JP2004011057A - サイズ剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】高いサイズ性を有し、温度変化の生じる環境に保存後も性状が安定で、サイズ性の低下がないサイズ剤組成物を提供する。
【解決手段】a.アルキルケテンダイマー、b.カチオン性基を含有するデンプンおよびc.ポリ硫酸第二鉄を含有し、aとbの合計量a+bが1〜40重量%、aとbの重量比a/bが1/1〜20/1であり、a成分とc成分中の金属量との重量比a/cが50/1〜100,000/1であるサイズ剤組成物。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はサイズ剤組成物に関し、さらに詳しくは高いサイズ性を有し、温度変化の生じる環境に保存後も性状が安定で、サイズ性の低下がないサイズ剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から紙や板紙の製紙工程において、サイズ性、撥水性、耐摩耗性、耐薬品性、耐候性などの特性を付与する目的でサイズ剤が使用されている。サイズ剤は、pHが4〜6の酸性抄紙に対して使用する酸性ロジン系サイズ剤とpHが6〜9の中性または弱アルカリ性の中性抄紙に対して使用する中性サイズ剤に大別される。近年では、炭酸カルシウムの填料としての利用、炭酸カルシウムを含有する損紙または古紙の再利用による抄紙pHの上昇、酸性抄紙から得られる紙の経時劣化などの理由から、中性サイズ剤の使用が注目されている。
【0003】
中性サイズ剤としては、アルキルケテンダイマー、アルケニル無水コハク酸、スチレン−マレイン酸共重合物塩、メタクリル酸アルキルエステル−メタクリル酸共重合物塩などが知られている。これらのうちアルキルケテンダイマーは少量の使用で充分なサイズ性が得られ、広いpH域で安定したサイズ効果を有し、また内添サイズ剤および表面サイズ剤のいずれにも使用できる点で有用である。
アルキルケテンダイマーはデンプンなどの水溶性高分子水溶液中に分散されサイズ剤組成物に使用されるのが一般的であるが、経時的に増粘、ゲル化、凝集などが生じやすく、実使用時においてはサイズ性の低下、紙の欠点および紙切れ、抄紙機への汚れ蓄積などの問題点がある。
【0004】
アルキルケテンダイマーを含有するサイズ剤組成物として、以下の組成物が知られている。
(1)マグネシウム、アルミニウム、亜鉛および鉄のうち1種または2種以上と硫酸、塩酸、硝酸および低級脂肪酸のうち1種または2種以上との水溶性塩をアルキルケテンダイマーに対する金属量として0.05〜3重量%含有することを特徴とするサイズ剤組成物(特開昭62―15397号公報)。
(2)アルキルケテンダイマーとアニオン性基を含む保護コロイドおよび/または分散剤と、水溶性アルミニウム塩を含有することを特徴とするサイズ剤組成物(特開平2−19592号公報)。
(3)アミロペクチン含量85%以上かつカチオン化度0.045〜0.40のデンプンとアルキルケテンダイマーを含有することを特徴とするサイズ剤組成物(特開平2―41496号公報)。
(4)アルキルケテンダイマー、分散剤に、ポリ水酸化アルミニウムおよび/またはポリ塩化アルミニウムを含有することを特徴とするサイズ剤組成物(特開平2−293493号公報)。
(5)アルキルケテンダイマー、カチオン性アミノ基を有するデンプン、リグニンスルホン酸塩、硫酸アルミニウムおよび1〜10個の炭素原子カルボン酸を含有することを特徴とするサイズ剤組成物(特開平2―264099号公報)。
(6)アルキルケテンダイマー、カチオン化度0.1〜1.0のデンプン、スルホン酸基あるいは硫酸エステル基を有するアニオン性分散剤を含有することを特徴とするサイズ剤組成物(特開平3―59191号公報)。
【0005】
しかし、いずれの組成物も特に温度変化の生じる環境下で、経時的に増粘やゲル化などを生じやすく、その保存安定性は充分でない。また、サイズ性についても充分ではなく、温度変化の生じる環境下で保存された組成物のサイズ性が低下するという問題がある。
このように、高いサイズ性を有し、温度変化の生じる環境に保存後も性状が安定で、サイズ性の低下がないサイズ剤組成物は開発されていないのが現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、高いサイズ性を有し、温度変化の生じる環境で保存後も性状が安定で、サイズ性の低下がないサイズ剤組成物を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、
下記のa、bおよびcを含有し、aとbの合計量a+bが1〜40重量%、aとbの重量比a/bが1/1〜20/1であり、a成分とc成分中の金属量との重量比a/cが50/1〜100,000/1であるサイズ剤組成物である。
a.下記の一般式(1)で示されるアルキルケテンダイマー
b.カチオン性基を含有するデンプン
c.ポリ硫酸第二鉄
【化2】
Figure 2004011057
(式中RおよびRは、炭素数6〜24のアルキル基、またはアルケニル基である)
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明のa成分である一般式(1)で示されるアルキルケテンダイマーにおいて、RおよびRは炭素数6〜24のアルキル基またはアルケニル基である。
アルキル基としては、例えばヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、イソオクチル基、ノニル基、イソノニル基、デシル基、イソデシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、イソトリデシル基、テトラデシル基、イソテトラデシル基、ペンタデシル基、イソペンタデシル基、ヘキサデシル基、イソヘキサデシル基、ヘプタデシル基、イソヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、イソノナデシル基、エイコシル基、イソエイコシル基、ヘンイコシル基、イソヘンイコシル基、ドコシル基、イソドコシル基、トリコシル基、イソトリコシル基、テトラコシル基、イソテトラコシル基などが挙げられ、アルケニル基としては、テトラデセニル基、ヘキサデセニル基、オクタデセニル基、エイコセニル基、ドコセニル基などが挙げられる。
これらのうち好ましくは炭素数が8〜20、さらに好ましくは炭素数10〜18のアルキル基またはアルケニル基である。炭素数が6未満の場合はサイズ性が不良となり、炭素数が24を越える場合は経時的に増粘、ゲル化を起こしやすく、サイズ性も低下するため好ましくない。
【0009】
本発明のb成分は、カチオン性基を有するデンプンであり、デンプンにカチオン化剤を反応させることによって得られる。
原料となるデンプンとしては、例えばワキシーコーンスターチ、タピオカデンプン、馬鈴薯デンプン、トウモロコシデンプン、小麦デンプンおよびこれらの混合物が挙げられ、好ましくはワキシーコーンスターチ、タピオカデンプンであり、さらに好ましくはワキシーコーンスターチである。
【0010】
カチオン化剤としては、例えば、3−クロロ−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリド、3―エポキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリド、2−ジエチルアミノエチルクロリド、3−ジエチルアミノ−1,2−エポキシプロパン、エチレンイミンなどが挙げられ、好ましくは、3−クロロ−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリド、3―エポキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリド、2−ジエチルアミノエチルクロリド、3−ジエチルアミノ−1,2−エポキシプロパン、さらに好ましくは3−クロロ−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリド、3―エポキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリドである。
【0011】
b成分のカチオン化度(無水グルコース1モルあたりのカチオン性基のモル数)は好ましくは0.02〜0.10であり、さらに好ましくは0.03〜0.05である。カチオン性基を有しないデンプンをb成分として使用した場合、アルキルケテンダイマーの平均粒径が大きくなり、調製後のサイズ性が不良で、また経時的に低下し、さらに増粘、ゲル化を起こしやすいため好ましくない。
またb成分の分子量は10,000〜2,000,000、好ましくは50,000〜1,000,000であり、塩酸、硫酸、過硫酸アンモニウム、次亜塩素酸ナトリウム、塩素、過ヨウ素酸、二酸化窒素、過酸化水素、過マンガン酸カリウムなどを用いて低分子量化して用いることが望ましい。
【0012】
本発明のサイズ剤において、a成分とb成分の含有量合計は1〜40重量%であり、好ましくは5〜35重量%、さらに好ましくは10〜30重量%である。1重量%未満の場合は、充分なサイズ性が得られない場合があり好ましくなく、40重量%を越える場合は、調製後のサイズ性が不良で、また経時的に低下し、さらに増粘、ゲル化を起こしやすいため好ましくない。
また、a成分とb成分との重量比はa/b=1/1〜20/1であり、好ましくは2/1〜10/1である。1/1未満の場合は、組成物が増粘、ゲル化し、経時的にサイズ度の低下が起こるため好ましくない。20/1を越える場合は、組成物の平均粒径が大きくなり、調製後のサイズ性が不良で、また経時的に低下し、さらに増粘、ゲル化を起こしやすいため好ましくない。
【0013】
本発明のc成分であるポリ硫酸第二鉄は、構造式[Fe(OH)(SO3−n/2で示される物質であり、硫酸第二鉄のSO 2−の一部をOHで置き換えた三次元の配位をしている鉄系無機高分子であり、前述の構造式においてmは1<m<10好ましくは2<m<6、nは0<n<2である。n値が増加するに従って重合による分子構造の変化が生じ、UVスペクトル法を用いて測定した最大吸収ピークが長波側にずれるとともに、435〜560nm付近の吸収が増大する。また、肉眼でも赤褐色への移行が認められ、n=0である硫酸第二鉄とは区別することができる。c成分の例としては製品名ポリテツ(日鉄鉱業株式会社製)、ポリ硫酸第二鉄(ラサ工業株式会社製)、ダンパワー(多木化学株式会社製)等が挙げられる。
【0014】
本発明のサイズ剤において、a成分とc成分中の金属量との重量比はa/c=50〜100,000であり、好ましくは100〜20,000であり、さらに好ましくは200〜10,000である。a/cが50未満の場合、組成物が増粘、ゲル化し、経時的にサイズ度の低下が起こるため好ましくない。100,000を越える場合は、調製後のサイズ性が不良になりやすく、また経時的にサイズ度が低下し、さらに増粘、ゲル化を起こしやすいため好ましくない。
【0015】
本発明のサイズ剤は上記成分以外にも分散剤を含有しているのが好ましく、分散剤としては、例えばリグニンスルホン酸塩などの陰イオン性界面活性剤、アルキルトリメチルアンモニウムクロリドなどの陽イオン性界面活性剤、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルなどの非イオン性界面活性剤、ジメチルアルキルベタインなどの両性界面活性剤、ポリエチレンイミン−エピクロルヒドリン共重合体などの陽イオン性高分子などが挙げられ、分散剤の他に粘度調整剤、消泡剤、定着剤、防滑剤、pH調整剤、殺菌剤、防腐剤などを添加してもよい。
【0016】
経時的な増粘やゲル化、サイズ性の低下を防ぐ観点から、本発明のサイズ剤のpHは1.5〜5.5であるのが好ましく、さらに好ましくは2.0〜4.5である。
また、調製後のサイズ性を確保し、経時的な増粘やゲル化、サイズ性の低下を防ぐ観点から、本発明のサイズ剤においてアルキルケテンダイマーの平均粒径は、5μm以下であることが好ましく、さらに好ましくは2μm以下である。
本発明のサイズ剤は、例えばホモミキサー、真空乳化機、高圧乳化機、超音波乳化機などの乳化機を用いて均一に分散させる方法で製造することができる。
【0017】
本発明のサイズ剤は、紙または板紙の製造工程において紙層形成前の紙料に添加する内添サイズ剤と、紙層形成後に塗布または含浸させることによる表面サイズ剤のどちらに用いてもよい。
内添サイズ剤として用いる場合には、本発明のサイズ剤をパルプの乾燥重量に対して0.05〜15重量%、好ましくは0.15〜5重量%添加する。この際、填料、染料、紙力増強剤、歩留向上剤、嵩高剤などの添加剤や、アルケニル無水コハク酸や中性ロジンなどのサイズ剤と組み合わせて使用してもよい。また、サイズプレス、ゲートロールコーター、ビルブレード、キャレンダーなどで、デンプン、ポリビニルアルコール、染料、コーティングカラー、サイズ剤、防滑剤などを必要に応じて塗布してもよい。
また、表面サイズ剤として用いる場合には、本発明のサイズ剤が紙表面に0.025〜25g/m塗布されるように、サイズプレス、ゲートロールコーター、ビルブレード、キャレンダーなどで表面塗工液に添加すればよい。
【0018】
【実施例】
以下、実施例および比較例に基づいて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの例に何ら限定されるものではない。実施例および比較例で用いたa成分の化合物a−1〜a−3を表1に、b成分の化合物b−1〜b−4を表2に、c成分の化合物c−1〜c−6を表3に、またその他添加成分を表4に示す。
【0019】
実施例1
(1)サイズ剤組成物の調製
アルキルケテンダイマーa−1(R、Rの組成がドデシル基5重量%、テトラデシル基30重量%、ヘキサデシル基65重量%)170g、カチオン性基を含有するデンプンb−1(ワキシーコーンスターチ由来、カチオン化剤:3―クロローヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライド、カチオン化度=0.04、分子量530,000の化合物)36g、ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物のナトリウム塩1.5g、イオン交換水792gを混合し、80℃に加熱し、ホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にて5000回転、5分間予備分散させた後、同温度に保ちながら高圧吐出型ホモジナイザー(APV社製)を用いて300kg/cmの剪断圧力で均一に分散させ、30℃以下に冷却した後、ポリ硫酸第二鉄水溶液(日鉄鉱業株式会社製 製品名ポリテツ)を0.61g(金属量として0.07g)加えた後、10重量%硫酸水溶液0.1gでpH調整を行い、サイズ剤組成物を得た。
【0020】
実施例2〜5および比較例1〜10
表1〜3に示す化合物を用いて、実施例1と同様に実施例2〜5および比較例1〜10のサイズ剤組成物を調製した。
【0021】
【表1】
Figure 2004011057
【0022】
【表2】
Figure 2004011057
【0023】
【表3】
Figure 2004011057
【0024】
【表4】
Figure 2004011057
【0025】
各組成物の評価項目と評価方法を以下に示す。実施例1〜5の評価結果を表5に、比較例1〜10の評価結果を表6に示す。
【0026】
(1)平均粒径
レーザー回折式粒度分布測定装置SALD−2100(株式会社島津製作所製)により平均粒径を測定し、以下の基準で評価した。
○:平均粒径が2μm以下である。
×:平均粒径が2μmを越える。
【0027】
(2)保存安定性試験
組成物45gを50ミリリットル容量のガラス製瓶にとり、恒温器に入れて5℃で1日保存後、35℃で1日保存する操作を2週間繰り返した。
(A)粘度
調製直後および保存安定性試験後の組成物の粘度をB型粘度計にて25℃で測定し、以下のように評価した。
○:調製直後および保存安定性試験後の組成物の粘度がいずれも30mPa・s未満である。
△:調製直後または保存安定性試験後の組成物の粘度が30mPa・s以上100mPa・s未満である。
×:調製直後または保存安定性試験後の組成物の粘度が100mPa・s以上であるか、ゲル化または分層を起こしている。
(B)サイズ度
以下の手順で抄紙を調製した。
抄紙
パルプを離解機(熊谷理研株式会社製)で離解し、1重量%パルプスラリーを調製した。このパルプスラリーを200ミリリットル容量のビーカーに120g(パルプ固形分1.2g)取り、軽質炭酸カルシウム(白石工業株式会社製)120mg、カチオン化デンプン(エースK−100:王子コーンスターチ株式会社製)12mgおよびサイズ剤組成物をアルキルケテンダイマー量として1.2mg添加し、径4.5cmのタービン羽根により、250rpmで2分間攪拌した。その後、シートマシン(TAPPIスタンダードマシン:安田精機株式会社製)により抄紙し、油圧プレス機(安田精機株式会社製)により0.35MPaで5分間プレス後、ドラム式ドライヤー(安田精機株式会社製)により105℃、80秒の乾燥を行い、手すきシートを得た。
サイズ度の測定
手すきシートを23±1℃、湿度50±2%の条件下で24時間保存した後、紙のステキヒト・サイズ度試験方法(JIS P8122)に準拠してサイズ度を測定し、以下のように評価した。
○:調製直後および保存安定性試験後の組成物のサイズ度がいずれも15秒以上である。
△:調製直後または保存安定性試験後の組成物のサイズ度が5秒以上15秒未満である。
×:調製直後または保存安定性試験後の組成物のサイズ度が5秒未満である。
【0028】
【表5】
Figure 2004011057
【0029】
【表6】
Figure 2004011057
【0030】
本発明のサイズ剤組成物は、平均粒径が小さく、調製直後および保存安定性試験後の性状とサイズ度が良好であった。
これに対して、比較例1〜5はc成分を配合していないため、組成物が増粘またはゲル化し、保存安定性試験後のサイズ度が不良であった。比較例6はa成分とc成分との重量比a/cが大きいため、組成物が増粘し、保存安定性試験後のサイズ度が不良であった。比較例7はa/cが小さいため、平均粒径が大きく、組成物がゲル化し、調製直後および保存安定性試験後のサイズ度が不良であった。比較例8はa成分とb成分との合計量a+bが40重量%を越えるため、組成物がゲル化し、調製直後および保存安定性試験後のサイズ度が不良であった。比較例9はa成分とb成分との重量比a/bが大きいため、平均粒径が大きく、組成物がゲル化し、調製直後および保存安定性試験後のサイズ度が不良であった。比較例10はa/bが小さいため、組成物がゲル化し、調製直後および保存安定性試験後のサイズ度が不良であった。
【0031】
【発明の効果】
本発明のサイズ剤組成物は、高いサイズ性を有し、温度変化の生じる環境に保存後も性状が安定で、サイズ性の低下がない組成物である。

Claims (1)

  1. 下記のa、bおよびcを含有し、aとbの合計量a+bが1〜40重量%、aとbの重量比a/bが1/1〜20/1であり、a成分とc成分中の金属量との重量比a/cが50/1〜100,000/1であるサイズ剤組成物。
    a.下記の一般式(1)で示されるアルキルケテンダイマー
    b.カチオン性基を含有するデンプン
    c.ポリ硫酸第二鉄
    Figure 2004011057
    (式中RおよびRは、炭素数6〜24のアルキル基、またはアルケニル基である)
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