている雪洞である。
【0003】
本発明の対象とする雪洞は、このように、冬季水神祭の日に町中に作られる神を奉るための雪洞(いわゆる「カマクラ」)、雪中の催し物会場、あるいはスキー場などにて喫茶休憩などに使用するためのものである。
図6(a),(b)は、この種類の雪洞を、それぞれ正面から見たときと側面から見たときの断面図で示している。なお、図6(a),(b)において、雪をドットで示している。
【0004】
いま、従来技術により、例えば、直径5m×高さ3.5mの雪山中に直径2m×高さ2mの雪洞(横穴を意味する)を穿った雪洞(いわゆる「カマクラ」)を作るものとすれば、まず、雪山を作るために約69m3 (27.5トンに相当)の積雪を積み上げ、その積み上げて作った雪山から約6.3m3 (2.5トンに相当)の雪を掘り出して作成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、雪洞を作る作業は、まず、手作業または小型ロータリー式集雪機等を使用して積雪を積み上げ、雪山を作ることから始まるが、小型ロータリー式集雪機を集雪機として使用することで比較的楽に積み上げることができる。しかし、雪山の作成後、手作業により2.5トンの雪を掘り出す作業を行わねばならない。これは、大変な作業である。
【0006】
また、雪洞を作成するもう1つの方法として、雪山から雪を掘り出す作業をしなくてもよいようにするために、膨らませた状態の雪洞型を使用することが考えられる。しかし、この膨らませた状態の雪洞型を取り囲むように、小型ロータリー式集雪機を使用して積雪を積み上げて雪山を作ろうとすると、小型ロータリー式集雪機の集雪圧は意外と強く、膨らました雪洞型が集雪機の集雪圧で吹き飛ばされてしまい、使用することはできない。
【0007】
それでも、雪洞型を使用して雪洞を作るとすれば、雪洞型を集雪圧に耐える重さにするか、または、雪洞型の下部に丈夫な基礎を作り、雪洞型をこれに固定することが必要となるほか、集雪圧によって雪洞型が大きく変形するのを防ぐための装置が必要となる。これは、例えば、雪面に基礎となる杭を打ち込み、雪洞型にロープや網を掛けたうえでそのロープや網を杭に固定するなど大仕掛けになる。
【0008】
また、類似の技術として、雪洞ではないが、氷洞を作るのにゴム状弾性体からなる袋状の氷洞型を膨張させ、これに水を吹き付けて凍らせ、氷洞を作ったという報告もある(粉川ほか、「スパン20mアイスドームの建設実験とクリープ測定」日本雪氷学会誌、64巻1号、2002年1月、59−68頁参照 )。この報告では、水圧により氷洞型の位置が移動したり、変形したりするのを防ぐため、氷洞型に網をかけ、その網の周囲の氷面(氷面上に氷洞を作るという前提があるため)に多くの杭を打ち、網を杭に固定している。杭打ちと網を杭に固定するために、水を吹き付けて氷洞を作る労力よりも大きな労力をかけている。
【0009】
本発明の目的は、雪洞を作成するのに、雪山から雪を掘り出したり、または、膨らませた状態の雪洞型を使用して雪洞を作るに際し、雪洞型が集雪機の集雪圧で吹き飛ばされないようにするために、雪洞型を集雪圧に耐える重さにしたり、または、雪洞型の下部に丈夫な基礎を作り、雪洞型をこれに固定したり、または集雪圧によって雪洞型が大きく変形することを防ぐための装置を準備するなどの作業を不要にした雪洞の作成方法を提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明雪洞の作成方法は、折り畳んだ雪洞型を設置し、該設置した雪洞型を覆うように、その上面および周辺部に前記雪洞型を膨らませたときの雪洞型の高さの1/3乃至1/2になるまで第1の積雪を積み上げ、前記雪洞型に膨張空気を送気して膨らませ、該膨らませた雪洞型を覆うように、その上面および周辺部にさらに完成時の雪洞の高さになるまで第2の積雪を積み上げ、それら積み上げた前記第1および第2の積雪が安定するまで放置し、該放置した第1および第2の積雪に、人が出入するための出入り口を開けるとともに、前記膨らませた雪洞型の膨張空気を排出し、そして前記開けた出入り口から前記膨張空気を排出した雪洞型を取り出すの各工程を経て作成することを特徴とするものである。
【0011】
また、本発明雪洞は、本発明方法によって作成したことを特徴とするものである。
【0012】
また、本発明雪洞型は、膨らませたときの外形が長さ方向に直交する方向に断面円、楕円、多角形、正方形または矩形の柱状体で、該柱状体の内部は穴あき板からなる1または複数枚の中板によって雪洞型の長さ方向に仕切られ,該仕切られてできた各空間の前記長さ方向のほぼ中間位置において前記柱状体の周囲を取り囲むようにゴム紐を配置し、該配置したゴム紐によって前記柱状体のゴム紐を配置した部分の前記断面が常に縮まるような収縮力を与えることによって、雪洞型を折り畳んだときに、雪洞型の側面板が上方から見て上面板より外にはみ出さないようになっていることを特徴とするものである。
【0013】
また、本発明雪洞型は、取り付け部品を除いて、ゴム状弾性体またはゴム状弾性体と織布材との積層膜からなっていることを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照し、発明の実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
上述したように、本発明は、従来のごとく、積み上げた雪山から雪を掘り出したり、膨らませた状態の雪洞型を取り囲むように小型ロータリー式集雪機等を使用して積雪を積み上げ、後で中の雪洞型の空気を抜いて取り出すことにより雪洞を作成するのでなく、折り畳んだ状態の雪洞型を用い、その雪洞型を覆うように上面および周辺部に積雪を積み上げ、その後、雪洞型に膨張空気を送気して膨らませ、雪洞型の高さが積み上げた周囲の積雪より高くなるようにし、雪洞型の上部にある積雪を持ち上げさせ、さらに、送気を続けながら、雪山が前以って定めた高さになるまで積雪を積み上げ、その後、半日程度放置して積み上げた積雪を安定させた後、雪洞型の膨張空気を排出し、雪洞への出入り口を作り、その出入り口を通じて雪洞型を取り出して雪洞を完成させるようにしたものである。
この雪洞の作成については、後に、図4,5を参照して、各工程ごとに詳細に説明する。
【0015】
最初に、本発明雪洞を作成するのに使用する本発明雪洞型について説明する。図1は、本発明雪洞型の一実施形態について、それを膨らませたときの状態を長さ方向の断面図で示している。
図1において、1は上面板、2はゴム紐、3はガイド、4は雪洞型の側面の膨張を押さえる役目を担う中板、5は側面板、6は底板、7は重し、そして8は雪洞型に膨張空気を送り込み、また膨張空気を排出するための給排出口である。
【0016】
また、上記において、ゴム紐2、重し7、および給排出口8等の取り付け部品を除いて、雪洞型は、耐寒性および丈夫さの面から、ゴム状弾性体またはゴム状弾性体と織布材との積層膜で作るのが好ましい。
なお、上面板1は円盤状をなし、中板4は上面板1と同じ直径の穴あき円盤であり、また、底板6も上面板1と同じ直径で、円盤状をなすも、円盤の外周に接して給排出口8が設けられている。
【0017】
図2は、同じく本発明雪洞型の一実施形態について、それを折り畳んだときの状態を長さ方向の断面図で示している。
ここでも、各構成部分には、図1と同じ符号を付して示している。
【0018】
図3は、同じく本発明雪洞型の一実施形態について、それを折り畳んだときの状態の上面板1に近い部分を拡大して長さ方向の断面図で示している。
図3において、ゴム紐2は、雪洞型の円周の要所要所に設けられたガイド3に通され、上面板1と中板4の丁度中央に位置するようになっている。その結果、雪洞型を折り畳んだとき、雪洞型の側面板5は、中板4のある位置を最大直径として内側に折り込まれることになる。
このことは、図示していない中板4と次の中板4との間、および最後の中板4と底板6の間についても言えることで、このようにして、折り畳んだときの雪洞型の側面板5が上面板1より外にはみ出さない。
【0019】
以上説明した一実施形態に基づく本発明雪洞型は、膨らませたときの外形が長さ方向に直交する方向に断面円の柱状体で、その柱状体の内部は穴あき円盤からなる1または複数枚の中板によって雪洞型の長さ方向に仕切られ,仕切られてできた各空間の長さ方向のほぼ中間位置において柱状体の周囲を取り囲むようにゴム紐を配置し、その配置したゴム紐によって柱状体のゴム紐を配置した部分の断面(長さ方向に直交する方向の)が常に縮まるような収縮力を与えることによって、雪洞型を折り畳んだときに、雪洞型の側面板が上方から見て上面板より外にはみ出さないようになっている。
【0020】
なお、以上説明した本発明による雪洞型は、膨らませたときの外形が、図1およびその説明から分かるように、断面円の柱状体をなしている。
しかし、本発明に使用する雪洞型は、長さ方向に直交する方向での断面が円であるものに限られるものでなく、円以外に、楕円、多角形、正方形または矩形の断面を有する柱状体であってよいことは勿論である。重要なことは、断面円の柱状体の場合と同様、雪洞型を折り畳んだときに、各空間の長さ方向のほぼ中間位置において柱状体を取り囲むゴム紐によって断面収縮力が与えられることで、雪洞型の側面板が上方から見て上面板より外にはみ出さないようになっていることである。
【0021】
次に、本発明による雪洞の作成方法について説明する。
図4(a),(b),(c)、および図5(a),(b)は、本発明による雪洞の作成方法を工程を追って示している。これらの図においては、雪洞型は符号9を付して示し、また、積雪はドットで示すとともに、符号10を付して示している。
まず、図4(a)に示すように、雪洞を作ろうとする積雪面10に折り畳んだ雪洞型9を設置する。雪洞型9には重し7がついているので、積雪積み上げ作業時に小型ロータリー式集雪機が集雪する積雪の圧力によって設置位置がずれることはない。
【0022】
次に、図4(b)に示すように、雪洞型9を覆うように、その上面および周辺部に、雪洞型9を設置した雪面から測って、雪洞型9を膨らませたときの雪洞型の高さの1/3乃至1/2になるまで積雪10を積み上げる。このとき、雪洞型9上面への積雪10の積み上げは、雪洞型9の上面板1(図1,2,3参照)上の1箇所に負担がかからないように、積み上げた積雪の表面がほぼ平らになるように平均して積み上げる。積雪の積み上げは、従来技術の項で説明したのと同じ方法、例えば、小型ロータリー式集雪機を用いて積雪を積み上げればよい。
【0023】
上記の作業により、膨らませたときの雪洞型9高さの1/3乃至1/2になるまで積雪が積み上がったならば積み上げを中止し、給排出口8から折り畳んである雪洞型9に膨張空気を送気して膨らませる。その結果、雪洞型9は、図4(c)に示すように、積み上げた積雪10を割り、上面板1(図1,2,3参照)に積雪10を乗せたまま上方へ向かって膨張する。このとき、上面板1上の積雪10の一部が落ちてもそのままにしておく。
【0024】
雪洞型9が規定の大きさまで膨張後も送気を止めずに再度積雪の積み上げ作業(2度目の積雪積み上げ作業)を行い、雪山があらかじめ決めた大きさになるまで積雪を積み上げる。
なお、図4(c)に示す状態は、雪洞型9を人間に例えると雪面から腰の部分までが周囲の積雪で囲まれた状態になり、2度目の積雪積み上げ作業時の積雪10の積み上げ圧による雪洞型9の変形(つまり、横方向への膨張)を防ぐことができ、積雪の積み上げ作業を迅速に行うことができるという利点が生じる。
【0025】
2度目の積雪10の積み上げが終わり、雪山の外形が整ったら(図5(a)参照)、直ちに雪洞型9の給排出口8を閉じ、雪洞型9を膨らましたままの状態で放置する。この状態で半日程度経過すると、積み上げた積雪10が安定して崩れにくくなるので、雪洞型9を取り出して雪山の内部に雪洞を作る作業に入る。
【0026】
まず、膨らませた雪洞型9を閉じ込めたままの雪山から雪を掘り出して人が出入するための出入り口を作る。次に、雪洞型9の膨張空気を抜く。これは、雪洞型9の給排出口8を開け、小型の手持ちブロワを吸気状態にして雪洞型9内の膨張空気を排出することで行われる。上記において、出入り口を作る工程と雪洞型9の膨張空気を抜く工程とは順序が入れ代わっていてもよいし、または、同時に行ってもよい。
【0027】
上記の作業により雪山に出入口ができたので、人はそこを通じて雪洞型9に達することができる。そのうえで、空気の抜かれた雪洞型9を、例えば、傾けるなどして雪山から外部に取り出すことができ、従って、雪洞型9が設置されていた場所に、それを膨らませたときの外形と同じ形をした雪洞11が形成される(図5(b)参照)。
【0028】
以上の工程により、目的とする雪洞が作成されたことになる。
なお、空洞を作成するために使用された雪洞型9は繰り返し使用できるものであることは勿論である。
【0029】
最後に、具体的な数値例について本発明を説明する。
いま、膨らませたときの外形が断面円の柱状体となる雪洞型をを使用し、従来技術の項で説明したのと同じ直径5m×高さ3.5mの雪山中に直径2m×高さ2mの雪洞(横穴)を穿った雪洞を作成するものとする。
まず、直径2mの折り畳んだ雪洞型を雪洞を作ろうとする場所に設置し、この雪洞型を中心に、小型ロータリー式集雪機を使用して積雪を積み上げる。雪山が直径5m×高さ0.7m程度になったら、積雪の積み上げを中止し、雪洞型に膨張空気を送気して雪洞型を膨らませる。この雪洞型を膨らませるための空気圧を得るものとしては、毎分16,000回転程度で回転し、風圧500mmAq、風量2立方m/分程度の風を送り込める小型の手持ちブロワを使用するのが適当である。雪洞型は、その直径2mの筒状体の上面板に約0.9トンの積雪を載せたまま高さ2mまで膨らむ。
【0030】
雪洞型への送気を継続しながら、雪洞型を囲むように積雪を積み上げ作業(2度目の積雪積み上げ作業)を再開する。そして積雪を高さ3.5m(積み上げた雪量25トンに相当する)まで積み上げたならば、雪洞型への膨張空気の送気を止め、雪洞型を膨らませたままの状態で積み上げた積雪が落ち着くまで半日(12時間)程度放置する。半日が経過して雪山の積雪が落ち着いたならば雪洞型の膨張空気を排出し、雪山に人が出入りする出入り口を作り、雪洞型を取り出す。この雪洞作成作業により積み上げた雪の量は従来より10%少ない25トンであり、また、雪山から雪洞(横穴)を掘り出す作業を行わずに本発明の目的とする雪洞を作ることができる。
【0031】
【発明の効果】
本発明によれば、雪洞を作成するのに、雪山から雪を掘り出したり、または、最初から膨らませた雪洞型を使用して雪洞を作るに際し、事前に用意しなければならない雪洞型が小型ロータリー式集雪機の集雪圧で吹き飛ばされないようにするための、諸設備すなわち、雪洞型が集雪圧に耐える重さにしたり、雪洞型の下部に丈夫な基礎を作って雪洞型をこれに固定したり、または集雪圧によって雪洞型が大きく変形することを防ぐための装置を準備するなどの作業を不要にすることができる。
なお、本発明でも、膨らませた雪洞型が閉じ込められている雪山から人が出入りする出入口を、雪を掘り出すことで作成するが、これは、図6(b)を見るにつけても、入り口部分と雪洞部分の雪の量の比較から大幅に少なく、そのための労力は少ない。
【0032】
また、本発明によれば、本発明で雪洞を作成するのに使用する雪洞型は、折り畳んだときに、雪洞型の側面板が上方から見て上面板より外にはみ出さないようになっているため、雪洞作成時に雪洞を膨らませると同時に上面板上の積雪の持ち上げ作業を支障なく進行させることができる。また、雪洞作成の最終段階における雪洞型取り出しの作業も支障なく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明雪洞型の一実施形態について、それを膨らませたときの状態を長さ方向の断面図で示している。
【図2】本発明雪洞型の一実施形態について、それを折り畳んだときの状態を長さ方向の断面図で示している。
【図3】本発明雪洞型の一実施形態について、それを折り畳んだときの状態の上面板に近い部分を拡大して長さ方向の断面図で示している。
【図4】本発明による雪洞の作成方法を工程を追って示している。
【図5】本発明による雪洞の作成方法を工程を追って示している。
【図6】本発明の対象とする雪洞を、それぞれ正面から見たときと側面から見たときの断面図で示している。
【符号の説明】
1 上面板
2 ゴム紐
3 ガイド
4 中板
5 側面板
6 底板
7 重し
8 給排出口
9 雪洞型
10 積雪
11 雪洞

Claims (4)

  1. 折り畳んだ雪洞型を設置し、
    該設置した雪洞型を覆うように、その上面および周辺部に前記雪洞型を膨らませたときの雪洞型の高さの1/3乃至1/2になるまで第1の積雪を積み上げ、
    前記雪洞型に膨張空気を送気して膨らませ、
    該膨らませた雪洞型を覆うように、その上面および周辺部にさらに完成時の雪洞の高さになるまで第2の積雪を積み上げ、
    それら積み上げた前記第1および第2の積雪が安定するまで放置し、
    該放置した第1および第2の積雪に、人が出入するための出入り口を開けるとともに、前記膨らませた雪洞型の膨張空気を排出し、そして前記開けた出入り口から前記膨張空気を排出した雪洞型を取り出す
    の各工程を経て作成することを特徴とする雪洞の作成方法。
  2. 請求項1記載の方法によって作成したことを特徴とする雪洞。
  3. 請求項1記載の方法に使用する雪洞型であって、該雪洞型は、膨らませたときの外形が長さ方向に直交する方向に断面円、楕円、多角形、正方形または矩形の柱状体で、該柱状体の内部は穴あき板からなる1または複数枚の中板によって雪洞型の長さ方向に仕切られ,該仕切られてできた各空間の前記長さ方向のほぼ中間位置において前記柱状体の周囲を取り囲むようにゴム紐を配置し、該配置したゴム紐によって前記柱状体のゴム紐を配置した部分の前記断面が常に縮まるような収縮力を与えることによって、雪洞型を折り畳んだときに、雪洞型の側面板が上方から見て上面板より外にはみ出さないようになっていることを特徴とする雪洞型。
  4. 請求項1記載の方法に使用する雪洞型であって、該雪洞型は、取り付け部品を除いて、ゴム状弾性体またはゴム状弾性体と織布材との積層膜からなっていることを特徴とする雪洞型。
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