JP2004005067A - 個人間代行契約仲介方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】旅行先での所定行為の代行契約を個人間で締結させることができる個人間代行契約仲介方法を、提供する。
【解決手段】旅行へ出る予定があり且つ旅行先で他人のために所定行為の代行を行う用意がある受注希望者が、サーバ装置1に対してその旅行の目的地及び旅行期間を通知すると、これらの情報が旅行情報データベース134に登録される。その後、発注希望者がサーバ装置1に対して、行為履行地及び期限を通知すると、これに合致する受注希望者のリストを応答する。発注希望者が、このリスト中の何れかの受注希望者を特定して行為代行の条件を通知すると、個人間行為代行契約仲介システム122は、その条件を承諾するか否かを、特定された受注希望者に問い合わせる。受注希望者が条件を承諾する旨を応答すると、個人間行為代行契約仲介システム122は、その条件の下に成立した行為代行契約の内容を、契約内容データベース135に登録する。
【選択図】 図1
【解決手段】旅行へ出る予定があり且つ旅行先で他人のために所定行為の代行を行う用意がある受注希望者が、サーバ装置1に対してその旅行の目的地及び旅行期間を通知すると、これらの情報が旅行情報データベース134に登録される。その後、発注希望者がサーバ装置1に対して、行為履行地及び期限を通知すると、これに合致する受注希望者のリストを応答する。発注希望者が、このリスト中の何れかの受注希望者を特定して行為代行の条件を通知すると、個人間行為代行契約仲介システム122は、その条件を承諾するか否かを、特定された受注希望者に問い合わせる。受注希望者が条件を承諾する旨を応答すると、個人間行為代行契約仲介システム122は、その条件の下に成立した行為代行契約の内容を、契約内容データベース135に登録する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、何れかの目的地へ旅行しようとする個人,及び、他者に対して特定場所にて所定行為の代行を依頼しようとする個人に対して、インターネット等のネットワークを介した行為代行契約締結の機会を提供する個人間行為代行契約仲介方法,及び、ネットワークを介して端末と通信可能なコンピュータに対してこのような個人間行為代行契約仲介方法を実施させるためのプログラムに、関する。
【0002】
【従来の技術】
近年のネットワーク化に伴い、情報や物流の地域的格差は小さくなっているので、人は、自宅や職場に居ながら、国内の各地方や諸外国の情報や物品を得ることができる。しかしながら、ネットワークを介して得られる情報には限りがある。しかも、情報を得るだけでは、その地に対して積極的に作用を及ぼすことはできない。また、地域間での物価の格差や、通貨レートの偏りや、各国毎の税制の相違に起因して、同じ商品であっても、場所毎にその販売価格が異なる場合がある。しかも、商品の種類によっては、特定場所でしか購入できない物もある。そのため、人は、旅行に出て、旅行先において様々な行為(生の情報の直接的感得,物や人に対して直接的作用を及ぼす動作,その地でしか買えない商品の購入,自己の居住地よりも安い価格で販売されている商品の購入,等)を行うのである。
【0003】
但し、旅行に出るには費用と時間が掛かるので、これらに余裕のない人は、おいそれと自ら旅行に出られるわけではない。そのため、或る場所において或る行為を行いたいという欲求がある人は、自らがその地へ旅行することができないのであれば、その地へ旅行する知人を捜して、その行為の代行を依頼することにより、その欲求を満足させることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような人がその欲求を抱いた時点で、その地へ旅行する知人が直ぐに見つかることは、希である。仮に、そのような知人が見つかったとしても、知人という人的関係の維持を考慮すると、有償で依頼するのも、無償で依頼するのも、憚られる場合がある。
【0005】
一方、インターネット上の掲示板において、その地へ旅行する他人を募り、その他人に対してその行為を依頼することも可能であるが、掲示板では通常発言者は匿名で発言を行うので、行為代行契約の成立性には問題がある。そのため、行為自体に費用が掛かる場合や手数料を取り決めた場合には、その授受に関して当事者間でトラブルが生じる場合がある。
【0006】
本発明は、これらの問題点に鑑みてなされたものであり、その課題は、何れかの目的地へ旅行する予定があり且つ他者の為に所定行為を代行する用意がある個人,及び、他者に対して特定場所にて所定行為の代行を依頼したい個人を、ネットワークを介して広く募り、行為代行について合意できた個人間でその行為代行契約を締結させることができる個人間行為代行契約仲介方法,及び、ネットワークを介して端末と通信可能なコンピュータに対してこのような個人間行為代行契約仲介方法を実施させるためのプログラムを、提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために案出された本発明による個人間行為代行契約仲介方法の第1の態様は、旅行へ出る予定があり且つ旅行先で他人のために所定行為の代行を行う用意がある受注希望者と、他人に特定場所での所定行為の代行を依頼したい発注希望者との間での行為代行契約の締結を支援する個人間行為代行契約仲介方法であって、ネットワークを介して複数の端末と通信を行うコンピュータシステム内において、記憶媒体に格納されたプログラムに従って各種制御を実行する処理装置が、何れかの受注希望者が操作する端末から、旅行の目的地及び旅行期間を特定する情報を受信する毎に、これら情報及びその受注希望者の識別情報からなるレコードを第1記憶部に格納し、何れかの発注希望者が操作する端末から、行為履行地及び期限を特定する情報を受信すると、これら行為履行地及び期限に適合するレコードを前記第1記憶部から抽出して、そのリストを前記発注希望者が操作する端末へ応答し、前記リストが送信された端末から、何れかのレコードを特定する情報及び行為の条件を受信すると、特定されたレコードに含まれる識別情報が示す受注希望者に対して、その条件を承諾する否かを問い合わせるメッセージを送信し、前記メッセージが送信された受注希望者が操作する端末から、前記条件を承諾する情報を受信すると、当該条件の下に成立した行為代行契約の内容を、第2記憶部に格納することを、特徴とする。
【0008】
このように構成されると、受注希望者が自ら予定する旅行の目的地及び旅行期間を特定する情報をコンピュータシステムに送信する毎に、それらの情報及び受注希望者の識別情報からなるレコードが第1記憶部に格納されるので、第1記憶部には、様々な場所に様々な時期に旅行する受注希望者についての情報が蓄積される。従って、このように蓄積された後で、何れかの発注希望者が、自ら希望する行為の履行地及び期限をコンピュータシステムに送信すると、その行為履行地と一致する場所へその期限までに旅行する1又は複数の受注希望者についてのレコードが第1記憶部から抽出され、その情報を一覧したリストが応答される。このリスト中から発注希望者が何れかの受注希望者を選択し、自らが希望する行為の内容を詳細に特定する条件をコンピュータシステムに通知すると、コンピュータシステムが、選択された受注希望者に対して、その条件を承諾するか否かを問い合わせるメッセージを送信する。そして、受注希望者がその条件を承諾すれば、その条件について発注希望者及び受注希望者の合意がなされたことになるので、原則的に、行為代行契約が成立したことになる。そこで、受注希望者がその条件を承諾する旨をコンピュータシステムに通知すると、コンピュータシステムは、その行為代行契約の内容を第2記憶部に記録する。このように、本発明によれば、発注希望者は、ネットワークを介して、自ら希望する行為を代行してくれる受注希望者を、探すことができる。また、受注希望者は、ネットワークを介して、自ら予定する旅行先での行為代行を求める発注希望者を、広く募ることができる。
【0009】
上記課題を解決するために案出された本発明による個人間行為代行契約仲介方法の第2の態様は、旅行へ出る予定があり且つ旅行先で他人のために所定行為の代行を行う用意がある受注希望者と、他人に特定場所での所定行為の代行を依頼したい発注希望者との間での行為代行契約の締結を支援する個人間行為代行契約仲介方法であって、ネットワークを介して複数の端末と通信を行うコンピュータシステム内において、記憶媒体に格納されたプログラムに従って各種制御を実行する処理装置が、何れかの発注希望者が操作する端末から、行為の履行地,期限及び条件を特定する情報を受信する毎に、これら情報及びその発注希望者の識別情報からなるレコードを第1記憶部に格納し、何れかの受注希望者が操作する端末から、旅行の目的地及び旅行期間を特定する情報を受信すると、これら旅行の目的地及び旅行期間に適合するレコードを前記第1記憶部から抽出して、そのリストを前記受注希望者が操作する端末へ応答し、前記リストが送信された端末から、何れかのレコードを特定する情報を受信すると、特定されたレコードに含まれる識別情報が示す発注希望者に対して、そのレコード中の条件を承諾する否かを問い合わせるメッセージを送信し、前記メッセージが送信された発注希望者が操作する端末から、前記条件を承諾する情報を受信すると、当該条件の下に成立した行為代行契約の内容を、第2記憶部に格納することを、特徴とする。
【0010】
このように構成されると、発注希望者が自ら希望する行為の履行地,期限及び条件を特定する情報をコンピュータシステムに送信する毎に、それらの情報及び受注希望者の識別情報からなるレコードが第1記憶部に格納されるので、第1記憶部には、様々な期限を指定した様々な行為履行地での行為を希望する発注希望者についての情報が蓄積される。従って、このように蓄積された後で、何れかの受注希望者が、自ら予定する旅行の目的地及び旅行期間をコンピュータシステムに送信すると、その目的地と一致する場所でのその旅行期間で間に合う行為を希望する発注希望者についてのレコードが第1記憶部から抽出され、その情報を一覧したリストが応答される。このリスト中から受注希望者が何れかの発注希望者を選択すると、コンピュータシステムが、選択された発注希望者に対して、その条件を承諾するか否かを問い合わせるメッセージを送信する。そして、発注希望者がその条件を承諾すれば、その条件について発注希望者及び受注希望者の合意がなされたことになるので、原則的に、行為代行契約が成立したことになる。そこで、発注希望者がその条件を承諾する旨をコンピュータシステムに通知すると、コンピュータシステムは、その行為代行契約の内容を第2記憶部に記録する。
このように、本発明によれば、受注希望者は、ネットワークを介して、自ら予定する旅行先での行為代行を求める発注希望者を、探すことができる。また、発注希望者は、ネットワークを介して、自ら希望する行為を代行してくれる受注希望者自を、広く募ることができる。
【0011】
なお、本発明において「旅行」とは、海外旅行及び国内旅行、観光旅行及びビジネス旅行、宿泊旅行及び日帰り旅行、交通機関を利用した旅行及び徒歩旅行を全て含む。即ち、「旅行」には、その者の生活圏の外に外出する一切の行為が含まれる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本発明による個人間行為代行契約仲介方法の実施の形態を、説明する。
(システム構成)
図1は、上記個人間行為代行契約仲介方法が実現されているネットワークシステムの概略構成を示すブロック図である。この図1に示されるように、このネットワークシステムは、コンピュータシステムとしての1台のサーバ装置1と、複数のユーザ端末2(図1においては2台[2a,2b]のみ図示)とから、構成されている。このサーバ装置1は、インターネット接続サービス(ISP)及び有料コンテンツ提供サービスを実施する業者(以下、「プロバイダ」と称する)によって運営されており、このサービス提供者と予め契約を結んでいる会員(以下、単に「会員」と称する)が操作するユーザ端末2に対してこれら各サービスを実施するとともに、アクセス資格を問わずに無料ウェッブコンテンツ(HTMLデータ,その他のデジタルコンテンツ)をインターネット上に公開する装置である。なお、図1においては、説明の都合上、サーバ装置1を1台のコンピュータとして図示したが、サーバ装置1が持つとしている各機能が、夫々、サービス提供者によって運営されている別々のコンピュータに分担されていても良いし、個々の機能が複数のコンピュータに分散されて実現されても良い。
【0013】
図1に示された各ユーザ端末2a,2bは、このサービス提供者と予め契約を結んでいる会員が操作するユーザ端末であるので、サーバ装置1に対して、インターネットNを介して(ゲートウェイ接続にて)接続できるとともに、アクセスポイント4を介して(アクセスポイント接続にて)接続できる。また、各ユーザ端末2a,2bは、他の一般的なウェッブサーバ装置に対して、インターネットNを介して(若しくは、アクセスポイント4経由で接続したサーバ装置1によるインターネット接続サービスを通じて)、アクセスすることができる。
【0014】
各ユーザ端末2a,2b(図1においてはユーザ端末2bの内部図示は省略)は、インターネット接続可能なコンピュータであり、例えば、互いにバスBによって接続されたCPU[Central processing unit]20,通信アダプタ21.ディスプレイ22,入力装置23,RAM[Random access memory]24及びハードディスク25から、構成されている。これらのうち、CPU20は、このユーザ端末2全体を制御する中央処理装置である。また、通信アダプタ21は、アクセスポイント4又はインターネットNに(他のISP経由で)繋がる回線との物理インターフェースをなす装置であり、具体的には、モデム,TA[TerminalAdapter],ルータ等である。ディスプレイ22は、CPU20によって生成された画像を表示する表示装置である。入力装置23は、キーボード及びマウスからなる。RAM24は、CPU20が各種プログラムを実行するに際しての作業領域が展開される主記憶装置である。
【0015】
ハードディスク25は、CPU20によって読み出されて実行される各種プログラムを、格納している。このハードディスク25が格納しているプログラムには、通信アダプタ21を介してサーバ装置1や他のウェッブサーバ装置3との間でTCP/IP[Transmission Contrl Protocol/Internet Protocol]に従った通信を行う機能を含むオペレーティングシステム(図示略),このオペレーティングシステム26の通信機能を用いてサーバ装置1に対して各種メッセージを送信するとともにこれらメッセージに応じてサーバ装置1が送信して来たウェッブコンテンツ(HTML[Hyper Text Markup Language]データ等からなる画面データ)を解釈して表示するブラウザ26,SMTP[Simple Mail Transfer Protocol]及びPOP[Post Office Protocol]に従ったメールの送受信を行うメーラ27を、含む。上記ブラウザ26やメーラ27は、一般的に市販されているプログラムであるので、その処理内容についての詳細な説明は省略する。
【0016】
サーバ装置1は、ここでは一台のコンピュータであるとして説明するので、互いにバスBによって接続されたCPU10,通信アダプタ11,RAM12及びハードディスク13から、構成されている。これらのうち、CPU10は、このサーバ装置1全体の制御を行う中央処理装置である。また、RAM12は、CPU10が各種処理を実行するに際しての作業領域が展開される主記憶装置である。また、通信アダプタ11は、インターネットNが構築されている回線(インターネットバックボーン)及びアクセスポイント4に繋がる回線(WAN[Wide Area Network])とのインターフェースをなす通信装置である。
【0017】
ハードディスク13は、CPU20によって読み出されて実行される各種プログラム130及び各種データを格納している記憶媒体である。このハードディスク13が格納している各種プログラム130には、このサーバ装置1の本来の機能であるインターネット接続サービスを実施するためのシステム(図示略),有料コンテンツ提供サービスを実施するためのシステム(図示略),これらのサービスを会員に対して実施する際にアクセス元会員の認証を行うための認証システム120,各会員に対してサービスに対する会費を課金するために元々プログラミングされた課金システム121の他、本発明を実施するためにプログラミングされた個人間行為代行契約仲介システム122,個人間決済仲介システム123及び発送管理システム124が、含まれている。
【0018】
この個人間行為代行契約仲介システム122は、具体的には、一般的なWWWサーバプログラム1220と、このWWWサーバプログラム1220が所定URLを指定したHTTPリクエストメッセージを受信した時に起動される複数のCGIプログラム又は又はJava(米国、その他の国における米国Sun Microsystems社の商標または登録商標)サーブレットとから、構成されている。
【0019】
なお、上記した各種プログラムは、実際には、ハードディスク13からRAM12上に順次ページングされて実行されるが、図1では、RAM12の容量が非常に大きいものであるとの想定の下で、これら各種プログラムの全てがRAM12上に展開された状態が示されている(但し、インターネット接続サービスを実施するためのシステム及び有料コンテンツ提供サービスを実施するためのシステムについては、図示略)。
【0020】
また、ハードディスク13が格納している各種データには、WWWサーバ1220が各ユーザ端末2からのHTTPリクエストメッセージに応じて直接(各CGIによることなく)読み出して応答することができる静的なウェッブページ(図9に示す認証画面,図10に示すメニュー画面,図11や図12に示すマップ,等)を表示するためにウェッブページ領域131に格納されているHTMLデータ1310,及び、図示せぬインターネット接続サービスを実施するためのシステムや有料コンテンツ提供サービスを実施するためのシステムによってレコードの登録がなされて認証システム120によって参照される会員データベース(各会員の会員ID,パスワード及び電子メールアドレスを相互に対応付けて記憶したデータベース)132の他、個人間代行契約システム122によってレコードの登録がなされる注文情報データベース133,旅行情報データベース134及び契約内容データベース135が、含まれている。
(処理内容)
次に、ハードディスク13からRAM12上に読み出された個人間行為代行契約仲介システム122に従ってCPU10が実行する処理の内容を、図2乃至図8のフローチャート,及び、図9乃至図20の画面例を参照して、時系列順に説明する。
【0021】
図2の処理は、何れかのユーザ端末2a、2b上で実行されているブラウザ26が、会員による入力装置23への操作に従って、特定URLを指定したHTTPリクエストメッセージを、サーバ装置1上のWWWサーバ1220へ送信し、このWWWサーバ1220が、個人間代行契約仲介システム122を構成するCGIプログラム又はサーブレットを起動することによって、スタートする。
【0022】
スタート後最初のS001では、個人間行為代行契約仲介システム122は、認証システム120に対して、認証処理を依頼する。認証処理を依頼された認証システム120は、図9に示す認証画面を表示させるためのHTMLデータを、ブラウザ26へ送信する。このHTMLデータには、図9に示されるID欄51,パスワード欄52及び「OK」ボタン53を画面中に表示させるとともに、「OK」ボタン53がクリックされた時にID欄51及びパスワード欄52に夫々入力されている二つの文字列を会員ID及びパスワードとして認証システム120へ送信させるための設定(フォームタグ)が、組み込まれている。認証システム120は、このHTMLデータを送信したブラウザ26から会員ID及びパスワードを受信すると、受信した会員ID及びパスワードを会員データベース132内に登録されている会員ID及びパスワードの全組合せと照合する。そして、認証システム120は、受信した会員ID及びパスワードの組合せが会員データベース132内に登録されていない場合には、エラー画面(図示略)を表示させるためのHTMLデータをブラウザ26へ送信して、会員ID及びパスワードが再度送られてくるのを待ち、受信した会員ID及びパスワードの組合せが会員データベース132内に登録されている場合には、個人間行為代行契約仲介システム122に認証がなされた旨を応答する。
【0023】
このようにして会員によるアクセスであることが確認されると、個人間行為代行契約仲介システム122は、次のS002において、図10に示すメニュー画面を表示させるためのHTMLデータを、ブラウザ26へ送信する。このHTMLデータには、上記発注希望者によってクリックされることを予定されている「注文内容を登録する」ボタン54及び「注文者リストの中から選ぶ」ボタン55,並びに、上記受注希望者によってクリックされることを予定されている「旅行情報を登録する」ボタン56及び「発注者リストの中から選ぶ」ボタン57をを画面中に表示させるとともに、各ボタン54〜57がクリックされた時に夫々に対応する処理を起動させるための設定(アンカータグ)が、組み込まれている。その為、利用受付CGI1221は、次のS003において、クリックされた各ボタン54〜57に対応したURLを指定したブラウザ26からのHTTPリクエストメッセージを、待つ。
【0024】
そして、このようなHTTPリクエストメッセージを受信すると、個人間行為代行契約仲介システム122は、そのメッセージに含まれるURLが「注文内容を登録する」ボタン54に対応していれば処理をS004へ進め、「受注者リストの中から選ぶ」ボタン55に対応していれば処理をS005へ進め、「旅行情報を登録する」ボタン56に対応していれば処理をS006へ進め、「発注者リストの中から選ぶ」ボタン57に対応していれば処理をS007へ進める。
【0025】
S006では、個人間行為代行契約仲介システム122は、旅行情報登録処理を実行する。図3は、S006にて実行される旅行情報登録処理サブルーチンを示すフローチャートである。このサブルーチンに入って最初のS101では、個人間行為代行契約仲介システム122は、リクエスト元ブラウザ26に対して、図示せぬ旅行情報入力フォームを表示させるためのHTMLデータを送信する。このHTMLデータには、各項目の情報が入力されるべき多数の欄及び「送信」ボタンを画面に表示させるとともに、この「送信」ボタンがクリックされた時に各欄に入力された情報を個人間行為代行契約仲介システム122へ送信させるための設定(フォームタグ)が、組み込まれている。この旅行情報入力フォームによって入力される項目は、旅行先の国(自国を含む),利用空港,旅行先地方(国内の州,準州,テリトリー,郡,都道府県,市町村,等),旅行期間,最終受注受付日,会員ID,購入可能商品の購入価格の上限及び下限(代行可能な行為が物品購入の場合),希望する商品輸送手段(代行可能な行為が物品購入の場合),受付可能な商品購入代金の支払方法及び通貨(代行可能な行為が物品購入の場合),行為代行の条件,その他の条件である(旅行の目的地及び旅行期間を特定する情報,並びに、受注希望者の識別情報に相当)。
【0026】
次のS102では、個人間行為代行契約仲介システム122は、S101にて送信したHTMLデータを受信したブラウザ26が、旅行情報入力フォームに入力された情報を送信して来るのを、待つ。そして、情報を受信すると、個人間行為代行契約仲介システム122は、S103において、受信した情報に一意の識別子(受注コード)を付したレコードを、第1記憶部としての旅行情報データベース134に格納する。
【0027】
次のS104では、個人間行為代行契約仲介システム122は、受注希望者であるアクセス元会員(S001にて認証された会員)に対して、所定の申込料を課金する様、課金システム121に対して指示する。S104を完了すると、個人間行為代行契約仲介システム122は、この旅行情報登録処理サブルーチンから図2のメインルーチンに戻って、全処理を終了する。
【0028】
一方、S007では、個人間行為代行契約仲介システム122は、発注処理を実行する。図4は、S007にて実行される発注処理サブルーチンを示すフローチャートである。
【0029】
このサブルーチンに入って最初のS201では、個人間行為代行契約仲介システム122は、履行地選択処理を実行する。これは、発注希望者が他者に依頼する行為の履行地を特定するための処理である。具体的には、個人間行為代行契約仲介システム122は、最初に、図11に示す世界地図を表示させるためのHTMLデータを、リクエスト元ブラウザ26へ送信する。このHTMLデータには、北米,南米,欧州,アジア,アフリカ,オセアニア,日本の各地域毎にエリアが設定されている世界地図を表示させるとともに、各エリアがクリックされた時にその地域の詳細地図を要求させる設定が、組み込まれている。そして、何れかの地域の詳細地図を要求するHTTPメッセージを受信すると、個人間行為代行契約仲介システム122は、その地域の詳細地図を表示させるためのHTMLデータを、リクエスト元ブラウザ26へ送信する。このHTMLデータには、図12に示すように、その地域に含まれる国毎にエリアが設定されている地図を表示させるとともに、各エリアがクリックされた時にその国を特定するメッセージを送信させる設定が、組み込まれている(なお、世界地図において日本がクリックされた場合には、日本の各地方毎にエリアが設定されている地図を表示させるためのHTMLデータを、リクエスト元ブラウザ26へ、送信する。また、アメリカやロシアのように国自体が広くて一般的観光地が分散している国が特定された場合には、更に、その国内の各地方を選択させるためのHTMLデータを、リクエスト元ブラウザ26へ送信する)。そして、何れかの国又は地方を特定するメッセージ(行為履行地を特定する情報)を受信すると、個人間行為代行契約仲介システム122は、その国又は地方を履行地として選択する。
【0030】
次のS202では、個人間行為代行契約仲介システム122は、期限設定を実行する。これは、発注希望者が他者に依頼する行為の履行期限を特定するための処理である。具体的には、個人間行為代行契約仲介システム122は、図13に示すように、現在日時を含む月以降の月別カレンダー(例えば12箇月分)を表示させるためのHTMLデータを動的に生成し、このHTMLデータをリクエスト元ブラウザ26へ送信する。なお、このHTMLデータには、カレンダー上の何れかの日がクリックされた時にその月日を特定するメッセージを送信させる設定が、組み込まれている。そして、何れかの月日を特定するメッセージ(期限を特定する情報)を受信すると、個人間行為代行契約仲介システム122は、その月日を期限として設定する。
【0031】
次のS203では、個人間行為代行契約仲介システム122は、S201にて選択された履行地を旅行先として含み、且つ、その旅行期間がS202にて設定された期限以前であり、且つ、その最終受注受付日が処理当日以降である全てのレコードを、旅行情報データベース134から抽出する。
【0032】
次のS204では、個人間行為代行契約仲介システム122は、S203にて抽出した全レコードに基づいて受注者リスト画面を表示させるためのHTMLデータを生成する。この受注者リスト画面は、図14に示すように、各レコードの内容を表形式にて一覧表示した画面である。なお、このHTMLデータには、各レコードの受注コードがクリックされた時に、その受注コードを特定するメッセージを送信させる設定が、組み込まれている。
【0033】
次のS205では、個人間行為代行契約仲介システム122は、S204にて生成したHTMLデータを、リクエスト元ブラウザ26へ送信する。
【0034】
次のS206では、個人間行為代行契約仲介システム122は、S205にて送信したHTMLデータを受信したブラウザ26が何れかの受注コードを特定したメッセージを送信してくるのを、待つ。そして、そのようなメッセージを受信すると、個人間行為代行契約仲介システム122は、処理をS207へ進める。
【0035】
S207では、個人間行為代行契約仲介システム122は、S206にて受信したメッセージにおいて指定されている受注コードを持つレコードを旅行情報データベース134から読み込む。そして、読み込んだレコード中の会員IDを組み込んだ問い合わせフォームを表示させるためのHTMLデータを、リクエスト元ブラウザ26へ送信する。この問い合わせフォームは、図15に示すように、S201にて選択された行為履行地の国名を表示する欄58,発注希望者が希望する行為履行地の詳細な地名を入力するための欄59,S202にて設定された期限を表示する欄60,発注希望者が依頼しようとする行為(物品購入,その他の行為[ACTIVITY])を選択するための「物品購入」ボタン61及び「ACTIVITY」ボタン62,発注希望者が希望する発送方法(プロバイダが指定する手段を用いるか、当事者間で別途取り決める手段を用いるか)を選択するための「プロバイダ指定」ボタン63及び「当事者間取引」ボタン64,発注希望者が希望する決済通貨(行為履行地の現地通貨又は自国通貨)を選択するための「現地通貨」ボタン65及び「日本円」ボタン66,希望者が希望する費用(受注者に支払うべき物品購入代金,購入手数料,行為対価)の支払い方法(クレジットカード,銀行振り込み,代引き,等)を選択するためのドロップダウンリストボックス67,発注希望者が希望する諸条件を入力するための欄68,その他の別記事項を入力するための欄69,「物品購入」ボタン61がクリックされた場合に購入対象物品を特定するブランド名を入力するための欄610,品番を入力するための欄611,色を入力するための欄612,サイズを入力するための欄613,個数を入力するための欄614,概算販売価格を入力するための欄615,購入価格の上限を入力するための欄616,及び、購入価格の下限を入力するための欄617,「ACTIVITY」ボタン62がクリックされた場合に依頼対象行為を具体的に入力するための欄620,及び、行為対価を入力するための欄621,並びに、「送信」ボタン70が、含まれている。そして、このHTMLデータには、「送信」ボタン70がクリックされた場合に、フォーム中の各アイテムに設定された情報を送信させる設定(フォームタグ)が、組み込まれている。
【0036】
次のS208では、個人間行為代行契約仲介システム122は、S207にて送信したHTMLデータを受信したブラウザ26が上記情報を含むメッセージを送信して来るのを、待つ。そして、そのようなメッセージを受信すると、個人間行為代行契約仲介システム122は、処理をS209へ進める。
【0037】
S209では、個人間行為代行契約仲介システム122は、受信したメッセージに含まれる情報に基づいて、その内容を組み込んだ受注者用契約合意書を生成する。図16は、この受注者用契約合意書の一例である。図16に示されるように、この受注者用契約合意書には、発注希望者によって問い合わせフォームに設定された行為代行の諸条件及び一意の依頼コードが書換不能な態様で表示されているとともに、受注希望者がサインの代わりとして自己のメンバーID及びメールアドレスを書き込むことができる欄が含まれている。そして、個人間行為代行契約仲介システム122は、生成した受注者用契約合意書を添付した注文メール(条件を承諾するか否かを問い合わせるメッセージ)を、S207にて読み込んだレコード中の会員IDに対応して会員データベース132に登録されているメールアドレス宛に、送信する。
【0038】
次のS210では、個人間行為代行契約仲介システム122は、S209にて送信した注文メールに対する応答(電子メール)を待つ。そして、応答がないまま予め設定された待機時間が経過した場合には、個人間行為代行契約仲介システム122は、受注希望者によって契約が拒絶されたものとみなして、S211にて発注希望者及びS209にて注文メールを送信した相手に対して契約不成立の旨を通知(電子メール送信)して、この発注処理サブルーチンから図2のメインルーチンに戻って、全処理を終了する。なお、S210にて所定の待機時間内に受注希望者からの応答があった場合でも、その応答に受注者用契約合意書が添付されていなかったり、添付されていた受注者用契約合意書に当該受注希望者の会員ID及びメールアドレスが記入されていなかった場合には、個人間行為代行契約仲介システム122は、一旦、エラーメッセージをS209にて注文メールを送信した相手に送信することによって、会員ID及びメールアドレスが記入された受注者用契約合意書の送信を促す。そして、再度、受注者用契約合意書が添付されていない応答を受信した場合や、再受信した応答に添付されていた受注者用契約合意書に当該受注希望者の会員ID及びメールアドレスが記入されていなかった場合には、個人間行為代行契約仲介システム122は、契約が拒絶されたものとみなして、S211にて発注希望者及びS209にて注文メールを送信した相手に対して契約不成立の旨を通知(電子メール送信)して、この発注処理サブルーチンから図2のメインルーチンに戻って、全処理を終了する。
【0039】
これに対して、S210にて所定の待機時間内に受注希望者から応答があり、且つ、その応答に、当該受注希望者の会員ID及びメールアドレスが記入された受注者用契約合意書(条件を承諾する情報)が添付されている場合には、個人間行為代行契約仲介システム122は、受注希望者によって契約内容が承諾されたものとして、処理をS212へ進める。
【0040】
S212では、個人間行為代行契約仲介システム122は、受注希望者から受信した受注者用契約合意書に基づいて、その内容を組み込んだ発注者用契約合意書を生成する。図17は、この発注者用契約合意書の一例である。図17に示されるように、この発注者用契約合意書には、受注者用契約合意書に記述されていた行為代行の諸条件,及び、その依頼コードが付された契約内容がその受注希望者によって承諾(受注)された旨が書換不能な態様で表示されているとともに、発注希望者がサインの代わりとして自己のメンバーID及びメールアドレスを書き込むことができる欄が含まれている。そして、個人間行為代行契約仲介システム122は、生成した発注者用契約合意書を添付した確認メール(条件を承諾するか否かを問い合わせるメッセージ)を、S001にて認証した発注希望者のメンバーIDに対応して会員データベース132に登録されているメールアドレス宛に、送信する。
【0041】
次のS213では、個人間行為代行契約仲介システム122は、S212にて送信した確認メールに対する応答(電子メール)を待つ。そして、応答がないまま予め設定された待機時間が経過した場合には、個人間行為代行契約仲介システム122は、発注希望者によって契約がキャンセルされたものとみなして、S214にて受注希望者及びS212にて確認メールを送信した相手に対して契約不成立の旨を通知(電子メール送信)して、この発注処理サブルーチンから図2のメインルーチンに戻って、全処理を終了する。なお、S213にて所定の待機時間内に発注希望者からの応答があった場合でも、その応答に発注者用契約合意書が添付されていなかったり、添付されていた発注者用契約合意書に当該発注希望者の会員ID及びメールアドレスが記入されていなかった場合には、個人間行為代行契約仲介システム122は、一旦、エラーメッセージをS212にて確認メールを送信した相手に送信することによって、会員ID及びメールアドレスが記入された発注者用契約合意書の送信を促す。そして、再度、発注者用契約合意書が添付されていない応答を受信した場合や、再受信した応答に添付されていた発注者用契約合意書に当該発注希望者の会員ID及びメールアドレスが記入されていなかった場合には、個人間行為代行契約仲介システム122は、契約がキャンセルされたものとみなして、S214にて受注希望者及びS212にて確認メールを送信した相手に対して契約不成立の旨を通知(電子メール送信)して、この発注処理サブルーチンから図2のメインルーチンに戻って、全処理を終了する。
【0042】
これに対して、S213にて所定の待機時間内に発注希望者から応答があり、且つ、その応答に、当該発注希望者の会員ID及びメールアドレスが記入された発注者用契約合意書(条件を承諾する情報)が添付されている場合には、個人間行為代行契約仲介システム122は、発注希望者によって契約内容が承諾されたものとして、処理をS215へ進める。
【0043】
S215に処理が進んだ段階においては、受注者用契約合意書及び発注者用契約合意書に共通して記述された行為代行の諸条件が、受注希望者及び発注希望者の双方によって合意されたことになるので、民法の規定により、それら諸条件の下での行為代行の契約が成立する。そこで、S215では、個人間行為代行契約仲介システム122は、S210にて受注希望者から受信した受注者用契約合意書とS213にて発注希望者から受信した発注者用契約合意書とをマージすることにより、図18に示す成立済み契約合意書を生成し、これを添付した電子メールを、受注者及び発注者の双方のメールアドレス宛に、送信する。
【0044】
次のS216では、個人間行為代行契約仲介システム122は、S215にて送信した成立済み契約合意書の内容を、第2記憶部としての契約内容データベース135に登録する。
【0045】
次のS217では、個人間行為代行契約仲介システム122は、発注者に対して所定の契約仲介料を課金する様、課金システム121に指示する。その後、個人間行為代行契約仲介システム122は、この発注処理サブルーチンから図2のメインルーチンに戻って、全処理を終了する。
【0046】
一方、S004では、個人間行為代行契約仲介システム122は、注文内容登録処理を実行する。図6は、S004にて実行される注文内容登録処理サブルーチンを示すフローチャートである。このサブルーチンに入って最初のS301では、個人間行為代行契約仲介システム122は、リクエスト元ブラウザ26に対して、注文内容入力フォームを表示させるためのHTMLデータを送信する。この注文内容入力フォームの内容は、受注希望者の会員IDが表示されないことを除き、S207にて送信される図15に示す問い合わせフォームと全く同じである。
【0047】
次のS302では、個人間行為代行契約仲介システム122は、S301にて送信したHTMLデータを受信したブラウザ26が、注文内容入力フォームに入力された情報(行為の履行地,期限及び条件を特定する情報)を送信して来るのを、待つ。そして、情報を受信すると、個人間行為代行契約仲介システム122は、S303において、受信した情報に一意の識別子(依頼コード)及びその発注希望者の会員ID(識別情報)を付したレコードを、第1記憶部としての注文情報データベース133に格納する。
【0048】
次のS304では、個人間行為代行契約仲介システム122は、発注希望者であるアクセス元会員(S001にて認証された会員)に対して、所定の申込料を課金する様、課金システム121に対して指示する。S304を完了すると、個人間行為代行契約仲介システム122は、この旅行情報登録処理サブルーチンから図2のメインルーチンに戻って、全処理を終了する。
【0049】
一方、S005では、個人間行為代行契約仲介システム122は、受注処理を実行する。図7は、S005にて実行される発注処理サブルーチンを示すフローチャートである。
【0050】
このサブルーチンに入って最初のS401では、個人間行為代行契約仲介システム122は、旅行先選択処理を実行する。これは、受注希望者が自らの旅行の目的地を特定するための処理である。具体的には、個人間行為代行契約仲介システム122は、S201にて実行した履行地選択処理と同じ処理を実行する。但し、ここでは、受注者希望者が複数の国及び場所を旅行先として特定することができるように、処理が行われる。
【0051】
次のS402では、個人間行為代行契約仲介システム122は、旅行期間設定処理を実行する。これは、受注希望者が自己が旅行に出かける期間を特定するための処理である。具体的には、個人間行為代行契約仲介システム122は、図13に示す月別カレンダーを表示させるためのHTMLデータをリクエスト元ブラウザ26へ送信する。なお、このHTMLデータには、カレンダー上の何れかの日がクリック又はドラッグされた時にその期間を特定するメッセージを送信させる設定が、組み込まれている。そして、何れかの期間を特定するメッセージ(旅行期間を特定する情報)を受信すると、個人間行為代行契約仲介システム122は、その期間を旅行期間として設定する。
【0052】
次のS403では、個人間行為代行契約仲介システム122は、S401にて選択された何れかの旅行先を行為履行地とし、且つ、行為が物品購入であって期限がS402にて設定した旅行期間より後であるか、行為がACTIVITYであって期限がS402にて設定した旅行期間以後である全てのレコードを、注文情報データベース133から抽出する。
【0053】
次のS404では、個人間行為代行契約仲介システム122は、S403にて抽出した全レコードに基づいて、発注者リスト画面を表示させるためのHTMLデータを生成する。この発注者リスト画面は、図19に示すように、各レコードの内容を表形式にて一覧表示した画面である。なお、このHTMLデータには、各レコードの依頼コードがクリックされた時に、その依頼コードを特定するメッセージを送信させる設定が、組み込まれている。
【0054】
次のS405では、個人間行為代行契約仲介システム122は、S404にて生成したHTMLデータを、リクエスト元ブラウザ26へ送信する。
【0055】
次のS406では、個人間行為代行契約仲介システム122は、S405にて送信したHTMLデータを受信したブラウザ26が何れかの依頼コードを特定したメッセージを送信してくるのを、待つ。そして、そのようなメッセージを受信すると、個人間行為代行契約仲介システム122は、処理をS407へ進める。
【0056】
S407では、個人間行為代行契約仲介システム122は、S406にて受信したメッセージにおいて指定されている依頼コードを持つレコードを注文情報データベース133から読み込む。そして、読み込んだレコードの内容に基づいて、注文内容確認画面を表示させるためのHTMLデータ(特定したレコードに含まれる条件を承諾するか否かを問い合わせるメッセージ)を、生成する。この注文内容確認画面は、図20に示すように、図15に示す問い合わせフォームと比較して、「物品購入」ボタン61及び「ACTIVITY」ボタン62の代わりに、選択された何れかの行為が表示され、「プロバイダ指定」ボタン63及び「当事者間取引」ボタン64の代わりに、選択された何れかの発送方法が表示され、「現地通貨」ボタン65及び「日本円」ボタン66の代わりに、選択された何れかの決済通貨が表示され、ドロップダウンリストボックス67の代わりに、選択された何れかの支払方法が表示され、「送信」ボタン70の代わりに、「OK」ボタン71及び「NG」ボタン72が含まれている。そして、このHTMLデータには、「OK」ボタン71がクリックされた場合に、表示された各情報を応答するための設定,及び、「NG」ボタン72がクリックされた場合にその旨を特定するメッセージを送信させる設定が、組み込まれている。
【0057】
次のS408では、個人間行為代行契約仲介システム122は、S407にて生成したHTMLデータを、リクエスト元ブラウザ26へ送信する。
【0058】
次のS409では、個人間行為代行契約仲介システム122は、S408にて送信したHTMLデータを受信したブラウザ26が何れかのボタン71,72を特定するメッセージを送信して来るのを、待つ。そして、メッセージを受信しないまま予め設定された待機時間が経過した場合には、個人間行為代行契約仲介システム122は、受注希望者によって受注が取り消されたものとみなして、この受注処理から図2のメインルーチンに戻り、全処理を終了する。また、「NG」ボタン72のクリックを示すメッセージを受信した場合も、個人間行為代行契約仲介システム122は、受注希望者によって受注が取り消されたものとみなして、この受注処理から図2のメインルーチンに戻り、全処理を終了する。
【0059】
これに対して、「OK」ボタン71のクリックを示すメッセージ(条件を承諾する情報)を受信した場合には、個人間行為代行契約仲介システム122は、受注希望者によって受注内容が承諾されたものとして、処理をS410へ進める。
【0060】
S410では、個人間行為代行契約仲介システム122は、受注希望者から受信したメッセージに含まれる情報を組み込んだ発注者用契約合意書を、生成する。この発注者用契約合意書は、S212にて生成されるものと同じ構成(図17参照)を有する。そして、個人間行為代行契約仲介システム122は、生成した発注者用契約合意書を添付した確認メール(レコード中の条件を承諾するか否かを問い合わせるメッセージ)を、S407にて読み込んだレコード中の会員IDに対応して会員データベース132に登録されているメールアドレス宛に、送信する。
【0061】
次のS411では、個人間行為代行契約仲介システム122は、S410にて送信した確認メールに対する応答(電子メール)を待つ。そして、応答がないまま予め設定された待機時間が経過した場合には、個人間行為代行契約仲介システム122は、発注希望者によって契約が拒絶されたものとみなして、S412において、受注希望者及びS410にて確認メールを送信した相手に対して契約不成立の旨を通知(電子メール送信)して、この受注処理サブルーチンから図2のメインルーチンに戻り、全処理を終了する。なお、S411にて所定の待機時間内に発注希望者からの応答があった場合でも、その応答に発注者用契約合意書が添付されていなかったり、添付されていた発注者用契約合意書に当該発注希望者の会員ID及びメールアドレスが記入されていなかった場合には、個人間行為代行契約仲介システム122は、一旦、エラーメッセージをS410にて確認メールを送信した相手に送信することによって、会員ID及びメールアドレスが記入された受注者用契約合意書の送信を促す。そして、再度、発注者用契約合意書が添付されていない応答を受信した場合や、再受信した応答に添付されていた発注者用契約合意書に当該発注希望者の会員ID及びメールアドレスが記入されていなかった場合には、個人間行為代行契約仲介システム122は、契約が拒絶されたものとみなして、S412において、受注希望者及びS410にて確認メールを送信した相手に対して契約不成立の旨を通知(電子メール送信)して、この受注処理サブルーチンから図2のメインルーチンに戻り、全処理を終了する。
【0062】
これに対して、S411にて所定の待機時間内に発注希望者から応答があり、且つ、その応答に、当該発注希望者の会員ID及びメールアドレスが記入された発注者用契約合意書(条件を承諾する情報)が添付されている場合には、個人間行為代行契約仲介システム122は、発注希望者によって契約内容が承諾されたものとして、処理をS413へ進める。
【0063】
S413に処理が進んだ段階においては、注文内容確認画面及び発注者用契約合意書に共通して記述された行為代行の諸条件が、受注希望者及び発注希望者の双方によって合意されたことになるので、民法の規定により、それら諸条件の下での行為代行の契約が成立する。そこで、S413では、個人間行為代行契約仲介システム122は、図18に示す成立済み契約合意書を生成し、これを添付した電子メールを、受注者及び発注者の双方のメールアドレス宛に、送信する。
【0064】
次のS414では、個人間行為代行契約仲介システム122は、S413にて送信した成立済み契約合意書の内容を、第2記憶部としての契約内容データベース135に登録する。
【0065】
次のS415では、個人間行為代行契約仲介システム122は、発注者に対して所定の契約仲介料を課金する様、課金システム121に指示する。その後、個人間行為代行契約仲介システム122は、この受注処理サブルーチンから図2のメインルーチンに戻り、全処理を終了する。
【0066】
以上のようにして会員間(発注者と受注者との間)で行為代行契約が締結された後においては、各契約当事者には、契約による債務を履行する義務が生じ、個人間結成仲介システム123及び発送管理システム124は、各契約当事者が債務を履行するのを支援するように機能する。また、契約について争いが生じた場合には、契約内容データベース135に登録されている情報が契約の証拠となる。 図21は、対象行為が物品購入である行為代行契約の締結後に各契約当事者及びプロバイダが採る行動を、図式化したものである。契約成立後、受注者は、旅行に出かけ、契約にて定められた場所にて、対象物品の購入を試みる(S1)。この時、購入対象物品が入手不可能であれば(S2)、受注者の債務履行義務は免責されるので、受注者は、発注者に商品が無い旨の通知を行う(S3)。これに対して、対象物品が購入できた場合には、受注者は、契約にて定められた発送方法に従って、購入した物品を発送する(プロバイダ指定が定められている場合には、発送管理システム124の指示に従って発送する)(S4)。
【0067】
発送された物品を発注者が受け取った場合には(S5)、発注者には、費用(購入代金及び購入手数料)を受注者に支払う義務が生じる。そこで、発注者は、契約にて定められた決済通貨及び支払方法にて、費用を受注者に支払う(S6)。この支払いは、個人間決済仲介システム123に委託することも可能である。そして、支払いが済むと、契約の履行が完了したことになる(S7)。これに対して、支払いが遅延している場合には(S8)、プロバイダから発注者に対して支払勧告がなされる(S9)。
【0068】
一方、受注者によって発送された物品を発注者が受け取れなかった場合には(S10)、ケースバイケースで、事実調査がなされる。
【0069】
一方、受注者によって発送された物品が発注者が受け取った時点で破損又は損壊していた場合には(S11)、その契約にて保険加入が条件として定められていれば、発注者は、保険を引き受けた保険業者に通知する連絡する(S12)。この場合には、保険業者が費用を肩代わりすることになるので、発注者に費用支払い義務は生じない。
【0070】
以上説明したように、本実施形態によると、居住地以外の場所で或る行為をしたいが諸事情に因り自らその地へ行くことができない者は、本システムを利用することにより、その地でその行為を代行してくれる者を、広く募ることができる。また、近い将来に旅行に出る者は、本システムを利用することにより、旅行先での空き時間を有効利用して、依頼された行為を代行することによって、手数料収入を得ることができる。この場合、代行契約の当事者は、全くの他人同士であり、互いの個人情報も知ってはいないが、プロバイダの会員として予め個人情報が会員データベース132に登録されている者同士であるので、その身分はプロバイダによって保障されている。従って、インターネットの掲示板で匿名の者同士が取引をする場合よりも、取引の安全性が確保され、確実に、行為代行契約が成立する。
【0071】
なお、本実施形態にて代行契約の対象となる行為は、物品購入の他、写真撮影,公的機関や私的機関への書類の提出,伝言,等、多岐に亘る。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、何れかの目的地へ旅行する予定があり且つ他者の為に所定行為を代行する用意がある個人,及び、他者に対して特定場所にて所定行為の代行を依頼したい個人を、ネットワークを介して広く募り、行為代行について合意できた個人間で、その行為代行契約を締結させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのネットワークシステムのブロック図
【図2】個人間行為代行契約仲介システムによる処理を示すフローチャート
【図3】図2のS006にて実行される旅行情報登録処理サブルーチンを示すフローチャート
【図4】図2のS007にて実行される発注処理サブルーチンを示すフローチャート
【図5】図2のS007にて実行される発注処理サブルーチンを示すフローチャート
【図6】図2のS004にて実行される注文内容登録処理サブルーチンを示すフローチャート
【図7】図2のS005にて実行される受注処理サブルーチンを示すフローチャート
【図8】図2のS005にて実行される受注処理サブルーチンを示すフローチャート
【図9】認証画面を示す図
【図10】メニュー画面を示す図
【図11】世界地図を示す図
【図12】地域地図を示す図
【図13】カレンダーを示す図
【図14】受注者リスト画面を示す図
【図15】問い合わせフォームを示す図
【図16】受注者用契約合意書を示す図
【図17】発注者用契約合意書を示す図
【図18】契約合意書を示す図
【図19】発注者リスト画面を示す図
【図20】注文内容確認画面を示す図
【図21】契約締結後における各者の行動を示す図
【符号の説明】
1 支援サーバ装置
2 ユーザ端末
10 CPU
11 通信アダプタ
12 RAM
13 ハードディスク
120 認証システム
121 課金システム
122 個人間行為代行契約仲介システム
132 会員データベース
133 注文情報データベース
134 旅行情報データベース
135 契約内容データベース
【発明の属する技術分野】
本発明は、何れかの目的地へ旅行しようとする個人,及び、他者に対して特定場所にて所定行為の代行を依頼しようとする個人に対して、インターネット等のネットワークを介した行為代行契約締結の機会を提供する個人間行為代行契約仲介方法,及び、ネットワークを介して端末と通信可能なコンピュータに対してこのような個人間行為代行契約仲介方法を実施させるためのプログラムに、関する。
【0002】
【従来の技術】
近年のネットワーク化に伴い、情報や物流の地域的格差は小さくなっているので、人は、自宅や職場に居ながら、国内の各地方や諸外国の情報や物品を得ることができる。しかしながら、ネットワークを介して得られる情報には限りがある。しかも、情報を得るだけでは、その地に対して積極的に作用を及ぼすことはできない。また、地域間での物価の格差や、通貨レートの偏りや、各国毎の税制の相違に起因して、同じ商品であっても、場所毎にその販売価格が異なる場合がある。しかも、商品の種類によっては、特定場所でしか購入できない物もある。そのため、人は、旅行に出て、旅行先において様々な行為(生の情報の直接的感得,物や人に対して直接的作用を及ぼす動作,その地でしか買えない商品の購入,自己の居住地よりも安い価格で販売されている商品の購入,等)を行うのである。
【0003】
但し、旅行に出るには費用と時間が掛かるので、これらに余裕のない人は、おいそれと自ら旅行に出られるわけではない。そのため、或る場所において或る行為を行いたいという欲求がある人は、自らがその地へ旅行することができないのであれば、その地へ旅行する知人を捜して、その行為の代行を依頼することにより、その欲求を満足させることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような人がその欲求を抱いた時点で、その地へ旅行する知人が直ぐに見つかることは、希である。仮に、そのような知人が見つかったとしても、知人という人的関係の維持を考慮すると、有償で依頼するのも、無償で依頼するのも、憚られる場合がある。
【0005】
一方、インターネット上の掲示板において、その地へ旅行する他人を募り、その他人に対してその行為を依頼することも可能であるが、掲示板では通常発言者は匿名で発言を行うので、行為代行契約の成立性には問題がある。そのため、行為自体に費用が掛かる場合や手数料を取り決めた場合には、その授受に関して当事者間でトラブルが生じる場合がある。
【0006】
本発明は、これらの問題点に鑑みてなされたものであり、その課題は、何れかの目的地へ旅行する予定があり且つ他者の為に所定行為を代行する用意がある個人,及び、他者に対して特定場所にて所定行為の代行を依頼したい個人を、ネットワークを介して広く募り、行為代行について合意できた個人間でその行為代行契約を締結させることができる個人間行為代行契約仲介方法,及び、ネットワークを介して端末と通信可能なコンピュータに対してこのような個人間行為代行契約仲介方法を実施させるためのプログラムを、提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために案出された本発明による個人間行為代行契約仲介方法の第1の態様は、旅行へ出る予定があり且つ旅行先で他人のために所定行為の代行を行う用意がある受注希望者と、他人に特定場所での所定行為の代行を依頼したい発注希望者との間での行為代行契約の締結を支援する個人間行為代行契約仲介方法であって、ネットワークを介して複数の端末と通信を行うコンピュータシステム内において、記憶媒体に格納されたプログラムに従って各種制御を実行する処理装置が、何れかの受注希望者が操作する端末から、旅行の目的地及び旅行期間を特定する情報を受信する毎に、これら情報及びその受注希望者の識別情報からなるレコードを第1記憶部に格納し、何れかの発注希望者が操作する端末から、行為履行地及び期限を特定する情報を受信すると、これら行為履行地及び期限に適合するレコードを前記第1記憶部から抽出して、そのリストを前記発注希望者が操作する端末へ応答し、前記リストが送信された端末から、何れかのレコードを特定する情報及び行為の条件を受信すると、特定されたレコードに含まれる識別情報が示す受注希望者に対して、その条件を承諾する否かを問い合わせるメッセージを送信し、前記メッセージが送信された受注希望者が操作する端末から、前記条件を承諾する情報を受信すると、当該条件の下に成立した行為代行契約の内容を、第2記憶部に格納することを、特徴とする。
【0008】
このように構成されると、受注希望者が自ら予定する旅行の目的地及び旅行期間を特定する情報をコンピュータシステムに送信する毎に、それらの情報及び受注希望者の識別情報からなるレコードが第1記憶部に格納されるので、第1記憶部には、様々な場所に様々な時期に旅行する受注希望者についての情報が蓄積される。従って、このように蓄積された後で、何れかの発注希望者が、自ら希望する行為の履行地及び期限をコンピュータシステムに送信すると、その行為履行地と一致する場所へその期限までに旅行する1又は複数の受注希望者についてのレコードが第1記憶部から抽出され、その情報を一覧したリストが応答される。このリスト中から発注希望者が何れかの受注希望者を選択し、自らが希望する行為の内容を詳細に特定する条件をコンピュータシステムに通知すると、コンピュータシステムが、選択された受注希望者に対して、その条件を承諾するか否かを問い合わせるメッセージを送信する。そして、受注希望者がその条件を承諾すれば、その条件について発注希望者及び受注希望者の合意がなされたことになるので、原則的に、行為代行契約が成立したことになる。そこで、受注希望者がその条件を承諾する旨をコンピュータシステムに通知すると、コンピュータシステムは、その行為代行契約の内容を第2記憶部に記録する。このように、本発明によれば、発注希望者は、ネットワークを介して、自ら希望する行為を代行してくれる受注希望者を、探すことができる。また、受注希望者は、ネットワークを介して、自ら予定する旅行先での行為代行を求める発注希望者を、広く募ることができる。
【0009】
上記課題を解決するために案出された本発明による個人間行為代行契約仲介方法の第2の態様は、旅行へ出る予定があり且つ旅行先で他人のために所定行為の代行を行う用意がある受注希望者と、他人に特定場所での所定行為の代行を依頼したい発注希望者との間での行為代行契約の締結を支援する個人間行為代行契約仲介方法であって、ネットワークを介して複数の端末と通信を行うコンピュータシステム内において、記憶媒体に格納されたプログラムに従って各種制御を実行する処理装置が、何れかの発注希望者が操作する端末から、行為の履行地,期限及び条件を特定する情報を受信する毎に、これら情報及びその発注希望者の識別情報からなるレコードを第1記憶部に格納し、何れかの受注希望者が操作する端末から、旅行の目的地及び旅行期間を特定する情報を受信すると、これら旅行の目的地及び旅行期間に適合するレコードを前記第1記憶部から抽出して、そのリストを前記受注希望者が操作する端末へ応答し、前記リストが送信された端末から、何れかのレコードを特定する情報を受信すると、特定されたレコードに含まれる識別情報が示す発注希望者に対して、そのレコード中の条件を承諾する否かを問い合わせるメッセージを送信し、前記メッセージが送信された発注希望者が操作する端末から、前記条件を承諾する情報を受信すると、当該条件の下に成立した行為代行契約の内容を、第2記憶部に格納することを、特徴とする。
【0010】
このように構成されると、発注希望者が自ら希望する行為の履行地,期限及び条件を特定する情報をコンピュータシステムに送信する毎に、それらの情報及び受注希望者の識別情報からなるレコードが第1記憶部に格納されるので、第1記憶部には、様々な期限を指定した様々な行為履行地での行為を希望する発注希望者についての情報が蓄積される。従って、このように蓄積された後で、何れかの受注希望者が、自ら予定する旅行の目的地及び旅行期間をコンピュータシステムに送信すると、その目的地と一致する場所でのその旅行期間で間に合う行為を希望する発注希望者についてのレコードが第1記憶部から抽出され、その情報を一覧したリストが応答される。このリスト中から受注希望者が何れかの発注希望者を選択すると、コンピュータシステムが、選択された発注希望者に対して、その条件を承諾するか否かを問い合わせるメッセージを送信する。そして、発注希望者がその条件を承諾すれば、その条件について発注希望者及び受注希望者の合意がなされたことになるので、原則的に、行為代行契約が成立したことになる。そこで、発注希望者がその条件を承諾する旨をコンピュータシステムに通知すると、コンピュータシステムは、その行為代行契約の内容を第2記憶部に記録する。
このように、本発明によれば、受注希望者は、ネットワークを介して、自ら予定する旅行先での行為代行を求める発注希望者を、探すことができる。また、発注希望者は、ネットワークを介して、自ら希望する行為を代行してくれる受注希望者自を、広く募ることができる。
【0011】
なお、本発明において「旅行」とは、海外旅行及び国内旅行、観光旅行及びビジネス旅行、宿泊旅行及び日帰り旅行、交通機関を利用した旅行及び徒歩旅行を全て含む。即ち、「旅行」には、その者の生活圏の外に外出する一切の行為が含まれる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本発明による個人間行為代行契約仲介方法の実施の形態を、説明する。
(システム構成)
図1は、上記個人間行為代行契約仲介方法が実現されているネットワークシステムの概略構成を示すブロック図である。この図1に示されるように、このネットワークシステムは、コンピュータシステムとしての1台のサーバ装置1と、複数のユーザ端末2(図1においては2台[2a,2b]のみ図示)とから、構成されている。このサーバ装置1は、インターネット接続サービス(ISP)及び有料コンテンツ提供サービスを実施する業者(以下、「プロバイダ」と称する)によって運営されており、このサービス提供者と予め契約を結んでいる会員(以下、単に「会員」と称する)が操作するユーザ端末2に対してこれら各サービスを実施するとともに、アクセス資格を問わずに無料ウェッブコンテンツ(HTMLデータ,その他のデジタルコンテンツ)をインターネット上に公開する装置である。なお、図1においては、説明の都合上、サーバ装置1を1台のコンピュータとして図示したが、サーバ装置1が持つとしている各機能が、夫々、サービス提供者によって運営されている別々のコンピュータに分担されていても良いし、個々の機能が複数のコンピュータに分散されて実現されても良い。
【0013】
図1に示された各ユーザ端末2a,2bは、このサービス提供者と予め契約を結んでいる会員が操作するユーザ端末であるので、サーバ装置1に対して、インターネットNを介して(ゲートウェイ接続にて)接続できるとともに、アクセスポイント4を介して(アクセスポイント接続にて)接続できる。また、各ユーザ端末2a,2bは、他の一般的なウェッブサーバ装置に対して、インターネットNを介して(若しくは、アクセスポイント4経由で接続したサーバ装置1によるインターネット接続サービスを通じて)、アクセスすることができる。
【0014】
各ユーザ端末2a,2b(図1においてはユーザ端末2bの内部図示は省略)は、インターネット接続可能なコンピュータであり、例えば、互いにバスBによって接続されたCPU[Central processing unit]20,通信アダプタ21.ディスプレイ22,入力装置23,RAM[Random access memory]24及びハードディスク25から、構成されている。これらのうち、CPU20は、このユーザ端末2全体を制御する中央処理装置である。また、通信アダプタ21は、アクセスポイント4又はインターネットNに(他のISP経由で)繋がる回線との物理インターフェースをなす装置であり、具体的には、モデム,TA[TerminalAdapter],ルータ等である。ディスプレイ22は、CPU20によって生成された画像を表示する表示装置である。入力装置23は、キーボード及びマウスからなる。RAM24は、CPU20が各種プログラムを実行するに際しての作業領域が展開される主記憶装置である。
【0015】
ハードディスク25は、CPU20によって読み出されて実行される各種プログラムを、格納している。このハードディスク25が格納しているプログラムには、通信アダプタ21を介してサーバ装置1や他のウェッブサーバ装置3との間でTCP/IP[Transmission Contrl Protocol/Internet Protocol]に従った通信を行う機能を含むオペレーティングシステム(図示略),このオペレーティングシステム26の通信機能を用いてサーバ装置1に対して各種メッセージを送信するとともにこれらメッセージに応じてサーバ装置1が送信して来たウェッブコンテンツ(HTML[Hyper Text Markup Language]データ等からなる画面データ)を解釈して表示するブラウザ26,SMTP[Simple Mail Transfer Protocol]及びPOP[Post Office Protocol]に従ったメールの送受信を行うメーラ27を、含む。上記ブラウザ26やメーラ27は、一般的に市販されているプログラムであるので、その処理内容についての詳細な説明は省略する。
【0016】
サーバ装置1は、ここでは一台のコンピュータであるとして説明するので、互いにバスBによって接続されたCPU10,通信アダプタ11,RAM12及びハードディスク13から、構成されている。これらのうち、CPU10は、このサーバ装置1全体の制御を行う中央処理装置である。また、RAM12は、CPU10が各種処理を実行するに際しての作業領域が展開される主記憶装置である。また、通信アダプタ11は、インターネットNが構築されている回線(インターネットバックボーン)及びアクセスポイント4に繋がる回線(WAN[Wide Area Network])とのインターフェースをなす通信装置である。
【0017】
ハードディスク13は、CPU20によって読み出されて実行される各種プログラム130及び各種データを格納している記憶媒体である。このハードディスク13が格納している各種プログラム130には、このサーバ装置1の本来の機能であるインターネット接続サービスを実施するためのシステム(図示略),有料コンテンツ提供サービスを実施するためのシステム(図示略),これらのサービスを会員に対して実施する際にアクセス元会員の認証を行うための認証システム120,各会員に対してサービスに対する会費を課金するために元々プログラミングされた課金システム121の他、本発明を実施するためにプログラミングされた個人間行為代行契約仲介システム122,個人間決済仲介システム123及び発送管理システム124が、含まれている。
【0018】
この個人間行為代行契約仲介システム122は、具体的には、一般的なWWWサーバプログラム1220と、このWWWサーバプログラム1220が所定URLを指定したHTTPリクエストメッセージを受信した時に起動される複数のCGIプログラム又は又はJava(米国、その他の国における米国Sun Microsystems社の商標または登録商標)サーブレットとから、構成されている。
【0019】
なお、上記した各種プログラムは、実際には、ハードディスク13からRAM12上に順次ページングされて実行されるが、図1では、RAM12の容量が非常に大きいものであるとの想定の下で、これら各種プログラムの全てがRAM12上に展開された状態が示されている(但し、インターネット接続サービスを実施するためのシステム及び有料コンテンツ提供サービスを実施するためのシステムについては、図示略)。
【0020】
また、ハードディスク13が格納している各種データには、WWWサーバ1220が各ユーザ端末2からのHTTPリクエストメッセージに応じて直接(各CGIによることなく)読み出して応答することができる静的なウェッブページ(図9に示す認証画面,図10に示すメニュー画面,図11や図12に示すマップ,等)を表示するためにウェッブページ領域131に格納されているHTMLデータ1310,及び、図示せぬインターネット接続サービスを実施するためのシステムや有料コンテンツ提供サービスを実施するためのシステムによってレコードの登録がなされて認証システム120によって参照される会員データベース(各会員の会員ID,パスワード及び電子メールアドレスを相互に対応付けて記憶したデータベース)132の他、個人間代行契約システム122によってレコードの登録がなされる注文情報データベース133,旅行情報データベース134及び契約内容データベース135が、含まれている。
(処理内容)
次に、ハードディスク13からRAM12上に読み出された個人間行為代行契約仲介システム122に従ってCPU10が実行する処理の内容を、図2乃至図8のフローチャート,及び、図9乃至図20の画面例を参照して、時系列順に説明する。
【0021】
図2の処理は、何れかのユーザ端末2a、2b上で実行されているブラウザ26が、会員による入力装置23への操作に従って、特定URLを指定したHTTPリクエストメッセージを、サーバ装置1上のWWWサーバ1220へ送信し、このWWWサーバ1220が、個人間代行契約仲介システム122を構成するCGIプログラム又はサーブレットを起動することによって、スタートする。
【0022】
スタート後最初のS001では、個人間行為代行契約仲介システム122は、認証システム120に対して、認証処理を依頼する。認証処理を依頼された認証システム120は、図9に示す認証画面を表示させるためのHTMLデータを、ブラウザ26へ送信する。このHTMLデータには、図9に示されるID欄51,パスワード欄52及び「OK」ボタン53を画面中に表示させるとともに、「OK」ボタン53がクリックされた時にID欄51及びパスワード欄52に夫々入力されている二つの文字列を会員ID及びパスワードとして認証システム120へ送信させるための設定(フォームタグ)が、組み込まれている。認証システム120は、このHTMLデータを送信したブラウザ26から会員ID及びパスワードを受信すると、受信した会員ID及びパスワードを会員データベース132内に登録されている会員ID及びパスワードの全組合せと照合する。そして、認証システム120は、受信した会員ID及びパスワードの組合せが会員データベース132内に登録されていない場合には、エラー画面(図示略)を表示させるためのHTMLデータをブラウザ26へ送信して、会員ID及びパスワードが再度送られてくるのを待ち、受信した会員ID及びパスワードの組合せが会員データベース132内に登録されている場合には、個人間行為代行契約仲介システム122に認証がなされた旨を応答する。
【0023】
このようにして会員によるアクセスであることが確認されると、個人間行為代行契約仲介システム122は、次のS002において、図10に示すメニュー画面を表示させるためのHTMLデータを、ブラウザ26へ送信する。このHTMLデータには、上記発注希望者によってクリックされることを予定されている「注文内容を登録する」ボタン54及び「注文者リストの中から選ぶ」ボタン55,並びに、上記受注希望者によってクリックされることを予定されている「旅行情報を登録する」ボタン56及び「発注者リストの中から選ぶ」ボタン57をを画面中に表示させるとともに、各ボタン54〜57がクリックされた時に夫々に対応する処理を起動させるための設定(アンカータグ)が、組み込まれている。その為、利用受付CGI1221は、次のS003において、クリックされた各ボタン54〜57に対応したURLを指定したブラウザ26からのHTTPリクエストメッセージを、待つ。
【0024】
そして、このようなHTTPリクエストメッセージを受信すると、個人間行為代行契約仲介システム122は、そのメッセージに含まれるURLが「注文内容を登録する」ボタン54に対応していれば処理をS004へ進め、「受注者リストの中から選ぶ」ボタン55に対応していれば処理をS005へ進め、「旅行情報を登録する」ボタン56に対応していれば処理をS006へ進め、「発注者リストの中から選ぶ」ボタン57に対応していれば処理をS007へ進める。
【0025】
S006では、個人間行為代行契約仲介システム122は、旅行情報登録処理を実行する。図3は、S006にて実行される旅行情報登録処理サブルーチンを示すフローチャートである。このサブルーチンに入って最初のS101では、個人間行為代行契約仲介システム122は、リクエスト元ブラウザ26に対して、図示せぬ旅行情報入力フォームを表示させるためのHTMLデータを送信する。このHTMLデータには、各項目の情報が入力されるべき多数の欄及び「送信」ボタンを画面に表示させるとともに、この「送信」ボタンがクリックされた時に各欄に入力された情報を個人間行為代行契約仲介システム122へ送信させるための設定(フォームタグ)が、組み込まれている。この旅行情報入力フォームによって入力される項目は、旅行先の国(自国を含む),利用空港,旅行先地方(国内の州,準州,テリトリー,郡,都道府県,市町村,等),旅行期間,最終受注受付日,会員ID,購入可能商品の購入価格の上限及び下限(代行可能な行為が物品購入の場合),希望する商品輸送手段(代行可能な行為が物品購入の場合),受付可能な商品購入代金の支払方法及び通貨(代行可能な行為が物品購入の場合),行為代行の条件,その他の条件である(旅行の目的地及び旅行期間を特定する情報,並びに、受注希望者の識別情報に相当)。
【0026】
次のS102では、個人間行為代行契約仲介システム122は、S101にて送信したHTMLデータを受信したブラウザ26が、旅行情報入力フォームに入力された情報を送信して来るのを、待つ。そして、情報を受信すると、個人間行為代行契約仲介システム122は、S103において、受信した情報に一意の識別子(受注コード)を付したレコードを、第1記憶部としての旅行情報データベース134に格納する。
【0027】
次のS104では、個人間行為代行契約仲介システム122は、受注希望者であるアクセス元会員(S001にて認証された会員)に対して、所定の申込料を課金する様、課金システム121に対して指示する。S104を完了すると、個人間行為代行契約仲介システム122は、この旅行情報登録処理サブルーチンから図2のメインルーチンに戻って、全処理を終了する。
【0028】
一方、S007では、個人間行為代行契約仲介システム122は、発注処理を実行する。図4は、S007にて実行される発注処理サブルーチンを示すフローチャートである。
【0029】
このサブルーチンに入って最初のS201では、個人間行為代行契約仲介システム122は、履行地選択処理を実行する。これは、発注希望者が他者に依頼する行為の履行地を特定するための処理である。具体的には、個人間行為代行契約仲介システム122は、最初に、図11に示す世界地図を表示させるためのHTMLデータを、リクエスト元ブラウザ26へ送信する。このHTMLデータには、北米,南米,欧州,アジア,アフリカ,オセアニア,日本の各地域毎にエリアが設定されている世界地図を表示させるとともに、各エリアがクリックされた時にその地域の詳細地図を要求させる設定が、組み込まれている。そして、何れかの地域の詳細地図を要求するHTTPメッセージを受信すると、個人間行為代行契約仲介システム122は、その地域の詳細地図を表示させるためのHTMLデータを、リクエスト元ブラウザ26へ送信する。このHTMLデータには、図12に示すように、その地域に含まれる国毎にエリアが設定されている地図を表示させるとともに、各エリアがクリックされた時にその国を特定するメッセージを送信させる設定が、組み込まれている(なお、世界地図において日本がクリックされた場合には、日本の各地方毎にエリアが設定されている地図を表示させるためのHTMLデータを、リクエスト元ブラウザ26へ、送信する。また、アメリカやロシアのように国自体が広くて一般的観光地が分散している国が特定された場合には、更に、その国内の各地方を選択させるためのHTMLデータを、リクエスト元ブラウザ26へ送信する)。そして、何れかの国又は地方を特定するメッセージ(行為履行地を特定する情報)を受信すると、個人間行為代行契約仲介システム122は、その国又は地方を履行地として選択する。
【0030】
次のS202では、個人間行為代行契約仲介システム122は、期限設定を実行する。これは、発注希望者が他者に依頼する行為の履行期限を特定するための処理である。具体的には、個人間行為代行契約仲介システム122は、図13に示すように、現在日時を含む月以降の月別カレンダー(例えば12箇月分)を表示させるためのHTMLデータを動的に生成し、このHTMLデータをリクエスト元ブラウザ26へ送信する。なお、このHTMLデータには、カレンダー上の何れかの日がクリックされた時にその月日を特定するメッセージを送信させる設定が、組み込まれている。そして、何れかの月日を特定するメッセージ(期限を特定する情報)を受信すると、個人間行為代行契約仲介システム122は、その月日を期限として設定する。
【0031】
次のS203では、個人間行為代行契約仲介システム122は、S201にて選択された履行地を旅行先として含み、且つ、その旅行期間がS202にて設定された期限以前であり、且つ、その最終受注受付日が処理当日以降である全てのレコードを、旅行情報データベース134から抽出する。
【0032】
次のS204では、個人間行為代行契約仲介システム122は、S203にて抽出した全レコードに基づいて受注者リスト画面を表示させるためのHTMLデータを生成する。この受注者リスト画面は、図14に示すように、各レコードの内容を表形式にて一覧表示した画面である。なお、このHTMLデータには、各レコードの受注コードがクリックされた時に、その受注コードを特定するメッセージを送信させる設定が、組み込まれている。
【0033】
次のS205では、個人間行為代行契約仲介システム122は、S204にて生成したHTMLデータを、リクエスト元ブラウザ26へ送信する。
【0034】
次のS206では、個人間行為代行契約仲介システム122は、S205にて送信したHTMLデータを受信したブラウザ26が何れかの受注コードを特定したメッセージを送信してくるのを、待つ。そして、そのようなメッセージを受信すると、個人間行為代行契約仲介システム122は、処理をS207へ進める。
【0035】
S207では、個人間行為代行契約仲介システム122は、S206にて受信したメッセージにおいて指定されている受注コードを持つレコードを旅行情報データベース134から読み込む。そして、読み込んだレコード中の会員IDを組み込んだ問い合わせフォームを表示させるためのHTMLデータを、リクエスト元ブラウザ26へ送信する。この問い合わせフォームは、図15に示すように、S201にて選択された行為履行地の国名を表示する欄58,発注希望者が希望する行為履行地の詳細な地名を入力するための欄59,S202にて設定された期限を表示する欄60,発注希望者が依頼しようとする行為(物品購入,その他の行為[ACTIVITY])を選択するための「物品購入」ボタン61及び「ACTIVITY」ボタン62,発注希望者が希望する発送方法(プロバイダが指定する手段を用いるか、当事者間で別途取り決める手段を用いるか)を選択するための「プロバイダ指定」ボタン63及び「当事者間取引」ボタン64,発注希望者が希望する決済通貨(行為履行地の現地通貨又は自国通貨)を選択するための「現地通貨」ボタン65及び「日本円」ボタン66,希望者が希望する費用(受注者に支払うべき物品購入代金,購入手数料,行為対価)の支払い方法(クレジットカード,銀行振り込み,代引き,等)を選択するためのドロップダウンリストボックス67,発注希望者が希望する諸条件を入力するための欄68,その他の別記事項を入力するための欄69,「物品購入」ボタン61がクリックされた場合に購入対象物品を特定するブランド名を入力するための欄610,品番を入力するための欄611,色を入力するための欄612,サイズを入力するための欄613,個数を入力するための欄614,概算販売価格を入力するための欄615,購入価格の上限を入力するための欄616,及び、購入価格の下限を入力するための欄617,「ACTIVITY」ボタン62がクリックされた場合に依頼対象行為を具体的に入力するための欄620,及び、行為対価を入力するための欄621,並びに、「送信」ボタン70が、含まれている。そして、このHTMLデータには、「送信」ボタン70がクリックされた場合に、フォーム中の各アイテムに設定された情報を送信させる設定(フォームタグ)が、組み込まれている。
【0036】
次のS208では、個人間行為代行契約仲介システム122は、S207にて送信したHTMLデータを受信したブラウザ26が上記情報を含むメッセージを送信して来るのを、待つ。そして、そのようなメッセージを受信すると、個人間行為代行契約仲介システム122は、処理をS209へ進める。
【0037】
S209では、個人間行為代行契約仲介システム122は、受信したメッセージに含まれる情報に基づいて、その内容を組み込んだ受注者用契約合意書を生成する。図16は、この受注者用契約合意書の一例である。図16に示されるように、この受注者用契約合意書には、発注希望者によって問い合わせフォームに設定された行為代行の諸条件及び一意の依頼コードが書換不能な態様で表示されているとともに、受注希望者がサインの代わりとして自己のメンバーID及びメールアドレスを書き込むことができる欄が含まれている。そして、個人間行為代行契約仲介システム122は、生成した受注者用契約合意書を添付した注文メール(条件を承諾するか否かを問い合わせるメッセージ)を、S207にて読み込んだレコード中の会員IDに対応して会員データベース132に登録されているメールアドレス宛に、送信する。
【0038】
次のS210では、個人間行為代行契約仲介システム122は、S209にて送信した注文メールに対する応答(電子メール)を待つ。そして、応答がないまま予め設定された待機時間が経過した場合には、個人間行為代行契約仲介システム122は、受注希望者によって契約が拒絶されたものとみなして、S211にて発注希望者及びS209にて注文メールを送信した相手に対して契約不成立の旨を通知(電子メール送信)して、この発注処理サブルーチンから図2のメインルーチンに戻って、全処理を終了する。なお、S210にて所定の待機時間内に受注希望者からの応答があった場合でも、その応答に受注者用契約合意書が添付されていなかったり、添付されていた受注者用契約合意書に当該受注希望者の会員ID及びメールアドレスが記入されていなかった場合には、個人間行為代行契約仲介システム122は、一旦、エラーメッセージをS209にて注文メールを送信した相手に送信することによって、会員ID及びメールアドレスが記入された受注者用契約合意書の送信を促す。そして、再度、受注者用契約合意書が添付されていない応答を受信した場合や、再受信した応答に添付されていた受注者用契約合意書に当該受注希望者の会員ID及びメールアドレスが記入されていなかった場合には、個人間行為代行契約仲介システム122は、契約が拒絶されたものとみなして、S211にて発注希望者及びS209にて注文メールを送信した相手に対して契約不成立の旨を通知(電子メール送信)して、この発注処理サブルーチンから図2のメインルーチンに戻って、全処理を終了する。
【0039】
これに対して、S210にて所定の待機時間内に受注希望者から応答があり、且つ、その応答に、当該受注希望者の会員ID及びメールアドレスが記入された受注者用契約合意書(条件を承諾する情報)が添付されている場合には、個人間行為代行契約仲介システム122は、受注希望者によって契約内容が承諾されたものとして、処理をS212へ進める。
【0040】
S212では、個人間行為代行契約仲介システム122は、受注希望者から受信した受注者用契約合意書に基づいて、その内容を組み込んだ発注者用契約合意書を生成する。図17は、この発注者用契約合意書の一例である。図17に示されるように、この発注者用契約合意書には、受注者用契約合意書に記述されていた行為代行の諸条件,及び、その依頼コードが付された契約内容がその受注希望者によって承諾(受注)された旨が書換不能な態様で表示されているとともに、発注希望者がサインの代わりとして自己のメンバーID及びメールアドレスを書き込むことができる欄が含まれている。そして、個人間行為代行契約仲介システム122は、生成した発注者用契約合意書を添付した確認メール(条件を承諾するか否かを問い合わせるメッセージ)を、S001にて認証した発注希望者のメンバーIDに対応して会員データベース132に登録されているメールアドレス宛に、送信する。
【0041】
次のS213では、個人間行為代行契約仲介システム122は、S212にて送信した確認メールに対する応答(電子メール)を待つ。そして、応答がないまま予め設定された待機時間が経過した場合には、個人間行為代行契約仲介システム122は、発注希望者によって契約がキャンセルされたものとみなして、S214にて受注希望者及びS212にて確認メールを送信した相手に対して契約不成立の旨を通知(電子メール送信)して、この発注処理サブルーチンから図2のメインルーチンに戻って、全処理を終了する。なお、S213にて所定の待機時間内に発注希望者からの応答があった場合でも、その応答に発注者用契約合意書が添付されていなかったり、添付されていた発注者用契約合意書に当該発注希望者の会員ID及びメールアドレスが記入されていなかった場合には、個人間行為代行契約仲介システム122は、一旦、エラーメッセージをS212にて確認メールを送信した相手に送信することによって、会員ID及びメールアドレスが記入された発注者用契約合意書の送信を促す。そして、再度、発注者用契約合意書が添付されていない応答を受信した場合や、再受信した応答に添付されていた発注者用契約合意書に当該発注希望者の会員ID及びメールアドレスが記入されていなかった場合には、個人間行為代行契約仲介システム122は、契約がキャンセルされたものとみなして、S214にて受注希望者及びS212にて確認メールを送信した相手に対して契約不成立の旨を通知(電子メール送信)して、この発注処理サブルーチンから図2のメインルーチンに戻って、全処理を終了する。
【0042】
これに対して、S213にて所定の待機時間内に発注希望者から応答があり、且つ、その応答に、当該発注希望者の会員ID及びメールアドレスが記入された発注者用契約合意書(条件を承諾する情報)が添付されている場合には、個人間行為代行契約仲介システム122は、発注希望者によって契約内容が承諾されたものとして、処理をS215へ進める。
【0043】
S215に処理が進んだ段階においては、受注者用契約合意書及び発注者用契約合意書に共通して記述された行為代行の諸条件が、受注希望者及び発注希望者の双方によって合意されたことになるので、民法の規定により、それら諸条件の下での行為代行の契約が成立する。そこで、S215では、個人間行為代行契約仲介システム122は、S210にて受注希望者から受信した受注者用契約合意書とS213にて発注希望者から受信した発注者用契約合意書とをマージすることにより、図18に示す成立済み契約合意書を生成し、これを添付した電子メールを、受注者及び発注者の双方のメールアドレス宛に、送信する。
【0044】
次のS216では、個人間行為代行契約仲介システム122は、S215にて送信した成立済み契約合意書の内容を、第2記憶部としての契約内容データベース135に登録する。
【0045】
次のS217では、個人間行為代行契約仲介システム122は、発注者に対して所定の契約仲介料を課金する様、課金システム121に指示する。その後、個人間行為代行契約仲介システム122は、この発注処理サブルーチンから図2のメインルーチンに戻って、全処理を終了する。
【0046】
一方、S004では、個人間行為代行契約仲介システム122は、注文内容登録処理を実行する。図6は、S004にて実行される注文内容登録処理サブルーチンを示すフローチャートである。このサブルーチンに入って最初のS301では、個人間行為代行契約仲介システム122は、リクエスト元ブラウザ26に対して、注文内容入力フォームを表示させるためのHTMLデータを送信する。この注文内容入力フォームの内容は、受注希望者の会員IDが表示されないことを除き、S207にて送信される図15に示す問い合わせフォームと全く同じである。
【0047】
次のS302では、個人間行為代行契約仲介システム122は、S301にて送信したHTMLデータを受信したブラウザ26が、注文内容入力フォームに入力された情報(行為の履行地,期限及び条件を特定する情報)を送信して来るのを、待つ。そして、情報を受信すると、個人間行為代行契約仲介システム122は、S303において、受信した情報に一意の識別子(依頼コード)及びその発注希望者の会員ID(識別情報)を付したレコードを、第1記憶部としての注文情報データベース133に格納する。
【0048】
次のS304では、個人間行為代行契約仲介システム122は、発注希望者であるアクセス元会員(S001にて認証された会員)に対して、所定の申込料を課金する様、課金システム121に対して指示する。S304を完了すると、個人間行為代行契約仲介システム122は、この旅行情報登録処理サブルーチンから図2のメインルーチンに戻って、全処理を終了する。
【0049】
一方、S005では、個人間行為代行契約仲介システム122は、受注処理を実行する。図7は、S005にて実行される発注処理サブルーチンを示すフローチャートである。
【0050】
このサブルーチンに入って最初のS401では、個人間行為代行契約仲介システム122は、旅行先選択処理を実行する。これは、受注希望者が自らの旅行の目的地を特定するための処理である。具体的には、個人間行為代行契約仲介システム122は、S201にて実行した履行地選択処理と同じ処理を実行する。但し、ここでは、受注者希望者が複数の国及び場所を旅行先として特定することができるように、処理が行われる。
【0051】
次のS402では、個人間行為代行契約仲介システム122は、旅行期間設定処理を実行する。これは、受注希望者が自己が旅行に出かける期間を特定するための処理である。具体的には、個人間行為代行契約仲介システム122は、図13に示す月別カレンダーを表示させるためのHTMLデータをリクエスト元ブラウザ26へ送信する。なお、このHTMLデータには、カレンダー上の何れかの日がクリック又はドラッグされた時にその期間を特定するメッセージを送信させる設定が、組み込まれている。そして、何れかの期間を特定するメッセージ(旅行期間を特定する情報)を受信すると、個人間行為代行契約仲介システム122は、その期間を旅行期間として設定する。
【0052】
次のS403では、個人間行為代行契約仲介システム122は、S401にて選択された何れかの旅行先を行為履行地とし、且つ、行為が物品購入であって期限がS402にて設定した旅行期間より後であるか、行為がACTIVITYであって期限がS402にて設定した旅行期間以後である全てのレコードを、注文情報データベース133から抽出する。
【0053】
次のS404では、個人間行為代行契約仲介システム122は、S403にて抽出した全レコードに基づいて、発注者リスト画面を表示させるためのHTMLデータを生成する。この発注者リスト画面は、図19に示すように、各レコードの内容を表形式にて一覧表示した画面である。なお、このHTMLデータには、各レコードの依頼コードがクリックされた時に、その依頼コードを特定するメッセージを送信させる設定が、組み込まれている。
【0054】
次のS405では、個人間行為代行契約仲介システム122は、S404にて生成したHTMLデータを、リクエスト元ブラウザ26へ送信する。
【0055】
次のS406では、個人間行為代行契約仲介システム122は、S405にて送信したHTMLデータを受信したブラウザ26が何れかの依頼コードを特定したメッセージを送信してくるのを、待つ。そして、そのようなメッセージを受信すると、個人間行為代行契約仲介システム122は、処理をS407へ進める。
【0056】
S407では、個人間行為代行契約仲介システム122は、S406にて受信したメッセージにおいて指定されている依頼コードを持つレコードを注文情報データベース133から読み込む。そして、読み込んだレコードの内容に基づいて、注文内容確認画面を表示させるためのHTMLデータ(特定したレコードに含まれる条件を承諾するか否かを問い合わせるメッセージ)を、生成する。この注文内容確認画面は、図20に示すように、図15に示す問い合わせフォームと比較して、「物品購入」ボタン61及び「ACTIVITY」ボタン62の代わりに、選択された何れかの行為が表示され、「プロバイダ指定」ボタン63及び「当事者間取引」ボタン64の代わりに、選択された何れかの発送方法が表示され、「現地通貨」ボタン65及び「日本円」ボタン66の代わりに、選択された何れかの決済通貨が表示され、ドロップダウンリストボックス67の代わりに、選択された何れかの支払方法が表示され、「送信」ボタン70の代わりに、「OK」ボタン71及び「NG」ボタン72が含まれている。そして、このHTMLデータには、「OK」ボタン71がクリックされた場合に、表示された各情報を応答するための設定,及び、「NG」ボタン72がクリックされた場合にその旨を特定するメッセージを送信させる設定が、組み込まれている。
【0057】
次のS408では、個人間行為代行契約仲介システム122は、S407にて生成したHTMLデータを、リクエスト元ブラウザ26へ送信する。
【0058】
次のS409では、個人間行為代行契約仲介システム122は、S408にて送信したHTMLデータを受信したブラウザ26が何れかのボタン71,72を特定するメッセージを送信して来るのを、待つ。そして、メッセージを受信しないまま予め設定された待機時間が経過した場合には、個人間行為代行契約仲介システム122は、受注希望者によって受注が取り消されたものとみなして、この受注処理から図2のメインルーチンに戻り、全処理を終了する。また、「NG」ボタン72のクリックを示すメッセージを受信した場合も、個人間行為代行契約仲介システム122は、受注希望者によって受注が取り消されたものとみなして、この受注処理から図2のメインルーチンに戻り、全処理を終了する。
【0059】
これに対して、「OK」ボタン71のクリックを示すメッセージ(条件を承諾する情報)を受信した場合には、個人間行為代行契約仲介システム122は、受注希望者によって受注内容が承諾されたものとして、処理をS410へ進める。
【0060】
S410では、個人間行為代行契約仲介システム122は、受注希望者から受信したメッセージに含まれる情報を組み込んだ発注者用契約合意書を、生成する。この発注者用契約合意書は、S212にて生成されるものと同じ構成(図17参照)を有する。そして、個人間行為代行契約仲介システム122は、生成した発注者用契約合意書を添付した確認メール(レコード中の条件を承諾するか否かを問い合わせるメッセージ)を、S407にて読み込んだレコード中の会員IDに対応して会員データベース132に登録されているメールアドレス宛に、送信する。
【0061】
次のS411では、個人間行為代行契約仲介システム122は、S410にて送信した確認メールに対する応答(電子メール)を待つ。そして、応答がないまま予め設定された待機時間が経過した場合には、個人間行為代行契約仲介システム122は、発注希望者によって契約が拒絶されたものとみなして、S412において、受注希望者及びS410にて確認メールを送信した相手に対して契約不成立の旨を通知(電子メール送信)して、この受注処理サブルーチンから図2のメインルーチンに戻り、全処理を終了する。なお、S411にて所定の待機時間内に発注希望者からの応答があった場合でも、その応答に発注者用契約合意書が添付されていなかったり、添付されていた発注者用契約合意書に当該発注希望者の会員ID及びメールアドレスが記入されていなかった場合には、個人間行為代行契約仲介システム122は、一旦、エラーメッセージをS410にて確認メールを送信した相手に送信することによって、会員ID及びメールアドレスが記入された受注者用契約合意書の送信を促す。そして、再度、発注者用契約合意書が添付されていない応答を受信した場合や、再受信した応答に添付されていた発注者用契約合意書に当該発注希望者の会員ID及びメールアドレスが記入されていなかった場合には、個人間行為代行契約仲介システム122は、契約が拒絶されたものとみなして、S412において、受注希望者及びS410にて確認メールを送信した相手に対して契約不成立の旨を通知(電子メール送信)して、この受注処理サブルーチンから図2のメインルーチンに戻り、全処理を終了する。
【0062】
これに対して、S411にて所定の待機時間内に発注希望者から応答があり、且つ、その応答に、当該発注希望者の会員ID及びメールアドレスが記入された発注者用契約合意書(条件を承諾する情報)が添付されている場合には、個人間行為代行契約仲介システム122は、発注希望者によって契約内容が承諾されたものとして、処理をS413へ進める。
【0063】
S413に処理が進んだ段階においては、注文内容確認画面及び発注者用契約合意書に共通して記述された行為代行の諸条件が、受注希望者及び発注希望者の双方によって合意されたことになるので、民法の規定により、それら諸条件の下での行為代行の契約が成立する。そこで、S413では、個人間行為代行契約仲介システム122は、図18に示す成立済み契約合意書を生成し、これを添付した電子メールを、受注者及び発注者の双方のメールアドレス宛に、送信する。
【0064】
次のS414では、個人間行為代行契約仲介システム122は、S413にて送信した成立済み契約合意書の内容を、第2記憶部としての契約内容データベース135に登録する。
【0065】
次のS415では、個人間行為代行契約仲介システム122は、発注者に対して所定の契約仲介料を課金する様、課金システム121に指示する。その後、個人間行為代行契約仲介システム122は、この受注処理サブルーチンから図2のメインルーチンに戻り、全処理を終了する。
【0066】
以上のようにして会員間(発注者と受注者との間)で行為代行契約が締結された後においては、各契約当事者には、契約による債務を履行する義務が生じ、個人間結成仲介システム123及び発送管理システム124は、各契約当事者が債務を履行するのを支援するように機能する。また、契約について争いが生じた場合には、契約内容データベース135に登録されている情報が契約の証拠となる。 図21は、対象行為が物品購入である行為代行契約の締結後に各契約当事者及びプロバイダが採る行動を、図式化したものである。契約成立後、受注者は、旅行に出かけ、契約にて定められた場所にて、対象物品の購入を試みる(S1)。この時、購入対象物品が入手不可能であれば(S2)、受注者の債務履行義務は免責されるので、受注者は、発注者に商品が無い旨の通知を行う(S3)。これに対して、対象物品が購入できた場合には、受注者は、契約にて定められた発送方法に従って、購入した物品を発送する(プロバイダ指定が定められている場合には、発送管理システム124の指示に従って発送する)(S4)。
【0067】
発送された物品を発注者が受け取った場合には(S5)、発注者には、費用(購入代金及び購入手数料)を受注者に支払う義務が生じる。そこで、発注者は、契約にて定められた決済通貨及び支払方法にて、費用を受注者に支払う(S6)。この支払いは、個人間決済仲介システム123に委託することも可能である。そして、支払いが済むと、契約の履行が完了したことになる(S7)。これに対して、支払いが遅延している場合には(S8)、プロバイダから発注者に対して支払勧告がなされる(S9)。
【0068】
一方、受注者によって発送された物品を発注者が受け取れなかった場合には(S10)、ケースバイケースで、事実調査がなされる。
【0069】
一方、受注者によって発送された物品が発注者が受け取った時点で破損又は損壊していた場合には(S11)、その契約にて保険加入が条件として定められていれば、発注者は、保険を引き受けた保険業者に通知する連絡する(S12)。この場合には、保険業者が費用を肩代わりすることになるので、発注者に費用支払い義務は生じない。
【0070】
以上説明したように、本実施形態によると、居住地以外の場所で或る行為をしたいが諸事情に因り自らその地へ行くことができない者は、本システムを利用することにより、その地でその行為を代行してくれる者を、広く募ることができる。また、近い将来に旅行に出る者は、本システムを利用することにより、旅行先での空き時間を有効利用して、依頼された行為を代行することによって、手数料収入を得ることができる。この場合、代行契約の当事者は、全くの他人同士であり、互いの個人情報も知ってはいないが、プロバイダの会員として予め個人情報が会員データベース132に登録されている者同士であるので、その身分はプロバイダによって保障されている。従って、インターネットの掲示板で匿名の者同士が取引をする場合よりも、取引の安全性が確保され、確実に、行為代行契約が成立する。
【0071】
なお、本実施形態にて代行契約の対象となる行為は、物品購入の他、写真撮影,公的機関や私的機関への書類の提出,伝言,等、多岐に亘る。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、何れかの目的地へ旅行する予定があり且つ他者の為に所定行為を代行する用意がある個人,及び、他者に対して特定場所にて所定行為の代行を依頼したい個人を、ネットワークを介して広く募り、行為代行について合意できた個人間で、その行為代行契約を締結させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのネットワークシステムのブロック図
【図2】個人間行為代行契約仲介システムによる処理を示すフローチャート
【図3】図2のS006にて実行される旅行情報登録処理サブルーチンを示すフローチャート
【図4】図2のS007にて実行される発注処理サブルーチンを示すフローチャート
【図5】図2のS007にて実行される発注処理サブルーチンを示すフローチャート
【図6】図2のS004にて実行される注文内容登録処理サブルーチンを示すフローチャート
【図7】図2のS005にて実行される受注処理サブルーチンを示すフローチャート
【図8】図2のS005にて実行される受注処理サブルーチンを示すフローチャート
【図9】認証画面を示す図
【図10】メニュー画面を示す図
【図11】世界地図を示す図
【図12】地域地図を示す図
【図13】カレンダーを示す図
【図14】受注者リスト画面を示す図
【図15】問い合わせフォームを示す図
【図16】受注者用契約合意書を示す図
【図17】発注者用契約合意書を示す図
【図18】契約合意書を示す図
【図19】発注者リスト画面を示す図
【図20】注文内容確認画面を示す図
【図21】契約締結後における各者の行動を示す図
【符号の説明】
1 支援サーバ装置
2 ユーザ端末
10 CPU
11 通信アダプタ
12 RAM
13 ハードディスク
120 認証システム
121 課金システム
122 個人間行為代行契約仲介システム
132 会員データベース
133 注文情報データベース
134 旅行情報データベース
135 契約内容データベース
Claims (8)
- 旅行へ出る予定があり且つ旅行先で他人のために所定行為の代行を行う用意がある受注希望者と、他人に特定場所での所定行為の代行を依頼したい発注希望者との間での行為代行契約の締結を支援する個人間行為代行契約仲介方法であって、
ネットワークを介して複数の端末と通信を行うコンピュータシステム内において、記憶媒体に格納されたプログラムに従って各種制御を実行する処理装置が、
何れかの受注希望者が操作する端末から、旅行の目的地及び旅行期間を特定する情報を受信する毎に、これら情報及びその受注希望者の識別情報からなるレコードを第1記憶部に格納し、
何れかの発注希望者が操作する端末から、行為履行地及び期限を特定する情報を受信すると、これら行為履行地及び期限に適合するレコードを前記第1記憶部から抽出して、そのリストを前記発注希望者が操作する端末へ応答し、
前記リストが送信された端末から、何れかのレコードを特定する情報及び行為の条件を受信すると、特定されたレコードに含まれる識別情報が示す受注希望者に対して、その条件を承諾する否かを問い合わせるメッセージを送信し、
前記メッセージが送信された受注希望者が操作する端末から、前記条件を承諾する情報を受信すると、当該条件の下に成立した行為代行契約の内容を、第2記憶部に格納する
ことを特徴とする個人間行為代行契約仲介方法。 - 前記処理装置は、前記メッセージが送信された受注希望者が操作する端末から、前記条件を承諾する情報を受信した後、更に、前記発注希望者に対して、前記条件を承諾するか否かを問い合わせるメッセージを送信し、前記メッセージが送信された発注希望者が操作する端末から、前記条件を承諾する情報を受信した時点で、当該条件の下に成立した行為代行契約の内容を、第2記憶部に格納する
ことを特徴とする請求項1記載の個人間行為代行契約仲介方法。 - 前記メッセージは電子メールによって送信される
ことを特徴とする請求項1又は2記載の個人間行為代行契約仲介方法。 - 旅行へ出る予定があり且つ旅行先で他人のために所定行為の代行を行う用意がある受注希望者と、他人に特定場所での所定行為の代行を依頼したい発注希望者との間での行為代行契約の締結を支援する個人間行為代行契約仲介方法であって、
ネットワークを介して複数の端末と通信を行うコンピュータシステム内において、記憶媒体に格納されたプログラムに従って各種制御を実行する処理装置が、
何れかの発注希望者が操作する端末から、行為の履行地,期限及び条件を特定する情報を受信する毎に、これら情報及びその発注希望者の識別情報からなるレコードを第1記憶部に格納し、
何れかの受注希望者が操作する端末から、旅行の目的地及び旅行期間を特定する情報を受信すると、これら旅行の目的地及び旅行期間に適合するレコードを前記第1記憶部から抽出して、そのリストを前記受注希望者が操作する端末へ応答し、
前記リストが送信された端末から、何れかのレコードを特定する情報を受信すると、特定されたレコードに含まれる識別情報が示す発注希望者に対して、そのレコード中の条件を承諾する否かを問い合わせるメッセージを送信し、
前記メッセージが送信された発注希望者が操作する端末から、前記条件を承諾する情報を受信すると、当該条件の下に成立した行為代行契約の内容を、第2記憶部に格納する
ことを特徴とする個人間行為代行契約仲介方法。 - 前記処理装置は、前記リストが送信された受注希望者が操作する端末から、何れかのレコードを特定する情報を受信した後、前記受注希望者が操作する端末に対して、特定されたレコードに含まれる条件を承諾するか否かを問い合わせるメッセージを送信し、前記メッセージが送信された受注希望者が操作する端末から、前記条件を承諾する情報を受信した時点で、特定されたレコードに含まれる識別情報が示す発注希望者に対して、そのレコード中の条件を承諾する否かを問い合わせるメッセージを送信する
ことを特徴とする請求項4記載の個人間行為代行契約仲介方法。 - 前記メッセージは電子メールによって送信される
ことを特徴とする請求項4記載の個人間行為代行契約仲介方法。 - 旅行へ出る予定があり且つ旅行先で他人のために所定行為の代行を行う用意がある受注希望者と、他人に特定場所での所定行為の代行を依頼したい発注希望者との間での行為代行契約の締結を支援する個人間行為代行契約仲介方法を、ネットワークを介して複数の端末と通信を行うコンピュータシステムに実施させるプログラムであって、前記コンピュータシステムを構成する処理装置に対して、
何れかの受注希望者が操作する端末から、旅行の目的地及び旅行期間を特定する情報を受信する毎に、これら情報及びその受注希望者の識別情報からなるレコードを第1記憶部に格納させ、
何れかの発注希望者が操作する端末から、行為履行地及び期限を特定する情報を受信すると、これら行為履行地及び期限に適合するレコードを前記第1記憶部から抽出して、そのリストを前記発注希望者が操作する端末へ応答させ、
前記リストが送信された端末から、何れかのレコードを特定する情報及び行為の条件を受信すると、特定されたレコードに含まれる識別情報が示す受注希望者に対して、その条件を承諾する否かを問い合わせるメッセージを送信させ、
前記メッセージが送信された受注希望者が操作する端末から、前記条件を承諾する情報を受信すると、当該条件の下に成立した行為代行契約の内容を、第2記憶部に格納させる
ことを特徴とするプログラム。 - 旅行へ出る予定があり且つ旅行先で他人のために所定行為の代行を行う用意がある受注希望者と、他人に特定場所での所定行為の代行を依頼したい発注希望者との間での行為代行契約の締結を支援する個人間行為代行契約仲介方法を、ネットワークを介して複数の端末と通信を行うコンピュータシステムに実施させるプログラムであって、前記コンピュータシステムを構成する処理装置に対して、
何れかの発注希望者が操作する端末から、行為履行地及び期限を特定する情報を受信する毎に、これら情報及びその発注希望者の識別情報からなるレコードを第1記憶部に格納させ、
何れかの受注希望者が操作する端末から、旅行の目的地及び旅行期間を特定する情報を受信すると、これら旅行の目的地及び旅行期間に適合するレコードを前記第1記憶部から抽出して、そのリストを前記受注希望者が操作する端末へ応答させ、
前記リストが送信された端末から、何れかのレコードを特定する情報及び行為代行の条件を受信すると、特定されたレコードに含まれる識別情報が示す発注希望者に対して、その条件を承諾する否かを問い合わせるメッセージを送信させ、
前記メッセージが送信された発注希望者が操作する端末から、前記条件を承諾する情報を受信すると、当該条件の下に成立した行為代行契約の内容を、第2記憶部に格納させる
ことを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
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JP2002158249A JP2004005067A (ja) | 2002-05-30 | 2002-05-30 | 個人間代行契約仲介方法及びプログラム |
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ID=30428646
Family Applications (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006006310A1 (ja) * | 2004-07-09 | 2006-01-19 | Shokei Suda | バイヤー端末、買付代行方法、委託買付システムおよび委託買付方法 |
KR20120086265A (ko) * | 2011-01-25 | 2012-08-02 | 스미또모 가가꾸 가부시키가이샤 | 점착제 시트, 점착제 부착 광학 필름 및 광학 적층체 |
JP2019016195A (ja) * | 2017-07-07 | 2019-01-31 | 株式会社Jamcode | おつかい代行システム、サーバ装置、及びおつかい代行方法 |
-
2002
- 2002-05-30 JP JP2002158249A patent/JP2004005067A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019016195A (ja) * | 2017-07-07 | 2019-01-31 | 株式会社Jamcode | おつかい代行システム、サーバ装置、及びおつかい代行方法 |
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