JP2004024227A - 切りバラの栽培方法 - Google Patents

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Norimichi Hatayama
畑山 徳道
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Abstract

【課題】台木の植え替えによる収穫ブランクが少なく、花の収穫はほとんど立ち作業で行うことができるので、作業性の点においても優れた切りバラの栽培方法を得る。
【解決手段】野いばらなどによる台木2が成長したとき、台木2の先端部に所望のバラの穂木3を接ぎ木し、接ぎ木した穂木3を下側方向に折曲げし、折曲げした部分の近傍から発生するベーサルシュート4を育てて切りバラとして採花し、穂木3の樹勢力が低下したとき、あるいは、他のバラに切替えたいときは、接ぎ木した穂木3の下側に新たな所望のバラの穂木を接ぎ木して上側の穂木3をK点で切取り、新たな穂木を下側方向に折曲げし、この折曲げた部分から発生する新たなベーサルシュート5及び6を育てて切りバラとして採花するようにした。
【選択図】    図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、市販用の切りバラを育成するに当たり、品質が良く、相当量の切りバラが安価に供給できるようにした栽培方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
市販用の切りバラの栽培方法としては、その花の品質を高めて一本あたりの単価を高くする手段、あるいは、品質が若干低下しても、採花数量で補う手段などがあるが、生産者としては、品質が良くて採花数量が多い栽培方法を求めるのは当然のことであり、その手段として、例えば、特開平11−113381号公報には下記のような方法が示されている。
即ち、一本の枝に花芽が付かない間に、その枝を枝元から僅か残して切断することにより、その枝元から数個の採花芽がほぼ同時に発生するので、これらの中から強い採花芽を必要な数だけ残して共に均等に強い採花枝として育てる。それに蕾をつけさせて切り花としてその根元から任意の位置で切断し、そこに残した枝元を次の採花枝のための採花母木として使用し、この段階を繰り返すようにした方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記の栽培方法のほかにも各種の栽培方法があるが、これらの方法にはそれぞれ特徴があるが、一般に採花母木の寿命に限度があり、数年程度で台木の植え替えを必要としていた。この台木は、採花枝が得られるまでには少なくとも数ヶ月の期間を要するので、その間は切り花の収穫ができない。このため、収獲のブランクが長くなる。また、台木の植え替え時と収獲できる時期では、台木の高さの変化が大きく、作業姿勢が変化することとあわせて、花の収獲効率が低下するなどの問題点があった。
【0004】
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、台木の植え替えによる収穫ブランクが少なく、露地栽培の状態のままであっても、花の収穫は立ち作業で行うことができるなど、作業性の点においても優れた切りバラの栽培方法を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の切りバラの栽培方法においては、野いばらなどによる台木の先端部が立作業に適した高さに成長したとき、上記台木の先端部に所望のバラの穂木を接ぎ木し、上記接ぎ木した穂木を下側方向に折曲げし、上記折曲げした部分の近傍から発生するベーサルシュートを育てて切りバラとして採花し、上記穂木の樹勢力が低下したとき、あるいは、他のバラに切替えたいときは、上記接ぎ木した穂木の下側に新たな所望のバラの穂木を接ぎ木して上側の穂木を切取り、新たな穂木を下側方向に折曲げし、この折曲げた部分から発生する新たなベーサルシュートを育てて切りバラとして採花するようにしたものである。
【0006】
また、台木は一つの株から複数本成長させるようにしたものである。
【0007】
さらに、新たな所望のバラの穂木を接ぎ木は、芽接ぎにより行うようにしたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態を実施例にもとづき図面を参照して説明する。図1において、1は土を盛り上げた畝であり、図示の符号Aの部分は畝の断面を示す。2は台木であり、例えば野いばらあるいはオドラータの苗を畝1に植え付けしたものである。この台木2は、畝1に対して一列または二列に植え付けし、畝1と隣の畝(図示せず)の間隔は、後述のように、作業台を持ち込むことができる間隔にしてある。台木2は1.2m〜1.6mに成長したとき、多数の台木2の中から、一株につき2〜3本を残して、例えば図2に示すように間引きする。同時に先端の葉枝2aを一部分残して、下部の葉枝は後述の接ぎ木のために除去する。
【0009】
上記の接ぎ木は、先端の葉枝2aを除去し、図3に示すように台木2のそれぞれの先端部2bに、切りバラとして採取する種類の穂木3を接ぎ木する。接ぎ木の方法は芽接ぎであっても切り接ぎであってもよい。接ぎ木した穂木3の接ぎ木が順調に経過し、穂木3が成長して花の蕾ができた頃、図4に示すように穂木3を株元から下側方向に折曲げる。この折曲げにより折曲げた株本の近辺からベーサルシュート4が発生する。このベーサルシュート4を育てて切りバラとするが、初めのベーサルシュート4は、図5に示すように穂木3と同様に下側に折曲げることがある。このように、ベーサルシュート4を折曲げることにより、折曲げた穂木3及びベーサルシュート4(穂木として使用するもの)の株元から新たなベーサルシュート5が発生する。このベーサルシュート5を図6に示すように育てて切りバラとして採花する。
【0010】
上記ベーサルシュート4及び5の折曲げあるいは育成採花は、畝1と隣の畝1の間に立って、いはゆる立作業により育成採花の作業を行う。台木2及びベーサルシュート4及び5の生育が良いときは、図7に示すように、畝1と隣の畝1の間に作業台10を入れて、その作業台10に立って作業する。なお、作業台10の下側を利用して暖房用の管路を設けることがある。
【0011】
上記のようにして、次々と発生するベーサルシュート4及び5を採花して切りバラとして市場に出荷するが、多数の採花を続けると折曲げた穂木3及びベーサルシュート4及び5の樹勢力が低下する。このときは、図8に示すように折曲げた穂木3及びベーサルシュート4及び5の大部分を除去し、残した穂木3またはベーサルシュート4及び5の下側に新たな穂木6を接ぎ木する。この接ぎ木については、通常は芽接ぎにするのが適当である。なお、芽接ぎする穂木5は、前の穂木3と同じ種類にする場合もあるが、異なる種類の花の穂木6にする場合もある。芽接ぎした穂木6が成長して花の蕾ができた頃、先に残した穂木3またはベーサルシュート4及び5(穂木として使用したもの)を切り取り、同時に台木2の先端も芽接ぎした穂木6(図示K点)の近くまで切り、古い穂木3は切り捨てる。
【0012】
この穂木6を下側に折曲げて、その折曲げた株元の部分から発生する新たなベーサルシュート(図示せず)を育成して切りバラとして採花する。また、上記説明と同様に、新たなベーサルシュート6の一部分は当初のものと同様に下側に折曲げて、穂木5と同様に折曲げた株元の部分からベーサルシュートが発生するように育成する。
【0013】
上記の栽培方法において、台木2の高さは当初1.2m〜1.6mあるので、すべて立ち作業によって手入れ、及び、採花がなされる。しかし、穂木3あるいは5の樹勢が低下したとき、その下に新たな穂木を接ぎ木するために台木2の高さが順次低くなる。この場合、穂木3あるいは5の樹勢は通常3〜4年くらいは耐久力がある。このため、一回の穂木3あるいは5の取り替えに際し、約5cm程度台木2が低くなるが、台木2の高さが立ち作業ができる1mくらいになるには、20年以上の期間を要する。つまり、台木2は20年以上使用できることになる。
【0014】
上記の実施の形態は、野いばらなどによる台木の先端部が立作業に適した高さに成長したとき、上記台木の先端部に所望のバラの穂木を接ぎ木し、上記接ぎ木した穂木を下側方向に折曲げし、上記折曲げした部分の近傍から発生するベーサルシュートを育てて切りバラとして採花し、上記穂木の樹勢力が低下したとき、あるいは、他のバラに切替えたいときは、上記接ぎ木した穂木の下側に新たな所望のバラの穂木を接ぎ木して上側の穂木を切取り、新たな穂木を下側方向に折曲げし、この折曲げた部分から発生する新たなベーサルシュートを育てて切りバラとして採花するようにしたものである。
しかし、切りバラの生産者としては、野いばらなどによる台木に所望のバラの穂木を接ぎ木し、接ぎ木した穂木を下側方向に折曲げし、折曲げした部分の近傍から発生するベーサルシュートを育てた状態で一般消費者等に販売してもよい。購入した消費者は、上記の実施の形態のようにして、台木が短くなるまで。繰り返し切りバラを採花できる。なお、この場合の販売は、鉢植の状態で供給することも可能である。
【0015】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような切りバラの栽培方法になされているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0016】
台木は長年月の間使用できるので、植え替えによる収穫ブランクが少ない。
【0017】
立ち作業により採花できるので、作業効率が良い。
【0018】
上記のことから、採算性が優れた切りバラの栽培方法が選られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】台木を成長した状態を示す斜視図である。
【図2】穂木を接ぎ木する前の台木の状態を示す斜視図である。
【図3】穂木を接ぎ木した状態を示す斜視図である。
【図4】接ぎ木した穂木を折曲げした部分からベーサルシュートが発生した状態を示す斜視図である。
【図5】ベーサルシュートの一部分を折曲げし、新たなベーサルシュートが発生した状態を示す斜視図である。
【図6】切りバラが採花できる状態を示す斜視図である。
【図7】作業台を使用した状態の説明図である。
【図8】新たな穂木を接ぎ木し、古い穂木を切り捨てることを示す説明図である。
【符号の説明】
1 畝
2 台木
3 穂木
4 ベーサルシュート
5 ベーサルシュート
6 ベーサルシュート
10 作業台

Claims (3)

  1. 野いばらなどによる台木の先端部が立作業に適した高さに成長したとき、上記台木の先端部に所望のバラの穂木を接ぎ木し、上記接ぎ木した穂木を下側方向に折曲げし、上記折曲げした部分の近傍から発生するベーサルシュートを育てて切りバラとして採花し、上記穂木の樹勢力が低下したとき、あるいは、他のバラに切替えたいときは、上記接ぎ木した穂木の下側に新たな所望のバラの穂木を接ぎ木して上側の穂木を切取り、新たな穂木を下側方向に折曲げし、この折曲げた部分から発生する新たなベーサルシュートを育てて切りバラとして採花するようにした切りバラの栽培方法。
  2. 台木は一つの株から複数本成長させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の切りバラの栽培方法。
  3. 新たな所望のバラの穂木の接ぎ木は、芽接ぎにより行うようにしたことを特徴とする請求項1または2記載の切りバラの栽培方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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