JP2004003674A - 車両用変速機の制御装置 - Google Patents

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小川 真治
Shojiro Suga
菅 正二郎
Takao Oi
大井 崇夫
Atsushi Watanabe
渡辺 篤
Kazuhiro Yamamoto
山本 一洋
Katsuhisa Yoshikawa
吉川 勝久
Michiaki Nakao
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Abstract

【課題】 原動機から駆動輪に至る動力伝達経路に自動クラッチとともに設けられた車両用変速機の制御装置において、自動クラッチ用制御装置の異常に対して自動的に対処できるようにした車両用変速機の制御装置を提供する。
【解決手段】 クラッチ制御系異常判定手段208により、自動クラッチの係合解放作動を制御するための自動クラッチ用制御装置が異常であると判定された場合には、自動ニュートラル制御手段212により、変速機のシフト用制御装置すなわちシフト・セレクトシャフト、それを駆動するセレクトシリンダおよびシフトシリンダなどにより変速機を自動的にニュートラル状態とする。このようにすれば、エンジンストールが防止されるとともに、停車中の移動が容易とされる。
【選択図】   図7

Description

 本発明は、車両用変速機の制御装置に関し、特に、クラッチアクチュエータ、シフトアクチュエータ、セレクトアクチュエータを用いて自動的に変速操作を実行する制御装置に関するものである。
 原動機と駆動輪との間の動力伝達経路に設けられた車両用変速機を制御するための制御装置が知られている。そして、この変速機の制御装置の一種に、自動クラッチおよび/または変速機などの各機器が種々のアクチュータを介して電子制御装置により自動制御されることにより、一連の変速動作の一部若しくは全部が自動的に実行されるようになっているものがある。そして、このような装置では、電子制御装置或いはアクチュエータの不具合によって上記機器が自動制御不能となる場合があるため、非常用バックアップ手段として手動操作により自動クラッチの解放係合動作や変速機の変速動作をできる非常用手動操作部材を設けるとともに、車両の停止状態であるときにその非常用手動操作部材を有効化するようにしたものが提案されている。たとえば、特許文献1に記載された自動変速装置がそれである。
特許第2820732号公報
 しかしながら、上記従来の自動変速装置では、対処できる不具合が限られているだけでなく、所定の異常に対する対処のために手動操作部材の操作を必要とするため、特に自動変速機付き車両しか運転しない運転者などでは対応することが困難となり得るものであった。
 本発明は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、変速動作の一部若しくは全部が自動的に実行されるようになっている車両用変速機において、異常発生に対して自動的に対処できるようにした車両用変速機の制御装置を提供することにある。
 かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、原動機から駆動輪に至る動力伝達経路に自動クラッチとともに設けられた車両用変速機の制御装置において、その自動クラッチの作動を制御するための自動クラッチ用制御装置が異常であるときには、前記変速機のシフト用制御装置によりその変速機を自動的にニュートラル状態とすることにある。
 このようにすれば、自動クラッチの作動を制御するための自動クラッチ用制御装置が異常であるときには、前記変速機のシフト用制御装置によりその変速機が自動的にニュートラル状態とされるので、エンジンストールが防止されるとともに、停車中の移動が容易とされる。
 ここで、好適には、上記自動クラッチ用制御装置の異常時には、車両運転状態に基づいて変速機がシフト用制御装置により自動的にニュートラル状態とされる。このようにすれば、たとえば車速、変速機のギヤ位置などに基づいて変速機が自動的にニュートラル状態とされるので、運転状態に対応して適切なときに変速機がニュートラル状態とされる利点がある。
 また、好適には、上記車両用変速機の制御装置では、自動クラッチ用制御装置の異常時において、車速が所定値よりも低く且つ変速機のギヤ段がニュートラル(中立)状態でないことに基づいて変速機が自動的にニュートラル状態とされる。このようにすれば、比較的低車速であり且つ変速機が中立状態でないときに、その変速機が自動的にニュートラル状態とされるので、可及的に車両が走行させられる一方で、エンジンストールによるショックが防止される利点がある。
 以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
 図1は、車両用駆動装置10の概略構成を説明する骨子図であり、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)又はMR(ミッドシップエンジン・リヤドライブ)車両用のものである。図1において、車両用駆動装置10は、原動機或いは走行用駆動源としてのエンジン12、自動クラッチ14、変速機16、差動歯車装置18を備えている。自動クラッチ14は、例えば図2に示す乾式単板式の摩擦クラッチで、エンジン12のクランクシャフト20に取り付けられたフライホイール22、クラッチ出力軸24に配設されたクラッチディスク26、クラッチハウジング28に配設されたプレッシャプレート30、プレッシャプレート30をフライホイール22側へ付勢することによりクラッチディスク26を挟圧して動力伝達するダイヤフラムスプリング32、クラッチレリーズシリンダ34によりレリーズフォーク36を介して図の左方向へ移動させられることにより、ダイヤフラムスプリング32の内端部を図の左方向へ変位させてクラッチを開放(遮断)するレリーズスリーブ38を有して構成されている。
 変速機16は、差動歯車装置18と共に共通のハウジング40内に配設されてトランスアクスルの一部を構成しており、そのハウジング40内に所定量だけ充填された潤滑油に浸漬され、差動歯車装置18と共に潤滑されるようになっている。変速機16は、(a) 平行な一対の入力軸42、出力軸44間にギヤ比が異なり且つ常時噛み合わされた複数対の変速ギヤ対46a〜46eが配設されるとともに、それ等の変速ギヤ対46a〜46eに対応して複数のシンクロナイザ(回転同期装置)付噛合クラッチ48a〜48eが設けられた並行2軸常時噛合式の変速機構と、(b) それ等の噛合クラッチ48a〜48eの3つのクラッチハブスリーブ50a、50b、50cの何れかを選択的に移動させて変速段を切り換える図示しないシフト・セレクトシャフトとを備えており、前進5段の変速段が成立させられるようになっている。入力軸42および出力軸44には更に後進ギヤ対54が配設され、図示しないカウンタシャフトに配設された後進用アイドル歯車と噛み合わされることにより後進変速段が成立させられるようになっている。なお、入力軸42は、スプライン嵌合55によって前記自動クラッチ14のクラッチ出力軸24に連結されているとともに、出力軸44には出力歯車56が配設されて差動歯車装置18のリングギヤ58と噛み合わされている。
 上記クラッチハブスリーブ50bは噛合クラッチ48bおよび48cに共通のもので、クラッチハブスリーブ50cは噛合クラッチ48dおよび48eに共通のものである。図示しないシフト・セレクトシャフトは、軸心まわりの回動可能且つ軸方向の移動可能に配設され、セレクトシリンダ76(図3参照)により軸方向の3位置、すなわち前記クラッチハブスリーブ50cと係合可能な第1セレクト位置、クラッチハブスリーブ50bと係合可能な第2セレクト位置、およびクラッチハブスリーブ50aと係合可能な第3セレクト位置に位置決めされる。また、シフトシリンダ78(図3参照)により軸心まわりの3位置、すなわち噛合クラッチ48a〜48eが何れも遮断され且つ後進変速段も成立しない中央の中立位置(図1の状態)と、その軸心まわりにおける両側の第1シフト位置(図1の右側)および第2シフト位置(図1の左側)とに位置決めされる。中立位置では、入力軸42と出力軸44との間の動力伝達が遮断される動力伝達遮断状態になる。
 上記第1セレクト位置の第1シフト位置では、噛合クラッチ48eが連結されることにより変速比e(=入力軸42の回転数NIN/出力軸44の回転数NOUT )が最も大きい第1変速段が成立させられ、第1セレクト位置の第2シフト位置では、噛合クラッチ48dが連結されることにより変速比eが2番目に大きい第2変速段が成立させられる。第2セレクト位置の第1シフト位置では、噛合クラッチ48cが連結されることにより変速比eが3番目に大きい第3変速段が成立させられ、第2セレクト位置の第2シフト位置では、噛合クラッチ48bが連結されることにより変速比eが4番目に大きい第4変速段が成立させられる。この第4変速段の変速比eは略1である。第3セレクト位置の第1シフト位置では、噛合クラッチ48aが連結されることにより変速比eが最も小さい第5変速段が成立させられ、第3セレクト位置の第2シフト位置では後進変速段が成立させられる。
 前記差動歯車装置18は傘歯車式のもので、一対のサイドギヤ80R、80Lにはそれぞれドライブシャフト82R、82Lがスプライン嵌合などによって連結され、左右の前輪(駆動輪)又は後輪(駆動輪)84R、84Lを回転駆動する。
 図3は、上記自動クラッチ14および変速機16において変速作動を実行させるための油圧制御回路の一例を示している。油圧ポンプ94は、図示しない駆動モータを一体に備えた電動式ポンプであって、オイルパン或いはオイルタンク88に還流した作動油を蓄圧装置90へ圧送する。この蓄圧装置90には元圧(アキュム圧)センサ92が設けられており、この元圧センサ92により検出された圧力PA が予め設定された下限値P0 を下まわると後述の変速機用電子制御装置116により図示しない駆動回路を介して油圧ポンプ94が駆動されるが、圧力PA が予め設定された通常の上限値P1 を上まわると油圧ポンプ94の駆動が停止させられるようになっている。この蓄圧装置90内の油圧PA は、クラッチソレノイド弁98および調圧弁95へ供給されるので、自動クラッチ14を駆動するクラッチレリーズシリンダ34、変速機16の変速操作を行うセレクトシリンダ76およびシフトシリンダ78の元圧に対応している。上記クラッチソレノイド弁98は、変速機用電子制御装置116からの指令に応じて自動クラッチ14を係合させ或いは解放させる。上記調圧弁95は、変速機用電子制御装置116からの指令に応じて調圧した変速駆動用制御油圧PB をセレクトソレノイド弁102、シフトソレノイド弁104へ供給する。調圧弁95の出力側に設けられた制御油圧センサ96により検出される制御油圧PB は、シンクロナイザに付加されるシフト荷重を適切として異音を低下させるために、たとえば図4に示すように、上記変速機用電子制御装置116によりスロットル開度、ギヤ段、アップ変速またはダウン変速、油温などに基づいて過渡的に調圧される。図示しないシフト・セレクトシャフトを軸方向に往復移動させるセレクトシリンダ76および図示しないシフト・セレクトシャフトを軸心まわりに回転させるシフトシリンダ78は変速アクチュエータとして機能しており、上記変速機用電子制御装置116によって制御されるセレクトソレノイド弁102、シフトソレノイド弁104によってシフト操作或いはセレクト操作を行うように作動させられる。セレクトシリンダ76は、たとえば、図示しないシフト・セレクトシャフトを軸方向に往復移動させることにより、クラッチハブスリーブ50a、50b、50cにそれぞれ係合するシフトフォークのいずれかと選択的に連結させ、シフトシリンダ78は、たとえば、図示しないシフト・セレクトシャフトを軸心まわりの3位置すなわち、一対のセレクト位置とそれ等の中間の中立位置とに移動させることによりクラッチハブスリーブ50a、50b、50cのいずれかを中立位置を挟む噛み合い位置へ移動させるのである。
 図5は、本実施例の車両用駆動装置10の電気的制御系統を説明するブロック線図である。エンジン用電子制御装置(ECU:Electronic Control Unit)114、変速機用電子制御装置(ECU)116、ABS(Antilock Brake System)用電子制御装置(ECU)118は、通信回線を介してそれ等の間で必要な情報をやり取りする。これ等のECU114、116、118は、何れもマイクロコンピュータを含んで構成されており、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行う。なお、記憶機能に書換え可能なROMを使用し、必要に応じて書き換えながら使用することも可能である。エンジン用ECU114には、イグニッションスイッチ120、エンジン回転数(NE )センサ122、車速(V)センサ124、スロットル弁開度(θTH)センサ126、吸入空気量(Q)センサ128、吸入空気温(TA )センサ130、エンジン冷却水温(TW )センサ132、ニュートラルスイッチ133、ブレーキスイッチ144などが接続され、それぞれイグニッションスイッチ120の操作位置、エンジン回転数NE 、車速V(出力軸44の回転数NOUT に対応)、スロットル弁開度θTH、吸入空気量Q、吸入空気温(外気温)TA 、エンジン冷却水温TW 、ニュートラルスイッチ133の操作位置、ブレーキスイッチ144の操作位置などを表す信号が供給されるようになっており、それ等の信号に従ってスタータ(電動モータ)134を回転駆動してエンジン12を始動したり、燃料噴射弁136の燃料噴射量や噴射時期を制御したり、イグナイタ138により点火プラグの点火時期を制御したりする。イグニッションスイッチ120は、「ON」および「スタート」位置を備えており、「スタート」位置へ操作されることによりエンジン用ECU114はスタータ134を作動させてエンジン12を始動する。
 変速機用ECU116には、元圧センサ92、制御油圧センサ96、イグニッションスイッチ120、レバーポジション(PSH)センサ140、マニュアルシフトスイッチ142、ブレーキスイッチ144、入力回転数(NIN:入力軸42の回転数)センサ146、クラッチストローク(SCL)センサ150、オートモードスイッチ156、シフト位置センサ158、セレクト位置センサ160などが接続され、元圧PA 、制御油圧PB 、イグニッションスイッチ120の操作位置、シフトレバー170(図6参照)の操作レンジであるレバーポジションPSH、マニュアルシフトによるアップダウン(±)、ブレーキのON、OFF、入力回転数NIN、自動クラッチ14のストロークすなわちクラッチレリーズシリンダ34のストロークSCL、オートモードのON、OFF、シフトシリンダ78により駆動される図示しないシフト・セレクトシャフトの軸心まわり位置であるシフト位置、セレクトシリンダ76により駆動される図示しないシフト・セレクトシャフトの軸方向位置であるセレクト位置などを表す信号がそれぞれ供給されるようになっている。そして、それ等の信号や、前記エンジン制御用ECU114、ABS用ECU118から必要な信号を取り込むことにより、前記油圧ポンプ94の作動を制御したり、クラッチソレノイドバルブ98、セレクトソレノイドバルブ102、シフトソレノイドバルブ104を切換え制御したりすることにより、セレクトシリンダ76およびシフトシリンダ78の作動状態を切り換えて変速機16の変速制御(前後進切換え制御を含む)を行うとともに、クラッチレリーズシリンダ34の作動状態を切り換えて変速時に自動クラッチ14の遮断、接続制御などを行う。
 シフトレバー170は、例えば運転席の横に配設されており、図6に示すように「R」、「N」、および「S」の3つの操作レンジに選択操作されて位置決め保持されるようになっており、レバーポジションセンサ140は、例えば複数のスライドスイッチや各操作レンジに配設された複数のON−OFFスイッチ等によってその操作レンジを検出する。そして、シフトレバー170が「R」レンジへ操作されると、変速機16は後進変速段に切り換えられ、「N」レンジへ操作されると動力伝達遮断状態に切り換えられる。「R」レンジはリバースレンジに、「N」レンジはニュートラルレンジにそれぞれ相当する。オートモードスイッチ156によりオードモードが選択されている場合は、図示しない変速線図から実際の車速Vおよびアクセル開度(スロットル開度)に基づいて変速判断されることにより変速機16が自動的に変速される。また、「S」レンジはマニュアルシフトレンジで、「S」レンジの上下、すなわち車両の前後方向位置には、「(+)」位置および「(−)」位置が設けられており、マニュアルモードが選択されているときは、その「(+)」位置または「(−)」位置へシフトレバー170が操作されると、そのことがマニュアルシフトスイッチ142によって検出され、変速機16の複数の前進変速段がアップダウンされる。「(+)」位置はアップ位置で、一回の操作毎に変速段はアップすなわち変速比eが小さい高速段側へ1段ずつ変速される一方、「(−)」位置はダウン位置で、一回の操作毎に変速段はダウンすなわち変速比eが大きい低速側の変速段へ1段ずつ変速される。なお、図示は省略するが、ステアリングホイールにも同様のマニュアルシフトスイッチが配設され、押圧操作で変速段をアップダウンできるようになっている。
 図5において、前記ABS用ECU118には、4本の車輪にそれぞれ配設された車輪速(VW )センサ152から車輪速VW を表す信号が供給され、それ等の車輪速VW を比較することにより、スリップの有無を検出してブレーキ油圧制御弁154を制御して各車輪のブレーキ油圧を制御することによりスリップの発生を抑制したり、或いは車輪速(VW )センサ152のフェイル(異常)を判定する。
 図7は、上記変速機用電子制御装置116の制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。本実施例の変速機用電子制御装置116は、エンジン12と変速機16との間に設けられた自動クラッチ14を係合解放制御するためのクラッチ制御系が異常であるため、車両停止時のエンジンストールが発生したり車両移動が不能となるような場合には、所定の運転状態であるときに変速機16をニュートラル状態として、エンジン12から左右の前輪(駆動輪)84R、84Lに至る動力伝達経路を解放させる。このため、上記変速機用電子制御装置116は、クラッチ制御系異常判定手段208、運転状態判定手段210、自動ニュートラル制御手段212を備えている。
 上記クラッチ制御系異常判定手段208は、自動クラッチ14を係合解放制御するためのクラッチ制御系を構成する部品、たとえばクラッチストロークセンサ150、クラッチソレノイド弁98、およびその駆動回路などの自動クラッチ用制御装置の構成部品の少なくとも1つ、あるいはシフト用制御装置以外の構成部品の少なくとも1つが異常であるか否かを判定する。運転状態判定手段210は、車両がたとえば15km/h程度以下の低速走行であり、且つ変速機16のギヤ段がニュートラル状態でないすなわち変速機16のギヤが入っている状態であるか否かを判定する。すなわち、運転状態判定手段210は、自動クラッチ14を解放しなくてもエンジンストールを発生させないか或いは車両が走行可能状態であるか否かを判定するものである。
 自動ニュートラル制御手段212は、上記クラッチ制御系異常判定手段208により自動クラッチ14を係合解放制御するためのクラッチ制御系を構成する部品が異常であると判定され、且つ上記運転状態判定手段210により変速機16にギヤが入っている車両の低速走行であると判定された場合は、変速機16のギヤを抜いてニュートラル状態とすることにより、エンジンストールの発生を防止し、停車後の手押しや牽引による車両移動を可能とする。
 図8は、上記変速機用電子制御装置116の制御作動の要部すなわち自動ニュートラル制御ルーチンを説明するフローチャートである。前記クラッチ制御系異常判定手段208に対応するSC1では、自動変速機16の係合解放制御に関連する自動クラッチ用制御装置(部品)の異常であるか否かが判断される。このSC1の判断が否定される場合は本ルーチンが終了させられるが、肯定される場合は、前記運転状態判定手段210に対応するSC2において、変速機16のギヤ段が成立させられている車両の低速走行であるか否かが判断される。このSC2の判断が否定される場合は本ルーチンが終了させられるが、肯定される場合は、前記自動ニュートラル制御手段212に対応するSC3において、変速機16のギヤが抜かれてニュートラル状態とされることにより、エンジンストールの発生が防止され、停車後の手押しや牽引による車両移動が可能とされる。
 本実施例によれば、自動クラッチ14の係合解放作動を制御するための自動クラッチ用制御装置が異常であるときには、変速機16のシフト用制御装置すなわちシフト・セレクトシャフト、それを駆動するセレクトシリンダ76およびシフトシリンダ78などによりその変速機16が自動的にニュートラル状態とされるので、エンジンストールが防止されるとともに、停車中の移動が容易とされる。
 また、本実施例によれば、上記自動クラッチ用制御装置の異常時には、車両運転状態に基づいて変速機16がシフト用制御装置により自動的にニュートラル状態とされることから、たとえば車速V、変速機16のギヤ位置などに基づいて変速機16が自動的にニュートラル状態とされるので、運転状態に対応した適切な状態で変速機16がニュートラル状態とされる利点がある。
 また、本実施例によれば、自動クラッチ用制御装置の異常時において、車速Vが所定値V1 よりも低く且つ変速機16のギヤ段がニュートラル(中立)状態でないことに基づいて変速機16が自動的にニュートラル状態とされることから、比較的低車速であり且つ変速機16が中立状態でないときに、その変速機16が自動的にニュートラル状態とされるので、可及的に車両が走行させられる一方で、エンジンストールによるショックが防止される利点がある。
 以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、これ等はあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実施することができる。
本発明の一実施例の変速機用制御装置が適用された車両用駆動装置の構成を概略示す骨子図である。 図1の車両用駆動装置の自動クラッチの構成を説明する図である。 図1の変速機および自動クラッチの作動を制御する油圧制御回路を説明する図である。 図1の変速機の変速期間内において、シフト荷重を適切とするために図3の調圧弁により調圧される駆動用制御油圧の変化を説明する図である。 図1の車両用駆動装置の制御系統を説明するブロック線図である。 図1の車両用駆動装置において用いられるシフトレバーを説明する斜視図である。 図5の変速機用電子制御装置の制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。 図7の変速機用電子制御装置の制御作動の要部すなわち自動ニュートラル制御を説明するフローチャートである。
符号の説明
12:エンジン(原動機)
14:自動クラッチ(自動変速用制御装置)
16:変速機
76:セレクトシリンダ(シフト用制御装置、自動変速用制御装置)
78:シフトシリンダ(シフト用制御装置、自動変速用制御装置)
84R、84L:前輪(駆動輪)
90:蓄圧装置(自動変速用制御装置)
92:元圧センサ(自動変速用制御装置)
94:油圧ポンプ(自動変速用制御装置)
95:調圧弁(自動変速用制御装置)
96:制御油圧センサ(自動変速用制御装置)
98:クラッチソレノイド弁(自動変速用制御装置)
102:セレクトソレノイド弁(シフト用制御装置、自動変速用制御装置)
104:シフトソレノイド弁(シフト用制御装置、自動変速用制御装置)
116:変速機用電子制御装置
140:レバーポジションセンサ(自動変速用制御装置)
150:クラッチストロークセンサ(自動変速用制御装置)
152:車輪速センサ(自動変速用制御装置)
158:シフト位置センサ(自動変速用制御装置)
160:セレクト位置センサ(自動変速用制御装置)
170:シフトレバー

Claims (2)

  1. 原動機から駆動輪に至る動力伝達経路に自動クラッチとともに設けられた車両用変速機の制御装置において、
     前記自動クラッチの作動を制御するための自動クラッチ用制御装置が異常であるときには、前記変速機のシフト用制御装置により該変速機を自動的にニュートラル状態とすることを特徴とする車両用変速機の制御装置。
  2. 前記自動クラッチ用制御装置の異常時には、車両運転状態に基づいて前記変速機をニュートラル状態に切り換えることを特徴とする請求項1の車両用変速機の制御装置。
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