JP2004009101A - 鋳造方法及び鋳造ライン - Google Patents
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Abstract
【課題】注湯の際のガス、空気、スラグ、砂などの溶湯への巻き込み等を防止できる鋳造方法及び鋳造ラインを提供する。
【解決手段】複数の鋳枠を搬送路に沿って設けた複数の停止位置に順次間欠的に搬送する。造型装置により鋳型を造型し、該鋳型を注湯停止位置に搬送して注湯装置で注湯する。注湯停止位置で鋳型は搬送方向と直角な平面内で設定角度だけ傾斜された状態で注湯される。湯道側が低くなるように傾斜すると、溶湯は鋳型の湯道を通って製品部に低い部分から順次充満していくので、溶湯の急速な流れ、乱流を防止できる。湯道側が高くなるように傾斜すると、溶湯の流れが悪い形状をした製品部にも所望の流速で溶湯を充填することができる。注湯後、注湯装置と鋳型ばらし装置との間に配置した複数の停止位置を通過する間に製品を冷却し、鋳型ばらし装置により鋳型ばらしする。
【選択図】 図4
【解決手段】複数の鋳枠を搬送路に沿って設けた複数の停止位置に順次間欠的に搬送する。造型装置により鋳型を造型し、該鋳型を注湯停止位置に搬送して注湯装置で注湯する。注湯停止位置で鋳型は搬送方向と直角な平面内で設定角度だけ傾斜された状態で注湯される。湯道側が低くなるように傾斜すると、溶湯は鋳型の湯道を通って製品部に低い部分から順次充満していくので、溶湯の急速な流れ、乱流を防止できる。湯道側が高くなるように傾斜すると、溶湯の流れが悪い形状をした製品部にも所望の流速で溶湯を充填することができる。注湯後、注湯装置と鋳型ばらし装置との間に配置した複数の停止位置を通過する間に製品を冷却し、鋳型ばらし装置により鋳型ばらしする。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鋳物を鋳造する方法及びその方法を実施する鋳造ラインに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、搬送路に沿って造型装置、注湯装置、鋳型ばらし装置を配置し、造型装置により鋳型を造型し、該鋳型を注湯装置と対向する搬送路の注湯停止位置に搬送して注湯し、注湯停止位置から鋳型ばらし装置と対向する鋳型ばらし停止位置までの間の複数の停止位置を通過する間に製品を冷却し、鋳型ばらし停止位置で鋳型ばらし装置により鋳型ばらしする鋳造ラインにおいて、造型装置で造型された鋳型1は、図11に示すように、鋳型1の搬送方向に延在する同一高さの一対のレール上を転動する台車25上に載置され、注湯停止位置に搬送されて水平状態で停止され、取鍋34で注湯されるようになっている。取鍋34から湯口5に注入された溶湯は、鋳型1の一箇所又は複数箇所の湯道6を通過し製品部7に流入する。製品部7に溶湯が流れ込む際の溶湯へのガス、空気、スラグ、砂等の巻き込みにより製品に不具合が生じることを防止するために、湯口5、湯道6の取付け位置、形状及び断面積を経験的に設定し、溶湯の急速な流れ、及び乱流の防止等を図っている。
また、逆に溶湯の流れが悪い形状等をした製品部等を有する鋳型については、図12に示すように、鋳型1の上面に湯口5と連通する掛堰8を設けることにより、溶湯の流速を確保するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のように湯口5、湯道6の取付け位置、形状及び断面積を経験的に設定した場合、実際の溶湯の流れが想定したものと異なり、実施後に湯口5、湯道6の取付け位置、形状及び寸法を見直さなければならないことがあった。また、作業者の鋳込み時間の差及び鋳込み高さの違い等により実際の溶湯の流れが想定した流れと異なり、ガス、空気、スラグ、砂等を溶湯に巻き込む不具合を解消できない場合があった。また、掛堰はコスト高になり、掛堰で対応できないこともあった。
本発明は、かかる従来の不具合を解消するためになされたもので、注湯の際のガス、空気、スラグ、砂等の溶湯への巻き込み等を確実に防止できる鋳造方法及び鋳造ラインを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1に記載の発明の構成上の特徴は、複数の鋳型を搬送路に沿って設けられた複数の停止位置に順次間欠的に搬送し、前記搬送路に沿って造型装置、注湯装置、鋳型ばらし装置を配置し、前記造型装置により鋳型を造型し、該鋳型を前記注湯装置と対向する搬送路の注湯停止位置に搬送して注湯し、前記注湯停止位置から前記鋳型ばらし装置と対向する鋳型ばらし停止位置までの間の複数の停止位置を通過する間に製品を冷却し、鋳型ばらし停止位置で前記鋳型ばらし装置により鋳型ばらしする鋳造方法において、前記鋳型を前記注湯停止位置で前記搬送路に沿った方向と直角な平面内で設定角度だけ傾斜させた状態で注湯することである。
【0005】
請求項2に係る発明の構成上の特徴は、複数の鋳型を搬送路に沿って設けられた複数の停止位置に順次間欠的に搬送する搬送装置を設け、前記搬送路に沿って造型装置、注湯装置、鋳型ばらし装置を配置し、前記造型装置により鋳型を造型し、該鋳型を前記注湯装置と対向する搬送路の注湯停止位置に搬送して注湯し、前記注湯停止位置から前記鋳型ばらし装置と対向する鋳型ばらし停止位置までの間の複数の停止位置を通過する間に製品を冷却し、鋳型ばらし停止位置で前記鋳型ばらし装置により鋳型ばらしする鋳造ラインにおいて、前記鋳型が前記注湯停止位置に搬送されたとき、注湯前に前記鋳型を前記注湯停止位置で前記搬送路に沿った方向と直角な平面内で設定角度だけ傾斜させる傾斜装置を設けたことである。
【0006】
請求項3に係る発明の構成上の特徴は、請求項2において、前記鋳型が搬入され前記搬送路に沿った方向と直角な平面内で傾動装置により傾動される傾動台を前記注湯停止位置に設けて前記傾斜装置を構成したことである。
【0007】
請求項4に係る発明の構成上の特徴は、請求項2において、前記鋳型を載置して前記搬送路に沿って搬送される台車の少なくとも片側を持ち上げる昇降装置を前記注湯停止位置に設けて前記傾斜装置を構成したことである。
【0008】
請求項5に係る発明の構成上の特徴は、請求項2において、前記傾斜装置は、前記鋳型が搬送される搬送路の軌道面を前記注湯停止位置で前記搬送路に沿った方向と直角な平面内で前記設定角度だけ傾斜させたことである。
【0009】
請求項6に係る発明の構成上の特徴は、請求項2において、前記傾斜装置は、前記鋳型を前記鋳型の特性に応じた方向に選択的に傾斜自在としたことである。
【0010】
【発明の作用・効果】
上記のように構成した請求項1に係る発明においては、複数の鋳枠を搬送路に沿って設けられた複数の停止位置に順次間欠的に搬送する。造型装置により鋳型を造型し、該鋳型を注湯装置と対向する搬送路の注湯停止位置に搬送して注湯する。注湯停止位置で鋳型は搬送方向と直角な平面内で設定角度だけ傾斜され、この傾斜された状態で注湯される。溶湯の流れが速くなる特性の鋳型について湯道側が低くなるように鋳型延いては鋳型の製品部を傾斜すると、溶湯は鋳型の湯道を通って傾斜した製品部に低い部分から順次充満していくので、溶湯の急速な流れ、及び乱流を防止することができ、溶湯にガス、空気、スラグ、砂等を巻き込んで製品不良が生じることを防止できる。逆に溶湯の流れが遅くなる特性の鋳型について湯道側が高くなるように鋳型を傾斜すると、溶湯は湯道を通って傾斜した製品部に高い部分から流入するので、溶湯の流れが悪い形状をした製品部にも傾斜角度に応じた所望の流速で溶湯を充填することができる。注湯後、注湯停止位置と鋳型ばらし装置と対向する鋳型ばらし停止位置との間に配置した複数の停止位置を通過する間に製品を冷却し、鋳型ばらし停止位置で鋳型ばらし装置により鋳型ばらしする。
【0011】
上記のように構成した請求項2に係る発明においては、鋳型は傾斜装置により注湯停止位置で搬送方向と直角な平面内で設定角度だけ傾斜できるので、請求項1に記載の発明の効果に加え、簡単な構成の傾斜装置を付加するだけで不良製品の発生が極めて少ない鋳造ラインを提供することができる。
【0012】
上記のように構成した請求項3に係る発明においては、注湯停止位置で鋳型が搬入される傾動台が、搬送路に沿った方向と直角な平面内で傾動装置により傾動されるので、請求項1に記載の発明の効果に加え、鋳型を注湯停止位置で確実に傾斜させることができる。
【0013】
上記のように構成した請求項4に係る発明においては、鋳型を載置して注湯停止位置に停止された台車の片側を持ち上げて鋳型を傾斜させるので、請求項1に記載の発明の効果に加え、鋳型を注湯停止位置で簡単な構成で傾斜させることができる。
【0014】
上記のように構成した請求項5に係る発明においては、鋳型が搬送される搬送路の軌道面を注湯停止位置で搬送路に沿った方向と直角な平面内で設定角度だけ傾斜させたので、請求項1に記載の発明の効果に加え、鋳型を注湯停止位置で故障の少ない構成で確実に傾斜させることができる
【0015】
上記のように構成した請求項6に係る発明においては、鋳型を注湯停止位置で搬送路に沿った方向と直角な平面内で設定角度だけ鋳型の特性に応じた方向に選択的に傾斜できるようにしたので、請求項1に記載の発明の効果に加え、鋳型を特性に応じた方向に傾斜させて不良製品の発生を極めて少なくすることができる。
【0016】
【実施の形態】
以下本発明の第1の実施形態に係る鋳造方法及びその方法を実施するための鋳造ライン10を図面に基づいて説明する。鋳造ライン10は、図1に示すように、造型ライン11、注湯ライン12、冷却ライン13及び鋳型ばらしライン14から構成されている。造型ライン11は、搬送路をなすローラコンベア15上に載置された空の上下鋳枠16,17が造型装置18に搬入されて上鋳型19、下鋳型20が交互に造型されてローラコンベア15上に載置される。ローラコンベア15上に載置された空の上下鋳枠16,17及び上下鋳型19,20は、鋳枠送り装置21とクッション装置22とに挟持されて1ピッチづつ順次間欠的に搬送される。
【0017】
23は下鋳型20を上下反転させる鋳枠反転装置で、これによりローラコンベア15から鋳枠反転装置23に搬入された下鋳型20はドラムの180度回転により反転されてローラコンベア15上に搬出され、さらに1ピッチ移送されて台車セット装置24に搬送される。台車セット装置24には、シリンダ装置によって昇降される昇降台が配置されている。昇降台は下鋳型20が台車セット装置24に搬入されたときのみ上昇され、台車セット装置24に投入された台車25を載置して上昇し、ローラコンベア15に支持された下鋳型20を台車25上に支持してローラコンベア15から僅かに離脱させる。上昇された昇降台上のレールと連続するレールがローラコンベア15と平行に設けられ、台車セット装置24以降は、上鋳型19はローラコンベア15上を移送され、下鋳型20はレール上を走行する台車25上に載置された状態で鋳枠送り装置21とクッション装置22とに挟持されて1ピッチづつ移送される。下鋳型20は台車25上に載置された状態で、中子入れ等必要な作業が行なわれる。
【0018】
台車セット装置24の下流側には鋳枠合せ装置26が配置され、鋳枠合せ装置26は、台車セット装置24より1ピッチ下流に搬送された上鋳型19を把持して持ち上げ、2ピッチ下流の鋳枠合せ位置27に移送された台車25上に載置された下鋳型20上に重合し、鋳枠合せして鋳型1を成型する。29はローラコンベア15と平行な一対のレール30が上面に設けられたトラバーサで、鋳枠合せ位置27と注湯ライン12の入口位置31との間で往復動される。トラバーサ29には鋳枠合せ位置27に停止されているときに、下鋳型20を載置した台車25がレール30上を転動して搬入される。
【0019】
注湯ライン12では、搬送路である一対の固定レール32がローラコンベア15と平行に基台37上に敷設され、複数の台車25が搬送路に沿って設けられた複数の停止位置にレール32上を転動して順次間欠的に搬送され、注湯停止位置33において、注湯装置である取鍋34から溶湯が台車25上に載置された鋳型1に注湯される。基台37及び一対の固定レール32は、注湯停止位置33で台車25が載置される長さだけ分離され、その間に台車25が転動する一対の可動レール35が配置されている。図2に示すように、可動レール35は傾動台36上に固定され、傾動台36は取鍋34と対向する一方側の下面に設けられたピン28により高さが低い基台38に搬送方向と平行な軸線回りに回動可能に枢着されている。傾動台36の他方側と基台38との間には傾動装置であるシリンダ装置39のピストンロッド40とシリンダ41が回動可能に連結され、傾動台36はシリンダ装置39により水平位置と傾動位置とに位置決めされる。傾動台36が図3に示す傾動位置に傾動されると、傾動台36に搬入された台車25上に載置された鋳型1は、搬送路に沿った搬送方向と直角な平面内で設定角度だけ傾斜される。傾動台36の傾動角度は、シリンダ41から後方に突出するロッド42に取り付けた停止部材43の位置を調整して、シリンダ装置39のピストンロッド40の前進端を変更することにより任意の角度に設定することができる。これにより、鋳型1が傾斜される設定角度を鋳型の特性、注湯速度等に合せて適切な角度に任意に設定することができる。傾動台36が水平位置に位置決めされると、一対の可動レール35は一対の固定レール32と整列する。可動レール35、傾動台36、シリンダ装置39等により、鋳型1が注湯停止位置33に搬送されたとき、注湯前に鋳型1を注湯停止位置33で搬送路に沿った方向と直角な平面内で設定角度だけ傾斜させる傾斜装置90が構成されている。
【0020】
45は固定レール32と平行な一対のレール46が上面に設けられたトラバーサで、固定レール32の下流側端部と整列する出口位置47と冷却ライン13の入口位置48との間で往復動される。固定レール32、水平状態の可動レール35及び入口位置31に停止されたトラバーサ29上のレール30に載置された複数の鋳型1が、鋳枠送り装置49とクッション装置50とに挟持されて、複数の停止位置に1ピッチづつ順次間欠的に搬送され、注湯された鋳型1を載置した台車25が出口位置47に停止されたトラバーサ45上にレール46を転動して搬入される。
【0021】
冷却ライン13では、搬送路である一対のレール51が固定レール32と平行に敷設され、レール51上を複数の台車25が1ピッチづつ移送され、台車25上に載置された注湯済みの鋳型1が冷却される。52はレール51と平行な一対のレール53が上面に設けられた台車分離装置で、レール51の下流側端部と整列する上昇位置54と下方レール62の先端と整列する下降位置との間で昇降される。入口位置48に停止されたトラバーサ45上のレール46及び冷却ライン13のレール51上に載置された複数の鋳型1は、鋳枠送り装置55とクッション装置56とに挟持されて、搬送路に沿って設けられた複数の停止位置に順次間欠的に搬送され、冷却された鋳型1を載置した台車25が上昇位置54に停止された台車分離装置52にレール53を転動して搬入される。
【0022】
冷却した注湯済み鋳型1を載置した台車25が、台車分離装置52上に搬入されると、鋳型1が鋳枠送り装置57とクッション装置58とに挟持されて台車25からローラコンベア59上に移され、1ピッチづつ移送されて鋳型ばらし停止位置65で鋳型ばらし装置60に搬入され、鋳型ばらしされて上下鋳枠16,17から鋳物製品が取り出される。重合された上下鋳枠16,17は、鋳枠分離装置61により上鋳枠16、下鋳枠17に分離されてローラコンベア15に搬入される。
【0023】
鋳型1をローラコンベア59に移した台車25は、台車分離装置52により下降され、図4に示すように、下方レール62上に載置されて台車戻し位置63に移送される。台車戻し位置63には、シリンダ装置によって昇降される昇降台が配置され、昇降台は台車25が搬入されると下降し、台車25をローラコンベア上に支持させる。ローラコンベア上に支持された台車25は台車送り装置64により台車セット装置24に投入される。
【0024】
上記のように構成した第1の実施形態の作動を説明する。上下鋳枠16,17が造型装置18に搬入されて上鋳型19、下鋳型20が交互に造型されてローラコンベア15上に載置され、鋳枠送り装置21とクッション装置22とにより1ピッチづつ順次間欠的に搬送される。下鋳型20は鋳枠反転装置23により上下反転され、ローラコンベア15上を搬送されて台車セット装置24に搬入される。下鋳型20が台車セット装置24に搬入されると、台車25を載置した昇降台が上昇し、下鋳型20をローラコンベア15から台車25上に受け取る。台車25上に載置された下鋳型20に中子入れ等必要な作業が行なわれる。その後、下鋳型20は台車25上に載置されてレール上を搬送され、上鋳型19はローラコンベア15上を搬送される。下鋳型20が載置された台車25が鋳枠合せ位置26に停止されたトラバーサ29上に搬入され、上鋳型19が鋳枠合せ装置26により下鋳型20に鋳枠合せして鋳型1が成型されると、トラバーサ29が注湯ライン12の入口位置31に移動される。
【0025】
入口位置31に移動されたトラバーサ29及び注湯ライン12上の複数の台車25は、鋳枠送り装置49とクッション装置50とにより1ピッチづつ搬送され、注湯停止位置33に順次間欠的に搬送される。台車25が注湯停止位置33に搬入されると、シリンダ装置39のピストンロッド40が前進され、傾動台36がピン28を中心に傾動位置に回動される。これにより、傾動台36に搬入された台車25上に載置された鋳型1延いては鋳型1の製品部7は、湯口5側が低くなるように搬送路に沿った搬送方向と直角な平面内で設定角度だけ傾斜される。傾動台36が傾斜位置に回動されると、取鍋34が傾けられ溶湯が鋳型1に湯口5から注湯される。このとき、溶湯は鋳型1の湯道6を通って傾斜した製品部7に低い部分から順次充満していくので、溶湯の急速な流れ、及び乱流を防止することができ、溶湯にガス、空気、スラグ、砂等が巻き込んで製品不良を生じることがない。取鍋34から鋳型1への注湯が終了すると、シリンダ装置39のピストンロッド40が後退されて傾動台36が水平位置に回動され、可動レール35が固定レール32と整列する。傾動台36が水平位置に回動されると、複数の台車25が鋳枠送り装置49とクッション装置50とにより1ピッチづつ搬送され、注湯済みの鋳型1を載置した台車25が出口位置47に移動されたトラバーサ45上に搬入され、該トラバーサ45が冷却ライン14の入口位置48に移動される。
【0026】
入口位置48に移動されたトラバーサ45及び冷却ライン13上の複数の台車25は、鋳枠送り装置55とクッション装置56とにより複数の停止位置に順次間欠的に搬送され、台車25上に載置された注湯済みの鋳型1はこの間に冷却され、冷却された鋳型1を載置した台車25は上昇位置54に停止された台車分離装置52に搬入される。冷却された鋳型1を載置した台車25が台車分離装置52上に搬入されると、鋳型1が鋳枠送り装置57とクッション装置58とによりローラコンベア59上に移され、鋳型ばらし装置60に搬入され、鋳型ばらしされて上下鋳枠16,17から鋳物製品が取り出される。重合された上下鋳枠16,17は、鋳枠分離装置61により上鋳枠16、下鋳枠17に分離されてローラコンベア15に搬入される。なお、傾動台36を取鍋34と反対側の下面で基台38に回動可能に枢着し、傾動台36の取鍋34側をシリンダ装置39により下方に移動させて傾動位置に位置決めし、鋳型1を湯口5側が低くなるように搬送方向と直角な平面内で設定角度だけ傾斜させてもよい。
【0027】
次に、第2の実施形態について図5,6に基づいて説明する。第2の実施形態は、鋳型1を注湯停止位置33で搬送路に沿った方向と直角な平面内で設定角度だけ傾斜させる手段のみが、第1の実施形態と異なるので、この相違点のみを説明する。注湯ライン12の基台37には、受台70が注湯停止位置33において取鍋34の反対側で固定され、該受台70に昇降装置であるシリンダ装置71のシリンダ72が取り付けられている。シリンダ装置71のピストンロッド73先端には、ローラが自由回転可能に支承され、台車25の下面と対向している。台車25、シリンダ装置71等により、鋳型1が注湯停止位置33に搬送されたとき、注湯前に鋳型1を注湯停止位置33で搬送路に沿った方向と直角な平面内で設定角度だけ傾斜させる傾斜装置90が構成されている。
【0028】
台車25が注湯停止位置33に搬入されると、シリンダ装置71のピストンロッド73が前進され、台車25の下面がローラを介して上方に持ち上げられる。これにより、台車25が取鍋33側の車輪と固定レール32との接点を中心に傾動位置に回動され、台車25上の鋳型1延いては鋳型1の製品部7は、湯口5側が低くなるように搬送路に沿った搬送方向と直角な平面内で設定角度だけ傾斜される。台車25の傾動角度は、シリンダ72から後方に突出するロッド74に取り付けた停止部材75の位置を調整して、ピストンロッド73の前進端を変更することにより任意の角度に設定することができる。
【0029】
次に、第3の実施形態について図7に基づいて説明する。第3の実施形態においても、鋳型1を注湯停止位置33で搬送路に沿った方向と直角な平面内で設定角度だけ傾斜させる手段のみが、第1の実施形態と異なるので、この相違点のみを説明する。注湯ライン12の基台37上に一対の固定レール32a,32bがスペーサ77a,77bを介して敷設されている。一対の固定レール32a,32bの中、取鍋34の反対側で基台37に固定された固定レール32aの軌道面が、注湯停止位置33においてレール32bの軌道面より高くなるように、スペーサ77a,77b厚さが調整されている。台車25、スペーサ77a,77b等により、傾斜装置90が構成されている。
【0030】
注湯ライン12の固定レール32a,32b上の台車25は、鋳枠送り装置49とクッション装置50とにより入口位置31から注湯停止位置33に順次搬送される間に固定レール32aと32bの軌道面の高さの差により水平状態から徐々に傾動され、注湯停止位置33において傾動位置に回動される。これにより、台車25上に載置された鋳型1延いては鋳型1の製品部7は、湯口5側が低くなるように搬送路に沿った搬送方向と直角な平面内で設定角度だけ傾斜される。台車25は、注湯停止位置33から出口位置47に順次搬送される間に固定レール32aと32bの軌道面の高さの差の減少により水平状態に徐々に戻される。
【0031】
次に、第4の実施形態について図8〜9に基づいて説明する。第4の実施形態においても、鋳型1を注湯停止位置33で搬送路に沿った方向と直角な平面内で設定角度だけ傾斜させる手段のみが、第1の実施形態と異なるので、この相違点のみを説明する。注湯ライン12には、注湯停止位置33において受台80a,80bが基台37の両側に固定され、受台80a,80bに昇降装置であるシリンダ装置81a,81bのシリンダ82a,82bが取り付けられている。シリンダ装置81a,81bのピストンロッド83a,83b先端には、ローラが自由回転可能に支承され、台車25の両側下面と夫々対向している。台車25、シリンダ装置81a,81b等により、傾斜装置90が構成されている。
【0032】
注湯時にガス、空気、スラグ、砂等を溶湯に巻き込む可能性がある場合、台車25が注湯停止位置33に搬入されると、取鍋34の反対側で基台37に固定されたシリンダ装置81aのピストンロッド83aが前進され、台車25の下面がローラを介して上方に持ち上げられ、第2の実施形態の場合と同様に、鋳型1が搬送方向と直角な平面内で鋳型1の特性に応じて設定された任意の設定角度だけ傾斜され、溶湯の急速な流れ、乱流が防止される。
【0033】
鋳型1内での溶湯の流れが悪い場合、台車25が注湯停止位置33に搬入されると、取鍋34と同じ側で基台37に固定されたシリンダ装置81bのピストンロッド83bが前進され、台車25の下面がローラを介して上方に持ち上げられ、台車25が取鍋33と反対側の車輪と固定レール32との接点を中心に傾動位置に回動され、台車25上の鋳型1延いては鋳型1の製品部7は、湯口5側が高くなるように搬送路に沿った搬送方向と直角な平面内で設定角度だけ傾斜される。これにより、溶湯は湯道6を通って傾斜した製品部7に高い部分から流入するので、溶湯の流れが悪い形状をした製品部7にも傾斜角度に応じた所望の流速で溶湯を充填することができる。台車25の傾動角度は、シリンダ82a,82bから後方に突出するロッド84a,84bに取り付けた停止部材85a,85bの位置を調整して、ピストンロッド83a,83bの前進端を変更することにより任意の角度に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る鋳造ラインを示す図。
【図2】図1のA‐A矢視拡大図。
【図3】鋳型を傾斜させた状態を示す図。
【図4】図1のB−B矢視拡大図。
【図5】第2の実施形態を示す図。
【図6】第2の実施形態において鋳型を傾斜させた状態を示す図。
【図7】第3の実施形態を示す図。
【図8】第4の実施形態を示す図。
【図9】第4の実施形態において鋳型を一方に傾斜させた状態を示す図。
【図10】第4の実施形態において鋳型を他方に傾斜させた状態を示す図。
【図11】従来の鋳造ラインにおける鋳型への注湯を示す図。
【図12】従来の鋳造ラインにおける鋳型への注湯の他の例を示す図。
【符号の説明】
1…鋳型、5…湯口、6…湯道、7…製品部、10…鋳造ライン、11…造型ライン、12…注湯ライン、13…冷却ライン、14…鋳型ばらしライン、15…ローラコンベア(搬送路)、16…上枠、17…下枠、18…造型装置、19…上鋳型、20…下鋳型、21,50,55,54…鋳枠搬送装置(搬送装置)、23…鋳枠反転装置、25…台車、26…鋳枠合せ装置、28…鋳型、32,32a,32b…固定レール(搬送路)、33…注湯停止位置、34…取鍋(注湯装置)、35…可動レール、36…傾動台、37,38…基台、39,…シリンダ装置(傾動装置)、60…鋳型ばらし装置、61…鋳枠分離装置、65…鋳型ばらし停止位置、71,81…シリンダ装置(昇降装置)、77a,77b…スペーサ、90…傾斜装置。
【発明の属する技術分野】
本発明は、鋳物を鋳造する方法及びその方法を実施する鋳造ラインに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、搬送路に沿って造型装置、注湯装置、鋳型ばらし装置を配置し、造型装置により鋳型を造型し、該鋳型を注湯装置と対向する搬送路の注湯停止位置に搬送して注湯し、注湯停止位置から鋳型ばらし装置と対向する鋳型ばらし停止位置までの間の複数の停止位置を通過する間に製品を冷却し、鋳型ばらし停止位置で鋳型ばらし装置により鋳型ばらしする鋳造ラインにおいて、造型装置で造型された鋳型1は、図11に示すように、鋳型1の搬送方向に延在する同一高さの一対のレール上を転動する台車25上に載置され、注湯停止位置に搬送されて水平状態で停止され、取鍋34で注湯されるようになっている。取鍋34から湯口5に注入された溶湯は、鋳型1の一箇所又は複数箇所の湯道6を通過し製品部7に流入する。製品部7に溶湯が流れ込む際の溶湯へのガス、空気、スラグ、砂等の巻き込みにより製品に不具合が生じることを防止するために、湯口5、湯道6の取付け位置、形状及び断面積を経験的に設定し、溶湯の急速な流れ、及び乱流の防止等を図っている。
また、逆に溶湯の流れが悪い形状等をした製品部等を有する鋳型については、図12に示すように、鋳型1の上面に湯口5と連通する掛堰8を設けることにより、溶湯の流速を確保するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のように湯口5、湯道6の取付け位置、形状及び断面積を経験的に設定した場合、実際の溶湯の流れが想定したものと異なり、実施後に湯口5、湯道6の取付け位置、形状及び寸法を見直さなければならないことがあった。また、作業者の鋳込み時間の差及び鋳込み高さの違い等により実際の溶湯の流れが想定した流れと異なり、ガス、空気、スラグ、砂等を溶湯に巻き込む不具合を解消できない場合があった。また、掛堰はコスト高になり、掛堰で対応できないこともあった。
本発明は、かかる従来の不具合を解消するためになされたもので、注湯の際のガス、空気、スラグ、砂等の溶湯への巻き込み等を確実に防止できる鋳造方法及び鋳造ラインを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1に記載の発明の構成上の特徴は、複数の鋳型を搬送路に沿って設けられた複数の停止位置に順次間欠的に搬送し、前記搬送路に沿って造型装置、注湯装置、鋳型ばらし装置を配置し、前記造型装置により鋳型を造型し、該鋳型を前記注湯装置と対向する搬送路の注湯停止位置に搬送して注湯し、前記注湯停止位置から前記鋳型ばらし装置と対向する鋳型ばらし停止位置までの間の複数の停止位置を通過する間に製品を冷却し、鋳型ばらし停止位置で前記鋳型ばらし装置により鋳型ばらしする鋳造方法において、前記鋳型を前記注湯停止位置で前記搬送路に沿った方向と直角な平面内で設定角度だけ傾斜させた状態で注湯することである。
【0005】
請求項2に係る発明の構成上の特徴は、複数の鋳型を搬送路に沿って設けられた複数の停止位置に順次間欠的に搬送する搬送装置を設け、前記搬送路に沿って造型装置、注湯装置、鋳型ばらし装置を配置し、前記造型装置により鋳型を造型し、該鋳型を前記注湯装置と対向する搬送路の注湯停止位置に搬送して注湯し、前記注湯停止位置から前記鋳型ばらし装置と対向する鋳型ばらし停止位置までの間の複数の停止位置を通過する間に製品を冷却し、鋳型ばらし停止位置で前記鋳型ばらし装置により鋳型ばらしする鋳造ラインにおいて、前記鋳型が前記注湯停止位置に搬送されたとき、注湯前に前記鋳型を前記注湯停止位置で前記搬送路に沿った方向と直角な平面内で設定角度だけ傾斜させる傾斜装置を設けたことである。
【0006】
請求項3に係る発明の構成上の特徴は、請求項2において、前記鋳型が搬入され前記搬送路に沿った方向と直角な平面内で傾動装置により傾動される傾動台を前記注湯停止位置に設けて前記傾斜装置を構成したことである。
【0007】
請求項4に係る発明の構成上の特徴は、請求項2において、前記鋳型を載置して前記搬送路に沿って搬送される台車の少なくとも片側を持ち上げる昇降装置を前記注湯停止位置に設けて前記傾斜装置を構成したことである。
【0008】
請求項5に係る発明の構成上の特徴は、請求項2において、前記傾斜装置は、前記鋳型が搬送される搬送路の軌道面を前記注湯停止位置で前記搬送路に沿った方向と直角な平面内で前記設定角度だけ傾斜させたことである。
【0009】
請求項6に係る発明の構成上の特徴は、請求項2において、前記傾斜装置は、前記鋳型を前記鋳型の特性に応じた方向に選択的に傾斜自在としたことである。
【0010】
【発明の作用・効果】
上記のように構成した請求項1に係る発明においては、複数の鋳枠を搬送路に沿って設けられた複数の停止位置に順次間欠的に搬送する。造型装置により鋳型を造型し、該鋳型を注湯装置と対向する搬送路の注湯停止位置に搬送して注湯する。注湯停止位置で鋳型は搬送方向と直角な平面内で設定角度だけ傾斜され、この傾斜された状態で注湯される。溶湯の流れが速くなる特性の鋳型について湯道側が低くなるように鋳型延いては鋳型の製品部を傾斜すると、溶湯は鋳型の湯道を通って傾斜した製品部に低い部分から順次充満していくので、溶湯の急速な流れ、及び乱流を防止することができ、溶湯にガス、空気、スラグ、砂等を巻き込んで製品不良が生じることを防止できる。逆に溶湯の流れが遅くなる特性の鋳型について湯道側が高くなるように鋳型を傾斜すると、溶湯は湯道を通って傾斜した製品部に高い部分から流入するので、溶湯の流れが悪い形状をした製品部にも傾斜角度に応じた所望の流速で溶湯を充填することができる。注湯後、注湯停止位置と鋳型ばらし装置と対向する鋳型ばらし停止位置との間に配置した複数の停止位置を通過する間に製品を冷却し、鋳型ばらし停止位置で鋳型ばらし装置により鋳型ばらしする。
【0011】
上記のように構成した請求項2に係る発明においては、鋳型は傾斜装置により注湯停止位置で搬送方向と直角な平面内で設定角度だけ傾斜できるので、請求項1に記載の発明の効果に加え、簡単な構成の傾斜装置を付加するだけで不良製品の発生が極めて少ない鋳造ラインを提供することができる。
【0012】
上記のように構成した請求項3に係る発明においては、注湯停止位置で鋳型が搬入される傾動台が、搬送路に沿った方向と直角な平面内で傾動装置により傾動されるので、請求項1に記載の発明の効果に加え、鋳型を注湯停止位置で確実に傾斜させることができる。
【0013】
上記のように構成した請求項4に係る発明においては、鋳型を載置して注湯停止位置に停止された台車の片側を持ち上げて鋳型を傾斜させるので、請求項1に記載の発明の効果に加え、鋳型を注湯停止位置で簡単な構成で傾斜させることができる。
【0014】
上記のように構成した請求項5に係る発明においては、鋳型が搬送される搬送路の軌道面を注湯停止位置で搬送路に沿った方向と直角な平面内で設定角度だけ傾斜させたので、請求項1に記載の発明の効果に加え、鋳型を注湯停止位置で故障の少ない構成で確実に傾斜させることができる
【0015】
上記のように構成した請求項6に係る発明においては、鋳型を注湯停止位置で搬送路に沿った方向と直角な平面内で設定角度だけ鋳型の特性に応じた方向に選択的に傾斜できるようにしたので、請求項1に記載の発明の効果に加え、鋳型を特性に応じた方向に傾斜させて不良製品の発生を極めて少なくすることができる。
【0016】
【実施の形態】
以下本発明の第1の実施形態に係る鋳造方法及びその方法を実施するための鋳造ライン10を図面に基づいて説明する。鋳造ライン10は、図1に示すように、造型ライン11、注湯ライン12、冷却ライン13及び鋳型ばらしライン14から構成されている。造型ライン11は、搬送路をなすローラコンベア15上に載置された空の上下鋳枠16,17が造型装置18に搬入されて上鋳型19、下鋳型20が交互に造型されてローラコンベア15上に載置される。ローラコンベア15上に載置された空の上下鋳枠16,17及び上下鋳型19,20は、鋳枠送り装置21とクッション装置22とに挟持されて1ピッチづつ順次間欠的に搬送される。
【0017】
23は下鋳型20を上下反転させる鋳枠反転装置で、これによりローラコンベア15から鋳枠反転装置23に搬入された下鋳型20はドラムの180度回転により反転されてローラコンベア15上に搬出され、さらに1ピッチ移送されて台車セット装置24に搬送される。台車セット装置24には、シリンダ装置によって昇降される昇降台が配置されている。昇降台は下鋳型20が台車セット装置24に搬入されたときのみ上昇され、台車セット装置24に投入された台車25を載置して上昇し、ローラコンベア15に支持された下鋳型20を台車25上に支持してローラコンベア15から僅かに離脱させる。上昇された昇降台上のレールと連続するレールがローラコンベア15と平行に設けられ、台車セット装置24以降は、上鋳型19はローラコンベア15上を移送され、下鋳型20はレール上を走行する台車25上に載置された状態で鋳枠送り装置21とクッション装置22とに挟持されて1ピッチづつ移送される。下鋳型20は台車25上に載置された状態で、中子入れ等必要な作業が行なわれる。
【0018】
台車セット装置24の下流側には鋳枠合せ装置26が配置され、鋳枠合せ装置26は、台車セット装置24より1ピッチ下流に搬送された上鋳型19を把持して持ち上げ、2ピッチ下流の鋳枠合せ位置27に移送された台車25上に載置された下鋳型20上に重合し、鋳枠合せして鋳型1を成型する。29はローラコンベア15と平行な一対のレール30が上面に設けられたトラバーサで、鋳枠合せ位置27と注湯ライン12の入口位置31との間で往復動される。トラバーサ29には鋳枠合せ位置27に停止されているときに、下鋳型20を載置した台車25がレール30上を転動して搬入される。
【0019】
注湯ライン12では、搬送路である一対の固定レール32がローラコンベア15と平行に基台37上に敷設され、複数の台車25が搬送路に沿って設けられた複数の停止位置にレール32上を転動して順次間欠的に搬送され、注湯停止位置33において、注湯装置である取鍋34から溶湯が台車25上に載置された鋳型1に注湯される。基台37及び一対の固定レール32は、注湯停止位置33で台車25が載置される長さだけ分離され、その間に台車25が転動する一対の可動レール35が配置されている。図2に示すように、可動レール35は傾動台36上に固定され、傾動台36は取鍋34と対向する一方側の下面に設けられたピン28により高さが低い基台38に搬送方向と平行な軸線回りに回動可能に枢着されている。傾動台36の他方側と基台38との間には傾動装置であるシリンダ装置39のピストンロッド40とシリンダ41が回動可能に連結され、傾動台36はシリンダ装置39により水平位置と傾動位置とに位置決めされる。傾動台36が図3に示す傾動位置に傾動されると、傾動台36に搬入された台車25上に載置された鋳型1は、搬送路に沿った搬送方向と直角な平面内で設定角度だけ傾斜される。傾動台36の傾動角度は、シリンダ41から後方に突出するロッド42に取り付けた停止部材43の位置を調整して、シリンダ装置39のピストンロッド40の前進端を変更することにより任意の角度に設定することができる。これにより、鋳型1が傾斜される設定角度を鋳型の特性、注湯速度等に合せて適切な角度に任意に設定することができる。傾動台36が水平位置に位置決めされると、一対の可動レール35は一対の固定レール32と整列する。可動レール35、傾動台36、シリンダ装置39等により、鋳型1が注湯停止位置33に搬送されたとき、注湯前に鋳型1を注湯停止位置33で搬送路に沿った方向と直角な平面内で設定角度だけ傾斜させる傾斜装置90が構成されている。
【0020】
45は固定レール32と平行な一対のレール46が上面に設けられたトラバーサで、固定レール32の下流側端部と整列する出口位置47と冷却ライン13の入口位置48との間で往復動される。固定レール32、水平状態の可動レール35及び入口位置31に停止されたトラバーサ29上のレール30に載置された複数の鋳型1が、鋳枠送り装置49とクッション装置50とに挟持されて、複数の停止位置に1ピッチづつ順次間欠的に搬送され、注湯された鋳型1を載置した台車25が出口位置47に停止されたトラバーサ45上にレール46を転動して搬入される。
【0021】
冷却ライン13では、搬送路である一対のレール51が固定レール32と平行に敷設され、レール51上を複数の台車25が1ピッチづつ移送され、台車25上に載置された注湯済みの鋳型1が冷却される。52はレール51と平行な一対のレール53が上面に設けられた台車分離装置で、レール51の下流側端部と整列する上昇位置54と下方レール62の先端と整列する下降位置との間で昇降される。入口位置48に停止されたトラバーサ45上のレール46及び冷却ライン13のレール51上に載置された複数の鋳型1は、鋳枠送り装置55とクッション装置56とに挟持されて、搬送路に沿って設けられた複数の停止位置に順次間欠的に搬送され、冷却された鋳型1を載置した台車25が上昇位置54に停止された台車分離装置52にレール53を転動して搬入される。
【0022】
冷却した注湯済み鋳型1を載置した台車25が、台車分離装置52上に搬入されると、鋳型1が鋳枠送り装置57とクッション装置58とに挟持されて台車25からローラコンベア59上に移され、1ピッチづつ移送されて鋳型ばらし停止位置65で鋳型ばらし装置60に搬入され、鋳型ばらしされて上下鋳枠16,17から鋳物製品が取り出される。重合された上下鋳枠16,17は、鋳枠分離装置61により上鋳枠16、下鋳枠17に分離されてローラコンベア15に搬入される。
【0023】
鋳型1をローラコンベア59に移した台車25は、台車分離装置52により下降され、図4に示すように、下方レール62上に載置されて台車戻し位置63に移送される。台車戻し位置63には、シリンダ装置によって昇降される昇降台が配置され、昇降台は台車25が搬入されると下降し、台車25をローラコンベア上に支持させる。ローラコンベア上に支持された台車25は台車送り装置64により台車セット装置24に投入される。
【0024】
上記のように構成した第1の実施形態の作動を説明する。上下鋳枠16,17が造型装置18に搬入されて上鋳型19、下鋳型20が交互に造型されてローラコンベア15上に載置され、鋳枠送り装置21とクッション装置22とにより1ピッチづつ順次間欠的に搬送される。下鋳型20は鋳枠反転装置23により上下反転され、ローラコンベア15上を搬送されて台車セット装置24に搬入される。下鋳型20が台車セット装置24に搬入されると、台車25を載置した昇降台が上昇し、下鋳型20をローラコンベア15から台車25上に受け取る。台車25上に載置された下鋳型20に中子入れ等必要な作業が行なわれる。その後、下鋳型20は台車25上に載置されてレール上を搬送され、上鋳型19はローラコンベア15上を搬送される。下鋳型20が載置された台車25が鋳枠合せ位置26に停止されたトラバーサ29上に搬入され、上鋳型19が鋳枠合せ装置26により下鋳型20に鋳枠合せして鋳型1が成型されると、トラバーサ29が注湯ライン12の入口位置31に移動される。
【0025】
入口位置31に移動されたトラバーサ29及び注湯ライン12上の複数の台車25は、鋳枠送り装置49とクッション装置50とにより1ピッチづつ搬送され、注湯停止位置33に順次間欠的に搬送される。台車25が注湯停止位置33に搬入されると、シリンダ装置39のピストンロッド40が前進され、傾動台36がピン28を中心に傾動位置に回動される。これにより、傾動台36に搬入された台車25上に載置された鋳型1延いては鋳型1の製品部7は、湯口5側が低くなるように搬送路に沿った搬送方向と直角な平面内で設定角度だけ傾斜される。傾動台36が傾斜位置に回動されると、取鍋34が傾けられ溶湯が鋳型1に湯口5から注湯される。このとき、溶湯は鋳型1の湯道6を通って傾斜した製品部7に低い部分から順次充満していくので、溶湯の急速な流れ、及び乱流を防止することができ、溶湯にガス、空気、スラグ、砂等が巻き込んで製品不良を生じることがない。取鍋34から鋳型1への注湯が終了すると、シリンダ装置39のピストンロッド40が後退されて傾動台36が水平位置に回動され、可動レール35が固定レール32と整列する。傾動台36が水平位置に回動されると、複数の台車25が鋳枠送り装置49とクッション装置50とにより1ピッチづつ搬送され、注湯済みの鋳型1を載置した台車25が出口位置47に移動されたトラバーサ45上に搬入され、該トラバーサ45が冷却ライン14の入口位置48に移動される。
【0026】
入口位置48に移動されたトラバーサ45及び冷却ライン13上の複数の台車25は、鋳枠送り装置55とクッション装置56とにより複数の停止位置に順次間欠的に搬送され、台車25上に載置された注湯済みの鋳型1はこの間に冷却され、冷却された鋳型1を載置した台車25は上昇位置54に停止された台車分離装置52に搬入される。冷却された鋳型1を載置した台車25が台車分離装置52上に搬入されると、鋳型1が鋳枠送り装置57とクッション装置58とによりローラコンベア59上に移され、鋳型ばらし装置60に搬入され、鋳型ばらしされて上下鋳枠16,17から鋳物製品が取り出される。重合された上下鋳枠16,17は、鋳枠分離装置61により上鋳枠16、下鋳枠17に分離されてローラコンベア15に搬入される。なお、傾動台36を取鍋34と反対側の下面で基台38に回動可能に枢着し、傾動台36の取鍋34側をシリンダ装置39により下方に移動させて傾動位置に位置決めし、鋳型1を湯口5側が低くなるように搬送方向と直角な平面内で設定角度だけ傾斜させてもよい。
【0027】
次に、第2の実施形態について図5,6に基づいて説明する。第2の実施形態は、鋳型1を注湯停止位置33で搬送路に沿った方向と直角な平面内で設定角度だけ傾斜させる手段のみが、第1の実施形態と異なるので、この相違点のみを説明する。注湯ライン12の基台37には、受台70が注湯停止位置33において取鍋34の反対側で固定され、該受台70に昇降装置であるシリンダ装置71のシリンダ72が取り付けられている。シリンダ装置71のピストンロッド73先端には、ローラが自由回転可能に支承され、台車25の下面と対向している。台車25、シリンダ装置71等により、鋳型1が注湯停止位置33に搬送されたとき、注湯前に鋳型1を注湯停止位置33で搬送路に沿った方向と直角な平面内で設定角度だけ傾斜させる傾斜装置90が構成されている。
【0028】
台車25が注湯停止位置33に搬入されると、シリンダ装置71のピストンロッド73が前進され、台車25の下面がローラを介して上方に持ち上げられる。これにより、台車25が取鍋33側の車輪と固定レール32との接点を中心に傾動位置に回動され、台車25上の鋳型1延いては鋳型1の製品部7は、湯口5側が低くなるように搬送路に沿った搬送方向と直角な平面内で設定角度だけ傾斜される。台車25の傾動角度は、シリンダ72から後方に突出するロッド74に取り付けた停止部材75の位置を調整して、ピストンロッド73の前進端を変更することにより任意の角度に設定することができる。
【0029】
次に、第3の実施形態について図7に基づいて説明する。第3の実施形態においても、鋳型1を注湯停止位置33で搬送路に沿った方向と直角な平面内で設定角度だけ傾斜させる手段のみが、第1の実施形態と異なるので、この相違点のみを説明する。注湯ライン12の基台37上に一対の固定レール32a,32bがスペーサ77a,77bを介して敷設されている。一対の固定レール32a,32bの中、取鍋34の反対側で基台37に固定された固定レール32aの軌道面が、注湯停止位置33においてレール32bの軌道面より高くなるように、スペーサ77a,77b厚さが調整されている。台車25、スペーサ77a,77b等により、傾斜装置90が構成されている。
【0030】
注湯ライン12の固定レール32a,32b上の台車25は、鋳枠送り装置49とクッション装置50とにより入口位置31から注湯停止位置33に順次搬送される間に固定レール32aと32bの軌道面の高さの差により水平状態から徐々に傾動され、注湯停止位置33において傾動位置に回動される。これにより、台車25上に載置された鋳型1延いては鋳型1の製品部7は、湯口5側が低くなるように搬送路に沿った搬送方向と直角な平面内で設定角度だけ傾斜される。台車25は、注湯停止位置33から出口位置47に順次搬送される間に固定レール32aと32bの軌道面の高さの差の減少により水平状態に徐々に戻される。
【0031】
次に、第4の実施形態について図8〜9に基づいて説明する。第4の実施形態においても、鋳型1を注湯停止位置33で搬送路に沿った方向と直角な平面内で設定角度だけ傾斜させる手段のみが、第1の実施形態と異なるので、この相違点のみを説明する。注湯ライン12には、注湯停止位置33において受台80a,80bが基台37の両側に固定され、受台80a,80bに昇降装置であるシリンダ装置81a,81bのシリンダ82a,82bが取り付けられている。シリンダ装置81a,81bのピストンロッド83a,83b先端には、ローラが自由回転可能に支承され、台車25の両側下面と夫々対向している。台車25、シリンダ装置81a,81b等により、傾斜装置90が構成されている。
【0032】
注湯時にガス、空気、スラグ、砂等を溶湯に巻き込む可能性がある場合、台車25が注湯停止位置33に搬入されると、取鍋34の反対側で基台37に固定されたシリンダ装置81aのピストンロッド83aが前進され、台車25の下面がローラを介して上方に持ち上げられ、第2の実施形態の場合と同様に、鋳型1が搬送方向と直角な平面内で鋳型1の特性に応じて設定された任意の設定角度だけ傾斜され、溶湯の急速な流れ、乱流が防止される。
【0033】
鋳型1内での溶湯の流れが悪い場合、台車25が注湯停止位置33に搬入されると、取鍋34と同じ側で基台37に固定されたシリンダ装置81bのピストンロッド83bが前進され、台車25の下面がローラを介して上方に持ち上げられ、台車25が取鍋33と反対側の車輪と固定レール32との接点を中心に傾動位置に回動され、台車25上の鋳型1延いては鋳型1の製品部7は、湯口5側が高くなるように搬送路に沿った搬送方向と直角な平面内で設定角度だけ傾斜される。これにより、溶湯は湯道6を通って傾斜した製品部7に高い部分から流入するので、溶湯の流れが悪い形状をした製品部7にも傾斜角度に応じた所望の流速で溶湯を充填することができる。台車25の傾動角度は、シリンダ82a,82bから後方に突出するロッド84a,84bに取り付けた停止部材85a,85bの位置を調整して、ピストンロッド83a,83bの前進端を変更することにより任意の角度に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る鋳造ラインを示す図。
【図2】図1のA‐A矢視拡大図。
【図3】鋳型を傾斜させた状態を示す図。
【図4】図1のB−B矢視拡大図。
【図5】第2の実施形態を示す図。
【図6】第2の実施形態において鋳型を傾斜させた状態を示す図。
【図7】第3の実施形態を示す図。
【図8】第4の実施形態を示す図。
【図9】第4の実施形態において鋳型を一方に傾斜させた状態を示す図。
【図10】第4の実施形態において鋳型を他方に傾斜させた状態を示す図。
【図11】従来の鋳造ラインにおける鋳型への注湯を示す図。
【図12】従来の鋳造ラインにおける鋳型への注湯の他の例を示す図。
【符号の説明】
1…鋳型、5…湯口、6…湯道、7…製品部、10…鋳造ライン、11…造型ライン、12…注湯ライン、13…冷却ライン、14…鋳型ばらしライン、15…ローラコンベア(搬送路)、16…上枠、17…下枠、18…造型装置、19…上鋳型、20…下鋳型、21,50,55,54…鋳枠搬送装置(搬送装置)、23…鋳枠反転装置、25…台車、26…鋳枠合せ装置、28…鋳型、32,32a,32b…固定レール(搬送路)、33…注湯停止位置、34…取鍋(注湯装置)、35…可動レール、36…傾動台、37,38…基台、39,…シリンダ装置(傾動装置)、60…鋳型ばらし装置、61…鋳枠分離装置、65…鋳型ばらし停止位置、71,81…シリンダ装置(昇降装置)、77a,77b…スペーサ、90…傾斜装置。
Claims (6)
- 複数の鋳型を搬送路に沿って設けられた複数の停止位置に順次間欠的に搬送し、前記搬送路に沿って造型装置、注湯装置、鋳型ばらし装置を配置し、前記造型装置により鋳型を造型し、該鋳型を前記注湯装置と対向する搬送路の注湯停止位置に搬送して注湯し、前記注湯停止位置から前記鋳型ばらし装置と対向する鋳型ばらし停止位置までの間の複数の停止位置を通過する間に製品を冷却し、鋳型ばらし停止位置で前記鋳型ばらし装置により鋳型ばらしする鋳造方法において、前記鋳型を前記注湯停止位置で前記搬送路に沿った方向と直角な平面内で設定角度だけ傾斜させた状態で注湯することを特徴とする鋳造方法。
- 複数の鋳型を搬送路に沿って設けられた複数の停止位置に順次間欠的に搬送する搬送装置を設け、前記搬送路に沿って造型装置、注湯装置、鋳型ばらし装置を配置し、前記造型装置により鋳型を造型し、該鋳型を前記注湯装置と対向する搬送路の注湯停止位置に搬送して注湯し、前記注湯停止位置から前記鋳型ばらし装置と対向する鋳型ばらし停止位置までの間の複数の停止位置を通過する間に製品を冷却し、鋳型ばらし停止位置で前記鋳型ばらし装置により鋳型ばらしする鋳造ラインにおいて、前記鋳型が前記注湯停止位置に搬送されたとき、注湯前に前記鋳型を前記注湯停止位置で前記搬送路に沿った方向と直角な平面内で設定角度だけ傾斜させる傾斜装置を設けたことを特徴とする鋳造ライン。
- 請求項2において、前記鋳型が搬入され前記搬送路に沿った方向と直角な平面内で傾動装置により傾動される傾動台を前記注湯停止位置に設けて前記傾斜装置を構成したことを特徴とする鋳造ライン。
- 請求項2において、前記鋳型を載置して前記搬送路に沿って搬送される台車の少なくとも片側を持ち上げる昇降装置を前記注湯停止位置に設けて前記傾斜装置を構成したことを特徴とする鋳造ライン。
- 請求項2において、前記傾斜装置は、前記鋳型が搬送される搬送路の軌道面を前記注湯停止位置で前記搬送路に沿った方向と直角な平面内で前記設定角度だけ傾斜させたことを特徴とする鋳造ライン。
- 請求項2において、前記傾斜装置は、前記鋳型を前記鋳型の特性に応じた方向に選択的に傾斜自在としたことを特徴とする鋳造ライン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002166356A JP2004009101A (ja) | 2002-06-06 | 2002-06-06 | 鋳造方法及び鋳造ライン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002166356A JP2004009101A (ja) | 2002-06-06 | 2002-06-06 | 鋳造方法及び鋳造ライン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004009101A true JP2004009101A (ja) | 2004-01-15 |
Family
ID=30433919
Family Applications (1)
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JP2002166356A Pending JP2004009101A (ja) | 2002-06-06 | 2002-06-06 | 鋳造方法及び鋳造ライン |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004009101A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5140846B1 (ja) * | 2012-02-24 | 2013-02-13 | 日立造船株式会社 | 耐熱性鋳鋼の製造方法 |
DE102023205750A1 (de) | 2022-06-24 | 2024-01-04 | Sintokogio, Ltd. | Gießeinrichtung und Gießverfahren |
-
2002
- 2002-06-06 JP JP2002166356A patent/JP2004009101A/ja active Pending
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JP5140846B1 (ja) * | 2012-02-24 | 2013-02-13 | 日立造船株式会社 | 耐熱性鋳鋼の製造方法 |
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