JP2004001016A - プレス機械 - Google Patents

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JP2004001016A JP2002157502A JP2002157502A JP2004001016A JP 2004001016 A JP2004001016 A JP 2004001016A JP 2002157502 A JP2002157502 A JP 2002157502A JP 2002157502 A JP2002157502 A JP 2002157502A JP 2004001016 A JP2004001016 A JP 2004001016A
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Yasuhiko Tanaka
田中 泰彦
Hideki Hayashi
林 英樹
Masaki Senda
仙田 正樹
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B1/00Presses, using a press ram, characterised by the features of the drive therefor, pressure being transmitted directly, or through simple thrust or tension members only, to the press ram or platen
    • B30B1/26Presses, using a press ram, characterised by the features of the drive therefor, pressure being transmitted directly, or through simple thrust or tension members only, to the press ram or platen by cams, eccentrics, or cranks
    • B30B1/266Drive systems for the cam, eccentric or crank axis
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/14Control arrangements for mechanically-driven presses
    • B30B15/148Electrical control arrangements

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

【課題】加工領域内でのスライド速度の低速化運転を保障しつつ最大的な生産性を担保することができるプレス機械を提供する。
【解決手段】加工領域用情報指定手段と加工用モーションパターン作成手段と第1メモリと非加工用モーションパターン作成手段と第2メモリと全域モーション作成手段と全域運転制御手段とを設け、指定された加工領域用情報に基づき作成された加工用モーションパターンと、機械的制約条件およびモータ特性を参照し定速域でのスライド速度が許容最大速度とされるとともに加速域での加速度が許容最大加速度でかつ減速域での減速度が許容最大減速度として自動作成された非加工用モーションパターンとを組合せた全域スライドモーションに従ってプレス運転可能である。
【選択図】    図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クランク軸の回転によりスライドを昇降させつつプレス加工するプレス機械に関する。
【0002】
【背景の技術】
フライホイールとクラッチ・ブレーキとを備えかつ駆動機構であるクランク機構(クランク軸)を駆動(断続回転または連続回転)してスライド(金型)を昇降(動作)させるプレス機械(いわゆるメカプレス)は、特定の金型で特定の加工をするためにのみ供されるのではなく、広く利用可能な範囲内で汎用的に使用されるものであるが、スライドのモーションパターンは一定である。
【0003】
したがって、例えば加工(絞り)時のスライド速度(下降速度)が早過ぎるために材料割れが生じる場合は、一行程(サイクル)での絞り率を抑え行程数を増すか、プレス運転速度でもあるストローク数(spm)を下げるか、している。一般的には、金型数を増大することによるイニシャルコスト高を防止する観点から、ストローク数を下げて加工される場合が多い。
【0004】
また、金型が材料に接触する際のスライド速度を低くしたり、下死点での停留時間を長くすることで加工性を向上させる観点からは、リンクモーション(リンク機構に依存するスライド動作)等が採用される。リンクモーションは、騒音・振動の減少を図るためにも有効である。しかし、これとて、プレス構造(リンク機構)が決まれば、加工態様や加工対象物等々のそれぞれに好適な任意的なリンクモーションを選択して加工運転(スライド昇降)することができるわけではない。また、能力(トルク線図が異なる等)に違いが生じ、適応性も狭い。
【0005】
そこで、本出願人はクランク機構の利点(大荷重値発生,構造簡単,堅牢,低コスト等)を活用しつつ、クランク軸をモータで回転駆動するいわゆるサーボモータ駆動方式のプレス機械を提案(例えば、特願2001−388835号)している。かかるプレス機械によれば、各種のモーションパターンを選択切換使用可能であるから、プレス加工態様に対する適応性を拡大できるとともに、上記メカプレスの場合に比較してフライホイール,クラッチ・ブレーキ装置の一掃化ができるから、設備経済上や小型軽量化等の点でも優位である。クラッチ・ブレーキ装置の頻繁動作による短命化問題も生じることが無くなる。もとより、加工領域でのスライド速度を低速化したり、停留時間の延長化も選択自在である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、サーボモータ駆動方式のプレス機械でも、運用上の実際においては、メカプレス(リンク機構を組み込んだ場合でも)の場合と同様に生産性が低下する虞がある。
【0007】
すなわち、メカプレスの場合は、フライホイールがあるために1サイクル内でスライド速度を領域ごとに細かく制御することができないから、結果として1サイクル全体のスライド速度が低下する。つまり、低速化される加工領域が1サイクル中の10%程度であるのに、残りの90%も同様に低速化されてしまうことから、生産性が大幅に低下するわけである。
【0008】
この点に関しては、サーボモータ駆動方式のプレス機械の場合でも、加工領域内でのスライド速度を低くしたままでは、下死点通過以降でのスライド速度(上昇速度)が低速のままであるから、やはり生産性が低下してしまうであろうという虞である。しかし、技術的には、任意的なスライド速度を選択可能な利点に着目すれば、下死点通過以降(加工領域終了以降)のスライド速度を加工領域内での速度よりも高くしてプレス運転することができる筈である。
【0009】
しかしながら、現実的には、設定された加工領域内での低速化したスライドモーション(位置―速度)の順守を第1義とした上で、加工領域を除く他の領域(非加工領域)内でのスライド速度の具体的な値の決め方やその値の設定タイミング(クランク角度等)、さらにスライド昇降中の速度切換タイミング等々を如何にするかを見極めることは難しい。この見極めおよび見極め後の具体的作業の一切を作業者に任せたのでは、作業者の精神的・肉体的負担が大きいばかりか、結果として取扱い上の困難性に起因する時間浪費が著しくなるので、生産性向上は無理であるとの指摘がある。
【0010】
本発明の目的は、加工領域内でのスライド速度の低速化運転を保障しつつ最大的な生産性を担保することができるプレス機械を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、クランク軸の回転によりスライドを昇降させつつプレス加工するプレス機械において、前記クランク軸をこれに直接またはギヤを介して間接に連結されたモータの回転制御により回転可能に構成し、指定された加工領域用情報を利用して前記スライドの加工領域内での加工用モーションパターンを作成可能かつ非加工領域内での非加工用モーションパターンを非加工領域を最短時間で通過できるように自動作成可能に形成され、加工領域内でのスライドモーションが作成された加工用モーションパターンに従いかつ非加工領域内でのスライドモーションが自動作成された非加工用モーションパターンに従ってプレス運転可能に形成されている。
【0012】
請求項1の発明に係るプレス機械では、作業者等によって指定された加工領域用情報[加工領域(位置)情報(例えば、クランク角度で160度〜180度)と第1定速域のスライド速度(例えば、30spm)および第2定速域のスライド速度(例えば、10spm)と許容最大加速度(例えば、角加速度で146.5rad/sec)]を利用して、スライドの加工領域内での加工用モーションパターン(第1定速域,第2定速域を含む低速化パターン)が作成される。
【0013】
この作成されるパターン中には、減(加)速域の有無,減(加)速域の位置(クランク角度範囲)および所要時間の決定が、例えばテーブル参照方式,演算方式により自動的に成される。なお、許容最大加速度(角加速度で146.5rad/sec)等は機械的に制約される固有な値であるので、都度に作業者等に指定させるのではなく、予め指定した値をメモリに記憶させかつ都度にその値を読み出すことで当該運転時の値として指定するように形成しておくのが好ましい。
【0014】
加工領域内での加工用モーションパターンが作成されると、非加工領域(加工領域外の領域)内を最短時間(例えば、1sec)で通過させることのできる非加工用モーションパターン(例えば、180度〜0度〜160度)が自動作成される。この場合のスライド速度や加(減)速度は許容最大の値である。
【0015】
かくして、加工領域内でのスライドモーションが指定・作成された加工用モーションパターンに従いかつ非加工領域内でのスライドモーションが自動作成された非加工用モーションパターンに従ってプレス運転されるから、加工領域内でのスライド速度の低速等運転を保障でき、非加工領域内を最短時間で通過できるから最大的な生産能率つまり生産性を担保することができる。
【0016】
また、請求項2の発明は、クランク軸の回転によりスライドを昇降させつつプレス加工するプレス機械において、前記クランク軸をこれに直接またはギヤを介して間接に連結されたモータの回転制御により回転可能に構成し、加工領域用情報を指定する加工領域用情報指定手段と,指定された加工領域用情報を利用して前記スライドの加工領域内での加工用モーションパターンを作成する加工用モーションパターン作成手段と,作成された加工用モーションパターンを記憶する第1メモリと,機械的制約条件およびモータ特性を参照して定速域でのスライド速度が許容最大速度に選択されるとともに加速域での加速度が許容最大加速度にかつ減速域での減速度が許容最大減速度に選択された非加工領域内での非加工用モーションパターンを作成する非加工用モーションパターン作成手段と,作成された非加工用モーションパターンを記憶する第2メモリと,第1メモリに記憶された加工用モーションパターンと第2メモリに記憶された非加工用モーションパターンとを組合せた全域モーションを作成する全域モーション作成手段と,作成された全域モーションでプレス運転する全域運転制御手段とが設けられている。
【0017】
この請求項2の発明に係るプレス機械では、作業者等はプレス運転に先立ち、加工領域用情報指定手段を用いて加工領域用情報[加工領域(位置)情報(例えば、クランク角度で160度〜180度)と第1定速域のスライド速度(例えば、30spm)および第2定速域のスライド速度(例えば、10spm)と許容最大加(減)速度〔例えば、角加(減)速度で146.5rad/sec〕]を指定する。
【0018】
なお、許容最大角加(減)速度(146.5rad/sec)等については、都度に作業者等に指定させるのではなく、予め指定しかつメモリに記憶させた値を読み出すことで当該運転時の値として指定するように形成しておくのがよい。
【0019】
すると、加工用モーションパターン作成手段が、指定された加工領域用情報を利用してスライドの加工領域内での加工用モーションパターン(第1定速域,第2定速域を含む低速化パターン)を作成する。この作成されるパターン中で、指定されたスライド速度(30spm)およびスライド速度(10spm)や許容最大加(減)速度[例えば、角加(減)速度で146.5rad/sec]を利用した減(加)速域の有無,減(加)速域の位置(クランク角度範囲)および所要時間の決定が、例えばテーブル参照方式,演算方式により自動的に成される。作成された加工用モーションパターンは、第1メモリに記憶される。
【0020】
引続き、非加工用モーションパターン作成手段が、機械的制約条件(例えば、許容最大角加速度が146.5rad/sec、許容最大スライド速度が60spm相当である等。)およびモータ特性(例えば、最大回転速度が60spm相当)を参照して、定速域でのスライド速度が許容最大速度(60spm)に選択されるとともに加速域での加速度が許容最大加速度(角加速度で146.5rad/sec)にかつ減速域での減速度が許容最大減速度(マイナスの146.5rad/sec)に選択された非加工領域内での非加工用モーションパターンを作成する。そして、第2メモリに記憶される。
【0021】
全域モーション作成手段は、第1メモリに記憶された加工用モーションパターンと第2メモリに記憶された非加工用モーションパターンとを組み合せた全域[例えば、クランク角度1回転…クランク角度で0度〜(160度〜180度)〜360(0)度]についての全域モーションを作成する。その後に、プレス運転指令が発せられると、全域運転制御手段が作成された全域モーションでプレス運転する。
【0022】
したがって、加工領域での低速化運転を保障できるので高品質プレス製品を高能率で生産でき、非加工領域(180度〜0度〜160度)を最短時間(例えば、1sec)で通過(スライド移行)させることができるから常に最大的な生産性を担保することができる。
【0023】
また、請求項3の発明は、前記加工領域用情報指定手段が前記加工領域を指定するための位置情報を入力する位置情報入力手段と入力位置情報により指定された加工領域を通過する際の少なくとも1つの速度情報を入力する速度入力手段とを含み形成され、前記非加工用モーションパターン作成手段が指定加工領域の終了位置から上死点側設定位置までの後側非加工領域について予め設定された最大加速度,最大速度および最大減速度に従う後側非加工用モーションパターンおよび上死点側設定位置から指定加工領域の開始位置までの前側非加工領域について予め設定された最大加速度,最大速度および最大減速度に従う前側非加工用モーションパターンを作成可能に形成されている。
【0024】
この請求項3の発明に係るプレス機械では、許容最大減速度等は予め指定(記憶)させておくものとし、作業者等は位置情報入力手段と速度入力手段とを用いて加工領域用情報の一部つまり加工領域を指定するための位置情報と指定された加工領域を通過する際の少なくとも1つの速度情報とを入力するだけでよくなる。
【0025】
非加工用モーションパターン作成手段は、指定加工領域の終了位置(180度)から上死点側設定位置(0度)までの後側非加工領域および上死点側設定位置(0度)から指定加工領域の開始位置(160度)までの前側非加工領域について予めそれぞれに設定された最大加速度,最大速度および最大減速度に従う後側非加工用モーションパターンおよび前側非加工用モーションパターンを自動的に作成する。
【0026】
すなわち、作業者等が加工領域用情報の一部(当該運転に好適な位置情報およびスライド速度)だけを指定するだけで、全域スライドモーションを正確かつ迅速に作成でき、加工用モーションパターンの選択自由度が一段と広い。
【0027】
さらに、請求項4の発明は、前記加工用モーションパターンおよび非加工用モーションパターンに係る情報を利用して1サイクル時間および/またはスロトーク数を算出可能に形成されている。
【0028】
この請求項4の発明に係るプレス機械では、加工用モーションパターンが指定・作成されかつ非加工用モーションパターンが自動作成されると、それらに係る情報を利用して1サイクル時間(例えば、1.2sec)および/またはスロトーク数(例えば、50spm)が算出される。算出結果は必要により出力(例えば、表示出力)される。したがって、作業者等は算出結果を見れば現在のプレス運転速度等を正確かつ容易に知ることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0030】
本プレス機械10は、図1〜図3に示す如く、クランク軸12に連結されたモータ30の回転制御により回転可能に構成し、加工領域用情報指定手段(84,85,81,82)と加工用モーションパターン作成手段(81,82,83)と第1メモリ(83M)と非加工用モーションパターン作成手段(81,82,83)と第2メモリ(83M)と全域モーション作成手段(81,82,83)と全域運転制御手段(81,82,83)とを設け、指定された加工領域用情報に基づき作成された加工用モーションパターンと、機械的制約条件およびモータ特性を参照し定速域でのスライド速度が許容最大速度とされるとともに加速域での加速度が許容最大加速度でかつ減速域での減速度が許容最大減速度として自動作成された非加工用モーションパターンとを組合せた全域スライドモーションに従ってプレス運転可能に形成されている。
【0031】
つまり、指定された加工領域用情報を利用してスライドの加工領域内での加工用モーションパターンを作成可能かつ非加工領域内での非加工用モーションパターンを非加工領域を最短時間で通過できるように自動作成可能に形成され、加工領域内でのスライドモーションが作成された加工用モーションパターンに従いかつ非加工領域内でのスライドモーションが自動作成された非加工用モーションパターンに従ってプレス運転可能に形成されている。
【0032】
図1において、プレス機械10の駆動機構は、クランク軸12等を含むクランク機構11から構成されている。このクランク軸12は、軸受に回転自在に支持されかつギヤ(30G,13)を介して間接連結されたモータ[AC(交流)サーボモータ]30の回転制御により回転駆動制御される。このモータ30の許容最大回転速度は60spm相当とされている。
【0033】
なお、モータ30はDC(直流)サーボモータや永久磁石もブラシも有しないレラクタンスモータ等から形成してもよい。また、クランク軸12とモータ30とは、ギヤ(減速機)を介さない直接連結としてもよい。
【0034】
スライド17は、フレーム本体(図示省略)に上下方向に摺動自在に装着され、クランク軸12の回転駆動によりコンロッド16を介して昇降駆動される。金型(図示省略)は、スライド17側の上型とボルスタ(図示省略)側の下型とからなる。
【0035】
さて、図1〜図3において、ACサーボモータ(30)の各相のモータ駆動電流Iu,Iv,Iwに対応する各相電流信号Ui,Vi,Wiは、図3の電流検出部73によって検出される。また、モータ30には、エンコーダ35が連結されている。
【0036】
このエンコーダ35は、原理的には多数の光学的スリットと光学式検出器とを有し、モータ30の回転角度θを出力するが、この実施の形態では、回転角度θ(パルス信号)をスライド17の上下方向位置PT(パルス信号)に変換して出力する信号変換器(図示省略)を含むものとされている。
【0037】
なお、クランク軸12の回転角度(クランク角度)θとの関係では、減速機(30G,13)の減速比(例えば、1/5)が考慮される。
【0038】
図2において、プレス駆動制御システムは、プレス運転駆動制御部(80)と位置速度制御部60とモータ駆動制御部70とから形成されている。なお、プレス運転駆動制御部は、コンピュータ80以外の機器(ロジック回路等々)から形成してもよい。
【0039】
すなわち、プレス運転駆動制御部を形成するコンピュータ80は、CPU81,ROM82,RAM83,FeRAM(強誘電体メモリ)83M,操作部(PNL)84,表示部(IND)85およびインターフェイス(I/F)86・87・88を含み、プレス機械全体の駆動制御や監視を司る。なお、操作パネル84と表示部85とは、タッチスイッチ付き液晶表示方式として構築してもよい。
【0040】
インターフェイス(I/F)86には位置速度制御部60,モータ駆動部70が接続され、インターフェイス(I/F)87にはエンコーダ35が接続されている。また、材料搬送装置(材料搬送用モータ101X,101Y,101Zを含む。)100は、インターフェイス(I/F)88を介して駆動制御可能に接続されている。
【0041】
なお、以下では、各種の固定情報,制御プログラム,演算(算出)式等は、ROM82またはFeRAM83Mに固定的に格納されているものとして説明するが、これらはハードディスク装置(HDD)等に格納させておくように形成してもよい。
【0042】
図2のプレス運転駆動制御部(80)は、図3に示すモーション指令部等を含み、このモーション指令部から位置速度制御部60にスライド位置信号(選択モーション指令信号)PTsを出力可能に形成されている。
【0043】
位置速度制御部60は、図3に示す如く、位置比較器61,位置制御部62,速度比較器63,速度制御部64を含み、モータ駆動部70つまり電流制御部71にトルク(電流)指令信号Siを出力可能に形成されている。なお、速度検出器36は、図示上の便宜性から位置速度制御部60に含めた形で表現した。
【0044】
まず、位置比較器61は、モーション指令部(80)からのモーションパターンに基づくスライド位置信号(目標値信号)PTsとエンコーダ35で検出された実際のスライド位置信号FPT(フィードバック信号)とを比較して、位置偏差信号△PTを生成出力する。
【0045】
位置制御部62は、入力された位置偏差信号△PTを累計し、それに位置ループゲインを乗じ、速度信号Spを生成出力する。速度比較器63は、この速度信号Spと速度検出器36からの速度信号(速度フィードバック信号)FSとを比較して、速度偏差信号△Sを生成出力する。速度制御部64は、入力された速度偏差信号△Sに速度ループゲインを乗じトルク(電流)指令信号Siを生成して電流制御部71に出力する。
【0046】
モータ駆動部70は、電流制御部71とPWM制御部(ドライバー部)72とから構成されている。
【0047】
電流制御部71は、各相(U,V,W)用の電流制御部(例えば、71U,71V,71W)からなる。例えばU相電流制御部(71U)は、トルク(電流)指令信号SiとU相信号Upとを乗算してU相目標電流信号(例えば、Usi)を生成し、引続きU相目標電流信号(Usi)と実際のU相電流信号Uiとを比較して電流偏差信号(U相電流偏差信号)Siuを生成出力する。他のV,W相用の電流制御部(71V,71W)でも、V,W相電流偏差信号Siv,Siwが生成出力される。
【0048】
この電流制御部71に入力される相信号Up,Vp,Wpは、各相モータ駆動電流を流すパターンを規定するもので、相信号生成部40で生成される。73は、モータ相電流検出部で、各相電流(値)信号Ui,Vi,Wiを検出して電流制御部71へフィードバックする。
【0049】
PWM制御部(ドライバー部)72は、パルス幅変調を行う回路(図示省略)と図示しないアイソレーション回路(例えば、72A)とドライバー(例えば、72B)とから成る。すなわち、電流制御部71から出力される各相の電流偏差信号Siu,Siv,SiwからPWM変調され、三相駆動電圧Spwmu,Spwmv,Spwmwを生成する。
【0050】
三相駆動電圧Spwmのパルス幅(Wp)は、点弧信号(+U点弧信号あるいは−U点弧信号)の時間幅(Wp)で決まるが、高負荷(例えばSiuが大電流)の場合は長く、低負荷の場合は短い。
【0051】
ドライバー(72B)は、各相用の各1対のトランジスタ,ダイオードを含むインバータ回路(図示省略)からなり、電流偏差信号Siu,Siv,SiwからPWM変調された信号(例えば、+U,−U)でスイッチング(ON/OFF)制御され、三相駆動電圧Spwmu,Spwmv,Spwmwを出力し、その結果モータ30にモータ駆動電流Iu,Iv,Iwが流れる。
【0052】
さて、加工領域用情報指定手段(84,85,81,82)は、加工領域用情報を指定する手段であり、この実施の形態では、加工領域用情報の全部(または、一部)を指定するための各値を入力可能な操作部84と,入力指定された加工領域用情報をメモリ(83M)に記憶しかつ表示部85(画面85G)に表示させるための制御プログラムを格納させたROM82と、このプログラムを実行するCPU81とから形成され、画面(図8の85G1〜85G4)に表示された内容を確認しながら入力指定することができる。
【0053】
加工領域用情報としては、加工領域(位置)情報(例えば、クランク角度で160度〜180度)と,第1定速域のスライド速度(例えば、30spm)と、第2定速域のスライド速度(例えば、10spm)と,許容最大加(減)速度[(例えば、角加(減)速度で146.5rad/sec]である。
【0054】
しかし、許容最大角加速度(146.5rad/sec)等は機械的に制約される固定値的性質なので、都度に作業者等に指定させるのではなく、予め入力指定した値をメモリ(83M)に記憶させかつ都度にその値を読み出すことで当該プレス運転時の値として指定可能に形成しておくのが好ましい。
【0055】
つまり、加工領域用情報指定手段は、作業者に加工用モーションパターンを規定する全項目を指定させるのではなく金型がワーク(材料)に接触する際の第1定速域のスライド速度や製品精度に大きな影響を与える加工(例えば、深絞り)時の第2定速域のスライド速度などの最小限的項目だけを指定入力させるだけで済むように構築するのが好ましい。取扱の一段の容易化や利用性の大幅拡大化に大きく貢献できる。
【0056】
かくして、この実施の形態では、加工領域用情報指定手段(84,85,81,82)を、位置情報入力手段(84,85,81,82)と速度入力手段(84,85,81,82)とを含み形成し、位置情報入力手段(84,85,81,82)を用いて加工領域用情報の一部(加工領域…クランク角度あるいはスライド位置)を入力指定し、速度入力手段(84,85,81,82)を用いて加工領域(160度〜180度)内を通過する際の少なくとも1つ(この実施の形態では、2つ)のスライド速度(30spm,10spm)]を指定入力することができるように形成してある。
【0057】
なお、加工領域用情報指定手段[位置情報入力手段と速度入力手段とを含む。]を形成する操作部84および表示部85は一体的なタッチスイッチ液晶表示器等から形成してもよい。
【0058】
具体的には、図5に示す如く、位置情報入力手段(84,85,81,82)を用いて画面85G1を見ながら加工領域(その開始角度160度と終了角度180度)が指定入力される。この場合は、加工領域を加工領域1(160度〜170度)と加工領域2(170度〜180度)とで指定入力している(図4を参照)。加工領域をスライド高さhで指定する場合は[]内の20〜5mm(加工領域1)と5〜0mm(加工領域2)とになる。
【0059】
速度入力手段(84,85,81,82)は、位置情報入力手段の場合と同様に、加工領域内のスライド速度をストローク数spm(または、角速度rad/sec)として指定入力する操作部84と,指定入力されたspm(または、rad/sec)をメモリ(83M)に記憶しかつ表示部85(画面85G)に表示させるための制御プログラムを格納させたROM82と、このプログラムを実行するCPU81とから形成され、画面85G1の表示で内容を確認しながら入力することができる。
【0060】
この場合は、加工領域1(160度〜170度)のスライド速度を30spmとし、加工領域2(170度〜180度)のスライド速度を10spmとして、入力指定されている。入力指定された結果(各値)は、第1メモリ(83M)に記憶される。
【0061】
なお、許容最大角加速度146.5rad/sec[許容最大加(減)速度14spm/10msec]は、加工領域用情報指定手段を形成する操作部84のキー操作により予め指定入力され、第1メモリ(83M)に記憶されている。この実施の形態では、詳細後記(図8)のシステムパラメータ(機械的制約条件でもある。)として予め指定記憶されている。なお、許容最大加(減)速度等は、固定値として他のメモリ(例えば、ROM82)に記憶指定しておくように形成してもよい。
【0062】
加工用モーションパターン作成手段は、指定された加工領域用情報(30spm,10spm,146.5rad/sec)を利用してスライドの加工領域内での加工用モーションパターン(第1定速域,第2定速域を含む低速化パターン)を作成する手段で、加工用モーションパターン作成制御プログラムを格納させたROM82とCPU81とワークメモリ(RAM83)とから成る。
【0063】
この作成される加工用モーションパターン中で、入力指定されたスライド速度(30spm)およびスライド速度(10spm)や予め指定記憶された許容最大角加速度(146.5rad/sec)を利用した減(加)速域の有無,減(加)速域の位置(クランク角度範囲)および所要時間の決定が、自動的に成される。これらの点に関しては、後記する非加工用モーションパターン作成手段の詳細動作説明の中で説明する。
【0064】
加工用モーションパターン記憶制御手段(CPU81,ROM82,RAM83)は、このようにして作成された加工用モーションパターンを第1メモリ(83M)に記憶する。
【0065】
なお、加工領域をクランク角度θに代えたスライド高さh(mm)で指定入力し、スライド速度をmm/secとして指定入力する場合は、図6に示すようになる。図6の各値は、図5の場合と同等(等価)である。但し、図6では、加工領域3(スライド高さ0〜0mm…クランク角度180〜180度)およびこの加工領域3でのクランク停留時間(1sec)も指定入力した場合を想定して併表示してある。この停留時間も加工用モーションパターンの一部を構成する。
【0066】
なお、クランク角度θとスライド位置(高さh)との関係は、図9に示すように、クランク軸12の偏心量(クランク半径)をL1,コンロッド16の長さをL2,スライド移動方向の軸線Zと偏心量L1とのなす角(クランク角度)をθ,軸線Zとコンロッド16(の長さL2方向)とのなす角αおよびスライド17の軸心からの距離(高さ)をhとすると、
【数1】
Figure 2004001016
が成立する。この(数1)を利用すれば、スライド位置hを算出することができる。逆算してクランク角度θを算出することもできる。
【0067】
さらに、加工領域用情報指定手段は、図5(または、図6)の場合と同様に、図7に示すプログラム方式で入力指定可能に形成してもよい。因みに、図7中の「Area20−0」は加工領域がスライド高さ20〜0mmで、「Area20−5,F=2」は加工領域1(スライド高さ20〜5mm)のスライド速度が2mm/secで、「Area5−0,F=1」は加工領域2(スライド高さ5〜0mm)のスライド速度が1mm/secであり、「Dwell1」は停止である、ことを指す。
【0068】
次に、非加工用モーションパターン作成手段は、機械的制約条件およびモータ特性を参照(利用)して、定速域でのスライド速度が許容最大速度に選択されるとともに加速域での加速度(角加速度)が許容最大加速度(許容最大角加速度)にかつ減速域での減速度(角減速度)が許容最大減速度(許容最大角減速度)に選択された非加工領域内での非加工用モーションパターンを作成する手段で、非加工用モーションパターン作成制御プログラムを格納させたROM82とCPU81とワークメモリ(RAM83)とから成る。
【0069】
機械的制約条件とは、機械的剛性,振動・騒音発生防止等々の観点から制約されたスライド17の許容最大速度や許容最大加速度(許容最大減速度…マイナスの許容最大加速度)を意味し、モータ特性とは許容最大回転速度(例えば、6.28rad/s…60spm相当)を意味する。
【0070】
これら機械的制約条件等は、システムパラメータとして図8に示すようにメモリ[FeRAM83M(または、ROM82等)]に予め設定(指定)記憶されている。なお、システムパラメータも選択入力,指定入力してその値を変更可能に形成されている。例えば、金型交換や付帯設備の増減等の機械的負荷変化にも対応し易い。
【0071】
図8に示す設定された機械的制約条件でもあるシステムパラメータとしては、非加工用モーションパターンを自動作成するために利用する非加工領域(加工領域外)内[および加工領域内]のスライド17の許容最大速度[60spm(1分間のスライドストローク数spm…クランク軸12の回転数]および許容最大角加速度[146.5rad/sec(許容最大加速度14spm/10msec)]と、スライド高さhとクランク角度θとの間の換算に利用するクランク偏心量(80mm),コンロッド長さ(160mm)等と、プレスをサイクル停止する場合の停止位置である設定点(上死点側設定位置…クランク角度が0度)と、である。
【0072】
なお、スライドの許容最大速度(60spm)および許容最大加速度[許容最大減速度(マイナスの許容最大加速度)…許容最大角加速度146.5rad/sec]は、この実施の形態では、加工領域用情報指定手段(84,85,81,82)を用いて指定記憶されている加工領域用情報(60spm,146.5rad/sec)と兼用可能に形成してある。
【0073】
非加工用モーションパターン作成手段(CPU81,ROM82,RAM83)は、この実施の形態では、図4に示す後側非加工領域(180度〜0度)および前側非加工領域(0度〜160度)についてそれぞれに予め設定された最大加速度(許容最大角加速度146.5rad/sec),スライド最大速度(許容最大速度60spm)および最大減速度(許容最大角加速度…−146.5rad/sec)に従う後側非加工用モーションパターンおよび前側非加工用モーションパターンを自動作成可能に形成されている。
【0074】
具体的には、図4を参照して、プレスの起動、つまり前側非加工領域は設定点(上死点…クランク角度0度)から始まる。上死点から指定角加速度α(146.5rad/sec)で加速して許容最大速度60spm(角速度ωで6.28rad/sec)に達するまでの加速域に要する時間tは、ω=αtの関係式から42.87msecである[図4の(1)]。
【0075】
60spmになった時のクランク角度θは、7.72度である[図4の(2)]。θ=ωt±1/2(αt)に、ω(初速角速度)=0,α=146.5rad/sec,t=42.87msecを代入して演算される。
【0076】
減速域に要する時間、つまり60spmからマイナスの指定角加速度α(146.5rad/sec)で30spm(角速度ωで3.14rad/sec)まで減速するので、30spm(3.14rad/sec)分だけ減速するために必要とする時間tは、ω=αtの関係式から21.43msecである[図4の(3)]。
【0077】
また、この減速域内で進むクランク角度θは、θ=ωt±1/2(αt)において、ω(初速角速度)=6.28rad/sec,α=146.5rad/sec,t=21.43msecであるから、5.78度(0.1009rad)である[図4の(4)]。
【0078】
かくして、加工領域の開始角度160度から5.78度を差引いた角度が154.22度である[図4の(5)]から、定速域(60spm…6.28rad/sec)はクランク角度で7.72度〜154.22度となり、進む角度は146.5度である。したがって、所要時間は406.94msec[=(146.5度/360度)×2π÷6.28rad/sec]である[図4の(6)]。
【0079】
なお、前側非加工領域が狭くかつ許容加速度や許容最大速度が大きい場合には、許容最大速度(60spm)に達しないで加速域から減速域に移ることもあるが、非加工用モーションパターン作成手段(81,82,83)はこの場合にもそのような非加工用モーションパターンを作成することができる。後側非加工領域についても同様である。
【0080】
ここに、加工領域に関しては、加工用モーションパターン作成手段(CPU81,ROM82,RAM83)が働き、第1定速域の30spmと第2定速域の10spmと許容最大角加(減)速度αである146.5rad/sec)とが指定されているが、この第1定速域(30spm)と第2定速域(10spm)との間の減速域(マイナスの指定角加速度α=146.5rad/sec)の所要時間t,進行角度θ,第1定速域の所要時間tおよび第2定速域の所要時間tは、この段階で演算される。
【0081】
すなわち、その減速分(20spm…2.093rad/sec)だけ減速するために必要な時間tは、14.29msec(=2.093÷146.5)である[図4の(7)]。この減速域で進行する角度θは、θ=ωt±1/2(αt)で、ω=3.14rad/sec(30spm),t=14.29msec,α=146.5rad/secであるから、1.71度(0.0299rad)となる[図4の(8)]。
【0082】
したがって、第1定速域(30spm)の開始角度θが160度で終了角度θが168.29度(=170−1.71)である[図4の(9)]から、図4の(6)の場合と同様な演算式により、第1定速域の時間は46.06msecである[図4の(10)]。同様にして、第2定速域(10spm)の開始角度θが170度で終了角度θが180度であるから、第2定速域の時間は166.61msecである[図4の(11)]。
【0083】
後側非加工領域(180度〜0度)に関しては、加工領域の10spm(角速度ωで1.047rad/sec)から指定角加速度α(146.5rad/sec)で許容最大速度60spm(角速度ωで6.28rad/sec)まで加速する。この加速域に要する時間tは、ω=αtの関係式から35.72msecである[図4の(12)]。
【0084】
この加速域で進むクランク角度θは、7.50度である。θ=ωt±1/2(αt)に、ω(初速角速度)=1.047rad/sec(10spm),α=146.5rad/sec,t=35.72msecを代入して演算される[図4の(13)]。
【0085】
引き続く、60spmから0spmまでの減速域は、前側非加工領域(0度〜160度)の加速域の逆であるから、この減速域に要する時間tは42.86msecで、進行角度θは7.72度である[図4の(1),(2)と同じ]。したがって、定速域(60spm)の区間(187.50度〜352.28度)の所要時間tは、457.72msecである[図4の(14)]。
【0086】
非加工用モーションパターン記憶制御手段(CPU81,ROM82,RAM83)は、このように自動作成された非加工用モーションパターンを第2メモリ(83M)に記憶する。なお、作成された加工用モーションパターンは、第1メモリ(83M)に記憶されている。
【0087】
全域モーション作成手段は、第1メモリ(83M)に記憶された加工用モーションパターンと第2メモリ(83M)に記憶された非加工用モーションパターンとを組合せて全域モーションを作成する手段で、全域モーション作成を格納させたROM82とCPU81とワークメモリ(RAM83)とから形成されている。
【0088】
この実施の形態では、第1メモリおよび第2メモリを同一のメモリ83Mとしかつクランク角度θを横軸とした図4の一連内容(作成された全域モーション)を記憶するものと形成してある。全域運転制御手段による制御便宜のためである。
【0089】
この全域運転制御手段(CPU81,ROM82,RAM83)は、第1&第2メモリ(83M)に記憶された全域スライドモーション(図4を参照)に従いスライドを昇降動作させてプレス運転する。
【0090】
1サイククル時間算出手段(CPU81,ROM82,RAM83)は、加工用モーションパターンおよび非加工用モーションパターンに係る情報を利用して1サイクル時間を算出する。
【0091】
すなわち、1サイクル(スライドの1行程)時間は、クランク軸12の1回転(0〜360度)に要する時間tで、図4に示す各所要時間の合計として求められ、この場合は1234.49msec(=42.87+406.94+21.43+46.06+14.29+166.61+35.72+457.72+42.86)である。こらは、RAM83に記憶されかつ表示部85に表示出力されるから、作業者は生産性等を容易に知ることが出来る。
【0092】
また、ストローク数算出手段(CPU81,ROM82,RAM83)は、加工用モーションパターンおよび非加工用モーションパターンに係る情報を利用してスロトーク数を算出する。この場合は、48.6spm(=60sec÷1.23449sec)である。このストローク数もRAM83に記憶されかつ表示部85に表示出力される。
【0093】
かかる実施の形態では、作業者等はプレス運転に先立ち、加工領域用情報指定手段(84,85,81,82)を用いて加工領域用情報の一部[加工領域(クランク角度で160度と170度と180度)と第1定速域(160度〜170度)としてのスライド速度(30spm)および第2定速域(170度と180度)のスライド速度(10spm)]を入力指定する。図5に示す表示部85の画面86G1を参照して行う。
【0094】
なお、加工領域用情報である他の許容最大角加速度(146.5rad/sec)は機械的に制約される固定値的性質なので、都度に作業者等に指定させるのではなく、図8に示すように加工領域用情報指定手段(84,85,81,82)を用いて予め指定されかつメモリ(83M)に記憶させてある。都度にその値を読み出すことで指定することができる。作業者に加工領域用情報の全項目を指定させるのではないから、取扱が容易になる。
【0095】
すると、加工用モーションパターン作成手段(81,82,83)が、指定された加工領域用情報を利用してスライドの加工領域(160度〜180度)内での加工用モーションパターン(第1定速域,第2定速域を含む低速化パターン)を作成する。この作成されるパターン中で、指定されたスライド速度(30spm)およびスライド速度(10spm)や許容最大角加速度(146.5rad/sec)を利用した減速域が必要であること,この減速域の位置(クランク角度範囲…168.29度〜170度)および所要時間(14.29msec)の決定が、自動的に成される。作成された加工用モーションパターンは、第1メモリ(83M)に記憶される。
【0096】
引続き、非加工用モーションパターン作成手段(81,82,83)が、機械的制約条件(図8に示すシステムパラメータ…許容最大速度が60spm、許容最大角加速度が146.5rad/sec)およびモータ特性(最大回転速度が60spm相当)を参照して、定速域でのスライド速度が許容最大速度(60spm)に選択されるとともに加速域での加速度が許容最大角加速度(146.5rad/sec)にかつ減速域での減速度が許容最大角減速度(マイナスの146.5rad/sec)に選択された非加工領域内での非加工用モーションパターンを自動作成する。非加工用モーションパターンは、図4で右側の後側非加工用モーションパターンおよび左側の前側非加工用モーションパターンの2つからなる。そして、第2メモリ(83M)に記憶される。
【0097】
全域モーション作成手段(CPU81,ROM82,RAM83)は、第1メモリ(83M)に記憶された加工用モーションパターンと第2メモリ(83M)に記憶された非加工用モーションパターンとを組合せた全域[例えば、クランク角度1回転…クランク角度で0度〜(160度〜180度)〜360(0)度]についての全域モーションを作成する。
【0098】
その後に、プレス運転指令が発せられると、全域運転制御手段(81,82,83)が作成された全域モーションでプレス運転する。すなわち、図4に示す全域モーションに従う位置パルス(PTs)を位置パルスの払出し方式のモーション指令部(80)から図2,図3に示す位置速度制御部60に所定のタイミング(例えば、2msec)で出力される。なお、加(減)速域でのパルス払出し態様は、例えば総数NNNNNを16回に分け、漸次増加(減少)となる。したがって、金型と材料との接触時における衝撃の緩和および低騒音化を達成できる。
【0099】
位置速度制御部60およびモータ駆動制御部70が働き、モータ30は各相モータ駆動電流Iu,Iv,Iwにより正(例えば、左回り)回転加速される。スライド17は図1に示すクランク軸12およびコンロッド16を介して、図4に示す前側非加工領域では指定加速度(許容最大加速度…許容最大角加速度)で加速される。クランク角度が7.72度になると60spm(許容最大速度)の定速運転となる。そして、154.22度になると、加工領域のために指定減速度(許容最大減速度…許容最大角減速度)で減速される。つまり、前側非加工領域(0度〜160度)を最短時間[471.24msec(=42.87+406.94+21.43)]でショックレスで円滑に通過することができる。
【0100】
なお、図4で右側の後側非加工領域(180度〜0度)も最短時間[536.3msec(=35.72+457.72+42.86)]で通過させることができる。しかも、ショックレスで円滑にスライド下降させられる。
【0101】
加工領域に入ると、第1定速域が30spmで運転されるから金型と材料との過激な衝突が回避されかつ安定した加工(例えば、絞り)が行われる。第1定速域の終了位置(クランク角度が168.29度)からは最終仕上げ行程である第2定速域に備え減速運転される。この場合も、指定減速度(許容最大減速度)で減速される。14.29msec経過後に第2定速域(10spm)に入り最終仕上げ(絞り)が成される。この加工領域は、226.96msec(=46.06+14.29+166.61)である。
【0102】
後側非加工領域(180度〜0度)も最短時間(536.3msec)で通過されるので、設定位置(0度)から前側非加工領域,加工領域,後側非加工領域を経て再び設定位置(0度)に戻る1サイクル時間は1.2345secである。つまり、10spmの仕上げ加工を可能としながら、全体的には従来メカプレスを48.6spmで運転した場合と同様な生産性を担保できると理解される。
【0103】
しかして、この実施の形態によれば、加工領域での低速化運転を保障できるので高品質プレス製品を高能率でかつ騒音を抑え生産でき、非加工領域(180度〜0度〜160度)を最短時間[1.00756sec(=471.26+536.3)]で通過(スライド移行)させることができるから常に最大的な生産性を担保することができる。
【0104】
また、加工領域(160度〜180度)のスライド速度を低速(30spm,10spm)にしても1サイクル中に他の領域(非加工領域)までその影響により低速化されてしまうことがないので、効率的な生産ができる。
【0105】
また、許容最大加速度等は予め指定(記憶)させておき、作業者等は位置情報入力手段(84,85,81,82)と速度入力手段(84,85,81,82)とを用いて加工領域用情報の一部(加工領域を指定するための位置情報と指定された加工領域を通過する際の少なくとも1つの速度情報)とを入力するだけで、非加工用モーションパターン作成手段(81,82,83)によって指定加工領域の終了位置(180度)から上死点側設定位置(0度)までの後側非加工領域および上死点側設定位置(0度)から指定加工領域の開始位置(160度)までの前側非加工領域について最大加速度,最大スライド速度および最大減速度に従う後側非加工用モーションパターンおよび前側非加工用モーションパターンを作成することができるから、全域スライドモーションを正確かつ迅速に作成できるとともに加工用モーションパターンの選択自由度が一段と広い。
【0106】
また、作業者等は加工(例えば、塑性成形)に関係するスライド17の動き(クランク角度等の位置情報とスライド速度)だけを留意すればよく、1サイクルの時間やストローク数を手動で算出しなくてもよいから、プレス運転毎の指定が簡単で作業ミスを未然防止できる。
【0107】
さらに、加工用モーションパターンが指定・作成されかつ非加工用モーションパターンが自動作成されると、それらに係る情報を利用して1サイクル時間(1.2349sec)およびスロトーク数(48.6spm)が算出されるから、作業者等は算出結果を見れば現在のプレス運転速度等を正確かつ容易に知ることができる。
【0108】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、加工領域内でのスライドモーションが指定された加工領域用情報を利用して作成された加工用モーションパターンに従いかつ非加工領域内でのスライドモーションが非加工領域を最短時間で通過できるように自動作成された非加工用モーションパターンに従ってプレス運転可能に形成されたプレス機械であるから、加工領域内でのスライド速度の低速化運転を保障でき、非加工領域内を最短時間で通過できるので最大的な生産性を担保することができる。
【0109】
また、請求項2の発明によれば、加工領域用情報指定手段と加工用モーションパターン作成手段と第1メモリと非加工用モーションパターン作成手段と第2メモリと全域モーション作成手段と全域運転制御手段とを設け、指定加工領域用情報に基づき作成された加工用モーションパターンと、機械的制約条件およびモータ特性を参照(利用)し定速域でのスライド速度が許容最大速度とされるとともに加速域が許容最大加速度でかつ減速域が許容最大減速度として自動作成された非加工用モーションパターンとを組合せた全域スライドモーションに従ってプレス運転可能に形成されたプレス機械であるから、加工領域での低速化運転を保障できるので高品質プレス製品を高能率で生産でき、非加工領域を最短時間で通過(スライド移行)させることができるから常に最大的な生産性を担保することができる。
【0110】
また、請求項3の発明によれば、加工領域用情報指定手段が位置情報入力手段と速度入力手段とを含み形成され、非加工用モーションパターン作成手段が後側非加工領域および前側非加工領域について予め設定された最大加速度,最大速度および最大減速度に従う後側非加工用モーションパターンおよび前側非加工用モーションパターンを自動作成可能に形成されているので、請求項2の発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらに作業者等が加工領域用情報の一部だけを指定するだけで全域スライドモーションを正確かつ迅速に作成できるとともに加工用モーションパターンの選択自由度が一段と広い。
【0111】
さらに、請求項4の発明によれば、加工用モーションパターンおよび非加工用モーションパターンに係る情報を利用して1サイクル時間および/またはスロトーク数を算出可能に形成されているので、請求項1から請求項3まで各発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらに作業者等は算出結果を見れば現在のプレス運転速度等を正確かつ容易に知ることができる。つまり、プレスを実際運転することなく1サイクル時間やストローク数を手計算することなく知ることができ、さらに指定ストローク数でライン全体の動作が可能かどうか、最大ストローク数は幾つまで上げられるかを推定可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を説明するためのプレス機械の概略正面図である。
【図2】同じく、プレス運転駆動制御部等を説明するためのブロック図である。
【図3】同じく、位置速度制御部およびモータ駆動部を説明するための図である。
【図4】同じく、全域モーションを説明するための図である。
【図5】同じく、加工領域用情報の指定態様例(1)を説明するための図である。
【図6】同じく、加工領域用情報の指定態様例(2)を説明するための図である。
【図7】同じく、加工領域用情報の指定態様例(3)を説明するための図である。
【図8】同じく、システムパラメータを説明するためのブロック図である。
【図9】同じく、クランク軸の回転角度θとスライド位置(高さh)を説明するための図である。
【符号の説明】
10 プレス機械
11 クランク機構
12 クランク軸
16 コンロッド
17 スライド
30 ACサーボモータ(モータ)
60 位置速度制御部
70 モータ駆動部
80 パソコン(プレス運転駆動制御部、モーション指令部)
81 CPU[加工領域用情報指定手段(位置情報入力手段,速度入力手段)、加工用モーションパターン作成手段,非加工用モーションパターン作成手段,全域モーション作成手段,全域運転制御手段]
82 ROM[加工領域用情報指定手段(位置情報入力手段,速度入力手段)、加工用モーションパターン作成手段,非加工用モーションパターン作成手段,全域モーション作成手段,全域運転制御手段]
83 RAM[加工用モーションパターン作成手段,非加工用モーションパターン作成手段,全域モーション作成手段,全域運転制御手段]
83M メモリ(第1メモリ、第2メモリ)
84 操作部[加工領域用情報指定手段(位置情報入力手段,速度入力手段)]
85 表示部[加工領域用情報指定手段(位置情報入力手段,速度入力手段)]
85G1〜85G4 画面

Claims (4)

  1. クランク軸の回転によりスライドを昇降させつつプレス加工するプレス機械において、
    前記クランク軸をこれに直接またはギヤを介して間接に連結されたモータの回転制御により回転可能に構成し、
    指定された加工領域用情報を利用して前記スライドの加工領域内での加工用モーションパターンを作成可能かつ非加工領域内での非加工用モーションパターンを非加工領域を最短時間で通過できるように自動作成可能に形成され、
    加工領域内でのスライドモーションが作成された加工用モーションパターンに従いかつ非加工領域内でのスライドモーションが自動作成された非加工用モーションパターンに従ってプレス運転可能に形成されている、プレス機械。
  2. クランク軸の回転によりスライドを昇降させつつプレス加工するプレス機械において、
    前記クランク軸をこれに直接またはギヤを介して間接に連結されたモータの回転制御により回転可能に構成し、
    加工領域用情報を指定する加工領域用情報指定手段と,指定された加工領域用情報を利用して前記スライドの加工領域内での加工用モーションパターンを作成する加工用モーションパターン作成手段と,作成された加工用モーションパターンを記憶する第1メモリと,機械的制約条件およびモータ特性を参照して定速域でのスライド速度が許容最大速度に選択されるとともに加速域での加速度が許容最大加速度にかつ減速域での減速度が許容最大減速度に選択された非加工領域内での非加工用モーションパターンを作成する非加工用モーションパターン作成手段と,作成された非加工用モーションパターンを記憶する第2メモリと,第1メモリに記憶された加工用モーションパターンと第2メモリに記憶された非加工用モーションパターンとを組合せた全域モーションを作成する全域モーション作成手段と,作成された全域モーションでプレス運転する全域運転制御手段とを設けた、プレス機械。
  3. 前記加工領域用情報指定手段が前記加工領域を指定するための位置情報を入力する位置情報入力手段と入力位置情報により指定された加工領域を通過する際の少なくとも1つの速度情報を入力する速度入力手段とを含み形成され、
    前記非加工用モーションパターン作成手段が指定加工領域の終了位置から上死点側設定位置までの後側非加工領域について予め設定された最大加速度,最大速度および最大減速度に従う後側非加工用モーションパターンおよび上死点側設定位置から指定加工領域の開始位置までの前側非加工領域について予め設定された最大加速度,最大速度および最大減速度に従う前側非加工用モーションパターンを作成可能に形成されている、請求項2記載のプレス機械。
  4. 前記加工用モーションパターンおよび非加工用モーションパターンに係る情報を利用して1サイクル時間および/またはスロトーク数を算出可能に形成されている請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載されたプレス機械。
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