JP2004012973A - 投射型表示装置 - Google Patents

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JP2004012973A JP2002168527A JP2002168527A JP2004012973A JP 2004012973 A JP2004012973 A JP 2004012973A JP 2002168527 A JP2002168527 A JP 2002168527A JP 2002168527 A JP2002168527 A JP 2002168527A JP 2004012973 A JP2004012973 A JP 2004012973A
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Kanehiro Hagiwara
萩原 兼宏
Hiroshi Nagai
永井 洋
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Sony Corp
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Abstract

【課題】投射型表示装置において、設置形態に限定されることなしに、フォーカス調整を容易に行うことを課題とする。
【解決手段】光源部11と、該光源部の光を変調する液晶パネル(変調手段)16と、該液晶パネルにより変調された光を投射する投射レンズ18と、これらを覆う外筐2を備え、上記投射レンズにより投射される光を外筐の前面から投射する投射型表示装置1であって、上記投射レンズはフォーカスリング(フォーカス調整部)32及びズームリング(ズーム調整部)33を有し、上記外筐の前面パネル3に連続した左側面パネル5に操作部43f、43zが露出したフォーカシング用操作部材40f及びズーミング用操作部材40zを設け、これら操作部材の操作により上記フォーカスリング及びズームリングの操作が為されるようにしたものである。
【選択図】     図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、投射型表示装置に関する。詳しくは、設置場所等による投射型表示装置の向きに関わりなくフォーカシング操作を容易に行うことができるようにする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、光源部と該光源部から照射された光の変調を行う変調手段と該変調手段により変調された光を投射レンズによって投射してスクリーンなどに映像の表示を行う投射型表示装置があり、このような投射型表示装置においては投射レンズのフォーカシング(フォーカス調整)を行う必要がある。
【0003】
フォーカス調整は、例えば、投射レンズを構成するレンズ鏡筒に回転自在に設けられたフォーカスリングを回転することにより行う。
【0004】
投射レンズのレンズ鏡筒は投射型表示装置の外筐内に配置され、その前端部を外筐の前面パネルに形成した開口から突出させるか、又は前面パネルの開口に対向するように配置するのが一般的である。
【0005】
レンズ鏡筒の前端部を前面パネルから突出させた投射型表示装置にあっては、その突出させたレンズ鏡筒の前端部に上記フォーカスリングを設けることによって、フォーカシングを容易に行うことができる。
【0006】
ところで近年、装置の小型化の要請或いはデザイン上の観点から前面パネルの内側にレンズ鏡筒全体を配置する傾向にある。
【0007】
このように、レンズ鏡筒の全体を外筐内に配置した場合、上記フォーカスリングの操作部を外筐の天板に形成した操作窓を通して操作することができるようにしたものがある。
【0008】
図14はそのような従来の投射型表示装置aの一例を概略的に示すものである。
【0009】
投射型表示装置aの外殻を構成する外筐b内にレンズ鏡筒cが配置される。
【0010】
外筐bの前面パネルdにはレンズ鏡筒cの前玉レンズeを外部に臨ませる開口fが形成され、上記前玉レンズeが該開口fに近接して配置される。
【0011】
レンズ鏡筒cにはその前端部にフォーカスリングgが設けられ、該フォーカスリングgには上方へ突出した操作子fが一体に形成されている。
【0012】
外筐bの天板iには操作窓jが形成されており、該操作窓jを通して上記操作子fが上方へ向かって突出されている。
【0013】
従って、投射型表示装置aにあっては上記操作窓jから上方へ突出した操作子fを操作することによりフォーカスリングgを操作することができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、投射型表示装置aの設置形態として、床80に置いて前方の壁81に投射する形態(図10参照)、天井82にその上下を逆さにして吊り下げて前方の壁81に投射する形態(図11参照)のほか、タンス83など所定の高さがあるものの上にその上下を逆さにして置いて前方の壁81に投射する形態(図12参照)或いは上下方向の間隔が狭い収納空間84を有するラック85に収納した状態のまま前方の壁81に投射する形態(図13参照)などがある。
【0015】
なお、図10乃至図13は、本発明投射型表示装置の設置形態を説明するための図面であるが、この図10乃至図13を使用してこれらに示した各設置形態で従来の投射型表示装置aを使用する場合の問題点を以下に説明する。
【0016】
投射型表示装置aを床80に置いて使用する場合(図10参照)及び天井82にその上下を逆さにして吊り下げて使用する場合(図11参照)にあっては、上記外筐bの天板iから突出された操作子fが操作者が操作可能な側に位置するため、フォーカス調整を行うことができるが、タンス83など所定の高さがあるものの上にその上下を逆さにして置いて使用する場合(図12参照)或いは上下方向の間隔が狭い収納空間84を有するラック85に収納した状態のまま使用する場合(図13参照)にあっては、フォーカスリングgの操作子fを操作することができない。
【0017】
したがって、上述した従来の投射型表示装置aにあっては、設置形態が限定されてしまうという問題がある。
【0018】
本発明は、投射型表示装置において、設置形態に限定されることなしに、フォーカス調整を容易に行うことができるようにすることを課題とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明投射型表示装置は、上記した課題を解決するために、光源部と、該光源部の光を変調する変調手段と、該変調手段により変調された光を投射する投射レンズと、これらを覆う外筐とを備え、上記投射レンズにより投射される光を外筐の前面から投射する投射型表示装置であって、上記投射レンズはフォーカス調整部を有し、上記外筐の前面に連続した右側面又は左側面に操作部が露出した操作部材を設け、該操作部材の操作により上記フォーカス調整部の操作が為されるようにしたものである。
【0020】
従って、本発明投射型表示装置にあっては、フォーカス調整部の操作部を外筐の前面に連続した右側面又は左側面に設けたので、フォーカス調整を外筐の右側面又は左側面で行う。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明投射型表示装置の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
【0022】
図1乃至図8は本発明投射型表示装置の実施の形態を示すものである。
【0023】
投射型表示装置1は上下方向に扁平な箱状を成す外筐2内に所要の部品及び部材が配置されて成り、外筐2の前面部である前面パネル3には後述する投射レンズの前玉レンズを外部に臨ませる開口4が形成されている(図1参照)。
【0024】
また、外筐2の左側面パネル5には後述するように投射型表示装置1のフォーカシング及びズーミングを行うための操作部が配置される(図1参照)。
【0025】
先ず、図2を参照して、本発明投射型表示装置の全体の概要を説明する。
【0026】
外筐2の一の隅部には光源部11が配置され、該光源部11は光源12とリフレクタ13を有する(図2参照)。
【0027】
リフレクタ13の反射面は回転楕円面に形成され、該反射面の第1焦点位置に光源12の発光部が位置される(図2参照)。
【0028】
リフレクタ13の前方には凹レンズ14が配置され、該凹レンズ14の焦点が反射面の第2焦点に位置するようにされる。これによって、光源12から出射しリフレクタ13の反射面で反射された光は凹レンズ14によって光軸に平行な光束として出射される。なお、リフレクタ13は硬質ガラスで形成された基体の内面にアルミ蒸着等の適宜手段によって反射膜が形成されて成る。また、光源12には放電ランプが使用されている。
【0029】
凹レンズ14から出射された光は2つのダイクロイックミラー15R、15Gによって、R(赤色)、G(緑色)、B(青色)の3色の色成分に分離された後変調手段としての液晶パネル16R、16G、16Bによって各色ごとに変調され、変調された各色の色成分がクロスプリズム17によって合成されて投射レンズ18によって外筐2の前面パネル3に設けられた上記開口4から前方の図示しないスクリーンに投射され、これによってスクリーン上に映像が表示される。
【0030】
すなわち、凹レンズ14から出射された光は先ずダイクロイックミラー15Rによって赤色成分Rが反射され、該反射された赤色成分は全反射ミラー19によって全反射されて液晶パネル16Rに入射され、該液晶パネル16Rに印加される赤色成分に関する映像信号によって変調された後クロスプリズム17に入射される(図2参照)。
【0031】
また、ダイクロイックミラー15Rを透過した光のうち緑色成分Gはダイクロイックミラー15Gによって反射されて液晶パネル16Gに入力され、該液晶パネル16Gに印加される緑色成分に関する映像信号によって変調された後クロスプリズム17に入射される(図2参照)。
【0032】
さらに、ダイクロイックミラー15Gを透過した青色成分Bは全反射ミラー20、21で順次全反射された後液晶パネル16Bに入力され、該液晶パネル16Bに印加される青色成分に関する映像信号によって変調された後クロスプリズム17に入射される(図2参照)。そして、クロスプリズム17に入力された各色成分R、G、Bはクロスプリズム17で合成された後クロスプリズム17の正面から出射され、そして、投射レンズ18によって前方へ投射される(図2参照)。
【0033】
なお、上記光源12から投射レンズ18に至るまでの経路には、強度分布を有する放電ランプから出射された光の輝度を液晶パネル16R、16G、16Bの画面全体に亘って均一にする手段、各種リレーレンズ等種々の目的を有する光学素子が配置されるが、それらは設計上の問題であり、本発明の主題ではないので、図2には主たる構成要素のみを示すに止める。
【0034】
なお、この実施の形態にあっては、光源12に放電ランプを使用したものについて説明したが、本発明はこれに限らず、種々の形態のランプ、例えば、各種の白熱ランプ、キセノンランプ、ハロゲンランプ等を使用することができる。
【0035】
また、この実施の形態にあっては、変調手段に液晶パネルを使用したものについて説明したが、本発明はこれに限らず、種々の形態のライトバルブと称されるもの、例えば、GLV(Grating Light Valve)、DMD(Digital MicromirrorDevice)等を使用することができる。
【0036】
上記投射レンズ18は、レンズ鏡筒30内に所要のレンズ(図示は省略する。)が配置されて構成され、その最も前側に前玉レンズ31が配置されている。
【0037】
そして、レンズ鏡筒30の前側部分の外周面には、フォーカスリング32と該フォーカスリング32の後方に配置されたズームリング33とが回転自在に設けられている(図3参照)。
【0038】
フォーカスリング32は、これを回転させることにより投射レンズ18のうちフォーカシングを行う所要のレンズ又はレンズ群を移動させてフォーカシングを行うためのものである(図3参照)。
【0039】
ズームリング33は、これを回転させることにより投射レンズ18のうちズーミングを行う所要のレンズ又はレンズ群を移動させてズーミングを行うためのものである(図3参照)。
【0040】
フォーカスリング32にはその外周面の正面形状で見て左側半分のうち上下方向における中心を挟んでほぼ90°の範囲に亘ってその周方向に複数の歯部34、34、・・・が形成されている(図3参照)。
【0041】
ズームリング33は上記フォーカスリング32とほぼ同じ形状に形成されており、その外周面の正面形状で見て左側半分のうち上下方向における中心を挟んでほぼ90°の範囲に亘ってその周方向に複数の歯部35、35、・・・が形成されている(図3参照)。
【0042】
上記レンズ鏡筒30の前部と外筐の左側面パネル5との間には上記フォーカスリング32及びズームリング33を操作するための各別の操作部材40f、40zが配置されている(図3参照)。
【0043】
フォーカスリング32を操作する操作部材40fをフォーカシング用操作部材といい、ズームリング33を操作する操作部材40zをズーミング用操作部材という。
【0044】
フォーカシング用操作部材40fとズーミング用操作部材40zは、ほぼ同じ形状に形成されているため、フォーカシング用操作部材40fについて主に説明する。また、フォーカシング用操作部材及びこれに関する各部の符号には数字の後に「f」を添え字として付し、ズーミング用操作部材及びこれに関する各部の符号には、フォーカシング用操作部材及びこれに関する各部に用いた符号のうち「f」を除いた数字の後に「z」を添え字として付す。これにより、ズーミング用操作部材40zについての説明は省略する。
【0045】
フォーカシング用操作部材40fはほぼ環状を為す部材からなり、その正面形状で見て左側半分41fの径が右側半分42fの径よりも大きく形成されている(図4参照)。
【0046】
フォーカシング用操作部材40fの左側半分41fの外周面にはローレット加工が施されて操作部43fとされ、また、右側半分42fの外周面には上記フォーカスリング32の歯部34、34、・・・と同じ形状の複数の歯部44f、44f、・・・が形成されている(図4、図7参照)。
【0047】
このようなフォーカシング用操作部材40fは上記レンズ鏡筒30の前部と外筐2の左側面パネル5との間に設けられた支持ベース50に回転自在に支持され、上記右側半分42fの歯部44f、44f、・・・が上記フォーカスリング32の歯部34、34、・・・と噛合されている(図4、図7参照)。
【0048】
フォーカシング用操作部材40fの中心部には円形の被支持孔45fが形成されている。この被支持孔45fは右側半分42fの半径のほぼ半分の半径で形成されており、これにより、フォーカシング用操作部材40fの全体がほぼ環状を為す部材となっている。
【0049】
支持ベース50は図示しないシャーシに取り付けられたベース部51と該ベース部51の上面から上方へ一体に突出された板状の支持部52とからなる(図5、図6参照)。
【0050】
支持部52はその面方向が上記前面パネル3と平行になるように配置され、開口53が形成されており、該開口53の開口縁部のうち左部及び右部には前方へ突出した支持片54l、54rが、また、開口53の開口縁部のうち上部及び下部には後方へ突出した支持片54u、54dがそれぞれ形成されている(図5、図6参照)。
【0051】
これら支持片54、54、・・・は、正面形状で見て上記開口53とほぼ同じ曲率の円弧状に形成され、それぞれの先端部に外方に突出する向きの係止爪55、55、・・・がそれぞれ形成されている(図5、図6参照)。
【0052】
これら支持片54、54、・・・のうち対向するもの同士の外側面を周方向に延長してできる円の曲率は、上記フォーカシング用操作部材40f及びズーミング用操作部材40zの被支持孔45f、45zとほぼ同じに形成されている(図7参照)。
【0053】
そして、前方に突出した2つの支持片54l、54rをフォーカシング用操作部材40fの被支持孔45fに内嵌させることにより、フォーカシング用操作部材40fが2つの支持片54l、54rに回転自在に支持される。このとき、2つの支持片54l、54rをその係止爪55と55とを互いに近づく方向にやや撓ませることにより、フォーカシング用操作部材40fを支持片54l、54rに嵌合することができる(図7参照)。
【0054】
フォーカシング用操作部材40fの支持片54l、54rへの嵌合が終了した後、支持片54l、54rを撓ませていた力を取り除くことにより、上記係止爪55、55がフォーカシング用操作部材40fの被支持孔45fの開口縁に係止され、フォーカシング用操作部材40fの前方への抜けが防止される(図7参照)。
【0055】
また、後方に突出した2つの支持片54u、54dをズーミング用操作部材40zの被支持孔45zに内嵌させることにより、ズーミング用操作部材40zが2つの支持片54u、54dに回転自在に支持される。このとき、2つの支持片54u、54dをその係止爪55と55とを互いに近づく方向にやや撓ませることにより、ズーミング用操作部材40zを支持片54u、54dに嵌合することができる(図7参照)。
【0056】
ズーミング用操作部材40zの支持片54u、54dへの嵌合が終了した後、支持片54u、54dを撓ませていた力を取り除くことにより、上記係止爪55、55がズーミング用操作部材40zの被支持孔45zの周縁に係止され、ズーミング用操作部材40zの後方への抜けが防止される(図7参照)。
【0057】
このように2つの対向する支持片54lと54r及び54uと54dは、フォーカシング用操作部材40f及びズーミング用操作部材40zを回転自在に支持する支持軸として機能する。
【0058】
そして、フォーカシング用操作部材40f及びズーミング用操作部材40zの被支持孔45f、45zを可能な限り大きく形成したので、これらを支持する支持軸として機能する支持片54lと54r及び54uと54dの外径を大きくすることができ、フォーカシング用操作部材40f及びズーミング用操作部材40zの回転を安定にすることができる。
【0059】
すなわち、支持軸を大きくすることは、これに回動自在に支持される部材(この例ではフォーカシング用操作部材40f及びズーミング用操作部材40z)の外周縁部における軸方向のブレを小さくすることができるからである。
【0060】
なお、本発明はこのように回転軸の径を大きくしたものに限定されるものでなく、回転軸の径を細いものにすることもでき、この場合、操作部材40f、40zは円盤状の部材で形成すれば良い。
【0061】
また、上記支持片54、54、・・・に嵌合されたフォーカシング用操作部材40f及びズーミング用操作部材40zは各支持片54、54、・・・の先端に設けられた係止爪55、55によりほぼがたつきがない状態で前後方向の位置決めが為されるとともに、その抜け止めが為される。また、上記支持片54lと54r及び54uと54dの外径を上記被支持孔45f、45zの内径よりも僅かに大きく形成しておくことにより各支持片54、54、・・・と被支持孔45f、45zの内周面とを弾接させることができ、さらにフォーカシング用操作部材40f及びズーミング用操作部材40zのガタツキをなくすことができる。
【0062】
そして、支持片54l、54r又は54u、54dに回転自在に支持された各フォーカシング用操作部材40f又はズーミング用操作部材40zはその右側半分42f又は42zに形成された歯部44f、44f、・・・又は44z、44z、・・・が上記フォーカスリング32又はズームリング33に形成された歯部34、34、・・・又は35、35、・・・にそれぞれ噛合されている(図7参照)。
【0063】
各フォーカシング用操作部材40f又はズーミング用操作部材40zの左側部分41f又は41zの外周面の一部が左側面パネル5に形成された縦長な矩形をした操作窓6から外側に露出されている(図1、図3、図4参照)。
【0064】
また、操作窓6の横幅は上記2つの操作部材(フォーカシング用操作部材40f及びズーミング用操作部材40z)が共に露出できる大きさに形成されている(図3参照)。なお、この操作窓6は各操作部材40f、40z毎に対応するように各別に設けるようにしても良い。
【0065】
フォーカシング用操作部材40f及びズーミング用操作部材40zはその左側半分41f、41zの左端が左側面パネル5の外表面とほぼ同一な面内に位置するように、上記操作窓6から露出されている(図3参照)。
【0066】
左側面パネル5に形成された操作窓6は、その各周縁6a、6a、・・・が外側に行くに従い広がるようにテーパ状にそれぞれ形成されており、これにより、フォーカシング用操作部材40f及びズーミング用操作部材40zを操作し易くなっている。
【0067】
そして、フォーカシング用操作部材40f又はズーミング用操作部材40zを回転させることにより、上記各フォーカスリング32又はズームリング33を回転させて、フォーカシング又はズーミングが行われる。
【0068】
上記前面パネル3の開口4は、該開口4より一回り大きなレンズカバー60により開閉される(図1参照)。
【0069】
レンズカバー60は、透明な合成樹脂、例えば、ポリカーボネート(PC:Polycarbonate)で形成された板状部材61と該板状部材61の表面に形成された半透明な塗膜62とから成る(図8参照)。この塗膜62は、これに照射された光のうちほぼ半分の光量が透過するように形成される(図8参照)。
【0070】
また、レンズカバー60にあっては塗膜62を板状部材61の前玉レンズ31に対向する面と反対側の面、すなわち、外面に形成したが、これに限らず、塗膜62を前玉レンズ31に対向する面(内面)に形成しても良いし、或いは、上記板状部材61の両面に形成しても良い。
【0071】
レンズカバー60は、上記前面パネル3の前方から見て開口4の右斜め上方の位置に設けられた支持軸63に支持されている(図1参照)。
【0072】
支持軸63は図示しない回転機構により所定角度回動するようになっており、この回動により、上記レンズカバー60は上記開口4を閉塞した位置と開放した位置との間を回動するようになっている(図1参照)。
【0073】
そして、レンズカバー60が上記開口4を閉塞した位置にあるときは、上記前玉レンズ31を保護する。
【0074】
そして、誤って、或いは開閉機構の故障などによりレンズカバー60が開口4を閉塞した状態のまま、投射型表示装置1の光源部11からの光がレンズカバー60に投射されても、そのうちのほぼ半分の光量は塗膜62を透過して前方へ出射されるため、レンズカバー60への蓄熱の原因になる熱エネルギーを低減することができる。
【0075】
これにより、レンズカバー60に透過した光エネルギーに相当する分の蓄熱が為されることがなく、よって、不透明な材料で形成した従来のレンズカバーに比べて、高温になることはなく、熱変形することはない。
【0076】
また、レンズカバー60を単なる透明部材で形成した場合、開口4を開放した状態か閉塞した状態であるかを一見して判断しにくいが、この実施の形態にかかるレンズカバー60のように、半透明な塗膜62を形成しておくことにより、上記開口4を開放している位置にあるのか又は閉塞している位置にあるのかを一見しただけで判別することができ、例えば、レンズカバー60が開口4を閉塞している状態で投射型表示装置1の電源スイッチを投入してしまうなどの誤操作を防止することができる。
【0077】
なお、上記実施の形態においては、操作部材40f、40zの操作部43f、43zとして、ローレット加工を施したものについて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば、図9に示すような操作部であっても良い。
【0078】
すなわち、操作部材70は、ほぼ環状を為す部材からなり、その正面形状で見て左側半分71の径が右側半分72の径よりも大きく形成され、また、操作部材70の左側半分71の外周面であって上下方向のほぼ中央部に左方に向かって突出した操作子73が設けられており、該操作子73が操作部材70の操作部として機能する。
【0079】
そして、操作部材70の操作子73の先端が左側面パネル5に形成され操作窓6から側方へ突出されている。
【0080】
上記操作部材70を操作してフォーカシングを行うときは、操作窓6から突出している操作子73を上方又は下方へ移動させることにより行う。
【0081】
操作子73が上方又は下方へ移動されると操作部材70が回転され、これにより、右側半分72の歯部74、74、・・・がフォーカスリング32を回転させることになり、フォーカシングが行われる。
【0082】
また、上記実施の形態においては、操作部材40f又は40zの歯部44f、44f、・・・又は44z、44z、・・・とフォーカスリング32又はズームリング33の歯部34、34、・・・又は35、35、・・・とが噛合されるようにしたが、本発明はこれに限らず、これらの間に他の歯車などを介在させ、複数段のギア列により操作部43f、43zの回転運動をフォーカスリング32又はズームリング33に伝達するようにしても良い。
【0083】
さらに、操作部43f、43zの操作(運動)をフォーカスリング又はズームリングに伝達する運動伝達機構は上述した歯車伝動機構に限定されるものではなく、他にフリクションホイールなどの摩擦伝動機構やベルト、チェーンなどの捲掛伝動機構を用いることもできる。
【0084】
図10乃至図13は上記投射型表示装置1の設置形態を説明するための概略図である。
【0085】
図10は投射型表示装置1を床80に置いて前方の壁81に投射する形態を示すものである。
【0086】
図11は投射型表示装置1を上下を逆さにして天井82に吊り下げて前方の壁81に投射する形態を示すものである。
【0087】
図12は投射型表示装置1をその上下を逆さにしてタンス83など所定の高さがあるものの上に置いて前方の壁81に投射する形態を示すものである。
【0088】
図13は投射型表示装置1を上下方向の間隔が狭い収納空間84を有するラック85内に収納した状態のまま前方の壁81に投射する形態を示すものである。
【0089】
上述したような各設置形態で上記投射型表示装置1を使用した場合でも、左側面パネル5に設けられた操作部43f、43z又は操作子73が隠れされることがなく、操作者の操作しやすい面に操作部43f、43z又は操作子73を位置させることができるため、操作部43f、43z又は操作子73の操作を容易に行うことができる。
【0090】
なお、上記した実施の形態において示した各部の具体的な形状乃至構造は、何れも本発明を実施するに当たって行う具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
【0091】
【発明の効果】
以上に記載したところから明らかなように、本発明投射型表示装置は、光源部と、該光源部の光を変調する変調手段と、該変調手段により変調された光を投射する投射レンズと、これらを覆う外筐とを備え、上記投射レンズにより投射される光を外筐の前面から投射する投射型表示装置であって、上記投射レンズはフォーカス調整部を有し、上記外筐の前面に連続した右側面又は左側面に操作部が露出した操作部材を設け、該操作部材の操作により上記フォーカス調整部の操作が為されることを特徴とする。
【0092】
したがって、本発明投射型表示装置にあっては、操作部材の操作部を外筐の前面に連続した右側面又は左側面に設けたので、種々な設置形態で投射型表示装置を使用しても、操作部材の操作部が隠れされることがなく、よって、投射型表示装置の設置形態に限定されることなしに、フォーカス調整を容易に行うことができる。
【0093】
請求項2に記載した発明にあっては、上記フォーカス調整部はレンズ鏡筒の外周面に設けられたフォーカスリングであり、該フォーカスリングの外周面の周方向に複数の歯部を設け、上記操作部材は円盤状又は環状をしており、その外周面の周方向に複数の歯部を設け、該操作部材の歯部と上記フォーカスリングの歯部とを噛合させて、操作部材の外周部の一部を外筐の右側面又は左側面から露出させて上記操作部としたので、レンズ鏡筒と操作部材の操作部とが離れていても、確実にフォーカス調整を行うことができる。
【0094】
請求項3及び請求項4に記載した発明にあっては、上記投射レンズはズーム調整部を有し、上記外筐の前面に連続した右側面又は左側面に操作部が露出した操作部材を設け、該操作部材の操作により上記ズーム調整部の操作が為されるようにしたので、フォーカス調整の他、ズーム調整を行うことができる。
【0095】
請求項5及び請求項6に記載した発明にあっては、上記ズーム調整部はレンズ鏡筒の外周面に回転自在に設けられたズームリングであり、該ズームリングの外周面の周方向に複数の歯部を設け、上記操作部材は円盤状又は環状をしており、その外周面の周方向に複数の歯部を設け、該操作部材の歯部と上記ズームリングの歯部とを噛合させ、操作部材の外周部の一部を外筐の右側面又は左側面から露出させて上記操作部としたので、レンズ鏡筒と操作部材の操作部とが離れていても、確実にフォーカス調整及びズーム調整を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図9と共に本発明投射型表示装置の実施の形態を示すものであり、本図は全体の斜視図である。
【図2】投射型表示装置の概要を説明するための全体構成図である。
【図3】レンズ鏡筒の周辺を拡大して示す平面図である。
【図4】レンズ鏡筒の周辺の正面図である。
【図5】支持ベースの前方から見た斜視図である。
【図6】支持ベースの後方から見た斜視図である。
【図7】支持ベースと操作部材とを分離して示す斜視図である。
【図8】レンズカバーの拡大断面図である。
【図9】操作部材の変形例を示す正面図である。
【図10】図11乃至図13と共に本発明の投射型表示装置の設置形態を説明するためのものであり、本図は投射型表示装置を床に置いた状態を示す図である。
【図11】投射型表示装置を上下を逆さにして天井に吊り下げた状態を示す図である。
【図12】投射型表示装置をタンスの上に上下を逆さにして置いた状態を示す図である。
【図13】投射型表示装置を上下方向の間隔が狭い収納空間を有するラックに収納した状態を示す図である。
【図14】従来の投射型表示装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…投射型表示装置、2…外筐、5…左側面パネル(左側面)、11…光源部、16R…液晶パネル(変調手段)、16G…液晶パネル(変調手段)、16B…液晶パネル(変調手段)、18…投射レンズ、32…フォーカスリング(フォーカス調整部)、33…ズームリング(ズーム調整部)、34…歯部、35…歯部、40f…操作部材(フォーカシング用)、43f…操作部、44f…歯部、40z…操作部材(ズーミング用)、43z…操作部、44z…歯部、70…操作部材、73…操作子(操作部)、74…歯部

Claims (6)

  1. 光源部と、該光源部の光を変調する変調手段と、該変調手段により変調された光を投射する投射レンズと、これらを覆う外筐とを備え、上記投射レンズにより投射される光を外筐の前面から投射する投射型表示装置であって、
    上記投射レンズはフォーカス調整部を有し、
    上記外筐の前面に連続した右側面又は左側面に操作部が露出した操作部材を設け、
    該操作部材の操作により上記フォーカス調整部の操作が為される
    ことを特徴とする投射型表示装置。
  2. 上記フォーカス調整部はレンズ鏡筒の外周面に設けられたフォーカスリングであり、
    該フォーカスリングの外周面の周方向に複数の歯部が設けられ、
    上記操作部材は円盤状又は環状をしており、その外周面の周方向に複数の歯部が設けられ、
    該操作部材の歯部と上記フォーカスリングの歯部とが噛合され、
    操作部材の外周部の一部を外筐の右側面又は左側面から露出させて上記操作部とした
    ことを特徴とする請求項1に記載の投射型表示装置。
  3. 上記投射レンズはズーム調整部を有し、
    上記外筐の前面に連続した右側面又は左側面に操作部が露出した操作部材を設け、
    該操作部材の操作により上記ズーム調整部の操作が為される
    ことを特徴とする請求項1に記載の投射型表示装置。
  4. 上記投射レンズはズーム調整部を有し、
    上記外筐の前面に連続した右側面又は左側面に操作部が露出した操作部材を設け、
    該操作部材の操作により上記ズーム調整部の操作が為される
    ことを特徴とする請求項2に記載の投射型表示装置。
  5. 上記ズーム調整部はレンズ鏡筒の外周面に回転自在に設けられたズームリングであり、
    該ズームリングの外周面の周方向に複数の歯部が設けられ、
    上記操作部材は円盤状又は環状をしており、その外周面の周方向に複数の歯部が設けられ、
    該操作部材の歯部と上記ズームリングの歯部とが噛合され、
    操作部材の外周部の一部を外筐の右側面又は左側面から露出させて上記操作部とした
    ことを特徴とする請求項3に記載の投射型表示装置。
  6. 上記ズーム調整部はレンズ鏡筒の外周面に回転自在に設けられたズームリングであり、
    該ズームリングの外周面の周方向に複数の歯部が設けられ、
    上記操作部材は円盤状又は環状をしており、その外周面の周方向に複数の歯部が設けられ、
    該操作部材の歯部と上記ズームリングの歯部とが噛合され、
    操作部材の外周部の一部を外筐の右側面又は左側面から露出させて上記操作部とした
    ことを特徴とする請求項4に記載の投射型表示装置。
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