JP2004020591A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】温度センサによって画像形成装置内の温度を検出し、検出温度に応じて定着器のヒータを制御することにより結露を防止すること。
【解決手段】画像形成装置(U)が結露の生じ易い環境であるか否かを判別する環境判別温度を記憶する環境判別温度記憶手段と、環境温度を検出する環境温度センサ(S2)と、前記ヒータ(H)がオンになった時の前記環境温度センサ(S2)の検出するヒータ制御状態移行時環境温度が前記環境判別温度より低い場合に結露し易い環境であると判別する環境判別手段と、前記結露し易い環境下では、前記ヒータ制御状態移行時からの経過時間がスタンバイモード選択期間内は、非ジョブ時にスタンバイモードで前記ヒータ(H)を作動させる結露環境ヒータスタンバイ制御手段を有する前記ヒータ制御手段と、前記スタンバイモード選択期間を記憶するスタンバイモード選択期間記憶手段とを備えた画像形成装置。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真複写機、FAX(ファクシミリ)、プリンタ等の画像形成装置に関し、特に、記録シート上に未定着トナー像を形成し、前記トナー像が形成された記録シートが一対の定着用回転部材の接触領域である定着領域を通過する際に記録シート上のトナー像を加熱定着する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
冬場のオフィスなどにおいて、朝一番に複写機等の画像形成装置の電源や、エアコンやストーブなどの電源を入れて、一定時間が経過した後、画像形成装置を作動させてコピー等のジョブを実行すると画像形成装置内部の感光体や現像装置等に結露が発生してしまう場合がある。これは空調などで暖められた温湿度の高い外気が冷却ファンによって機内に吸い込まれ、冷え切った感光体や現像装置等に触れることで発生するものである。感光体や現像装置等に結露が発生すると、感光体の帯電不良等により画像形成不良が発生する。
【0003】
この結露による問題を解決するために、特開昭62−288877号公報には、結露が発生した後に感光体を一定時間回転させて、感光体に接触するクリーニングブレードによって結露を除去する技術が記載されている。また、特開平10−149082号公報には、機外と現像器(現像装置)の温度を検知する温度センサを備え、その温度により感光体のヒータをオン、オフ制御する技術が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特開昭62−288877号公報記載の技術のように、一定時間回転させるクリーニングブレードでクリーナ内に水滴を回収するだけでは、十分に水滴は除去できず、また、トナーが濡れるので、結露改善の効果が低い。その上、クリーニングブレードが感光体と接触するため、感光体の磨耗が問題となる。
前記特開平10−149082号公報記載の技術では、現像器の温度を検知する温度センサを備える必要がある上に、感光体用のヒータも備える必要があるため、コストが高くなる等の問題がある。
また、近年では特に省エネ化が進んでおり、電源オン後すぐに定着器が切れてしまうために、定着器のヒータによって機内が暖められず、これまでよりさらに結露しやすい状況となってきている。
【0005】
本発明は前述の事情に鑑み、次の記載内容(O01)を技術的課題とする。
(O01)画像形成装置内の温度に応じて、定着器のヒータをオン・オフする期間や定着器の温度を調節することによって、省エネルギー化すると共に結露を防止すること。
【0006】
【課題を解決するための手段】
次に、前記課題を解決するために案出した本発明を説明するが、本発明の要素には、後述の実施の形態の要素との対応を容易にするため、実施の形態の要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。また、本発明を後述の実施の形態の符号と対応させて説明する理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明の範囲を実施の形態に限定するためではない。
【0007】
(本発明)
前記課題を解決するために、本発明の画像形成装置は次の構成要件(A01)〜(A014)を備えることを特徴とする。
(A01)回転移動するトナー像担持体(PR)の表面にトナー像を形成するトナー像形成装置(PR+CR+ROS+G)、
(A02)前記トナー像をシート搬送装置(Ra〜Rs)により搬送される記録シート(S)上に転写する転写装置(T)、
(A03)互いに圧接しながら回転する加熱回転部材(Fh)および加圧回転部材(Fp)を有する定着用回転部材(Fh+Fp)と、前記加熱回転部材(Fh)の内部に回転軸方向に延びて配置されたヒータ(H)とを有し、互いに圧接する定着用回転部材(Fh+Fp)の圧接領域により形成される定着領域(Q4)を通過する記録シート(S)上の未定着トナー像を定着する定着装置(F)、
(A04)前記ヒータ(H)を作動させるヒータ作動回路(D2)、
(A05)前記ヒータ(H)の作動を制御するためのヒータ制御用温度(T0)を検出するヒータ制御用温度センサ(S1)、
(A06)前記トナー像を形成し、形成したトナー像を記録シート(S)に転写し、記録シート(S)上のトナー像を定着する画像記録動作であるジョブが実行されるジョブモード(JB)時の前記ヒータ制御用温度センサ(S1)の検出するヒータ制御用温度(T0)の目標値であるジョブ温度設定値(TJ)と、ジョブの開始を待つスタンバイモード(SB)時の前記ヒータ制御用温度(T0)の目標値であるスタンバイ温度設定値(TS)と、前記ジョブ開始を前記スタンバイ温度設定値(TS)よりも低い温度で待つローパワーモード(LP)時のヒータ制御用温度(T0)の目標値であるローパワー温度設定値(TL)とを有する目標温度設定値(TJ,TS,TL)を記憶する目標温度設定値記憶手段(C6)、
(A07)前記ジョブモード(JB)時と、ジョブが行われていない非ジョブ時の前記スタンバイモード(SB)時および前記ローパワーモード(LP)時に、前記ヒータ制御用温度(T0)に基づいて前記ヒータ作動回路(D2)を制御し、前記ヒータ制御用温度(T0)が前記目標温度設定値(TJ,TS,TL)となるように前記ヒータ(H)をオン・オフ制御するヒータ制御手段(C3)、
(A08)前記トナー像形成装置(PR+CR+ROS+G)、転写装置(T)、定着装置(F)およびシート搬送装置(Ra〜Rs)の動作を制御して、前記画像記録動作であるジョブを実行するジョブ制御手段(C1)、
(A09)前記ヒータ制御用温度(T0)がジョブ温度設定値(TJ)になると前記ジョブを開始するジョブ開始制御手段(C2)、
(A010)画像形成装置(U)が結露の生じ易い環境であるか否かを判別する環境判別温度(Th)を記憶する環境判別温度記憶手段(C4A)、
(A011)前記画像形成装置(U)内の環境温度(Tk)を検出する環境温度センサ(S2)、
(A012)前記ヒータ(H)をオン・オフ制御するヒータ制御状態に移行する時の前記環境温度センサ(S2)の検出する温度であるヒータ制御状態移行時環境温度(Tk)が前記環境判別温度(Th)より低い場合に結露し易い環境であると判別する環境判別手段(C4)、
(A013)前記結露し易い環境下では、前記ヒータ制御状態移行時からの経過時間が設定された期間内であるスタンバイモード選択期間内(T1)は、非ジョブ時にスタンバイモード(SB)で前記ヒータ(H)を作動させる結露環境ヒータスタンバイ制御手段(C3E)を有する前記ヒータ制御手段(C3)、
(A014)前記スタンバイモード選択期間(T1)を記憶するスタンバイモード選択期間記憶手段(C3E1)。
【0008】
前記構成要件を備えた本発明の画像形成装置(U)では、トナー像形成装置(PR+CR+ROS+G)は、回転移動するトナー像担持体(PR)の表面にトナー像を形成する。前記トナー像は、シート搬送装置(Ra〜Rs)により搬送される記録シート(S)上に、転写装置(T)によって転写される。前記記録シート(S)上に転写された未定着トナー像は、互いに圧接する定着用回転部材(Fh+Fp)の圧接領域により形成される定着領域(Q4)を通過する際に定着される。
【0009】
ヒータ作動回路(D2)は、前記定着用回転部材(Fh+Fp)の加熱回転部材(Fh)の内部に回転軸方向に延びて配置されたヒータ(H)を作動させる。ヒータ制御用温度センサ(S1)は、前記ヒータ(H)の作動を制御するためのヒータ制御用温度(T0)を検出する。前記ジョブが実行されるジョブモード(JB)時において、ヒータ制御手段(C3)は、前記ヒータ制御用温度(T0)に基づいて前記ヒータ作動回路(D2)を制御し、前記ヒータ制御用温度(T0)が前記ジョブ温度設定値(TJ)になるように前記ヒータ(H)をオン・オフ制御する。ジョブ開始制御手段(C2)は、前記ヒータ制御用温度(T0)がジョブ温度設定値(TJ)になると前記ジョブを開始する。そして、ジョブ制御手段(C1)は、前記トナー像形成装置(PR+CR+ROS+G)、転写装置(T)、定着装置(F)およびシート搬送装置(Ra〜Rs)の動作を制御して、前記画像記録動作である前記ジョブを実行する。
【0010】
また、ジョブが行われていない非ジョブ時の前記スタンバイモード(SB)時では、前記ヒータ制御手段(C3)は、前記ヒータ制御用温度(T0)に基づいて前記ヒータ作動回路(D2)を制御し、前記ヒータ制御用温度(T0)がジョブの開始を待つ前記スタンバイ温度設定値(TS)になるように前記ヒータ(H)をオン・オフ制御する。さらに、ジョブが行われていない非ジョブ時の前記ローパワーモード(LP)時では、前記ヒータ制御手段(C3)は、前記ヒータ制御用温度(T0)に基づいて前記ヒータ作動回路(D2)を制御し、前記ヒータ制御用温度(T0)が前記スタンバイ温度設定値(TS)よりも低い温度であるローパワー温度設定値(TL)になるように前記ヒータ(H)をオン・オフ制御する。
【0011】
環境温度センサ(S2)は、前記画像形成装置(U)内の環境温度(Tk)を検出する。環境判別手段(C4)は、前記ヒータ(H)をオン・オフ制御するヒータ制御状態に移行する時の前記環境温度センサ(S2)の検出する温度であるヒータ制御状態移行時環境温度(Tk)が、前記環境判別温度記憶手段(C4A)が記憶する環境判別温度(Th)より低い場合に結露し易い環境であると判別する。結露環境ヒータスタンバイ制御手段(C3E)は、前記結露し易い環境下では、前記ヒータ制御状態移行時からの経過時間が設定された期間内であるスタンバイモード選択期間(T1)内は、非ジョブ時にスタンバイモード(SB)で前記ヒータ(H)をオン・オフ制御する。
【0012】
したがって、本発明の画像形成装置(U)は、結露が生じやすい環境では、スタンバイモード選択期間(T1)内は、加熱回転部材(Fh)のヒータ(H)をスタンバイモード(SB)で加熱して画像形成装置(U)内を暖める。これにより、画像形成装置(U)内の感光体(PR)や現像装置(G)等が暖められ、外気との温度差を小さくなるので、ジョブ実行時に暖かく湿った温湿度の外気が吸引されても結露が発生することを防止できる。また、前記スタンバイモード選択期間(T1)の長さを適切に設定することにより、結露を防止しつつ省エネルギー化することができる。
【0013】
また、前記本発明の画像形成装置(U)は、次の構成要件(A015),(A016)を備えることも可能である。
(A015)前記結露し易い環境下では、前記ヒータ制御状態移行時からの経過期間が前記スタンバイモード選択期間(T1)を越えた所定期間内であるローパワーモード選択期間(T2)内は、非ジョブ時にローパワーモード(LP)で前記ヒータ(H)を作動させる結露環境ヒータローパワー制御手段(C3F)を有する前記ヒータ制御手段(C3)、
(A016)前記ローパワーモード選択期間(T2)を記憶するローパワーモード選択期間記憶手段(C3F1)。
【0014】
前記構成要件を備えた本発明の画像形成装置(U)では、前記結露し易い環境下において、前記ヒータ制御状態移行時からの経過時間が前記スタンバイモード選択期間(T1)を越えた所定期間内であるローパワーモード選択期間(T2)内は、非ジョブ時に結露環境ヒータローパワー制御手段(C3F)がローパワーモード(LP)で前記ヒータ(H)を作動させる。
したがって、前記本発明の画像形成装置(U)は、スタンバイモード(SB)よりも省エネルギー効果の高いローパワーモード(LP)でヒータ(H)を作動させて、画像形成装置(U)内を暖めることにより、省エネ化することができ、且つ結露を防止することができる。
【0015】
また、前記本発明の画像形成装置(U)は、次の構成要件(A017)を備えることができる。
(A017)前記スタンバイモード選択期間(T1)および前記ローパワーモード選択期間(T2)の値を設定可能な選択期間設定手段(C5)。
前記構成要件を備えた本発明の画像形成装置(U)では、選択期間設定手段(C5)によって、前記スタンバイモード選択期間(T1)および前記ローパワーモード選択期間(T2)の値を設定することができる。したがって、スタンバイモード選択期間(T1)およびローパワーモード選択期間(T2)の設定値を変更することにより、使用される場所が温暖地から寒冷地に変わった場合や季節の移り変わり等に対応して、結露を防止し且つ省エネ化することができる。
【0016】
また、前記本発明の画像形成装置(U)は、次の構成要件(A018)を備えることができる。
(A018)前記結露し易い環境下では、前記ヒータ制御状態移行時からの経過時間が前記ローパワーモード選択期間(T2)を越えた期間であるスリープモード選択期間では、非ジョブ時にヒータ(H)をオフにする結露環境ヒータスリープ制御手段(C3G)を有する前記ヒータ制御手段(C3)。
前記構成要件を備えた本発明の画像形成装置(U)では、結露環境ヒータスリープ制御手段(C3G)によって、前記結露し易い環境下では、前記ヒータ制御状態移行時からの経過時間が前記ローパワーモード選択期間(T2)を越えた期間であるスリープモード選択期間内は、非ジョブ時にヒータ(H)をオフにする。したがって、ヒータ(H)をオフにすることによって、さらに省エネルギー化することができる。
【0017】
また、前記本発明の画像形成装置(U)は、次の構成要件(A019)を備えることができる。
(A019)前記ジョブモード(JB)時のヒータ制御温度(T0)の目標値の下限値および上限値であるジョブ温度下限値(TJ1)およびジョブ温度上限値(TJ2)を有する前記ジョブ温度設定値(TJ)と、前記スタンバイモード(SB)時のヒータ制御温度(T0)の目標値の下限値および上限値であるスタンバイ温度下限値(TS1)およびスタンバイ温度上限値(TS2)を有する前記スタンバイ温度設定値(TS)と、前記ローパワーモード(LP)時のヒータ制御用温度(T0)の目標値の下限値および上限値であるローパワー温度下限値(TL1)およびローパワー温度上限値(TL2)を有する前記ローパワー温度設定値(TL)とを記憶する前記目標温度設定値記憶手段(C6)。
【0018】
前記構成要件を備えた本発明の画像形成装置(U)では、前記ジョブモード(JB)時では、前記ヒータ制御用温度(T0)をジョブ温度下限値(TJ1)とジョブ温度上限値(TJ2)との間で制御する。また、前記スタンバイモード(SB)時では、前記ヒータ制御用温度(T0)をスタンバイ温度下限値(TS1)とスタンバイ温度上限値(TS2)との間で制御する。さらに、前記ローパワーモード(LP)時では、前記ヒータ制御用温度(T0)をローパワー温度下限値(TL1)とローパワー温度上限値(TL2)との間で制御する。
【0019】
前記課題を解決するために本発明の画像形成装置は、次の構成要件(A01)〜(A05),(A06′),(A07′),(A08)〜(A014),(A020)を備えることを特徴とする。
(A01)回転移動するトナー像担持体(PR)の表面にトナー像を形成するトナー像形成装置(PR+CR+ROS+G)、
(A02)前記トナー像をシート搬送装置(Ra〜Rs)により搬送される記録シート(S)上に転写する転写装置(T)、
(A03)互いに圧接しながら回転する加熱回転部材(Fh)および加圧回転部材(Fp)を有する定着用回転部材(Fh+Fp)と、前記加熱回転部材(Fh)の内部に回転軸方向に延びて配置されたヒータ(H)とを有し、互いに圧接する定着用回転部材(Fh+Fp)の圧接領域により形成される定着領域(Q4)を通過する記録シート(S)上の未定着トナー像を定着する定着装置(F)、
(A04)前記ヒータ(H)を作動させるヒータ作動回路(D2)、
(A05)前記ヒータ(H)の作動を制御するためのヒータ制御用温度(T0)を検出するヒータ制御用温度センサ(S1)、
(A06′)前記トナー像を形成し、形成したトナー像を記録シート(S)に転写し、記録シート(S)上のトナー像を定着する画像記録動作であるジョブが実行されるジョブモード(JB)時の前記ヒータ制御用温度センサ(S1)の検出するヒータ制御用温度(T0)の目標値であるジョブ温度設定値(TJ)と、ジョブの開始を待つスタンバイモード(SB)時の前記ヒータ制御用温度(T0)の目標値であるスタンバイ温度設定値(TS)とを有する目標温度設定値(TJ,TS,TL)を記憶する目標温度設定値記憶手段(C6)、
(A07′)前記ジョブモード(JB)時と、ジョブが行われていない非ジョブ時の前記スタンバイモード(SB)時に、前記ヒータ制御用温度(T0)に基づいて前記ヒータ作動回路(D2)を制御し、前記ヒータ制御用温度(T0)が前記目標温度設定値(TJ,TS)となるように前記ヒータ(H)をオン・オフ制御するヒータ制御手段(C3)、
(A08)前記トナー像形成装置(PR+CR+ROS+G)、転写装置(T)、定着装置(F)およびシート搬送装置(Ra〜Rs)の動作を制御して、前記画像記録動作であるジョブを実行するジョブ制御手段(C1)、
(A09)前記ヒータ制御用温度(T0)がジョブ温度設定値(TJ)になると前記ジョブを開始するジョブ開始制御手段(C2)、
(A010)画像形成装置(U)が結露の生じ易い環境であるか否かを判別する環境判別温度(Th)を記憶する環境判別温度記憶手段(C4A)、
(A011)前記画像形成装置(U)内の環境温度(Tk)を検出する環境温度センサ(S2)、
(A012)前記ヒータ(H)をオン・オフ制御するヒータ制御状態に移行する時の前記環境温度センサ(S2)の検出する温度であるヒータ制御状態移行時環境温度(Tk)が前記環境判別温度(Th)より低い場合に結露し易い環境であると判別する環境判別手段(C4)、
(A013)前記結露し易い環境下では、前記ヒータ制御状態移行時からの経過時間が設定された期間内であるスタンバイモード選択期間内(T1)は、非ジョブ時にスタンバイモード(SB)で前記ヒータ(H)を作動させる結露環境ヒータスタンバイ制御手段(C3E)を有する前記ヒータ制御手段(C3)、
(A014)前記スタンバイモード選択期間(T1)を記憶するスタンバイモード選択期間記憶手段(C3E1)。
(A020)前記ヒータ制御状態移行時からの経過時間が前記スタンバイモード選択期間(T1)を越えた期間であるスリープモード選択期間では、非ジョブ時にヒータ(H)をオフにするスリープモード制御手段(C3D)を有する前記ヒータ制御手段(C3)。
【0020】
前記構成要件を備えた本発明の画像形成装置(U)では、トナー像形成装置(PR+CR+ROS+G)は、回転移動するトナー像担持体(PR)の表面にトナー像を形成する。前記トナー像は、転写装置(T)によって、シート搬送装置(Ra〜Rs)により搬送される記録シート(S)上に転写される。前記記録シート(S)上に転写された未定着トナー像は、互いに圧接する定着用回転部材(Fh+Fp)の圧接領域により形成される定着領域(Q4)を通過する際に定着される。
【0021】
ヒータ作動回路(D2)は、前記定着用回転部材(Fh+Fp)の加熱回転部材(Fh)の内部に回転軸方向に延びて配置されたヒータ(H)を作動させる。ヒータ制御用温度センサ(S1)は、前記ヒータ(H)の作動を制御するためのヒータ制御用温度(T0)を検出する。前記ジョブが実行されるジョブモード(JB)時において、ヒータ制御手段(C3)は、前記ヒータ制御用温度(T0)に基づいて前記ヒータ作動回路(D2)を制御し、前記ヒータ制御用温度(T0)が前記ジョブ温度設定値(TJ)になるように前記ヒータ(H)をオン・オフ制御する。ジョブ開始制御手段(C2)は、前記ヒータ制御用温度(T0)がジョブ温度設定値(TJ)になると前記ジョブを開始する。そして、ジョブ制御手段(C1)は、前記トナー像形成装置(PR+CR+ROS+G)、転写装置(T)、定着装置(F)およびシート搬送装置(Ra〜Rs)の動作を制御して、前記画像記録動作であるジョブを実行する。
【0022】
また、ジョブが行われていない非ジョブ時の前記スタンバイモード(SB)時では、前記ヒータ制御手段(C3)は、前記ヒータ制御用温度(T0)に基づいて前記ヒータ作動回路(D2)を制御し、前記ヒータ制御用温度(T0)がスタンバイ温度設定値(TS)になるように前記ヒータ(H)をオン・オフ制御する。さらに、前記ヒータ制御手段(C3)のスリープモード制御手段(C3D)は、前記非ジョブ時のスリープモード選択期間内は、ヒータ(H)をオフにした状態で保持する。
【0023】
環境温度センサ(S2)は、前記画像形成装置(U)内の環境温度(Tk)を検出する。環境判別手段(C4)は、前記ヒータ(H)をオン・オフ制御するヒータ制御状態に移行する時の前記環境温度センサ(S2)の検出する温度であるヒータ制御状態移行時環境温度(Tk)が、前記環境判別温度記憶手段(C4A)が記憶する環境判別温度(Th)より低い場合に結露し易い環境であると判別する。結露環境ヒータスタンバイ制御手段(C3E)は、前記結露し易い環境下では、前記ヒータ制御状態移行時からの経過時間が前記スタンバイモード選択期間内(T1)は、非ジョブ時にスタンバイモード(SB)で前記ヒータ(H)をオン・オフ制御する。また、スリープモード選択期間内では、ヒータ(H)をオフにする。
【0024】
したがって、本発明の画像形成装置(U)は、結露が生じやすい環境において、スタンバイモード選択期間(T1)内は、加熱回転部材(Fh)のヒータ(H)をスタンバイモード(SB)で加熱して画像形成装置(U)内を暖める。これにより、画像形成装置(U)内の感光体(PR)や現像装置(G)等が暖められ、外気との温度差が小さくなるので、ジョブが開始された時に温湿度の外気が画像形成装置(U)内に吸引されても結露が発生することを防止できる。また、ヒータ(H)をオフにするスリープモードSLを有するので、前記スタンバイモード選択期間(T1)を適切な長さに設定することにより結露を防止しつつ省エネルギー化することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(実施例)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
【0026】
(実施例1)
図1は本発明の画像形成装置(デジタル複写機)の縦断面図である。
図1において、実施例の画像形成装置(デジタル複写機)Uは、画像形成装置本体U1、自動原稿搬送装置U2を有している。前記画像形成装置本体U1は、IOT(イメージアウトプットターミナル)、IIT(イメージインプットターミナル、すなわち画像読取部)を有している。
前記自動原稿搬送装置U2は、IIT上面のプラテンガラスPG上に支持されている。
前記IOT上面には上方のIITとの間にシート排出トレイTRhが設けられている。
【0027】
図1において、前記自動原稿搬送装置U2は、複写しようとする複数の原稿Giが重ねて載置される原稿給紙トレイTG1を有している。前記原稿給紙トレイTG1に載置された複数の各原稿Giは順次プラテンガラスPG上の複写位置を通過して原稿排紙トレイTG2に排出されるように構成されている。前記自動原稿搬送装置U2は、その後端部(−X端部)に設けた左右方向(Y軸方向)に延びるヒンジ軸(図示せず)により前記プラテンガラスPG上面に対して回動可能であり、原稿Giを作業者が手でプラテンガラスPG上に置く場合に上方に回動される。
前記画像形成装置本体U1は、ユーザーがコピースタート等の作動指令信号を入力操作するUI(ユーザインタフェース)を有している。
【0028】
前記透明なプラテンガラスPGの下方には原稿画像を読み取るための露光光学系Aが配置されている。
前記自動原稿搬送装置U2でプラテンガラスPG上面に搬送される原稿または手動でプラテンガラスPG上に置かれた原稿(図示せず)からの反射光は、前記露光光学系Aを介して、CCD(固体撮像素子)で電気信号に変換される。
IPS(イメージプロセッシングシステム)は、CCDから入力されるRGBの電気信号を画像データに変換して一時的に記憶し、前記画像データを所定のタイミングで潜像形成用の画像データとしてレーザ駆動回路DLに出力する。
レーザ駆動回路DLは、入力された画像データに応じてレーザ駆動信号をROS(潜像形成装置)に出力する。なお、前記UI(ユーザインタフェース)、IPSおよびレーザ駆動信号出力装置DLと、後述の現像ロールGa、転写ロールTにバイアス電圧を印加する電源回路E等の動作はコントローラCにより制御される。
【0029】
図1において、感光体ドラムにより構成されるトナー像担持体PRはその軸PRaと一体的に矢印方向に回転しており、その表面は、帯電ロールCRにより一様に帯電された後、潜像書込位置Q1おいて前記ROS(潜像形成装置)のレーザビームLにより露光走査されて静電潜像が形成される。
前記静電潜像が形成されたトナー像担持体PR表面は回転移動して現像領域Q2、転写領域(シート転写領域)Q3を順次通過する。
現像装置Gは、現像ロールGa、現像剤攪拌部材Gb,Gc,Gdを回転可能に支持し且つ現像剤を収容する現像容器Vを有しており、現像領域Q2を通過するトナー像担持体PR上の静電潜像をトナー像に現像する。
前記トナー像担持体PR、帯電ロールCR、潜像形成装置ROS及び現像装置Gによって、トナー像形成装置(PR+CR+ROS+G)が構成されている。
【0030】
前記転写領域Q3に搬送するための記録用シートを収容する複数の給紙トレイTR1〜TR4は、その左右両側に前後方向(図1で紙面に垂直な方向)に沿って配置された一対のレールRL1,RL1に沿って移動可能に支持されている。
前記各給紙トレイTR1〜TR4から、ピックアップロールRpにより取出された記録シートSは、リタードロールおよび給紙ロールを有するさばきロールRsにより1枚づつ分離されて、シート搬送路SHに沿って配置された複数のシート搬送ロールRaにより搬送され、レジロールRrにより所定のタイミングで、前記転写領域Q3に搬送される。
また、前記手差トレイTR0から給紙された記録シートSも前記シート搬送路SHに沿って配置されたシート搬送ロールRa、レジロールRrにより前記転写領域Q3に搬送される。
前記搬送ロールRa、ピックアップロールRp、レジロールRr及びさばきロールRs等によってシート搬送装置(Ra〜Rs)が構成されている。
【0031】
前記転写領域Q3には転写バイアスが印加される転写ロール(転写装置)Tが配置されている。この転写ロールTは転写領域Q3において前記トナー像担持体PRに圧接しており、転写領域Q3を通過する記録シートSにトナー像担持体PR上のトナー像を転写する。
トナー像担持体PR表面のトナー像が転写領域Q3において記録シートSに転写された後、前記トナー像担持体PRは、クリーナCLにより表面に付着した残留トナーが回収される。前記クリーナCLにより表面に付着した残留トナーが回収されたトナー像担持体PRは、前記帯電ロールCRにより帯電される。
【0032】
前記転写領域Q3において未定着のトナー像が転写された記録シートSは、トナー像が未定着の状態で定着領域Q4に搬送され、定着領域Q4に配置された定着装置Fによってトナー像が定着される。前記定着装置Fは、互いに圧接しながら回転する加熱ロール(加熱回転部材)Fhと、加圧ロール(加圧回転部材)Fpとを有し、前記加熱ロールFhと加圧ロールFpとの圧接領域により前記定着領域Q4が形成される。前記加熱ロールFhの内部には回転軸方向(図1の紙面に垂直なX軸方向)に延びるヒータHが配置されている。そして、前記加熱ロールFh近傍には、加熱ロールFhの表面温度(ヒータ制御用温度)を検出するヒータ制御用温度センサS1が配置されている。また、前記加圧ロールFp近傍には、画像形成装置U内の温度(環境温度)を検出する環境温度センサS2が配置されている。前記ヒータ制御用温度センサS1および環境温度センサS2は、サーミスタ等従来公知のセンサを使用することができる。前記加熱ロールFhおよび加圧ロールFp等によって定着用回転部材(Fh+Fp)が構成されている。そして、前記定着用回転部材(Fh+Fp)およびヒータH等によって定着装置Fが構成されている。
【0033】
定着トナー像が形成された記録シートSは、その後、シートガイドにガイドされて排紙ロール(標準排出ロール)R1に搬送され、前記排紙ロールR1によりシート排出トレイTRhに排出される。前記排紙ロール(標準排出ロール)R1は上側の排紙駆動ロールR1aおよび下側の排紙従動ロールR1bを有している。
図1において、前記排紙ロールR1の左方には、オプション装置(シート反転装置)U3の装着時に、画像形成装置本体U1内に装着されるシート反転排出用ガイドSGおよびオプション排出ロールR2が2点鎖線(仮想線)で示されている。オプション排出ロールR2は下側のオプション排出駆動ロールR2aおよび上側のオプション排出従動ロールR2bを有している。
【0034】
記録シートの両面に画像記録を行う場合、片面記録済の記録シートは前記オプション排出ロールR2からシート反転装置U3を通って、表裏反転した状態で前記転写領域Q3に再送される。
前記シート反転排出用ガイドSGおよびオプション排出ロールR2は、オプション装置であるシート反転装置U3を画像形成装置本体U1に装着した場合にのみ使用される部材(オプション排出部材)であり、シート反転装置U3の装着時に、オプション排出ロールR2を駆動するためのオプション駆動力伝達部材(図示せず)とともに画像形成装置本体U1内に装着される。
【0035】
(実施例の制御部の説明)
図2は本発明の画像形成装置の実施例1の制御部分が備えている各機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
図3は前記図2の制御部分が備えている各機能のブロック図(機能ブロック図)の前記図2の続きのブロック図である。
図2において、コントローラCは、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行うI/O(入出力インターフェース)、必要な処理を行うためのプログラムおよびデータ等が記憶されたROM(リードオンリーメモリ)、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM(ランダムアクセスメモリ)、前記ROMに記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU(中央演算処理装置)、ならびにクロック発振器等を有するコンピュータにより構成されており、前記ROMに記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
【0036】
(前記コントローラCに接続された信号入力要素)
前記コントローラCは、UI(ユーザインタフェース)、電源スイッチSW、ヒータ制御用温度センサS1(図1、図2参照)および環境温度センサS2、その他の信号入力要素からの信号が入力されている。
前記UIは、表示器UI1、コピースタートキーUI2,コピー枚数設定キーUI3、倍率設定キーUI4,テンキーUI5等を備えている。
【0037】
(前記コントローラCに接続された制御要素)
また、コントローラCは、IPS(イメージプロセッシングシステムすなわち、画像処理システム)、DL(レーザドライバすなわちレーザ駆動回路)、電源回路E、メインモータ回転駆動回路D0、定着用回転部材・搬送ロール回転駆動回路D1および定着装置のヒータ作動回路D2、その他の制御要素に接続されており、それらの作動制御信号を出力している。前記電源回路Eは各種の駆動回路、モータ、ヒータH等に電力を供給する。
前記電源スイッチSWは、画像形成装置Uの電源を手動でオンおよびオフにするスイッチである。
前記ヒータ制御用温度センサS1は、前記加熱ロールFh表面部分の温度をヒータ制御用温度T0として検出する。
前記環境温度センサS2は、前記ヒータHをオン・オフ制御するヒータ制御状態に移行する時の前記画像形成装置U内の温度をヒータ制御状態移行時環境温度Tkとして検出する。
メインモータ回転駆動回路D0は、メインモータM0を介してトナー像担持体(感光体)PR、現像装置Gの各部材および転写ロールTを回転駆動する。
定着用回転部材・搬送ロール回転駆動回路D1は、定着用回転部材・搬送ロール回転駆動モータM1を介して加熱ロールFhおよび加圧ロールFpで構成された定着用回転部材(Fh+Fp)や、シート搬送ロールRa等の搬送ロールを回転駆動する。
ヒータ作動回路D2は、加熱ロールFhに内蔵されたヒータHを作動させる。
【0038】
(前記コントローラCの機能)
前記コントローラCは、前記信号出力要素からの入力信号に応じた処理を実行して、前記各制御要素に制御信号を出力する機能を有している。
すなわち、コントローラCは次の機能を有している。
C1:ジョブ制御手段
ジョブ制御手段C1はコピースタートキーUI2の入力に応じて、前記トナー像形成装置(PR+CR+ROS+G)、転写装置T、定着装置Fおよびシート搬送装置(Ra〜Rs)等の動作を制御して、前記画像記録動作であるジョブ(コピー動作すなわち、画像記録動作)を実行する。
C2:ジョブ開始制御手段
ジョブ開始制御手段C2は、前記ヒータ制御用温度T0がジョブ温度設定値TJになると前記ジョブを開始するように制御する。
【0039】
C3:ヒータ制御手段
ヒータ制御手段C3は、ヒータ制御用温度センサS1の検出するヒータ制御用温度T0に基づいて前記ヒータ作動回路D2を制御し、前記ヒータ制御用温度T0が目標温度設定値(TJ,TS,TL)となるようにヒータHをオン・オフ制御する。なお、ヒータ制御制御手段C3はジョブモード制御手段C3Aと、スタンバイモード制御手段C3Bと、ローパワーモード制御手段C3Cと、スリープモード制御手段C3Dと、結露環境ヒータスタンバイ制御手段C3Eと、結露環境ヒータローパワー制御手段C3Fと、結露環境ヒータスリープ制御手段C3Gとを有している。
C3A:ジョブモード制御手段
ジョブモード制御手段C3Aは、ジョブ実行時に、前記ヒータ制御温度T0がジョブ温度設定値TJ(後述の図3、図4、図5等参照)に保持されるジョブモードJB(図4、図5参照)で前記ヒータHを作動させるようにヒータ作動回路D2を制御する。
【0040】
C3B:スタンバイモード制御手段
スタンバイモード制御手段C3Bは、結露が発生し難い通常環境下で、前記ジョブの終了時からの経過時間が設定された時間内であるスタンバイモード継続時間T3(後述、図7参照)内は、非ジョブ時にスタンバイモードSB(図4参照)で前記ヒータHを作動させるようにヒータ作動回路D2を制御する。ここで、前記スタンバイモードSBとは、前記ヒータ制御用温度T0をスタンバイ温度設定値TSに保持するようにヒータHをオン・オフ制御するモードをいう。なお、前記スタンバイモード制御手段C3Bは、スタンバイモード継続時間T3を記憶するスタンバイモード継続時間記憶手段C3B1を有する。
C3C:ローパワーモード制御手段
ローパワーモード制御手段C3Cは、結露が発生しにくい通常環境下で、前記スタンバイモード継続時間T3を越えた所定時間内であるローパワーモード継続時間T4(図8参照)内は、非ジョブ時にローパワーモードLP(図4参照)で前記ヒータHを作動させるようにヒータ作動回路D2を制御する。ここで、前記ローパワーモードLPとは、前記ヒータ制御用温度T0をローパワー温度設定値TL(図4、図5参照)に保持するようにヒータHをオン・オフ制御するモードをいう。なお、前記ローパワーモード制御手段C3Cは、ローパワーモード継続時間T4を記憶するローパワーモード継続時間記憶手段C3C1を有する。
【0041】
C3D:スリープモード制御手段
スリープモード制御手段C3Dは、結露が発生し難い通常環境下で、前記ローパワーモード継続時間T4を越えた期間であるスリープモード継続期間では、非ジョブ時にスリープモードSLで作動させるようにヒータ作動回路D2を制御する。ここで、前記電源スイッチSWがオンの状態で且つヒータHがオフになっている状態(モード)をスリープモードSLという。
なお、本明細書において、前記ジョブモードJB、スタンバイモードSB及びローパワーモードLPのように、ヒータ制御用温度T0を目標温度設定値(TJ,TS,TL)に保持するようにヒータHをオン・オフ制御する状態をヒータ制御状態という。また、前記スリープモードSLや電源スイッチSWがオンになる前の状態のように、ヒータHをオン・オフ制御せずにオフの状態が保持される状態をヒータ非制御状態という。
【0042】
C3E:結露環境ヒータスタンバイ制御手段
結露環境ヒータスタンバイ制御手段C3Eは、結露が発生しやすい結露環境下で、前記ヒータ制御状態移行時からの経過時間が設定された期間内であるスタンバイモード選択期間T1(後述の図7参照)内は、非ジョブ時に前記スタンバイモードSB(図4、図5参照)で前記ヒータHを作動させるようにヒータ作動回路D2を制御する。なお、前記結露環境ヒータスタンバイ制御手段C3Eは、スタンバイモード選択期間T1を記憶するスタンバイモード選択期間記憶手段C3E1を有する。
C3F:結露環境ヒータローパワー制御手段
結露環境ヒータローパワー制御手段C3Fは、結露が発生しやすい結露環境下で、前記ヒータ制御状態移行時からの経過時間が前記スタンバイモード選択期間T1を越えた所定期間であるローパワーモード選択期間T2内は、非ジョブ時に前記ローパワーモードLPで前記ヒータHを作動させるようにヒータ作動回路D2を制御する。なお、前記結露環境ヒータローパワー制御手段C3Fは、ローパワーモード選択期間T2(図8参照)を記憶するローパワーモード選択期間記憶手段C3F1を有する。
C3G:結露環境ヒータスリープ制御手段
結露環境ヒータスリープ制御手段C3Gは、結露が発生しやすい結露環境下で、前記ヒータ制御状態移行時からの経過時間が前記ローパワーモード選択期間T2を越えた期間であるスリープモード選択期間では、非ジョブ時にヒータHを前記スリープモードSLで作動させるようにヒータ作動回路D2を制御する。
【0043】
C4:環境判別手段
環境判別手段C4は、前記環境温度センサS2の検出する前記ヒータ制御状態移行時環境温度Tkが環境判別温度Thより低い場合に結露しやすい結露環境であると判別し、前記ヒータ制御状態移行時環境温度Tkが環境判別温度Thより高い場合に結露しにくい通常環境であると判別する。なお、前記環境判別手段C4は、環境判別温度Thを記憶する環境判別温度記憶手段C4Aと、ヒータ制御状態移行時環境温度Tkを記憶するヒータ制御状態移行時環境温度記憶手段C4Bとを有する。
C5:選択期間設定手段
選択期間設定手段C5は、前記スタンバイモード選択期間T1および前記ローパワーモード選択期間T2の値を設定する。なお、前記選択期間設定手段C5は、スタンバイモード選択期間設定手段C5Aとローパワーモード選択期間設定手段C5Bとを有する。
C5A:スタンバイモード選択期間設定手段
スタンバイモード選択期間設定手段C5Aは、サービスエンジニアまたはユーザー等の操作によってスタンバイモード選択期間T1の値を変更・設定する。
C5B:ローパワーモード選択期間設定手段
ローパワーモード選択期間設定手段C5Bは、サービスエンジニアまたはユーザー等の操作によってローパワーモード選択期間T2の値を変更・設定する。
【0044】
C6:目標温度設定値記憶手段
目標温度設定値記憶手段C6は、前記ヒータ制御手段C3でヒータ作動回路D2を制御する時の前記ヒータ制御用温度T0の目標値である目標温度設定値(TJ,TS,TL)を記憶する。前記目標温度設定値(TJ,TS,TL)として、ジョブ温度設定値TJと、スタンバイ温度設定値TSと、ローパワー温度設定値TLとがある。
TJ:ジョブ温度設定値
ジョブ温度設定値TJは、前記ジョブモード(JB)時のヒータ制御用温度T0の目標値であり、その下限値および上限値であるジョブ温度下限値TJ1およびジョブ温度上限値TJ2を有する。即ち、前記ジョブモード(JB)時にヒータ制御用温度T0をジョブ温度設定値TJに保持する場合、前記ヒータ制御用温度T0の値がジョブ温度下限値TJ1になった時にヒータHをオンにし、ジョブ温度上限値TJ2とになった時にヒータHをオフにする。
【0045】
TS:スタンバイ温度設定値
スタンバイ温度設定値TSは、前記ジョブの開始を待つスタンバイモード(SB)時のヒータ制御用温度T0の目標値であり、その下限値および上限値であるスタンバイ温度下限値TS1およびスタンバイ温度上限値TS2とを有する。即ち、前記スタンバイモード(SB)時にヒータ制御用温度T0をスタンバイ温度設定値TSに保持する場合、前記ヒータ制御用温度T0の値がスタンバイ温度下限値TS1になった時にでヒータHをオンにし、スタンバイ温度上限値TS2になった時にヒータHをオフにする。
TL:ローパワー温度設定値
ローパワー温度設定値TLは、前記ジョブの開始を前記スタンバイ温度設定値TSよりも低い温度で待つローパワーモード(LP)時のヒータ制御用温度T0の目標値であり、その下限値および上限値であるローパワー温度下限値TL1およびローパワー温度上限値TL2とを有する。即ち、ローパワーモード(LP)時にヒータ制御用温度T0をローパワー温度設定値TLに保持する場合、前記ヒータ制御用温度T0の値がローパワー温度下限値TL1になった時にヒータHをオンにし、ローパワー温度上限値TL2になった時にヒータHをオフにする。
【0046】
TM1〜TM3:計時タイマ
計時タイマTM1は、ヒータHがオンになる時からの経過時間を計測する。
計時タイマTM2は、ジョブ終了後のスタンバイモード継続時間T3を計測する。
計時タイマTM3は、スタンバイモード継続時間T3またはスタンバイモード選択期間T1経過後からのローパワーモード継続時間T4を計測する。
なお、計時タイマTM2、TM3は、前記計時タイマTM1と異なり、経過した時間を計測するタイマではなく、セットされた時間が経過した時点でタイムアップとなるタイマである。
F1:電源オン時判別フラグ
電源オン時判別フラグF1は、電源スイッチSWがオンされてイニシャライズ等の所定の処理が終了した場合にF1=「1」となるフラグである。
F2:スリープモード判別フラグ
スリープモード判別フラグF2は、ローパワーモード継続時間T4またはローパワーモード選択期間T2経過後にスリープモードになった場合、F2=「1」となるフラグである。
F3:通常環境・結露環境判別フラグ
通常環境・結露環境判別フラグF3は、前記環境判別手段C4によって結露環境であると判別された時にF3=「1」となるフラグである。
【0047】
(実施例1の作用)
図4は前記構成を備えた本発明の画像形成装置の実施例1のタイムチャートの一例であり、通常環境時のタイムチャートの一例である。
図5は前記構成を備えた本発明の画像形成装置の実施例1のタイムチャートの一例であり、結露環境時のタイムチャートの一例である。
なお、前記図4および図5の相違点は、次の2点である。
(1)スタンバイモードSBの期間が、図4ではジョブ終了後の2分間(スタンバイモード継続時間T3)であるのに対し、図5では、ヒータ制御状態移行時から30分間(スタンバイモード選択期間T1)である点。
(2)ローパワーモードLPの期間が、図4ではスタンバイモードSBの期間経過後1分間(ローパワーモード継続時間T4)であるのに対し、図5ではスタンバイモードSBの期間が経過後に始まり、ヒータ制御状態移行時から120分経過する時点までの期間(ローパワーモード選択期間T2)である点。
【0048】
図4、図5において、画像形成装置Uの電源スイッチSWがオンになると、ヒータHがオン・オフ制御されていないヒータ非制御状態から、ヒータHをオン・オフ制御するヒータ制御状態であるスタンバイモードSBに移行する。前記電源スイッチSWがオンになってスタンバイモードSBに移行すると、前記ヒータ制御用温度センサS1のヒータ制御用温度T0がスタンバイ温度設定値TS(170℃〜180℃)のスタンバイ温度上限値TS2(180℃)になるまでヒータHがオンになる。そして、前記ヒータ制御用温度T0がスタンバイ温度上限値TS2(180℃)とスタンバイ温度下限値TS1(170℃)との間になるように(170℃≦T0≦180℃となるように)温度制御される。したがって、実施例1のスタンバイモードSBでは、前記ヒータ制御用温度T0をスタンバイ温度下限値TS1(170℃)とスタンバイ温度上限値TS2(180℃)との間に温度制御することにより、ヒータ制御用温度T0がスタンバイ温度設定値TS(170℃〜180℃)に保持される。
【0049】
結露が発生し難い通常環境下では、図4に示すように、前記電源スイッチSWがオンされてから2分間(スタンバイモード継続時間T3)が経過するまでに、ジョブが開始されない場合、スタンバイモードSBからローパワーモードLPに移行し、前記ヒータ制御用温度T0がローパワー温度下限値TL1(115℃)になるまでヒータHがオフになる。これに対し、結露が発生し易い結露環境下では、図5に示すように、前記電源スイッチSWがオンされてから30分(スタンバイモード選択期間T1)が経過した後、スタンバイモードSBからローパワーモードLPに移行する。
そして、前記通常環境下(図4の場合)および結露環境下(図5の場合)において、ローパワーモードLPでは、前記ヒータ制御用温度T0がローパワー温度下限値TL1(115℃)とローパワー温度上限値TL2(125℃)との間になるように(115℃≦T0≦125℃になるように)温度制御される。したがって、実施例1のローパワーモードLPでは、前記ヒータ制御用温度T0をローパワー温度下限値TL1(115℃)とローパワー温度上限値TL2(125℃)との間の温度に保持することにより、ヒータ制御用温度T0がローパワー温度設定値TL(115℃〜125℃)に保持される。
【0050】
図4に示す通常環境下では、前記ローパワーモード(LP)になってから1分間(ローパワーモード継続時間T4)が経過するまでに、ジョブが開始されない場合、ローパワーモードLPからスリープモードSLに移行し、前記ヒータHがオフになる。これに対し、図5に示す結露環境下では、前記電源スイッチSWがオンにされてから120分(ローパワーモード選択期間T2)が経過した後、スリープモードSLに移行し、前記ヒータHがオフになる。そして、ジョブが開始されるまでヒータHの電源はオフの状態を維持する。
【0051】
図4、図5において、ユーザインタフェースUIのコピースタートキーがオンになり、ジョブが開始されると、ヒータ制御用温度T0がジョブ温度上限値TJ2(210℃)に上昇するまで前記ヒータHがオンになる。前記ヒータ制御用温度T0がジョブ温度下限値TJ1(190℃)以上になるとジョブが開始される。そして、ジョブが実行されている期間中、前記ヒータ制御用温度T0の温度が、ジョブ温度上限値TJ2(210℃)とTJ1(190℃)との間になるように(190℃≦T0≦210℃になるように)温度制御される。したがって、実施例1のジョブモードJBでは、前記ヒータ制御用温度T0をジョブ温度下限値TJ1(190℃)とジョブ温度上限値TJ2(210℃)との間に保持することにより、ヒータ制御用温度T0がジョブ温度設定値TJ(190℃〜210℃)に保持される。
【0052】
前記ジョブ終了した後、ジョブモードJBからスタンバイモードSBに移行し、前記ヒータ制御用温度T0がスタンバイ温度下限値TS1(170℃)になるまで、前記ヒータHはオフになる。
そして、図4に示す通常環境下では、前述のように、ジョブが開始されない場合、スタンバイモードSBで2分間(スタンバイモード継続時間T3)保持され、ローパワーモードLPで1分間(ローパワーモード継続時間T4)保持された後、ジョブが開始されるまでスリープモードSLで保持される。なお、スタンバイモード継続期間T3中やローパワーモード継続時間T4中にジョブが開始されると、ジョブモードJBに移行して、ヒータHがオンになり、ジョブが実行される。
【0053】
図5に示す結露環境下では、ジョブ終了後、スタンバイモードSBに移行して、前記ヒータ制御用温度T0はスタンバイ温度設定値TS(170℃〜180℃)で保持される。前記スタンバイモードSBは、ヒータ制御状態に移行する時(即ち、ジョブが開始されヒータがオンになる時)から30分が経過するまでの間(スタンバイモード選択期間T1)保持される。そして、前記スタンバイモード選択期間T1経過後、ローパワーモードLPに移行し、ヒータ制御用温度T0はローパワー温度設定値TL(115℃〜125℃)で保持される。前記ローパワーモードLPは、ヒータ制御状態から移行する時から120分が経過するまでの間(ローパワーモード選択期間T2)保持される。前記ローパワーモード選択期間T2経過後、ヒータHはオフになりスリープモードSLに移行する。
【0054】
なお、前記スタンバイモード選択期間内T1にジョブが開始された場合、ヒータ制御用温度T0がジョブ温度設定値TJ(190℃〜210℃)に保持されるように温度制御される。そして、ジョブ終了後、通常環境時と同様に、スタンバイモードSBで2分間保持され、2分経過時に、前記スタンバイモード選択期間T1(ヒータ制御状態に移行した時から30分)が経過してなければ、スタンバイモード選択期間T1が経過するまでスタンバイモードSBで保持される。ジョブ終了後、2分間のスタンバイモード継続時間T3が経過した時、前記30分間のスタンバイモード選択期間T1が経過していれば、ローパワーモードLPに移行する。
また、ローパワーモード選択期間T2内にジョブが開始された場合、ジョブ終了後、2分間スタンバイモードSBで保持された後、ローパワーモードLPに移行する。2分間のスタンバイモード継続時間T3が経過した時に、前記ローパワーモード選択期間T2(ヒータ制御状態に移行した時から120分)が経過していれば、ローパワーモードLPで1分間(ローパワーモード継続時間T4)保持された後、スリープモードSLに移行する。
【0055】
なお、前記図4、図5のタイムチャートは、画像形成装置内の環境温度Tkが一定の場合の一例であり、暖房器具等により室温が上昇するのに伴い環境温度が上昇していく場合もある。即ち、電源オン時は結露環境であっても、スリープモードSLに移行した後、ジョブが開始された時には通常環境となっている場合もある。
【0056】
(フローチャートの説明)
図6は実施例1の画像形成装置のヒータ制御処理のメインフローチャートである。
図6のフローチャートの各ST(ステップ)の処理は、前記コントローラCのROMに記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は画像形成装置の他の各種処理と並行してマルチタスクで実行される。
図6に示すヒータ制御処理のフローチャートは電源スイッチSWオンにより開始される。
【0057】
ST1において、電源オン時判別フラグF1=「0」であるか否か、即ち、電源スイッチSWがオンされた直後であるか否かを判別する。ノー(N)の場合はST5に移り、イエス(Y)の場合はST2に移る。
ST2において、次の処理(1)、(2)を行う。
(1)環境温度センサS2の検出温度を環境温度Tkとして記憶する。
(2)計時タイマTM1=0から計時を開始する。
したがって、ST2の処理によって、電源スイッチSWがオンになった時(前記ヒータ非制御状態)からジョブモードJBまたはスタンバイモードSB(前記ヒータ制御状態)に移行した時に、環境温度Tkの検出が行われ、且つ計時タイマTM1がリセットされてヒータ制御状態移行時からの経過時間の計測が開始される。次に、ST3に移る。
【0058】
ST3において、トナー像担持体PRの画像書込位置の調整や、ヒータ制御処理以外の制御処理で使用される制御パラメータの初期化等のイニシャライズ処理を行う。次に、ST4に移る。
ST4において、次の処理(1)、(2)を行う。
(1)電源オン時判別フラグF1=「1」とする。
(2)スリープモード判別フラグF2=「0」とする。
次に、ST5に移る。
【0059】
ST5において、コピースタートキーUI2がオンされたか否か、即ち、ジョブが開始されたか否かを判断する。ノー(N)の場合はST6に移り、イエス(Y)の場合はST7に移る。
ST6において、通常環境・結露環境での非ジョブ時ヒータ制御処理を実行する。このST6のサブルーチンは図7,8において後述する。そして、ST1に戻る。
ST7において、スリープモード判別フラグF2=「1」であるか否かを判断する。ノー(N)の場合はST9に移り、イエス(Y)の場合はST8に移る。
ST8において、次の処理(1)〜(3)を実行する。
(1)環境温度センサS2の検出温度を環境温度Tkとして記憶する。
(2)計時タイマTM1=0から計時を開始する。
(3)スリープモード判別フラグF2=「0」とする。
したがって、ST8の処理によって、スリープモードSL(前記ヒータ非制御状態)からジョブモードJB(ヒータ制御状態)に移行する時に、環境温度Tkの再検出が行われ、且つ計時タイマTM1がリセットされてヒータ制御状態移行時からの経過時間の計測が開始される。次にST9に移る。
ST9において、ジョブモード時ヒータ制御処理を実行する。このST9のサブルーチンは図9において後述する。そして、ST10に移る。
ST10において、ジョブ終了か否かを判断する。ノー(N)の場合は、ST9に戻り、イエス(Y)の場合は、ST1に戻る。
【0060】
図7は、通常環境・結露環境での非ジョブ時ヒータ制御処理のフローチャートで、前記ST6のサブルーチンのフローチャートである。
図8は、前記図7の通常環境・結露環境での非ジョブ時ヒータ制御処理のフローチャートの続きのフローチャートで、前記ST6のサブルーチンの続きのフローチャートである。
ST11において、前記ヒータ制御状態移行時の環境温度Tkの値が環境判別温度Th(=12℃)以上か否かを判断する。イエス(Y)の場合はST12に移り、ノー(N)の場合はST13に移る。
ST12において、通常環境・結露環境判別フラグF4=「0」とする。即ち、ヒータ制御状態移行時の環境温度Tkが環境判別温度Th以上である場合は、結露が発生し難い通常環境であると判断して、通常環境・結露環境判別フラグF4の値を「0」に設定する。そして、ST14に移る。
ST13において、通常環境・結露環境判別フラグF4=「1」とする。即ち、ヒータ制御状態移行時の環境温度Tkが環境判別温度Thより小さい場合は、結露が発生し易い結露環境であると判断し、通常環境・結露環境判別フラグF4の値を「1」に設定する。そして、ST14に移る。
【0061】
ST14において、計時タイマTM2にスタンバイモード継続時間T3(=2分間)をセットする。次にST15に移る。
ST15において、スタンバイモード(SB)時のヒータ制御処理を実行する。このST15のサブルーチンは図10において後述する。次にST16に移る。
ST16において、計時タイマTM2がタイムアップしたか否かを判断する。ノー(N)の場合はST17に移り、イエス(Y)の場合はST18に移る。
ST17において、ジョブが開始されたか否かを判断する。ノー(N)の場合はST15に戻り、イエス(Y)の場合は前記ST9(図6参照)に戻る。
【0062】
ST18において、通常環境・結露環境判別フラグF3=「1」であるか否かを判断する。イエス(Y)の場合はST19に移り、ノー(N)の場合はST22(図8参照)に移る。
ST19において、スタンバイモード(SB)時のヒータ制御処理を実行する。このST19のサブルーチンは、図10において後述する前記ST15のサブルーチンと同様の処理を実行する。次に、ST20に移る。
ST20において、計時タイマTM1の計測時間がスタンバイモード選択期間T1(=30分)を経過しているか否かを判断する。ノー(N)の場合はST21に移り、イエス(Y)の場合はST22に移る。
ST21において、ジョブが開始されたか否かを判断する。ノー(N)の場合はST19に戻り、イエス(Y)の場合は前記ST9(図6参照)に戻る。
したがって、結露環境の場合、ST14〜ST21の処理によって、スタンバイ選択期間T1(30分)が経過するまでの間、スタンバイモードSBで保持される。また、通常環境の場合、ST14〜ST18により、スタンバイモード継続時間T3(2分)が経過するまでの間スタンバイモードSBで保持される。
【0063】
図8のST22において、計時タイマTM3にローパワーモード継続時間T4(=1分)をセットする。そしてST23に移る。
ST23において、ローパワーモード(LP)時のヒータ制御処理を実行する。このST23のサブルーチンは図11において後述する。次にST24に移る。
ST24において、計時タイマTM3がタイムアップしたか否かを判断する。ノー(N)の場合はST25に移り、イエス(Y)の場合はST26に移る。
ST25において、ジョブが開始されたか否かを判断する。ノー(N)の場合は、ST23に戻り、イエス(Y)の場合は前記ST9(図6参照)に戻る。
【0064】
ST26において、通常環境・結露環境判別フラグF3=「1」であるか否かを判断する。イエス(Y)の場合はST27に移り、ノー(N)の場合はST30に移る。
ST27において、ローパワーモード(LP)時のヒータ制御処理を実行する。このST27のサブルーチンは、前記ST23と同様の処理を行い、図11において後述する。次にST28に移る。
ST28において、計時タイマTM1の計測時間がローパワーモード選択期間T2(=120分)を経過しているか否かを判断する。ノー(N)の場合はST29に移り、イエス(Y)の場合はST30に移る。
ST29において、ジョブが開始されたか否かを判断する。ノー(N)の場合はST27に戻り、イエス(Y)の場合は前記ST9(図6参照)に戻る。
ST30において、次の(1)、(2)の処理を実行する。
(1)スリープモード判別フラグF2=「1」とする。
(2)ヒータHをオフにする。
次に、ヒータ制御処理メインルーチンのST1に戻る。
【0065】
したがって、結露環境の場合、ST22〜ST29の処理によって、ローパワーモード選択期間T2(=120分)が経過するまでの間、ローパワーモード(LP)で保持される。また、通常環境の場合、ST22〜ST26の処理によって、ローパワーモード継続時間T4(=1分)が経過するまでの間ローパワーモード(LP)で保持された後、スリープモードSLへ移行する。
【0066】
図9はジョブモード時のヒータ制御処理のフローチャートで、前記ST9のサブルーチンのフローチャートである。
ST31において、前記ヒータ制御用温度センサS1の検出温度であるヒータ制御用温度T0の値がジョブ温度下限値TJ1(=190℃)以下であるか否かを判断する。イエス(Y)の場合はST32に移り、ノー(N)の場合はST33に移る。
ST32において、ヒータHをオンにし、前記ST10(図6参照)に戻る。ST33において、前記ヒータ制御用温度T0の値がジョブ温度上限値TJ2(=210℃)以上であるか否かを判断する。イエス(Y)の場合はST34に移り、ノー(N)の場合は前記ST10(図6参照)に戻る。
ST34において、ヒータHをオフにし、前記ST10(図6参照)に戻る。したがって、ジョブモードJBでは、ヒータ制御用温度T0は、ジョブ温度下限値TJ1とジョブ温度上限値TJ2との間で保持される。
【0067】
図10はスタンバイモード時のヒータ制御処理のフローチャートで、前記ST15またはST19のサブルーチンのフローチャートである。
ST41において、前記ヒータ制御用温度T0の値がスタンバイ温度下限値TS1(=170℃)以下であるか否かを判断する。イエス(Y)の場合はST42に移り、ノー(N)の場合はST43に移る。
ST42において、ヒータHをオンにし、前記図7のST16(ST15の場合)またはST20(ST19の場合)に戻る。
ST43において、前記ヒータ制御用温度T0の値がスタンバイ温度上限値TS2(=180℃)以上であるか否かを判断する。イエス(Y)の場合はST44に移り、ノー(N)の場合は前記図7のST16(ST15の場合)またはST20(ST19の場合)に戻る。
ST44において、ヒータHをオフにし、前記図7のST16(ST15の場合)またはST20(ST19の場合)に戻る。
したがって、スタンバイモードSBでは、ヒータ制御用温度T0は、スタンバイ温度下限値TS1とスタンバイ温度上限値TS2との間で保持される。
【0068】
図11はローパワーモード時のヒータ制御処理のフローチャートで、前記ST23またはST27のサブルーチンのフローチャートである。
ST51において、前記ヒータ制御用温度T0の値がローパワー温度下限値TL1(=115℃)以下であるか否かを判断する。イエス(Y)の場合はST52に移り、ノー(N)の場合はST53に移る。
ST52において、ヒータHをオンにし、前記図8のST24(ST23の場合)またはST28(ST27の場合)に戻る。
ST53において、前記ヒータ制御用温度T0の値がローパワー温度上限値TL2(=125℃)以上であるか否かを判断する。イエス(Y)の場合はST54に移り、ノー(N)の場合は前記図8のST24(ST23の場合)またはST28(ST27の場合)に戻る。
ST54において、ヒータHをオフにし、前記図8のST24(ST23の場合)またはST28(ST27の場合)に戻る。
したがって、ローパワーモードLPでは、ヒータ制御用温度T0は、ローパワー温度下限値TL1とローパワー温度上限値TL2との間で保持される。
【0069】
図12はスタンバイモード選択期間やローパワーモード選択期間の設定値を変更・再設定する選択期間設定処理のフローチャートである。
図12のフローチャートの各ST(ステップ)の処理は、前記コントローラCのROMに記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は画像形成装置の他の各種処理と並行してマルチタスクで実行される。
図12に示す選択期間設定処理のフローチャートは、前記電源スイッチSWオンにより開始される。
【0070】
ST61において、ダイアグモード(diagnosticモード、診断モード)が選択されたか否かを判断する。ノー(N)の場合はST61を繰り返し、イエス(Y)の場合はST62に移る。
ST62において、ダイアグモード初期メニュー画面を表示する。次にST63に移る。
ST63において、選択期間設定処理が選択されたか否かを判断する。ノー(N)の場合はST62に戻り、イエス(Y)の場合はST64に移る。
ST64において、ユーザインタフェースUIの表示器UI1に、選択期間設定画面を表示する。次にST65に移る。
ST65において、スタンバイモード選択期間T1やローパワーモード選択期間T2の値の入力が有るか否かを判断する。イエス(Y)の場合はST66に移り、ノー(N)の場合はST67に移る。
ST66において、次の処理(1)、(2)を実行する。
(1)入力された入力値を記憶する。
(2)前記入力値を画面に表示する。
次にST67に移る。
ST67において、終了アイコンが選択されたか否かを判断する。ノー(N)の場合はST64に戻り、イエス(Y)の場合はST68に移る。
ST68において、前記入力値を設定値として記憶する。そしてST61に戻る。
【0071】
したがって、前記ST64〜ST68の処理によって、スタンバイモード選択期間T1やローパワーモード選択期間T2の設定値を変更することにより、寒冷地用にスタンバイモード選択期間T1やローパワーモード選択期間T2を長く設定することができる。また、省エネのため、スタンバイモード選択期間T1やローパワーモード選択期間T2を短縮することもできる。さらに、例えば、スタンバイモード選択期間を60分に延長し、ローパワーモード選択期間を0分とするように設定することも可能である。この場合、ローパワーモード選択期間T2を無くし、スタンバイモード選択期間T1及びローパワーモード継続時間T4が経過した後、スリープモードSLに移行するよう設定することも可能である。また、ローパワーモード継続時間T4を設けない、即ち、ローパワーモードLPが存在しないヒータ温度制御とすることも可能である。逆に、ローパワーモード選択期間T2を無限の期間にし、ヒータHをオフにしないよう設定することも可能である。
【0072】
なお、本実施例では、前記ヒータ制御状態移行時の環境温度TkをヒータHがオンになる直前に検出したが、ヒータHがオンになるのと同時または直後に検出することも可能である。すなわち、ヒータHがオンになる直前〜直後の間のいずれかの時点で検出した温度を、ヒータ制御状態移行時の環境温度Tkとすることができる。
【0073】
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H08)を下記に例示する。
(H01)本発明は複写機以外の画像形成装置、例えばプリンタ、FAX等にも適用することが可能である。プリンタに適用した場合には、コピースタートキーの入力信号の代りにプリント開始信号を用いて制御を行えばよい。
(H02)前記実施例において、選択期間設定手段C5で、スタンバイモード選択期間T1やローパワーモード選択期間T2の設定値だけでなく、スタンバイモード継続時間T3やローパワーモード継続時間T4の設定値を変更できるよう構成することも可能である。
(H03)前記実施例において、ジョブ温度設定値TJ、スタンバイ温度設定値TS及びローパワー温度設定値TLの値は、前述の実施例の値に限定されず、任意の値に設定することができる。また、ジョブ温度設定値TJ、スタンバイ温度設定値TS及びローパワー温度設定値TLを、形成される画像、使用される環境又は紙の種類等に対応して可変とすることも可能である。
(H04)前記実施例において、環境判別温度Thは12℃に限定されず、個々のケースに対応して設定・変更することも可能である。
(H05)本発明は、中間転写体を有する画像形成装置で使用することも可能である。
(H06)前記実施例において、スリープモード制御手段C3Dと結露環境ヒータスリープ制御手段C3Gとを2つに分けず、1つのスリープ制御手段とすることもできる。
(H07)前記実施例において、ヒータ制御用温度センサS1で検出した温度を環境温度Tkとすることも可能である。即ち、ヒータ制御用温度センサS1と環境温度センサS2とを同一のセンサとすることも可能である。
(H08)前記実施例において、ジョブ温度設定値TJ、スタンバイ温度設定値TS及びローパワー温度設定値TLの値を変更・設定するための温度設定値設定手段等を備えることもできる。
【0074】
【発明の効果】
前述の本発明の画像形成装置は、下記の効果(E01)を奏することができる。
(E01)画像形成装置内の温度に応じて、定着器のヒータをオン・オフする期間や定着器の温度を調節することによって、省エネルギー化すると共に結露を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の画像形成装置(デジタル複写機)の縦断面図である。
【図2】図2は本発明の画像形成装置の実施例1の制御部分が備えている各機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
【図3】図3は前記図2の制御部分が備えている各機能のブロック図(機能ブロック図)の前記図2の続きのブロック図である。
【図4】図4は前記構成を備えた本発明の画像形成装置の実施例1のタイムチャートの一例であり、通常環境時のタイムチャートの一例である。
【図5】図5は前記構成を備えた本発明の画像形成装置の実施例1のタイムチャートの一例であり、結露環境時のタイムチャートの一例である。
【図6】図6は実施例1の画像形成装置のヒータ制御処理のメインフローチャートである。
【図7】図7は、通常環境・結露環境での非ジョブ時ヒータ制御処理のフローチャートで、前記ST6のサブルーチンのフローチャートである。
【図8】図8は、前記図7の通常環境・結露環境での非ジョブ時ヒータ制御処理のフローチャートの続きのフローチャートで、前記ST6のサブルーチンの続きのフローチャートである。
【図9】図9はジョブモード時のヒータ制御処理のフローチャートで、前記ST9のサブルーチンのフローチャートである。
【図10】図10はスタンバイモード時のヒータ制御処理のフローチャートで、前記ST15またはST19のサブルーチンのフローチャートである。
【図11】図11はローパワーモード時のヒータ制御処理のフローチャートで、前記ST23またはST27のサブルーチンのフローチャートである。
【図12】図12はスタンバイモード選択期間やローパワーモード選択期間の設定値を変更・再設定する選択期間設定処理のフローチャートである。
【符号の説明】
C1…ジョブ制御手段、C2…ジョブ開始制御手段、C3…ヒータ制御手段、C3D…スリープモード制御手段、C3E…結露環境ヒータスタンバイ制御手段、C3E1…スタンバイモード選択期間記憶手段、C3F…結露環境ヒータローパワー制御手段、C3F1…ローパワーモード選択期間記憶手段、C3G…結露環境ヒータスリープ制御手段、C4…環境判別手段、C4A…環境判別温度記憶手段、C5…選択期間設定手段、C6…目標温度設定値記憶手段、D2…ヒータ作動回路、F…定着装置、Fh…加熱回転部材、Fp…加圧回転部材、Fh+Fp…定着用回転部材、H…ヒータ、JB…ジョブモード、LP…ローパワーモード、PR…トナー像担持体、PR+CR+ROS+G…トナー像形成装置、Q4…定着領域、Ra〜Rp…シート搬送装置、S…記録シート、SB…スタンバイモード、S1…ヒータ制御用温度センサ、S2…環境温度センサ、T…転写装置、TJ…ジョブ温度設定値、TJ,TS,TL…目標温度設定値、TJ1…ジョブ温度下限値、TJ2…ジョブ温度上限値、TS1スタンバイ温度下限値、TS2…スタンバイ温度上限値、Tk…環境温度、TL…ローパワー温度設定値、TL1…ローパワー温度下限値、TL2…ローパワー温度上限値、TS…スタンバイ温度設定値、T0…ヒータ制御用温度、T1スタンバイモード選択期間、T2…ローパワーモード選択期間、U…画像形成装置。

Claims (6)

  1. 次の構成要件(A01)〜(A014)を備えた画像形成装置、
    (A01)回転移動するトナー像担持体の表面にトナー像を形成するトナー像形成装置、
    (A02)前記トナー像をシート搬送装置により搬送される記録シート上に転写する転写装置、
    (A03)互いに圧接しながら回転する加熱回転部材および加圧回転部材を有する定着用回転部材と、前記加熱回転部材の内部に回転軸方向に延びて配置されたヒータとを有し、互いに圧接する定着用回転部材の圧接領域により形成される定着領域を通過する記録シート上の未定着トナー像を定着する定着装置、
    (A04)前記ヒータを作動させるヒータ作動回路、
    (A05)前記ヒータの作動を制御するためのヒータ制御用温度を検出するヒータ制御用温度センサ、
    (A06)前記トナー像を形成し、形成したトナー像を記録シートに転写し、記録シート上のトナー像を定着する画像記録動作であるジョブが実行されるジョブモード時の前記ヒータ制御用温度センサの検出するヒータ制御用温度の目標値であるジョブ温度設定値と、ジョブの開始を待つスタンバイモード時の前記ヒータ制御用温度の目標値であるスタンバイ温度設定値と、前記ジョブ開始を前記スタンバイ温度設定値よりも低い温度で待つローパワーモード時のヒータ制御用温度の目標値であるローパワー温度設定値とを有する目標温度設定値を記憶する目標温度設定値記憶手段、
    (A07)前記ジョブモード時と、ジョブが行われていない非ジョブ時の前記スタンバイモード時および前記ローパワーモード時に、前記ヒータ制御用温度に基づいて前記ヒータ作動回路を制御し、前記ヒータ制御用温度が前記目標温度設定値となるように前記ヒータをオン・オフ制御するヒータ制御手段、
    (A08)前記トナー像形成装置、転写装置、定着装置およびシート搬送装置の動作を制御して、前記画像記録動作であるジョブを実行するジョブ制御手段、
    (A09)前記ヒータ制御用温度がジョブ温度設定値になると前記ジョブを開始するジョブ開始制御手段、
    (A010)画像形成装置が結露の生じ易い環境であるか否かを判別する環境判別温度を記憶する環境判別温度記憶手段、
    (A011)前記画像形成装置内の環境温度を検出する環境温度センサ、
    (A012)前記ヒータをオン・オフ制御するヒータ制御状態に移行する時の前記環境温度センサの検出する温度であるヒータ制御状態移行時環境温度が前記環境判別温度より低い場合に結露し易い環境であると判別する環境判別手段、
    (A013)前記結露し易い環境下では、前記ヒータ制御状態移行時からの経過時間が設定された期間内であるスタンバイモード選択期間内は、非ジョブ時にスタンバイモードで前記ヒータを作動させる結露環境ヒータスタンバイ制御手段を有する前記ヒータ制御手段、
    (A014)前記スタンバイモード選択期間を記憶するスタンバイモード選択期間記憶手段。
  2. 次の構成要件(A015),(A016)を備えた請求項1記載の画像形成装置、
    (A015)前記結露し易い環境下では、前記ヒータ制御状態移行時からの経過時間が前記スタンバイモード選択期間を越えた所定期間内であるローパワーモード選択期間内は、非ジョブ時にローパワーモードで前記ヒータを作動させる結露環境ヒータローパワー制御手段を有する前記ヒータ制御手段、
    (A016)前記ローパワーモード選択期間を記憶するローパワーモード選択期間記憶手段。
  3. 次の構成要件(A017)を備えた請求項2記載の画像形成装置、
    (A017)前記スタンバイモード選択期間および前記ローパワーモード選択期間の値を設定可能な選択期間設定手段。
  4. 次の構成要件(A018)を備えた請求項2または3記載の画像形成装置、
    (A018)前記結露し易い環境下では、前記ヒータ制御状態移行時からの経過時間が前記ローパワーモード選択期間を越えた期間であるスリープモード選択期間では、非ジョブ時にヒータをオフにする結露環境ヒータスリープ制御手段を有する前記ヒータ制御手段。
  5. 次の構成要件(A019)を備えた請求項1ないし4のいずれか記載の画像形成装置、
    (A019)前記ジョブモード時のヒータ制御温度の目標値の下限値および上限値であるジョブ温度下限値およびジョブ温度上限値を有する前記ジョブ温度設定値と、前記スタンバイモード時のヒータ制御温度の目標値の下限値および上限値であるスタンバイ温度下限値およびスタンバイ温度上限値を有する前記スタンバイ温度設定値と、前記ローパワーモード時のヒータ制御用温度の目標値の下限値および上限値であるローパワー温度下限値およびローパワー温度上限値を有する前記ローパワー温度設定値とを記憶する前記目標温度設定値記憶手段。
  6. 次の構成要件(A01)〜(A05),(A06′),(A07′),(A08)〜(A014),(A020)を備えた画像形成装置、
    (A01)回転移動するトナー像担持体の表面にトナー像を形成するトナー像形成装置、
    (A02)前記トナー像をシート搬送装置により搬送される記録シート上に転写する転写装置、
    (A03)互いに圧接しながら回転する加熱回転部材および加圧回転部材を有する定着用回転部材と、前記加熱回転部材の内部に回転軸方向に延びて配置されたヒータとを有し、互いに圧接する定着用回転部材の圧接領域により形成される定着領域を通過する記録シート上の未定着トナー像を定着する定着装置、
    (A04)前記ヒータを作動させるヒータ作動回路、
    (A05)前記ヒータの作動を制御するためのヒータ制御用温度を検出するヒータ制御用温度センサ、
    (A06′)前記トナー像を形成し、形成したトナー像を記録シートに転写し、記録シート上のトナー像を定着する画像記録動作であるジョブが実行されるジョブモード時の前記ヒータ制御用温度センサの検出するヒータ制御用温度の目標値であるジョブ温度設定値と、ジョブの開始を待つスタンバイモード時の前記ヒータ制御用温度の目標値であるスタンバイ温度設定値とを有する目標温度設定値を記憶する目標温度設定値記憶手段、
    (A07′)前記ジョブモード時と、ジョブが行われていない非ジョブ時の前記スタンバイモード時に、前記ヒータ制御用温度に基づいて前記ヒータ作動回路を制御し、前記ヒータ制御用温度が前記目標温度設定値となるように前記ヒータをオン・オフ制御するヒータ制御手段、
    (A08)前記トナー像形成装置、転写装置、定着装置およびシート搬送装置の動作を制御して、前記画像記録動作であるジョブを実行するジョブ制御手段、
    (A09)前記ヒータ制御用温度がジョブ温度設定値になると前記ジョブを開始するジョブ開始制御手段、
    (A010)画像形成装置が結露の生じ易い環境であるか否かを判別する環境判別温度を記憶する環境判別温度記憶手段、
    (A011)前記画像形成装置内の環境温度を検出する環境温度センサ、
    (A012)前記ヒータをオン・オフ制御するヒータ制御状態に移行する時の前記環境温度センサの検出する温度であるヒータ制御状態移行時環境温度が前記環境判別温度より低い場合に結露し易い環境であると判別する環境判別手段、
    (A013)前記結露し易い環境下では、前記ヒータ制御状態移行時からの経過時間が設定された期間内であるスタンバイモード選択期間内は、非ジョブ時にスタンバイモードで前記ヒータを作動させる結露環境ヒータスタンバイ制御手段を有する前記ヒータ制御手段、
    (A014)前記スタンバイモード選択期間を記憶するスタンバイモード選択期間記憶手段。
    (A020)前記ヒータ制御状態移行時からの経過時間が前記スタンバイモード選択期間を越えた期間であるスリープモード選択期間では、非ジョブ時にヒータをオフにするスリープモード制御手段を有する前記ヒータ制御手段。
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