JP2004003767A - 燃焼装置 - Google Patents

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Nobuhiko Fujiwara
藤原 宣彦
Fumitaka Kikutani
菊谷 文孝
Yoichi Kimura
木村 洋一
Hiroto Fukui
福井 浩人
Tomeo Higuchi
樋口 留夫
Yasuhiro Kondo
近藤 保広
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】本発明は低NOx燃焼装置に関し、低NOx化と同時に入力可変範囲の拡大化、低騒音化、未燃成分の抑制を図ったものである。
【解決手段】炎口分割板21a、21bは長手方向の断面が波型である波型部22を有し、波型部22の頂部23近傍を略円弧形状として頂部23が互いに密着するように配置して小分割された希薄炎口25を形成したものである。
そして炎口分割板21a、21bの変形を未然に防止して小入力時の逆火を防止でき、入力可変範囲を拡大できる。また最小限の枚数の炎口分割板で小分割された希薄炎口25を形成しつつ炎口面積を最大限大きくできるため、乱れの抑制された低流速の希薄混合気が噴出して安定した火炎長の短い希薄火炎が形成され、低騒音化、未燃成分の抑制を実現できる
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として家庭用又は業務用の燃焼装置において特に低NOx化と同時に入力可変範囲の拡大化、低騒音化、未燃成分の抑制を図った燃焼装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の低NOx燃焼装置は特許2690447号公報に記載されている図14のようなものが一般的であった。この低NOx燃焼装置は希薄混合気が噴出する希薄炎口1と、希薄炎口1の両側に配置され濃混合気が噴出する濃炎口2を備えたバーナユニットを複数配置して構成されている。希薄炎口1は4枚の金属波板3と3枚の金属平板4を交互に重ねて、断面が台形状の小炎口としている。
【0003】
そして上記希薄炎口1から供給された希薄混合気は、燃焼室内で火炎温度が低く従って低NOxではあるが自身は不安定な希薄火炎を形成する。一方濃炎口2から供給された濃混合気は燃焼室内で火炎温度が高く従ってNOx濃度は高いが自身は安定な濃火炎を形成し、近接した希薄火炎に熱エネルギ−を供給して燃焼反応を促進させることにより全体として安定ないわゆる濃淡燃焼を実現する。そして淡バ−ナ2の燃料供給割合を濃バ−ナ4より大きく設定し、全体として低NOx化を図っていた。また希薄炎口を小さく分割された小炎口とすることにより希薄混合気を整流して燃焼騒音の抑制を図っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の低NOx燃焼装置では、金属平板4の強度が不足しているため、小入力時おいて希薄火炎が希薄炎口1に接近して希薄炎口1の温度が上昇すると、金属平板4が変形して開口が大きくなる希薄炎口1が発生し、その結果希薄炎口1が赤熱して逆火を招く課題があった。また金属波板3と金属平板4を交互に重ねて希薄炎口1を形成しているため、重量が重くなる課題があった。また金属平板4があるため希薄炎口1の炎口面積を大きく設定できず、希薄混合気の流速が速くなるため、燃焼騒音の抑制が十分ではなく、また希薄火炎長が長くなることによりHC(炭化水素)、CO等の発生が多い課題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するため、炎口分割板は長手方向の断面が波型である波型部を有し、前記波型部の頂部近傍を略円弧形状として前記頂部が互いに密着するように配置して小分割された希薄炎口を形成したものである。
【0006】
そして炎口分割板の変形を未然に防止して小入力時の逆火を防止でき、入力可変範囲を拡大できる。また最小限の枚数の炎口分割板で小分割された希薄炎口を形成しつつ炎口面積を最大限大きくできるため、乱れの抑制された低流速の希薄混合気が噴出して安定した火炎長の短い希薄火炎が形成され、低騒音化、未燃成分の抑制を実現できる。
【0007】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、複数枚の炎口分割板を内包し希薄炎口を形成する希薄バーナ形成板と、前記希薄炎口に近接配置された濃炎口とを備え、前記炎口分割板は長手方向の断面が波型である波型部を有するとともに前記波型部の頂部近傍を略円弧形状とし、複数の前記炎口分割板の前記頂部が互いに密着するように配置して小分割された希薄炎口を形成している。
【0008】
そして、全ての炎口分割板が波型断面を有しているため、機械的強度を大きくでき、小入力時における炎口分割板の変形を防止して逆火の発生を防止でき、入力可変範囲を拡大できる。また最小限の枚数の炎口分割板で小分割された炎口を形成できることにより、燃焼装置を軽量かつ安価に提供できる。さらに波型部の頂部が互いに密着するように配置していることにより板の重なり部を極小にしていることに加え、最小限の枚数の炎口分割板で小分割された炎口を形成していることにより、炎口面積を大きくすなわち希薄混合気の流速を小さく設定でき、その結果燃焼騒音を抑制できるとともに、希薄火炎長を短くできHC、CO等の未燃成分の発生を抑制できる。また希薄混合気の通路となる希薄炎口が、希薄混合気の乱れ成分の多い長手方向に小分割されているため、希薄混合気の長手方向の流速ベクトル成分が減衰して乱れが抑制されて安定な希薄火炎が形成され、燃焼騒音を抑制できるとともにいわゆる振動燃焼を抑制できる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、希薄バーナ形成体の外側に接合して濃炎口を形成する濃バーナ形成板を備え、前記希薄バーナ形成板と前記濃バーナ形成板の下流近傍は長手方向の断面が波型である波型部を有し、前記波型部の頂部近傍を略円弧形状として前記希薄バーナ形成体および前記濃バーナ形成体の前記頂部が互いに密着するように配置して小分割された濃炎口を形成している。
【0010】
そして、希薄バーナ形成板、濃バーナ形成板が波型断面を有しているため、機械的強度を大きくでき、小入力時における両バーナ形成板の変形を防止し、逆火の発生を防止できる。また濃混合気の通路が長手方向に小分割されているため、整流された濃混合気が濃炎口から噴出して安定な濃火炎を形成して燃焼騒音をさらに抑制できる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、複数枚の炎口分割板を内包し希薄炎口を形成する希薄バーナ形成板と、前記希薄炎口に近接配置された第一濃炎口と、前記第一濃炎口に近接配置された第二濃炎口とを備え、前記炎口分割板は長手方向の断面が波型である波型部を有するとともに前記波型部の頂部近傍を略円弧形状とし、複数の前記炎口分割板の前記頂部が互いに密着するように配置して小分割された希薄炎口を形成し、前記第一濃炎口より噴出する混合気濃度は前記第二濃炎口より噴出する混合気濃度よりも濃く設定している。
【0012】
そして、第二濃炎口から供給される第一濃炎口よりも薄い濃混合気により自身が安定な火炎を形成し、第一濃炎口から噴出される濃混合気の熱分解反応を促進する。そして第一濃炎口から供給される濃混合気はこの熱分解により化学的に活性な中間生成物を多量に発生し、この中間生成物が希薄炎口上に形成される希薄火炎の基部に拡散供給されて基部の微小空間に燃焼反応が活発に行われる「高温・高反応域」が形成され、希薄火炎自身が安定化される。従って希薄炎口への燃料入力比率と希薄混合気の濃度を小さくすることができるので、さらなる低NOx化と低騒音化を実現できるとともに、燃焼量可変幅の拡大や、空気の高速変動にも追従して安定燃焼を実現できる。
【0013】
請求項4記載の発明は、炎口分割板の混合気通流方向の長さを10mm以上40mm以下としている。
【0014】
そして、圧損が過大になることなく希薄混合気の乱れが十分抑制されるため、燃焼空気を供給するファンの動作回転数が低く抑えられると共に安定した希薄火炎が形成され、燃焼装置全体の騒音をさらに抑制できる。
【0015】
請求項5記載の発明は、炎口分割板の波周期を1mm以上4mm以下としている。
【0016】
そして、波型部の周期を過度に密にせず、埃等による炎口の閉塞やプレス加工時の材料切れを防止しつつ、希薄混合気の乱れを十分抑制して、燃焼騒音をさらに抑制できる。
【0017】
請求項6記載の発明は、炎口分割板は、混合気通流方向の上流部に長手方向の断面が直線である直線部を有し、前記炎口分割板を複数枚配置して波型部で小分割された小分割通路の上流に扁平通路を構成している。
【0018】
そして、希薄混合気が扁平通路を通流した後、小分割された通路に流入するので、希薄混合気の圧力低下が滑らかになって希薄混合気の乱れが十分抑制され、燃焼騒音をさらに抑制できる。
【0019】
請求項7記載の発明は、炎口分割板は、直線部と波型部の間に切り欠き部を有し、前記炎口分割板を複数枚配置して、扁平通路と小分割通路の間に空間部を構成している。
【0020】
そして、炎口分割板の圧損を大きくすることなく、炎口分割板の上流側先端が乱れの発生しやすい上流部まで届くため、希薄混合気の乱れが発生する前に希薄混合気が扁平通路に流入して乱れが十分抑制され、燃焼騒音をさらに抑制できる。
【0021】
請求項8記載の発明は、希薄炎口、第一濃炎口、第二濃炎口はそれぞれに混合気室を有すると共に、第二濃炎口の第二濃混合気室は連通手段を介して希薄炎口の希薄混合気室と連通させて希薄混合気と第一濃混合気の間の濃度の混合気を生成させる構成としている。
【0022】
そして、個別に燃料供給系を設ける場合よりも燃焼装置全体を小型で安価に製作することができる。
【0023】
請求項9記載の発明は、上流に希薄混合気室を有する希薄炎口と、前記希薄炎口に隣接し上流に第一濃混合気室を有する第一濃炎口と、前記第一濃炎口と隣接し上流に第二濃混合気室を有する第二濃炎口とを備え、前記第二濃混合気室は連通手段を介して希薄混合気室と連通させて希薄混合気と第一濃混合気の間の濃度の第二濃混合気を生成させるとともに、前記希薄混合気室の上流には希薄燃料・空気導入口を設け、かつ第一、第二濃混合気室の上流には当該第一、第二濃混合気室の両方に連通する一つの共通燃料・空気導入口を設けている。
【0024】
そして、希薄燃料・空気導入口と共通燃料・空気導入口へそれぞれ燃料を独立して供給する構成としているため、希薄混合気と濃混合気への燃料供給割合を調節して安定燃焼範囲を調節したり、供給する燃料の種類が異なった場合にはその燃料に最適の燃料分配比および各混合気の濃度を容易に再設定することができる。従って同一燃焼装置で各種の燃料を使用できる。
【0025】
請求項10記載の発明は、上部の希薄炎口と下部の希薄燃料・空気導入口を形成する希薄バーナ形成板と、前記希薄バーナ形成板に接合して第一濃炎口を形成する第一濃バーナ形成板と、前記第一濃バーナ形成板に接合して第二濃炎口を形成するとともに前記第一濃炎口と前記第二濃炎口に連通する共通燃料・空気導入口を形成する第二濃バーナ形成板を設けている。
【0026】
そして、希薄バーナ形成板は希薄炎口と第一濃炎口の形成を兼ね、一方第一濃バーナ形成板は第一濃炎口と第二濃炎口の形成を兼ねているため、バーナユニットを構成する板金等の材料を最小限にすることができ、燃焼装置全体を軽量で安価に製作できる。
【0027】
請求項11記載の発明は、第一濃バーナ形成板に内側への段押し部を設けて希薄バーナ形成板と密着させ、第二濃バーナ形成板に内側への段押し部を設けて前記第一濃バーナ形成板に密着させている。
【0028】
そして、組立時における溶接を最小限にしながらも各バーナ形成板の内側への湾曲を防ぎ、所望の炎口寸法を長期にわたり維持して初期の燃焼性能を維持できる。
【0029】
請求項12記載の発明は、請求項3、8〜11のいずれか1項記載の燃焼装置をバーナユニットとして構成し、前記バーナユニットの外側に突起を設けて前記バーナユニットを複数隣接配置し、前記突起を隣に配置されるバーナユニットと密着させている。
【0030】
そして、組立時における溶接を最小限にしながらもバーナユニットを形成する板の外側への湾曲を防ぎ、所望の炎口寸法を長期にわたり維持して初期の燃焼性能を維持できる。また単一のバーナユニットにて燃焼を完結でき、バーナユニット本数、配置間隔等を自由に選択でき、設計の自由度を高めることができる
請求項13記載の発明は、第一濃炎口から噴出する第一濃混合気は可燃限界外の過濃混合気としている。
【0031】
そして、希薄混合気と第一濃混合気の濃度勾配を大きくして、希薄火炎の基部への第一濃混合気の流入を促進させて「高温・高反応域」の形成を促進でき、希薄火炎を強固に安定化できる。
【0032】
請求項14記載の発明は、希薄炎口への燃料供給量を第一、第二濃炎口への燃料供給量より多く設定している。
【0033】
そして、NOxの少ない希薄火炎の割合を増し、超低NOxを実現できる。
【0034】
請求項15記載の発明は、希薄炎口からの混合気の噴出速度を第一、第二濃炎口からの混合気の噴出速度より速く設定している。
【0035】
そして、高速噴流に伴う巻き込み効果により第一濃混合気が希薄混合気に巻き込まれ、「高温・高反応域」の形成を促進できる。また希薄混合気の流速を速く設定しても希薄火炎が安定化されるため希薄炎口の面積を小さくすることができ、燃焼装置全体を小型で安価に製作することができる。
【0036】
請求項16記載の発明は、希薄炎口の炎口面積を第一、第二濃炎口の炎口面積より大きく設定している。
【0037】
そして、希薄混合気の噴出速度が極度に速くならず、安定した希薄火炎が形成されるとともに、燃焼用空気を供給するファンの負荷が低減され、燃焼装置全体の騒音を抑制することができる。
【0038】
請求項17記載の発明は、各炎口の燃料・空気導入口から各炎口までの通路長の内、希薄炎口の燃料・空気導入口から希薄炎口までの通路長を最も長く設定している。
【0039】
そして、希薄燃料・空気導入口から供給された多量の空気と大部分の燃料は長い通路を通過する間に十分混合され、また整流されて乱れが減衰して希薄炎口へ供給されるため、超NOx燃焼と燃焼騒音の低減を実現することができる。
【0040】
請求項18記載の発明は、希薄炎口の燃料・空気導入口の開口面積を第一、第二炎口の燃料・空気導入口より大きく設定している。
【0041】
そして、燃焼用空気は大きな圧損を受けることなく希薄炎口に多量に供給され、多量の希薄混合気を生成して超低NOxの希薄火炎を形成することができる。また燃焼用空気を供給するファンの負荷が低減され、燃焼装置全体の騒音を抑制することができる。
【0042】
請求項19記載の発明は、希薄炎口の燃料・空気導入口を第一、第二炎口の燃料・空気導入口より下部に位置させている。
【0043】
そして、ファンが供給する燃焼用空気は大きな圧損を受けることなく上流側に位置する希薄燃料・空気導入口から希薄炎口に導かれるため、ファンの負荷が低減され、燃焼装置全体の騒音を抑制することができる。
【0044】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
【0045】
(実施例1)
図1(a)および(b)は本発明の実施例1の燃焼装置を示す平面図および正面図、図2(a1)および(b1)は同燃焼装置の炎口分割板を示す平面図および正面図、図2(a2)および(b2)は同燃焼装置の炎口分割板を示す平面図および正面図、図3は同燃焼装置の炎口分割板の長さの影響を示す図、図4は同燃焼装置の炎口分割板の波周期の影響を示す図である。
【0046】
図1〜図2において、21a、bは炎口分割板であり、長手方向の断面が波型である波型部22を有し、波型部22の頂部23の近傍を略円弧形状としている。本実施例では4枚の炎口分割板を使用している。希薄バーナ形成板24が炎口分割板21a、bを内包し、頂部23が互いに密着するように炎口分割板21a、bを配置して小分割された希薄炎口25を形成するとともに小分割通路25aを形成している。また希薄バーナ形成体24は希薄燃料・空気導入口26、希薄混合管27、希薄抵抗部28を形成している。
【0047】
希薄バーナ形成板24の両側に濃バーナ形成板29を接合し、濃炎口30、濃燃料・空気導入口30、濃混合管32、濃抵抗部33を形成している。
【0048】
次に動作、作用について説明すると、希薄燃料・空気導入口26より多量の燃料と空気が流入し、希薄混合管27で混合し希薄混合気が形成される。均一な希薄混合気が希薄炎口25に供給されるよう希薄抵抗部28の通路厚みが調整されている。また濃燃料・空気導入口31より少量の燃料と空気が流入し、濃混合管32で混合し、濃混合気が形成される。均一な濃混合気が濃炎口30に供給されるよう濃抵抗部33の通路厚みが調整されている。
【0049】
濃炎口30から濃混合気が噴出し、濃火炎(図示せず)が形成される。希薄炎口25から希薄混合気が噴出し、希薄火炎(図示せず)が形成される。希薄火炎は濃火炎の熱的影響を受け、安定化される。火炎温度が低く、NOx発生の少ない希薄火炎への入力割合を多くして、全体として低NOx化を図っている。
【0050】
ここで炎口分割板21a、bが波型断面を有しているため、機械的強度を大きくでき、小入力時における炎口分割板の変形を防止し、逆火の発生を防止できる。また最小限の枚数の炎口分割板で小分割された希薄炎口25を形成できることにより、燃焼装置を軽量かつ安価に提供できる。さらに波型部22の頂部23が互いに密着するように配置していることにより板の重なり部を極小にしていることに加え、最小限の枚数の炎口分割板で小分割された希薄炎口25を形成していることにより、炎口面積を大きくすなわち希薄混合気の流速を小さく設定でき、その結果燃焼騒音を抑制できるとともに、希薄火炎長を短くできHC、CO等の未燃成分の発生を抑制できる。また小分割通路25aは希薄混合気の乱れ成分の多い長手方向に小分割されているため、希薄混合気の長手方向の流速成分が減衰して乱れが抑制されて安定な希薄火炎が形成され、燃焼騒音を抑制できるとともにいわゆる振動燃焼を抑制できる。
【0051】
図3において、炎口分割板21a、bの長さLが大きくなるほど、小分割通路25aの通路が長くなり、希薄混合気の乱れが小さくなる。Lが10mmより小さいと乱れが非常に大きくなり、燃焼騒音が非常に大きくなる。一方、Lが長くなるほど圧損が単調に増加し、燃焼空気を供給するファン(図示せず)の負荷が増し、ファン回転数を高く設定する必要がある。Lが40mmより大きいと希薄混合気の乱れ低下度合いは飽和するため、ファン回転数が大きくなることの影響を受け、燃焼装置の騒音は高くなる。よってLを10mm以上40mm以下とすることにより圧損が過大になることなく希薄混合気の乱れが十分抑制されるため、燃焼空気を供給するファンの動作回転数が低く抑えられると共に安定した希薄火炎が形成され、燃焼装置全体の騒音をさらに抑制できる。
【0052】
図4において、炎口分割板の波周期Pが長くなるほど、希薄炎口25が長手方向に大きくなり、希薄混合気の長手方向の流速成分が十分に減衰せず、乱れが大きくなる。Pが4mm以上では乱れが急激に大きくなり、燃焼騒音も急激に大きくなる。一方Pが小さくなりすぎると、開口が小さくなり埃等による炎口の閉塞の恐れがある。またプレス加工時に炎口分割板の材料が過度に伸びて板厚が薄くなり、材料切れが発生する。例えば炎口分割板の板厚が0.35mm、波型部22の振幅(頂部から頂部まで)が1mmの時、Pが1mmより小さいとプレス加工時に切れが発生した。よってPを1mm以上4mm以下とすることにより、埃等による希薄炎口25の閉塞やプレス加工時の材料切れを防止しつつ、希薄混合気の乱れを十分抑制して、燃焼騒音をさらに抑制できる。
【0053】
(実施例2)
図5(a)および(b)は本発明の実施例2の燃焼装置を示す平面図および正面図である。
【0054】
本実施例が実施例1と異なる点は、希薄バーナ形成板241と濃バーナ形成板291の下流近傍は長手方向の断面が波型である波型部221を有し、波型部221の頂部231近傍を略円弧形状として希薄バーナ形成体241および濃バーナ形成体291の頂部231が互いに密着するように配置し、小分割された濃炎口301を形成している点である。なお実施例1と同一符号のものは同じ構成を有し、説明を省略する。
【0055】
次に動作、作用について説明すると、希薄バーナ形成板241、濃バーナ形成板291が波型断面を有しているため、機械的強度を大きくでき、小入力時における両バーナ形成板の変形を防止し、逆火の発生を防止できる。また濃混合気の通路が長手方向に小分割されているため、整流された濃混合気が濃炎口301から噴出して安定な濃火炎を形成して燃焼騒音をさらに抑制できる。
【0056】
(実施例3)
図6(a)、(b)および(c)は本発明の実施例3の燃焼装置における炎口分割板を示す平面図、正面図および下面図である。
【0057】
本実施例が実施例1と異なる点は、炎口分割板211a、bの混合気通流方向の上流部に、長手方向の断面が直線である直線部34を有し、炎口分割板211a、bを複数枚配置して扁平通路35を構成している点である。36は直線部34において内向きに突出させた突起である。なお実施例1と同一符号のものは同じ構成を有し、説明を省略する。
【0058】
次に動作、作用について説明する。実施例1の構成では、小分割通路25aへの流入前後で希薄混合気の通路断面積が大きく変化する。ところが本実施例の扁平通路35の通路断面積は小分割通路25aの断面積よりも大きい。よって希薄混合気の通路断面積の縮小度合いが滑らかになり、希薄混合気の圧力低下が滑らかになって希薄混合気の乱れが十分抑制され、燃焼騒音をさらに抑制できる。また突起36により扁平通路35が精度よく構成される。
【0059】
(実施例4)
図7(a)、(b)、(c)および(d)は本発明の実施例4の燃焼装置における炎口分割板を示す平面図、正面図、下面図および図7(b)のX−X線断面図である。
【0060】
本実施例が実施例3と異なる点は、炎口分割板212a、bにおいて直線部34と波型部22の間に切り欠き部37を有し、炎口分割板212a、bを複数枚配置して、扁平通路35と小分割通路25aの間に空間部38を構成した点である。なお実施例1と同一符号のものは同じ構成を有し、説明を省略する。
【0061】
次に動作、作用について説明する。希薄混合気の乱れは図1に示した希薄抵抗部28の後流で大きく発生する。ところで炎口分割板212a、bの長さを長くすると圧損が単調に大きくなる。圧損の殆ど無い空間部38を設けて炎口分割板212a、bの長さを長くすることにより圧損を大きくすることなく、炎口分割板の上流側先端が乱れの発生しやすい希薄抵抗部28の後流に届くため、希薄混合気の乱れが発生する前に希薄混合気が扁平通路35に流入して乱れが十分抑制され、燃焼騒音をさらに抑制できる。
【0062】
なお、実施例1で示した直線部の無い波型部のみの炎口分割板21a、bに切り欠き部を設けて空間部を形成しても同様の効果を得ることができる。また従来一般的に用いられる直線部のみの炎口分割板に切り欠き部を設けて空間部を形成しても同様の効果を得ることができる。
【0063】
(実施例5)
図8(a)および(b)は本発明の実施例5の燃焼装置を示す平面図および正面図、図9(a)および(b)は同燃焼装置の希薄バーナ形成板を示す平面図および正面図、図10(a)および(b)は同燃焼装置の第一濃バーナ形成板を示す平面図および正面図、図11(a)および(b)は同燃焼装置の第二濃バーナ形成板を示す平面図および正面図、図12は図8(a)のY−Y線断面図、図13(a)および(b)は同燃焼装置の火炎の模式図および従来の燃焼装置の火炎の模式図である。
【0064】
本実施例が実施例1と異なる点は、希薄炎口25に近接配置された第一濃炎口43と、第一濃炎口43に近接配置された第二濃炎口46とを備えた点である。以下詳細を説明する。
【0065】
図8〜図13において、希薄バーナ形成板241が上部に希薄炎口25、下部に希薄燃料・空気導入口26、希薄混合管27、希薄混合気室41を形成している。希薄バーナ形成板241の両側に第一濃バーナ形成板42を接合し、第一濃炎口43とその上流の第一濃混合気室44を形成している。第一濃バーナ形成板42の外側には第二濃バーナ形成板45を接合し、第二濃炎口46とその上流の第二濃混合気室47を形成している。さらに第二濃バーナ形成板45は希薄バーナ形成板241とも接合することによって、第一濃混合気室44と第二濃混合気室47に連通する連通室48と希薄燃料・空気導入口26の上部に位置する共通燃料・空気導入口49を形成している。希薄バーナ形成板241には希薄混合気室41と第二濃混合気室47を連通させる連通手段50が設けられている。これら希薄バーナ形成板241とその両側の第一濃バーナ形成板42とその両側に設けられた第二濃バーナ形成板45とが一体化されてバーナユニット51が構成される。バーナケース52内にはこのバーナユニット51が複数個収納される。53はバーナユニット51の外側となる第二濃バーナ形成板45に設けた突起である。
【0066】
54a、54bはそれぞれ第一濃バーナ形成板42、第二濃バーナ形成板45において内側に突出させた段押し部である。なお実施例1と同一符号のものは同じ構成を有し、説明を省略する。
【0067】
次に動作、作用について説明すると、希薄燃料・空気導入口26より多量の燃料と空気が流入し、希薄混合気が希薄混合気室41に供給される。希薄混合気の大部分は希薄炎口25より噴出し、残りは連通手段50を通じて第二濃混合気室47に流入する。一方共通燃料・空気導入口49より少量の燃料と空気が流入し、可燃限界外の過濃混合気が連通室48に供給され、第一濃混合気室44と第二濃混合気室47に分岐される。第一濃混合気室44に供給された過濃混合気はそのままの濃度で第一濃炎口43より噴出する。また第二濃混合気室47に供給された過濃混合気は連通手段50から流入した少量の希薄混合気で希釈されて理論混合比に近い濃度の濃混合気となり、第二濃炎口46より噴出する。
【0068】
図13(a)に示すように、第二濃炎口46より噴出する理論混合比に近い濃混合気は火炎温度が高く自身が非常に安定な安定火炎Aを形成する。また希薄炎口25より噴出する希薄混合気は火炎温度が低くNOx濃度が低い希薄火炎Bを形成する。さらに第一濃炎口43より噴出する過濃混合気は高温の安定火炎Aの影響を受け熱分解して中間生成物を多量に発生しつつ濃火炎Cを形成する。そして前述中間生成物が希薄炎口25上に形成される希薄火炎Bの基部に拡散供給されて希薄火炎Bの基部に反応化学種が豊富で燃焼反応が極めて活発な「高温・高反応域」αが形成される。安定火炎A、濃火炎Cおよび希薄火炎Bはつながった一体的な火炎となる。
【0069】
このように、これら三種類の混合気濃度を有する本発明の燃焼は図13(b)に示す従来の濃淡燃焼で濃火炎Hの熱的な影響を受け希薄火炎Iが安定化された場合に比べ大幅に希薄火炎の安定化が図れるものである。従って火炎温度が低くNOx発生の少ない希薄火炎Bへの燃料入力比率を増すことができ、低燃焼騒音を維持しながら超低NOx化を実現できる。
【0070】
また共通燃料・空気導入口49は第一濃混合気室44と第二濃混合気室47に連通した構成となっているため、第一濃炎口43と第二濃炎口46にそれぞれ燃料、空気を個別に供給する必要がなく、バ−ナ構成の簡潔化と小型化を実現できる。
【0071】
また希薄燃料・空気導入口26と共通燃料・空気導入口49へそれぞれ燃料を独立して供給している。これにより希薄混合気と濃混合気への燃料供給割合を調節して安定燃焼範囲を調節したり、供給する燃料の種類が異なった場合にはその燃料に最適の燃料分配比および各混合気の濃度を容易に再設定することができる。従って同一燃焼装置で各種の燃料を使用できる。
【0072】
また希薄バーナ形成板241、第一濃バーナ形成板42、第二濃バーナ形成板45を接合してバーナユニット51を構成している。すなわち希薄バーナ形成板241は希薄炎口25と第一濃炎口43の形成を兼ね、一方第一濃バーナ形成板42は第一濃炎口43と第二濃炎口46の形成を兼ねている。これによりバーナユニット51を構成する板金等の材料を最小限にすることができ、燃焼装置全体を軽量で安価に製作できる。
【0073】
また第一濃バーナ形成板42に内側への段押し部54aを設けて希薄バーナ形成板241と密着させ、第二濃バーナ形成板45に内側への段押し部54bを設けて第一濃バーナ形成板42に密着させている。さらにバーナユニット51の外側となる第二濃バーナ形成板45に突起53を設け、バーナケース52内にバーナユニット51を複数隣接配置し、突起51を隣に配置されるバーナユニット52と密着させている。これにより組立時における溶接を最小限にしながらも各バーナ形成板の内側および外側への湾曲を防ぎ、所望の炎口寸法を長期にわたり維持して初期の燃焼性能を維持できる。また単一のバーナユニット51にて燃焼を完結でき、バーナユニット本数、配置間隔等を自由に選択でき、設計の自由度を高めることができる。
【0074】
また本実施例では第一濃炎口43から噴出する第一濃混合気の濃度を可燃限界外の過濃混合気としているため、希薄混合気と第一濃混合気の濃度勾配が大きくなり、これにより希薄火炎Bの基部への第一濃混合気の流入を促進させて「高温・高反応域」αの形成を促進でき、希薄火炎Bを強固に安定化できる。
【0075】
また本実施例では希薄炎口25への燃料供給量を、例えば総供給量の80%程度と、第一濃炎口43、第二濃炎口46への燃料供給量より多く設定している。これによりNOxの少ない希薄火炎Bの割合を増し、燃焼装置全体として超低NOxを実現できる。
【0076】
また本実施例では希薄炎口25からの希薄混合気の流速を速く設定しているため希薄混合気室41の内圧は、第二濃炎口46からの混合気流速が小さな第二濃混合気室47より大きくなっている。従って希薄混合気室41と第二濃混合気室47を連通させる連通手段50を介して希薄混合気が第二濃混合気室47に流入し連通室48から供給された第一濃混合気を希釈する。このように連通手段50を設けることにより個別に燃料供給系を設ける場合よりも燃焼装置全体を小型で安価に製作することができる。さらに高速噴流に伴う巻き込み効果により第一濃混合気が希薄混合気に巻き込まれ、「高温・高反応域」の形成を促進できる。また希薄混合気の流速を速く設定しても希薄火炎が安定化されるため希薄炎口の面積を小さくすることができ、燃焼装置全体を小型で安価に製作することができる。
【0077】
また本実施例では希薄炎口25の炎口面積を第一濃炎口43及び第二濃炎口46の炎口面積よりも大きく設定している。このため希薄混合気の噴出速度が極度に速くならず、安定した希薄火炎Bが形成されるとともに、ファン負荷が低減され、燃焼装置全体の騒音を抑制することができる。
【0078】
また本実施例では各炎口の燃料・空気導入口から各炎口までの通路長の内、希薄燃料・空気導入口26から希薄炎口25までの通路長を最も長く設定している。これにより希薄燃料・空気導入口26から供給された多量の空気と大部分の燃料は通路を通過する間に十分混合され、整流を受けて均一に希薄炎口25に供給される。このように希薄炎口25への均一供給及び流れの乱れの減衰が図られるため超NOx燃焼と燃焼騒音の低減を実現することができる。
【0079】
また本実施例では希薄燃料・空気導入口26の開口面積を共通燃料・空気導入口49の開口面積よりも大きく設定している。これによりファンからバーナケース52内に供給された燃焼用空気は大きな圧力損失を受けることなく希薄炎口25に多量に供給され、多量の希薄混合気を生成して超低NOxの希薄火炎Bを形成することができる。またファン負荷が低減され、燃焼装置全体の騒音を抑制することができる。
【0080】
また本実施例では希薄燃料・空気導入口26を共通燃料・空気導入口49よりも下部に位置させている。これによりファン120からバーナケース52内に供給された燃焼用空気は大きな圧力損失を受けることなく上流側に位置する各希薄燃料・空気導入口26から希薄炎口25に導かれるため、ファン負荷を低減し騒音を抑制することができる。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の燃焼装置は、炎口分割板の変形を未然に防止して小入力時の逆火を防止できる。また最小限の枚数の炎口分割板で小分割された希薄炎口を形成しつつ炎口面積を最大限大きくできるため、乱れの抑制された低流速の希薄混合気が噴出して安定した火炎長の短い希薄火炎が形成され、低騒音化、未燃成分の抑制を実現できる
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の実施例1の燃焼装置を示す平面図
(b)同燃焼装置を示す正面図
【図2】(a1)同燃焼装置の炎口分割板を示す平面図
(b1)同燃焼装置の炎口分割板を示す正面図
(a2)同燃焼装置の炎口分割板を示す平面図
(b2)同燃焼装置の炎口分割板を示す正面図
【図3】同燃焼装置の炎口分割板の長さの影響を示す図
【図4】同燃焼装置の炎口分割板の波周期の影響を示す図
【図5】(a)本発明の実施例2の燃焼装置を示す平面図
(b)同燃焼装置を示す正面図
【図6】(a)本発明の実施例3の燃焼装置における炎口分割板を示す平面図
(b)同燃焼装置の炎口分割板を示す正面図
(c)同燃焼装置の炎口分割板を示す下面図
【図7】(a)本発明の実施例4の燃焼装置における炎口分割板を示す平面図
(b)同燃焼装置の炎口分割板を示す正面図
(c)同燃焼装置の炎口分割板を示す下面図
(d)図7(b)のX−X線断面図
【図8】(a)本発明の実施例5の燃焼装置を示す平面図
(b)同燃焼装置を示す正面図
【図9】(a)同燃焼装置の希薄バーナ形成板を示す平面図
(b)同燃焼装置の希薄バーナ形成板を示す正面図
【図10】(a)同燃焼装置の第一濃バーナ形成板を示す平面図
(b)同燃焼装置の第一濃バーナ形成板を示す正面図
【図11】(a)同燃焼装置の第二濃バーナ形成板を示す平面図
(b)同燃焼装置の第二濃バーナ形成板を示す正面図
【図12】図8(a)のY−Y線断面図
【図13】(a)同燃焼装置の火炎を示す模式図
(b)従来の燃焼装置の火炎を示す模式図
【図14】従来の燃焼装置を示す平面図
【符号の説明】
21a、21b、211a、211b、212a、212b 炎口分割板
22、221 波型部
23、231 頂部
24、241 希薄バーナ形成板
25 希薄炎口25
25a 小分割通路
26 希薄燃料・空気導入口
29、291 濃バーナ形成板
30、301 濃炎口
34 直線部
35 扁平通路
37 切り欠き部
38 空間部
41 希薄混合気室
42 第一濃バーナ形成板
43 第一濃炎口
44 第一濃混合気室
45 第二濃バーナ形成板
46 第二濃炎口
47 第二濃混合気室
49 共通燃料・空気導入口
50 連通手段
51 バーナユニット
53 突起
54a、54b 段押し部

Claims (19)

  1. 複数枚の炎口分割板を内包し希薄炎口を形成する希薄バーナ形成板と、前記希薄炎口に近接配置された濃炎口とを備え、前記炎口分割板は長手方向の断面が波型である波型部を有するとともに前記波型部の頂部近傍を略円弧形状とし、複数の前記炎口分割板の前記頂部が互いに密着するように配置して小分割された希薄炎口を形成した燃焼装置。
  2. 希薄バーナ形成体の外側に接合して濃炎口を形成する濃バーナ形成板を備え、前記希薄バーナ形成板と前記濃バーナ形成板の下流近傍は長手方向の断面が波型である波型部を有し、前記波型部の頂部近傍を略円弧形状として前記希薄バーナ形成体および前記濃バーナ形成体の前記頂部が互いに密着するように配置して小分割された濃炎口を形成した燃焼装置。
  3. 複数枚の炎口分割板を内包し希薄炎口を形成する希薄バーナ形成板と、前記希薄炎口に近接配置された第一濃炎口と、前記第一濃炎口に近接配置された第二濃炎口とを備え、前記炎口分割板は長手方向の断面が波型である波型部を有するとともに前記波型部の頂部近傍を略円弧形状とし、複数の前記炎口分割板の前記頂部が互いに密着するように配置して小分割された希薄炎口を形成し、前記第一濃炎口より噴出する混合気濃度は前記第二濃炎口より噴出する混合気濃度よりも濃く設定した燃焼装置。
  4. 炎口分割板の混合気通流方向の長さを10mm以上40mm以下とした請求項1〜3いずれか1項記載の燃焼装置。
  5. 炎口分割板の波周期を1mm以上4mm以下とした請求項1〜4いずれか1項記載の燃焼装置。
  6. 炎口分割板は、混合気通流方向の上流部に長手方向の断面が直線である直線部を有し、前記炎口分割板を複数枚配置して波型部で小分割され小分割通路の上流に扁平通路を構成した請求項1〜5いずれか1項記載の燃焼装置。
  7. 炎口分割板は、直線部と波型部の間に切り欠き部を有し、前記炎口分割板を複数枚配置して、扁平通路と小分割通路の間に空間部を構成した請求項6記載の燃焼装置。
  8. 希薄炎口、第一濃炎口、第二濃炎口はそれぞれに混合気室を有すると共に、第二濃炎口の第二濃混合気室は連通手段を介して希薄炎口の希薄混合気室と連通させて希薄混合気と第一濃混合気の間の濃度の混合気を生成させる構成とした請求項3記載の燃焼装置。
  9. 上流に希薄混合気室を有する希薄炎口と、前記希薄炎口に隣接し上流に第一濃混合気室を有する第一濃炎口と、前記第一濃炎口と隣接し上流に第二濃混合気室を有する第二濃炎口とを備え、前記第二濃混合気室は連通手段を介して希薄混合気室と連通させて希薄混合気と第一濃混合気の間の濃度の第二濃混合気を生成させるとともに、前記希薄混合気室の上流には希薄燃料・空気導入口を設け、かつ第一、第二濃混合気室の上流には当該第一、第二濃混合気室の両方に連通する一つの共通燃料・空気導入口を設けた請求項3または8項記載の燃焼装置。
  10. 上部の希薄炎口と下部の希薄燃料・空気導入口を形成する希薄バーナ形成板と、前記希薄バーナ形成板に接合して第一濃炎口を形成する第一濃バーナ形成板と、前記第一濃バーナ形成板に接合して第二濃炎口を形成するとともに前記第一濃炎口と前記第二濃炎口に連通する共通燃料・空気導入口を形成する第二濃バーナ形成板を設けた請求項3、8〜9のいずれか1項記載の燃焼装置。
  11. 第一濃バーナ形成板に内側への段押し部を設けて希薄バーナ形成板と密着させ、第二濃バーナ形成板に内側への段押し部を設けて前記第一濃バーナ形成板に密着させた請求項10記載の燃焼装置。
  12. 請求項3、8〜11のいずれか1項記載の燃焼装置をバーナユニットとして構成し、前記バーナユニットの外側に突起を設けて前記バーナユニットを複数隣接配置し、前記突起を隣に配置されるバーナユニットと密着させた燃焼装置。
  13. 第一濃炎口から噴出する第一濃混合気は可燃限界外の過濃混合気とした請求項3、8〜12のいずれか1項記載の燃焼装置。
  14. 希薄炎口への燃料供給量を第一、第二濃炎口への燃料供給量より多く設定した請求項3、8〜13のいずれか1項記載の燃焼装置。
  15. 希薄炎口からの混合気の噴出速度を第一、第二濃炎口からの混合気の噴出速度より速く設定した請求項3、8〜14のいずれか1項記載の燃焼装置。
  16. 希薄炎口の炎口面積を第一、第二濃炎口の炎口面積より大きく設定した請求項3、8〜15のいずれか1項記載の燃焼装置。
  17. 各炎口の燃料・空気導入口から各炎口までの通路長の内、希薄炎口の燃料・空気導入口から希薄炎口までの通路長を最も長く設定した請求項3、8〜16のいずれか1項記載の燃焼装置。
  18. 希薄炎口の燃料・空気導入口の開口面積を第一、第二炎口の燃料・空気導入口より大きく設定した請求項3、8〜17のいずれか1項記載の燃焼装置。
  19. 希薄炎口の燃料・空気導入口を第一、第二炎口の燃料・空気導入口より下部に位置させた請求項2、8〜18のいずれか1項記載の燃焼装置。
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