JP2004003647A - ボールに直接組み込まれてなる流量ゲージを有するボールバルブ - Google Patents

Abstract

【課題】管路内に流量検出器を組み込んだバルブを挿入し、流路の閉止機能と共に、開路時には流量情報を読み取れるようにするバルブを提供する。
【解決手段】流量ゲージが組み込まれたボールバルブに関し、ボール８は較正（キャリブレート）された貫通孔を備え、この貫通孔はボール内を通過する流体の流路の絞り部を構成する。また、前記バルブはボールの前後にそれぞれ２つの圧力取入部９，１０を有し、通過する流体の流量を計測するようになっている。
【選択図】　　　図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、流量検出器及びゲージを一体化したボールバルブに関するものであり、流量情報をバルブの外部から読み取ることができ、また、操作面及び／又は安全面の条件と関連させてバルブ操作用の部品をセットアップすることができるものに関する。
【０００２】
【従来の技術】
停止弁、特にボールバルブ内の流体の流量を読み取ることを可能にするための課題は従来周知である。この情報をバルブの外側に所定の機器を取り付けて取得する方法があるが、この方法では、バルブとそれらの機器との間に複雑な接続が必要となるため、このバルブを特定の使用状況下では使用できないという問題が生じる。さらに、このような方法では、流体の種類及び特定の使用目的毎に必要な流体の量に関して、各バルブの流量表示がバルブを通過する流体に依存する専用の計測手段に委ねられてしまうという不都合がある。
【０００３】
バルブ内の流量を表示する他の方法として、例えば特許文献１に開示された解決方法が提案されている。しかし、この方法によれば、計測機器の形態によって流量の変化が生じてしまうため、計測自体が不正確になる。
【０００４】
【特許文献１】
欧州特許第０６７１５７８号明細書
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決し、常に正確な計測を行え、流体の流量に影響を与えないバルブ構造を有し、更に、流体の種類及びそれによりバルブに働く負荷に応じた要求に応えることが容易に行なえるバルブを提供することを目的とする。
【０００５】
本発明のこのような目的は、添付の図面を参照することによってより明確に理解される。
【０００６】
【発明の実施の形態】
図１はボールバルブを示す全体に示すものである。このバルブは、２つの外部フランジ２、３をそれぞれ有し、合成環状シール５によって所定の位置に配置されているボール４を必要に応じ取り外して取り替えることができる。このようなバルブは周知のタイプであり、タイロッド６を備え、容易かつ安全に取外し及び再度の取付けをすることができるものである。
【０００７】
本発明によると、バルブ１はボール４を有し、ピン７によって操作される。絞り８が、ボール４内に設けられており、この絞り８の大きさは、前記ボール４を穿孔し隔壁（仕切り）１１を形成することに定められている。なお、前記穿孔はバルブの軸に対して平行に行なわれる。このような方法によって、貫通孔８は正確に較正（キャリブレート）され、バルブ内を通過する流体の流路に対してキャリブレートされた絞り部を得ることができる。これによって、流体が流れる方向に関してキャリブレートされてなる絞り部の入口と出口との間の割当て差圧値を予め決定することが可能になる。
【０００８】
加えて、ボールの前後には、２つの圧力取入部９、１０がそれぞれ２つの外部フランジに配置されている。これらの取入部は、流体の流れとの関係でキャリブレートされた閉塞部の入口と出口における圧力を計測することができ、これに基づいて変換器（トランスダクション）によって流量を決定することができる。前記圧力取入部９及び１０は、バルブのタイロッド６とシメントリーの関係で組み合わされており、流体の流れパラメータ及び流量の計測をする流体の種類に応じて、軸回りに回転させることができるようになっている。同様に、一対のフランジがあるため、流体の特性、熱力学、及び流体力学の特性に応じて、ボール４を、キャリブレートされた貫通孔８のサイズが異なる別のボールと取り替えることができる。
【０００９】
したがって、この発明によれば、このバルブは変換器に接続されることで、適切に測定した流量情報を読み取り送信することができ、同様に、アクチュエータをバルブのピン７に直接連結することで、計測された流量情報に基づく遠隔操作を可能としこれによって、要求に応じた開閉が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は本発明におけるボールバルブの横断面図である。
【図２】図２はバルブのボールの詳細である。
【図３】図３はボールバルブに適用された圧力取入部の詳細を示す横断面図である。

Claims (4)

1. ボールに直接組み込まれてなる流量ゲージを有するボールバルブ（１）であって、
   規定（キャリブレート）された貫通孔（８）を有するボール（４）を有し、
   前記貫通孔は前記ボール（４）を通過する流体の流路を絞るものである。
2. 請求項１記載のボールバルブにおいて、
   前記バルブ（１）は、フランジ（２、３）及びタイロッド（６）を有し、このバルブを分解し、異なる規定（キャリブレート）の貫通孔（８）を有する他のボールで前記ボール（４）と取り替えることができるようになっていることを特徴とするボールバルブ。
3. 請求項１記載のボールバルブにおいて、
   前記ボールの前後に配置された２つの圧力取入部（９、１０）を有し、前記バルブ（１）を通過する液体の流量を測定するようになっていることを特徴とするボールバルブ。
4. 請求項３記載のボールバルブにおいて、
   前記２つの圧力取入部（９）及び（１０）は、異なる流体力学及び熱力学の特性を有する異なる流体の流量を測定することを可能にする目的で前記バルブ（１）を分解した後に回転させることができものであることを特徴とするボールバルブ。

Images