JP2004005455A - プリンタドライバ、情報処理装置、印刷状態情報処理方法及び印刷状態情報処理プログラム - Google Patents
プリンタドライバ、情報処理装置、印刷状態情報処理方法及び印刷状態情報処理プログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】無駄な印刷設定操作を減少し、かつ、エラー発生によりドキュメントやコマンド等を取り消す作業の回数を減らす。
【解決手段】プリンタドライバ12の送信部12−5が、一又は二以上の画像形成装置20へ状態情報送信要求を送信し、受信部12−6が、その状態情報を受信する。一方、表示制御部12−4が、情報処理装置10の表示手段13にポップアップメニューを表示させ、その表示内容にもとづいて、入力部12−7が、印刷設定情報を入力する。禁則手段部12−8が、それら状態情報と印刷設定情報とを比較した結果にもとづき、ポップアップメニュー中の所定の印刷設定項目に対して禁則をかける。
【選択図】 図8
【解決手段】プリンタドライバ12の送信部12−5が、一又は二以上の画像形成装置20へ状態情報送信要求を送信し、受信部12−6が、その状態情報を受信する。一方、表示制御部12−4が、情報処理装置10の表示手段13にポップアップメニューを表示させ、その表示内容にもとづいて、入力部12−7が、印刷設定情報を入力する。禁則手段部12−8が、それら状態情報と印刷設定情報とを比較した結果にもとづき、ポップアップメニュー中の所定の印刷設定項目に対して禁則をかける。
【選択図】 図8
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アプリケーションで作成されたドキュメントにもとづいて生成したプリントコマンド、描画コマンド、ジョブ情報などを、プリンタや複合装置に代表される画像形成装置に対して送信するプリンタドライバに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、情報処理装置(例えば、パーソナルコンピュータ等)のアプリケーションで作成されたドキュメントを、プリンタや、プリンタ機能を有する複合装置にプリントアウトさせるときは、ユーザは、そのアプリケーションの印刷メニューで適当なプリンタを指示し、さらにその他の設定を行ってから、OKボタン(印刷開始ボタン)を押すといった操作を行なっている。これにより、情報処理装置は、そのドキュメントの情報に基づいて、プリントコマンド、描画コマンド、ジョブ情報などを生成し、これらコマンド等を、その指示したプリンタへ送信する。
【0003】
それらコマンド等を受け取ったプリンタ等は、順次各コマンド等を解析して処理を行い、用紙にプリントアウトしていく。
このときプリンタで給紙される用紙のサイズは、インターシートなどの特殊な場合を除き、ドキュメントが作成されたときに選択された用紙サイズに基づいて決められ、プリンタの給紙カセットが自動的に選択される。
【0004】
ところで、近年、情報処理設備のネットワーク化が進み、企業や官庁等の多くでは、複数台の情報処理装置と、一台又は複数台の画像形成装置とをLAN(Local area network)などで接続したネットワークシステムが構築されている。このシステムにおいて、ユーザは、情報処理装置上で作成したドキュメントを、任意に選択した画像形成装置で印刷させている。
このシステムにおける画像形成装置は、複数のユーザにより共用されるため、その利用頻度が高くなり、消耗品である用紙やトナーの減りが速くなる。
【0005】
また、ネットワーク化の普及により情報処理装置と画像形成装置との物理的距離が長くなる傾向にあるため、ユーザは、画像形成装置における用紙やトナーの残量を確認しに行かずに、情報処理装置の画面上でそのまま印刷を開始してしまうことが多い。
そうすると、用紙やトナーが無いかあるいは少量であるにもかかわらず、ユーザが印刷を開始したために、画像形成装置においては、印刷直前又は印刷途中にエラー(用紙無しエラーやトナー無しエラー)が発生していた。
【0006】
このエラーの発生により、ユーザは、はじめて用紙やトナーの補充を行うことになるが、この場合、その画像形成装置の置いてあるところへ行く手間や用紙等を補充する手間がかかっていた。さらに、印刷開始操作を行ったドキュメントや送信してしまったコマンド等を取り消す作業も、情報処理装置の画面上や画像形成装置上で必要となっていた。
そこで、画像形成装置まで行かなくても、ユーザが印刷を開始しようとするときに、情報処理装置上で、その画像形成装置における用紙やトナーの残量を知ることが可能な技術が提案されている。
【0007】
例えば、ネットワークに接続された複数のプリント装置を含む各種の周辺機器との間でデータ通信可能なデータ処理装置であって、いずれかのプリンタ装置を指示する指定手段と、この指定手段により指示された一のプリンタ装置に対してプリント処理を設定する設定手段と、その一のプリンタ装置から所定資源の量情報を取得する取得手段と、その所定資源の量情報にもとづいて、プリント処理を実行できるか否かを判定する判定手段とを有する構成としたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0008】
この従来技術においては、判定手段でプリント処理が実行できないものと判断されたときは、その旨の警告(メッセージ)が表示され、さらに代替出力が形成される。
これにより、ユーザは、印刷を開始しようとするときに、わざわざ画像形成装置の前まで行かなくても、情報処理装置の画面上で、その用紙切れやトナー少量を把握できる。
【0009】
【特許文献1】
特開2000−315143号公報(第2−27頁、第1−46図)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、その従来技術を利用して設定手段上に警告メッセージを表示可能としたとしても、ユーザは、その表示に気付かずに(あるいは、その表示を見落として)、印刷を開始してしまうことがあった。
また、その表示に気付きながらも、いつものように印刷設定情報の各種設定を行って印刷を開始してしまい、後になってその表示がエラー発生の予告であることを思い出したために、その印刷設定情報を設定した操作(印刷設定操作)が無駄になってしまうこともあった。
【0011】
特に、日常業務で何度も印刷を行うユーザにとって印刷設定操作は、毎回同様なマウスの操作で、毎回決まったボタンを押下する単調な作業であった。それに、この操作は、マウス操作の慣れたユーザにとっては、ほんの数秒で終了してしまうものであった。このため、たとえ設定手段の画面上にエラー発生予測メッセージが表示されたとしても、手馴れたユーザは、いつもと同様の印刷設定操作を行って、一気に印刷開始ボタンの押下まで行っていた。
そうすると、画像形成装置ではエラーが発生する事態となり、情報処理装置でエラー発生予測メッセージの表示を行わせた甲斐もなく、ユーザは、情報処理装置上や画像形成装置上でドキュメントやコマンド等の取り消す作業を強いられることとなっていた。
【0012】
本発明は、上記の事情に鑑みなされたものであり、画像形成装置でエラー発生の可能性があることをユーザに必ず知得させて、無駄な印刷設定操作の減少を図り、かつ、エラー発生によりドキュメントやコマンド等を取り消す作業の回数低減を可能とするプリンタドライバ、情報処理装置、印刷状態情報処理方法及び印刷状態情報処理プログラムの提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明の請求項1記載のプリンタドライバソフトは、アプリケーションソフトウエアで作成されたドキュメントを画像形成装置に印刷させるためのプリンタドライバであって、画像形成装置に印刷させる前に、一又は二以上の画像形成装置へ状態情報送信要求を送信する送信部と、一又は二以上の画像形成装置から状態情報を受信する受信部と、状態情報にもとづいて、印刷に関する情報の設定に禁則をかける禁則処理部とを有した構成としてある。
【0014】
プリンタドライバをこのような構成とすると、画像形成装置でエラーが発生するかあるいは発生する可能性がある場合には、印刷に関する情報の設定に禁則がかかるため、ユーザは、その印刷を実行することができなくなる。
したがって、画像形成装置でエラー発生の可能性があることをユーザに必ず知得させることができ、無駄な印刷設定操作の減少を図ることができる。それに、エラー発生によりドキュメントやコマンド等を取り消す作業の回数低減が可能となる。
【0015】
また、請求項2記載のプリンタドライバソフトは、状態情報が、画像形成装置のトナー残量を示すトナー残量情報を有し、禁則処理部が、トナー残量情報の示すトナー残量が残量無し又は残量少量を示すときに、画像形成装置による印刷の設定に禁則をかける構成としてある。
【0016】
プリンタドライバをこのような構成とすれば、画像形成装置のトナーが無いかあるいは少ない場合には、その画像形成装置の使用について禁則がかかるため、ユーザは、その画像形成装置による印刷ができなくなる。
これにより、ユーザは、画像形成装置でエラー発生の可能性があることを必ず知得でき、したがって、無駄な印刷設定操作を減少させることができる。さらに、エラー発生によりドキュメントやコマンド等を取り消す作業の回数をも減らすことができる。
【0017】
また、請求項3記載のプリンタドライバは、印刷に関する情報の全部又は一部を表示手段に表示させる表示制御部と、印刷に関する情報の設定内容を印刷設定情報として入力する入力部とを有し、禁則処理部が、入力部からの印刷設定情報と、受信部からの状態情報とを比較した結果にもとづいて、印刷に関する情報の設定に禁則をかける構成としてある。
【0018】
プリンタドライバをこのような構成とすると、禁則処理部は、入力部からの印刷設定情報と、受信部からの状態情報とを比較した結果から、画像形成装置でエラーが発生することを予測できる。そして、この結果にもとづいて、エラーの発生の可能性が高い画像形成装置に対して、禁則をかけることができる。
このため、ユーザは、その画像形成装置によって印刷を行うことができなくなる。したがって、ユーザは、無駄な印刷設定操作を減少でき、かつ、エラー発生によりドキュメントやコマンド等を取り消す作業の回数をも低減できる。
【0019】
また、請求項4記載のプリンタドライバは、印刷設定情報が、用紙サイズを指定する用紙サイズ指定情報を有し、状態情報が、画像形成装置に現在セットされている用紙のサイズを示す用紙サイズセット情報を有し、禁則処理部が、用紙サイズ指定情報の示す用紙サイズと、用紙サイズセット情報の示す用紙サイズとを比較して、一致した用紙サイズが無いときに、印刷に関する情報の設定に禁則をかける構成としてある。
【0020】
プリンタドライバをこのような構成とすれば、アプリケーションの印刷メニューで設定された画像形成装置に、プリンタドライバのポップアップメニューで設定された用紙サイズが無いときに、その画像形成装置による印刷に対して禁則をかけることができる。
このため、ユーザは、その用紙サイズでは印刷不可能な画像形成装置に対する印刷設定操作を省くことができる。したがって、効率的な印刷設定操作が可能となる。
【0021】
また、請求項5記載のプリンタドライバは、禁則処理部が、入力部からの印刷設定情報と、受信部からの状態情報とを比較し、印刷前又は印刷中に画像形成装置でエラーが発生するものと判断したときに、印刷に関する情報の設定に禁則をかける構成としてある。
【0022】
プリンタドライバをこのような構成とすると、プリンタドライバは、エラー発生の蓋然性の高い画像形成装置に対してユーザが印刷を実行させようとした場合には、その印刷を実行させないようにすることができる。
これにより、ユーザにとっては、無駄な印刷設定操作を減少でき、ひいては、エラー発生によりドキュメントやコマンド等を取り消す作業をもなくすことができる。
【0023】
また、請求項6記載のプリンタドライバは、印刷設定情報が、印刷枚数を指定する印刷枚数情報と、用紙サイズ指定情報とを有し、状態情報が、画像形成装置に現在セットされている各用紙サイズの残量を示す用紙残量情報と、用紙サイズセット情報とを有し、禁則処理部が、印刷枚数情報の示す印刷枚数と、用紙サイズ指定情報に示された用紙サイズについての用紙残量情報の示す用紙残量とを比較し、印刷枚数が用紙残量よりも多いときに、画像形成装置でエラーが発生するものと判断して、印刷に関する情報の設定に禁則をかける構成としてある。
【0024】
プリンタドライバをこのような構成とすれば、禁則処理部は、画像形成装置での出力途中でエラーが発生することを予測でき、これにより、ユーザがその画像形成装置に印刷を実行させようとしても、その印刷開始操作を行わせないようにすることができる。
したがって、手馴れたユーザであっても、エラー発生の蓋然性の高い画像形成装置による印刷ができないようになり、無駄な印刷設定操作をなくすことができる。
【0025】
また、請求項7記載のプリンタドライバは、禁則処理部で禁則がかけられる設定が、状態情報を送信してきた画像形成装置に印刷を実行させる設定を含む構成としてある。
プリンタドライバをこのような構成とすると、禁則処理部は、画像形成装置でエラーが発生することが予測できたときは、そのエラーの原因がいかなるものであっても、その画像形成装置による印刷そのものを受け付けないようにすることができる。
【0026】
また、請求項8記載のプリンタドライバは、表示手段が、禁則表示を行うか否かを選択するための禁則表示設定画面を表示し、入力部が、禁則表示設定画面の表示内容にしたがって、禁則表示を行う旨又は行わない旨のうちいずれか一方を示す情報を禁則表示設定情報として入力し、禁則処理部は、入力部からの禁則表示設定情報が禁則表示を行う旨を示すときは、印刷に関する情報の設定に禁則をかける処理を行い、一方、入力部からの禁則表示設定情報が禁則表示を行わない旨を示すときは、印刷に関する情報の設定に禁則をかけない処理を行う構成としてある。
プリンタドライバをこのような構成とすると、禁則処理が毎回行われることに煩わしさを感じる場合に、ユーザは、禁則処理の解除を行うことができる。つまり、ユーザのニーズに合った禁則処理が可能となる。
【0027】
また、請求項9記載のプリンタドライバは、パソコンのアプリケーションで作成したドキュメントをプリントするためのプリンタドライバであって、アプリケーションで作成したドキュメントを印刷するために、アプリケーションの印刷メニューを操作したときに、印刷メニューを表示する第1のステップと、この印刷メニューで指示したプリンタにセットされている用紙情報を要求するコマンドを発信する第2のステップと、この用紙情報を要求するコマンドを受けた指示したプリンタからの送信される用紙情報を受信する第3のステップと、この受信した用紙情報に基づき、印刷メニューの用紙サイズ選択メニューで、指示したプリンタにセットされていない用紙は選択できないように禁則をかける第4のステップと、からなる構成としてある。
【0028】
プリンタドライバをこのような構成とすれば、指示したプリンタに、プリントコマンドなどを送信する前に、指示したプリンタにセットされている用紙サイズの情報を要求し、この結果に基づきプリンタドライバは、選択できない用紙サイズに禁則をかけることにより、プリントを開始したが用紙がないので停止するというような無駄をなくすことができる。
【0029】
また、請求項10記載のプリンタドライバは、パソコンのアプリケーションで作成したドキュメントをプリントするためのプリンタドライバであって、アプリケーションで作成したドキュメントを印刷するために、アプリケーションの印刷メニューを操作したときに、印刷メニューを表示する第1のステップと、このパソコンからプリントアウトできるプリンタにセットされている用紙情報を要求するコマンドを各々のプリンタに発信する第2のステップと、この用紙情報を要求するコマンドを受けた各々のプリンタから送信される用紙情報を受信する第3のステップと、アプリケーションが指示した用紙サイズが各々のプリンタにセットされていないものである場合は、そのプリンタを選択できないように禁則をかける第4のステップとからなる構成としてある。
【0030】
プリンタドライバをこのような構成とすると、指示したプリンタに、プリントコマンドなどを送信する前に、このパソコンからプリントアウトできるプリンタにセットされている用紙サイズの情報を要求し、この結果に基づきプリンタドライバは、選択できないプリンタに禁則をかけることにより、プリントを開始したが用紙がないので停止するというような無駄をなくす。ここでプリントアウトできるプリンタとは、同じファイヤーウォール内のプリンタや、予め設定しているプリンタのことである。
【0031】
また、請求項11記載の情報処理装置は、請求項1〜請求項10のいずれかに記載されたプリンタドライバを備えた構成としてある。
情報処理装置をこのような構成とすれば、この情報処理装置は、エラーの発生が予測される画像形成装置で印刷を行おうとしているユーザに対し、その画像形成装置でエラー発生の可能性があることをユーザに必ず知得させて、その印刷を実行させないようにすることができる。
これにより、ユーザにとっては、無駄な印刷設定操作が減少し、かつ、エラー発生によりドキュメントやコマンド等を取り消す作業をも減らすことができる。
【0032】
また、請求項12記載のプリンタ状態情報処理方法は、情報処理装置が、アプリケーションソフトウエアで作成されたドキュメントを画像形成装置に印刷させる印刷状態情報処理方法であって、画像形成装置に印刷させる前に、一又は二以上の画像形成装置へ状態情報送信要求を送信する送信処理と、一又は二以上の画像形成装置から状態情報を受信する受信処理と、状態情報にもとづいて、印刷に関する情報の設定に禁則をかける禁則処理とを有した方法としてある。
【0033】
プリンタ状態情報処理方法をこのような方法とすると、画像形成装置の状態情報にもとづき、禁則処理で、その画像形成装置におけるエラー発生の蓋然性を判断できる。そして、エラー発生の蓋然性が高いと判断されたときは、その状態情報を送信してきた画像形成装置による印刷を実行できないように、プリンタドライバ上で禁則をかけることができる。
これにより、ユーザは、エラーが発生しそうな画像形成装置に対し印刷を実行させてしまい、ドキュメントやコマンド等の取り消し作業を強いられることを回避できる。
【0034】
また、請求項13記載の印刷状態情報処理プログラムは、アプリケーションソフトウエアで作成されたドキュメントを画像形成装置に印刷させる処理を情報処理装置に実行させる印刷状態情報処理プログラムであって、画像形成装置に印刷させる前に、一又は二以上の画像形成装置へ状態情報送信要求を送信する送信処理と、一又は二以上の画像形成装置から状態情報を受信する受信処理と、状態情報にもとづいて、印刷に関する情報の設定に禁則をかける禁則処理とを前記情報処理装置に実行させる構成としてある。
【0035】
このような構成を有する印刷状態情報処理プログラムを情報処理装置に実行させることとすれば、情報処理装置は、エラーの発生が予測される画像形成装置に印刷を実行させるような操作を、プリンタドライバのポップアップメニュー上で阻止できる。
つまり、ユーザにとっては、禁則がかかっていることで、その画像形成装置による印刷が実行できない旨を必ず知得できる。したがって、ユーザは、その画像形成装置に対する印刷設定操作が行えないため、無駄な印刷設定操作を削減でき、ひいては、エラー発生によりドキュメントやコマンド等を取り消す作業の回数低減をも図ることができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るプリンタドライバ、情報処理装置、印刷状態情報処理方法及び印刷状態情報処理プログラムの好ましい実施形態について、図面を参照して説明する。
[第一実施形態]
まず、本実施形態に係るパソコン(情報処理装置)と、これにネットワークを介して接続されたプリンタ機能を有する複合装置、プリンタなどからなるプリンタシステムを図1の概略図に基づいて説明する。
なお、同図中のブロック構成は、本発明を説明する上で最小限の構成である。
【0037】
同図において複合装置21はプリンタ機能,コピー機能、ファクシミリ機能,スキャナ機能のうち二以上の機能を有する装置であって、同図に示すように、CPU21−1、ROM21−2、RAM21−3、プリンタコントローラ21−4、受信情報記憶バッファ21−5、中間言語情報記憶バッファ21−6、プリンタ部21−7、給紙カセット21−8、操作表示部21−9、DF用I/F21−10、DF21−11、DF用ケーブル21−12、スキャナ装置21−13、画像処理部21−14、ビットマップメモリ21−15、CODEC21−16、画像メモリ21−17、ネットワークI/F21−18、モデム21−19、NCU21−20、バス21−21などから構成されている。
また、この複合装置21は、ネットワークケーブル30を介してパソコン(情報処理装置)10、その他のプリンタ(プリンタA22a、プリンタB22b)と接続されている。
【0038】
詳しくは、前記CPU21−1は当該画像形成装置(複合装置)21の各構成を制御しており、各種プログラムを記憶した前記ROM21−2、ユーザーチョイスデータ、設定データ、トータルカウントデータ、各種フォントデータなどを記憶した前記RAM21−3に接続されている。
本実施形態のプリンタドライバを搭載したパソコン(情報処理装置)10から送信されてくる用紙情報の要求コマンドに応答するプログラムなどは、このROM21−2に格納されている。
また給紙カセット21−8にセットされている用紙サイズ情報は、このRAM21−3に記憶されている設定データである。
【0039】
前記プリンタコントローラ21−4は、接続されたパソコン(情報処理装置)10から送信され、前記受信情報記憶バッファ21−5に格納されているプリントコマンドやジョブ情報を解析し、中間言語情報を生成するものである。
この中間言語情報は中間言語情報記憶バッファ21−6に格納される。
【0040】
前記プリンタ部21−7は、ビットマップメモリ21−15に展開されている画像データを順次このプリンタ部21−7の作像部のLSU又はLPHなどの潜像を書き込む装置に送り、この作像部でトナー像を形成し、これを給紙カセット21−8にセットされている指示されたサイズのカセットから順次給紙、搬送される用紙に転写し、定着、排紙される。
【0041】
前記操作表示部21−9は、操作キー、LDC表示部などから構成されている。
複合装置なので操作表示部21−9はコピー機能画面、プリンタ機能画面、ファクシミリ機能画面、スキャナ機能画面を切り替え可能である。
DF用I/F21−10は、この複合装置21の上に置かれたDF(フィーダ)21−11とケーブル21−12を介して接続し、このDF21−11を制御するためのインタフェイスである。
【0042】
前記スキャナ装置21−13は、DF21−11で1枚ずつフィードされる、又は1枚をコンタクトガラス(図示せず)上に置いた原稿にハロゲンランプで光を当てその反射光をCCDセンサ(図示せず)で読み取り、このアナログ信号をA/D変換でデジタル信号に変換し画像処理部21−14で画像処理をして後段のビットマップメモリ21−15に展開していく。
【0043】
このビットマップメモリ21−15は、前記スキャナ装置21−13からの画像データの他ネットワークなどを介して接続されたパソコン(情報処理装置)10から転送されてくるプリントコマンドを前記プリンタコントローラ21−4で解析し生成される中間言語情報、相手方ファクシミリから公衆回線、NCU21−20、モデム21−19を介して送られてくる画像データを必要に応じてCODEC21−16で伸張しフルビットマップの画像データとして展開、保持する手段である。
このCODEC21−16は、プリントデータに含まれる画像データの符号化されたものを復号化するためにも用いられる。
【0044】
前記画像メモリ21−17は、通常、メモリコピーやファクシミリのメモリ送信、予約送信を行う場合に、スキャナ装置21−13で読み取った画像データをCODEC21−16で符号化して記憶する。
またスキャナ機能を用いる場合は、スキャナ装置21−13で読み取った画像データをCODEC21−16で符号化して記憶したものを外部のパソコン(情報処理装置)10から読み取ることもできるし、同じようにファクシミリのポーリング機能では、相手方ファクシミリから読み出すことも可能である。
【0045】
ネットワークI/F21−18は、当該複合装置21をネットワークケーブル30に接続するインタフェイスである。
ここでは、パソコン(情報処理装置)10、プリンタA,B(22a,22b)や図示していないその他の接続機器とネットワークケーブル30を介して接続されている。
前記モデム21−19は、公衆回線から送信されてくるアナログ信号をデジタル信号に変換し、また逆にデジタル信号をアナログ信号に変換して公衆回線で送信するためのものである。
【0046】
前記NCU21−20は、公衆回線への接続、ファクシミリと電話の切り替え、回線へのオンフック信号の送出、リング検出などを行う。
バス21−21は、上述した各構成のデータや信号のやり取りを行う。
それぞれ画像データのバスや制御信号用のバスがあるが、ここでは略して1つで表している。
【0047】
プリンタA22a、プリンタB22bも、このネットワークにあるプリンタで、プリンタA22aにB4サイズの用紙のみ、プリンタB22bにB5サイズの用紙のみがそれぞれセットされているものとする。
パソコン(情報処理装置)10は、本実施形態のプリンタドライバソフトがプログラムされており、その他、ワープロやデータベース、表作成などのアプリケーションソフトがあり、このアプリケーションソフトで作成されたドキュメントは、これに基づきプリンタドライバで所定の言語でプリントコマンドを生成されて、指示した複合装置やプリンタにネットワークケーブル30を介して送信される。
【0048】
次に、本実施形態のプリンタドライバを用いてアプリケーションで作成したドキュメントをプリントアウトするときの手順(印刷状態情報処理方法)を、図3を用いて説明する。
図3は、本実施形態の印刷状態情報処理方法の手順を示すフローチャートである。
まずアプリケーションでドキュメントを作成し、これをプリントアウトしようとすると、図4に示すポップアップメニューが表示される(ステップ10)。
【0049】
ここでプリンタ名(N)の右のコンボから、現在このパソコンからプリントアウトできるプリンタのうち1つを選択する(画像形成装置の選択、ステップ11)。
するとこのパソコンのプリンタドライバは、この指示したプリンタにセットされている用紙情報を要求するコマンドを送信する(セット用紙情報送信要求の送信、ステップ12)。
ここでは複合装置21でプリントアウトすることを指示しているので、このコマンドを受けた複合装置21はすぐにこの複合装置21にセットされている用紙サイズの情報をパソコン(情報処理装置)10に対して送信する。
【0050】
ここでは複合装置21には、A3R、A4R、A5Rの給紙カセット21−8がセットされている。
この複合装置21からの用紙情報を受信したプリンタドライバでは(セット用紙情報の受信、ステップ13)、図4のプロパティー(P)を操作し、用紙のメニューを操作すると、上記用紙情報に基づき、図5に示すように、用紙サイズは、A3、A4、A5の縦しか選択できないように、その他のサイズの用紙は選択できないように用紙サイズのアイコンに網を掛けることで禁則がかかる(セット用紙情報にもとづく禁則処理(選択した画像形成装置の用紙サイズについての禁則処理)、ステップ14)。
このように、本来指示できないサイズの用紙で選択してしまうようなことは無くなる。
【0051】
次に、本実施形態のプリンタドライバを用いてアプリケーションで作成したドキュメントをプリントアウトするときの手順を、図6を用いて説明する。
図6は、本実施形態の印刷状態情報処理方法の手順を示すフローチャートである。
まずアプリケーションでドキュメントを作成し、これをプリントアウトしようとすると、図4に示すポップアップメニューが表示される(ステップ20)。
【0052】
このときこのパソコンのプリンタドライバは現在このパソコンからプリントアウトできるプリンタ全てに対して、各々のプリンタにセットされている用紙情報を要求するコマンドを送信する(セット用紙情報送信要求の送信(全ての画像形成装置への送信)、ステップ21)。
ここでは複合装置21、プリンタA22a、プリンタB22bでプリントアウトすることができるので、この各々の複合装置21、プリンタA22a、プリンタB22bはすぐにセットされている用紙サイズの情報をパソコン(情報処理装置)10に対して送信し、パソコン(情報処理装置)10はこれを各々受信する(セット用紙情報の受信、ステップ22)。
【0053】
ここでは複合装置21には、A3R、A4R、A5Rの給紙カセット21−8がセットされており、一方プリンタA22aにB4サイズの用紙のみ、プリンタB22bにB5サイズの用紙のみがそれぞれセットされている。
もしアプリケーションで作成したドキュメントがA4サイズで作成されたものであれば、複合装置21からはA4サイズがあるのでプリントアウトできるが、プリンタA22aとプリンタB22bでは、縮小、拡大などの特殊な設定でもない限りA4サイズのプリントアウトはできない。
【0054】
そこで図7に示すように、このプリンタドライバのポップアップメニューのプリンタ名(N)の右のコンボから、プリンタを1つを選択しようとした場合、複合装置は選択できるが、プリンタA、プリンタBは選択できないように禁則がかかる(セット用紙情報にもとづく禁則処理(画像形成装置の選択時における禁則処理)、ステップ23)。
このように、本来プリントアウトできないプリンタは選択できないので便利である。
【0055】
[第二実施形態]
次に、本発明に係るプリンタドライバ、情報処理装置、印刷状態情報処理方法及び印刷状態情報処理プログラムの第二の実施形態について、図1及び図8を参照して説明する。
図8は、本実施形態の情報処理装置に搭載されたアプリケーションやプリンタドライバの機能構成を示すブロック図である。
【0056】
本実施形態は、第一実施形態と比較して、画像形成装置から情報処理装置へ送信される情報の種類、すなわち禁則処理の対象が相違する。すなわち、第一実施形態では、画像形成装置から情報処理装置へ送信される情報(禁則処理の対象となる情報)がセット用紙情報であるのに対し、本実施形態では、その情報が、セット用紙情報の他、トナー情報等を含む点で相違する。他の構成要素は第一実施形態と同様である。
したがって、図8において、図2と同様の構成部分については同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0057】
本実施形態のプリンタドライバが搭載された情報処理装置を有するプリンタシステム1は、図1に示すように、情報処理装置10、画像形成装置(複合装置21やプリンタ22)20a〜20n、ネットワークケーブル30を有している。情報処理装置10は、アプリケーションソフトウエア11(以下、略して「アプリケーション11」という。)で作成されたドキュメントにもとづくコマンド等を画像形成装置20a〜20n(以下、略して「画像形成装置20」という。)へ送信してプリントアウトを実行させるコンピュータであって、図8に示すように、アプリケーション11と、プリンタドライバ12とを備えている。
【0058】
アプリケーション11は、OS(Operating System)などの基本ソフトウエアの下で、特定の目的(仕事)のために使用されるソフトウエアである。
このアプリケーション11には、例えば、給与計算,財務管理などを目的とした各種ソフトウエアや、汎用性のあるものでは、ワープロ・ソフト,表計算ソフト,データベース・ソフトなどが含まれる。
【0059】
プリンタドライバ12は、プリンタの入出力などの基本的な動作から応用動作までを制御するソフトウエアである。
このプリンタドライバ12は、表示制御部12−4と、送信部12−5と、受信部12−6と、入力部12−7と、禁則処理部12−8とを有している。
表示制御部12−4は、印刷設定操作が行われる際に、印刷設定情報を設定するための画面(ポップアップメニュー画面)を表示装置13(例えば、ディスプレイ画面)に表示させる。また、表示制御部12−4は、禁則表示の設定を行うための禁則表示設定画面(図11)を表示装置13に表示させる。
【0060】
送信部12−5は、状態情報送信要求を一又は二以上の画像形成装置20へ送信する。
受信部12−6は、一又は二以上の画像形成装置20から送信されてきた状態情報を受信する。なお、この受信は、情報処理装置10の受信用インタフェイス等を介して行われる。
【0061】
入力部12−7は、表示手段13で画面表示されたポップアップメニュー画面の表示内容にしたがって、UI(user interface、例えば、キーボードやマウス等)の操作により入力された印刷に関する設定情報(印刷設定情報)を受け取る。
また、入力部12−7は、表示手段13で画面表示された禁則表示設定画面(図11)の表示内容にしたがって、UIの操作により入力された「禁則表示を行うか否かを設定する情報(禁則表示設定情報)」を受け取る。
【0062】
禁則処理部12−8は、受信部12−6から受け取った状態情報や、入力部12−7から受け取った印刷設定情報にもとづいて、禁則処理を施す印刷設定情報を決定し、この印刷設定情報の設定に禁則をかける処理を行う。
また、禁則処理部12−8は、入力部12−7からの禁則表示設定情報が「禁則表示を行う旨」を示すときは、印刷設定情報の設定に禁則をかける処理を行い、一方、入力部12−7からの禁則表示設定情報が「禁則表示を行わない旨」を示すときは、印刷設定情報の設定に禁則をかけない処理を行う。
なお、図1においては、情報処理装置が一台のみ設けられているが、一台に限るものではなく、二台以上設けることもできる。
【0063】
画像形成装置20は、ネットワークケーブル30を介して情報処理装置10から送信されてきた印刷情報にもとづいて印刷処理を行う装置であって、例えば、複合装置21,プリンタ(複写機)22,コピー機(図示せず),ファクシミリ(図示せず),スキャナ(図示せず)などが含まれる。
【0064】
複合装置21は、プリンタ機能,コピー機能、ファクシミリ機能,スキャナ機能のうち二以上の機能を有する装置であって、図1に示すように、CPU21−1、ROM21−2、RAM21−3、プリンタコントローラ21−4、受信情報記憶バッファ21−5、中間言語情報記憶バッファ21−6、プリンタ部21−7、給紙カセット21−8、操作表示部21−9、DF用I/F21−10、DF21−11、DF用ケーブル21−12、スキャナ装置21−13、画像処理部21−14、ビットマップメモリ21−15、CODEC21−16、画像メモリ21−17、ネットワークI/F21−18、モデム21−19、NCU21−20、バス21−21などから構成されている。
また、この複合装置21は、ネットワークケーブル30を介して情報処理装置10や、その他の画像形成装置20と接続されている。
これら複合装置21における各構成の機能は、第一実施形態における複合装置21の各構成の機能と同様である。
【0065】
プリンタ(複写機)22は、コンピュータの出力装置の一つであって、演算結果や文字、図形などを紙に印刷する装置である。
このプリンタ22には、インクジェットプリンタ,昇華型熱転写方式プリンタ,ドットインパクトプリンタ,インクジェット式プリンタ,レーザプリンタ,溶融型熱転写方式プリンタなど、各種のプリンタ方式を備えたプリンタが含まれる。
このようなプリンタ22の他、コピー機,ファクシミリ,スキャナにおいても、ネットワークケーブル30を介して情報処理装置10から送信されてきた印刷情報にもとづいて印刷処理が行われる。このため、それらプリンタ22等には、図1に示す構成要素のうち、印刷処理に必要な構成要素が備えられている。
【0066】
なお、図1においては、画像形成装置20が、三台(複合装置21が一台とプリンタ22が二台)設けられているが、三台に限るものではなく、例えば、一台,二台,四台以上であってもよい。
また、画像形成装置20の組み合わせも、複合装置21とプリンタ22に限るものではなく、コピー機,ファクシミリ,スキャナなどとの組み合わせであってもよい。
【0067】
次に、本実施形態のプリンタドライバが搭載された情報処理装置における動作(印刷状態情報処理方法)について、図9を参照して説明する。
同図は、本実施形態の印刷状態情報処理方法の動作手順を示すフローチャートである。
【0068】
アプリケーションで作成されたドキュメントについて印刷処理を行うために、アプリケーション画面上の「印刷」が押下される(印刷開始指示、ステップ30)。
この「印刷」の押下にもとづき、プリンタドライバ12の表示制御部12−4で、印刷処理のためのポップアップメニューが表示手段13に画面表示されるように制御される(プリンタドライバのUI表示、ステップ31)。
この表示されたポップアップメニューにおいて、印刷ジョブに関する情報(印刷設定情報)が入力され、プリンタドライバ12の入力部12−5で受け取られる(印刷ジョブの情報の取得、ステップ32)。この印刷設定情報としては、例えば、用紙サイズ,用紙タイプ,枚数などがある。
【0069】
次いで、プリンタドライバ12の送信部12−1で、現在の画像形成装置20の各種状態を示す状態情報の送信を要求するコマンド(状態情報送信要求)が、画像形成装置20へ送信される(ステップ33)。
受信部12−6で、状態情報送信要求への応答として送信してきた状態情報が受信される(ステップ34)。
【0070】
そして、この受信された状態情報が、ポップアップメニューに反映される(状態情報の表示、ステップ35)。
このポップアップメニューへの反映の具体例を図10に示す。同図においては、画像形成装置20での出力用紙サイズが「原稿サイズと同じ」とされ、原稿サイズが「A4」とされている。また、同図においては、「MP Tray」,「カセット2」,「カセット3」,「カセット4」に禁則がかけられている。
【0071】
ここで、禁則処理部12−8において、入力部12−7からの印刷設定情報と、受信部12−6からの状態情報とが比較され、印刷前あるいは印刷中(出力前あるいは出力中)にエラーが発生するか否かが判断される(ステップ36)。
判断の結果、エラーが発生するものとされたときは、続いて、禁則表示設定(禁則モード)の設定内容が確認される(ステップ37)。
この確認において、禁則表示設定(禁則モード)が「エラー表示を行う」に設定されているときは、禁則処理部12−8で、印刷設定情報の設定に禁則がかけられる(禁則の実行、ステップ38)。一方、禁則表示設定(禁則モード)が「エラー表示を行わない」に設定されているときは、禁則処理部12−8においては、印刷設定情報の設定に対し禁則はかけられない。
【0072】
その後は、任意の時間間隔で、情報処理装置10から画像形成装置20への状態情報送信要求の送信(ステップ33)、状態情報の受信(ステップ34)、印刷設定情報と状態情報との比較(ステップ36)、画像形成装置におけるエラー発生の有無の判断(ステップ36)が実行される。
そして、これら処理が行われている間に、例えば、ユーザにより禁則を解くアクション(例えば、画像形成装置への用紙の補給等)があると、画像形成装置におけるエラー発生の有無の判断(ステップ36)においてエラーが発生しないものと判断され、印刷開始コマンドが情報処理装置10から画像形成装置20へ送信される(ステップ39)。
これにより、画像形成装置20において、印刷出力が開始される。
【0073】
なお、図9においては、ステップ36でエラーが発生しないものと判断されるまでは、画像形成装置20への状態情報送信要求の送信(ステップ33)、状態情報の受信(ステップ34)、印刷設定情報と状態情報との比較(ステップ36)が繰り返し実行されることとなっているが、これら処理を繰り返すことに限るものではなく、例えば、図12に示すように、禁則処理の実行(ステップ38)の後は、ポップアップメニューが表示されている間にその禁則が解除されることはなく、ユーザが「キャンセル」を押下してポップアップメニューの表示を消去しない限りは、その禁則が解除されない(つまり、ステップ33からステップ36までの処理は繰り返さない)ようにすることもできる。
【0074】
さらに、画像形成装置20への状態情報送信要求の送信(ステップ33)は、ユーザが指定したときに、実行させることもできる。
つまり、プリンタドライバ12のポップアップメニューに「状態情報送信要求の送信」に関するボタンを設けておき、このボタンが押下されたときに、画像形成装置への状態情報送信要求の送信(ステップ33)以降の処理を実行するようにすることもできる。
この場合、禁則処理の実行(ステップ38)の後においても、「状態情報送信要求の送信」ボタンが押されることで、再度エラー発生の有無の判断(ステップ36)を行わせることもできる。
【0075】
なお、禁則処理部12−8が禁則処理を行う対象としては、例えば、印刷の開始を指定する設定(「印刷OK」ボタンの押下による設定),用紙サイズの設定,用紙枚数の設定などがある。また、禁則処理部12−8は、複数の画像形成装置の中からエラー発生の可能性がある画像形成装置に対して禁則をかけるようにすることもできる。
【0076】
また、これら設定等に対する禁則を行うか否かについては、ユーザが選択できるようにすることもできる。例えば、図10に示すように、情報処理装置10の表示処理13に表示されるポップアップメニュー内に「禁則表示設定」のボタンを設けておき、この「禁則表示設定」をクリックすることで、禁則表示設定を行うダイアログが表示されるようにする。
禁則表示設定ダイアログは、図11に示すように、選択肢として「エラー表示を行う(ON)」と「エラー表示を行わない(OFF)」がある。そして、これらのうち、「エラー表示を行う(ON)」が選択されると、禁則モードが有効に機能する。一方、「エラー表示を行わない(OFF)」が選択されると、禁則モードは機能しない。
【0077】
次に、印刷状態情報処理プログラムについて説明する。
上記の各実施形態におけるコンピュータ(情報処理装置)の状態情報送信要求送信機能、状態情報受信機能、禁則処理機能等(以下、総称して「禁則実行機能」という。)は、コンピュータの記憶部(ROMや記憶装置等)に記憶された印刷状態情報処理プログラムにより実現される。
【0078】
印刷状態情報処理プログラムは、コンピュータに読み込まれることにより、コンピュータの各構成要素に指令を送り、所定の処理、たとえば、送信部の状態情報送信要求送信処理、受信部の状態情報受信処理、禁則処理部の禁則処理などを行わせる。
これによって、禁則実行機能は、印刷状態情報処理プログラムとコンピュータとが協働した情報処理装置により実現される。
【0079】
なお、禁則実行機能を実現するための印刷状態情報処理プログラムは、コンピュータのROMやハードディスクに記憶される他、コンピュータ読み取り可能な記録媒体、たとえば、外部記憶装置及び可搬記録媒体等に格納することができる。
外部記憶装置とは、CD−ROM等の記憶媒体を内蔵し、情報処理装置に外部接続されるメモリ増設装置をいう。一方、可搬記録媒体とは、記録媒体駆動装置(ドライブ装置)に装着でき、かつ、持ち運び可能な記録媒体であって、たとえば、フレキシブルディスク,メモリカード,光磁気ディスク等をいう。
【0080】
そして、記録媒体に記録されたプログラムは、コンピュータのRAMにロードされて、CPUにより実行される。この実行により、上述した本実施形態の情報処理装置の機能が実現される。
さらに、コンピュータで印刷状態情報処理プログラムをロードする場合、他のコンピュータで保有された印刷状態情報処理プログラムを、通信回線を利用して自己の有するRAMや外部記憶装置にダウンロードすることもできる。このダウンロードされた印刷状態情報処理プログラムも、CPUにより実行され、本実施形態の情報処理装置の禁則処理機能を実現する。
【0081】
以上、本発明のプリンタドライバ、情報処理装置、印刷状態情報処理方法及び印刷状態情報処理プログラムの好ましい実施形態について説明したが、本発明に係るプリンタドライバ、情報処理装置、印刷状態情報処理方法及び印刷状態情報処理プログラムは上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した第二実施形態では、禁則処理部が印刷開始設定に対して禁則をかけることを示したが、この禁則処理は、印刷開始設定に限定されるものではなく、例えば、用紙サイズの設定,用紙枚数の設定,用紙方向の設定などにその禁則をかけることもできる。
【0082】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、指示したプリンタにプリントコマンドなどを送信する前に、その指示したプリンタにセットされている用紙サイズなどの情報(状態情報)の送信を要求し、この結果に基づきプリンタドライバは、選択できない用紙サイズに禁則をかけることにより、プリントを開始したが用紙がないので停止するというような無駄をなくすことができる。
【0083】
また、プリンタドライバは、用紙サイズの他、用紙枚数やトナー残量についても状態情報として画像形成装置から受信し、この状態情報にもとづいて、禁則をかけるか否かを判断できる。
したがって、ユーザは、その禁則処理により、画像形成装置でエラー発生の可能性があることを必ず知得でき、このため、無駄な印刷設定操作を減少させることができる。さらに、エラー発生によりドキュメントやコマンド等を取り消す作業の回数をも減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第一及び第二実施形態のプリンタシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る第一実施形態の情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る第一実施形態の情報処理装置における動作手順を示すフローチャートである。
【図4】本発明に係る第一実施形態の情報処理装置に表示される印刷に関するポップアップメニューの例を示す説明図である。
【図5】情報処理装置に表示される印刷に関する他のポップアップメニューの例を示す説明図である。
【図6】本発明に係る第一実施形態の情報処理装置における他の動作手順を示すフローチャートである。
【図7】情報処理装置に表示される印刷に関するさらに他のポップアップメニューの例を示す説明図である。
【図8】本発明に係る第二実施形態の情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明に係る第二実施形態の情報処理装置における動作手順を示すフローチャートである。
【図10】本発明に係る第二実施形態の情報処理装置に表示される印刷に関するポップアップメニューの例を示す説明図である。
【図11】禁則表示設定ダイアログを示す説明図である。
【図12】本発明に係る第二実施形態の情報処理装置における他の動作手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 プリンタシステム
10 情報処理装置
11 アプリケーションソフトウエア
12 プリンタドライバ
12−1 セット用紙情報要求
12−2 コマンド送信機能
12−3 セット用紙情報表示機能
12−4 ポップアップ画面表示制御機能(表示制御部)
12−5 状態情報送信要求送信機能(送信部)
12−6 状態情報受信機能(受信部)
12−7 印刷設定情報入力機能(入力部)
12−8 禁則処理機能(禁則処理部)
13 表示手段
20 画像形成装置
21 複合装置
21−8 給紙カセット
22a プリンタA
22b プリンタB
30 ネットワークケーブル
【発明の属する技術分野】
本発明は、アプリケーションで作成されたドキュメントにもとづいて生成したプリントコマンド、描画コマンド、ジョブ情報などを、プリンタや複合装置に代表される画像形成装置に対して送信するプリンタドライバに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、情報処理装置(例えば、パーソナルコンピュータ等)のアプリケーションで作成されたドキュメントを、プリンタや、プリンタ機能を有する複合装置にプリントアウトさせるときは、ユーザは、そのアプリケーションの印刷メニューで適当なプリンタを指示し、さらにその他の設定を行ってから、OKボタン(印刷開始ボタン)を押すといった操作を行なっている。これにより、情報処理装置は、そのドキュメントの情報に基づいて、プリントコマンド、描画コマンド、ジョブ情報などを生成し、これらコマンド等を、その指示したプリンタへ送信する。
【0003】
それらコマンド等を受け取ったプリンタ等は、順次各コマンド等を解析して処理を行い、用紙にプリントアウトしていく。
このときプリンタで給紙される用紙のサイズは、インターシートなどの特殊な場合を除き、ドキュメントが作成されたときに選択された用紙サイズに基づいて決められ、プリンタの給紙カセットが自動的に選択される。
【0004】
ところで、近年、情報処理設備のネットワーク化が進み、企業や官庁等の多くでは、複数台の情報処理装置と、一台又は複数台の画像形成装置とをLAN(Local area network)などで接続したネットワークシステムが構築されている。このシステムにおいて、ユーザは、情報処理装置上で作成したドキュメントを、任意に選択した画像形成装置で印刷させている。
このシステムにおける画像形成装置は、複数のユーザにより共用されるため、その利用頻度が高くなり、消耗品である用紙やトナーの減りが速くなる。
【0005】
また、ネットワーク化の普及により情報処理装置と画像形成装置との物理的距離が長くなる傾向にあるため、ユーザは、画像形成装置における用紙やトナーの残量を確認しに行かずに、情報処理装置の画面上でそのまま印刷を開始してしまうことが多い。
そうすると、用紙やトナーが無いかあるいは少量であるにもかかわらず、ユーザが印刷を開始したために、画像形成装置においては、印刷直前又は印刷途中にエラー(用紙無しエラーやトナー無しエラー)が発生していた。
【0006】
このエラーの発生により、ユーザは、はじめて用紙やトナーの補充を行うことになるが、この場合、その画像形成装置の置いてあるところへ行く手間や用紙等を補充する手間がかかっていた。さらに、印刷開始操作を行ったドキュメントや送信してしまったコマンド等を取り消す作業も、情報処理装置の画面上や画像形成装置上で必要となっていた。
そこで、画像形成装置まで行かなくても、ユーザが印刷を開始しようとするときに、情報処理装置上で、その画像形成装置における用紙やトナーの残量を知ることが可能な技術が提案されている。
【0007】
例えば、ネットワークに接続された複数のプリント装置を含む各種の周辺機器との間でデータ通信可能なデータ処理装置であって、いずれかのプリンタ装置を指示する指定手段と、この指定手段により指示された一のプリンタ装置に対してプリント処理を設定する設定手段と、その一のプリンタ装置から所定資源の量情報を取得する取得手段と、その所定資源の量情報にもとづいて、プリント処理を実行できるか否かを判定する判定手段とを有する構成としたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0008】
この従来技術においては、判定手段でプリント処理が実行できないものと判断されたときは、その旨の警告(メッセージ)が表示され、さらに代替出力が形成される。
これにより、ユーザは、印刷を開始しようとするときに、わざわざ画像形成装置の前まで行かなくても、情報処理装置の画面上で、その用紙切れやトナー少量を把握できる。
【0009】
【特許文献1】
特開2000−315143号公報(第2−27頁、第1−46図)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、その従来技術を利用して設定手段上に警告メッセージを表示可能としたとしても、ユーザは、その表示に気付かずに(あるいは、その表示を見落として)、印刷を開始してしまうことがあった。
また、その表示に気付きながらも、いつものように印刷設定情報の各種設定を行って印刷を開始してしまい、後になってその表示がエラー発生の予告であることを思い出したために、その印刷設定情報を設定した操作(印刷設定操作)が無駄になってしまうこともあった。
【0011】
特に、日常業務で何度も印刷を行うユーザにとって印刷設定操作は、毎回同様なマウスの操作で、毎回決まったボタンを押下する単調な作業であった。それに、この操作は、マウス操作の慣れたユーザにとっては、ほんの数秒で終了してしまうものであった。このため、たとえ設定手段の画面上にエラー発生予測メッセージが表示されたとしても、手馴れたユーザは、いつもと同様の印刷設定操作を行って、一気に印刷開始ボタンの押下まで行っていた。
そうすると、画像形成装置ではエラーが発生する事態となり、情報処理装置でエラー発生予測メッセージの表示を行わせた甲斐もなく、ユーザは、情報処理装置上や画像形成装置上でドキュメントやコマンド等の取り消す作業を強いられることとなっていた。
【0012】
本発明は、上記の事情に鑑みなされたものであり、画像形成装置でエラー発生の可能性があることをユーザに必ず知得させて、無駄な印刷設定操作の減少を図り、かつ、エラー発生によりドキュメントやコマンド等を取り消す作業の回数低減を可能とするプリンタドライバ、情報処理装置、印刷状態情報処理方法及び印刷状態情報処理プログラムの提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明の請求項1記載のプリンタドライバソフトは、アプリケーションソフトウエアで作成されたドキュメントを画像形成装置に印刷させるためのプリンタドライバであって、画像形成装置に印刷させる前に、一又は二以上の画像形成装置へ状態情報送信要求を送信する送信部と、一又は二以上の画像形成装置から状態情報を受信する受信部と、状態情報にもとづいて、印刷に関する情報の設定に禁則をかける禁則処理部とを有した構成としてある。
【0014】
プリンタドライバをこのような構成とすると、画像形成装置でエラーが発生するかあるいは発生する可能性がある場合には、印刷に関する情報の設定に禁則がかかるため、ユーザは、その印刷を実行することができなくなる。
したがって、画像形成装置でエラー発生の可能性があることをユーザに必ず知得させることができ、無駄な印刷設定操作の減少を図ることができる。それに、エラー発生によりドキュメントやコマンド等を取り消す作業の回数低減が可能となる。
【0015】
また、請求項2記載のプリンタドライバソフトは、状態情報が、画像形成装置のトナー残量を示すトナー残量情報を有し、禁則処理部が、トナー残量情報の示すトナー残量が残量無し又は残量少量を示すときに、画像形成装置による印刷の設定に禁則をかける構成としてある。
【0016】
プリンタドライバをこのような構成とすれば、画像形成装置のトナーが無いかあるいは少ない場合には、その画像形成装置の使用について禁則がかかるため、ユーザは、その画像形成装置による印刷ができなくなる。
これにより、ユーザは、画像形成装置でエラー発生の可能性があることを必ず知得でき、したがって、無駄な印刷設定操作を減少させることができる。さらに、エラー発生によりドキュメントやコマンド等を取り消す作業の回数をも減らすことができる。
【0017】
また、請求項3記載のプリンタドライバは、印刷に関する情報の全部又は一部を表示手段に表示させる表示制御部と、印刷に関する情報の設定内容を印刷設定情報として入力する入力部とを有し、禁則処理部が、入力部からの印刷設定情報と、受信部からの状態情報とを比較した結果にもとづいて、印刷に関する情報の設定に禁則をかける構成としてある。
【0018】
プリンタドライバをこのような構成とすると、禁則処理部は、入力部からの印刷設定情報と、受信部からの状態情報とを比較した結果から、画像形成装置でエラーが発生することを予測できる。そして、この結果にもとづいて、エラーの発生の可能性が高い画像形成装置に対して、禁則をかけることができる。
このため、ユーザは、その画像形成装置によって印刷を行うことができなくなる。したがって、ユーザは、無駄な印刷設定操作を減少でき、かつ、エラー発生によりドキュメントやコマンド等を取り消す作業の回数をも低減できる。
【0019】
また、請求項4記載のプリンタドライバは、印刷設定情報が、用紙サイズを指定する用紙サイズ指定情報を有し、状態情報が、画像形成装置に現在セットされている用紙のサイズを示す用紙サイズセット情報を有し、禁則処理部が、用紙サイズ指定情報の示す用紙サイズと、用紙サイズセット情報の示す用紙サイズとを比較して、一致した用紙サイズが無いときに、印刷に関する情報の設定に禁則をかける構成としてある。
【0020】
プリンタドライバをこのような構成とすれば、アプリケーションの印刷メニューで設定された画像形成装置に、プリンタドライバのポップアップメニューで設定された用紙サイズが無いときに、その画像形成装置による印刷に対して禁則をかけることができる。
このため、ユーザは、その用紙サイズでは印刷不可能な画像形成装置に対する印刷設定操作を省くことができる。したがって、効率的な印刷設定操作が可能となる。
【0021】
また、請求項5記載のプリンタドライバは、禁則処理部が、入力部からの印刷設定情報と、受信部からの状態情報とを比較し、印刷前又は印刷中に画像形成装置でエラーが発生するものと判断したときに、印刷に関する情報の設定に禁則をかける構成としてある。
【0022】
プリンタドライバをこのような構成とすると、プリンタドライバは、エラー発生の蓋然性の高い画像形成装置に対してユーザが印刷を実行させようとした場合には、その印刷を実行させないようにすることができる。
これにより、ユーザにとっては、無駄な印刷設定操作を減少でき、ひいては、エラー発生によりドキュメントやコマンド等を取り消す作業をもなくすことができる。
【0023】
また、請求項6記載のプリンタドライバは、印刷設定情報が、印刷枚数を指定する印刷枚数情報と、用紙サイズ指定情報とを有し、状態情報が、画像形成装置に現在セットされている各用紙サイズの残量を示す用紙残量情報と、用紙サイズセット情報とを有し、禁則処理部が、印刷枚数情報の示す印刷枚数と、用紙サイズ指定情報に示された用紙サイズについての用紙残量情報の示す用紙残量とを比較し、印刷枚数が用紙残量よりも多いときに、画像形成装置でエラーが発生するものと判断して、印刷に関する情報の設定に禁則をかける構成としてある。
【0024】
プリンタドライバをこのような構成とすれば、禁則処理部は、画像形成装置での出力途中でエラーが発生することを予測でき、これにより、ユーザがその画像形成装置に印刷を実行させようとしても、その印刷開始操作を行わせないようにすることができる。
したがって、手馴れたユーザであっても、エラー発生の蓋然性の高い画像形成装置による印刷ができないようになり、無駄な印刷設定操作をなくすことができる。
【0025】
また、請求項7記載のプリンタドライバは、禁則処理部で禁則がかけられる設定が、状態情報を送信してきた画像形成装置に印刷を実行させる設定を含む構成としてある。
プリンタドライバをこのような構成とすると、禁則処理部は、画像形成装置でエラーが発生することが予測できたときは、そのエラーの原因がいかなるものであっても、その画像形成装置による印刷そのものを受け付けないようにすることができる。
【0026】
また、請求項8記載のプリンタドライバは、表示手段が、禁則表示を行うか否かを選択するための禁則表示設定画面を表示し、入力部が、禁則表示設定画面の表示内容にしたがって、禁則表示を行う旨又は行わない旨のうちいずれか一方を示す情報を禁則表示設定情報として入力し、禁則処理部は、入力部からの禁則表示設定情報が禁則表示を行う旨を示すときは、印刷に関する情報の設定に禁則をかける処理を行い、一方、入力部からの禁則表示設定情報が禁則表示を行わない旨を示すときは、印刷に関する情報の設定に禁則をかけない処理を行う構成としてある。
プリンタドライバをこのような構成とすると、禁則処理が毎回行われることに煩わしさを感じる場合に、ユーザは、禁則処理の解除を行うことができる。つまり、ユーザのニーズに合った禁則処理が可能となる。
【0027】
また、請求項9記載のプリンタドライバは、パソコンのアプリケーションで作成したドキュメントをプリントするためのプリンタドライバであって、アプリケーションで作成したドキュメントを印刷するために、アプリケーションの印刷メニューを操作したときに、印刷メニューを表示する第1のステップと、この印刷メニューで指示したプリンタにセットされている用紙情報を要求するコマンドを発信する第2のステップと、この用紙情報を要求するコマンドを受けた指示したプリンタからの送信される用紙情報を受信する第3のステップと、この受信した用紙情報に基づき、印刷メニューの用紙サイズ選択メニューで、指示したプリンタにセットされていない用紙は選択できないように禁則をかける第4のステップと、からなる構成としてある。
【0028】
プリンタドライバをこのような構成とすれば、指示したプリンタに、プリントコマンドなどを送信する前に、指示したプリンタにセットされている用紙サイズの情報を要求し、この結果に基づきプリンタドライバは、選択できない用紙サイズに禁則をかけることにより、プリントを開始したが用紙がないので停止するというような無駄をなくすことができる。
【0029】
また、請求項10記載のプリンタドライバは、パソコンのアプリケーションで作成したドキュメントをプリントするためのプリンタドライバであって、アプリケーションで作成したドキュメントを印刷するために、アプリケーションの印刷メニューを操作したときに、印刷メニューを表示する第1のステップと、このパソコンからプリントアウトできるプリンタにセットされている用紙情報を要求するコマンドを各々のプリンタに発信する第2のステップと、この用紙情報を要求するコマンドを受けた各々のプリンタから送信される用紙情報を受信する第3のステップと、アプリケーションが指示した用紙サイズが各々のプリンタにセットされていないものである場合は、そのプリンタを選択できないように禁則をかける第4のステップとからなる構成としてある。
【0030】
プリンタドライバをこのような構成とすると、指示したプリンタに、プリントコマンドなどを送信する前に、このパソコンからプリントアウトできるプリンタにセットされている用紙サイズの情報を要求し、この結果に基づきプリンタドライバは、選択できないプリンタに禁則をかけることにより、プリントを開始したが用紙がないので停止するというような無駄をなくす。ここでプリントアウトできるプリンタとは、同じファイヤーウォール内のプリンタや、予め設定しているプリンタのことである。
【0031】
また、請求項11記載の情報処理装置は、請求項1〜請求項10のいずれかに記載されたプリンタドライバを備えた構成としてある。
情報処理装置をこのような構成とすれば、この情報処理装置は、エラーの発生が予測される画像形成装置で印刷を行おうとしているユーザに対し、その画像形成装置でエラー発生の可能性があることをユーザに必ず知得させて、その印刷を実行させないようにすることができる。
これにより、ユーザにとっては、無駄な印刷設定操作が減少し、かつ、エラー発生によりドキュメントやコマンド等を取り消す作業をも減らすことができる。
【0032】
また、請求項12記載のプリンタ状態情報処理方法は、情報処理装置が、アプリケーションソフトウエアで作成されたドキュメントを画像形成装置に印刷させる印刷状態情報処理方法であって、画像形成装置に印刷させる前に、一又は二以上の画像形成装置へ状態情報送信要求を送信する送信処理と、一又は二以上の画像形成装置から状態情報を受信する受信処理と、状態情報にもとづいて、印刷に関する情報の設定に禁則をかける禁則処理とを有した方法としてある。
【0033】
プリンタ状態情報処理方法をこのような方法とすると、画像形成装置の状態情報にもとづき、禁則処理で、その画像形成装置におけるエラー発生の蓋然性を判断できる。そして、エラー発生の蓋然性が高いと判断されたときは、その状態情報を送信してきた画像形成装置による印刷を実行できないように、プリンタドライバ上で禁則をかけることができる。
これにより、ユーザは、エラーが発生しそうな画像形成装置に対し印刷を実行させてしまい、ドキュメントやコマンド等の取り消し作業を強いられることを回避できる。
【0034】
また、請求項13記載の印刷状態情報処理プログラムは、アプリケーションソフトウエアで作成されたドキュメントを画像形成装置に印刷させる処理を情報処理装置に実行させる印刷状態情報処理プログラムであって、画像形成装置に印刷させる前に、一又は二以上の画像形成装置へ状態情報送信要求を送信する送信処理と、一又は二以上の画像形成装置から状態情報を受信する受信処理と、状態情報にもとづいて、印刷に関する情報の設定に禁則をかける禁則処理とを前記情報処理装置に実行させる構成としてある。
【0035】
このような構成を有する印刷状態情報処理プログラムを情報処理装置に実行させることとすれば、情報処理装置は、エラーの発生が予測される画像形成装置に印刷を実行させるような操作を、プリンタドライバのポップアップメニュー上で阻止できる。
つまり、ユーザにとっては、禁則がかかっていることで、その画像形成装置による印刷が実行できない旨を必ず知得できる。したがって、ユーザは、その画像形成装置に対する印刷設定操作が行えないため、無駄な印刷設定操作を削減でき、ひいては、エラー発生によりドキュメントやコマンド等を取り消す作業の回数低減をも図ることができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るプリンタドライバ、情報処理装置、印刷状態情報処理方法及び印刷状態情報処理プログラムの好ましい実施形態について、図面を参照して説明する。
[第一実施形態]
まず、本実施形態に係るパソコン(情報処理装置)と、これにネットワークを介して接続されたプリンタ機能を有する複合装置、プリンタなどからなるプリンタシステムを図1の概略図に基づいて説明する。
なお、同図中のブロック構成は、本発明を説明する上で最小限の構成である。
【0037】
同図において複合装置21はプリンタ機能,コピー機能、ファクシミリ機能,スキャナ機能のうち二以上の機能を有する装置であって、同図に示すように、CPU21−1、ROM21−2、RAM21−3、プリンタコントローラ21−4、受信情報記憶バッファ21−5、中間言語情報記憶バッファ21−6、プリンタ部21−7、給紙カセット21−8、操作表示部21−9、DF用I/F21−10、DF21−11、DF用ケーブル21−12、スキャナ装置21−13、画像処理部21−14、ビットマップメモリ21−15、CODEC21−16、画像メモリ21−17、ネットワークI/F21−18、モデム21−19、NCU21−20、バス21−21などから構成されている。
また、この複合装置21は、ネットワークケーブル30を介してパソコン(情報処理装置)10、その他のプリンタ(プリンタA22a、プリンタB22b)と接続されている。
【0038】
詳しくは、前記CPU21−1は当該画像形成装置(複合装置)21の各構成を制御しており、各種プログラムを記憶した前記ROM21−2、ユーザーチョイスデータ、設定データ、トータルカウントデータ、各種フォントデータなどを記憶した前記RAM21−3に接続されている。
本実施形態のプリンタドライバを搭載したパソコン(情報処理装置)10から送信されてくる用紙情報の要求コマンドに応答するプログラムなどは、このROM21−2に格納されている。
また給紙カセット21−8にセットされている用紙サイズ情報は、このRAM21−3に記憶されている設定データである。
【0039】
前記プリンタコントローラ21−4は、接続されたパソコン(情報処理装置)10から送信され、前記受信情報記憶バッファ21−5に格納されているプリントコマンドやジョブ情報を解析し、中間言語情報を生成するものである。
この中間言語情報は中間言語情報記憶バッファ21−6に格納される。
【0040】
前記プリンタ部21−7は、ビットマップメモリ21−15に展開されている画像データを順次このプリンタ部21−7の作像部のLSU又はLPHなどの潜像を書き込む装置に送り、この作像部でトナー像を形成し、これを給紙カセット21−8にセットされている指示されたサイズのカセットから順次給紙、搬送される用紙に転写し、定着、排紙される。
【0041】
前記操作表示部21−9は、操作キー、LDC表示部などから構成されている。
複合装置なので操作表示部21−9はコピー機能画面、プリンタ機能画面、ファクシミリ機能画面、スキャナ機能画面を切り替え可能である。
DF用I/F21−10は、この複合装置21の上に置かれたDF(フィーダ)21−11とケーブル21−12を介して接続し、このDF21−11を制御するためのインタフェイスである。
【0042】
前記スキャナ装置21−13は、DF21−11で1枚ずつフィードされる、又は1枚をコンタクトガラス(図示せず)上に置いた原稿にハロゲンランプで光を当てその反射光をCCDセンサ(図示せず)で読み取り、このアナログ信号をA/D変換でデジタル信号に変換し画像処理部21−14で画像処理をして後段のビットマップメモリ21−15に展開していく。
【0043】
このビットマップメモリ21−15は、前記スキャナ装置21−13からの画像データの他ネットワークなどを介して接続されたパソコン(情報処理装置)10から転送されてくるプリントコマンドを前記プリンタコントローラ21−4で解析し生成される中間言語情報、相手方ファクシミリから公衆回線、NCU21−20、モデム21−19を介して送られてくる画像データを必要に応じてCODEC21−16で伸張しフルビットマップの画像データとして展開、保持する手段である。
このCODEC21−16は、プリントデータに含まれる画像データの符号化されたものを復号化するためにも用いられる。
【0044】
前記画像メモリ21−17は、通常、メモリコピーやファクシミリのメモリ送信、予約送信を行う場合に、スキャナ装置21−13で読み取った画像データをCODEC21−16で符号化して記憶する。
またスキャナ機能を用いる場合は、スキャナ装置21−13で読み取った画像データをCODEC21−16で符号化して記憶したものを外部のパソコン(情報処理装置)10から読み取ることもできるし、同じようにファクシミリのポーリング機能では、相手方ファクシミリから読み出すことも可能である。
【0045】
ネットワークI/F21−18は、当該複合装置21をネットワークケーブル30に接続するインタフェイスである。
ここでは、パソコン(情報処理装置)10、プリンタA,B(22a,22b)や図示していないその他の接続機器とネットワークケーブル30を介して接続されている。
前記モデム21−19は、公衆回線から送信されてくるアナログ信号をデジタル信号に変換し、また逆にデジタル信号をアナログ信号に変換して公衆回線で送信するためのものである。
【0046】
前記NCU21−20は、公衆回線への接続、ファクシミリと電話の切り替え、回線へのオンフック信号の送出、リング検出などを行う。
バス21−21は、上述した各構成のデータや信号のやり取りを行う。
それぞれ画像データのバスや制御信号用のバスがあるが、ここでは略して1つで表している。
【0047】
プリンタA22a、プリンタB22bも、このネットワークにあるプリンタで、プリンタA22aにB4サイズの用紙のみ、プリンタB22bにB5サイズの用紙のみがそれぞれセットされているものとする。
パソコン(情報処理装置)10は、本実施形態のプリンタドライバソフトがプログラムされており、その他、ワープロやデータベース、表作成などのアプリケーションソフトがあり、このアプリケーションソフトで作成されたドキュメントは、これに基づきプリンタドライバで所定の言語でプリントコマンドを生成されて、指示した複合装置やプリンタにネットワークケーブル30を介して送信される。
【0048】
次に、本実施形態のプリンタドライバを用いてアプリケーションで作成したドキュメントをプリントアウトするときの手順(印刷状態情報処理方法)を、図3を用いて説明する。
図3は、本実施形態の印刷状態情報処理方法の手順を示すフローチャートである。
まずアプリケーションでドキュメントを作成し、これをプリントアウトしようとすると、図4に示すポップアップメニューが表示される(ステップ10)。
【0049】
ここでプリンタ名(N)の右のコンボから、現在このパソコンからプリントアウトできるプリンタのうち1つを選択する(画像形成装置の選択、ステップ11)。
するとこのパソコンのプリンタドライバは、この指示したプリンタにセットされている用紙情報を要求するコマンドを送信する(セット用紙情報送信要求の送信、ステップ12)。
ここでは複合装置21でプリントアウトすることを指示しているので、このコマンドを受けた複合装置21はすぐにこの複合装置21にセットされている用紙サイズの情報をパソコン(情報処理装置)10に対して送信する。
【0050】
ここでは複合装置21には、A3R、A4R、A5Rの給紙カセット21−8がセットされている。
この複合装置21からの用紙情報を受信したプリンタドライバでは(セット用紙情報の受信、ステップ13)、図4のプロパティー(P)を操作し、用紙のメニューを操作すると、上記用紙情報に基づき、図5に示すように、用紙サイズは、A3、A4、A5の縦しか選択できないように、その他のサイズの用紙は選択できないように用紙サイズのアイコンに網を掛けることで禁則がかかる(セット用紙情報にもとづく禁則処理(選択した画像形成装置の用紙サイズについての禁則処理)、ステップ14)。
このように、本来指示できないサイズの用紙で選択してしまうようなことは無くなる。
【0051】
次に、本実施形態のプリンタドライバを用いてアプリケーションで作成したドキュメントをプリントアウトするときの手順を、図6を用いて説明する。
図6は、本実施形態の印刷状態情報処理方法の手順を示すフローチャートである。
まずアプリケーションでドキュメントを作成し、これをプリントアウトしようとすると、図4に示すポップアップメニューが表示される(ステップ20)。
【0052】
このときこのパソコンのプリンタドライバは現在このパソコンからプリントアウトできるプリンタ全てに対して、各々のプリンタにセットされている用紙情報を要求するコマンドを送信する(セット用紙情報送信要求の送信(全ての画像形成装置への送信)、ステップ21)。
ここでは複合装置21、プリンタA22a、プリンタB22bでプリントアウトすることができるので、この各々の複合装置21、プリンタA22a、プリンタB22bはすぐにセットされている用紙サイズの情報をパソコン(情報処理装置)10に対して送信し、パソコン(情報処理装置)10はこれを各々受信する(セット用紙情報の受信、ステップ22)。
【0053】
ここでは複合装置21には、A3R、A4R、A5Rの給紙カセット21−8がセットされており、一方プリンタA22aにB4サイズの用紙のみ、プリンタB22bにB5サイズの用紙のみがそれぞれセットされている。
もしアプリケーションで作成したドキュメントがA4サイズで作成されたものであれば、複合装置21からはA4サイズがあるのでプリントアウトできるが、プリンタA22aとプリンタB22bでは、縮小、拡大などの特殊な設定でもない限りA4サイズのプリントアウトはできない。
【0054】
そこで図7に示すように、このプリンタドライバのポップアップメニューのプリンタ名(N)の右のコンボから、プリンタを1つを選択しようとした場合、複合装置は選択できるが、プリンタA、プリンタBは選択できないように禁則がかかる(セット用紙情報にもとづく禁則処理(画像形成装置の選択時における禁則処理)、ステップ23)。
このように、本来プリントアウトできないプリンタは選択できないので便利である。
【0055】
[第二実施形態]
次に、本発明に係るプリンタドライバ、情報処理装置、印刷状態情報処理方法及び印刷状態情報処理プログラムの第二の実施形態について、図1及び図8を参照して説明する。
図8は、本実施形態の情報処理装置に搭載されたアプリケーションやプリンタドライバの機能構成を示すブロック図である。
【0056】
本実施形態は、第一実施形態と比較して、画像形成装置から情報処理装置へ送信される情報の種類、すなわち禁則処理の対象が相違する。すなわち、第一実施形態では、画像形成装置から情報処理装置へ送信される情報(禁則処理の対象となる情報)がセット用紙情報であるのに対し、本実施形態では、その情報が、セット用紙情報の他、トナー情報等を含む点で相違する。他の構成要素は第一実施形態と同様である。
したがって、図8において、図2と同様の構成部分については同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0057】
本実施形態のプリンタドライバが搭載された情報処理装置を有するプリンタシステム1は、図1に示すように、情報処理装置10、画像形成装置(複合装置21やプリンタ22)20a〜20n、ネットワークケーブル30を有している。情報処理装置10は、アプリケーションソフトウエア11(以下、略して「アプリケーション11」という。)で作成されたドキュメントにもとづくコマンド等を画像形成装置20a〜20n(以下、略して「画像形成装置20」という。)へ送信してプリントアウトを実行させるコンピュータであって、図8に示すように、アプリケーション11と、プリンタドライバ12とを備えている。
【0058】
アプリケーション11は、OS(Operating System)などの基本ソフトウエアの下で、特定の目的(仕事)のために使用されるソフトウエアである。
このアプリケーション11には、例えば、給与計算,財務管理などを目的とした各種ソフトウエアや、汎用性のあるものでは、ワープロ・ソフト,表計算ソフト,データベース・ソフトなどが含まれる。
【0059】
プリンタドライバ12は、プリンタの入出力などの基本的な動作から応用動作までを制御するソフトウエアである。
このプリンタドライバ12は、表示制御部12−4と、送信部12−5と、受信部12−6と、入力部12−7と、禁則処理部12−8とを有している。
表示制御部12−4は、印刷設定操作が行われる際に、印刷設定情報を設定するための画面(ポップアップメニュー画面)を表示装置13(例えば、ディスプレイ画面)に表示させる。また、表示制御部12−4は、禁則表示の設定を行うための禁則表示設定画面(図11)を表示装置13に表示させる。
【0060】
送信部12−5は、状態情報送信要求を一又は二以上の画像形成装置20へ送信する。
受信部12−6は、一又は二以上の画像形成装置20から送信されてきた状態情報を受信する。なお、この受信は、情報処理装置10の受信用インタフェイス等を介して行われる。
【0061】
入力部12−7は、表示手段13で画面表示されたポップアップメニュー画面の表示内容にしたがって、UI(user interface、例えば、キーボードやマウス等)の操作により入力された印刷に関する設定情報(印刷設定情報)を受け取る。
また、入力部12−7は、表示手段13で画面表示された禁則表示設定画面(図11)の表示内容にしたがって、UIの操作により入力された「禁則表示を行うか否かを設定する情報(禁則表示設定情報)」を受け取る。
【0062】
禁則処理部12−8は、受信部12−6から受け取った状態情報や、入力部12−7から受け取った印刷設定情報にもとづいて、禁則処理を施す印刷設定情報を決定し、この印刷設定情報の設定に禁則をかける処理を行う。
また、禁則処理部12−8は、入力部12−7からの禁則表示設定情報が「禁則表示を行う旨」を示すときは、印刷設定情報の設定に禁則をかける処理を行い、一方、入力部12−7からの禁則表示設定情報が「禁則表示を行わない旨」を示すときは、印刷設定情報の設定に禁則をかけない処理を行う。
なお、図1においては、情報処理装置が一台のみ設けられているが、一台に限るものではなく、二台以上設けることもできる。
【0063】
画像形成装置20は、ネットワークケーブル30を介して情報処理装置10から送信されてきた印刷情報にもとづいて印刷処理を行う装置であって、例えば、複合装置21,プリンタ(複写機)22,コピー機(図示せず),ファクシミリ(図示せず),スキャナ(図示せず)などが含まれる。
【0064】
複合装置21は、プリンタ機能,コピー機能、ファクシミリ機能,スキャナ機能のうち二以上の機能を有する装置であって、図1に示すように、CPU21−1、ROM21−2、RAM21−3、プリンタコントローラ21−4、受信情報記憶バッファ21−5、中間言語情報記憶バッファ21−6、プリンタ部21−7、給紙カセット21−8、操作表示部21−9、DF用I/F21−10、DF21−11、DF用ケーブル21−12、スキャナ装置21−13、画像処理部21−14、ビットマップメモリ21−15、CODEC21−16、画像メモリ21−17、ネットワークI/F21−18、モデム21−19、NCU21−20、バス21−21などから構成されている。
また、この複合装置21は、ネットワークケーブル30を介して情報処理装置10や、その他の画像形成装置20と接続されている。
これら複合装置21における各構成の機能は、第一実施形態における複合装置21の各構成の機能と同様である。
【0065】
プリンタ(複写機)22は、コンピュータの出力装置の一つであって、演算結果や文字、図形などを紙に印刷する装置である。
このプリンタ22には、インクジェットプリンタ,昇華型熱転写方式プリンタ,ドットインパクトプリンタ,インクジェット式プリンタ,レーザプリンタ,溶融型熱転写方式プリンタなど、各種のプリンタ方式を備えたプリンタが含まれる。
このようなプリンタ22の他、コピー機,ファクシミリ,スキャナにおいても、ネットワークケーブル30を介して情報処理装置10から送信されてきた印刷情報にもとづいて印刷処理が行われる。このため、それらプリンタ22等には、図1に示す構成要素のうち、印刷処理に必要な構成要素が備えられている。
【0066】
なお、図1においては、画像形成装置20が、三台(複合装置21が一台とプリンタ22が二台)設けられているが、三台に限るものではなく、例えば、一台,二台,四台以上であってもよい。
また、画像形成装置20の組み合わせも、複合装置21とプリンタ22に限るものではなく、コピー機,ファクシミリ,スキャナなどとの組み合わせであってもよい。
【0067】
次に、本実施形態のプリンタドライバが搭載された情報処理装置における動作(印刷状態情報処理方法)について、図9を参照して説明する。
同図は、本実施形態の印刷状態情報処理方法の動作手順を示すフローチャートである。
【0068】
アプリケーションで作成されたドキュメントについて印刷処理を行うために、アプリケーション画面上の「印刷」が押下される(印刷開始指示、ステップ30)。
この「印刷」の押下にもとづき、プリンタドライバ12の表示制御部12−4で、印刷処理のためのポップアップメニューが表示手段13に画面表示されるように制御される(プリンタドライバのUI表示、ステップ31)。
この表示されたポップアップメニューにおいて、印刷ジョブに関する情報(印刷設定情報)が入力され、プリンタドライバ12の入力部12−5で受け取られる(印刷ジョブの情報の取得、ステップ32)。この印刷設定情報としては、例えば、用紙サイズ,用紙タイプ,枚数などがある。
【0069】
次いで、プリンタドライバ12の送信部12−1で、現在の画像形成装置20の各種状態を示す状態情報の送信を要求するコマンド(状態情報送信要求)が、画像形成装置20へ送信される(ステップ33)。
受信部12−6で、状態情報送信要求への応答として送信してきた状態情報が受信される(ステップ34)。
【0070】
そして、この受信された状態情報が、ポップアップメニューに反映される(状態情報の表示、ステップ35)。
このポップアップメニューへの反映の具体例を図10に示す。同図においては、画像形成装置20での出力用紙サイズが「原稿サイズと同じ」とされ、原稿サイズが「A4」とされている。また、同図においては、「MP Tray」,「カセット2」,「カセット3」,「カセット4」に禁則がかけられている。
【0071】
ここで、禁則処理部12−8において、入力部12−7からの印刷設定情報と、受信部12−6からの状態情報とが比較され、印刷前あるいは印刷中(出力前あるいは出力中)にエラーが発生するか否かが判断される(ステップ36)。
判断の結果、エラーが発生するものとされたときは、続いて、禁則表示設定(禁則モード)の設定内容が確認される(ステップ37)。
この確認において、禁則表示設定(禁則モード)が「エラー表示を行う」に設定されているときは、禁則処理部12−8で、印刷設定情報の設定に禁則がかけられる(禁則の実行、ステップ38)。一方、禁則表示設定(禁則モード)が「エラー表示を行わない」に設定されているときは、禁則処理部12−8においては、印刷設定情報の設定に対し禁則はかけられない。
【0072】
その後は、任意の時間間隔で、情報処理装置10から画像形成装置20への状態情報送信要求の送信(ステップ33)、状態情報の受信(ステップ34)、印刷設定情報と状態情報との比較(ステップ36)、画像形成装置におけるエラー発生の有無の判断(ステップ36)が実行される。
そして、これら処理が行われている間に、例えば、ユーザにより禁則を解くアクション(例えば、画像形成装置への用紙の補給等)があると、画像形成装置におけるエラー発生の有無の判断(ステップ36)においてエラーが発生しないものと判断され、印刷開始コマンドが情報処理装置10から画像形成装置20へ送信される(ステップ39)。
これにより、画像形成装置20において、印刷出力が開始される。
【0073】
なお、図9においては、ステップ36でエラーが発生しないものと判断されるまでは、画像形成装置20への状態情報送信要求の送信(ステップ33)、状態情報の受信(ステップ34)、印刷設定情報と状態情報との比較(ステップ36)が繰り返し実行されることとなっているが、これら処理を繰り返すことに限るものではなく、例えば、図12に示すように、禁則処理の実行(ステップ38)の後は、ポップアップメニューが表示されている間にその禁則が解除されることはなく、ユーザが「キャンセル」を押下してポップアップメニューの表示を消去しない限りは、その禁則が解除されない(つまり、ステップ33からステップ36までの処理は繰り返さない)ようにすることもできる。
【0074】
さらに、画像形成装置20への状態情報送信要求の送信(ステップ33)は、ユーザが指定したときに、実行させることもできる。
つまり、プリンタドライバ12のポップアップメニューに「状態情報送信要求の送信」に関するボタンを設けておき、このボタンが押下されたときに、画像形成装置への状態情報送信要求の送信(ステップ33)以降の処理を実行するようにすることもできる。
この場合、禁則処理の実行(ステップ38)の後においても、「状態情報送信要求の送信」ボタンが押されることで、再度エラー発生の有無の判断(ステップ36)を行わせることもできる。
【0075】
なお、禁則処理部12−8が禁則処理を行う対象としては、例えば、印刷の開始を指定する設定(「印刷OK」ボタンの押下による設定),用紙サイズの設定,用紙枚数の設定などがある。また、禁則処理部12−8は、複数の画像形成装置の中からエラー発生の可能性がある画像形成装置に対して禁則をかけるようにすることもできる。
【0076】
また、これら設定等に対する禁則を行うか否かについては、ユーザが選択できるようにすることもできる。例えば、図10に示すように、情報処理装置10の表示処理13に表示されるポップアップメニュー内に「禁則表示設定」のボタンを設けておき、この「禁則表示設定」をクリックすることで、禁則表示設定を行うダイアログが表示されるようにする。
禁則表示設定ダイアログは、図11に示すように、選択肢として「エラー表示を行う(ON)」と「エラー表示を行わない(OFF)」がある。そして、これらのうち、「エラー表示を行う(ON)」が選択されると、禁則モードが有効に機能する。一方、「エラー表示を行わない(OFF)」が選択されると、禁則モードは機能しない。
【0077】
次に、印刷状態情報処理プログラムについて説明する。
上記の各実施形態におけるコンピュータ(情報処理装置)の状態情報送信要求送信機能、状態情報受信機能、禁則処理機能等(以下、総称して「禁則実行機能」という。)は、コンピュータの記憶部(ROMや記憶装置等)に記憶された印刷状態情報処理プログラムにより実現される。
【0078】
印刷状態情報処理プログラムは、コンピュータに読み込まれることにより、コンピュータの各構成要素に指令を送り、所定の処理、たとえば、送信部の状態情報送信要求送信処理、受信部の状態情報受信処理、禁則処理部の禁則処理などを行わせる。
これによって、禁則実行機能は、印刷状態情報処理プログラムとコンピュータとが協働した情報処理装置により実現される。
【0079】
なお、禁則実行機能を実現するための印刷状態情報処理プログラムは、コンピュータのROMやハードディスクに記憶される他、コンピュータ読み取り可能な記録媒体、たとえば、外部記憶装置及び可搬記録媒体等に格納することができる。
外部記憶装置とは、CD−ROM等の記憶媒体を内蔵し、情報処理装置に外部接続されるメモリ増設装置をいう。一方、可搬記録媒体とは、記録媒体駆動装置(ドライブ装置)に装着でき、かつ、持ち運び可能な記録媒体であって、たとえば、フレキシブルディスク,メモリカード,光磁気ディスク等をいう。
【0080】
そして、記録媒体に記録されたプログラムは、コンピュータのRAMにロードされて、CPUにより実行される。この実行により、上述した本実施形態の情報処理装置の機能が実現される。
さらに、コンピュータで印刷状態情報処理プログラムをロードする場合、他のコンピュータで保有された印刷状態情報処理プログラムを、通信回線を利用して自己の有するRAMや外部記憶装置にダウンロードすることもできる。このダウンロードされた印刷状態情報処理プログラムも、CPUにより実行され、本実施形態の情報処理装置の禁則処理機能を実現する。
【0081】
以上、本発明のプリンタドライバ、情報処理装置、印刷状態情報処理方法及び印刷状態情報処理プログラムの好ましい実施形態について説明したが、本発明に係るプリンタドライバ、情報処理装置、印刷状態情報処理方法及び印刷状態情報処理プログラムは上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した第二実施形態では、禁則処理部が印刷開始設定に対して禁則をかけることを示したが、この禁則処理は、印刷開始設定に限定されるものではなく、例えば、用紙サイズの設定,用紙枚数の設定,用紙方向の設定などにその禁則をかけることもできる。
【0082】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、指示したプリンタにプリントコマンドなどを送信する前に、その指示したプリンタにセットされている用紙サイズなどの情報(状態情報)の送信を要求し、この結果に基づきプリンタドライバは、選択できない用紙サイズに禁則をかけることにより、プリントを開始したが用紙がないので停止するというような無駄をなくすことができる。
【0083】
また、プリンタドライバは、用紙サイズの他、用紙枚数やトナー残量についても状態情報として画像形成装置から受信し、この状態情報にもとづいて、禁則をかけるか否かを判断できる。
したがって、ユーザは、その禁則処理により、画像形成装置でエラー発生の可能性があることを必ず知得でき、このため、無駄な印刷設定操作を減少させることができる。さらに、エラー発生によりドキュメントやコマンド等を取り消す作業の回数をも減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第一及び第二実施形態のプリンタシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る第一実施形態の情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る第一実施形態の情報処理装置における動作手順を示すフローチャートである。
【図4】本発明に係る第一実施形態の情報処理装置に表示される印刷に関するポップアップメニューの例を示す説明図である。
【図5】情報処理装置に表示される印刷に関する他のポップアップメニューの例を示す説明図である。
【図6】本発明に係る第一実施形態の情報処理装置における他の動作手順を示すフローチャートである。
【図7】情報処理装置に表示される印刷に関するさらに他のポップアップメニューの例を示す説明図である。
【図8】本発明に係る第二実施形態の情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明に係る第二実施形態の情報処理装置における動作手順を示すフローチャートである。
【図10】本発明に係る第二実施形態の情報処理装置に表示される印刷に関するポップアップメニューの例を示す説明図である。
【図11】禁則表示設定ダイアログを示す説明図である。
【図12】本発明に係る第二実施形態の情報処理装置における他の動作手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 プリンタシステム
10 情報処理装置
11 アプリケーションソフトウエア
12 プリンタドライバ
12−1 セット用紙情報要求
12−2 コマンド送信機能
12−3 セット用紙情報表示機能
12−4 ポップアップ画面表示制御機能(表示制御部)
12−5 状態情報送信要求送信機能(送信部)
12−6 状態情報受信機能(受信部)
12−7 印刷設定情報入力機能(入力部)
12−8 禁則処理機能(禁則処理部)
13 表示手段
20 画像形成装置
21 複合装置
21−8 給紙カセット
22a プリンタA
22b プリンタB
30 ネットワークケーブル
Claims (13)
- アプリケーションソフトウエアで作成されたドキュメントを画像形成装置に印刷させるためのプリンタドライバであって、
画像形成装置に印刷させる前に、一又は二以上の前記画像形成装置へ状態情報送信要求を送信する送信部と、
前記一又は二以上の画像形成装置から状態情報を受信する受信部と、
前記状態情報にもとづいて、前記印刷に関する情報の設定に禁則をかける禁則処理部とを有した
ことを特徴とするプリンタドライバ。 - 前記状態情報が、前記画像形成装置のトナー残量を示すトナー残量情報を有し、
前記禁則処理部が、前記トナー残量情報の示すトナー残量が残量無し又は残量少量を示すときに、前記印刷に関する情報の設定に禁則をかける
ことを特徴とする請求項1記載のプリンタドライバ。 - 前記印刷に関する情報の全部又は一部を表示手段に表示させる表示制御部と、
前記印刷に関する情報の設定内容を印刷設定情報として入力する入力部とを有し、
前記禁則処理部が、前記入力部からの前記印刷設定情報と、前記受信部からの前記状態情報とを比較した結果にもとづいて、印刷に関する情報の設定に禁則をかける
ことを特徴とする請求項1又は2記載のプリンタドライバ。 - 前記印刷設定情報が、用紙サイズを指定する用紙サイズ指定情報を有し、
前記状態情報が、前記画像形成装置に現在セットされている用紙のサイズを示す用紙サイズセット情報を有し、
前記禁則処理部が、前記用紙サイズ指定情報の示す用紙サイズと、前記用紙サイズセット情報の示す用紙サイズとを比較して、一致した用紙サイズが無いときに、前記印刷に関する情報の設定に禁則をかける
ことを特徴とする請求項3記載のプリンタドライバ。 - 前記禁則処理部が、前記入力部からの前記印刷設定情報と、前記受信部からの前記状態情報とを比較し、印刷前又は印刷中に前記画像形成装置でエラーが発生するものと判断したときに、前記印刷に関する情報の設定に禁則をかける
ことを特徴とする請求項3又は4記載のプリンタドライバ。 - 前記印刷設定情報が、印刷枚数を指定する印刷枚数情報と、前記用紙サイズ指定情報とを有し、
前記状態情報が、前記画像形成装置に現在セットされている各用紙サイズの残量を示す用紙残量情報と、前記用紙サイズセット情報とを有し、
前記禁則処理部が、前記印刷枚数情報の示す印刷枚数と、前記用紙サイズ指定情報に示された用紙サイズについての前記用紙残量情報の示す用紙残量とを比較し、前記印刷枚数が前記用紙残量よりも多いときに、前記画像形成装置でエラーが発生するものと判断して、前記印刷に関する情報の設定に禁則をかける
ことを特徴とする請求項5記載のプリンタドライバ。 - 前記禁則処理部で禁則がかけられる設定が、前記状態情報を送信してきた画像形成装置に前記印刷を実行させる設定を含む
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のプリンタドライバ。 - 前記表示手段が、禁則表示を行うか否かを選択する禁則表示設定画面を表示し、
前記入力部が、前記禁則表示設定画面の表示内容にしたがって、禁則表示を行う旨又は行わない旨のうちいずれか一方を示す情報を禁則表示設定情報として入力し、
前記禁則処理部は、前記入力部からの前記禁則表示設定情報が禁則表示を行う旨を示すときは、前記印刷に関する情報の設定に禁則をかける処理を行い、一方、前記入力部からの前記禁則表示設定情報が禁則表示を行わない旨を示すときは、前記印刷に関する情報の設定に禁則をかけない処理を行う
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のプリンタドライバ。 - パソコンのアプリケーションで作成したドキュメントをプリントするためのプリンタドライバであって、
アプリケーションで作成したドキュメントを印刷するために、アプリケーションの印刷メニューを操作したときに、印刷メニューを表示する第1のステップと、この印刷メニューで指示したプリンタにセットされている用紙情報を要求するコマンドを発信する第2のステップと、この用紙情報を要求するコマンドを受けた前記指示したプリンタからの送信される用紙情報を受信する第3のステップと、この受信した用紙情報に基づき、前記印刷メニューの用紙サイズ選択メニューで、前記指示したプリンタにセットされていない用紙は選択できないように禁則をかける第4のステップと、からなる
ことを特徴とするプリンタドライバ。 - パソコンのアプリケーションで作成したドキュメントをプリントするためのプリンタドライバであって、
アプリケーションで作成したドキュメントを印刷するために、アプリケーションの印刷メニューを操作したときに、印刷メニューを表示する第1のステップと、このパソコンからプリントアウトできるプリンタにセットされている用紙情報を要求するコマンドを各々のプリンタに発信する第2のステップと、この用紙情報を要求するコマンドを受けた前記各々のプリンタから送信される用紙情報を受信する第3のステップと、アプリケーションが指示した用紙サイズが前記各々のプリンタにセットされていないものである場合は、そのプリンタを選択できないように禁則をかける第4のステップとからなる
ことを特徴とするプリンタドライバ。 - 前記請求項1〜請求項10のいずれかに記載されたプリンタドライバを備えた
ことを特徴とする情報処理装置。 - 情報処理装置が、アプリケーションソフトウエアで作成されたドキュメントを画像形成装置に印刷させる印刷状態情報処理方法であって、
画像形成装置に印刷させる前に、一又は二以上の前記画像形成装置へ状態情報送信要求を送信する送信処理と、
前記一又は二以上の画像形成装置から状態情報を受信する受信処理と、
前記状態情報にもとづいて、前記印刷に関する情報の設定に禁則をかける禁則処理とを有した
ことを特徴とするプリンタ状態情報処理方法。 - アプリケーションソフトウエアで作成されたドキュメントを画像形成装置に印刷させる処理を情報処理装置に実行させる印刷状態情報処理プログラムであって、
画像形成装置に印刷させる前に、一又は二以上の前記画像形成装置へ状態情報送信要求を送信する送信処理と、
前記一又は二以上の画像形成装置から状態情報を受信する受信処理と、
前記状態情報にもとづいて、前記印刷に関する情報の設定に禁則をかける禁則処理とを前記情報処理装置に実行させる
ことを特徴とする印刷状態情報処理プログラム。
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