JP2003536052A

JP2003536052A - 改良型撮像装置

Info

Publication number: JP2003536052A
Application number: JP2001562165A
Authority: JP
Inventors: ケーブル・マイケル・ディ．; ネルソン・マイケル・ビー．; ライス・ブラッドレー・ダブリュ．; ラスコ・クリストファー・エー．; スプレーグ・デイビッド・エヌ．; ニルソン・デイビッド; ダルゲティ・リック
Original assignee: Xenogen Corp
Current assignee: Xenogen Corp
Priority date: 2000-02-25
Filing date: 2001-02-23
Publication date: 2003-12-02
Also published as: US7383078B2; AU2006236048A1; US20050231592A1; AU2006236045A1; US20040127781A1; AU2006236046A1; US6901279B2; US7949383B2; WO2001063247A3; US20050219358A1; AU2006236050A1; CA2400476A1; US20050148846A1; US20050219407A1; US6775567B2; WO2001063247A2; AU4175801A; US20050219373A1; AU2001241758B2; EP1266206A2

Abstract

(57)【要約】ユーザが多数の撮像工程を実行できる改良された撮像装置を開示する。この撮像装置は、改良されたドアシール配置と、改良されたドア閉鎖メカニズムと、及び改良された光シールとのような、撮像ボックス内部での照度制御を向上させるための撮像ボックス設計に対する一つ以上の改良を含むことができる。本発明は、更に、自動フィルタ選択デバイスと、可動ステージと、自動焦点制御と、Ｆストップ調整及びステージ高と、写真画像取り込みのための改良された内部照度とのような、画像取り込みを促進するための撮像装置設計に対する一つ以上の改良を含むことができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【関連出願の説明】

本願は、米国特許法第１１９条（ｅ）項により、発明の名称を「遮光試料チャ
ンバ」としてその内容を本明細書中に援用するＭ．Ｄ．ケーブルらを発明者とす
る２０００年２月２５日出願の同時係属米国仮特許出願第６０／１８４，８５９
号に基づき、優先権を主張する。

【０００２】

【発明の分野】

本発明は、撮像システムに関する。特に、本発明は、微弱光源の撮像に使用さ
れる撮像システムの一部を形成する撮像ボックスに関し、更に、撮像ボックスの
様々なコンポーネントの多数の改良にも関する。

【０００３】

【発明の背景】

撮像の特殊な一タイプには、発光試料からの微弱光（個々の光子のレベル）の
取り込みが伴う。この光源は、所定の活動が発生している可能性がある試料の部
分を示す。例えば、特殊なｉｎ−ｖｉｖｏ撮像用途には、試料の写真表現に重ね
合わせた試料内部からの一つ以上の発光表現の分析が含まれる場合がある。この
発光表現は、所定の活動が発生している可能性がある試料の部分を示す。写真表
現は、ユーザに対して、試料の画像的基準を提供する。こうした撮像用途では、
撮像中に試料が収容されるボックス又はチャンバの設計には、特定の課題が発生
する。

【０００４】撮像ボックス設計の特定の一課題は、画像の取り込み中に求められる多様な照
明の必要性である。写真画像の取り込みでは、通常、試料を照明する必要がある
。発光画像の取り込みでは、試料内で生成される微量のものを除き、実質的には
光を必要としない。従来の「ライトボックス」又は「試料チャンバ」は、そのた
め、発光画像取り込み中、撮像する試料を比較上の暗闇で保持するように設計さ
れている。

【０００５】図１Ａは、従来のライトボックスのラッチ式ドア１の内部をボックス内から見
た部分背面図であり、現行のラッチメカニズム２を示している。図１Ｂ及び１Ｃ
は、図１Ａのドア１とドアが密着するボックスの前面壁との間に位置するシール
４を表している。集合的には、このラッチメカニズム２及びシール４では、かな
りの量の光がライトボックス内に入ることになる。

【０００６】したがって、従来の撮像ボックス又は試料チャンバは、例えば、撮像に個々の
光子レベルである微弱光の取り込みが伴う場合等、多くの撮像用途に適さない恐
れがある。前記の観点から、改良された撮像装置が望ましいことになる。

【０００７】

【発明の概要】

本発明は、ユーザが多数の撮像工程を実行できる改良型の撮像装置に関する。
本発明は、改良されたドアシール配置と、改良されたドア閉鎖メカニズムと、改
良されたハウジング表面間の光シールとのような、撮像ボックス内部での照度制
御を向上させるための撮像ボックス設計に対する一つ以上の改良を含むことがで
きる。本発明は、更に、自動フィルタ選択デバイスと、自動焦点制御と、Ｆスト
ップ調整及びステージ高と、写真画像取り込みのための改良された内部照度との
ような、画像取り込みを促進するための撮像装置設計に対する一つ以上の改良を
含むことができる。

【０００８】一態様において、本発明は、従来のライトボックスよりも「遮光性」が著しく
高く、これにより、従来よりも感度及び精度の高い微弱光源の検知及び撮像を可
能にするボックス又はチャンバデバイスを提供する。本発明は、更に、「従来技
術」のライトボックスで可能なものよりも便利で精度の高い撮像プロセスを実現
するために、ライトボックス及び付随する撮像コンポーネントに対して様々な新
機能及び改良点を提供する。

【０００９】別の態様において、本発明は、試料の画像を取り込む撮像ボックスに関する。
この撮像ボックスは、試料を受け入れる内部空洞を含み、この空洞への開口部を
画定する前面壁を有する本体を備える。この撮像ボックスは、更に、背面壁を有
するドアを備え、このドアは、空洞開口部を介した内部空洞へのアクセスが可能
となる開状態と、背面壁が本体前面壁に十分に近接して空洞開口部を介したアク
セスを防止する閉状態との間で移動することができる。ドア背面壁は、閉状態に
おいて、本体の前面壁と協調し、ほぼ空洞開口部の周囲を囲んで延びるキャプチ
ャスペースを画定する。この撮像ボックスは、更に、少なくとも一部が空洞開口
部の内部に配置される可圧縮材料を備え、この可圧縮材料は、ドアが閉状態にあ
る時、第一の側面をドア背面壁によってほぼ均一に圧縮され、第二の側面を前面
壁によってほぼ均一に圧縮される。

【００１０】更に別の態様において、本発明は、試料の画像を取り込む撮像ボックスに関す
る。この撮像ボックスは、試料を受け入れる内部空洞を含み、この空洞への開口
部を画定する前面壁を有する本体を備え、この前面壁は前面壁から外側に延びる
第一の壁を更に含む。この撮像ボックスは、更に、背面壁を有するドアを備え、
このドアは、空洞開口部を介した内部空洞へのアクセスが可能となる開状態と、
背面壁が本体前面壁に十分に隣接して空洞開口部を介したアクセスを防止する閉
状態との間で移動することができる。このドアは、更に、前面壁に向かって傾斜
した第二の壁を含み、この第二の壁は、ドアが閉状態にある時、第二の壁と第一
の壁とが、それぞれの相対的な深さで十分に重なり合うように適用される。この
撮像ボックスは、更に、少なくとも一部が第一の壁と第二の壁との間に配置され
る可圧縮材料を備える。

【００１１】更に別の態様において、本発明は、試料の画像を取り込む撮像ボックスに関す
る。この撮像ボックスは、試料を受け入れる内部空洞を含み、この空洞への開口
部を画定する前面壁を有する本体を含む。この撮像ボックスは、更に、背面壁を
有するドアを備え、このドアは、空洞開口部を介した内部空洞へのアクセスが可
能となる開状態と、背面壁が本体前面壁に実質的に隣接して空洞開口部を介した
アクセスを防止する閉状態との間で移動することができる。この撮像ボックスは
、更に、一対のチャネル壁を含んだ本体前面壁及びドア背面壁のうち一方を備え
、この一対のチャネル壁は本体前面壁及びドア背面壁のうち一方から外側に延び
、全体として平行であり、これにより、ドアが閉状態にあるとき、ほぼ内部空洞
開口部の周囲を囲んで延びるチャネルが形成される。この撮像ボックスは、更に
、相互に係合する壁を有する本体前面壁及びドア背面壁のうち他方を備え、この
相互係合壁は本体前面壁及びドア背面壁のうち他方から外側に延び、ドアが閉状
態にある時、相互に係合する壁とチャネル壁とが、それぞれの相対的な深さで十
分に重なり合うような形でチャネル内へ延びるように適用され、この相互に係合
する壁は本体外部からチャネルに入る光を可圧縮材料によって遮断するように、
可圧縮材料と係合する。

【００１２】別の態様において、本発明は、試料の画像を取り込む撮像ボックスに関する。
この撮像ボックスは、試料を受け入れる内部空洞を含み、この空洞への開口部を
画定する前面壁を有する本体を含む。この撮像ボックスは、更に、背面壁及び外
面を有するドアを備える。このドアは、空洞開口部を介した内部空洞へのアクセ
スが可能となる開状態と、背面壁が本体前面壁に十分に近接して空洞開口部を介
したアクセスを防止する閉状態との間で移動することができる。この撮像ボック
スは、更に、背面壁及び前面壁の一方に配置された可圧縮材料を備える。この撮
像ボックスは、またさらに、背面壁及び前面壁の一方に取り付けられた第一の磁
石要素を備え、この第一の磁石要素は、ドアが閉状態にある時、ドアと前面壁と
の間に第一の固定力を提供する。

【００１３】更に別の態様において、本発明は、試料の画像を取り込む撮像ボックスに関す
る。この撮像ボックスは、試料を受け入れる内部空洞を含み、この空洞への開口
部を画定する前面壁を有する本体を含む。この撮像ボックスは、更に、背面壁及
び外面を有するドアを備え、このドアは、空洞開口部を介した内部空洞へのアク
セスが可能となる開状態と、背面壁が本体前面壁に十分に近接して空洞開口部を
介したアクセスを防止する閉状態との間で移動することができる。この撮像ボッ
クスは、更に、背面壁及び前面壁の一方に配置された可圧縮材料を備える。この
画像ボックスは、また更に、ドアの外面にユーザハンドルを備える。この撮像ボ
ックスは、更に、ユーザハンドルによって動作可能な状態で配置され、第一の位
置においてドアと前面壁との間に固定力を提供する第一のラッチを備える。この
撮像ボックスは、追加として、第二の位置においてドアと前面壁との間に固定力
を提供する第二のラッチを備える。

【００１４】更に別の態様において、本発明は、試料の画像を取り込む撮像システムに関す
る。この撮像システムは、撮像ボックスを備え、この撮像ボックスは、試料を受
け入れる内部空洞を含み、この空洞への開口部を画定する前面壁を有する本体を
有する。この撮像ボックスは、更に、背面壁及び外面を有するドアを有し、この
ドアは、空洞開口部を介した内部空洞へのアクセスが可能となる開状態と、背面
壁が本体前面壁に十分に近接して空洞開口部を介したアクセスを防止する閉状態
との間で移動することができる。この撮像システムは、更に、複数の光学フィル
タを運ぶのに適合する光学フィルタ選択デバイスを備え、このフィルタ選択デバ
イスは、複数の光学フィルタの一つを選択的に配置し、試料から放出された光と
交差させることができる。

【００１５】別の態様において、本発明は、試料の画像を取り込む撮像システムに関する。
この撮像システムは、撮像ボックスを備え、この撮像ボックスは、試料を受け入
れる内部空洞と、この空洞への開口部を画定する前面壁とを含む本体を有する。
この撮像システムは、更に、背面壁及び外面を有するドアを備える。このドアは
、空洞開口部を介した内部空洞へのアクセスが可能となる開状態と、背面壁が本
体前面壁に十分に近接して空洞開口部を介したアクセスを防止する閉状態との間
で移動することができる。この撮像システムは、更に、試料を支持する可動ステ
ージを空洞内部に備え、この可動ステージは内部空洞内で第一の垂直位置及び第
二の垂直位置を有し、第一の垂直位置及び第二の垂直位置は内部空洞内でほぼ同
じ水平位置を有する。

【００１６】更に別の態様において、本発明は、試料の画像を取り込む撮像システムに関す
る。この撮像システムは、撮像ボックスを備え、この撮像ボックスは、試料を受
け入れる内部空洞を含み、この空洞への開口部を画定する前面壁を有する本体を
有する。この撮像システムは、更に、背面壁及び外面を有するドアを備え、この
ドアは、空洞開口部を介した内部空洞へのアクセスが可能となる開状態と、背面
壁が本体前面壁に十分に近接して空洞開口部を介したアクセスを防止する閉状態
との間で移動することができる。この撮像システムは、更に、試料を支持する構
造のステージを空洞内部に備える。この撮像システムは、追加として、空洞内部
に、分離可能な状態でステージと結合するガスマニホールドを備え、このマニホ
ールドは試料にガスを提供するのに適合する第一のインタフェースを含む。この
撮像システムは、更に、撮像ボックス外部からガスマニホールドへガスを送る構
造のチューブを備える。

【００１７】更に別の態様において、本発明は、試料の画像を取り込む画像ボックスに関す
る。この撮像ボックスは、試料を受け入れる内部空洞を含み、この空洞への開口
部を画定する前面壁を有する本体を備える。この撮像システムは、更に、背面壁
及び外面を有するドアを備え、このドアは、空洞開口部を介した内部空洞へのア
クセスが可能となる開状態と、背面壁が本体前面壁に十分に近接して空洞開口部
を介したアクセスを防止する閉状態との間で移動することができる。この撮像ボ
ックスは、更に、少なくとも一つの遮光シールを備え、このシールは、第一のチ
ャネルを含む第一の表面と、第二のチャネルを含む第二の表面とを備え、第一の
表面は第一のチャネル及び第二のチャネルが少なくとも部分的に互いに面するよ
うに第二の表面と対向し、このシールは、更に、第一及び第二のチャネル内に配
置された可圧縮ガスケットを備え、このガスケットは第一及び第二の表面が接触
している時に第一及び第二のチャネルの対向するエッジに接触するように構成さ
れる。

【００１８】本発明の前記その他の特徴については、本発明の詳細な説明の中で、以下の図
と併せて、下で更に詳細に説明する。

【００１９】

【好適な実施形態の詳細な説明】

本発明は、同様の参照番号が類似の要素を示す添付図面の各図において、例示
的に且つ非制限的に説明される。

【００２０】以下の本発明の詳細な説明では、本発明の完全な理解を提供するために、多数
の具体的な実施形態について述べる。しかしながら、当業者には明白であるよう
に、本発明は、こうした具体的な詳細なしに、或いは代替の要素又はプロセスを
使用することで、実施することができる。別の事例においては、本発明の態様を
不必要に曖昧にしないように、広く知られているプロセス、コンポーネント、及
び設計については、詳細に説明していない。

【００２１】Ｉ．撮像システム一態様において、本発明は、一般に、改良された撮像システムに関する。図２
は、本発明の一実施形態による、写真画像及び発光画像を取り込むように構成さ
れた撮像システム１０を表している。撮像システム１０は、ルシフェラーゼ発現
細胞からの発光、蛍光分子からの蛍光、及びその他といった微弱光源の撮像に使
用することができる。こうした微弱光源は、例えば、組織培養プレートと、マル
チウェルプレート（９６、３８４、及び８６４ウェルプレートを含む）と、ルシ
フェラーゼ発現細胞を含むマウスのような様々な哺乳類の実験材料等の発光分子
を含む動植物とを含むことができる様々な発光試料のいずれかから放射される場
合がある。

【００２２】撮像システム１０は、ルシフェラーゼベースの蛍光等の微弱光の検出が行われ
る発光試料を受け入れるのに適合する撮像ボックス１２を備える。撮像ボックス
１２は、カメラレンズが取り付けられる上部ハウジング１６を含む。インテンシ
ファイド又は電荷結合素子（ＣＣＤ）カメラ２０等の高感度カメラは、撮像ボッ
クス１２の最上部に配置され、上部ハウジング１６の上に配置される。ＣＣＤカ
メラ２０は、画像ボックス内の試料の発光画像及び写真（つまり反射ベースの画
像）画像を取り込むことができる。ＣＣＤカメラ２０は、コンジット２４を介し
、ＣＣＤカメラを通して低温流体を循環させる冷却デバイス２２といった適切な
ソースによって冷却される。適切な冷却デバイスは、ペンシルバニア州アレンタ
ウン所在のＩＧＣ−ＡＰＤクリオジェニクス社から入手可能な「ＣＲＹＯＴＩＧ
ＥＲ」コンプレッサである。液体窒素等、他の方法を使用してＣＣＤカメラ２０
を冷却することもできる。

【００２３】画像処理ユニット２６は、ケーブル３０及び３２を通じて、それぞれカメラ２
０とコンピュータ２８との間で随意的にインタフェースをとる。コンピュータ２
８は、任意の適切なタイプにすることが可能であり、通常は、プロセッサと、ラ
ンダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）及び読み出し専用メモリ（ＲＯＭ）等のメモリ
コンポーネントと、ディスクドライブコンポーネント（ハードディスク、ＣＤ、
フロッピー（登録商標）ドライブ、その他等）とを含むハードウェアを収容する
のが普通であるメインユニット３６を備える。コンピュータ２８は、更に、ディ
スプレイ３８と、キーボード及びマウス４２等の入力デバイスとを含む。コンピ
ュータ２８は、ケーブル３４を介して、撮像ボックス１２の様々なコンポーネン
トと通信する。これらのコンポーネントの通信及び制御を行うために、コンピュ
ータ２８は、撮像ボックス１２の任意のデバイスを制御する出力を提供するよう
に構成された適切な処理ハードウェア及びソフトウェアを含む。この処理ハード
ウェア及びソフトウェアは、Ｉ／Ｏカードと、撮像システム１０の任意のコンポ
ーネントを制御する制御ロジックと、撮像システム１０のための適切なグラフィ
カルユーザインタフェースとを含むことができる。コンピュータ２８は、更に、
カメラ２０が取得した情報を処理する追加撮像ハードウェア、ソフトウェア、及
び画像処理ロジックといった、カメラ２０用の適切な処理ハードウェア及びソフ
トウェアを含むことができる。コンピュータ２８によって制御されるコンポーネ
ントは、カメラ２０と、カメラ２０の焦点を調整するモータと、試料を支持する
プラットフォームの位置制御を行うモータと、カメラレンズと、Ｆストップと、
その他とを含むことができる。コンピュータ２８内のロジックは、ソフトウェア
、ハードウェア、或いはその組み合わせの形態をとることができる。コンピュー
タ２８は、更に、撮像情報をユーザに提示するディスプレイ３８と通信する。一
例として、ディスプレイ３８はモニタにすることが可能であり、このモニタは、
ユーザが撮像の結果を見ることを可能にすると同時に撮像システム１０を制御す
るインタフェースとしても機能する画像測定グラフィカルユーザインタフェース
（ＧＵＩ）を提供する。

【００２４】Ａ．撮像ボックス一態様において、本発明は、様々な撮像工程に適した撮像ボックスに関する。
図３は、本発明の一実施形態による図２の撮像ボックス１２を表している。撮像
ボックス１２は、例えば、個々の光子レベルの微弱光の取り込みを含む撮像に適
している。撮像ボックス１２は、内部で実行される撮像の制御を大幅に改善し、
極めて微弱な光により生成される画像の質を向上させるように設計される。一実
施形態において、撮像ボックス１２は、通常の室内において、撮像ボックス外部
の光が入ることを防止して、撮像の質を向上させる。撮像ボックス１２は、「遮
光型」と呼ばれ、例えば、基本的に通常の室内で発生するあらゆる外部光がボッ
クス１２に入らないよう遮断する。本明細書で使用される「遮光ボックス」とい
う用語は、基本的にあらゆる外部光がボックス内に入らないよう遮断するボック
ス又はチャンバデバイスを意味する。

【００２５】図３に示すように、撮像ボックス１２は、本発明による多数の適合化を含む。
この撮像ボックス１２は、ドア１８が開いた状態で例示され、サンプルを受け入
れる内部空洞４４が表示されている。内部空洞４４は、対向する側面エンクロー
ジャパネル４５ａ及び４５ｂ（図３では４５ｂは見えない）と、底部の遮光パー
ティション５２と、上部パーティション１０３（図１０）と、背面エンクロージ
ャパネル４７と、内部空洞４４への空洞開口部４９を画定する前面壁４８とによ
って画定される。空洞４４の下は、上面が空洞４４の床面の役割を果たす遮光パ
ーティション５２によって空洞４４から分離され、小さなコンパートメントにな
っている。一実施形態において、この小さなコンパートメントは、ハウジング空
間として機能し、本体１４に形成される前面開口部５５を通じて、ドロワ５４を
スライド可能な状態で受け入れることに適合する。ドロワ５４は、コンピュータ
２８（図２）と電気通信を行い、ボックス１４の様々なコンポーネント及び機能
を制御する電子コンポーネント５６を収容する。別の実施形態において、撮像ボ
ックス１２は、スチール等の適切な金属で作られた本体１４を有する。

【００２６】ラッチ式ドア１８は、図２に示す閉位置から図３に示す開位置までのドア１８
の移動を可能にするヒンジ４６によって、ボックス本体１４に旋回可能な状態で
取り付けられる。開位置では、ドア１８は、ユーザが開口部５５を介して（通じ
て）空洞４４にアクセスできる状態となる。閉位置では、ドア１８の内壁が本体
前面壁４８に十分に隣接し、ドア１８は、空洞開口部５５を介した（通じた）空
洞内部４４へのアクセスを防止する。ヒンジ４６は、任意の適切な設計にするこ
とができるが、下で説明するように、ドア１８を適切に閉じて、必要なシーリン
グ特性を提供できるように、全体として設計、作成、及び設置される。加えて、
撮像ボックスは、簡潔にするため、単一のドア１８のみを有するように例示及び
説明されているが、この撮像ボックスは、内部空洞４４にアクセスするためのド
アを二つ以上備えても良い。

【００２７】本体前面壁４８は、内部空洞４４への空洞開口部４９を画定する。空洞開口部
４９の周囲を囲み、全体として前面壁４８と垂直に、第二の壁５０が外側へ延び
ている。一実施形態において、第二の壁５０は、ほぼ空洞開口部４９の周囲を囲
んで延びる。第二の壁５０は、ドア１８が閉位置にある時、ドア背面壁に十分に
隣接して位置する末端エッジ部を含む。下のいくつかの実施形態において説明す
るように、壁４８及び５０は、ドア１８の壁と協調し、空洞開口部４９の周囲を
囲むキャプチャスペースを形成する。このキャプチャスペースは、ドア１８が閉
じている時に空洞４４に入る可能性のある外部光の量を十分に最少化する。

【００２８】図３に示すように、ドア１８には、ドア１８を閉位置で固定するラッチメカニ
ズム６０が付いている。ドア１８は、更に、通常の室内の光が通過するのを防止
するために取り付けられた可圧縮材料６２を含む。したがって、ドア１８が閉じ
て固定されている時、ドア１８と本体１４との間の協調によって形成されるシー
ルは、空洞４４に関して十分な「遮光」シールを作り出す。

【００２９】図４、５Ａ、５Ｂ、５Ｃ、及び５Ｄは、本発明の様々な実施形態による、ドア
１８と本体１４との間の協調によって形成される遮光シールの様々な実施形態を
表している。図５Ａ、５Ｂ、５Ｃ、及び５Ｄのそれぞれのシール６１ａ、６１ｂ
、６１ｃ、及び６１ｄは、可圧縮材料６２を含むことができる。一実施形態にお
いて、可圧縮材料６２は、不透明で、好ましくは黒であり、弾性的に変形可能な
材料で作成される。特定の実施形態において、可圧縮材料６２は、約１０００ｐ
ｓｉ（６８９５ｋＰａ）未満の弾性率を有するエラストマである。好ましくは、
可圧縮材料の弾性率は、約２００ｐｓｉ（１３７９ｋＰａ）未満であり、更に好
ましくは、約１００ｐｓｉ（６８９．５ｋＰａ）未満である。別の実施形態にお
いて、この材料は、約１０乃至約５０、好ましくは約２０乃至約３０のデュロメ
ータ硬さを有する。

【００３０】図４及び５Ａは、本発明の一実施形態による、ドア１８と本体１４の壁４８及
び５０との間の遮光シール６１ａを表している。表示のように、ドア１８は、前
面壁６４と、背面壁７０と、側面壁６６と、第二の壁セグメント６８とを備える
。背面壁７０は、ドア前面壁６４の内部表面に取り付けられている。特定の実施
形態において、ドア背面壁７０は、ドア１８が閉位置にある時、ほぼ空洞開口部
４９の周囲を囲んで延びる壁セクション７１を有する。別の実施形態において、
壁セクション７１は、本体前面壁４８に係合される可圧縮材料６２の第二の側部
６３ｂとドア背面壁７０に係合される可圧縮材料６２の第一の側部６３ａとの間
の可圧縮材料６２の第四の側部６３ｄと係合する方向性で、本体前面壁４８に向
かって延びる。

【００３１】図４及び５Ａに示すように、ドアの壁６６、６８、及び７０は、ボックスの壁
４８及び５０の外部表面と協調し、キャプチャスペース７２を画定する。一般に
、ドア１８及びボックスの壁４８及び５０は、任意の多角形の断面面を有するキ
ャプチャスペース７２を形成するように配置することができる。この例では、キ
ャプチャスペース７２は、図４及び５Ａに示すように、長方形の断面領域を有し
、ボックスの壁４８及び５０によって形成される頂点Ａは、ドアの壁６４及び６
６によって形成される頂点Ｂと対向する。

【００３２】可圧縮材料６２は、好ましくは、少なくとも部分的にはキャプチャスペース７
２内に配置され、ここで圧縮される。一実施形態において、可圧縮材料６２は、
ドア１８が閉位置にある時、本体前面壁４８によって少なくとも部分的に圧縮さ
れ、ドア背面壁７０によって少なくとも部分的に圧縮される横断面寸法を有する
。ドア１８が閉位置にある時、ドア背面壁７０は、ほぼ可圧縮材料６２の第一の
側部６３ａ全体に沿って可圧縮材料６２を圧縮することに適合し、本体背面壁４
８は、ほぼ第二の側部６３ｂ全体に沿って可圧縮材料６２を圧縮することに適合
する。その結果、ボックス１２の外側からキャプチャスペースに入る光は、可圧
縮材料６２によって遮断される。この例では、ドア１８及び本体１４によって圧
縮されている可圧縮材料６２の側部は、可圧縮材料６２の対向する側部に位置し
ている。注意すべき点として、キャプチャスペース７２を画定する壁は、可圧縮
材料６２の三つ以上の側部を圧縮しても良い。一例として、本体前面壁４８から
延びる第二の壁５０は、可圧縮材料６２の第一の側部６３ａと第二の側部６３ｂ
との間に延びる第三の側部６３ｃと係合することに適合する。

【００３３】一実施形態において、キャプチャスペース７２及び可圧縮材料６２は、両方と
もほぼ空洞開口部４９の周囲を囲んで延びる。例えば、図５Ａにおいて、可圧縮
材料６２の寸法及び圧縮性は、ドアが閉じている時、（ｉ）ドア又はボックスの
壁（ボックスの壁４８、第二の壁５０、及びドア背面壁７０）と接触する材料６
２の各部分が、接触部分に沿ってほぼ均一に圧縮されるように、及び（ｉｉ）ド
アの壁６８と前面壁４８との間に相対的に小さな隙間Ｇが存在し、ドア１８を閉
位置に保持するためにラッチメカニズムによって及ぼされる力が、ドア１８とボ
ックス１２との間の接触によるものでなく、可圧縮材料６２との接触の結果とな
るように選択される。この小さな隙間Ｇは、ドア１８が閉状態にある時、ドア背
面壁７０が前面壁５０と接触するのを防ぐようにサイズ及び寸法を画定された可
圧縮材料６２によって提供される。

【００３４】したがって、光シール６１は、ドア１８及び本体１４の一つ以上の平面に押し
つけられた材料６２によって形成され、これにより、ドア１８とボックス１２の
前面壁４８との間の周囲シーリング表面のほぼ全体が圧縮される。したがって、
ドア背面壁７０及び本体前面壁４８は、可圧縮材料６２と協調し、キャプチャス
ペース７２に入る光が材料６２の横断面を通るようにして、この光を遮断する光
シールを提供する。したがって、シール６１ａは、ドア１８が閉じている時、壁
５０と材料６２ａとの間の周囲での接触の任意の中断によって生じる光の通過を
著しく最小化する。

【００３５】再び図１Ｃを参照すると、出願人が実施した実験から、直線経路からほんの僅
かに偏向した光がシール４を越える場合があることが分かる。したがって、シー
ル４の長さに沿った任意の欠陥により、大量の光がボックスに入る恐れがある。

【００３６】光の通過を更に減らすために、図５Ａのキャプチャスペース７２では、光が外
部から内部空洞４４に入る前に通り抜ける必要のある直角を二つ取り入れている
。そのため、前面壁４８と第二の壁セグメント６８との間を通った任意の光は、
壁５０の内側に達する前に、少なくとも二箇所の直角カーブを越える必要がある
。更に、好ましくは、これらの直角カーブには可圧縮材料６２も配置されるため
、こうした光は、配置された材料によって遮断されることになる。そのため、こ
の設計は、有利なことに、空洞４４と通常の室内との間に光障壁を改良する。

【００３７】図４及び５Ａに例示する実施形態において、可圧縮材料６２ａは、断面面が長
方形の形状（例えば、約０．７５インチ（１９．０５ｍｍ）×０．５インチ（１
２．７ｍｍ））であり、固体核を有する。一例として、可圧縮材料６２は、約７
乃至約９ｌｂｓ．／ｃｕ．ｆｔ．（１４．４１Ｋｇ／ｍ³）の密度と、５乃至９
ｐｓｉ（３４．４７５ｋＰａ〜６２．０５５ｋＰａ）で約２５％たわむ圧縮性と
を有する裏面粘着式独立気泡フォームで作ることができる。こうした材料の代表
的なものは、イリノイ州ジケータのロジャーズによって製造されている。別の実
施形態において、材料６２ｂは、不透明で吸光表面を有する。

【００３８】キャプチャスペース７２及び可圧縮材料６２ａによって提供される光障壁に加
え、ドア側壁６６及び第二の壁セクション６８も、内部空洞４４への光の通過を
防ぐ役割を果たす。側壁６６は、ドアの前面壁６４に取り付けられ、ここから本
体前面壁４８に向かって外側に延びる。側壁６６は、ボックス１２の前面壁４８
に向かって傾斜し、ドア１８が閉じている時、側壁６６と第二の壁５０とが、そ
れぞれの相対的な深さで十分に重なり合うために適当である。したがって、第二
の壁５０の末端エッジ部は、ドア背面壁７０に十分に隣接して配置され、ドア側
壁６６の末端エッジ部は、本体前面壁４８に十分に隣接して配置される。好まし
くは、側壁６６は、ドア１８が閉位置にある時、ほぼ開口部４９の周囲を囲んで
延び、ほぼ第二の壁５０の外周の外側で、この壁５０と全体として平行に延びる
。別の実施形態において、側壁６６は、ドア１８が閉じている時、ボックス前面
壁４８に向かって、この前面壁４８とほぼ垂直に延びる。

【００３９】側壁６６の末端部からは、第二の壁セグメント６８が延び、図５Ａに示すよう
に、これも本体前面壁４８に十分に隣接し、好ましくは、この前面壁４８と平行
である。以前に指摘したように、可圧縮材料６２は、ドア１８が閉状態にある時
、側壁６６の末端エッジ部と前面壁４８との間に相対的に小さな隙間Ｇを形成し
、ドア背面壁７０が前面壁５０と接触するのを防ぐサイズにする。一実施形態に
おいて、この隙間Ｇは、約１／１０００インチ（０．０２５４ｍｍ）乃至約１／
２インチ（１２．７ｍｍ）の範囲である。更に限定的な実施形態において、小さ
な隙間Ｇは、約１／１０００インチ（０．０２５４ｍｍ）乃至約１／８インチ（
３．１７５ｍｍ）の範囲である。

【００４０】次に図５Ｂを参照すると、本発明の別の実施形態に従って、ドア１８及び本体
１４の壁４８及び５０の間に遮光シール６１ｂが形成されている。この実施形態
においても、可圧縮材料６２ｂは、キャプチャスペース７２（壁４８、５０、７
０、及び７１によって形成される）に配置されている。図５Ａの実施形態と同じ
く、この可圧縮材料は、対向する側部６３ｂ及び６３ａに沿って、それぞれ壁４
８及び７０によって圧縮される。加えて、可圧縮材料６２ｂは、ドア１８が閉位
置にある時、ボックスの第二の壁５０の末端部とドアの壁７０との間で突出し、
ボックスの空洞４４へ延びるレッジ部７６を含む。この例において、第二の壁５
０は短縮されており、その末端部は、キャプチャスペース７２の外側のレッジ部
７６を圧縮し、更なる光シールを提供している。更に詳しくは、ドア１８を閉じ
た時、レッジ部７６は、ボックスの壁５０の末端部とドアの壁７０とによって圧
縮される。カスタム形状を有する材料６２ｂは、ジョージア州ストックブリッジ
所在のＥＰＭ社等、適切なシール又はガスケット製造業者による特注品にするこ
とができる。一実施形態において、材料６２ｂは、エチレンプロピレンジエンモ
ノマ（ＥＰＤＭ）又はスチレンブタジエンゴム（ＳＢＲ）といった約２０乃至３
０のデュロメータ硬さを有する固体ゴムで作成される。

【００４１】図５Ｃは、本発明の別の実施形態による更に別の遮光シールを表している。シ
ール６１ｃは、全体として平行なチャネル壁７８及び７９によって形成されるチ
ャネル７５を含み、これらのチャネル壁７８及び７９はドア１８が閉状態にある
時、ドア１８からボックス前面壁４８に向かって外側に延び、更に空洞開口部４
９の周囲を囲んで延びる。可圧縮材料６２ｃは、チャネル７５に配置される。ボ
ックスの第二の壁５０は、前面壁４８から外側へ延び、ドアが閉状態にある時、
第二の壁５０とチャネル壁７８及び７９とがそれぞれの相対的な深さで十分に重
なり合うような形でチャネル７５内へ延びることに適合する。加えて、チャネル
壁７８及び７９と相互係合する第二の壁５０とは、ドア１８が閉状態にある時、
好ましくは、互いにほぼ平行である。

【００４２】一実施形態において、図５Ｃの可圧縮材料６２ｃの寸法及び圧縮性は、ドア１
８を閉じてラッチした際に、ボックスの第二の壁５０が材料と接触する時、材料
６２ｃが空洞開口部４９の周囲で比較的均一に圧縮されるように選択される。更
に、可圧縮材料は、ドア１８を閉位置に保持するためにラッチメカニズムが及ぼ
す力が材料６２ｃによって分散されるように、ドアの壁６８と前面壁４８との間
に小さな隙間Ｇが形成されるサイズにする。この例において、光シール６１ｃは
、ボックスの壁５０の末端部が材料をドアの壁７０に対して圧縮する時に形成さ
れる。結果として、重なり合いのジオメトリから、本体１４の外部からチャネル
７５に入った光は、可圧縮材料６２ｃによって遮断されることになる。一実施形
態において、可圧縮材料６２ｃは、チャネル７５の深さの３／４までの厚さを有
し、好ましくはチャネル７５の深さの１／２までの厚さを有する。

【００４３】注意すべき点として、図５Ｃの構造的な配置において、遮光シールは、可圧縮
材料６２ｃがなくとも形成することができる。これは、閉位置における間隔の空
いたチャネル壁７８、７９及び相互契合する第二の壁５０のジオメトリと、その
空間的関係とによるものである。隙間Ｇを通じて入った任意の周辺光は、これら
の相互契合した壁の間で形成される迷路を通り抜けなければならない。図５Ｃで
見られるように、こうした散光は、壁が作り出す少なくとも三箇所の直角カーブ
を越えなければ、内部空洞４４に入ることはできない。

【００４４】チャネル壁７８及び７９はドア１８上にあり、相互契合する第二の壁５０は対
向する前面壁４８上にあるが、チャネル壁を前面壁４８上に配置し、対向する相
互係合壁をドア１８上に配置することも可能であると理解される。更に、本発明
によるシール６１は、内部空洞４４を更に光から保護するために、こうしたチャ
ネル及び相互係合壁を二つ以上含むことも可能であると理解される。

【００４５】図５Ｄは、こうした遮光シール６１ｄを表しており、この遮光シール６１ｄは
、二本のチャネル７７ａ及び７７ｂの内部にそれぞれ保持される第一及び第二の
可圧縮材料６２ｄ及び６２ｅを含む。チャネル７７ａは、チャネル壁７８及び７
９によって形成され、これらの壁は両方とも、遮光シール６１ｃと同様にドア１
８から延びている。チャネル７７ｂは、全体として平行なチャネル壁５０ａ及び
５０ｂによって形成され、これらの壁は両方とも、ボックス１２の前面壁４８か
ら、ほぼ空洞開口部４９の周囲を囲んで延びている。この例において、チャネル
壁７９は、ドア１８が閉状態にある時、チャネル７７ｂ内で受け入れられる。し
たがって、チャネル壁７９は、第二の可圧縮材料６２ｅと契合し、本体１４外部
から第二のチャネル７７ｂに入った光は第二の可圧縮材料６２ｅによって遮断さ
れるようになる。

【００４６】材料６２ｄ及び６２ｅは、それぞれチャネル７７ａ及び７７ｂの一部のみを埋
め、例えば、壁７０及び４８からそれぞれ測定したチャネル７５の深さの約３／
４まで、好ましくはチャネルの深さの約１／２まで、更に好ましくはチャネルの
深さの約１／４までを埋める。したがって、相互係合壁５０ａ及び５０ｂとチャ
ネル壁７８及び７９とは、ドア１８が閉じている時、それぞれの相対的な深さで
十分に重なり合う。この光障壁を通過しようとする任意の光は、通常の室内から
内部空洞４４に入る前に、少なくとも六箇所の直角を曲がる必要があることにな
る（可圧縮材料６２ｄ及び６２ｅを通過する四箇所を含む）。

【００４７】図５Ａ及び５Ｂに例示した実施形態と同様に、図５Ｃ及び５Ｄのドア１８は、
ドアが閉位置にある時にドア１８から前面壁４８に向かって外側に延びるドア側
壁６６を更に含む。この例において、ドア側壁６６は、チャネル壁７８及び７９
と相互係合前面壁５０の外周の外側に配置され、これらの壁と全体として平行で
ある。ドア１８は、更に、ドア側壁６６から延び、ドア１８が閉状態にある時に
前面壁４８と十分に隣接する方向性を有する第二の壁セグメント６８を含む。表
示のように、第二の壁セグメント６８は、相互係合前面壁５０とチャネル壁７８
及び７９とに向かって、内側方向に延びる。

【００４８】本発明の別の態様においては、ドア１８を固定するいくつかの設計が提供され
、これは通常の室内からの光の通過を最少化する。再び図１Ａ乃至Ｃを参照する
と、出願者の実施した実験から、ドア１を閉じている時にラッチメカニズム２が
提供する固定力により、ボックスに入る不要な光が増加する可能性があることが
分かる。ドア１が閉じている時、ラッチメカニズム２は、ドア１に沿った単一の
点（例えば、ラッチメカニズム２とドア１との間の接触点）に局部的な固定力を
提供する。この局部的な力は、シール４に沿って一貫しない圧力をもたらし、シ
ール４に隙間を発生させる恐れ、及びボックス１２の周囲でその他の光シールの
不整合を発生させる恐れがある。

【００４９】図６Ａ乃至６Ｄには、本発明の様々な実施形態による、ドア１８を固定するラ
ッチメカニズム６０ａ乃至ｄが表示されている。ラッチメカニズム６０ａ乃至ｄ
は、ドア１８とボックス１２との間の接触点を多数含み、シール６１全体に、よ
り均一な力の分布を提供する。こうした均一な分布は、ドア１８が閉じている時
、壁５０と材料６２との間での外周の接触における任意の不整合によって生じる
光の通過を最少化する。

【００５０】図３及び６Ａは、本発明の一実施形態によるラッチメカニズム６０ａを表して
いる。このラッチメカニズム６０ａは、ドア１８の内部に位置する複数のラッチ
８６を含む。各ラッチ８６は、前面壁４８から外れた第一の位置と、前面壁４８
とかみ合って、ドア１８及び前面壁４８の間の要所に固定力を加える第二の位置
との間で移動することができる。ラッチ８６は、共に、ドア１８の可圧縮材料６
２とボックスの壁４８及び５０との間に多点シールを提供し、ドアの縦方向の無
ヒンジエッジ８１に沿って、加えられる圧縮閉鎖力を分配する。こうした多数の
接触は、可圧縮材料６２に対して、ラッチ８６間の縦方向の無ヒンジエッジ８１
に沿って、ほぼ均一な固定力及び圧縮力を提供する。

【００５１】ラッチメカニズム６０ａは、メインラッチ８０と二つの従属ラッチ８２とを含
み、それぞれの従属ラッチ８２は、ロッド８４によって可動状態でメインラッチ
８０に連結される。ロッド８４は、ドア１８の背面壁７０に取り付けられたステ
イ８６によって、それぞれスライド可能な状態で支持される。メインラッチは、
ボックス１２に力を加えるためにドア１８の内部に回転可能な状態で取り付けら
れたラッチ要素８８を含む。ハンドル９０（図２参照）は、ドア１８の画面から
延び、ユーザが操作できる。ハンドル９０により、ユーザは、ラッチが壁４８の
内部表面から外れる第一の位置（図６Ａの実線）と、ラッチがかみ合う第二の位
置（図６Ａの点線）との間で、ラッチ要素８８と従属ラッチ８２のそれぞれとを
動作可能な状態で配置することができる。一実施形態において、ラッチ要素８８
及び従属ラッチ８２は、壁４８と接触するテーパ接触面を有し、ハンドル９０の
回転を増やすと増加するように力の量を制御することができる。別の実施形態に
おいて、メインラッチはラッチ要素８８を含まず、従属ラッチ８２は、ドア１８
とボックス１２との間に固定力を加える長方形の要素をそれぞれ備える。こうし
た構成は、ニューヨーク州サグハーバ所在のドアトロニクスシステムズ社から市
販されている。

【００５２】図６Ｂは、本発明の一実施形態による別のラッチメカニズム６０ｂを表してい
る。ラッチメカニズム６０ｂは、ドア１８内部に沿って配置された複数の間隔の
空いたラッチ８２を含み、ドア１８とボックスの壁４８及び５０との間の可圧縮
材料６２に多点シールを提供する。この配置は、ドア１８が閉じている時、ほぼ
ボックス開口部４９の周囲で、圧縮力を均一に分配する。これは、ドアの四つの
異なるエッジに分布する四つの従属ラッチ８２ａを設けることで実行される。各
従属ラッチ８２ａは、個別のロッド８４ａによって、ドア１８の中心に回転可能
な状態で取り付けられるカムデバイス８０ａに可動状態で連結される。これらの
ロッド８４ａは、ドア１８の背面壁７０に取り付けられたステイ８６ａによって
、それぞれスライド可能な状態で支持される。この配置により、カムデバイス８
０ａは、図６Ａの実施形態のラッチ要素８８のようにボックス１２とかみ合うラ
ッチ要素を有していない。しかしながら、ユーザによる操作のために外部ノブが
含まれ、この外部ノブは、四つの従属ラッチ８２をかみ合い位置と解放位置との
間で同時に動かす。一実施形態において、従属ラッチ８２は、ドア１８を固定す
る時に力の量を制御できるように、壁４８と接触するテーパ接触面を有しても良
い。

【００５３】次に図６Ｃ及び６Ｄを参照すると、本発明の別の実施形態によるラッチメカニ
ズム６０ｃおよび６０ｄが表示されている。これらの両方の実施形態においては
、それぞれ、少なくとも三つのラッチ８０ｂ及び８０ｃが設けられており、独立
した制御が可能な独自の外部ハンドルがそれぞれに付いている。これらのラッチ
は、ドア１８及びボックス開口部４９の周囲の要所に、間隔を空けて位置してい
る。各ラッチ８８ｂ、８８ｃは、前面壁４８から外れる第一の位置（図６Ｃ及び
６Ｄの実線）と、前面壁４８とかみ合って、ドア１８及び前面壁４８の間に固定
力を加える第二の位置（図６Ｃ及び６Ｄの点線）との間で移動することができる
。タッチメカニズム６０ｃの実施形態において、ラッチ８８ｂは、ドアヒンジの
反対側にあるドアの縦方向のエッジ８１に沿って、間隔を空けて位置している。
ラッチ８８は、集合的に、ドア１８の縦方向のエッジ８１に沿って、ラッチ８８
の各ペアの間で可圧縮材料６２をほぼ均一に圧縮する固定力を提供する。ラッチ
メカニズム６０ｄの実施形態においては、対照的に、ラッチ８８ｃは、異なるド
ア１８エッジに沿って、間隔を空けて位置している。各ラッチ８８ｃには、解放
される第一の位置（図６Ｄの実線）と、かみ合う第二の位置（図６Ｄの点線）と
の間で、対応するラッチ８８を動作可能な状態で配置する独自のユーザハンドル
が装備されている。同様に、このラッチ要素は、外部ノブの回転を増やすと増加
するように力の量を制御可能なテーパ接触面を有しても良い。

【００５４】図６Ｅは、本発明の別の実施形態による、図２のドア１８を固定するラッチメ
カニズム１８０を表している。このラッチメカニズム１８０は、ボックス１２前
面壁に取り付けられた磁石要素１８２を含む。磁石要素１８２は、ドア１８が閉
状態にある時、金属ドア１８と前面壁との間に固定力を提供する。特定の実施形
態において、磁石要素１８２は、可圧縮材料６２を圧縮し、誰かがドア１８に触
れた時、或いはドア１８を開く可能性のある他の同様の小さな力が加わった時、
ドアが不注意に開くのを防ぐのに十分な大きさの固定力を提供する永久磁石であ
る。特定の実施形態において、磁石要素１８２は、２５乃至３０ｌｂｆの範囲の
固定力を生み出す永久磁石である。別の実施形態において、ラッチメカニズム１
８０は、磁石要素１８２と同様の第二の磁石要素を含み、この第二の磁石要素は
ボックス１２面の別の場所でボックス１２前面壁に取り付けられる。二つの磁石
要素は、共に、多位置閉鎖メカニズムを提供し、ドア１８の周囲に沿って、加え
られた圧縮閉鎖力を分配する。この多位置磁石ラッチは、可圧縮材料６２に対し
て、磁石要素間のドア１８に沿って、ほぼ均一な固定力及び圧縮力を提供する。

【００５５】別の実施形態において、ラッチメカニズム１８０は、ドア１８及びボックス１
２前面壁の対向する表面に取り付けられた電磁石１８３ａ及び１８３ｂを含む。
電磁石１８３は、ドア１８が閉状態にある時、金属ドア１８と前面壁との間に固
定力を提供する。電磁石１８３によって提供される固定力は、ユーザがドア１８
を開けるのを防ぐのに十分な大きさである。特定の実施形態において、電磁石に
は、試料の発光画像取り込み中のみ電力が供給され、これにより、発光画像取り
込み中にドア１８を誤って又は不注意で開くことを防止する。

【００５６】図７及び図８は、本発明の別の実施形態による、ドア１８を固定するメカニズ
ムを表している。複数のネジラッチ９２は、ドア１８の周囲に間隔を空けて配置
され、ボックス１２の壁４８内の対応するネジ山９４にかみ合うように構成され
る。ドア１８が閉位置にある時、ネジラッチ９２は、対応するネジ山９４と接触
する。各ネジ９２は、その後、個々のウォーム駆動ステッパモータ９６によって
駆動され、ドア１８と壁４８との間に配置された可圧縮材料６２に所定の圧力量
を加える。圧力トランスデューサ９８は、各モータ９６と通信し、所定の圧力量
に達した時にモータを停止するようにプログラムされる。トランスデューサ９８
は、コンピュータ２８と結合させることが可能であり、キーボード４０及び又は
マウス４２を通じて、その特性を都合よく調整できるようにプログラムすること
ができる。

【００５７】有利なことに、シール６１の設計と、ドア１８が閉じている時にシール６１が
分散的にかみ合う方法とにより、下で説明する比較テストから明らかになるよう
に、これまで利用可能だったものよりも遮光性が大幅に高い撮像ボックスが提供
される。撮像ボックス１２の様々な照度制御の改良についての簡単な説明を終え
、次に撮像ボックス１２の他の多数の態様について説明する。

【００５８】図９、１０、及び１１を主に参照すると、ボックス１２の上部に収容される様
々なコンポーネントが詳しく表示されている。図９は、ボックス１２の上面を切
り取った状態でボックス１２上部のコンポーネントを示す底面図である。図１０
は、ボックス１２上部の選択した撮像コンポーネントの斜視図である。図１１は
、ボックス１２上部の様々なコンポーネントの断面と共に空洞４４内を示すボッ
クス１２の断面側面図である。

【００５９】システム１０は、ユーザに対して、ボックス１２での画像取り込みの自動制御
を提供する。図９及び１１を参照すると、カメラレンズ１００は、上部ハウジン
グ１６に取り付けられており、このレンズ１００はボックス１２の上部パネルに
形成された穴１０１を通じて、内部空洞４４を見ることができる。カメラレンズ
１００は、図３のカメラ２０と光学的に結合され、レンズ１００のＦストップ又
はアパーチャを調整するユーザ制御アパーチャ又はＦストップリング１０２を含
み、これによりレンズを通過する光の量を調節する。一例として、Ｎａｖｉｔａ
ｒ、ｆ０．９５、５０ｍｍＴＶレンズは、カメラレンズ１００として使用する
のに適している。Ｆストップリング１０２は、円周に配置された歯を含み、この
歯はＦストップモータ１０６によって駆動されるギア１０４とかみ合う。Ｆスト
ップモータ１０６は、電気コンポーネント５６と電気通信し、コンピュータ２８
によって制御される。モータ１０６及びコンピュータ２８のプロセッサは、共に
、レンズのＦストップの位置を合わせる役割を果たす。

【００６０】カメラレンズ１００には、更に、焦点合わせメカニズムが関連し、このメカニ
ズムは、レンズ１００の往復運動を提供し、レンズ１００の支持及び焦点合わせ
を行うレンズサポート１０７を含む。レンズサポート１０７は、上部ハウジング
１６に取り付けられた固定部分と、ネジ切りボア１０９を含む可動部分を含む。
ボルト１０８は、動作中にボア１０９とかみ合うことが可能であり、カメラレン
ズ１００を動かして焦点を合わせるカメラレンズ焦点モータ１１４の対応する駆
動ホイール１１２を通じて歯付きベルト１１０によって駆動されるホイールを含
む。カメラレンズ焦点モータ１１４は、電気コンポーネント５６と電気通信し、
コンピュータ２８に含まれるプロセッサにより制御される。

【００６１】カメラレンズ１００の自動焦点制御に加え、システム１０は、多数のフィルタ
１１８を少なくとも部分的にはカメラ２０とサンプルとの間に選択的に提供する
ことが可能な自動フィルタ選択デバイス１１７を含む。フィルタ１１８は、それ
ぞれ、一つ以上の特定の撮像用途に関して、画像の取り込みを容易にすることが
できる。図９及び１１に示すように、光学フィルタ選択デバイス１１７は、周辺
部に複数の光学フィルタ１１８を備えることに適合する円形フィルタ選択ホイー
ル１１６を含む。フィルタ選択ホイール１１６は、複数の光学フィルタ１１８の
一つを、空洞内部４４内の試料から放出された光が交差するように選択的に配置
することができる。ホイール１１６は、その中心部を、上部ハウジング１６に取
り付けられた取り付けブラケット１２０に、回転可能な状態で取り付けられる。
フィルタホイール１１６は、試料から放出された光がカメラレンズ１００に達す
る前に交差する位置へ、個々のフィルタ１１８をそれぞれ回転させることができ
るように、レンズ１００から中心が外れた位置に取り付けられる。フィルタホイ
ール１１６は、外周エッジ部に溝を有し、この溝には歯付きベルト１２２が収ま
る。歯付きベルト１２２は、フィルタホイールモータ１２６の駆動ホイール１２
４ともかみ合う。フィルタホイールモータ１２６は、電気コンポーネント５６と
電気通信し、コンピュータ２８に含まれるプロセッサによって制御される。フィ
ルタホイール１１６が備える複数の光学フィルタ１１８は、明るい試料用のニュ
ートラルデンシティフィルタ、特定の波長を制限する一つ以上の波長遮断フィル
タ、及び励起光が検出光と異なる蛍光用途での蛍光フィルタ等、画像取り込みを
容易にする様々な光学フィルタのうち任意のものを含むことができる。

【００６２】別の実施形態において、フィルタ選択デバイス１１７は、二つのフィルタホイ
ール１１６システムを備える。この例において、フィルタ選択デバイス１１７は
、第一のフィルタ選択ホイール１１６と第二のフィルタ選択ホイール１１６とを
含み、両方のホイールは、その中心部を、上部ハウジング１６に取り付けられた
取り付けブラケット１２０に、回転可能な状態で並行して取り付けられる。第一
のフィルタ選択ホイール１１６は、複数の光学フィルタに含まれる光学フィルタ
の第一のセットを配置することに適合する。第二のフィルタ選択ホイール１１６
は、複数の光学フィルタに含まれる光学フィルタの第一のセットを配置すること
に適合する。フィルタ選択デバイス１１７は、これにより、試料から放出された
光が二つの光学フィルタを必ず通過するように、第一及び第二のホイールからの
光学フィルタの組み合わせを選択的に配置することができる。特定の実施形態に
おいて、第一及び第二のフィルタ選択ホイール１１６は、それぞれ七枚の光学フ
ィルタを備えることに適合する。別の実施形態において、第一及び第二のフィル
タ選択ホイール１１６は、それぞれ十二枚の光学フィルタを備えることに適合す
る。

【００６３】Ｆストップモータ１０６、レンズ焦点モータ１１４、及びフィルタホイールモ
ータ１２６は、それぞれのコンポーネントの適切な位置制御が可能なステッパモ
ータである。一例として、日本のシナノケンシ社の型番ＳＳＴ３９Ｄ１０１
０（１．８度／ステップ、４．３Ｖ、０．８５Ａ）は、モータ１０６、１１４、
及び１２６のいずれかで使用するのに適している。図１２に示すように、それぞ
れのモータ１０６、１１４、及び１２６は、ワイヤ１３４を介して、ドロワ５４
に収容される一つ以上の電子コンポーネント５６と電気通信する。電子コンポー
ネント５６は、次に、適切なソフトウェア及び又はユーザ入力によってモータ１
０６、１１４、及び１２６を制御することが可能なコンピュータ２８と通信する
。

【００６４】ボックス１２は、更に、発光試料を支持する可動ステージ５８を含む。可動ス
テージ５８は、パーティション５２と上部エンクロージャパネル４１との間での
直線往復運動が可能であり、画像取り込みのために、その間の任意の位置で保持
することができる。したがって、可動ステージ５８は、内部空洞内で、ほぼ同じ
水平位置である多数の垂直位置を有する。図１２に示すように、可動ステージ５
８は、ウォームギア１３６と動作中にかみ合うネジ切りボアを有する。ウォーム
ギア１３６は、可動ステージ５８を垂直方向に並進させる。モータ１３８（例え
ば、シナノケンシ社の型番ＳＳＴ４２Ｄ２１２０（１．８度／ステップ、３
７Ｖ、１．２Ａ））は、ウォームギア１３６を動かし、ステージ５８を一対のガ
イド１４０に沿って上下に移動させる。別の実施形態では、ウォームギア１３６
よりも素早い応答性を提供するベルト駆動システムを使用して、ステージ５８を
垂直方向に動かす。

【００６５】一実施形態において、可動ステージ５８は、可動ステージ５８の上部表面に配
置された取り外し可能な垂直壁を支持する。この垂直壁は、遮光壁として機能し
、試料から放出された光がステージ５８表面を水平方向に移動し、試料を支持し
ていない可動ステージ５８の部分に達するのを防ぐ。多数の試料の画像取り込み
において、一つの試料が過度の光を発する時、この垂直壁は、こうした試料から
の過度の光が近隣の試料の撮像に望ましくない影響を与えるのを防止するのに有
効となる。

【００６６】可動ステージ５８には、更に、位置センサ１４２が関連する。位置センサ１４
２は、コンピュータ２８と通信し、ステージ５８の位置制御に使用することが可
能な計測値を提供する。この例において、位置センサ１４２は、紐又は細紐１４
４を含み、その一方の端部は可動ステージ５８に取り付けられ、他方の端部は位
置センサ１４２の巻き取りリールに取り付けられる。リールに巻き取られた紐１
４４の量と紐１４４の全長とに基づいて、位置センサ１４２は、ステージ５８と
センサ１４２との間の紐の長さを決定することができる。この長さは、次に、例
えばコンピュータ２８内の参照テーブルを使用して換算することで、パーティシ
ョン５２に対する可動ステージ５８の高さに換算される。別の実施形態において
、この位置センサは、内部空洞４４内に配置されたレーザで、開始垂直位置にあ
る可動ステージ５８と交差する。このレーザは、その後、開始垂直位置に対する
可動ステージ５８の位置を測定するのに使用できる。

【００６７】多くの撮像用途において、微弱光源は、ルシフェラーゼ発現細胞を含む様々な
被験哺乳類等、発光分子を含む様々な発光動物のいずれかで実施することができ
る。分析又は画像取り込みを促進するために、動物の体温調整機能を弱める場合
が多く、例えば、多くの研究用マウスは遺伝学的に無毛であり、或いは、画像を
劣化させる任意の動きを最小化するために、撮像中、マウスを鎮静状態にする。
これに対応して、本発明の一実施形態では、システム１０は、試料及び内部空洞
４４のうち一方の温度、或いはその両方の温度を制御する構造のヒータ又はクー
ラ等の温度制御要素１３２を含む。例えば、哺乳類又は哺乳類細胞を撮像する際
には、標本を摂氏３７度又はその近くに維持することが望ましい場合が多い。こ
の例において、画像システム１０は、温度制御要素１３２が提供する熱によって
、ステージ５８及び試料の温度を３７度又はその近くに保つ。

【００６８】図１１に示す実施形態において、温度制御要素１３２は、ステージ５８の最上
部に配置された加熱ブランケットによって提供される。別の実施形態においては
、図１２及び１３Ａに示すように、温度調整要素１３２は、試料の温度を制御す
る熱シート１６０（カリフォルニア州ロサンジェルス所在のインストルメントラ
ブスが販売するＭ２４３６１２３４２４Ｖ３５Ｗ等）で、これは接着等の
方法でステージ５８の切り取り部分に固定される。温度調整要素１３２は、加熱
要素１６０に電力を供給する加熱要素リード線１６２を含み、このリード線１６
２は熱シート１６０から延び、ドロワ５４に収容された電子コンポーネント５６
と電気通信する。加熱要素リード線１６２、電子コンポーネント５６、及びコン
ピュータの協調により、温度調整要素１３２の温度及び熱の制御が可能となる。

【００６９】上で述べたように、撮像に影響する可能性のある任意の動きを最小化するため
に、撮像中、発光動物を鎮静状態にするのが望ましい場合が多い。多くの例にお
いては、動物に麻酔ガスを供給し、この動物を長時間に渡って鎮静状態に保つ。
こうした例において、撮像システム１０は、試料にガスを送るために、可動ステ
ージ５８に分離可能な状態で取り付けられたガス送出システム２２０を含む。

【００７０】図１３Ｂ乃至Ｃに示す実施形態において、ガス送出システム２２０は、ステー
ジ５８に分離可能な状態で結合されたガスマニホールド２２２を備える。ガスマ
ニホールド２２２は、複数のインタフェース２２４を含む。各インタフェース２
２４は、可動ステージ５８上に置かれた試料にガスを供給するのに適合する。特
定の実施形態において、ガスマニホールド２２２は、五つのインタフェース２２
４を備え、そのそれぞれは様々なサイズの試料に対応する漏斗形状をしている。
ガスマニホールド２２２は、ボルト２２７を使用してネジ留めすること、或いは
その他の方法により分離可能な形でステージ５８に固定することが可能である。
各インタフェース２２４に関連するバルブ２２５は、それぞれのインタフェース
を通じた試料へのガス流を制御する。チューブ２２６は、ガスをガスマニホール
ド２２２に供給し、ボックス１２の外部から延びている。サンプルに届けるため
に、チューブ２２６から供給されたガスは、チャネル２２９を通り、試料に対応
するインタフェース２２４へと流れる。一実施形態において、チューブ２２６は
、ボックス１２外部の環境へと開いた末端部を含む。この例において、チューブ
２２６は、十分な長さを有し、空洞内部４４で何度も曲がりながら長距離に渡っ
て延びる。チューブ２２６は、更に、断面領域に至るまでの長さが長く、チュー
ブ２２６を通過する光を最少に抑える非反射面を含む。その結果、空洞内部４４
にあるチューブの端部は、空洞内部４４において、ほとんど光を放出しない。特
定の実施形態において、チューブ２２６は、内径１／４インチ（６．３５ｍｍ）
乃至外径３／８インチ（９．５２５ｍｍ）の直径を有し、長さは約８５インチ（
２１５９ｍｍ）乃至約９０インチ（２２８６ｍｍ）で、黒のＰＶＣによって作成
される。第二のチューブ２２８を、ガス排気口として含めることもできる。

【００７１】ボックス１２内の任意の要素が蓄積する光は、その後の発光画像取り込みに望
ましくない影響を与える恐れがあるため、マニホールド２２２は、非反射面と非
蓄光材料を備える。特定の実施形態において、ガスマニホールド２２２は、ドア
１８を開いた時にマニホールド２２２に届いた光を蓄積しないガラスで作成され
る。別の実施形態において、ガスマニホールド２２２は、オートクレーブ可能で
ある。オートクレーブ可能ガスマニホールド２２２では、簡単な殺菌が可能であ
り、ガスマニホールド２２２から汚染物質を容易に取り除くことができる。例え
ば、ガスマニホールド２２２は、例えば、約６０ｐｓｉ（４１３．７ｋＰａ）及
び約摂氏１３０度までの高温及び高圧にマニホールド２２２を晒すことでオート
クレーブできる。チューブ２２６、ガスマニホールド２２２、及びインタフェー
ス２２４は、共に、ボックス１２外部のガスソースから空洞内部４４の一つ以上
の試料にガスを供給する。チューブ２２６を通じたガスの供給を制御するために
、ボックス１２の外部表面にノブを含めることもできる。

【００７２】本発明の別の態様によれば、撮像ボックス内の試料又は標本を照明するために
、内部空洞４４に光源が設けられる。この光源は、試料の写真画像を取り込む際
に連続的に照明すること又はフラッシュすることが可能であり、発光画像を取り
込む時はオフにする。図１４Ａに例示するように、この光源は、カメラレンズ１
００の周りに位置するパーティションの表面に取り付けられた低ワットライト１
２８の輪を備える。パーティション１３０は、ボックスの上部エリアに収容され
る他のコンポーネントの下に配置され、ボックス１２の上部を空洞４４から分離
する。パーティション１３０は、ボックス１２の少なくとも一つの側部に取り付
けられ、更に、カメラ１００の視界のための穴１２９を含む。別の実施形態にお
いては、図１４Ｂに例示するように、この光源は、四対の白色発光ダイオード（
ＬＥＤ）１３１を備え、カメラレンズ１００周囲のパーティション１３０の隅部
それぞれに一対が取り付けられる。こうしたＬＥＤを使用することの利点の一つ
は、そのスペクトルの放射を可視光線に含めると同時に、赤外線を排除すること
ができる点である。ワイヤ（表示なし）を軽量低ワットライト１２８から電子コ
ンポーネント５６及びコンピュータ２８へ延ばし、コンピュータ２８を通じた光
レベルの外部調整を行うことができる。

【００７３】この光源は、光ファイバケーブルを含んでも良い。特定の実施形態において、
この光ファイバケーブルは、内部空洞４４に位置する第一の端部と、ボックス１
２外部に位置する第二の端部とを有する。第一の端部は、試料を照明するために
使用可能であり、第二の端部は、ボックス１２外部で、光ケーブルに光を供給す
る光源へと延びる。空洞内部４４では、光ファイバケーブルは、柔軟な「ヘビ状
」のハウジングに収納することが可能であり、このハウジングはユーザが定めた
第一の端部の望ましい位置を維持する。これにより、ユーザは、特定の写真の取
り込みにおいて、照明のために、第一の端部を試料の比較的近くに柔軟に配置す
ることができる。光ファイバ光源にフィルタを使用して、特定の照明効果を提供
することもできる。特定の実施形態において、光ファイバ光源は、様々な試料に
蛍光発光させるために使用され、フィルタは、試料を励起させる光の波長を選択
するために使用される。この例においては、図９のフィルタ選択デバイス１１７
のフィルタにより、カメラは、試料で蛍光発光している選択された光のみを受領
することができる。第二の端部がボックス１２外部に位置する時、撮像ボックス
１２は、前記光ファイバケーブルが通過可能な穴を含む。光ケーブルを使用しな
い時、この穴は、適切に塞いで、光がボックスに入るのを防ぐことができる。別
の実施形態においては、ボックス１２の壁の位置に光ファイバケーブルの断面部
があり、ユーザは、外部又は内部のファイバを取り外し、残された端部をキャッ
プで覆い、ボックス１２内部への光の漏入を最少化することができる。

【００７４】内部空洞４４を更に光から保護するために、空洞４４を形成する一つ以上の壁
の光シールを行うことができる。例えば、パーティション５２及び又は上部エン
クロージャパネル４１（図１１）を光シールすることが有効な場合がある。

【００７５】図１Ｄは、エンクロージャハウジングの隣接する二枚の壁６及び７の間からエ
ンクロージャ内に光が入るのを防ぐために使用することが可能な従来のシール５
を示す断面図である。シール５は、接合される二つの対向面６ａ及び７ａの間に
形成される。対向面６及び７は、Ｏリングを受け入れるためにチャネル８を形成
する。一方の表面、つまり表面６ａのみが、チャネル８のために窪んでおり、他
方の表面７ａは平坦である。

【００７６】図１５は、本発明の一実施形態による光シール１６４を示している。光シール
１６４は、例えば、上部ハウジング１６の組み立てにおいて、及び上部ハウジン
グ１６及び上部プレート１０３の接触部において利用され（両方の例とも図１１
を参照）、ボックス１２の上部から空洞４４に光が入るのを防止するために使用
される。光シール１６４は、ゴムＯリング等の可圧縮材料で構成されるガスケッ
ト１６６と、二本の対向チャネル１６８ａ及び１６８ｂとを含み、対向チャネル
１６８ａ及び１６８ｂは十分に平坦な二つの表面１７０ａ及び１７０ｂの一方に
それぞれ位置する。第一のチャネル１６８ａを画定する表面１７０ａと、第二の
チャネル１６８ｂを画定する第二の表面１７０ｂとは、チャネルが少なくとも部
分的には互いに一致するように構成される。可圧縮ガスケット１６６は、チャネ
ル１６８ａ及び１６８ｂに配置され、表面１７０ａ及び１７０ｂが互いに対向す
る関係で配置される時、チャネル１６８ａ及び１６８ｂの対向するエッジと接触
するように構成される。加えて、ガスケット１６６とチャネル１６８ａ及び１６
８ｂとは、チャネル１６８ａ及び１６８ｂと、対応する表面１７０ａ及び１７０
ｂとが交差するエッジにガスケット１６６が位置するように構成される。

【００７７】本発明のこの態様によれば、この光シール１６４は、図１の従来のシール５よ
りも効果的な光障壁となる。従来のシールでは、Ｏリングの長さ方向に沿った表
面６ａ及び７ａのいずれかの不整合等、シール９と表面７ａとの間に僅かな隙間
が存在する場合、光は、ほとんど方向性を変えることなく、点Ｃ及びＤの間を通
過することができる。対照的に、Ｏリング１６６のシーリングが図１５の平面の
いずれかに対して不完全である時、入ってくる光は、点Ａ及びＢの間を通過する
ために多数の方向転換を行う必要がある。したがって、光シール１６４は、長さ
方向に沿った光シール１６４の任意の欠陥によって空洞４４に入る光の量を減少
させる。

【００７８】次に図１６を参照すると、ドロワ５４及び収容される電子コンポーネント５６
の上面斜視図が表示されている。以前に指摘したように、これらのコンポーネン
トは、コンピュータ２８とインタフェースし、撮像システム１０の様々なモータ
及びコンポーネントを制御するために使用される。３Ｖ電源１３７は、ドロワ５
４内の様々な能動コンポーネントに電力を供給する。モータ制御ボード１４６に
は、四つのモータコントローラ１４８、１５０、１５２、１５４が取り付けられ
ている。モータコントローラ１４８、１５０、１５２、１５４は、ワイヤ１３４
を介して、Ｆストップモータ１０６、レンズ焦点モータ１１４、フィルタホイー
ルモータ１２６、及びステージモータ１３８とそれぞれ通信する。各モータコン
トローラは、ケーブル３４を介して、コンピュータ２８とインタフェースし、コ
ンピュータで実行される適切なソフトウェア及びユーザ入力によって、モータコ
ントローラ及びモータを制御することができる。ドロワ５４は、更に、データ収
集ボード（ＤＡＢ）１５６を収容する。ドロワの外面には光源１２８と通信する
ノブ１５５があり、これによりユーザは、内部空洞４４の光度を手動で調整する
ことができる。更に、ドロワの外面には、加熱要素リード線１６２と通信するヒ
ータコントローラ１５８があり、温度を制御及び表示する。

【００７９】Ｂ．本発明の撮像システムと従来のライトボックスとの比較従来のライトボックス（マサチューセッツ州ベレリカ所在のハママツフォトニ
ックシステムズが製造する型番Ａ４１７８）と本発明の一実施形態による撮像ボ
ックスとを比較するテストを実施した。各ボックスは、ほぼ同一の条件下でテス
トした。ハママツのボックスには、カメラを設置し、動作可能な状態で画像取り
込み設備に接続した。反射試料の役割を果たす一枚の白紙を、カメラレンズ前面
から約１２インチ離して、ボックス内に配置した。ボックスのドアを閉め、外部
の室内照明を点灯させた状態で画像を取得した。次に、室内照明を消し、第二の
画像を取得した。二種類の条件下で取得された光の量の合計を比較した。その後
、このカメラを本発明の撮像ボックスに移設し、同じ条件下で画像を取得した。

【００８０】このテストの結果、外部の照明を点灯させた時に、外部の照明を消した時に比
べ約１３０％乃至１４０％の外部光がハママツのボックスに入ったことが分かっ
た。これと比較して、本発明の撮像ボックスでは、外部照明を点灯させた状態で
ボックスに入る光の量は、外部照明を消した状態と比べ、約３％のみの増加が測
定された。

【００８１】ＩＩ．本発明の撮像システムの動作本発明は、広範な撮像用途に利用することができる。一般に、本発明は、発光
物及び被験哺乳類における生物学的事象を検出、局所化、及び追跡する任意の非
侵襲性の方法及び構成に応用することができる。例えば、撮像システム１０は、
インテンシファイド電荷結合素子（ＣＣＤ）カメラにより実施し、マウス等、生
きた動物の体内における発光細胞の局所化（例えば、ルシフェラーゼＤＮＡ構造
により変換することで生体発光させた特定のバクテリア又は腫瘍細胞）を検出す
ることができる。こうした用途においては、生体発光細胞を含む動物を、標本チ
ャンバの内部、及びインテンシファイドＣＣＤカメラ等の光検出デバイスの領域
内に配置する。その後、カメラを稼働させ、放出された光子を検出する。この光
子信号は、その後、光子放出の発光画像を構築するために使用することができる
。この発光画像は、試料自体からの発光以外に光源を使用することなく構築され
る。この発光は、発光画像を生成する位置の関数として記録される。同じ試料の
写真画像を撮影し、発光画像の位置の視覚化に役立てることもできる。こうした
合成写真／発光画像を生成する一方法は、１９９７年７月２２日にコンタグらに
対して付与された米国特許第５，６５０，１３５号において説明されている。こ
の特許の開示全体は、参照により本明細書にあらゆる目的で組み込むものとする
。

【００８２】次に図１７を参照すると、本発明による撮像システム１０を使用して写真画像
及び発光画像を取り込む方法がフローチャートに例示されている。この方法は、
発光の検定を行う試料又は標本を、撮像ボックス１２のステージ上に配置するこ
とで開始される（２０２）。撮像ボックス１２及び関連する画像コンポーネント
では、次に、試料の写真画像を取り込む準備が行われる。この準備には、コンピ
ュータ２８上での撮像及び取得ソフトウェア（例えば、カリフォルニア州アラメ
ダ所在のゼノジェンコーポレーションの「ＬｉｖｉｎｇＩｍａｇｅ」）の起動と
、カメラ２０の初期化とが含まれる場合がある。その他の準備には、望ましいス
テージ５８位置の選択と、ドア１２の閉鎖と、ソフトウェアの写真取り込みオプ
ションの有効化と、ボックス内のライトの点灯（ライト１２８又は１３２等）と
が含まれる場合がある。準備には、更に、レンズ１００の焦点合わせと、適切な
レンズフィルタ１１８の選択的な配置と、Ｆストップの設定と、その他とが含ま
れる場合がある。

【００８３】その後、写真画像を取り込む（２０６）。一実施形態においては、リアルタイ
ムで試料を観察するために、試料の写真撮像中に「ライブモード」が使用される
。このライブモードでは、写真画像取得のシーケンスを増加させ、生中継ビデオ
をシミュレートするのに十分な頻度にする。写真取り込み完了後、写真画像デー
タは、画像処理ユニット２６及び又はコンピュータシステム２８に転送される（
２０８）。これらは、写真画像データの操作及び格納と、コンピュータモニタ３
８で表示するためのデータ処理とに使用することができる。

【００８４】続いて、画像ボックス１２及び関連する画像コンポーネントでは、発光画像取
り込みの準備が行われる（２１０）。こうした準備には、例えば、コンピュータ
２８を使用した発光露出時間及びビンニングレベルの設定と、空洞４４内のライ
トの消灯とが含まれる場合がある。次に、ＣＣＤカメラ２０は、設定された期間
（数分間まで）に渡って、発光画像を取り込む（２１２）。発光画像データは、
画像処理ユニット２６及び又はコンピュータ２８に転送され（２１４）、これら
を使用して、写真画像データの操作及び格納と、コンピュータモニタ３８で表示
するためのデータ処理とを行うことができる（ステップ２１４）。この操作には
、写真画像に発光画像をオーバレイすること、及び二つの画像を合わせて「オー
バレイ」画像として表示することが含まれる場合があり、強度を示すために発光
データは通常、疑似色で表示される。このオーバレイ画像は、その後、ユーザ分
析の基盤にすることができる（２１６）。この時点で、ユーザは、コンピュータ
２８に格納された（発光画像及び写真画像を含む）デジタルオーバレイ画像のコ
ンポーネントを有する。こうした画像に含まれる情報は、要求に応じて分析及び
操作することができる。

【００８５】前記に基づき、当業者には容易に明らかとなるように、微弱光源を撮像する大
幅に改良された撮像ボックスが開示された。本発明の改良されたシール配置及び
ドア固定設計は、これまで利用可能なものよりも大幅に遮光性の高いエンクロー
ジャを提供する。新たな自動フィルタ選択デバイスと、自動カメラ焦点合わせと
、Ｆストップ調整と、自動ステージ高と、内部照明と、試料温度制御とを含め、
画像ボックスの他の様々な改良機能も開示された。更に、前記の開示を考慮する
ことで当業者に明らかとなるように、これ以外の代替、修正、及び変更が可能で
ある。例えば、本発明による撮像システムは、本明細書で開示したすべての改良
及び実施形態を含む必要はなく、上で説明した任意の一つ以上の実施形態を含む
ことができる。加えて、本発明は、その他の撮像用途にも適しており、相応に調
整することができる。一例として、本発明は、高詳細ｉｎ−ｖｉｖｏ用途の分析
に適合させることが可能であり、したがってカメラ２０用のズームツール及び制
御コンピュータ２８を含むことができる。更に、可圧縮材料６２の様々な特性及
び特徴は、例示のみを目的としており、他の材料及び変更が最適な場合もある。
簡潔にするため、様々な詳細を省略したが、自明の代替構造を採用してもよい。
したがって、本明細書の例は、制限的なものではなく、例示的なものと考えられ
、更に本発明は、本明細書で述べた詳細に限定されず、前記特許請求の範囲内で
修正することが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１Ａ】現行のラッチメカニズムを示す、従来のライトボックスのラッチ式ドアの内部
をボックス内から見た背面図である。

【図１Ｂ】図１Ａのライトボックスにおいて使用される従来のシールの部分的に断面され
た拡大斜視図である。

【図１Ｃ】図１Ｂの従来のシールの断面面を示す平面図である。

【図１Ｄ】二つの表面間の従来のシールを示す拡大断面図である。

【図２】本発明の一実施形態による、撮像ボックスを含む撮像システムの斜視図である
。

【図３】撮像ボックスのドアを開き、電子機器ドロワを開けた状態で、図２の撮像ボッ
クス及びいくつかの付属撮像コンポーネントを示す斜視図である。

【図４】本発明の一実施形態によるシーリング処置を表す、ドアの一部を断面した図２
の撮像ボックスの一部を示す正面斜視図である。

【図５Ａ】本発明の様々な実施形態によるシーリング処置を表す、図２の撮像ボックスの
ドア及び前面壁の一部を示した断面図である。

【図５Ｂ】本発明の様々な実施形態によるシーリング処置を表す、図２の撮像ボックスの
ドア及び前面壁の一部を示した断面図である。

【図５Ｃ】本発明の様々な実施形態によるシーリング処置を表す、図２の撮像ボックスの
ドア及び前面壁の一部を示した断面図である。

【図５Ｄ】本発明の様々な実施形態によるシーリング処置を表す、図２の撮像ボックスの
ドア及び前面壁の一部を示した断面図である。

【図６Ａ】本発明の様々な実施形態によるラッチメカニズムを示す、ドアの内部を図２の
撮像ボックス内部から見た部分背面図である。

【図６Ｂ】本発明の様々な実施形態によるラッチメカニズムを示す、ドアの内部を図２の
撮像ボックス内部から見た部分背面図である。

【図６Ｃ】本発明の様々な実施形態によるラッチメカニズムを示す、ドアの内部を図２の
撮像ボックス内部から見た部分背面図である。

【図６Ｄ】本発明の様々な実施形態によるラッチメカニズムを示す、ドアの内部を図２の
撮像ボックス内部から見た部分背面図である。

【図６Ｅ】本発明の別の実施形態による、図２のドアを固定する磁石ラッチメカニズムを
示す図である。

【図７】本発明の別の実施形態による、均一加圧メカニズムを示す、ドアを開けた状態
の図２の撮像ボックスの斜視図である。

【図８】本発明の一実施形態による均一加圧メカニズムの一部を表す、図７の撮像ボッ
クスのドアを示す部分断面図である。

【図９】本発明の一実施形態による様々な撮像コンポーネントを表す、図２の撮像ボッ
クスの破断底面図である。

【図１０】本発明の一実施形態による、図２の撮像ボックス内で選択した撮像コンポーネ
ントを示す斜視図である。

【図１１】図２の撮像ボックス及び関連撮像コンポーネントの内部の断面正面図である。

【図１２】ボックス及び関連撮像コンポーネントの様々な特徴を示す、図２の撮像ボック
ス内部の部分破断底面斜視図である。

【図１３Ａ】本発明の一実施形態による統合加熱要素を示す、図２の撮像ボックス流可動ス
テージの斜視図である。

【図１３Ｂ】本発明の一実施形態による、図２の撮像ボックスの可動ステージに分離可能な
状態で結合されるガスマニホールドを備えるガス送出システムの側面図である。

【図１３Ｃ】本発明の一実施形態による、図２の撮像ボックスの可動ステージに分離可能な
状態で結合されるガスマニホールドを備えるガス送出システムの平面図である。

【図１４Ａ】本発明の一実施形態による、図２の撮像ボックス内に取り付けられる光源の平
面図である。

【図１４Ｂ】本発明の別の実施形態による、図２の撮像ボックス内に取り付けられる光源の
平面図である。

【図１５】本発明の別の実施形態による、「Ｏリング」光シールを示す断面図である。

【図１６】本発明の一実施形態による、図２の撮像ボックスの電子コンポーネントドロワ
を示す斜視図である。

【図１７】本発明の実施形態による、図２の撮像ボックスを使用した写真画像及び発光画
像の取り込み方法を表すフローチャートである。

【手続補正書】

【提出日】平成１４年９月３日（２００２．９．３）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】特許請求の範囲

【補正方法】変更

【補正の内容】

【特許請求の範囲】

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ，ＴＲ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＢＺ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ，ＤＺ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＭＺ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ (72)発明者ネルソン・マイケル・ビー．アメリカ合衆国カリフォルニア州94123 サン・フランシスコ，＃303，ロンバード・ストリート，2240 (72)発明者ライス・ブラッドレー・ダブリュ．アメリカ合衆国カリフォルニア州94506 ダンビル，ウッドランチ・サークル，93 (72)発明者ラスコ・クリストファー・エー．アメリカ合衆国カリフォルニア州94706 アルバニー，カーメル・アベニュー， 906 (72)発明者スプレーグ・デイビッド・エヌ．アメリカ合衆国カリフォルニア州94555 フリモント，プエブロ・テラス，34635 (72)発明者ニルソン・デイビッドアメリカ合衆国カリフォルニア州94596 ウォールナット・クリーク，ガーロン・コート，21 (72)発明者ダルゲティ・リックアメリカ合衆国カリフォルニア州94619 オークランド，ウェストフィールド・ウェイ，550 Ｆターム(参考） 2G043 AA03 BA16 EA01 EA06 FA01 GA07 GB28 HA01 HA11 JA02 LA03 MA01 2G054 EA01 FB01 2G059 DD16 EE06 EE07 GG01 GG02 GG03 JJ02 JJ11 JJ17 JJ25 KK04 MM10 5C022 AB15 AC27 AC55 AC61

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】試料の画像を取り込む撮像ボックスであって、試料を受け入れる内部空洞を含み、前記空洞への開口部を画定する前面壁を有
する本体と、背面壁を有するドアであって、前記空洞開口部から前記内部空洞へのアクセス
が可能となる開状態と、前記背面壁が本体前面壁に十分に近接して空洞開口部を
介したアクセスを防止する閉状態との間で移動可能であるドアと、前記ドアの背
面壁は、閉状態において、前記本体前面壁と協調し、ほぼ前記空洞開口部の周囲
を囲んで延びるキャプチャスペースを画定するために適用されることと、少なくとも部分的には前記キャプチャスペース内に配置され、ほぼ前記空洞開
口部の周囲を囲んで延びる可圧縮材料であって、少なくとも部分的にはその周囲
を囲んで延びる第一の側部によって画定され、また、少なくとも部分的にはその
周囲を囲んで延びる独立した第二の側部によって画定される横断面寸法を有し、
ドアが前記閉位置にある時、前記ドアの背面壁は、前記可圧縮材料を、ほぼ前記
第一の側部全体に沿って圧縮するために適用され、前記本体の前面壁は、前記可
圧縮材料を、ほぼ前記第二の側部全体に沿って圧縮するために適用され、前記本
体外部から前記キャプチャスペースに入る光は前記可圧縮材料によって遮断され
ることと、を備える撮像ボックス。
【請求項２】前記本体前面壁は、そこから外側に延び、ほぼ空洞開口部の
周囲を囲んで延びる第一の壁セクションを含み、前記第一の壁セクションが、閉
位置においてドア背面壁に十分に近接して配置される末端エッジ部を更に有する
請求項１記載の撮像ボックス。
【請求項３】前記可圧縮材料のレッジ部は、ドアが閉位置にある時、キャ
プチャスペースの外側に延伸させるために適用される請求項２記載の撮像ボック
ス。
【請求項４】前記第一の壁セクションの末端エッジ部は、前記閉位置にお
いて、前記可圧縮材料のレッジ部を圧縮する請求項３記載の撮像ボックス。
【請求項５】前記可圧縮材料が、その第一の側部と第二の側部との間で延
びる第三の側部を含み、前記本体前面壁の前記第一の壁セクションが、ほぼ前記
第三の側部全体に沿って、前記可圧縮材料と係合することに適合する請求項２記
載の撮像ボックス。
【請求項６】前記背面壁は、前記閉位置において、そこから前記前面壁に
向かって外側に延びる第二の壁セクションを含み、前記第二の壁セクションは、
前記本体の第一の壁セクションと前記ドアの第二の壁セクションとの間の前記可
圧縮材料と係合する方向へほぼ前記空洞開口部の周囲を囲んで更に延びる請求項
５記載の撮像ボックス。
【請求項７】前記ドアは、前記閉位置において、そこから前記前面壁に向
かって外側に延びる第三の壁セクションを含み、この第三の壁セクションは、前
記第二の壁セクションの外周の外側で、これと全体として平行に配置されると共
に、前記閉位置において、前記本体前面壁に十分に近接して配置される末端エッ
ジ部を更に有する請求項６記載の撮像ボックス。
【請求項８】前記ドア背面壁及び前記本体前面壁は、可圧縮材料と協調し
、前記キャプチャスペースに入る光が材料の横断面を通るように方向付け、その
光を遮断する請求項１記載の撮像ボックス。
【請求項９】前記可圧縮材料は、前記ドアが閉状態にある時、前記ドア背
面壁が前記前面壁と接触するのを防止する請求項１記載の撮像ボックス。
【請求項１０】前記可圧縮材料は、約１０乃至約５０のデュロメータ硬さ
を有する材料で作成される請求項９記載の撮像ボックス。
【請求項１１】前記可圧縮材料の第一及び第二の側部は、その対向する側
部に位置する請求項１記載の撮像ボックス。
【請求項１２】試料の画像を取り込む撮像ボックスであって、試料を受け入れる内部空洞を含み、前記空洞への開口部を画定する前面壁を有
する本体であって、前記前面壁から外側に、ほぼ前記空洞開口部の周囲を囲んで
延びる第一の壁セクションを更に含む本体と、背面壁を有し、前記空洞開口部を通じた内部空洞へのアクセスが可能となる開
状態と、前記背面壁が本体前面壁に十分に隣接して空洞開口部を介したアクセス
を防止する閉状態との間で移動可能なドアであって、前記閉位置では、前記ドア
背面壁から外側に、ほぼ前記空洞開口部の周囲を囲んで延びる第二の壁セクショ
ンを更に含み、前記ドアの第二の壁セクションと前記本体の第一の壁セクション
とは更に、前記ドアが閉状態にある時、前記第一の壁セクションの末端エッジ部
が前記ドア背面壁に十分に近接して配置され、前記第二の壁セクションの末端エ
ッジ部が前記本体前面壁に十分に近接して配置されるように、それぞれの相対的
な深さで十分に重なり合うように適用されることと、を備える撮像ボックス。
【請求項１３】前記第一の壁セクションと前記第二の壁セクションとの間
に少なくとも部分的に配置される可圧縮材料を更に含む請求項１２記載の撮像ボ
ックス。
【請求項１４】前記第一及び前記第二の壁が、前記開口部の周囲を囲んで
延びる請求項１２記載の撮像ボックス。
【請求項１５】前記ドアは、前記第二の壁セクションから延び、前記ドア
が閉状態にある時に前記前面壁に十分に隣接するように方向づけられた第三の壁
セクションを更に含む請求項１２記載の撮像ボックス。
【請求項１６】前記第三の壁セクションは、前記本体の第一の壁セクショ
ンに向かって延びる請求項１５記載の撮像ボックス。
【請求項１７】前記第三の壁セクションは、前記第二の壁セクションの末
端エッジ部から延びる請求項１５記載の撮像ボックス。
【請求項１８】前記閉状態において、前記第二の壁セクションの末端エッ
ジは、前記前面壁から約１／１０００インチ（０．０２５４ｍｍ）乃至約１／２
インチ（１２．７ｍｍ）の範囲の隙間を形成する請求項１２記載の撮像ボックス
。
【請求項１９】前記閉状態において、前記第二の壁セクションの末端エッ
ジは、前記前面壁から約１／１０００インチ（０．０２５４ｍｍ）乃至約１／８
インチ（１２．７ｍｍ）の範囲の隙間を形成する請求項１２記載の撮像ボックス
。
【請求項２０】前記第一の壁は、前記前面壁とほぼ垂直であり、前記第二
の壁は、前記背面壁とほぼ垂直である請求項１２記載の撮像ボックス。
【請求項２１】試料の画像を取り込む撮像ボックスであって、試料を受け入れる内部空洞を含み、前記空洞への開口部を画定する前面壁を有
する本体と、背面壁を有し、前記空洞開口部を介した前記内部空洞へのアクセスが可能とな
る開状態と、前記背面壁が本体前面壁に十分に隣接して空洞開口部を介したアク
セスを防止する閉状態との間で移動可能なドアと、を備え、前記本体前面壁及び前記ドア背面壁の一方は、一対の全体として平行なチャネ
ル壁を含み、このチャネル壁は、そこから外側に延び、前記ドアが閉状態にある
時、前記空洞開口部の周囲をほぼ囲んで延びるチャネルを形成し、前記本体前面壁及び前記ドア背面壁の他方は、相互に係合する壁を有し、この
相互に係合する壁は、そこから外側に延び、前記ドアが閉状態にある時、前記相
互に係合する壁と前記チャネル壁とがそれぞれの相対的な深さで十分に重なり合
うように前記チャネル内に延びるように適用される、撮像ボックス。
【請求項２２】前記チャネル内に配置される可圧縮材料を更に含む請求項
２１記載の撮像ボックス。
【請求項２３】前記相互に係合する壁は、前記本体外部から前記チャネル
に入った光が前記可圧縮材料によって遮断されるように、前記可圧縮材料と更に
係合する請求項２２記載の撮像ボックス。
【請求項２４】前記可圧縮材料は、前記チャネルの深さの半分以下の厚さ
を有する請求項２２記載の撮像ボックス。
【請求項２５】前記閉状態において、前記相互に係合する壁の末端エッジ
は、前記ドア背面壁及び前記本体前面壁の一方から約１／１０００インチ（０．
０２５４ｍｍ）乃至約１／２インチ（１２．７ｍｍ）の範囲の隙間を形成する請
求項２１記載の撮像ボックス。
【請求項２６】前記ドア背面壁及び本体前面壁の他方は、前記ドアが閉状
態にある時、前記相互に係合する壁と全体として平行に延び、ほぼ前記空洞開口
部の周囲を囲んで延びる第二のチャネルを形成する第三のチャネル壁を更に含み
、一対のチャネル壁の一方は、前記第三のチャネル壁と前記一対のチャネル壁と
がそれぞれの相対的な深さで十分に重なり合うように前記第二のチャネル内に延
びるように適用される請求項２１記載の撮像ボックス。
【請求項２７】前記第二のチャネル内に配置された第二の可圧縮材料を更
に含み、前記一対のチャネル壁の前記一方は、前記本体外部から前記第二のチャ
ネルに入った光が第二の可圧縮材料によって遮断されるように、前記第二の可圧
縮材料と更に係合する請求項２６記載の撮像ボックス。
【請求項２８】前記ボックス外部から内部空洞に入る光が、前記内部空洞
に入る前に六箇所以上の直角を形成する必要がある請求項２６記載の撮像ボック
ス。
【請求項２９】前記相互に係合する壁と前記チャネル壁とは、閉状態にお
いて、互いにほぼ平行である請求項２１記載の撮像ボックス。
【請求項３０】前記ドアは、閉位置において、そこから前記前面壁に向か
って外側に延びるカバー壁セクションを更に含み、前記カバー壁セクションは、
前記チャネル壁及び前記相互に係合する壁の外周の外側で、これらの壁と全体と
して平行に配置され、前記カバー壁セクションは、前記閉位置において、前記本
体前面壁に十分に隣接して配置される末端エッジ部を更に有する請求項２１記載
の撮像ボックス。
【請求項３１】前記ドアは、前記カバー壁セクションから延び、前記ドア
が閉状態にある時、前記前面壁に十分に隣接するよう方向方向付けられた隣接壁
セクションを更に含む請求項３０記載の撮像ボックス。
【請求項３２】前記隣接壁セクションは、前記相互に係合する壁及びチャ
ネル壁に向かって内側方向に延びる請求項３１記載の撮像ボックス。
【請求項３３】試料の画像を取り込む撮像ボックスであって、試料を受け入れる内部空洞を含み、前記空洞への開口部を画定する前面壁を有
する本体と、背面壁及び外面を有するドアであって、前記空洞開口部を介した前記内部空洞
へのアクセスが可能となる開状態と、前記背面壁が前記本体前面壁に実質的に隣
接して空洞開口部を介したアクセスを防止する閉状態との間で移動可能であるド
アと、前記背面壁及び前面壁の一方に配置される可圧縮材料と、前記前面壁から外れる第一の位置と、前記前面壁とかみ合って、第一の場所で
前記ドア及び前面壁の間に固定力を加える第二の位置との間で移動可能な第一の
ラッチと、前記前面壁から外れる第一の位置と、前記前面壁とかみ合って、第二の場所で
前記ドア及び前面壁の間に固定力を加える第二の位置との間で移動可能な第二の
ラッチであって、前記第一のラッチによって提供される固定力と、第二のラッチ
によって提供される固定力は、可圧縮材料の一部をほぼ均一に圧縮することと、を備える撮像ボックス。
【請求項３４】前記ドアの外面に延びるユーザハンドルを更に含む請求項
３３記載の撮像ボックス。
【請求項３５】前記第一のラッチは、前記ユーザハンドルによって、動作
可能な状態で配置される請求項３４記載の撮像ボックス。
【請求項３６】前記第二のラッチは、前記ユーザハンドルによって、動作
可能な状態で配置される請求項３５記載の撮像ボックス。
【請求項３７】前記第二のラッチは、前記ドアの外面に延びる第二のユー
ザハンドルによって、動作可能な状態で配置される請求項３４記載の撮像ボック
ス。
【請求項３８】前記前面壁から外れる第一の位置と、前記前面壁とかみ合
って、第三の場所で前記ドア及び前面壁の間に固定力を加える第二の位置との間
で移動可能な第三のラッチを更に含む請求項３３記載の撮像ボックス。
【請求項３９】前記第三のラッチは、前記ドアの外面に延びる第三のユー
ザハンドルによって、動作可能な状態で配置される請求項３７記載の撮像ボック
ス。
【請求項４０】前記第三のラッチによって提供される固定力と、前記第一
及び第二のラッチの一方によって提供される固定力は、前記可圧縮材料の第二の
部分をほぼ均一に圧縮する請求項３７記載の撮像ボックス。
【請求項４１】前記第一及び第二のラッチは、前記ドアの別個のエッジ上
にある請求項３３記載の撮像ボックス。
【請求項４２】前記第一のラッチが提供する固定力は、ユーザハンドルの
回転により変化する請求項３３記載の撮像ボックス。
【請求項４３】前記第一のラッチは、前記第一の場所で前記ドア及び前面
壁の間に前記固定力を加える円形要素を備える請求項３３記載の撮像ボックス。
【請求項４４】前記第一のラッチが提供する固定力は、モータが駆動する
ネジによって加えられる請求項３３記載の撮像ボックス。
【請求項４５】試料の画像を取り込む撮像ボックスであって、試料を受け入れる内部空洞を含み、前記空洞への開口部を画定する前面壁を有
する本体と、背面壁及び外面を有するドアであって、前記空洞開口部を介した前記内部空洞
へのアクセスが可能となる開状態と、前記背面壁が前記本体前面壁に実質的に隣
接して前記空洞開口部を介したアクセスを防止する閉状態との間で移動可能であ
るドアと、前記背面壁及び前面壁の一方に配置される可圧縮材料と、前記背面壁及び前記前面壁の一方に取り付けられる第一の磁石要素であって、
前記ドアが閉状態にある時、前記ドアと前面壁との間に第一の固定力を提供する
第一の磁石要素と、を備える撮像ボックス。
【請求項４６】前記背面壁及び前記前面壁の一方に取り付けられる第二の
磁石要素を更に含み、その第二の磁石要素は、前記ドアが閉状態にある時、前記
ドアと前面壁との間に第二の固定力を提供する請求項４５記載の撮像ボックス。
【請求項４７】磁石による第一の固定力と第二の固定力とが、前記可圧縮
材料の一部をほぼ均一に圧縮する請求項４６記載の撮像ボックス。
【請求項４８】前記第一の磁石要素は、永久磁石である請求項４５記載の
撮像ボックス。
【請求項４９】前記第一の磁石要素は、電磁石である請求項４５記載の撮
像ボックス。
【請求項５０】前記電磁石は、前記試料の画像取り込み中に前記第一の固
定力を加えるように構成される請求項４９記載の撮像ボックス。
【請求項５１】試料の画像を取り込む撮像システムであって、撮像ボックス、を備え、前記撮像ボックスは、試料を受け入れる内部空洞を含み、前記空洞への開口部を画定する前面壁を有
する本体と、前記背面壁及び外面を有するドアであって、前記空洞開口部を介した前記内部
空洞へのアクセスが可能となる開状態と、前記背面壁が前記本体前面壁に十分に
近接して前記空洞開口部を介したアクセスを防止する閉状態との間で移動可能で
あるドアと、複数の光学フィルタを備えるために適当な光学フィルタ選択デバイスであって
、前記複数の光学フィルタの一つを、前記試料から放出される光と交差するよう
に、選択的に配置することができる光学フィルタ選択デバイスと、を有する、撮像システム。
【請求項５２】光学フィルタデバイスと電気通信するプロセッサ更に含み
、前記プロセッサは、前記光学フィルタ選択デバイスの位置を制御する出力を提
供するように構成される請求項５１記載の撮像システム。
【請求項５３】前記複数の光学フィルタは、ニュートラルデンシティフィ
ルタと、波長遮断フィルタと、蛍光フィルタとのうち一つを含む請求項５１記載
の撮像システム。
【請求項５４】前記光学フィルタ選択デバイスは、前記複数の光学フィル
タを回転させ、前記複数の光学フィルタの一つを、前記試料から放出される光と
交差するように、選択的に提供する請求項５１記載の撮像システム。
【請求項５５】前記光学フィルタ選択デバイスは、前記複数の光学フィル
タに含まれる光学フィルタの第一のセットを配置するために適当な第一のホイー
ルを更に含み、前記第一のホイールは、回転可能な状態で前記撮像ボックスに結
合される請求項５４記載の撮像システム。
【請求項５６】前記フィルタ選択デバイスは、前記複数の光学フィルタに
含まれる光学フィルタの第二のセットを配置するために適当な第二のホイールを
更に含み、前記第二のホイールは、回転可能な状態で前記撮像ボックスに結合さ
れる請求項５５記載の撮像システム。
【請求項５７】前記内部空洞内の光源を更に含む請求項５１記載の撮像シ
ステム。
【請求項５８】前記光源は、前記内部空洞に位置する第一の端部と、前記
ボックス外部に位置する第二の端部とを有する光ファイバケーブルを備える請求
項５７記載の撮像システム。
【請求項５９】前記撮像ボックスは、前記光ファイバケーブルが通過可能
な穴を含む請求項５８記載の撮像システム。
【請求項６０】前記光源は、前記光学フィルタ選択デバイスの周りに配置
されたライトの輪を備える請求項５７記載の撮像システム。
【請求項６１】前記光源は、複数の発光ダイオードを備える請求項６０記
載の撮像システム。
【請求項６２】試料の画像を取り込む撮像システムであって、撮像ボックス、を備え、前記撮像ボックスは、試料を受け入れる内部空洞を含み、前記空洞への開口部を画定する前面壁を有
する本体と、背面壁及び外面を有するドアであって、前記空洞開口部を介した前記内部空洞
へのアクセスが可能となる開状態と、前記背面壁が本体前面壁に十分に近接して
前記空洞開口部を介したアクセスを防止する閉状態との間で移動可能であるドア
と、試料を支持する前記空洞内部の可動ステージであって、前記内部空洞内で第一
の垂直位置及び第二の垂直位置を有し、前記第一の垂直位置及び第二の垂直位置
は、内部空洞内でほぼ同じ水平位置を有する可動ステージと、を有する、撮像システム。
【請求項６３】前記試料又は内部空洞のうち一方の温度を変化させるよう
に構成された温度制御要素を更に備える請求項６２記載の撮像システム。
【請求項６４】前記温度制御要素は、前記可動ステージに熱を伝達する熱
シートである請求項６３記載の撮像システム。
【請求項６５】前記可動ステージに結合されたガスマニホールドを更に含
み、前記ガスマニホールドは、試料にガスを供給するように構成される請求項６
２記載の撮像システム。
【請求項６６】前記可動ステージにより支持される光シールドを更に含み
、前記光シールドが、前記試料から放出された光が水平方向に移動して、前記試
料を支持していない可動ステージの部分へ達するのを防ぐ請求項６２記載の撮像
システム。
【請求項６７】前記内部空洞内に配置され、前記第一の位置にある前記可
動ステージと交差するレーザを更に含む請求項６２記載の撮像システム。
【請求項６８】前記可動ステージに結合され、第一の垂直位置と第二の垂
直位置との間で前記可動ステージを垂直方向に並進させるウォームギアを更に含
む請求項６２記載の撮像システム。
【請求項６９】前記空洞内部に位置するパーティションを更に含み、前記
パーティションは、前記本体内に前記内部空洞とは別のコンパートメントを形成
する請求項６２記載の撮像システム。
【請求項７０】前記コンパートメントは前記本体に形成された開口部を含
み、前記コンパートメントはこの開口部を通じてドロワをスライド可能な状態で
受け入れるために適当である請求項６９記載の撮像システム。
【請求項７１】前記ドロワは前記撮像ボックス内のコンポーネントを制御
するのに使用される電子機器を収容する請求項７０記載の撮像システム。
【請求項７２】試料の画像を取り込む撮像システムであって、撮像ボックス、を備え、前記撮像ボックスは、試料を受け入れる内部空洞を含み、前記空洞への開口部を画定する前面壁を有
する本体と、背面壁及び外面を有するドアであって、前記空洞開口部を介した前記内部空洞
へのアクセスが可能となる開状態と、前記背面壁が前記本体前面壁に十分に近接
して前記空洞開口部を介したアクセスを防止する閉状態との間で移動可能である
ドアと、試料を支持するように構成された前記空洞内部のステージと、前記空洞内部において、分離可能な状態で前記ステージに結合されたガスマニ
ホールドであって、前記試料にガスを供給するために適用される第一のインタフ
ェースを含むガスマニホールドと、前記ガスを前記撮像ボックス外部から前記ガスマニホールドへ送るように構成
されたチューブと、を有する、撮像システム。
【請求項７３】前記ガスマニホールドは、非反射面を備える請求項７２記
載の撮像システム。
【請求項７４】前記ガスマニホールドは、前記試料に前記ガスを供給する
ために適当である第二のインタフェースを備える請求項７２記載の撮像システム
。
【請求項７５】前記第一のインタフェースを通じた前記試料へのガス流を
制御するバルブを更に含む請求項７２記載の撮像システム。
【請求項７６】前記チューブは、前記画像ボックス外部で開く第一の端部
と、前記空洞内部でほとんど光を放出しない前記空洞内の第二の端部とを有する
請求項７２記載の撮像システム。
【請求項７７】前記ガスマニホールドは、オートクレーブ可能である請求
項７２記載の撮像システム。
【請求項７８】前記ステージは、可動である請求項７２記載の撮像システ
ム。
【請求項７９】試料の画像を取り込む撮像ボックスであって、試料を受け入れる内部空洞を含み、前記空洞への開口部を画定する前面壁を有
する本体と、背面壁を有するドアであって、前記空洞開口部を介した前記内部空洞へのアク
セスが可能となる開状態と、前記背面壁が本体前面壁に十分に近接して前記空洞
開口部を介したアクセスを防止する閉状態との間で移動可能であるドアと、少なくとも一つの遮光シールと、を備え、前記シールは、第一のチャネルを含む第一の表面と、第二のチャネルを含む第二の表面であって、前記第一の表面が、前記第一のチ
ャネルと第二のチャネルとが少なくとも部分的に互いに面するように第二の表面
と対向する第二の表面と、前記第一及び第二のチャネル内に配置された可圧縮ガスケットであって、前記
第一及び第二の表面が接触している時、前記第一及び第二のチャネルの対向する
エッジと接触するように構成される可圧縮ガスケットと、を含む、撮像ボックス。
【請求項８０】遮光シールであって、前面壁から外側に延びる第一の壁セクションを有する前面壁と、前記第一の壁セクションの末端エッジ部が背面壁に十分に近接するように前記
前面壁の近隣に配置される背面壁であって、前記前面壁に向かって外側に延びる
第二の壁セクションを含み、前記前面壁と、前記第一の壁セクションと、前記背
面壁と、前記第二の壁セクションとは、協調し、その間にキャプチャスペースを
画定することと、少なくともその一部が前記キャプチャスペース内に配置され、少なくともその
一部が第一の側部および独立した第二の側部によって画定される横断面寸法を有
する可圧縮材料であって、前記背面壁は、前記可圧縮材料を、その第一の側部の
ほぼ全体に沿って圧縮するために適用され、前記前面壁は、前記可圧縮材料を、
その第二の側部のほぼ全体に沿って圧縮するために適用され、前記キャプチャス
ペースに入る光は前記可圧縮材料によって遮断されることと、を備える遮光シール。
【請求項８１】前記背面壁及び前面壁は、前記可圧縮材料と協調し、前記
遮光シールを通る光を、前記材料の横断面を通るように方向付け、その光を遮断
する請求項８０記載の遮光シール。
【請求項８２】前記前面壁は、そこから外側に延びる第一の壁セクション
を含み、その第一の壁セクションは、前記背面壁に十分に近接して配置される末
端エッジ部を更に有する請求項８０記載の遮光シール。