JP2004021373A - 物体及び光源情報推定方法並びに物体及び光源情報推定装置 - Google Patents

物体及び光源情報推定方法並びに物体及び光源情報推定装置 Download PDF

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Mihoko Shimano
島野 美保子
Kenji Nagao
長尾 健司
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Abstract

【課題】事前に光源の明るさ及びその方向並びに対象物101の面の向き及び反射率を与えないで、3次元物体の面の向き、3次元形状及び反射率を推定し、同時に光源の明るさ及びその方向を推定する。
【解決手段】カメラ102により撮影した画像の物体情報及び光源情報などの生成原理に、繰り返し計算を施すことにより、光源の制御を必要とせず、対象物101の既知情報がなくとも、対象物101の面の向き、3次元形状及び反射率、光源の明るさ及び方向を求める。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、未知の照明条件下で撮影された対象物の画像から、光源方向、光源の明るさ、対象物の面の向き、反射率及び物体の3次元形状等を推定し、その推定結果を用いて、画像の合成、物体の認識を行う顔画像の認識及び照合に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像強度の分布から3次元物体の情報を抽出する方法は、「陰影からの形状復元」と呼ばれている。また、カメラと物体の位置を固定したうえで、光源を異なる3方向から各々照射、すなわち、3つの光源の明るさを持つ3枚の画像強度の分布から、3次元物体の情報を抽出する、照度差ステレオ法が提案されている。また、特公平7−92370号公報に記載されているような方法がある。図12は、これらの従来方法を説明するための図である。
【0003】
1201は情報を推定する対象物を示し、1202は対象物を撮影し、画像データとして出力するカメラを示し、1203はカメラにより得られた画像データに画像処理を施す画像処理手段を示し、1204は中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)を示し、1205は対象物を照明する光源を示し、1206は光源を移動させる移動手段を示す。
【0004】
対象物1201は光源1205によって照明され、撮像手段としてのカメラ1202によって対象物1201が撮像される。カメラ1202で撮像された画像は、画像処理手段1203に与えられ、2次元行列である画像データを1次元の行データに変換し、列毎に異なる画像データを蓄積する。光源1205は、移動手段1206によって対象物との相対的な位置が制御される。画像処理手段1203と移動手段1206は、CPU1204によって制御されるとともに、CPU1204によって対象物1201の物体情報及び光源1205の光源情報を抽出するため、画像データの行列を回転する特異点分離により処理が実行される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、3つの光源の明るさが一様もしくは既知であり、それらの方向を精度よく求めておく必要がある。あるいは、光源の明るさが一定であるか、あるいは対象物の反射率が一定、もしくはその比が既知であるなどの条件を必要とし、それらを用いた処理ステップを必要とする。
【0006】
このように、従来の3次元物体情報推定装置においては、光源の明るさや方向、対象物の反射率等が既知でなければならず、実世界において、この条件を満たすことは困難である。
【0007】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、事前に光源の明るさ及びその方向並びに対象物の面の向き及び反射率を与えないで、3次元物体の面の向き、3次元形状及び反射率を推定し、同時に光源の明るさ及びその方向を推定することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、撮影された対象物の画像から、事前に光源の明るさ及びその方向並びに対象物の面の向き及び反射率を与えないで、3次元物体の面の向き、3次元形状及び反射率を推定し、同時に光源の明るさ及び方向を推定するようにしたものである。
【0009】
光源の明るさが一定である、あるいは対象物の反射率が一定であるというような推定のための条件を必要とせずに、画像の物体情報及び光源情報などの生成原理に、繰り返し計算を施すことにより、光源の制御を必要とせず、対象物の既知情報がなくとも、対象物の面の向き、3次元形状及び反射率が、また同時に光源の明るさ及び方向が求められる。この結果、光源の制御等なく対象物の情報を推定することができるので、実世界の対象物の情報推定精度を上げることができ、より実用的な推定を行うことが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、少なくとも3回以上未知の対象物を、異なる未知の光源の照明条件により撮影し、画像データを出力する第1のステップと、前記画像データの配列を再構成する第2のステップと、前記配列を再構成した画像データを特異値分解することにより、物体情報及び光源情報を出力する第3のステップと、前記物体情報及び光源情報を初期値として、前記物体情報の擬似逆行列及び前記配列を再構成した画像データから新たな光源情報を求め、前記光源情報の擬似逆行列及び前記配列を再構成した画像データから新たな物体情報を求める第4のステップと、前記物体情報及び前記新たな物体情報の比較又は前記光源情報及び前記新たな光源情報の比較により、前記第4のステップの再実行を判定する第5のステップを含む物体及び光源情報推定方法としたものであり、光源の制御等なく対象物の物体情報及び光源情報を推定することができるため、実世界の対象物の情報推定精度を上げるという作用を有する。
【0011】
本発明の請求項2に記載の発明は、第2ステップが、撮影毎に異なる各画像の対象物の方向又は位置の画像データを、前記各画像の対象物の方向又は位置が等しくなるように変換するステップである請求項1記載の物体及び光源情報推定方法としたものであり、対象物の撮影による差異を抑制し、光源の制御等なく対象物の情報を推定することができるため、実世界の対象物の情報推定精度を上げるという作用を有する。
【0012】
本発明の請求項3に記載の発明は、特異値分解により出力される物体情報が、対象物の3次元形状である請求項1又は2記載の物体及び光源情報推定方法としたものであり、対象物の物体情報に3次元形状を用いることで、実世界の物体情報推定精度を上げるという作用を有する。
【0013】
本発明の請求項4に記載の発明は、特異値分解により出力される物体情報が、対象物の面の法線方向及び反射率である請求項1ないし3のいずれか記載の物体及び光源情報推定方法としたものであり、光源の制御等なく物体情報を推定することができるため、実世界の物体情報の推定精度を上げるという作用を有する。
【0014】
本発明の請求項5に記載の発明は、特異値分解により出力される光源情報が、光源の明るさである請求項1ないし4のいずれか記載の物体及び光源情報推定方法としたものであり、光源の制御等なく光源情報を推定することができるため、実世界の光源情報の推定精度を上げるという作用を有する。
【0015】
本発明の請求項6に記載の発明は、特異値分解により出力される光源情報が、光源の方向である請求項1ないし4のいずれか記載の物体及び光源情報推定方法としたものであり、光源の制御等なく光源情報を推定することができるため、
実世界の光源情報の推定精度を上げるという作用を有する。
【0016】
本発明の請求項7に記載の発明は、物体情報の初期値が、第3のステップで求めた前記物体情報と異なる既知の物体情報である請求項1ないし6のいずれか記載の物体及び光源情報推定方法としたものであり、既知の物体情報であれば、少数の画像からでも、対象物の物体情報を推定することができるという作用を有する。
【0017】
本発明の請求項8に記載の発明は、光源情報の初期値が、第3のステップで求めた前記光源情報と異なる既知の光源情報である請求項1ないし6のいずれか記載の物体及び光源情報推定方法としたものであり、既知の光源情報であれば、少数の画像からでも、対象物の光源情報を推定することができるという作用を有する。
【0018】
本発明の請求項9に記載の発明は、第3のステップが、画像データから影となる画像領域を含まない小行列を複数個作成し、前記小行列毎から特異値分解により物体情報及び光源情報に分離し、前記物体情報及び光源情報から、影となる画像領域の物体情報を推定するステップである請求項1ないし8のいずれか記載の物体及び光源情報推定方法としたものであり、影が存在する対象物においても、物体情報を推定することができるという作用を有する。
【0019】
本発明の請求項10に記載の発明は、請求項1ないし9のいずれか記載の物体及び光源情報推定方法を用い、更に、推定された光源情報から新たな光源情報を作成し、推定された物体情報及び前記新たな光源情報を乗算することで、画像を合成するステップを含む画像合成方法としたものであり、対象物の様々な条件による画像を合成できるという作用を有する。
【0020】
本発明の請求項11に記載の発明は、新たな光源情報が、推定した光源情報により設定された基準座標系から作成される請求項11に記載の画像合成方法としたものであり、基準座標系を用いることで、容易に新たな光源情報を作成するこができ、様々な条件の画像を合成することができるという作用を有する。
【0021】
本発明の請求項12に記載の発明は、請求項1ないし9のいずれか記載の物体及び光源情報推定方法を用い、更に、推定された物体情報行列の差分から求まる類似度により、対象物を認識するステップを含む物体認識方法としたものであり、光源の制御を必要としない、物体の認識ができるという作用を有する。
【0022】
本発明の請求項13に記載の発明は、請求項10又は11記載の画像合成方法を用い、更に、推定した物体情報から対象物の所属する種別を認識するステップを含む物体認識方法としたものであり、対象物の様々な条件による合成画像を用いて認識を行うことができるため、認識精度が上がるという作用を有する。
【0023】
本発明の請求項14に記載の発明は、対象物を撮影し、複数の2次元行列の画像データとして出力するカメラと、前記カメラから入力される前記複数の画像データを、1行又は1列に1つの前記画像データが配置し、2次元行列の画像データ群を作成する画像データ再構成手段と、前記画像データ群を特異値分解により、物体情報及び光源情報に分解し、物体情報は光源情報の擬似逆行列を用いて更新し、光源情報は物体情報の擬似逆行列を用いて更新し、物体情報及び光源情報を推定する物体及び光源情報算出手段とを含む物体及び光源情報推定装置としたものであり、光源の制御等なく対象物の情報を推定することができるという作用を有する。
【0024】
本発明の請求項15に記載の発明は、物体及び光源情報算出手段が、画像データを特異値分解し、複数の行列に分解する特異値分解手段と、前記複数の行列から少なくとも1つを光源情報の初期値とし、前記光源情報の初期値の擬似逆行列及び前記画像データを乗算することで物体情報の初期値とする初期値決定手段と、前記物体情報の初期値の逆行列及び画像データを乗算し、光源情報が更新される光源情報更新手段と、前記光源情報更新手段から入力される光源情報の擬似逆行列及び画像データを乗算し、物体情報が更新される物体情報更新手段と、前記物体情報更新手段から入力される前記更新された物体情報及び更新される前の物体情報の差分値を、予め定められた閾値と比較し、前記差分値が前記閾値以下である場合は、前記更新された物体情報及び前記更新された光源情報を物体及び光源情報の推定値として出力し、前記差分値が前記閾値以上である場合は、前記更新された物体情報を前記物体情報の初期値として前記光源情報更新手段に出力する判定手段とを含む請求項14記載の物体及び光源情報推定装置としたものであり、特異値分解により求めた物体及び光源情報をより正確に推定することができるという作用を有する。
【0025】
本発明の請求項16に記載の発明は、対象物を撮影し、複数の2次元行列の画像データとして出力するカメラと、前記画像データを特異値分解し、物体情報及び光源情報を推定する画像処理手段と、前記画像処理手段から入力される物体情報を基準座標系で示し、前記対象物の位置及び方向を調整し、新たな物体情報を算出する物体情報処理手段と、前記画像処理手段から入力される光源情報を基準座標系で示し、新たな光源情報を算出する光源情報処理手段と、前記新たな物体情報及び前記新たな光源情報を乗算し、新たな画像データを合成する乗算手段とを含む画像合成装置としたものであり、光源の制御を必要とせずに、対象物の情報を推定し、更に、新たな光源情報を用いて画像を合成することができるという作用を有する。
【0026】
本発明の請求項17に記載の発明は、対象物を撮影し、複数の2次元行列の画像データとして出力するカメラと、前記カメラから入力される前記複数の画像データを、1行又は1列に1つの前記画像データが配置し、2次元行列の画像データ群を作成する画像データ再構成手段と、前記画像データ群を特異値分解により、物体情報及び光源情報に分解し、物体情報は光源情報の擬似逆行列を用いて更新し、光源情報は物体情報の擬似逆行列を用いて更新し、物体情報及び光源情報を推定する物体及び光源情報算出手段と、前記推定された物体情報を基準座標系に変換し、前記対象物の位置及び方向が調整された新たな物体情報を作成し、前記推定された光源情報を基準座標系に変換し、方向及び強度が調整された新たな光源情報を作成し、前記新たな物体情報及び前記新たな光源情報を乗算することで、画像を合成する画像合成手段と、前記画像合成手段で作成された画像データを蓄積するデータベースと、前記画像データ再構成手段から入力された画像データ及び前記データベースに蓄積された画像データの差分値を算出する差分手段と、前記差分値を予め定めた閾値と比較し、前記対象物の認証を行う比較手段とを含む物体認識装置としたものであり、光源の制御なく物体を認識できるという作用を有する。
【0027】
本発明の請求項18に記載の発明は、請求項1ないし9のいずれか記載の物体及び光源情報推定方法を、コンピュータに処理させるプログラムとしたものであり、コンピュータを用いて、光源の制御等なく対象物の情報を推定することができるという作用を有する。
【0028】
以下、本発明の実施の形態について、図1から図11を用いて説明する。
【0029】
(実施の形態1)
図1は、本願発明第1の実施の形態による物体及び光源情報推定方法を用いた装置の構成を示す図である。101は対象物を示し、102は対象物101を撮影するカメラを示し、103はカメラ102で得られた画像データを処理する画像処理手段を示し、104は画像処理手段103に含まれ、画像データの配列を変更する画像データ再構成手段を示し、105は画像処理手段103に含まれ、画像データから物体及び光源情報を推定する物体及び光源情報算出手段を示す。
【0030】
撮像手段としてのカメラ102によって、対象物101が撮像される。カメラ102で撮像された画像は、画像処理手段103に入力され、画像データ再構成手段104により、画像データの配列を再構成し、物体及び光源情報算出手段105に入力する。2次元の行列データである1枚の画像データを、1行のデータに変換し、列毎に異なる画像が配置される。例えば、1枚の画像データが640×480画素で構成され、3枚の画像を画像データに配置すると、307200×3の行列となる。
【0031】
物体及び光源情報算出手段105は、入力された画像データから物体及び光源の情報を算出する。
【0032】
この時、太陽のように制御できない光源を用いてもよい。異なる未知の光源により撮像されるとは、明るさ及び光源方向等を含む光源情報が、撮影毎に異なる光源の条件で撮像されたという意味である。従って、同一光源手段であっても、対象物101と光源手段の位置関係を変えて撮像したものは、別の光源とみなす。
【0033】
ここで、カメラ102は、対象物101を異なった光源条件のもとで、少なくとも3回以上の撮像する。
【0034】
次に、物体及び光源情報算出手段105の詳細を説明する。図2は、物体及び光源情報算出手段105の構成を示す図である。
【0035】
401は画像データを物体情報と光源情報の元なる行列に分離する特異値分解手段を示し、402は特異値分解手段401により求められた光源情報を光源情報の初期値とし、光源情報の初期値から物体情報の初期値を求める初期値決定手段を示し、403は物体情報の擬似逆行列から光源情報を求める光源情報更新手段を示し、404は光源情報の擬似逆行列から物体情報を求める物体情報更新手段を示し、405は光源情報及び物体情報の収束を判定する判定手段を示す。
【0036】
まず、画像データは特異値分解手段401により、光源情報と物体情報の元になる行列に分解される。ただし、この2つの行列は物体情報と光源情報が正確に分離されておらず、相互に入り混じった行列となっている。
【0037】
次に、初期値決定手段402により、光源情報の初期値を、特異値分解手段401により算出した光源情報の行列とする。更に、物体情報の初期値を、光源情報の初期値の擬似逆行列及び画像データの乗算から算出し、光源情報更新手段403に出力する。
【0038】
次に、光源情報更新手段403により、光源情報を画像データ及び初期値決定手段402で求められた物体情報の初期値の擬似逆行列の乗算から算出し、物体情報更新手段404に出力する。
【0039】
次に、物体情報更新手段404により、物体情報を画像データ及び光源情報更新手段403で求められた光源情報の擬似逆行列の乗算から算出し、判定手段405に出力する。
【0040】
次に、判定手段405では、光源情報更新手段403と物体情報更新手段404での、処理実行回数が1回である場合は、初期値決定手段402で求められた物体情報の初期値と物体情報更新手段404で求められた物体情報の差分を計算し、画像データの種類により決定する閾値と比較し、閾値以下であれば、推定値として出力し、閾値以上であれば、物体情報を光源情報更新手段403に出力し、再度、光源情報及び物体情報を算出する。
【0041】
また、光源情報更新手段403と物体情報更新手段404での、処理実行回数が2回以上である場合は、n回目の物体情報とn−1回目の物体情報の差分を計算し、閾値と比較し、閾値以下であれば、推定値として出力し、閾値以上であれば、物体情報を光源情報更新手段403に出力し、再度、光源情報及び物体情報を算出する。
【0042】
ここで、画像データの種類としては、日本人の顔、アメリカ人の顔などの人種毎の顔画像を示す。
【0043】
次に、光源情報を推定する方法について、図3及び図4を用いて説明する。図3は全体の流れを示し、図4は、図3に示したS203の具体的なフローを示す。
【0044】
以降、本実施例の簡単な説明のため、画像から構成される入力データは、複数の画像濃淡データを行列にした画像データXとする。
【0045】
また、推定する対象物101の物体情報を、対象物101の各面を表現する反射率及び面の法線方向より成るベクトル群Bと、光源を表現するその明るさ及び光源方向より成るベクトルの集合Sとする。
【0046】
ここで、対象物101が、拡散反射のみで構成される理想ランバート面の物体で、点光源によって照明され、影のない画像の場合は、画像データXの行列のランクが3であれば、物体情報Bと光源情報Sがより精度良く求められる。
【0047】
図3に示すように、ステップS201により、画像処理装置103から各画像信号を取込む。次に、S202により、画像データXを生成する。更に、ステップS203により、画像データXを特異値分解により、2つの行列の積に分解し、その行列の組を初期値とした繰り返し計算により、適当な行列組B及びSを算出する。
【0048】
なお、異なった光源方向により照明される対象物101を撮像した複数の画像において、どれか1枚にでも影の領域が存在するときには、ステップS202において、前処理と後処理を追加することにする。
【0049】
上述の各ステップの動作についてより詳細に説明する。S202は、入力されたN画素より成るc枚の画像から、入力データとしての画像データX(N画素×c入力画像数の行列)を構成する。なお、この行列の各行は、画像の各画素に対応し、各列は1つの光源条件のもとで撮像された各画像に対応している。
【0050】
画像データXは、観測している物体の表面を、近似的に拡散反射面で構成された理想ランバート面とみなすことによって、(数1)の関係式を満たす。
【0051】
【数1】
Figure 2004021373
【0052】
(数1)の物体情報としてのBは、物体情報行列と呼び、光源情報としてのSは光源情報行列と呼ぶ。物体情報行列Bの行ベクトルを、各面に関する面情報ベクトルと呼び、その大きさは反射率に対応し、その方向は面の法線方向に対応する。また、光源情報行列Sの列ベクトルを各画像に関する光源情報ベクトルと呼び、その大きさは光源の明るさに対応し、その方向は光源方向に対応する。Bは、N×3の行列で、Sは3×cの行列を成す。
【0053】
以下で説明するステップS203は、このような物体情報行列B、光源情報行列Sを求めるための処理となっている。
【0054】
次に、図4を参照して、物体情報及び光源情報の算出方法について、詳細な説明を行う。S202により、配列を再構成した画像データを入力する(S301)。次に、画像データXを特異値分解する(S302)。特異値分解とは、(数2)に分解することである。
【0055】
【数2】
Figure 2004021373
【0056】
ここで、Xは階数r(rは自然数)、N×cの行列であり、UはU・U=I(Iは単位行列)を満たすN×rの行列であり、Λはr×rの対角行列であり、VはV・V=Iを満たすc×rの行列である。このように求めた(数2)から、適当な行列対を選択する。例えば、U・ΛとV、あるいはUとΛ・Vのように選択する。選択した行列VあるいはΛ・VをSの初期値Sとする。
【0057】
【数3】
Figure 2004021373
【0058】
(数3)のように、SをSに固定して、Bの各行ベクトルを求める。求めた行列がBとなる(S303)。ここで、xはXのi行ベクトルであり、1×c行列となり、SはSの擬似逆行列であり、c×3行列となり、bはBのi行ベクトルであり、1×3行列となる。
【0059】
次に、(数4)のように、Bを固定して、Sの各列ベクトルを求める(S305)。ここで、xはXのj列ベクトルであり、N×1行列となり、BはBの擬似逆行列であり、3×N行列となり、sはSのj列ベクトルであり、3×1行列となる。
【0060】
【数4】
Figure 2004021373
【0061】
これら(数3)と(数4)のSとBのn回目の計算を収束するまで繰り返す(S305〜S306)。収束判定は、例えば(数5)のように、nとn−1回目の行列Bの差分が、予め対象物101により設定される閾値δ以下に達したときに収束終了と見なす(S304)。
【0062】
【数5】
Figure 2004021373
【0063】
このようにして求めたB及びSが、本実施例で推定された物体情報及び光源情報である(S307)。B及びSより、Xの再計算は可能である。
【0064】
この際、初期値Sとして、入力画像とは異なる既知の光源情報を、モデルとして与え、繰り返し計算により入力画像の光源情報を推定しても良い。与えるモデルは、光源情報関する条件、例えば、一画素の光源情報だけを拘束条件として、繰り返し計算を行うことも可能である。
【0065】
ここで、拘束条件について、簡単に説明する。例えば、光源の方向が不明だが、1画像のみ光源強度が既知である場合は、Sを初期値として与えるだけでなく、それ以降の処理あるいは最終推定結果において光源強度を、(数6)に示すように、初期値Sの光源強度に一致するようにスカラーaで乗算し、物体情報はスカラーaで除算する。
【0066】
【数6】
Figure 2004021373
【0067】
また、初期値は与えられず、この拘束条件だけが与えられる場合も考えられる。これらの計算の際に、必ずしも複数の画像を必要とはしないことも利点である。また、複数の画像についての光源強度が既知であり、各画像の光源強度の信頼性に優劣があるというような場合、スカラーaの決定に、この信頼性に比例する重みづけを加えて決定するという方法も考えられる。
【0068】
同様に、物体情報も初期モデルを与え、繰り返し計算により入力画像の物体情報を推定しても良い。与えるモデルは、物体情報に関する条件であり、繰り返し計算を行う際の、拘束条件としても良い。
【0069】
以上のように、初期値としてのモデルは、入力画像とは異なる光源情報又は物体情報を与える場合と、入力画像とは異なる光源情報又は物体情報と拘束条件を与える場合、拘束条件のみ与える場合があります。
【0070】
また、光源情報又は物体情報の条件より、基準座標系を設定し、この基準座標系に従った光源情報及び物体情報を推定することも可能である。ここで、基準座標系を設定しない場合は、物体情報と光源情報の相対的な関係のみを表し、入力データ、初期モデル及び拘束条件によって、変化する座標系であり、入力データ等が変わると、共通の座標系で物体情報及び光源情報を表現することが不可能となる。
【0071】
これに対して、基準座標系を設定することで、統一された座標系で表現することが可能になり、異なるデータから求めた物体情報、光源情報同士を比較することが可能となる。例えば、図5に示すように、原点にカメラ102を設置し、z軸上に対象物101が配置、画像の横方向がx軸、画像の縦方向がy軸とする。
【0072】
基準座標系としては、カメラ102と対象物101を配置した座標系をカメラ座標系とすることが可能である。光源情報として、1つあるいは、複数の光源方向のみが条件として与えられた場合、回転行列Rを用いてカメラ座標系の表現で、物体情報及び光源情報を推定する。回転行列Rの求め方は、一般に知られている方法を使用する。(数7)及び(数8)のように求めたB及びSから、回転行列Rを用いてB及びSを求め、これをカメラ座標系表現のB及びSとする。
【0073】
【数7】
Figure 2004021373
【0074】
【数8】
Figure 2004021373
【0075】
以上、説明した実施例は、撮像した複数画像の中に影の領域が、全く存在しない場合である。ここで、影とは、予め設定した輝度レベル以下となる領域である。以下に、異なった光源方向により照明される対象物101を撮像した複数の画像において、どれか1枚にでも影の領域が存在する場合のS203の処理を説明する。ただし、S201及びS202は同じ処理を行うものとし、説明は省略する。
【0076】
まず、画像データXが図6に示すように、画素数が10、画像数が10である場合に、黒で示した部分が影であるとする。例えば、画像の1行目では画素位置6及び8が影になる。
【0077】
次に、画像データを適当な群に分割する。図7(a)はc1である画像1行目から3行目まで、図7(b)ではc2である4行目から6行目まで、図7(c)ではc3である7行目から10行目までとした。
【0078】
更に、図8に示すように、影となる画像データ要素を含む列を削除する。図8(a)では画素位置2、4、6、8及び9が削除され、画素位置1、3、5、7及び10が残り、M1×c1を常に影とならない画像データ要素からなる画像データXとして構成する。同様に図8(b)では、画素位置5が削除され、画素位置1、2、3、4、6、7、8、9及び10が残り、M2×c2となる画像データ要素Xを構成し、図8(c)では、画素位置3、7及び9が削除され、画素位置1、2、4、5、6、8及び10が残り、M3×c3となる画像データ要素Xを構成する。
【0079】
以上のように、影とならない画像データ要素のみから成る画像データXをXの全画像データ要素に関して物体情報等が得られるように適当にi個構成する。
【0080】
次に、得られた画像データXに特異値分解を施す。処理方法はS301からS307と同様である。
【0081】
この段階で、M個の物体情報を表わす仮の物体情報小行列とc個の光源情報を表わす仮の光源情報行列が得られる。
【0082】
この時、どの要素がどの画素に対応しているかを示す画素位置等を保存し、算出した個々の物体情報の画素位置を識別する。
【0083】
上述の処理結果から得られた物体情報及び光源情報により、必要とする画素位置に相当する物体情報と、必要とする画像に対する光源情報を算出し、最終推定結果とする。例えば、Xで影であったため、削除された画素位置の物体情報を、X以外の画素位置が影でなかった画像データから求めた物体情報で補完する。図7(b)では、影である画素位置は5であるから、X及びXから画素位置5から求めた物体情報により、Xの物体情報を補完する。
【0084】
また、撮影毎に異なる対象物101の向き又は位置が異なる画像データを、一致した方向及び位置に変形する場合では、S202により、画像データを構成する際に、対象物101の方向及び位置が一致した画像データを生成することが可能である。ここで、対象物101の向きや位置を変えた画像の生成方法は、一般に知られている方法がある。例えば、近代科学社発行の徐剛著「写真から作る3次元CG」などに記載されている。このようにして生成された画像をもとに、S301からS307を施し、物体情報及び光源情報を得ることが可能である。
【0085】
(実施の形態2)
第2の実施の形態は、第1の実施の形態により推定した物体情報、光源情報及び異なる別の光源情報から、画像を合成する画像合成方法を用いた装置である。
【0086】
図9に、第2の実施の形態による画像合成装置の構成を示す。1001は画像処理手段103から入力される物体情報及び光源情報から新たな画像を合成する画像合成手段を示し、1002は物体の位置及び方向を調整する物体情報処理手段を示し、1003は新たな光源情報を算出する光源情報処理手段を示し、1004は物体情報処理手段1002及び光源情報処理手段1003から入力される物体情報及び光源情報の行列を乗算する乗算手段を示す。
【0087】
物体情報及び光源情報の推定は、第1の実施の形態と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0088】
まず、画像処理手段103から出力される物体情報及び光源情報を、それぞれ画像合成手段1001の物体情報処理手段1002及び光源情報処理手段1003に入力する。
【0089】
次に、物体情報処理手段1002では、入力された物体情報を基準座標系に変換することで、任意の位置及び方向に調整し、乗算手段1004に出力する。
【0090】
次に、光源情報処理手段1003では、入力された光源情報を基準座標系に変換し、基準座標系の任意の軸の値を調整することで、新たな光源情報を算出し、乗算手段1004に出力する。例えば、図5に示した光源方向ベクトルを、zx平面に対して対照な光源にする場合は、y軸に対応する光源情報の値の正負を逆転することで算出することが可能となる。
【0091】
次に、乗算手段1004では、入力された物体情報と光源情報の行列を乗算することで、新たな画像データを算出し、合成画像として出力する。
【0092】
以下に、本発明の画像合成方法の動作を、図10により説明する。図10は、本発明の画像合成方法の動作を示すフローチャートである。第1の実施の形態と異なる点は、S504である。S504では、S203で求めた物体情報と、求めたい画像の既知の光源情報から求めた新規の光源情報snewベクトルを用いて、(数9)のように新規の画像データxnewを求めることができる。
【0093】
ここで、新規の光源情報snewベクトルについて、更に説明する。まず、何らかの基準座標系を設定する。例えば、入力画像の光源情報と左右対称な光が当たっている画像を合成する場合は、基準座標系として図5に示したz軸をカメラ座標系として設定し、既知の光源情報と光源強度は等しく、その光源方向がzy平面に対して対称な方向となる場合は、x座標の符号を反転することで光源情報snewベクトルを求めることができる。
【0094】
【数9】
Figure 2004021373
【0095】
1画素分データのベクトルxnewの計算過程において、Bとベクトルであるsnewの積により負になる要素については、ゼロと置き換える。
【0096】
ここで、sベクトルとBの行ベクトルが同一座標系で表現されている場合に、方向について説明する。負の要素をゼロにするには、物体情報又は光源情報のベクトルが、同一の座標系で表現され、更に、定められた方向に従って記述されていることが条件となる。例えば、ベクトルの方向を対称物の物体内部向きの法線方向ベクトルと光源から物体へ向かう光源方向ベクトルがある。
【0097】
これにより、Bとsnewの積により負になる要素は、照明があたらず影になっていると考えられる。従って、この位置に関して影とみなし、ゼロとおく。
【0098】
なお、第1の実施の形態で記述した基準座標系を用いることにより、基準座標系における所望の光源情報の画像を合成することも可能である。
【0099】
また、第1の実施の形態で記述した、対象物101の方向及び位置を、所望の方向及び位置へ変換し、画像を合成することも可能である。これは、対象物101以外の背景は無視する、又は、どこでも一様とし、未知の方向及び位置である対象物101を本発明の方法により、物体情報及び光源情報を推定し、別光源の画像を合成する。次に、合成された別光源の画像群から、全く異なる方向及び位置の画像を生成するものである。
【0100】
(実施の形態3)
第3の実施の形態は、第1及び第2の実施の形態により推定された物体情報、光源情報及び合成画像等を用いた物体認識方法であり、物体認識方法への事前学習や比較時の入力として、これら第1及び第2の実施の形態で得られた情報を用い、物体の認識を行うものである。
【0101】
ここで、物体認識方法への入力が物体情報の場合は、入力された物体情報行列と、比較する物体情報行列の差分をとり、その差分の大小から求まる類似度から同種と見なせるかの判断に閾値を用いる。又は、合成画像の一部から得られるエッジ情報、主成分分析により求まる特徴量を、認識方法の事前学習や比較時の入力として用い、同種画像の判断を行う。
【0102】
これらの認識方法としては、一般に使われる認識方法を用いることができる。例えば、特徴点同士の3次元位置関係を比較する方法としては、合成画像の特徴点による3次元位置座標同士の差分値を算出し、差分値が閾値以下であれば類似度が高いとみなす方法であり、また、濃淡画像の差分を比較する方法としては、合成画像の差分値を算出し、差分値が閾値以下であれば類似度が高いとみなし、更に、合成画像の相関距離を比較する方法としては、合成画像の相関距離を算出し、相関距離値が閾値以上であれば類似度が高いとみなすなどの判断方法がある。
【0103】
図11に、第3の実施の形態による物体認識装置の構成を示す。1101は予め作成した画像データを蓄積するデータベースを示し、1102は画像データの差分を算出する差分手段を示し、1103は差分手段1102の比較を行い、画像データの判定を行う比較手段を示す。
【0104】
ここで、物体情報及び光源情報の推定を行う画像処理手段103並びに画像合成手段1001は、第1及び第2の実施の形態と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0105】
物体認証装置には、2つの処理があり、第1に、認証対象となる物体の画像データの蓄積する処理と、第2に、未知の物体と認証対象との比較する処理である。
【0106】
まず、第1の処理である画像データの蓄積について説明する。画像データの蓄積は、第2の実施の形態で説明した画像合成を用いて行い、認識対象となる物体の合成画像データを、様々な条件に適応するように複数個作成し、データベース1101に蓄積する。
【0107】
次に、第2の処理である未知の物体と認証対象との比較について説明する。未知の対象物101をカメラ102により撮影し、画像データ再構成手段104によりデータベース1101に蓄積されている画像データと同様の配列に再構成し、差分手段1102に出力する。差分手段1102では、データベース1101に蓄積されている画像データと未知の物体の画像データとの差分を算出し、比較手段1103に出力する。ここで、差分値は上記した特徴点などである。
【0108】
比較手段1103では、入力された差分値を予め定めた閾値と比較し、閾値以下であれば、未知の物体は認証対象であると判断される。ここでの閾値は、上記した認識方法により決定される値である。
【0109】
なお、本発明は、当業者に明らかなように、上記実施の形態に記載した技術に従い、プログラムされた一般的な市販のディジタルコンピュータ及びマイクロプロセッサを使って、実施することができる。また、当業者に明らかなように、本発明は、上記実施の形態に記載した技術に基づいて当業者により作成されるコンピュータプログラムを包含する。
【0110】
また、本発明を実施するコンピュータをプログラムするために使用できる命令を含む記憶媒体であるコンピュータプログラム製品が本発明の範囲に含まれる。この記憶媒体は、フレキシブルディスク、光ディスク、CDROM及び磁気ディスク等のディスク、ROM、RAM、EPROM、EEPROM、磁気光カード、メモリカードまたはDVD等であるが、特にこれらに限定されるものではない。
【0111】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、異なる未知の光源により照明された未知の対象物を撮影した複数の画像を処理することで、事前に光源の明るさやその方向、面の向き、反射率を与えずに、3次元物体の面の向きや3次元形状や反射率等の物体情報を精度よく推定し、同時に光源の明るさや方向等の光源情報も推定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1の実施の形態による物体及び光源情報推定装置を示す図
【図2】本発明第1の実施の形態による物体及び光源情報算出手段を示す図
【図3】同第1の実施の形態による物体及び光源情報推定方法を示すフローチャート
【図4】同第1の実施の形態による図2に示したS203の詳細を示すフローチャート
【図5】同第1の実施の形態による基準座標系を示す図
【図6】同第1の実施の形態による画像データを示す図
【図7】(a)同第1の実施の形態によるc1からなる画像データを示す図
(b)同第1の実施の形態によるc2からなる画像データを示す図
(c)同第1の実施の形態によるc3からなる画像データを示す図
【図8】(a)同第1の実施の形態による画像データ要素Xを示す図
(b)同第1の実施の形態による画像データ要素Xを示す図
(c)同第1の実施の形態による画像データ要素Xを示す図
【図9】同第2の実施の形態による画像合成装置を示す図
【図10】同第2の実施の形態による画像合成方法を示すフローチャート
【図11】同第3の実施の形態による物体認識装置を示す図
【図12】従来の物体情報推定方法を示す図
【符号の説明】
101 対象物
102 カメラ
103 画像処理手段
104 画像データ再構成手段
105 物体及び光源情報算出手段
401 特異値分解手段
402 初期値決定手段
403 光源情報更新手段
404 物体情報更新手段
405 判定手段
1001 画像合成手段
1002 物体情報処理手段
1003 光源情報処理手段
1004 乗算手段
1101 データベース
1102 差分手段
1103 比較手段

Claims (18)

  1. 少なくとも3回以上未知の対象物を、異なる未知の光源の照明条件により撮影し、画像データを出力する第1のステップと、前記画像データの配列を再構成する第2のステップと、前記配列を再構成した画像データを特異値分解することにより、物体情報及び光源情報を出力する第3のステップと、前記物体情報及び光源情報を初期値として、前記物体情報の擬似逆行列及び前記配列を再構成した画像データから新たな光源情報を求め、前記光源情報の擬似逆行列及び前記配列を再構成した画像データから新たな物体情報を求める第4のステップと、前記物体情報及び前記新たな物体情報の比較又は前記光源情報及び前記新たな光源情報の比較により、前記第4のステップの再実行を判定する第5のステップを含む物体及び光源情報推定方法。
  2. 第2ステップが、撮影毎に異なる各画像の対象物の方向又は位置の画像データを、前記各画像の対象物の方向又は位置が等しくなるように変換するステップである請求項1記載の物体及び光源情報推定方法。
  3. 特異値分解により出力される物体情報が、対象物の3次元形状である請求項1又は2記載の物体及び光源情報推定方法。
  4. 特異値分解により出力される物体情報が、対象物の面の法線方向及び反射率である請求項1ないし3のいずれか記載の物体及び光源情報推定方法。
  5. 特異値分解により出力される光源情報が、光源の明るさである請求項1ないし4のいずれか記載の物体及び光源情報推定方法。
  6. 特異値分解により出力される光源情報が、光源の方向である請求項1ないし4のいずれか記載の物体及び光源情報推定方法。
  7. 物体情報の初期値が、第3のステップで求めた前記物体情報と異なる既知の物体情報である請求項1ないし6のいずれか記載の物体及び光源情報推定方法。
  8. 光源情報の初期値が、第3のステップで求めた前記光源情報と異なる既知の光源情報である請求項1ないし6のいずれか記載の物体及び光源情報推定方法。
  9. 第3のステップが、画像データから影となる画像領域を含まない小行列を複数個作成し、前記小行列毎から特異値分解により物体情報及び光源情報に分離し、前記物体情報及び光源情報から、影となる画像領域の物体情報を推定するステップである請求項1ないし8のいずれか記載の物体及び光源情報推定方法。
  10. 請求項1ないし9のいずれか記載の物体及び光源情報推定方法を用い、更に、推定された光源情報から新たな光源情報を作成し、推定された物体情報及び前記新たな光源情報を乗算することで、画像を合成するステップを含む画像合成方法。
  11. 新たな光源情報が、推定された光源情報により設定された基準座標系から作成される請求項10記載の画像合成方法。
  12. 請求項1ないし9のいずれか記載の物体及び光源情報推定方法を用い、更に、推定された物体情報行列の差分から求まる類似度により、対象物を認識するステップを含む物体認識方法。
  13. 請求項10又は11記載の画像合成方法を用い、更に、推定された物体情報行列の差分から求まる類似度により、対象物を認識するステップを含む物体認識方法。
  14. 対象物を撮影し、複数の2次元行列の画像データとして出力するカメラと、前記カメラから入力される前記複数の画像データを、1行又は1列に1つの前記画像データが配置し、2次元行列の画像データ群を作成する画像データ再構成手段と、前記画像データ群を特異値分解により、物体情報及び光源情報に分解し、物体情報は光源情報の擬似逆行列を用いて更新し、光源情報は物体情報の擬似逆行列を用いて更新し、物体情報及び光源情報を推定する物体及び光源情報算出手段とを含む物体及び光源情報推定装置。
  15. 物体及び光源情報算出手段が、画像データを特異値分解し、複数の行列に分解する特異値分解手段と、前記複数の行列から少なくとも1つを光源情報の初期値とし、前記光源情報の初期値の擬似逆行列及び前記画像データを乗算することで物体情報の初期値とする初期値決定手段と、前記物体情報の初期値の逆行列及び画像データを乗算し、光源情報が更新される光源情報更新手段と、前記光源情報更新手段から入力される光源情報の擬似逆行列及び画像データを乗算し、物体情報が更新される物体情報更新手段と、前記物体情報更新手段から入力される前記更新された物体情報及び更新される前の物体情報の差分値を、予め定められた閾値と比較し、前記差分値が前記閾値以下である場合は、前記更新された物体情報及び前記更新された光源情報を物体及び光源情報の推定値として出力し、前記差分値が前記閾値以上である場合は、前記更新された物体情報を前記物体情報の初期値として前記光源情報更新手段に出力する判定手段とを含む請求項14記載の物体及び光源情報推定装置。
  16. 対象物を撮影し、複数の2次元行列の画像データとして出力するカメラと、前記画像データを特異値分解し、物体情報及び光源情報を推定する画像処理手段と、前記画像処理手段から入力される物体情報を基準座標系で示し、前記対象物の位置及び方向を調整し、新たな物体情報を算出する物体情報処理手段と、前記画像処理手段から入力される光源情報を基準座標系で示し、新たな光源情報を算出する光源情報処理手段と、前記新たな物体情報及び前記新たな光源情報を乗算し、新たな画像データを合成する乗算手段とを含む画像合成装置。
  17. 対象物を撮影し、複数の2次元行列の画像データとして出力するカメラと、前記カメラから入力される前記複数の画像データを、1行又は1列に1つの前記画像データが配置し、2次元行列の画像データ群を作成する画像データ再構成手段と、前記画像データ群を特異値分解により、物体情報及び光源情報に分解し、物体情報は光源情報の擬似逆行列を用いて更新し、光源情報は物体情報の擬似逆行列を用いて更新し、物体情報及び光源情報を推定する物体及び光源情報算出手段と、前記推定された物体情報を基準座標系に変換し、前記対象物の位置及び方向が調整された新たな物体情報を作成し、前記推定された光源情報を基準座標系に変換し、方向及び強度が調整された新たな光源情報を作成し、前記新たな物体情報及び前記新たな光源情報を乗算することで、画像を合成する画像合成手段と、前記画像合成手段で作成された画像データを蓄積するデータベースと、前記画像データ再構成手段から入力された画像データ及び前記データベースに蓄積された画像データの差分値を算出する差分手段と、前記差分値を予め定めた閾値と比較し、前記対象物の認証を行う比較手段とを含む物体認識装置。
  18. 請求項1ないし9のいずれか記載の物体及び光源情報推定方法を、コンピュータに処理させるプログラム。
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